JP5880661B2 - 光源装置及びこれを用いたプロジェクタ - Google Patents

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本発明は、画像形成素子に青色成分の光と赤色成分の光と緑色成分の光とを時間的に分割して照射し、画像形成素子によりカラー画像をスクリーンに形成する光源装置及びこれを用いたプロジェクタの改良に関する。
従来から、画像形成素子に青色成分の光と赤色成分の光と緑色成分の光とを時間的に分割して照射し、画像形成素子によりカラー画像をスクリーンに形成するプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示のプロジェクタは、1個の光源部として青色レーザダイオードと、蛍光体と、ダイクロイックミラーとを備えている。その蛍光体は回転円盤から構成されている。その蛍光体には、励起光としての青色成分のレーザ光の照射により緑色成分の蛍光を発生する蛍光体領域と、励起光の照射により赤色成分の蛍光を発生する蛍光体領域と、青色レーザ光を透過する透過領域とが所定角度毎に分割して形成されている。
青色成分のレーザ光と、緑色成分の蛍光と、赤色成分の蛍光とは、ダイクロイックミラーによりその光路が合成されて、画像形成素子に時間的に分割されて照射される。これにより、スクリーンにカラー画像が形成される。
しかしながら、この従来のプロジェクタでは、蛍光体に所定角度毎に各蛍光領域と透過領域とを形成しなければならず、蛍光体の製作が煩雑である。
また、蛍光体に形成すべき蛍光領域、透過領域の角度サイズは、プロジェクタの種類によって異なるため、プロジェクタの種類ごとに蛍光領域の角度が異なる蛍光体を製造しなければならず、蛍光体の管理も煩雑であるという不都合がある。
本発明は、1個の光源部を用いかつ一方の色成分の蛍光である第1蛍光を発生する蛍光領域と他方の色成分の蛍光である第2蛍光を発生する蛍光領域とに蛍光領域を分割しなくとも、カラー画像を生成可能とすることにより、蛍光体の製作の簡略化を図ることができ、ひいては、光学系の構成の簡単化、レイアウトの自由度の向上を図ることのできる光源装置及びこれを用いたプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明に係るプロジェクタは、光源装置と、画像形成素子と、投射光学部とを備え、前記光源装置によって生じる複数の色の夫々を前記画像形成素子に順次照射することで形成された画像を前記投射光学部で投射するプロジェクタにおいて、
前記光源装置は、
所定の色成分の光を発生する光源部と、
前記光源部から発せられた色成分の光が照射されて該色成分の光とは異なる二色の色成分を含む蛍光を発生する蛍光体と、
前記光源部から発せられた色成分の光と、前記蛍光体から発せられた前記二色の色成分の蛍光のうちの一方の色成分の蛍光である第1蛍光と、他方の色成分の蛍光である第2蛍光とを所定の周期で切り替えて前記画像形成素子に向かって出射する色成分切り替え部と、
前記光源部から発せられた色成分の光が進行する光路に設けられて、前記光源部から発せられた色成分の光が進行する光路を、前記蛍光体を経て前記色成分切り替え部に向かって進行させる第1光路と、前記蛍光体を経ずに前記色成分切り替え部に向かって進行させる第2光路とに所定の周期で切り替える光路切り替え部とを有し、
前記色成分切り替え部が前記画像形成素子に照射される光を前記光源部から発せられた色成分の光から前記第1蛍光か前記第2蛍光のいずれかに切り替える所定のタイミングと、前記光路切り替え部が前記第2光路から前記第1光路に切り替えるタイミングとが、同期されており、
前記所定のタイミングで、前記光源部と前記画像形成素子との少なくとも一方の輝度が低下することを特徴とする。
本発明によれば、1個の光源部を用いかつ一方の色成分の蛍光である第1蛍光を発生する蛍光領域と他方の色成分の蛍光である第2蛍光を発生する蛍光領域とに蛍光領域を分割しなくとも、カラー画像を生成可能とすることにより、蛍光体の製作の簡略化を図ることができ、ひいては、光学系の構成の簡単化、レイアウトの自由度の向上を図ることができる。
図1は本発明のプロジェクタの実施例1に係る光学系の要部構成を示す光学図である。 図2は図1に示す光路切り替え盤の平面図である。 図3は図2に示す光路切り替え盤の側面図である。 図4は図1に示す色成分切り替え盤の平面図である。 図5は図2に示す光路切り替え盤の透過領域の角度と反射領域の角度との関係を示す説明図である。 図6は色成分切り替え盤の青色成分の反射領域と赤色成分の反射領域との角度の関係を示す説明図である。 図7は図5に示す光路切り替え盤と図6に示す色成分切り替え盤とを用いて画像形成素子に照射される青色成分の光と緑色成分の光と赤色成分の光の時間配分の比率の一例を示す説明図である。 図8は本発明のプロジェクタの実施例1に係る光学系の変形例を示す光学図である。 図9は図8に示す光路切り替え盤の平面図である。 図10は図9に示す光路切り替え盤の側面図である。 図11は図8に示す色成分切り替え盤の平面図である。 図12は本発明のプロジェクタの実施例2に係る光学系の要部構成を示す光学図である。 図13は図12に示す光路切り替え盤の平面図である。 図14は図13に示す光路切り替え盤の側面図である。 図15は図12に示す色成分切り替え盤の平面図である。 図16は図1、図8、図12に示す光源部から射出されたレーザ光を集束させる光源部の他の例を示す光学図である。 図17は本発明のプロジェクタの実施例3に係る光学系の要部構成を示す光学図である。 図18は実施例3に係る光路切り替え盤とビームスポットとの関係を模式的に示す説明図である。 図19は実施例3に係る色成分切り替え盤とビームスポットの関係を模式的に示す説明図である。 図20は色成分切り替え盤の別の例を示す説明図である。 図21は実施例3に係るビームスポットが領域の境界を跨った場合に生じる混色を模式的に示すタイミングチャートである。 図22は実施例3に係るビームスポットが領域の境界を跨った場合に生じる混色防止の一例を模式的に示すタイミングチャートである。 図23は実施例3に係る蛍光体の別の例を示す説明図である。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係る光源装置を有するプロジェクタの光学系の要部構成を示す光学図である。この図1において、符号1は光源部を示す。光源部1はレーザ光源としてのレーザダイオード(LD)1aとカップリングレンズ1bと集光レンズ1cとから概略構成されている。
