JP5850986B2 - 歯列矯正システム及びその製造方法 - Google Patents

歯列矯正システム及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5850986B2
JP5850986B2 JP2014121082A JP2014121082A JP5850986B2 JP 5850986 B2 JP5850986 B2 JP 5850986B2 JP 2014121082 A JP2014121082 A JP 2014121082A JP 2014121082 A JP2014121082 A JP 2014121082A JP 5850986 B2 JP5850986 B2 JP 5850986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orthodontic
side wall
tooth
protrusion
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014121082A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015000345A (ja
Inventor
▲曾▼振文
Original Assignee
▲曾▼振文
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from TW102120908A external-priority patent/TW201417781A/zh
Application filed by ▲曾▼振文 filed Critical ▲曾▼振文
Publication of JP2015000345A publication Critical patent/JP2015000345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5850986B2 publication Critical patent/JP5850986B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • A61C7/08Mouthpiece-type retainers or positioners, e.g. for both the lower and upper arch
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • A61C7/02Tools for manipulating or working with an orthodontic appliance
    • A61C7/04Tools for manipulating or working with an orthodontic appliance plier-type, e.g. pincers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • A61C7/12Brackets; Arch wires; Combinations thereof; Accessories therefor
    • A61C7/14Brackets; Fixing brackets to teeth

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

本発明は、歯列矯正システム及びその製造方法に関し、特に透明な歯科矯正具を用いた歯列矯正システム及びその製造方法に関する。
図1に示された従来の歯列矯正は、使用者の歯列の各歯100に取付けられる複数のブラケット11と、各ブラケット11を貫通するメタルワイヤ12とを含む。このメタルワイヤ12は、使用者の歯列に各歯100を理想的な位置に移動させる力を提供することができるが、従来の歯列矯正装置は、美観的に好ましくなく、かつ清潔に保つのが難しいという欠点を有している。
図2には、特許文献1に記載された歯列矯正装置が示されており、この歯列矯正装置は同様に、各歯に取付けられる複数のブラケット21と、各ブラケット21を貫通するメタルワイヤ23とを含む。各ブラケット21は、歯の色に近いセラミック材料をコーティングして形成したものであるので、図1に示された歯列矯正装置より美観であるが、依然として、メタルワイヤ23の存在が目立ち、かつ清潔に保つのが難しい欠点を有している。
図3Aと図3Bには、従来の歯列矯正装置の異なる一例が示されている。図示のように、この歯列矯正装置は使用者の歯を包むマウスピース式であり、歯列矯正装置300が使用者の矯正対象歯200に装着された状態が図面に示されている。
この歯列矯正装置300は、矯正対象歯200を包むとともに、図3Aの矢印の方向に沿ったトルクを矯正対象歯200に与えることにより、矯正対象歯200の位置を変えることができる。しかし、図3Bに示されたように、矯正対象歯200が歯列矯正装置300から受けるトルクが強過ぎると、その歯根201が突出してしまうおそれがある。
台湾実用新案第M441455号公報
上記の問題を解決するため、本発明は、美観的で、かつ歯根の突出を防ぐことができる歯列矯正システム及びその製造方法の提供を目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、歯科矯正具と補助調整手段とを備える歯列矯正システムを提供する。該歯科矯正具は、頬側壁と該頬側壁の反対側にある舌側壁とを有し、かつ使用者の歯列の少なくとも一部を収容することができる収容空間が形成されている本体と、前記収容空間から離れる方向に前記本体から突起する主突起部とを更に有する。前記歯科矯正具は透明材料で作製される。前記補助調整手段は、前記歯列の所定の矯正対象歯に接着される取付ユニットと、前記矯正対象歯に矯正力を与えるように前記取付ユニットと前記主突起部との間に取付けられる束縛ユニットとを有する。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記歯科矯正具の前記本体には、前記取付ユニットが取付けられた前記矯正対象歯を露出させることができる露出孔が形成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記歯科矯正具は、前記主突起部と共に前記露出孔を挟むように形成され、かつ前記収容空間から離れる方向に前記本体から突起する補助突起部を更に有する。前記補助調整手段は2つの前記束縛ユニットを有し、かつ各束縛ユニットは、前記矯正対象歯に矯正力を与えるように前記主突起部又は前記補助突起部と前記取付ユニットとの間に取付けられることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記取付ユニットは2つの湾曲部を有する略Z字形に形成されている。