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新規なベンゼンジオール誘導体化合物およびこれを用いる化粧料組成物

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Description

本発明は、メラニン生成阻害によって優れた美白活性を有する新規なベンゼンジオールの誘導体およびこれを用いる化粧料用組成物に係り、さらに詳しくは、エステル化反応によってベンゼンジオールの1位、3位の水酸基または1位、4位の水酸基に直鎖状もしくは分岐鎖状の飽和或いは不飽和のアルキル基を付加したものであって、メラニンの生成を抑制し且つ人体安全性および安定性に優れた新規なベンゼンジオール化合物の誘導体を製造し、これを用いた皮膚外用剤用組成物を製造する技術に関する。
人類は、昔から太陽を神格化して崇拝してきたうえ、日光を貧血、くる病、結核および皮膚疾患の治療に使用してきた。さらに、20世紀に入っても、サンタン(suntan)によって美しい皮膚が作られると信じて過度な日光浴を楽しむ人々もあった。ところが、1960年代の後半に入り、皮膚が日光に過度に晒されると、日光が皮膚癌の危険性を高めるだけでなく、メラニン形成(melanogenesis)を生じさせてシミ、ソバカスなどの色素沈着を誘導する皮膚障害を引き起こすという事実が明らかになり、逆に皮膚美容のために日光を遮断する現象が生じた。メラニン形成は、メラニン細胞(melanocyte)によって合成されるメラニンが他の皮膚細胞である角化細胞(keratinocyte)へ移動し、該細胞が角化過程によって皮膚の外に出て蓄積される現象である。メラニンは、皮膚を保護する機能があるが、過度な沈着により特に女性に美容的な問題を引き起こしている。細胞内でメラニンを合成する反応は、非常に複雑であり、多様な酵素と物質によって調節される。その中でも最も核心的な酵素は、速度決定段階を調節する重合酵素の一種であるチロシナーゼ(tyrosinase)である。メラニンは、チロシン(tyrosine)がチロシナーゼによってドーパ(dopa)、ドーパキノン(dopaquinone)、ドーパクロム(dopachrome)の過程を経て自然に脱炭酸(decarboxylation)された後、速い酸化反応を介して生成される。メラニン生合成過程は酸化反応であるから、過去にはチロシナーゼという1種の酵素のみあればメラニンが合成されると考えたが、分子生物学が発達することによりチロシナーゼと類似の遺伝子が幾つか発見された。これらはチロシナーゼ関連タンパク質(tyrosinase related protein)と呼ばれており、代表的に、チロシナーゼ関連タンパク質−1(TRP−1)およびチロシナーゼ関連タンパク質−2(TRP−2)などが知られている。TRP−1とTRP−2はメラニン合成過程中にドーパクロムにおいて脱炭酸および酸化反応に関与すると解明された。このような酸化反応によって生成されたメラニンが皮膚内に過剰沈着されてシミ、ソバカス、肝斑だけでなく、皮膚癌も起こすと知られている。このような疾患の治療にはハイドロキノン(hydroquinone)、コウジ酸(kojic acid)、アルブチン(albutin)、ビタミンCおよびその誘導体、コウゾ抽出物、油溶性甘草抽出物、グルコースアシル化誘導体などを含有した美白化粧料が開発された。ところが、ハイドロキノンは、その効果が認められたが、刺激があるため、一部の医薬品に制限的に使われており、コウジ酸は、2003年に肝癌を誘発させるという研究結果が発表され、その使用が禁止された。また、ビタミンCおよびその誘導体は、酸化が容易であり、天然抽出物由来の物質が合成物質に比べて安全性に優れるが、この効果は微々たるものである。また、グルコースアシル化誘導体は合成効率が非常に低い。
そこで、本発明者は、合成効率が高く天然抽出物由来の物質と同様の安定性を有する活性成分として、皮膚上に発生した色素沈着を減少させ且つ低濃度でも効果的なメラニン生成抑制物質を開発するために、新規な化合物誘導体を合成してそれらの優れた美白効果を確認し、本発明を完成した。
したがって、本発明は、既存の美白物質の限界点と問題点を克服し、製造が容易で、皮膚に対する副作用がなく、安全で、且つ経済性および美白効果にも優れる新規なベンゼンジオールの誘導体を提供することを目的とする。また、本発明は、前記ベンゼンジオールの誘導体を有効成分として含む皮膚美白用化粧料組成物を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、下記一般式(I)で表されるベンゼンジオール誘導体を提供する。
前記一般式(I)において、Aは芳香族(Aromatic)環式化合物に由来し、C1とC2は2つのヒドロキシ基がそれぞれ1位と3位(メタ位)または1位と4位(パラ位)に結合した環式化合物に由来し、R1およびR2は直鎖状もしくは分岐鎖状の飽和或いは不飽和のアシル基であり、R3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立に水素、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、ヒドロキシ基、ビニル基、ニトリル基、カルボキシアルデヒド基、およびアルデヒド基よりなる群から選ばれた少なくとも一つの置換基である。
前記一般式(I)は、少なくとも2つのヒドロキシ基がそれぞれ1位と3位または1位と4位に結合した環式化合物であって、C1とC2に連結された酸素原子との結合はシスまたはトランス結合を含む。
前記一般式(I)において、前記R1およびR2は直鎖状もしくは分岐鎖状の飽和或いは不飽和のアシル基であって、C〜C12の直鎖状もしくは分岐鎖状の飽和或いは不飽和のアシル基である。
前記R3、R4、R5およびR6はそれぞれ同一であり、或いは独立に水素、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、ヒドロキシ基、ビニル基、ニトリル基、カルボキシアルデヒド基、およびアルデヒド基よりなる群から選択できるが、これに限定されるものではなく、アルキル基とアルコキシ基はC〜C10を挙げることができる。
上記他の目的を達成するために、本発明によれば、前記ベンゼンジオール誘導体を0.001〜10重量%含む、シミ・ソバカス・黒化の予防、改善および皮膚美白のための化粧料組成物を提供する。
本発明の新規なベンゼンジオール誘導体はメラニン生成抑制効果と色素沈着阻害効果を示し、該誘導体を含有する組成物は皮膚のシミ、ソバカス、黒化などを防止することが可能な皮膚美白のための組成物として利用可能である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る、一般式(I)で表される新規なベンゼンジオール誘導体化合物の製造方法は、次のとおりである。
