JP5872743B2 - 義歯システムに用いる係合ピース、義歯システム用のキット、義歯床および入れ歯の作成方法 - Google Patents

義歯システムに用いる係合ピース、義歯システム用のキット、義歯床および入れ歯の作成方法 Download PDF

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Description

本発明は義歯システムおよび入れ歯に関する。
近年、いわゆるインプラントと呼ばれる義歯システムにおいては、1本又は複数本のフィクスチャー(インプラント体)と、前記フィクスチャーの数よりも多い人工歯を有する構造が採用され初めている。かかるシステムにおいてはフィクスチャーの数を減らすことができ患者の肉体的、経済的な負担を軽減することができる。
一方、この種のシステムにおいては、フィクスチャーに固定したアバットメントに、義歯床および人工歯からなる入れ歯が着脱自在に装着される。(特許文献1)
JP2006−512179(要約)
しかし、従来の技術においては、たとえば、型取りして成型した半製品(未完成)の入れ歯をアバットメントに装着した状態で、義歯床となる部位に樹脂を充填して入れ歯を完成する工程が必要である。かかる工程は患者および歯科医師の肉体的・時間的な負担やコストの増大する要因となる。
かかる課題について詳しく説明する。
口腔の型取りをする際の印象材や、前記印象材から生成される雄型の材料である石膏は、硬化時の収縮が極めて小さい。一方、従来、アバットメントに装着されるホックはアバットメントに対し、隙間なく固く嵌っている。
したがって、前記各材料の収縮が小さくても、複数の互いに離れたアバットメントに対しホックが外力を与えるのは避けられないだろう。かかる外力は着用感が低下する原因になる上、フィクスチャーに負荷を与えるかもしれない。
そのため、前述のように、従来は口腔内に設置したアバットメントに入れ歯の半製品を装着した状態で義歯床となる樹脂を前記半製品に充填している。
そこで、本出願人は患者や歯科医師の肉体的・時間的な負担やコストを軽減することを目的として、可動する係合片部を有する義歯システムについて以下の出願を行っている。
WO 2012/132057 A1
JP 5100918 B2
WO 2012/132819 A1
これらの出願に開示された発明においては、前記義歯床を患者に装着した状態で金属ピースを前記義歯床に固定する工程が不必要になる。そのため、患者や歯科医師の肉体的・時間的な負担が軽減される。
しかし、1つの入れ歯ごとに2〜4箇所のアバットメントに係合する複数の係合片部を形成し、更に、当該係合片部の可動域を確保する溝を形成する必要がある。したがって、歯科技工師による入れ歯の形成に手間が掛かる。また、要部である係合片部の仕上がり状態が技工師ごとにバラツキが生じ易い。
したがって、本発明の目的は患者や歯科医師の肉体的・時間的な負担やコストを軽減すると共に、歯科技工師による入れ歯の形成を簡便にすると共に、係合片部の仕上がり状態にバラツキの生じにくい義歯システムを提供することである。
本発明の係合ピースは、口腔内において露出する表面を有するアバットメント3と、前記アバットメント3に着脱可能に装着される入れ歯1とを備えた義歯システムに用いる係合ピースであって、
前記入れ歯1は、歯肉40に接する樹脂製の義歯床10の本体部12と、前記義歯床10の本体部12に支持された人工歯11と、ナイロン系の熱可塑性樹脂製で前記義歯床10の一部を形成し前記アバットメント3に前記義歯床10の本体部12を係合させるための前記係合ピース13Pとを備え、前記係合ピース13Pは、
前記アバットメント3のトップ3tの全面を覆い、かつ、前記義歯床10の本体部12に覆われるフタ部13cと、
前記フタ部13cから上下方向Zに延び前記入れ歯1の脱着時に上下方向Zの端部13aを中心に弾性変形して拡開し着用中に前記アバットメント3に係合し、かつ、互いに周方向に離間した複数の係合片部13と、前記係合片部13は前記アバットメント3の外周面に接する第1面31と、前記第1面31の反対側の第2面32とを有し、前記係合片部13の第1面31は前記アバットメント3の前記外周面に着脱自在に嵌合するための嵌合孔14を定義しており、
前記係合片部13の第2面32よりも前記アバットメント3の軸線3Lから離れた位置に配置された第3面33を有し、前記フタ部13cの周縁から上下方向Zに延びて前記係合片部13との間で筒状の部材を挟むための外部13rとを備え、前記外部13rは前記義歯床10の本体部12に結合され、
前記第1面31から前記第2面32に向かう方向に前記係合片部13が弾性変形して拡開するのを許容する許容部15が前記第2面32と前記外部13rの前記第3面33との間で定義され、
前記フタ部13cは前記係合片部13で定義される前記嵌合孔14の上下方向Zの一端および前記許容部15の上下方向Zの一端を閉塞している。
なお、「トップ」とは英語の“top”を意味し、上下を問題としない頂部(top)のことである。
本発明においては、前記複数の係合片部13で形成した嵌合孔14にアバットメント3が嵌り込み、入れ歯1全体がアバットメント3に対して着脱可能になる。
また、ナイロン系の樹脂製の係合片部13で嵌合孔14が形成されており、係合片部13の弾性変形により、アバットメント3に対する嵌合孔14の位置の高い精度を必要としない。
すなわち、嵌合孔14の位置がアバットメント3に対し若干ズレが生じても、ナイロン系の樹脂からなる係合片部13が端部13aを中心に回転するように弾性変形して、入れ歯1の着用感が向上する。また、前記ズレによるフィクスチャー2に発生する外力も著しく小さくなるだろう。
前記義歯床を患者に装着した状態で金属ピースを前記義歯床に固定する工程が不必要になる。そのため、患者や歯科医師の肉体的・時間的な負担が軽減される。
本発明においては、前記係合片部を含む係合ピースがナイロン系の熱可塑性樹脂(ポリアミド)で形成されている。前記ポリアミド樹脂は、応力に対する伸びが大きく、弾性変形し易い。そのため、前記着用感が良い。なお、かかるポリアミドとしては、エムス社のTR90を用いることができる。
