JP5841034B2 - 超音波診断装置、超音波画像生成方法およびプログラム - Google Patents
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Description
しかし、生体内の脂肪層、筋肉層等の組織の違いにより音速は異なるので、被検体内における超音波の音速は一様ではない。また、太った被検者と、やせた被検者とでは、脂肪層または筋肉層の厚さが異なる。すなわち、超音波の音速には、個人差がある。
その結果、適正な位相整合を行うことができず、受信フォーカスが不適正になってしまい、得られる超音波画像の画質が劣化するという問題が有る。また、得られる超音波画像が、実際の被検体に対して歪んでしまうという問題も有る。
例えば、特許文献1には、診断領域(超音波画像上)を分割してなる着目領域を設定して、超音波の送受信を行い、適宜設定した複数の音速(設定音速)を用いて、得られた素子データに対して受信フォーカス処理を行って、各着目領域において、予め設定した複数の音速(設定音速)毎にフォーカス指標を算出し、算出したフォーカス指標を用いて、着目領域における音速を決定する超音波診断装置が記載されている。
フォーカス指標としては、コントラストおよび輝度等が例示され、例えば、フォーカス指標としての輝度が最も高かった設定音速を、着目領域における音速として決定している。
特許文献1では、フォーカス指標を用いて決定した音速に基づいて、遅延時間を補正し、整相加算して、受信フォーカス処理を行い。さらに、減衰を補正した後、包絡線検波処理を施して、輝度画像(Bモード画像)を作成することが記載されている。
例えば、音速探索範囲の設定に用いられる音速は、超音波画像において、音速決定部で音速が決定される領域を含むように超音波画像を複数の領域に分割したときに、複数の領域のうち、音速決定部で音速が決定される領域とは別の領域の音速である。
例えば、さらに、超音波画像の各領域の音速が記憶された超音波画像を1フレーム毎、少なくとも1つ以上の所定の前のフレーム分記憶する記憶部を有し、音速探索範囲の設定に用いられる音速は、音速決定部で音速が決定される領域と、記憶部に記憶された少なくとも1つの所定の前のフレームの超音波画像に対応する領域の音速か、または記憶部に記憶された少なくとも1つ以上の所定の前のフレームの超音波画像の各領域の音速に所定の処理を行って得られた少なくとも1つの超音波画像の各領域の音速に対応する領域の音速のいずれかである。ここで、所定の処理は、例えば、記憶部に記憶された少なくとも1つ以上の所定の前のフレームの超音波画像の各領域の音速の平均値、または音速の中央値を算出することである。
図1は、本発明の超音波診断装置の構成の一例を概念的に示すブロック図である。
図示例においては、送信部14、受信部16、A/D変換部18、素子データ記憶部20、データ解析部23、画像生成部24、表示制御部26、表示部28、制御部30、操作部32、および格納部34が、超音波診断装置10の装置本体を構成する。
振動子アレイ36は、1次元または2次元アレイ状に配列された複数の素子、即ち超音波トランスデューサを有している。これらの超音波トランスデューサは、検査対象物(以下、被検体という)の超音波画像の撮像の際に、それぞれ送信部14から供給される駆動信号に従って超音波ビームを被検体に送信すると共に、被検体からの超音波エコーを受信して受信信号を出力する。本例では、振動子アレイ36の複数の超音波トランスデューサの内の一組を成す所定数の超音波トランスデューサの各々は、1つの超音波ビームの各成分を発生し、一組の所定数の超音波トランスデューサは、被検体に送信する1つの超音波ビームを発生する。
また、振動子は、被検体内で反射された超音波エコーが入射することで伸縮し、この伸縮の大きさ応じた電気信号を発生する。この電気信号が、受信信号として、受信部16に出力される。
送信部14は、例えば、複数のパルサを含んでおり、プローブ12の各超音波トランスデューサ(振動子)に、駆動信号を供給する(駆動電圧を印加する)。
例えば、駆動信号は、制御部30からの制御信号に応じて選択された送信遅延パターンに基づいて設定される音速または音速の分布に従い、振動子アレイ36の一組の所定数の超音波トランスデューサ(以下、超音波素子という)から送信される超音波ビーム成分が1つの超音波ビームを形成するようにそれぞれの駆動信号の遅延量を調節して組を成す複数の超音波素子に供給する。