下記反応式1に示すように、芳香族環式化合物にヒドロキシ基が1位と3位または1位と4位にある環状構造の化合物を適正の溶媒に溶解させた後、ベンゼンジオールの2.0〜2.6当量比で1種または2種のハロゲン化アシルを適正の溶媒に溶解させ、しかる後に、触媒の下で反応させてエステル反応を完了した。前記反応に使用される有機溶媒は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、クロロホルムなどを使用することができるが、ジクロロメタノールを使用することが最も好ましく、下記反応式1のエステル反応における触媒としてはトリエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジンを使用することができる。
下記反応式1において、C1とC2は1位と3位(メタ)または1位と4位(パラ)が可能であり、R1とR2は炭素数2〜12の飽和或いは不飽和のアシル基であって、直鎖状および分岐鎖状の両方ともが可能であり、反応の際に発熱反応を起こすので、反応初期温度は10〜15℃が好ましく、ハロゲン化アシルの滴加完了後の反応温度は25〜30℃が好ましい。
[反応式1]
本発明において、前記反応式1のより具体的な例として、環式化合物Aが1,3−ベンゼンジオールに由来し、R3、R4、R5およびR6が水素の場合、前述の製造方法によって得られる前記一般式(I)の1,3−ベンゼンジオール誘導体の例には、具体的に、1,3−ビス(2−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−ヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(5−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−ペンテニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(5−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(5−ヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(6−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(アリルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−メチル−1−ペンテニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(7−オクテニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(9−デセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(10−ウンデセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(エタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(プロパノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ブタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヘキサノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヘプタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(オクタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス−(ノナノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(デカノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ウンデカノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ドデカノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メチルプロパノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−ブテノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−エチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メチルブテノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メチル−4−ペンテノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2,2−ジメチルペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2,4−ヘキサジエノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2,4−ヘキサジエノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2,4−ペンタジエノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−メチル−2−ブテノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メチルヘプタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3,3−ジメチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−メチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−オキソペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(5−オキソヘキサノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(6−オキソヘプタノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ)ベンゼンなどがあり、これに限定されるものではない。