本発明においては、前記ナイロン製やその他の樹脂製の前記義歯床10に加え、いわゆる金属床を有していてもよい。前記金属床は、例えば、金合金、コバルトクロムまたはチタンなどの金属や合金で形成され、前記義歯床10の内表面や内部に配置され前記義歯床10を補強したり、複数の義歯床10の間を連結して補強したりするものである。
また、本発明においては前記ナイロン製の係合ピース13Pや義歯床10の本体部12内にガラスファイバーや金属などからなる補強材が添加されていてもよく、例えば、義歯床10の本体部12はFRPで形成されていてもよい。
特に、本係合ピース13Pを金型を用いてインジェクションでロット生産すれば、複数の係合片部13や係合片部13と係合片部13との間のスリット13sを技工師がその都度作成する必要がない。
また、本係合ピース13Pはアバットメント3に係合する係合片部13を複数有しているだけでなく、前記係合片部13の外周囲に外部13rが設けられて、前記係合片部13と外部13rの間で溝状の許容部15が形成され、更に、フタ部13cが嵌合孔14および溝状の許容部15の上下方向Zの一方を閉塞する。
したがって、技工師は義歯床10の成型時に許容部15を形成するのが容易になる。
好ましくは、前記係合ピース13Pの外部13rは前記フタ部13cの外周縁から上下方向Zに延びる円筒状に形成されており、前記円筒状の外部13rの内周面が前記第3面33を定義する。この場合、許容部15の形成がより一層容易になる。
このようなことから、歯科技工師による入れ歯の形成が簡便でコストが安くなると共に、係合片部等の仕上がり状態にバラツキが生じにくい。
ところで、樹脂自体は無色透明であり、歯茎に似た色合いを得るために、入れ歯の義歯床10に用いる樹脂には必ず顔料が添加されていた。しかし、人体に対する安全上、前記顔料はFeやTiOなどの金属酸化物の微粉末等に限定されており、ミクロ的には表面が粗いものである。
かかる表面の粗い微粉末は係合片部13が変形する際に係合片部13の樹脂材料をミクロ的に傷付けるであろう。したがって、前記顔料の添加量を従来添加されていた0.10重量%〜0.20重量%としたのでは、入れ歯1が毎日脱着されるのに伴い、樹脂が顔料で繰り返し傷付けられて、係合片部13の強度が劣化するかもしれない。この劣化が著しくなると、係合片部13の弾性が失われたり、破損の原因になるかもしれない。
したがって、本発明の別の係合ピースは、口腔内において露出する表面を有するアバットメント3と、前記アバットメント3に着脱可能に装着される入れ歯1とを備えた義歯システムに用いる係合ピースであって、
前記入れ歯1は、歯肉40に接する樹脂製の義歯床10の本体部12と、前記義歯床10の本体部12に支持された人工歯11と、ナイロン系の熱可塑性樹脂製で前記義歯床10の一部を形成し前記アバットメント3に前記義歯床10の本体部12を係合させるための前記係合ピース13Pとを備え、前記係合ピース13Pは、
前記アバットメント3のトップ3tの全面を覆い、かつ、前記義歯床10の本体部12に覆われるフタ部13cと、
前記フタ部13cから上下方向Zに延び前記入れ歯1の脱着時に上下方向Zの端部13aを中心に弾性変形して拡開し着用中に前記アバットメント3に係合し、かつ、互いに周方向に離間した複数の係合片部13とを備え、前記係合片部13は前記アバットメント3の外周面に接する第1面31と、前記第1面31の反対側の第2面32とを有し、前記係合片部13の第1面31は前記アバットメント3の前記外周面に着脱自在に嵌合するための嵌合孔14を定義しており、
前記係合ピース13Pを形成する樹脂に対する顔料の割合が0重量%〜0.07重量%に設定されている。
係合ピース13Pに全く顔料を入れない場合、係合片部13は最も優れた耐久性を呈するであろう。一方、義歯床10の風合いを重視する場合、微量の顔料を入れるのが好ましい。
かかる観点から、係合ピース13Pを形成する樹脂(ナイロン)に対する顔料の割合は、0重量%〜0.05重量%が好ましく、0重量%〜0.03重量%が最も好ましい。
なお、係合ピース13Pを形成するナイロンに顔料を添加しなくても、義歯床10の本体部12の樹脂に顔料を添加することで、風合いの劣化を抑制できる。
この場合、好ましくは、前記係合ピース13Pを形成する樹脂に含有される顔料の割合が、前記義歯床10の本体部12を形成する樹脂に含有される顔料の割合よりも小さい。
この場合、係合ピース13Pの大きな強度と義歯床10の風合いの双方が優れたものとなる。
図1Aは入れ歯を口腔から取り外した状態で本システムの実施例を示す正面図、図1Bは義歯床の平面断面図、図1Cは同入れ歯を口腔に装着した状態で同実施例を示す平面図である。 図2は4本のアバットメントが装着された状態の無歯顎の下顎の模型を示す斜視図である。 図3は同実施例の入れ歯を装着した状態を示す横断面図である。 図4Aは係合ピースの平面図、図4Bはアバットメントの平面図、図4Cは係合ピースおよびアバットメントを示す一部断面した正面図である。 図5Aおよび図5Bは、それぞれ、入れ歯の作成工程を示す断面図である。 図6Aおよび図6Bは、それぞれ、入れ歯の作成工程を示す断面図である。 図7Aおよび図7Bは、それぞれ、入れ歯の作成工程を示す断面図である。 図8Aおよび図8Bは、それぞれ、入れ歯の作成工程を示す断面図である。 図9Aおよび図9Bは、それぞれ、入れ歯の作成工程を示す断面図である。 図10Aおよび図10Bは、それぞれ、入れ歯の作成工程を示す断面図である。 図11Aは別の実施例の入れ歯をアバットメントに装着した状態を示す横断面図、図11Bおよび図11Cは、各々、更に別の実施例の係合ピースを示す平面図および断面図、図11Dおよび図11Eは、各々、他の実施例の係合ピースを示す平面図および断面図である。 図12Aは係合ピースの他の例を示す平面図、図12Bはアバットメントの平面図、図12Cは係合ピースおよびアバットメントを示す一部断面した正面図である。 図13Aは係合ピースの更に他の例を示す平面図、図13Bはアバットメントの平面図、図13Cは係合ピースおよびアバットメントを示す一部断面した正面図である。 図14Aは係合ピースの別の例を示す平面図、図14Bはアバットメントの平面図、図14Cは係合ピースおよびアバットメントを示す一部断面した正面図である。 図15Aはアバットメントのレプリカが突設された雄型の断面図、図15Bは係合ピースおよび筒状部材からなるキットの断面図、図15Cは同係合ピースの側面図、図15Dは同係合ピースの底面図である。 図16Aおよび図16Bは入れ歯の作成方法の他の例の作成工程を示す断面図である。 図17Aおよび図17Bは同入れ歯の作成方法の作成工程を示す断面図である。 図18Aはアバットメントのレプリカが突設された雄型の断面図、図18Bは係合ピースおよび筒状部材からなるキットの断面図、図18Cは同キットの側面図である。 図19Aおよび図19Bは入れ歯の作成方法の更に他の例の作成工程を示す断面図である。