レーザダイオード1aは、駆動回路基板2に複数個設けられ、この各レーザダイオード1aに対してそれぞれカップリングレンズ1bが設けられている。そのレーザダイオード1aからのレーザ光はそのカップリングレンズ1bにより集光され、平行光束として集光レンズ1cに導かれる。
集光レンズ1cは、各カップリングレンズ1bにより平行光束とされたレーザ光を集光する役割を果たす。ここでは、レーザダイオード1aは青色(B)成分の光と赤色(R)成分の光と緑色(G)成分との光のうちの所定の色成分としての青色(B)成分のレーザ光BPを発生するものとして説明する。しかしながら、緑色成分のレーザ光、赤色成分のレーザ光を発生するレーザダイオードを用いることもできる。また、レーザダイオード(LD)の代わりに発光ダイオードLEDを用いることもできる。
その光源部1から発せられた青色成分のレーザ光BPが進行する光路には、光路切り替え部としての光路切り替え盤3が設けられている。その光路切り替え盤3にはレーザ光BPがスポット状に形成される。そのレーザ光BPのスポットのサイズは、混色防止等のため適宜の大きさに定める。
この光路切り替え盤3は、図2に示すように回転方向に分割された反射領域3aと透過領域3bとを有する光路時分割用回転円盤から構成されている。その光路切り替え盤3は集光レンズ1cの光軸に対して斜め(ここでは、その光軸に対して45度)に配設されている。
その光路切り替え盤3は、例えば、図1に示すように、駆動源としてのステッピングモータ4により回転駆動される。なお、その図2において、符号4aは駆動軸を示す。
その光路切り替え盤3の反射領域3aには、図3に示すように、その青色成分のレーザ光BPが当たる面の側に反射膜3dが設けられている。
その光路切り替え盤3の透過領域3bには、その青色成分のレーザ光BPが当たる面の側に反射防止膜3eが形成され、その反射防止膜3eと反対側の面には拡散面3fが形成されている。その拡散面3fはレーザ光BPのスペックルを除去するのに用いられる。
なお、拡散面3fを光路切り替え盤3に設ける代わりに、回転拡散板を設ける構成としても良い。
その反射領域3aにより反射された青色成分のレーザ光BPが進行する光路は、光源部1から発せられた青色成分のレーザ光BPを蛍光体5に照射する光路とされている。
蛍光体5は、ここでは、回転円盤から構成され、図1において、符号6は、その駆動源としてのステッピングモータを示している。
その蛍光体5には、光源部1から発せられた青色成分のレーザ光BPが照射されて、この青色成分のレーザ光とは異なる二色の色成分としての緑色の色成分を含む蛍光GPと赤色成分の蛍光とを含む蛍光RPを発生する蛍光膜5aが塗布されている。
すなわち、蛍光膜5aは、二色の色成分の蛍光のうちの一方の色成分の蛍光である第1蛍光(例えば、蛍光GP)と他方の色成分の蛍光である第2蛍光(例えば、蛍光RP)を含む蛍光を光源部から発せされた所定の色成分の光によって発生する。
その蛍光体5の回転により同一箇所に長時間集中してレーザ光が照射されるのが防止され、蛍光膜5aの劣化が防止される。その蛍光膜5aの蛍光材料には、例えば、青色成分のレーザ光BPの照射により励起されて、緑色成分の蛍光GPを発生する蛍光材料と赤色成分の蛍光RPを発生する蛍光材料(黄色Yの蛍光を発生する蛍光材料)との混合物が用いられる。しかしながら、これに限られるものではない。
例えば緑色成分の波長域から赤色成分の波長域にまたがる蛍光分布特性を有する蛍光材料を用いることができる。
その青色成分のレーザ光BPが反射されて蛍光体5に向かって進行する光路には、集光レンズ7とダイクロイックミラー8と集光レンズ9とが設けられている。集光レンズ7は、反射領域3aにより反射された青色成分のレーザ光BPを集光して平行光束BP"に変換する役割を有する。
ダイクロイックミラー8は、青色成分のレーザ光BPを透過して蛍光体5に導く機能と青色成分以外のレーザ光の色成分の蛍光を反射して色成分切り替え部として色成分切り替え盤10に導く機能とを有する。
この実施例1では、その色成分切り替え盤10は緑色成分の蛍光GPと赤色成分の蛍光RPとを切り替える役割を果たす。集光レンズ9は、平行光束BP"を蛍光体5にスポット状に集束させる機能と蛍光体5からの蛍光を集光して平行光束LP'に変換する機能とを有する。
この実施例1では、集光レンズ9とダイクロイックミラー8と集光レンズ11とにより光源部1から発せられた色成分の光により励起された蛍光YPを色成分切り替え盤10に向かって進行させる光路が形成されている。
ダイクロイックミラー8と色成分切り替え盤10との間には集光レンズ11が設けられている。ダイクロイックミラー8により反射された蛍光は集光レンズ11により集光されて色成分切り替え盤10に照射される。なお、色成分切り替え盤10は、集光レンズ11の光軸に対して斜めに配設されている。
