JP5853512B2 - 細胞培養容器とその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)支持体と、
基材、及び、該基材の表面上に形成された、所定の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層を備える細胞培養基材と、
前記支持体と前記細胞培養基材とを接合する接合部と、を備え、
前記接合部は、細胞非接着性の表面を有し、且つ、前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁の少なくとも一部を被覆するように配置されていることを特徴とする細胞培養容器。
(2)前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁のうち前記接合部により被覆される部分が、前記細胞培養基材の周縁に位置する部分である、(1)の細胞培養容器。
(3)前記支持体には、該支持体を貫通する開口部が形成されており、
前記細胞培養基材は、前記開口部を塞ぐように配置されている、(1)又は(2)の細胞培養容器。
(4)基材と、該基材の表面上に形成された、所定の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層とを備える細胞培養基材を、該機能性層を備えた面を内側とし、該細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とを接合して形成される筒状の胴部材であって、前記細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とが、細胞非接着性の表面を有する接合部であって、且つ、該二つの側端部に位置する該機能性層の少なくとも一部を被覆するように配置された接合部により接合されている胴部材と、
前記筒状の胴部材の一端に接合された、該一端を閉塞する底部材と、
前記筒状の胴部材の他端に接合された、通孔が形成された首部材と、を備えたボトル型の細胞培養容器。
(5)支持体と、
基材、及び該基材の表面上に形成された、所定の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層を備える細胞培養基材と、
前記支持体と前記細胞培養基材とを接合する接合部と、を備える細胞培養容器の製造方法であって、
前記支持体と、前記細胞培養基材と、細胞非接着性を有する材料を硬化により生成可能な成分を含む硬化性塗工液との組み合せであって、前記硬化性塗工液が、前記細胞培養基材の前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁の少なくとも一部を被覆する位置と、前記支持体と前記細胞培養基材とを接合することが可能な位置とに少なくとも適用されている前記組み合わせ、を準備する工程と、
前記組み合わせにおいて前記硬化性塗工液を硬化させることにより前記接合部を形成する工程と、を含む前記方法。
(6)前記支持体には、該支持体を貫通する開口部が形成されており、
前記組み合わせにおいて、前記細胞培養基材は前記開口部を塞ぐように配置されており、前記硬化性塗工液が適用される、前記支持体と前記細胞培養基材とを接合することが可能な位置が、前記開口部の周縁の少なくとも一部を含む、(5)の方法。
(7)前記組み合わせにおいて、前記細胞培養基材の前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁のうち前記硬化性塗工液により被覆される部分が、前記細胞培養基材の周縁に位置する部分である、(5)又は(6)の方法。
(8)基材と、該基材の表面上に形成された、所定の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層とを備える細胞培養基材を、該機能性層を備えた面を内側とし、該細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とを、接合部により接合して形成される筒状の胴部材と、
前記筒状の胴部材の一端に接合された、該一端を閉塞する底部材と、
前記筒状の胴部材の他端に接合された、通孔が形成された首部材と、を備えたボトル型の細胞培養容器の製造方法であって、
