JP5826955B1 - 低圧回路診断システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】低圧回路の点検現場にFFT装置を気軽に持ち込むことができるようになった環境の変化を受け、当該FFT装置を利用して点検現場で低圧回路の高調波に関する診断をリアルタイムに、かつ、自動的に行うこと。【解決手段】記憶装置に格納された値を読み出して以下の条件を判定し、条件1から条件4をすべて満たす場合、低圧回路の異常の警告を出力装置に出力する。(条件1)商用周波数のゲインと少なくとも1つの高調波のゲインとのゲイン差が、ゲイン差の第1閾値より小さいこと、(条件2)商用周波数の電流値に対する少なくとも1つの高調波電流の割合が、電流比の閾値を超えていること、(条件3)商用周波数の有効電力が、電力の閾値を超えていること、(条件4)少なくとも1つの高調波電流値が、高調波電流の限度値を超えていること。【選択図】図1

Description

本発明は、低圧回路診断システム及びプログラムに関する。
低圧回路の通常点検業務において、低圧回路に存在する高調波電流を把握するためには、FFTアナライザを利用して低圧回路に生じた電流の周波数分布を解析することが好ましい。しかし、従来のFFTアナライザは高価であり、また、筐体が大きく持ち運びに不都合があった。このため、FFTアナライザを現場に持ち込み、低圧回路の高調波に関する診断結果をリアルタイムに確認することは困難であった。
一方近年、ノートPC等にUSBインターフェースを介して接続できるFFTアナライザ相当の装置(以下「FFT装置」という)が入手できるようになった。従来のFFTアナライザに比べ安価になり、入手が容易であり、筐体も小型化され、持ち運びにも適している。
本発明は、低圧回路の点検現場にFFT装置を気軽に持ち込むことができるようになった環境の変化を受け、当該FFT装置を利用して点検現場で低圧回路の高調波に関する診断をリアルタイムに、かつ、自動的に行うことを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の構成を採っている。下記の複合的な条件は、低圧回路の異常の診断に最適なものとして試験的に発明者が見出した条件である。
本発明は、低圧回路から検出した交流電流成分のFFTデータ及びゲインのFFTデータと、商用周波数と高調波とのゲイン差の第1閾値と、商用周波数と高調波との電流比の閾値と、交流の種別に応じた電力の閾値と、交流の種別及び高調波の次数に応じた高調波電流の限度値とを格納する記憶装置を備える。また、この記憶装置に格納された値を読み出して以下の条件を判定し、条件1から条件4をすべて満たす場合、前記低圧回路の異常の警告を出力装置に出力するプロセッサを備える。
(条件1)前記ゲインのFFTデータに基づき、商用周波数のゲインと少なくとも1つの高調波のゲインとのゲイン差が、前記ゲイン差の第1閾値より小さいこと、
(条件2)前記電流成分のFFTデータに基づき、商用周波数の電流値に対する少なくとも1つの高調波電流の割合が、前記電流比の閾値を超えていること、
(条件3)前記電流成分のFFTデータに基づき、商用周波数の有効電力が、前記電力の閾値を超えていること、
(条件4)前記電流成分のFFTデータに基づき、少なくとも1つの高調波電流値が、前記高調波電流の限度値を超えていること。
本発明によれば、上記の複合的な条件により、FFT装置を利用して点検現場で低圧回路の高調波に関する診断をリアルタイムに、かつ、自動的に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態である低圧回路診断システムの構成図である。 図2は、図1の低圧回路診断システムが表示する診断結果画面の構成図である。
[システム構成]
