JP5850424B2 - Cable ties - Google Patents
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Description
本発明は、被結束物の外周に巻き回して被結束物を結束する結束バンドに関する。 The present invention relates to a binding band that is wound around an outer periphery of a binding object to bind the binding object.
電線、パイプ、線材、ハーネス等を結束する結束バンドは適用範囲が広く、パイプの固定やパイプ同士を連結するいわゆるパイプバンド等としても使用されている。
この結束バンドは、通常、長尺方向に長いバンドと、このバンドの一端側を差し込んで留めるための留め具とを有している。一般的に使用されている結束バンドでは、留め具の下面側からバンドの一端を差し込む(すなわち留め具付近のバンドの長手方向と直交する方向から差し込む)ように形成されている(たとえば特許文献1の図3参照。)。この特許文献1に示すような従来技術の場合、被結束物(結束対象物)とバンドとの間に空間が発生してしまい、被結束物とバンドとが密着しないことで結束が不安定となりやすく信頼性に問題があった。
A binding band that binds electric wires, pipes, wires, harnesses, and the like has a wide range of applications, and is also used as a so-called pipe band for fixing pipes and connecting pipes.
This binding band usually has a long band in the longitudinal direction and a fastener for inserting and fastening one end of the band. In a generally used binding band, one end of the band is inserted from the lower surface side of the fastener (that is, inserted from a direction perpendicular to the longitudinal direction of the band near the fastener) (for example, Patent Document 1). (See FIG. 3). In the case of the prior art as shown in Patent Document 1, a space is generated between the object to be bound (the object to be bound) and the band, and the binding becomes unstable because the object to be bound and the band do not adhere to each other. There was a problem with reliability easily.
また、結束バンドの中には、留め具付近のバンドの長手方向に沿う方向から差し込むものが検討されている(たとえば特許文献2。)。 Moreover, what is inserted in the binding band from the direction along the longitudinal direction of the band near a fastener is examined (for example, patent document 2).
しかし、特許文献2に示すような従来技術の場合、バンドと被結束物との密着性は良好であるが、係止箇所がバンドと留め具との間の1箇所であるため、簡単に外れやすく信頼性に乏しいという問題点がある。
請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、被結束物との密着性が良好であるとともに、係止箇所が少なくとも2箇所になり外れ難く信頼性が向上した結束バンドを提供することを目的とする。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、被結束物との密着性が良好で被結束物に傷を付けにくい結束バンドを提供することを目的とする。
However, in the case of the prior art as shown in Patent Document 2, the adhesion between the band and the object to be bound is good, but since the locking part is one place between the band and the fastener, it can be easily detached. There is a problem that it is easy and lacks reliability.
The invention described in claim 1 has been made in view of the above-described problems of the prior art, has good adhesion to the object to be bound, and has at least two locking points and is difficult to come off. It is an object to provide a binding band with improved reliability.
In addition to the object of the first aspect of the present invention, an object of the present invention is to provide a binding band that has good adhesion to the object to be bound and hardly damages the object to be bound.
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、係止箇所を少なくとも3箇所にしてさらに外れ難く信頼性が向上した結束バンドを提供することを目的とする。
請求項4記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、係止箇所を少なくとも4箇所にしてさらに外れ難く信頼性が向上した結束バンドを提供することを目的とする。
In addition to the object of the invention described in claim 1 or 2, the invention described in
In addition to the object of the invention described in claim 1 or claim 2, the invention described in claim 4 provides a binding band that has at least four locking points and is less likely to come off and has improved reliability. Objective.
(請求項1)
請求項1記載の発明に係る結束バンドは、細長い帯状のバンド20と、前記バンド20の長手方向の途中の上面側に設けられ前記バンド20の一方の端部を差し込んで長手方向の任意の箇所で留めるための留め具30とを備え、前記バンド20を被結束物40の外周に巻き回して前記バンド20の一部を前記留め具30で留めることにより前記被結束物40を結束する結束バンド10において、前記バンド20は、前記留め具30から長手方向の一方の先端までからなり先端側を前記被結束物40の外周に巻き回して前記留め具30に差し込むことによりループを形成する本体バンド部50と、前記本体バンド部50より短いとともに前記留め具30から長手方向の他方の先端までの補助バンド部70とからなり、前記留め具30には、前記バンド20の長手方向に沿って貫通するとともに前記本体バンド部50の幅と同一又は僅かに広い幅を有し且つ前記本体バンド部50の厚さと同一又は僅かに大きな高さを有する貫通部90が形成され、前記本体バンド部50の下面の少なくとも先端側には、前記バンド20の長手方向に対して直角にラック状の本体バンド下面側歯53が列設され、前記補助バンド部70の上面の少なくとも前記留め具30付近には、前記本体バンド部50の先端側が前記貫通部90の前記補助バンド部70側から差し込まれた際に前記本体バンド下面側歯53に噛み合い可能な補助バンド上面側歯71が列設され、前記本体バンド部50の上面の少なくとも前記留め具30付近には、前記本体バンド部50の先端側が前記貫通部90の前記本体バンド部50側から引き抜かれた際に前記本体バンド下面側歯53に噛み合い可能な本体バンド上面基端側歯51が列設され、前記貫通部90の前記補助バンド部70側から前記本体バンド部50の先端側を差し込んだ際に前記本体バンド下面側歯53と前記補助バンド上面側歯71とが噛み合うとともに、前記貫通部90の前記本体バンド部50側から前記本体バンド部50の先端側を引き抜いた際に前記本体バンド下面側歯53と前記本体バンド上面基端側歯51とが噛み合うことにより、少なくともこれらの合計2箇所で係止されることを特徴とする。
(Claim 1)
The binding band according to the first aspect of the present invention is an elongated band-
なお、ここで、「ラック状」とは、半径無限大の平歯車状のものであればよいものであって、具体的には縦断面形状が三角形状であって、三角形の先端が前後いずれかの方向に寄った鋸歯状のものが好適である。もちろん、これに限定されるものではなく、縦断面形状が二等片三角形状、波状、丸みを帯びた凹凸状、サインカーブ状等のものでもよく、表面から凹凸状に突出するもの同士が互いに噛み合い可能に形成されてあればよいものである。
また、ここで、本明細書において「バンド20」の「上面」及び「下面」は以下のように定義する。当該結束バンド10を被結束物40の周囲に巻き回して結束させた際、バンド20の両面のうち被結束物40に向いている面(被結束物40に当接する側の面)をバンド20の「下面」(表側)と定義し、その反対側をバンド20の「上面」(裏側)と定義する。
Here, the “rack shape” may be any spur gear shape having an infinite radius, and specifically, the longitudinal cross-sectional shape is a triangle shape, and the tip of the triangle is either forward or backward. A saw-tooth shape close to that direction is preferred. Of course, it is not limited to this, and the longitudinal cross-sectional shape may be an isosceles triangular shape, a wave shape, a rounded uneven shape, a sine curve shape, etc. What is necessary is just to be formed so that it can mesh.
In this specification, the “upper surface” and “lower surface” of the “
本発明に係る結束バンド10の留め具30には、バンド20の長手方向に沿って貫通するとともに、本体バンド部50の先端側(本体バンド部50の自由端側)を補助バンド部70側から差し込み可能な貫通部90が形成されている。すなわち、この結束バンド10は、本体バンド部50の先端側を、貫通部90の補助バンド部70側からバンド20の長手方向に沿って差し込むように形成されている。これにより、本体バンド部50の先端側を、留め具30の裏面側からバンド20の長手方向と直角方向に差し込むようなものと比較して、留め具30を被結束物40の外面に密着させた状態で結束させることができる。これにより、被結束物40との密着性が良好なものとなる。また、留め具30そのものも被結束物40を結束するループ状の輪の一部となって被結束物40の外面に密着させることができる。貫通部90の補助バンド部70側から差し込まれた本体バンド部50の先端側は、貫通部90の本体バンド部50側からバンド20の長手方向に沿って引き出される。これにより、その引き出された本体バンド部50の先端側も、被結束物40の外面から突出する方向に飛び出すことなく、貫通部90から延びる本体バンド部50の長手方向に沿って、すなわち被結束物40の外面に沿って配置させることができる。結果として、結束後の状態において、結束バンド10全体を被結束物40の外面に密着させることができ、狭い空間での結束に便利なものとなる。
The
さらに本発明は、貫通部90の補助バンド部70側から本体バンド部50の先端側を差し込むと本体バンド下面側歯53と補助バンド上面側歯71とが噛み合うとともに、貫通部90の本体バンド部50側から本体バンド部50の先端側を引き抜くと本体バンド下面側歯53と本体バンド上面基端側歯51とが噛み合う。この結束バンド10は、少なくともこれらの合計2箇所で係止される。これにより、係止箇所が留め具30だけの1箇所のものと比較して複数となり、外れ難く信頼性が向上した結束バンド10を提供することができる。
たとえば仮に一方の箇所の係止状態が消失しても他方の箇所の係止状態が維持されることで、全体としての係止状態が維持されることが可能となる。また、2箇所で係止されていることにより特定の1箇所に応力が集中することが抑えられ、応力の分散化が図られて破断が抑えられ、耐久性能も向上する。
Further, according to the present invention, when the distal end side of the main
For example, even if the locking state of one part disappears, the locking state of the other part is maintained, so that the locking state as a whole can be maintained. Further, by being locked at two places, it is possible to suppress the concentration of stress at one specific place, to disperse the stress, to suppress breakage, and to improve the durability performance.
