JP5850237B2 - 光電変換素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換素子及びその製造方法に関する。
積層された透明なガラス部材や透明樹脂からなる積層部材の溶接部位に超短パルスレーザ、例えばフェムト秒レーザ、ピコ秒レーザ又はナノ秒レーザを照射することにより、多光子吸収現象が生じ、溶接部位の積層部材が溶け合わさることで積層部材を溶接することができる。
特許文献1は、有機EL素子などが形成されたアレイ基板にガラス基板を重ね、フリットガラス等の封止部材を用いてガラス基板をレーザ溶接する技術を開示する。特許文献2は、レーザ封着用材料を用いてガラス基板間をレーザ封着する技術を開示する。特許文献3は、超短光パルスレーザービームにより非線形吸収現象を生じさせて2つの物質を溶接する技術であって、超短光パルスレーザービームの焦点形成位置を正確に2つの被溶接物質の当接部に位置合わせする必要が無い技術を開示する。
特開2011−070797号公報 特開2011−126722号公報 国際公開番号 WO 2008/035770 A1
特許文献1及び2に開示された技術では、封止部材やレーザ封着用材料の塗布工程及びぞれらの管理技術を必要とし、それゆえ製造コストが大きくなるという問題点がある。特許文献3に開示された技術では、溶接ライン上に異物等が混在することにより溶接不良箇所が存在すると、該溶接不良箇所を通じて外部から水分が浸入し内部の光電変換層が劣化する問題点や、溶接部に外力が加わった場合に溶接部が比較的剥がれやすい問題点がある。
図15(a)は、従来技術に係る光電変換素子8を示す概略図である。光電変換素子8は、基板1と、基板2と、基板1及び2で挟まれた光電変換層4を備える。基板1と基板2との合わせ面3において、該基板の周囲に沿って溶接ライン5及び溶接ライン6が形成されている。図15(b)は、図15(a)のPで示す合わせ面3の一部を拡大した上面図である。図15(b)の記載から理解されるように、溶接ライン5及び溶接ライン6のそれぞれに1つでも溶接不良箇所Fが存在すると、外部から水分が基板内に浸入し、その水分により光電変換層4が劣化する。また、溶接ライン5及び溶接ライン6だけの溶接では、基板1及び基板2をずらすような基板側面からの外力に対して弱く、溶接部が比較的剥がれやすい。
図16(a)は、従来技術に係る光電変換素子9を示す概略図である。光電変換素子9は、図15(a)で示す光電変換素子8の構造からさらに溶接ライン7が形成された構造をとる。光電変換素子8の構造と比べて、溶接ライン5及び溶接ライン6のそれぞれに溶接不良箇所Fが存在しても、溶接ライン7によって水分の浸入を防ぐことができるかもしれない。しかし、この構造では、基板上で溶接に使用される領域の割合が比較的大きくなる。その結果、基板上で光電変換層4に使用できる領域の割合が小さくなり、ひいては製造コストが増大する。図16(b)は、図16(a)のPで示す合わせ面3の一部を拡大した上面図である。図16(b)の記載から理解されるように、溶接ライン5、溶接ライン6及び溶接ライン7のそれぞれに1つでも溶接不良箇所Fが存在すると、いずれにせよ外部から水分が基板内に浸入し、その水分により光電変換層4が劣化する。また、溶接ライン5、溶接ライン6及び溶接ライン7だけの溶接では、基板1及び基板2をずらすような基板側面からの外力に対して弱く、溶接部が比較的剥がれやすい。
このような問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、封止部材やレーザ封着用材料等を使用せず、溶接ライン上に溶接不良箇所があっても2つの基板の合わせ面における基板の内側への水の浸入を低減し、そして、外力に対して強く溶接部が比較的剥がれにくい、光電変換素子及びその製造方法を提供することである。
本発明の第1の態様は、光電変換層を挟んだ少なくとも一方が透明である第1の基板及び第2の基板を準備するステップと、溶接用レーザを用いて、該第1の基板と該第2の基板との合わせ面に、該光電変換層を囲む第1の溶接ラインを形成するステップと、溶接用レーザを用いて、該合わせ面に、該第1の溶接ラインと交わる領域を有し、該第1の溶接ラインとともに少なくとも1つの閉じた領域を形成する連結溶接ラインを形成するステップとを具備することを特徴とする。
本発明の第2の態様は、少なくとも一方が透明である第1の基板及び第2の基板と、該第1及び第2の基板で挟まれた光電変換層とを備える光電変換素子であって、該第1の基板と該第2の基板との合わせ面に、該光電交換層を囲む第1の溶接ライン及び該第1の溶接ラインを囲む第2の溶接ラインが形成され、該合わせ面に、該第1及び第2の溶接ラインを垂直に横断し、該第1及び第2の溶接ラインとともに少なくとも1つの閉じた領域を形成する複数の連結溶接ラインが形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、封止部材やレーザ封着用材料等の使用に起因する製造コストの増大を避けることができる。本発明によれば、さらなる溶接ラインを形成することに起因する溶接に使用される領域の割合を増大させることはなく、ひいては製造コストの増大を避けることができる。そして、本発明によれば、溶接ライン上の溶接不良箇所に起因して封止性が失われる確率を低減できるため、外部からの水分浸入の確率を低減できる。
