JP5917734B2 - 改善された分解能を有する時間デジタル変換器(tdc:time−to−digitalconverter) - Google Patents

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Description

米国特許法第119条に基づく優先権の主張
特許についての本願は、本願の譲受人に譲渡され、これにより本明細書の参照によって明示的に組み込まれ、2009年3月30日に出願され、“TIME-TO-DIGITAL CONVERTER (TDC) WITH IMPROVED RESOLUTION”と表題された米国仮出願番号61/164、816に対して優先権を主張する。
本開示は、概して電子部品に関する。より具体的には、本開示は、時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)に関する。
TDCは、入力信号及び参照信号を受信し、二つの信号間の位相差(phase difference)を検出し、検出された位相差のデジタル値を供給するデジタル回路である。二つの信号間の位相差は、入力信号のリーディング・エッジ(leading edge)、及び参照信号のリーディング・エッジの間の時間差(time difference)によって、与えられ得る。TDCは典型的に、直列に結合され、二つの信号間の位相差を決定するために用いられるインバータのセットを有している。TDCは、この位相差をデジタル化し、デジタル化された位相差を供給する。デジタル化された位相差についての量子化ステップ・サイズ(quantization step size)であるTDCの分解能は、典型的にインバータのセットの一つのインバータの遅延によって決定される。
TDCは、デジタル位相ロック・ループ(DPLL:digital phase locked loop)またはいくつかの他の回路で用いられ得る。TDCで用いられるDPLLまたはいくつかの他の回路の性能を改善するためにTDCについて高分解能(fine resolution)を得ることが望まれ得る。
改良された分解能を含むTDCを実施するための技術は、本明細書に記載されている。態様において、一つのインバータ遅延(one inverter delay)よりも小さいインバータ遅延の高分解能(fine resolution)を含むTDCは、一つのインバータ遅延よりも小さいインバータ遅延の種々のタイム・オフセット(different time offset)を有する複数の遅延パス(delay path)で実施され得る。例示的なデザインにおいて、TDCは、第1及び第2の遅延パス、遅延ユニット、位相演算ユニット(phase computation unit)を含み得る。第1の遅延パスは、第1の入力(Sin1)信号、及び第1の参照(Ref1)信号を受信し、Sin1及びRef1信号間の位相差を表す第1の出力(Dout1)を供給し得る。第2の遅延パスは、第2の入力(Sin2)信号、及び第2の参照(Ref2)信号を受信し、Sin2及びRef2信号間の位相差を表す第2の出力(Dout2)を供給し得る。遅延ユニットは、例えば半分のインバータ遅延によって、Sin1信号に対してSin2信号を遅延する、またはRef1信号に対してRef2信号を遅延し得る。位相演算ユニットは、第1及び第2の遅延パスから第1及び第2の出力を受信し、入力(Sin)信号及び参照(Ref)信号間の位相差を供給し得る。以下に示すように、Sin1及びSin2信号は、Sin信号に基づいて導入され、Ref1及びRef2信号は、Ref信号に基づいて導入され得る。第1及び第2の出力は、一つのインバータ遅延の分解能を有し得る。Sin信号、及びRef信号間の位相差は、一つのインバータ遅延より小さい(例えば半分)インバータ遅延の分解能を有し得る。遅延パス、遅延ユニット、及び位相演算ユニットは、下記のように実施され得る。TDCはまた、一つまたはそれ以上の追加遅延パス(additional delay path)、及び均等な高分解能(even finer resolution)について、一つまたはそれ以上の追加遅延ユニットを含み得る。
他の態様において、TDCの第1及び第2の遅延パスについて、正確なタイミングを得るために、校正(calibration)が実行され得る。校正の例示的なデザインにおいて、Ref1信号の遅延は、第1の遅延パスについてSin1信号でRef1信号を時間整列(time align)するために、調整され得る。Ref2信号の遅延は、第2の遅延パスについてSin2信号でRef2信号を時間整列するために、調整され得る。Ref2信号の遅延は、Ref2信号について一つの追加インバータ遅延を得るために、更に調整され得る。Ref2信号について半分のインバータ遅延は、(i)Sin2信号でRef2信号を時間整列するための遅延と、(ii)Ref2信号について一つの追加インバータ遅延を得るための遅延とに基づいて決定され得る。TDCは、Ref1信号に対して半分のインバータ遅延でRef2信号を遅延するように校正され得る。Ref2信号はまた、一つのインバータ遅延のいくつかの他の分数(fraction)によって遅延され得る。
開示の種々の態様及び特徴は、下により詳細に記載されている。
図1は、TDCを有するDPLLの例示的なデザインを示している。 図2は、TDCを有するDPLLの他の例示的なデザインを示している。 図3は、高分解能(finer resolution)を有するTDCの例示的なデザインを示している。 図4は、高分解能(finer resolution)を有するTDCの他の例示的なデザインを示している。 図5は、二つの遅延パスを有するTDCの例示的なデザインを示している。 図6は、一つの遅延パスの動作を説明するタイミング・ダイアグラムを示している。 図7は、二つの遅延パスを有する図5のTDCの動作を図示している。 図8は、二つの遅延パスを有する図4のTDCの動作を図示している。 図9は、プログラマブル遅延ユニットの例示的なデザインを示している。 図10は、遅延ブロックの例示的なデザインを示している。 図11は、二つの参照信号について、4つのオフセット状態を図示している。 図12は、位相演算ユニット(phase computation unit)の例示的なデザインを示している。 図13は、二つの遅延パスを含んでいるTDCを動作することについてのプロセスを示している。 図14は、二つの遅延パスを含んでいるTDCを校正する(calibrating)ことについてのプロセスを示している。 図15は、ワイヤレス通信デバイスの例示的なデザインを示している。
“例示的”という言葉は、本明細書では、“例、事例、または実例として役目を果たす”という意味で用いられる。“例示”として本明細書に記載される実施形態は、他の実施形態よりも好ましいまたは有利であるとして解釈される必要はない。
図1は、TDC120を利用するDPLL100の例示的なデザインのブロック・ダイアグラムを示している。DPLL100内において、入力積算器(input accumulator)110は、望ましい出力/チャネル周波数(例えば、通信に用いられる周波数チャネルの中心周波数(center frequency))についての静的値(static value)を積算し、入力位相(input phase)を供給する。基本的に積算(accumulation)は、周波数を位相に変換する。入力積算器110は、固定周波数frefを有し得るマスタ・クロック(master clock)によってトリガーされる。
無線周波数(RF:radio frequency)積算器122は、デジタル制御オシレータ(DCO:digital controlled oscillator)140からのオシレータ信号の一つのサイクルである、各オシレータ・サイクルについて1ずつ増加する。ラッチ124は、マスタ・クロックによってトリガーされ、粗い位相差(coarse phase difference)を供給する場合、RF積算器122の出力をラッチする。TDC120は、オシレータ信号及びマスタ・クロックを受信し、マスタ・クロックによってトリガーされるときオシレータ信号の位相を決定し、オシレータ信号及びマスタ・クロックの間の細かい位相差(fine phase difference)を供給する。TDC120は、DPLL100についての分数位相センサ(fractional phase sensor)を実施する。加算器126は、ラッチ124からの粗い位相差及びTDC120からの細かい位相差を受信し、加算し、フィードバック位相を供給する。加算器112は、入力位相からフィードバック位相を減算し、位相エラー(phase error)を供給する。ループ・フィルタ130は、位相エラーをフィルタリングし、DCO140についての制御信号を供給する。ループ・フィルタ130は、DPLL100のループ・ダイナミクス(loop dynamics)(例えば、閉ループ・バンド幅(closed loop bandwidth)、取得速度(acquisition speed)等)をセットする。制御信号は、8,12,16,20,24のような適切な分解能のビット数、またはより多くの分解能のビット数を有し得る。
DCO140は、ループ・フィルタ130からの制御信号を受信し、望ましい出力周波数foscでオシレータ信号を生成する。DCO140はまた、電圧制御オシレータ(VCO:voltage controlled oscillator)、電流制御オシレータ(ICO:current controlled oscillator)等のようないくつかの他のタイプのオシレータと交換され得る。出力/チャネル周波数は、DPLL100が用いられるアプリケーションによって決定され得る。例えば、DPLL100は、ワイヤレス通信デバイスについて用いられ、foscは、数百メガヘルツ(MHz)または数ギガヘルツ(GHz)であり得る。マスタ・クロックは、クリスタル・オシレータ(XO:crystal oscillator)、電圧制御クリスタル・オシレータ(VCXO)、温度補正クリスタル・オシレータ(TCXO:temperature compensated crystal oscillator)、または正確な周波数を有するいくつかの他のタイプのオシレータ、によって生成され得る。マスタ・クロックの周波数は、オシレータ信号の周波数よりもさらにより低くなり得る。例えばfrefは、foscが数GHzであるのに対して数MHz(tens of MHz)であり得る。マスタ・クロックはまた、参照クロック等と呼ばれ得る。
積算器110からの入力位相、DCO140からの出力位相、及び加算器126からのフィードバック位相は、オシレータ・サイクルのユニットに与えられ得る。図1に示されるデザイン例において、DPLL100のフィードバック・パスは、(i)オシレータ・サイクルの整数番号に与えられる粗い位相差を計測するためのRF積算器122、及び(ii)一つのオシレータ・サイクルの分数(fraction)によって与えられる細かい位相差を計測するためのTDC120を含んでいる。RF積算器122及びTDC120の組み合わせは、マスタ・クロック及び望ましい信号間の合計位相差(total phase difference
)を計測する。
