JP5839748B1 - 色素増感光電変換素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換特性を向上させることができる色素増感光電変換素子を提供すること。【解決手段】少なくとも1つの色素増感光電変換セルを備え、色素増感光電変換セルが、第1電極と、第1電極に対向する第2電極と、第1電極上に設けられる酸化物半導体層と、第1電極及び第2電極の間に設けられる電解質とを備え、第2電極が、環状部と、環状部よりも酸化物半導体層に接近する接近部と、環状部と接近部とを接続する環状の接続部とを備えており、酸化物半導体層が、第1電極上で第2電極の接近部に対向する内側部分と、内側部分の周囲に設けられ、第2電極の接続部に対向する環状の外側部分とを有し、外側部分が、互いに離間する複数本の線状部と、複数本の線状部のうち2本の線状部同士を連結させる角部とを有し、外側部分の角部の厚さが外側部分の線状部の厚さより大きく、外側部分の線状部の厚さが内側部分の厚さより大きい色素増感光電変換素子。【選択図】なし

Description

本発明は、色素増感光電変換素子に関する。
色素増感光電変換素子は、スイスのグレッツェルらによって開発されたものであり、光電変換効率が高く、製造コストが低いなどの利点を持つため注目されている次世代光電変換素子である。
色素増感光電変換素子は一般に、少なくとも1つの色素増感光電変換セルを備えており、色素増感光電変換セルは、第1電極と、第1電極に対向する第2電極と、第1電極上に設けられる酸化物半導体層と、第1電極及び第2電極の間に設けられる電解質と、第1電極及び第2電極を接合させる環状の封止部とを備えている。
このような色素増感光電変換素子の色素増感光電変換セルにおいては、その耐久性を確保するために封止部の厚さが十分に大きくなければならない。一方、第1電極上に封止部を介して対向する第2電極を酸化物半導体層側に撓ませ、酸化物半導体層と第2電極との距離を近づけることで、使用する酸化物半導体の量を抑えつつ、より高い短絡電流密度を得ることができ、光電変換特性を向上させることができる(例えば下記特許文献1参照)。このような色素増感光電変換セルの構造は、封止を減圧下で行うか、あるいは凸に撓ませた板で第2電極を酸化物半導体層側に押しながら封止を行うことで容易に実現できる。
特開2011−222428号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の色素増感光電変換素子は以下に示す課題を有していた。
すなわち、上記特許文献1に記載の色素増感光電変換素子においては、第2電極のうち封止部付近の部分は、封止部が障害となり、酸化物半導体層に十分に近づくことができなかった。特に、第2電極のうち封止部の角部近傍では、封止部が屈曲された状態にあるため、第2電極が酸化物半導体層側に撓む上でより大きな障害となるため、第2電極のうち封止部の角部近傍の部分は特に、酸化物半導体層に十分に近づくことができなかった。このため、上記特許文献1に記載の色素増感光電変換素子は、十分に高い短絡電流密度を得ることができず、光電変換特性を向上させる点で改善の余地を有していた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、光電変換特性を向上させることができる色素増感光電変換素子を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、以下の発明により上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち本発明は、少なくとも1つの色素増感光電変換セルを備え、前記色素増感光電変換セルが、第1電極と、前記第1電極に対向する第2電極と、前記第1電極上に設けられる酸化物半導体層と、前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられる電解質とを備え、前記第2電極が、環状部と、前記環状部よりも前記酸化物半導体層に接近する接近部と、前記環状部と前記接近部とを接続する環状の接続部とを備えており、前記酸化物半導体層が、前記第1電極上で前記第2電極の前記接近部に対向する内側部分と、前記内側部分の周囲に設けられ、前記第2電極の前記接続部に対向する環状の外側部分とを有し、前記外側部分が、前記酸化物半導体層の厚さ方向から見た場合に、互いに離間する複数本の線状部と、前記複数本の線状部のうち2本の線状部同士を連結させる角部とを有し、前記外側部分の前記角部の厚さが前記外側部分の前記線状部の厚さより大きく、前記外側部分の前記線状部の厚さが前記内側部分の厚さより大きい色素増感光電変換素子である。