本発明の一実施形態に係る光電変換素子を示す概略図である。 図1のAで示す合わせ面の一部を拡大した上面図である。 図1のAで示す合わせ面の一部を拡大した上面図である。 本発明の一実施形態に係る光電変換素子の製造方法のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る光電変換素子を製造する際に使用されるレーザ溶接装置を示すブロック図である。 図5のレーザ溶接装置の焦点合わせを説明する概略拡大図である。 図5のレーザ溶接装置の集光レンズ先端から合わせ面までの距離の算出を説明するための模式図である。 図5のレーザ溶接装置のレンズを変位させる移動部を制御するためのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る光電変換素子を示す概略図である。 図9のAで示す合わせ面の一部を拡大した上面図である。 図9のAで示す合わせ面の一部を拡大した上面図である。 本発明の一実施形態に係る光電変換素子の製造方法のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る光電変換素子を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る光電変換素子の製造方法のフローチャートを示す図である。 従来技術に係る光電変換素子の概略図である。 従来技術に係る光電変換素子の概略図である。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構造又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に説明される実施形態で具体的に記載された形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。(なお、本願明細書において、用語「横断する」、「交差する」、「交わる」は、「十」形状のように両方のラインが交わる点からさらに伸びている場合だけでなく、「丁」や「L」形状のように一方又は両方のラインが交わる点からさらに伸びていない場合も含む。)
[第1実施形態]
(光電変換素子)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光電変換素子100を示す概略図である。光電変換素子100は、少なくとも一方が透明である第1の基板101及び第2の基板102と、第1及び第2の基板101、102で挟まれた光電変換層104とを備える。第1実施形態では、第1及び第2の基板として、どちらも透明なソーダガラスを用いた。なお、ソーダガラス以外の透明な基板としては、石英ガラス、透明樹脂又はサファイヤ等であり、レーザ光の波長に対して透明であり且つバンドギャップが大きな物質から形成されているものであることが好ましい。光電変換層104は、有機EL素子や太陽電池素子等、どのような光電変換素子であってもよい。
第1の基板101と第2の基板102との合わせ面103において、該基板の周囲に沿って第1の溶接ライン105及び第2の溶接ライン106が形成され、該第1及び第2の溶接ラインを横断する複数の連結溶接ライン107が形成されている。ここで、合わせ面103は、第1の基板101と第2の基板102とが互いに接する界面であって、レーザ照射により溶接面となる面である。
図2は、図1のAで示す合わせ面103の一部を拡大した上面図である。第1及び第2の溶接ライン105、106に対して垂直に横断することにより第1及び第2の溶接ライン105、106と交差する領域を有し、第1及び第2の溶接ライン105、106とともに複数の閉じた領域(「封止領域」)を形成するように複数の連結溶接ライン107が形成されている。第1の溶接ライン105及び第2の溶接ライン106のそれぞれに少なくとも1つの溶接不良箇所Fが存在し外部から水分が浸入した場合であっても、浸入した水分は図2の符号cdhiで囲まれた封止領域によりせき止められる。そのため、水分は封止領域から基板内部に浸入しない。
また、複数の連結溶接ライン107が、第1及び第2の溶接ライン101、102に対して垂直に並びに第1及び第2の基板101、102の側面に対して垂直に形成されているため、第1及び第2の基板101、102をずらすような基板側面からの外力に対して溶接部が強固であり、溶接部が比較的剥がれにくい。また、従来技術のようにさらなる溶接ライン7を設けることによる基板上の溶接に使用される領域の割合が増加することもない。さらには、連結溶接ライン107の分だけ溶接領域(溶接ライン全長)を増加させることができる。
よって、第1の溶接ライン105および第2の溶接ライン106に追加して光電変換層104を囲むように新たな溶接ラインを設けなくても、第1の基板101と第2の基板102との接着力を高めることができる。すなわち、想定された溶接ライン(本実施形態では、第1の溶接ライン105および第2の溶接ライン106)に対して新たに溶接ラインを追加しなくても、上記接着力を高めることができるので、基板上の溶接ライン形成領域を拡大することなく、溶接をより強固にすることができる。
