JP5857368B2 - 医用画像生成装置、医用画像生成プログラムおよび医用画像生成装置の制御方法 - Google Patents

医用画像生成装置、医用画像生成プログラムおよび医用画像生成装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、医用画像を生成する際の医用画像生成技術に関するものであり、特にCT(Computed Tomography)やMRI(Magnetic Resonance Imaging)等の医用画像撮像装置により得られた3次元画像データに基づき、診断に好適な2次元可視画像を生成し得る医用画像生成装置、医用画像生成プログラムおよび医用画像生成装置の制御方法に関する。
磁気共鳴断層画像(MRI)は水分子の挙動をとらえることで高い空間分解能およびコントラスト分解能を有しているため、様々な領域の病変診断の手段として用いられる。
また水分子の挙動の大きさを表す一手法として、活動自由度を示す「拡散」があるが、これを強調した「拡散強調画像(Diffusion Weighted Image: 以下DWIと称する)」という撮影法が知られている。これは、脳梗塞や腫瘍の検出の他、種々の診断に幅広く用いられている。
上記DWIは、MRI装置でコントラストの強度を示すb値を設定することによって、水分子が拡散しやすい領域、または拡散しにくい領域を描出することができる。
一方、上記b値は、臓器などの観察組織各々に対して適切な値が提唱されており、前立腺がんの診断においては、b値が2000等の数値に設定された状態で撮影されることがよく知られている。また、複数のb値毎に画像を撮影し、その画像間でピクセル(画素:以下同じ)の信号値の変化を観察し、その変化に基づいて診断を行うこともよく知られている。
さらに、b値を横軸にとり、ピクセルの信号値を縦軸にとった直交座標系において、複数個のb値に応じた信号値を結ぶ近似直線を形成することで、直線補間を行って、任意のb値についての画像をえることができる、との技術も知られている(Computed-DWIと称される)。
Radiology:Volume261:Number2-November2011・radiology.rsna.org/ Matthew D. Blackledge et al.
上述したようにして補間された任意のb値の画像は、線形計算の延長であるため、各ピクセルについての信号分布が、ブロードなものとなっており、このため、任意のb値の画像における信号の最大値や最小値等は、直線補間を行うためにプロットしたb値の画像における信号の最大値や最小値等と互いに大きく相違する可能性がある。
しかしながら、グレイスケール画像をモニタ表示する際に用いられるウインドウ幅値およびウインドウレベル値の最適値は、当初の段階が不明であることから、従来、多くの場合は、直線補間を行うためにプロットしたb値の画像におけるウインドウ幅値およびウインドウレベル値をそのまま用いていた。
そのため、操作者は、任意のb値の画像を求めた後に、その画像において見やすいウインドウ幅値およびウインドウレベル値を調整する必要があり、読影時において、操作者に過大な負担を強いることとなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、任意のb値の画像における、ウインドウ幅値/レベル値の最適値を容易に設定し得る、医用画像生成装置、医用画像生成プログラムおよび医用画像生成装置の制御方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明に係る医用画像生成装置、医用画像生成プログラムおよび医用画像生成装置の制御方法は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明に係る医用画像生成装置は、
MRI装置で撮像された拡散強調画像の撮像条件であるb値と信号値との相関関係を記憶する記憶手段と、
MRI装置で撮像された拡散強調画像である第1医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを特定する特定手段と、
前記第1医用画像のb値を、任意のb値に変化させた第2医用画像の信号値を、前記記憶手段に記憶される前記相関関係に基づき演算する補間演算手段と、
前記第1医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をAとし、前記補間演算手段で演算された前記第2医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をBとしたときの、B/Aの値を求める第1演算手段と、
