JP5813524B2 - 計測装置、および鉄筋外周形状計測方法 - Google Patents

計測装置、および鉄筋外周形状計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5813524B2
JP5813524B2 JP2012026806A JP2012026806A JP5813524B2 JP 5813524 B2 JP5813524 B2 JP 5813524B2 JP 2012026806 A JP2012026806 A JP 2012026806A JP 2012026806 A JP2012026806 A JP 2012026806A JP 5813524 B2 JP5813524 B2 JP 5813524B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing bar
measurement
sensor
measuring
sensor unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012026806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013164306A (ja
Inventor
俊太朗 轟
俊太朗 轟
正道 曽我部
正道 曽我部
幸裕 谷村
幸裕 谷村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2012026806A priority Critical patent/JP5813524B2/ja
Publication of JP2013164306A publication Critical patent/JP2013164306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5813524B2 publication Critical patent/JP5813524B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造の鉄筋の周形状を計測する計測装置等に関する。
近年、鉄筋コンクリート構造物の老朽化にともない「かぶりコンクリート」が剥落することが問題となっている。かぶりコンクリートの剥落は、構造物周辺の第三者に被害を及ぼす可能性があるために、構造物の管理者にはその防止に適切な対処が望まれるところである。従来、かぶりコンクリートの剥落を防止するためにさまざまな構造的工夫が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平9−303095号公報 特開2011−12471号公報
かぶりコンクリートの剥落を防止するためには、構造的工夫とは別にそのメカニズムの解明が重要である。その一つのアプローチとして非線形FEM解析による研究が知られるところであるが、解析をより実用的にするためにはかぶりコンクリートの剥落の原因である鉄筋外周での腐食生成物の生成量(鉄筋腐食量)の形状の実測が不可欠である。
今までは、実験室に用意された鉄筋コンクリート試験体から腐食した鉄筋を取り出して実測することが行われていたが、更なる精度の向上の為には供用中の鉄筋コンクリート構造物に使われている鉄筋を実測するのが望まれる。しかし、強度の観点からすると、供用中の鉄筋コンクリート構造から鉄筋を切り出して測定するわけにはいかない。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、供用中の鉄筋コンクリート構造物に埋設されている鉄筋を、切り出すことなくその外形を測定することを目的する。
以上の課題を解決するための第1の形態は、鉄筋コンクリート構造のコンクリート部分が除去されて裏面側を含む全周が露出された鉄筋の周形状を光学式のセンサーを用いて計測する計測装置であって、
前記センサーを有するセンサーユニット(例えば、図3のセンサーユニット20)と、前記鉄筋を斜め側方から計測する第1位置と逆方向の斜め側方から計測する第2位置で前記センサーユニットを支持可能な支持部(例えば、図3のセンサーユニット支持部40)と、を備え、
前記センサーユニットは、前記センサーから所定距離離れた前記センサーの計測光照射範囲内の所定位置に、計測光を前記鉄筋の裏面側に反射する光学素子(例えば、図3の計測光反射光学素子30)を有し、
前記第1位置及び前記第2位置それぞれで計測することで前記鉄筋の全周の形状を計測可能な計測装置である。