なお、図2では、本実施形態に係る連結溶接ライン107が第1及び第2の溶接ライン105、106に対して垂直に交差する構造を開示するが、必ずしも該交差角が垂直である必要は無く、両方の溶接ラインを横断するように形成されていればよい。
また、図3で示すように、連結溶接ライン117は、第1及び第2の溶接ライン105,106を周期的に横断するような1本の連続線であってもよい。図3で示す構造は、図2で示す構造と同様に外部からの水分浸入に対する封止性を保ちつつ、図2で示す構造に比べ連結溶接ライン117の全長が長いため、基板側面からの外力に対して溶接部がいっそう強固であり、その結果溶接部を剥がれにくくすることができる。
当業者であれば理解されるように、複数の連結溶接ライン107の数を増やすほど又は連結溶接ライン117の周期性を増やすほど、封止領域の数が増加する。そのため、溶接部の封止性が向上し、溶接ラインの全長が長くなるため溶接部が剥がれにくくなる。
また、本実施形態では、第1の溶接ライン105と第2の溶接ライン106と連結溶接ライン117とにより閉じた領域を形成するように連結溶接ライン117を形成することが重要である。よって、これが実現できるのであれば、連結溶接ライン117は図3のように正弦波状の周期構造に限らず、矩形波状(例えば、後述する図11(a))や三角波状(例えば、後述する図11(b)の周期構造であっても良い。さらには、上記閉じた領域を形成できれば、連結溶接ライン117に周期性を持たせなくても良い。
(光電変換素子の製造方法)
図4は、本実施形態に係る光電変換素子の製造方法のフローチャートを示す図である。本実施形態に係る光電変換素子の製造方法は、まず、光電変換層104を挟んだ少なくとも一方が透明である第1及び第2の基板101、102を準備する(工程401)。このとき、光電変換層104を挟んだ第1の基板101と第2の基板102との積層体は後述するレーザ溶接装置501の載置部502上に載置される。次いで、レーザ溶接装置501により、合わせ面103において、第1及び第2の基板101、102の周囲に沿って第1及び第2の溶接ライン105、106を形成する(工程402)。そして、レーザ溶接装置501により、第1及び第2の溶接ライン105、106を横断するように複数の連結溶接ライン107又は第1及び第2の溶接ライン105、106を周期的に横断する1本の連続線である連結溶接ライン117を形成する(工程403)。なお、工程402の前に、工程403を行うようにしてもよい。一例として、限定されないが、第1の基板101が3mmの厚さを有するソーダガラスであり、第2の基板102が2mmの厚さを有するソーダガラスであり、光電変換層104が有機EL層であり、出力2W、パルス幅500fs、繰り返し500kHzのフェムト秒レーザを使用して合わせ面103に溶接ラインを形成することができる。
(光電変換素子の製造に使用されるレーザ溶接装置)
図5は、本実施形態及び下記実施形態に係る光電変換素子を製造する際に使用されるレーザ溶接装置501を示すブロック図である。なお、本発明は、下記に説明するレーザ溶接装置に限定されるものではなく、本発明に係る製造方法を実現できるどのようなレーザ溶接装置を用いてもよい。
レーザ溶接装置501は、第1及び第2の基板101、102を載置する載置部502と、載置部502を矢印Aに沿って移動させるためのモータ及び該モータに設けられたロータリエンコーダ502bを有する駆動部502aと、第1及び第2の基板101、102にレーザ光5110を出射するレーザ光源503と、第1及び第2の基板101、102の厚みを計測する厚み計測センサ504と、レーザ溶接装置501の各種構成要素の制御及び所定の演算を行う制御装置507とを備える。
第1の基板101は、合わせ面103に対して、レーザ光源503側に位置し、第2の基板102は、載置部502側に位置する。レーザ溶接装置501は、レーザ光源503から出射されたレーザ光5110を集光する集光レンズ505と、集光レンズ505をレーザ光5110の光軸5120方向に移動させる移動部506とを備える。
制御装置507は、集光レンズ505を所望の位置に移動させるように移動部506を制御すると共に、所望のタイミングでレーザ光5110を出射させるようにレーザ光源503を制御する。制御装置507は、第1及び第2の基板101、102の厚みをそれぞれ計測するように厚み計測センサ504を制御する。さらに、制御装置507は、駆動部502aの動作を制御することができ、ロータリエンコーダ502bから、駆動部502aが有するモータの回転情報を受信する。
レーザ光源503から出射されたレーザ光は、集光レンズ505によって集光され、合わせ面103上の溶接部位5101に照射される。それにより溶接部位5101に多光子吸収現象が生じ、少なくとも第1の基板101と第2の基板102のいずれか一方が溶融する。その結果、両基板が溶接される。両基板を溶接する際に、駆動部502aの駆動により載置部502が、第1及び第2の基板101、102を矢印Aで示す方向に搬送する。レーザ光5110が、溶接部位5101を相対的に走査して、所望の領域を溶接する。載置部502が第1及び第2の基板101,102を適宜移動させることで、合わせ面103に所望の溶接ラインおよび連結溶接ラインが形成される。