以下、本発明の実施形態を説明する。本実施形態の低圧回路診断システムは、図1に示すように、低圧回路の測定部位から交流電流を検出する分割・クランプ型センサ1と、この分割・クランプ型センサ1の出力信号をFFT装置3への入力信号に変換するインターフェース2と、このインターフェース2の出力信号についてFFT変換を実行し変換後データをPC4に入力するFFT装置3と、このFFT装置3による変換後データに基づいて低圧回路の漏洩電流と高調波の状態を診断し診断結果を表示するPC4とを備えている。
[分割・クランプ型センサ1の構成]
試作に用いた分割・クランプ型センサは、変流器(CT)式であり、主な仕様は以下の通りである。
提供元 株式会社ユー・アール・ディー
種別 広帯域・接地線モニタ用クランプ式交流電流センサ
型式 CTU-22-CLF
適用電流 1mA〜120Arms(50Hz/60Hz)、RL≦10Ω
最大許容電流 120Arms/連続
内部抵抗 90Ω±10Ω(参考値)
公称変流比 2000:1
出力保護 7.5Vpクランプ素子内蔵
耐電圧 AC1000V/1分間(コア〜出力リード線間)
絶縁抵抗 DC500V/100MΩ以上(コア〜出力リード線間)
重量 約60g
[分割・クランプ型センサ1の動作]
分割・クランプ型センサ1は、低圧回路の測定部位から検出した交流電流に応じてセンサ信号を出力する。
[インターフェース2の構成]
試作に用いたインターフェース2は、分割・クランプ型センサ1の出力端を短絡又は開放するスイッチSW1と、このスイッチSW1の開放中に、分割・クランプ型センサ1のセンサ信号を電圧変換する抵抗R1,R2と、電圧変換の倍率を設定するスイッチSW2とを備えている。
インターフェース2の回路構成を詳述すると、分割・クランプ型センサ1の一方の出力端子には、スイッチSW1の一方の端子と、抵抗R1の一方の端子と、スイッチSW2の一方の端子と、FFT装置3への一方の出力端子とが接続されている。また、分割・クランプ型センサ1の他方の出力端子には、スイッチSW1の他方の端子と、抵抗R2の一方の端子と、FFT装置3への他方の出力端子とが接続されている。抵抗R2の他方の端子には、抵抗R1の他方の端子と、スイッチSW2の他方の端子とが接続されている。
スイッチSW1は、分割・クランプ型センサ1の出力端を短絡することにより、分割・クランプ型センサ1を保護する機能を備えている。スイッチSW2は、抵抗R1,R2を所定の抵抗値とすることにより、開放中は、分割・クランプ型センサ1の出力電流を1:1の比で電圧変換し、接続中は、分割・クランプ型センサ1の出力電流を100:1の比で電圧変換するようになっている。本実施形態では、分割・クランプ型センサ1の仕様に応じて、電圧変換の比がスイッチSW2の設定により上記の比となるように、抵抗R1及びR2の値を設定している。本実施形態において、電圧変換の比を1:1にするRL抵抗値はおよそ1600Ωであり、電圧変換の比を100:1にするRL抵抗値はおよそ16Ωである。抵抗R1,R2の値は、実験により最適値を見出して設定するとよい。ここで、インターフェース2は、分割・クランプ型センサ1のソース信号を忠実に再現するためにC分を使用せず、R分のみの構成にしている。
[インターフェース2の動作]
インターフェース2は、スイッチSW1の開放時に、分割・クランプ型センサ1から入力されたセンサ信号をスイッチSW2の設定に応じて1:1又は100:1の比で電圧変換し出力する。
[FFT装置の構成]
試作に用いたFFT装置は、次の通りである。
提供元 Hantek(http://www.hantek.com/)
型式 DSO−2090
主な特徴
・100Ms/s 40MHz帯域 FFT搭載PCベースデジタルオシロスコープ
・手の平サイズ、290g、ノートPC等とのUSB接続で使用、外部電源不要で持ち運び容易
・FFT解析機能を搭載。DSPによる高速処理
・PCにインストールした専用ソフトにより、リアルタイムの波形観測とデータ記録が可能
[FFT装置3の動作]
FFT装置3は、インターフェース回路2の出力信号をDSPによりFFT変換し、変換後データをPC4に入力する。
[PCの構成]