好ましくは、前記フタ部13cにおける前記アバットメント3のトップ3tの外周縁に相当する部位には、前記係合片部13の内側において前記アバットメント3に向かって突出する、複数のクッション部16又は円弧状の複数のクッション部16又は円環状のクッション部16が一体に形成されている。
かかるクッション部16はアバットメント3のトップ3tの表面から歯合時の反力を受けて弾性変形することで、天然の歯根膜に代わるクッションを入れ歯1に付与するだろう。
この場合、前記クッション部16が係合ピース13Pに予め形成されており、したがって、技工師の負担は更に小さい。
好ましくは、前記係合ピース13Pを形成する樹脂に対する顔料の割合が0重量%〜0.07重量%に設定されている。
この場合、顔料の割合が従来よりも小さいので、入れ歯1をアバットメント3に繰り返し脱着するに際し、優れた耐久性を呈するであろう。
好ましくは、前記係合ピース13Pを形成する樹脂に含有される顔料の割合が、前記義歯床10の本体部12を形成する樹脂に含有される顔料の割合よりも小さい。
この場合、係合片部13のナイロンに含まれる顔料の割合が義歯床10の本体部12の樹脂に含まれるそれに比べて小さい。したがって、優れた耐久性と良好な風合いが得られるだろう。
好ましい義歯システム用のキットにおいては、前記許容部15に挿入されて前記義歯床10の本体部12の成型時に中子となって、前記外部13rが前記義歯床10の本体部12の成型時に前記係合片部13に向かって変形するのを防止する抑制部材Rを更に備える。
この場合、抑制部材Rは義歯床10の成型時に外部13rが係合片部13に向かって変形するのを抑制する。これにより許容部15が確保され、係合片部13がアバットメント3の被係合部に係合でき、入れ歯1をアバットメント3に脱着することができる。
好ましい前記キットにおいては、前記許容部15に挿入されて中子となる円筒状部を有する抑制部材Rを更に備える。
この場合、許容部15に嵌り込んだ円筒状部が外部13rの変形を抑制する。
好ましい義歯システム用のキットにおいては、前記アバットメント3は口腔組織4に埋め込まれるフィクスチャー2にねじ込まれる雄ネジ部3sを備え、
前記アバットメント3は前記トップ3tと前記雄ネジ部3sとの間において前記係合片部13が係合する括れた円周状の被係合溝3eを定義する。
なお、アバットメント3に突条が形成され、係合片部13に溝が形成されて、両者が互いに係合してもよい。
好ましい同キットにおいては、前記アバットメント3は口腔組織4に埋め込まれるフィクスチャー2にねじ込まれる雄ネジ部3sと、前記雄ネジ部3sが挿通される貫通孔3hとを備え、
前記係合片部13の内側において前記アバットメント3に向かって突出するクッション部16が前記貫通孔3hよりも外側において前記トップ3tの外周縁に当接する。
この場合、クッション部16のアバットメント3のトップ3tに当接する面積が大きい。
好ましい同キットにおいては、前記トップ3tの外周縁が前記トップ3tの外端に近づくに従い前記フィクスチャー2に近づく円錐状のテーパ面3fを前記アバットメント3が有し、前記テーパ面3fにおいて前記クッション部16が前記アバットメント3に当接する。
この場合、クッション部16はテーパ面3fに当接し、テーパ面3fの法線方向に働く反力によってクッション部16は圧縮変形の他に曲げ変形を呈する。曲げ変形は圧縮変形よりも変形量が超かに大きい。そのため、クッション性が向上する。
本係合ピースを用いて種々の方法で入れ歯を作成し得るが(WO 2012/132057 A1参照)、たとえば、以下のように工程を経て生成されるのが好ましい。
すなわち、前記係合ピース13Pが埋設され、かつ、口腔組織4の形状に対応する凹所500を持つ雌の樹脂型54を生成する工程と、
前記係合ピース13Pの前記許容部15に前記抑制部材Rを挿入する工程と、
前記抑制部材Rの挿入後に、前記雌の樹脂型54の前記凹所500に石膏を流し込んで、前記石膏に前記抑制部材R及び前記係合ピース13Pが一体の雄のセッコウ型56を生成する工程と、
前記雄のセッコウ型56のまわりに溶融樹脂を供給して、前記係合ピース13Pに前記義歯床10の本体部12が一体となった義歯床10を生成する工程と、
前記雄のセッコウ型56および抑制部材Rを除去する工程とを備える。
この場合、係合ピース13Pには係合片部13が予め形成されており、したがって、技工師の作業が容易である。
特に、抑制部材Rや筒状部材R1が許容部15に挿入されることで、義歯床10の成型時の圧力で外部13rが変形するのを抑制し得る。
また、別の作成方法において、入れ歯1は、歯肉40に接する樹脂製の義歯床10の本体部12と、前記義歯床10の本体部12に支持された人工歯11と、ナイロン系の熱可塑性樹脂製で前記義歯床10の一部を形成し前記アバットメント3に前記義歯床10を係合させるための係合ピース13Pとを備え、前記係合ピース13Pは、
前記アバットメント3のトップ3tの全面を覆い、かつ、前記義歯床10の本体部12に覆われるフタ部13cと、
前記フタ部13cから上下方向Zに延び前記入れ歯1の脱着時に上下方向Zの端部13aを中心に弾性変形して拡開し着用中に前記アバットメント3に係合し、かつ、互いに周方向に離間した複数の係合片部13と、前記係合片部13は前記アバットメント3の外周面に接する第1面31と、前記第1面31の反対側の第2面32とを有し、前記係合片部13の第1面31は前記アバットメント3の前記外周面に着脱自在に嵌合するための嵌合孔14を定義しており、
前記入れ歯を作成する方法は、