さらに留め具30内の狭い範囲内の特定箇所で1個若しくは数個の噛み合いだけで係止されているようなものと比較すると、本発明は留め具30の前後のはるかに広い面積において多数の列設された歯同士の噛み合いによって係止されている。このため広範囲にわたって全体として均一に摩擦抵抗力を増加させることができ、安定した係止状態が維持される。
これにより1個若しくは数個の歯の破断により結束状態が破綻してしまうような不安定なことはなく、広範囲における多数の歯の噛み合いによる強固な摩擦抵抗力により安定した状態で結束状態が維持される。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記本体バンド部50の下面には、前記バンド20の長手方向に直角な幅方向の両側端に下方に向かって突出する突条60が前記バンド20の長手方向に沿って形成されるとともに前記本体バンド下面側歯53は両側端の前記突条60の間に列設され、前記本体バンド下面側歯53の下端は前記突条60の下面より上方に位置するように形成され、前記補助バンド部70は、前記本体バンド部50の互いに対向する前記突条60の内側面間の幅と同一若しくは僅かに狭い幅の帯状からなるととともにその上面には前記本体バンド下面側歯53と噛み合い可能な前記補助バンド上面側歯71が列設され、前記本体バンド部50の少なくとも前記留め具30付近の上面には、前記本体バンド部50の幅方向の両側端に階段状の段差部65が長手方向に沿って形成されるとともに、両側端の前記段差部65の外側面間の幅は前記突条60の内側面間の幅と同一若しくは僅かに狭い幅に形成され、さらに前記段差部65間の上面の少なくとも前記留め具30付近には前記本体バンド上面基端側歯51が列設され、前記貫通部90の前記補助バンド部70側から前記本体バンド部50の先端側を差し込んだ際に、前記本体バンド部50の先端側は、前記突条60間に前記補助バンド部70を挟んだ状態でスライド可能に形成されているとともに、前記貫通部90の前記本体バンド部50側から前記本体バンド部50の先端側を引き抜いた際に、前記本体バンド部50の先端側は、前記突条60間に前記段差部65間を挟んだ状態でスライド可能に形成されていることを特徴とする。
Furthermore, the present invention has a large number of areas in a much larger area before and after the
As a result, there is no instability in which the bundling state breaks due to the breakage of one or several teeth, and the bundling state is maintained in a stable state by a strong frictional resistance force due to the engagement of a large number of teeth in a wide range. Is done.
(Claim 2)
The invention described in claim 2 is characterized by the following points in addition to the features of the invention described in claim 1 described above. That is, on the lower surface of the main
本発明は、本体バンド部50の下面には下方に向かって突出する突条60がバンド20の長手方向に沿って形成されるとともに、本体バンド下面側歯53の下端は突条60の下面より上方に位置している。このため、被結束物40の周囲に結束バンド10を巻き回す際、突条60の下面が被結束物40の外面に接触することになり本体バンド下面側歯53は被結束物40の外面に接触しない。これにより、結束の際には突条60の下面によって被結束物40の外面に密着させて結束させることができ、本体バンド下面側歯53が被結束物40に食い込んで、被結束物40を傷つけることはない。したがって、被結束物40との密着性が良好で傷を付けにくい結束バンド10を提供することができる。
In the present invention, a
また、前記突条60が、バンド20の両側端において被結束物40側に突出して被結束物40の表面に当接している。バンド20の下面全体の面によって被結束物40に当接させようとすると平坦な面と被結束物40の表面との間には被結束物40の表面の凹凸等によりどうしても密着性の悪い箇所が発生してしまう。それに対して、本願発明は突条60がバンド20の幅方向の両端側に下方に向かって突出し、バンド20全体の面よりもバンド20の両端側の細長い幅の狭い線状の領域(面積)で被結束物40の外周表面に当接している。これにより、被結束物40の外周表面の凹凸に対してバンド20の追従性を良好なものにすることができ、被結束物40の外周表面に対する密着性が向上した結束バンド10を提供することができる。
Further, the
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記本体バンド部50の上面の先端側には、長手方向に対して直角にラック状の本体バンド上面先端側歯52が列設され、前記貫通部90の上部には、前記本体バンド上面先端側歯52と噛み合い可能な貫通部上側歯92が列設され、前記貫通部90の前記補助バンド部70側から前記本体バンド部50の先端側を差し込んだ際に前記本体バンド下面側歯53と前記補助バンド上面側歯71とが噛み合うとともに、前記貫通部90の前記本体バンド部50側から前記本体バンド部50の先端側を引き抜いた際に前記本体バンド上面先端側歯52と前記貫通部上側歯92とが噛み合い、さらに前記本体バンド下面側歯53と前記本体バンド上面基端側歯51とが噛み合うことにより、少なくともこれらの合計3箇所で係止されることを特徴とする。
(Claim 3)
The invention described in
本発明に係る結束バンド10は、貫通部90の補助バンド部70側から本体バンド部50の先端側を差し込むと、本体バンド下面側歯53と補助バンド上面側歯71とが噛み合う。そして、貫通部90の本体バンド部50側から本体バンド部50の先端側を引き抜くと、本体バンド上面先端側歯52と貫通部上側歯92とが噛み合い、さらに本体バンド下面側歯53と本体バンド上面基端側歯51とが噛み合う。これにより、少なくともこれらの合計3箇所で係止されている。係止箇所が留め具30だけの1箇所のものや2箇所のものと比較して係止箇所が増え、さらに外れ難く信頼性が向上した結束バンド10を提供することができる。
たとえば仮にいずれか1箇所の係止状態が消失しても残りの2箇所の係止状態が維持されることで、全体としての係止状態が安定して維持される。また、3箇所で係止していることにより特定の1箇所に応力が集中することが抑えられ、応力の分散化がさらに図られて破断が抑えられ、耐久性能も向上させることができる。
In the binding
For example, even if any one of the locked states disappears, the remaining two locked states are maintained, so that the locked state as a whole is stably maintained. In addition, by locking at three locations, stress can be prevented from concentrating at one specific location, stress can be further dispersed, fracture can be suppressed, and durability can be improved.