図2は、TDC220を利用するDPLL200の例示的なデザインのブロック・ダイアグラムを示している。DPLL200において、先行/後行(early/late)信号マルチプレクサ210は、マスタ・クロックと、分周器250からフィードバック信号とを受信し、マスタ・クロックがフィードバック信号よりも前かまたはその逆かを決定し、先行信号(earlier signal)として、マスタ・クロックまたはフィードバック信号のどちらか一方を供給し、後行信号(later signal)として、他方の信号を供給する。TDC220は、先行信号及び後行信号間の位相差を決定し、位相差を量子化し、量子位相差(quantized phase difference)を供給する。信号マルチプレクサ210及びTDC220は、位相デジタル変換器(phase-to-digital converter)を形成する。
ループ・フィルタ230は、TDC220からの位相差をフィルタリングし、制御信号を供給する。DCO240は、制御信号を受信し、望ましい出力周波数foscで、オシレータ信号を生成する。分周器(divider)250は、整数または非整数比(ratio)による周波数のDCO240からのオシレータ信号を分周し、フィードバック信号を供給する。周波数分配器因子(frequency divider factor)は、DCO240のオシレーション周波数fosc及びマスタ・クロックの周波数frefによって決定され得る。
図1及び図2は、TDCを利用する二つの例示的なDPLLを示している。TDCはまた他の方法で実施されるDPLLで用いられ得る。TDCはまた、他の回路で用いられ得る。
TDCは、下に記載するように、直列に結合されたインバータのセットを有する遅延パスを用いて実施され得る。遅延パスは、入力信号及び参照信号間の位相差を決定するために、用いられ得る。図1のDPLL100について、入力信号はオシレータ信号であり、参照信号は、マスタ・クロックであり得る。図2のDPLL200について、入力信号は先行信号であり、参照信号は、後行信号であり得る。TDCについての入力信号及び参照信号はまた、他のDPLLについての他の信号であり得る。任意のケースにおいて、TDCからの位相差は、一つのインバータ遅延(one inverter delay)と呼ばれ得る一つのインバータの遅延によって決定される分解能を有し得る。高分解能は、より短いインバータ遅延によって得られ得る。しかしながら典型的に、TDCを形成するために用いられる集積回路(IC)プロセス技術に依存して、どのくらい短いインバータ遅延が実行できるかという制限がある。
図3は、高分解能、言い換えると一つのインバータ遅延よりも小さいインバータ遅延の分解能を有するTDC300の例示的なデザインのブロック・ダイアグラムを示している。TDC300は、図1のTDC120または図2のTDC220について用いられ得る。
図3に示す例示的なデザインにおいて、TDC300は、並列に結合される複数(M(1よりも大きい整数値であり得る)個)の遅延パス310a〜310mを有している。TDC300は更に、直列に結合されるM−1個の遅延ユニット320b〜320mを含んでいる。図1のオシレータ信号、または図2の先行信号であり得る入力信号(Sin)は、M個の遅延パス310a〜310m全てに供給される。図1のマスタ・クロックまたは図2の後行信号であり得る参照信号(Ref)は、第1の遅延パス310a、そして第1の遅延ユニット320bに供給され得る。各残っている遅延ユニット(remaining delay unit)320は、先行している遅延ユニット(preceding delay unit)の出力を受信し、関連遅延パス(associated delay path)310へその遅延参照信号を供給する。
各遅延パス310は、下に記載するように直列に結合されたインバータのセットを含み得る。各遅延パス310は、入力信号及びその参照信号の間の位相差をデジタル化し、二つの信号の間の位相差を表す出力を供給する。デジタル位相差(digitized phase difference)は、一つのインバータ遅延の分解能を有し得る。M個の遅延パス310a〜310mは、M個の出力Dout1〜DoutMをそれぞれ供給する。
M−1個の遅延ユニット320b〜320mは、それぞれ、Tinv/M(Tinvは、一つのインバータ遅延である)の遅延を供給し得る。従って各遅延ユニット320は、一つのインバータ遅延の分数(fraction of one inverter delay)を供給し得る。M−1個の遅延ユニット320b〜320mは直列に結合されるので、M個の遅延パス310a〜310mのM個の参照信号は、相互からTinv/Mずつオフセットされ得る。次にM個の遅延パス310a〜310mは、種々の時間オフセットで、M個の種々の参照信号を用いて、通常の入力信号をデジタル化し得る。これは、TDC300に、(Tinvの代わりの)Tinv/Mの高分解能を達成することを許可する。例えば、Mが2と等しい場合、TDC300は、互いからTinv/2ずつオフセットされ、高分解能Tinv/2を達成でき得る二つの並列の遅延パス310a及び310bを含み得る。
位相演算ユニット(phase computation unit)330は、M個の遅延パス310a〜310mからの出力を受信し、出力でポスト・プロセス(post-processing)を実行し、入力信号及び参照信号間の位相差を供給する。TDC300からの位相差は、たった一つの遅延パスを有する従来のTDCの分解能よりも高分解能を有し得る。
図4は、高分解能を有するTDC400の例示的なデザインのブロック・ダイアグラムを示している。TDC400はまた、図1のTDC120または図2のTDC220について用いられ得る。図4に示す例示的なデザインにおいて、TDC400は、並列に結合されるM個(M>1)の遅延パス410a〜410mを含んでいる。TDC400は更に、直列に結合されたM−1個の遅延ユニット420b〜420mを含んでいる。参照信号(Ref)は、M個の遅延パス410a〜410mの全てに供給され得る。入力信号(Sin)は、第1の遅延パス410a及び第1の遅延ユニット420bに供給される。各残っている遅延ユニット420は、先行遅延ユニット(preceding delay unit)の出力を受信し、関連遅延パス(associated delay path)410へ、その遅延入力信号を供給する。各遅延パス410は、その入力信号及び参照信号の間の位相差をデジタル化し、二つの信号間の位相差を表す出力を供給する。デジタル位相差は、一つのインバータ遅延の分解能を有し得る。M個の遅延パス410a〜410mは、それぞれM個の出力Dout1〜DoutMを供給する。
M−1個の遅延ユニット420b〜420mはそれぞれ、Tinv/Mの遅延を供給し得る。M−1個の遅延ユニット420b〜420mは、直列に結合されるので、M個の遅延パス410a〜410mについてのM個の入力信号は、相互からTinv/Mずつオフセットされ得る。M個の遅延パス410a〜410mは、通常の参照信号を用いて、種々の時間オフセットでM個の遅延入力信号をデジタル化し得る。これは、TDC400に、高分解能Tinv/Mを達成することを許可し得る。位相演算ユニット430は、M個の遅延パス410a〜410mからの出力を受信し、処理し、入力信号及び参照信号間の位相差を供給する。
図3及び4に示すように、複数の遅延パスを用い、一つのインバータ遅延よりも小さい種々の分数遅延(different fractional delays)によって入力信号または参照信号のどちらかをオフセットすることによって、TDCについての高分解能は達成され得る。各遅延パスは、その入力信号及びその参照信号間の位相差をデジタル化し、一つのインバータ遅延の分解能を有する位相差を供給し得る。種々の時間オフセットを有するM個の遅延パスからの位相差は、高分解能を有する参照信号及び入力信号間の最後の位相差(final phase difference)を得るように結びつけられ得る。
明白にするために、下の記載の多くは、種々の遅延パスについて遅延される参照信号を有する図3に示す例示的なデザインの簡単なバージョンである。下の記載の多くは、種々の遅延パスについて遅延される入力信号を有する図4に示す例示的なデザインについて適応でき得る。
図5は、図1のTDC120、または図2のTDC220についても用いられ得るTDC500の例示的なデザインのブロック・ダイアグラムを示している。図5は、(i)参照信号はシングル・エンド信号(single-ended signal)であり、(ii)入力信号は、非反転(non-inverting)入力信号(Sin)及び反転(inverting)入力信号(Sinb)を含んでいる差動信号(differential signal)のデザインを示している。
図5の例示的なデザインにおいて、TDC500は、第1の遅延パス510a、第2の遅延パス510b、プログラマブル遅延ユニット(programmable delay unit)520、及び位相演算ユニット530を備えている。プログラマブル遅延ユニット520は、参照信号(Ref)を受信し、第1の遅延パス510aへ第1の参照信号(Ref1)を供給し、第2の遅延パス510bへ第2の参照信号(Ref2)を供給する。Ref2信号は、Ref1信号に対してTinv/2で遅延される。第1の遅延パス510aは、差動入力信号(Sin及びSinb)、及びRef1信号を受信し、D11〜D1N出力信号を含む第1の出力(Dout1)を供給する。第2の遅延パス510bは、差動入力信号、及びRef2信号を受信し、D21〜D2N出力信号を含む第2の出力(Dout2)を供給する。位相演算ユニット530はDout1及びDout2出力を受信し、入力信号及び参照信号間の位相差を供給する。
第1の遅延パス510a内において、第1のインバータ512bがSin信号を受信する状態で、N−1個のインバータ512b〜512nの第1のセットは直列で結合される。第1のインバータ514bがSinb信号を受信する状態で、N−1個のインバータ514b〜514nの第2のセットは直列で結合される。N個のフリップ・フロップ516a〜516nのセットはそれらのクロック入力でRef1信号を受信する。フリップ・フロップ516aは、Sin及びSinbをそれぞれ、それらのデータ(D)及び反転データ(Db)入力で受信する。各残っているフリップ・フロップ516xは、インバータ512x及び514x(x∈{b、c、…、n})の出力をそれぞれ、そのD及びDb入力で受信する。N個のフリップ・フロップ516a〜516nはそれぞれ、位相演算ユニット530へ、N個のデジタル出力信号D11〜D1Nを供給する。N個の出力信号の全てについて同じ極性を得るように、N個のフリップ・フロップ516a〜516nは代替的に、D11〜D1N信号についてのそれらの出力(Q)及び反転出力(Qb)を供給する。特に、出力信号D11、D13、等は、偶数番のインバータに基づいて生成され、フリップ・フロップ516a、516c、等のQ出力によって供給される。出力信号D12、D14等は、奇数番のインバータに基づいて生成され、フリップ・フロップ516b、516d等のQb出力によって供給され得る。
第2の遅延パス510bは、第1の遅延パス510aについて上述したように結合されるN−1個のインバータ512b〜512nの第1のセット、N−1個のインバータ514b〜514nの第2のセット、N個のフリップ・フロップ516a〜516nのセットを含んでいる。Sin及びSinbはそれぞれ、インバータ512a及び514aへ、また第1のフリップ・フロップ516aのD及びDb入力へ供給される。N個のフリップ・フロップ516a〜516nは、それらのクロック入力でRef2信号を受信し、それぞれ位相演算ユニット530へ、N個の出力信号D21〜D2Nを供給する。