前記特定手段で特定された前記ウインドウ幅値P及び前記ウインドウレベル値Qに、前記B/Aの値を乗じることにより、前記第2医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを求める第2演算手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
また、前記記憶手段に記憶される前記相関関係は、互いに異なるb値を用いて取得された少なくとも2つの拡散強調画像に基づき求められた相関関係であることが好ましい。
また、前記少なくとも2つの拡散強調画像の1つは、前記第1医用画像であることが好ましい。
また、前記記憶手段に記憶される前記相関関係は、前記直交座標系上に複数の医用画像データをプロットし、直線近似処理を行うとともに外挿補間処理を行うことで得られた相関関係であることが好ましい。
また、前記記憶手段に記憶される前記相関関係は、傾き情報であり、
前記補間演算手段は、前記第1医用画像のb値を変化させた第2医用画像の信号値を、前記傾き情報と前記第1の医用画像の信号値とに基づき演算することが好ましい。
また、前記傾き情報は、見かけ上の拡散係数画像(ADCmap)から求められた値であることが好ましい
また、前記記憶手段に記憶される前記相関関係は、一方の軸にb値を取り、他方の軸に信号値を取った直交座標系において、b値の推移に対して、信号値がほぼ直線的に変化する相関関係であることが好ましい。
また、本発明に係る医用画像生成プログラムは、
MRI装置で撮像された拡散強調画像の撮像条件であるb値と信号値との相関関係を記憶する記憶手段を備える、コンピュータにおいて実行せしめる医用画像生成プログラムであって、
MRI装置で撮像された拡散強調画像である第1医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを特定する特定ステップと、
前記第1医用画像のb値を、任意のb値に変化させた第2医用画像の信号値を、前記記憶手段に記憶される前記相関関係に基づき演算する補間演算ステップと、
前記第1医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をAとし、前記補間演算ステップで演算された前記第2医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をBとしたときの、B/Aの値を求める第1演算ステップと、
前記特定ステップで特定された前記ウインドウ幅値P及び前記ウインドウレベル値Qに、前記B/Aの値を乗じることにより、前記第2医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを求める第2演算ステップと、
を、前記コンピュータにおいて実行せしめることを特徴とするものである。
また、本発明に係る医用画像生成装置の制御方法は、
MRI装置で撮像された拡散強調画像の撮像条件であるb値と信号値との相関関係を記憶する記憶手段を備える医用画像生成装置の制御方法であって、
前記医用画像生成装置が、
MRI装置で撮像された拡散強調画像である第1医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを特定する特定ステップと、
前記第1医用画像のb値を、任意のb値に変化させた第2医用画像の信号値を、前記記憶手段に記憶される前記相関関係に基づき演算する補間演算ステップと
前記第1医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をAとし、前記補間演算ステップで演算された前記第2医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をBとしたときの、B/Aの値を求める第1演算ステップと、
前記特定ステップで特定された前記ウインドウ幅値P及び前記ウインドウレベル値Qに、前記B/Aの値を乗じることにより、前記第2医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを求める第2演算ステップと、
を実行することを特徴とするものである。
本発明に係る医用画像生成装置、医用画像生成プログラムおよび医用画像生成装置の制御方法によれば、
所望の医用画像において、診断が良好となるようなモニタ表示とし得る、適切なウインドウ幅とウインドウレベルを定量的に決定することが可能となる。