図5で示すように、第1及び第2の基板101、102は、計測位置Cを経て溶接位置Dへと矢印Aで示す方向に搬送される。レーザ変位センサ等の厚み計測センサ504は、レーザ光源503及び集光レンズ505に対して第1及び第2の基板101、102の搬送方向上流に配置され、制御装置507に接続されている。厚み計測センサ504は、例えば、第1及び第2の基板101、102に光を照射し、第1の基板101の表面及び合わせ面103からの反射光を検出し、該反射光の検出結果を制御装置507に送信する。制御装置507は、受信した反射光の検出結果に基づいて、第1の基板101の厚みを計測する。同様に、厚み計測センサ504は、第1及び第2の基板101、102に光を照射し、合わせ面103及び第2の基板102の裏面(載置部502と接する面)からの反射光を検出し、該反射光の検出結果を制御装置507に送信する。制御装置507は、受信した反射光の検出結果に基づいて、第2の基板102の厚みを計測する。
集光レンズ505は、厚み計測センサ504から所定の距離だけ離間した状態で、集光レンズ支持アーム551を介して厚み計測センサ504と一体的に設けられている。この構造により、レーザ溶接装置501を小型化することができる。厚み計測センサ504が集光レンズ505から離間しているため、計測位置Cにおいては、レーザ溶接時の加熱に起因する第1及び第2の基板101、102の厚み変化の影響が少ない。また、厚み計測センサ504が集光レンズ505から離間しているため、厚み計測センサ504は、レーザ溶接時に発生するプラズマの影響をほとんど受けない。そのため、正確に第1の基板101の厚みを計測できる。
レーザ溶接装置501の移動部506は、例えばピエゾアクチュエータ等であり、制御装置507によって制御される。移動部506は、集光レンズ505を、矢印Bに沿って、レーザ光5110の光軸5120方向の所望の位置に移動させる。
制御装置507は、CPU(不図示)やメモリ部(不図示)等を有している。CPUは、メモリ部に記憶されたプログラム等に基づいて、レーザ溶接装置501全体を制御する。メモリ部は、CPUが動作するためのシステムワークメモリであるRAM、及び上記プログラムやシステムソフトウェア等を格納するROM、ハードディスクドライブ等を有する。制御装置507には、所定の指令あるいはデータなどを入力するキーボードあるいは各種スイッチなどを含む入力操作部571、及びレーザ溶接装置501の入力・設定状態、各種計測結果などをはじめとする種々の表示を行う表示部572が接続されている。
集光レンズ505の先端(集光レンズ505のワーキングディスタンスWDのレンズ側の距離測定の基準点)から合わせ面103までの距離(以下、第1の距離という)は、第1の基板101の厚み及び屈折率に基づいて算出される。そして、第1及び第2の基板101、102における厚み計測箇所を溶接するときに、第1の距離に基づいて集光レンズ505を移動させる。具体的には、溶接位置に位置する第1及び第2の基板101、102のある領域について、合わせ面103から集光レンズ505までの距離が、上記ある領域における計測された第1の基板101の厚みに基づいて算出された第1の距離と一致するように、制御装置507が移動部506を制御して集光レンズ505を移動させ、この状態でレーザ光を照射する。よって、集光レンズ505を介したレーザ光5110の焦点を合わせ面103に正確に位置させることができる。
つまり、第1及び第2の基板101、102のある領域において、該ある領域における第1の基板101の厚みをレーザ照射前に測定して、第1の基板101の厚み及び屈折率により第1の距離を算出し、上記ある領域が溶接位置Dに位置する時には、集光レンズ505の先端と合わせ面103との間の距離を上記算出された第1の距離にしておくことが本質である。このために、第1の距離を算出することが重要である。
この第1の距離の算出については、図5における点線の円で囲まれた部分を示す図6を参照して説明する。なお、図6に示すように、レーザ光5110は、入射角θ1で第1の基板101に入射し、入射時に第1の基板101の屈折角θ2で屈折する。そのため、集光レンズ505から溶接部位5101に形成されるレーザ光5110の焦点までの距離は、集光レンズ505のワーキングディスタンスWDよりも長くなる。なお、ワーキングディスタンスとは、空気中における集光レンズ505の先端505aから焦点位置までの距離である。
図6に示すように、第1の距離は、集光レンズ505の先端から第1の基板101のレンズ側の面までの距離y1と第1の基板101の厚みt1との和となる。厚みt1は厚み計測センサ504の計測結果から取得できるため、距離y1を取得すれば、上記厚みt1を計測した領域における第1の距離を取得することができる。集光レンズ505の開口数をNAとし、集光レンズ505のワーキングディスタンスをWDとし、第1の基板101の屈折率をnとすると、距離y1は、以下のようになる。