また、本発明において、前記反応式1のより具体的な例として、環式化合物Aが1,4−ベンゼンジオールに由来し、R3、R4、R5およびR6が水素の場合、前述の製造方法によって得られる前記一般式(I)の1,4−ベンゼンジオールの誘導体の例には、具体的に、1,4−ビス(2−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(5−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−ペンテニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(5−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(5−ヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(6−ヘプテニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(アリルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−メチル−1−ペンテニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(7−オクテニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(9−デセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(10−ウンデセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(エタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(プロパノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ブタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ヘキノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ヘプタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(オクタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス−(ノナノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(デカノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ウンデカノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ドデカノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルプロパノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ブテノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−エチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルブテノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチル−4−ペンテノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2,2−ジメチルペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2,4−ヘキサジエノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2,4−ペンタジエノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−メチル−2−ブテノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルヘプタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3,3−ジメチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−メチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−オキソペンタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(5−オキソヘキサノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(6−オキソヘプタノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ)ベンゼンなどがあり、これに限定されるものではない。
このように合成された一般式(I)の1,3−ベンゼンジオールまたは1,4−ベンゼンジオール誘導体と通常使用される化粧品担体とを混合して化粧用クリーム、柔軟化粧水、エッセンス、美容パック及び栄養化粧水などの化粧料などを製造し、或いは皮膚外用軟膏を製造する。
前記化粧品担体としては、通常使用されるセバシン酸ジエチル、ステアリン酸、グリセリンなどを使用することができるが、これに限定されるものではない。
この際、化粧料または皮膚外用軟膏中の前記ベンゼンジオール誘導体の含量が0.001〜10重量%であり、化粧品担体などの残り成分の含量は90〜99.999重量%であることが好ましいが、前記ベンゼンジオール誘導体の含量が0.001重量%未満の場合には皮膚の美白効果が十分に示されず、前記ベンゼンジオール誘導体の含量が10重量%以上の場合には過剰の環状誘導体を使用する分だけの皮膚美白効果が上昇しないうえ、化粧料の他の化粧効果を低下させる。
以下、本発明を実施例および実験例に基づいて具体的に説明する。ところが、これらの実施例は本発明の理解に役立てるためのもので、本発明を限定するものではない。
実施例1:1,3−ビス(プロパノイルオキシ)ベンゼン(1,3-bis(propanoyloxy)benzene)の製造
一口丸底フラスコ(250mL)に1,3−ベンゼンジオール5g(45.5mmol)とジクロロメタン80mLを添加し、氷浴を用いて10℃に冷却させた後、触媒としてトリエチルアミン10.6g(104.4mmol)を添加し、しかる後に、ジクロロメタン100mLに塩化プロパノイル11.1g(104.4mmol)を混合した混合物をゆっくり滴加した。滴加完了後、氷浴を除去し、常温で6時間攪拌反応した後、反応物を濾過し、5%塩水を用いて3回洗浄した。この有機層に無水芒硝を用いて脱水させ、濾過した後、減圧濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製することにより、1,3−ビス(プロパノイルオキシ)ベンゼン9.8g(収率:97%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.89(t, 6H), 2.53(q, 4H), 6.89−6.98(m, 3H), 7.36(t, 1H)