各インバータの遅延Tinvは、良好な分解能を達成するために、出来る限り短くされ得る。しかしながら、インバータ遅延は、典型的にTDC500を生成するために用いられるICプロセス技術によって限定される。インバータの各セットにおいて、N−1個のインバータは、入力信号のおおよそ1サイクルの合計遅延を供給し得る。例えば、入力信号の周波数が2GHzである場合、入力信号の1サイクルは、500ピコ秒(ps:picoseconds)であり、約N≒500/Tinvインバータ(Tinvは、ps単位で与えれる)は、各インバータのセットについて用いられ得る。
各遅延パス510において、N個のフリップ・フロップ516a〜516nについての差動入力信号は、インバータ512及び514の二つのセットによる種々の量によって遅延され得る。各フリップ・フロップ516は、それらの参照信号でそれらの差動入力信号をサンプリングし、それらの出力信号のサンプル出力を供給する。入力信号及び参照信号間の位相差は、出力信号の零の数(‘0’)及び一の数(‘1’)に基づいて決定され得る。
図6は、図5の遅延パス510aまたは510bのような一つの遅延パスの動作を図示するタイミング・ダイアグラムを示している。図6に示す例において、遅延パスは、インバータの各セットの14個のインバータ及び15個のフリップ・フロップを含んでいる。15個のフリップ・フロップは、15個の入力信号S1〜S15を受信し、15個の出力信号D1〜D15を供給する。15個のフリップ・フロップについての15個の入力信号は、相互からTinvずつ遅延される。Refx信号は、遅延パス510aについてのRef1信号、または遅延パス510bについてのRef2信号であり得る。
図6に示される例において、Refx信号のリーディング/立ち上がり(leading/rising)エッジは、S5信号のリーディング・エッジの後、S6信号のリーディング・エッジの前、S13信号のトレイリング/立ち下がり(trailing/falling)エッジの後、そしてS14信号のトレイリング・エッジの前に発生する。最初に5つのフリップ・フロップは、D1=…=D5=‘1’であるように、それらの出力信号上で論理ハイ(または‘1’)を供給すべきである。次に8つのフリップ・フロップは、D6=…=D13=‘0’であるように、それらの出力信号上で論理ロー(または‘0’)を供給すべきである。最後に2つのフリップ・フロップは、D14=D15=‘1’であるように、それらの出力信号上で論理ハイを供給すべきである。
第1の出力D1の論理値は、入力信号のリーディング・エッジが、Refx信号のリーディング・エッジと比較して前か後かを示している。特に、(図6に示すように)D1=‘1’は、入力信号はRefx信号と比較して前であるということを示し、(図6に図示しないが)D1=‘0’は、入力信号はRefx信号と比較して後であるということを示す。出力信号の極性において、第1のフリップに先立って、1(または0)の数は、S1信号のリーディング/トレイリング・エッジ、及びRefx信号のリーディング・エッジ間の時間差(time difference)Tdiffを示す。図6に示す例において、時間差は、最初の5つの出力信号D1〜D5の5つの1に関連する、おおよそ5つのインバータ遅延(またはTdiff≒5Tinv)である。出力信号の極性の第1のフリップ及び第2のフリップ間の0(または1)の数は、入力信号の半分のサイクルThalfを示す。図6に示す例において、入力信号の半分のサイクルは、次の8つの出力信号D6〜D13の8つの0に関連する、おおよそ8つのインバータ遅延(またはThalf≒8Tinv)である。
一般的に、各遅延パスは、各セットの任意の数のインバータ、フリップ・フロップの任意の数を含み得る。第1の極性フリップに先立って、1(または0)の数は、インバータ遅延と同様に入力信号及び参照信号のエッジ間の時間差に依存し得る。第1の極性フリップ及び第2の極性フリップ間の0(または1)の数は、インバータ遅延と同様に、入力信号の周波数に依存し得る。
図7は、図5の二つの遅延パス510a及び510bの動作を図示するタイミング・ダイアグラムを示している。簡単にするため、各遅延パスにおいて、3つのフリップ・フロップのみについて、入力及び出力信号は、図7に示されている。第1の遅延パス510aにおいて、3つのフリップ・フロップは、Ref1信号と同様に、三つの入力信号Sx、Sy、及びSzを受信し、3つの出力信号D1x、D1y、及びD1zを供給する。第2の遅延パス510bにおいて、3つのフリップ・フロップは、Ref2信号と同様に、三つの入力信号Sx、Sy、及びSzを受信し、3つの出力信号D2x、D2y、及びD2zを供給する。Sx、Sy、及びSz信号は、互いからTinvずつ遅延される。Ref2信号は、図5の遅延ユニット520によるRef1信号に対してTinv/2で遅延される。
図7に示す例において、Ref1信号のリーディング・エッジは、第1の遅延パスのSy信号のリーディング・エッジの前及びSx信号のリーディング・エッジの後に生じる。第1の遅延パスの3つのフリップ・フロップは、D1x=‘1’、及びD1y=D1z=‘0’を供給する。Ref2信号のリーディング・エッジは、第2の遅延パスのSz信号のリーディング・エッジの前及びSy信号のリーディング・エッジの後に生じる。第2の遅延パスの3つのフリップ・フロップは、D2x=D2y=‘1’、及びD2z=‘0’を供給する。TDCについて、たった一つの遅延パス(例えば第1の遅延パス510a)が用いられる場合、Sy信号のリーディング・エッジは、Tinvによって分離された時刻T及び時刻Tの間で生じるということがみなされ得る。しかしながら、互いからTinv/2ずつオフセットされる二つの遅延パスを用いることによって、Sy信号のリーディング・エッジは、Tinv/2によって分離された時刻T及び時刻Tの間で生じるということがみなされ得る。従って、分解能は、二つの遅延パスを用い、二つの遅延パスについて参照信号をオフセットすることによる2の倍数(a factor of two)で改善され得る。
図8は、M=2で、図4に示す例示的なデザインについて、二つの遅延パス410a及び410bの動作を図示するタイミング・ダイアグラムを示している。このケースにおいて、入力信号は遅延される(そして参照信号は遅延されない)。簡単にするために、各遅延パスにおいて、三つのフリップ・フロップのみについて入力及び出力信号が図8に示されている。第1の遅延パス410aにおいて、3つのフリップ・フロップは、3つの入力信号S1x、S1y、及びS1z及びRef参照信号を受信し、3つの出力信号D1x、D1y、及びD1zを供給する。第2の遅延パス410bにおいて、3つのフリップ・フロップは、3つの入力信号S2x、S2y、及びS2z及びRef参照信号を受信し、3つの出力信号D2x、D2y、及びD2zを供給する。互いからTinvずつ、S1x、S1y、及びS1z信号は遅延され、互いからTinvずつ、S2x、S2y、及びS2z信号は遅延される。S2x、S2y、及びS2z信号は、S1x、S1y、及びS1z信号にそれぞれに対してTinv/2で遅延される。
に示す例において、Ref信号のリーディング・エッジは、第1の遅延パスのS1z信号のリーディング・エッジの前及びS1y信号のリーディング・エッジの後に生じる。第1の遅延パスの3つのフリップ・フロップは、D1x=D1y=‘1’及びD1z=‘0’を供給する。Ref信号のリーディング・エッジは、第2の遅延パスのS2y信号のリーディング・エッジの前及びS2x信号のリーディング・エッジの後に生じる。第2の遅延パスの3つのフリップ・フロップは、D2x= ‘1’及びD2y=D2z=‘0’を供給する。TDCについて、たった一つの遅延パス(例えば第1の遅延パス410a)が用いられる場合、S1y信号のリーディング・エッジは、Tinvによって分離される時刻T及び時刻Tの間で生じるということがみなされ得る。しかしながら、互いからTinv/2ずつオフセットされる二つの遅延パスを用いることによって、S1y信号のリーディング・エッジは、Tinv/2によって分離される時刻T及び時刻Tの間で生じるということがみなされ得る。従って、分解能は、二つの遅延パスを用い、二つの遅延パスについて入力信号をオフセットすることによる2の倍数(factor of two)で改善され得る。
図9は、図5のプログラマブル遅延ユニット520の例示的なデザインのブロック・ダイアグラムを示している。このデザインにおいて、遅延ユニット520は、直列に結合された第1の遅延ブロック910及び第2の遅延ブロック920を含んでいる。第1の遅延ブロック910は、固定された遅延ユニット912、及び可変遅延ユニット914を含んでいる。遅延ユニット912は、固定された量によって、Ref信号を受信し、遅延し、Refa信号を供給する。遅延ユニット914は、可変量によって、Ref信号を受信し、遅延し、Refb信号を供給する。第2の遅延ブロック920は、固定遅延ユニット922及び可変遅延ユニット924を含んでいる。遅延ユニット922は、固定量によって、Refb信号を受信し、遅延し、Ref1信号を供給する。遅延ユニット924は、可変量によって、Refa信号を受信し、遅延し、Ref2信号を供給する。
図9に示す例示的なデザインは、Ref1及びRef2信号の遅延が、ICプロセス、温度、電力等の変形と同様に、二つの遅延パス510a及び510b間のミスマッチについての計算に調整されることを許可する。このデザインはまた、下記に示すように正確にRef1及びRef2信号の遅延を調整するために校正をサポートする。
図10は、図9の第1の遅延ブロック910の例示的なデザインを示している。このデザインにおいて、第1の遅延ブロック910は、並列に結合され、K個の種々の制御信号C1〜CK(Kは、1よりも大きい任意の整数値であり得る)をそれぞれ受信するK個の遅延セル1010a〜1010kを含んでいる。K個の遅延セルはまた、Ref信号を受信し、ノードAに結合されるそれらの第1の出力及びノードBに結合されるそれらの第2の出力を有する。Refa及びRefb信号は、それぞれノードA及びBによって供給される。
各遅延セル1010は、Ref信号についての二つの信号パスを含む。第1の遅延セル1010a内において、第1の信号パスは、直列に結合されるインバータ1014及び1016と、ANDゲート1012とを備えている。第2の信号パスは、直列に結合されるインバータ1024及び1026と、ANDゲート1022とを備えている。第1の信号パスにおいて、ANDゲート1012は、第1の遅延セル1010aについてC1制御信号及びRef信号を受信し、その出力をインバータ1014に供給する。インバータ1014は、その出力をインバータ1016へ供給する。そしてインバータ1016は更に、その出力を、出力回路1030の第1の入力に供給する。第2の信号パスにおいて、ANDゲート1022は、C1制御信号及びRef信号を受信し、その出力をインバータ1024aに供給する。インバータ1024aは、その出力をインバータ1026aへ供給する。そしてインバータ1026aは更に、その出力を、出力回路1030の第2の入力に供給する。K個の遅延セルの全てについての第1の信号パスは、図9の固定遅延912の一部であり得る。K個の遅延セルの全てについての第2の信号パスは、図9の可変遅延914の一部であり得る。
