JP5853750B2 - コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5853750B2
JP5853750B2 JP2012029227A JP2012029227A JP5853750B2 JP 5853750 B2 JP5853750 B2 JP 5853750B2 JP 2012029227 A JP2012029227 A JP 2012029227A JP 2012029227 A JP2012029227 A JP 2012029227A JP 5853750 B2 JP5853750 B2 JP 5853750B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
resin
terminal
resin sheath
external
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012029227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013168402A (ja
Inventor
原島 豊
豊 原島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP2012029227A priority Critical patent/JP5853750B2/ja
Publication of JP2013168402A publication Critical patent/JP2013168402A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5853750B2 publication Critical patent/JP5853750B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

本発明は、樹脂モールドを外装に用いた電解コンデンサなどのコンデンサおよびその製造方法に関する。
固体電解コンデンサなどのコンデンサが搭載される電子機器たとえば、TV(テレビジョン)受像機、電子ゲーム機、PC(パーソナルコンピュータ)などは薄型化や軽量化が図られている。このため、コンデンサも小型化、軽量化とともに、低背化(高さ低減)が求められている。
低背化に関し、電解コンデンサではコンデンサ素子を封入する金属ケースの端面に当てた絶縁板に沿って外部端子を折り曲げ、表面実装を可能にしたものが知られている(たとえば、特許文献1)。また、金属ケースに代え、封口部材や既述の絶縁板を用いない樹脂モールドでコンデンサ素子を封入するものも知られている(特許文献2)。
この樹脂モールドには、コンデンサ素子を液状樹脂に浸漬するいわゆる浸漬法や、金型で樹脂外装を成形する成形法などが知られている。浸漬法では、樹脂層の厚みがコンデンサ素子に付着する液状樹脂に委ねられ、その制御が難しい。付着樹脂が多くなれば、樹脂外装が厚くなる。これに対し、成形法は金型のキャビティで樹脂外装の厚さを規制できる。このため、樹脂外装の厚さを制御できる成形法が低背化に有利である。
特開2000−021683号公報 特開2003−272962号公報
ところで、樹脂モールドしたコンデンサでは、樹脂外装を貫通させて外部端子を引き出している。このため、樹脂外装が薄い場合には、外部端子と樹脂外装の接触界面の面積や、沿面距離が減少する。これにより、従来の封口部材では問題とならなかった耐湿性を低下させる。そこで、図8のBに示すように、樹脂外装100の端子導出部102の厚さt1を他の部分の厚さt2より厚くする。これがコンデンサの低背化や小型化を妨げる、という課題がある。
樹脂外装100から引き出された外部端子104は、低背化のため樹脂外装100に沿って折り曲げられる(図8)。この外部端子104の折曲げ精度を上げるため、図9のAに示すように、外部端子104にノッチ106を形成し、このノッチ106で外部端子104を折り曲げる。
このように樹脂外装100の近傍に形成されたノッチ106で外部端子104を折り曲げると、図9のBに示すように、外部端子104が樹脂外装100に当たり、それ以上の折り曲げが困難である。つまり、外部端子104を樹脂外装100の表面に配置することができない。低背化のために外部端子104を折り曲げることがコンデンサの低背化を妨げる、という課題がある。
このような不都合を回避するため、図9のCに示すように、外部端子104にノッチ106と樹脂外装100との間に余裕幅108を設定し、ノッチ106と樹脂外装100とを離す。このようにすれば、図9のDに示すように、外部端子104が樹脂外装100に当たることは避けられる。しかし、折り曲げられた外部端子104と樹脂外装100との間にはクリアランス110を生じ、これがコンデンサの低背化を妨げる、という課題がある。
そこで、本発明のコンデンサおよびその製造方法の目的は、樹脂モールドにより樹脂外装を形成したコンデンサの耐湿性および低背化を図ることにある。