前記2つの束縛ユニットはそれぞれ、1つの湾曲部にかかるように前記取付ユニットに取付けられることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁と前記舌側壁とのうち少なくとも1つには、前記収容空間と空間的に連続され、かつ前記収容空間内に収容された前記歯列が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間が形成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁と前記舌側壁とには、1つの前記遊び空間が形成されている。また、前記頬側壁と前記舌側壁とには、前記収容空間に向って異なる方向へ突起する矯正突起が形成されている。この矯正突起は、前記収容空間内に収容された前記歯列の矯正対象歯を矯正する方向に押動するように形成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁と前記舌側壁とにそれぞれ形成されている前記2つの矯正突起は、垂直方向において間隔を空けて配置されている。前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記舌側壁によって形成された前記遊び空間に向き、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記頬側壁によって形成された前記遊び空間に向くように構成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に所定のトルクを提供するように構成され、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に前記所定のトルクと反対する反対のトルクを提供するように構成されている。前記反対のトルクは、前記矯正対象歯を回転させる前記所定のトルクの方向に反対し、かつ前記所定のトルクと共に前記矯正対象歯を所定の方向に移動させるように構成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に所定のトルクを提供するように構成され、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に前記所定のトルクと反対する反対のトルクを提供するように構成されている。前記反対のトルクは、前記所定のトルクと共に前記矯正対象歯の歯根が突出することを防ぎ、かつ該矯正対象歯を所定の方向に回転させ移動させるように構成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁と前記舌側壁とにそれぞれ形成されている前記2つの矯正突起は、水平方向において間隔を空けて配置され、かつ前記矯正対象歯を所定の方向に回転させるように構成されている。前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記舌側壁によって形成された前記遊び空間に向き、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記頬側壁によって形成された前記遊び空間に向くように構成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムは、両端にヘッド部とハンドル部とがそれぞれ形成された2つのヒンジアームが結合されて構成された調整ペンチを更に備える。2つのヒンジアームが有する2つのヘッド部において、1つのヘッド部には成型突起が形成され、もう1つのヘッド部には該成型突起と結合することができる成型凹部が形成されている。前記成型突起と前記成型凹部とで前記歯科矯正具の前記本体に挟むことにより、前記主突起部、前記補助突起部又は前記矯正突起を形成することができる。前記成型凹部と対向する前記成型突起の先端には、前記本体に当接される当接面が形成されている。該当接面は、平面と曲面と斜面とのうちのいずれか1種に形成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記成型突起で、前記矯正対象歯を回転させることができる垂直ストリップ状の前記矯正突起を形成するか、前記矯正対象歯を移動させることができる水平ストリップ状の前記矯正突起を形成するか、或いは先端が斜面になっている柱体状の前記主突起部又は前記補助突起部を形成することができることが好ましい。
上記の目的を達成するため、本発明は、歯科矯正具を備える歯列矯正システムを更に提供する。該歯科矯正具には、頬側壁と該頬側壁の反対側にある舌側壁とが形成されている。該歯科矯正具は、使用者の歯列の少なくとも一つの歯を収容することができる収容空間が形成されている本体を有する。前記歯科矯正具は透明材料で作製される。前記頬側壁と前記舌側壁とのうち少なくとも1つには、前記収容空間と空間的に連続され、かつ前記収容空間内に収容された前記一つの歯が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間が形成されている。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁と前記舌側壁とには、少なくとも1つの前記遊び空間が形成されている。また、前記頬側壁と前記舌側壁とには、前記収容空間に向かって異なる方向へ突起する矯正突起がそれぞれ形成されている。この矯正突起は、前記収容空間内に収容された前記歯列の矯正対象歯を矯正する方向に押動するように形成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁と前記舌側壁とにそれぞれ形成されている前記2つの矯正突起は、垂直方向において間隔を空けて配置されている。前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記舌側壁によって形成された前記遊び空間に向き、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記頬側壁によって形成された前記遊び空間に向くように構成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に所定のトルクを提供するように構成され、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に前記所定のトルクと反対する反対のトルクを提供するように構成されている。前記反対のトルクは、前記矯正対象歯を回転させる前記所定のトルクの方向に反対し、かつ前記所定のトルクと共に前記矯正対象歯を所定の方向に移動させるように構成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に所定のトルクを提供するように構成され、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に前記所定のトルクと反対する反対のトルクを提供するように構成されている。前記反対のトルクは、前記所定のトルクと共に前記矯正対象歯の歯根が突出することを防ぎ、かつ該矯正対象歯を所定の方向に移動させるように構成されることが好ましい。
