JP5865795B2 - 移動通信端末、サーバ装置、検出動作制御システム、検出動作制御方法及びプログラム - Google Patents

移動通信端末、サーバ装置、検出動作制御システム、検出動作制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、移動通信端末において無線通信を行うための検出動作を制御する技術に関する。
携帯電話やスマートフォンなどの移動体通信を行う移動通信端末の中には、無線LAN(Local Area Network)などの規格に基づいて無線通信を行う無線通信機能を備えたものがある。移動通信端末がこの無線通信機能によって無線通信を行う場合、まず、アクセスポイントから発信される信号を受信してその信号が示す情報を検出する動作(検出動作)を行うが、受信可能な信号を発信しているアクセスポイントが周囲に存在しなければ、検出動作のために消費された電力が無駄になってしまう。特許文献1には、無線通信制御装置が、GPS(Global Positioning System)受信部が取得した自装置の位置情報と、メモリ部に記憶されているアクセスポイントの通信エリア情報とに基づき、アクセスポイントと登録座標から自装置までの距離を算出し、算出した距離が小さくなるに従って、アクセスポイントとの再通信確立のための電源をオンする頻度(すなわち上記検出動作を行う頻度)を高くする技術について記載されている。
特開2010−171993号公報
特許文献1に記載されている技術を移動通信端末に適用した場合、アクセスポイントと自端末との距離を算出するために、GPS受信部を動作させ続けなければならない。そのため、上記検出動作が行われない期間には、この検出動作による電力の消費はなくなるが、GPS受信部を動作させるための電力が消費され続けることになる。
そこで、本発明は、無線通信を行う移動通信端末において、アクセスポイントから発信される情報を検出する動作を開始させる前に消費される電力を小さくすることを目的とする。
本発明は、一の態様において、移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記無線基地局の無線通信可能な範囲のサイズを示すサイズ情報を取得する取得手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段と、前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報に対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報とに対応付けて前記記憶手段に記憶されている経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記接続情報の検出を開始させる検出開始制御を行う制御手段とを有することを特徴とする移動通信端末を提供する。
本発明は、他の態様において、移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段と、前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報と当該無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された時間帯とに対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始された時間帯とに対応付けて前記記憶手段に記憶されている経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記接続情報の検出を開始させる検出開始制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする移動通信端末を提供する。
好ましい態様において、前記記憶手段は、前記第1通信手段が第1の前記無線基地局情報を検出する状態から第2の前記無線基地局情報を検出する状態に遷移したあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該遷移において当該第1通信手段による当該第2の無線基地局情報の検出が開始された時刻を前記開始時刻として経過時間を算出し、算出した当該経過時間、検出された前記第1及び前記第2の無線基地局情報を互いに対応付けて記憶し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記第1の無線基地局情報が前記第1通信手段により検出される状態から当該第1の無線基地局情報に対応付けて当該記憶手段に記憶されている前記第2の無線基地局情報が前記第1通信手段により検出される状態への遷移において、当該第2の無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該第2の無線基地局情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記検出開始制御を行う。
好ましい態様において、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、前記第1時間よりも長い第2時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記接続情報の検出を終了させる検出終了制御を行う。
好ましい態様において、前記制御手段は、前記第1通信手段による検出が開始された前記無線基地局情報が予め定められた無線基地局情報であった場合には、前記検出終了制御を行わない。
本発明は、他の観点において、前記記載の一の移動通信端末から前記経過時間を収集して蓄積する蓄積手段と、他の移動通信端末が前記無線基地局情報の検出を開始したことを検知する検知手段と、前記検知手段が前記無線基地局情報の検出の開始を検知した場合に、当該無線基地局情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている経過時間に応じた第1時間が当該検出の開始から経過したときに前記検出開始制御を行うように、当該他の移動通信端末に指示する指示データを、当該他の移動通信端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とするサーバ装置を提供する。
本発明は、他の観点において、前記記載の複数の移動通信端末と、一の移動通信端末から前記経過時間を収集して蓄積する蓄積手段と、他の移動通信端末が前記無線基地局情報の検出を開始したことを検知する検知手段と、前記検知手段が前記無線基地局情報の検出の開始を検知した場合に、当該無線基地局情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている経過時間に応じた第1時間が当該検出の開始から経過したときに前記検出開始制御を行うように、前記他の移動通信端末に指示する指示データを、当該他の移動通信端末に送信する送信手段とを備えるサーバ装置とを具備することを特徴とする検出動作制御システムを提供する。
本発明は、他の観点において、移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記無線基地局の無線通信可能な範囲のサイズを示すサイズ情報を取得する取得手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段とを備える移動通信端末が、前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報に対応付けて記憶する記憶ステップと、前記移動通信端末が、前記記憶ステップにおいて記憶された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報とに対応付けて前記記憶ステップにおいて記憶された経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記アクセスポイントの検出を開始させる検出開始制御を行う制御ステップとを備えることを特徴とする検出動作制御方法を提供する。
本発明は、他の観点において、移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記無線基地局の無線通信可能な範囲のサイズを示すサイズ情報を取得する取得手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段とを備えるコンピュータに、前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報に対応付けて記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにおいて記憶された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報とに対応付けて前記記憶ステップにおいて記憶された経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記アクセスポイントの検出を開始させる検出開始制御を行う制御ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
本発明は、他の観点において、移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段とを備える移動通信端末が、前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報と当該無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された時間帯とに対応付けて記憶する記憶ステップと、前記移動通信端末が、前記記憶ステップにおいて記憶された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始された時間帯とに対応付けて前記記憶ステップにおいて記憶された経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記アクセスポイントの検出を開始させる検出開始制御を行う制御ステップとを備えることを特徴とする検出動作制御方法を提供する。
本発明は、他の観点において、移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段とを備えるコンピュータに、前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報と当該無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された時間帯とに対応付けて記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにおいて記憶された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始された時間帯とに対応付けて前記記憶ステップにおいて記憶された経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記アクセスポイントの検出を開始させる検出開始制御を行う制御ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、無線通信を行う移動通信端末において、アクセスポイントから発信される情報を検出する動作を開始させる前に消費される電力を小さくすることができる。