図10に示す例示的なデザインにおいて、K個の遅延セル1010a〜1010k全てについての第1の信号パスは、例えばK個の遅延セルについてのインバータ1014及び1016について同様のトランジスタ・サイズと共に、同様の方法で実施され得る。K個の遅延セル1010a〜1010kについての第2の信号パスは、例えばK個の遅延セルについてのインバータ1024及び1026について種々のトランジスタ・サイズと共に、種々の方法で実施され得る。例えば、第1の遅延セル1010aのインバータ1024a及び1026aは、最も小さいトランジスタ・サイズで実施され得る。第2の遅延セル1010bのインバータ1024b及び1026bは、次に小さいトランジスタ・サイズ等で実施され得る。そして、最後の遅延セル1010kのインバータ1024k及び1026kは、最も大きいトランジスタ・サイズで実施され得る。インバータ1024a及び1026a〜インバータ1024k及び1026kは、K個の遅延セル1010a〜1010kにおいての第2のパスが線形のより長い遅延(linearly longer delay)を有するように選択され得る。例えば、第i番目の遅延セルについての第2のパスの遅延は、T≒Tbase+i・ΔTとして与えられ得る。Tbaseは、第1の遅延セル1010aの第2の信号パスの遅延であり、ΔTは、連続的な遅延セルの第2の信号パス間のデルタ遅延である。トランジスタ・サイズは、K個の遅延セルの第2の信号パスについて、線形のより長い遅延を達成するために、選択され得る。
遅延セルの数Kは、望ましい合計遅延調整(desired total delay adjustment)及び望ましい遅延分解能(desired delay resolution)に基づいて決定される。合計遅延調整は、Tinv/2であり、更に第1の遅延パス510及び第2の遅延パス510b間の予期遅延オフセット(expected delay offset)であり、更にマージンであり得る。一デザインにおいて、遅延ブロック910は、K=32個の遅延セルを含んでいる。より少ない遅延セルまたはより多い遅延セルはまた、用いられ得る。
K個の遅延セルの一つは、Refa及びRefb信号間の望ましい遅延差(desired delay difference)を得るために、(例えば下に記載された校正手段を実行した後)選択され得る。選択遅延セルは、その遅延セルについて制御信号をアクティブにすることによって、イネーブルされ得る。アクティブ制御信号(activated control signal)は、選択遅延セルについての出力回路1030と同様にANDゲート1012及び1022をイネーブルする。残っている遅延セルは、これらの遅延セルについて制御信号を非アクティブにすることによって、無効にされ得る。非アクティブ制御信号は、非選択遅延セルについての出力回路1030と同様にANDゲート1012及び1022を無効にする。Refa及びRefb信号は、唯一の選択遅延セルの出力回路1030によって動作され得る。
図9及び10に示される例示的なデザインは、上述するように種々の量でRef1及びRef2信号を遅延するために用いられ得る。図9及び10に示される例示的なデザインはまた図4に示されるTDCデザインについて種々の量で入力信号を遅延するために用いられ得る。
第1の遅延パス510a及び第2の遅延パス510bは、他方とマッチするようにデザインされ、しかし、レイアウト・ミスマッチ、及び他の要素に起因して、遅延オフセットを有し得る。校正は、二つの遅延パス間の遅延オフセットを計測し、この遅延オフセットについて補正するようにRef1及びRef2信号を調整するために、実行され得る。校正はまた、Ref1信号よりも多いTinv/2になるRef2信号の遅延を調整するために実行され得る。
図11は、Ref1及びRef2信号それぞれについて、4つの可能なオフセット状態(possible offset condition)を図示するタイミング・ダイアグラムを示す。これらの4つのオフセット状態(offset condition)は、ケースA,B,C,及びDとして言及され得る。簡単にするため、二つの遅延パス510a及び510bについての最初の8つの入力信号S1〜S8のみを示している。図11はまた、プログラマブル遅延ユニット520を介してRef1及びRef2信号について選択される最も短い遅延を含むRef1及びRef2信号のリーディング・エッジを示している。校正は、遅延パス510a及び510b間の遅延オフセットについて、計測し、計算するために、以下のように実行され得る。
ケースAにおいて、Ref1及びRef2信号のリーディング・エッジは、一つのインバータ遅延内で生じ、Ref1信号はRef2信号を導く。ケースBにおいて、Ref1及びRef2信号のリーディング・エッジは、一つのインバータ遅延内で生じ、Ref2信号はRef1信号を導く。ケースA及びBの両方において、第1の遅延パス510aからの出力信号は、D11…D18=‘11110000’であり得る。Ref1信号の遅延は、D15信号が‘0’に反転(toggle)するまで図9の可変遅延ユニット914を用いて、徐々に大きくなる量(progressively large amounts)によって、増加され得る。これは、図9の第1の遅延ブロック910について、C1制御信号、C2制御信号、C3制御信号等をアクティブにすることによって達成され得る。Ref1信号の遅延は、W1として記録され、表示され得る。第2の遅延パス510bからの出力信号は、D21…D28=‘11110000’であり得る。Ref2信号の遅延は、D25信号が‘0’に反転するまで可変遅延ユニット924を用いて、徐々に大きくなる量によって、増加され得る。Ref2信号の遅延は、W2として記録され、表示され得る。
ケースCにおいて、Ref1及びRef2信号のリーディング・エッジは、二つのインバータ遅延内で生じ、Ref1信号はRef2信号を導く。ケースDにおいて、Ref1及びRef2信号のリーディング・エッジは、二つのインバータ遅延内で生じ、Ref2信号はRef1信号を導く。ケースCにおいて、第1の遅延パス510aからの出力信号は、D11…D18=‘11100000’であり得る。Ref1信号の遅延は、D14及びD15信号が‘0’に反転するまで、徐々に大きくなる量によって、増加され得る。Ref1信号の遅延は、W1として記録され、表示され得る。第2の遅延パス510bからの出力信号は、D21…D28=‘11110000’であり得る。Ref2信号の遅延は、D25信号が‘0’に反転するまで、徐々に大きくなる量によって、増加され得る。Ref2信号の遅延は、W2として記録され、表示され得る。ケースDにおいて、第1の遅延パス510aからの出力信号は、D11…D18=‘11110000’であり得る。Ref1信号の遅延は、D15信号が‘0’に反転するまで、徐々に大きくなる量によって、増加され得る。Ref1信号の遅延は、W1として記録され、表示され得る。第2の遅延パス510bからの出力信号は、D21…D28=‘11100000’であり得る。Ref2信号の遅延は、D24及びD25信号が‘0’に反転するまで、徐々に大きくなる量によって、増加され得る。Ref2信号の遅延は、W2として記録され、表示され得る。
一般的に、遅延オフセットについての校正は、(i)遅延パスについての次の出力信号が反転し、(ii)二つの遅延パスについての1と均等な数(または1)が得られるまで、個別に各遅延パスのRefx信号を遅延することによって、実行され得る。二つの遅延パスの出力を合わせるRef1及びRef2信号についての遅延は、それぞれW1及びW2として記録され、表示され得る。
遅延オフセットについての校正を完了した後、Ref2信号の遅延は、次の出力信号が反転するまで更に遅延され、Ref2信号の遅延は、W2fullとして記録され、表示され得る。W2full及びW2間の差は、一つのインバータ遅延である。半分の遅延は、W2full及びW2間の差の半分を取る事で得られ得る。Ref2信号の遅延は、以下のように決定され得る。
Figure 0005917734
遅延オフセットについて校正し、Ref1信号に関するTinv/2の遅延を得る為に、W2halfは、Ref2信号の遅延である。
要約すれば、TDCの校正は、以下のように実行され得る。
1.第1の遅延パスからの出力信号、及び第2の遅延パスからの出力信号を記録し、
2.第1の遅延パスからの次の出力信号を反転するまで、Ref1信号の遅延を増加し、
3.Ref1信号の遅延W1を記録し、
4.第2の遅延パスからの次の出力信号を反転するまで、Ref2信号の遅延を増加し、
.Ref2信号の遅延W2を記録し、
6.更に第2の遅延パスからの次の出力信号を反転するまで、Ref2信号の遅延を増加し、
7.追加のインバータ遅延を含むRef2信号の遅延W2fullを記録し、
8.二つの遅延パス間の遅延オフセットについて計算し、Ref2信号についての半分のインバータ遅延を得るために、遅延W2halfを算出し、
9.Ref1及びRef2信号について、それぞれ遅延W1及びW2halfを適応する。
上の記載は、図5に示すような二つの遅延パスについてのものである。二つよりも多くの遅延パスについて、同様の方法で校正は実行され得る。例えば、4つの遅延パスを含むTDCについての校正は、以下のように実行され得る。各遅延パスについて、Ref信号の遅延は、その遅延パスからの次の出力信号を反転するまで、増加され得る。4つの遅延パスについての遅延は、W1、W2、W3、及びW4として示され得る。第2、第3、及び第4の遅延パスのそれぞれについて、Ref信号の遅延は、更にその遅延パスからの次の出力信号を反転するまで、増加され得る。追加のインバータ遅延を含む3つの遅延パスについての遅延は、W2full、W3full、及びW4fullとして示され得る。第2、第3、及び第4の遅延パスについてのRef2、Ref3、及びRef4の遅延は、以下のように決定され得る。
Figure 0005917734
W1、W2delay、W3delay、及びW4delayは、Ref1、Ref2、Ref3、及びRef4信号それぞれについての遅延である。
校正は、入力信号についてのテスト信号(例えば、オシレータ信号の代わり)を用いることで実行され得る。テスト信号は、遅延された参照信号またはいくつかの他の信号であり得る。校正は、参照信号周波数(オシレータ信号周波数の代わり)で実行され得る。
図12は、図5の位相演算ユニット530の例示的なデザインのブロック・ダイアグラムを示している。位相演算ユニット530内において、カウント論理(count logic)1212は、第1の遅延パス510aからのD11〜D1N出力信号を受信し、D11信号の論理値(1か0のどちらか一方)を決定する。カウント論理1212は、正反対の(in polarity)第1のフリップまでD11信号の数が適合する1(または0)の数をカウントし、Count1pとして、このカウントを供給する。カウント論理1212は、第1のフリップから正反対の第2のフリップまでの0(または1)の数をカウントし、Count1hとして、このカウントを供給する。図6に示す例において、Count1pは5と等しく、第1の遅延パス510aについてのTdiff1に関連する。Count1hは8と等しく、第1の遅延パス510aについてのThalf1に関連する。同様に、カウント論理1214は、第2の遅延パス510bからのD21〜D2N出力信号を受信し、D21信号の論理値(1か0のどちらか一方)を決定する。カウント論理1214は、正反対の(in polarity)第1のフリップまでD21信号の数が適合する1(または0)の数をカウントし、Count2pとして、このカウントを供給する。カウント論理1214は、第1のフリップから正反対の第2のフリップまでの0(または1)の数をカウントし、Count2hとして、このカウントを供給する。