本発明の色素増感光電変換素子によれば、色素増感光電変換セルにおいて、酸化物半導体層の外側部分の角部の厚さが外側部分の線状部の厚さより大きく、外側部分の線状部の厚さが内側部分の厚さより大きい。このため、酸化物半導体層の内側部分と第2電極の接近部との間の距離を小さくすることができるだけでなく、酸化物半導体層の外側部分の角部と第2電極の接続部との間の距離、および、酸化物半導体層の外側部分の線状部と第2電極の接続部との間の距離をも小さくすることができる。このため、色素増感光電変換セルにおける短絡電流密度を増加させることが可能となり、色素増感光電変換素子の光電変換特性を向上させることができる。
上記色素増感光電変換素子においては、前記酸化物半導体層をその厚さ方向に見た場合に、前記角部が、前記2本の線状部を延長して交差させてなる交差部のうち前記内側部分と反対側の部分を切り欠くことにより形成されていることが好ましい。
この場合、酸化物半導体層をその厚さ方向に見た場合に、角部が、2本の線状部を延長して交差させてなる交差部のうち内側部分と反対側の部分を切り欠かないで形成されている場合に比べて、酸化物半導体層の角部が、第1電極から剥離しにくくなり、色素増感光電変換セルを備える色素増感光電変換素子の耐久性を向上させることができる。
上記色素増感光電変換素子においては、前記色素増感光電変換セルが前記第1電極と前記第2電極の前記環状部とを接合する封止部をさらに備え、前記封止部と前記酸化物半導体層とが離間していることが好ましい。
上記色素増感光電変換素子は光電変換特性を向上させることができるため、色素増感光電変換セルにおいて第1電極と第2電極の環状部との間の距離、すなわち封止部の厚さを十分に確保することができ、耐久性を向上させることができる。
上記色素増感光電変換素子においては、前記内側部分の厚さに対する前記角部の厚さの比が2以下であることが好ましい。
本発明の色素増感光電変換素子によれば、内側部分の厚さに対する角部の厚さの比が2を超える場合に比べて、光電変換特性をより向上させることができる。
なお、本発明において、「外側部分の角部の厚さ」および「外側部分の線状部の厚さ」は、酸化物半導体層をその厚さ方向から見た場合に、酸化物半導体層の周縁部から1mmの位置における厚さを言うものとする。
また本発明において、「内側部分の厚さ」とは、内側部分の平均厚さであり、この平均厚さは、内側部分の中心の厚さ、およびその中心と外側部分の中間にある5点以上の厚さの平均値を言う。
本発明によれば、光電変換特性を向上させることができる色素増感光電変換素子が提供される。
本発明の色素増感光電変換素子の一実施形態を示す平面図である。 図1のII−II線に沿った切断面端面図である。 図1の色素増感光電変換素子のうち第2電極を取り除いた残りの部分を示す平面図である。 図1の第2電極を示す部分断面図である。 図2の酸化物半導体層の変形例を示す部分平面図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜4を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の色素増感光電変換素子の一実施形態を示す平面図、図2は、図1のII−II線に沿った切断面端面図、図3は、図1の色素増感光電変換素子のうち第2電極を取り除いた残りの部分を示す平面図、図4は図1の第2電極を示す部分断面図である。
図1および図2に示すように、色素増感光電変換素子100は、1つの色素増感光電変換セル60で構成されており、色素増感光電変換セル60は、第1電極10と、第1電極10に対向する第2電極20と、第1電極10上に設けられる酸化物半導体層30と、第1電極10及び第2電極20を接合する環状の封止部40とを備えている。第1電極10、第2電極20及び封止部40によって形成されるセル空間には電解質50が充填されている。
第1電極10は、透明基板11および透明基板11の上に設けられる透明導電膜12で構成される透明導電性基板15からなる。ここで、透明導電膜12の周縁部は封止部40と透明基板11とによって挟まれている(図2参照)。また透明導電膜12の一部は、環状の封止部40の外側まで延在しており、この封止部40の外側まで延在している部分は、電力を取り出すための電力取出部として機能する(図1参照)。
