JP5903991B2 - ケース部材及び密閉ケースの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ケース部材及び密閉ケースの製造方法に関するものである。
従来、ケース部材間の接合部に抵抗発熱体を配置し、当該抵抗発熱体に通電して接合部を環状に溶着することにより、その接合部の内側に密閉された収容空間を形成する密閉ケースの熱溶着構造が知られている。
例えば、特許文献1には、コ字状に形成された本体部を有するとともに両端に設定された互いの受電部を束ねて配置することによりケース部材間の接合部を環状に溶着可能な第1及び第2の抵抗発熱体を用いる構成が開示されている。
即ち、予め環状に形成された抵抗発熱体を用いる場合には、例えば、製造工程において多くの廃材が発生する(打ち抜き加工等により板材から形成する場合)等、その経済性が問題となる。この点、上記構成によれば、予め環状に形成された抵抗発熱体を用いずとも、その接合部を全周に亘って溶着することができる。そして、これにより、その製造コストの低減を図ることができる。
ところが、受電部を束ねることで各抵抗発熱体間に隙間が形成される。そして、その隙間に対応する部分が未溶着部となることで、ケースの密閉性が低下するおそれがある。即ち、抵抗発熱体に通電する電流量(発熱量)を増やすことにより、より多くの溶融体(溶けた樹脂)を発生させることは可能である。しかしながら、これにより、その溶融体が接合部からケースの内外に漏出してバリを形成する、或いは気泡の発生や加熱された樹脂の炭化等、熱溶着のデメリットが顕在化する可能性も高くなる。
そこで、この従来例では、給電用の電極が挿入される給電開口部の周囲に突出段部が形成されている。そして、接合部の溶着後は、この突出段部を溶融させて給電開口部を封止することにより、その密閉性を確保する構成になっている。
特許第3053786号公報
しかしながら、上記のような突出段部の溶融による給電開口部の封止は、樹脂等の注入による封止と同様、抵抗発熱体への通電とは異なる設備、及び独立した作業工程を必要とする。そして、これが製造コストを押し上げる要因になるという問題があり、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、追加の封止工程を要することなく、優れた密閉性を確保することのできるケース部材及び密閉ケースの製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、両端に設定された互いの受電部を束ねて配置することより第1のケース部材と第2のケース部材間の接合部を環状に溶着可能な第1及び第2の抵抗発熱体への通電により前記接合部が溶着される密閉ケースの部品として用いられるケース部材であって、前記接合部を形成する各ケース部材の少なくとも一方には、前記各受電部を束ねることにより前記第1及び第2の抵抗発熱体間に形成される隙間に対応する位置に突部が設けられており、前記第1ケース部材は、前記各抵抗発熱体が配置される溝部を有し、前記第2のケース部材は、前記溝部に嵌合して該溝部との間に前記抵抗発熱体を挟み込む嵌合突部を有しており、前記溝部は、環状溝と、前記環状溝から分岐する枝溝とを備えてなるとともに、前記各受電部は、前記枝溝内に配置されるものであって、前記第1及び第2のケース部材は、前記環状溝の外側に、前記各抵抗発熱体への通電により互いに当接することになる位置決め面を有するとともに、前記第1のケース部材における前記環状溝の内側には、該環状溝の内壁面に連続する壁面を有して開口方向に突出する環状壁が形成されていること、を要旨とする。
上記構成によれば、各抵抗発熱体への通電により、その各抵抗発熱体間の隙間に配置された突部が溶融する。その結果、通電量を増やすことなく、より多くの溶融体を発生させて良好な溶着状態を確保することができる。そして、これにより、追加の封止工程を要することなく、優れた密閉性を確保することができる。
上記構成によれば、接合部における各抵抗発熱体の位置が特定される。即ち、各抵抗発熱体の受電部は、互いに束ねられた状態で枝溝内に配置される。これにより、精度よく、各抵抗発熱体間に形成される隙間の位置を特定して、その位置に突部を形成することができる。加えて、溝部と嵌合突部との嵌合により、各ケース部材間に組付誤差が生じ難くなる。また、抵抗発熱体の発熱により生ずる溶融体が溝部内を埋めることで高い密閉性を確保することができる。そして、その溶融体が接合部からケースの内外に漏出することにより形成されるバリの発生を抑制することができる。
上記構成によれば、各ケース部材を組み付ける際、その第1のケース部材側の環状壁をガイド部に用いることができる。即ち、その環状壁の壁面に沿って、第2のケース部材側の嵌合突部を第1のケース部材側の溝部内に挿入することで、容易に、これら第1及び第2のケース部材を組み付けることができる。そして、これにより、その組付性を向上させることができる。
また、当該環状溝の開口方向に突出する環状壁によって、その各抵抗発熱体への通電により発生した溶融体が、溝部からケース内に漏出することを抑制することができる。その結果、例えば、その発生したバリがケース内の減速機に噛み込む等、そのケース内の収容体に悪影響を与える事態が発生することを未然に防ぐことができる。
請求項に記載の発明は、前記枝溝又は該枝溝に嵌合する前記嵌合突部の枝嵌合部の少なくとも何れか一方には、前記枝溝内に束ねられた状態で配置される前記各受電部の延伸方向に沿って該各受電部間に形成される隙間に対応する突部が形成されること、を要旨とする。