加算器1216は、Count1h及びCount2hを受信し、加算し、Count_hを供給する。加算器1218は、Count1p及びCount2pを受信し、加算し、Count_pを供給する。積算器1220は、Ref信号の各サイクルにおいて、加算器1216からのCount_hを受信し、積算している。カウンタ1222は、Ref信号の各サイクルの一つによって増加する。積算器122は、Lビット(例えば11ビット)積算器であり、0〜2−1の範囲を有し得る。積算器1220が、2−1の最大値を上回る場合、オーバーフロー(OVF:overflow)出力は、論理ローから論理ハイへと反転する。オーバーフロー出力は、ラッチ1226に、カウンタ1222からカウント値をラッチさせる。オーバーフロー出力は、積算器1214をリセットし、遅延回路1224による短い遅延の後、カウンタ1222をリセットする。遅延回路1224は、カウンタ1222がリセットされる前に、カウント値を得ることができるということを確実にする。ラッチ1226は、ラッチ値(latched value)を、第1及び第2の遅延パス510についての入力信号の平均周波数Favgとして供給する。乗算器(multiplier)1228は、FavgでCount_pを乗算し、入力信号及び参照信号の間の位相差を供給する。
位相演算ユニット530について、カウント論理1212からのTdiff1についてのCount1p及びThalf1についてのCount1hは、以下のように表され得る。
Figure 0005917734
Figure 0005917734
Count1p及びCount1hは、式(3)及び(4)の右側の量に近い整数値である。Count1pは、位相差Tdiff1を割り当てるインバータ遅延の数である。Count1hは、入力信号の半分のサイクルThalf1を割り当てるインバータ遅延の数である。カウント論理1214からのTdiff2についてのCount2p及びThalf2についてのCount2hは、同様の方法で決定され得る。
11ビット積算器である積算器1220のデザインについて、ラッチ1226からの平均周波数は、以下のように表され得る。
Figure 0005917734
fullは、Thalf1及びThalf2の平均の二倍である。
乗算器1228からの位相差は、以下のように表され得る。
Figure 0005917734
diffは、Tdiff1及びTdiff2の平均である。式(6)に示すように、位相差は、入力信号の1サイクルに関連して与えられる分数の位相差(fractional phase difference)である。スケーリング要素4096は、積算器1220のサイズに依存する。
本明細書に記載のTDCは、(例えば2またはそれよりも多い数の倍数によって)分数(例えば1/2)のインバータ遅延を用いることで、改良された分解能(improved resolution)を有し得る。分数のインバータ遅延は、本明細書に記載の技術に基づいたプロセス、電圧、及び温度(PVT)コーナー(corner)にわたるデジタル回路によって正確に生成され得る。分数のインバータ遅延はまた、上述したように確実に測定(estimated)され得る。TDCは、例えば図1、または2に示す様なDPLLについて用いられ得る。DPLLは、周波数シンセサイザ(frequency synthesizer)、2点モジュレータ(two-point modulator)、またはいくつかの他の回路の一部であり得る。本明細書に記載の技術によって達成されるTDCについての高分解能は、周波数シンセサイザの位相ノイズ及び/またはTDCが用いられる他の回路のパフォーマンスを改善し得る。
例示的なデザインにおいて、装置は、図3、4、または5に示すような第1及び第2の遅延パス、遅延ユニット、及び位相演算ユニットを備えるTDCを含み得る。第1の遅延パスは、第1の入力信号及び第1の参照信号を受信し、第1の入力信号及び第1の参照信号間の位相差を表す第1の出力を供給し得る。第2の遅延パスは、第2の入力信号及び第2の参照信号を受信し、第2の入力信号及び第2の参照信号間の位相差を表す第2の出力を供給し得る。遅延ユニットは、第1の入力信号に関する第2の入力信号を遅延し、第1の参照信号に関する第2の参照信号を遅延し得る。位相演算ユニットは、第1及び第2の遅延パスから第1及び第2の出力を受信し、入力信号及び参照信号間の位相差を供給し得る。第1及び第2の入力信号は、例えば図3、4、または5に示された入力信号に基づいて導出され、第1及び第2の参照信号は、例えば図3、4、または5に示された参照信号に基づいて導出され得る。TDCはまた、図3、4に示すように、一つまたはそれ以上の追加の遅延パス及び一つまたはそれ以上の追加の遅延ユニットを含み得る。
例示的なデザインにおいて、遅延ユニットは、図3に示すように、第1の参照信号を受信し、遅延された第1の参照信号を第2の参照信号として供給し得る。第2の遅延パスは、第2の入力信号と同様に第1の入力信号を受信する。他の例示的なデザインにおいて、遅延ユニットは、図4に示すように、第1の入力信号を受信し、遅延された第1の参照信号を第2の参照信号として供給し得る。第2の遅延パスは、第2の参照信号として第1の参照信号を受信し得る。更に他の例示的なデザインにおいて、遅延ユニットは、図5に示すように、参照信号を受信し、第1の参照信号として第1の量(first amount)で遅延される参照信号を供給し、第2の参照信号として第2の量(second amount)で遅延される参照信号を供給し得る。遅延ユニットはまた、他の方法の入力信号及び/または第1の参照信号に関する第2の入力信号及び/または第2の参照信号を遅延させ得る。
例示的なデザインにおいて、遅延ユニットは、第1の参照信号に関連して半分のインバータ遅延による第2の参照信号を遅延し得る。遅延ユニットはまた、一つのインバータ遅延のいくつかの他の分数によって第2の参照信号を遅延し得る。
例示的なデザインにおいて、図9に示すように、遅延ユニットは第1及び第2の遅延ブロックを含み得る。第1の遅延ブロックは、第1の入力信号または第1の参照信号についての固定遅延を供給し、第2の入力信号または第2の参照信号についての可変遅延を供給し得る。第2の遅延ブロックは、第1の入力信号または第1の参照信号についての可変遅延を供給し、第2の入力信号または第2の参照信号についての固定遅延を供給し得る。
例示的なデザインにおいて、遅延ユニットは、図10に示すように並列に接続された複数の遅延セルを含み得る。各遅延セルは、第1の信号パス及び第2の信号パスを含み得る。全ての遅延セルについて、第1の信号パスは、おおよそ均等な遅延を供給し、種々の遅延セルについての第1の信号パスは、種々の遅延を供給し得る。複数の遅延セルの一つは、第1の入力信号に対して第2の入力信号を遅延する、または第1の参照信号に対して第2の参照信号を遅延する。
例示的なデザインにおいて、第1の遅延パスは、インバータの第1のセット及びフリップ・フロップのセットを含み得る。インバータの第1のセットは、直列に結合され、第1の入力信号を受信し得る。フリップ・フロップのセットは、インバータの第1のセットに結合され、参照信号を受信し、第1の出力についての出力信号のセットを供給する。差動デザインについて、第1の遅延パスは、直列に結合され、反転された第1の入力信号を受信するインバータの第2のセットを更に含み得る。フリップ・フロップのセットは更に、インバータの第2のセットに結合され、各フリップ・フロップは、インバータの第1及び第2のセットからのそれぞれの差動入力信号を受信し得る。第2の遅延パスは、第1の遅延パスのように同様の方法で実施され得る。
例示的なデザインにおいて、位相演算ユニットは、第1の遅延パスから第1の出力、及び第2の遅延パスから第2の出力を受信し、入力信号及び参照信号間の位相差を供給する。第1及び第2の出力は、一つのインバータ遅延の分解能を有し、入力信号及び参照信号間の位相差は、一つのインバータ遅延よりも小さいインバータ遅延の分解能を有し得る。
他の例示的なデザインにおいて、装置は、TDC及びループ・フィルタを含むDPLLを含み得る。TDCは、入力信号及び参照信号を受信し、入力信号及び参照信号間の位相差を供給し得る。位相差は、一つのインバータ遅延よりも小さいインバータ遅延の分解能を有し得る。TDCは、上述したように実施され得る第1及び第2のパス、遅延ユニット、及び位相演算ユニットを含み得る。ループ・フィルタは、TDCから位相差に基づいて導出されるエラー信号を受信し、オシレータについての制御信号を供給し得る。
一つの例示的なデザインにおいて、DPLLは更に、図1に示されるようなRF積算器を含み得る。RF積算器は、オシレータからオシレータ信号を受信し、一つのオシレータ信号サイクルの分解能を有する粗い位相差を供給し得る。エラー信号は、更に粗い位相差に基づいて導出され得る。他の例示的なデザインにおいて、DPLLは更に、図2に示す様な信号マルチプレクサを含み得る。信号マルチプレクサは、オシレータ信号及びクロック信号に基づいて導出されるフィードバック信号を受信し得る。信号マルチプレクサは、入力信号としてのフィードバック信号及びクロック信号の一つをTDCへ供給し、参照信号としてのフィードバック信号及びクロック信号の他方をTDCへ供給し得る。DPLLは更に、図1または2に示すような他の回路ブロックを含み得る。
図13は、第1及び第2の遅延パスを含むTDCを動作することについてのプロセス1300の例示的なデザインを示している。TDCの第1の遅延パスについての第1の入力信号及び第1の参照信号間の位相差を表す第1の出力(例えばDout1)は、生成され得る(ブロック1312)。TDCの第2の遅延パスについての第2の入力信号及び第2の参照信号間の位相差を表す第2の出力(例えばDout2)はまた、生成され得る(ブロック1314)。ブロック1312の例示的なデザインにおいて、第1の入力信号は、遅延入力信号のセットを得るためにインバータのセットによって種々の量によって遅延され得る。遅延入力信号のセットは、第2の出力を得るために、第1の参照信号を用いてフリップ・フロップのセットによってラッチされ得る。第2の出力信号は、たとえ差動入力信号及び/または差動参照信号を含むとはいえ、第1の出力と同様の方法で生成され得る。
第2の入力信号は、第1の入力信号に対して遅延される、または第2の参照信号は、第1の参照信号に対して遅延され得る(ブロック1316)。ブロック1316の例示的なデザインにおいて、第1の参照信号は、第1の量によって遅延され、第2の参照信号は、第1及び第2の参照信号を時間整列(time align)するために、第2の量によって遅延され得る。第2の参照信号は更に、第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延で遅延され得る。
入力信号及び参照信号間の位相差は、第1及び第2の出力に基づいて決定され得る(ブロック1318)。第1及び第2の入力信号は、入力信号に基づいて導出され、第1及び第2の参照信号は、参照信号に基づいて導出され得る。第1及び第2の出力は、一つのインバータ遅延の分解能を有し、入力信号及び参照信号間の位相差は、一つのインバータ遅延よりも小さいインバータ遅延の分解能を有し得る。
図14は、第1及び第2の遅延パスを含むTDCを校正することについてのプロセス1400の例示的なデザインを示している。第1の遅延パスについての第1の参照信号の遅延は、第1の遅延パスについての第1の入力信号を用いて第1の参照信号を時間整列するために調整され得る(ブロック1412)。第2の遅延パスについての第2の参照信号の遅延は、第2の遅延パスについての第2の入力信号を用いて第2の参照信号を時間整列するために調整され得る(ブロック1414)。各参照信号の遅延は、一つのインバータ遅延よりも低い単位で調整され得る。