前記機能性層を備えた面を内側とし、前記細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とが相互に接合可能な位置に配置されるように筒状に加工した前記細胞培養基材と、細胞非接着性を有する材料を硬化により生成可能な成分を含む硬化性塗工液との組み合わせであって、前記硬化性塗工液が、前記細胞培養基材における前記二つの側端部に位置する機能性層の少なくとも一部を被覆する位置と、前記二つの側端部を接合することが可能な位置とに少なくとも適用されている前記組み合わせを準備する工程と、
前記組み合わせにおいて前記硬化性塗工液を硬化させることにより前記接合部を形成して、前記筒状の胴部材を形成する工程と、
前記筒状の胴部材の一端に前記底部材を取り付け、他端に前記首部材を取り付ける工程と、を含む方法。
(9)(1)〜(4)のいずれかの細胞培養容器の前記機能性層上で細胞を培養する工程と、
前記機能性層に、前記所定の条件を印加して、前記機能性層の表面を細胞非接着性へと変化させる工程と、
培養された細胞の剥離を前記接合部が存在する部位から開始して、前記機能性層から細胞を剥離する工程と、を含むことを特徴とする細胞シートの製造方法。
(細胞培養容器)
まず本発明に係る細胞培養容器について説明する。
支持体10は、細胞と培養液を保持できる構造であることが好ましい。典型的には、図1に示すように、細胞と培養液を保持することが可能なように、円形の底板と、該底板の周縁から上方に立設された側壁とを備える皿状の形状であってもよいし、細胞及び培養液を保持することが可能な他の形状であってもよい。より具体的には、支持体は、シャーレ、フラスコ、ビーカー、ウェルプレート、管等の形状であることができる。また、支持体単独で細胞と培養液を保持できる図1に示すような構造であることは必須ではなく、詳細は後述するが、支持体と細胞培養基材とを組み合わせた形態で細胞と培養液を保持できる構造であってもよい。
細胞培養基材20は、基材22と、基材22上に配置された機能性層24を含む。図1では、機能性層24側を天面として細胞培養基材20が支持体10の内側底面上に配置された例を示す。細胞培養基材20は、支持体10上に少なくとも1つ配置されていればよく、例えば、複数の細胞培養基材が支持体10上に並設されていてもよい。基材22は、上記支持体10の内側に収納可能な大きさや形状であることが好ましい。また、上記支持体10の内側の形状に沿うものであることが好ましい。好ましくは平坦な板状、シート状、フィルム状である。細胞の培養が行いやすいからである。基材22の厚さについても特に制限は無いが、取り扱い性を考慮して、例えば、100μm〜5mmとすることができる。
接合部30は、機能性層24の、培養時に細胞と接触する領域の周縁の少なくとも一部を被覆するように配置され、細胞培養基材20と支持体10とを接合する。図1及び図2では、接合部30が、細胞培養基材20の周縁に位置する機能性層24表面と、細胞培養基材20の外周端面(側面)の全体とを被覆し、支持体10の、細胞培養基材20の外周に近接する部分も被覆している様子を示している。接合部30は、細胞非接着性を有する材料を含み、少なくとも表面が細胞非接着性を有する。接合部30を構成する「細胞非接着性を有する材料」としては、例えば、ポリジメチルシロキサン等のシリコーン系ポリマー、フッ素含有ポリマーといった疎水性ポリマーを挙げることができる。なかでも細胞毒性が低いポリジメチルシロキサンを用いることが好ましい。
本発明の一実施形態に係る細胞培養容器は、第1の実施形態に関して上述した支持体と、細胞培養基材と、接合部とを備える細胞培養容器において、支持体に、当該支持体を貫通する開口部が形成されており、且つ、細胞培養基材が、当該開口部を塞ぐように配置されていることを更なる特徴とする。なお、多くの構成は、上記の実施形態と略同様であるため、重複する説明を省略することがある。
本実施形態に係る細胞培養容器について、図6〜9を参照して説明する。
図6は、本発明に係る細胞培養容器の別の例を示す断面図である。細胞培養容器200は、開口部12が形成された支持体10上に開口部12を塞ぐように細胞培養基材20が配置され、支持体10と細胞培養基材20とが接合部30により接合されている。細胞培養基材20は、基材22と、基材22上に形成された機能性層24を含む。接合部30は、少なくとも細胞非接着性の表面を有し、機能性層24の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁(図6では細胞培養基材20の周縁でもある)の少なくとも一部を被覆するように配置されている。機能性層24表面と接合部30表面で細胞の接着度合いに差があり、かつ物理的な段差が存在する。接合部30は、細胞に対して非接着部として機能する。平面視上の機能性層24との境界近傍に位置する接合部30は、細胞シートの剥離の開始点として作用する。これにより、機能性層24上で作製した細胞シートの剥離が容易となる。