PC4は、FFT装置3用のユーティリティプログラム41と、低圧回路診断プログラム42とを備えている。PC4は、一般的なパーソナルコンピュータのハードウェアを備え、プロセッサが所定のプログラムを実行することにより、各種の処理を実行する。PC4は、測定現場への持ち込みが容易な、ノート型PCないしはモバイル端末であることが好ましい。PC4は、タブレット型端末でもよい。プロセッサが処理に用いる全ての情報は記憶装置から読み出される。また、プロセッサが処理した全ての情報は記憶装置に格納される(一時的な記憶を含む)。記憶装置の概念には、一次記憶装置及び二次記憶装置が含まれる。ユーザからの情報の入力は入力装置を介して行われる。また、ユーザへの情報の出力は出力装置を介して行われる。
ユーティリティプログラム41は、FFT装置3が出力したフーリエ変換後のデータ(以下、FFTデータという)を記憶装置に記録する。また、ユーティリティプログラム41は、FFTデータのエクスポートが指示されると、当該FFTデータを記憶装置から読み出し、低圧回路診断プログラム用の所定形式のデータファイルに変換し、当該データファイルに所定のファイル名を付与して記憶装置に格納する(以下、このデータファイルをFFTデータファイルという)。本実施形態において、FFTデータファイルには、測定した電流の周波数成分データが、1Hz毎に記録される。
低圧回路診断プログラム42は、FFTデータファイルから読み込んだFFTデータに基づき、測定対象となった低圧回路の高調波電流及び漏洩電流の状態を診断し、診断結果を出力装置に出力させる。本実施形態において、低圧回路診断プログラム42は、表計算ソフトに計算式と表示指示を設定することにより構成されている。
[FFTデータの測定及びFFTデータファイルの取得]
次に、本実施形態の低圧回路診断システムの使用方法を説明する。
(1)リーク電流の測定
図1に示すように、分割・クランプ型センサ1に、大型クランプ5を接続する。
低圧回路の1回路ずつ測定を行う。
動力(三相交流)を測定する場合、R相、S相及びT相の3線を一括でクランプする。
電灯(単相交流)を測定する場合、R相、N相及びT相の3線を一括でクランプする。
インターフェース2のスイッチをリーク測定モードに設定する。即ち、SW1をオープン、SW2もオープンに設定する。電流−電圧変換の比は1:1になる。
以上の状態でシステムを稼働状態に設定すると、FFT装置3用のユーティリティプログラム41は、以下の処理をPC4のプロセッサに実行させる。即ち、プロセッサは、FFT装置3から測定中のリーク電流のFFTデータをリアルタイムに取得する。また、プロセッサは、FFTデータのエクスポートをユーザに指示されると、測定中のリーク電流について所定のファイル名のFFTデータファイルを記憶装置に書き出す。
(2)電流成分の測定
図1に示すように、分割・クランプ型センサ1に、大型クランプ5を接続する。本実施形態において、大型クランプ5の電流比は10:1である。
上記でリーク電流の測定を行った回路について電流成分の測定を行う。
動力を測定する場合、R相、S相及びT相の3線のうち任意の1本をクランプする。
電灯の200V系を測定する場合、R相又はT相の1本をクランプする。
電灯の100V系を測定する場合、N相をクランプする。
インターフェース2のスイッチを電流成分測定モードに設定する。即ち、SW1をオープン、SW2をクローズに設定する。電流−電圧変換の比は100:1になる。かつ、大型クランプ5の電流比が10:1であるから、測定電流から見た電圧変換の比は1000:1になる。
以上の状態でシステムを稼働状態に設定すると、FFT装置3用のユーティリティプログラム41は、以下の処理をPC4のプロセッサに実行させる。即ち、プロセッサは、FFT装置3から測定中の電流成分のFFTデータをリアルタイムに取得する。また、プロセッサは、FFTデータのエクスポートをユーザに指示されると、測定中の電流成分の電流値及びゲインについて、それぞれ所定のファイル名のFFTデータファイルを記憶装置に書き出す。
[低圧回路診断プログラムによる診断(1)]
