JP5848509B2 - 低付着性高栄養乾燥食品 - Google Patents

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本発明は、膨化された高栄養乾燥食品及びそれに熱湯を加えた低付着性の高齢者及び咀嚼、嚥下困難者に適したペースト食品に関するものである。
従来、咀嚼機能や嚥下機能が十分に機能できない等の理由により高齢者や病人向け食品においてペースト状食品が求められている。更に病態や高齢化に伴い、少量しか食事を摂取できない等の理由により、少量で高栄養の食品が求められている。ペースト状食品の代表的な食品としておかゆが挙げられるが、それ以外にも加工食品として、レトルト殺菌されたレトルト食品や粉末・顆粒状の乾燥食品に熱湯を加えることでペースト化される加工食品等が食されている。
また、例えば米等の澱粉類を加水及び加熱することでα化し、乾燥し提供する方法(例えば、特許文献1参照。)やα化米又はその粉末に澱粉及びゼラチン粉末を配合して成る嚥下容易な粥状食品(例えば、特許文献2参照。)が開示されている。
しかしながらこれらの食品は、カロリーや蛋白質等の栄養素が不足していたり、嚥下に適していないベタベタとした付着性の高い物性であったり、食べ応えのない物性であったり、十分な栄養素を摂取できない等の問題があり、栄養素を摂取可能であり且つ嚥下容易なべたつきの少ない食べ応えのある物性の乾燥食品及びペースト食品が求められている。
特開2002−51712号公報(第1−7頁) 特開2002−17275号公報(第1−6頁)
本発明は、嚥下に適していないベタベタとした食べ応えのないペースト状食品の物性及び低栄養化を解決し、少量で高栄養が摂取可能であり且つ熱湯を加えペースト状食品とした際、食べ応えがありながらも付着性が低い嚥下に適した物性を有した高齢者及び咀嚼、嚥下困難者向け高栄養乾燥食品を提供することを目的とするものである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意努力した結果、乳清蛋白質を含有した生地をマイクロ波により膨化・乾燥することにより高栄養であり食べ応えがありながら低付着性である物性を有する乾燥食品を提供できることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は熱湯を加えたペースト状食品の物性が食べ応えがあり低付着性である高栄養乾燥食品に関するものである。
本発明の高栄養乾燥食品は、カロリーや蛋白質といった栄養が少量摂取で補給でき、熱湯を加え、ペースト状とした際、食品に食べ応えがあり、付着性が低いという利点がある。すなわち、本発明の高栄養乾燥食品を用いることにより、咀嚼機能や嚥下機能が十分に機能できない高齢者、病人等でも少量で高い栄養を摂取可能であり、且つ食べ応えがあり飲み込みやすいペースト状食品を提供することが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における蛋白質とは特に限定されるものではないが、鶏卵蛋白質、乳清蛋白質、小麦蛋白質、大豆蛋白質、カゼインナトリウムなどが挙げられる。熱湯への溶解性やペーストの滑らかさの点で、乳清蛋白質が好ましく、乳清蛋白質と鶏卵蛋白、小麦蛋白の併用又は複数種の併用が更に好ましい。
本発明における澱粉とは特に限定されるものではないが、コーンスターチ、小麦澱粉、米澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、緑豆澱粉及びその加工澱粉等が挙げられ、単品でも2種類以上の併用でも良い。加工澱粉の加工方法についても特に限定されるものではなく、食品添加物に指定される加工方法であれば良い。熱湯への溶解性やペーストの付着性の点で、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、コーンスターチ、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋馬鈴薯澱粉のうち、単品又は複数種の併用が好ましい。