また、従来は、医用画像をモニタ表示する際に、各医用画像に応じてウインドウ幅値とウインドウレベル値が適切となるように、オペレータが逐次調整するようにしていた。しかし、本発明によれば、実際に撮像して取得された複数の医用画像についての、全ピクセルの画像信号平均値Aに対する、補間演算により取得された、任意のファクターにおける医用画像の全ピクセルの画像信号平均値Bの比率を、撮像して取得された複数の医用画像の表示に係るウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qの各々に乗じる演算を一律に行うようにしているので、自動化が容易であり、オペレータの負担を大幅に軽減することができる。
また、MRI装置により得られたDWI画像において、定量的な画像表示が難しい領域においても、容易かつ高精度にモニタ表示することが可能である。
本発明の一実施形態に係る医用画像生成装置の概略構成を示すブロック図である。 (A)は、互いに異なるb値を用い、MRI装置にて撮像された、2つの拡散強調画像(DWI)に基づいて得られたものであって、任意のb値に係る信号値を求め得る直線グラフを示すものであり、(B)は1つのb値を用いて取得された拡散強調画像(DWI)と、見かけ上の拡散係数画像(ADCmap)とに基づいて得られたものであって、任意のb値に係る信号値を求め得る直線グラフを示すものである。 本発明の一実施形態に係る医用画像生成装置の制御方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 b値を増加方向に走査した場合であって、b値を0とした場合に、MRI装置により撮像された医用画像が、良好に表示されるように、ウインドウ幅値およびウインドウレベル値が各々2000および1000に設定されたときの表示画像(A)、この表示画像(A)の画像データと図3に示す補間手法を用い、b値を2000とした場合に求められたウインドウ幅値465およびウインドウレベル値232に設定されたときの表示画像(B)、ならびに上記表示画像(A)において設定されたウインドウ幅値2000およびウインドウレベル値1000を、b値を2000とした場合にもそのまま用いたときの表示画像(C)を各々示すものである。 b値を減少方向に走査した場合であって、b値を2000とした場合に、MRI装置により撮像された医用画像が、良好に表示されるように、ウインドウ幅値およびウインドウレベル値が各々500および250に設定されたときの表示画像(A)、この表示画像(A)の画像データと図3に示す補間手法を用い、b値を0とした場合に求められたウインドウ幅値2146およびウインドウレベル値1073に設定されたときの表示画像(B)、ならびに上記表示画像(A)において設定されたウインドウ幅値500およびウインドウレベル値250を、b値を0とした場合にもそのまま用いたときの表示画像(C)を各々示すものである。
以下、本発明の実施形態について上述の図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係る医用画像生成装置1の装置構成について説明する。
図1に示す医用画像生成装置1は、画像撮像装置(MRI装置)4により得られた生体組織の3次元画像データに基づき、マウスやキーボード等からなる操作装置3によって指定された生体組織の特定部位に対して、所定のファクターの変化と、撮像して取得された、複数の医用画像データの変化との関係に基づき、補間演算により、任意の前記ファクターにおける医用画像データを求める装置である。
この装置は、図1に示すように、制御部11、撮像画像記憶部12、補間画像記憶部13、ウインドウ幅値/レベル値記憶部14、表示画像出力インタフェース15、操作入力インタフェース16および画像データ入力インタフェース17を備えて構成される。
なお、このようにして構成された各部は、CPUやメモリ等のハードと、プログラムよりなるソフトとから構成されている。
上記制御部11は、ファクター(b値)変更手段20、第1演算手段21、第2演算手段22、およびウインドウ幅値/レベル値設定手段23を有する(詳細は後述する)。
撮像画像記憶部12、補間画像記憶部13、およびウインドウ幅値/レベル値記憶部14は、制御部11との間で各種データの送受信が可能となるように設けられている。
撮像画像記憶部12は、画像撮像装置(MRI装置等)4により断層撮影して得られた生体組織の3次元画像データ(MRI画像データ等)を記憶するものである。また、補間画像記憶部13は、制御部11で補間処理を用いて生成された補間画像データを記憶するものである。さらに、ウインドウ幅値/レベル値記憶部14は、制御部11で演算して得られたウインドウ幅値およびウインドウレベル値を記憶するものである。