第2の参照信号の遅延は更に、第2の参照信号について一つの追加インバータ遅延を得るために、調整され得る(ブロック1416)。第2の参照信号についての半分のインバータ遅延は、式(1)に示すように、(i)第2の入力信号を用いて第2の参照信号を時間整列するための遅延、及び(ii)第2の参照信号を用いて一つの追加インバータ遅延を得るための遅延に基づいて決定され得る(ブロック1418)。TDCは、第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延で第2の参照信号を遅延するように構成され得る(ブロック1420)。第2の参照信号はまた、一つのインバータ遅延のいくつかの他の分数で遅延され得る。第2の入力信号はまた、第1の入力信号に対して遅延され得る(第2の参照信号が、第1の参照信号に対して遅延される代わりに)。
ブロック1414の例示的なデザインにおいて、第2の遅延パスからのN個(Nは1よりも大きいことがある)の出力信号は遅延され得る。第1の論理値を有し、第1の出力信号から開始するL個(Lは1またはそれ以上であり得る)の連続的な出力信号は、識別され得る。第2の参照信号の遅延は、第(L+1)番目の出力信号が第2の論理値から第1の論理値に反転するまで、調整され得る。第1の参照信号の遅延は、同様の方法で調整され得る。ブロック1416の例示的なデザインにおいて、第2の参照信号の遅延は更に、第(L+2)番目の出力信号が第2の論理値から第1の論理値に反転するまで、調整され得る。
本明細書に記載のTDC及びDPLLは、通信、演算、ネットワーキング、パーソナル・エレクトロニクス等の種々のアプリケーションについて用いられ得る。例えば、TDC及びDPLLは、ワイヤレス通信デバイス、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、手持ち式のデバイス、ゲーム・デバイス、演算デバイス、ラップトップ・コンピュータ、家庭用電子デバイス、パーソナル・コンピュータ、コードレス電話等について用いられ得る。ワイヤレス通信デバイスのTDC及びDPLLの例示的な使用は、以下に記載される。
図15は、ワイヤレス通信システムについてのワイヤレス通信デバイス1500の例示的なデザインのブロック・ダイアグラムを示している。ワイヤレス・デバイス1500は、携帯電話、端末、ハンドセット、ワイヤレス・モデム等であり得る。ワイヤレス通信システムは、符号分割多重接続(CDMA)システム、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))システム、ロング・ターム・エヴォリューション(LTE)システム、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)システムなどであり得る。
ワイヤレス・デバイス1500は、受信パス及び送信パスを介して2方向通信を供給することが可能である。受信パスにおいて、基地局(図示せず)によって送信される信号は、アンテナ1510によって受信され、レシーバ1512へ供給される。レシーバ1512は受信信号を調整及びデジタル化し、更なるプロセスについての部分1520へサンプルを供給する。送信パスにおいて、トランスミッタ1516は、部分1520から送信されるデータを受信し、データを処理及び調整し、アンテナ1510を介して基地局へ送信される変調信号を生成する。レシーバ1512及びトランスミッタ1516は、CDMA、GSM、LTE、WLAN等をサポートし得る。
部分1520は、例えばモデム・プロセッサ1522、縮小命令セットコンピュータ/デジタルシグナルプロセサ(RISC/DSP)1524、コントローラ/プロセッサ1526、メモリ1528、入力/出力(I/O)回路1530、DPLL/オシレータ1532のような種々のプロセス、インタフェース、及びメモリ・ユニットを含んでいる。モデム・プロセッサ1522は、エンコーディング、モジュレーション、デモジュレーション、デコーディング等のようなデータ送信及び受信についてのプロセスを実行し得る。RISC/DSP1524は、ワイヤレス・デバイス1500についての一般及び特別なプロセスを実行し得る。コントローラ/プロセッサ1526は、部分1520内の種々のユニットの動作を導き得る。プロセッサ1526及び/または他のモジュールは、図13のプロセス1300、図14のプロセス1400、及び/または本明細書に記載の他のプロセスを実行または導き得る。メモリ1528は、部分1520内の種々のユニットについてのデータ及び/または命令を記憶し得る。I/O回路1530は、外部I/Oデバイス1540と通信し得る。
DPLL/オシレータ1532は、部分1520内のプロセッシング・ユニットについて、クロックを生成し得る。DPLL/オシレータ1514は、周波数ダウンコンバージョン及び/またはデモジュレーションについて、レシーバ1512で用いられる受信ローカル・オシレータ(LO)信号を生成し得る。DPLL/オシレータ1518は、周波数アップコンバージョン及び/またはモジュレーションについて、トランスミッタ1516で用いられる受信ローカル・オシレータ(LO)信号を生成し得る。DPLL/オシレータ1514、1518、及び/または1532は、それぞれ図1のDPLL100、図2のDPLL200、図3のTDC300、図4のTDC400、図5のTDC500等を含んで実施され得る。マスタ・オシレータ1542は、DPLL/オシレータ1532及び/または他のDPLL/オシレータについての正確なマスタ・クロックを生成し得る。マスタ・オシレータ1542は、XO,VCXO、TCXO等であり得る。
本明細書に記載のTDC及びDPLLは、周波数の広い範囲を超えて動作し得るレシーバ1512及び/またはトランスミッタ1516の周波数シンセサイズについて用いられ得る。DPLLは、全デジタル位相ロック・ループ(ADPLL:all-digital phase-locked loop)を実施するために、DCOで用いられ得る。
本明細書に記載のTDC及びDPLLは、IC、アナログIC、RFIC、ミックス信号(mixed-signal)IC、特定用途向け集積回路(ASIC)、プリント回路基板(PCB)、電子デバイス等で実施され得る。TDC及びDPLLはまた、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)、NMOS(NチャネルMOS)、PMOS(PチャネルMOS)、BJT(バイポーラ・ジャンクション・トランジスタ)、BiCMOS(バイポーラCMOS)、SiGe(シリコン・ゲルマニウム)、GaAs(ガリウム砒素)等のような種々のICプロセス技術で製造され得る。TDC及びDPLLは、ディープ・サブ・ミクロン(deep sub-micron)RFCMOSトランジスタを含んで実施され、良いパフォーマンス及び高レベルの集積が達成され得る。
本明細書に記載のTDC及び/またはDPLLを実施する装置は、スタンド・アローン・デバイス、または大きなデバイスの一部であり得る。デバイスは、(i)スタンド・アローンIC、(ii)データ及び/または命令を記憶することについてのメモリICを備え得る一つまたはそれ以上のICのセット、(iii)RFレシーバ(RFR)またはRFトランスミッタ/レシーバ(RTR)のようなRFIC、(iv)基地局モデム(MSM)のようなASIC、(v)他のデバイスに組み込まれ得るモジュール、(vi)レシーバ、携帯電話、ワイヤレス・デバイス、ハンドセット、またはモバイル・ユニット、(vii)等であり得る。
一つまたはそれ以上のデザイン例において、述べた機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせ内に実装され得る。ソフトウェアに実装された場合、コンピュータ読み取り可能な媒体に、記憶され、または、一つまたはそれ以上の命令またはコードとして送信され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、一箇所から他の場所へのコンピュータ・プログラムの転送を促進する任意のメディアを含んでいるコンピュータ記憶メディア及び通信メディアを含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の入手可能な媒体であり得る。例のため、そして例に限らず、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光学ディスク記憶、磁気ディスク記憶、または他の磁気記憶デバイス、または、命令またはデータ構造の形態において、望ましいプログラム・コードを運び、記憶することができ、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を備えることができる。また、任意のつながりは、適切にコンピュータ読み取りメディアと称される。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバー、または、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、及びマイクロ波のようなワイヤレス技術を用いる他の遠隔ソース、から送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、または赤外線、無線、及びマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書に用いたように、ディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光学ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、及びブルーレイ(登録商標)ディスク、を含み、ディスク(disk)は大抵磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は光学的またはレーザーでデータを再生する。上の組み合わせは、また、コンピュータ読み取り可能なメディアの範囲の中に含まれるべきである。
本開示のこれまでの記載は、当業者が本開示を行う、または用いることを可能にするために提供される。本開示の種々の変形は、当業者に直ちに理解され、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示のスピリットや範囲から逸脱しない他の変化に適用され得る。従って、本開示は、本明細書に記載の例に限定されることは意図されず、開示された本明細書の原理及び新規性のある特徴に一致する広い範囲は認められる。
特許請求の範囲は以下の通りである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]第1の入力信号及び第1の参照信号を受信し、前記第1の入力信号及び前記第1の参照信号間の位相差(phase difference)を示す第1の出力を供給するように構成される第1の遅延パスと、
第2の入力信号及び第2の参照信号を受信し、前記第2の入力信号及び前記第2の参照信号間の位相差を示す第2の出力を供給するように構成される第2の遅延パスと、
前記第1の入力信号に対して前記第2の入力信号を遅延する、または前記第1の参照信号に対して前記第2の参照信号を遅延するように構成される遅延ユニットと、
を備える装置。
[2]前記遅延ユニットは、前記第1の参照信号を受信し、前記第2の参照信号として遅延された第1の参照信号を供給するように構成され、
前記第2の遅延パスは、前記第2の入力信号として前記第1の入力信号を受信するように構成される
[1]の装置。
[3]前記遅延ユニットは、前記第1の入力信号を受信し、前記第2の入力信号として遅延された第1の入力信号を供給するように構成され、