実施例2:1,3−ビス(ブタノイルオキシ)ベンゼン(1,3-bis(butanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに塩化ブチリルを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(ブタノイルオキシ)ベンゼン9.8g(収率:86.19%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.98(t, 6H), 1.40−2.01(m, 8H), 2.25(t, 4H), 3.90(m, 2H)
実施例3:1,3−ビス(ヘキサノイルオキシ)ベンゼン(1,3-bis(hexanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに塩化ヘキサノイルを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(ヘキサノイルオキシ)ベンゼン10.87g(収率:83.7%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.92(t, 6H), 1.36−1.43(m, 8H), 1.69−1.76(m, 4H), 2.53(t, 4H), 6.89−6.98(m, 3H), 7.36(t, 1H)
実施例4:1,3−ビス(オクタノイルオキシ)ベンゼン(1,3-bis(octanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに塩化オクタノイルを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(オクタノイルオキシ)ベンゼン15.2g(収率:92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.89(t, 6H), 1.30−1.43(m, 16H), 1.68−1.78(m, 4H), 2.53(t, 4H), 6.89−6.98(m, 3H), 7.35(t, 1H)
実施例5:1,3−ビス(デカノイルオキシ)ベンゼン (1,3-bis(decanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに塩化デカノイルを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(デカノイルオキシ)ベンゼン16.7g(収率:87.7%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.88(t, 6H), 1.27−1.43(m, 24H), 1.73(m, 4H), 2.53(t, 4H), 6.89−6.98(m, 3H), 7.35(t, 1H)
実施例6:1,3−ビス(2−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン (1,3-bis(2-methylbutanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチルブタノイルクロリドを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(2−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン11.2g(収率:88.9%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.89(t, 6H), 1.23(d, 6H), 1.52−1.61(m, 4H), 2.43−2.54(m, 2H), 6.91−6.98(m, 3H), 7.35(t, 1H)
実施例7:1,3−ビス(2−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン (1,3-bis(2-methylpentanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチルペンタノイルクロリドを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(2−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン12.3g(収率:88.5%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.88(t, 6H), 1.24(d, 6H), 1.34−1.45(m, 4H), 1.53−1.64(m, 4H), 2.43−2.55(m, 2H), 6.91−6.98(m, 3H), 7.34(t, 1H)
実施例8:1,3−ビス(2−メチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン1,3-bis(2-methylhexanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチルヘキサノイルクロリドを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(2−メチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン13.8g(収率:90.8%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.89(t, 6H), 1.22(d, 6H), 1.35−1.46(m, 8H), 1.53−1.62(m, 4H), 2.43−2.54(m, 2H), 6.93−6.98(m, 3H), 7.35(t, 1H)
実施例9:1,3−ビス(2−メチルヘプタノイルオキシ)ベンゼン(1,3-bis(2-methylheptanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチルヘプタノイルクロリドを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(2−メチルヘプタノイルオキシ)ベンゼン14.8g(収率:89.7%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.88(t, 6H), 1.23(d, 6H), 1.34−1.46(m, 12H), 1.52−1.63(m, 4H), 2.43−2.55(m, 2H), 6.92−6.98(m, 3H), 7.34(t, 1H)
実施例10:1,3−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン(1,3-bis(2-ethylhexanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−エチルヘキサノイルクロリドを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン15.3g(収率:92.7%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.87−1.03(m, 12H), 1.25−1.43(m, 8H), 1.54−1.84(m, 8H), 2.45−2.55(m, 2H), 6.94−6.98(m, 3H), 7.37(t, 1H)
