JP5842381B2 - 直動案内軸受装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、転動体が方向転換路を通過する際の軸方向へのズレと傾きを小さくし、スキューを軽減することができる直動案内軸受装置を提供することにある。
前記転動体には、その全周にわたって溝部が形成され、
前記方向転換路の前記転動体の周面が当接し、前記方向転換路を構成する内循環路及び外循環路の両方の外周面のうち、前記内循環路の外周面を形成する内循環路形成溝の底面、並びに前記外循環路の外周面を形成する外循環路形成溝の底面、及び前記エンドキャップを貫通し、前記方向転換路に連通する装填用貫通孔に嵌め込まれる蓋部の内面に前記溝部に遊嵌する突条が形成されたことを特徴としている。
また、転動体の遠心力により、外循環路や内循環路に関係なく外周面側に接触するため、外周面側のみに突条を設けても、転動体のズレと傾きを確実に小さくすることができる。
請求項2に係る発明によれば、方向転換路内における転動体の転走方向をより確実にガイドし、転走方向に対する転動体のズレと傾きをさらに小さくすることができる。その結果として、スキューをさらに軽減する直動案内軸受装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る直動案内軸受装置の一実施形態における構成を示す斜視図である。また、図2は、本発明に係る直動案内軸受装置の一実施形態におけるエンドキャップの構成を示す背面図である。また、図3は、本発明に係る直動案内軸受装置の一実施形態におけるリターンガイドを装着する前のエンドキャップの構成を示す背面図である。また、図4は、図2の4−4線を切断線としてスライダの軸方向に沿う断面図である。また、図5は、本発明に係る直動案内軸受装置の一実施形態におけるリターンガイドの構成を示す図であり、(a)は底面図、(b)は側面図である。
図1〜図4に示すように、直動案内軸受装置1は、軸方向に延びる案内レール10と、該案内レール10上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ20とを備える。
スライダ20は、スライダ本体20Aと、エンドキャップ40とを有する。エンドキャップ40の外側には、異物の侵入を阻止するサイドシールが設けられてもよい。
スライダ本体20Aは略コ字状の断面形状をなし、その開口部を案内レール10に向けて案内レール10上に跨架される。エンドキャップ40は、略コ字状の断面形状をなし、スライダ本体20Aの軸方向(移動方向)の両端部に設置される。サイドシールは、略コ字状の断面形状をなし、エンドキャップ40,40の軸方向(移動方向)のそれぞれの外側端部に設置される。
エンドキャップ40には、図4に示すように、両転動体転動溝11,21間と転動体通路60とに連通する半円弧状に湾曲した方向転換路70がスライダ20の軸方向の内側と外側とに形成されている。すなわち、転動体転動溝11,21間と、転動体通路60と、内側の方向転換路70(内循環路71)又は外側の方向転換路70(外循環路72)によって、転動体30の無限循環軌道が形成されている。
外循環路形成溝41と、内循環路形成溝42とは、端面40aからの深さを異ならせて直交するように形成されている。具体的には、外循環路形成溝41のほうが内循環路形成溝42よりも端面40aから離れて形成されている。
図5(a)に示すように、本実施形態の直動案内軸受装置で用いられる転動体30は、転動面である周面30aの全周にわたって溝部31が1条以上形成されている。
そして、図2〜図4に示すように、外循環路形成溝41の底面41a、内循環路形成溝42の底面42a、及び蓋部45の内面45aの少なくともいずれかには、方向転換路70における転動体30の転走方向に沿って突条46が1条以上形成されている。
この突条46は、溝部31に遊嵌する形状で形成され、方向転換路70内における転動体30の転走を妨げない限り、数や形状に制限はなく、目的に応じて適宜設定される。
次に、外循環形成溝41に嵌め込まれるリターンガイド50について、以下に説明する。リターンガイド50は、図5(a),(b)に示すように、U字形状をなし、エンドキャップ40と同様に、樹脂材料(例えばポリアセタール、ポリアミド等)の射出成形で作製される。
リターンガイド50は、湾曲する外周面50aを外循環路72の内周面とし、内周面50bの底部50bbを内循環路71の外周面として方向転換路70を構成するように成形されている。そして、リターンガイド50は、外周面50aをエンドキャップ40の端面40aに対向させて外循環路形成溝41に嵌め込まれる。リターンガイド50は、外循環路形成溝41に一体成形されてもよい。
10 案内レール
11 転動体転動溝
20 スライダ
20A スライダ本体
21 転動体転動溝
30 転動体(円筒ころ)
40 エンドキャップ
46 突条
70 方向転換路
Claims (2)
- 両側部に軸方向に延びる転動体転動溝を有して軸方向に延長された案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダとを備え、前記スライダは、前記転動体転動溝及び軸方向に貫通する転動体通路が設けられたスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の両端面に固定された一対のエンドキャップとを具備する直動案内軸受装置であって、
前記転動体には、その全周にわたって溝部が形成され、
前記方向転換路の前記転動体の周面が当接し、前記方向転換路を構成する内循環路及び外循環路の両方の外周面のうち、前記内循環路の外周面を形成する内循環路形成溝の底面、並びに前記外循環路の外周面を形成する外循環路形成溝の底面、及び前記エンドキャップを貫通し、前記方向転換路に連通する装填用貫通孔に嵌め込まれる蓋部の内面に前記溝部に遊嵌する突条が形成されたことを特徴とする直動案内軸受装置。 - 前記突条が複数形成されたことを特徴とする請求項1に記載の直動案内軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011107332A JP5842381B2 (ja) | 2011-05-12 | 2011-05-12 | 直動案内軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011107332A JP5842381B2 (ja) | 2011-05-12 | 2011-05-12 | 直動案内軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012237393A JP2012237393A (ja) | 2012-12-06 |
JP5842381B2 true JP5842381B2 (ja) | 2016-01-13 |
Family
ID=47460468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011107332A Active JP5842381B2 (ja) | 2011-05-12 | 2011-05-12 | 直動案内軸受装置 |
Country Status (1)
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-
2011
- 2011-05-12 JP JP2011107332A patent/JP5842381B2/ja active Active
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