前記第2の遅延パスは、前記第2の参照信号として前記第1の参照信号を受信するように構成される
[1]の装置。
[4]前記遅延ユニットは、参照信号を受信し、前記第1の参照信号として第1の量によって遅延される参照信号を供給し、前記第2の参照信号として第2の量によって遅延される参照信号を供給するように構成され得る
[1]の装置。
[5]前記遅延ユニットは、前記第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延(one half inverter delay)で前記第2の参照信号を遅延するように構成される
[1]の装置。
[6]前記遅延ユニットは、
前記第1の入力信号または前記第1の参照信号に固定遅延を供給し、前記第2の入力信号または前記第2の参照信号に可変遅延を供給するように構成される第1の遅延ブロックを備える
[1]の装置。
[7]前記遅延ユニットは、
前記第1の遅延ブロックに結合され、前記第1の入力信号または前記第1の参照信号に可変遅延を供給し、前記第2の入力信号または前記第2の参照信号に固定遅延を供給するように構成される第2の遅延ブロックを更に備える
[6]の装置。
[8]前記遅延ユニットは、
並列に結合される複数の遅延セルを備え、各遅延セルは第1の信号パス及び第2の信号パスを含み、前記複数の遅延セルについての第1の信号パスは均等な遅延を供給し、前記複数の遅延セルについての第2の信号パスは種々の遅延を供給し、前記複数の遅延セルの一つは、前記第1の入力信号に対して前記第2の入力信号を遅延する、または前記第1の参照信号に対して前記第2の参照信号を遅延するように選択される
[1]の装置。
[9]前記第1の遅延パスは、
直列に結合され、前記第1の入力信号を受信するように構成されるインバータの第1のセットと、
前記インバータの第1のセットに結合され、前記第1の参照信号を受信し、前記第1の出力についての出力信号のセットを供給するフリップ・フロップのセットと、
を備える
[1]の装置。
[10]前記第1の遅延パスは、直列に結合され、反転された第1の入力信号を受信するように構成されるインバータの第2のセットを更に備え、前記フリップ・フロップのセットは、更に前記インバータの第2のセットに結合され、各フリップ・フロップは前記インバータの第1及び第2のセットからそれぞれの差動入力信号を受信する
[9]の装置。
[11]前記第1及び第2の遅延パスから前記第1及び第2の出力を受信し、入力信号及び参照信号間の位相差を供給するように構成される位相演算ユニットを更に備え、
前記第1及び第2の入力信号は前記入力信号に基づいて導出され、前記第1及び第2の参照信号は、前記参照信号に基づいて導出される
[1]の装置。
[12]前記第1及び第2の遅延パスからの前記第1及び第2の出力は、一つのインバータ遅延(one inverter delay)の分解能を有し、前記位相演算ユニットからの前記位相差は、一つのインバータ遅延よりも小さいインバータ遅延の分解能を有する
[11]の装置。
[13]入力信号及び参照信号を受信し、前記入力信号及び前記参照信号間の位相差(phase difference)を供給するように構成される時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)であって、前記位相差は一つのインバータ遅延(one inverter delay)よりも小さいインバータ遅延の分解能を有する、前記時間デジタル変換器と、
前記TDCからの前記位相差に基づいて導出されるエラー信号を受信し、オシレータについての制御信号を供給するように構成されるループ・フィルタと、
を備えるデジタル位相ロック・ループ(DPLL:digital phase locked loop)
を備える装置。
[14]前記TDCは、
第1の入力信号及び第1の参照信号を受信し、前記第1の入力信号及び前記第1の参照信号間の位相差を表す第1の出力を供給するように構成される第1の遅延パスと、
第2の入力信号及び第2の参照信号を受信し、前記第2の入力信号及び前記第2の参照信号間の位相差を表す第2の出力を供給するように構成される第2の遅延パスと、
前記第1の入力信号に対して前記第2の入力信号を遅延する、または前記第1の参照信号に対して前記第2の参照信号を遅延するように構成される遅延ユニットと、
前記第1及び第2の遅延パスから前記第1及び第2の出力を受信し、前記入力信号及び前記参照信号間の前記位相差を供給するように構成される位相演算ユニットであって、前記第1及び第2の入力信号は、前記入力信号に基づいて導出され、前記第1及び第2の参照信号は、前記参照信号に基づいて導出される、前記位相演算ユニットと、
を備える
[13]の装置。
[15]前記DPLLは、前記オシレータからオシレータ信号を受信し、一つのオシレータ信号サイクル(one oscillator signal cycle)の分解能を有する粗い位相差(coarse phase difference)を供給するように構成される積算器(accumulator)を更に備え、前記エラー信号は、前記粗い位相差に更に基づいて導出される
[13]の装置。
[16]前記DPLLは、
前記オシレータからオシレータ信号に基づいて導出されるフィードバック信号及びクロック信号を受信し、前記入力信号として、前記フィードバック信号及び前記クロック信号の一方を前記TDCに供給し、前記参照信号として、前記フィードバック信号及び前記クロック信号の他方を前記TDCに供給するように構成される信号マルチプレクサ(signal multiplexer)を更に備える
[13]の装置。
[17]固定周波数を有するマスタ・クロックを生成するように構成されるマスタ・オシレータと、
前記マスタ・クロックを受信し、前記マスタ・クロックの固定周波数に基づいて決定されるコンフィギュラブル周波数(configurable frequency)を有するオシレータ信号を供給するように構成されたデジタル位相ロック・ループ(DPLL:digital phase locked loop)であって、前記DPLLは、入力信号及び参照信号を受信し、前記入力信号及び前記参照信号間の位相差(phase difference)を供給するように構成される時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)を備え、前記入力信号または前記参照信号は、前記マスタ・クロックに基づいて導出され、前記位相差は、一つのインバータ遅延(one inverter delay)よりも小さいインバータ遅延の分解能を有する、前記DPLLと、
を備えるワイヤレス・デバイス。
[18]前記DPLLから前記オシレータ信号で受信信号を受信し、ダウンコンバートするように構成されるレシーバを更に備える
[17]のワイヤレス・デバイス。
[19]前記DPLLから前記オシレータ信号でベースバンド信号を受信し、アップコンバートするように構成されるトランスミッタを更に備える
[17]のワイヤレス・デバイス。
[20]第1及び第2の遅延パスを有する時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)を動作する方法であって、
前記TDCの前記第1の遅延パスについて、第1の入力信号及び第1の参照信号間の位相差(phase difference)を表す第1の出力を生成することと、
前記TDCの前記第2の遅延パスについて、第2の入力信号及び第2の参照信号間の位相差を表す第2の出力を生成することと、
前記第1の入力信号に対して前記第2の入力信号を遅延する、または前記第1の参照信号に対して前記第2の参照信号を遅延することと、
を備える方法。
[21]前記遅延することは、
前記第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延(one half inverter delay)で前記第2の参照信号を遅延することを備える
[20]の方法。
[22]前記遅延することは、
前記第1及び第2の参照信号を時間整列(time align)するために、第1の量で前記第1の参照信号を遅延することと、第2の量で前記第2の参照信号を遅延することと、
前記第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延で前記第2の参照信号を遅延することと、
を備えている
[20]の方法。
[23]前記第1の出力を生成することは、
遅延入力信号のセットを得るために種々の量で前記第1の入力信号を遅延することと、
前記第1の出力についての出力信号のセットを得るために、前記第1の参照信号で遅延入力信号の前記セットをラッチすることと、
を備える
[20]の方法。
[24]前記第1及び第2の出力に基づいて、入力信号及び参照信号間の位相差を決定することを更に備え、
前記第1及び第2の入力信号は前記入力信号に基づいて導出され、前記第1及び第2の参照信号は前記参照信号に基づいて導出される
[20]の方法。
[25]前記第1及び第2の出力は、一つのインバータ遅延の分解能を有し、前記入力信号及び前記参照信号間の前記位相差は、一つのインバータ遅延よりも小さいインバータ遅延の分解能を有する
[24]の装置。
[26]時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)の第1の遅延パスについて、第1の入力信号及び第1の参照信号間の位相差(phase difference)を表す第1の出力を生成する手段と、
前記TDCの第2の遅延パスについて、第2の入力信号及び第2の参照信号間の位相差を表す第2の出力を生成する手段と、
前記第1の入力信号に対して前記第2の入力信号を遅延する、または前記第1の参照信号に対して前記第2の参照信号を遅延する手段と、
を備える装置。
[27]遅延する手段は、前記第1の参照信号に対して、半分のインバータ遅延(one half inverter delay)で、前記第2の参照信号を遅延することを備える
[26]の装置。
[28]前記第1及び第2の出力に基づいて入力信号及び参照信号間の位相差を決定することを更に備え、
前記第1及び第2の入力信号は、前記入力信号に基づいて導出され、前記第1及び第2の参照信号は、前記参照信号に基づいて導出される
[26]の装置。
[29]前記第1及び第2の出力は、一つのインバータ遅延の分解能を有し、
前記入力信号及び前記参照信号間の前記位相差は、一つのインバータ遅延よりも小さいインバータ遅延の分解能を有する
[28]の装置。
[30]第1及び第2の遅延パスを有する時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)を校正する方法であって、
前記第1の遅延パスについて、第1の入力信号で第1の参照信号を時間整列(time align)するために、前記第1の遅延パスについて、前記第1の参照信号の遅延を調整することと、
前記第2の遅延パスについて、第2の入力信号で第2の参照信号を時間整列するために、前記第2の遅延パスについて、前記第2の参照信号の遅延を調整することと、
を備える方法。
[31]前記第1及び第2の参照信号のそれぞれの前記遅延は、一つのインバータ遅延(one inverter delay)よりも少ない単位で調整される
[30]の方法。
[32]前記第2の参照信号についての一つの追加インバータ遅延(one additional inverter delay)を得るために、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整することと、