即ち、束ねられた各受電部間には、互いに添い合うように配置された場合であっても、その断面形状に基づいて、当該各受電部の延伸方向に沿った隙間が形成される。そして、各受電部は、ケース外部の給電設備に対する直接的な接触部分であることから、その近傍に未溶着部が形成されることで、ケースの密閉性が低下する可能性がある。
しかしながら、各受電部が枝溝内に配置されることで、当該各受電部間に形成される隙間の位置は、枝溝内、その底面近傍及び当該枝溝に嵌合する枝嵌合部の突出端面近傍に特定される。従って、上記構成によれば、精度よく、その各受電部間に形成される隙間に突部を配置することができる。その結果、これら各受電部間の隙間についても、より多くの溶融体を発生させることができる。そして、これにより、より良好な溶着状態を確保して、優れた密閉性を確保することができる。
請求項に記載の発明は、前記各受電部間の隙間に対応する突部は、前記各受電部の延伸方向に沿って連続的に延びる突条部であること、を要旨とする。
上記構成によれば、各受電部間の隙間についても、より多くの溶融体を発生させることができる。その結果、より良好な溶着状態を確保することができる。
請求項に記載の発明は、前記第1及び第2の抵抗発熱体は、前記各受電部の基端に互いに異なる方向に折り曲げられた折曲部を有して前記溝部内に配置されるものであって、前記環状溝における前記枝溝の分岐位置には、前記各折曲部間に形成される隙間に対応する突部が形成されること、を要旨とする。
即ち、互いに異なる方向に折り曲げられた各抵抗発熱体の折曲部間には、その折り曲げによる湾曲形状に起因する隙間が形成される。そして、この隙間は、ケース外部の給電設備との直接的な接触部分を構成する各抵抗発熱体の受電部に隣接することから、この部分に未溶着部が形成されることで、ケースの密閉性が低下する可能性がある。
しかしながら、各受電部が枝溝内に配置されることで、各折曲部間に形成される隙間の位置は、環状溝における枝溝の分岐位置に特定される。従って、上記構成によれば、精度よく、その各折曲部間に形成される隙間に突部を配置することができる。その結果、これら各折曲部間の隙間についても、より多くの溶融体を発生させることができる。そして、これにより、より良好な溶着状態を確保して、優れた密閉性を確保することができる。
請求項に記載の発明は、前記各折曲部間の隙間に対応する突部は、前記環状溝の底面から開口端まで延設されること、を要旨とする。
上記構成によれば、各折曲部間の隙間についても、より多くの溶融体を発生させることができる。その結果、より良好な溶着状態を確保することができる。
請求項に記載の発明は、前記第2のケース部材は、前記環状壁の先端に対向して配置される対向面を有するとともに、前記対向面には、前記環状壁から離間した内側の位置において該環状壁に沿う方向に突出する第2の環状壁が形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、環状壁の先端に対向する対向面、及び当該対向面に設けられた第2の環状壁が迷路構造(ラビリンス構造)を形成する。その結果、より効果的に、ケース内への溶融体の漏出を抑えることができる。
請求項に記載の発明は、前記突部は、束ねられた前記各受電部の延伸方向に沿って該各受電部間に形成される隙間に対応する位置に設けられること、を要旨とする。
即ち、束ねられた各受電部間には、互いに添い合うように配置された場合であっても、その断面形状に基づいて、当該各受電部の延伸方向に沿った隙間が形成される。そして、各受電部は、ケース外部の給電設備に対する直接的な接触部分であることから、その近傍に未溶着部が形成されることで、ケースの密閉性が低下する可能性がある。しかしながら、上記構成によれば、これら各受電部間の隙間についても、より多くの溶融体を発生させることができる。その結果、良好な溶着状態を確保することができる。
請求項に記載の発明は、前記各受電部間の隙間に対応する突部は、前記各受電部の延伸方向に沿って連続的に延びる突条部であること、を要旨とする。
上記構成によれば、各受電部間の隙間についても、より多くの溶融体を発生させることができる。その結果、より良好な溶着状態を確保することができる。
請求項に記載の発明は、前記第1及び第2の抵抗発熱体は、前記各受電部の基端に互いに異なる方向に折り曲げられた折曲部を有して前記接合部に配置されるものであって、前記突部は、前記各折曲部間に形成される隙間に対応する位置に設けられること、を要旨とする。
即ち、互いに異なる方向に折り曲げられた各抵抗発熱体の折曲部間には、その折り曲げによる湾曲形状に起因する隙間が形成される。そして、この隙間は、ケース外部の給電設備との直接的な接触部分を構成する各抵抗発熱体の受電部に隣接することから、この部分に未溶着部が形成されることで、ケースの密閉性が低下する可能性がある。しかしながら、上記構成によれば、各折曲部間の隙間についても、より多くの溶融体を発生させることができる。その結果、良好な溶着状態を確保することができる。
請求項1に記載の発明は、前記各ケース部材の少なくとも一方には、前記各受電部を介して前記各抵抗発熱体に通電するための給電開口部が形成されるとともに、前記各抵抗発熱体への通電時、前記各ケース部材の少なくとも一方が、前記受電部における前記給電開口部よりも先端側の部分を支持するようにしたこと、を要旨とする。
即ち、抵抗発熱体は、通電により発熱し、各ケース部材の接合部を溶融する。そして、これにより、その組付方向における各ケース部材間の相対距離が縮まることで、抵抗発熱体は、見かけ上、沈み込むように、その接触部分に埋没する。しかし、受電部における給電開口部よりも先端側の部分は、非導通部となるため、その接触部分への沈み込みが起こり難い。従って、上記構成によれば、その抵抗発熱体への通電時においても、各ケース部材に対する抵抗発熱体の相対位置を安定的に保持することができる。そして、これにより、より良好な溶着状態を確保することができる。