検出動作制御システムの全体構成を示す図である。 移動通信端末のハードウェア構成を示す図である。 移動通信端末が実現する機能を示す図である。 経過時間について説明するための図である。 無線基地局情報履歴DBに格納されている情報の一例を示す表である。 無線設備利用実績DBに格納されている情報の一例を示す表である。 経過時間記憶処理における動作の一例を示すシーケンスチャートである。 検出開始制御処理における動作の一例を示すシーケンスチャートである。 セルの外側から接続可能範囲に到達する経路の例を示す図である。 検出開始・終了制御処理の動作の一例を示すシーケンスチャートである。 検出開始・終了制御処理の動作の一例を示すシーケンスチャートである。 セルの大きさが変更された場合を示す図である。 無線設備利用実績DBに格納されている情報の一例を示す表である。 経過時間記憶処理における動作の一例を示すシーケンスチャートである。 検出開始制御処理における動作の一例を示すシーケンスチャートである。 検出動作制御システムの構成を示す図である。 移動通信端末が実現する機能を示す図である。 経過時間記憶処理における動作の一例を示すシーケンスチャートである。 無線設備利用実績DBに格納されている情報の一例を示す表である。 検出開始制御処理における動作の一例を示すシーケンスチャートである。 検出動作制御システムの構成を示す図である。 サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 サーバ装置50が実現する機能を示す図である。 検出動作指示処理における動作の一例を示すシーケンスチャートである。 経過時間記憶処理における動作の一例を示すシーケンスチャートである。 経過時間記憶処理において記憶される情報の例を示す表である。 検出開始制御処理における動作の一例を示すシーケンスチャートである。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態における検出動作制御システムについて説明する。
[概要]
図1は、検出動作制御システム1の全体構成を示す図である。検出動作制御システム1においては、移動体通信及び無線LAN通信という2種類の無線通信が行われる。移動体通信とは、移動体通信サービスを提供する第1の通信網(例えば移動体通信網)に属する無線基地局と行う無線通信のことである。無線LAN通信とは、第1の通信網とは異なる第2の通信網(例えば企業内LAN)に属するアクセスポイントと行う無線通信であり、詳細には、例えばIEEE802.11n/a/g/bなどの無線LANの規格に基づいて行われる無線通信のことである。検出動作制御システム1は、無線基地局の一例である複数の無線基地局20と、アクセスポイントの一例であるAP(access point:アクセスポイント)30と、移動通信端末10とを備える。
移動通信端末10は、携帯電話やスマートフォンなどの端末であり、自端末を所持するユーザとともに様々な経路を移動する。また、移動通信端末10は、各無線基地局20と移動体通信を行う移動体通信機能と、AP30と無線LAN通信を行う無線LAN通信機能とを備える。各無線基地局20は、音声や画像、文字などの情報を示す信号を発信し、自局が発信した信号を受信することが可能な範囲(これをその無線基地局の「セル」という。)に移動通信端末10が所在した場合に、移動通信端末10と移動体通信を行う。換言すると、セルとは、無線基地局20が無線通信(移動体通信)可能な範囲のことである。図1に示す無線基地局20a及び20bは、各々のセルが隣接している無線基地局である。
AP30は、無線LANの規格に基づいて認証等の手続きを行って相手の装置や端末と接続し、接続した相手と無線LAN通信を行う装置である。AP30は、この接続を行うために必要な情報(以下「接続情報」という。)を示す信号を発信する。移動通信端末10は、この信号を受信すると、受信した信号が示す接続情報を検出し、検出した接続情報に基づいてAP30と接続する。このように、AP30が発信する信号を受信することが可能な範囲は、AP30と接続することが可能な範囲を表しており、以下ではこれを「接続可能範囲」という。AP30の接続可能範囲は、無線基地局20のセルに比べると小さい範囲である。なお、以下では、必要に応じて、接続情報などの何らかの情報を示す信号を発信することを単にその情報を発信するといい、受信したその信号が示す情報を検出することを単にその情報を検出するという。例えば、AP30は接続情報を発信し、移動通信端末10はAP30から発信された接続情報を検出する。
移動通信端末10は、上記の無線LAN通信機能の電源がオンとなっている場合、いずれかのアクセスポイントと接続するまで、接続情報を検出する動作(以下「検出動作」という。)を繰り返し行う。移動通信端末10は、例えば、移動中ずっと無線LAN通信機能の電源をオンにして検出動作を繰り返し行うようにしておくことで、AP30の接続可能範囲に進入するとすぐにAP30が発信した接続情報を検出してAP30と接続することができるようになる。
ところで、AP30が単位時間あたりにやり取り可能なデータ量は、通信の状態にもよるが、無線基地局20に比べて概ね多い。そのため、移動通信端末10は、AP30との無線LAN通信ができないとき、すなわち、接続可能範囲外に所在するときには移動体通信を行い、接続可能範囲内に所在するときにはAP30との無線LAN通信を行うようにすると、移動体通信だけを行う場合に比べて、より多くのデータをやり取りすることができる。従って、快適な通信を行うという観点では、上記のとおり移動中もずっと無線LAN通信機能の電源をオンにしておくことが望ましい。ただし、その場合、移動中ずっと検出動作のために電力が消費され続けることになり、移動通信端末10のバッテリーが切れるのを早める原因となってしまう。検出動作制御システム1は、検出動作に消費される電力を少なくするように検出動作を制御するシステムであり、以下でその詳細な構成及び動作について説明する。
[構成]
図2は、移動通信端末10のハードウェア構成を示す図である。移動通信端末10は、制御装置110と、記憶装置120と、操作装置130と、表示装置140と、音声入出力装置150と、第1通信装置160と、第2通信装置170とを備えたコンピュータである。制御装置110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶装置120に記憶されたプログラムを実行することによって、移動通信端末10の各装置の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。
記憶装置120は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記憶手段であり、制御装置110が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶している。また、記憶装置120は、移動通信端末10において用いられる閾値などの定められた数値を示すデータを記憶している。操作装置130は、複数のキー及びタッチセンサなどの操作子を備え、利用者の操作に応じた操作信号を制御装置110に供給する。制御装置110は、この操作信号に応じた処理を行う。表示装置140は、表示面を有する表示手段であり、制御装置110からの指示に応じて、記憶装置120に記憶されているデータが示す画像などを表示面に表示する。音声入出力装置150は、スピーカ、マイクロフォン及び音声処理回路等を有し、通話に係る音声の入出力を行う。
第1通信装置160は、信号の発信及び受信を行うアンテナと、移動体通信を行うための通信回路とを備え、無線基地局20と移動体通信を行う。第1通信装置160は、制御装置110とデータをやり取りし、制御装置110は、第1通信装置160を介して無線基地局20とデータをやり取りする。第2通信装置170は、信号の発信及び受信を行うアンテナと、無線LAN通信を行うための通信回路とを備え、AP30と無線LAN通信を行う。第2通信装置170は、制御装置110とデータをやり取りし、制御装置110は、第2通信装置170を介してAP30とデータをやり取りする。
移動通信端末10は、以上のハードウェア構成に基づき、上述した検出動作を制御を行うための検出動作制御処理を行う。記憶装置120は、この検出動作制御処理を行うためのプログラムを記憶している。制御装置110がこのプログラムを実行して図2に示す各装置を制御することで、以下に示す機能が実現される。
図3は、移動通信端末10が実現する機能を示す図である。移動通信端末10は、第1通信部101と、第2通信部102と、記憶部103と、制御部104とを備える。
第1通信部101は、無線基地局20と移動体通信を行う第1通信手段であり、図2に示す制御装置110及び第1通信装置160が協働して実現する移動体通信機能である。無線基地局20は、移動通信端末10のような移動局と移動体通信を行うために、無線基地局情報を示す信号を所定時間(例えば1秒)の間隔で繰り返し発信している。無線基地局情報とは、各無線基地局20及びセルを識別する情報であり、本実施形態においては、各無線基地局20のセルがカバーする地域名で表される情報である。例えば、図1に示す無線基地局20a及び20bの無線基地局情報は、それぞれ「六本木1」及び「六本木2」という地域名である。第1通信部101は、この信号を受信することで、受信した信号が示す無線基地局情報を検出し、検出した無線基地局情報を発信している無線基地局20と移動体通信を行う。また、第1通信部101は、検出した無線基地局情報を示す信号の強度(以下「信号強度」という。)を計測する。第1通信部101は、無線基地局情報を検出した場合に、その無線基地局情報と、計測した信号強度の情報とを記憶部103及び制御部104に供給する。
第2通信部102は、AP30と無線LAN通信を行う第2通信手段であり、図2に示す制御装置110及び第2通信装置170が協働して実現する無線LAN通信機能である。AP30は、上述した接続情報を、所定時間(例えば0.1秒)の間隔で繰り返し発信している。接続情報は、より詳細には、AP30を識別する情報と、無線LAN通信に用いる信号の周波数、通信速度、暗号化の種類など、そのAP30が対応している無線LANの規格に基づいた無線LAN通信を行うための条件とを表している。第2通信部102は、接続情報を示す信号を受信するか否かを所定時間(例えば1.0秒)確認して、確認できた(受信した)場合に、受信した信号が示す接続情報を検出する。第2通信部102は、この検出動作を、所定時間(例えば5秒)の間隔で行う。
第2通信部102においては、検出動作が行われている間は、制御装置110の制御により第2通信装置170に電力が供給される。第2通信部102は、この検出動作を所定時間の間隔で行うように設定(これを「第1の設定」という。)されている場合と、検出動作を行わないように設定(これを「第2の設定」という。)されている場合とがある。第2通信部102は、第1の設定がされている場合には、所定時間の間隔で電力を消費し、第2の設定がされている場合には、電力を消費しない。これらの設定は、ユーザが操作装置130を操作することにより切り替えられる。第2通信部102は、検出した接続情報が表す条件を満たすことができる場合には、その接続情報を発信しているアクセスポイント(例えばAP30)と認証等の手続きを経て接続する。第2通信部102は、AP30と接続した場合、無線LANの規格の名称など、その接続に関する情報を記憶部103に供給する。