さらには、複数の超音波トランスデューサが送信する超音波が、設定した焦点に収束する目的とする超音波ビームを形成するように、駆動信号の遅延量(駆動電圧の印加タイミング)を調節する送信フォーカスを行って、駆動信号を超音波トランスデューサに供給する。なお、この送信遅延パターンは、後述する環境音速に応じて補正されたものでもよい。このようにして、プローブ12(振動子アレイ36)から被検体に、目的とする超音波ビームが送信される。
従って、1回の超音波の送受信(1本の超音波ビームの送信、およびこの送信に対応する超音波エコーの受信)において、超音波を発生する超音波トランスデューサの数(送信開口の数)、および超音波を受信(受信部16が受信信号を受け取る)する超音波トランスデューサの数(受信開口の数)は、共に、複数であれば、限定は無い。また、1回の送受信において、送信と受信とで、開口数は、同じでも異なってもよい。
また、少なくとも方位方向(アジマス方向(超音波トランスデューサの配列方向))に隣接する超音波ビームで、送信領域が重複していれば、1つの超音波画像を形成するための超音波の送受信の回数(音線数)、および送受信の中心となる超音波トランスデューサ(中心素子)の間隔(すなわち走査線の密度)にも限定はない。従って、超音波で走査する領域に対応する全ての超音波トランスデューサを中心素子として超音波の送受信を行ってもよく、2個置き、または4個置きなどの所定間隔の超音波トランスデューサを中心素子として超音波の送受信を行ってもよい。
A/D変換部18は、A/D変換した素子データを素子データ記憶部20に供給する。
好ましくは、素子データ記憶部20は、少なくとも1つの超音波画像(1フレームの超音波画像)に対応する全ての素子データを記憶し、かつ、少なくとも超音波画像の表示を終了するまでは、表示中および表示前の超音波画像の素子データを消去しない。
なお、データ解析部23および被検体内における超音波の音速に関しては、後に詳述する。
画像生成部24は、整相加算部38、検波処理部40、DSC42、画像処理部44、および画像メモリ46を有する。
被検体内の1つの反射点との間の距離は、各各超音波トランスデューサで異なる。そのため、同じ反射点で反射された超音波エコーであっても、各超音波トランスデューサに超音波エコーが到達する時間が異なる。整相加算部38は、制御部30が選択した受信遅延パターンに応じて、各超音波トランスデューサ毎の超音波エコーの到達時刻の差(遅延時間)に相当する分、各受信データを遅延し、遅延時間を与えた受信データを整合加算することによりデジタル的に受信フォーカス処理を行い、受信データを生成する。
整相加算部38は、生成した受信データを、検波処理部40に供給する。
なお、環境音速が決定されていない場合には、整相加算部38は、受信遅延パターンを用いた公知の方法で、受信フォーカス処理を行う。
DSC(digital scan converter)48は、検波処理部40で生成されたBモード画像データを、通常のテレビジョン信号の走査方式に対応する画像データに変換(ラスター変換)する。
画像メモリ46は、画像処理部44が処理したBモード画像データを格納する、公知の記憶手段(記憶媒体)である。画像メモリ46に格納されたBモード画像データは、必要に応じて、表示部28で表示するために表示制御部26に読み出される。
また、制御部30は、操作部32を用いて操作者によって入力された各種の情報を、必要な部位に供給する。例えば、操作部32に、画像生成部24の整相加算部38で用いられる遅延時間算出に必要な情報を、必要に応じて、送信部14、受信部16、素子データ記憶部20、画像生成部24および表示制御部26等の各部に供給する。
また、操作部32は、操作者が、必要に応じて各種の情報を入力するための、入力機能を備えている。例えば、操作部32は、プローブ12(超音波トランスデューサ)の情報、プローブ12(振動子アレイ)における送信開口および受信開口、重ね合わせる素子データ数および方法などの素子データの生成に関する情報、ならびに超音波ビームの焦点位置等を入力するための、入力機能を備えている。
これらは、例えば、撮影部位(診察部位)の選択、画質の選択、撮影する超音波画像の深度の選択等によって、入力される。
また、操作部32は、フリーズボタンを備えており、Bモード画像の表示中に、フリーズボタンが押下されると、フリーズボタン押下時に表示されているBモード画像が、表示部28に静止画として表示される。これにより、操作者は、静止画によってBモード画像を詳細に観察することができる。