本発明におけるマイクロ波とは、300MHz〜30GHzの電磁波であり、本明細書中において、マイクロ波を照射して乾燥食品に加工することをマイクロ波加工という。
本発明における膨化とはマイクロ波加熱の前後で生じる体積変化を意味し、(加熱後の体積)/(加熱前の体積)で計算される。体積は温度で変化するため、体積測定は常温(25℃)にて測定を行う。膨化後の体積は膨化前の2〜10倍であることが好ましい。膨化が2倍未満であると湯戻りしづらいため好ましくない。膨化が10倍を超えると空隙が多くなりすぎ脆く、外観、食感に劣る。
本発明における付着性とは、食品表面のくっつきやすさを意味し、べたつきの指標とする。その測定機器としてクリープメーター等が挙げられ、厚生労働省より設けられた咀嚼・嚥下困難者用食品の許可基準にて定められた方法に準じて測定を行う。
本発明における硬さとは、ペーストの応力を意味し、食べ応えの指標とする。その測定機器としてクリープメーター等が挙げられ、厚生労働省より設けられた咀嚼・嚥下困難者用食品の許可基準にて定められた方法に準じて測定を行う。本測定法では、付着性と硬さに一定の相関性がある場合があり、硬さが柔らかければ付着性も低くなることがある。低付着性を低くするために硬さまで低くすると食感がなくなり好ましくない。
前記記載の蛋白質、澱粉以外の原料として、必要に応じて糖類をはじめとする炭水化物、植物油等の油脂、食塩等の塩類、増粘安定剤、乳化剤、膨張剤、酸化防止剤等が配合できる。風味付与として、にんじんやごぼう等の野菜原料、牛乳や脱脂粉乳等の乳原料、フレーバー等が配合でき、特に限定されるものではない。着色付与として色素も配合することができる。また栄養素として食物繊維、ビタミン、ミネラル等を配合することができる。
前記原料を混錬した生地の水分量は、蛋白、澱粉の種類や組み合わせ、生地温度、マイクロ波加工の条件により異なるが、熱湯添加後の付着性の観点から10〜70重量%が好ましく、20〜60重量%がより好ましく、20〜50重量%が最も好ましい。
原料の混練には、例えば、縦型ケーキミキサー、真空ミキサー等の混合機を使用することができる。また、調製後の生地の水分含量が前記のような好ましい範囲内となるように、混練の際もしくは混練の前に、所望により水を添加してもよい。生地の温度は、熱湯添加後の付着性の観点から0〜50℃が好ましく、10〜40℃がより好ましく、20〜35℃が最も好ましい。澱粉の種類やマイクロ加工の条件にもよるが、生地温度が60℃以上となると付着性が高くなるため好ましくない。
調製された生地は、マイクロ波加工を効率的に実施する観点から、加工する以前に所望の形状に成型するのが好ましい(加工前成型)。生地の形状は特に限定されるものではなく、公知の方法により、例えば粒状、棒状、円筒状、シート状等所望の形状に成型すればよい。マイクロ波加工による加熱ムラを防ぐ観点から、生地は均一な形状をしていることが好ましい。例えば、円筒形に連続して押出し成型することにより均一な形状の生地とすることができる。この場合の生地の直径としては、マイクロ波半減深度を考慮し、生地中心部まで効率よくマイクロ波加熱を行う観点から、30mm以下であることが好ましく、20mm以下であることがより好ましい。なお、通常、直径の下限としては10mm程度である。しかし、生地の成分によってマイクロ波加工のされやすさは異なるため、一概にこの範囲に限定されるものではない。