上記の歯列矯正システムにおいて、前記頬側壁と前記舌側壁とにそれぞれ形成されている前記2つの矯正突起は、水平方向において間隔を空けて配置され、かつ前記矯正対象歯を所定の方向に回転させるように構成されている。前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記舌側壁によって形成された前記遊び空間に向き、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記頬側壁によって形成された前記遊び空間に向くように構成されることが好ましい。
上記の目的を達成するため、本発明は、次のステップを含む歯列矯正システムの製造方法を更に提供する。この製造方法は、使用者の歯列に基づいて歯型模型を作製する工程と、前記歯型模型の少なくとも1つの矯正対象模型歯を理想的形状に形成する工程と、前記矯正対象模型歯に対応する少なくとも1つの遊びブロックを前記歯型模型に形成する工程と、前記歯型模型を用いて透明材料で歯科矯正具を作製し、かつ該歯科矯正具が、頬側壁と該頬側壁の反対側にある舌側壁とを有し、かつ使用者の歯列の少なくとも前記矯正対象模型歯が対応する矯正対象歯を収容することができる収容空間が形成されている本体を更に有し、かつ前記遊びブロックによって、前記収容空間と空間的に連続され、前記収容空間内に収容された前記矯正対象歯が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間を有するように作製する工程とを含む。
上記の歯列矯正システムの製造方法の前記歯型模型に遊びブロックを形成する工程において、前記歯型模型の頬側壁と舌側壁とに前記矯正対象模型歯に対応する1つの遊びブロックをそれぞれ形成する。前記歯型模型を用いて透明材料で作製した前記歯科矯正具の前記頬側壁と前記舌側壁とには、前記矯正対象歯が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間を形成する。前記歯科矯正具において、前記舌側壁に形成された遊び空間に向く矯正突起を前記歯科矯正具の前記頬側壁に形成し、前記頬側壁に形成された遊び空間に向く矯正突起を前記歯科矯正具の前記舌側壁に形成する。形成された2つの矯正突起は、前記収容空間に向って異なる方向へ突起することが好ましい。
上述したとおり、本発明は、透明材料にで作製した歯科矯正具3を使用するので、図1、図2に示された従来の歯列矯正装置より美観的である。また、矯正対象歯61が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間3110が形成されていることにより、矯正対象歯61の移動を確保することができる。また、矯正突起32で矯正対象歯61に異なる方向のトルクを与えることによって、歯根60の突出を防ぎ、かつ矯正対象歯61を理想的な位置に矯正することができる。
使用者の歯に装着された従来の歯列矯正装置の一例を示す説明図である。 使用者の歯に装着された従来の歯列矯正装置の異なる一例を示す説明図である。 使用者の歯に装着された従来の歯列矯正装置の異なる一例を示す縦断面図である。 図3Aの歯列矯正装置を使用することにより、矯正対象歯200の歯根201が突出してしまうことを示す縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係る歯列矯正システム外部構成と、それが歯列に装着された様子を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る歯列矯正システムの構成とそれが歯列に装着された様子を示す縦断面図である。 2つの矯正突起が形成されている本発明の第一実施形態の歯列矯正システムの構成とそれが歯列に装着された様子を示す縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係る歯列矯正システムに形成された矯正突起が矯正対象歯に矯正力を与えることと、その歯列矯正システムが歯列に装着された様子を示す横断面図である。 本発明の第一実施形態に係る歯列矯正システムに形成された矯正突起が矯正対象歯に矯正力を与えることと、その歯列矯正システムが歯列に装着された様子を示す横断面図である。 本発明の歯列矯正システムに使用する調整ペンチの構成を示す斜視図である。 本発明の歯列矯正システムに使用する調整ペンチの実施例を示す斜視図である。 本発明の歯列矯正システムに使用する調整ペンチの実施例を示す斜視図である。 本発明の歯列矯正システムに使用する調整ペンチの実施例を示す斜視図である。 本発明の歯列矯正システムに使用する調整ペンチの実施例を示す斜視図である。 本発明の歯列矯正システムに使用する調整ペンチの実施例を示す斜視図である。 本発明の歯列矯正システムの調整ペンチを使用して、歯科矯正具に矯正突起を形成することを示す説明図である。 本発明の歯列矯正システムの第2の実施形態の構成が示される斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る歯列矯正システムの歯科矯正具の外部構成と、それが歯列に装着された様子を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る歯列矯正システムの補助調整手段の外部構成を示す斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る歯列矯正システムの歯科矯正具の外部構成と、それが歯列に装着された様子を示す斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る歯列矯正システムの歯科矯正具の外部構成と、それが歯列に装着された様子を示す斜視図である。 本発明の歯列矯正システムの製造方法を示すフローチャートである。
以下、各図面を参照しながら、本発明の好ましい各実施形態について詳しく説明する。
図4は、本発明の第一実施形態に係る歯列矯正システムの外部構成とそれが歯列に装着された様子を示す斜視図であり、図5は、本発明の第一実施形態に係る歯列矯正システムの構成とそれが歯列に装着された様子を示す縦断面図である。
図4及び図5に示されたように、本発明の第一実施形態に係る歯列矯正システムは、歯科矯正具3を備えている。この歯科矯正具3は透明材料で作製された本体31を有している。この本体31は、これを使用者の歯列6に装着するときに使用者の頬の内側に位置する頬側壁312と、頬側壁312と所定の距離を空けるように当該頬側壁312の反対側に形成され、かつ本体31を使用者の歯列に装着するときに使用者の舌側に位置する舌側壁313とを有する。頬側壁312と舌側壁313との間には、使用者の歯列6において矯正の対象になる矯正対象歯61を収容する収容空間311が形成されている。