また、表示画像出力インタフェース15は、制御部11から出力された2次元表示画像(2次元表示画像データ)を画像表示装置(モニター)2に出力するインタフェースである。また、操作入力インタフェース16は、操作装置3からの各種操作入力を制御部11に伝達するインタフェースである。さらに、画像データ入力インタフェース17は、画像撮像装置(MRI装置等)4から出力された3次元画像データを制御部11に伝達するインタフェースである。
以下、制御部11内の各手段20〜23について詳述する。
まず、ファクター変更手段20は、撮像装置(ここではMRI装置)におけるb値を設定変更する手段である。
また、第1演算手段21は、b値を変更して得られた複数の医用画像の各々について、全ピクセルの画像信号平均値(信号値)A、および、補間演算により得られた、任意の前記ファクターにおける医用画像の全ピクセルの画像信号平均値B、ならびにBをAで除した値B/Aを求めるものである。
また、設定したb値をX座標にとり、信号値をY座標(自然対数)にとった、XY直交座標系において、少なくとも2つの異なるb値について得られた各医用画像の画像信号平均値(信号値A1、A2、A3)を、図2(A)に示すようにR1、R2、R3としてプロットし、最小二乗法(最小二乗法に替えて、他の近似法を用いることが可能である)等を用いて、R1(b値=100)、R2(b値=500)、R3(b値=1000)の3点に近接する直線Lを求める。ここでR1、R2、R3の信号値を各々A1、A2、およびA3とすることにより、上述した信号値Aは、A1、A2、およびA3の平均値として算出される。
上記直線L1は、以下の式(1)により求められる。
Sx=S0・exp(−ADC値×b) (1)
ただし、
Sxは求めるb値の信号値である。
S0はb値=0の時の信号値である。
ADC値とは信号値増減の割合である。
b値は、MRI画像でコントラストの強度を示すものである。
この後、上記直線L1を外挿補間し(図2中、点線部分)、この直線L1上で、b値=2000に対応する点T1をプロットし、b値=2000のときの信号値BであるB1を求める。
このようにして、B/Aの値が算出されるが、A、BおよびB/Aの値を求める計算処理は、前述したように第1演算手段21によって行われる。
次に、複数の医用画像の表示に係る、計算処理直前のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qに対して、第1演算手段21によって求めたB/Aを乗じ、新たなウインドウ幅値WをP・B/Aに設定するとともに、新たなウインドウレベル値LをQ・B/Aに設定する。
すなわち、上記ウインドウ幅値Wおよび上記ウインドウレベル値Lは、下記のように表される。
W=計算処理直前画像の表示ウインドウ幅値P×(計算処理直後画像信号平均値/計算処理直前画像信号平均値)
L=計算処理直前画像の表示ウインドウレベル値Q×(計算処理直後画像信号平均値/計算処理直前画像信号平均値)
このようにP・B/AおよびQ・B/Aを求める計算処理は第2演算手段22によって行われる。
なお、計算処理直前画像とは、計算処理によりウインドウ幅およびウインドウレベルを更新する1つ前の画像を示すものであり、計算処理直後画像とは、上記計算処理によりウインドウ幅およびウインドウレベルを更新した際の画像を示すものである。
ウインドウ幅値Wおよびウインドウレベル値Lが、第2演算手段22によって求められると、これらの値は、制御部11のウインドウ幅値/レベル値設定手段23によって、ウインドウ幅値Wおよびウインドウレベル値Lが決定され、このウインドウ幅値Wおよびウインドウレベル値Lに応じて、ウインドウ幅値/レベル値記憶部14に記憶されているウインドウ幅値Wおよびウインドウレベル値Lが更新される。
そして、このウインドウ幅値Wおよびウインドウレベル値Lを用いて、補間画像記憶部13に記憶されている補間画像についてピクセル毎に濃淡表示を設定する。
この後、ピクセル毎に濃淡表示がなされた補間画像について、表示画像出力I/F15を介して画像表示装置(モニター)2に送出され、表示される。
以下、上記手法による作用効果について言及する。
なお、以下の説明においては、上記と同様に、取得された画像の全ピクセルの画像信号平均値(信号値)をA´とし、計算処理により得られた画像信号平均値をB´とし、計算処理直前画像の表示ウインドウ幅値をP´とし、計算処理直前画像の表示ウインドウレベル値をQ´とし、計算処理後のウインドウ幅値をW´とし、計算処理後のウインドウレベル値をL´とする。