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記本体バンド部50の上面の少なくとも先端側には、長手方向に対して直角にラック状の本体バンド上面先端側歯52が列設され、前記貫通部90の下部には、前記補助バンド上面側歯71と前記本体バンド上面基端側歯51との両者に連続する貫通部下側歯91が形成され、前記貫通部90の上部には、前記本体バンド上面先端側歯52に噛み合い可能なピン93がバンド20の長手方向に対して直角方向に形成され、前記貫通部90の前記補助バンド部70側からに前記本体バンド部50の先端側を差し込んだ際に前記本体バンド下面側歯53と前記補助バンド上面側歯71とが噛み合うとともに、前記貫通部90の前記本体バンド部50側から前記本体バンド部50の先端側を引き抜いた際に前記本体バンド下面側歯53と前記貫通部下側歯91とが噛み合い、さらに前記本体バンド上面先端側歯52と前記ピン93とが噛み合い、さらに前記本体バンド下面側歯53と前記本体バンド上面基端側歯51とが噛み合うことにより、少なくともこれらの合計4箇所で係止されることを特徴とする。
(Claim 4)
The invention described in claim 4 is characterized by the following points in addition to the characteristics of the invention described in claim 1 or claim 2. That is, rack-shaped main body band upper
本発明に係る結束バンド10は、貫通部90の補助バンド部70側から本体バンド部50の先端側を差し込むと、本体バンド下面側歯53と補助バンド上面側歯71とが噛み合う。そして、貫通部90の本体バンド部50側から本体バンド部50の先端側を引き抜くと、本体バンド下面側歯53と貫通部下側歯91とが噛み合い、さらに本体バンド上面先端側歯52とピン93とが噛み合い、さらに本体バンド下面側歯53と本体バンド上面基端側歯51とが噛み合う。これにより、少なくともこれらの合計4箇所で係止される。係止箇所が留め具30だけの1箇所のものや2箇所のものや3箇所のものと比較して係止箇所が増え、さらに外れ難く信頼性が向上した結束バンド10を提供することができる。
In the binding
たとえば仮にいずれか1箇所の係止状態が消失しても残りの3箇所の係止状態が維持されることで、全体としての係止状態が安定して維持される。また、4箇所で係止していることにより特定の1箇所に応力が集中することが抑えられ、応力の分散化がさらに図られて破断が抑えられ、耐久性能もさらに向上させることができる。
本発明に係る貫通部90では、貫通部下側歯91及びピン93の両方で、本体バンド部50の先端側の下面及び上面を上下から挟み込むようにして上下両面が係止状態となる。本体バンド部50の上面側又は下面側の一方側だけから係止状態にするものと比較して、本体バンド部50が弾性変形して本体バンド部50全体が移動し、歯と歯とが外れて係止状態が解除されるようなことが抑えられる。これにより、係止状態が強固なものとなり安定した係止状態が維持されて、外れ難く信頼性が向上した結束バンド10が提供される。
For example, even if any one of the locked states disappears, the remaining three locked states are maintained, so that the locked state as a whole is stably maintained. In addition, by locking at four places, it is possible to suppress the concentration of stress at one specific place, further disperse the stress, suppress breakage, and further improve the durability performance.
In the penetrating
本発明では、貫通部90の下部には、補助バンド上面側歯71と本体バンド上面基端側歯51との両者に連続する貫通部下側歯91が形成されている。これにより、補助バンド上面側歯71と、貫通部下側歯91と、本体バンド上面基端側歯51とにより、留め具30付近のバンド20の長手方向において、連続する歯が形成される。バンド20の長手方向の途中で歯が形成されていない箇所が形成されて歯の形成が不連続となるようなものと比較して、本発明は結束状態における歯に加わる応力の長手方向の分布を連続するなだらかなものにすることができる。これにより、長手方向の特定箇所に応力が集中することを回避することができ、応力集中による破断を抑えることができる。
In the present invention, penetrating portion
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、被結束物との密着性が良好であるとともに、係止箇所が少なくとも2箇所になり外れ難く信頼性が向上した結束バンドを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、被結束物との密着性が良好で傷を付けにくい結束バンドを提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、係止箇所を少なくとも3箇所にしてさらに外れ難く信頼性が向上した結束バンドを提供することができる。
Since this invention is comprised as mentioned above, there exists an effect as described below.
According to the first aspect of the present invention, it is possible to provide a binding band that has good adhesion to the object to be bound and that has at least two locking points and is difficult to come off and has improved reliability.
According to the invention described in claim 2, in addition to the effect of the invention described in claim 1, it is possible to provide a binding band that has good adhesion to the object to be bound and is hardly damaged.
According to the invention described in
請求項4記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、係止箇所を少なくとも4箇所にしてさらに外れ難く信頼性が向上した結束バンドを提供することができる。 According to the invention described in claim 4, in addition to the effect of the invention described in claim 1 or claim 2, it is possible to provide a binding band that has at least four locking portions and is more difficult to come off and has improved reliability. Can do.
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本実施の形態に係る結束バンド10は、細長い帯板状のバンド20と、このバンド20の長手方向の途中の上面側にバンド20よりも幅広に設けられバンド20の一方の端部を差し込んで長手方向の任意の箇所で留めるための留め具30とを備えている。この結束バンド10は、バンド20の一方の先端側を被結束物40の外周に巻き回して、留め具30内部に通し、反対側に引き出されたバンド20の先端側を引いてバンド20の一部を留め具30で留めることにより被結束物40を結束するリング状の結束固定用具となるものである。
なお、本実施の形態に係る結束バンド10は、合成樹脂からなるものであるが材質はこれに限定されるものではなく、ある程度の引張強度を備えた弾性変形可能なものであれば他の材質のものでもよい。また、この結束バンド10は必ずしも均質部材に限定されるものではなく、一部をナイロン等で形成し、他の一部をテトロンやワイヤー等で補強した部材や金属からなる部材等により形成してもよい。
(First embodiment)
As shown in FIG. 1, the binding
The binding
前記バンド20は、留め具30に連結された基端側から自由端までからなり自由端側(先端側)を被結束物40の外周に巻き回して留め具30に差し込むことによりループを形成する本体バンド部50と、この本体バンド部50より長手方向の長さが短いとともに本体バンド部50が形成された留め具30の反対側に基端側が形成され、この基端側から自由端までの補助バンド部70とから形成されている。
前記本体バンド部50には、長手方向の自由端側であって、留め具30に差し込むための本体バンド先端部55が形成されている。
前記留め具30は、バンド20の両幅の各側端付近から上方に向かって略平行に立設する2枚の板状の留め具側板部32と、この留め具側板部32の上部間に渡された留め具天板部33とを有している。留め具30は、この2枚の留め具側板部32及びそれらの上部に渡された留め具天板部33により横断面形状が門状に形成されている。この2枚の留め具側板部32及び留め具天板部33により囲まれた内部には、バンド20の長手方向に沿って貫通する貫通部90が形成されている。この貫通部90は、補助バンド部70側に向かって開口する差し込み開口部96と、本体バンド部50側に向かって開口する引き抜き開口部97とを有し、差し込み開口部96から引き抜き開口部97までバンド20の長手方向に沿って貫通(連通)しているものである。貫通部90の貫通している部分の内部寸法は、本体バンド部50を挿通可能とするために、本体バンド部50の幅より僅かに広い幅を有し、さらに本体バンド部50の厚さ寸法より僅かに大きな高さ寸法を有している。
The
The main
The
なお、貫通部90の内部寸法は、本体バンド部50の幅と同一の幅、本体バンド部50の厚さ寸法と同一の高さ寸法に形成してもよい。そして、結束バンド10の材質である合成樹脂の弾性変形を利用することで貫通部90内部に本体バンド部50を挿通させるように形成してもよい。