第2電極20は、封止部40と接合される環状部20aと、環状部20aよりも酸化物半導体層30に接近している接近部20cと、環状部20aと接近部20cとを接続する環状の接続部20bとを備えており、接続部20cは、第1電極10の透明基板11の表面に対して傾斜している。別言すると、第2電極20は、酸化物半導体層30に向かって撓むように設けられている。また第2電極20は、図4に示すように、導電性基板21と、導電性基板21の透明導電性基板15側に設けられて電解質50の還元に寄与する触媒層22とを備えている。
酸化物半導体層30は、封止部40の内側に配置されている。封止部40と酸化物半導体層30とは互いに離間している。また酸化物半導体層30には光増感色素が吸着されている。酸化物半導体層30は、第1電極10上で第2電極20の接近部20cに対向する内側部分31と、内側部分31の周囲に設けられ、第2電極20の接続部20bに対向する環状の外側部分32とを有する。図3に示すように、外側部分32は、互いに離間する複数本(図3では4本)の線状部32aと、複数本の線状部32aのうち2本の線状部32a同士を連結させる角部32bとを有している。ここで、外側部分32の角部32bは、酸化物半導体層30をその厚さ方向に見た場合に、2本の線状部32aを延長して交差させてなる交差部33で構成されている。そして、図2に示すように、外側部分32の角部32bの厚さt1は、外側部分32の線状部32aの厚さt2より大きく、外側部分32の線状部32aの厚さt2が内側部分31の厚さt3より大きくなっている。
色素増感光電変換素子100によれば、色素増感光電変換セル60において、第2電極20の接続部20cのうち封止部40の角部近傍以外の部分は、接続部20cのうち封止部40の角部近傍の部分よりも第1電極10側に近づいているところ、酸化物半導体層30の外側部分32の角部32bの厚さt1が外側部分32の線状部32aの厚さt2より大きく、外側部分32の線状部32aの厚さt2が内側部分31の厚さt3より大きくなっている。このため、酸化物半導体層30の内側部分31と第2電極20の接近部20cとの間の距離を小さくすることができるだけでなく、酸化物半導体層30の外側部分32の角部32bと第2電極20の接続部20bとの間の距離、および、酸化物半導体層30の外側部分32の線状部32aと第2電極20の接続部20bとの間の距離をも小さくすることができる。このため、色素増感光電変換セル60における短絡電流密度を増加させることが可能となり、色素増感光電変換素子100の光電変換特性を向上させることができる。
次に、第1電極10、第2電極20、酸化物半導体層30、封止部40、電解質50及び光増感色素について詳細に説明する。
<第1電極>
第1電極10は、上述したように、透明導電性基板15で構成され、透明導電性基板15は、透明基板11と、透明基板11の上に設けられる透明導電膜12とで構成されている。
透明基板11を構成する材料は、例えば透明な材料であればよく、このような透明な材料としては、例えばホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、白板ガラス、石英ガラスなどのガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、及び、ポリエーテルスルフォン(PES)などが挙げられる。透明基板11の厚さは、色素増感光電変換素子100のサイズに応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば50〜40000μmの範囲にすればよい。
透明導電膜12を構成する材料としては、例えばスズ添加酸化インジウム(ITO)、酸化スズ(SnO)、及び、フッ素添加酸化スズ(FTO)などの導電性金属酸化物が挙げられる。透明導電膜12は、単層でも、異なる導電性金属酸化物で構成される複数の層の積層体で構成されてもよい。透明導電膜12が単層で構成される場合、透明導電膜12は、高い耐熱性及び耐薬品性を有することから、FTOで構成されることが好ましい。透明導電膜12の厚さは例えば0.01〜2μmの範囲にすればよい。
<第2電極>
第2電極20は、上述したように、導電性基板21と、導電性基板21のうち第1電極10側に設けられて電解質50の還元に寄与する導電性の触媒層22とを備えるものである。