本発明の一実施形態に係る細胞培養容器はボトル型の細胞培養容器であって、
基材と、該基材の表面上に形成された、所定の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層とを備える細胞培養基材を、該機能性層を備えた面を内側とし、該細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とを接合して形成される筒状の胴部材であって、前記細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とが、細胞非接着性の表面を有し、且つ、該二つの側端部に位置する機能性層の少なくとも一部を被覆するように配置された接合部により接合されている胴部材と、
前記筒状の胴部材の一端に接合された、該一端を閉塞する底部材と、
前記筒状の胴部材の他端に接合された、通孔が形成された首部材と
を備えることを特徴とする。なお、多くの構成は、上記の実施形態と略同様であるため、重複する説明を省略することがある。
本実施形態に係る細胞培養容器について、図10を参照して説明する。図10は、本発明に係る細胞培養容器の別の例を示す斜視図及び断面図であり、(A)は斜視図、(B)は(A)のII−IIにおける断面図である。細胞培養容器600は、図10(A)に示すように、孔が無く閉塞した底部材620、この底部材620に対向する、突出した液体用の通孔612を有する首部材610、及び首部材610と底部材620を接続する円筒状の胴部材630を備えている。胴部材630は、細胞培養基材20を、機能性層24を備えた面が内側になるように巻いて、細胞培養基材20の一方の側端部と他方の側端部とを接合部30により接合して形成される。細胞培養容器600は、一般にローラーボトルと呼ばれるタイプの細胞培養容器である。図示していないが、首部材610の液体用の通孔612にボトルキャップが取り付けられる。これにより、首部材610、底部材620、胴部材630、及びボトルキャップにより、細胞培養容器600の内側は密閉された状態となり、安定して細胞培養を行うことができる。図10では、胴部材630が、横断面が円形である円筒形状である例を示すが、これには限定されず、胴部材は筒状である限り、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形であるなど種々の横断面を有する筒形状であることができる。
(細胞培養容器の製造方法)
次に本発明に係る細胞培養容器の製造方法の一例について説明する。本発明の一実施形態に係る細胞培養容器の製造方法は、
支持体と、細胞培養基材と、細胞非接着性を有する材料を硬化により生成可能な成分を含む硬化性塗工液との組み合せであって、前記硬化性塗工液が、前記細胞培養基材の前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁の少なくとも一部を被覆する位置と、前記支持体と前記細胞培養基材とを接合することが可能な位置とに少なくとも適用されている前記組み合わせ、を準備する工程と、
前記組み合わせにおいて前記硬化性塗工液を硬化させることにより前記接合部を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
はじめに基材22を準備する。基材22は、枚葉状態であってもよいし、ロール状態のものであってもよい。この基材22上に機能性層24を形成する方法は特に限定されず、機能性層24の種類に応じた適切な方法を選択すればよい。
細胞培養基材20を更に必要に応じて細胞培養に適した形状に加工してもよい。
次に支持体10を準備する。支持体は、市販品を購入して準備してもよいし、射出成型法等により所望のものを作製して準備してもよい。支持体10上に細胞培養基材20を位置決めして配置する。細胞培養基材20の支持体10と対向する側には、接着剤等が形成されていてもよいし、易接着処理が施されていてもよい。
支持体10の内側の、細胞培養基材20の周縁の一部を被覆するともに、支持体10と細胞培養基材20とを接合可能な位置に接合部用の硬化性塗工液を適用して、前記支持体と前記細胞培養基材と前記硬化性塗工液との組み合せを準備する。細胞培養基材20の周縁や外周端面には表面に機能性の膜を形成したり、表面処理することが困難なために意図せず細胞が付着し、その細胞の剥離を制御することが困難な場合がある。しかし、本発明では、接合部30により細胞培養基材20の周縁の一部又は全部を被覆することで、細胞培養基材20の周縁や外周端面への細胞の付着を防止することができる。塗工液は、平面視で細胞培養基材20の全周にわたって連続的に塗布してもよいし、定められた一部もしくは複数の部分に離散的に塗布してもよい。塗工液は、例えば、インクジェット法、ディスペンス法により、所定の幅や高さとなるに液量制御して行うとよい。