色成分切り替え盤10には、図4に示すように、回転方向に緑色成分の蛍光GPを反射しかつ赤色成分の蛍光RPを吸収又は透過する反射領域10aと赤色成分の蛍光RPを反射しかつ緑色成分の蛍光GPを吸収又は透過する反射領域10bとが角度方向に分割されて形成された色成分時分割用回転円盤から構成される。その色成分切り替え盤10も、駆動源としての例えばステッピングモータ12により回転駆動される。この実施例1では、その色成分切り替え盤10は、蛍光GP、RPの双方を反射する構成として説明したが、これに限るものではなく、蛍光GP、RPの一方を反射させ、他方を透過させる構成とす
ることもできる。なお、図4において、符号12aは駆動軸を示す。
その透過領域3bを透過した青色成分のレーザ光BPが進行する光路は、光源部1から発せられた青色成分のレーザ光BPを公知の画像形成素子(例えば、デジタルミラーマイクロデバイスDMD)としての画像形成パネル13に照射する光路、すなわち、光源部1から発せられた色成分の光を画像形成素子に向かって進行させる光路とされている。
その光路には、集光レンズ14が設けられ、この集光レンズ14は光路切り替え盤3を透過した青色成分のレーザ光BPを平行光束BP"に変換してダイクロイックミラー15に導く機能を有する。
色成分切り替え盤10により反射された緑色成分の蛍光GPと赤色成分の蛍光RPとの進行方向前方には、集光レンズ16が設けられている。この集光レンズ16は緑色成分の蛍光GPと赤色成分の蛍光RPとを集光して平行光束LP"に変換してダイクロイックミラー15に導く機能を有する。なお、そのダイクロイックミラー15は、集光レンズ14、16の光軸に対して斜めに配設されている。
そのダイクロイックミラー15は、画像形成パネル13と色成分切り替え盤10の間の光路に位置して、青色成分の光としての平行光束BP"の光路と緑色成分の光(又は赤色成分の光)としての平行光束LP"の光路とを合成して画像形成パネル13に導く光路合成用のミラーとしての役割を果たす。
そのダイクロイックミラー15により光路合成された平行光束BP"、LP"は集光レンズ17により集光されて公知のライトトンネル18に導かれる。そのライトトンネル18は光量むらを低減する光量むら防止用光学部材としての役割を果たす。なお、ライトトンネル18の代わりにフライアイレンズを用いてもよい。
そのライトトンネルを通過した夫々の光は、集光レンズ19により平行光束とされ、反射ミラー20により反射されて、画像形成パネル13に順次照射される。その画像形成パネル13は、例えば、公知の画像生成部GEによって制御される。各色成分の光はその画像形成パネル13によって反射され、投射光学部としての投射レンズ21を介してスクリーンSに照射される。これによりスクリーンSにカラー画像が拡大形成される。
次に、光路切り替え盤3と色成分切り替え盤10の時間的対応関係の詳細を図5ないし図7を参照しつつ説明する。
その光路切り替え盤3と色成分切り替え盤10とは、同一回転速度でかつ同期して回転される。図5に示すように、青色成分のレーザ光BPを透過する透過領域3bに対応する時間tB(図7参照)が確保されるように透過領域3bの角度φBが設定される。反射領域3aの角度φGBはその残りの角度(360-φB)である。
青色成分のレーザ光BPがその光路切り替え盤3の透過領域3bを通過している間、蛍光体5にレーザ光BPは照射されず、蛍光体5は蛍光を発しない。
青色成分のレーザ光BPが反射領域3aにより反射されている間、蛍光体5にレーザ光BPが照射されるので、蛍光体5は蛍光を発する。
蛍光体5にレーザ光が照射される時間tGBは反射領域3aの角度φGBに対応している。ここで、図6に示すように、色成分切り替え盤10の緑色成分の蛍光GPを反射する反射領域10aと赤色成分の蛍光RPを反射する反射領域10bとの境界q1、q2の一方を光路切り替え盤3の透過領域3b内に位置するように設定する。
ついで、境界q1、q2のうちの他方の境界を、蛍光GPと蛍光RPとの照射に必要な時間tG、tR(図7参照)の比率になるように設定する。このように、境界q1、q2を設定すると、境界q1の設定範囲に設計的余裕を持たせることができるので、色分割切り替え盤10の反射領域10a、10bの角度を厳密に設定しなくとも、プロジェクタの組み立て時の光路切り替え盤3に対する回転タイミングの調整を行うことにより、図7に示すように、青色の光B、緑色の光G、赤色の光Gの生成に必要な時間配分を得ることができる。
この実施例1では、光路切り替え盤3を回転駆動する構成として定期的に光路を切り替え、かつ、色成分切り替え盤10を回転駆動する構成として色成分を定期的に切り替えることにした。しかしながら、これに限るものではなく、例えば光路切り替え盤3、色成分切り替え盤10を定期的に往復動させる構成とすることもできる。
図8は実施例1の光学系の変形例を示す説明図であって、光路切り替え盤3の透過領域3bを透過した青色成分のレーザ光BPが進行する透過光路に蛍光体5が設けられている。また、光路切り替え盤3の反射領域3aにより反射された青色成分レーザ光BPが進行する反射光路に、光路合成用のダイクロイックミラー15が設けられている。すなわち、集光レンズ14とダイクロイックミラー15と集光レンズ17とにより、光源部1から発せられた光を画像形成素子に向かって進行させる光路が形成されている。また、集光レンズ9とダイクロイックミラー8と集光レンズ11とにより光源部1から発せられた色成分
の光により励起された蛍光を色成分切り替え盤10に向かって進行させる光路が形成されている。
この変形例では、図9に示すように、反射領域3aは図2に示す透過領域3bの角度と同一の角度とされ、透過領域3bは図2に示す反射領域3aの角度と同一の角度とされている。その透過領域3bには、図10に示すように、その光路切り替え盤3の両面に反射防止膜3eが形成されている。
また、その反射領域3aには、図10に示すように、レーザ光BPが当たる面の側に拡散面3fが形成され、その反対側の面に反射膜3dが形成されている。