格納部34には、ハードディスク、フレキシブルディスク、MO、MT、RAM、CD−ROM、DVD−ROM等の公知の記録媒体を用いることができる。
図2に、データ解析部23の構成をブロック図で概念的に示す。
図2に示すようにデータ解析部23は、着目領域設定部70、送信フォーカス制御部72、音速探索範囲設定部74、フォーカス指標算出部76および音速決定部78を有する。
データ解析部23において、被検体の音速は着目領域毎に決定する。着目領域は、超音波画像において、超音波の音速が算出される計算座標に相当する。
この分割の数(格子の数)は、予めデフォルトで設定されていても良く、操作者が方位方向および/または深度方向で任意に設定できるようにしてもよい。分割数がデフォルトで設定されている場合には、画像サイズ毎および観察部位毎に、異なる設定を有してもよい。さらに、予め複数の分割数を設定しておき、操作者が選択できるようにしてもよい。
例えば、受信データ(Bモード画像データ)生成する全ての画素(全ての画素に対応する位置(領域))を、着目領域としてもよい。言い換えれば、前述の画面を分割する態様において、受信データを生成する全画素に対応して、画面を格子状に分割してもよい。
あるいは、画面全体ではなく、予め設定された、もしくは、複数の選択肢から選択された、画面の一部分について格子状に分割して、その個々を着目領域としてもよい。また、画面全体ではなく、操作者が設定した領域ROIに対応して、着目領域を設定してもよい。なお、画面の一部分または領域ROI内で着目領域を設定する場合にも、分割は、前記画面全体と同様に行えばよい。また、画面全体での着目領域の設定と、領域ROI内での着目領域の設定とを、操作者が選択できるようにしてもよい。
なお、着目領域は、画像が大きく変動した場合(画像特徴量の変動値が閾値を超えた場合など)、観察倍率の変更または観察深度の変更などの観察条件の変更が行われた場合等に、変更あるいは更新してもよく、着目領域の変更あるいは更新を、操作者が指示できるようにしてもよい。
焦点は、観察部位、音線数、送受信の開口数、プローブ12の種類等に応じて、予めデフォルトで設定されていてもよく、操作者が選択または入力指示してもよく、デフォルトでの設定と操作者による指示都を選択できるようにしてもよい。
本例では、設定音速は、最初に計算する音速値と、2番目以降に計算する音速値とでは、音速探索範囲の設定方法が異なる。
最初に計算する音速値の音速探索範囲については、開始音速Vstおよび終了音速Vendを含む設定音速は、予めデフォルトで設定されていてもよく、また、開始音速Vstおよび終了音速Vendのみを操作者が任意に入力して、間の刻み幅(所定ステップ音速量ΔV)のみがデフォルトで設定されていてもよく、あるいは、操作者が任意に入力するようにしてもよい。また、設定音速、その刻み幅がデフォルトで設定される場合には、観察部位または性別等に応じて、複数種類の設定音速が設定され、操作者が、適宜選択できるようにしてもよい。
最初に計算する音速値については、一例として、開始音速Vstとして1400m/sが、終了音速Vendとして1700m/sが設定され、それに応じて、所定の刻み幅として、40m/secの間隔で設定音速が設定される。
図3(a)は、音速探索範囲の再設定の一例を説明するための模式図であり、(b)は、音速探索範囲の再設定の他の例を説明するための模式図である。
図3(a)の最初の領域80の音速を求める場合には、従来通り方法で音速を求める。
X方向にずれた領域82については、領域80の音速を用いて音速探索範囲を音速探索範囲設定部に設定する。領域82での音速探索範囲は、例えば、領域80の音速に対して±50m/sの範囲とする。例えば、領域80の音速が1500m/sであれば、音速探索範囲は1500±50m/sである。
なお、近接する領域としては、音線が1ライン隣のものに限定されるものではなく、音線L1の領域82等の音速を用いて、音速探索範囲を設定することができる。
図3(a)の各音線L1〜L5では、振動子アレイ36からX方向に順次音速値を算出するが、この場合、各音線L1〜L5において、振動子アレイ36側で既に算出された音速値を用いることが好ましい。
超音波画像に対して、音速が決定される領域を含むように複数の領域に分割したときに、複数の領域のうち、音速が決定される領域とは別の領域の音速を用いて、音速探索範囲を設定することもできる。