y1=WD−(t1/n)×cos(sin−1(NA))/cos(sin−1(NA/n)) (1)
上記距離y1の導出を説明する。
上述のように、第1の基板101の屈折率はnであるので、スネルの法則から、
sinθ1=n・sinθ2 (2)
となる。
図7から、tanθ1=X/(WD−y1)の関係式が得られ、該関係式から、
sinθ1=X・cosθ1/(WD−y1) (3)
が得られる。
また、図7からtanθ2=X/t1の関係式が得られ、該関係式から、
sinθ2=X・cosθ2/t1 (4)
が得られる。
上記式(2)〜(4)から、
X・cosθ1/(WD−y1)=n・X・cosθ2/t1
が得られ、これより、
y1=WD−(t1/n)×cosθ1/cosθ2 (5)
が得られる。
ここで、集光レンズ505のNA=sinθ1であるので、θ1=sin−1(NA)であり、これを式(5)に代入すると、式(1)を得ることができる。
図8は、レーザ溶接装置501に係る移動部506の移動(変位)を制御するための構成を示すブロック図である。厚み取得部507aは、第1の基板101の厚みを計測するように厚み計測センサ504を制御し、厚み計測センサ504から受信した計測結果に基づいて、第1の基板101の厚みt1を取得する。また、厚み取得部507aは、厚み計測センサ504の制御により、第2の基板102の厚みt2を取得することもできる。取得された厚みt1及びt2は、メモリ部に格納される。
厚み取得部507aからの計測指令により厚み計測センサ504は、計測位置Cにおける第1の基板101の厚みを取得するための計測を行う。ここで、該計測時において計測位置Cに位置する第1及び第2の基板101、102の領域を「厚み計測点」と呼ぶ。すなわち、該厚み計測点における第1の基板101、第2の基板102の厚みが計測される。厚み取得部507aは、溶接予定線に沿って所定の間隔dごとに厚みt1を取得する。厚み計測開始時に計測位置Cに位置する第1及び第2の基板101、102の領域が1番目の厚み計測点となり、該厚み開始時に計測位置Cに位置する領域から、溶接予定線と一致する搬送方向(矢印方向A)に沿って所定の間隔dだけずれた位置が2番目の厚み計測点となる。つまり、k番目(kは2以上の整数)の厚み計測点は、k−1番目の厚み計測点から上記所定の間隔dだけ離間している。厚み取得部507aは、厚み計測点の順序に対応付けて厚みt1をメモリ部に格納する。メモリ部には、1番目〜k番目の計測点の各々について、対応する厚みt1が関連付けて格納されている。
屈折率取得部507dは、第1の基板101の屈折率を取得する。例えば、ユーザが入力操作部571を介して、第1の基板101の屈折率nを入力すると、屈折率取得部507dは、該ユーザ入力を受け付け、該ユーザ入力により第1の基板101の屈折率nを取得する。メモリ部に各材料の屈折率が予め格納されている場合は、ユーザが入力操作部571を介して第1の基板101の材料を指定することにより、屈折率取得部507dは、該ユーザ指定に応じた材料の屈折率をメモリ部から抽出して第1の基板101の屈折率nを取得するように構成されても良い。
第1の距離算出部507bは、厚み取得部507aにて取得された厚みt1と屈折率取得部507dにて取得された第1の基板101の屈折率nとにより、式(1)を用いて第1の距離を算出する。なお、集光レンズ505のワーキングディスタンスWD及び集光レンズ505の開口数NAについては、メモリ部に予め格納しておけば良い。具体的には、第1の距離算出部507bは、メモリ部に格納されたワーキングディスタンスWD、開口数NA、ある厚み計測点に対する厚みt1、及び屈折率nを読み出し、式(1)に従って上記ある厚み計測点に関する距離y1を算出し、該算出されたy1に上記ある厚み計測点に関する厚みt1を足して該ある厚み計測点に関する第1の距離を算出する。第1の距離算出部507bは、各厚み計測点に対応する厚みt1に基づいて各厚み計測点に対する第1の距離を求め、1番目〜k番目の厚み計測点の各々について、対応する第1の距離を関連付けてメモリ部に格納する。
位置検出部507eは、第1及び第2の基板101、102の厚み計測点が溶接位置Dに位置することを検出し、厚み計測点が溶接位置Dに位置することを移動部駆動制御部507cに通知する。具体的には、位置検出部507eは、ロータリエンコーダ502bから受信した駆動部502aが有するモータの回転情報に基づいて、各厚み計測点が溶接位置Dに位置することを検知する。厚み計測センサ504と集光レンズ505との相対的な位置関係は不変であるので、計測位置Cと溶接位置Dとの間の距離は一定である。よって、駆動部502aが有するモータの回転により第1及び第2の基板101、102が搬送される場合において、計測位置Cを通過したある領域が溶接位置Dに位置することを上記回転情報から検知することができるのである。位置検出部507eは、1番目の厚み計測点が溶接位置Dに位置することを上記回転情報に基づいて検出し、該検出結果を移動部駆動制御部507cに通知する。2番目の厚み計測点については、位置検出部507eは、上記回転情報に基づいて、1番目の厚み計測点の検出(厚み計測点が溶接位置Dに位置することの検出)から上記所定の間隔dだけ第1及び第2の基板101、102が移動した後に、移動部駆動制御部507cに2番目の厚み計測点の検出を通知する。すなわち、位置検出部507eは、移動部駆動制御部507cへの、k番目の厚み検出点の検出通知(厚み計測点が溶接位置Dに位置することを検出したことの通知)については、上記回転情報に基づいて、k−1番目の検出から所定の間隔dだけ第1及び第2の基板101、102が移動する毎に行うように構成されている。従って、移動部駆動制御部507cは、各厚み計測点が溶接位置Dに位置することを知ることができる。