前記留め具天板部33の長手方向の長さは、留め具側板部32の長手方向の長さよりも短く形成されてある。具体的には、留め具天板部33の補助バンド部70側(差し込み開口部96側)の端部は、留め具側板部32の同端部よりも本体バンド部50側に切り欠かれて形成されている。また、留め具天板部33の本体バンド部50側(引き抜き開口部97側)の端部は、留め具側板部32の同端部よりも補助バンド部70側に切り欠かれて形成されている。留め具天板部33は、本体バンド部50及び補助バンド部70に平面視で重ならないように形成されている。留め具天板部33の差し込み開口部96側の端の下角部は、本体バンド先端部55を差し込み易くするために斜めに切り掛かれたテーパー状の貫通部補助側テーパ94が形成されている。留め具天板部33の引き抜き開口部97側の端の下角部は、本体バンド先端部55を引き抜き易くするために斜めに切り掛かれたテーパー状の貫通部本体側テーパ95が形成されている。
The internal dimensions of the penetrating
The length of the fastener
留め具天板部33のバンド20側には、下方に向かって開口する開口部31が形成されている。この開口部31の内部には、平面視で留め具天板部33が収まるように形成されている。これにより、当該結束バンド10の製造の際、上下から合わせた金型の内部に加熱により軟化したプラスチックを押し込んで成形する射出成形に適した構造となる。
本実施の形態に係る結束バンド10は、被結束物40の周囲に巻き回した本体バンド先端部55が差し込み開口部96から貫通部90内に差し込まれ、この差し込んだ本体バンド先端部55が引き抜き開口部97から引き抜かれることにより、本体バンド部50の先端側が貫通部90内に通される。
An
In the binding
この貫通部90内を本体バンド先端部55が差し込み開口部96から引き抜き開口部97に向かって通されることにより、本体バンド部50の先端側の下面と留め具30付近の補助バンド部70の上面とが近接し、さらに本体バンド部50の先端側の下面と留め具30付近の本体バンド部50の上面とが近接する。
前記本体バンド部50は、前記補助バンド部70よりも長手方向の距離が長く形成されている。この本体バンド部50の自由端側、すなわち本体バンド先端部55を被結束物40の周囲に回して、差し込み開口部96から貫通部90内部に差し込み、引き抜き開口部97から引き抜くことにより、全体形状がリング状の輪を形成するものである。本体バンド先端部55には、先端側に至るに従い、次第に幅が狭くなるとともに厚みも小さくなる本体バンドテーパー部54が形成されている。本体バンドテーパー部54では、先端程、先細状になり厚さも小さく形成されていることで、貫通部90の差し込み開口部96に差し込みやすくなっている。
The main
The main
前記本体バンド部50の下面の先端側には、本体バンド部50の長手方向に対して直角方向にラック状の本体バンド下面側歯53が列設されている。本体バンド下面側歯53の縦断面形状は後方向(ここで、本明細書中、長尺状の結束バンド10の留め具30から本体バンド部50の自由端側に向かう方向を前方向とし、留め具30から補助バンド部70の自由端側に向かう方向を後方向として定義する。)に突出する鋸歯状となっている。この本体バンド下面側歯53は、本体バンド部50の下面から斜め下方の後側に向かって突出している。この本体バンド下面側歯53は、後傾した傾斜面53Bと、当該傾斜面53Bの下端から本体バンド部50の下面側に向かって略垂直方向に立ち上がる直角面53Tとからなる。なお、本体バンド下面側歯53は、本体バンド部50の下面の全てに形成されておらず、先端側にだけ形成されているが、本体バンド部50の下面の全部に形成してもよい。これにより径の小さな被結束物40が結束可能となるとともに、本体バンド下面側歯53と他の歯との噛み合い領域を長くすることができる。
Rack-shaped main body band lower
前記本体バンド部50の上面の留め具30付近には、本体バンド先端部55が貫通部90の引き抜き開口部97から引き抜かれた際に本体バンド下面側歯53に噛み合い可能な本体バンド上面基端側歯51が列設されている。本体バンド上面基端側歯51の縦断面形状は前方向に突出する鋸歯状となっている。この本体バンド上面基端側歯51は、本体バンド部50の上面から斜め上方の前側に向かって突出している。この本体バンド上面基端側歯51は、前掲した傾斜面51Fと、当該傾斜面51Fの上端から本体バンド部50の上面側に向かって略垂直方向に下がる直角面51Tとからなる。この本体バンド上面基端側歯51の傾斜面51Fと本体バンド下面側歯53の傾斜面53Bとは平行に形成されるとともに、傾斜する方向の長さは同一に形成されている。本体バンド上面基端側歯51の傾斜面51Fと本体バンド下面側歯53の直角面53Tとは平行に形成されているとともに同一の高さ寸法(上端と下端との間の距離、以下同様)を有している。なお、本体バンド上面基端側歯51は、本体バンド部50の上面の全てに形成されておらず、留め具30付近にだけ形成されているが、本体バンド部50を巻き回して貫通部90に差し込まれる先端付近を除いた本体バンド部50の上面に形成してもよい。これにより径の小さな被結束物40が結束可能となるとともに、本体バンド下面側歯53と補助バンド上面側歯71との噛み合い領域や、本体バンド下面側歯53と本体バンド上面基端側歯51との噛み合い領域を長くすることができる。
In the vicinity of the
前記補助バンド部70は、本体バンド部50よりも長手方向の距離が短く形成されている。本実施の形態に係る補助バンド部70の幅は、本体バンド部50の幅と同一に形成されている。補助バンド部70の自由端側には、その先端側に至るに従い、次第に幅が狭くなるとともに厚みも小さくなる補助バンドテーパー部72が形成されている。補助バンドテーパー部72では、先端程、先細状になり厚さも小さく形成されていることで、本体バンド部50の先端側がその上面に重なった際、本体バンド部50が乗り上げる箇所で隙間が発生することを抑え、なだらかな曲線を描いて本体バンド部50の先端側が重なる。
補助バンド部70の上面の留め具30付近には、本体バンド先端部55が差し込み開口部96から貫通部90内に差し込まれた際に本体バンド下面側歯53に噛み合い可能な補助バンド上面側歯71が列設されている。補助バンド上面側歯71の縦断面形状は前方向に突出する鋸歯状となっている。この補助バンド上面側歯71は、本体バンド部50の上面から斜め上方の前側に向かって突出している。この補助バンド上面側歯71は、前掲した傾斜面71Fと、当該傾斜面71Fの上端から本体バンド部50の上面側に向かって略垂直方向に下がる直角面71Tとからなる。この補助バンド上面側歯71の傾斜面71Fと本体バンド下面側歯53の傾斜面53Bとは平行に形成されているとともに傾斜する方向の長さは同一に形成されている。補助バンド上面側歯71の直角面71Tと本体バンド下面側歯53の直角面53Tとは平行に形成されているとともに同一の高さ寸法を有している。
The
In the vicinity of the
本実施の形態に係る結束バンド10は、貫通部90の差し込み開口部96から本体バンド先端部55を差し込んだ際に本体バンド下面側歯53と補助バンド上面側歯71とが噛み合うとともに、貫通部90の引き抜き開口部97から本体バンド先端部55を引き抜いた際に本体バンド下面側歯53と本体バンド上面基端側歯51とが噛み合う。これにより、これらの合計2箇所で係止される。なお、本実施の形態では、1つのバンド20の途中には、1個の留め具30しか形成されていないが、これに限定されるものではなく、バンド20の長手方向の途中に2個以上の留め具30が形成されてもよいものである。n個の留め具30を設けた場合には、1個の留め具30によって上述したように2箇所で係止されることにより、結束バンド10の全体では合計2n個の箇所で係止されることになる。
In the binding
本実施の形態に係る結束バンド10では、本体バンド先端部55が、貫通部90の差し込み開口部96からバンド20の長手方向に沿って差し込まれる。本体バンド先端部55が、留め具30の裏面側からバンド20の長手方向と直角方向に差し込まれるようなものと比較して、留め具30が被結束物40の外面に沿って密着させた状態で結束され、被結束物40との密着性が良好なものとなる。また、留め具30そのものも被結束物40を結束するループ状の輪の一部となって被結束物40の外面に密着させることができる。貫通部90の差し込み開口部96から差し込まれた本体バンド先端部55は、貫通部90の引き抜き開口部97からバンド20の長手方向に沿って引き出される。これにより、その引き出された本体バンド先端部55も、被結束物40の外面から突出する方向に飛び出すことなく、貫通部90から延びる本体バンド部50の長手方向に沿って、すなわち被結束物40の外面に沿って配置させることができる。結果として、結束後の状態において、結束バンド10全体が被結束物40の外面に密着し、狭い空間内での結束に便利なものとなる。
In the binding
さらに貫通部90の差し込み開口部96から本体バンド先端部55が差し込まれると本体バンド下面側歯53と補助バンド上面側歯71とが噛み合う。そして、貫通部90の引き抜き開口部97から本体バンド先端部55が引き抜かれると本体バンド下面側歯53と本体バンド上面基端側歯51とが噛み合う。本実施の形態に係る結束バンド10は、これらの合計2箇所で係止される。これにより、係止箇所が留め具30だけの1箇所のものと比較して複数となり、外れ難く信頼性が向上した結束バンド10を提供することができる。
たとえば仮に一方の箇所の係止状態が消失しても他方の箇所で係止状態が維持されることで、全体としての係止状態が維持されることが可能となる。また、2箇所で係止されていることにより特定の1箇所に応力が集中することが抑えられて応力の分散化が図られ、破断が抑えられ、結果として耐久性能が向上する。
Further, when the main
For example, even if the locking state at one location disappears, the locking status at the other location is maintained, so that the overall locking status can be maintained. Further, by being locked at two locations, stress concentration is suppressed from being concentrated at one specific location, stress is dispersed, breakage is suppressed, and durability performance is improved as a result.