続いて、上記により取得した3種類のFFTデータを用いて、測定の対象である低圧回路の状態を診断する方法を説明する。
低圧回路診断プログラムを実行するプロセッサは、取得したFFTデータが以下の条件1から条件4をすべて満たす場合に、測定対象の低圧回路について少なくとも点検が必要であると判定する。また、低圧回路診断プログラムを実行するプロセッサは、取得したFFTデータが以下の条件1から条件5をすべて満たす場合に、点検の早期実施が必要であると判定する。
(条件1)ゲインのFFTデータにおいて、高調波のゲイン値(−dB)と、商用周波数(50Hz付近)のゲイン値(−dB)との差が−25dBより小さいこと。各高調波(第2次、第3次、第5次)について個別に判定する。
(条件2)電流成分値のFFTデータにおいて、高調波の電流成分値が、商用周波数の電流成分値の5%を超えていること。各高調波について個別に判定する。本条件は、VCCI規格、EMI基準に基づき、発明者が経験的に設定したものである。
(条件3)測定対象が動力(三相交流)の場合、電流成分のFFTデータに基づいて計算する有効電力が600Wを超えていること。
又は、測定対象が電灯(単相交流)の200V系の場合、電流成分のFFTデータに基づいて計算する有効電力が600Wを超えていること。
又は、測定対象が電灯(単相交流)の100V系の場合、電流成分のFFTデータに基づいて計算する有効電力が40Wを超えていること。600W及び40Wという閾値は、本願の発明者が実験に基づいて定めたものである。
(条件4)測定対象が三相200V若しくは単相200Vの場合、電流成分のFFTデータにおいて、高調波電流が「情報技術装置および周辺機器の高調波対策ガイドライン」(第4版、平成14年10月、社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会)に規定されたクラスA機器の高調波電流の限度値(アンペア)を超えていること。各高調波について個別に判定する。
当該限度値の値は次のとおりである。
三相200V機器については、第2次が2.16、第3次が4.60、第5次が2.28
単相200V機器については、第2次が1.24、第3次が2.65、第5次が1.31
又は、測定対象が単相100Vの場合、電流成分のFFTデータにおいて、高調波電流が0.3(アンペア)を超えていること。各高調波について個別に判定する。0.3という閾値は、発明者が経験・実験に基づいて設定した独自のものである。
(条件5)ゲインのFFTデータにおいて、高調波のゲイン値(−dB)と、商用周波数(50Hz付近)のゲイン値(−dB)との差が−15dBより小さいこと。各高調波(第2次、第3次、第5次)について個別に判定する。かつ、電流成分のFFTデータにおいて、高調波の電流成分が、商用周波数の電流成分の10%を超えていること。
[低圧回路診断プログラムによる診断(2)]
低圧回路診断プログラムを実行するプロセッサは、リーク電流のFFTデータに基づいて漏洩電流値を求める。また、低圧回路診断プログラムを実行するプロセッサは、以下の条件6及び条件7をすべて満たす場合、漏洩電流の状態に注意を要すると判定する。
(条件6)絶縁値(絶縁抵抗値)が判定基準値を下回っていること。判定基準値は、動力の場合0.2MΩ、電灯の場合0.1MΩとする。絶縁値は、FFTデータのうち、商用周波数のリーク電流値、電流成分値及びゲイン値に基づいて算出する。
(条件7)漏洩電流値が3mAを超えていること。漏洩電流値は、商用周波数のリーク電流値に基づいて算出する。
[低圧回路診断プログラムによる診断結果の表示]
低圧回路診断プログラムを実行したPC4のプロセッサは、図2に示す診断結果画面を出力装置に出力する。