また、本発明のコンデンサおよびその製造方法の目的は、外部端子の加工精度を高め、コンデンサの低背化を図ることにある。
また、本発明のコンデンサおよびその製造方法の他の目的は、コンデンサの樹脂外装と外部端子との間のクリアランスを低減し、コンデンサの低背化および小型化を図ることにある。
上記課題を解決した本発明のコンデンサおよびその製造方法は以下の通りである。
(1)本発明のコンデンサは、コンデンサ素子を被覆する樹脂外装と、前記樹脂外装に形成された端子導出部から導出されて折り曲げられ、前記樹脂外装側に配置された外部端子と、を備え、前記外部端子に設けられた凹部内に前記端子導出部の一部が配置されている。
(2)上記コンデンサにおいて、好ましくは、前記端子導出部は前記樹脂外装から突出する突出部であり、この突出部の少なくとも一部が前記外部端子の前記凹部内に配置されてもよい。
(3)上記コンデンサにおいて、好ましくは、前記外部端子は、折り曲げ加工前に、偏平部と、該偏平部の折り曲げ方向の面部に形成された第1の凹部と、前記折り曲げ方向と反対方向の面部に形成された第2の凹部とを備え、前記第1の凹部と前記第2の凹部とが前記樹脂外装の端子導出部から異なった位置に設定されてもよい。
(4)本発明のコンデンサの製造方法は、コンデンサ素子を樹脂外装で覆うコンデンサの製造方法であって、端子導出部が設けられた樹脂外装で前記コンデンサ素子を被覆し、前記樹脂外装の前記端子導出部から外部端子を導出して折り曲げ、前記外部端子に形成された凹部内に前記端子導出部の一部を配置する。
本発明のコンデンサまたはその製造方法によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 樹脂外装に設けられ端子導出部から外部端子を引き出しているので、樹脂外装と外部端子との接触界面の面積を増加することができ、沿面距離が長くなるので、樹脂外装の耐湿性が高められるとともにコンデンサの低背化を図ることができる。
(2) コンデンサ素子を覆う樹脂外装の端子導出部から外部端子を引き出し、外部端子を凹部で折り曲げるので、外部端子の折り曲げ加工の精度を高められ、コンデンサの低背化に寄与する。
(3) コンデンサ素子を覆う樹脂外装の端子導出部から外部端子を引き出して折り曲げ、外部端子を端子導出部と樹脂外装との間に配置できるので、コンデンサの樹脂外装と外部端子との間に生ずるクリアランスを低減でき、コンデンサの小型化を図ることができる。
(4) 樹脂外装の端子導出部の樹脂層を厚く設定できるので、コンデンサ素子を覆う樹脂外装の厚さを薄くでき、コンデンサの小型化を図ることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係るコンデンサの構成例を示す縦断面図である。 コンデンサの外部端子の加工の一例を示す断面図である。 外部端子の成形加工を示す縦断面図である。 第2の実施の形態に係るコンデンサの構成例を示し、Aはその斜視図、Bは縦断面図である。 外部端子の加工の他の実施の形態を示す図である。 外部端子の加工の他の実施の形態を示す図である。 コンデンサの変形例を示し、Aはその斜視図、Bはその断面を示す図である。 実施品と従来品との対比を示す図である。 従来の外部端子の加工および成形を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るコンデンサの縦断面を示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明のコンデンサおよびその製造方法が限定されない。
図1に示すコンデンサ2はたとえば、電解コンデンサである。コンデンサ素子4の外面は樹脂モールドで形成された樹脂外装6で覆われ、コンデンサ素子4に接続されている外部端子8−1、8−2が樹脂外装6から導出されている。外部端子8−1は陽極端子であり、コンデンサ素子4の陽極側に接続されている。外部端子8−2は陰極端子であり、コンデンサ素子4の陰極側に接続されている。コンデンサ素子4はたとえば、陽極側の電極箔と、陰極側の電極箔との間にセパレータを挟み込んで巻回された素子体に固体電解質層を形成している。外部端子8−1、8−2はコンデンサ素子4の素子端面10から引き出されている。
コンデンサ素子4を覆う樹脂外装6には一対の端子導出部12が形成されている。この端子導出部12の樹脂厚tは最大樹脂厚tmax に設定されている。各端子導出部12を除いて樹脂外装6は、コンデンサ素子4の外面を覆う一様な樹脂厚tmin に形成されている。
各端子導出部12は、円錐状の突出部で形成されている。したがって、端子導出部12の樹脂厚t=tmax は、外部端子8−1、8−2と樹脂外装6との界面面積の幅、樹脂外装6に外部端子8が触れる沿面距離を示している。
各外部端子8−1、8−2は平坦部13を有し、この平坦部13にノッチ14が形成されている。平坦部13は丸棒状の外部端子をたとえば加圧成形により加工されたものである。ノッチ14は凹部の一例である。各外部端子8−1、8−2は、ノッチ14を内側にして折り曲げられている。各外部端子8−1、8−2は、端子導出部12の頂部と樹脂外装6の面部との間に一部が配置されている。つまり、この実施の形態では平坦状の外部端子8−1、8−2の半分以上が端子導出部12と樹脂外装6の面部との間に配置されている。これにより、コンデンサ2がフェイスボンディング(面実装)部品を構成している。