さらに留め具30内の狭い範囲内の特定箇所で1個若しくは数個の噛み合いだけで係止させるようなものと比較すると、本実施の形態に係る結束バンド10は留め具30の前後のはるかに広い面積において多数の列設された歯同士の噛み合いによって係止している。このため全体として均一に摩擦抵抗力を増加させることができ、安定した係止状態が維持される。
これにより1個若しくは数個の歯の破断により結束状態が破綻してしまうような不安定なことはなく、広範囲における多数の歯の噛み合いによる強固な摩擦抵抗力により安定した状態で結束状態が維持される。
Furthermore, the binding
As a result, there is no instability in which the bundling state breaks due to the breakage of one or several teeth, and the bundling state is maintained in a stable state by a strong frictional resistance force due to the engagement of a large number of teeth in a wide range. Is done.
図2に示すように本実施の形態に係る結束バンド10は、複数の物を束ねて結束させる用途以外にパイプの外周表面に密着させた状態で周囲に巻き回して結束させることができ、いわゆるパイプバンドとしても利用され得る。このように本実施の形態に係る結束バンド10は被結束物40としてのパイプの外周表面に沿って隙間なく密着させることができる。
(第2の実施の形態)
図3及び図4に示すように、本実施の形態に係る結束バンド10は、本体バンド部50及び補助バンド部70の下面の幅方向(バンド20の長手方向に直角な方向)の両側端で下方に向かって突出する2本の突条60がバンド20の長手方向に沿って形成されている(図4参照)。第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の部品名称及び部品番号を付与して説明を省略する。以下に第1の実施の形態の内容と異なる点を主として説明する。
As shown in FIG. 2, the binding
(Second Embodiment)
As shown in FIGS. 3 and 4, the binding
前記突条60は、本体バンド部50の下面の幅方向の両側端に下方に向かって突出する2本の本体バンド側突条61と、補助バンド部70の下面の幅方向の両側転に下方に向かって突出する2本の補助バンド側突条62とからなる。
本体バンド下面側歯53は、その両側端の本体バンド側突条61の間に列設されている。本体バンド下面側歯53の下端は本体バンド側突条61の下面より上方に位置するように形成されている。すなわち、本体バンド下面側歯53は、2本の本体バンド側突条61の間の空間内に入り込んだ位置で形成されている。
前記本体バンド側突条61の下面と、補助バンド側突条62の下面とは、当該結束バンド10を水平面上に載置した際、面一となるように形成されている。同様に留め具30部分の下面も、本体バンド側突条61及び補助バンド側突条62の下面と面一になるように形成されている。具体的には、留め具30部分の下方には開口部31が形成され、この開口部31の両側には留め具側板部32の下面である留め具側板下面34が形成されている。この留め具側板下面34は、結束バンド10を被結束物40の周囲に巻き回した際に被結束物40の表面に当接する面である。この当該結束バンド10を水平面上に載置した際、この留め具側板下面34は、本体バンド側突条61及び補助バンド側突条62の各下面と面一となるように形成されている。
The
The main body band lower
The lower surface of the main body
ここで、本体バンド側突条61の下面と、補助バンド側突条62の下面と、留め具側板下面34とは、特に図示していないが結束バンド10の長手方向と直角方向の断面の下面側の稜線が下方に向かって僅かに凸状に突出するような緩やかな円弧状に形成されている。これらの下面が被結束物40の外表面に当接する際、これらの下面全体の面が被結束物40の表面に当接するのではなく(面対面で当接するのではなく)、線対面で当接することにより、当接する箇所が被結束物40の周囲に線上となるように形成されているものである。面同士で接触させて接触領域が面対面となるようにすると、各面の僅かな凹凸の存在により面間に隙間が発生してしまう。本実施の形態に係る結束バンド10では、被結束物40の表面との接触領域が線状となることにより僅かな隙間も発生しないようにして被結束物40との密着性が向上するようにしたものである。
Here, the lower surface of the main body
前記補助バンド部70は、互いに対向する2本の本体バンド側突条61の内側面間の幅Sより僅かに狭い幅Tの帯状からなるように形成されている(図4参照)。なお、補助バンド部70の幅Tは、補助バンド部70の上方から被せる際に両者が弾性変形可能であれば本体バンド側突条61の内側面間の幅Sと同一寸法となるように形成してもよい。
前記補助バンド部70の上面には、第1の実施の形態で説明したものと同様に本体バンド下面側歯53と噛み合い可能な補助バンド上面側歯71が列設されている。
前記本体バンド部50の留め具30付近の上面には、本体バンド部50の幅方向の両側端に階段状の段差部65が長手方向に沿って形成されている(図4(b)参照)。なお、この段差部65は、本体バンド部50の突条60付近だけでなく、本体バンド部50の全長にわたって形成してもよい。この両側端の段差部65の外側面間の幅Wは本体バンド側突条61の内側面間の幅Sより僅かに狭い幅に形成されている。なお、結束バンド10が弾性変形し易い場合には段差部65の外側面間の幅Wを本体バンド側突条61の内側面間の幅Sと同一寸法に形成してもよい。ここで、段差部65の外側面間の幅Wと、補助バンド部70の幅Tとは、同一寸法に形成されている。
The
On the upper surface of the
On the upper surface in the vicinity of the
前記本体バンド部50の段差部65間の上面の留め具30付近には、第1の実施の形態で説明したものと同様の本体バンド上面基端側歯51が列設されている。
本実施の形態に係る結束バンド10は、貫通部90の差し込み開口部96から本体バンド先端部55を差し込んだ際に、本体バンド部50の先端側は本体バンド側突条61間に補助バンド部70の上面側(上部)を挟んだ状態でスライド可能に形成されている。さらに貫通部90の引き抜き開口部97から本体バンド先端部55を引き抜いた際に、本体バンド部50の先端側は、本体バンド部50の下面の本体バンド側突条61間に本体バンド部50の上面の段差部65間を挟んだ状態でスライド可能となる(図4参照)。
In the vicinity of the
In the binding
本実施の形態に係る結束バンド10は、本体バンド部50の下面には本体バンド側突条61が形成されているとともに、本体バンド下面側歯53の下端が本体バンド側突条61の下面より上方に位置している。このため、被結束物40の周囲に結束バンド10を巻き回す際、本体バンド側突条61の下面が被結束物40の外面に接触することになり本体バンド下面側歯53は被結束物40の外面に接触しない。これにより、結束の際には本体バンド側突条61の下面によって被結束物40の外面に密着させて結束させることができ、本体バンド下面側歯53が被結束物40に食い込んで、被結束物40を傷つけることはない。したがって、被結束物40との密着性が良好で傷を付けにくい結束バンド10を提供することができる。
In the binding
また、本実施の形態に係る結束バンド10は、本体バンド側突条61及び補助バンド側突条62が、バンド20の両側端において被結束物40側に突出して被結束物40の表面に当接可能に形成されている。バンド20の下面全体を面により被結束物40に当接させようとすると被結束物40の表面の凹凸等により密着性の悪い箇所が発生してしまう。それに対して、本実施の形態に係る結束バンド10は、本体バンド側突条61及び補助バンド側突条62が下方に向かって突出し、バンド20全体の面よりもバンド20の両端側の細長い幅の狭い領域(面積)で線状に被結束物40の外周表面に当接している。これにより、被結束物40の外周表面の凹凸に対してバンド20の追従性が良好なものとなり、被結束物40の外周表面に対する密着性が向上した結束バンド10となる。
Further, in the binding
さらに本実施の形態に係る結束バンド10において、結束バンド10を水平面上に載置した際、留め具側板下面34は、補助バンド側突条62の下面と、補助バンド側突条62の下面との両方に対して面一となるように形成されている。このため、本体バンド側突条61から補助バンド側突条62まで、バンド20の全長にわたって連続性のある2本の突条60の線によって被結束物40を結束することができる。これにより、被結束物40の表面に対する追従性に優れ、密着性が良好な結束バンド10を提供することができる。
なお、本実施の形態に係る結束バンド10において、上述した以外のその他の構成及びその構成により奏する作用及び効果は、第1の実施の形態で説明したものと同様であり、それらの説明は省略する。
(第3の実施の形態)
図5に示すように、本実施の形態に係る結束バンド10は、第2の実施の形態と同様の構成部分には、同一の部品名称及び部品番号を付与して説明を省略し、以下に第2の実施の形態の内容と異なる点を主として説明する。
Further, in the binding
In addition, in the binding
(Third embodiment)
As shown in FIG. 5, in the binding
第2の実施の形態では、係止箇所が留め具30の前後の2箇所に形成されていたものであるのに対して、本実施の形態に係る結束バンド10では、その2箇所の係止箇所に加えて、留め具30内部に新たな係止箇所を設けることで合計3箇所の係止箇所としていることに特徴を有するものである。
本実施の形態に係る本体バンド部50の上面の先端側には、長手方向に対して直角にラック状の本体バンド上面先端側歯52が列設されている。この本体バンド上面先端側歯52のバンド20の長手方向に平行な縦断面形状は後方向(留め具30方向)に突出する鋸歯状となっている。この本体バンド上面先端側歯52は、本体バンド部50の上面から斜め上方の後側に向かって突出している。この本体バンド上面先端側歯52は、後傾した傾斜面52Bと、当該傾斜面52Bの上端から本体バンド部50の上面側に向かって略垂直方向に下がる直角面52Tとからなる。なお、本体バンド上面先端側歯52は、本体バンド部50の上面の全てに形成されておらず、本体バンド部50の先端側にだけ形成されているが、留め具30付近に設けた本体バンド上面基端側歯51を除いた本体バンド部50の上面の残りの部分の全部に形成してもよい。これにより径の小さな被結束物40が結束可能となり、広範囲の大きさの被結束物40に対応可能となる。
In the second embodiment, the locking points are formed in two places before and after the
Rack-like main body band upper surface front
前記貫通部90の上部であって、留め具天板部33の下面には、本体バンド上面先端側歯52と噛み合い可能な貫通部上側歯92が列設されている。貫通部上側歯92の縦断面形状は前方向に突出する鋸歯状となっている。この貫通部上側歯92は、留め具天板部33の下面から斜め下方の前側に向かって突出している。この貫通部上側歯92は、前掲した傾斜面92Fと、当該傾斜面92Fの下端から留め具天板部33の下面側に向かって略垂直方向に立ち上がる直角面92Tとからなる。この貫通部上側歯92の傾斜面92Fと本体バンド上面先端側歯52の傾斜面52Bとは平行に形成されているとともに傾斜する方向の長さは同一に形成されている。また、貫通部上側歯92の直角面92Tと、本体バンド上面先端側歯52の直角面52Tとは平行に形成されているとともに同一の高さ寸法を有している。なお、貫通部上側歯92は、留め具天板部33の下面の全てに形成されているが、その下面の一部にだけ形成されるようにしてもよい。
The upper part of the penetrating
本実施の形態に係る結束バンド10は、貫通部90の差し込み開口部96から本体バンド先端部55を差し込んだ際に本体バンド下面側歯53と補助バンド上面側歯71とが噛み合うとともに、貫通部90の引き抜き開口部97から本体バンド先端部55を引き抜いた際に本体バンド上面先端側歯52と貫通部上側歯92とが噛み合い、さらに本体バンド下面側歯53と本体バンド上面基端側歯51とが噛み合う。これにより、これらの合計3箇所で係止される。
なお、本実施の形態では、1つのバンド20の途中には、1個の留め具30しか形成されていないが、これに限定されるものではなく、バンド20の長手方向の途中に2個以上の留め具30を設けてもよいものである。仮に1個の結束バンド10にn個の上記同様の留め具30を設けた場合には、各留め具30によって上述したように3箇所で係止されることにより、結束バンド10の全体では合計3n個の箇所で係止されることになる。
In the binding
In the present embodiment, only one
本実施の形態に係る結束バンド10では、上述したように合計3箇所で係止されていることにより、係止箇所が留め具30だけの1箇所のものや2箇所のものと比較して係止箇所が増え、さらに外れ難く信頼性が向上した結束バンド10を提供することができる。
たとえば仮にいずれか1箇所の係止状態が消失しても残りの2箇所の係止状態が維持されることで、全体としての係止状態が安定して維持される。また、3箇所で係止していることにより特定の1箇所に応力が集中することが抑えられ、応力の分散化をさらに図ることができて破断が抑えられて耐久性能も向上する。
なお、本実施の形態に係る結束バンド10において、上述した以外のその他の構成及びその構成により奏する作用及び効果は、第2の実施の形態で説明したものと同様であり、それらの説明は省略する。
(第4の実施の形態)
図6に示すように、本実施の形態に係る結束バンド10は、第3の実施の形態と同様の構成部分には、同一の部品名称及び部品番号を付与して説明を省略し、以下に第3の実施の形態の内容と異なる点を主として説明する。
As described above, the binding
For example, even if any one of the locked states disappears, the remaining two locked states are maintained, so that the locked state as a whole is stably maintained. In addition, by locking at three places, it is possible to suppress the concentration of stress at one specific place, to further disperse the stress, to suppress breakage, and to improve durability.
In addition, in the binding
(Fourth embodiment)
As shown in FIG. 6, the binding
第3の実施の形態では、係止箇所が留め具30の前後の2箇所と留め具30内の1箇所との合計3箇所に形成されていた。それに対して、本実施の形態に係る結束バンド10は、係止箇所が留め具30の前後の2箇所に形成されているとともに、留め具30内部に新たな係止箇所を増やしたことにより留め具30内の係止箇所が2箇所となって合計4箇所の係止箇所が形成されていることに特徴を有するものである。
本実施の形態に係る前記本体バンド部50の上面の先端側には、第3の実施の形態で説明したものと同様であって、長手方向に対して直角にラック状の本体バンド上面先端側歯52が列設されている。
In the third embodiment, the locking portions are formed at a total of three locations including two locations before and after the
The front end side of the upper surface of the main
ここで第1〜第3の実施の形態に係る留め具30は、2つの留め具側板部32と留め具天板部33とにより門型に形成され、下方には開口部31を有するものであった。本実施の形態に係る留め具30は、前記留め具天板部33を有さずに、2つの留め具側板部32と、留め具側板部32の下部間に渡された留め具底板部35とにより逆門型に形成されているものである。2つの留め具側板部32の上部間には、縦断面形状が略直角三角形であって全体形状が三角柱状のピン93が3本渡されている。このピン93は、本体バンド上面先端側歯52に噛み合い可能なものであって、バンド20の長手方向に対して直角方向に形成されている。このピン93は、材質が金属からなるもので、留め具側板部32に予め設けたピン孔(図示せず)に横方向から差し込まれることにより固定されているものである。このピン93を3個、横方向に並べて配置することにより、ピン93の縦断面形状が後方向に突出する鋸歯状となっている。ピン93は、縦断面形状の直角三角形の斜辺に相当する部分であって後傾した傾斜面93Fと、当該傾斜面93Fの下端から上方に向かって略垂直方向に立ち上がる直角面93Tとを有している。この3本のピン93と、2つの留め具側板部32と、留め具底板部35とにより囲まれた領域により、本体バンド先端部55が挿通可能なバンド20の長手方向に貫通する貫通部90が形成されているものである。なお、ピン93は、本実施の形態では、間隔をあけて3本形成されているが、ピン93の本数は特にこれに限定されるものではなく、本体バンド上面先端側歯52と噛み合い可能になるものであれば間隔を詰めて4本以上横方向に形成してもよく、また、2本若しくは1本のみ形成してもよいものである。このピン93の傾斜面93Fと本体バンド上面先端側歯52の傾斜面52Bとは平行に形成されているとともに傾斜する方向の長さは同一に形成されている。また、ピン93の直角面93Tと、本体バンド上面先端側歯52の直角面52Tとは平行に形成されているとともに同一の高さ寸法を有している。これにより、本体バンド先端部55を貫通部90に挿通させると、ピン93の傾斜面93F及び直角面93Tからなる歯と、本体バンド上面先端側歯52の傾斜面52B及び直角面52Tからなる歯とが噛み合い可能となるものである。なお、ピン93の縦断面形状は、直角三角形状に形成されているが特にこの形状に限定されるものではない。本体バンド上面先端側歯52に噛み合うことができるような形状のものであれば、他の三角形、四角形等の多角形や、円形、楕円形等の他の形状のものであってもよい。また、ピン93は、3本が分離されて形成されているが、これらが一体となった板状のものでもよい。また、ピン93の材質は金属に限定されるものではなく、バンド20と同様の合成樹脂から形成されてもよいものである。さらにピン93は、本実施の形態のように後から留め具側板部32に差し込むものに限定されるものではなく、留め具30の成形と一緒に成形するようにしてもよいものである。
Here, the
前記貫通部90の下部には留め具底板部35が形成され、この留め具底板部35の上面には補助バンド上面側歯71と本体バンド上面基端側歯51との両者に連続する貫通部下側歯91が形成されている。この貫通部下側歯91は、補助バンド上面側歯71及び本体バンド上面基端側歯51と同様にバンド20の長手方向に対して直角方向にラック状に形成されている。
この貫通部下側歯91の縦断面形状は前方向に突出する鋸歯状となっている。この貫通部下側歯91は、留め具底板部35の上面から斜め上方の前側に向かって突出している。この貫通部下側歯91は、前傾した傾斜面91Fと、当該傾斜面91Fの上端から留め具底板部35の上面に向かって略垂直方向に下がる直角面91Tとからなる。この貫通部下側歯91の傾斜面91Fと本体バンド下面側歯53の傾斜面53Bとは平行に形成されているとともに傾斜する方向の長さは同一に形成されている。また、貫通部下側歯91の直角面91Tと、本体バンド下面側歯53の直角面53Tとは平行に形成されているとともに同一の高さ寸法を有している。これにより、本体バンド先端部55を貫通部90に挿通させると、貫通部下側歯91の傾斜面91F及び直角面91Tからなる部分と、本体バンド下面側歯53の傾斜面53B及び直角面53Tからなる部分とが噛み合い可能となるものである。
A fastener
The vertical cross-sectional shape of the
本実施の形態に係る結束バンド10が被結束物40の周囲に密着させた状態で巻き回されて、貫通部90の差し込み開口部96から本体バンド先端部55が差し込まれるとともに、貫通部90の引き抜き開口部97から本体バンド先端部55が引き抜かれる。すると、貫通部90の差し込み開口部96から本体バンド先端部55が差し込まれた際に本体バンド下面側歯53と補助バンド上面側歯71とが噛み合う。それとともに、貫通部90の引き抜き開口部97から本体バンド先端部55が引き抜かれた際に本体バンド下面側歯53と貫通部下側歯91とが噛み合い、さらに本体バンド上面先端側歯52とピン93とが噛み合い、さらに本体バンド下面側歯53と本体バンド上面基端側歯51とが噛み合う。これにより、本実施の形態に係る結束バンド10は、これらの合計4箇所で係止される。これにより、係止箇所が留め具30だけの1箇所のものや2箇所のものや3箇所のものと比較して係止箇所が増え、さらに外れ難く信頼性が向上した結束バンド10を提供することができる。
The binding
たとえば仮にいずれか1箇所の係止状態が消失しても残りの3箇所の係止状態が維持されることで、全体としての係止状態が安定して維持される。また、4箇所で係止されることにより特定の1箇所に応力が集中することが抑えられ、応力の分散化をさらに図ることができて破断が抑えられて、耐久性能もさらに向上する。
本実施の形態に係る貫通部90では、貫通部下側歯91及びピン93の両方で、本体バンド部50の先端側の下面及び上面を上下から挟み込むようにして上下両面が係止状態になる。本体バンド部50の先端側の上面側又は下面側の一方側だけから係止状態にするものと比較して、本体バンド部50の先端側が弾性変形して本体バンド部50全体が移動し、歯と歯とが外れて係止状態が解除されるようなことを抑えられる。これにより、係止状態が強固なものとなり安定した係止状態が維持されて、外れ難く信頼性が向上した結束バンド10が提供される。
For example, even if any one of the locked states disappears, the remaining three locked states are maintained, so that the locked state as a whole is stably maintained. Further, by being locked at four places, it is possible to suppress the concentration of stress at one specific place, to further disperse the stress, to suppress breakage, and to further improve the durability performance.
In the penetrating
本実施の形態に係る貫通部90の下部には、開口部31を有さずに補助バンド上面側歯71と本体バンド上面基端側歯51との両者に連続する貫通部下側歯91が形成されている。このため、補助バンド上面側歯71と、貫通部下側歯91と、本体バンド上面基端側歯51とにより、留め具30付近のバンド20の長手方向において、連続して歯が形成されている。バンド20の長手方向の途中で歯が形成されていない箇所が形成されて歯の形成が不連続となるようなものと比較して、本実施の形態に係る結束バンド10は結束状態における歯に加わる応力の長手方向の分布を連続したなだらかなものにすることができる。これにより、バンド20の長手方向の途中の特定箇所の歯に応力が集中することを回避することができ、応力集中によるバンド20の破断を抑えることができる。
The lower portion of the penetrating
なお、本実施の形態では、1つのバンド20の途中には、1個の留め具30しか形成されていないが、これに限定されるものではなく、バンド20の長手方向の途中に2個以上の留め具30を設けてもよいものである。仮に1個の結束バンド10にn個の上記同様の留め具30を設けた場合には、各留め具30付近によって上述したように4箇所で係止されることにより、結果として結束バンド10全体で合計4n個の箇所で係止されることになる。
なお、本実施の形態に係る結束バンド10において、上述した以外のその他の構成及びその構成により奏する作用及び効果は、第3の実施の形態で説明したものと同様であり、それらの説明は省略する。
In the present embodiment, only one
In addition, in the binding
10 結束バンド 20 バンド
30 留め具 31 開口部
32 留め具側板部 33 留め具天板部
34 留め具側板下面 35 留め具底板部
40 被結束物 50 本体バンド部
51 本体バンド上面基端側歯 51F 傾斜面
51T 直角面 52 本体バンド上面先端側歯
52B 傾斜面 52T 直角面
53 本体バンド下面側歯 53B 傾斜面
53T 直角面 54 本体バンドテーパー部
55 本体バンド先端部 60 突条
61 本体バンド側突条 62 補助バンド側突条
65 段差部 70 補助バンド部
71 補助バンド上面側歯 71F 傾斜面
71T 直角面 72 補助バンドテーパー部
90 貫通部 91 貫通部下側歯
91F 傾斜面 91T 直角面
92 貫通部上側歯 92F 傾斜面
92T 直角面 93 ピン
93F 傾斜面 93T 直角面
94 貫通部補助側テーパ 95 貫通部本体側テーパ
96 差し込み開口部 97 引き抜き開口部
10
30
32
34 Underside plate of
40 Bundled
51 Body band upper surface
52B
53 Body band
53T
55
61 Main
65
71 Auxiliary band upper
71T
90
91F inclined surface 91T right angle surface
92 Penetrating
93F inclined surface 93T right angle surface
94 Auxiliary taper on
96
Claims (4)
前記バンドを被結束物の外周に巻き回して前記バンドの一部を前記留め具で留めることにより前記被結束物を結束する結束バンドにおいて、
前記バンドは、前記留め具から長手方向の一方の先端までからなり先端側を前記被結束物の外周に巻き回して前記留め具に差し込むことによりループを形成する本体バンド部と、前記本体バンド部より短いとともに前記留め具から長手方向の他方の先端までの補助バンド部とからなり、
前記留め具には、前記バンドの長手方向に沿って貫通するとともに前記本体バンド部の幅と同一又は僅かに広い幅を有し且つ前記本体バンド部の厚さと同一又は僅かに大きな高さを有する貫通部が形成され、
前記本体バンド部の下面の少なくとも先端側には、前記バンドの長手方向に対して直角にラック状の本体バンド下面側歯が列設され、
前記補助バンド部の上面の少なくとも前記留め具付近には、前記本体バンド部の先端側が前記貫通部の前記補助バンド部側から差し込まれた際に前記本体バンド下面側歯に噛み合い可能な補助バンド上面側歯が列設され、
前記本体バンド部の上面の少なくとも前記留め具付近には、前記本体バンド部の先端側が前記貫通部の前記本体バンド部側から引き抜かれた際に前記本体バンド下面側歯に噛み合い可能な本体バンド上面基端側歯が列設され、
前記貫通部の前記補助バンド部側から前記本体バンド部の先端側を差し込んだ際に前記本体バンド下面側歯と前記補助バンド上面側歯とが噛み合うとともに、前記貫通部の前記本体バンド部側から前記本体バンド部の先端側を引き抜いた際に前記本体バンド下面側歯と前記本体バンド上面基端側歯とが噛み合うことにより、少なくともこれらの合計2箇所で係止されることを特徴とする結束バンド。 An elongated band-like band, and a fastener provided on the upper surface side in the longitudinal direction of the band for inserting one end of the band and fastening it at an arbitrary position in the longitudinal direction,
In the binding band for binding the object to be bound by winding the band around the outer periphery of the object to be bound and fastening a part of the band with the fastener.