前記アバットメント3のレプリカ3Rが埋設され、かつ、口腔組織4の形状に対応する凹所500を持つ雌型50を生成する工程と、
前記雌型50の前記凹所500に石膏を流し込んで、前記レプリカ3Rが突設された雄型51を生成する工程と、
前記係合ピース13Pの前記係合片部13の外周に前記係合片部13の弾性変形を許容するための許容部15を形成するための筒状部材R1を外嵌した係合ピース13Pを雄型51の前記レプリカ3Rに外嵌する工程と、
前記雄型51のまわりに溶融樹脂を供給して、前記係合ピース13Pおよび筒状部材R1に前記義歯床10の本体部12が一体となった前記義歯床10を生成する工程と、
前記雄のセッコウ型56の石膏および前記筒状部材R1を除去する工程とを備える。
1つの前記各実施態様または下記の実施例に関連して説明および/または図示した特長は、1つまたはそれ以上の他の実施態様または他の実施例において同一または類似な形で、および/または他の実施態様または実施例の特徴と組み合わせて、または、その代わりに利用することができる。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。
図1A〜図10Bは一つの実施例を示す。
図1Aおよび図1Cに示すように、本義歯システムは、入れ歯1、フィクスチャー2および柱状のアバットメント3で構成される。
図3に示すように、前記フィクスチャー2はいわゆるインプラント体で、生体材料(代表的な材料は生体となじみのよいチタン)に表面加工などを施した人工の歯根部である。このフィクスチャー2は顎の歯槽骨41などの口腔組織4内に埋め込まれて骨と生着する。
前記アバットメント3は、前記フィクスチャー2に連結され口腔内において露出する。つまり、アバットメント3は図4Cの雄ネジ3sで図3のフィクスチャー2に固定され、人工の入れ歯1を装着するためにフィクスチャー2に連結される。
図1Aおよび図1Cに示すように、前記入れ歯1はアバットメント3に着脱自在に装着される。前記入れ歯1は歯肉40に接するナイロン製の義歯床10と、前記義歯床10と一体となって、当該義歯床10に支持されたセラミック製人工歯11とを備える。
前記口腔内には前記フィクスチャー2およびアバットメント3がたとえば複数設けられ、前記複数のフィクスチャー2およびアバットメント3に本システムが適合されている。
前記義歯床10の上下方向Zの一方の端には前記人工歯11が固着されている。前記義歯床10の上下方向Zの他方の端面は歯肉40に、緩く接触している。
図3の拡大断面に示すように、前記義歯床10はその本体部12と係合片部13とが一体に連なっていると共に、前記柱状のアバットメント3に着脱自在に嵌合するための嵌合孔14を定義している。前記係合片部13および前記義歯床10は、たとえばナイロン系の熱可塑性樹脂で形成されている。
前記嵌合孔14は歯肉40に向かって開口している。つまり、上の入れ歯1においては嵌合孔14が上方に向かって開口し、一方、下の入れ歯1においては嵌合孔14が下方に向かって開口している。
図3に示すように、前記係合片部13は前記嵌合孔14を形成している。すなわち、図4Aに明示するように、嵌合孔14は複数の係合片部13によって定義されている。この嵌合孔14によって義歯床10がアバットメント3に対し位置決めされると共に固定される。前記係合片部13は前記アバットメント3の側面に接すると共に係合する第1面31と、前記第1面31の反対側の第2面32とを有する。
入れ歯1が下顎に装着される本実施例においては、図3の前記係合片部13の上方の端部13aが前記義歯床10に連なり、前記係合片部13の前記端部13aから前記係合片部13が上下方向Zの下方に延びている。
なお、図示していないが、入れ歯1が上顎に装着される場合、前記係合片部13の下方の端部が前記本体部12に連なり、前記係合片部13の前記端部から前記係合片部13が上下方向Zの上方に延びる。
本実施例の場合、アバットメント3の括れた被係合溝(被係合要素)3eに係合する係合要素(係合凸部)13eが係合片部13の下端に係合片部13に一体に形成されている。前記係合要素13eが被係合溝3eに係合していることで、入れ歯1がアバットメント3から不用意に外れないようになっている。
図4Cの係合ピース13Pには前記第1面31から前記第2面32に向かう方向Xに前記係合片部13が可動または変形するのを許容する許容部15が前記第2面32と第3面33との間に形成されている。前記許容部15は前記係合ピース13Pに形成された溝15からなる。前記第3面33は前記第2面32から離間していると共に第2面32に対面している。
図4Aの前記溝15は複数のスリット13sを介して前記嵌合孔14に連なっており、これにより係合片部13が可動し易くなっている。入れ歯1の脱着時に、前記係合片部13が溝15に向かって逃げることにより、アバットメント3に対し、入れ歯1を脱着することができるようになっている。
図3の前記嵌合孔14の上下方向Zの奧において、前記係合ピース13Pにはクッション部16が一体に形成されていてもよい。クッション部16は例えば複数の小さな突起や突条からなり、歯の歯合時に前記突起や突条が弾性変形することで、天然の歯根膜に代わるクッションを入れ歯1に付与するだろう。
ナイロン系の樹脂からなる係合ピース13Pは、劣化しにくく永年の使用により白色化し難いだろう。また、かかる材質の係合ピース13Pは係合片部13の弾性を失い難いだろう。特に、係合片部13が劣化して永久変形した場合や弾力が小さくなった場合等には、係合片部13および嵌合孔14のまわりの係合ピース13Pを熱風で温めながら係合片部13を蘇生することができるだろう。
この場合、図4Aの係合片部13が4つに分割された状態で設けられている。前記4つに分割された係合片部13は全体が略円筒状でフタ部13cから上下方向Zに延びている。なお、係合要素13eは第1面31と一体の小さな突起で形成されていてもよい。
図4Cの前記アバットメント3は前記トップ3tと前記雄ネジ部3sとの間において前記係合片部13が係合する括れた円周状の被係合溝3eを定義する。前記アバットメント3はフィクスチャー2(図1)にねじ込まれる雄ネジ部3sと、前記雄ネジ部3sが挿通される貫通孔3hとを備える。
図2は口腔に対するアバットメント3の配置を示す模型の斜視図である。
この図において、奧に配置された一対のアバットメント301,302は、その軸線301s,302sが互いに平行である。また、前方に配置された一対のアバットメント303,304は、その軸線303s,304sが互いに平行である。しかし、アバットメント301,302の軸線301s,302sとアバットメント303,304の軸線303s,304sとは平行ではなく互いにネジレの関係に配置されている。
このような場合に、本義歯システムの係合片部13は弾性変形して、4本の前記アバットメント301〜304に嵌合する入れ歯1の実現が可能となる。かかる場合に、複数の係合片部13を持つ図1の入れ歯1は有用性が高い。
なお、図3の前記入れ歯1の脱着の度ごとに前記係合片部13の係合要素13eがアバットメント3に摺れる。したがって、被係合溝3eは滑らかな形状に形成されるのが好ましい。
つぎに、本発明の要部である図4Aおよび図4Cのナイロン製の係合ピース13Pについて詳細に説明される。
係合ピース13Pはフタ部13c、係合片部13、外部13rおよびクッション部16が一体に形成されていると共に許容部15を定義する。
前記係合片部13は、たとえば、3個ないし4個設けられ前記フタ部13cから上下方向Zに延び前記入れ歯1の脱着時に上下方向Zの端部13aを中心に弾性変形して拡開し着用中に前記アバットメント3に係合し、かつ、スリット13sを介して互いに周方向に離間している。
前記外部13rは、たとえば、円筒形で前記フタ部13cの周縁から上下方向Zに延び前記係合片部13の第2面32よりも前記アバットメント3の軸線3Lから離れた位置に配置された第3面33を有する。図3に示すように、前記外部13rは前記義歯床10の成型後に義歯床10の本体部12に結合される。なお、外部13rは義歯床10の成型時に前記係合片部13との間で筒状の部材を挟むことで、許容部15を第2面32と第3面33との間に確保する。
図4Cの前記許容部15は前記第1面31から前記第2面32に向かう方向に前記係合片部13が弾性変形して拡開するのを許容する。前記許容部15は前記第2面32と前記外部13rの前記第3面33との間で定義される。
なお、外部13rの第4面34には、外部13rと本体部12との結合を確実にするための係合凹所132や小さな貫通孔が設けられていてもよい。
前記フタ部13cは、前記アバットメント3のトップ3tの全面を覆い、かつ、前記義歯床10の本体部12(図3)に覆われる。前記フタ部13cは前記係合片部13で定義される前記嵌合孔14の上下方向Zの一端および前記許容部15の上下方向Zの一端を閉塞している。
図3に示すように前記フタ部13cおよび前記外部13rは本体部12と一体となって義歯床10の一部を形成する。
図4Cの前記クッション部16は前記フタ部13cにおける前記アバットメント3のトップ3tの外周縁に相当する部位において、かつ、前記係合片部13の内側において前記アバットメント3に向かって突出する。クッション部16は図4Aの円弧状の複数のクッション部16や円環状のクッション部16で形成されていてもよい。
すなわち、クッション部16は前記係合片部13の内側において図4Cの前記アバットメント3に向かって突出し前記貫通孔3hよりも外側において前記トップ3tの外周縁に当接する。
前記トップ3tの外周縁は前記トップ3tの外端に近づくに従い前記フィクスチャー2(図1)に近づく円錐状のテーパ面3fになっており、前記テーパ面3fにおいて前記クッション部16は前記アバットメント3に当接する。
なお、歯合の度にクッション部16が変形するのに伴い係合ピース13Pがアバットメント3に対し上下に微動できるように、被係合溝3eは係合要素13eよりも軸線3Lの方向に長く形成されている。
前記係合ピース13Pを形成する樹脂に対する顔料の割合は0重量%〜0.07重量%に設定されている。したがって、前記係合ピース13Pを形成する樹脂に含有される顔料の割合は、前記義歯床10の本体部12を形成する樹脂に含有される顔料の割合(0.10重量%〜0.20重量%)よりも小さい。
つぎに、入れ歯1(図3)の作成方法について説明する。
図5A〜図10Bは同作成方法の一例を示す。
まず、図5Aに示すように、歯科医師は前記フィクスチャー2が埋め込まれた状態で、かつ、アバットメント3がフィクスチャー2に連結された状態の口腔の雌型50をトレー21Aおよび柔軟な印象材23(シリコーン樹脂(シリコーンラバーを含む))を用いて周知の方法に従って作成する。前記印象材23が固まるとトレー21Aおよび印象材23を口腔から撤去することで、雌型50が得られる。この後の工程は歯科医師ではなく歯科技工師が行う。
図5Bに示すように、前記雌型50には、アバットメント3に代えて前記アバットメント3のレプリカ3Rが装着される。
図6Aに示すように、技工師は、前記印象材23の雄型51を取るために、セッコウを印象材23の凹所に流し込む。こうして、前記雌型50から前記アバットメント3のレプリカ3Rが突設され前記口腔の形状を持つ雄型51が生成される。その後、図6Bのように、雄型51のレプリカ3Rに前記顔料を有していないナイロン製の係合ピース13Pが装着される。
ここで、前記係合ピース13Pの下端と前記雄型51の表面との間には、成形品においてアンダーカットとなる隙間Sが生じるが、図7Aに示すように、隙間Sを充填剤53で埋めて前記雄型51の形状を補正する。なお、前記充填剤53としてはワックスなどを用いることができる。
その後、図7Bに示すように、前記雄型51を自硬性樹脂(シリコーン樹脂のような印象材)で包んだ後に、雌の樹脂型54からレプリカ3R、充填剤53およびセッコウ51aが除去される。こうして、図8Aに示すように、前記係合ピース13Pが埋設され、かつ、口腔組織4の形状に対応する凹所500を持つ雌の樹脂型54が生成される。
その後、図8Bの前記雌の樹脂型54の前記係合ピース13Pの前記許容部15に金属製のパイプからなる抑制部材Rが挿入される。この抑制部材Rは前記許容部15に挿入されて前記義歯床10の本体部12の成型時に中子となって、前記外部13rが前記義歯床10の本体部12の成型時に前記係合片部13に向かって変形するのが防止される。
前記抑制部材Rの挿入後に、図9Aのように、雌の樹脂型54の前記凹所500に石膏を流し込む。前記石膏に前記抑制部材Rが埋設され、かつ、前記係合ピース13Pが一体の雄のセッコウ型56が生成される。
前記雄のセッコウ型56と図示しない周知の入れ歯1の雌型の間に0.10〜0.20重量%の顔料を含んだナイロンからなる溶融樹脂が射出されて、図10Aの前記樹脂製の義歯床10の本体部12が成型されると共に、前記係合ピース13Pに前記義歯床10の本体部12が一体となった義歯床10が生成される。本体部12の硬化後、前記雄のセッコウ型56の石膏および抑制部材Rが除去される。
こうして、図10Bの許容部15を有する入れ歯1が作成される。
したがって、歯科医師や患者の負担が軽減されるだけでなく、技工師による許容部15を形成する作業が著しく簡便になる。
本実施例において、前記抑制部材Rは金属製のパイプに代えて、許容部15に挿入される円筒状部を有するコップ状の樹脂やゴムのピースであってもよい。
図11Aは別の実施例を示す。
図11Aに示すように、この実施例においては、前記義歯床10の本体部12は例えばポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエステルなどの係合ピース13Pとは異なる種類の樹脂で形成されている。前記義歯床10の本体部12と係合ピース13Pとの間には2液性の即時重合レジンの結合層19が介挿されて、義歯床10と係合ピース13Pとが継がれて互いに一体に連なって形成されている。
図11Aにおいて、前記係合ピース13Pは、略有底円筒状つまりカップ状に形成されフタ部13cおよび外部13rの内側に複数(たとえば4つ)のスリット13sおよび係合片部13を有する。フタ部13cは前記複数の係合片部13を互いに連結する。なお、各係合片部13は、各々、係合要素13eを有する。
前記フタ部13cはアバットメント3の頂部(トップ)3tを覆う。このフタ部13cとこれに対面する義歯床10の本体部12の部位にはアンカー用の溝13g,10gが形成されている。前記フタ部13cおよび義歯床10の本体部12との間の空間および前記アンカー用の溝13g,10gには前記結合層19を形成する即時重合レジンが充填されている。
なお、義歯床10の本体部12のアンカー用の溝13gは収容凹所10cの内表面に形成されている。
前記義歯床10には前記レジンを流し込むための湯口となる深孔10hが形成されており、この深孔10hにも前記レジンが充填されている。なお、深孔10hは義歯床10の外表面と前記収容凹所10cの奥側とを連通させる。
前記義歯床10の本体部12には前記係合ピース13Pが収容される円柱状の収容凹所10cが形成されている。
なお、図4Aのように、スリット13sは第1面31から第2面32まで、係合ピース13Pを径方向(放射方向)に貫通している。
この実施例の入れ歯1の作成方法については、WO 2012/132819 A1の段落0087〜0098および図21A〜図27Cに開示されており、ここにその記述の全てが組み込まれる。
図11Bおよび図11Cは別の実施例を示す。
図11Bにおいて本実施例の外部13rは円筒形状ではなく凹んだ円筒面の一部からなる第3面33を有し複数に分割されている。一方、係合片部13は前記外部13rに対面しておらず、係合片部13と外部13rとが周方向に交互に配置されている。この場合も、円筒状の抑制部材R1は外部13rと係合片部13との間に挟まれて、支持でき、したがって、前記係合片部13が変形する許容部15(図3)を形成することができる。
なお、外部13rはフタ部13cに一体に形成された複数本の丸棒状のピンで形成されてもよい。この場合、ピンの表面の一部が第3面33を形成する。
図11Dおよび図11Eは更に別の実施例を示す。
図11Dの実施例においては外部13rを有していない。本実施例の場合、図11Eに示す複数の係合片部13の第2面32がフタ部13cから先端に向かって若干末広がりに形成されている。また、係合片部13の先端部は、逆に先端に向かって若干末窄まりのテーパが設けられている。そのため、係合片部13の第2面32の外周に円筒形の抑制部材(円筒部材)R1を外嵌すると、係合片部13の樹脂弾性により係合片部13のまわりに抑制部材R1を保持することができる。
抑制部材R1を軸線3L方向に位置決めするために、前記フタ部13cには係合片部13の第2面32よりも外側へ突出する鍔部139が設けられるのが好ましい。
なお、図11B〜図11Eの実施例の場合、金属製の抑制部材R1の外表面に離型剤が塗布されれば、入れ歯1の作成時に抑制部材R1が義歯床10の本体部12から容易に除去されるだろう。
ところで、図11B〜図11Eの実施例の場合、前記図7Bの工程において、印象材23が係合片部13に接し許容部15が形成されない。したがって、以下に説明する工程で入れ歯1を作成する。
この場合、図5A〜図6Bの工程の後に、前記図7Aの工程において円管からなる抑制部材R1が係合片部13のまわりに外嵌される。これにより、許容部15が確保される。
すなわち、これらの実施例においては、図5A〜図6Bの工程の後に、図7Aの工程において前記係合ピース13Pの前記係合片部13の外周に前記係合片部13の弾性変形を許容するための許容部15を形成するための筒状部材R1が外嵌される。その後、図7A〜図8Bと同様の工程を経て、前記係合ピース13Pおよび前記筒状部材R1が埋設され、かつ、口腔組織4の形状に対応する凹所500を持つ雌の樹脂型54が生成される。
その後、図9Aおよび図9Bの工程と同様にして、前記雌の樹脂型54の前記凹所500に石膏を流し込んで、前記石膏に前記筒状部材R1及び前記係合ピース13Pが一体の雄のセッコウ型56を生成される。その後、図10Aの工程と同様に、前記雄のセッコウ型56のまわりに顔料を含んだ溶融樹脂を射出して、前記係合ピース13Pに前記義歯床10の本体部12が一体となった前記義歯床10が生成される。この生成後、図10Bの工程と同様にして前記雄のセッコウ型56の石膏および前記筒状部材R1が除去されて、入れ歯1が作成される。
図12A〜図14Cは更に別の実施例を示す。
これらの実施例の係合ピース13Pにおいて、前記外部13rは前記義歯床10の本体部12の成型時に前記係合片部13に向かって変形するのを防止することで、前記許容部15が前記義歯床10の本体部12(図3)の成型時の圧力により潰れるのを抑制する少なくとも1つの抑制部を更に備える。
図12A〜図12Cの実施例では、前記抑制部は前記外部13rが前記係合片部13に向かって倒れるのを抑制するリヴ131で形成されている。前記リヴ131は各前記スリット13sにおいてフタ部13cと外部13rとのコーナに配置されている。
図13Aおよび図14Aの係合ピース13Pは前記外部13rの第3面33の平面断面の形状が円形状で、かつ、前記外部13rにおける前記第3面33の反対側の第4面34の平面断面の形状が四角形状又は六角形状で、前記四角形状又は六角形状の各コーナ34cが前記抑制部を形成する。
なお、図14Aにおいて、クッション部16は複数のピンが円周上に配置されている。
図15A−図17Bは更に別の実施例を示す。
図15Bは係合ピース13Pと筒状部材R1を示す。前記筒状部材R1は係合片部13の周囲を覆い許容部となるための基部101と、前記基部101から筒状部材R1の軸線方向に突出するスカート部102とを備える。この例の係合ピース13Pは図11Dおよび図11Eの係合ピース13Pと近似した構造を有する。図15C−図15Dの係合ピース13Pが図11D−図11Eのそれと異なる点は、係合片部13の上部同士が円筒状に連なる連続部13P1を有していることである。なお、筒状部材R1は成型時の熱で溶けず、かつ、成型時の圧力で押し潰されない強度を持つ。
本例の場合、以下に説明する工程で入れ歯1を作成する。
前述と同様に図5A、図5Bおよび図6Aの工程を経て、図15Aに示すセッコウ部分からレプリカ3Rが突出する雄型51を得る。なお、レプリカ3Rの露出部分は図3のアバットメント3と同じ形状を有する。
一方、係合ピース13Pの係合片部13のまわりに筒状部材R1を外嵌挿入する。この際、係合片部13の樹脂弾性により、筒状部材R1が係合片部13に保持された状態が維持される。
ついで、前記図15Aの雄型51に前記図15Bの筒状部材R1が外嵌された係合ピース13Pを、図16Aに示すように、レプリカ3Rに装着する。これにより、レプリカ3Rの溝3eに係合ピース13Pの係合要素13eが係合する。
なお、筒状部材R1の高さは、スカート部102の下端が雄型51のセッコウ部分に近接する程度に設定されている。
前記外嵌後、図16Bに示すように、スカート部102の下端がセッコウ部分に当接するように、筒状部材R1をレプリカ3Rの軸線方向に移動させる。なお、スカート部102とセッコウ部分との間に僅かな(微細な)隙間が生じるが、その隙間は図示しないセッコウで埋める。
前記雄型51と図示しない周知の入れ歯1の雌型の間に0.10〜0.20重量%の顔料を含んだナイロンからなる溶融樹脂が射出されて、図17Aの前記樹脂製の義歯床10の本体部12が成型されると共に、前記係合ピース13Pに前記義歯床10の本体部12が一体となった義歯床10が生成される。本体部12の硬化後、前記雄型51の石膏および筒状部材R1が除去される。
こうして、図17Bの許容部15を有する入れ歯1が作成される。
図18A−図19Bは更に他の実施例を示す。
図18Bは係合ピース13Pと筒状部材R1とを示す。この例において、筒状部材R1の基部101に対しスカート部102は上下に摺動可能になっている。また、スカート部102のセッコウ部分と接する端部は、多くの患者の口腔の形状に沿い易いように波形状に形成されていてもよい。
本例の場合、筒状部材R1は銅管や鋼管などの金属管で形成されていてもよい。なお、本例の場合、図15Cの連続部13P1は設けられていない。その他の構造は図15B−図15Dの例と同様である。
本例の場合、以下に説明する工程で入れ歯1を作成する。
前述と同様に図5A、図5Bおよび図6Aの工程を経て、図18Aに示すセッコウ部分51aからレプリカ3Rが突出する雄型51を得る。
一方、係合ピース13Pの係合片部13のまわりに筒状部材R1を外嵌挿入する。この際、係合片部13の樹脂弾性により、筒状部材R1が係合片部13に保持された状態が維持される。
ついで、前記図18Aの雄型51に前記図18Bの筒状部材R1が外嵌された状態で係合ピース13Pを、図19Aに示すように、レプリカ3Rに装着する。これにより、レプリカ3Rの溝3eに係合ピース13Pの係合要素13eが係合する。
この際、スカート部102は基部101に対し、レプリカ3Rの軸線方向に摺動し、スカート部102の先端が雄型51のセッコウ部分51aに接する。その後、スカート部102とセッコウ部分51aに生じる隙間は図示しないセッコウで埋める。
なお、基部101とスカート部102とが粘着剤や接着剤で互いに固定されてもよい。
前記雄型51と図示しない周知の入れ歯1の雌型の間に0.10〜0.20重量%の顔料を含んだナイロンからなる溶融樹脂が射出されて、図19Bの前記樹脂製の義歯床10の本体部12が成型されると共に、前記係合ピース13Pに前記義歯床10の本体部12が一体となった義歯床10が生成される。本体部12の硬化後、前記雄型51のセッコウ部分51aおよび筒状部材R1が除去される。
こうして、図19Bの許容部15を有する入れ歯1が作成される。
これら図15A−図19Bの例においては工程数が著しく少なくなり、技工師による許容部15を形成する作業が更に簡便になる。
なお、図18A−図19Bの例においても、図4A−4Cまたは図11D−図11Eの係合ピース13Pが採用されてもよい。
また、義歯床10の本体部12を形成する樹脂は熱可塑性樹脂に限られず、例えば、歯科の周知の義歯商用材を用いることができ、例えば2液性の即時重合レジンであってもよい。かかる材料としては、アクリリックレジン、ポリカーボネート又はポリエステルなどの樹脂を採用してもよい。かかる樹脂を採用する場合、入れ歯は着用者の口腔内で作成することができる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、クッション部は設けられていなくてもよい。
また、入れ歯1は部分入れ歯であってもよい。
係合片部13に係合要素13eとしての凹所が形成され、アバットメント3に被係合溝3eとしての突条が形成されていてもよい。
したがって、以上のような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
本発明は、歯科治療に適用することができる。
1:入れ歯、10:義歯床、11:人工歯、12:本体部
13:係合片部、13a:端部、13c:フタ部、13P:係合ピース、13r:外部、131:リヴ
14:嵌合孔、15:許容部(溝)、16:クッション部
2:フィクスチャー
3:アバットメント、3L:軸線、3e:被係合溝、3f:テーパ面 3h:貫通孔
3s:雄ネジ部、 3t:頂部(トップ)
31:第1面、32:第2面、33:第3面、34:第4面、34c:コーナ
4:口腔組織、40:歯肉
54:樹脂型、56:セッコウ型、500:凹所
R:抑制部材、R1:筒状部材、101:基部、102:スカート部、Z:上下方向

Claims (2)

  1. 口腔内において露出する表面を有する複数のアバットメント3と、下記に記載の係合ピースを複数有し前記アバットメント3に着脱可能に装着される入れ歯1とを備えた義歯システムであって、
    前記入れ歯1は、歯肉40に接する樹脂製の義歯床10の本体部12と、前記義歯床10の本体部12に支持された人工歯11と、ナイロン系の熱可塑性樹脂製で前記義歯床10と一体となって前記複数アバットメント3の各々に前記義歯床10の本体部12を係合させるための前記複数の係合ピース13Pとを備え、前記複数係合ピース13Pの各係合ピース13Pは、
    前記各アバットメント3のトップ3tの全面を覆い、かつ、前記義歯床10の本体部12に覆われるフタ部13cと、
    前記フタ部13cから上下方向Zに延び前記入れ歯1の脱着時に上下方向Zの端部13aを中心に弾性変形して拡開し着用中に前記各アバットメント3に係合し、かつ、互いに周方向に離間した複数の係合片部13と、前記係合片部13は前記アバットメント3の外周面に接する第1面31と、前記第1面31の反対側の第2面32とを有し、前記係合片部13の第1面31は前記各アバットメント3の前記外周面に着脱自在に嵌合するための嵌合孔14を定義しており、
    前記係合片部13の第2面32よりも前記アバットメント3の軸線3Lから離れた位置に配置された第3面33を有し、前記フタ部13cの周縁から上下方向Zに延びて前記係合片部13との間で筒状の部材を挟むための外部13rとを備え、前記外部13rは前記義歯床10の本体部12に結合され、
    前記第1面31から前記第2面32に向かう方向に前記係合片部13が弾性変形して拡開するのを許容する許容部15が前記第2面32と前記外部13rの前記第3面33との間で定義され、
    前記フタ部13cは前記係合片部13で定義される前記嵌合孔14の上下方向Zの一端および前記許容部15の上下方向Zの一端を閉塞しており、
    前記各係合ピース13Pは前記フタ部13c、前記係合片部13および前記外部13rが一体に形成されており、
    前記フタ部13cにおける前記アバットメント3のトップ3tの外周縁に相当する部位には、前記係合片部13の内側において前記アバットメント3に向かって突出する、複数のクッション部16又は円弧状の複数のクッション部16又は円環状のクッション部16が一体に形成されている義歯システム。
  2. 下記の係合ピースおよび抑制部材Rを用いて入れ歯を作成する方法であって、
    口腔内において露出する表面を有するアバットメント3に着脱可能に装着される前記入れ歯1は、歯肉40に接する樹脂製の義歯床10の本体部12と、前記義歯床10の本体部12に支持された人工歯11と、ナイロン系の熱可塑性樹脂製で前記義歯床10の一部を形成し前記アバットメント3に前記義歯床10の本体部12を係合させるための前記係合ピース13Pとを備え、前記係合ピース13Pは、
    前記アバットメント3のトップ3tの全面を覆い、かつ、前記義歯床10の本体部12に覆われるフタ部13cと、
    前記フタ部13cから上下方向Zに延び前記入れ歯1の脱着時に上下方向Zの端部13aを中心に弾性変形して拡開し着用中に前記アバットメント3に係合し、かつ、互いに周方向に離間した複数の係合片部13と、前記係合片部13は前記アバットメント3の外周面に接する第1面31と、前記第1面31の反対側の第2面32とを有し、前記係合片部13の第1面31は前記アバットメント3の前記外周面に着脱自在に嵌合するための嵌合孔14を定義しており、
    前記係合片部13の第2面32よりも前記アバットメント3の軸線3Lから離れた位置に配置された第3面33を有し、前記フタ部13cの周縁から上下方向Zに延びて前記係合片部13との間で筒状の部材を挟むための外部13rとを備え、前記外部13rは前記義歯床10の本体部12に結合され、
    前記第1面31から前記第2面32に向かう方向に前記係合片部13が弾性変形して拡開するのを許容する許容部15が前記第2面32と前記外部13rの前記第3面33との間で定義され、
    前記フタ部13cは前記係合片部13で定義される前記嵌合孔14の上下方向Zの一端および前記許容部15の上下方向Zの一端を閉塞しており、
    前記係合ピース13Pは前記フタ部13c、前記係合片部13および前記外部13rが一体に形成されており、
    前記抑制部材Rは、前記許容部15に挿入されて前記義歯床10の本体部12の成型時に中子となって、前記外部13rが前記義歯床10の本体部12の成型時に前記係合片部13に向かって変形するのを防止し、
    前記係合ピース13Pが埋設され、かつ、口腔組織4の形状に対応する凹所500を持つ雌の樹脂型54を生成する工程と、
    前記係合ピース13Pの前記許容部15に前記抑制部材Rを挿入する工程と、
    前記抑制部材Rの挿入後に、前記雌の樹脂型54の前記凹所500に石膏を流し込んで、前記石膏に前記抑制部材R及び前記係合ピース13Pが一体の雄のセッコウ型56を生成する工程と、
    前記雄のセッコウ型56のまわりに溶融樹脂を供給して、前記係合ピース13Pに前記義歯床10の本体部12が一体となった義歯床10を生成する工程と、
    前記雄のセッコウ型56および抑制部材Rを除去する工程とを備える入れ歯の作成方法。
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