実施例11:1,3−ビス(2−メチル−4−ペンテノイルオキシ)ベンゼン(1,3-bis(2-methyl-4-pentenoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチル−4−ペンテノイルクロリドを使用する以外は実施例1と同様の方法で製造して1,3−ビス(2−メチル−4−ペンテノイルオキシ)ベンゼン12.1g(収率:88.3%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 1.23(d, 6H), 2.05−2.34(m, m, 4H), 2.54(m, 2H), 4.95−5.07(m, 4H), 5.71−5.75(m, 2H), 6.89−6.98(m, 3H), 7.35(t, 1H)
実施例12:1,4−ビス(プロパノイルオキシ)ベンゼン1,4-bis(propanoyloxy)benzene)の製造
一口丸底フラスコ(250mL)に1,4−ベンゼンジオール5g(45.4mmol0とジクロロメタン80mLを添加し、氷浴を用いて10℃に冷却させた後、触媒としてトリエチルアミン10.6g(104.4mmol)を添加し、しかる後に、ジクロロメタン100mLに塩化プロパノイル11.1g(104.4mmol)を混合した混合物をゆっくり滴加した。滴加完了後、氷浴を除去し、常温で6時間攪拌反応した後、反応物を濾過し、5%塩水を用いて3回洗浄した。この有機層に無水芒硝を用いて脱水させ、濾過した後、減圧濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製することにより、1,4−ビス(プロパノイルオキシ)ベンゼン8.7g(収率:86.1%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 1.15(t, 6H), 2.34(q, 4H), 7.09(s, 4H)
実施例13:1,4−ビス(ブタノイルオキシ)ベンゼン(1,4-bis(butanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに塩化ブチリルを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(ブタノイルオキシ)ベンゼン10.1g(収率:88.8%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 1.0(t, 6H), 1.48−1.77(m, 12H), 2.21(t, 4H), 3.89(m, 2H)
実施例14:1,4−ビス(ヘキサノイルオキシ)ベンゼン (1,4-bis(hexanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに塩化ヘキサノイルを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(ヘキサノイルオキシ)ベンゼン13.1g(収率:94.3%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.92(t, 6H), 1.36−1.41(m, 16H), 1.70−1.77(m, 4H), 2.54(t, 4H), 7.08(s, 4H)
実施例15:1,4−ビス(オクタノイルオキシ)ベンゼン(1,4-bis(octanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに塩化オクタノイルを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(オクタノイルオキシ)ベンゼ)16g(収率:97.5%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.89(t, 6H), 1.30−1.43(m, 16H), 1.63−1.79(m, 4H), 2.54(t, 4H), 7.08(s, 4H)
実施例16:1,4−ビス(デカノイルオキシ)ベンゼン(1,4-bis(decanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに塩化デカノイルを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(デカノイルオキシ)ベンゼン17.9g(収率:94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.88(t, 6H), 1.27−1.43(m, 24H), 1.74(m, 4H), 2.54(t, 4H), 7.08(s, 4H)
実施例17:1,4−ビス(2−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン(1,4-bis(2-methylbutanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチルブタノイルクロリドを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(2−メチルブタノイルオキシ)ベンゼン11.7g(収率:92.9%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.89(t, 6H), 1.23(d, 6H), 1.58−1.67(m, 4H), 2.52(m, 2H), 7.06(s, 4H)
実施例18:1,4−ビス(2−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン(1,4-bis(2-methylpentanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチルペンタノイルクロリドを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(2−メチルペンタノイルオキシ)ベンゼン12.7g(収率:91.4%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.88(t, 6H), 1.23(d, 6H), 1.31−1.35(m, 4H), 1.53−1.58(m, 4H), 2.53(m, 2H), 7.07(s, 4H)