第2の形態は、前記センサーユニットが、第1センサー(例えば、図3の第1レーザー変位センサー26)及び第2センサー(例えば、図3の第2レーザー変位センサー28)の2つの前記センサーを有し、
前記光学素子は、前記第2センサーの計測光を前記鉄筋の裏面側に反射する、第1の形態の計測装置である。
第6の形態は、第1の形態の計測装置を、前記鉄筋の真上に前記支持部が位置するように配置する配置ステップ(例えば、図5のステップS6)と、
前記センサーユニットの支持位置を前記第1位置として第1の計測を行う第1計測ステップ(例えば、図5のステップS10)と、
前記センサーユニットの支持位置を前記第2位置として第2の計測を行う第2計測ステップ(例えば、図5のステップS14)と、
を含む鉄筋外周形状計測方法である。
第1、第2、及び第6の形態によれば、全周が露出された鉄筋の裏面側を含む全周の形状を、第1位置及び第2位置から計測するだけで済む。鉄筋を切り出す必要はない。
第3の形態は、前記第1位置における前記第1センサー及び第2センサーそれぞれの計測区画(例えば、図8の第1区、第2区)、並びに、前記第2位置における前記第1センサー及び第2センサーそれぞれの計測区画(例えば、図8の第3区、第4区)の境界を示すために前記鉄筋に仮止めされる計測ガイドを更に備えた第2の形態の計測装置である。
第3の形態によれば、第2の形態と同様の効果が得られるとともに、計測ガイドを、第1位置及び第2位置で計測した結果を合成して全周形状の測定値を得る際基準とすることができるので、計測確度をより高めることができる。
第4の形態は、前記鉄筋を把持する把持部(例えば、図4の鉄筋把持部50)と、
前記鉄筋コンクリート構造に当接する長さ調整可能な脚部(例えば、図4のアジャスターフット66)と、を備え、前記鉄筋に対する装置本体の相対距離を前記把持部で保ち、前記鉄筋の周方向への装置本体の回転を前記脚部で制限することを特徴とする第1〜第3の何れかの形態の計測装置である。
第4の形態によれば、第1〜第3の形態の何れかと同様の効果が得られるとともに、計測中に計測対象と計測装置との相対位置がズレるのを防止し、計測精度を高めることができる。
第5の形態は、前記支持部を前記鉄筋の長手方向に移動可能に支持するリニアガイド部(例えば、図1のリニアガイド部41、リニアレール42、スライダ44)を更に備えた第1〜第4の何れかの形態の計測装置である。
第5の形態によれば、第1〜第4の形態の何れかと同様の効果が得られるとともに、鉄筋の長手方向に沿ってセンサーユニットを移動できるので、一回の計測装置の設置で同じ鉄筋の複数箇所を簡単に計測できる。
計測装置の構成例を示す正面図。 計測装置の構成例を示す上面図。 計測装置の構成例を示すA−A断面図。 計測装置の構成例を示すB−B断面図。 計測手順について説明するためのフローチャート。 計測手順ステップS2を解説するための図。 計測手順ステップS4を解説するための図。 計測手順ステップS4を解説するための図。 計測手順ステップS10を解説するための図。 計測手順ステップS14を解説するための図。 計測手順ステップS16を解説するための図。 センサーユニットの変形例を示す図。
図1は、本発明を適用した計測装置の構成例を示す正面図である。図2は、同上面図である。図3及び図4は、それぞれ図1のA−A断面及びB−B断面における縦断面図である。
計測装置10は、鉄筋コンクリート構造物2に埋設されている鉄筋4の周辺のコンクリートを除去して形成されたはつり空間6(供用中の鉄筋コンクリート構造物に形成された凹空間)において、露出させた鉄筋4の全周に亘る外周形状を測定する装置である。
計測装置10は、鉄筋4の外周形状を測定するためのセンサーユニット20と、当該センサーユニットをはつり空間6内に挿入するようにして鉄筋4に沿って移動可能に支持するためのセンサーユニット支持部40と、同機構部と鉄筋4との相対位置を固定するための鉄筋把持部50と、当該鉄筋把持部を含む装置全体を鉄筋コンクリート構造物2に対して支持するためのメインフレーム60とを備える。
センサーユニット20は、図3に示すように、(1)センサーユニット支持部40に着脱自在なセンサーステー24と、(2)同ステーに固定される第1レーザー変位センサー26、第2レーザー変位センサー28、及び計測光反射光学素子30と、(3)鉄筋4に仮止めされる計測ガイド32と、を備える。
センサーステー24は、第1レーザー変位センサー26と、第2レーザー変位センサー28と、計測光反射光学素子30とをはつり空間6内に懸架する部材であって、例えば板金製作される。
