JP5825513B2 - 撮影レンズ、及び、この撮影レンズを有する光学機器 - Google Patents

撮影レンズ、及び、この撮影レンズを有する光学機器 Download PDF

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本発明は、撮影レンズ、及び、この撮影レンズを有する光学機器に関する。
従来、写真用カメラやビデオカメラ等に適したインナーフォーカス式の撮影レンズが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−199066号公報
しかしながら、従来のインナーフォーカス式の撮影レンズは、合焦群に使用されているレンズの仕様が最適化されていなかったため、無限遠から至近距離まで良好な光学性能を保ちながら、高い合焦性能を達成することが困難であるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、良好な光学性能及び合焦性能を有する撮影レンズ、及び、この撮影レンズを有する光学機器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、第1の本発明に係る撮影レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群との実質的に3個のレンズ群からなり第1レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、負レンズと、負レンズとの実質的に3個のレンズからなり、合焦に際し、第1レンズ群及び第3レンズ群が像面に対して固定され、第2レンズ群が光軸に沿って移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする。
60 < f1/f2 < 350
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
の本発明に係る撮影レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群との実質的に3個のレンズ群からなり、合焦に際し、第1レンズ群及び第3レンズ群が像面に対して固定され、第2レンズ群が光軸に沿って移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする。
60 < f1/f2 < 350
0.70 < r1/f2 < 1.05
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
r1:第2レンズ群の最も物体側のレンズ面の曲率半径
の本発明に係る撮影レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群との実質的に3個のレンズ群からなり、合焦に際し、第1レンズ群及び第3レンズ群が像面に対して固定され、第2レンズ群が光軸に沿って移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする。
60 < f1/f2 < 350
0.80 < f21/f2 < 1.50
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
f21:第2レンズ群の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離
また、第1、第3の本発明に係る撮影レンズは、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.70 < r1/f2 < 1.05
但し、
r1:第2レンズ群の最も物体側のレンズ面の曲率半径
また、第1、第2の本発明に係る撮影レンズは、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.80 < f21/f2 < 1.50
但し、
f21:第2レンズ群の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離
また、第2、第3の本発明に係る撮影レンズにおいて、第1レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、負レンズと、負レンズとの実質的に3個のレンズからなることが好ましい。
また、このような撮影レンズは、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.80 < f21/f < 1.20
但し、
f21:第2レンズ群の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離
f:無限遠合焦時の全系の焦点距離
また、このような撮影レンズにおいて、第2レンズ群の最も像側のレンズは、両凸形状であることが好ましい。
また、このような撮影レンズは、第2レンズ群内に開口絞りを有することが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、上述の撮影レンズのいずれかを有することを特徴とする。
本発明によれば、良好な光学性能及び合焦性能を有する撮影レンズ、及び、この撮影レンズを有する光学機器を提供することができる。
第1実施例に係る撮影レンズの構成を示す断面図である。 第1実施例に係る撮影レンズの諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態を示し、(b)は近距離合焦状態(D0=700mm)を示す。 第2実施例に係る撮影レンズの構成を示す断面図である。 第2実施例に係る撮影レンズの諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態を示し、(b)は近距離合焦状態(D0=700mm)を示す。 第3実施例に係る撮影レンズの構成を示す断面図である。 第3実施例に係る撮影レンズの諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態を示し、(b)は近距離合焦状態(D0=700mm)を示す。 第4実施例に係る撮影レンズの構成を示す断面図である。 第4実施例に係る撮影レンズの諸収差図であって、(a)は無限遠合焦状態を示し、(b)は近距離合焦状態(D0=700mm)を示す。 本実施形態に係る撮影レンズを搭載するカメラの断面図を示す。 本実施形態に係る撮影レンズの製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る撮影レンズSLは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成される。このような構成により、鏡筒の小型化と各収差を良好に補正することができる。また、この撮影レンズSLは、無限遠から近距離物体に合焦する際に、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は像面に対して固定され、第2レンズ群G2は光軸に沿って移動する。このような構成により、鏡筒の小型化とフォーカシングの収差変動を良好に補正することができる。
また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、次の条件式(1)を満足することが望ましい。
60 < f1/f2 < 350 (1)
但し、
f1:第1レンズ群G1の焦点距離
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
条件式(1)は、第1レンズ群G1の焦点距離f1と第2レンズ群G2の焦点距離f2との比を規定するものである。本撮影レンズSLは、条件式(1)を満足することで良好な光学性能を実現することができる。
この条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の屈折力が強くなり、至近距離物体に合焦したときに球面収差が補正過剰で像面湾曲が補正不足となり、球面収差と像面湾曲を同時に補正することが困難になる。なお、条件式(1)の上限値を320とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、条件式(1)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1の屈折力が強くなり、至近距離物体に合焦したときに球面収差が補正不足で像面湾曲が補正過剰となり、球面収差と像面湾曲を同時に補正することが困難になる。なお、条件式(1)の下限値を70とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、次の条件式(2)を満足することが望ましい。
70 < f1/f < 300 (2)
但し、
f1:第1レンズ群G1の焦点距離
f:無限遠合焦時の全系の焦点距離
条件式(2)は、第1レンズ群G1の焦点距離f1と無限遠合焦状態での全系の焦点距離fとの比を規定するものである。本撮影レンズSLは、条件式(2)を満足することで良好な光学性能を実現することができる。
条件式(2)の上限値を上回ると、第1レンズ群G1の屈折力が弱くなり、至近距離物体に合焦したときに球面収差が補正過剰で像面湾曲が補正不足となり、球面収差と像面湾曲を同時に補正することが困難になる。なお、条件式(2)の上限値を270とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、条件式(2)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1の屈折力が強くなり、至近距離物体に合焦したときに球面収差が補正不足で像面湾曲が補正過剰となり、球面収差と像面湾曲を同時に補正することが困難になる。なお、条件式(2)の下限値を75とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、次の条件式(3)を満足することが望ましい。
20 < f1/f3 < 90 (3)
但し、
f1:第1レンズ群G1の焦点距離
f3:第3レンズ群G3の焦点距離
条件式(3)は、第1レンズ群G1の焦点距離f1と第3レンズ群G3の焦点距離f3との比を規定するものである。本撮影レンズSLは、条件式(3)を満足することで良好な光学性能を実現することができる。
この条件式(3)の上限値を上回ると、第3レンズ群G3の屈折力が強くなり、至近距離物体に合焦したときに球面収差が補正不足で像面湾曲が補正過剰となり、球面収差と像面湾曲を同時に補正することが困難になる。なお、条件式(3)の上限値を85とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、条件式(3)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1の屈折力が強くなり、球面収差の補正が困難になる。なお、条件式(3)の下限値を25とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、次の条件式(4)を満足することが望ましい。
0.70 < r1/f2 < 1.05 (4)
但し、
r1:第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面の曲率半径
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
条件式(4)は、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面の曲率半径r1と第2レンズ群G2の焦点距離との比を規定するものである。本撮影レンズSLは、条件式(4)を満足することで良好な光学性能を実現することができる。
この条件式(4)の上限値を上回ると、フォーカシングによる球面収差とコマ収差の変動を補正することが困難になる。なお、条件式(4)の上限値を1.00とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、条件式(4)の下限値を下回ると、フォーカシングによる球面収差とコマ収差の変動を補正することが困難になる。なお、条件式(4)の下限値を0.75とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、次の条件式(5)を満足することが望ましい。
0.80 < f21/f < 1.20 (5)
但し、
f21:第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離
f:無限遠合焦時の全系の焦点距離
条件式(5)は、第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離f21と無限遠状態での全系の焦点距離fとの比を規定するものである。本撮影レンズSLは、条件式(5)を満足することで良好な光学性能を実現することができる。
この条件式(5)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズの屈折力が弱くなり、球面収差と像面湾曲のフォーカシングによる変動の補正が困難になる。なお、条件式(5)の上限値を1.10とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、条件式(5)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズの屈折力が強くなり、球面収差の補正が困難になる。なお、条件式(5)の下限値を0.85とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、次の条件式(6)を満足することが望ましい。
0.80 < f21/f2 < 1.50 (6)
但し、
f21:第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
条件式(6)は、第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離f21と第2レンズ群G2の焦点距離f2との比を規定するものである。本撮影レンズSLは、条件式(6)を満足することで良好な光学性能を実現することができる。