請求項11に記載の発明は、両端に設定された互いの受電部を束ねて配置することより第1のケース部材と第2のケース部材間の接合部を環状に溶着可能な第1及び第2の抵抗発熱体への通電により前記接合部を溶着してなる密閉ケースの製造方法であって、前記接合部を形成する各ケース部材の少なくとも一方には、前記各受電部を束ねることにより前記第1及び第2の抵抗発熱体間に形成される隙間に対応する位置に突部が設けられており、前記第1ケース部材は、前記各抵抗発熱体が配置される溝部を有し、前記第2のケース部材は、前記溝部に嵌合して該溝部との間に前記抵抗発熱体を挟み込む嵌合突部を有しており、前記溝部は、環状溝と、前記環状溝から分岐する枝溝とを備えてなるとともに、前記各受電部は、前記枝溝内に配置され、前記第1及び第2のケース部材は、前記環状溝の外側に、前記各抵抗発熱体への通電により互いに当接する位置決め面を有するとともに、前記第1のケース部材における前記環状溝の内側には、該環状溝の内壁面に連続する壁面を有して開口方向に突出する環状壁が形成されており、前記第1及び第2の抵抗発熱体への通電により、前記第1及び第2の抵抗発熱体間の隙間に配置された前記突部を溶融するとともに、前記第1及び第2のケース部材は、前記位置決め面が前記各抵抗発熱体への通電により互いに当接すること、を要旨とする。
本発明によれば、追加の封止工程を要することなく、優れた密閉性を確保することが可能なケース部材及び密閉ケースの製造方法を提供することができる。
本発明にかかる熱溶着構造を有するケース(アクチュエータ)の側面図。 接合部近傍の断面図(A−A断面)。 アクチュエータの分解斜視図。 接合部に溝部を有する第1のケース部材及びその溝部内に配置された抵抗発熱体を示す平面図。 互いの受電部が束ねられた第1及び第2の抵抗発熱体における受電部近傍の斜視図。 第1のケース部材における枝溝近傍の平面図(各抵抗発熱体配置状態)。 第1のケース部材における枝溝近傍の平面図(各抵抗発熱体非配置状態)。 第1のケース部材における枝溝近傍の断面図(B−B断面)。 (a)(b)各受電部間の隙間に配置される突部及びその作用を示す断面図。 (a)(b)抵抗発熱体の支持構造及びその作用を示す断面図(E−E断面)。 第2の実施形態における熱溶着構造を示す断面図。
[第1の実施形態]
以下、本発明をアクチュエータのケースに具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態のアクチュエータ1は、略扁平箱状の外形を有するケース2内に、駆動源となるモータ3、減速機4、及び制御基板5等を収容することにより形成されている。
詳述すると、図2及び図3に示すように、ケース2は、第1及び第2のケース部材11,12を組み付けることにより形成される。第1のケース部材11は、その組付状態においてケース2の第1側面S1を構成する基部13と、この基部13の周縁部に立設された周壁部14とを備えている。また、第2のケース部材12は、その組付状態においてケース2の第2側面S2を構成する基部15と、この基部15の周縁部に立設された周壁部16とを備えている。そして、これら第1のケース部材11及び第2のケース部材12は、その周壁部14,16を接合部として組み付けられるようになっている。
具体的には、第1のケース部材11側の周壁部14の先端には、その全周に亘って溝部17が形成されている。また、第2のケース部材12側の周壁部16の先端には、第1のケース部材11の溝部17に嵌合する嵌合突部18が形成されている。更に、本実施形態では、図4に示すように、溝部17内には、その全周に亘って抵抗発熱体20が配置される。即ち、図2に示すように、第2のケース部材12の嵌合突部18は、第1のケース部材11の溝部17との間に抵抗発熱体20を挟み込む態様で溝部17に嵌合する。そして、本実施形態のケース2は、その抵抗発熱体20に通電し、第1のケース部材11及び第2のケース部材12間の接合部となる周壁部14,16、詳しくは、その溝部17と嵌合突部18とを溶着することにより、その接合部の内側に密閉された収容空間が形成される構成となっている。
尚、本実施形態では、抵抗発熱体20は、通電より発熱する周知の金属を用いて形成されている。そして、各ケース部材11,12は、その抵抗発熱体20により溶融する周知の樹脂材により形成されている。
一方、図3に示すように、減速機4は、モータ軸3aと一体に回転するウォームギヤ21を備えた第1ギヤ部22と、ウォームギヤ21に噛合するホイールギヤ23とピニオンギヤ24とが同軸に固定された第2ギヤ部25と、そのピニオンギヤ24に噛合するセクターギヤ26を有して出力軸27に固定された第3ギヤ部28とにより構成される。
ここで、本実施形態のアクチュエータ1は、その出力軸27の両端が、それぞれケース2の第1側面S1及び第2側面S2から突出する構成となっている(図1参照)。そして、本実施形態では、この出力軸27の配置に合わせて、そのケース2内におけるモータ3及び減速機4の収容位置が設定されている。
また、第1ギヤ部22には、そのウォームギヤ21と一体に回転するリングマグネット32が設けられている。更に、本実施形態では、このリングマグネット32に対向する位置に配置されることにより回転検出要素を構成するホールIC33が、制御基板5上に実装されている。即ち、本実施形態では、その制御基板5の実装面が減速機4(ウォームギヤ21)に対向する位置まで延設されている。そして、その延設された部分と減速機4との間には、当該減速機4から飛散する潤滑剤(グリス等)の付着を防止可能な壁体34が配置される構成となっている。