この実施形態の頬側壁312と舌側壁313は、収容空間311を形成するように一体に連続され、かつ収容空間311内に収容された矯正対象歯61が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間3110を有するように形成されている。
図6は、2つの矯正突起32が形成されている本発明の第一実施形態の歯列矯正システムの構成と、それが歯列に装着された様子を示す縦断面図である。
図6に示されたように、矯正対象歯61に対して回転又は移動などの矯正を行う必要がある場合、矯正対象歯61の状況にあわせて、例えばそれぞれ頬側壁312と舌側壁313によって形成された遊び空間3110に向く2つの矯正突起32を形成することができる。1つの矯正突起32は、舌側壁313によって形成された遊び空間3110に向くように頬側壁312から突起し、もう1つの矯正突起32は、頬側壁312によって形成された遊び空間3110に向くように舌側壁313から突起する。2つの矯正突起32がそれぞれ2つの収容空間311に向かって異なる方向へ突起していることにより、収容空間311内に収容される歯列6のうちの矯正対象歯61を矯正する方向に押動することができる。
頬側壁312に形成されている矯正突起32は、矯正対象歯61に所定のトルクを提供するように構成され、舌側壁313に形成されている矯正突起32は、矯正対象歯61に前記所定のトルクと反対する反対のトルクを提供するように構成されている。前記反対のトルクは、矯正対象歯61を回転させる前記所定のトルクの方向に反対し、かつ前記所定のトルクと共に矯正対象歯61を図中6の矢印の方向へ回転させることができる。上述したとおり、本発明は矯正突起32を複数形成することにより、歯根60を突出させるトルクが発生することを防ぐことができる。
図7Aと図7Bはそれぞれ、本発明の第一実施形態に係る歯列矯正システムに形成された矯正突起32の矯正対象歯61に矯正力を与えることと、歯列矯正システムが歯列6に装着された様子が示する横断面図である。
図7Aに示されたように、歯科矯正具3の本体31の頬側壁312と舌側壁313にそれぞれ形成されている2つの矯正突起32は、水平面において方向がずれるように配置されている。これにより、図7Aの矢印の方向に沿ったトルクを矯正対象歯61に与え、矯正対象歯61を水平面において回転させることにより、それを矯正することができる。矯正対象歯61を矯正するこのトルクは、頬側壁312と舌側壁313にそれぞれ形成されている2つの矯正突起32が矯正対象歯61を押当するようにより形成される。これにより、矯正対象歯61が希望外の位置まで移動されることを防ぐことができる。この実施形態において、頬側壁312と舌側壁313によって形成された2つの遊び空間3110はそれぞれ、舌側壁313と頬側壁312に形成されている2つの矯正突起32と対向する位置に形成されている。
また、図7Bに示されたように、舌側壁313にのみ矯正突起32を形成し、これにより矯正対象歯61が使用者の頬側へ出るように矯正することもできる。この場合は、頬側壁312にのみ遊び空間3110を形成することができる。
本発明の歯科矯正具3の本体31は、使用者の上顎の歯列にのみ使用することができるものではなく、下顎の歯列を装着できる形状に形成することもできる。また、本体31を、歯ぐきや口蓋などを収容空間311内に収容させることができる形状に構成することにより、より強い構造感とよりよい装着感を使用者に提供することもできる。また、本体31の収容空間311内に歯科用漂白剤又は歯周病治療用薬品などを収容させることにより、歯列を矯正するとともに治療効果を奏することができる。
図8には、歯科矯正具3の本体31に矯正突起32を形成するための調整ペンチ4が示されており、図9〜図13には該調整ペンチの他の構成例が示されている。
図示のように、この調整ペンチ4は、両端にヘッド部41とハンドル部42とがそれぞれ形成された2つのヒンジアーム40が互いに結合されて構成されたものである。該2つのヒンジアーム40が有する2つのヘッド部41において、1つのヘッド部41には成型突起43が形成され、もう1つのヘッド部41には該成型突起43と結合することができる成型凹部44が形成されいる。このような調整ペンチ4を使用するとき、成型凹部44を収容空間311内に挿入した後、成型凹部44と成型突起43とで頬側壁312又は舌側壁313を挟むとともに、成型突起43が頬側壁312又は舌側壁313と共に成型凹部44内に入るように2つのハンドル部42を強く握る。これにより、成型突起43の形状に対応する矯正突起32を頬側壁312又は舌側壁313に形成することができる。
図8〜図13に示されたように、形成しようとする矯正突起32の形状が異なることにより、成型突起43を様々な形状に形成することができる。すなわち、成型凹部44と対向する成型突起43の先端、すなわち歯科矯正具3の本体31に当接される成型突起43の当接面431を、形成しようとする矯正突起32の形状に応じて平面、曲面、斜面などに形成することができる。
様々な形状に形成された成型突起43を有する複数の調整ペンチ4を用いることにより、歯科矯正具3の本体31に様々な矯正突起32を形成することができる。例えば、図14に示されたように、図8に示される調整ペンチ4を用いることにより、頬側壁312に細い柱体状の矯正突起32Aを形成することができる。また、図9に示される調整ペンチ4を用いることにより、水平ストリップ状の矯正突起32B、32Eを形成し、図10に示される調整ペンチ4を用いることにより、垂直ストリップ状の矯正突起32Cを形成し、図11に示される調整ペンチ4を用いることにより、矯正突起32Aより太い柱体状になった矯正突起32Dを形成することができる。
図7Aに示される矯正突起32は、図10に示された調整ペンチ4で形成した垂直ストリップ状の矯正突起であり、図7Bに示される矯正突起32は、図9に示された調整ペンチ4で形成した水平ストリップ状の矯正突起である。
図15〜図17には本発明の第二実施形態に係る歯列矯正システムが示されている。図15は本発明の第二実施形態に係る歯列矯正システムの構成を示す斜視図であり、図16は本発明の第二実施形態に係る歯列矯正システムの歯科矯正具の外部構成と歯列に装着された様子を示す斜視図であり、図17は本発明の第二実施形態に係る歯列矯正システムの補助調整手段の外部構成を示す斜視図である。
図示のように、本発明の第二実施形態に係る歯列矯正システムは、例えば使用者の犬歯の並びが異常に突起して、通常よりも強い力を用いなければ矯正できない場合に適用する。本発明の第二実施形態に係る歯列矯正システムは、歯科矯正具3の以外に、補助調整手段5を更に備えている。第2の実施形態の歯科矯正具3は、使用者の歯列に取り付けることにより、門歯などの並びを調整するものであり、補助調整手段5は、通常の方法で矯正できず(例えば歯科矯正具3だけを用いることで矯正できない)、犬歯を矯正対象歯62とする場合に使用するものである。