また、外部端子8−1、8−2がノッチ14で折り曲げられており、このノッチ14の屈曲部分の内部に各端子導出部12が配置される。つまり、各端子導出部12には、折り曲げられたノッチ14が被さり、ノッチ14に各端子導出部12が収納されている。
ここで、端子導出部12の頂部と樹脂外装6の面部との間には各端子導出部12が配置される空間部が生じる。この空間部は、二つの端子導出部12の頂部を含み、樹脂外装6の平坦面部と平行な仮想面を想定することができ、この仮想面と、樹脂外装6の平坦面部16の面との間に生じる空間を指す。なお、二つの端子導出部12,12の頂部は、設計上での頂部を指し、樹脂外装6を形成した際の製造上で発生する公差を含む。しかし、この公差を含んだ実際の頂部を基準とした仮想面を想定してもよく、また、想定しない場合のいずれであってもよい。
この実施の形態のコンデンサ2によれば、次のような効果が得られる。
(1) 端子導出部12により外部端子8−1、8−2と樹脂外装6の接触面積(沿面距離)が確保されている。したがって、コンデンサ2の耐湿性が高められているとともに、コンデンサ2の低背化が図られる。
(2) 樹脂外装6には端子導出部12が形成され、この端子導出部12から外部端子8−1、8−2が引き出されている。このため、外部端子8−1、8−2の折り曲げの自由度が増し、これにより、ノッチ14の加工位置の自由度が増す。この結果、ノッチ14の成形加工の容易化が図られ、ノッチ14を形成する金型の精度設定や加工の容易化を図ることができる。
このコンデンサ2の製造方法の一例について説明する。
<樹脂外装6の形成(コンデンサ素子4の樹脂モールド)>
図2のAは、コンデンサ素子4の樹脂外装6を示している。たとえば、陽極側の電極箔と、陰極側の電極箔との間にセパレータを挟み込んで巻回された素子体に固体電解質層を形成してコンデンサ素子4を形成する。コンデンサ素子4の陽極箔には陽極側の外部端子8−1、陰極箔には陰極側の外部端子8−2をコールドウェルド(冷間圧接)やステッチ法により接続する。このコンデンサ素子4を成形型のキャビティに装填し、コンデンサ素子4の外面に樹脂モールドを施す。これにより、コンデンサ素子4の外面を覆う樹脂外装6が形成され、コンデンサ素子4の素子端面10から引き出された外部端子8−1、8−2が樹脂外装6から導出される。外部端子8−1、8−2はたとえば、アルミニウムなどの導体ワイヤで形成されている。
<外部端子8−1、8−2の凹部加工>
図2のBは、ノッチ14が加工された外部端子8−1、8−2を示している。各外部端子8−1、8−2の成形加工により、各外部端子8−1、8−2に平坦部13と、第1のノッチ14−1と、第2のノッチ14−2とを形成する。平坦部13は偏平部の一例である。ノッチ14−1は、折り曲げられる外部端子8−1、8−2の内側面部に形成された凹部である。これに対し、ノッチ14−2は、ノッチ14−1がある面部に対して裏面(背面)側の面部に形成された凹部である。ともに各外部端子8−1、8−2の折り曲げ加工を容易にし、各外部端子8−1、8−2の折り曲げの加工位置を決定する。
<外部端子8−1、8−2の成形加工>
図3のAは成形前の外部端子8−1、8−2を示している。図3のBは成形後の外部端子8−1、8−2を示している。
各外部端子8−1、8−2にノッチ14−1を内側にして折り曲げ加工を施す。ノッチ14−2は折り曲げによる外部端子8−1、8−2の塑性変形をアシストする。これにより、各外部端子8−1、8−2の折り曲げ精度が一様になる。
折り曲げられた各外部端子8−1、8−2は、図3のBに示すように、樹脂外装6の端子導出部12の頂部と樹脂外装6の平坦面部16との間に外部端子8−1、8−2の一部が配置される。これにより、各外部端子8−1、8−2の折り曲げ精度が高められる。
この実施の形態のコンデンサ2の製造方法によれば、次のような効果が得られる。
(1) 樹脂モールドおよび端子界面の密着距離を長くするので、樹脂外装6の気密性が高められる。これにより、コンデンサ2の耐湿性を向上させることができる。
(2) 外部端子8−1、8−2の曲げ応力を緩和でき、曲げ応力がコンデンサ素子4側への波及を抑制できる。これにより、外部端子8−1、8−2とコンデンサ素子4との接続強度の低下や、接続抵抗の増加を抑制できる。
(3) 外部端子8−1、8−2の曲げ応力が緩和されるので、樹脂外装6と外部端子8−1、8−2との密着性の低下を防止できる。これにより、外部端子8−1、8−2との密着部分での樹脂外装6の気密性低下を防止できる。
(4) 外部端子8−1、8−2の曲げ加工の歩留りが高められ、コンデンサ2の製品不良を抑制できる。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係るコンデンサ2を示している。図4のAは、コンデンサ2の成形前の外部端子8−1、8−2を示している。図4のBはコンデンサ2の成形後の外部端子8−1、8−2を示している。