記憶部103は、経過時間を無線基地局情報に対応付けて記憶する記憶手段であり、図2に示す制御装置110及び記憶装置120が協働して実現する機能である。ここでいう経過時間とは、移動通信端末10が移動している場合に、第1通信部101から供給される無線基地局情報及び信号強度の情報と、第2通信部102から供給される接続に関する情報とに基づいて記憶部103が計測する時間である。この経過時間について、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は、経過時間について説明するための図である。図4では、図1に示す無線基地局20aのセルであり、「六本木1」という地域をカバーするセルA11と、無線基地局20bのセルであり、「六本木2」という地域をカバーするセルA12とが示されている。また、図4には、セルA11からセルA12に向かってこれらのセルを跨いで移動する移動通信端末10が示されている。このように、移動通信端末10が或るセルからそれに隣り合うセルに遷移した場合に、遷移前のセルの無線基地局が発信している無線基地局情報(この場合「六本木1」)のことを以下では「第1の無線基地局情報」といい、遷移後のセルの無線基地局が発信している無線基地局情報(この場合「六本木2」)のことを「第2の無線基地局情報」という。移動通信端末10は、矢印で示された経路B1に沿って移動しており、経路B1を移動中に、第1の無線基地局情報(「六本木1」)を、C11、C12、C13、C14、C15及びC16で示される位置で検出し、第2の無線基地局情報(「六本木2」)を、C13からC23まで示されている位置で検出している。
第1通信部101は、C12以前において第1の無線基地局情報の検出を行う状態から、C13からC16までにおいて第1及び第2の無線基地局情報の両方の検出を行う状態を経て、C17以降において第2の無線基地局情報の検出を行う状態に遷移している。以下では、この遷移において第1通信部101による第2の無線基地局情報の検出が開始された時刻を「検出開始時刻」という。この検出開始時刻は、本発明に係る「開始時刻」の一例である。記憶部103は、第1通信部101から供給される無線基地局情報及び信号強度の情報に基づいてこの検出開始時刻を計測し、計測した検出開始時刻、第1及び第2の無線基地局情報を互いに対応付けて記憶する。記憶部103により記憶された検出開始時刻と第1及び第2の無線基地局情報とは、無線基地局情報履歴データベース(DB)に格納される。
図5は、無線基地局情報履歴DBに格納されている情報の一例を示す表である。この表では、「第1の無線基地局情報」、「第2の無線基地局情報」及び「検出開始時刻」が各行に示されている。例えば、1行目では、移動通信端末10が、第1の無線基地局情報である「六本木1」という地域をカバーするセルA11から、第2の無線基地局情報である「六本木1」という地域をカバーするセルA12への遷移が「15:35」に開始されたということが表されている。2行目では、同様に、「赤坂2」から、「六本木1」への遷移が「15:22」に開始されたということが表されている。無線基地局情報履歴DBには、移動通信端末10が移動して上記の遷移を繰り返す度に、検出開始時刻と第1及び第2の無線基地局情報とが記憶部103によって格納されていく。
図4では、セルA12の中に設置されたAP30の接続可能範囲D11を示している。移動通信端末10の第2通信部102は、前述した遷移が行われたあと、接続可能範囲D11に到達したところで、AP30から発信された接続情報を受信し、受信した接続情報に基づいて、図4に示す位置E11においてAP30と接続している。この接続が行われた時刻を、以下では「接続時刻」という。記憶部103は、第2通信部102から接続に関する情報が供給された時刻を、接続時刻として計測する。記憶部103は、計測した接続時刻に対応付けて、この計測で用いた接続に関する情報を無線設備利用実績データベース(DB)に格納する。
図6は、無線設備利用実績DBに格納されている情報の一例を示す表である。この表では、「AP識別情報」、「無線種別」、「無線認証情報」及び「接続時刻」が示されている。これらの情報は、前述したとおりに記憶部103により格納される。記憶部103は、前述した遷移がされたあとに、第2通信部102がAP30に接続した場合に、接続時刻を計測するとともに、その直前に計測した検出開始時刻に対応付けて無線基地局情報履歴DBに格納されている「第1の無線基地局情報」及び「第2の無線基地局情報」を格納する。この表では、例えば、「第1の無線基地局情報」として「六本木1」が、「第2の無線基地局情報」として「六本木2」が格納されている。
記憶部103は、さらに、この第2通信部102がAP30に接続した場合に、第1通信部101による第2の無線基地局情報の検出が開始された検出開始時刻から、この接続が行われた接続時刻までに経過した時間(この例では「10分0秒」)を算出し、算出した時間を「経過時間」として無線設備利用実績DBに格納する。このようにして、記憶部103は、算出した経過時間、第1及び第2の無線基地局情報(この場合「六本木1」及び「六本木2」)を互いに対応付けて記憶する。記憶部103は、記憶した第1及び第2の無線基地局情報と、経過時間を示す情報とを、必要に応じて制御部104に供給する。
制御部104は、第2通信部102に接続情報の検出を開始させる制御手段であり、図2に示す制御装置110及び第2通信装置170が協働して実現する機能である。制御部104は、具体的には、第2通信部102を上述した第1の設定、すなわち、検出動作を所定時間の間隔で行うように設定することで、接続情報の検出を開始させる。このように、制御部104が第2通信部102に接続情報の検出を開始させる制御のことを、以下では「検出開始制御」という。制御部104は、第1通信部101により第1の無線基地局情報が検出される状態から第2の無線基地局情報が検出される状態へ遷移した場合に、その遷移を表す情報が記憶部103に記憶されているか否かを判断する。
ここで記憶されていると判断されるということは、その遷移は、記憶部103に記憶されている第1の無線基地局情報が第1通信部101により検出される状態からその第1の無線基地局情報に対応付けて記憶部103に記憶されている第2の無線基地局情報が第1通信部101により検出される状態への遷移であるということである。制御部104は、その遷移において、その第2の無線基地局情報の第1通信部101による検出が開始された場合に、前述した検出開始制御を行う。より詳細には、制御部104は、この検出が開始されてから、その第2の無線基地局情報に対応付けて記憶部103に記憶されている経過時間に応じた時間が経過したときに、検出開始制御を行う。以下では、この経過時間に応じた時間のことを「検出開始時間」という。検出開始時間は、本発明に係る「第1時間」の一例である。
[動作]
検出動作制御システム1は、以上の構成に基づき、上述した検出動作制御処理を実行する。検出動作制御処理は、具体的には、以下に示す経過時間記憶処理及び検出開始制御処理を含む処理である。経過時間記憶処理とは、上述した経過時間を算出して記憶する処理であり、移動通信端末10がAP30と接続する度に実行される。また、検出開始制御処理とは、上述した検出開始制御を行う処理のことであり、過去に経過時間が記憶されたときと同じ遷移が行われる度に実行される。まず、経過時間記憶処理における各装置(移動通信端末10、複数の無線基地局20及びAP30)の動作について説明する。
図7は、経過時間記憶処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。この例では、ユーザが移動通信端末10を所持して、図4に示す経路B1を移動しているときの各装置の動作を示す。経過時間記憶処理では、移動通信端末10がAP30からの信号を受信可能な範囲に移動する前に、図3に示す第2通信部102を上述した第1の設定にしておく必要がある。この例では、ユーザは、図4に示す位置C12よりも前の位置で第1の設定に切り替える操作を行い、移動通信端末10が検出動作を開始する(ステップS11)。ステップS11は、第2通信部102が行う動作である。なお、ステップS11の動作は、他のタイミングで行われてもよく、後述するステップS31において接続情報を示す信号を受信する前であれば、いつ行われてもよい。
移動通信端末10がユーザとともに移動すると、無線基地局20aから発信された信号を移動通信端末10が受信する(ステップS21及びS22)。そして、移動通信端末10が位置C12からC13に移動すると、移動通信端末10は、無線基地局20bから発信された信号を受信する(ステップS23)。ステップS21からS23までは、第1通信部101が行う動作である。移動通信端末10は、ステップS23において信号を受信すると、検出開始時刻を計測し(ステップS12)、計測した検出開始時刻を、図5で示した「第1の無線基地局情報」及び「第2の無線基地局情報」に対応付けて記憶する(ステップS13)。ステップS21からS23まで(信号の受信)とS12及びS13とは、記憶部103が行う動作である。
ステップS13以降も移動を続ける移動通信端末10は、無線基地局20bから発信された信号の受信を続ける(ステップS24)。この受信はステップS24以降も繰り返し行われるが、図7では図示を省略する。一方、AP30は、接続情報の発信を繰り返し行っている(ステップS31)。この発信はステップS31以前も繰り返し行われるが、図7では図示を省略する。移動通信端末10は、ステップS31において信号を受信すると、AP30と接続する処理(接続処理)を行う(ステップS14)。AP30に接続された移動通信端末10は、ユーザによる操作に応じて、AP30と無線LAN通信を行う(ステップS32)。ステップS31(信号の受信)、S32及びS14は、第2通信部102が行う動作である。
移動通信端末10は、AP30と接続した場合、接続時刻を計測し(ステップS15)、計測した接続時刻とステップS13で記憶した検出開始時刻とを用いて経過時間を算出する(ステップS16)。そして、移動通信端末10は、接続時刻及び経過時間を、図6で示した各情報に対応付けて記憶する(ステップS17)。ステップS15、S16及びS17は、記憶部103が行う動作である。移動通信端末10は、ステップS11からS17までの動作を行うことで、経過時間を算出して記憶する経過時間記憶処理を実行する。
続いて、経過時間記憶処理において記憶された経過時間を用いて行われる検出開始制御処理について説明する。
図8は、検出開始制御処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。図8では、移動通信端末10が過去に経過時間が記憶されたときと同じ遷移を行ったときの一例として、ユーザが移動通信端末10を所持して図4に示す経路B1を移動しているときの各装置の動作を示す。図8では、無線基地局20a及び20bが発信する信号を移動通信端末10が受信する動作については、図7で示された動作を概ね共通するものであるため、同一の番号を付して示す。
移動通信端末10は、まず、ステップS23において無線基地局情報を示す信号を受信すると、この信号を受信した時刻を検出開始時刻として計測する(ステップS41)。ステップS41は、図3に示す記憶部103が行う動作である。次に、移動通信端末10は、経過時間記憶処理において記憶した過去の検出開始時刻の中から、この遷移における無線基地局情報(第1の無線基地局情報及び第2の無線基地局情報)に対応付けて記憶されているものを特定する(ステップS42)。この例では、移動通信端末10は、検出する無線基地局情報が「六本木1」から「六本木2」に遷移する場合、すなわち、図5に示す「15:35」という検出開始時刻を特定する場合について説明する。
