JP5798070B2 - 航空障害灯 - Google Patents

航空障害灯 Download PDF

Info

Publication number
JP5798070B2
JP5798070B2 JP2012065219A JP2012065219A JP5798070B2 JP 5798070 B2 JP5798070 B2 JP 5798070B2 JP 2012065219 A JP2012065219 A JP 2012065219A JP 2012065219 A JP2012065219 A JP 2012065219A JP 5798070 B2 JP5798070 B2 JP 5798070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
unit
source unit
reflecting mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012065219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013197018A (ja
Inventor
修司 東
修司 東
信義 高野
信義 高野
将太 中山
将太 中山
Original Assignee
株式会社サンコーシヤ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社サンコーシヤ filed Critical 株式会社サンコーシヤ
Priority to JP2012065219A priority Critical patent/JP5798070B2/ja
Publication of JP2013197018A publication Critical patent/JP2013197018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5798070B2 publication Critical patent/JP5798070B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、航空機やヘリコプター等に対して高層建築物の存在を認識させるため、鉄塔や高層ビル等に配設する中光度赤色航空障害灯等の航空障害灯に関するものである。
航空障害灯は、設置する高さに応じて低光度・中光度・高光度の種別が存在し、一般的に全ての種別について次のような一般的要求事項(a)がある。
(a) 一般的要求事項
(a1) 電力削減の観点から、低消費電力タイプであること。
(a2) 航空障害灯は高所へ設置するものであるため、新設或いは取り替え又は保守点検(メンテナンス)の際、運搬や取り付け、取り外し作業が容易であること。そのため、小型・軽量であること。
又、航空障害灯は、種別毎に次のような法令上の遵守事項(b)があるので、設計する際にはこの点に特に留意する必要がある。
(b) 法令上の遵守事項
(b1) 明るさの特性(光度特性)
(b2) 水平方向及び鉛直方向の配光特性(配光特性)
近年、前記一般的要求事項(a)のニーズに応じるように、光源については、従来の電球(白熱電球)や放電管(ネオン管)タイプに代えて発光素子(例えば、発光ダイオード、以下「LED」という。)タイプが主流となってきている。
赤色点灯タイプの低光度航空障害灯については、例えば、特許文献1、2に記載されているように、光源に通常タイプのLED又は高輝度タイプのLEDを採用し、複数のLEDを縦横に配列することにより、低消費電力で小型・軽量なものが実現されている。
なお、特許文献1の技術では、通常タイプのLEDが使用されているが、この通常タイプのLED単体の光度は、白熱電球やネオン管に比べて低いので、低光度航空障害灯で求められる光度を確保するために、前記のように、複数のLEDを縦横に配列している。しかし、光度を確保するためにLEDの配列数が多大になってしまうと、消費電力が大きくなるので、効果的な低消費電力を図ることができなかったり、大型で重量も重くなってしまうという弊害が発生する。そこで、特許文献2の技術では、高輝度タイプのLEDを採用して、光度を確保しつつLEDの配列数を減らしている。
又、中光度航空障害灯には、例えば、特許文献3に記載された白色閃光タイプの中光度航空障害灯と、特許文献4に記載された赤色点滅タイプの中光度航空障害灯とがある。