PC4のプロセッサは、診断結果画面の上段左側に、回路名/供給先、変圧器容量、バンクNo.、三相又は単相電圧、R倍率、AD倍率、幹線負荷設備を含む漏洩電流、絶縁値、CT比、判定基準及び判定を表示する。ここで、R倍率とは、リーク電流のFFTデータに一律に乗ずる倍率であり、1000倍又は10000倍が選択される。リーク電流は非常に小さいデータであるため、倍率を上げて処理する。また、AD倍率とは、電流成分のFFTデータに一律に乗ずる倍率であり、100倍又は1000倍が選択される。分割・クランプ型センサ1に大型クランプ5を接続した場合の電流−電圧変換比(1000:1)に応じてAD倍率を1000倍にして処理する。なお、大型クランプ5を使用しない場合は、分割・クランプ型センサ1の電流−電圧変換比(100:1)に応じてAD倍率を100倍にして処理する。
また、PC4のプロセッサは、診断結果画面の上段右側に、基本周波数及び高調波(1st,2nd,3rd,5th及び7th)ごとに、帯域別電流成分、負荷種別及び高調波の診断結果(補正/A欄)を表示する。帯域別電流成分の欄には、基本周波数及び高調波ごとに、電流成分値と、ゲインと、基本周波数のゲインからのゲイン差とを表示する。
また、PC4のプロセッサは、診断結果画面の中段に帯域別電流成分検出画面(ゲイン特性)を表示する。
また、PC4のプロセッサは、診断結果画面の下段に負荷種別の点検に関するコメントを表示する。
診断結果画面の右上には、診断対象が三相交流の場合は「P」の文字を、診断対象が単相200V系の場合は「L」の文字を、診断対象が単相100V系の場合は「N」の文字を表示する。
以上の診断結果画面には次の2種類の診断結果の表示が含まれる。
(1)漏洩電流の診断結果
PC4のプロセッサは、上述した診断(2)のとおり、条件6及び条件7をすべて満たす場合、漏洩電流の診断結果として「判定」の欄に「注意」を表示する。一方、条件6及び条件7の一つでも満たさない場合、「判定」の欄に「良」を表示する。図2では「良」が表示されている。
(2)高調波の診断結果
PC4のプロセッサは、上述した診断(1)のとおり、条件1から条件4をすべて満たす場合、「補正/A」の欄に、高調波ごとに、点検の要否を表示する。図2では点検不要と判定した負荷種別には「○」を表示し、要点検と判定した負荷種別には「点検」を表示している。
更に、PC4のプロセッサは、上述した診断(1)のとおり、条件1から条件5のすべてを満たす場合、「補正/A」欄に、高調波ごとに、上記「点検」の表示の横に「●」を表示し、更に診断結果画面の下欄に、点検の早期実施を促すコメントを表示する。図2の例では、第5次高調波に対応する「周期性モータ回路」について「● 点検」を表示し、更に、当該点検に関し「モータ内部カーボンの除去、INV素子の整備を実施して下さい。早期実施が必要です」と下欄に表示している。
以上のとおり、本実施形態によれば、持ち込みが容易なコンパクトな分割・クランプ型センサ1、インターフェース2、FFT装置3及びPC4を点検の現場に気軽に持ち込み、現場で低圧回路の診断を自動的に行い、診断結果をリアルタイムに確認することができる。
ここで、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。診断結果画面の表示形態は図2と異なってもよい。低圧回路診断システムを構成する分割・クランプ型センサ1、インターフェース2、FFT装置3は必ずしも筐体が分離していなくてもよい。複数の要素が1つの筐体内に収容されていてもよい。FFT装置のユーティリティプログラムと低圧回路診断プログラムとは必ずしも分離していなくてもよい。低圧回路診断プログラムは表計算ソフトを利用したものに限らない。分割・クランプ型センサ1、FFT装置3は、本実施形態に挙げた具体的な製品に限らない。
1 分割・クランプ型センサ
2 インターフェース
3 FFT装置
4 PC
5 大型クランプ
41 FFT装置のユーティリティプログラム
42 低圧回路診断プログラム

Claims (5)

  1. 低圧回路から検出した交流電流成分のFFTデータ及びゲインのFFTデータと、商用周波数と高調波とのゲイン差の第1閾値と、商用周波数と高調波との電流比の閾値と、交流の種別に応じた電力の閾値と、交流の種別及び高調波の次数に応じた高調波電流の限度値とを格納する記憶装置と、この記憶装置に格納された値を読み出して以下の条件を判定し、条件1から条件4をすべて満たす場合、前記低圧回路の異常の警告を出力装置に出力するプロセッサと、を備えた低圧回路診断システム、