このように、空間的に隣接した画素の音速を用いて、音速探索範囲を設定することができる。これ以外にも、時間的に隣接した領域の音速用いて、音速探索範囲を設定することができる。時間的に隣接したとは、既に音速が算出された以前のフレームのことである。
例えば、動いている組織では、用いるフレームは数フレーム前のものとし、組織に変化がない場合には、用いるフレームは、動いている組織によりも更に前のフレームを用いることができる。
以前のフレームの音速を用いる場合には、さらに上述の空間的に隣接する領域と組み合わせることもできる。すなわち、以前のフレームにおける隣接する領域の音速を用いて、音速探索範囲を設定することができる。
このように、複数のフレームの音速の平均値、または音速の中央値を音速探索範囲の設定に利用することができる。例えば、フレームの超音波画像92で領域90aと対応する領域92aの音速とフレームの超音波画像94で領域90aと対応する領域94aの音速の平均値を、超音波画像90の領域90aの音速探索範囲の設定に用いることができる。
また、被検体が動くようなものである場合には、時間的に隣接するのではなく、空間的に隣接するものに基づいて音速探索範囲を設定する。この場合、操作者による指示入力により、いずれかを設定に用いるかを決定してもよく、さらに、既に算出されたフレームの画像特徴を解析することにより、いずれかを設定に用いるかを超音波診断装置10で決定するようにしてもよい。
例えば、被検体が静止している場合には音速探索範囲を狭く、被検体が動くようなものである場合には音速探索範囲を広く設定してもよい。また、設定した音速探索範囲で、音速の決定ができない場合には、音速探索範囲を拡張するようにしてもよい。
素子データが供給されると、データ解析部23は、必用に応じて素子データを所定の部位に記憶させると共に、音速探索範囲設定部74に、音速探索範囲を設定し、設定音速Vの開始音速Vstと終了音速Vendを設定する(ステップS12)。さらに、設定音速Vに開始音速Vstをセットする(ステップS14)。
具体的には、フォーカス指標算出部76は、着目領域における受信データ(超音波画像データ/超音波画像)の積分値、2乗積分値、ピーク値、鮮鋭度(シャープネス)、コントラスト、輝度値、半値幅、周波数スペクトル積分、最大値、直流成分で規格化された周波数スペクトル積分値もしくは2乗積分値、または自己相関値等をフォーカス指標として算出する。
このルーチンを繰り返し、設定音速Vが終了音速Vendに達したと判定すると(Yes)、音速決定部78にて、複数の設定音速毎のフォーカス指標に基づき、最も高いフォーカス指標の設定音速を着目領域の音速とするなどして、着目領域の音速を決定する(ステップS22)。例えば、超音波画像の輝度をフォーカス指標として、着目領域において、最も高輝度な超音波画像が得られた音速を、その着目領域の音速とする。
すなわち、本例における着目領域の音速とは、プローブ12(振動子アレイ36(超音波トランスデューサ))から、或る着目領域までの音速が一定であると仮定した際の、超音波プローブ12と着目領域との間の領域の平均的な音速である。
データ解析部23で得られた音速は、整相加算部38に供給されて超音波画像の生成に利用される。この場合、得られた音速値は適正な値であるため、良好な超音波画像が得られる。
再生モードでは、制御部30は、素子データ記憶部20から素子データを読み出して、画像生成部24の整相加算部38に供給する。これ以後の動作は、Bモード画像の場合と同様であるため、その詳細な説明は省略する。これにより、素子データ記憶部20に格納された素子データに基づく超音波画像(動画または静止画)が表示部28に表示される。
超音波診断装置10は、基本的に以上のように構成されるものである。
図5は、超音波診断装置の音速決定方法を説明するためのフローチャートである。
本発明のプログラムは、超音波診断装置10が有するコンピュータに、以下の音速決定方法を実行させるプログラムである。
なお、本発明において、音速を決定するタイミング(音速の更新タイミング)には、特に限定はなく、公知の超音波診断装置と同様に行えば良い。例えば、測定開始の指示に応じて1回だけ行ってもよく、画像が大きく変動した場合(画像特徴量の変動値が閾値を超えた場合など)に音速の決定を行ってもよく、適宜決定した所定フレーム数毎または所定時間の経過毎に音速の決定を行ってもよく、操作者の入力指示に応じて音速の決定を行ってもよく、これらの音速決定のタイミングの2以上を、適宜、選択できるようにしてもよい。