次いで、成型された生地をマイクロ波加工に供する。本発明において、マイクロ波加工はバッチ式によっても連続式によっても行うことができる。マイクロ波加工装置としては、マイクロ波が照射される装置であれば良く特に限定されるものではないが、オーブン式マイクロ波加熱装置(ミクロ電子(株)社製)、スチーム併用バッチ式マイクロ波加熱装置(富士電波工機(株)社製)、マイクロ波膨化乾燥機((株)MR社製)、マイクロ波真空乾燥装置(エントロン機械(株)社製)等が挙げられる。
本願発明におけるマイクロ波加工条件は以下の通りである。熱湯添加時の付着性や膨化性の観点よりマイクロ波の出力は0.5〜150kwが好ましく、より好ましくは30〜120kw、更に好ましくは50〜80kwである。
電波密度(マイクロ波加熱装置のチャンバー体積1mあたりの出力をいう)としては、生地を充分に膨化乾燥させる観点から、好ましくは0.5〜20kw/mであり、より好ましくは7〜15kw/mである。一万、マイクロ波の照射エネルギーとしては、同様の観点から、好ましくは100〜4000J/gであり、より好ましくは500〜3000J/g、更に好ましくは500〜2000J/gである。ここでマイクロ波照射エネルギー(J/g)とは、マイクロ波の出力(kw)×加熱時間(秒)/生地重量(kg)で表されるものである。なお、マイクロ波照射エネルギーが一定の場合、一般的にマイクロ波出力が高く、生地重量が少なく、加熱時間が短いと生地を充分に膨化乾燥させることができる。
マイクロ波加工の時間としては、効率よく製造を行う観点から、60〜180秒間が好ましく、90〜150秒間がより好ましいが、この範囲に特に限定されるものではなく、生地の原料の種類、生地の大きさ等を考慮して、マイクロ波の照射エネルギーが前記範囲内となるように適宜設定されればよい。
マイクロ波加工に供する際の生地の雰囲気温度としては、特に限定はないが、生地が膨化乾燥されやすく、三次元立体構造を形成しやすいという観点から、好ましくは90〜130℃である。
マイクロ波加熱に供される生地の重量としては特に限定されるものではなく、マイクロ波の出力、加熱時間等を考慮して、マイクロ波の照射エネルギーが前記範囲内となるように適宜設定されればよい。
前記のようにマイクロ波加工された生地は、そのまま次の粉砕工程に進んでよいが、乾燥ムラを少なくするために熱風乾燥により仕上げ乾燥を行ってもよい。この場合の乾燥温度としては30〜100℃が好ましく、50〜90℃がより好ましい。乾燥時間としては0〜60分間が好ましく、10〜30分間がより好ましいが、特に限定されるものではなく、所望の乾燥の程度に応じて適宜設定されればよい。また、仕上げ乾燥は連続式によるものでもバッチ式によるものでもよく、例えば、バンド乾燥機や箱型乾燥機、棚式乾燥機、流動乾燥機等を使用してそれぞれ行うことができる。
マイクロ波加工された生地は、最終成型を行うことができる。形状は特に限定されるものではないかが、円柱状、シート状、顆粒状、粉末状等が挙げられる。成型機としては例えばパワーミル、フェザーミル、オシュレーター、コミトロール等の粉砕機や切断機等を使用することができる。マイクロ波加工後の、仕上げ乾燥及び成型の順序は特に限定されるものではなく、マイクロ波加工された生地を、仕上げ乾燥した後に所望の形状に成型してもよいし、所望の形状に成型した後に仕上げ乾燥を行ってもよい。なお、熱風乾燥はマイクロ波加工と同時に行われてもよい。
得られた高栄養乾燥食品の水分含量としては、特に限定されるものではないが、乾燥食品としての品質維持の観点から、0〜15重量%(0を除く)が好ましく、0〜8重量%(0を除く)がより好ましく0〜5重量%(0を除く)が最も好ましい。水分含量は、例えば常圧加熱乾燥法、赤外線水分計などにより測定される。
以上のようにして得られた高栄養乾燥食品のカロリーは、少量で高カロリーを摂取するという観点より350kcal/100g以上が好ましく、400kcal/100gがより好ましく、500kcal/100gが更に望ましい。
高栄養乾燥顆粒又は粉末の蛋白質含量は、少量で高蛋白を摂取するという観点より10重量%以上が好ましく、12重量%が更に好ましい。