導電性基板21は、例えばチタン、ニッケル、白金、モリブデン、タングステン、アルミニウム、ステンレス等の耐食性の金属材料や、上述した透明基板11にITO、FTO等の導電性酸化物からなる透明導電膜を形成した積層体で構成される。ここで、導電性基板21が透明基板11に透明導電膜を形成した積層体で構成される場合、透明導電膜は、少なくとも第2電極20の接近部20c及び接続部20bでは、透明基板11上に設けられることになる。ここで、透明導電膜は、環状部20aにおいては透明基板11と封止部40との間にあってもよいし、なくてもよい。また導電性基板21の厚さは、色素増感光電変換素子100のサイズに応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば0.005〜4mmとすればよい。
触媒層22は、白金、炭素系材料又は導電性高分子などから構成される。ここで、炭素系材料としては、カーボンナノチューブが好適に用いられる。
<酸化物半導体層>
酸化物半導体層30は、酸化物半導体粒子で構成されている。酸化物半導体粒子は、例えば酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タングステン(WO)、酸化ニオブ(Nb)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、酸化スズ(SnO)、酸化インジウム(In)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化タリウム(Ta)、酸化ランタン(La)、酸化イットリウム(Y)、酸化ホルミウム(Ho)、酸化ビスマス(Bi)、酸化セリウム(CeO)、酸化アルミニウム(Al)又はこれらの2種以上で構成される。
内側部分31の厚さt3に対する外側部分32の線状部32aの厚さt2の比(t2/t3)は1より大きければ特に制限されるものではないが、好ましくは1.1〜1.7であり、より好ましくは1.3〜1.5である。
外側部分32の線状部32aの厚さt2に対する外側部分32の角部32bの厚さt1の比(t1/t2)も1より大きければ特に制限されるものではないが、好ましくは1.1〜1.7であり、より好ましくは1.2〜1.4である。
さらに内側部分31の厚さt3に対する角部32bの厚さt1の比(t1/t3)は2以下であることが好ましい。この場合、内側部分31の厚さt3に対する角部32bの厚さt1の比が2を超える場合に比べて、光電変換特性をより向上させることができる。
但し、t1/t3は、色素増感光電変換素子100の光電変換効率をより向上させる観点からは、1.2以上であることが好ましい。
酸化物半導体層30の内側部分31の厚さは通常は、2〜40μmであり、好ましくは10〜30μmである。
<封止部>
封止部40としては、例えば変性ポリオレフィン樹脂、ビニルアルコール重合体などの熱可塑性樹脂、及び、紫外線硬化樹脂などの樹脂が挙げられる。変性ポリオレフィン樹脂としては、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体およびエチレン−ビニルアルコール共重合体が挙げられる。これらの樹脂は単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。
<電解質>
電解質50は、例えばI/I などの酸化還元対と有機溶媒とを含んでいる。有機溶媒としては、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、メトキシプロピオニトリル、プロピオニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、バレロニトリル、ピバロニトリル、グルタロニトリル、メタクリロニトリル、イソブチロニトリル、フェニルアセトニトリル、アクリロニトリル、スクシノニトリル、オキサロニトリル、ペンタニトリル、アジポニトリルなどを用いることができる。酸化還元対としては、例えばI/I のほか、臭素/臭化物イオン、亜鉛錯体、鉄錯体、コバルト錯体などのレドックス対が挙げられる。また電解質50は、有機溶媒に代えて、イオン液体を用いてもよい。イオン液体としては、例えばピリジニウム塩、イミダゾリウム塩、トリアゾリウム塩等の既知のヨウ素塩であって、室温付近で溶融状態にある常温溶融塩が用いられる。このような常温溶融塩としては、例えば、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヨーダイド、1−エチル−3−プロピルイミダゾリウムヨーダイド、ジメチルイミダゾリウムアイオダイド、エチルメチルイミダゾリウムアイオダイド、ジメチルプロピルイミダゾリウムアイオダイド、ブチルメチルイミダゾリウムアイオダイド、又は、メチルプロピルイミダゾリウムアイオダイドが好適に用いられる。