前記第2の入力信号で前記第2の参照信号を時間整列するための前記遅延、及び前記第2の参照信号について一つの追加インバータ遅延を得る為の前記遅延に基づいて、前記第2の参照信号について、半分のインバータ遅延(one half inverter delay)を決定することと、
前記第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延で、前記第2の参照信号を遅延するために、前記TDCを構成することと、
を更に備える[30]の方法。
[33]前記第2の参照信号の前記遅延を調整することは、
前記第2の遅延パスから1よりも大きいN個の出力信号を受信することと、
1またはそれ以上のL個の連続した出力信号を識別し、第1の出力信号で開始し、第1の論理値を有することと、
第(L+1)番目の出力信号が第2の論理値から前記第1の論理値に反転するまで、前記第2の参照信号の前記遅延を調整することと、
を備える
[32]の方法。
[34]前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整することは、
第(L+2)番目の出力信号が前記第2の論理値から前記第1の論理値に反転するまで、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整することを備える
[33]の方法。
[35]第1の遅延パスについて、第1の入力信号で第1の参照信号を時間整列(time align)するために、時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)の前記第1の遅延パスについて、第1の参照信号間の遅延を調整する手段と、
第2の遅延パスについて、第2の入力信号で第2の参照信号を時間整列するために、前記TDCの前記第2の遅延パスについて、第2の参照信号間の遅延を調整する手段と、
を備える装置。
[36]前記第2の参照信号についての一つの追加インバータ遅延(one additional inverter delay)を得るために、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整する手段と、
前記第2の入力信号で前記第2の参照信号を時間整列するための前記遅延、及び前記第2の参照信号について一つの追加インバータ遅延を得る為の前記遅延に基づいて、前記第2の参照信号について、半分のインバータ遅延(one half inverter delay)を決定する手段と、
前記第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延で、前記第2の参照信号を遅延するために、前記TDCを構成する手段と、
を更に備える[35]の装置。
[37]前記第2の参照信号の前記遅延を調整する手段は、
前記第2の遅延パスから1よりも大きいN個の出力信号を受信する手段と、
1またはそれ以上のL個の連続した出力信号を識別し、第1の出力信号で開始し、第1の論理値を有する手段と、
第(L+1)番目の出力信号が第2の論理値から前記第1の論理値に反転するまで、前記第2の参照信号の前記遅延を調整する手段と、
を備える
[36]の装置。
[38]前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整する手段は、
第(L+2)番目の出力信号が前記第2の論理値から前記第1の論理値に反転するまで、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整する手段を備える
[37]の装置。
[39]コンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータ・プログラム製品であって、
コンピュータ読み取り可能な媒体は、
第1の遅延パスについて、第1の入力信号で第1の参照信号を時間整列(time align)するために、少なくとも一つのコンピュータに、時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)の前記第1の遅延パスについての第1の参照信号の遅延を調整させるコードと、
第2の遅延パスについて、第2の入力信号で第2の参照信号を時間整列するために、前記少なくとも一つのコンピュータに、前記TDCの前記第2の遅延パスについての第2の参照信号の遅延を調整させるコードと、
前記第2の参照信号について一つの追加のインバータ遅延を得る為に、前記少なくとも一つのコンピュータに、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整させるコードと、
前記少なくとも一つのコンピュータに、第2の入力信号で第2の参照信号を時間整列(time align)するための前記遅延、及び前記第2の参照信号についての一つの追加のインバータ遅延を得るための前記遅延に基づいて前記第2の参照信号についての半分のインバータ遅延(one half inverter delay)を決定させるコードと、
前記少なくとも一つのコンピュータに、前記第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延によって前記第2の参照信号を遅延するようにTDCを構成させるコード
を備えるコンピュータ・プログラム製品。

Claims (7)

  1. 第1及び第2の遅延パスを有する時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)を校正する方法であって、
    前記第1の遅延パスについて、第1の入力信号で第1の参照信号を時間整列(time align)するために、前記第1の遅延パスについて、前記第1の参照信号の遅延を調整することと、
    前記第2の遅延パスについて、第2の入力信号で第2の参照信号を時間整列するために、前記第2の遅延パスについて、前記第2の参照信号の遅延を調整することと、
    前記第2の参照信号についての一つの追加インバータ遅延(one additional inverter delay)を得るために、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整することと、
    前記第2の入力信号で前記第2の参照信号を時間整列するための前記遅延、及び前記第2の参照信号について一つの追加インバータ遅延を得る為の前記遅延に基づいて、前記第2の参照信号について、半分のインバータ遅延(one half inverter delay)を決定することと、
    前記第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延で、前記第2の参照信号を遅延するために、前記TDCを構成することと、
    を備える方法。
  2. 前記第2の参照信号の前記遅延を調整することは、
    前記第2の遅延パスから1よりも大きいN個の出力信号を受信することと、
    1またはそれ以上のL個の連続した出力信号を識別し、第1の出力信号で開始し、第1の論理値を有することと、
    第(L+1)番目の出力信号が第2の論理値から前記第1の論理値に反転するまで、前記第2の参照信号の前記遅延を調整することと、
    を備える
    請求項1の方法。
  3. 前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整することは、
    第(L+2)番目の出力信号が前記第2の論理値から前記第1の論理値に反転するまで、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整することを備える
    請求項2の方法。
  4. 第1の遅延パスについて、第1の入力信号で第1の参照信号を時間整列(time align)するために、時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)の前記第1の遅延パスについて、第1の参照信号間の遅延を調整する手段と、
    第2の遅延パスについて、第2の入力信号で第2の参照信号を時間整列するために、前記TDCの前記第2の遅延パスについて、第2の参照信号間の遅延を調整する手段と、
    前記第2の参照信号についての一つの追加インバータ遅延(one additional inverter delay)を得るために、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整する手段と、
    前記第2の入力信号で前記第2の参照信号を時間整列するための前記遅延、及び前記第2の参照信号について一つの追加インバータ遅延を得る為の前記遅延に基づいて、前記第2の参照信号について、半分のインバータ遅延(one half inverter delay)を決定する手段と、
    前記第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延で、前記第2の参照信号を遅延するために、前記TDCを構成する手段と、
    を備える装置。
  5. 前記第2の参照信号の前記遅延を調整する手段は、
    前記第2の遅延パスから1よりも大きいN個の出力信号を受信する手段と、
    1またはそれ以上のL個の連続した出力信号を識別し、第1の出力信号で開始し、第1の論理値を有する手段と、
    第(L+1)番目の出力信号が第2の論理値から前記第1の論理値に反転するまで、前記第2の参照信号の前記遅延を調整する手段と、
    を備える
    請求項4の装置。
  6. 前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整する手段は、
    第(L+2)番目の出力信号が前記第2の論理値から前記第1の論理値に反転するまで、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整する手段を備える
    請求項5の装置。
  7. コンピュータ読み取り可能な記憶体であって
    1の遅延パスについて、第1の入力信号で第1の参照信号を時間整列(time align)するために、少なくとも一つのコンピュータに、時間デジタル変換器(TDC:time-to-digital converter)の前記第1の遅延パスについての第1の参照信号の遅延を調整させるコードと、
    第2の遅延パスについて、第2の入力信号で第2の参照信号を時間整列するために、前記少なくとも一つのコンピュータに、前記TDCの前記第2の遅延パスについての第2の参照信号の遅延を調整させるコードと、
    前記第2の参照信号について一つの追加のインバータ遅延を得る為に、前記少なくとも一つのコンピュータに、前記第2の参照信号の前記遅延を更に調整させるコードと、
    前記少なくとも一つのコンピュータに、第2の入力信号で第2の参照信号を時間整列(time align)するための前記遅延、及び前記第2の参照信号についての一つの追加のインバータ遅延を得るための前記遅延に基づいて前記第2の参照信号についての半分のインバータ遅延(one half inverter delay)を決定させるコードと、
    前記少なくとも一つのコンピュータに、前記第1の参照信号に対して半分のインバータ遅延によって前記第2の参照信号を遅延するようにTDCを構成させるコード
    記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
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