尚、本実施形態では、制御基板5は、螺子35により第1のケース部材11に固定される。また、モータ3と制御基板5との間には、スポンジやゴム等の弾性材料により形成された緩衝部材36が配置される。更に、セクターギヤ26の回動方向両端にも、それぞれ緩衝部材37,38が配置される。そして、ケース2の第1側面S1及び第2側面S2には、それぞれ、嵌合溝39aを有した複数の連結部材39が取着されるようになっている。
(熱溶着構造)
次に、本実施形態におけるケースの熱溶着構造について説明する。
図4に示すように、本実施形態では、第1のケース部材11側の周壁部14に形成された溝部17は、周壁部14の周方向に沿って設けられた環状溝41と、この環状溝41から分岐して直線状に延びる枝溝42とを備えてなる。具体的には、枝溝42は、環状溝41の周方向において略反対側に位置する二箇所(位置P1,P2)から、径方向外側に向かって当該環状溝41に対して略直交する方向に延設されている。そして、本実施形態では、第1のケース部材11には、これら各枝溝42内に連通する給電開口部43が設けられている。
即ち、本実施形態では、抵抗発熱体20の受電部Cは、これら各枝溝42内に配置される。そして、抵抗発熱体20に対する通電は、上記二つの給電開口部43に極性の異なる一対の電極(図示略)を挿入し、その受電部Cに接触させることにより行われる。
詳述すると、図3及び図4に示すように、本実施形態では、その抵抗発熱体20として、両端に受電部Cが設定された第1及び第2の抵抗発熱体20A,20Bが用いられる。そして、これらの抵抗発熱体20A,20Bを、互いの受電部CA,CBを束ねた状態で溝部17内に配置することにより、各ケース部材11,12の接合部となる周壁部14,16を全周に亘って溶着する構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態の各抵抗発熱体20A,20Bは、溝部17の形状に合わせて折り曲げられた線状の外形を有している。具体的には、上記のように各枝溝42が分岐する二位置P1,P2において環状溝41を二つの区間(α,β)に区分した場合、第1の抵抗発熱体20Aは、その第1区間αの溝形状に合わせて成形された本体部MAを有している。また、第2の抵抗発熱体20Bは、その第2区間βの溝形状に合わせて成形された本体部MBを有している。そして、本実施形態の各抵抗発熱体20A,20Bは、それぞれの本体部MA,MBが環状溝41における上記の各対応区間(α,β)内に配置されることにより、互いの各受電部C(CA,CB)が添い合うように束ねられた状態で各枝溝42内に配置されるようになっている。
ここで、図5に示すように、各抵抗発熱体20A,20Bの受電部CA,CBが束ねられることによって、当該各抵抗発熱体20A,20B間に隙間が形成される。具体的には、互いに添い合うように束ねられた各受電部CA,CBの間には、その断面形状(本実施形態では、略円形状)に基づいて、当該各受電部CA,CBの延伸方向に沿った隙間X1が形成される。また、各抵抗発熱体20A,20Bは、その各受電部CA,CBの基端に、互いに異なる方向に折り曲げられた折曲部RA,RBを有して溝部17に配置されることになる。従って、これら折曲部RA,RBの間にも、当該各折曲部RA,RBの湾曲形状に基づいた隙間X2が形成される。
図6及び図7に示すように、本実施形態では、溝部17内には、これらの隙間X1,X2が形成される位置に、それぞれ突部51(51a,51b)が設けられている。
具体的には、各枝溝42には、その束ねられた各受電部CA,CBに沿って当該各受電部CA,CB間に形成される隙間X1に対応する位置、即ち各枝溝42の底面44における溝幅方向の中央部分に、当該各枝溝42の延設方向(各受電部CA,CBの延伸方向)に沿って連続的に延びる突条部51aが形成されている。尚、本実施形態では、この突条部51aの断面形状は、略楔形となっている。
また、環状溝41内には、上記各折曲部RA,RB間の隙間X2に対応する位置、即ち各枝溝42の分岐位置(図4参照、P1,P2)に、各折曲部RA,RBの湾曲形状に対応した突部51bが形成されている。そして、図7及び図8に示すように、この突部51bは、各枝溝42の分岐位置において、その内側の内壁面41aから各枝溝42側に突出するとともに、その内壁面41aに沿って、環状溝41の底面41bから開口端41cまで、その溝深さ方向(図8中、上下方向)に延設されている。尚、本実施形態では、この突部51bの断面形状もまた、略楔形となっている。
さらに、図9(a)に示すように、本実施形態では、第2のケース部材12側の嵌合突部18にも、その各受電部CA,CB間に形成される隙間X1に対応する位置、即ち各枝溝42に嵌合する枝嵌合部52の突出端面53に、上記各枝溝42の底面44に設けられた突条部51aと同様の形状を有する突部54が形成されている。即ち、突部54は、各枝溝42の延設方向(各受電部CA,CBの延伸方向)に沿って連続的に延びる突条部となっている。
尚、図9(a)(b)及び図10(a)(b)に示されるように、本実施形態では、第1のケース部材11を第2のケース部材12の下側(各図中、下側)に配置した状態で、各抵抗発熱体20(20A,20B)への通電、即ち各ケース部材11,12間の溶着が行われる。つまり、図10(a)(b)に示すように、各給電開口部43は、各枝溝42の底面44に開口する。そして、各抵抗発熱体20(20A,20B)への通電は、第1のケース部材11の下方に開口する各給電開口部43から給電用の各電極55を挿入し、当該各電極55を各抵抗発熱体20(20A,20B)の受電部C(CA,CB)に接触させることにより行われる。
そして、本実施形態では、各抵抗発熱体20A,20Bへの通電によって、図9(a)(b)に示すように、上記のように各受電部CA,CB間の隙間X1に配置された各突部51(51a),54、及び各折曲部RA,RB間の隙間X2に配置された突部51b(図6参照)が溶融することにより、より良好な溶着状態が確保されるようになっている。
また、図10(a)(b)に示すように、本実施形態では、第1のケース部材11及び第2のケース部材12は、抵抗発熱体20への通電時、その受電部Cにおける給電開口部43よりも先端側(各図中、右側)の部分C´を支持するように構成されている。
詳述すると、本実施形態では、第1のケース部材11側の各枝溝42は、給電開口部43を挟んで先端側(各図中、右側)の方が基端側(各図中、左側)よりも、その溝深さ(各図中、上下方向の長さD)が深く設定されている。また、第2のケース部材12側の各枝嵌合部52は、その嵌合する各枝溝42内への突出長(各図中、上下方向の長さL)が、給電開口部43を挟んで基端側よりも先端側の方が長く設定されている。尚、各枝嵌合部52の突出端面53には、その給電開口部43に対向する位置に凹部56が形成されている。
具体的には、この給電開口部43を挟んだ各枝溝42の溝深さ及び各枝嵌合部52の突出長の違いΔD,ΔLは、上記抵抗発熱体20への通電によって第1のケース部材11及び第2のケース部材12が溶融することにより生ずる組付方向(各図中、上下方向)の相対変位を考慮して設定されている。そして、これにより、抵抗発熱体20への通電時には、各枝溝42における給電開口部43よりも先端側の底面44a、及び各枝嵌合部52における給電開口部43よりも先端側の突出端面53aを支持部57,58として、各ケース部材11,12間に、受電部Cにおける給電開口部43よりも先端側の部分C´を支持する構成となっている。
次に、上記抵抗発熱体20の支持構造の作用について説明する。
即ち、抵抗発熱体20は、通電により発熱し、第1のケース部材11及び第2のケース部材12の接合部(溝部17の底面及び嵌合突部18の突出端面)を溶融する。そして、これにより、その組付方向における各ケース部材11,12間の相対距離が縮まることで、抵抗発熱体20は、見かけ上、沈み込むように、その接触部分に埋没する。
しかしながら、受電部Cにおける給電開口部43よりも先端側の部分C´は、非導通部となるため、その接触部分への沈み込みが起こり難い。そして、本実施形態では、抵抗発熱体20への通電時、各ケース部材11,12が、この非導通部を支持する構成とすることにより、その抵抗発熱体20への通電時においても、各ケース部材11,12に対する抵抗発熱体20の相対位置を安定的に保持することが可能となっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)各抵抗発熱体20A,20Bの本体部MA,MBは、第1のケース部材11(の周壁部14)に形成された環状溝41(における対応区間α,β)に配置される。また、各抵抗発熱体20A,20Bの各受電部C(CA,CB)は、互いに添い合うように束ねられた状態で、環状溝41から分岐した各枝溝42内に配置される。そして、各ケース部材11,12には、それぞれ、各受電部C(CA,CB)を束ねることにより各抵抗発熱体20A,20B間に形成される隙間(X1,X2)に対応する位置に突部51(51a,51b),54が形成される。
上記構成によれば、各抵抗発熱体20A,20Bへの通電により、その各抵抗発熱体20A,20B間の隙間に配置された突部51(51a,51b),54が溶融する。その結果、通電量を増やすことなく、より多くの溶融体を発生させて良好な溶着状態を確保することができる。そして、これにより、追加の封止工程を要することなく、優れた密閉性を確保することができる。
(2)各枝溝42には、その束ねられた各受電部CA,CBの延伸方向に沿って当該各受電部CA,CB間に形成される隙間X1に対応する位置となる各枝溝42の底面44、詳しくは、その溝幅方向の中央部分に、当該各枝溝42の延設方向に沿って連続的に延びる突条部51aが形成される。
即ち、束ねられた各受電部CA,CBの間には、互いに添い合うように配置された場合であっても、その断面形状に基づいて、当該各受電部CA,CBの延伸方向に沿った隙間X1が形成される。そして、各受電部CA,CBは、ケース外部の給電設備に対する直接的な接触部分であることから、この部分に未溶着部が形成されることで、ケース2の密閉性が低下する可能性がある。
しかしながら、上記構成によれば、これら各受電部CA,CB間の隙間X1についても、より多くの溶融体を発生させて良好な溶着状態を確保することができる。そして、その隙間X1に配置される突部51を当該隙間X1の形状に合わせた突条部51aとすることで、より顕著な効果を得ることができる。
(3)各枝溝42に嵌合する枝嵌合部52の突出端面53にも、その各受電部CA,CB間に形成される隙間X1に対応する位置に、上記突条部51aと同様の形状、即ち各枝溝42の延設方向に沿って連続的に延びる突条形状を有する突部54が形成される。これより、より良好な溶着状態を確保することができる。