続いて、移動通信端末10は、経過時間記憶処理において記憶した過去の経過時間の中から、ステップS42で特定した検出開始時刻を用いて算出したものを抽出し、抽出した経過時間の平均(以下「平均経過時間」という。)を算出する(ステップS43)。移動通信端末10は、この例では、図6の表において「六本木1」から「六本木2」への遷移に対応付けられている経過時間は「10分0秒」及び「9分32秒」であるため、「9分46秒」という平均経過時間を算出する。そして、移動通信端末10は、算出した平均経過時間に応じて、検出開始時間を決定する(ステップS44)。ここでいう検出開始時間とは、検出開始時刻から移動通信端末10が検出動作を開始するまでの時間のことである。移動通信端末10は、算出特定した平均経過時間(この場合9分46秒)から予め決められた時間(本実施形態では1分0秒とする。)を減算した時間(つまり8分46秒)を検出開始時間として決定する。
移動通信端末10は、ステップS44の動作を行った後、自端末を所持するユーザとともに移動を続けながら、検出開始時刻から検出開始時間(この例では8分46秒)が経過したか否かを判断する(ステップS45)。移動通信端末10は、経過していないと判断した場合(ステップS45:NO)、ステップS45の動作を繰り返し、経過したと判断した場合(ステップS45:YES)、検出動作を開始する(ステップS46)。以上の動作により、移動通信端末10は、「六本木1」から「六本木2」への遷移をした場合において、「六本木2」の検出を開始した検出開始時刻から検出開始時間(8分46秒)が経過したときに、検出動作を開始することになる。ステップS42からS46までは、図3に示す制御部104が行う動作である。
移動通信端末10は、ステップS46の動作を行った後、自端末を所持するユーザとともに移動を続ける。そして、移動通信端末10は、AP30が発信する信号を受信可能な範囲に到達すると、AP30が発信した信号を受信する(ステップS33)。次に、移動通信端末10は、AP30との接続処理を行い(ステップS47)、ユーザによる操作に応じて、AP30と無線LAN通信を行う(ステップS34)。ステップS33(信号の受信)、S34及びS47は、第2通信部102が行う動作である。移動通信端末10は、ステップS41からS47までの動作を行うことで、過去に経過時間が記憶されたときと同じ遷移が行われたあと、検出開始時間が経過したときに検出動作を開始する検出開始制御処理を実行する。
以上のとおり、移動通信端末10においては、或るセルから或るセルへの遷移と或るAP30との接続とを移動通信端末10が一度行えば、次から同じ遷移をした場合に、ユーザが検出動作を開始させる操作を行わなくても、自動的に検出動作が行われてAP30との接続が可能となる。その際、移動通信端末10が接続可能範囲に近づくまでは検出動作が開始されないので、移動中ずっと検出動作をし続ける場合に比べて、移動通信端末10が消費する電力を小さくすることができる。
また、移動通信端末10においては、或るセルから或るセルへの遷移を開始した時刻(検出開始時刻)に基づいて、検出動作を開始する時刻を決定している。このような遷移が行われる場所は、図4に示す例であれば、セルA11及びA12が重なっている領域(以下「セル重複領域」という。)に限られる。従って、移動通信端末10が特定する経過時間は、セルA12の外側から接続可能範囲D11に到達する経路のうち、移動通信端末10を所持するユーザがセル重複領域を通る経路を通った場合の経過時間となる。
図9は、セルA12の外側から接続可能範囲D11に到達する経路の例を示す図である。図9では、F1からF11までの11本の経路が、分かりやすくするために直線で表されている。経路F1、F2及びF3は、セルA11及びA12のセル重複領域を通ってセルA12に進入する経路であり、経路F6、F7及びF8は、セルA12及びA13のセル重複領域を通ってセルA12に進入する経路である。また、その他の経路は、それらのセル重複領域以外の領域を通ってセルA12に進入する経路である。図9に示すように、接続可能範囲D11がセルA12の中央よりもいずれかの端に寄っている場合、セルA12が寄っている端側の領域から進入する経路(この例ではF11など)ほど短くなり、その反対側の領域から進入する経路(この例ではF6など)ほど長くなる。
これに対し、セル重複領域を通る各経路の長さは、接続可能範囲D11から見て或る方向に片寄っている経路であるため、例えば最も短い経路(この例ではF11)と最も長い経路(この例ではF6)とが両方含まれるということが起こりにくい。つまり、同じセル重複領域を通る各経路を移動通信端末10が通る場合は、経過時間も、比較的近い長さになりやすい。このように、移動通信端末10は、過去に同じ遷移をした場合の経過時間に基づいて検出動作を開始させることで、遷移した領域に関係なく検出動作を開始させる場合に比べて、検出動作を開始させる時刻と、接続可能範囲に到達する時刻とを近づけることができる。
移動体通信を行う端末は、自端末の位置を登録するために、無線基地局との信号の送受信を常時行っている。移動通信端末10は、このように常時行っている動作を利用して、無線基地局20が発信する無線基地局情報の検出し、検出した無線基地局情報を用いて上述した検出開始制御を行っている。そのため、移動通信端末10は、検出開始制御を行うにあたって例えばGPSや何らかの位置を検出するためのセンサなどを動作させる必要がなく、このような動作を行って検出開始制御を行う場合に比べて、検出動作を開始させる前に消費する電力を小さくすることができる。
移動通信端末10は、経過時間記憶処理を実行すると同時に、検出開始制御処理を実行する。つまり、移動通信端末10は、図8に示すステップS47においてAP30と接続すると、その接続時刻を計測し、ステップS41において計測した検出開始時刻からの経過時間を特定する。このようにして、経過時間記憶処理が行われたときにも、その遷移における経過時間が追加して記憶されることになる。こうして記憶される経過時間の中には、ユーザが同じ経路を通ったとしても、途中どこかに立ち寄るなどして他の経過時間に比べて長くなるものや、ユーザが走って移動したために他の経過時間に比べて短くなるものなどがある。これらの場合に、他に比べて長い経過時間や短い経過時間をそのまま用いて検出開始時間を決定してしまうと、ユーザが接続可能範囲に到達したあとに検出動作が開始されて無線LAN通信を行う時間が短くなったり、検出動作の開始が早すぎて消費する電力が大きくなったりすることがある。移動通信端末10は、上記のとおり平均経過時間を算出することで、その遷移及び接続が繰り返し行われた場合に、ユーザがいつもと違う行動をした場合に算出される経過時間の影響を少なくすることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態における検出動作制御システム1は、第1実施形態と構成は共通しているが、検出動作の開始に加え、検出動作の終了を制御するという点で第1実施形態と異なる。本実施形態における移動通信端末10の制御部104は、上述した検出開始制御を行うとともに、検出終了制御を行う。この検出終了制御とは、第2通信部102に接続情報の検出を終了させる制御のことである。具体的には、制御部104は、第2通信部102を上述した第2の設定(第2通信部102が検出動作を行わないようにする設定)にすることで、検出終了制御を行う。また、制御部104は、検出開始制御と同様に、経過時間に応じた時間が経過したときに、検出終了制御を行う。ここでいう経過時間に応じた時間とは、検出開始時間よりも長い時間のことであり、以下では「検出終了時間」という。検出終了時間は、本発明に係る「第2時間」の一例である。本実施形態における検出動作制御システム1は、検出開始制御処理に代えて、検出動作の開始及び終了の両方を制御する検出開始・終了制御処理を行う。検出開始・終了制御処理は、移動通信端末10が行う検出動作制御処理の1つである。
図10は、検出開始・終了制御処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。検出開始・終了制御処理においては、検出開始時間を決定するステップS44までは、図8に示す検出開始制御処理と同じ動作が行われる。図10の例では、図8と同様に、「六本木1」から「六本木2」に遷移する場合について説明する。次に、移動通信端末10は、ステップS43において算出した平均経過時間に応じて、検出終了時間を決定する(ステップS51)。移動通信端末10は、具体的には、算出した平均経過時間(この例では9分46秒)から予め決められた時間(本実施形態では5分0秒とする。)を加えた時間(つまり14分46秒)を検出終了時間として決定する。
続いて、移動通信端末10は、図8に示すステップS45及びS46の動作を行ったあと、今度は、検出開始時刻から検出終了時間(この例では14分46秒)が経過したか否かを判断する(ステップS52)。移動通信端末10は、経過していないと判断した場合(ステップS52:NO)、ステップS52の動作を繰り返し、経過したと判断した場合(ステップS52:YES)、検出動作を終了する(ステップS53)。以上の動作により、移動通信端末10は、「六本木1」から「六本木2」への遷移をした場合において、「六本木2」の検出を開始した検出開始時刻から検出開始時間(8分46秒)が経過したときに検出動作を開始して、検出終了時間(14分46秒)が経過したときに検出動作を終了する。ステップS51、S52及びS53は、制御部104が行う動作である。
ユーザは、セル重複領域を通って或るセルに進入したとしても、そのまま進み続けるとは限らず、進んできた経路を戻ったり、いつもは接続可能範囲に到達する経路を通るとユーザがそれを迂回する経路を通ったりする場合がある。一方、移動通信端末10は、検出動作を開始したあと、AP30と接続した場合には、そのあと移動を続けて接続可能範囲の外に出たときに、無線LAN通信を終了するとともに、検出動作を終了する(すなわち検出終了制御を行う)。しかし、移動通信端末10は、上記の検出開始・終了制御処理が行わない場合、検出動作を開始したあとAP30と接続しなければ、検出動作をし続けることになり、AP30と接続しないにも関わらず電力を消費し続けることになる。本実施形態の移動通信端末10は、検出開始・終了制御処理を行うことで、AP30と接続しなくても検出動作を開始してから一定の時間(上記の例では6分0秒)が経過すれば検出動作を終了するので、このように検出動作を終了する構成を備えていない場合に比べて、消費する電力を小さくすることができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態における検出動作制御システム1は、上述した第2(及び第1)実施形態と構成は共通しているが、常に検出終了制御を行うわけではなく、或るセルから予め定められたセルへの遷移が行われた場合には、検出終了制御を行わないという点で第2実施形態と異なる。本実施形態における制御部104は、或る遷移が行われたときに、第1通信部101による検出が開始された無線基地局情報が予め定められた無線基地局情報であった場合には、検出終了制御を行わない。
図11は、本実施形態の検出開始・終了制御処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。この例では、検出動作が開始されるステップS46までは、図10に示す検出開始・終了制御処理と同じ動作が行われる。移動通信端末10は、ステップS46の動作を行ったあと、ステップS23において受信した信号が示す無線基地局情報が予め定められたものであるか否かを判断することによって、この遷移において進入したセルが所定のセルであるか否かを判断する(ステップS61)。移動通信端末10は、所定のセルでないと判断した場合には(ステップS61:NO)、ステップS52及びS53の動作を行い、所定のセルであると判断した場合には(ステップS61:YES)、ステップS52及びS53の動作を行わず、次の遷移が行われるまで検出動作を継続する(ステップS62)。ステップS61及びS62は、制御部104が行う動作である。なお、移動通信端末10は、ステップS51の前にもステップS61と同様の動作を行って、所定のセルであると判断した場合にステップS51の動作を行わないようにしてもよい。