第1レーザー変位センサー26と第2レーザー変位センサー28は、計測対象に向けて計測光(走査光)を走査照射するとともにその反射光を受光して、計測対象までの距離を測定する事のできる光学式センサーであり、形状計測センサー等とも呼ばれる。本実施形態では、第1レーザー変位センサー26及び第2レーザー変位センサー28を、いわゆる2次元スキャン型のレーザ変位センサーとして説明する。例えば、赤外レーザーを計測光として所定照射角度範囲(計測光照射範囲;図3中の細破線表示された2等辺三角形の挟角)内に走査照射し、受光した反射光を用いて三角測量法にて走査ライン上の各測定点の距離を示す距離データを出力することができる。
計測光反射光学素子30は第2レーザー変位センサー28の計測光を反射・屈折させて、計測光の照射方向を変える部材である。例えば、赤外レーザを反射するように鏡面処理された鏡や、プリズムなどの光学素子により実現される。
第1レーザー変位センサー26は、鉄筋4に対して斜め側方から(具体的には、鉄筋4の中心軸に直交する平面に沿って斜め45°上方(鉄筋4を周方向に回り込んだ斜め45°上方とも言える)から)計測光を照射する姿勢で、センサーステー24に支持される。
第2レーザー変位センサー28は、第1レーザー変位センサー26と略平行となるようにセンサーステー24に取り付られており、計測光照射範囲内の前方所定位置には計測光反射光学素子30が配置されている。第2レーザー変位センサー28の計測光は、第1レーザー変位センサー26の計測光と略平行に照射されるが、計測光反射光学素子30により第1レーザー変位センサー26の計測光の照射方向と交差するように反射・屈折されて、最終的には鉄筋4に向けて斜め下45°から照射される。よって、計測光反射光学素子30により、第2レーザー変位センサー28の計測光は鉄筋4の裏面側に照射されることとなる。つまり、第1レーザー変位センサー26と第2レーザー変位センサー28とを合わせると、少なくとも鉄筋4の半周が1回の計測光照射範囲に含まれるように構成されている。
尚、第1レーザー変位センサー26、第2レーザー変位センサー28、及び計測光反射光学素子30の相対位置は、第1レーザー変位センサー26の照射軸(図3中の一点鎖線)と、第2レーザー変位センサー28の照射軸(図3中の一点鎖線)とが交差するように設定され、センサーから当該交差点までの距離が第1レーザー変位センサー26と第2レーザー変位センサー28とで同じになるように設定されている。また、交差点が鉄筋4の位置となるように計測装置10が設置されるのは勿論である。
計測ガイド32は、第1レーザー変位センサー26と第2レーザー変位センサー28により計測された部分形状データを合成するための基準位置を示す部材であり、例えば、矩形板材である。計測ガイド32は、永久磁石又は永久磁石を内蔵して作成されて、その磁力で鉄筋4に装着するか、或いは接着剤などにより鉄筋4に仮止めされる。本実施形態では、鉄筋4の外周を4つの計測区画に分割して計測するので、各区画の境界位置にそれぞれ一枚ずつ取り付けられる。
センサーユニット支持部40は、(1)リニアガイド部41を構成するリニアレール42及びスライダ44と、(2)リニアレール42をメインフレーム60に連結するためのレールベース46R,46Lと、(3)センサーユニット20をスライダ44に所定姿勢で固定するためのセンサーユニット取付部48と、を有する。
リニアレール42の側面には、複数の凹部43が刻設される(図1参照)。これに対応して、スライダ44には凹部43にその先端を挿抜可能な固定ベゼルネジ45が設けられている。固定ベゼルネジ45の先端を何れかの凹部43に挿入するようにねじ込むと、リニアレール42とスライダ44を固定することができる。リニアレール42は、計測装置10の設置に際して、鉄筋4に沿うように配置されるので、センサーユニット支持部40はセンサーユニット20の鉄筋長手方向へのスライド移動・固定を可能にしている。
そして、レールベース46R,46Lには、鉄筋把持部50が取り付けられている。本実施形態の鉄筋把持部50は、リニアレール42から吊り下げられるように固定されたクランプステー52と、同ステーに固定され鉄筋4を左右から挟持する一対のトグルクランプ54F、54Rとを備える。尚、鉄筋把持部50の構造は、これに限らず適宜設定可能である。
センサーユニット取付部48は、スライダ44の下面に固定されている。その下端部は左右に斜め45°(相互には直交する)の右取付面48a及び左取付面48bを有した下向き凸形状を有する(図3参照)。計測装置10を設置した状態では、右取付面48a及び左取付面48bは、鉄筋4の長手方向を境として左右を向く格好となる。そして、各取付面には、センサーステー24の取付位置を位置決めするための位置決めピン48cが適当数突設されるとともに、センサーステー24を固定するための固定ネジ48d及びそのネジ穴48eが設けられている。
つまり、センサーユニット取付部48は、センサーユニット20を、鉄筋4を斜め側方から計測する第1位置(右取付面48aに固定)と、逆方向の斜め側方から計測する第2位置(左取付面48bに固定)とにそれぞれ支持することが可能である。
メインフレーム60は、メインシャフト62と、一対のフットベース64R、64Lとを備える。メインシャフト62と、その両端に配置されるフットベース64R、64Lにて左右のレールベース46R,46Lを挟み、これらをメインシャフト62の端面側から連結ボルト68で貫通・連結する(図1,2参照)。
メインフレーム60を上から見ると、図2に示すように、アルファベットのH型をなしている。フットベース64R,64Lの両端には、アジャスターフット66が取り付けられている。
アジャスターフット66は、長さ調整可能な脚部であって、その上端部にはフットベース64R、64Lから下部分の突出長を工具で調整し易いように六角ナット部66aが設けられている。また、アジャスターフット66の下端の鉄筋コンクリート構造2に当接する接地部66bは、多少の傾斜面でも接地可能なように首振り可能に構成されている。アジャスターフット66により計測装置10の四隅を、はつり空間6の外周にあたる鉄筋コンクリート構造2の外面に当接させることで、測定中の装置の位置ズレを防止するとともに、鉄筋4の周方向への装置本体の回転を制限する。
尚、メインシャフト62と、レールベース46R,46Lと、フットベース64R,64Lとは、互いに凹凸嵌合する嵌合部67を有しており(図2参照)、メインシャフト62の長手方向を回転軸として相互の取付角度を可変に構成されている。これに伴い、これら3者を貫通・連結する連結ボルト68のボルト孔69は、前記回転軸の周囲に複数箇所設けられている。
次に、図5のフローチャートに従い、図6〜図11を途中参照しながら、鉄筋4の外形計測の手順について説明する。
図5は、計測手順について説明するためのフローチャートである。
同図に示すように、先ず、鉄筋コンクリート構造2のコンクリート部分を除去する「はつり」を行う(ステップS2)。図6に示すように、コンクリートの撤去は、鉄筋4の裏側まで行う。具体的には、計測光反射光学素子30がはつり空間6の底に当らない程度にコンクリートを除去する。
「はつり」により、計測対象とする鉄筋4の周囲には、はつり空間6が形成されて鉄筋4が露出するので、次に、露出した鉄筋4にできた腐食生成物を除去する(ステップS4)。図7の例では、鉄筋4の元の外周形状は、図中の破線で示されるように略円形であった。腐食生成物(簡単に言えば錆)を落とすことにより、ハッチングされた鉄筋4の残存部分が残る。この外形を計測し、元の外周形状と比較することでと腐食量や腐食箇所が確認できることになる。
次に、計測装置10を設置する(ステップS6;配置ステップ)。具体的には、露出された鉄筋4の長手方向にリニアレール42を沿わせるように計測装置10を仮設し、トグルクランプ54F、54Rにより鉄筋4を把持し、計測装置10と鉄筋4の相対位置を固定する。トグルクランプ54F、54Rによる把持がリニアレール42の両端付近の2箇所で行われることで、結果的にリニアレール42は鉄筋4の直上に略平行に配置されることとなる。そして、スライダ44の位置を所望する位置に設定し、センサーユニット20をセンサーユニット取付部48の右取付面48aに取り付ける。尚、適宜アジャスターフット66の長さを調整する。設置が完了したこの段階の状態は、図1〜図4のようになる。鉄筋4に対する計測装置10の相対距離を鉄筋把持部50で保ち、鉄筋4の周方向への回転をアジャスターフット66で制限することで、計測装置10と鉄筋4との相対位置関係が固定されるのである。
次に、センサーユニット取付部48の直下にあたる範囲の鉄筋4に計測ガイド32を取り付ける(ステップS8)。図8(2)の吹き出し図に示すように、本実施形態では鉄筋4を正面側と裏面側とに分割するとともに、更に正面側及び裏面側それぞれを鉄筋4長手方向に2分割した合計4つの計測区画(第1区〜第4区)を設定して測定するので、その境界位置すなわち鉄筋4の上下頂部と、左右頂部に各1枚ずつ計測ガイド32を取り付ける。
次に、第1区と第2区の計測を実行する(ステップS10;第1計測ステップ)。図9に示すように、第1レーザー変位センサー26と第2レーザー変位センサー28の計測データは、データ処理装置90に出力され記憶される。前者による計測データが第1区の部分形状データに相当し、後者による計測データが第2区の部分形状データに相当する。すなわち、一回の計測ステップで鉄筋4の外周半分(半周分)の計測を済ませたことになる。データ処理装置90は、パソコン等の情報処理装置に所定のデータ処理プログラムを実行させることで実現できる。すなわち、計測装置10とデータ処理装置90とで計測システムを構成する。
次に、センサーステー24の取付位置を右取付面48aから左取付面48bに変更し(ステップS12)、第3区と第4区の計測を行う(ステップS14;第2計測ステップ)。図10に示すように、第1レーザー変位センサー26と第2レーザー変位センサー28の計測データは、データ処理装置90に出力され記憶される。前者による計測データが第3区の部分形状データに相当し、後者による計測データが第4区の部分形状データに相当する。
次に、データ処理装置90にて、第1区〜第4区の部分形状データから鉄筋4の全外周形状データを合成処理する(ステップS16)。例えば、図11(1)に示すように、各区の部分形状データD1〜D4の座標系を、鉄筋4の中心軸を原点とした座標系(Xw,Yw,Zw)に合わせるように座標変換する。また、第1区〜第4区の各部分形状データD1〜D4の両端部には、計測ガイド32を計測したことによる直線部分EGが存在するのでこれを除去する。そして、図11(2)に示すように、直線部分EGが除去された部分の間隙Gp(計測ガイド32の鉄筋外周方向の幅)を適宜補間処理して、鉄筋4の全周形状データD0を合成する。
次に、計測ガイド32及び計測装置10を撤去し(ステップS18)、補修剤によりはつり箇所(はつり空間6)を修復して(ステップS20)、計測作業を終了する。
尚、鉄筋4の長手方向に沿って複数箇所を測定する場合には、スライダ44の位置をずらしてつつ一つの計測位置毎にステップS8〜S16を繰り返すとしても良い。或いは、ステップS10をスライダ44の位置毎に実行し、データ処理装置90では、その都度、部分形状データを計測位置IDと紐付けして記憶する構成とする。そして、全ての計測位置について第1区と第2区の計測を終えたら、ステップS12を実行し、再び最初の計測位置にスライダ44を戻して同じ順番でステップS14を繰り返すと良い。勿論、ステップS14においてもデータ処理装置90では、その都度、部分形状データを計測位置IDと紐付けして記憶する構成とする。そして、ステップS16では、計測位置ID毎に全周形状データを合成処理する構成とすれば良い。
以上、本実施形態によれば、供用中の鉄筋コンクリート構造物に埋設されている鉄筋を、切り出すことなくその全周外形を測定することができる。
尚、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
例えば、鉄筋4の計測区画の分け方、分割数は適宜設定可能である。
また、上記実施形態ではレーザー変位センサーを2つ利用して、鉄筋4の右或いは左半分の上部区画と下部区画をそれぞれ測定する構成としているが、図12に示すセンサーユニット20Bのように、レーザー変位センサーの計測光照射範囲(走査範囲)が鉄筋4の直径に対して十分大きければ、一つの広角走査型レーザー変位センサー27の計測光照射範囲の一部は第1区(又は第3区)に照射し、残りを計測光反射光学素子30にて反射させて第2区(又は第4区)に照射させる構成としても良い。
2…鉄筋コンクリート構造物
4…鉄筋
6…はつり空間
10…計測装置
20…センサーユニット
24…センサーステー
26…第1レーザー変位センサー
28…第2レーザー変位センサー
29…広角走査型レーザー変位センサー
30…計測光反射光学素子
32…計測ガイド
40…センサーユニット支持部
41…リニアガイド部
42…リニアレール
43…凹部
44…スライダ
45…スライダ固定ベゼルネジ
46R,46L…レールベース
48…センサーユニット取付部
48a…右取付面
48b…左取付面
48c…ピン
48d…固定ネジ
48e…ネジ穴
50…鉄筋把持部
52…クランプステー
54F,54R…トグルクランプ
60…メインフレーム
62…メインシャフト
64R.64L…フットベース
66…アジャスターフット、
66a…六角ナット部
66b…接地部
67…嵌合部
68…連結ボルト
69…ボルト孔
90…データ処理装置

Claims (6)

  1. 鉄筋コンクリート構造のコンクリート部分が除去されて裏面側を含む全周が露出された鉄筋の周形状を光学式のセンサーを用いて計測する計測装置であって、
    前記センサーを有するセンサーユニットと、
    前記鉄筋に向かって前記鉄筋を斜め側方から計測する第1位置と、前記鉄筋に向かって前記鉄筋の長手方向を基準に前記第1位置と対称となる位置から前記鉄筋を計測する第2位置で前記センサーユニットを支持可能な支持部と、
    を備え、
    前記センサーユニットは、前記センサーから所定距離離れた前記センサーの計測光照射範囲内の所定位置に、計測光を前記鉄筋の裏面側に反射する光学素子を有し、
    前記第1位置及び前記第2位置それぞれで計測することで前記鉄筋の全周の形状を計測可能な計測装置。
  2. 前記センサーユニットは、第1センサー及び第2センサーの2つの前記センサーを有し、
    前記光学素子は、前記第2センサーの計測光を前記鉄筋の裏面側に反射する、
    請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記第1位置における前記第1センサー及び第2センサーそれぞれの計測区画、並びに、前記第2位置における前記第1センサー及び第2センサーそれぞれの計測区画の境界を示すために前記鉄筋に仮止めされる計測ガイドを更に備えた請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記鉄筋を把持する把持部と、
    前記鉄筋コンクリート構造に当接する長さ調整可能な脚部と、
    を備え、前記鉄筋に対する装置本体の相対距離を前記把持部で保ち、前記鉄筋の周方向への装置本体の回転を前記脚部で制限することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の計測装置。
  5. 前記支持部を前記鉄筋の長手方向に移動可能に支持するリニアガイド部を更に備えた請求項1〜4の何れか一項に記載の計測装置。
  6. 請求項1に記載の計測装置を、前記鉄筋の真上に前記支持部が位置するように配置する配置ステップと、
    前記センサーユニットの支持位置を前記第1位置として第1の計測を行う第1計測ステップと、
    前記センサーユニットの支持位置を前記第2位置として第2の計測を行う第2計測ステップと、
    を含む鉄筋外周形状計測方法。
JP2012026806A 2012-02-10 2012-02-10 計測装置、および鉄筋外周形状計測方法 Expired - Fee Related JP5813524B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012026806A JP5813524B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 計測装置、および鉄筋外周形状計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012026806A JP5813524B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 計測装置、および鉄筋外周形状計測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013164306A JP2013164306A (ja) 2013-08-22
JP5813524B2 true JP5813524B2 (ja) 2015-11-17

Family

ID=49175738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012026806A Expired - Fee Related JP5813524B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 計測装置、および鉄筋外周形状計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5813524B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105466355B (zh) * 2015-12-23 2018-02-09 青岛大学 便携式火车车轮踏面轮廓检测装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0727518A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Kawasaki Steel Corp 形鋼のオンライン形状測定装置
US20040246473A1 (en) * 2003-03-18 2004-12-09 Hermary Terrance John Coded-light dual-view profile scanning apparatus