その色成分切り替え盤10は、ここでは、緑色成分の蛍光GPを透過しかつ赤色成分の蛍光RPの透過を阻止する透過領域10a'と赤色成分の蛍光RPを透過しかつ緑色成分の蛍光GPの透過を阻止する透過領域10b'とが形成されている。
その透過領域10a'の角度は図4に示す反射領域10aの角度と同一であり、その透過領域10b'の角度は図4に示す反射領域10bの角度と同一である。その色成分切り替え盤10は集光レンズ11、16の光軸に対して直交する方向に配設され、その集光レンズ16とダイクロイックミラー15との間には、光路折り曲げ用の反射ミラー22が設けられ、集光レンズ19と反射ミラー20との間には光路折り曲げ用の反射ミラー23が設けられている。
こ図8に示すプロジェクタの光学系の作用は、図1に示すプロジェクタの光学系の作用と同一であるので、その作用については、その説明を省略する。このように、この発明によれば、光路切り替え盤3に対して、そのレーザ光BPの透過光路と反射光路とのいずれの光路に蛍光体5を設けてもよく、その分、各光学素子のレイアウトの自由度の向上を図ることができる。
図12は本発明の実施例2に係るプロジェクタの光学系を示す光学図である。ここでは、青色成分のレーザ光BPを透過して光路切り替え盤3に導きかつ青色成分以外の色成分の光を反射して色成分切り替え盤10に導くダイクロイックミラー8が光路切り替え盤3と集光レンズ1cとの間に設けられている。
集光レンズ1cとダイクロイックミラー8との間には、レーザ光BPを平行光束に変換する凹レンズ1c'が設けられている。光路切り替え盤3は、図13、図14に示すように、蛍光膜5aが塗布された反射領域3aと、蛍光膜5aが塗布されていない透過領域3bとを有する。
その透過領域3bには、実施例1と同様に、レーザ光BPが当たる面の側に反射防止膜3eが形成され、その他方の側の面に拡散面3fが形成されている。そのダイクロイックミラー8と光路切り替え盤3との間には、集光レンズ9が設けられている。
集光レンズ9はレーザ光BPとしての平行光束を光路切り替え盤3にスポット状に集束させる機能と、その光路切り替え盤3の反射領域3aにより生成された蛍光を集光して平行光束に変換する機能を有する。
その光路切り替え盤3の透過領域3bを透過したレーザ光BPは集光レンズ9'により平行光束とされ、光路折り曲げ用の反射ミラー22'、22により光路合成用のダイクロイックミラー15に導かれるものとされている。
その光路切り替え盤3の反射領域3aにより生成された緑色成分の蛍光GPと赤色成分の蛍光とを含む蛍光RPは、ダイクロイックミラー8により色成分切り替え盤10に導かれる。
その色成分切り替え盤10は、図15に示すように、回転方向に緑色成分の蛍光GPを透過しかつ赤色成分の蛍光RPを吸収又は反射する透過領域10a'と赤色成分の蛍光RPを透過しかつ緑色成分の蛍光GPを吸収又は反射する透過領域10b'とが角度方向に分割されて形成された色成分時分割用回転円盤から構成される。
そのダイクロイックミラー8とダイクロイックミラー15との間には、集光レンズ11、集光レンズ16が設けられ、色成分切り替え盤10はその集光レンズ11、16の間に配置されて、その集光レンズ11、16の光軸に対して直交する平面内で回転される。
この実施例2では、集光レンズ9'と反射ミラー22'と反射ミラー22とダイクロイックミラー15と集光レンズ17'とにより光源部1から発せられた色成分の光を画像形成素子に向かって進行する光路が形成されている。
また、集光素子9、ダイクロイックミラー8、集光レンズ11により光源部1から発せられた色成分の光により励起された蛍光を色成分切り替え盤10に向かって進行させる光路が形成されている。
この実施例2によれば、蛍光体5と光路切り替え盤3とを一体的に構成できるので、実施例1、その実施例1の変形例に較べて回転駆動要素としての駆動源の個数を減少でき、その分光学系の光学要素の簡略化を図ることができる。
なお、実施例1、実施例2では、光源部1に集光レンズ1cを設けて、光路切り替え盤3にレーザ光BPを集束させる構成とした。しかしながら、これに限るものではなく、例えば、集光レンズ1cをその光源部1に設けなくとも、図16(a)に示すように、カップリングレンズ1bに入射するレーザ光BPの入射位置をカップリングレンズ1bの光軸中心から偏心した位置に設けて、光路切り替え盤3に集束させる構成とすることもできる。
また、図16(b)に示すように、レーザダイオード1a、カップリングレンズ1bを同心円状に配置して光路切り替え盤3に集束させる構成としても良く、そのレーザダイオード1a、カップリングレンズ1b、集光レンズ1cを用いての集束させる光学系には多様の構成が考えられる。
その他、ダイクロイックミラー8、15の透過反射の関係は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、光学系の構成に対応させて自由に設定できる。
以上、実施例1、実施例2で説明したように、この実施例1、実施例2によれば、光源部1を1種類とすることができるので光源部1の冷却構造の簡素化を図ることができる。
また、蛍光体5の種類も1種類であり、蛍光体5の蛍光領域を2種以上に分割することも不要になるので、蛍光体5の製作が容易となる。ひいては、光学系の構成要素のレイアウトの自由度が増大し、プロジェクタの小型化にも資することができる。
(実施例3)
図17は本発明の実施例3に係る光源装置を有するプロジェクタの光学系の要部構成を示す光学図である。
その図17において、実施例1と同一構成要素に同一符号を付して説明することとする。
光源部1は、レーザダイオード(LD)1aとカップリングレンズ1bと集光レンズ1cとから構成されている。
レーザダイオード1aは、駆動回路基板2に複数個設けられ、各レーザダイオード1aに対してそれぞれカップリングレンズ1bが設けられている。