歯科矯正具3の本体31には矯正対象歯62を露出させることができる露出孔310が形成されている。露出孔310の一側(図15における左側)には本体31から突起するように形成された主突起部33が形成され、露出孔310の他側(図15における右側)には本体31から突起するように形成された補助突起部34が形成されている。すなわち、主突起部33と補助突起部34は、露出孔310を挟むように形成され、かつ本体31によって形成された収容空間310から離れる方向に本体31から突起している。この主突起部33及び補助突起部34は、例えば図12及び図13に示す調整ペンチ4で形成することができる。
補助調整手段5は、取付ユニット51と2つの束縛ユニット52とを備えている。取付ユニット51は、2つの湾曲部511を有する略Z字形に形成され、かつ矯正対象歯62に接着させることができるものであり、2つの束縛ユニット52は、いずれも弾性回復力を持つ材料で作製された環状体である。歯科矯正具3は使用者の歯列に取り付けられ、取付ユニット51は矯正対象歯62に接着され、1つの束縛ユニット52は取付ユニット51の湾曲部511と主突起部33又は補助突起部34との間に取付けられる。したがって、取付ユニット51を介して束縛ユニット52の弾性回復力を矯正対象歯62に与えることにより、矯正対象歯62を動かすことができる。この実施形態において用いられる束縛ユニット52はゴムバンドである。束縛ユニット52が矯正対象歯62に与える力は、該束縛ユニット52が引き伸ばされる長さに応じて変化する。したがって、主突起部33又は補助突起部34と取付ユニット51との間の距離を調整することにより、矯正対象歯62に適用する好ましい矯正トルクを得ることができる。
束縛ユニット52と主/補助突起部33、34との数は矯正対象歯62の状態によって決められる。例えば、状況に応じて1つの主突起部33と1つの束縛ユニット52のみを設けてよい。補助調整手段5を使用する必要がする矯正対象歯62が複数ある場合、複数の矯正対象歯62に対応する複数の露出孔310を本体31に形成した上、需要する複数の取付ユニット51を用意し、かつ各取付ユニット51に対応する複数の主/補助突起部33、34を本体31に形成することができる。
図18には本発明の第三実施形態に係る歯列矯正システムが示されている。第三実施形態と第一実施形態とは類似するが、第三実施形態においては、歯科矯正具3の本体31の頬側壁312に着色層35が更に接着されている。着色層35は、理想的な歯の色を提供することができ、かつ歯科矯正具3が装着される際の美観性を高めることができる。
図19には本発明の第四実施に係る歯列矯正システムが示されている。第四実施形態と第一実施形態とは類似するが、第四実施形態においては、歯科矯正具3の収容空間311内に義歯53が更に収容されている。例えば、使用者の歯列6に歯が1つ欠けていて隙間63が存在する場合、義歯53で隙間63を補填することにより、矯正しようとする歯が隙間63の存在によって好ましくない位置に移動することを防ぐことができる。
図20は、本発明の歯列矯正システムの製造方法を示すフローチャートである。図示のように、本発明の歯列矯正システムの製造方法は以下のようなステップS1〜ステップS5を含む。
ステップS1では、使用者の歯列に基づいて歯型模型を作製する。その歯型模型は、例えば、歯で印象材を噛む方法や、レントゲン走査を採用する方法などで作製することができるが、この発明ではそれを限定しない。
ステップS2では、作製した歯型模型において、矯正対象歯によって矯正対象模型歯を所定の形状に調整/配置する。
ステップS3では、歯型模型に矯正対象模型歯に対応する2つの遊びブロックを形成する。この遊びブロックは、矯正対象歯61が矯正によって移動するとき、移動用空間を提供することできる上記遊び空間3110に対応し、通常矯正対象模型歯の周辺に配置される。
ステップS4では、歯型模型を用いて透明材料で歯科矯正具3を作製する。この歯科矯正具3は、頬側壁312と、該頬側壁312の反対側にある舌側壁313と、少なくとも矯正対象模型歯が対応する歯列6の矯正対象歯61を収容することができる収容空間311が形成されている本体31とを有している。前記遊びブロックによって、収容空間311に空間的に連続され、かつ収容空間311内に収容された矯正対象歯61が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間3110が形成される。
ステップS4において作製した歯科矯正具3を使用者に取り付けることにより、矯正対象歯61が所定の位置に移動した後、ステップS5を実行する。
ステップS5では、頬側壁312と舌側壁313とに2つの矯正突起32をそれぞれ形成する。頬側壁312に形成される矯正突起32は、舌側壁313に形成された遊び空間3110に対応し、舌側壁313に形成される矯正突起32は、頬側壁312に形成された遊び空間3110に対応する。2つの矯正突起32が2つの収容空間311に向って異なる方向へ突起していることにより、矯正対象歯61を押動することができる。
上述したとおり、本発明は、透明材料で作製した歯科矯正具3を使用するので、図1、図2に示されるた従来の歯列矯正装置より美観的である。また、矯正対象歯61が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間3110が形成されているので、矯正対象歯61の移動を確保することができる。また、2つの矯正突起32で矯正対象歯61に異なる方向のトルクを与えることによって、歯根60の突出を防ぎ、かつ矯正対象歯61を理想的な位置に矯正することができる。
3 歯科矯正具
31 本体
310 露出孔
311 収容空間
3110 遊び空間
312 頬側壁
313 舌側壁
32 矯正突起
32A 矯正突起
32B 矯正突起
32C 矯正突起
32D 矯正突起
32E 矯正突起
33 主突起部
34 補助突起部
35 着色層
4 調整ペンチ
40 ヒンジアーム
41 ヘッド部
42 ハンドル部
43 成型突起
431 当接面
44 成型凹部
5 補助調整手段
51 取付ユニット
511 湾曲部
52 束縛ユニット
53 義歯
6 歯列
61 矯正対象歯
62 矯正対象歯
63 隙間

Claims (11)

  1. 頬側壁と該頬側壁の反対側にある舌側壁とを有し、かつ使用者の歯列の少なくとも一部を収容することができる収容空間が形成されている本体と、前記収容空間から離れる方向に前記本体から突起している主突起部とを更に有し、かつ透明材料で作製された歯科矯正具と、
    前記歯列の所定の矯正対象歯に接着される取付ユニットと、前記矯正対象歯に矯正力を与えるように前記取付ユニットと前記主突起部との間に取付けられる束縛ユニットとを有する補助調整手段と、
    を備えることを特徴とし、
    前記歯科矯正具の前記本体には、前記取付ユニットが取付けられた前記矯正対象歯を露出させることができる露出孔が形成されており、