次に、決定範囲における初期座標と最終座標を設定する(ステップS32)。
これに応じて、送信部14が、プローブ12(振動子アレイ36の対応する超音波トランスデューサ(素子))を駆動して被検体に超音波ビームを送信し、被検体で反射された超音波エコーが素子によって受信され、アナログの受信信号が、超音波トランスデューサ(素子)から受信部16に出力される。
音速探索範囲の再設定方法は、2番目の計算座標であれば、最初の計算座標の音速が用いられる。例えば、最初の音速値が1500m/sであれば、音速探索範囲を1500±50m/sとする。
また、3番目以降であれば、上述の方法を用いて音速探索範囲を再設定することができる。なお、既に少なくとも1フレームの超音波画像の音速が算出されている場合には、上述のように以前のフレームでの音速を用いることができる。
音速探索範囲の再設定後、更新された計算座標での音速が決定される(ステップS34)。
また、2フレーム以降であれば、以前のフレームで求めた音速に基づいて音速探索範囲を再設定することにより、音速探索範囲を狭くすることができる。例えば、フレーム間の音速値の変化が小さい場合に有効である。
さらに、以前の複数のフレームで求めた音速の領域ごとの平均値または中央値に基づいて音速探索範囲を再設定することにより、ロバストな音速値によって、音速探索範囲を狭くすることができる。
このように、音速の算出に要する時間を短縮することができ、フレームレートを向上させることができる。
12 (超音波)プローブ
14 送信部
16 受信部
18 A/D変換部
20 素子データ記憶部
22 素子データ処理部
24 画像生成部
26 表示制御部
28 表示部
30 制御部
32 操作部
34 格納部
36 振動子アレイ
38 整相加算部
40 検波処理部
42 DSC
44 画像処理部
46 画像メモリ
70 着目領域設定部
72 送信フォーカス処理部
74 設定音速指定部
76 フォーカス指標算出部
78 音速判定部
Claims (7)
- 超音波ビームを用いて検査対象物を検査するための超音波画像を取得する超音波診断装置であって、
前記検査対象物内の音速を決定する音速決定部と、
前記音速決定部で、音速を探索する範囲を設定する音速探索範囲設定部とを有し、
前記音速探索範囲設定部は、空間および時間の少なくとも一方について所定の範囲内で求められている音速を用いて音速探索範囲を設定することを特徴とする超音波診断装置。 - 前記音速探索範囲の設定に用いられる音速は、超音波画像において、前記音速決定部で音速が決定される領域に、近接した領域の音速である請求項1に記載の超音波診断装置。
- 前記音速探索範囲の設定に用いられる音速は、超音波画像において、前記音速決定部で音速が決定される領域を含むように前記超音波画像を複数の領域に分割したときに、前記複数の領域のうち、前記音速決定部で音速が決定される領域とは別の領域の音速である請求項1に記載の超音波診断装置。
- さらに、超音波画像の各領域の音速が記憶された超音波画像を1フレーム毎、少なくとも1つ以上の所定の前のフレーム分記憶する記憶部を有し、
前記音速探索範囲の設定に用いられる音速は、前記音速決定部で音速が決定される領域と、前記記憶部に記憶された少なくとも1つの所定の前のフレームの超音波画像に対応する領域の音速か、または前記記憶部に記憶された少なくとも1つ以上の所定の前のフレームの超音波画像の各領域の音速に所定の処理を行って得られた少なくとも1つの超音波画像の各領域の音速に対応する領域の音速のいずれかである請求項1に記載の超音波診断装置。 - 前記所定の処理は、前記記憶部に記憶された少なくとも1つ以上の所定の前のフレームの超音波画像の各領域の音速の平均値、または音速の中央値を算出することである請求項4に記載の超音波診断装置。
- 超音波ビームを用いて検査対象物を検査するための超音波画像を取得する超音波画像生成方法であって、
前記検査対象物内の少なくとも1つの領域について音速を決定する工程と、
他の領域の音速を決定する際に、空間および時間の少なくとも一方について所定の範囲内で求められている音速を用いて音速探索範囲を設定する工程とを有することを特徴とする超音波画像生成方法。 - 請求項6に記載の超音波画像生成方法の各工程を手順としてコンピュータに実行させるためのプログラム。
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