本実施形態における移動通信端末10は、所定のセルに進入した場合には、検出動作を開始したあと、そのセルから他のセルへの遷移が行われるまで検出動作を継続することになる。例えば、その所定のセル内においてユーザの職場に設置されているAP30と移動通信端末10とが接続する場合、そのユーザは、そのAP30の接続可能範囲の内と外との出入りを繰り返すことがあるため、外に出たときに検出動作が終了するとその度に第2通信部102に設定を第2(検出動作を行わない)から第1(検出動作を所定時間の間隔で行う)に切り替えなければならない。本実施形態によれば、このように移動通信端末10が断続的に同じAP30と接続する環境を含んだセルを所定のセルとして予め定めておくことで、ユーザが何度も設定を切り替える操作を行うことなく、移動通信端末10とAP30とを接続させることができる。
[第4実施形態]
上述した各実施形態では、各セルの大きさが一定であることが前提となっていたが、第4実施形態では、各無線基地局20がセルの大きさを変更するようになっている。例えば、或るセル内に所在する移動通信端末の数が、或る時間帯においては、周辺のセルに比べて多くなることが分かっている場合に、その時間帯にそのセルを小さくし、且つ、周辺のセルを大きくすることで、各セルに所在する移動通信端末の数を分散させることがある。各無線基地局20は、無線基地局情報を示す信号を発信する強度を強くしたり弱くしたりすることで、セルの大きさを大きくしたり小さくしたりする(すなわちセルの大きさを変更する)。第4実施形態の検出動作制御システム1は、上述した各実施形態と比べて、構成は共通しているが、時間帯に応じた検出開始制御処理が行われるという点で異なっている。なお、以下では、検出開始制御処理が行われる場合について説明するが、検出開始・終了制御処理が行われる場合であっても、検出終了制御が検出開始制御と同様に行われるだけであるため、その説明を省略する。
本実施形態における記憶部103は、上述したとおり算出した経過時間を、第2の無線基地局情報に加えて、その算出に用いた検出開始時刻を含む時間帯、すなわち、第2の無線基地局情報の第1通信部101による検出が開始された時間帯に対応付けて記憶する。また、制御部104は、第2の無線基地局情報の第1通信部101による検出が開始されてから、その第2の無線基地局情報及びその検出が開始された時間帯に対応付けて記憶部103に記憶されている経過時間に応じた検出開始時間が経過したときに、上記の検出開始制御を行う。
図12は、図4に示す例において、セルの大きさが変更された場合を示す図である。図12では、セルA11が大きくなってC14までしか検出されなかった第1の無線基地局情報(「六本木1」)がC16まで検出されるようになり、セルA12が小さくなってC13から検出されていた第2の無線基地局情報(「六本木2」)がC15から検出されるようになっている。この場合、検出開始時刻から接続時刻まで、すなわち、C15において第2の無線基地局情報が検出されてから、E11においてAP30と移動通信端末10が接続するまでに経過する時間(つまり経過時間)は、セルの大きさが変更される前と比べて短くなる。セルA11及びA12は、例えば、午前は図12に示す大きさとなり、午後は図4に示す大きさとなるものとする。
図13は、本実施形態において無線設備利用実績DBに格納されている情報の一例を示す表である。この表の1行目及び2行目は、図6に示す表の1行目及び2行目と同じであり、セルA11及びA12が図4に示す状態であり、且つ、移動通信端末10が「六本木1」から「六本木2」に遷移したときに算出された経過時間が示されている。また、この表の3行目から5行目までは、セルA11及びA12が図12に示す状態であり、且つ、移動通信端末10が「六本木1」から「六本木2」に遷移したときに算出された経過時間(「8分3秒」、「7分48秒」及び「8分15秒」)が示されている。
本実施形態における無線設備利用実績DBには、図6に示す各情報に加えて、「遷移時間帯」が格納されている。ここでいう遷移時間帯とは、各経過時間に対応付けて無線設備利用実績DBに格納されている情報であり、各々の経過時間の算出に用いられた検出開始時刻が含まれる時間帯のことである。本実施形態では、遷移時間帯は、「午前」または「午後」と決められている。この例では、1行目及び2行目の経過時間は、「午後」に対応付けられており、3行目から5行目までの経過時間は、「午前」に対応付けられている。また、この例では、時間帯が午後に対応付けられている経過時間の平均は9分46秒であり、時間帯が午前に対応付けられている経過時間の平均は8分1秒である。
図14は、本実施形態の経過時間記憶処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。この例では、経過時間が開始されるステップS16までは、図7に示す経過時間記憶処理と同じ動作が行われる。移動通信端末10は、ステップS16の動作を行ったあと、ステップS15で計測した接続時刻及びステップS16で算出した経過時間を、ステップS12で計測した検出開始時刻が含まれる時間帯(この例では、「午前」か「午後」のいずれか)に対応付けて記憶する(ステップS71)。この経過時間記憶処理が繰り返し行われた結果、図13に示すような情報が記憶される。
図15は、本実施形態の検出開始制御処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。この例では、検出開始時刻を計測するステップS41までは、図8に示す検出開始制御処理と同じ動作が行われる。移動通信端末10は、ステップS41の動作を行ったあと、図14に示す経過時間記憶処理において記憶した過去の検出開始時刻の中から、この遷移と無線基地局情報(第1の無線基地局情報及び第2の無線基地局情報)及び前述した遷移時間帯(午前または午後)が共通するものを特定する(ステップS72)。ステップS72は、制御部104が行う動作である。そして、移動通信端末10は、ステップS43以降、図8に示す検出開始制御処理と同じ動作を行う。
本実施形態の移動通信端末10は、ステップS41において計測した検出開始時刻が午前に含まれている場合には、平均経過時間として8分1秒を算出し、午後に含まれている場合には、平均経過時間として9分46秒を算出する。これに対し、時間帯に関係なくステップS43における動作が行われると、平均経過時間として8分43秒が算出される。この場合、遷移が行われたのが午前であれば、午前に遷移が行われた過去の経過時間の平均(8分1秒)よりも長い時間が算出されるため、本実施形態の動作が行われる場合に比べて、移動通信端末10が接続可能範囲D11に到達したあとに検出動作が開始され、ユーザが無線LAN通信を行う時間が短くなるという可能性が高くなる。また、遷移が行われたのが午後であれば、午後に遷移が行われた過去の経過時間の平均(9分46秒)よりも短い時間が算出されるため、本実施形態の動作が行われる場合に比べて、検出動作を行う時間が長くなり、消費される電力も大きくなる。言い換えると、本実施形態によれば、時間帯に関係なく平均経過時間を算出する場合に比べて、ユーザが無線LAN通信を行う時間が短くなるという可能性を低くすることができ、且つ、消費する電力を小さくすることができる。
[第5実施形態]
上述した第4実施形態では、セルの大きさが時間帯に応じて変更されたが、第5実施形態では、無線基地局を運営する運営者によって、手動または自動でセルの大きさが変更されるようになっている。
図16は、本実施形態における検出動作制御システム1aの構成を示す図である。以下では、図1に示す構成と異なるところを中心に説明する。検出動作制御システム1aは、移動通信端末10aと、セル管理装置40とを備えている。セル管理装置40は、前述した運営者によって管理されている装置であり、各無線基地局20と接続されている。セル管理装置40は、運営者の操作に応じて、各無線基地局20に対して、各々が発信する無線基地局情報を示す信号の強度を示すデータを送信する。各無線基地局20は、セル管理装置40から送信されてきたデータを受信すると、受信したデータが示す強度で信号を発信することで、セルの大きさを変更する。セル管理装置40は、本発明に係る「外部装置」の一例である。
以上のとおり、セル管理装置40は、上記のデータを送信することで、各無線基地局20に対してセルの大きさを指示し、各無線基地局20は、セル管理装置40から指示された内容(すなわち信号の強度)に応じてセルの大きさを変更する。各無線基地局20は、本実施形態においては、セルの大きさ(サイズ)を示す情報(以下「サイズ情報」という。)を含めた無線基地局情報を発信する。ここでいうサイズ情報とは、本実施形態においては、「大」及び「小」という情報である。例えば、無線基地局20aは、セルA11が図4に示す大きさである場合には、「六本木1」とともに「小」というサイズ情報を含む無線基地局情報を発信し、セルA11が図12に示す大きさである場合には、「六本木1」とともに「大」というサイズ情報を含む無線基地局情報を発信する。一方、無線基地局20bは、セルA12が図4に示す大きさである場合には、「六本木2」とともに「大」というサイズ情報を含む無線基地局情報を発信し、セルA12が図12に示す大きさである場合には、「六本木2」とともに「小」というサイズ情報を含む無線基地局情報を発信する。
移動通信端末10aは、図2に示すハードウェア構成を備え、記憶装置120に、検出動作制御処理を行うためのプログラムとして、移動通信端末10が記憶するものとは異なるプログラムを記憶している。制御装置110がこのプログラムを実行して各装置を制御することで、以下に示す機能が実現される。
図17は、移動通信端末10aが実現する機能を示す図である。以下では、図3に示す構成と異なるところを中心に説明する。移動通信端末10aは、図3に示す構成に加えて、取得部105を備えている。取得部105は、各無線基地局20のサイズ情報を取得する取得手段であり、制御装置110及び第1通信装置160が協働して実現する機能である。取得部105は、無線基地局20から送信されてくる信号を受信すると、その信号が示すサイズ情報、すなわち、「大」または「小」という情報を取得する。取得部105は、取得したサイズ情報を、記憶部103及び制御部104に供給する。
記憶部103は、図7に示すステップS16で算出した経過時間を、無線基地局情報に加えて、その経過時間を算出したときに用いた検出開始時刻、すなわち、その無線基地局情報の第1通信部101による検出が開始されたときに取得部105が取得したサイズ情報に対応付けて記憶する。制御部104は、記憶部103に記憶されている無線基地局情報の第1通信部101による検出が開始されてから、その無線基地局情報及びその検出が開始されたときに取得部105により取得されたサイズ情報の両方に対応付けて記憶部103に記憶されている経過時間に応じた検出開始時間が経過したときに、上述した検出開始制御を行う。
図18は、本実施形態の経過時間記憶処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。この例では、検出開始時刻が計測されるステップS12までは、図7に示す経過時間記憶処理と同じ動作が行われる。移動通信端末10は、ステップS12の動作を行ったあと、ステップS23で受信した信号が示すサイズ情報を取得する(ステップS81)。次に、移動通信端末10は、計測した検出開始時刻及び取得したサイズ情報を互いに対応付けて記憶する(ステップS82)。続いて、ステップS24からS16まで図7に示す経過時間記憶処理と同じ動作が行われたあと、移動通信端末10は、ステップS15で計測した接続時刻及びステップS16で算出した経過時間を、ステップS12で計測した検出開始時刻及びステップS81で取得したサイズ情報に対応付けて記憶する(ステップS83)。ステップS83で記憶された各情報は、無線設備利用実績DBに格納される。ステップS81は、取得部105が行う動作である。また、ステップS82及びS83は記憶部103が行う動作である。
図19は、本実施形態において無線設備利用実績DBに格納されている情報の一例を示す表である。この表では、移動通信端末10が「六本木1」から「六本木2」に遷移したときに算出された5つの経過時間(「10分13秒」、「8分19秒」、「9分49秒」、「7分55秒」及び「9分34秒」)が示されている。この表では、これら5つの経過時間に「移動先のサイズ情報」として「大」、「小」、「大」、「小」及び「大」が対応付けられている。この例では、サイズ情報が「大」である場合の平均経過時間は9分52秒であり、サイズ情報が「小」である場合の平均経過時間は8分7秒である。
図20は、本実施形態の検出開始制御処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。この例では、検出開始時刻を計測するステップS41までは、図8に示す検出開始制御処理と同じ動作が行われる。移動通信端末10は、ステップS41の動作を行ったあと、ステップS23で受信した信号が示すサイズ情報を取得する(ステップS91)。次に、移動通信端末10は、図14に示す経過時間記憶処理において記憶した過去の検出開始時刻の中から、この遷移と無線基地局情報(第1の無線基地局情報及び第2の無線基地局情報)及びステップS91で取得したサイズ情報(大または小)が共通するものを特定する(ステップS92)。ステップS91及びS92は、制御部104が行う動作である。そして、移動通信端末10は、ステップS43以降、図8に示す検出開始制御処理と同じ動作を行う。
本実施形態の移動通信端末10は、ステップS41において計測した検出開始時刻におけるサイズ情報が「大」である場合には、平均経過時間として9分52秒を算出し、同様のサイズ情報が「小」である場合には、平均経過時間として8分7秒を算出する。これに対し、サイズ情報に関係なくステップS43における動作が行われると、平均経過時間として9分10秒が算出される。この場合、遷移が行われたのがセルA12のセルサイズが「小」のときであれば、同様のセルサイズにおいて遷移が行われた過去の経過時間の平均(8分7秒)よりも長い時間が算出されるため、本実施形態の動作が行われる場合に比べて、移動通信端末10が接続可能範囲D11に到達したあとに検出動作が開始され、ユーザが無線LAN通信を行う時間が短くなるという可能性が高くなる。また、遷移が行われたのがセルA12のセルサイズが「大」のときであれば、同様のセルサイズにおいて遷移が行われた過去の経過時間の平均(9分52秒)よりも短い時間が算出されるため、本実施形態の動作が行われる場合に比べて、検出動作を行う時間が長くなり、消費される電力も大きくなる。言い換えると、本実施形態によれば、サイズ情報に関係なく平均経過時間を算出する場合に比べて、ユーザが無線LAN通信を行う時間が短くなるという可能性を低くすることができ、且つ、消費する電力を小さくすることができる。
[第6実施形態]
上述した各実施形態では、移動通信端末は1台であったが、本発明の第6実施形態における検出動作制御システムは、移動通信端末を複数台備えており、他の移動通信端末において算出された経過時間を他の移動通信端末が用いるという点で他の実施形態と異なる。
図21は、本実施形態における検出動作制御システム1bの構成を示す図である。以下では、図1に示す構成と異なるところを中心に説明する。検出動作制御システム1bは、ネットワーク2と、複数の移動通信端末10bと、サーバ装置50とを備える。ネットワーク2は、移動体通信網及びインターネット等を含むものである。ネットワーク2には、複数の無線基地局20、AP30及びサーバ装置50がそれぞれ接続されている。
複数の移動通信端末10bは、移動通信端末10b1及び10b2を含んでいる。移動通信端末10bは、無線基地局20との移動体通信またはAP30との無線LAN通信を行うことで、これら及びネットワーク2を介してサーバ装置50とデータをやり取りする。各移動通信端末10bは、例えば図7に示す経過時間記憶処理を実行し、その際記憶した検出開始時刻、接続情報、経過時間及び無線基地局情報(移動元、移動先)を示す経過時間データをサーバ装置50に送信する。また、各移動通信端末10bは、例えば図8に示すステップS41で検出開始時刻を計測した場合に、計測した検出開始時刻と、第1及び第2の無線基地局情報とを示す検出開始時刻データをサーバ装置50に送信する。なお、各移動通信端末10は、図7に示すもの以外に、図14及び図16に示す経過時間記憶処理を実行してもよい。
サーバ装置50は、各移動通信端末10bから送信されてきた経過時間データが示す各情報を蓄積する。また、サーバ装置50は、いずれかの移動通信端末10bから検出開始時刻データが送信されてきたとき、すなわち、その移動通信端末10bがセル間の遷移を行ったときに、蓄積しておいた経過時間に基づいて検出開始時間を決定し、決定した検出開始時間が検出開始時刻から経過したときに上述した検出開始制御を行うようにその移動通信端末10bに指示する。
図22は、サーバ装置50のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置50は、制御装置510と、記憶装置520と、通信装置530とを備えたコンピュータである。
制御装置510は、CPU、ROM、RAM及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶装置520に記憶されたプログラムを実行することによって、移動通信端末10の各装置の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。記憶装置520は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記憶手段であり、制御装置510が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶している。また、記憶装置520は、サーバ装置50において用いられる閾値などの定められた数値を示すデータを記憶している。通信装置530は、ネットワーク2を介して通信を行うための通信回路を備えるとともに、制御装置110とデータをやり取りする。制御装置110は、通信装置530を介して無線基地局20、AP30及び移動通信端末10bとデータをやり取りする。
サーバ装置50は、以上のハードウェア構成に基づき、移動通信端末10bに検出開始制御を行うことを指示するための検出動作指示処理を行う。記憶装置520は、この検出動作指示処理を行うためのプログラムを記憶している。制御装置510がこのプログラムを実行して図22に示す各装置を制御することで、以下に示す機能が実現される。
図23は、サーバ装置50が実現する機能を示す図である。サーバ装置50は、蓄積部501と、検知部502と、送信部503とを備える。蓄積部501は、前述したとおり各移動通信端末10bから送信された経過時間データを受信すると、受信した経過時間データが示す経過時間を、その経過時間データが示す他の情報に対応付けて記憶する。蓄積部501は、このようにして複数の移動通信端末10bのそれぞれから経過時間を収集して蓄積する蓄積手段であり、制御装置510、記憶装置520及び通信装置530が協働して実現する機能である。蓄積部501は、蓄積した経過時間を示す情報を送信部503に供給する。
検知部502は、移動通信端末10bから送信されたデータが検出開始時刻を表すものであるか否かを判断し、検出開始時刻を表すものであると判断した場合に、その移動通信端末10bが移動先の無線基地局情報の検出を開始したことを検知する。検知部502は、このように移動通信端末10bが無線基地局情報の検出を開始したことを検知する検知手段であり、制御装置510、記憶装置520及び通信装置530が協働して実現する機能である。検知部502は、上記の検出の開始を検知した場合、送信部503に、その検知を行った旨を通知するとともに、検出開始時刻を表すデータを供給する。
送信部503は、検知部502が或る移動通信端末10bによる無線基地局情報の検出の開始を検知した場合に、その移動通信端末10bに検出開始制御を行うように指示する指示データを送信する送信手段である。送信部503は、この指示データを送信することで、移動通信端末10bに対して検出開始制御を行うように指示する。送信部503は、制御装置510、記憶装置520及び通信装置530が協働して実現する機能である。より詳細には、送信部503は、検知部502により検出の開始が検知された無線基地局情報に対応付けて蓄積部501に蓄積されている経過時間に応じた検出開始時間を決定し、検知手段から供給されたデータが示す検出開始時刻からこの検出開始時間が経過したときに検出開始制御を行うように、移動通信端末10に対して指示する。
図24は、本実施形態の検出動作指示処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。図24では、複数の移動通信端末10bのうち、移動通信端末10b1及び10b2だけを示して、検出動作指示処理における特徴的な動作について説明する。移動通信端末10b1及び10b2は、例えば図7に示す経過時間記憶処理をそれぞれ実行し(ステップS101、S102)、上述した経過時間データをサーバ装置50にそれぞれ送信する(ステップS103、S104)。この例では、移動通信端末10b1は遷移A(例えば「六本木1」から「六本木2」への遷移)を行い、移動通信端末10b2は遷移B(例えば「横浜1」から「横浜2」への遷移)を行ったものとする。サーバ装置50は、各移動通信端末10bから送信されてきた経過時間データが示す経過時間及びその他の情報を蓄積する(ステップS105)。ステップS105は、図23に示す蓄積部501が行う動作である。
次に、この例では、移動通信端末10b1が遷移Bを初めて実施する(ステップS111)。移動通信端末10b1は、遷移Bを開始すると、上述した検出開始時刻データをサーバ装置50に送信する(ステップS112)。サーバ装置50は、送信されてきた検出開始時刻データが遷移Bの検出開始時刻を示すものであるため、移動通信端末10b1が遷移Bを実施したことを検知する(ステップS113)。ステップS113は、検知部502が行う動作である。続いて、サーバ装置50は、例えば図8に示すステップS42、S43及びS44と同様の動作(ステップS114、S115及びS116)を行い、検出開始時間を決定する。そして、サーバ装置50は、決定した検出開始時間が検出開始時刻から経過したときに検出開始制御を行うことを指示する指示データを移動通信端末10b1に送信する(ステップS117)。ステップS114からS117までは、送信部503が行う動作である。
移動通信端末10b1は、ステップS117において送信されてきた指示データを受信すると、その指示データが示す検出開始時間が検出開始時刻から経過したか否かを判断する(ステップS121)。移動通信端末10b1は、経過していないと判断した場合(ステップS121:NO)、ステップS121の動作を繰り返し、経過したと判断した場合(ステップS121:YES)、検出動作を開始する(ステップS122)。ステップS121及びS122は、図3に示す制御部104が行う動作である。
以上のとおり、検出動作制御システム1bでは、図24に示す例のように、移動通信端末が初めて遷移を実施する場所であっても、他の移動通信端末が過去にその遷移を実施して記憶した経過時間に基づいて検出動作を開始させることができる。つまり、本実施形態によれば、ユーザが初めて訪れる場所であっても、ユーザが検出動作を開始させる操作を行うことなく自動的に検出動作が行われて、AP30との接続が可能となる。その際、移動通信端末10が接続可能範囲に近づくまでは検出動作が開始されないので、検出動作をし続ける場合に比べて、移動通信端末10が消費する電力を小さくすることもできる。
[変形例]
上述した各実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
(変形例1)
検出動作制御システムは、上述した各実施形態では、例えば図3に示す記憶部103が或る遷移において第1通信部101による第2の無線基地局情報の検出が開始された時刻を検出開始時刻として計測した(これを第1の計測方法という。)が、このようなものに限らない。例えば、記憶部103は、第1通信部101が受信した第1の無線基地局情報を示す信号(第1信号という。)の強度よりも、同じく受信した第2の無線基地局情報を示す信号(第2信号という。)の強度の方が大きくなったときを検出開始時刻として計測してもよい(これを第2の計測方法という。)。この場合、図4の例であれば、位置C14で第1及び第2信号を受信した時刻が検出開始時刻として計測される。また、記憶部103は、第1通信部101が第1信号を受信しなくなったときを検出開始時刻として計測してもよい(これを第3の計測方法という。)。この場合、図4の例であれば、位置C15で第2信号を受信した時刻が検出開始時刻として計測される。
図4に示す経路B1を移動する移動通信端末は、「六本木1」から「六本木2」への遷移が行われた場合、第1の計測方法であれば、概ねC13に近い位置で第2信号を受信した時刻を検出開始時刻として計測する。また、移動通信端末は、第2の計測方法であれば、概ねC14に近い位置で第2信号を受信した時刻を検出開始時刻として計測し、第3の計測方法であれば、概ねC15に近い位置で第2信号を受信した時刻を検出開始時刻として計測する。要するに、記憶部103は、或る遷移が行われた場合に、概ね同じ位置で検出される信号を受信した時刻を検出開始時刻として計測するようになっていればよい。
(変形例2)
検出動作制御システムは、上述した各実施形態では、移動通信端末が隣接する2つのセルの間を遷移した場合に検出動作制御処理を行ったが、遷移ではなく、移動通信端末が単に或るセルに進入した場合に検出動作制御処理を行ってもよい。以下、本変形例を第1実施形態に適用する例を説明する。この場合、図3に示す記憶部103は、第1通信部101による無線基地局情報の検出が開始されたあとに第2通信部102がAP30に接続した場合に、その検出が開始された検出開始時刻から接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した経過時間を無線基地局情報に対応付けて記憶する。また、制御部104は、記憶部103に記憶されている無線基地局情報の中のいずれかの検出を第1通信部101が開始した場合に、その検出が開始されてから、その無線基地局情報に対応付けて記憶部103に記憶されている経過時間に応じた検出開始時間が経過したときに、上述した検出開始制御を行う。
図25は、本変形例の経過時間記憶処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。この例では、無線基地局20bのセルに移動通信端末10が進入する場合の動作を示している。まず、移動通信端末10は、図7に示すステップS11(検出動作を開始)の動作を行う。次に、移動通信端末10は、ステップS23において信号を受信すると、この信号を受信した時刻を検出開始時刻として計測し(ステップS131)、計測した検出開始時刻を、受信した信号が示す無線基地局情報に対応付けて記憶する(ステップS132)。移動通信端末10は、そのあと、ステップS15まで図7と同様の動作を行い、ステップS15において計測した接続時刻とステップS132で記憶した検出開始時刻とを用いて経過時間を算出する(ステップS133)。ステップS131、S132及びS133は、記憶部103が行う動作である。
図26は、本変形例の経過時間記憶処理において記憶される情報の例を示す表である。図26(a)では、無線基地局情報履歴DBに格納されている情報の一例が示されている。検出開始時刻は、上述した各実施形態では、2つの無線基地局情報に対応付けて格納されているが、本変形例では、1つの無線基地局情報に対応付けて格納されている。図26(b)では、無線設備利用実績DBに格納されている情報の一例が示されている。経過時間及び接続時刻は、上述した各実施形態では、2つの無線基地局情報に対応付けて格納されているが、本変形例では、1つの無線基地局情報に対応付けて格納されている。
図27は、本変形例の検出開始制御処理における各装置の動作の一例を示すシーケンスチャートである。移動通信端末10は、まず、ステップS23において無線基地局情報を示す信号を受信すると、この信号を受信した時刻を検出開始時刻として計測する(ステップS141)。次に、移動通信端末10は、経過時間記憶処理において記憶した過去の検出開始時刻の中から、ステップS23で受信した信号が示す無線基地局情報に対応付けて記憶されているものを特定する(ステップS142)。続いて、移動通信端末10は、経過時間記憶処理において記憶した過去の経過時間の中から、ステップS142で特定した検出開始時刻を用いて算出したものを抽出して平均経過時間を算出する(ステップS143)。ステップS141、S142及びS143は、制御部104が行う動作である。そして、移動通信端末10は、ステップS44以降、図8に示す検出開始制御処理と同じ動作を行う。
日常生活では、通勤や通学などで、決まった経路が繰り返し利用されることが多い。また、その経路を往復するだけではなく、行きと帰りで違う経路を利用するユーザもいる。例えば、図9に示す11本の経路のうち、毎日通勤時にはF2から入ってF8に抜ける経路を通り、帰宅時にはセルA12を通らないユーザがいた場合、このユーザが所持する移動通信端末により算出される経過時間は、概ねこのユーザが経路F2を移動する時間となる。従って、この移動通信端末は、自端末を所持するユーザが経路F2を移動した場合に、AP30の接続可能範囲に近づいたときに検出動作を開始することになるので、本変形例の検出開始制御処理を行わない場合に比べて、検出動作の開始から接続までの時間が短くなり、検出動作の開始前に消費される電力を小さくすることができる。なお、ユーザが同じ経路を往復する場合であっても、例えば上述した第4実施形態のように検出開始時刻を含む時間帯に対応付けて経過時間を記憶して、通勤時には過去の通勤時に記憶した経過時間に基づいて検出動作を開始させることで、上記と同様に消費される電力を小さくすると言う効果を得ることができる。
(変形例3)
検出動作制御システムは、上述した各実施形態では、例えば図3に示す制御部104が過去の経過時間の平均(平均経過時間)から所定時間を減算した時間を検出開始時間として決定したが、他の方法で検出開始時間を決定してもよい。制御部104は、例えば、算出した平均経過時間に所定時間を加算したり、平均経過時間に所定の値を乗算または除算したりした時間を検出開始時間として決定してもよい。また、制御部104は、算出した平均経過時間をそのまま検出開始時間として決定してもよい。また、制御部104は、経過時間が記憶された日時が新しいものほど重みを付けて平均経過時間を算出してもよい。こうすれば、よく使う経路をユーザが変更した場合であっても、その経路を使い続けているうちに、平均経過時間が実際の検出開始時刻から接続時刻までに経過する時間に近づいてゆき、検出動作を開始させる時刻と、接続可能範囲に到達する時刻とを近づけることができる。
また、制御部104は、過去の経過時間のうち、その経過時間が記憶された遷移において検出動作が開始されてから実際にAP30との接続がされるまでの時間(以下「検出時間」という。)が閾値以上であったものは、平均経過時間の算出に用いないようにしてもよい。この検出時間は、寄り道をしたり走って移動したりといったユーザがいつもと違う行動を行った場合に閾値以上になりやすい。移動通信端末は、上述したとおり、平均経過時間を算出することでユーザがいつもと違うこのような行動をした場合に算出される経過時間の影響を少なくすることができるものであるが、この方法で平均経過時間を算出すれば、この影響を更に少なくすることができる。
また、制御部104は、過去の経過時間のうち、前述した検出時間が最も短かったものを特定し、特定した経過時間を上述した平均経過時間の代わりに用いて検出開始時間を決定してもよい。この場合、ユーザがいつもと同じような行動を行った場合に算出された経過時間が一度用いられれば、そのあとは、ユーザがいつもと異なる行動を行った場合に算出される経過時間の影響を全く受けなくなる。従って、ユーザは、いつもと異なる行動を行ったために経過時間が変動して無線LAN通信を行える時間が短くなったり移動通信端末が消費する電力が増えたりする、という心配がなくなる。
一方、この方法は、最初にユーザが寄り道などをして普段よりも長い経過時間が用いられてしまうと、そのあとユーザが普段どおり移動しても、そのときの経過時間が用いられなくなって、検出動作を開始する時刻が常に早すぎたり遅すぎたりするという問題が生じる。そこで、制御部104は、或る経路を所定の回数だけ通過するまでは、平均経過時間を算出して検出開始時間を決定し、その回数を超えたあとは、平均経過時間を算出しないで検出時間に基づいた上記の方法で検出開始時間を決定してもよい。これにより、ユーザが或る経路を使い始めたときには前述した問題が生じないようにしつつ、その経路の通過回数が所定の回数を超えたあとは、ユーザが歩く速さや時間などを気にせず経路を移動できるようにすることが可能となる。
(変形例4)
検出動作制御システムは、上述した各実施形態では、1つのAP30を備えていたが、これに限らず、複数のAP30を備えていてもよい。移動通信端末は、例えば、図7に示す経過時間記憶処理を行う場合、複数のAP30のそれぞれと接続処理を行い(ステップS14)、その度に接続時刻の計測(ステップS15)及び経過時間の算出(ステップS16)を行う。そして、移動通信端末は、AP30毎に接続時刻及び経過時間を記憶する(ステップS17)。続いて、移動通信端末は、図8に示す検出開始制御処理を行う場合に、AP30毎に過去の検出開始時間を特定し(ステップS42)、それぞれに平均経過時間の算出(ステップS43)及び検出開始時間の決定(ステップS44)を行う。
そして、移動通信端末は、ステップS45、S46及びS47の動作を、まず検出開始時間が短い方のAP30に対して行う。次に、移動通信端末は、検出開始時刻から他方の検出開始時間が経過した場合に(ステップS45:YES)、再度検出動作を開始する(ステップS46)。なお、移動通信端末は、検出開始時刻から他方の検出開始時間が経過しても、先に接続したAP30との無線LAN通信(ステップS34)が継続されている場合には、他方のAP30に対する検出動作を行わないようにしてもよい。
(変形例5)