    前記歯科矯正具は、前記主突起部と共に前記露出孔を挟むように形成され、かつ前記収容空間から離れる方向に前記本体から突起する補助突起部を更に有し、
    前記補助調整手段は2つの前記束縛ユニットを有し、かつ各束縛ユニットは、前記矯正対象歯に矯正力を与えるように前記主突起部又は前記補助突起部と前記取付ユニットとの間に取付けられ、
    前記取付ユニットは2つの湾曲部を有する略Z字形に形成されており、
    2つの前記束縛ユニットはそれぞれ、1つの前記湾曲部にかかるように前記取付ユニットに取付けられることを特徴とする歯列矯正システム。
  2. 前記頬側壁と前記舌側壁とのうち少なくとも1つには、前記収容空間と空間的に連続され、かつ前記収容空間内に収容された前記歯列が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間が形成されていることを特徴とする請求項に記載の歯列矯正システム。
  3. 前記頬側壁と前記舌側壁とには、少なくとも1つの前記遊び空間が形成されており、
    また、前記頬側壁と前記舌側壁とには、前記収容空間に向かって異なる方向へ突起している矯正突起がそれぞれ形成され、この矯正突起は前記収容空間内に収容された前記歯列の矯正対象歯を矯正する方向に押動することを特徴とする請求項に記載の歯列矯正システム。
  4. 前記頬側壁と前記舌側壁とにそれぞれ形成されている前記2つの矯正突起は、垂直方向において間隔を空けて配置されており、かつ前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記舌側壁によって形成された前記遊び空間に向き、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記頬側壁によって形成された前記遊び空間に向くように構成されていることを特徴とする請求項に記載の歯列矯正システム。
  5. 前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に所定のトルクを提供するように構成され、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に対して前記所定のトルクと反対する反対のトルクを提供するように構成されており、
    前記反対のトルクは、前記矯正対象歯を回転させる前記所定のトルクの方向に反対し、かつ前記所定のトルクと共に前記矯正対象歯を所定の方向に移動させることを特徴とする請求項に記載の歯列矯正システム。
  6. 前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に所定のトルクを提供するように構成され、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記矯正対象歯に前記所定のトルクと反対する反対のトルクを提供するように構成されており、
    前記反対のトルクは前記所定のトルクと共に、前記矯正対象歯の歯根が突出することを防ぎ、かつ該矯正対象歯を所定の方向に移動させることを特徴とする請求項に記載の歯列矯正システム。
  7. 前記頬側壁と前記舌側壁とに形成されている前記2つの矯正突起は、水平方向において間隔を空けて配置され、かつ前記矯正対象歯を所定の方向に回転させるように構成され、前記頬側壁に形成されている前記矯正突起は、前記舌側壁によって形成された前記遊び空間に向き、前記舌側壁に形成されている前記矯正突起は、前記頬側壁によって形成された前記遊び空間に向くように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の歯列矯正システム。
  8. 両端にヘッド部とハンドル部とがそれぞれ形成された2つのヒンジアームが結合されて構成された調整ペンチを更に備え、
    2つのヒンジアームが有する2つのヘッド部において、1つのヘッド部には成型突起が形成され、もう1つのヘッド部には該成型突起と結合することができる成型凹部が形成されており、前記成型突起と前記成型凹部で前記歯科矯正具の前記本体に挟むことにより、前記主突起部、前記補助突起部又は前記矯正突起を形成することができ、
    前記成型凹部と対向する前記成型突起の先端には、前記本体と当接する当接面が形成されており、該当接面は平面と曲面と斜面とのうちのいずれか1種に形成されることを特徴とする請求項に記載の歯列矯正システム。
  9. 前記成型突起で、
    前記矯正対象歯を回転させることができる垂直ストリップ状の前記矯正突起を形成するか、
    前記矯正対象歯を移動させることができる水平ストリップ状の前記矯正突起を形成するか、或いは
    先端が斜面になっている柱体状の前記主突起部又は前記補助突起部を形成することができることを特徴とする請求項に記載の歯列矯正システム。
  10. 使用者の歯列に基づいて歯型模型を作製する工程と、
    前記歯型模型の少なくとも1つの矯正対象模型歯を理想的形状に形成する工程と、
    前記矯正対象模型歯に対応する少なくとも1つの遊びブロックを前記歯型模型に形成する工程と、
    前記矯正対象模型歯が対応する矯正対象歯に取付けられるとともに、前記2つの湾曲部を有する略Z字形に形成される取付ユニットを作製する工程と、
    前記歯型模型を用いて透明材料で歯科矯正具を作製し、該歯科矯正具が、頬側壁と該頬側壁の反対側にある舌側壁とを有し、かつ使用者の歯列において少なくとも前記矯正対象模型歯が対応する矯正対象歯を収容することができる収容空間が形成され、前記取付ユニットが取付けられた前記矯正対象歯を露出させることができる露出孔が形成されている本体と、前記収容空間から離れる方向に前記本体から突起している主突起部と、前記主突起部と共に前記露出孔を挟むように形成され、かつ前記収容空間から離れる方向に前記本体から突起する補助突起部とを更に有し、かつ前記遊びブロックによって、前記収容空間と空間的に連続されるとともに、前記収容空間内に収容された前記矯正対象歯が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間を有するように作製する工程と
    2つの湾曲部を有する略Z字形に形成された取付ユニットを前記矯正対象歯に接着する工程と、
    2つの束縛ユニットをそれぞれ、1つの前記湾曲部及び前記主突起部又は前記補助突起部にかかるように取付けることにより、2つの束縛ユニットで前記矯正対象歯に矯正力を与える工程と、
    を含むことを特徴とする歯列矯正システムの製造方法。
  11. 前記歯型模型に遊びブロックを形成する工程において、前記歯型模型の頬側壁と舌側壁とに前記矯正対象模型歯に対応する1つの遊びブロックをそれぞれ形成し、前記歯型模型を用いて透明材料で作製した前記歯科矯正具の前記頬側壁と前記舌側壁とには、前記矯正対象歯が矯正力によって移動するとき、移動用空間を提供することができる遊び空間を形成し、