また、電解質50は、上記有機溶媒に代えて、上記イオン液体と上記有機溶媒との混合物を用いてもよい。
また電解質50には添加剤を加えることができる。添加剤としては、LiI、I、4−t−ブチルピリジン、グアニジウムチオシアネート、1−メチルベンゾイミダゾール、1−ブチルベンゾイミダゾールなどが挙げられる。
さらに電解質50としては、上記電解質にSiO、TiO、カーボンナノチューブなどのナノ粒子を混練してゲル様となった擬固体電解質であるナノコンポジットゲル電解質を用いてもよく、また、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド誘導体、アミノ酸誘導体などの有機系ゲル化剤を用いてゲル化した電解質を用いてもよい。
なお、電解質50は、I/I からなる酸化還元対を含み、I の濃度が0.006mol/リットル以下であることが好ましい。この場合、電子を運ぶI の濃度が低いため、漏れ電流をより減少させることができる。このため、開放電圧をより増加させることができるため、光電変換特性をより向上させることができる。特に、I の濃度は0.005mol/リットル以下であることが好ましく、0〜6×10−6mol/リットルであることがより好ましく、0〜6×10−8mol/リットルであることがさらに好ましい。この場合、色素増感光電変換素子100を導電性基板15の光入射側から見た場合に、電解質50の色を目立たなくすることができる。
<光増感色素>
光増感色素としては、例えばビピリジン構造、ターピリジン構造などを含む配位子を有するルテニウム錯体や、ポルフィリン、エオシン、ローダミン、メロシアニンなどの有機色素が挙げられる。中でも、ターピリジン構造を含む配位子を有するルテニウム錯体が好ましい。この場合、色素増感光電変換素子100の光電変換特性をより向上させることができる。
なお、光増感色素としては、ビピリジン構造を含む配位子を有するルテニウム錯体を用いることが好ましい。
次に、上述した色素増感光電変換素子100の製造方法について説明する。
まず1つの透明基板11の上に、透明導電膜12を形成してなる透明導電性基板15で構成される第1電極10を用意する。
透明導電膜12の形成方法としては、スパッタリング法、蒸着法、スプレー熱分解法及びCVD法などが用いられる。
次に、透明導電膜12の上に、酸化物半導体層30を形成する。酸化物半導体層30は、酸化物半導体粒子を含む酸化物半導体層形成用ペーストを印刷した後、焼成して形成する。このとき、酸化物半導体層形成用ペーストの印刷回数は、例えば内側部分より外側部分で多くし、外側部分のうち角部となる部分で線状部となる部分より多くすればよい。
酸化物半導体層形成用ペーストは、上述した酸化物半導体粒子のほか、ポリエチレングリコールなどの樹脂及び、テレピネオールなどの溶媒を含む。
酸化物半導体層形成用ペーストの印刷方法としては、例えばスクリーン印刷法、ドクターブレード法、又は、バーコート法などを用いることができる。
焼成温度は酸化物半導体粒子の材質により異なるが、通常は350〜600℃であり、焼成時間も、酸化物半導体粒子の材質により異なるが、通常は1〜5時間である。
こうして作用極が得られる。
次に、作用極の酸化物半導体層30の表面に光増感色素を吸着させる。このためには、作用極を、光増感色素を含有する溶液の中に浸漬させ、その光増感色素を酸化物半導体層30に吸着させた後に上記溶液の溶媒成分で余分な光増感色素を洗い流し、乾燥させることで、光増感色素を酸化物半導体層30に吸着させればよい。但し、光増感色素を含有する溶液を酸化物半導体層30に塗布した後、乾燥させることによって光増感色素を酸化物半導体層30に吸着させてもよい。
次に、電解質50を準備する。
次に、酸化物半導体層30の上に電解質50を配置する。電解質50は、例えばスクリーン印刷等の印刷法によって配置することが可能である。
次に、環状の封止部形成体を準備する。封止部形成体は、例えば封止用樹脂フィルムを用意し、その封止用樹脂フィルムに1つの四角形状の開口を形成することによって得ることができる。
そして、この封止部形成体を、第1電極10の上に接着させる。このとき、封止部形成体の第1電極10への接着は、例えば封止部形成体を加熱溶融させることによって行うことができる。
次に、第2電極20の前駆体層を用意し、この前駆体層を、封止部形成体の開口を塞ぐように配置した後、封止部形成体と貼り合わせる。このとき、前駆体層にも予め封止部形成体を接着させておき、この封止部形成体を第1電極10側の封止部形成体と貼り合せてもよい。前駆体層の封止部形成体への貼合せは、例えば減圧下で行う。このとき、減圧は、前駆体層の内側の部分が酸化物半導体層30の内側部分31に接近するように行う。
こうして前駆体層の内側部分が酸化物半導体層30の内側部分31に向かって撓み、第2電極20が形成される。以上のようにして1つの色素増感光電変換セル60で構成される色素増感光電変換素子100が得られる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、透明導電性基板15の透明導電膜12上に酸化物半導体層30が設けられ、こちら側から受光する構造となっているが、酸化物半導体層30が形成される基材に不透明な材料(例えば金属基板)を用い、第2電極20を形成する基材に透明な材料を用いて第2電極20側から受光する構造をとっても構わず、さらに、両面から受光する構造としても構わない。
また上記実施形態では、酸化物半導体層30をその厚さ方向に見た場合に、外側部分32の角部32bが、2本の線状部32aを延長して交差させてなる交差部33で構成されているが、角部32bは、図5に示すように、2本の線状部32aを延長して交差させてなる四角形状の交差部33のうち内側部分31と反対側の部分34を切り欠くことにより形成されていてもよい。この場合、酸化物半導体層30をその厚さ方向に見た場合に、角部32bが、2本の線状部32aを延長して交差させてなる交差部33のうち内側部分31と反対側の部分34を切り欠かないで形成されている場合に比べて、酸化物半導体層30の角部32bが、第1電極10から剥離しにくくなり、色素増感光電変換セル60を備える色素増感光電変換素子100の耐久性を向上させることができる。
ここで、角部32bのうち隅の部分、すなわち角部32bのうち内側部分31と反対側の部分の形状は図5に示すように円弧状であってもよいし、直線状であってもよい。
角部32bのうち隅の部分の形状が円弧状である場合、その曲率半径Rは特に制限されるものではないが、0.1〜5mmであることが好ましく、0.5〜3mmであることがより好ましい。Rが0.1〜5mmである場合、Rが0.1mm未満である場合に比べて、角部32bにかかる応力集中を緩和させる効果をより大きくすることができるため、色素増感光電変換素子100の耐久性をより向上させることができる。またRが0.1〜5mmである場合、Rが5mmを超える場合に比べて、発電面積をより増加させることができ、色素増感光電変換素子100の光電変換特性をより向上させることができる。
角部32bのうち隅の部分の形状が直線状である場合、その長さLは特に制限されるものではないが、0.14〜4.2mmであることが好ましく、0.3〜3.0mmであることがより好ましい。この場合、Lが0.14mm未満である場合に比べて、角部32bにかかる応力集中を緩和させる効果をより大きくすることができるため、色素増感光電変換素子100の耐久性をより向上させることができる。またLが0.14〜4.2mmである場合、Lが4.2mmを超える場合に比べて、発電面積をより増加させることができ、色素増感光電変換素子100の光電変換特性をより向上させることができる。
また上記実施形態では、透明導電膜12の周縁部は封止部40と透明基板11とによって挟まれているが、透明導電膜12の周縁部は、上記電力取出部を除き、封止部40と透明基板11とによって挟まれていなくてもよい。
また上記実施形態では、色素増感光電変換素子100が1つの色素増感光電変換セル60で構成されているが、色素増感光電変換素子は、色素増感光電変換セル60を複数備えていてもよい。
さらに上記実施形態では、第1電極10と第2電極20とが封止部40によって接合されているが、第1電極10と第2電極20との間に、電解質50を含浸した多孔性の絶縁層が設けられている場合には、第1電極10と第2電極20とは封止部40によって接合されていなくてもよい。但し、この場合は、第2電極20に対し第1電極10と反対側に基材を設け、この基材と第1電極10とを封止部で接合させることが必要となる。
以下、本発明の内容を、実施例を挙げてより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まずガラスからなる厚さ1mmの透明基板の上に、厚さ1μmのFTOからなる透明導電膜を形成してなる透明導電性基板を第1電極として準備した。
次に、第1電極の透明導電膜上に、チタニアを含む酸化物半導体層形成用ペーストを、2cm×4cmの長方形のスクリーンを有する印刷版を使用してスクリーン印刷した後、500℃で1時間焼成した。こうして2cm×4cmの寸法を有する酸化物半導体層を有する作用極を得た。このとき、酸化物半導体層形成用ペーストの印刷回数を、内側部分より外側部分で多くし、外側部分のうち角部となる部分で線状部となる部分より多くすることにより、外側部分の角部の厚さt1、外側部分の線状部の厚さt2、内側部分の厚さt3が表1に示す値となるようにした。また角部のうち隅の形状については点となるようにした。
次に、作用極を、光増感色素溶液中に一昼夜浸漬させた後、取り出して乾燥させ、酸化物半導体層に光増感色素を吸着させた。光増感色素溶液は、アセトニトリルとt−ブタノールとを体積比1:1で混合した混合溶媒中に、Z907からなる光増感色素をその濃度が0.2mMとなるように溶解させることで作製した。
次に、酸化物半導体層の上に電解質を塗布した。電解質としては、ヨウ素0.002M、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムヨーダイド(DMPImI)0.6Mを含む3−メトキシプロピオニトリル(MPN)溶液を用意した。
次に、封止部を形成するための封止部形成体を準備した。封止部形成体は、5.0mm×7.0mm×100μmのバイネル14164(商品名、デュポン社製)からなる1枚の封止用樹脂フィルムを用意し、その封止用樹脂フィルムに、四角形状の開口を形成することによって得た。このとき、開口は、2.4mm×4.4mm×100μmの大きさとなるようにした。
そして、この封止部形成体を、作用極の上に載せた後、封止部形成体を加熱溶融させることによって作用極に接着させた。
次に、第2電極の前駆体層を用意した。前駆体層は、5.0mm×7.0mm×0.05mmのチタン箔の上にスパッタリング法によって厚さ10nmの白金からなる触媒層を形成することによって用意した。また、上記封止部形成体をもう1つ準備し、この封止部形成体を、対極のうち作用極と対向する面に、上記と同様にして接着させた。
そして、作用極に接着させた封止部形成体と、対極に接着させた封止部形成体とを対向させ、封止部形成体同士を重ね合わせた。そして、減圧下で、封止部形成体を加圧しながら加熱溶融させた。このとき、減圧は、前駆体層の内側の部分が酸化物半導体層の内側部分に接近するように行った。具体的には、封止部形成体の加熱溶融を行った空間の圧力は650Paとした。こうして作用極と対極との間に封止部を形成した。
以上のようにして1つの色素増感光電変換セルからなる色素増感光電変換素子を得た。
(実施例2)
酸化物半導体層を、チタニアを含む酸化物半導体層形成用ペーストを、2cm×4cmの長方形の角部のうち隅の部分の形状が曲率半径が0.5mmの円弧状となったスクリーンを有する印刷版を使用してスクリーン印刷した後、500℃で1時間焼成することにより、角部のうち隅の部分の形状が、曲率半径が0.5mmの円弧状となるように形成したこと以外は実施例1と同様にして色素増感光電変換素子を得た。
(実施例3)
酸化物半導体層を、チタニアを含む酸化物半導体層形成用ペーストを、2cm×4cmの長方形の角部のうち隅の部分の形状が長さ0.71mmの直線状となったスクリーンを有する印刷版を使用してスクリーン印刷した後、500℃で1時間焼成することにより、角部のうち隅の部分の形状が長さ0.71mmの直線状となるように形成したこと以外は実施例1と同様にして色素増感光電変換素子を得た。
(比較例1)
チタニアを含む酸化物半導体層形成用ペーストの印刷回数を、場所によらず、一定とすることにより、外側部分の角部の厚さt1、外側部分の線状部の厚さt2、内側部分の厚さt3が表1に示す値となるようにするとともに、封止部の加熱溶融を大気圧下で行うことにより、第2電極において接近部を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして色素増感光電変換素子を得た。
(比較例2)
チタニアを含む酸化物半導体層形成用ペーストの印刷回数を、場所によらず、一定とすることにより、外側部分の角部の厚さt1、外側部分の線状部の厚さt2、内側部分の厚さt3が表1に示す値となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして色素増感光電変換素子を得た。
(比較例3)
チタニアを含む酸化物半導体層形成用ペーストの印刷回数を、内側部分より外側部分で多くし、外側部分のうち線状部となる部分と角部となる部分とで同一とすることにより、外側部分の角部の厚さt1、外側部分の線状部の厚さt2、内側部分の厚さt3が表1に示す値となるようにするとともに、封止部の加熱溶融を大気圧下で行うことにより、第2電極において接近部を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして色素増感光電変換素子を得た。
(比較例4)
チタニアを含む酸化物半導体層形成用ペーストの印刷回数を、内側部分より外側部分で多くし、外側部分のうち角部となる部分で線状部となる部分より多くすることにより、外側部分の角部の厚さt1、外側部分の線状部の厚さt2、内側部分の厚さt3が表1に示す値となるようにするとともに、封止部の加熱溶融を大気圧下で行うことにより、第2電極において接近部を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして色素増感光電変換素子を得た。
<特性の評価>
(1)短絡電流密度のマッピング測定
上記のようにして得られた上記実施例1〜3及び比較例1〜4の色素増感光電変換素子について、酸化物半導体層の内側部分、外側部分の線状部および角部における短絡電流密度のマッピング測定を行った。結果を表1に示す。なお、表1において、短絡電流密度は、比較例1の色素増感光電変換素子における短絡電流密度を1としたときの相対値として示した。
(2)光電変換特性の向上率
上記のようにして得られた上記実施例1〜3及び比較例1〜4の色素増感光電変換素子について、照度1000ルクスの白色LEDの光照射下でI−V測定を行うことにより光電変換効率ηを測定し、下記式に基づいて、比較例1を基準とした光電変換効率ηの向上率(%)を算出した。結果を表1に示す。

ηの向上率(%)=100×(実施例又は比較例のη−比較例1のη)/比較例1のη

Figure 0005839748
表1に示す結果より、実施例1〜3の色素増感光電変換素子は、比較例1〜4の色素増感光電変換素子よりも光電変換特性を向上させることができることが分かった。
以上より、本発明の色素増感光電変換素子によれば、光電変換特性を向上させることができることが確認された。
10…第1電極
20…第2電極
20a…環状部
20b…接続部
20c…接近部
30…酸化物半導体層
31…内側部分
32…外側部分
32a…線状部
32b…角部
33…交差部
34…切欠き
40…封止部
50…電解質
60…色素増感光電変換セル
100…色素増感光電変換素子
t1…角部の厚さ
t2…線状部の厚さ
t3…内側部分の厚さ

Claims (4)

  1. 少なくとも1つの色素増感光電変換セルを備え、
    前記色素増感光電変換セルが、
    第1電極と、
    前記第1電極に対向する第2電極と、
    前記第1電極上に設けられる酸化物半導体層と、
    前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられる電解質とを備え、
    前記第2電極が、
    環状部と、
    前記環状部よりも前記酸化物半導体層に接近する接近部と、
    前記環状部と前記接近部とを接続する環状の接続部とを備えており、
    前記酸化物半導体層が、
    前記第1電極上で前記第2電極の前記接近部に対向する内側部分と、
    前記内側部分の周囲に設けられ、前記第2電極の前記接続部に対向する環状の外側部分とを有し、
    前記外側部分が、前記酸化物半導体層の厚さ方向から見た場合に、
    互いに離間する複数本の線状部と、
    前記複数本の線状部のうち2本の線状部同士を連結させる角部とを有し、
    前記外側部分の前記角部の厚さが前記外側部分の前記線状部の厚さより大きく、
    前記外側部分の前記線状部の厚さが前記内側部分の厚さより大きい、色素増感光電変換素子。
  2. 前記酸化物半導体層をその厚さ方向に見た場合に、前記角部が、前記2本の線状部を延長して交差させてなる交差部のうち前記内側部分と反対側の部分を切り欠くことにより形成されている、請求項1に記載の色素増感光電変換素子。
  3. 前記色素増感光電変換セルが前記第1電極と前記第2電極の前記環状部とを接合する封止部をさらに備え、
    前記封止部と前記酸化物半導体層とが離間している、請求項1又は2に記載の色素増感光電変換素子。
  4. 前記内側部分の厚さに対する前記角部の厚さの比が2以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の色素増感光電変換素子。
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