移動部駆動制御部507cは、厚み計測センサ504にて、第1及び第2の基板101、102の厚みを計測した領域(厚み計測点)について、合わせ面103と集光レンズ505の先端との間の距離が、第1の距離算出部507bにて算出された第1の距離となるように移動部506を移動させる。具体的には、移動部駆動制御部507cは、上記回転情報に基づいて1番目の厚み計測点が溶接位置Dに位置する前に、該1番目の厚み計測点に対応する第1の距離をメモリ部から読み出し、合わせ面103と集光レンズ505の先端との間の距離が、上記1番目の厚み計測点に対応する第1の距離となるように移動部6を移動させる。また、移動部駆動制御部507cには、位置検出部507eから厚み計測点の序数通り(厚み計測センサ504による厚み計測の順番通り)に上記検出通知が送信されるので、移動部駆動制御部507cは、k−1(kは2以上の整数)番目の検出通知を受信してからk番目の厚み計測点に対応する第1の距離をメモリ部から読み出し、k番目の検出通知を受信する前に、合わせ面103と集光レンズ505の先端との間の距離が該読み出されたk番目の厚み計測点に対応する第1の距離となるように移動部6を変位させる。例えば、位置検出部507eより1番目の検出通知を受信すると、移動部駆動制御部507cは2番目の厚み計測点に対応する第1の距離をメモリ部から読み出し、2番目の検出通知を受信する前に、該読み出された第1の距離を確立する。また、2番目の検出通知を受信すると、3番目の厚み計測点に対応する第1の距離をメモリ部から読み出し、3番目の検出通知を受信する前に、該読み出された第1の距離を確立する。このように制御することにより、ある厚み計測点にとっては、該厚み計測点が溶接位置Dに位置する時には、上記ある厚み計測点に応じた第1の距離を確立しておくことができる。
なお、合わせ面103と集光レンズ505の先端との間の距離は、合わせ面103を基準に定義される。従って、移動部506の矢印方向Bに沿ったz軸の位置決めは載置部502を基準に行われるので、移動部駆動制御部507cは、メモリ部から厚みt2を読み出し、z軸において集光レンズ505側に厚みt2に相当する距離だけずらした位置を基準として、移動部506を移動させる。具体的には、移動部駆動制御部507cは、載置部502から集光レンズ505の先端が第1の距離と厚みt2との和だけ離間するように移動部506を制御する。
[第2実施形態]
(光電変換素子)
図9は、本発明の第2実施形態に係る光電変換素子900を示す概略図である。光電変換素子900は、少なくとも一方が透明である第1の基板101及び第2の基板102と、第1及び第2の基板で挟まれた光電変換層104とを備える。第2実施形態では、第1及び第2の基板として、どちらも透明なソーダガラスを用いた。
第1の基板101と第2の基板102との合わせ面103において、該基板の周囲に沿って第1の溶接ライン905が形成され、該第1の溶接ライン905と交差する領域を有し、該第1の溶接ライン905とともに複数の閉じた領域(「封止領域」)を周期的に形成する1本の連続線である連結溶接ライン907が形成されている。本実施形態に係る光電変換素子900は、第1実施形態に係る光電変換素子100の構造から第2の溶接ライン106を除き、第1の溶接ライン905と連結溶接ライン907とで複数の封止領域を形成する構造をとる。
図10は、図9のAで示す合わせ面103の一部を拡大した上面図である。第1の溶接ライン905と、周期的に該第1の溶接ラインと複数の封止領域を形成する連結溶接ライン907が形成されている。第1の溶接ライン905及び連結溶接ライン907のそれぞれに少なくとも1つの溶接不良箇所Fが存在し外部から水分が浸入した場合であっても、浸入した水分は図10の符号de、efで囲まれた封止領域から基板内部に浸入しない。また、連結溶接ライン907が第1及び第2の基板101、102側面に対して垂直な方向から所定の角度で形成されているため、溶接部は、第1及び第2の基板101、102をずらすような基板側面からの外力に対して強固であり比較的剥がれにくい。さらに、従来技術のように、さらなる溶接ライン7を設けることによる基板上の溶接に使用される領域の割合の増加が生じない。
当業者であれば理解されるように、本実施形態に係る光電変換素子において、封止領域の数を増やすほど封止性が向上し、溶接部が剥がれにくくなる。
また、第1の溶接ライン905と連結溶接ライン907は、図11(a)〜(c)に示すような構造であってもよい。図11(a)は、第1の溶接ライン905と連結溶接ライン907とで形成された複数の閉じた領域(「封止領域」)が矩形となる構造を示す。この構造は、外部からの水分浸入に対する封止性を有しつつ、連結溶接ライン907の全長が比較的長いため、溶接部が基板側面からの外力に対して強固であり剥がれにくい。図11(b)は、第1の溶接ライン905と連結溶接ライン907とで形成された複数の封止領域が三角形となる構造を示す。この構造は、外部からの水分浸入に対する封止性を有しつつ、連結溶接ライン907の全長が比較的短いため製造時間を短縮し、ひいては製造コストを低減する。図11(c)は、第1の溶接ライン905と連結溶接ライン907が、互いに周期的に重なる波形構造をとり、複数の封止領域が楕円形となる構造を示す。この構造は、外部からの水分浸入に対する封止性を有しつつ、第1の溶接ライン905及び連結溶接ライン907の全長が比較的長いため、溶接部が基板側面からの外力に対して強固であり剥がれにくい。
(光電変換素子の製造方法)
図12は、本実施形態に係る光電変換素子の製造方法のフローチャートを示す図である。本実施形態に係る光電変換素子の製造方法は、光電変換層104を挟んだ少なくとも一方が透明である第1及び第2の基板101、102を準備する(工程1201)。次いで、レーザ溶接装置501により、合わせ面103において、第1及び第2の基板101、102の周囲に沿って第1の溶接ライン905を形成する(工程1202)。そして、レーザ溶接装置501により、第1の溶接ライン905とともに複数の閉じた領域(「封止領域」)を周期的に形成する1本の連続線である連結溶接ライン907を形成する(工程1203)。なお、工程1202の前に、工程1203を行うようにしてもよい。
[第3実施形態]
(光電変換素子)
図13は、本実施形態に係る光電変換素子1300を示す概略図である。光電変換素子1300は、少なくとも一方が透明である第1の基板101及び第2の基板102と、第1及び第2の基板で挟まれた光電変換層104とを備える。第3実施形態では、第1及び第2の基板として、どちらも透明なソーダガラスを用いた。
第1の基板101と第2の基板102との合わせ面103において、該基板の周囲に沿って第1の溶接ライン1305及び第2の溶接ライン1306が形成されている。そして、第1及び第2の溶接ライン105、106の一部に連結溶接ラインが形成されることによって、また、第1及び第2の溶接ラインによって、複数の閉じた領域(「封止領域」)が形成されている(構造1307a、1307b、1307c)。構造1307aは図2で示す封止領域を備える構造であり、構造1307bは図3で示す封止領域を備える構造であり、構造1307cは図11(c)で示す封止領域を備える構造である。このように、水分の浸入が想定される一部のみに連結溶接ラインを形成し、適宜封止領域を形成してもよい。また、封止領域の形状を適宜変更することで、所望の効果を実現しつつ製造コストを低減することができる。
(光電変換素子の製造方法)
図14は、本実施形態に係る光電変換素子の製造方法のフローチャートを示す図である。本実施形態に係る光電変換素子の製造方法は、光電変換層104を挟んだ少なくとも一方が透明である第1及び第2の基板101、102を準備する(工程1401)。次いで、レーザ溶接装置501により、合わせ面103において、第1及び第2の基板101、102の周囲に沿って第1及び第2の溶接ライン1305、1306を形成する(工程1402)。そして、レーザ溶接装置501により、第1及び第2の溶接ライン1305、1306の一部に複数の閉じた領域(「封止領域」)を形成する(工程1403)。
なお、本発明は、光電変換層を囲むように合わせ面103に形成された少なくとも1つの溶接ラインと、該溶接ラインとは別個に合わせ面103に形成された連結溶接ラインとにより連続的に囲まれた領域(閉じた領域)を合わせ面103に形成する。そのため、本発明は、溶接ラインに溶接不良箇所が生じたとしても、水分の光電変換層104への浸入を上記閉じた領域によって低減しようとするもの、すなわち、上記閉じた領域の存在により該水分の浸入の確率を低減しようとするものである。よって、閉じた領域の数は複数に限らず、少なくとも1つあれば、上記水分の浸入の確率を低減することができる。
また、上記閉じた領域を形成するための囲いの一部として機能する連結溶接ラインは、第1の基板101と第2の基板102との溶接部分であり、溶接ラインと交わる領域(交差点)を有する。従って、連結溶接ラインを用いて少なくとも1つの閉じた領域を形成することによって、溶接ラインと交差する溶接部分が形成され、第1の基板101および第2の基板102の側面方向からの外力の耐性が向上される。また、連結溶接ラインの分だけ第1の基板101と第2の基板102との溶接部分(全長)が増加する。そのため、合わせ面103において、基板上の溶接に使用される領域の割合の増加が抑えられ、第1の基板101と第2の基板との接着力が増大する。
このように、本発明では、連結溶接ラインは、溶接ラインに溶接不良箇所が生じたとしても合わせ面103において溶接ライン103の内側(すなわち、光電変換層104側)への水分浸入を低減するための閉じた領域の一部として機能すると共に、外力、特に上記積層体の側面方向から加わる外力に対する耐性向上および第1の基板101と第2の基板との接着性向上に寄与する。なお、第1〜3実施形態において、レーザ光入射側と反対側となる第2の基板は、不透明な金属、セラミックス、半導体などでも良い。