    (条件1)前記ゲインのFFTデータに基づき、商用周波数のゲインと少なくとも1つの高調波のゲインとのゲイン差が、前記ゲイン差の第1閾値より小さいこと、
    (条件2)前記電流成分のFFTデータに基づき、商用周波数の電流値に対する少なくとも1つの高調波電流の割合が、前記電流比の閾値を超えていること、
    (条件3)前記電流成分のFFTデータに基づき、商用周波数の有効電力が、前記電力の閾値を超えていること、
    (条件4)前記電流成分のFFTデータに基づき、少なくとも1つの高調波電流値が、前記高調波電流の限度値を超えていること。
  2. 請求項1に記載した低圧回路診断システムにおいて、前記記憶装置が、前記ゲイン差の第1閾値よりも小さいゲイン差を示すゲイン差の第2閾値を記憶し、
    前記プロセッサは、前記条件1から条件4のすべてが満たされ、かつ、以下の条件5が満たされる場合、前記警告に関する補足コメントを前記出力装置に出力する、低圧回路診断システム、
    (条件5)前記ゲインのFFTデータに基づき、商用周波数のゲインと少なくとも1つの高調波のゲインとのゲイン差が、前記ゲイン差の第2閾値より小さいこと、かつ、電流成分のFFTデータに基づき、高調波の電流値が、商用周波数の電流値の10%を超えていること。
  3. 前記低圧回路から交流電流を検出するクランプセンサと、このクランプセンサの出力を電圧変換してFFT装置に入力するR分のみで構成したインターフェースと、このインターフェースから入力された信号を電流成分のFFTデータ及びゲインのFFTデータに変換するコンピュータ周辺機器であるFFT装置と、このFFT装置が変換したFFTデータを前記記憶装置に格納する請求項1又は2に記載した低圧回路診断システムと、を備えた低圧回路診断システム。
  4. 低圧回路から検出した交流電流成分のFFTデータ及びゲインのFFTデータと、商用周波数と高調波とのゲイン差の第1閾値と、商用周波数と高調波との電流比の閾値と、交流の種別に応じた電力の閾値と、交流の種別及び高調波の次数に応じた高調波電流の限度値とを格納する記憶装置を備えたコンピュータのプロセッサに、
    前記記憶装置に格納された値を読み出して以下の条件を判定させ、条件1から条件4をすべて満たす場合、前記低圧回路の異常の警告を出力装置に出力させる、低圧回路診断プログラム、
    (条件1)前記ゲインのFFTデータに基づき、商用周波数のゲインと少なくとも1つの高調波のゲインとのゲイン差が、前記ゲイン差の第1閾値より小さいこと、
    (条件2)前記電流成分のFFTデータに基づき、商用周波数の電流値に対する少なくとも1つの高調波電流の割合が、前記電流比の閾値を超えていること、
    (条件3)前記電流成分のFFTデータに基づき、商用周波数の有効電力が、前記電力の閾値を超えていること、
    (条件4)前記電流成分のFFTデータに基づき、少なくとも1つの高調波電流値が、前記高調波電流の限度値を超えていること。
  5. 請求項に記載した低圧回路診断プログラムにおいて、前記記憶装置が、前記ゲイン差の第1閾値よりも小さいゲイン差を示すゲイン差の第2閾値を記憶し、
    前記プロセッサに、前記条件1から条件4のすべてが満たされ、かつ、以下の条件5が満たされる場合、前記警告に関する補足コメントを前記出力装置に出力させる、低圧回路診断プログラム、
    (条件5)前記ゲインのFFTデータに基づき、商用周波数のゲインと少なくとも1つの高調波のゲインとのゲイン差が、前記ゲイン差の第2閾値より小さいこと、かつ、電流成分のFFTデータに基づき、高調波の電流値が、商用周波数の電流値の10%を超えていること。
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