高栄養乾燥食品のかさ比重は、0.1〜1g/mlが好ましく、0.1〜0.7g/mlが更に好ましく、0.1〜0.5g/mlが最も好ましい。1g/ml以上であると、熱湯にてペーストにする際にダマができ、長時間の攪拌が必要となるため好ましくない。
高栄養乾燥食品に熱湯を加えた際に得られるペーストの付着性は、咀嚼・嚥下に適しているという観点より、1,500J/M以下が好ましく、1,200J/M以下が更に好ましく、1,000J/M以下が更に好ましい。1,500J/M以上であると、口腔内への付着性が高くなるため好ましくない。
高栄養乾燥食品に熱湯を加えた際に得られるペーストの硬さは、咀嚼・嚥下困難者でも容易に舌で押し潰せて且つ食べ応えがある物性が適しているとの観点より、1,500〜5,000N/Mが好ましく、2,000〜4,500N/Mが更に好ましく、2,000〜4,000N/Mが更に好ましい。1,500N/M以下であると食べ応えがなくなるため好ましくない。5,000N/M以上であると、舌で押し潰しにくくなるため好ましくない。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定するものではない。
実施例1 にんじん顆粒
にんじん濃縮果汁35kg、小麦粉20kg、馬鈴薯澱粉25kg、卵白粉末3kg、乳清蛋白4kg、砂糖10kg、色素1kg、ベーキングパウダー2kg、酸化防止剤0.03kg及び水5kgを縦型ケーキミキサーで混錬し生地を得た。得られた生地の水分含量は33重量%、生地温度は28℃であった。得た生地を直径15mmのノズルを用いて棒状に押出し、マイクロ波膨化乾燥機((株)M波社製)のベルトコンベア1m当たり1.5kgを連続投入した。ベルトコンベアスピードを4m/分とし、出力50kw、電波密度8.7kw/m、照射エネルギー500J/gのマイクロ波照射条件下で生地をマイクロ波加工した。得られたマイクロ波乾燥物をフェザーミルで解砕し、熱風乾燥を80℃、20分行うことで本発明品1を得た。この本発明品1の水分含量は3重量%、蛋白質含量は12重量%、カロリーは380kcal/100gであった。
実施例2 ごぼう顆粒
ごぼうパウダー30kg、コーンスターチ20kg、小麦粉18kg、乳清蛋白質13kg、粉末還元水飴16kg、卵白粉末2kg、乳化剤2kg、水50kgを縦型ケーキミキサーで混錬し生地を得た。得られた生地の水分含量は28重量%、生地温度は35℃であった。得た生地を直径15mmのノズルを用いて棒状に押出し、マイクロ波膨化乾燥機((株)M波社製)のベルトコンベア1m当たり1.5kgを連続投入した。ベルトコンベアスピードを4m/分とし、出力50kw、電波密度8.7kw/m、照射エネルギー500J/gのマイクロ波照射条件下で生地をマイクロ波加工した。このマイクロ波乾燥物をフェザーミルで解砕し、熱風乾燥を55℃、30分行ことで本発明品2を得た。この本発明品2の水分含量は5重量%、蛋白質含量は16重量%、カロリーは350kcal/100gであった。
実施例3 ほうれん草顆粒
ほうれん草ペースト40kg、ヒドロキシプロピルリン酸架橋馬鈴薯澱粉16kg、小麦粉20kg、乳清蛋白質10kg、卵黄粉末5kg、デキストリン20kg、砂糖2kg、重炭酸アンモニウム2kgを縦型ケーキミキサーで混錬し、生地を得た。得られた生地の水分含量は43重量%、生地温度は20℃であった。得た生地をパワーミルで粒径1〜15mmに粉砕し、マイクロ波膨化乾燥機((株)M波社製)のベルトコンベア1m当たり1.5kgを連続投入した。ベルトコンベアスピードを4m/分とし、出力50kw、電波密度8.7kw/m、照射エネルギー1300J/gのマイクロ波照射条件下で、マイクロ波加熱した。このマイクロ波乾燥物をフェザーミルで解砕し、熱風乾燥70℃、15分を行ことで本発明品3を得た。この本発明品3の水分含量は、4重量%、蛋白質含量は11重量%、カロリーは390kcal/100gであった。