100:光電変換素子、101:第1の基板、102:第2の基板、103:合わせ面、104:光電変換層、105:第1の溶接ライン、106:第2の溶接ライン、107:連結溶接ライン

Claims (11)

  1. 光電変換層を挟んだ少なくとも一方が透明である第1の基板及び第2の基板を準備するステップと、
    溶接用レーザを用いて、前記第1の基板と前記第2の基板との合わせ面に、前記光電変換層を囲む第1の溶接ラインを形成するステップと、
    溶接用レーザを用いて、前記合わせ面に、前記第1の溶接ラインと交わる領域を有し、前記第1の溶接ラインとともに少なくとも1つの閉じた領域を形成する連結溶接ラインを形成するステップとを具備することを特徴とする光電変換素子の製造方法。
  2. 前記第1の溶接ラインを形成するステップは、溶接用レーザを用いて、前記合わせ面に、前記第1の溶接ラインを囲む第2の溶接ラインをさらに形成するステップを具備し、
    前記連結溶接ラインは、前記第1及び第2の溶接ラインとともに少なくとも1つの前記閉じた領域を形成し、前記第1及び第2の溶接ラインを垂直に横断する複数の溶接ラインであることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記第1の溶接ラインを形成するステップは、溶接用レーザを用いて、前記合わせ面に、前記第1の溶接ラインを囲む第2の溶接ラインをさらに形成するステップを具備し、
    前記連結溶接ラインは、前記第1及び第2の溶接ラインとともに少なくとも1つの前記閉じた領域を形成し、前記第1及び第2の溶接ラインの双方と少なくとも2箇所で交わる1本の連続線であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記連結溶接ラインは、前記第1及び第2の溶接ラインとともに複数の前記閉じた領域を形成し、前記第1及び第2の溶接ラインを周期的に横断する1本の連続線であることを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記連結溶接ラインは、前記第1の溶接ラインとともに少なくとも1つの前記閉じた領域を形成し、前記第1の溶接ラインと少なくとも2箇所で交差する1本の連続線であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  6. 前記連結溶接ラインは、前記第1の溶接ラインとともに複数の前記閉じた領域を形成し、前記第1の溶接ラインを周期的に横断する1本の連続線であることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 少なくとも一方が透明である第1の基板及び第2の基板と、
    前記第1の基板及び前記第2の基板で挟まれた光電変換層と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との合わせ面に、前記光電変換層を囲んで形成される第1の溶接ライン
    前記合わせ面に、前記第1の溶接ラインを囲んで形成される第2の溶接ラインと、
    前記合わせ面に形成されるとともに、前記第1の溶接ライン及び前記第2の溶接ラインを垂直に横断し、前記第1の溶接ライン及び前記第2の溶接ラインとともに少なくとも1つの閉じた領域を形成する複数の連結溶接ラインと、
    を備えることを特徴とする光電変換素子。
  8. 少なくとも一方が透明である第1の基板及び第2の基板と、
    前記第1の基板及び前記第2の基板で挟まれた光電変換層と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との合わせ面に、前記光電交換層を囲んで形成される第1の溶接ラインと
    前記合わせ面に形成されるとともに、前記第1の溶接ラインと少なくとも2箇所で交差し、前記第1の溶接ラインとともに少なくとも1つの閉じた領域を形成する連結溶接ラインと、
    を備えることを特徴とする光電変換素子。
  9. 前記連結溶接ラインは、前記第1の溶接ラインを周期的に横断し、前記第1の溶接ラインとともに複数の前記閉じた領域を形成する1本の連続線であることを特徴とする請求項8に記載の光電変換素子。
  10. 前記合わせ面に、前記第1の溶接ラインを囲んで形成される第2の溶接ラインをさらに備え
    前記連結溶接ラインは、前記第1の溶接ライン及び前記第2の溶接ラインと少なくとも2箇所で交差し、前記第1の溶接ライン及び前記第2の溶接ラインとともに少なくとも1つの前記閉じた領域を形成する1本の連続線であることを特徴とする請求項8に記載の光電変換素子。
  11. 前記連結溶接ラインは、前記第1の溶接ライン及び前記第2の溶接ラインを周期的に横断し、前記第1の溶接ライン及び前記第2の溶接ラインとともに複数の前記閉じた領域を形成することを特徴とする請求項10に記載の光電変換素子。
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