(細胞培養容器の製造方法)
次に本発明に係る細胞培養容器の製造方法の他の例について説明する。本発明の一実施形態に係る細胞培養容器の製造方法は、基材と、該基材の表面上に形成された、所定の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層とを備える細胞培養基材を、該機能性層を備えた面を内側とし、該細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とを、接合部により接合して形成される筒状の胴部材と、
前記筒状の胴部材の一端に接合された、該一端を閉塞する底部材と、
前記筒状の胴部材の他端に接合された、通孔が形成された首部材と、を備えたボトル型の細胞培養容器の製造方法であり
前記機能性層を備えた面を内側とし、前記細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とが相互に接合可能な位置に配置されるように筒状に加工した前記細胞培養基材と、細胞非接着性を有する材料を硬化により生成可能な成分を含む硬化性塗工液との組み合わせであって、前記硬化性塗工液が、前記細胞培養基材における前記二つの側端部に位置する機能性層の少なくとも一部を被覆する位置と、前記二つの側端部を接合することが可能な位置とに少なくとも適用されている前記組み合わせを準備する工程と、
前記組み合わせにおいて前記硬化性塗工液を硬化させることにより前記接合部を形成して、前記筒状の胴部材を形成する工程と、
前記筒状の胴部材の一端に前記底部材を取り付け、他端に前記首部材を取り付ける工程と、
を含むことを特徴とする。
基材22の片側の全面に機能性層24が形成された細胞培養基材20を準備する。図14(A)に示すように、機能性層24を内側にして、細胞培養基材20の一方の側端部と他方の側端部とが相互に接合可能な位置に配置されるように細胞培養基材20を円筒状に加工する。
細胞培養基材20における、二つの側端部に位置する機能性層24の少なくとも一部を被覆し、且つ、前記二つの側端部を接合可能な部位に、細胞非接着性を有する材料を硬化により生成可能な成分を含む硬化性塗工液を適用する。図14では筒状の細胞培養基材20を形成した後に硬化性塗工液を適用する例を示すが、これには限定されず、細胞培養基材20に硬化性塗工液を適用した後に細胞培養基材20を筒状に加工してもよいし、細胞培養基材20の筒状への加工と硬化性塗工液の適用とを同時に実施してもよい。塗工液の適用はディスペンサーなどで実施することができる。適用された塗工液を硬化させることにより接合部30を形成する。接合部30は細胞培養基材20の両側端部を相互に接合し、円筒状の胴部材630が形成される。
(細胞シートの製造方法)
次に本発明に係る細胞シートの製造方法について説明する。本発明の一実施形態に係る細胞シートの製造方法は、上記細胞培養容器の前記機能性層上で細胞培養する工程と、前記機能性層に、所定の条件を印加して、前記機能性層の表面を細胞非接着性へと変化させる工程と、培養された細胞の剥離を前記接合部が存在する部位から開始して、前記機能性層から細胞を剥離する工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明に用いる細胞に特に制限は無いが、接着細胞であることが好ましい。例えば生体内の各組織、臓器を構成する上皮細胞や内皮細胞、収縮性を示す骨格筋細胞、平滑筋細胞、心筋細胞、神経系を構成するニューロン、グリア細胞、線維芽細胞、血管を構成する血管細胞、生体の代謝に関係する肝実質細胞、非肝実質細胞や脂肪細胞、分化能を有する細胞として、種々組織に存在する幹細胞、さらには骨髄細胞、ES細胞、iPS細胞等である。これらのうち少なくとも1種の細胞を用いるとよい。細胞は、組織や器官から直接採取した初代細胞でもよく、あるいは、それらを何代か継代させたもの又は培養下で分化させたものでもよい。