まず、片対数直交座標系のグラフ上でb値を高めると、各ピクセルの信号値が低下していく。同様に信号分布における平均値も低下していく。また信号の低下は指数関数的であり、0に漸近する。したがって信号値幅は狭くなっていく。
上述した本実施形態においては、結局、下式(2)、(3)を用いることを提案していることになる。
W´=(B´/A´)・P´ (2)
L´=(B´/A´)・Q´ (3)
この場合、(B´/A´)の値はb値の増加に応じて小さくなっていくので、W´もL´も、b値の増加に応じ、低下させて表示させることができる。
さらに「信号分布の平均値」を採用することで、信号分布のヒストグラムの偏りに応じた値とすることが可能であり、データに偏りが存在した場合でも、適切なウインドウレベル値と、ウインドウ幅値を決定することができる。
なお、上記実施形態においては、複数の医用画像として、MRI装置を用い、互いに異なるb値を用いて取得された2つ以上の拡散強調画像(DWI)に基づいて演算された複数の医用画像、であるとしているが、MRI装置を用い、図2(B)に示すように、1つのb値を用いて取得された拡散強調画像(DWI)と、見かけ上の拡散係数画像(ADCmap(直線の傾きα))とに基づいて演算された複数の医用画像とすることも可能である。
すなわち、1つのb値について得られた医用画像の、画像信号平均値(信号値)Aが1.0となる点Zを、図2(B)に示すようにプロットする。一方、見かけ上の拡散係数画像(ADCmap)から求めた傾きα(図中e/d)の直線L2が点Zを通過するように設定する。この直線L2についても、上述した式(1)を用いて求めることができる。
この後、直線L2を外挿補間し(図2(B)中、点線部分)、この直線L2上で、b値=2000に対応する点T2をプロットし、b値=2000のときの信号値BとしてのB2を求める。
このようにして、B/AはB2/1.0として算出されるが、Aの値、Bの値およびB/Aを求める計算処理は第1演算手段(21)によって行われる。
なお、この後の演算処理については、上記実施形態の演算処理と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態においては、補間計算前における画像信号平均値Aと補間計算後における画像信号平均値Bとの比を考慮してウインドウ幅値Wおよびウインドウレベル値Lを求めている。これは、各点をb値−信号値(自然対数)の片対数直交座標系上にプロットすると、b値の推移に対してピクセル信号値がほぼ直線的に増加または減少するという発明者の知見に基づきなされたものである。
すなわち、上記知見に基づき、画像のすべてのピクセルの信号平均値を、補間計算前Aと補間計算後Bについて求め、これらの比(B/A)を、複数の医用画像に係る、各ウインドウ幅値Pα(α=1、2、3…)と各ウインドウレベル値Qβ(β=1、2、3…)に乗じて、各々補間計算後のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを求めるようにしている。
これにより、初期段階から、任意のb値の画像における、ウインドウ幅およびウインドウレベル値の最適値を、信号値として容易に設定することが可能である。
なお、上述した実施形態においては、本発明に係る医用画像生成技術を、「拡散強調画像におけるb値に対する信号推移」に対して適用しているが、これに限られるものではなく、例えば、時間経過により各ピクセルの信号値が推移する「時間に対する信号推移(タイムデンシティーカーブ)」の場合でも適用可能である。
また、本発明の実施形態においては、グラフを用いて新しいウインドウ幅およびウインドウレベルを算出しているが、グラフに替えて数式や表を用いて算出するようにしてもよい。また、グラフを採用する場合においても、種々のグラフ、例えば二次曲線等の曲線を用いることも可能である。さらに、直交座標系において、横軸および縦軸の片方、あるいは両方を対数表示軸としてもよいし、いずれの軸も対数軸としないように設定することも勿論可能である。
ここで、図3に示すフローチャートに基づいて、本発明の一実施形態に係る医用画像生成装置の制御方法について説明する。
まず、異なったb値による複数枚のMRI撮像画像データを各画像毎に取得し、取得されたその撮像画像データを記憶する(S1)。
次に、各撮像画像に対応するデータをb値−信号値(自然対数)の片対数直交座標系上にプロットして直線を求め、その直線を用いて線形補間処理を行う(S2)。