The band includes a main body band portion that extends from the fastener to one longitudinal tip, and forms a loop by winding the distal end side around the outer periphery of the object to be bound and inserting it into the fastener, and the main body band portion It is shorter and consists of an auxiliary band part from the fastener to the other end in the longitudinal direction,
The fastener penetrates along the longitudinal direction of the band and has a width that is the same or slightly wider than the width of the main body band portion and has a height that is the same as or slightly larger than the thickness of the main body band portion. A penetration is formed,
On at least the front end side of the lower surface of the main body band portion, rack-shaped main body band lower surface side teeth are arranged in a row at right angles to the longitudinal direction of the band,
At least near the fastener on the upper surface of the auxiliary band portion, the upper surface of the auxiliary band that can mesh with the teeth on the lower surface side of the main body band when the front end side of the main body band portion is inserted from the auxiliary band portion side of the penetrating portion. Side teeth are arranged,
At least near the fastener on the upper surface of the main body band portion, the upper surface of the main body band that can mesh with the teeth on the lower surface side of the main body band when the front end side of the main body band portion is pulled out from the main body band portion side of the penetrating portion. Proximal teeth are lined up,
When the distal end side of the main body band portion is inserted from the auxiliary band portion side of the penetrating portion, the main body band lower surface side teeth and the auxiliary band upper surface side teeth mesh with each other, and from the main body band portion side of the through portion. When the front end side of the main body band part is pulled out, the main body band lower surface side teeth and the main body band upper surface base end side teeth mesh with each other, so that at least two of them are locked together. band.
前記本体バンド下面側歯の下端は前記突条の下面より上方に位置するように形成され、
前記補助バンド部は、前記本体バンド部の互いに対向する前記突条の内側面間の幅と同一若しくは僅かに狭い幅の帯状からなるととともにその上面には前記本体バンド下面側歯と噛み合い可能な前記補助バンド上面側歯が列設され、
前記本体バンド部の少なくとも前記留め具付近の上面には、前記本体バンド部の幅方向の両側端に階段状の段差部が長手方向に沿って形成されるとともに、両側端の前記段差部の外側面間の幅は前記突条の内側面間の幅と同一若しくは僅かに狭い幅に形成され、さらに前記段差部間の上面の少なくとも前記留め具付近には前記本体バンド上面基端側歯が列設され、
前記貫通部の前記補助バンド部側から前記本体バンド部の先端側を差し込んだ際に、前記本体バンド部の先端側は、前記突条間に前記補助バンド部を挟んだ状態でスライド可能に形成されているとともに、
前記貫通部の前記本体バンド部側から前記本体バンド部の先端側を引き抜いた際に、前記本体バンド部の先端側は、前記突条間に前記段差部間を挟んだ状態でスライド可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の結束バンド。 On the lower surface of the main body band portion, protrusions projecting downward are formed along the longitudinal direction of the band at both side ends in the width direction perpendicular to the longitudinal direction of the band, and the lower surface side teeth of the main body band Are arranged between the ridges on both ends,
The lower end of the main body band lower surface side teeth is formed to be located above the lower surface of the ridge,
The auxiliary band portion has a band shape that is the same as or slightly narrower than the width between the inner surfaces of the main body band portions facing each other, and the upper surface of the auxiliary band portion can mesh with the teeth on the lower surface of the main body band. Auxiliary band upper surface side teeth are lined up,
A stepped step portion is formed along the longitudinal direction at both side ends in the width direction of the main body band portion at least on the upper surface in the vicinity of the fastener of the main body band portion, and outside the step portion on both side ends. The width between the side surfaces is formed to be the same or slightly narrower than the width between the inner side surfaces of the ridges, and the main body band upper surface proximal side teeth are arranged at least near the fastener on the upper surface between the stepped portions. Established,
When the distal end side of the main body band portion is inserted from the auxiliary band portion side of the penetrating portion, the front end side of the main body band portion is formed to be slidable with the auxiliary band portion sandwiched between the protrusions. As well as
When the front end side of the main body band portion is pulled out from the main body band portion side of the penetrating portion, the front end side of the main body band portion is formed to be slidable with the stepped portion sandwiched between the protrusions. The binding band according to claim 1, wherein the binding band is formed.
前記貫通部の上部には、前記本体バンド上面先端側歯と噛み合い可能な貫通部上側歯が列設され、
前記貫通部の前記補助バンド部側から前記本体バンド部の先端側を差し込んだ際に前記本体バンド下面側歯と前記補助バンド上面側歯とが噛み合うとともに、前記貫通部の前記本体バンド部側から前記本体バンド部の先端側を引き抜いた際に前記本体バンド上面先端側歯と前記貫通部上側歯とが噛み合い、さらに前記本体バンド下面側歯と前記本体バンド上面基端側歯とが噛み合うことにより、少なくともこれらの合計3箇所で係止されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の結束バンド。 On the front end side of the upper surface of the main body band portion, rack-shaped main body band upper surface end side teeth are arranged in a row at right angles to the longitudinal direction,
The upper part of the penetrating part is lined with penetrating part upper teeth that can mesh with the main body band upper surface tip side teeth,
When the distal end side of the main body band portion is inserted from the auxiliary band portion side of the penetrating portion, the main body band lower surface side teeth and the auxiliary band upper surface side teeth mesh with each other, and from the main body band portion side of the through portion. When the front end side of the main body band part is pulled out, the main body band upper surface side tooth engages with the penetrating part upper side tooth, and further, the main body band lower surface side tooth and the main body band upper surface side tooth engage with each other. The binding band according to claim 1 or 2, wherein the binding band is locked at least at a total of three locations.
前記貫通部の下部には、前記補助バンド上面側歯と前記本体バンド上面基端側歯との両者に連続する貫通部下側歯が形成され、
前記貫通部の上部には、前記本体バンド上面先端側歯に噛み合い可能なピンがバンドの長手方向に対して直角方向に形成され、
前記貫通部の前記補助バンド部側からに前記本体バンド部の先端側を差し込んだ際に前記本体バンド下面側歯と前記補助バンド上面側歯とが噛み合うとともに、前記貫通部の前記本体バンド部側から前記本体バンド部の先端側を引き抜いた際に前記本体バンド下面側歯と前記貫通部下側歯とが噛み合い、さらに前記本体バンド上面先端側歯と前記ピンとが噛み合い、さらに前記本体バンド下面側歯と前記本体バンド上面基端側歯とが噛み合うことにより、少なくともこれらの合計4箇所で係止されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の結束バンド。 At least on the front end side of the upper surface of the main body band portion, rack-shaped main body band upper surface end side teeth are arranged in a row at right angles to the longitudinal direction,
The lower part of the penetrating part is formed with a penetrating part lower tooth continuous with both the auxiliary band upper face side tooth and the main body band upper face side tooth,
On the upper part of the penetrating part, a pin that can mesh with the tooth on the top end of the main body band is formed in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the band,
When the distal end side of the main body band portion is inserted from the auxiliary band portion side of the penetrating portion, the main body band lower surface side teeth and the auxiliary band upper surface side teeth mesh with each other, and the through portion has the main body band portion side. When the front end side of the main body band portion is pulled out from the main body band lower surface side teeth and the penetrating portion lower side teeth, the main body band upper surface front end side teeth and the pin are engaged, and further the main body band lower surface side teeth The binding band according to claim 1 or 2, wherein the main body band upper surface base end side teeth mesh with each other to be locked at a total of four places.
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