この条件式(6)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズの屈折力が弱くなり、球面収差と像面湾曲のフォーカシングによる変動の補正が困難になる。なお、条件式(6)の上限値を1.30とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、条件式(6)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズの屈折力が強くなり、球面収差の補正が困難になる。なお、条件式(6)の下限値を0.85とすることで本願の効果を確実なものにすることができる。
また、本撮影レンズSLは、第1レンズ群G1が、物体側から順に、正レンズと、負レンズと、負レンズと、を有することが好ましい。このような構成により、球面収差と像面湾曲を良好に補正することができる。
また、本撮影レンズSLは、第2レンズ群G2の最も像側のレンズが両凸レンズ形状であることが好ましい。このような構成により、球面収差とコマ収差を良好に補正することができる。
また、本撮影レンズSLは、第2レンズ群G2内に開口絞りSを有することが好ましい。このような構成により、コマ収差を良好に補正することができる。
次に、本願の光学系OSを備えたカメラを図9に基づいて説明する。図9は、本願の光学系OSを備えたカメラの構成を示す図である。カメラ1は、図9に示すように撮影レンズ2として上述の光学系OSを備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子により被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3により光電変換された画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。なお、本実施形態では、ミラーレスカメラの例を説明したが、カメラ本体にクイックリターンミラーを有しファインダー光学系により被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに本実施形態に係る光学系OSを搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
本実施形態では、3群構成の撮影レンズSLを示したが、以上の構成条件等は、4群、5群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、合焦時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、上述の合焦レンズ群である第2レンズ群G2はオートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等を用いた)モーター駆動にも適している。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ぶれによって生じる像ぶれを補正する防振レンズ群としても良い。特に、第2レンズ群G2を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を妨げるので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしても良い。
さらに、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。
以下、本実施形態の撮影レンズSLの製造方法の概略を、図10を参照して説明する。まず、各レンズを配置してレンズ群をそれぞれ準備する(ステップS100)。具体的に、本実施形態では、例えば、図1に示すように、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13を配置して第1レンズ群G1とし、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、両凹レンズL22、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23、及び、両凸レンズL24を配置して第2レンズ群G2とし、両凸レンズL31と両凹レンズL32との接合負レンズCL31、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL33を配置して第3レンズ群G3とする。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2の正メニスカスレンズL21と両凹レンズL22との間に配置する。このようにして準備した各レンズ群を配置して撮影レンズSLを製造する。
このとき、合焦に際し、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3が像面に対して固定され、第2レンズ群G2が光軸に沿って移動するように配置する(ステップS200)。また、これらの第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3を、上述の条件式(1)を満足するように配置する(ステップS300)。
以下、本願の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、図1、図3、図5及び図7は、各実施例に係る撮影レンズSL(SL1〜SL4)の構成及び無限遠から近距離物体への合焦状態の変化における各レンズ群の移動の様子を示す断面図である。
参考例(第1実施例
図1は、参考例である第1実施例に係る撮影レンズSL1の構成を示す図である。この撮影レンズSL1は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13から構成される。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、両凹レンズL22、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23、及び、両凸レンズL24から構成される。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31と両凹レンズL32との接合負レンズCL31、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL33から構成される。
このように、この第1実施例に係る撮影レンズSL1において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、負レンズが配置されている。また、第2レンズ群G2は、最も像側のレンズが両凸形状である(両凸レンズL24)。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2の正メニスカスレンズL21と両凹レンズL22との間に配置されている。なお、この撮影レンズSL1と像面Iとの間には、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等から構成されるフィルター群FLが配置されている。
このような構成の本第1実施例に係る撮影レンズSL1は、無限遠から近距離物体への合焦に際して、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は像面に対して固定され、第2レンズ群G2は光軸に沿って物体方向に移動する。なお、開口絞りSは、合焦に際し、第2レンズ群G2とともに移動する。
以下の表1に、本第1実施例に係る撮影レンズSL1の諸元の値を掲げる。この表1の全体諸元において、fは全系の焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、Yは像高、TLは全長、Bfはバックフォーカスを示している。なお、全長TLは、無限遠合焦時の最も物体側のレンズ面(第1面)から像面Iまでの光軸上の距離を示し、バックフォーカスは、最も像側のレンズ面(第20面)から像面Iまでの光軸上の距離を示している。また、レンズデータにおいて、第1欄mは光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序(面番号)を、第2欄rは各光学面の曲率半径を、第3欄dは各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を、第4欄nd及び第5欄νdはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率及びアッベ数をそれぞれ示している。なお、この表1に示す面番号1〜26は、図1に示す番号1〜26に対応している。また、曲率半径0.0000はレンズ面においては平面を示し、開口絞りSにおいては開口を示す。また、空気の屈折率1.00000は省略してある。また、レンズ群焦点距離は、第1〜第3レンズ群G1〜G3の各々の始面の面番号と焦点距離を示している。ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離、曲率半径、面間隔、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
[全体諸元]
f =32.0
FNO= 1.24
2ω =29.68
Y = 8.35
TL =66.83
Bf =17.9


[レンズデータ]
m r d nd νd
1 33.7350 4.20 1.60311 60.69
2 86.5367 0.10
3 19.4001 4.00 1.83400 37.18
4 16.1565 2.80
5 23.6229 2.00 1.68893 31.16
6 16.8873 (d6)
7 26.0057 3.00 1.83481 42.73
8 4725.1783 1.60
9 0.0000 4.40 開口絞りS
10 -21.5624 1.20 1.71736 29.57
11 21.3638 3.40
12 -29.6398 3.20 1.88300 40.66
13 -25.7345 0.10
14 39.0173 5.40 1.77250 49.62
15 -24.7388 (d15)
16 86.3934 2.80 1.72916 54.61
17 -42.0234 1.00 1.68893 31.16
18 15.3910 1.00
19 17.8648 3.50 1.83400 37.18
20 257.4921 13.00
21 0.0000 0.50 1.51680 63.88
22 0.0000 1.11
23 0.0000 1.59 1.51680 63.88
24 0.0000 0.30
25 0.0000 2.79 1.51680 63.88
26 0.0000 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 3574.63
第2レンズ群 7 28.74
第3レンズ群 16 113.96
この第1実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d6、及び、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d15は、無限遠から近距離物体への合焦に際し変化する。次の表2に、無限遠合焦時及び近距離物体合焦時の可変間隔を示す。なお、この表2において、D0は撮影レンズSL1の最も物体側のレンズ面(第1面)から物体までの距離を示している。この可変間隔の説明は、以降の実施例においても同様である。
(表2)
無限遠 近距離
D0 ∞ 700.0000
d6 6.40 4.23
d15 0.63 2.80
次の表3に、この第1実施例に係る光学系撮影レンズSL1の各条件対応値を示す。なお、この表3において、fは全系の焦点距離を、f1は第1レンズ群G1の焦点距離を、f2は第2レンズ群G2の焦点距離を、f3は第3レンズ群G3の焦点距離を、r1は第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面の曲率半径を、f21は第2レンズ群G2の最も物体側のレンズの焦点距離をそれぞれ表している。以上の符号の説明は以降の実施例においても同様である。
(表3)
r1 =26.0057
f21=29.80
(1)f1/f2 =124.38
(2)f1/f =111.71
(3)f1/f3 = 31.37
(4)r1/f2 = 0.90
(5)f21/f = 0.93
(6)f21/f2= 1.04
なお、条件式(4)のr1は、第7面の曲率半径であり、条件式(5),(6)のf21は、正メニスカスレンズL21の焦点距離である。このように、第1実施例に係る撮影レンズSL1は、上記条件式(1)〜(6)を全て満足している。
図2に、この第1実施例に係る撮影レンズSL1の無限遠合焦状態及び近距離物体合焦状態(D0=700mm)における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは半画角に対する像高を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線(λ=435.6nm)を、それぞれ示している。また、非点収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。また、コマ収差図は、像高Yに対する収差を示している。これらの収差図の説明は、以降の実施例においても同様である。図2に示す各収差図から明らかなように、この第1実施例に係る撮影レンズSL1では、無限遠合焦状態から近距離物体合焦状態までの各状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが分かる。
[第2実施例]
図3は、第2実施例に係る撮影レンズSL2の構成を示す図である。この撮影レンズSL2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13から構成される。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、両凹レンズL22、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23、及び、両凸レンズL24から構成される。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31と両凹レンズL32との接合負レンズCL31、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL33から構成される。
このように、この第2実施例に係る撮影レンズSL2において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、負レンズが配置されている。また、第2レンズ群G2は、最も像側のレンズが両凸形状である(両凸レンズL24)。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2の正メニスカスレンズL21と両凹レンズL22との間に配置されている。なお、この撮影レンズSL2と像面Iとの間には、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等から構成されるフィルター群FLが配置されている。
このような構成の本第2実施例に係る撮影レンズSL2は、無限遠から近距離物体への合焦に際して、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は像面に対して固定され、第2レンズ群G2は光軸に沿って物体方向に移動する。なお、開口絞りSは、合焦に際し、第2レンズ群G2とともに移動する。
以下の表4に、本第2実施例に係る光学系撮影レンズSL2の諸元の値を掲げる。なお、この表4に示す面番号1〜26は、図3に示す番号1〜26に対応している。
(表4)
[全体諸元]
f =32.0
FNO= 1.24
2ω =29.55
Y = 8.35
TL =67.83
Bf =17.9

[レンズデータ]
m r d nd νd
1 31.6963 4.20 1.60311 60.69
2 84.6431 0.10
3 19.1926 4.00 1.83400 37.18
4 15.7501 2.80
5 27.5058 2.00 1.68890 31.16
6 18.0134 (d6)
7 26.3645 3.00 1.88300 40.66
8 6348.2640 1.60
9 0.0000 3.50 開口絞りS
10 -21.0843 1.20 1.71736 29.57
11 21.4095 3.50
12 -29.5633 3.20 1.83481 42.73
13 -24.3102 0.10
14 38.2013 5.40 1.77250 49.62
15 -25.2095 (d15)
16 108.3578 2.80 1.69680 55.52
17 -31.1138 1.00 1.67270 32.19
18 16.2311 1.00
19 19.4752 3.50 1.83400 37.18
20 640.9531 13.00
21 0.0000 0.50 1.51680 63.88
22 0.0000 1.11
23 0.0000 1.59 1.51680 63.88
24 0.0000 0.30
25 0.0000 2.79 1.51680 63.88
26 0.0000 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 7852.20
第2レンズ群 7 28.96
第3レンズ群 16 115.02
この第2実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d6、及び、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d15は、無限遠から近距離物体への合焦に際し変化する。次の表5に、無限遠合焦時及び近距離物体合焦時の可変間隔を示す。
(表5)
無限遠 近距離
D0 ∞ 700.0000
d6 6.40 4.17
d15 0.63 2.86
次の表6に、この第2実施例に係る撮影レンズSL2の各条件対応値を示す。
(表6)
r1 =26.3645
f21=29.98
(1)f1/f2 =271.40
(2)f1/f =245.38
(3)f1/f3 = 68.27
(4)r1/f2 = 0.91
(5)f21/f = 0.94
(6)f21/f2= 1.04
なお、条件式(4)のr1は、第7面の曲率半径であり、条件式(5),(6)のf21は、正メニスカスレンズL21の焦点距離である。このように、第2実施例に係る撮影レンズSL2は、上記条件式(1)〜(6)を全て満足している。
図4に、この第2実施例に係る撮影レンズSL2の無限遠合焦状態及び近距離物体合焦状態(D0=700mm)における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。図4に示す各収差図から明らかなように、この第2実施例に係る撮影レンズSL2では、無限遠合焦状態から近距離物体合焦状態までの各状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが分かる。
[第3実施例]
図5は、第3実施例に係る撮影レンズSL3の構成を示す図である。この撮影レンズSL3は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13から構成される。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、両凹レンズL22、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23、及び、両凸レンズL24から構成される。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31と両凹レンズL32との接合負レンズCL31、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL33から構成される。
このように、この第3実施例に係る撮影レンズSL3において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、負レンズが配置されている。また、第2レンズ群G2は、最も像側のレンズが両凸形状である(両凸レンズL24)。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2の正メニスカスレンズL21と両凹レンズL22との間に配置されている。なお、この撮影レンズSL3と像面Iとの間には、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等から構成されるフィルター群FLが配置されている。
このような構成の本第3実施例に係る撮影レンズSL3は、無限遠から近距離物体への合焦に際して、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は像面に対して固定され、第2レンズ群G2は光軸に沿って物体方向に移動する。なお、開口絞りSは、合焦に際し、第2レンズ群G2とともに移動する。
以下の表7に、本第3実施例に係る撮影レンズSL3の諸元の値を掲げる。なお、この表7に示す面番号1〜26は、図5に示す番号1〜26に対応している。
(表7)
[全体諸元]
f =32.0
FNO= 1.24
2ω =28.66
Y = 8.10
TL =67.23
Bf =17.9

[レンズデータ]
m r d nd νd
1 29.3012 4.20 1.60311 60.69
2 77.0249 0.10
3 18.9354 4.00 1.88300 40.66
4 16.0658 2.80
5 24.9943 1.80 1.72825 28.38
6 15.7326 (d6)
7 26.7023 3.00 1.88300 40.66
8 865.1656 2.00
9 0.0000 3.50 開口絞りS
10 -19.8589 1.20 1.68893 31.16
11 21.0669 3.20
12 -27.8260 3.00 1.83481 42.73
13 -23.3973 0.10
14 36.0097 5.20 1.78800 47.35
15 -25.2095 (d15)
16 440.3747 2.80 1.69680 55.52
17 -25.0487 1.00 1.68893 31.16
18 16.2765 0.80
19 19.4519 3.40 1.83400 37.18
20 -127.8912 13.00
21 0.0000 0.50 1.51680 63.88
22 0.0000 1.11
23 0.0000 1.59 1.51680 63.88
24 0.0000 0.30
25 0.0000 2.79 1.51680 63.88
26 0.0000 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 7615.78
第2レンズ群 7 28.59
第3レンズ群 16 95.38
この第3実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d6、及び、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d15は、無限遠から近距離物体への合焦に際し変化する。次の表8に、無限遠合焦時及び近距離物体合焦時の可変間隔を示す。
(表8)
無限遠 近距離
D0 ∞ 700.0000
d6 6.60 4.33
d15 0.63 2.90
次の表9に、この第3実施例に係る撮影レンズSL3の各条件対応値を示す。
(表9)
r1 =26.7023
f21=31.15
(1)f1/f2 =266.38
(2)f1/f =237.99
(3)f1/f3 = 79.85
(4)r1/f2 = 0.93
(5)f21/f = 0.97
(6)f21/f2= 1.09
なお、条件式(4)のr1は、第7面の曲率半径であり、条件式(5),(6)のf21は、正メニスカスレンズL21の焦点距離である。このように、第3実施例に係る撮影レンズSL3は、上記条件式(1)〜(6)を全て満足している。
図6に、この第3実施例に係る撮影レンズSL3の無限遠合焦状態及び近距離物体合焦状態(D0=700mm)における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。図6に示す各収差図から明らかなように、この第3実施例に係る撮影レンズSL3では、無限遠合焦状態から近距離物体合焦状態までの各状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが分かる。
[第4実施例]
図7は、第4実施例に係る撮影レンズSL4の構成を示す図である。この撮影レンズSL4は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13から構成される。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、両凹レンズL22、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23、及び、両凸レンズL24から構成される。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31と両凹レンズL32との接合負レンズCL31、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL33から構成される。
このように、この第4実施例に係る撮影レンズSL4において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、負レンズが配置されている。また、第2レンズ群G2は、最も像側のレンズが両凸形状である(両凸レンズL24)。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2の正メニスカスレンズL21と両凹レンズL22との間に配置されている。なお、この撮影レンズSL4と像面Iとの間には、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等から構成されるフィルター群FLが配置されている。
このような構成の本第4実施例に係る撮影レンズSL4は、無限遠から近距離物体への合焦に際して、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は像面に対して固定され、第2レンズ群G2は光軸に沿って物体方向に移動する。なお、開口絞りSは、合焦に際し、第2レンズ群G2とともに移動する。
以下の表10に、本第4実施例に係る撮影レンズSL4の諸元の値を掲げる。なお、この表10に示す面番号1〜26は、図7に示す番号1〜26に対応している。
(表10)
[全体諸元]
f =32.0
FNO= 1.24
2ω =29.59
Y = 8.35
TL =70.13
Bf =17.9

[レンズデータ]
m r d nd νd
1 29.2625 4.00 1.60311 60.69
2 75.2290 0.10
3 21.1759 4.00 1.83400 37.18
4 15.6335 2.80
5 25.3803 3.40 1.68893 31.16
6 19.1390 (d6)
7 26.6070 3.00 1.88300 40.66
8 657.2810 1.60
9 0.0000 3.50 開口絞りS
10 -24.3424 1.20 1.72825 28.38
11 19.5526 3.20
12 -26.8107 3.20 1.77250 49.62
13 -28.3839 0.10
14 41.1814 5.20 1.88300 40.66
15 -26.5456 (d15)
16 67.7377 4.00 1.69680 55.52
17 -20.9763 1.00 1.68893 31.16
18 15.6839 1.00
19 19.0132 3.50 1.83400 37.18
20 -1109.8435 13.00
21 0.0000 0.50 1.51680 63.88
22 0.0000 1.11
23 0.0000 1.59 1.51680 63.88
24 0.0000 0.30
25 0.0000 2.79 1.51680 63.88
26 0.0000 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 2606.14
第2レンズ群 7 32.24
第3レンズ群 16 78.56
この第4実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d6、及び、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d15は、無限遠から近距離物体への合焦に際し変化する。次の表11に、無限遠合焦時及び近距離物体合焦時の可変間隔を示す。
(表11)
無限遠 近距離
D0 ∞ 700.0000
d6 6.80 3.99
d15 0.63 3.44
次の表12に、この第4実施例に係る撮影レンズSL4の各条件対応値を示す。
(表12)
r1 =26.6070
f21=31.33
(1)f1/f2 = 80.84
(2)f1/f = 81.44
(3)f1/f3 = 33.17
(4)r1/f2 = 0.83
(5)f21/f = 0.98
(6)f21/f2= 0.97
なお、条件式(4)のr1は、第7面の曲率半径であり、条件式(5),(6)のf21は、正メニスカスレンズL21の焦点距離である。このように、第4実施例に係る撮影レンズSL4は、上記条件式(1)〜(6)を全て満足している。
図8に、この第4実施例に係る撮影レンズSL4の無限遠合焦状態及び近距離物体合焦状態(D0=700mm)における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。図8に示す各収差図から明らかなように、この第4実施例に係る撮影レンズSL4では、無限遠合焦状態から近距離物体合焦状態までの各状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが分かる。
SL(SL1〜SL4) 撮影レンズ G1 第1レンズ群
L11 正メニスカスレンズ L12,L13 負メニスカスレンズ
G2 第2レンズ群 L21 正メニスカスレンズ L24 両凸レンズ
G3 第3レンズ群 S 開口絞り 1 カメラ(光学機器)

Claims (10)

  1. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    正の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群との実質的に3個のレンズ群からなり、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、負レンズと、負レンズとの実質的に3個のレンズからなり、
    合焦に際し、前記第1レンズ群及び前記第3レンズ群が像面に対して固定され、前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮影レンズ。
    60 < f1/f2 < 350
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  2. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    正の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群との実質的に3個のレンズ群からなり、
    合焦に際し、前記第1レンズ群及び前記第3レンズ群が像面に対して固定され、前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮影レンズ。
    60 < f1/f2 < 350
    0.70 < r1/f2 < 1.05
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    r1:前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面の曲率半径
  3. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    正の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群との実質的に3個のレンズ群からなり、
    合焦に際し、前記第1レンズ群及び前記第3レンズ群が像面に対して固定され、前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮影レンズ。
    60 < f1/f2 < 350
    0.80 < f21/f2 < 1.50
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    f21:前記第2レンズ群の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1または3に記載の撮影レンズ。
    0.70 < r1/f2 < 1.05
    但し、
    r1:前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面の曲率半径
  5. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の撮影レンズ。
    0.80 < f21/f2 < 1.50
    但し、
    f21:前記第2レンズ群の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離
  6. 前記第1レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、負レンズと、負レンズとの実質的に3個のレンズからなることを特徴とする請求項2または3に記載の撮影レンズ。
  7. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
    0.80 < f21/f < 1.20
    但し、
    f21:前記第2レンズ群の最も物体側に配置されたレンズの焦点距離
    f:無限遠合焦時の全系の焦点距離
  8. 前記第2レンズ群の最も像側のレンズは、両凸形状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  9. 前記第2レンズ群内に開口絞りを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の撮影レンズを有することを特徴とする光学機器。
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