図4のAに示すコンデンサ2では、コンデンサ素子4の表面を一様に覆う樹脂外装6の樹脂端面18に端子収納溝20を形成している。この端子収納溝20の形成により、端子導出部12の樹脂厚tが端子収納溝20の樹脂厚tmin に対して最大樹脂厚tmax に形成されている。
各外部端子8−1、8−2は、既述の加工により、樹脂外装6の端子収納溝20内に折り曲げられている。したがって、コンデンサ2は各外部端子8−1、8−2の加工精度が高められたフェイスボンディング部品を構成している。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、樹脂外装6の端子導出部12と樹脂外装6の面部(樹脂端面18)との間に外部端子8−1、8−2の一部を備えているが、これに限定されない。樹脂外装6の端子導出部12と樹脂外装6の面部(樹脂端面18)との間に外部端子8−1、8−2の全部を設置してもよい。
(2) ノッチ14−1、14−2の断面形状は、図5のAに示すように、ともに断面形状としてもよく、図5のBに示すように、ノッチ14−1のみを断面V字形状としてもよい。また、図5のCに示すように、ノッチ14−2は、断面半円形状としてもよい。
(3) ノッチ14−1のノッチ幅は図6のAに示すように、ノッチ14−2のノッチ幅より大きくしてもよいし、図6のBに示すように、ノッチ14−2のノッチ幅は、ノッチ14−1のノッチ幅より大きくしてもよい。また、ノッチ14−1、14−2の形成位置はずらしてもよく、図6のCに示すように、ノッチ14−2の形成位置をノッチ14−1より外部端子8−1、8−2の先端側にずらしてもよい。また、図6のDに示すように、ノッチ14−2の形成始端をノッチ14−1の形成終端に配置してもよい。また、図6のEに示すように、ノッチ14−1の終端側にノッチ14−2の最深部を設定してもよい。
(4) 上記実施の形態では各ノッチ14−1、14−2を加圧成形で形成したが、切削加工で形成してもよい。
(5) 上記の実施形態では、コンデンサの実装面、側面および上面の樹脂厚を一定の厚さtminとして説明したが、これに限定されない。コンデンサの実装面、側面、上面の樹脂厚は、それぞれ異なっていても良い。たとえば、側面の樹脂厚がコンデンサ素子の外径寸法によって変動する場合には、樹脂厚tmin をコンデンサの実装面、側面または上面で、異ならせてもよい。
(6) 上記実施形態では、端子導出部12の樹脂厚を最大樹脂厚tmaxと説明したが、これに限定されない。端子導出部12が外部端子8−1、8−2に対向する外装樹脂の端面部の樹脂厚より厚く設定してもよい。たとえば、図7のAおよびBに示すように、2つの端子導出部12の間の樹脂外装の端面に端子導出部12の頂部より突出する凸部22を形成し、凸部22により樹脂厚を部分的に異ならせてもよい。
このような凸部22を外部端子8−1,8−2の間に形成すれば、基板上に実装して半田付け接続する際に、凸部22で絶縁性を高めることができる。つまり、半田を凸部22で分離することができるので、外部端子8−1と外部端子8−2の半田による短絡を防止することができる。この凸部22の高さを外部端子8−1,8−2の断面高さと同一高さに設定すれば、基板に対する表面実装の際にコンデンサ2の基板に対する配置の安定性を向上させることができる。
図8は、実施例と比較例の対比を示している。図8のAは本発明の実施品の断面を示している。図8のBは従来品を示している。
実施例および比較例は同形状のコンデンサ素子4を用いている。実施品と従来品の相違は、実施品では、樹脂外装6を一様にし、既述(第1の実施の形態)の端子導出部12を形成している。これに対し、従来品では、樹脂外装6の気密性を改善するため、端子導出側の樹脂厚tを厚く設定し、他の部分の樹脂外装6を実施品と同様にしている。
このように、各外部端子8−1、8−2と樹脂外装6の接触面積および沿面距離は、実施例および比較例とも同じであるが、同一の耐湿性を得るために、比較例では、端子引き出し側の樹脂外装100が一様な樹脂厚であるために使用樹脂量が多く、コンデンサの軽量化を妨げる。
また、コンデンサの大きさでは、先に示した対比から明らかなように、同形状のコンデンサ素子4を用いても、従来品では樹脂外装6を一様にしても、端子導出側の樹脂厚tが厚いことに加え、外部端子8−1、8−2の加工精度を維持するために樹脂外装6との間にクリアランス110(図8)を生じている。実施例および比較例の高さを比較すると、外部端子8−1、8−2の厚さ以上の差Δtが生じている。この分だけ、比較例ではコンデンサ2の低背化および小型化が妨げられるのに対し、実施品ではコンデンサ2の低背化および小型化が図られている。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明のコンデンサおよびその製造方法では、コンデンサ素子を覆い、少なくとも端子導出部を最大樹脂厚に設定した樹脂外装を形成し、端子導出部から導出され、折り曲げ面部に備えたノッチを内側にして折り曲げられ、樹脂外装の端子導出部と樹脂外装の面部との間に一部または全部が配置された外部端子を備えている。これにより、樹脂外装と外部端子との接触界面の面積が増すとともに、沿面距離が長くなり、樹脂外装の耐湿性が高められ、コンデンサの低背化が図られる。
また、外部端子の加工精度を高められ、コンデンサの低背化が図られる。
また、端子導出部と樹脂外装との間に外部端子を配置できるので、コンデンサの樹脂外装と外部端子との間のクリアランスが低減され、コンデンサの小型化が図られる。
さらには、コンデンサ素子を覆う樹脂外装の厚さを薄くでき、コンデンサの小型化が図られる。
2 コンデンサ
4 コンデンサ素子
6 樹脂外装
8−1、8−2 外部端子
10 素子端面
12 端子導出部
t 樹脂厚
tmax 最大樹脂厚
tmin 樹脂厚
13 平坦面部
14 ノッチ
14−1 第1のノッチ
14−2 第2のノッチ
16 平坦面部
18 樹脂端面
20 端子収納溝
22 凸部
100 樹脂外装
102 端子導出部
t1 厚さ
t2 厚さ
104 外部端子
106 凹部
108 余裕幅
110 クリアランス

Claims (4)

  1. コンデンサ素子を被覆する樹脂外装と、
    前記樹脂外装に形成された端子導出部から導出されて折り曲げられ、前記樹脂外装側に配置された外部端子と、
    を備え、前記外部端子に設けられた凹部内に前記端子導出部の一部が配置されていることを特徴とするコンデンサ。
  2. 前記端子導出部は前記樹脂外装から突出する突出部であり、この突出部の少なくとも一部が前記外部端子の前記凹部内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記外部端子は、折り曲げ加工前に、偏平部と、該偏平部の折り曲げ方向の面部に形成された第1の凹部と、前記折り曲げ方向と反対方向の面部に形成された第2の凹部とを備え、
    前記第1の凹部と前記第2の凹部とが前記樹脂外装の端子導出部から異なった位置に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンデンサ。
  4. コンデンサ素子を樹脂外装で覆うコンデンサの製造方法であって、
    端子導出部が設けられた樹脂外装で前記コンデンサ素子を被覆し、
    前記樹脂外装の前記端子導出部から外部端子を導出して折り曲げ、
    前記外部端子に形成された凹部内に前記端子導出部の一部を配置することを特徴とするコンデンサの製造方法。

JP2012029227A 2012-02-14 2012-02-14 コンデンサおよびその製造方法 Active JP5853750B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012029227A JP5853750B2 (ja) 2012-02-14 2012-02-14 コンデンサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012029227A JP5853750B2 (ja) 2012-02-14 2012-02-14 コンデンサおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013168402A JP2013168402A (ja) 2013-08-29
JP5853750B2 true JP5853750B2 (ja) 2016-02-09

Family

ID=49178622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012029227A Active JP5853750B2 (ja) 2012-02-14 2012-02-14 コンデンサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5853750B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6164971B2 (ja) * 2013-08-07 2017-07-19 ニチコン株式会社 面実装型電子部品およびその製造方法
JP2017220485A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 ニチコン株式会社 ケースレスフィルムコンデンサ
JP7357263B2 (ja) * 2019-01-31 2023-10-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサ及び座板
WO2023032831A1 (ja) * 2021-08-31 2023-03-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサ及び座板

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2543773B2 (ja) * 1990-01-31 1996-10-16 エルナー株式会社 アルミニウム電解コンデンサ
JP3177516B2 (ja) * 1990-06-25 2001-06-18 日本ケミコン株式会社 チップ形電解コンデンサ
JP3395792B2 (ja) * 1992-05-29 2003-04-14 日本ケミコン株式会社 電子部品
JP4328916B2 (ja) * 1998-04-30 2009-09-09 エルナー株式会社 電子部品およびその製造方法
JP2001351806A (ja) * 2000-06-07 2001-12-21 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 電子部品
JP3920670B2 (ja) * 2002-03-14 2007-05-30 三洋電機株式会社 固体電解コンデンサ
JP2006012956A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品
JP2009038196A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Denso Corp 電子装置およびワイヤボンディング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013168402A (ja) 2013-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4450378B2 (ja) 表面実装型コンデンサ及びその製造方法
US7542267B2 (en) Lead frame, method of manufacturing a face-down terminal solid electrolytic capacitor using the lead frame, and face-down terminal solid electrolytic capacitor manufactured by the method
JP3920670B2 (ja) 固体電解コンデンサ
US7869190B2 (en) Solid electrolytic capacitor
US8416558B2 (en) Solid electrolytic capacitor and method for manufacturing same
US6807045B2 (en) Thin surface mounted type solid electrolytic capacitor
US7149077B2 (en) Solid electrolytic capacitor with face-down terminals, manufacturing method of the same, and lead frame for use therein
JP5853750B2 (ja) コンデンサおよびその製造方法
JP2006190929A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
US11081289B2 (en) Tantalum capacitor
TWI611444B (zh) 電容器及其製造方法
JP5488328B2 (ja) 電子部品およびその製造方法
JP7178609B2 (ja) 電解コンデンサ
JP6221071B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP6083159B2 (ja) コンデンサおよびその製造方法
US20220319778A1 (en) Electrolytic capacitor
JP5898927B2 (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JP6179102B2 (ja) コンデンサおよびその製造方法
KR101283069B1 (ko) 고체 전해 컨덴서
JP6796756B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2005101480A (ja) リードフレームを具えた電子部品
JP2005203608A (ja) 固体電解コンデンサ
JP5261538B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JPH021858Y2 (ja)
KR20080041359A (ko) 리드 프레임, 리드 프레임을 이용한 페이스 다운 단자형고체 전해 커패시터를 제조하는 방법, 및 그 방법에 의해제조된 페이스 다운 단자형 고체 전해 커패시터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5853750

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150