その後、細胞を培養する。培養時間は、通常6時間〜96時間、好ましくは12時間〜72時間である。培養する温度は、通常37℃である。CO2細胞培養装置などを利用して、5%程度のCO2濃度雰囲気下で培養するのが好ましい。培養した後、必要に応じて細胞培養基材を洗浄して接着していない浮遊細胞を洗い流してもよい。このようにして機能性層24上でシート状の細胞(細胞シート52)となるまで培養される。
培養後に、機能性層24の種類に応じて所定の条件を印加して機能性層24の表面を細胞非接着性に変化させる。例えば、機能性層24が温度応答性ポリマーを含む場合、細胞培養容器を臨界溶解温度未満の環境下に移動する。所定の時間が経過した後、細胞培養基材20から細胞シート52を剥離する。接合部30は細胞が接着しない非接着部であるため、当該箇所が剥離開始点となり、細胞培養基材20の表面からの細胞シート52の剥離が促される。機能性層24が、pH応答性ポリマー、イオン応答性ポリマー、光応答性ポリマー等の他の機能性分子を備える場合には、所定の刺激を印加して細胞培養基材20から細胞シート52を剥離することができる。
A.細胞培養基材の作製
N−イソプロピルアクリルアミドを、最終濃度40重量%になるようにイソプロピルアルコール(IPA)に溶解させてN−イソプロピルアクリルアミド溶液を調製した。ポリスチレンフィルムシート(SUNDIC社製OPSシート)を準備した。このポリスチレンフィルムシートに前記N−イソプロピルアクリルアミド溶液を展開し、ミヤバーNO.4でコーティングした。電子線照射装置(岩崎電気社製)を用いて電子線照射を行い、ポリスチレンフィルムシート表面にポリ−N−イソプロピルアクリルアミドをグラフト重合により形成した。このときの電子線照射線量は300kGyであった。ポリ−N−イソプロピルアクリルアミドが結合されたポリスチレンフィルムシートを34.8mmφの円形に切り出し、5℃のイオン交換水を用いて洗浄し、その後乾燥して細胞培養基材を得た。
図12に模式的に示す手順で細胞培養容器を製造した。
支持体として35mmφポリスチレンディッシュ(ベクトンディッキンソン社製)を準備した。このポリスチレンディッシュは、円形の底板と、該底板の周縁から上方に立設された側壁とを備える。当該底板の、ポリスチレンディッシュの内側に面する部分(内側底面)の直径が35mmである。また、重合開始剤を含むポリジメチルシロキサン(東レ・ダウコーニング社製)よりなる塗工液を準備した。ポリスチレンディッシュの内側底面上の、側壁に沿った位置に円を描くように塗工液の幅が約3mm〜4mmとなるよう制御して塗工液をディスペンサーで1周塗布した。上記細胞培養基材とポリスチレンディッシュを位置合わせし、周縁全周が塗工液に埋没するように支持体の内側底面に貼り付けた。その後、温度40℃で加熱して塗工液を硬化させて、細胞培養基材と支持体とを接合した。なお、接合部の最上部の位置と、機能性層であるポリ−N−イソプロピルアクリルアミド層の表面との高さの差が10μmであり、接合部の、機能性層に面する側の側壁形状は、外側に向かって凸であった。これを70%エタノールにて1時間滅菌し、細胞培養容器とした。この細胞培養容器では、前記細胞培養基材の周縁に位置する機能性層及び外周端面が全周にわたり接合部により被覆されている。
ウシ大動脈血管内皮細胞(ヒューマンサイエンス研究資源バンク社より入手)を、1×105cells/cm2になるように調整し、細胞培養容器内に播種した。このとき、使用培地は10%FBS含有DMEM(シグマ製)であった。培養はCO2インキュベーターで37℃、5%CO2の条件にて48時間行った。光学位相差顕微鏡にて細胞がシート状に形成されたことを確認した(図16A1)。
細胞培養容器を20℃、5%CO2条件下のインキュベーターに入庫した。20分後、20℃のインキュベーターから出庫した。細胞シートは細胞培養基材表面から剥離した(図16B1)。この通り、温度を下げるだけで面内均一な細胞シートを得ることができた。
図13に模式的に示す手順で細胞培養容器を製造した。
実施例1と同様に円形の細胞培養基材を準備した。支持体として35mmφポリスチレンディッシュを射出成型法により作製した。このポリスチレンディッシュは、中央に開口部が形成された円形の底板と、該底板の周縁から上方に立設された側壁とを備える。当該底板の、ポリスチレンディッシュの内側に面する部分(内側底面)の直径が35mmであり、当該底板の中央の開口部の直径は27mm(27mmφ)である。ポリスチレンディッシュの内側底面上の、側壁に沿った位置に円を描くように塗工液の幅が約4mmとなるように塗工液をディスペンサーで1周塗布した。実施例1と同様に、上記細胞培養基材とポリスチレンディッシュを位置合わせし、上記細胞培養基材の周縁全周が塗工液に埋没するように支持体の内側底面に貼り付け、その後、温度40℃で加熱して塗工液を硬化させて、細胞培養基材と支持体とを接合し、これを70%エタノールにて1時間滅菌し、細胞培養容器を得た。なお、接合部の最上部の位置と、機能性層であるポリ−N−イソプロピルアクリルアミド層の表面との高さの差が10μmであり、接合部の、機能性層に面する側の側壁形状は、外側に向かって凸であった。この細胞培養容器では、前記細胞培養基材の周縁に位置する機能性層及び外周端面が全周にわたり接合部により被覆されている。