    前記歯科矯正具において、前記舌側壁に形成された遊び空間に向く矯正突起を該歯科矯正具の前記頬側壁に形成し、前記頬側壁に形成された遊び空間に向く矯正突起を前記歯科矯正具の前記舌側壁に形成し、すなわち前記収容空間に向かって異なる方向へ突起する2つの矯正突起をそれぞれ形成する工程を含むことを特徴とする請求項10に記載の歯列矯正システムの製造方法。
JP2014121082A 2013-06-13 2014-06-12 歯列矯正システム及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5850986B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW102120908 2013-06-13
TW102120908A TW201417781A (zh) 2012-11-02 2013-06-13 用於矯正牙齒的定位調整裝置
TW103115156A TWI544907B (zh) 2013-06-13 2014-04-28 牙齒矯正系統的製造方法
TW103115156 2014-04-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015000345A JP2015000345A (ja) 2015-01-05
JP5850986B2 true JP5850986B2 (ja) 2016-02-03

Family

ID=52019514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014121082A Expired - Fee Related JP5850986B2 (ja) 2013-06-13 2014-06-12 歯列矯正システム及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20140370452A1 (ja)
JP (1) JP5850986B2 (ja)
KR (1) KR101714835B1 (ja)
CN (1) CN104224333B (ja)
TW (1) TWI544907B (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI558384B (zh) * 2015-04-27 2016-11-21 洪澄祥 咀嚼式齒列矯正裝置及咀嚼式齒列和齒顎矯正裝置
CN106073912B (zh) * 2015-04-27 2019-06-25 洪澄祥 咀嚼式齿列矫正装置
US11642194B2 (en) 2015-07-07 2023-05-09 Align Technology, Inc. Multi-material aligners
US10743964B2 (en) 2015-07-07 2020-08-18 Align Technology, Inc. Dual aligner assembly
US10624717B2 (en) 2015-10-07 2020-04-21 Ulab Systems Inc. Tooth modeling system
US10335250B2 (en) 2015-10-07 2019-07-02 uLab Systems, Inc. Three-dimensional printed dental appliances using lattices
US11583365B2 (en) 2015-10-07 2023-02-21 uLab Systems, Inc. System and methods for tooth movement as a flock
US10357336B2 (en) 2015-10-07 2019-07-23 uLab Systems, Inc. Systems and methods for fabricating dental appliances or shells
US10631953B2 (en) 2015-10-07 2020-04-28 uLab Systems, Inc. Three-dimensional printed dental appliances using support structures
US10548690B2 (en) 2015-10-07 2020-02-04 uLab Systems, Inc. Orthodontic planning systems
CN105434062A (zh) * 2015-12-24 2016-03-30 四川西康网络科技有限公司 一种适用于替牙期的辅助牙套及制造方法
US10357342B2 (en) 2016-09-21 2019-07-23 uLab Systems, Inc. Digital dental examination and documentation
US10952821B2 (en) 2016-09-21 2021-03-23 uLab Systems, Inc. Combined orthodontic movement of teeth with temporomandibular joint therapy
WO2018057622A1 (en) 2016-09-21 2018-03-29 uLab Systems, Inc. Combined orthodontic movement of teeth with airway development therapy
CN106725926A (zh) * 2016-12-20 2017-05-31 有研医疗器械(北京)有限公司 一种记忆合金无托槽隐形矫治器及其制作方法
CN107137151A (zh) * 2017-04-05 2017-09-08 深圳市倍康美医疗电子商务有限公司 一种具有凹槽的数字化矫治器的成型方法
WO2019069162A1 (en) * 2017-10-06 2019-04-11 3M Innovative Properties Company REMOVABLE DENTAL APPARATUS COMPRISING SPRING BREATHERS
US20200397537A1 (en) * 2017-10-06 2020-12-24 3M Innovative Properties Company Removable dental appliance including bendable flaps
KR102001469B1 (ko) * 2017-11-20 2019-10-01 (주)덴탈하이브 돌출니 교정용 교정장치 및 돌출니의 교정방법
US11123157B2 (en) * 2018-10-05 2021-09-21 Ross Aronson Universal attachment for an orthodontic aligner
CN109893266A (zh) * 2019-03-28 2019-06-18 北京劲松口腔医院投资管理有限公司 一种正畸后牙托槽专用夹持钳