そのレーザダイオード1aからのレーザ光はカップリングレンズ1bにより集光され、平行光束として集光レンズ1cに導かれる。レーザダイオード1aは青色成分のレーザ光BPを発生する。
光源部1から発せられた青色成分のレーザ光BPが進行する光路には、光源部1から発せられた色成分の光が進行する光路を、蛍光体5を経由して色成分切り替え盤10に向かって進行させる第1光路と、蛍光体5を経由せずに色成分切り替え盤10に向かって進行させる第2光路とに所定周期で切り替える光路切り替え盤3が設けられている。
光路切り替え盤3には、図18に示すように、レーザ光BPによりビームスポットBSPが仮想的に形成される。その光路切り替え盤3は回転方向に分割された反射領域3aと透過領域3bとを有する光路時分割用回転円盤から構成されている。
その光路切り替え盤3は集光レンズ1cの光軸に対して斜めに配設されている。その光路切り替え盤3はステッピングモータ4により回転駆動される。
その光路切り替え盤3の反射領域3aにより反射された青色成分のレーザ光BPが進行する光路は、光源部1から発せられた青色成分のレーザ光BPをライトトンネル18に向かって進行させる光路とされている。
その光路切り替え盤3の透過領域3bを透過した青色成分のレーザ光BPが進行する光路は、光源部1から発せられた青色成分のレーザ光BPを蛍光体5に照射する光路とされている。
その光源部1から発せられた青色成分のレーザ光BPをライトトンネル18に導く光路には、集光レンズ16'と光路合成用のダイクロイックミラー15'と集光レンズ17'とが設けられている。
ライトトンネル18と集光レンズ17'との間には、色成分切り替え盤10が設けられている。色成分切り替え盤10は、ここでは、4セグメントに等分割されている。
ダイクロイックミラー15'は、青色成分のレーザ光BPを透過し、蛍光体5により生成された蛍光RP、GPを反射する機能を有する。この集光レンズ16'とダイクロイックミラー15'と集光レンズ17'とにより光源部1から発せられた色成分のレーザ光BPを画像形成素子に向かって進行させる光路が形成されている。
その光路切り替え盤3の透過領域3bを透過した青色成分のレーザ光BPが進行する光路には、集光レンズ7'とダイクロイックミラー8'と集光レンズ9'とが設けられている。
ダイクロイックミラー8'は、青色成分のレーザ光BPを透過し、蛍光RP、GPを反射する特性を有する。そのダイクロイックミラー8'により反射された蛍光RP、GPは反射ミラー22'により反射されてダイクロイックミラー15'に導かれる。
この実施り例3では、集光レンズ9'、ダイクロイックミラー8'、反射ミラー22'、ダイクロイックミラー15'、集光レンズ17'により形成される光路が、光源部1から発せられた色成分のレーザ光BPにより励起された蛍光RP、GPを、色成分切り替え盤10に向かって進行させる光路となっている。
色成分切り替え盤10には、図19に示すように、レーザ光BPを透過させかつ蛍光GPと蛍光RPの両方の透過を阻止する透過領域10c、黄色成分の蛍光YP(蛍光GPと蛍光RPの両方)を透過させかつレーザ光BPの透過を阻止する透過領域10d、蛍光GPを透過させかつレーザ光BPと蛍光RPとの透過を阻止する透過領域10e、蛍光RPを透過させかつレーザ光BPと蛍光GPとの透過を阻止する透過領域10fとが形成されている。
透過領域10c〜10fは、円弧状領域から構成されている。その円弧状領域10cの中心O"に対して円弧の為す角度は、例えば、75度とされている。また、円弧状領域10d〜10fは等角度に形成され、その中心O"に対して為す角度は、例えば、95度である。
レーザ光BPは、光路切り替え盤3の反射領域3aがレーザ光BPの光路を横切る時に反射されて、集光レンズ16'、ダイクロイックミラー15'、集光レンズ17'を経由して、色成分切り替え盤10の透過領域10cに導かれる。
レーザ光BPは、光路切り替え盤3の透過領域3bがレーザ光BPの光路を横切る時に透過されて、集光レンズ7'、ダイクロイックミラー8'、集光レンズ9'を経由して蛍光体5に導かれる。
蛍光体5はレーザ光BPにより励起されて、蛍光RP、GPが生成される。レーザ光BP、蛍光RP、GPはダイクロイックミラー8'に導かれ、蛍光RP、GPはそのダイクロイックミラー8'によって反射される。その反射された蛍光RP、GPは、反射ミラー22'により更に反射されてダイクロイックミラー15'に導かれる。
レーザ光BP、蛍光RP、GPはそのダイクロイックミラー15'によりその光路が合成される。蛍光RP、GPは、集光レンズ17'を経由して、色成分切り替え盤10の透過領域10d、10e、10fに導かれる。
その色成分切り替え盤10の各透過領域10cないし10fを透過した各色成分の光は、ライトトンネル18に入射される。
その各色成分の光は、ライトトンネル18の進行中に光量分布が均一化される。そのライトトンネル18から出射された各色成分の光は、集光レンズ19により平行光束とされ、反射ミラー22により反射されて、画像形成パネル13に導かれる。
すなわち、色成分切り替え盤10は、光源部1から発せられた色成分の光(BP)と、蛍光体5から発せられた二色の色成分の蛍光のうちの一方の色成分の蛍光である第1蛍光(例えば、蛍光GP)と、他方の色成分の蛍光である第2蛍光(例えば、蛍光RP)とを所定周期で切り替えて画像形成素子としての画像形成パネル13に向かって出射する色成分切り替え部として機能する。
その画像形成パネル13は、画像生成部GEによって制御され、各色成分の光はその画像形成パネル13によって反射され、投射レンズ21を介してスクリーンSに照射される。これにより、図19に示すように、各色B、R、G、Y成分の光が色成分切り替え盤10の一回転中に形成され、カラー画像がスクリーンSに拡大形成される。
この実施例3では、色成分切り替え盤10をライトトンネル18と集光レンズ17'との間に設けたので、集光レンズ17'を色成分切り替え盤10に用いる集光レンズ11(図1、図8参照)に兼用させることができる。すなわち、図1に示す光学系、図8に示す光学系にもともと設けられている集光レンズ17を集光レンズ11に兼用させることができるので、光学系の簡素化を図ることができる。
(色成分切り替え盤10の変形例)
図19においては、色成分切り替え盤10を、透明領域10c〜10fの4セグメントにより構成している。しかしながら、色成分切り替え盤10は、本来、蛍光YPから蛍光RPと蛍光GPとを生成するために設けられているものである。
蛍光YPとレーザ光BPとの切り替えは、もともと、光路切り替え盤3で行うことができるので、殊更、蛍光YP、レーザ光BPを色成分切り替え盤10により切り替える必要はない。
ところで、蛍光YPとレーザ光BPとを互いに切り離して生成することにすると、色成分切り替え盤10により蛍光YPとレーザ光GPとの間に蛍光RPと蛍光GPとが存在することになる。このため、色成分切り替え盤10のセグメント数が4個となる。
しかしながら、レーザ光BPによる青色Bと蛍光YPによる黄色Yとを互いに隣接させて生成することにすると、色成分切り替え盤10のセグメント数を4セグメントから3セグメントに減らすことができる。その結果、色成分切り替え盤10の製作工数の削減、ひいては、コスト低減を図ることができる。
図20はその3セグメントの色成分切り替え盤10の一例を示している。ここでは、図20に示すように、色成分切り替え盤10は、切り欠き又は透明領域から構成された円弧状領域10Wと、蛍光GPを透過させかつレーザ光BPと蛍光RPとの透過を阻止する円弧状領域10e、蛍光RPを透過させかつレーザ光BPと蛍光GPとの透過を阻止する円弧状領域10fとにより構成されている。
この図20に示す色成分切り替え盤10を用いれば、上述したように、レーザ光BPと蛍光YPとの切り替えを光路切り替え盤3のみによって行うことができる。
(画像形成部GEによる混色防止制御)
光路切り替え盤3、色成分切り替え盤10には、図18、図19に示すように、ビームスポットBSP、BSP'が仮想的に形成される。このビームスポットBSP、BSP'は一定の大きさを有する。
図18に示すように、光路切り替え盤3の反射領域3aと透過領域3bとの境界r1、r2の近傍領域では、ビームスポットBSPが反射領域3aと透過領域3bとに跨る。
また、図19に示すように、色成分切り替え盤10の透過領域10cないし10fの境界r3ないしr6の近傍領域では、ビームスポットBSP'が互いに隣接する透過領域に跨る。
そのビームスポットBSP、BSP'が跨った境界r1ないし境界r6では、色成分の互いに異なる光が同時にライトトンネル18に入射することになり、混色が生じる。図21は、その混色と光路切り替え盤3、色成分切り替え盤10との関係を模式的に示すタイミングチャートである。
その混色が生じる時間は、光路切り替え盤3、色成分切り替え盤10の回転数が同一であり、かつ、単位時間当たりの回転数を一定とすると、ビームスポットBSP、BSP'の直径によって決まる。
(光路切り替え盤3による混色の説明)
光路切り替え盤3の回転中心Oを通り、かつ、ビームスポットBSPの円に接する二つの半径方向接線r1'、r1”の為す角度をθsとする。また、境界r1が半径方向接線r1'に一致しているとき、光路切り替え盤3の回転角度θを0度とする。
この状態で、矢印Z1方向に光路切り替え盤3が回転すると、図21に示すように、蛍光YPとレーザ光BPとの光の混じり合いが始まる。光路切り替え盤3の回転角度θが大きくなるに伴って、蛍光YPの光量が減少し、レーザ光BPの光量が増加する。
光路切り替え盤3が更に同方向に回転して、光路切り替え盤3の回転角度θが角度θsに達し、境界r1が半径方向接線r1”に一致すると、色成分切り替え盤10に導かれる蛍光YPの光量が「0」となり、色成分切り替え盤10に導かれるレーザ光BPの光量が一定「1」となる。この境界r1がビームスポットBSPを横切る間に混色が生じ、これを便宜的に混色1とする。
更に、光路切り替え盤3が回転し、境界r2が半径方向接線r1'に一致するまでの間は、光路切り替え盤3の反射領域3aにのみビームスポットBSPが当たるため、色成分切り替え盤10に導かれるレーザ光BPの光量が一定「1」のままである。
更に、光路切り替え盤3が回転し、境界r2が半径方向接線r1'に一致すると、光路切り替え盤3の透過領域3bにビームスポットBSPの一部が当たり始める。
このため、色成分切り替え盤10に導かれるレーザ光BPの光量が減少し、色成分切り替え盤10に導かれる蛍光YPの光量が増加する。この境界r2がビームスポットBSPを横切る間にも混色が生じる。これを便宜的に混色2とする。
そして、光路切り替え盤3の境界r2が半径方向接線r1”に一致すると、光路切り替え盤3の反射領域3aにビームスポットBSPが当たらなくなる。このため、色成分切り替え盤10に導かれるレーザ光BPの光量は「0」となる。これに対して、色成分切り替え盤10に導かれる蛍光YPの光量は一定「1」となる。光路切り替え盤3の一回転中には、上述した混色1、混色2が生じる。
(色成分切り替え盤10による混色の説明)
色成分切り替え盤10に当たるレーザ光BPのビームスポットBSP'のスポット径を便宜的にΦ'=Φとする。すなわち、ビームスポットBSP'に接する半径方向接線r3'、r3”の為す角度をθsとする。
また、光路切り替え盤3と色成分切り替え盤10とは、境界r1(境界r2)と境界r3との回転位相が一致した状態で同期回転するものとする。すなわち、色成分切り替え盤10の領域の境界r3と光路切り替え盤の領域の境界r1とが一対一に対応づけられて、互いに位相が同期して回転されているものとして説明する。
ここでは、境界r3が半径方向接線r3'に一致しているときを、角度θ=0度として、色成分切り替え盤10が矢印Z2方向に回転すると、蛍光YPとレーザ光BPとの光の混じり合いが始まり、色成分切り替え盤10が角度θ=0度から角度θsまでの間では、混色1が継続する。
すなわち、色成分切り替え盤10による蛍光YPの投射期間の後半部分では蛍光YPにレーザ光BPが混じることによる混色1aが生じ、色成分切り替え盤10による蛍光BPの投射期間の前半部分ではレーザ光BPに蛍光YPが混じることによる混色1bが生じる。
更に、色成分切り替え盤10が矢印Z2方向に回転して境界r4が半径方向接線r3'に一致するまでの間は、レーザ光BPのみがライトトンネル18に導かれる。この期間は、レーザ光BPのみがライトトンネル18に導かれるため、色成分切り替え盤10による混色は生じない。
更に、色成分切り替え盤10が回転して、境界r4が半径方向接線r3'に一致してから半径方向接線r3”に一致するまでの間は、光路切り替え盤3による混色2が継続する。
すなわち、色成分切り替え盤10によるレーザ光BPの投射期間の後半部分ではレーザ光BPに蛍光RPが混じることによる混色1cが生じ、色成分切り替え盤10による蛍光RPの投射期間の前半部分では蛍光RPにレーザ光BPが混じることによる混色1dが生じる。
色成分切り替え盤3が更に回転し、境界r4が半径方向接線r3”に一致してから境界r5が半径方向接線r3'に一致するまでの間は、レーザ光BPが色成分切り替え盤10の透過領域10fにのみ当たるため、蛍光RPのみがライトトンネル18に導かれ、混色は生じない。
更に、色成分切り替え盤10が回転し、境界r5が半径方向接線r3'に一致してから境界r5が半径方向接線r3”に一致するまでの間は、蛍光RPと蛍光GPとによる混色が生じ、これを便宜的に混色3とする。
すなわち、色成分切り替え盤10による蛍光RPの投射期間の後半部分では蛍光RPに蛍光GPが混じることによる混色1eが生じ、色成分切り替え盤10による蛍光GPの投射期間の前半部分では、蛍光GPに蛍光RPが混じることによる混色1fが生じる。
更に、色成分切り替え盤10が回転し、境界r5が半径方向接線r3”に一致してから境界r6が半径方向接線r3'に接するまでの間は、蛍光GPのみが色成分切り替え盤10の透過領域10eに当たるため、蛍光GPのみがライトトンネル18に導かれ、混色は生じない。
更に、色成分切り替え盤10が回転し、境界r6が半径方向接線r3'に一致してから境界r6が半径方向接線r3”に一致するまでの間は、蛍光GPと蛍光YPとによる混色が生じ、これを便宜的に混色4とする。
すなわち、色成分切り替え盤10による蛍光GPの投射期間の後半部分では、蛍光GPに蛍光YPが混じることによる混色1gが生じ、色成分切り替え盤10による蛍光YPの投射期間の前半部分では、蛍光YPに蛍光GPが混じることによる混色1hが生じる。
色成分切り替え盤10が更に回転し、境界r6が半径方向接線r3"に一致してから境界r3が半径方向接線r3'に一致するまでの間は、蛍光YPのみがライトトンネル18に導かれるため、混色は生じない。
このような混色1ないし混色4が生じると、色純度が低下し、色再現範囲が狭くなる。
そこで、この混色1ないし混色4が生じる投射期間の間に、レーザダイオード(LD)1a又は画像形成パネル13をオフすることが考えられる。
しかしながら、この混色1ないし混色4が生じる投射期間にレーザダイオード(LD)1a又は画像形成パネル13をオフする構成とすると、その分、画像が暗くなる。
そこで、この実施例3では、画像が暗くなるのを極力防止しつつ色再現範囲を確保するため、以下に説明する工夫を行っている。
スクリーンSに対する照明効率の観点から考えると、レーザ光BPは光源部1から射出されるため、その照明効率が最も大きい。
蛍光YPはレーザ光BPの照射により生成される。蛍光YPの照明効率は、レーザ光BPによる蛍光体5の励起効率により決まる。蛍光体3では、光量変換損失が生じるため、蛍光YPの照明光率は、レーザ光BPの照明効率よりも小さい。
レーザ光BPにはダイクロイックミラー15'を通過する際に生じる光量損失等があり、蛍光YP、蛍光RP、蛍光GPには、ダイクロイックミラー8'、反射ミラー22'、ダイクロイックミラー8'により反射される際に生じる光量損失等がある。
これらの光量損失は、ここでは無視することにする。これらの光量損失を無視したとしても、蛍光RP、蛍光GPには無視できない光量損失がある。
つまり、本質的に、レーザ光BP、蛍光YPは本質的に色成分切り替え盤10を素通りさせることができる。これに対して、蛍光RP、蛍光GPには色成分切り替え盤10を通過する際に生じる損失が発生する。このため、その蛍光RP、蛍光GPの照明効率はレーザ光YPの照明効率よりも更に小さい。
ここで、蛍光YPに含まれる蛍光GPの光量と蛍光RPの光量との割合について、蛍光GPの光量が蛍光RPの光量よりも多いと仮定すると、スクリーンSに対する照明光率は、レーザ光BP>蛍光YP>蛍光GP>蛍光RPとなる。
この場合、蛍光RPの光量は他のレーザ光BP、蛍光YP、蛍光GPの光量よりも少ないので、蛍光RPに混色が生じることに起因する色再現性の低下の影響が最も大きい。
そこで、この実施例3では、図22に破線で示すように、混色1d、混色1eが生じる期間のみ、レーザダイオード1aとデジタルミラーマイクロデバイスDMDとの少なくとも一方をオフする構成とする。これにより、色純度が低下し、色再現範囲が狭くなることを極力防止しつつ、明るいプロジェクタを提供できる。
ここでは、蛍光RPの照明光率が最も低い場合について説明したが、蛍光GPの照明効率が最も低い場合には、混色1f、1gが生じる期間のみ、レーザダイオード1aとデジタルミラーマイクロデバイスDMDとの少なくとも一方をオフする構成とすれば良い。
すなわち、照明光率の最も低い蛍光又はレーザ光BPについて、混色が生じる期間にレーザダイオード1a又はデジタルミラーマイクロデバイスDMDをオフする構成とすれば良い。
また、互いに異なる色の投射の際の混色が生じる期間中にもレーザダイオード1a又はデジタルミラーマイクロデバイスDMDをオフする構成とすることもできる。
また、この実施例3では、光路切り替え盤3の境界r1の位相と色成分切り替え盤10の境界r3の位相とを同期させて回転させている。
すなわち、色成分切り替え盤10が画像形成パネル13に照射される光を光源部1から発せられた色成分の光から第1蛍光か第2蛍光のいずれかに切り替えるタイミングと、光路切り替え盤3が第2光路から第1光路に切り替えるタイミングとが同期されている。
その結果、混色が生じる回数を減少させることができる。
また、ビームスポットBSPの径ΦとビームスポットBSP’の径Φ’との大きさを異ならせ、光路切り替え盤3のビームスポットBSPの径Φと色成分切り替え盤10のビームスポットBSP’の径Φ’のうちのいずれか一方の径の大きな方のタイミングに合わせて、レーザダイオード1aとデジタルミラーマイクロデバイスDMDとの少なくとも一方をオフする構成とする。これにより、オンオフ制御の簡素化を図ることができる。
(実施例4)
この実施例4では、この青色成分のレーザ光BPとは異なる緑色の色成分を含む蛍光GPと赤色成分の蛍光RPとを含む黄色の蛍光YPを発生する蛍光膜5aを蛍光体5に設ける構成として説明した。
しかしながら、図23に示すように、レーザ光BPにより励起されて緑色成分の蛍光GPを発生する蛍光膜5a'又はレーザ光BPにより励起されて赤色成分の蛍光RPを発生する蛍光膜5a"を蛍光体5に設ける構成とすることもできる。
このような構成とすれば、緑色成分の蛍光GPを投射する期間又は赤色成分の蛍光RPを投射する期間には、蛍光膜5a'、5a”を利用することができる。
このため、蛍光膜5aから緑色成分の蛍光GP又は赤色成分の蛍光RPを色成分切り替え盤10により取り出す必要がなくなり、緑色成分の蛍光GP又は赤色成分の蛍光RPの照明光率を向上させることができる。
なお、この場合、色成分切り替え盤10により特定の波長の光をカットする構成とすることもできる。
例えば、緑色成分の蛍光GPを発生する蛍光膜5a'を用いる場合、蛍光GPのスペクトルのうちの特定波長の蛍光をカットすることにより、蛍光GPの色度を調整することができる。
具体的には、蛍光GPの長波長領域の光をカットすることにより、緑色の純度をあげることができる。
1…光源部
3…光路切り替え盤(光路切り替え部)
5…蛍光体
10…色成分切り替え盤(色成分切り替え部)
13…画像形成パネル(画像形成素子)
S…スクリーン
特許第4711154号

Claims (3)

  1. 光源装置と、画像形成素子と、投射光学部とを備え、前記光源装置によって生じる複数の色の夫々を前記画像形成素子に順次照射することで形成された画像を前記投射光学部で投射するプロジェクタにおいて、
    前記光源装置は、
    所定の色成分の光を発生する光源部と、
    前記光源部から発せられた色成分の光が照射されて該色成分の光とは異なる二色の色成分を含む蛍光を発生する蛍光体と、
    前記光源部から発せられた色成分の光と、前記蛍光体から発せられた前記二色の色成分の蛍光のうちの一方の色成分の蛍光である第1蛍光と、他方の色成分の蛍光である第2蛍光とを所定の周期で切り替えて前記画像形成素子に向かって出射する色成分切り替え部と、
    前記光源部から発せられた色成分の光が進行する光路に設けられて、前記光源部から発せられた色成分の光が進行する光路を、前記蛍光体を経て前記色成分切り替え部に向かって進行させる第1光路と、前記蛍光体を経ずに前記色成分切り替え部に向かって進行させる第2光路とに所定の周期で切り替える光路切り替え部とを有し、
    前記色成分切り替え部が前記画像形成素子に照射される光を前記光源部から発せられた色成分の光から前記第1蛍光か前記第2蛍光のいずれかに切り替える所定のタイミングと、前記光路切り替え部が前記第2光路から前記第1光路に切り替えるタイミングとが、同期されており、
    前記所定のタイミングで、前記光源部と前記画像形成素子との少なくとも一方の輝度が低下することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 所定の色成分の光を発生する光源部と、
    前記光源部から発せられた色成分の光が照射されて該色成分の光とは異なる二色の色成分を含む蛍光を発生する蛍光体と、
    前記光源部から発せられた色成分の光と、前記蛍光体から発せられた前記二色の色成分の蛍光のうちの一方の色成分の蛍光である第1蛍光と、他方の色成分の蛍光である第2蛍光とを所定の周期で切り替えて出射するための色成分切り替え部と、
    前記光源部から発せられた色成分の光が進行する光路に設けられて、前記光源部から発せられた色成分の光が進行する光路を、前記蛍光体を経て前記色成分切り替え部に向かって進行させる第1光路と、前記蛍光体を経ずに前記色成分切り替え部に向かって進行させる第2光路とに所定の周期で切り替える光路切り替え部とを有し、
    前記色成分切り替え部が出射する光を前記光源部から発せられた色成分の光から前記第1蛍光か前記第2蛍光のいずれかに切り替える所定のタイミングと、前記光路切り替え部が前記第2光路から前記第1光路に切り替えるタイミングとが、同期されており、
    前記所定のタイミングで、前記光源部の輝度が低下することを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記所定のタイミングで、前記画像形成素子による画像の形成がオフになることで前記画像形成素子の輝度を低下することを特徴とするプロジェクタ。
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