実施例19:1,4−ビス(2−メチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン(1,4-bis(2-methylhexanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチルヘキサノイルクロリドを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(2−メチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン14.1g(収率:92.8%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.90(t, 6H), 1.22(d, 6H), 1.25−1.35(m, 8H), 1.51−1.55(m, 4H), 2.51(m, 2H), 7.06(s, 4H)
実施例20:1,4−ビス(2−メチルヘプタノイルオキシ)ベンゼン(1,4-bis(2-methylheptanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチルヘプタノイルクロリドを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(2−メチルヘプタノイルオキシ)ベンゼン14.3g(収率:86.7%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 1.05(t, 6H), 1.34(m, 8H), 1.32(m, 4H), 1.57−1.83(m, 12H), 2.50(m, 2H), 3.98(m, 2H)
実施例21:1,4−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン(1,4-bis(2-ethylhexanoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−エチルヘキサノイルクロリドを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ベンゼン15.9g(収率:96.4%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 0.88(t, 6H), 1.23(d, 6H), 1.32−1.42(m, 12H), 1.52−1.58(m, 4H), 2.44−2.55(m, 2H), 7.07(s, 4H)
実施例22:1,4−ビス(2−メチル−4−ペンテノイルオキシ)ベンゼン(1,4-bis(2-methyl-4-pentenoyloxy)benzene)の製造
塩化プロパノイルの代わりに2−メチル−4−ペンテノイルクロリドを使用する以外は実施例12と同様の方法で製造して1,4−ビス(2−メチル−4−ペンテノイルオキシ)ベンゼン12.5g(収率:91.2%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) : δ 1.23(d, 6H), 2.04−2.34(m, m, 4H), 2.55(m, 2H), 4.96−5.07(m, 4H), 5.71−5.76(m, 2H), 7.06(s, 4H)
試験例1:メラニン生成抑制試験
実施例1〜22に記載された方法によって製造された化合物と比較例としての1,2−ベンゼンを母体とした化合物およびベータアルブチン、ニアシンアミド、ハイドロキノンをマウスのメラノーマ細胞(mouse melanoma cell B−16)の培養培地に添加し、細胞水準における美白効果を実験した。上記で製造された化合物の最終濃度が50μg/mLとなるようにしてそれぞれB−16メラノーマ細胞の培養培地に添加して24時間培養した後、付着して成長する細胞をトリプシン−EDTA溶液で処理し、培養容器から取り外して遠心分離した後、生成されたメラニンを抽出した。前記抽出物に1N NaOH溶液1mLを加えて10分間沸してメラニンを溶かした後、常温に冷やして分光光度計を用いて400nmで吸光度を測定することにより、生成されたメラニンの量を単位細胞当たりの吸光度で表し、対照群に対する相対的なメラニン生成量から阻害率を計算した。その結果を下記表1に示す。
上述した全ての化合物は、培養されたマウスのメラノーマ細胞に対してベータアルブチン、ニアシンアミドと同等或いはそれよりさらに著しいメラニン生成阻害効果を示した。特に、ハイドロキノンは50μg/mLの濃度で細胞毒性によりマウスのメラノーマ細胞を全て死滅させたが、それらの化合物は50μg/mLの濃度でも細胞毒性を示さないため、ハイドロキノンより優れたメラニン生成抑制効果を持つようにすることができる。また、1,2−ベンゼンジオール誘導体である比較例1〜11の化合物とメラニン生成阻害効果を比較した結果、1,3−ベンゼンジオールおよび1,4−ベンゼンジオール誘導体である実施例の化合物がメラニン生成阻害効果にさらに優れた。1,2−ベンゼンジオール誘導体化合物より1,4−ベンゼンジオール誘導体化合物がメラニン生成阻害効果に優れ、1,4−ベンゼンジオール誘導体化合物より1,3−ベンゼンジオール誘導体化合物がメラニン生成阻害効果に優れた。特に、1,3−ベンゼンジオール誘導体である実施例1〜11の化合物がメラニン生成阻害効果に著しく優れた。
製造例1〜3:柔軟化粧水の製造
下記表2の組成から柔軟化粧水を製造した。
製造例4〜6:乳液の製造
下記表3の組成から乳液を製造した。
製造例7〜9:クリームの製造
下記表4の組成からクリームを製造した。
試験例2:色素沈着阻害効果の確認
製造例1〜9および比較製造例1〜3による色素沈着阻害効果を検証するために、下記の方法で実験を行った。
健康な被験者30名を対象として、両腕の下膊に、直径10mmの孔が開いたアルミニウム箔を付着させ、腕から10cm離れた距離から人工太陽光照射装置を用いて60mJ/cmの光量を照射した。照射前に70%エタノール水溶液で照射部位をよく洗浄し、照射3日前から照射8週後まで1日2回ずつ製造例1〜9および比較製造例1〜3の組成物を塗布した。
剤形塗布前、太陽光照射直前および直後、太陽光照射後に毎2週間隔で色差計(SPECTROPHOTOMETER CM−3500d、KONICA MINOLTA、JAPAN)を用いて色素沈着阻害効果を測定した。その結果は下記表5のとおりである。
[平均値±標準偏差]
表5に示すように、本発明の物質を含有する製造例1〜9の化粧料は通常の比較製造例1〜3の化粧料に比べて著しい皮膚美白効果を示した。
試験例3:皮膚刺激性検査
製造例1〜9および比較製造例1〜3による皮膚刺激性検査は試験例2と同様の方法で行った。刺激の程度は肉眼で評価した。その結果は下記表6のとおりである。
(刺激程度0:刺激なし〜5:刺激により使用中断)
表6に示すように、本発明の物質を含有する製造例1〜9の化粧料は通常の比較製造1〜3の化粧料に比べて皮膚刺激が少ないと確認された。

Claims (1)
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  1. 皮膚美白用ベンゼンジオール誘導体を0.001〜10重量%含み
    前記皮膚美白用ベンゼンジオール誘導体は1,3−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ベンゼンである、
    シミ・ソバカス・黒化の予防、改善および皮膚美白のための化粧料組成物。