WO2020208559A1 (en) * 2019-04-11 2020-10-15 3M Innovative Properties Company Removable dental appliances including bendable flaps and arcuate members
US12064315B2 (en) 2019-04-30 2024-08-20 uLab Systems, Inc. Indirect bonding tray system
JP2021083926A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 株式会社DSi 歯列矯正具の提供方法
CN113081325A (zh) * 2021-03-31 2021-07-09 重庆医科大学附属第二医院 一种隐形牙套牵引装置及其制作方法
US20220370171A1 (en) * 2021-05-18 2022-11-24 1092228 B.C. Ltd. Orthodontic appliance with aligner and attachment
KR102401982B1 (ko) * 2021-06-04 2022-05-24 정중희 기능성 투명 교정장치와 이를 포함한 맞춤형 치아 교정시스템 및 치아 교정방법
US11992383B2 (en) 2021-06-23 2024-05-28 uLab Systems, Inc. System for force measurement upon orthodontic appliances

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3597845A (en) * 1969-04-04 1971-08-10 Patrick C Russ Orthodontic appliance
US4193195A (en) * 1978-07-20 1980-03-18 American Orthodontics Corporation Orthodontic appliance
PT1871276E (pt) * 2004-03-25 2012-08-03 Dror Ortho Design Ltd Aparelho ortodôntico
US20060177789A1 (en) * 2005-02-04 2006-08-10 O'bryan Robert Orthodontic system
US20060188834A1 (en) * 2005-02-18 2006-08-24 Hilliard Jack K Method for creating features in orthodontic aligners
CN1686058A (zh) * 2005-04-28 2005-10-26 上海隐齿丽医学技术有限公司 计算机辅助牙齿隐形正畸系统
ES2258939B1 (es) * 2006-05-05 2007-03-16 Juan Carlos Diaz Rendon Aparato y dispositivo ortodoncico.
JP5662681B2 (ja) * 2006-10-16 2015-02-04 ジャック キース ヒリアード Cncフライス盤による歯科矯正器具の製造システム
US8899977B2 (en) * 2008-01-29 2014-12-02 Align Technology, Inc. Orthodontic repositioning appliances having improved geometry, methods and systems
KR101109114B1 (ko) * 2011-08-17 2012-02-15 김태원 투명 교정기용 견인 장치
CN202892115U (zh) * 2012-11-19 2013-04-24 曾振文 隐形矫正牙套的定位调整钳
WO2015114450A1 (en) * 2014-01-31 2015-08-06 Align Technology, Inc. Orthodontic appliances with elastics

Also Published As

Publication number Publication date
TWI544907B (zh) 2016-08-11
US20140370452A1 (en) 2014-12-18
JP2015000345A (ja) 2015-01-05
CN104224333B (zh) 2017-06-30
KR101714835B1 (ko) 2017-03-09
TW201507703A (zh) 2015-03-01
KR20140145558A (ko) 2014-12-23
CN104224333A (zh) 2014-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5850986B2 (ja) 歯列矯正システム及びその製造方法
TWI595863B (zh) 咀嚼式齒列矯正裝置
JP6894410B2 (ja) 歯列矯正装置
WO2014156238A1 (ja) 矯正歯科用リテーナー
KR101565801B1 (ko) 치아 교정 장치
TWI569780B (zh) Orthodontic system
TW201731465A (zh) 可拆式齒列矯正裝置
JP5564079B2 (ja) 歯科矯正装置
JP6643234B2 (ja) 歯科矯正補助装置及び舌側器具システムと共に使用するための唇側取付けデバイス
KR20130125132A (ko) 치아 교정기
JP2020018401A (ja) 歯列矯正装置
TWM630174U (zh) 殼狀牙科器械及殼狀牙科矯治器套組
CN214342697U (zh) 一种牙齿间隙保持器
TWI782312B (zh) 包覆上顎齒的口腔內吞嚥輔具及其製造方法
JP7504459B2 (ja) 歯列矯正器具
EP3482714B1 (en) Orthodontic appliance for dentistry
WO2021251421A1 (ja) マウスピース型可撤式矯正装置
JP6583902B1 (ja) 使い捨て入れ歯
JP3206825U (ja) マウスピース
JP2010240030A (ja) 歯列矯正具
JP4143572B2 (ja) 可撤式の矯正装置
CN218922828U (zh) 一种全口金属舌侧矫正支架
JP6624700B2 (ja) 歯列装具
WO2022205761A1 (zh) 牙科器械、壳状矫正器及其制作方法
EP2813193B1 (en) Orthodontic System

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5850986

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees