JP5834867B2 - 吸気制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の吸気制御装置に関し、特にエンジンの吸気量を電子制御する吸気制御装置に関する。
従来、吸気制御装置として、アクセルポジションセンサをスロットルボディに配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のスロットルボディ内には、スロットル弁を回転可能に支持する弁軸が設けられており、この弁軸に隣接してセンサユニットが設けられている。センサユニットには、スロットルケーブルを介してアクセル操作部に連結されたスロットルプーリと、アクセル操作部の操作量を検出するアクセルポジションセンサとが設けられている。
このセンサユニットでは、アクセル操作部の操作に連動してスロットルプーリが回転し、このスロットルプーリの回転がアクセルポジションセンサによってアクセル操作部の操作量として検出される。アクセル操作部の操作量はアクセルポジションセンサからECU(Electronic Control Unit)に出力され、ECUにおいてスロットル弁の開度が算出される。ECUの制御によって弁軸に連結した電動モータが駆動されて、スロットル弁の開度が調整されることで、エンジンの吸気量が電気的に制御される。
特開2006−336638号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吸気制御装置においては、スロットルボディがシリンダヘッドに設けられ、シリンダヘッド近傍の高温の雰囲気中にセンサユニットが配置されていた。このため、アクセルポジションセンサの温度特性の影響によって検出誤差が大きくなるという問題があった。また、アクセル操作部からエンジンのスロットルボディ(スロットルプーリ)までケーブルを延ばす必要があり、スロットルケーブルが長くなってアクセル操作部の操作性に悪影響を与えるおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、アクセル操作部の操作性を向上させることができ、アクセルポジションセンサの検出精度を高めることができる吸気制御装置を提供することを目的とする。
本発明の吸気制御装置は、アクセル操作部の操作量に応じたスロットル弁の開閉によってエンジンの吸気量を制御する吸気制御装置において、前記エンジンの上方に配置され、前記スロットル弁を介して前記エンジンの吸気ポートに連なるエアクリーナと、前記エアクリーナ内に外気を取り込むように、前記エアクリーナから車体前方に向けて突出した左右一対のインテークダクトと、前記アクセル操作部から延出されたスロットルケーブルに連結され、前記アクセル操作部の操作量を検出するセンサユニットとを備え、前記センサユニットが、前記エンジンの上方かつ前記エアクリーナの下方において、側面視において前記左右一対のインテークダクトの少なくとも一部に重なるように配置され、前記エアクリーナの底部には、前記左右一対のインテークダクトの間において、前記エアクリーナ内に膨出するようにして凹部が形成されており、前記センサユニットの少なくとも一部が、前記凹部に収容されることを特徴とする。
この構成によれば、センサユニットが左右一対のインテークダクトに挟まれて配置されることで、インテークダクトからエアクリーナに流入する外気によってセンサユニットの周辺が比較的低い雰囲気温度に維持される。このため、エンジン等の熱源からの熱の影響を小さくしてセンサユニットの温度に依存した出力変化を抑制でき、エンジンの運転制御を安定させることができる。また、センサユニットがエンジンの上方に設けられるため、アクセル操作部からセンサユニットに連なるスロットルケーブルを短くでき、スロットルケーブルに作用する操作抵抗を低減してアクセル操作部の操作性を向上できる。また、左右一対のインテークダクトから流入する外気がエアクリーナ内に膨出した凹部の壁面に当たることで、センサユニットが収容される凹部内側の雰囲気温度が効果的に冷却される。また、エアクリーナ内の吸気流れが凹部の壁面に沿って整流されることで、左右一対のインテークダクトからの吸気流れの衝突が抑制され、吸気抵抗を低減できる。さらに、センサユニットの少なくとも一部が凹部に収容されることで、車体に対してセンサユニット及びエアクリーナを高さ方向でコンパクトに設置できる。
また本発明の上記吸気制御装置において、前記エアクリーナ内には、前記エンジン内に空気を取り込む複数の外気取入れ口が設けられており、前記凹部が、前記複数の外気取入れ口の車幅方向における幅中心を通り車体前後方向に延びる幅中心線に、上面視において重なるように配置される。この構成によれば、凹部によってエアクリーナ内に左右均等な吸気流れを作り出すことができ、複数の外気取入れ口に対して均等に外気を送り込むことができる。
また本発明の上記吸気制御装置において、前記凹部の車幅方向における中心位置が、前記幅中心線上に位置付けられる。この構成によれば、凹部によって複数の外気取入れ口に対して、より均等に外気を送り込むことができる。
また本発明の上記吸気制御装置において、前記凹部は、前記エアクリーナ内の吸気流れ方向の上流側から下流側に向って幅狭になる幅縮小部を有する。この構成によれば、幅縮小部によって、エアクリーナの吸気流れの下流側を幅広にすることで、外気取入れ口に向けて外気を流れ易くできる。
また本発明の上記吸気制御装置において、前記凹部の幅縮小部には、前記センサユニットから後方に延出したカプラが配置される。この構成によれば、センサユニットよりも幅狭なカプラを幅縮小部に配置できる。
また本発明の上記吸気制御装置において、前記凹部の幅縮小部の車幅方向における中心位置が、車幅方向において前記幅中心線上に位置付けられる。この構成によれば、幅縮小部によって複数の外気取入れ口に対して、より均等に外気を送り込むことができる。
また本発明の上記吸気制御装置において、前記センサユニットが、上面視において車体前後方向に延びる車体中心線に重なるように配置される。この構成によれば、車体の重量バランスを均等に近付けて操縦安定性を向上できる。
また本発明の上記吸気制御装置において、前記センサユニットの車幅方向における中心位置が、前記車体中心線上に位置付けられる。この構成によれば、車体の重量バランスをより均等に近付けて操縦安定性を向上できる。
また本発明の上記吸気制御装置において、前記センサユニットは、前記スロットルケーブルを介して前記アクセル操作部の操作に連動して回転するスロットルプーリと、前記スロットルプーリの回転量に応じて前記アクセル操作部の操作量を検出するアクセルポジションセンサとを有しており、前記スロットルプーリが、車体前後方向に延びる車体中心線に対して車幅方向において前記アクセル操作部側に偏倚して配置される。この構成によれば、車体中心線を跨がずにスロットルプーリとアクセル操作部とがスロットルケーブルで接続可能なため、ヘッドパイプを避けるようにスロットルケーブルに急激な曲げを生じさせる必要がない。また、スロットルプーリがアクセル操作部側に位置するため、スロットルケーブルを短くできる。よって、スロットルケーブルの曲げを緩やかにすると共にケーブル長を短くすることで、スロットルケーブルに作用する操作抵抗を低減してアクセル操作部の操作性を向上できる。
また本発明の上記吸気制御装置において、前記センサユニットは、前記エアクリーナに取り付けられる。この構成によれば、センサユニットをエアクリーナに取り付けてユニット化することで、車体に対するセンサユニットの組み付け性を向上できる。
本発明の吸気制御装置によれば、アクセル操作部の操作性を向上させることができ、アクセルポジションセンサの検出精度を高めることができる。
本実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 本実施の形態に係るエアクリーナ周辺の左側面図である。 本実施の形態に係るエアクリーナ周辺の正面図である。 本実施の形態に係るエアクリーナ周辺の上面図である。 本実施の形態に係るエアクリーナの斜視図である。 本実施の形態に係るエアクリーナからエアクリーナカバーを外した斜視図である。 本実施の形態に係る吸気制御装置周辺の断面図である。 本実施の形態に係るセンサユニット周辺の下面図である。 本実施の携帯に係るエアクリーナ内の整流構造の説明図である。 変形例に係るエアクリーナ内の整流構造の説明図である。 他の変形例に係るエアクリーナ内の整流構造の説明図である。
以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明の吸気制御装置をオンロードタイプの自動二輪車に適用した例について説明するが、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、本発明の吸気制御装置を、他のタイプの自動二輪車や電子制御スロットルボディを使用する他の輸送機械にも適用可能である。
図1から図4を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車1全体の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。図2は、本実施の形態に係るエアクリーナ41周辺の左側面図である。図3は、本実施の形態に係るエアクリーナ41周辺の正面図である。図4は、本実施の形態に係るエアクリーナ41周辺の上面図である。なお、図1から図4においては、車体前方を矢印FR、車体後方を矢印RE、車体左側をL、車体右側をRでそれぞれ示す。また、図2から図4は、説明の便宜上、エンジンを二点鎖線で示している。
図1から図4に示すように、自動二輪車1は、パワーユニット、電装系等の各部を搭載する鋼製又はアルミ合金製の車体フレーム2を備えている。車体フレーム2のメインフレーム21は、前端部に位置するヘッドパイプ22から後方に向けて左右に分岐し、斜め下方に延在している。メインフレーム21の後端側からは、スイングアームブラケット23が下方に向って延在している。また、メインフレーム21の前端側からは、エンジン懸架ブラケット24が略下方に向って延在している。エンジン懸架ブラケット24の下端部は、メインフレーム21の略中間部に接続されている。
メインフレーム21の下方には、エンジン懸架ブラケット24及びスイングアームブラケット23によってエンジン8が吊下げられるようにして搭載される。エンジン8の前方にはラジエータ31が配置されており、ラジエータ31とエンジン8との間には、ラジエータヒートガード(不図示)が介在されている。エンジン8の上方には、左右のメインフレーム21に挟まれるようにエアクリーナ41が配置される。エアクリーナ41からは、車体前方に向けて左右一対のインテークダクト43が突出しており、車体フレーム2の前端側に形成された開口25に挿入されている。
エアクリーナ41上には、燃料タンク32が配置される。この燃料タンク32の後方には、ライダーシート33a及びピリオンシート33bが連設される。ライダーシート33a及びピリオンシート33bは、メインフレーム21の後部に接続された左右一対のシートレール26に支持されている。ライダーシート33a及びピリオンシート33bの下方には、それぞれに対応してフットレスト34、35が設けられている。車体左側の運転者用のフットレスト34の前方には、変速用のチェンジペダル36が設けられ、車体右側の運転者用のフットレスト34の前方には、後輪7用のブレーキペダル(不図示)が設けられている。
車体フレーム2の前端部には、ヘッドパイプ22に設けられた不図示のステアリングシャフトを介してフロントフォーク61が回転可能に支持されている。ステアリングシャフトの上端部にはハンドルバー(不図示)が設けられており、ハンドルバーの両端部にはグリップ62が装着されている。車体右側のグリップ62は、アクセル操作部としてのスロットルグリップになっている。ハンドルバーの左前方にはクラッチレバー63が配置されており、ハンドルバーの右前方には前輪6用のブレーキレバー(不図示)が配置されている。フロントフォーク61の下部には、前輪6が回転可能に支持されている。前輪6にはブレーキディスク64が設けられている。
車体フレーム2のスイングアームブラケット23には、スイングアーム27が上下方向に揺動可能に連結されており、車体フレーム2とスイングアーム27との間にはサスペンション(不図示)が取り付けられている。スイングアーム27の後部には、後輪7が回転可能に支持されている。後輪7の左側には、ドリブンスプロケット72が設けられており、ドライブチェーン73によってエンジン8の動力が後輪7に伝達されるよう構成されている。後輪7の右側には、後輪7用のブレーキディスク(不図示)が設けられている。
ドライブチェーン73の上方は、チェーンカバー74により覆われ、後輪7の上方は、ピリオンシート33bの後方に配置されたリヤフェンダ75により覆われる。リヤフェンダ75には、左右一対のリヤウィンカ76が設置され、リヤウィンカ76の後方にブレーキランプ77が設置されている。また、車体フレーム2等には、車体外装としてカウル37が設けられている。カウル37と車体フレーム2との間には、車体前方からエンジン8内に外気を取り込む隙間が形成されている。
エンジン8は、例えば、並列4気筒エンジンと変速機とからなり、前方に傾けた状態でメインフレーム21に懸架される。エンジン8には、インテークダクト43及びエアクリーナ41を介して空気が取り込まれ、燃料噴射装置にて空気と燃料とが混合されて燃焼室に供給される。燃焼室内での燃焼後の排気ガスは、エンジン8から下方に延出されたエキゾーストパイプ39を経てマフラ38から排気される。この場合、自動二輪車1に搭載された吸気制御装置によってエンジン8への吸気量が制御される。
ここで、本実施の形態に係る吸気制御装置を構成するエアクリーナ41について説明する。図5は、本実施の形態に係るエアクリーナ41の斜視図である。図6は、本実施の形態に係るエアクリーナ41からエアクリーナカバー412を外した斜視図である。
図5及び図6に示すように、エアクリーナ41は、合成樹脂により成形されており、上面を開放したエアクリーナケース411に、下面を開放したエアクリーナカバー412を取り付けて構成される。エアクリーナケース411の略前半部413は、外気導入室415を形成するように下方に膨出している。下方に膨出したエアクリーナケース411の略前半部413には、前方に向って延びる左右一対のインテークダクト43が設けられている。外気導入室415には、左右一対のインテークダクト43を介して外気が導入される。
また、エアクリーナケース411の底部416は、略前半部413かつ左右一対のインテークダクト43の間の一部分が外気導入室415内に膨出している。この膨出部分によって、エアクリーナケース411の裏面にセンサユニット45(図8参照)を配置するための凹部417が形成される。凹部417が左右一対のインテークダクト43の間に設けられていることで、左右一対のインテークダクト43からの吸気流れの衝突が抑制され、外気導入室415内の吸気流れが整流される。なお、エアクリーナ41内の整流構造の詳細については後述する。
エアクリーナケース411内には、外気導入室415を囲むように隔壁418が設けられている。隔壁418には外気導入室415の上方を覆うようにフィルタ(不図示)が取り付けられている。外気導入室415から流入した外気は、フィルタを通して清浄化される。このように、エアクリーナ41内は、フィルタによってダーティサイドとクリーンサイドとに分けられている。エアクリーナケース411の略後半部414には、エンジン8の各気筒の吸気ポートに連通する4つの開口419が形成されている。各開口419には、外気取入れ口としてのエアファンネル44(図9参照)が取り付けられる。
エアクリーナカバー412は、略ドーム状に膨出して、エアクリーナケース411の上方にクリーンサイドを形成している。このように構成されたエアクリーナ41では、インテークダクト43からダーティサイドに外気が導入され、フィルタを通じてクリーンサイドに外気が送られる。クリーンサイドの外気は、各エアファンネル44(各開口419)を通じてエンジン8の吸気ポートに送り込まれる。このとき、エアファンネル44と吸気ポートとの間に設けられたスロットルボディにおいて、エンジン8内への吸気量が制御される。吸気量の制御は、センサユニット45に検出されたスロットルグリップの操作量に基づいて実施される。
次に、図7及び図8を参照して、本実施の形態に係るセンサユニット45について説明する。図7は、本実施の形態に係る吸気制御装置周辺の断面図である。図8は、本実施の形態に係るセンサユニット45周辺の下面図である。なお、図7は、メインフレーム21及びエアクリーナ41を車体中心線上の鉛直面に沿って切断した図である。また、図7においては、説明の便宜上、エンジン8を二点鎖線で示している。
図7及び図8Aに示すように、エアクリーナケース411は、エンジン8のヘッドカバー81の上方に位置している。エアクリーナケース411の裏面に形成された凹部417には、ブラケット451によってセンサユニット45が取り付けられている。センサユニット45は、スロットルケーブル452を介してスロットルグリップに連結されたスロットルプーリ453と、スロットルプーリ453に取り付けられたアクセルポジションセンサ454とを有している。スロットルプーリ453は、スロットルケーブル452を介してスロットルグリップの操作に連動して回転する。
アクセルポジションセンサ454は、スロットルプーリ453の回転量に応じてスロットルグリップの操作量を検出する。アクセルポジションセンサ454は、ハーネスを介してエアクリーナケース411の後方に位置するECU(Electronic Control Unit)47に接続されており、スロットルグリップの操作量をECU47に出力する。ECU47では、アクセルポジションセンサ454の検出結果に基づいてスロットル開度が算出される。なお、ECU47は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成されている。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。メモリには、エンジン8の各部を制御する制御プログラム等が記憶されている。
ECU47で算出されたスロットル開度は、エアクリーナ41の下部に設けられた電動モータ48に出力される。電動モータ48は、動力伝達機構を介してスロットル弁(図9参照)83に連結されている。スロットル弁83は、エアクリーナケース411とエンジン8の吸気ポートとの間に配置されたスロットルボディ82内に回転可能に支持されている。ECU47から入力されたスロットル開度に基づいて電動モータ48が駆動され、スロットル弁83が開閉されることで、エアクリーナ41からエンジン8内への吸気量が制御される。
ところで、本実施の形態に係るアクセルポジションセンサ454は、熱源であるエンジン8に対して上方に離間して配置されている。また、アクセルポジションセンサ454が配置される凹部417は、エアクリーナ41の外気導入室415内に膨出するように形成されている。この膨出部分の壁面421は、左右一対のインテークダクト43の外気導入室415側の開口に側面視において重なるように配置される。このため、左右一対のインテークダクト43から導入された外気は、壁面421に当たって凹部417を効果的に冷却する。このような構成により、アクセルポジションセンサ454の周辺が比較的低い雰囲気温度に維持されるため、温度特性の影響を減らしてアクセルポジションセンサ454の検出精度が向上される。
センサユニット45は、エアクリーナ41に取り付けられることで、高さ方向においてスロットルグリップに近付けられている。センサユニット45のスロットルプーリ453は、車体前後方向に延びる車体中心線C1に対して、車幅方向においてスロットルグリップ側に偏倚して配置されている。このような配置によって、スロットルプーリ453とスロットルグリップとが高さ方向及び車幅方向において近付けられ、スロットルケーブル452のケーブル長を短くできる。
このとき、スロットルプーリ453から延出されたスロットルケーブル452は、車体中心線C1を跨がすにスロットルグリップに接続される。このため、図8Bに示すセンサユニット45を左右反転させた構成のように、ヘッドパイプ22を避けるようにスロットルケーブル452を急激に曲げる必要がなく、スロットルケーブル452に生じる曲げを緩やかにできる。ケーブル長を短くすると共にスロットルケーブルの曲率を大きくすることで、スロットルケーブル452に作用する操作抵抗を低減して、スロットルグリップの操作性が向上される。
また、センサユニット45は、エアクリーナ41の凹部417に収容されるため、エアクリーナ41用の設置スペースとは別にセンサユニット45用の設置スペースを新たに設ける必要がない。よって、車体に対してセンサユニット45及びエアクリーナ41を高さ方向でコンパクトに配置できる。この場合、センサユニット45の周囲が凹部417に覆われるため、センサユニット45の保全性が高められている。
また、センサユニット45は、ブラケット451を介してエアクリーナ41に取り付けられている。このようにセンサユニット45とエアクリーナ41とがユニット化されることで、車体に対するセンサユニット45の組み付け性が向上されている。なお、センサユニット45は、一対のインテークダクト43の間に配置されていればよく、必ずしもエアクリーナ41に取り付けられる必要はない。例えば、センサユニット45は、インテークダクト43に取り付けられていてもよい。
センサユニット45がエアクリーナ41の凹部417に取り付けられた状態では、センサユニット45の車幅方向における中心位置P1が車体中心線C1上に位置付けられている。これにより、車体の左右の重量バランスを均等に近付けて操縦安定性が向上される。なお、センサユニット45は、上面視において車体中心線C1に重なるように配置されていればよい。特に、センサユニット45の重心が車体中心線C1上に位置付けられることが好ましい。
図9を参照して、エアクリーナ41内の整流構造について説明する。図9は、本実施の形態に係るエアクリーナ41内の整流構造の説明図である。
図9Aに示すように、エアクリーナ41は、左右一対のインテークダクト43から外気を取り込み、下流側に位置する4つのエアファンネル44に向けて外気を送り出している。この一連のエアファンネル44は、車幅方向に並んで配置されているが、エアクリーナ41の下方に設けられたエンジン8のカムチェーン室によって車幅方向に偏倚して配置される。すなわち、一連のエアファンネル44の車幅方向における中心位置を通る幅中心線(複数のエアファンネル44を左右対象に分ける左右対象線)C2は、車体中心線C1に対してオフセットされている。
本実施の形態においては、オフセットされた各エアファンネル44に対して均等に外気を送り込むことができるように、左右一対のインテークダクト43の間に凹部417が設けられている。凹部417は、エアクリーナ41内に膨出するように形成されることで、膨出部分の壁面421を左右一対のインテークダクト43の間で整流板として機能させている。この凹部417の壁面421は、左右一対のインテークダクト43を介して車体前方の左右斜め方向から導入された外気を、車体後方に向けるように車体前後方向に延在している。
左右一対のインテークダクト43から導入された外気が凹部417の壁面421に沿って流れることで、エアクリーナ41内に左右一対のインテークダクト43から一連のエアファンネル44に向う吸気流れが形成される。吸気流れの整流によって左右一対のインテークダクト43からの吸気流れの衝突が抑制され、吸気抵抗が低減される。また、上記したように壁面421が外気によって効果的に冷却され、凹部417内のアクセルポジションセンサ454の周辺が低い雰囲気温度に維持される。
このとき、凹部417は、上面視において幅中心線C2に重なるように位置付けられている。この凹部417によってエアクリーナ41内に左右均等な吸気流れが作り出され、各エアファンネル44に対して均等に外気を送り込むことができる。各エアファンネル44に対して均等に外気が導入されることで、エンジン8の各気筒の空燃費(A/F)にバラツキが生じることがない。このため、各気筒の燃焼状態やエンジン出力等が均等化され、エンジン振動が低下される。
なお、本実施の形態においては、凹部417の車幅方向における中心位置P2が幅中心線C2上からオフセットされているが、この構成に限定されない。図9Bに示すように、凹部417の車幅方向における中心位置P2が幅中心線C2上に位置付けられる構成としてもよい。この構成によって、左右の吸気流れをより均等に作り出すことができ、各エアファンネル44に対して均等に外気を送り込むことができる。
以上のように、本実施の形態に係る吸気制御装置によれば、アクセルポジションセンサ454が左右一対のインテークダクト43の間の凹部417に配置されることで、アクセルポジションセンサ454の周辺が比較的低い雰囲気温度に維持される。このため、アクセルポジションセンサ454による検出精度が向上され、スロットルグリップの操作量に応じたスロットル弁83の開閉によってエンジン8の吸気量が適切に制御される。また、スロットルプーリ453がスロットルグリップ62に高さ方向及び車幅方向において近付けられ、スロットルグリップの操作性が向上される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態に係る吸気制御装置では、凹部417が車体前後方向に一定の幅寸法を有する構成としたが、この構成に限定されない。図10の変形例に示すような構成でもよい。なお、図10においては、上記実施の形態と同一名称については同一の符号を付している。図10に示すように、凹部417に幅縮小部422を設ける構成としてもよい。この場合、センサユニット45から突出するカプラ455を車体後方に向けて、カプラ455が幅縮小部422に配置される。この構成により、ECU47が車体後方に配置される場合には、カプラ455からECU47までのハーネスの長さを短くできる。
また、幅縮小部422によって凹部417の車体前後方向における長さ寸法が拡張されている。このため、エアクリーナ41内で整流板として機能する壁面421が、車体前後方向に長くなり、左右一対のインテークダクト43からの吸気流れの整流効果が高められている。このとき、幅縮小部422の車幅方向における中心位置P3が、幅中心線C2上に位置付けられている。この構成によって、左右の吸気流れをより均等に作り出すことができ、各エアファンネル44に対して均等に外気を送り込むことができる。
なお、幅縮小部422は、上面視において幅中心線C2上に配置されていればよく、中心位置P3が幅中心線C2上に位置付けられる構成に限定されない。このような構成であっても、左右の吸気流れを略均等に作って、各エアファンネル44に対して適切に外気を送り込むことが可能である。
また、図11の他の変形例に示すような構成でもよい。図11においては、上記実施の形態と同一名称については同一の符号を付している。なお、図11に示すように、凹部417は、エアクリーナ41に対して上面視略V字状に形成されてもよい。この構成により、左右一対のインテークダクト43の突出方向に沿うように凹部417の壁面421が形成されるため、外気と壁面421との衝突による圧力損失が抑えられる。また、エアクリーナ41内における左右の吸気流れの整流効果が高められ、各エアファンネル44に対して均等に外気を送り込むことができる。
なお、本実施の形態においては、凹部417にセンサユニット45全体を収容する構成としたが、この構成に限定されない。センサユニット45の少なくとも一部が凹部417に収容される構成でもよい。例えば、凹部417を浅く形成して、センサユニット45の上半部だけを凹部417に収容してもよい。また、エアクリーナ41に凹部417を設けずに、一対のインテークダクト43の間にセンサユニット45を配置してもよい。この構成であっても、センサユニット45が一対のインテークダクト43に挟まれて配置されるため、センサユニット45の周囲の雰囲気温度を、スロットルボディ82近傍と比較して低い温度に維持することが可能である。
また、本実施の形態に係る吸気制御装置では、アクセル操作部としてスロットルグリップを例示して説明したが、この構成に限定されない。アクセル操作部は、スロットル弁の開度を調整可能であればよく、例えば、スロットルレバー等で構成されてもよい。
また、本実施の形態に係る吸気制御装置では、センサユニット45は、アクセルポジションセンサ454とスロットルプーリ453とを有する構成としたが、この構成に限定されない。センサユニット45は、スロットルケーブル452を介してアクセル操作部に連結され、アクセル操作部の操作量を検出可能な構成であれば、どのような構成でもよい。
また、本実施の形態に係る吸気制御装置では、凹部417を一連のエアファンネル44の幅中心線C2に重なるように配置したが、この構成に限定されない。凹部417は、少なくとも左右一対のインテークダクト43の間に配置されていればよい。また、本実施の形態に係る吸気制御装置では、センサユニット45を車体中心線C1に重なるように配置したが、この構成に限定されない。センサユニット45が、車体の重量バランスに影響が無い程度の重量であれば、車体中心線C1から外れた位置に配置されてもよい。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
8 エンジン
41 エアクリーナ
43 インテークダクト
44 エアファンネル(外気取入れ口)
45 センサユニット
47 ECU
48 電動モータ
81 ヘッドカバー
82 スロットルボディ
83 スロットル弁
411 エアクリーナケース
412 エアクリーナカバー
415 外気導入室
416 底部
417 凹部
421 壁面
422 幅縮小部
451 ブラケット
452 スロットルケーブル
453 スロットルプーリ
454 アクセルポジションセンサ
455 カプラ
C1 車体中心線
C2 幅中心線

Claims (10)

  1. アクセル操作部の操作量に応じたスロットル弁の開閉によってエンジンの吸気量を制御する吸気制御装置において、
    前記エンジンの上方に配置され、前記スロットル弁を介して前記エンジンの吸気ポートに連なるエアクリーナと、
    前記エアクリーナ内に外気を取り込むように、前記エアクリーナから車体前方に向けて突出した左右一対のインテークダクトと、
    前記アクセル操作部から延出されたスロットルケーブルに連結され、前記アクセル操作部の操作量を検出するセンサユニットとを備え、
    前記センサユニットが、前記エンジンの上方かつ前記エアクリーナの下方において、側面視において前記左右一対のインテークダクトの少なくとも一部に重なるように配置され
    前記エアクリーナの底部には、前記左右一対のインテークダクトの間において、前記エアクリーナ内に膨出するようにして凹部が形成されており、
    前記センサユニットの少なくとも一部が、前記凹部に収容されることを特徴とする吸気制御装置。
  2. 前記エアクリーナ内には、前記エンジン内に空気を取り込む複数の外気取入れ口が設けられており、
    前記凹部が、前記複数の外気取入れ口の車幅方向における幅中心を通り車体前後方向に延びる幅中心線に、上面視において重なるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の吸気制御装置。
  3. 前記凹部の車幅方向における中心位置が、前記幅中心線上に位置付けられることを特徴とする請求項2に記載の吸気制御装置。
  4. 前記凹部は、前記エアクリーナ内の吸気流れ方向の上流側から下流側に向って幅狭になる幅縮小部を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の吸気制御装置。
  5. 前記凹部の幅縮小部には、前記センサユニットから後方に延出したカプラが配置されることを特徴とする請求項4に記載の吸気制御装置。
  6. 前記凹部の幅縮小部の車幅方向における中心位置が、車幅方向において前記幅中心線上に位置付けられることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の吸気制御装置。
  7. 前記センサユニットが、上面視において車体前後方向に延びる車体中心線に重なるように配置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の吸気制御装置。
  8. 前記センサユニットの車幅方向における中心位置が、前記車体中心線上に位置付けられることを特徴とする請求項7に記載の吸気制御装置。
  9. 前記センサユニットは、前記スロットルケーブルを介して前記アクセル操作部の操作に連動して回転するスロットルプーリと、前記スロットルプーリの回転量に応じて前記アクセル操作部の操作量を検出するアクセルポジションセンサとを有しており、
    前記スロットルプーリが、車体前後方向に延びる車体中心線に対して車幅方向において前記アクセル操作部側に偏倚して配置されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の吸気制御装置。
  10. 前記センサユニットは、前記エアクリーナに取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の吸気制御装置。
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