実施例4 ミルク顆粒
乳清蛋白9kg、小麦粉15kg、馬鈴薯澱粉15kg、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉15kg、小麦蛋白0.5kg、植物油脂8kg、食物繊維0.8kg、マルチビタミンミックス0.3kg、マルチミネラルミックス0.5kg、食塩0.3kg、ベーキングパウダー1kg及び水8kgを縦型ケーキミキサーで混錬し、生地を得た。得られた生地の水分含量は30重量%、生地温度は30℃であった。得た生地を得た生地を直径15mmのノズルを用いて棒状に押出し、マイクロ波膨化乾燥機((株)M波社製)のベルトコンベア1m当たり1.5kgを連続投入した。ベルトコンベアスピードを5m/分とし、出力50kw、電波密度8.7kw/m、照射エネルギー1300J/gのマイクロ波照射条件下で、マイクロ波加工した。このマイクロ波乾燥物をフェザーミルで解砕し、熱風乾燥90℃、10分を行ことで本発明品4を得た。
この本発明品4の水分含量は3重量%、蛋白質含量は12重量%、カロリーは520kcal/100gであった。
比較例1
市販のレトルト粥を3品用意し、比較品1〜3とした。
比較例2
市販の離乳食向け湯戻し用顆粒品を2品用意し、比較品4、5とした。
試験例1
実施例1〜4で調製した本発明品1〜4及び比較例2にて用意された比較品4、5を各々20g用意し、90℃の熱湯を80g(5倍希釈)又は100g(6倍希釈)添加し、軽く攪拌することでそれぞれペースト状食品を調製した。
得られたペースト状食品及び比較例1にて用意された比較品1〜3を20℃にし、クリープメーター((株)山電社製)にて硬さ及び付着性の測定を行った。
結果を表1に示す。
Figure 0005848509
表1の結果から明らかなように本発明品は、5倍希釈でもだまになることなくなめらかペーストとなり、比較品と比べ適性希釈倍率が低く、適性希釈後のカロリー、蛋白質が高いため、少量で高栄養を摂取できることがわかる。また、適度な硬さと低付着性を有していることも結果より明らかである。すなわち嚥下困難者等に適切な物性と高栄養を両立させているのは本発明品だけである。
本発明の硬さがあり低付着性の高栄養食品を提供するにより、嚥下困難な高齢者でも食べやすく手軽に栄養を摂取できるようになり、産業上貢献大である。

Claims (5)

  1. 蛋白質、澱粉を含有した生地をマイクロ波により膨化乾燥させた乾燥食品であり、乾燥食品の蛋白質が10重量%以上である乾燥食品であって、該乾燥食品に対し90℃の熱湯を4倍量加えた際、ダマになることなく容易にペースト化し、ペーストの硬さが1,500〜5,000N/Mであり、付着性が1,500J/M以下であることを特徴とする高齢者又は嚥下困難者に適した乾燥食品。
  2. 乾燥食品のカロリーが350KCAL/100G以上である請求項1記載の高齢者又は嚥下困難者に適した乾燥食品。
  3. 乾燥食品に乳清蛋白質を含有する請求項1〜2いずれか記載の高齢者又は嚥下困難者に適した乾燥食品。
  4. 蛋白質、澱粉を含有した生地をマイクロ波により膨化乾燥させることにより、90℃の熱湯を4倍量加えた際に、ダマになることなく容易にペースト化し、ペーストの硬さが1,500〜5,000N/M、付着性が1,500J/M以下とする方法。
  5. 蛋白質、澱粉を含有した生地をマイクロ波により膨化乾燥させた乾燥食品に対し、90℃の熱湯を4倍量加えることによりダマになることなく容易にペースト化し、ペーストの硬さが1,500〜5,000N/M、付着性が1,500J/M以下となるペースト状食品の製造方法。
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