DE102004057092A1 (de) * 2004-11-25 2006-06-01 Hauni Maschinenbau Ag Messen des Durchmessers von stabförmigen Artikeln der Tabak verarbeitenden Industrie
JP4670700B2 (ja) * 2006-03-28 2011-04-13 パルステック工業株式会社 3次元形状測定装置
JP5080356B2 (ja) * 2008-05-16 2012-11-21 東海旅客鉄道株式会社 レールの頭面形状測定装置および測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013164306A (ja) 2013-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10964730B2 (en) Non-contact measurement of a stress in a film on a substrate
US20090161122A1 (en) Targeted Artifacts and Methods for Evaluating 3-D Coordinate System Measurement Accuracy of Optical 3-D Measuring Systems using Such Targeted Artifacts
JP2009506328A5 (ja)
JP5556598B2 (ja) 架空設備用支持物の負荷応力推定方法及び柱状構造物の形状測定方法
Zhao et al. Development of a laser-speckle imaging device to determine the transfer length in pretensioned concrete members.
KR101427641B1 (ko) 수리관·설계관 측정시스템
JP5736822B2 (ja) 伸び測定システムおよび方法
Ziemann et al. Deformation patterns in cross-sections of twisted bamboo-structured Au microwires
EP2930649B1 (en) Devices and methods for determining a magnetic field
JP2005521261A5 (ja)
JP5813524B2 (ja) 計測装置、および鉄筋外周形状計測方法
JP2007147289A (ja) 形状測定装置、形状測定方法
JP2003065755A (ja) トンネル形状の変位測定方法
CN105203240B (zh) 玻璃应力测量装置用吸气治具
US10310029B2 (en) Method and device for measuring a magnetic field distribution of a magnet along a main surface of said magnet
JP6472314B2 (ja) 渦電流探傷装置および渦電流探傷方法
EP2930650B1 (en) Devices and methods for determining a magnetic field
JP5963263B2 (ja) フレキシブル光学測定用治具
JP6005459B2 (ja) 計測装置、およびプログラム
US9816967B2 (en) System and method for machine axis coordination for ultrasonic inspection
JP2012225746A (ja) 超音波探傷方法及び超音波探傷装置
JP5689035B2 (ja) かぶりコンクリートの剥落形状計測装置、及び、かぶりコンクリートの剥落形状計測方法
JP2009294093A (ja) 溶接部の検査方法及び検査システム
Oota et al. Correction and evaluation of the effect due to parasitic motion on primary accelerometer calibration
JP7257942B2 (ja) 表面検査装置および形状矯正装置、並びに表面検査方法および形状矯正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5813524

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees