JP5892254B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、画像処理装置等に関する。
運転中に横断者に接触しそうになる等、ヒヤリハット、すなわち、運転者がヒヤリとしたりハッとしたりするような事象の発生しやすい位置の情報を運転者に知らせることが出来れば、事故の発生を防止することが出来る。ヒヤリハットの発生しやすい位置の情報を特定するためには、ドライブレコーダに記録されたデータを利用することができる。例えば、ドライブレコーダには、車両の位置、撮影日時、車両の加速度、車両の速度、車両前方の映像等が記録されている。
ここで、ドライブレコーダで記録された車両の加速度などの数値データだけでヒヤリハットの検出を試みると、本当はヒヤリハットではなかった事象をヒヤリハットであると誤検出する場合がある。これは、車両走行中において、道路の起伏等により、ヒヤリハットとは関係がなくても、加速度が急激に変化する場合があるためである。
上記のようなヒヤリハットの誤検出を防止するためには、加速度と一緒に記録されている車両前方の映像からヒヤリハットであったか否かを解析することが求められる。
ヒヤリハットの発生原因として、自車線内に存在する横断者、自転車等の検出対象の存在が挙げられる。特に、視界が悪い夜間にヒヤリハットが発生することが多い。このため、夜間に撮影された画像から検出対象が存在するか否かを判定することで、ヒヤリハットの原因が映像内に存在するか否かを判定することができ、ひいては、ヒヤリハットであったか否かを解析することができる。
ドライブレコーダで用いられるカメラは可視光カメラである。可視光カメラにより夜間に撮影した画像は、車両のヘッドライドの影響を大きく受けることになる。例えば、車両の走行前方に検出対象が存在し、この検出対象にヘッドライトが当たっている場合には、検出対象の反射光が大きくなる。従って、従来技術では、夜間に撮影された画像の高輝度領域を、検出対象として特定することができる。
しかしながら、上述した従来技術では、検出対象を正確に検出することが出来ないという問題があった。
例えば、自車両がカーブしている間に、カーブの角に電柱や自動販売機などが存在する場合がある。検出対象に該当しない電柱や自動販売機も、ヘッドライトが当たっている場合には、反射光が大きくなり、高輝度領域として画像中に現れることになる。従って、本当の検出対象と高輝度領域であっても本当の検出対象ではない物とを区別することが難しい。
1つの側面では、上記に鑑みてなされたものであって、検出対象を正確に検出することが出来る画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
第1の案では、画像処理装置は、検出部および特定部を有する。検出部は、動画データに含まれる各フレーム間で画素値の変化する領域を検出する。特定部は、検出部に検出された前記領域の外接矩形に対する前記領域の充填率に基づいて、検出対象を含むフレームを特定する。
本発明の1実施形態によれば、検出対象を正確に検出することが出来るという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本実施例1に係る画像処理装置の構成について説明する。図1は、本実施例1に係る画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、この画像処理装置10は、特定部11と、検出部12と、判定部13とを有する。
特定部11は、夜間にカメラに撮影された動画データを特定する。
検出部12は、特定部11に特定された動画データのフレームから高輝度領域を検出する。
判定部13は、動画データがカーブ走行中に撮影された動画データであるか直線走行中に撮影された動画データであるかを基にして、高輝度領域が検出対象であるか否かの判定内容を切り替えて判定する。
本実施例1に係る画像処理装置10の効果について説明する。画像処理装置10は、夜間にカメラに撮影された動画データを特定し、特定した画像データのフレームから高輝度領域を検出する。画像処理装置10は、動画データがカーブ走行中に撮影された動画データであるか直線走行中に撮影された動画データであるかを基にして、高輝度領域が検出対象であるか否かの判定内容を切り替えて判定する。例えば、自車線内を検出領域とすると、カーブ走行中に検出領域に静止物が入り込み、静止物が高輝度領域として検出されてしまう。これに対して、自車両が直線走行中の場合には、検出領域に静止物が入り込むことがない。このため、カーブ走行中の場合と直線走行中の場合とに分けて、高輝度領域が検出対象であるか否かの判定内容を切り替えることで、両者に即した検出が出来るようになり、正確に検出対象を検出することができる。
本実施例2に係る画像処理装置の構成について説明する。図2は、本実施例2に係る画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、画像処理装置100は、通信部110、入力部120、表示部130、記憶部140、制御部150を有する。
通信部110は、ネットワークを介して他の装置とデータ通信を実行する処理部である。例えば、通信部110は、通信装置等に対応する。
入力部120は、各種のデータを画像処理装置100に入力する入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウス、タッチパネル等に対応する。表示部130は、制御部150から出力されるデータを表示する表示装置である。例えば、表示部130は、液晶ディスプレイやタッチパネル等に対応する。
記憶部140は、ドラレコ情報141、候補リスト142、カメラパラメータ143、を記憶する記憶部である。記憶部140は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子などの記憶装置に対応する。
ドラレコ情報141は、ドライブレコーダによって記録された各種のデータを含む。図3は、ドラレコ情報のデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、このドラレコ情報141は、フレーム番号、日時、速度、加速度、位置座標、画像を対応付けて記憶する。フレーム番号は、フレームを一意に識別する番号である。日時は、該当するフレームが撮影された日時である。速度は、該当するフレームを撮影した時点における、ドライブレコーダを搭載した車両の速度である。加速度は、該当するフレームを撮影した時点における、ドライブレコーダを搭載した車両の加速度である。位置座標は、該当するフレームが撮影された時点の、ドライブレコーダを搭載した車両の位置座標である。画像は、該当するフレームの画像データである。
候補リスト142は、夜間に撮影された処理フレームのうち、高輝度領域を含むフレームを保持するリストである。候補リスト142に関する具体的な説明は後述する。
カメラパラメータ143は、ドライブレコーダが利用するカメラパラメータを有する。カメラパラメータ143に関する具体的な説明は後述する。
制御部150は、夜間判定部151、検出部152、判定部153を有する。制御部150は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積装置に対応する。また、制御部150は、例えば、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
夜間判定部151は、ドラレコ情報141を参照し、夜間に撮影されたフレーム番号に対応する各画像データを抽出する処理部である。以下の説明では、夜間の間に撮影されたフレーム番号に対応する各画像データを、処理フレームと表記する。夜間判定部151は、抽出した各処理フレームの情報を、検出部152に出力する。処理フレームの情報には、該当処理フレームのフレーム番号等が対応付けられている。
ここで、夜間判定部151が、夜間に撮影された処理フレームを判定する処理の一例について説明する。夜間判定部151は、画像データの所定の領域について、平均輝度を算出する。図4は、夜間判定部の処理対象となる所定の領域の一例を示す図である。例えば、夜間判定部151は、画像データ20の消失点20aの上方に領域20bを設定する。
夜間判定部151は、消失点20aをどのように特定しても良い。例えば、夜間判定部151は、画像データ20をハフ変換して複数の直線を検出し、各直線が交差する点を消失点20aとして特定する。
夜間判定部151は、領域20bの平均輝度が、所定の輝度以上か否かを判定する。夜間判定部151は、画像データ20の時間的に前後する画像データについても同様に、所定の輝度以上か否かを判定する。夜間判定部151は、多数決を行い、領域20bの平均輝度が所定の輝度よりも小さい画像データの数の方が、所定の輝度よりも大きい画像データの数よりも多い場合に、画像データ20を夜間に撮影された画像データであると判定する。そして、夜間判定部151は、画像データ20の前後数分の画像データも同様に、夜間に撮影された画像データであると判定する。
なお、夜間判定部151は、ドラレコ情報141の日時を利用して、夜間の画像データを判定しても良い。例えば、夜間判定部151は、19時以降に撮影された各画像データを、夜間に撮影された画像データとして判定しても良い。何時以降を夜間とするのかは、適宜、管理者が設定すればよい。
また、夜間判定部151は、夜間に抽出された処理フレームのうち、速度が急激に減速する間の処理フレームのみを抽出して、検出部152に出力しても良い。例えば、夜間判定部151は、減速中の処理フレームについて、前後の処理フレームの速度が所定速度以上変化する区間の処理フレームを抽出する。
検出部152は、各処理フレームから高輝度領域を検出する処理部である。検出部152は、予め設定された検出領域内に占める高輝度領域の割合が所定の割合以上となる処理フレームの情報を、候補リスト142に登録する。
図5は、検出部の処理を説明するための図(1)である。検出部152は、図5に示すように、処理フレーム21内に、検出領域21aを設定する。検出領域21aは、自車線を含む所定の領域である。
例えば、この検出領域21aは、消失点22aを頂点とする3角形の領域であり、検出領域21aの底辺の位置は、車両のボンネット22bの位置よりも上方とする。例えば、消失点22aの位置は、車両の直線走行時に、予め算出された消失点の位置を利用する。消失点の求め方は、上述した夜間判定部151と同一でよい。ボンネット22bの位置は、予め設定しておくか、所定の画像処理により、特定すればよい。
検出部152は、検出領域21a内において、所定の輝度よりも大きくなる高輝度領域21bを検出する。そして、検出部152は、検出領域21aの面積に対する高輝度領域21bの面積の割合を算出し、算出した割合が所定の割合以上となる場合に、処理フレーム21の情報を、候補リスト142に登録する。所定の割合は、適宜、管理者が設定しておくものとする。
これに対して、検出部152は、検出領域21aの面積に対する高輝度領域21bの面積の割合が、所定の割合未満となる場合には、該当する処理フレーム21の情報を、候補リスト142に登録しない。
検出部152は、夜間判定部151から取得した全ての処理フレーム21に対して上記処理を行った後に、候補リスト142に登録した処理フレームを基にして、連結候補を生成する。例えば、検出部152は、候補リスト142のフレーム番号が連続する前後の処理フレームの高輝度領域21bの座標を比較し、座標が重なる処理フレームの組みを、連結候補として生成する。検出部152は、連結候補の情報を、判定部153に出力する。
図6は、検出部の処理を説明するための図(2)である。図6に示す処理フレーム31,32,33は、候補リスト142に登録されている処理フレームであり、処理フレーム31、32、33は、フレーム番号が連続しているものとする。検出部152は、処理フレーム31の高輝度領域31aの座標と処理フレーム32の高輝度領域32aの座標とを比較する。また、検出部152は、処理フレーム32の高輝度領域32aの座標と処理フレーム33の高輝度領域33aの座標とを比較する。ここで、高輝度領域31aの座標と高輝度領域32aの座標とが一部重なり、高輝度領域32aの座標と高輝度領域33aの座標とが一部重なったとする。この場合には、検出部152は、処理フレーム31、32、33の組みを、連結候補とする。
判定部153は、連結候補に含まれる処理フレームが、カーブ走行中に撮影されたものであるか直線走行中に撮影されたものであるかを基にして、高輝度領域が検出対象であるか否かの判定内容を切り替えて判定する。検出対象は、例えば、横断者や自転車等に対応する。
判定部153が、連結候補の各処理フレームについて、カーブ走行中に撮影されたものであるか直線走行中に撮影されたものであるかを判定する処理について説明する。判定部153は、各処理フレームのフレーム番号をキーにして、ドラレコ情報141から、各処理フレームの位置情報を取得し、各位置情報を基にして、カーブ走行中であるか否かを判定する。例えば、判定部153は、各処理フレームの各位置情報と地図情報とを比較し、交差点等で車両の走行方向が変わる期間、あるいはそれまで走行していた車線の方向とは異なる車線に変わる期間を、カーブ走行中であると判定する。
図7は、判定部の処理の一例を説明するための図である。例えば、図7に示すように、各処理フレームの位置が、1,2,3,4,5のように順次変化したとする。この場合には、判定部153は、位置1,2,3,4,5に対応する各処理フレームを、カーブ走行中に撮影されたものであると判定する。
なお、判定部153は、ドラレコ情報141にウインカ点灯情報が含まれている場合には、ウインカ点灯情報を用いて、カーブ走行中に撮影された処理フレームであるか否かを判定する。判定部153は、右ウインカまたは左ウインカが点灯している期間の処理フレームを、カーブ走行中に撮影されたものであると判定する。
上記以外の場合には、判定部153は、連結候補の各処理フレームを、直線走行中に撮影されたものであると判定する。なお、判定部153は、各処理フレームの各位置情報と地図情報とを比較し、車両が同一の車線を走行している期間の処理フレームを、直線走行中に撮影されたものであると判定してもよい。
次に、判定部153が、カーブ走行中に撮影された各処理フレームから、検出対象を検出する処理について説明する。判定部153は、カメラと高輝度領域との距離を処理フレーム毎に算出し、距離の推移が一定の割合で変化する場合には、高輝度領域を、静止物と判定する。これに対して、判定部153は、カメラと高輝度領域との距離の推移が一定の割合で変化しない場合には、高輝度領域を、検出対象として判定する。
判定部153は、前後の処理フレームについて、カメラと高輝度領域との距離の差分を算出する。例えば、処理フレームNにおいて、カメラと高輝度領域との距離がNaであり、処理フレームN+1において、カメラと高輝度領域との距離がNbの場合には、差分Na−Nbを算出する。判定部153は、差分Na−Nbの値が閾値以上となる差分の数が、所定数未満の場合には、距離の推移が一定の割合で変化していると判定する。
図8は、距離の推移が一定の割合で変化するカメラと高輝度領域との距離の関係を示す図である。図8の縦軸は、車両の進行方向の軸である。横軸は、車両の進行方向に対して、垂直方向の軸である。高輝度領域が、自動販売機等の静止物である場合には、運転手は気にせず、等速で運転するため、距離の推移が一定の割合で変化する。
これに対して、判定部153は、差分の値が閾値以上となる差分の数が、所定数以上の場合には、距離の推移が一定の割合で変化していないと判定する。
図9は、距離の推移が一定の割合で変化しないカメラと高輝度領域との距離の関係を示す図である。図9の縦軸は、車両の進行方向の軸である。横軸は、車両の進行方向に対して、垂直方向の軸である。高輝度領域が、横断者等の検出対象である場合には、車両と横断者とがそれぞれ避ける方向に移動するため、距離の推移が一定の割合で変化しない。
ところで、判定部153は、車両の速度の推移を更に利用して、検出対象を検出しても良い。判定部153は、カーブ走行中に撮影された各処理フレームから検出対象を検出した後に、ドラレコ情報141を参照し、各処理フレームを撮影した時点の車両の速度の推移を求める。判定部153は、車両の速度が減少し、車両の速度が所定の速度未満となった場合に、検出対象が確かに検出対象であると確定する。
次に、判定部153が、直線走行中に撮影された各処理フレームから、検出対象を検出する処理について説明する。この場合には、判定部153は、連結候補に含まれる処理フレームの高輝度領域を、検出対象として判定する。
判定部153は、検出対象であると判定した各処理フレームのフレーム番号を、出力する。例えば、判定部153は、フレーム番号を、表示部130に出力しても良いし、通信部110を介して、他の装置にフレーム番号を通知しても良い。
次に、判定部153が、処理フレームの高輝度領域と、ドライブレコーダのカメラとの距離を算出する処理の一例を示す。なお、判定部153は、下記の説明に限らず、処理フレーム上の座標と、距離とを変換する周知の変換テーブルを利用して、高輝度領域とカメラとの距離を特定しても良い。
図10は、高輝度領域とカメラとの距離を算出する処理を説明するための図である。まず、判定部153は、カメラパラメータ143を取得する。カメラパラメータ143は、カメラ40の水平画角CH(radian)、カメラ40の垂直画角CV(radian)、処理フレームの水平解像度SH(pixel)、処理フレームの垂直解像度SV(pixel)、カメラ40の設置高さHGT(m)を含む。
図10において、40aはカメラ視野を示し、40bは消失点の位置を示す。また、41は、距離dでの投影面SV上で、検出対象を検出した検出位置に対応する。また、図10のθは、カメラ40および消失点40bを結ぶ直線と、カメラ40および検出位置41を結ぶ直線とのなす角度である。また、cyは、消失点40bと検出位置41との垂直方向の距離である。
ここで、式(1)が成立するため、θは式(2)によって表される。また、θを用いることで、距離dは、式(3)によって表すことができる。
cy/SV=θ/CV・・・(1)
θ=CV×cy/SV・・・(2)
d=HGT/tan(θ)・・・(3)
より具体的には、式(2)は式(4)によって表すことができる。式(4)において、VanY[pixel]は、処理フレーム上の消失点のy座標を示す。y[pixel]は、処理フレーム上の検出対象のy座標を示す。ABSは絶対値を示す。
θ=CV[rad]×ABS(VanY[pixel]−y[pixel])/SV[pixel]・・・(4)
そして、高輝度領域とカメラ距離とにつき、x軸方向の距離は、式(5)によって算出される。なお、y軸方向の距離は、式(3)によって求められるdの値である。
x軸方向の距離=d×tan(CH[rad]/2)×2・・・(5)
次に、本実施例2に係る画像処理装置100の処理手順について説明する。図11は、本実施例2に係る画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。例えば、図11に示すフローチャートは、処理実行命令を受け付けたことを契機にして実行される。画像処理装置100は、入力部120から処理命令を受け付けても良いし、通信部110を介して、他の装置から受け付けても良い。
図11に示すように、画像処理装置100は、夜間判定を実行し、夜間に撮影された処理フレームを抽出する(ステップS102)。画像処理装置100は検出領域を設定し(ステップS103)、検出領域に高輝度領域が存在するか否かを判定する(ステップS104)。
画像処理装置100は、検出領域に高輝度領域が存在しない場合には(ステップS104,No)、ステップS106に移行する。一方、画像処理装置100は、検出領域に高輝度領域が存在する場合には(ステップS104,Yes)、処理フレームを候補リスト142に登録する(ステップS105)。
画像処理装置100は、全ての処理フレームを選択したか否かを判定する(ステップS106)。画像処理装置100は、全ての処理フレームを選択していない場合には(ステップS106,No)、未選択の処理フレームを選択し(ステップS107)、ステップS103に移行する。
一方、画像処理装置100は、全ての処理フレームを選択した場合には(ステップS106,Yes)、連結候補を作成する(ステップS108)。画像処理装置100は、連結候補の処理フレームが、カーブ中に撮影された処理フレームであるか否かを判定する(ステップS109)。
画像処理装置100は、処理フレームがカーブ中に撮影された処理フレームの場合には(ステップS109,Yes)、カーブ中の判定基準により、検出対象を検出する(ステップS110)。一方、画像処理装置100は、処理フレームが直線走行中に撮影された処理フレームの場合には(ステップS109,No)、直線走行中の判定基準により、検出対象を検出する(ステップS111)。
次に、本実施例に係る画像処理装置100の効果について説明する。画像処理装置100は、夜間にカメラに撮影された処理フレームを判定する。画像処理装置100は、処理フレームがカーブ走行中に撮影された処理フレームであるか直線走行中に撮影された処理フレームであるかを基にして、高輝度領域が検出対象であるか否かの判定内容を切り替えて判定する。例えば、自車線内を検出領域とすると、カーブ中に検出領域に静止物が入り込み、静止物が高輝度領域として検出されてしまう。これに対して、自車両が直線走行中の場合には、検出領域に静止物が入り込むことがない。このため、カーブ走行中の場合と直線走行中の場合とに分けて、高輝度領域が検出対象であるか否かの判定内容を切り替えることで、両者に即した検出が出来るようになり、正確に検出対象を検出することができる。
また、画像処理装置100は、処理フレームがカーブ走行中に撮影された動画データである場合に、高輝度領域を検出してからの車両の移動速度の推移、または、カメラと高輝度領域との距離の推移を基にして、高輝度領域を検出対象とするか否かを判定する。このため、カーブ中において、検出領域に含まれる高輝度領域が、検出対象であるか静止物であるかを正確に判定することができる。例えば、高輝度領域が横断者などの場合には、運転手は気が付いて急減速するものと考えられる。これに対して、高輝度領域が静止物であれば、運転手は気にせず、速度推移が一定となる。また、高輝度領域が歩行者であれば、歩行者は車両をよけ、車両は歩行者をよけるように移動するため、高輝度領域と、カメラとの距離変化がばらばらになると考えられる。
また、画像処理装置100は、速度が減速する間の処理フレームを用いて、検出対象を検出する。例えば、速度が上がるのであれば、減速すべき原因が解決されたからなので、その時点では、ヒヤリハットの原因となる検出対象は映っていないものと考えられる。このため、速度が減速する間の処理フレームを用いて、検出対象を検出することで、無駄な処理を行わずにすむ。
また、画像処理装置100は、自車線を含む所定の範囲から、前記高輝度領域を検出する。横断者は自車線に存在する可能性が高いので、かかる自車線を含む領域を検出対象とすることで、全体画像から検出対象を検出する場合と比較して、計算量を削減することができる。
次に、上記の実施例に示した画像処理装置と同様の機能を実現する画像処理プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図12は、画像処理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図12に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置202と、ディスプレイ203を有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読取る読み取り装置204と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行うインタフェース装置205とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM206と、ハードディスク装置207を有する。そして、各装置201〜207は、バス208に接続される。
ハードディスク装置207は、例えば、特定プログラム207a、検出プログラム207b、判定プログラム207cを有する。CPU201は、各プログラム207a〜207cを読み出してRAM206に展開する。
特定プログラム207aは、特定プロセス206aとして機能する。検出プログラム207bは、検出プロセス206bとして機能する。判定プログラム207cは、判定プロセス206cとして機能する。
例えば、特定プロセス206aは、特定部11、夜間判定部151等に対応する。検出プロセス206bは、検出部12,152等に対応する。判定プロセス206cは、判定部13,153に対応する。
なお、各プログラム207a〜207cについては、必ずしも最初からハードディスク装置207に記憶させておかなくてもよい。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200がこれらから各プログラム207a〜207cを読み出して実行するようにしてもよい。
10 画像処理装置
11 特定部
12 検出部
13 判定部
11 特定部
12 検出部
13 判定部
Claims (6)
- 夜間にカメラに撮影された動画データを特定する特定部と、
前記特定部に特定された動画データのフレームから高輝度領域を検出する検出部と、
前記動画データがカーブ走行中に撮影された動画データであるか直線走行中に撮影された動画データであるかを基にして、前記高輝度領域が検出対象であるか否かの判定内容を切り替えて判定する判定部と
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記判定部は、前記動画データがカーブ走行中に撮影された動画データである場合に、前記高輝度領域を検出してからの移動体の移動速度の推移、または、前記カメラと前記高輝度領域との距離の推移を基にして、前記高輝度領域を検出対象とするか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記動画データは速度データと対応付けられ、前記特定部は、動画データに含まれる各フレームのうち、速度が減速する間のフレームを特定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記検出部は、自車線を含む所定の範囲から、前記高輝度領域を検出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- コンピュータが実行する画像処理方法であって、
夜間にカメラに撮影された動画データを特定し、
特定した動画データのフレームから高輝度領域を検出し、
前記動画データがカーブ走行中に撮影された動画データであるか直線走行中に撮影された動画データであるかを基にして、前記高輝度領域が検出対象であるか否かの判定内容を切り替えて判定する
各処理を実行する画像処理方法。 - コンピュータに、
夜間にカメラに撮影された動画データを特定し、
特定した動画データのフレームから高輝度領域を検出し、
前記動画データがカーブ走行中に撮影された動画データであるか直線走行中に撮影された動画データであるかを基にして、前記高輝度領域が検出対象であるか否かの判定内容を切り替えて判定する
各処理を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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