本発明は、上述した移動通信端末、サーバ装置及び検出動作制御システムの他にも、移動通信端末が実施する検出動作制御処理を実現するための検出動作制御方法や、サーバ装置が実施する検出動作指示処理を実現するための検出動作指示方法としても捉えられるものである。検出動作制御処理とは、上述したとおり、図7等に示す経過時間記憶処理、図8等に示す検出開始制御処理及び図10等に示す検出開始・終了制御処理である。また、検出動作指示処理とは、図24に示すサーバ装置50が行う処理である。また、本発明は、移動通信端末及びサーバ装置のようなコンピュータを、検出動作制御処理または検出動作指示処理を実行させるためのプログラムとしても捉えられるものである。かかるプログラムは、これを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
1…検出動作制御システム、2…ネットワーク、10…移動通信端末、20…無線基地局、30…アクセスポイント(AP)、40…セル管理装置、50…サーバ装置、110、510…制御装置、120、520…記憶装置、130…操作装置、140…表示装置、150…音声入出力装置、160…第1通信装置、170…第2通信装置、530…通信装置、101…第1通信部、102…第2通信部、103…記憶部、104…制御部、105…取得部、501…蓄積部、502…検知部、503…送信部

Claims (11)

  1. 移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、
    前記無線基地局の無線通信可能な範囲のサイズを示すサイズ情報を取得する取得手段と、
    前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段と、
    前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報に対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報とに対応付けて前記記憶手段に記憶されている経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記接続情報の検出を開始させる検出開始制御を行う制御手段と
    を有することを特徴とする移動通信端末。
  2. 移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、
    前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段と、
    前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報と当該無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された時間帯とに対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始された時間帯とに対応付けて前記記憶手段に記憶されている経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記接続情報の検出を開始させる検出開始制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする移動通信端末。
  3. 前記記憶手段は、前記第1通信手段が第1の前記無線基地局情報を検出する状態から第2の前記無線基地局情報を検出する状態に遷移したあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該遷移において当該第1通信手段による当該第2の無線基地局情報の検出が開始された時刻を前記開始時刻として経過時間を算出し、算出した当該経過時間、検出された前記第1及び前記第2の無線基地局情報を互いに対応付けて記憶し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記第1の無線基地局情報が前記第1通信手段により検出される状態から当該第1の無線基地局情報に対応付けて当該記憶手段に記憶されている前記第2の無線基地局情報が前記第1通信手段により検出される状態への遷移において、当該第2の無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該第2の無線基地局情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記検出開始制御を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の移動通信端末。
  4. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、前記第1時間よりも長い第2時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記接続情報の検出を終了させる検出終了制御を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の移動通信端末。
  5. 前記制御手段は、前記第1通信手段による検出が開始された前記無線基地局情報が予め定められた無線基地局情報であった場合には、前記検出終了制御を行わない
    ことを特徴とする請求項に記載の移動通信端末。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の一の移動通信端末から前記経過時間を収集して蓄積する蓄積手段と、
    他の移動通信端末が前記無線基地局情報の検出を開始したことを検知する検知手段と、
    前記検知手段が前記無線基地局情報の検出の開始を検知した場合に、当該無線基地局情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている経過時間に応じた第1時間が当該検出の開始から経過したときに前記検出開始制御を行うように、当該他の移動通信端末に指示する指示データを、当該他の移動通信端末に送信する送信手段と
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の複数の移動通信端末と、
    一の移動通信端末か記経過時間を収集して蓄積する蓄積手段と、他の移動通信端末が前記無線基地局情報の検出を開始したことを検知する検知手段と、前記検知手段が前記無線基地局情報の検出の開始を検知した場合に、当該無線基地局情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている経過時間に応じた第1時間が当該検出の開始から経過したときに前記検出開始制御を行うように、前記他の移動通信端末に指示する指示データを、当該他の移動通信端末に送信する送信手段とを備えるサーバ装置と
    を具備することを特徴とする検出動作制御システム。
  8. 移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記無線基地局の無線通信可能な範囲のサイズを示すサイズ情報を取得する取得手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段とを備える移動通信端末が、
    前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報に対応付けて記憶する記憶ステップと、
    前記移動通信端末が、前記記憶ステップにおいて記憶された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報とに対応付けて前記記憶ステップにおいて記憶された経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記アクセスポイントの検出を開始させる検出開始制御を行う制御ステップと
    を備えることを特徴とする検出動作制御方法。
  9. 移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記無線基地局の無線通信可能な範囲のサイズを示すサイズ情報を取得する取得手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段とを備えるコンピュータに、
    前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報に対応付けて記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにおいて記憶された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始されたときに前記取得手段が取得した前記サイズ情報とに対応付けて前記記憶ステップにおいて記憶された経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記アクセスポイントの検出を開始させる検出開始制御を行う制御ステップと
    を実行させるためのプログラム。
  10. 移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段とを備える移動通信端末が、
    前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報と当該無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された時間帯とに対応付けて記憶する記憶ステップと、
    前記移動通信端末が、前記記憶ステップにおいて記憶された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始された時間帯とに対応付けて前記記憶ステップにおいて記憶された経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記アクセスポイントの検出を開始させる検出開始制御を行う制御ステップと
    を備えることを特徴とする検出動作制御方法。
  11. 移動体通信サービスを提供する第1の通信網に属する無線基地局から繰り返し発信される無線基地局情報を検出し、検出した当該無線基地局情報を発信している前記無線基地局と無線通信を行う第1通信手段と、前記第1の通信網とは異なる第2の通信網に属し、前記無線基地局が無線通信可能な範囲よりも小さい範囲を無線通信可能範囲とするアクセスポイントから発信される接続情報を検出し、検出した当該接続情報を発信している前記アクセスポイントと接続して無線通信を行う第2通信手段とを備えるコンピュータに、
    前記第1通信手段による前記無線基地局情報の検出が開始されたあとに前記第2通信手段が前記アクセスポイントに接続した場合に、当該検出が開始された開始時刻から当該接続が行われた接続時刻までに経過した経過時間を算出し、算出した当該経過時間を、検出された前記無線基地局情報と当該無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された時間帯とに対応付けて記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにおいて記憶された前記無線基地局情報の前記第1通信手段による検出が開始された場合に、当該検出が開始されてから、当該無線基地局情報と当該検出が開始された時間帯とに対応付けて前記記憶ステップにおいて記憶された経過時間に応じた第1時間が経過したときに、前記第2通信手段に前記アクセスポイントの検出を開始させる検出開始制御を行う制御ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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