(4)環状溝41は、各枝溝42の分岐位置(図4参照、P1,P2)において、相反する方向に延設された二つの区間(α,β)に区分される。また、その第1の抵抗発熱体20Aは、その本体部MAが、第1区間αに配置され、第2の抵抗発熱体20Bは、その本体部MBが、第2区間βに配置される。即ち、各抵抗発熱体20A,20Bは、各受電部CA,CBの基端に、互いに異なる方向に折り曲げられた折曲部RA,RBを有して溝部17内に配置される。そして、環状溝41内には、これら各折曲部RA,RB間の隙間X2に対応する位置に突部51bが形成される。
即ち、互いに異なる方向に折り曲げられた折曲部RA,RB間には、その折り曲げによる湾曲形状に起因する隙間X2が形成される。そして、この隙間X2は、ケース2の外部に設けられた給電設備との直接的な接触部分を構成する各受電部CA,CBに隣接することから、この部分に未溶着部が形成されることで、ケース2の密閉性が低下する可能性がある。
しかしながら、上記構成によれば、各折曲部RA,RB間の隙間X2についても、より多くの溶融体を発生させて良好な溶着状態を確保することができる。そして、その隙間X2に配置される突部51bを当該隙間X2の形状に合わせた略楔形状とすることで、より顕著な効果を得ることができる。
(5)突部51bは、各枝溝42の分岐位置において、その内側の内壁面41aから各枝溝42側に突出するとともに、その内壁面41aに沿って、環状溝41の底面41bから開口端41cまで延設されている。このような構成とすれば、各折曲部RA,RB間の隙間X2についても、より多くの溶融体を発生させることができる。
(6)第1のケース部材11には、各枝溝42内に連通する給電開口部43が設けられる。そして、各ケース部材11,12は、抵抗発熱体20への通電時、各受電部Cにおける給電開口部43よりも先端側の部分C´を支持するように構成される。
即ち、抵抗発熱体20は、通電により発熱し、各ケース部材11,12の接合部を溶融する。そして、これにより、その組付方向における各ケース部材11,12間の相対距離が縮まることで、抵抗発熱体20は、見かけ上、沈み込むように、その接触部分に埋没する。しかし、受電部Cにおける給電開口部43よりも先端側の部分C´は、非導通部となるため、その接触部分への沈み込みが起こり難い。従って、上記構成によれば、その抵抗発熱体20への通電時においても、各ケース部材11,12に対する抵抗発熱体20の相対位置を安定的に保持することができる。そして、これにより、より良好な溶着状態を確保することができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態では、第1のケース部材11及び第2のケース部材12は、抵抗発熱体20への通電による溶着後、その溶着された環状溝41及び当該環状溝41に嵌合する嵌合突部18の環状部分(環状突部61)の外側(同図中、左側)において、その周壁部14,16の先端面14a,16aが互いに当接するようになっている。
即ち、各ケース部材11,12は、その溶着時、これら周壁部14,16の先端面14a,16aにおける環状溝41及び環状突部61よりも径方向外側の部分を位置決め面63,64として、その組み付け方向(同図中、上下方向)の相対位置が規定される。
また、第1のケース部材11には、その環状溝41の内側(径方向内側、同図中、右側)に、当該環状溝41の内壁面41aに連続する壁面65aを有して環状溝41の開口方向(同図中、上側)に突出する環状壁65が設けられている。一方、第2のケース部材12は、この環状壁65の先端65bに対向して配置される対向面67を有している。尚、本実施形態では、この対向面67は、環状突部61の内側において、その周壁部16の先端面16aに環状凹部68を凹設することにより形成されている。更に、この対向面67には、上記第1のケース部材11側の環状壁65から離間した内側の位置において当該環状壁65に沿う方向(同図中、下側)に突出、即ち第1のケース部材11側に向かって突出する第2の環状壁69が形成されている。そして、本実施形態では、この第2の環状壁69の先端69bが、第1のケース部材11側の周壁部14の先端面14aに対向することにより、当該先端面14aが第2の対向面70を形成する構成になっている。
以上のように構成することで、各ケース部材11,12を組み付ける際には、第1のケース部材11側の環状壁65をガイド部に用いることができる。即ち、環状壁65の壁面65aに沿って、第2のケース部材12側の環状突部61を環状溝41内に挿入することで、容易に、第2のケース部材12側の嵌合突部18を第1のケース部材11側の溝部17に嵌合させることができる。そして、これにより、その組付性を向上させることができる。
また、抵抗発熱体20への通電により溶着される環状溝41及び環状突部61の外側に、その各周壁部14,16の全周に亘る位置決め面63,64を設定して各ケース部材11,12間に隙間ができないようにすることで、その発生した溶融体がケース2の外側に漏出してバリを形成することを抑制することができる。そして、これにより、高い意匠性を確保することができる。
一方、環状溝41の内側については、当該環状溝41の開口方向に突出する環状壁65によって、そのケース2の内部側への溶融体の漏出を抑えることができる。そして、これに加え、この環状壁65の先端65bに対向する対向面67、及び当該対向面67に設けられた第2の環状壁69、並びに第2の対向面70としての周壁部14の先端面14aが、迷路構造(ラビリンス構造)を形成することによって、より効果的に、ケース2の内部側への溶融体の漏出を抑えることができる。その結果、ケース2の内部側に発生したバリが減速機4に噛み込む等といった事態が発生することを未然に防ぐことができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では特に言及しなかったが、上記アクチュエータ1は、例えば、車両前部のグリル開口部内に配置されるグリルシャッタ装置等に用いられる。即ち、上記各実施形態のような密閉ケースの熱溶着構造は、車両用のアクチュエータや制御装置等を収容するケース、特に、高い防水性能が要求される車室外に配置されるものについて適用するとよい。これにより、顕著な効果を得ることができる。そして、その他の用途に適用しても、その高い防水性能を活かすことができることはいうまでもない。
・上記各実施形態では、第1のケース部材11及び第2のケース部材12間の接合部となる周壁部14,16には、溝部17及び当該溝部17に嵌合する嵌合突部18が形成される構成とした。しかし、これに限らず、各ケース部材の接合部がともに平坦面である構成に具体化してもよい。また、各ケース部材間の接合部の一方、或いは、両方に、第1及び第2の抵抗発熱体が配置される溝部が形成された構成であってもよい。
・上記各実施形態では、各抵抗発熱体20A,20Bは、溝部17の形状に合わせて折り曲げられた線状の外形を有し、その断面は略円形であることとした。しかし、これに限らず、その断面形状は、任意に変更してもよい。そして、例えば、板状等、その外形についても任意に変更してもよい。
・上記各実施形態では、特に言及しなかったが、第1の抵抗発熱体20Aが配置される環状溝41の第1区間αと、第2の抵抗発熱体20Bが配置される第2区間βとの形状は、異なるものであってもよい。但し、各抵抗発熱体20A,20Bの両端に設けられた各受電部Cを介して通電を行うことを考慮すると、その長さ・抵抗は等しい方が好ましい。
・上記各実施形態では、第1の抵抗発熱体20A及び第2の抵抗発熱体20Bは、それぞれ一本ずつ用いられることとしたが、それぞれ、複数本用いる構成についても、これを排除しない。但し、この場合もまた、通電することを考慮すべきであることは言うまでもない。
・上記実施形態では、第1のケース部材11側には、各受電部CA,CB間の隙間X1に配置される突条部51a、及び各折曲部RA,RB間の隙間X2に配置される突部51bを形成する。そして、第2のケース部材12側には、隙間X1に配置される突部54を形成することとした。しかし、これに限らず、第2のケース部材12側にも隙間X2に配置される突部を形成してもよい。また、第1のケース部材11側又は第2のケース部材12側の何れか一方のみに突部を設ける構成としてもよい。更に、隙間X1に配置される突部又は隙間X2に配置される突部の何れか一方のみを形成する構成であってもよい。そして、各隙間X1,X2間で、その対応する突部が形成されるケース部材が異なる構成であってもよい。
・上記実施形態では、束ねられた各受電部CA,CB間に形成される隙間X1に対応して各枝溝42の底面44に形成される突部51は、各受電部CA,CBの延伸方向に沿って連続的に延びる突条部51aであることとした。しかし、これに限らず、例えば、各受電部CA,CBの延伸方向に沿って、複数の突部を形成する等としてもよい。また、各折曲部RA,RB間の隙間X2に配置される突部51bの形状についても適宜変更してもよく、必ずしも環状溝41の底面41bから開口端41cまで延設されるものでなくともよい。
・上記各実施形態では、各枝溝42における給電開口部43よりも先端側の底面44a、及び各枝嵌合部52における給電開口部43よりも先端側の突出端面53aを支持部57,58として、各ケース部材11,12間に、受電部Cにおける給電開口部43よりも先端側の部分C´を支持することとした。しかし、その支持部57,58については、受電部Cにおける給電開口部43よりも先端側の部分C´を支持可能であれば、任意に設定してもよい。そして、第1のケース部材11及び第2のケース部材12の少なくとも一方が支持する構成であればよい。
・上記第2の実施形態では、各周壁部14,16の先端面14a,16aにおける環状溝41及び環状突部61よりも径方向外側の部分を位置決め面63,64とした。しかし、位置決め面は、必ずしも各周壁部14,16の全周に亘るものでなくともよい。
・上記第2の実施形態では、特に言及しなかったが、環状壁65の先端65bと第2の環状壁69の先端69bとが、その組付方向(図11参照、上下方向)に重複して配置される構成としてもよい。これにより、より複雑な迷路構造が形成される。
・また、環状壁65の先端65bに対向する対向面67、及び当該対向面67に設けられた第2の環状壁69、並びに第2の対向面70の少なくとも何れか一つ、若しくは全てを廃する構成についても、これを排除しない。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記第1のケース部材は、前記第2の環状壁の先端に対向して配置される第2の対向面を有すること、を特徴とする。このような構成とすることで、その迷路構造がより複雑なものとなる。そして、これにより、より効果的に、ケース内への溶融体の漏出を抑えることができる。
1…アクチュエータ、2…ケース、11…第1のケース部材、12…第2のケース部材、17…溝部、18…嵌合突部、20…抵抗発熱体、20A…第1の抵抗発熱体、20B…第2の抵抗発熱体、41…環状溝、41a…内壁面、41b…底面、41c…開口端、42…枝溝、43…給電開口部、44,44a…底面、51…突部、51a…突条部、51b…突部、52…枝嵌合部、53,53a…突出端面、54…突部、57,58…支持部、61…環状突部、63,64…位置決め面、65…環状壁、65a…壁面、65b…先端、67…対向面、69…第2の環状壁、69b…先端、70…第2の対向面、C(CA,CB)…受電部、MA,MB…本体部、RA,RB…折曲部、X1,X2…隙間。

Claims (11)

  1. 両端に設定された互いの受電部を束ねて配置することより第1のケース部材と第2のケース部材間の接合部を環状に溶着可能な第1及び第2の抵抗発熱体への通電により前記接合部が溶着される密閉ケースの部品として用いられるケース部材であって、
    前記接合部を形成する各ケース部材の少なくとも一方には、前記各受電部を束ねることにより前記第1及び第2の抵抗発熱体間に形成される隙間に対応する位置に突部が設けられており、
    前記第1ケース部材は、前記各抵抗発熱体が配置される溝部を有し、前記第2のケース部材は、前記溝部に嵌合して該溝部との間に前記抵抗発熱体を挟み込む嵌合突部を有しており、
    前記溝部は、環状溝と、前記環状溝から分岐する枝溝とを備えてなるとともに、前記各受電部は、前記枝溝内に配置されるものであって、
    前記第1及び第2のケース部材は、前記環状溝の外側に、前記各抵抗発熱体への通電により互いに当接することになる位置決め面を有するとともに、
    前記第1のケース部材における前記環状溝の内側には、該環状溝の内壁面に連続する壁面を有して開口方向に突出する環状壁が形成されていること、を特徴とするケース部材
  2. 請求項に記載のケース部材において、
    前記枝溝又は該枝溝に嵌合する前記嵌合突部の枝嵌合部の少なくとも何れか一方には、前記枝溝内に束ねられた状態で配置される前記各受電部の延伸方向に沿って該各受電部間に形成される隙間に対応する突部が形成されていること、
    を特徴とするケース部材
  3. 請求項に記載のケース部材において、
    前記各受電部間の隙間に対応する突部は、前記各受電部の延伸方向に沿って連続的に延びる突条部であること、を特徴とするケース部材
  4. 請求項〜請求項の何れか一項に記載のケース部材において、
    前記第1及び第2の抵抗発熱体は、前記各受電部の基端に互いに異なる方向に折り曲げられた折曲部を有して前記溝部内に配置されるものであって、
    前記環状溝における前記枝溝の分岐位置には、前記各折曲部間に形成される隙間に対応する突部が形成されていること、を特徴とするケース部材
  5. 請求項に記載のケース部材において、
    前記各折曲部間の隙間に対応する突部は、前記環状溝の底面から開口端まで延設されていること、を特徴とするケース部材
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のケース部材において、
    前記第2のケース部材は、前記環状壁の先端に対向して配置される対向面を有するとともに、前記対向面には、前記環状壁から離間した内側の位置において該環状壁に沿う方向に突出する第2の環状壁が形成されていること、を特徴とするケース部材
  7. 請求項1に記載のケース部材において、
    前記突部は、束ねられた前記各受電部の延伸方向に沿って該各受電部間に形成される隙間に対応する位置に設けられていること、を特徴とするケース部材
  8. 請求項に記載のケース部材において、
    前記各受電部間の隙間に対応する突部は、前記各受電部の延伸方向に沿って連続的に延びる突条部であること、を特徴とするケース部材
  9. 請求項1、請求項又は請求項の何れか一項に記載のケース部材において、
    前記第1及び第2の抵抗発熱体は、前記各受電部の基端に互いに異なる方向に折り曲げられた折曲部を有して前記接合部に配置されるものであって、
    前記突部は、前記各折曲部間に形成される隙間に対応する位置に設けられていること、
    を特徴とするケース部材
  10. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載のケース部材において、
    前記各ケース部材の少なくとも一方には、前記各受電部を介して前記各抵抗発熱体に通電するための給電開口部が形成されているとともに、
    前記各抵抗発熱体への通電時、前記各ケース部材の少なくとも一方が、前記受電部における前記給電開口部よりも先端側の部分を支持するようになっていること、
    を特徴とするケース部材
  11. 両端に設定された互いの受電部を束ねて配置することより第1のケース部材と第2のケース部材間の接合部を環状に溶着可能な第1及び第2の抵抗発熱体への通電により前記接合部を溶着してなる密閉ケースの製造方法であって、
    前記接合部を形成する各ケース部材の少なくとも一方には、前記各受電部を束ねることにより前記第1及び第2の抵抗発熱体間に形成される隙間に対応する位置に突部が設けられており、
    前記第1ケース部材は、前記各抵抗発熱体が配置される溝部を有し、前記第2のケース部材は、前記溝部に嵌合して該溝部との間に前記抵抗発熱体を挟み込む嵌合突部を有しており、
    前記溝部は、環状溝と、前記環状溝から分岐する枝溝とを備えてなるとともに、前記各受電部は、前記枝溝内に配置され、
    前記第1及び第2のケース部材は、前記環状溝の外側に、前記各抵抗発熱体への通電により互いに当接する位置決め面を有するとともに、
    前記第1のケース部材における前記環状溝の内側には、該環状溝の内壁面に連続する壁面を有して開口方向に突出する環状壁が形成されており、
    前記第1及び第2の抵抗発熱体への通電により、前記第1及び第2の抵抗発熱体間の隙間に配置された前記突部を溶融するとともに、
    前記第1及び第2のケース部材は、前記位置決め面が前記各抵抗発熱体への通電により互いに当接すること、を特徴とする密閉ケースの製造方法
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