実施例1と同様に円形の細胞培養基材を準備した。この細胞培養基材と、実施例1で用いたのと同様の35mmφポリスチレンディッシュ(ベクトンディッキンソン社製)とを、接着剤を用いて、細胞培養基材のポリ−N−イソプロピルアクリルアミド層が形成されていない側の面と、ポリスチレンディッシュの内側底面との間に接着剤層が形成されるように接着させた。このとき、細胞培養基材の、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド層が形成された面の周縁を含む全面と、細胞培養基材の外周端面とが露出した状態であった。
Claims (9)
- 支持体と、
基材、及び、該基材の表面上に形成された、アクリル系ポリマー及びメタクリル系ポリマーから選択される少なくとも1種であって下限臨界溶解温度が0〜80℃である温度応答性ポリマーを含む、下限臨界溶解温度未満の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層を備える細胞培養基材と、
前記支持体と前記細胞培養基材とを接合する接合部と、を備え、
前記接合部は、シリコーン系ポリマー及びフッ素含有ポリマーから選択される少なくとも1種の疎水性ポリマーを含み、細胞非接着性の表面を有し、且つ、前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁の全周を被覆するように配置されており、
前記接合部は、前記機能性層の表面からの高さが5μm以上となるように形成されており、
前記接合部は、前記接合部が被覆する前記機能性層の表面の法線方向に対して露出している表面を有する
ことを特徴とする細胞培養容器。 - 前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁のうち前記接合部により被覆される部分が、前記細胞培養基材の周縁に位置する部分である、請求項1の細胞培養容器。
- 前記支持体には、該支持体を貫通する開口部が形成されており、
前記細胞培養基材は、前記開口部を塞ぐように配置されている、請求項1又は2の細胞培養容器。 - 基材と、該基材の表面上に形成された、アクリル系ポリマー及びメタクリル系ポリマーから選択される少なくとも1種であって下限臨界溶解温度が0〜80℃である温度応答性ポリマーを含む、下限臨界溶解温度未満の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層とを備える細胞培養基材を、該機能性層を備えた面を内側とし、該細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とを接合して形成される筒状の胴部材であって、前記細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とが、シリコーン系ポリマー及びフッ素含有ポリマーから選択される少なくとも1種の疎水性ポリマーを含み、細胞非接着性の表面を有する接合部であって、且つ、該二つの側端部に位置する該機能性層の全体を被覆するように配置された接合部により接合されている胴部材と、
前記筒状の胴部材の一端に接合された、該一端を閉塞する底部材と、
前記筒状の胴部材の他端に接合された、通孔が形成された首部材と、を備え、
前記接合部は、前記機能性層の表面からの高さが5μm以上となるように形成されており、
前記接合部は、前記接合部が被覆する前記機能性層の表面の法線方向に対して露出している表面を有する
ボトル型の細胞培養容器。 - 支持体と、
基材、及び該基材の表面上に形成された、アクリル系ポリマー及びメタクリル系ポリマーから選択される少なくとも1種であって下限臨界溶解温度が0〜80℃である温度応答性ポリマーを含む、下限臨界溶解温度未満の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層を備える細胞培養基材と、
前記支持体と前記細胞培養基材とを接合する接合部と、を備え、