次に、任意のb値に対応する信号値(図2(A)の例ではb値=2000に対応する信号値B1(点T))を、S2で求めた線形補間直線を用いて算出する(S3)。
次に、B/Aの値を算出する(第1の演算ステップ(S4))。
次に、ウインドウ幅値W(=P・B/A)およびウインドウレベル値L(=Q・B/A)を算出する(第2の演算ステップ(S5))。
この後、求めた、P・B/AおよびQ・B/Aに基づいて、画像表示に係る、ウインドウ幅値およびウインドウレベル値を設定し、このようにして生成された医用画像データを画像表示装置(モニター)2に送信する(S6)。
次に、図4は、b値を増加方向に走査した場合に得られる各画像であり、b値が0で、各画像におけるウインドウ幅値およびウインドウレベル値が各々2000および1000に設定された場合における取得画像を示すものである。
そのうち、図4(A)は、b値を0とした場合に、MRI装置により撮像された医用画像が、良好に表示されるように、ウインドウ幅値およびウインドウレベル値が各々2000および1000に設定されたときの表示画像を示すものである。
また、図4(B)は、上記図4(A)の画像データと図3に示す補間手法を用い、b値を2000とした場合に求められたウインドウ幅値およびウインドウレベル値である、465および232に設定されたときの表示画像を示すものである。
また、図4(C)は、上記図4(A)において設定されたウインドウ幅値およびウインドウレベル値である、2000および1000を、b値を2000とした場合にもそのまま用いたときの表示画像を示すものである。
上記図4(B)と図4(C)からも明らかなように、本実施形態に係る補間手法を用いることにより、簡易で良好なコントラストを取得することができ、ウインドウ幅値およびウインドウレベル値の最適値を自動的に設定することが可能となる。
次に、図5は、b値を減少方向に走査した場合に得られる画像であり、b値が2000で、各画像におけるウインドウ幅値およびウインドウレベル値が各々2000および1000に設定された場合における取得画像を示すものである。b値が2000とした場合に、MRI装置により撮像された医用画像が、良好に表示されるように、各画像におけるウインドウ幅値およびウインドウレベル値が各々500および250に設定された場合における取得画像を示すものである。
そのうち、図5(A)は、b値を2000とした場合に、MRI装置により撮像された医用画像が、良好に表示されるように、各画像におけるウインドウ幅値およびウインドウレベル値が各々500および250に設定されたときの表示画像を示すものである。
また、図5(B)は、図5(A)の画像データと図3に示す補間手法を用い、b値を0とした場合に求められたウインドウ幅値およびウインドウレベル値が、各々2146および1073に設定されたときの表示画像を示すものである。
また、図5(C)は、上記図5(A)において設定されたウインドウ幅値およびウインドウレベル値である、500および250を、b値を0とした場合にもそのまま用いたときの表示画像を示すものである。
上記図5(B)と図5(C)からも明らかなように、本実施形態に係る補間手法を用いることにより、簡易で良好なコントラストを取得することができ、ウインドウ幅値およびウインドウレベル値の最適値を自動的に設定することが可能となる。
1 医用画像生成装置
2 画像表示装置(モニター)
3 操作装置
4 画像撮像装置(MRI)
11 制御部
12 撮像画像記憶部
13 補間画像記憶部
14 ウインドウ幅値/レベル値記憶部
15 表示画像出力I/F
16 操作入力I/F
17 画像データ入力I/F
20 ファクター(b値)変更手段
21 第1演算手段
22 第2演算手段
23 ウインドウ幅値/レベル値設定手段

Claims (9)

  1. MRI装置で撮像された拡散強調画像の撮像条件であるb値と信号値との相関関係を記憶する記憶手段と、
    MRI装置で撮像された拡散強調画像である第1医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを特定する特定手段と、
    前記第1医用画像のb値を、任意のb値に変化させた第2医用画像の信号値を、前記記憶手段に記憶される前記相関関係に基づき演算する補間演算手段と、
    前記第1医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をAとし、前記補間演算手段で演算された前記第2医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をBとしたときの、B/Aの値を求める第1演算手段と、
    前記特定手段で特定された前記ウインドウ幅値P及び前記ウインドウレベル値Qに、前記B/Aの値を乗じることにより、前記第2医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを求める第2演算手段と、
    を備えたことを特徴とする医用画像生成装置。
  2. 前記記憶手段に記憶される前記相関関係は、互いに異なるb値を用いて取得された少なくとも2つの拡散強調画像に基づき求められた相関関係であることを特徴とする請求項1記載の医用画像生成装置。
  3. 前記少なくとも2つの拡散強調画像の1つは、前記第1医用画像であることを特徴とする請求項2に記載の医用画像生成装置。
  4. 前記記憶手段に記憶される前記相関関係は、前記直交座標系上に複数の医用画像データをプロットし、直線近似処理を行うとともに外挿補間処理を行うことで得られた相関関係であることを特徴とする請求項2または3に記載の医用画像生成装置。
  5. 前記記憶手段に記憶される前記相関関係は、傾き情報であり、
    前記補間演算手段は、前記第1医用画像のb値を変化させた第2医用画像の信号値を、前記傾き情報と前記第1の医用画像の信号値とに基づき演算することを特徴とする請求項1に記載の医用画像生成装置。
  6. 前記傾き情報は、見かけ上の拡散係数画像(ADCmap)から求められた値であることを特徴とする請求項5に記載の医用画像生成装置。
  7. 前記記憶手段に記憶される前記相関関係は、一方の軸にb値を取り、他方の軸に信号値を取った直交座標系において、b値の推移に対して、信号値がほぼ直線的に変化する相関関係であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の医用画像生成装置。
  8. MRI装置で撮像された拡散強調画像の撮像条件であるb値と信号値との相関関係を記憶する記憶手段を備える、コンピュータにおいて実行せしめる医用画像生成プログラムであって、
    MRI装置で撮像された拡散強調画像である第1医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを特定する特定ステップと、
    前記第1医用画像のb値を、任意のb値に変化させた第2医用画像の信号値を、前記記憶手段に記憶される前記相関関係に基づき演算する補間演算ステップと、
    前記第1医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をAとし、前記補間演算ステップで演算された前記第2医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をBとしたときの、B/Aの値を求める第1演算ステップと、
    前記特定ステップで特定された前記ウインドウ幅値P及び前記ウインドウレベル値Qに、前記B/Aの値を乗じることにより、前記第2医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを求める第2演算ステップと、
    を、前記コンピュータにおいて実行せしめることを特徴とする医用画像生成プログラム。
  9. MRI装置で撮像された拡散強調画像の撮像条件であるb値と信号値との相関関係を記憶する記憶手段を備える医用画像生成装置の制御方法であって、
    前記医用画像生成装置が、
    MRI装置で撮像された拡散強調画像である第1医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを特定する特定ステップと、
    前記第1医用画像のb値を、任意のb値に変化させた第2医用画像の信号値を、前記記憶手段に記憶される前記相関関係に基づき演算する補間演算ステップと
    前記第1医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をAとし、前記補間演算ステップで演算された前記第2医用画像の各画素の信号値の平均である画像信号平均値をBとしたときの、B/Aの値を求める第1演算ステップと、
    前記特定ステップで特定された前記ウインドウ幅値P及び前記ウインドウレベル値Qに、前記B/Aの値を乗じることにより、前記第2医用画像を表示する際のウインドウ幅値Pおよびウインドウレベル値Qを求める第2演算ステップと、
    を実行することを特徴とする医用画像生成装置の制御方法。
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