前記接合部は、シリコーン系ポリマー及びフッ素含有ポリマーから選択される少なくとも1種の疎水性ポリマーを含み、細胞非接着性の表面を有し、且つ、前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁の全周を被覆するように配置されており、
前記接合部は、前記機能性層の表面からの高さが5μm以上となるように形成されており、
前記接合部は、前記接合部が被覆する前記機能性層の表面の法線方向に対して露出している表面を有する
請求項1の細胞培養容器の製造方法であって、
前記支持体と、前記細胞培養基材と、シリコーン系ポリマー及びフッ素含有ポリマーから選択される少なくとも1種の疎水性ポリマーを含む細胞非接着性を有する材料を硬化により生成可能な成分を含む硬化性塗工液との組み合せであって、前記硬化性塗工液が、前記細胞培養基材の前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁の全周を被覆する位置と、前記支持体と前記細胞培養基材とを接合することが可能な位置とに少なくとも適用されている前記組み合わせ、を準備する工程と、
前記組み合わせにおいて前記硬化性塗工液を硬化させることにより前記接合部を形成する工程と、を含む前記方法。 - 前記支持体には、該支持体を貫通する開口部が形成されており、
前記組み合わせにおいて、前記細胞培養基材は前記開口部を塞ぐように配置されており、前記硬化性塗工液が適用される、前記支持体と前記細胞培養基材とを接合することが可能な位置が、前記開口部の周縁の少なくとも一部を含む、請求項5の方法。 - 前記細胞培養基材の前記機能性層の表面の、培養時に細胞と接触する領域の周縁のうち前記硬化性塗工液により被覆される部分が、前記細胞培養基材の周縁に位置する部分である、請求項5又は6の方法。
- 基材と、該基材の表面上に形成された、アクリル系ポリマー及びメタクリル系ポリマーから選択される少なくとも1種であって下限臨界溶解温度が0〜80℃である温度応答性ポリマーを含む、下限臨界溶解温度未満の条件において細胞非接着性へと変化することが可能な細胞接着性の表面を有する機能性層とを備える細胞培養基材を、該機能性層を備えた面を内側とし、該細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とを、接合部により接合して形成される筒状の胴部材であって、前記細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とが、シリコーン系ポリマー及びフッ素含有ポリマーから選択される少なくとも1種の疎水性ポリマーを含み、細胞非接着性の表面を有する接合部であって、且つ、該二つの側端部に位置する該機能性層の全体を被覆するように配置された接合部により接合されている胴部材と、
前記筒状の胴部材の一端に接合された、該一端を閉塞する底部材と、
前記筒状の胴部材の他端に接合された、通孔が形成された首部材と、を備え、
前記接合部は、前記機能性層の表面からの高さが5μm以上となるように形成されており、
前記接合部は、前記接合部が被覆する前記機能性層の表面の法線方向に対して露出している表面を有する
請求項4のボトル型の細胞培養容器の製造方法であって、
前記機能性層を備えた面を内側とし、前記細胞培養基材の一方の側端部と他方の側端部とが相互に接合可能な位置に配置されるように筒状に加工した前記細胞培養基材と、シリコーン系ポリマー及びフッ素含有ポリマーから選択される少なくとも1種の疎水性ポリマーを含む細胞非接着性を有する材料を硬化により生成可能な成分を含む硬化性塗工液との組み合わせであって、前記硬化性塗工液が、前記細胞培養基材における前記二つの側端部に位置する機能性層の全体を被覆する位置と、前記二つの側端部を接合することが可能な位置とに少なくとも適用されている前記組み合わせを準備する工程と、
前記組み合わせにおいて前記硬化性塗工液を硬化させることにより前記接合部を形成して、前記筒状の胴部材を形成する工程と、
前記筒状の胴部材の一端に前記底部材を取り付け、他端に前記首部材を取り付ける工程と、を含む方法。 - 請求項1〜4のいずれかの細胞培養容器の前記機能性層上で細胞を培養する工程と、
前記機能性層に、前記条件を印加して、前記機能性層の表面を細胞非接着性へと変化させる工程と、
培養された細胞の剥離を前記接合部が存在する部位から開始して、前記機能性層から細胞を剥離する工程と、を含むことを特徴とする細胞シートの製造方法。
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