特許文献3に記載された白色閃光タイプの中光度航空障害灯では、少なくとも4個の光源ユニットを備えている。各光源ユニットは、直管型の放電管を設けたランプユニットと、このランプユニットの下側に配置された反射鏡ユニットとを備えている。反射鏡ユニットは、放電管に対向する反射鏡を備え、その放電管から放射された光を反射するものである。反射鏡は、上向き(即ち、椀形)に配置された放物面反射鏡と、この放物面の左右両側面に配置された左側面反射鏡及び右側面反射鏡とを備え、その放物面反射鏡の上部に配置された放電管から放射された光を、放物面反射鏡、左側面反射鏡及び右側面反射鏡により反射して外部へ出射するようになっている。
これに対し、特許文献4に記載された赤色点滅タイプの中光度航空障害灯では、略円筒状の灯具本体内に配置された支持体と、この支持体の全周に沿って配置された反射型LEDよりなる照明器と、前記灯具本体内に配置され、その照明器に駆動電力を供給して点滅させる電源部とにより構成されている。照明器は、LEDの発光面側に対向して設けられ、そのLEDから放射された光を反射する凹面状反射面と、その反射光を略平行に外部に放射する放射面と、を有する反射型LEDを複数個使用して構成されている。
なお、LED単体の光度は低いので、中光度航空障害灯で求められる光度を確保するためには、低光度航空障害灯に比べて格段に多くのLEDを縦横に配列することとなる。そのため、効果的な省電力化を図ることができなかったり、大型で重量も重くなってしまう。加えて、LEDの発熱総量も大きくなることから、装置の寿命が短くなったり、故障発生率が増加するという懸念が生じる。又、中光度航空障害灯に求められる光度特性や配光特性は、低光度航空障害灯の光度特性や配光特性とは異なる。そのため、単にLEDを縦横に数多く配列する手法では、所定の特性を満足させることが困難である。
そこで、特許文献4の技術では、光源のLEDに対し、反射用のレンズ又は鏡を付加した構造を採用することにより、LEDの配列数を極力抑えつつ、配光特性も満足するようにしている。
実用新案登録第2553515号公報 特許第4050652号公報 特許第3997386号公報 特開2003−68110号公報
しかしながら、特許文献3、4に記載された従来の中光度航空障害灯では、以下の(A)及び(B)のような課題があった。
(A) 特許文献3に記載された従来の中光度航空障害灯の課題
特許文献3に記載された白色閃光タイプの中光度航空障害灯では、光源として放電管を用いているので、消費電力が大きく、寿命が短く、更に、大型で重量が大きいという問題がある。
この問題を解決するために、放電管に代えて複数のLEDを使用することが考えられる。しかし、複数のLEDを使用した場合、前述したように、LED単体の光度は低いので、中光度航空障害灯で求められる光度を確保するためには、低光度航空障害灯に比べて多くのLEDを配列することが必要になる。そのため、効果的な省電力化を図ることができなかったり、大型で重量も重くなってしまう。加えて、LEDの発熱総量も大きくなることから、装置の寿命が短くなったり、故障発生率が増加するという懸念が生じる。従って、単にLEDを数多く配列する手法では、所定の特性を満足させることが困難である。
(B) 特許文献4に記載された従来の中光度航空障害灯の課題
特許文献4に記載された中光度航空障害灯では、次の(a)〜(f)のような課題がある。
(a) 光源に関し、単に複数のLEDを配列するのではなく、反射用レンズを付加した構成にしてLED総数を減らしているが、それでもなお多数のLEDを使用することになる。
(b) 各LEDに反射用レンズを付加しているので、多数の反射用レンズの部品も必要であり、部品点数が多くなる。
(c) 部品点数が多いので、製造工程時の組立工数が多くなると共に、メンテナンス時の光源交換作業も容易ではない。
(d) 反射用レンズは汎用品を流用することができない。そのため、反射用レンズのコストが高く、その結果、全体のコストもかさむこととなる。
(e) 従来の白熱電球の赤色点滅タイプの中光度航空障害灯(例えば、幅W;450mm、奥行きD;450mm、高さH;890mm、重量40kg)に比べれば、高さや容積を小さくできたものの(例えば、幅W;450mm、奥行きD;450mm、高さH;550mmであり、高さH及び容積が約半分)、多数のLEDを使用しているので、依然として大型で重量(例えば、40kg)が大きい。
(f) 特許文献2に記載された低光度航空障害灯と比べた場合、寸法でいうと高さが略2倍、横幅が略3倍、体積でいうと12倍位あり、大きさ・重量共に格段の差が有るので、可能な限り、低光度航空障害灯の大きさ・重量に近づけたいが、それが相当困難である。
本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、光度特性及び配光特性を満足し、小型・軽量であり、低消費電力で長寿命の航空障害灯を提供することにある。
本発明の航空障害灯は、所定の駆動電流を出力する電源部が収容された基台部と、前記基台部上に取り付けられた光源部と、カバー部と、を備えている。
前記光源部は、前記基台部上に設けられた放熱板と、複数の主光源部と、複数の補助光源部と、を有している。前記複数の主光源部は、前記放熱板上の円周に沿って所定間隔に配設され、前記駆動電流によりそれぞれ発光して水平方向360度に光を出射するものである。前記複数の補助光源部は、前記放熱板上において前記各主光源部間に配設され、前記駆動電流によりそれぞれ発光し、水平面に対して所定の仰俯角方向又は仰角方向に光を出射するものである。前記カバー部は、前記光源部を覆い、前記光源部から出射された前記光を透過させるものである。
前記各主光源部は、反射鏡ユニットと、単数又は複数の第1の発光素子と、を備えている。前記反射鏡ユニットは、前記放熱板に対して下向きに固定された放物面反射鏡と、前記放物面反射鏡の両側面に平行に固定された第1側面反射鏡及び第2側面反射鏡と、を有している。前記単数又は複数の第1の発光素子は、前記第1側面反射鏡及び前記第2側面反射鏡間における前記放物面反射鏡の内側に傾斜する第1の傾斜部上に配設され、前記駆動電流によりそれぞれ発光するものである。更に、前記各補助光源部は、前記仰角方向に傾斜する第2の傾斜部上に配設され、前記駆動電流によりそれぞれ発光する単数又は複数の第2の発光素子を備えている。
本発明の航空障害灯によれば、次の(1)〜(7)のような効果がある。
(1) 配光特性
光源が発光素子であり、その配置数も少ない構造でありながら、航空障害灯の光度特性及び配光特性を満足することができる。
(2) 放熱性
放熱性に優れるので、航空障害灯の寿命が長くなると共に、故障発生率を減少できる。これにより、航空障害灯の信頼性が向上する。
(3) 低消費電力
従来タイプ(LED+反射用レンズ)に比べ、発光素子数が格段に少ないので、消費電力を減少できる。
(4) 大きさ
部品点数が少ないので、従来タイプ(電球タイプや特許文献4のLED+反射用レンズ)に比べ、格段の小型化を達成できる。
(5) 重量
従来タイプ(電球タイプや特許文献4のLED+反射用レンズ)の重量に比べ、格段に軽量化できる。
(6) コスト
低消費電力タイプであるため、運用コストを低くできる。更に、小型であるため、部材コスト及び製造コストも低くできる。
(7) 取り付け・メンテナンス作業の向上
軽量であるため、鉄塔等の高所へ設置する際の運搬性が格段に向上する。
図1は本発明の実施例1における航空障害灯を示す斜視図である。 図2は図1中の光源部を示す側面図である。 図3は図1中の光源部を示す模式的な平面図である。 図4は図2中の主光源部30を示す斜視図である。 図5は図4の正面図である。 図6は図4の中央縦断面図である。 図7は図3中の主光源部30の構成を説明するための模式的な平面図である。 図8は図3〜図7中の反射鏡ユニット32における構成を説明するための模式図である。 図9は図3〜図7中の反射鏡ユニット32における構成を説明するための模式的な平面図である。 図10は図2中の補助光源部40を示す斜視図である。 図11は図3の光源部20の構成を説明するための模式的な平面図である。 図12は図1の航空障害灯における概略の回路図である。 図13は図1中の光源部20における水平方向の配光特性を示す模式的な平面図である。 図14は図1中の光源部20における鉛直方向の配光特性を示す模式図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における航空障害灯を示す斜視図、図2は、図1中の光源部を示す側面図、更に、図3は、図1中の光源部を示す模式的な平面図である。
図1に示すように、本実施例1の航空障害灯は、例えば、赤色点滅タイプの中光度航空障害灯であり、電源部が収容された基台部10と、この基台部10上に螺子等により固定され、点滅する赤色の光線を水平方向360度と水平面に対して所定の仰角方向及び俯角方向である仰俯角方向とに出射する光源部20と、この光源部20を覆い、光源部20から出射された光線を透過させるカバー部50と、を備えている。
基台部10は、金属製等の筐体11を有している。筐体11の上面である平面11aには、環状に突起している固定部材12が複数の螺子13で固定されている。筐体11の側面11bには、電源線挿入口14が突設されている。筐体11の底面11cには、この筐体11をボルト等で固定するための複数の脚部材15が設けられている。更に、筐体11の内部には、電源部等が収容されている。前記電源部は、電源線挿入口14に挿入された電源線から供給される交流(以下「AC」という。)電力を直流(以下「DC」という。)電力に変換して、一定時間間隔でオン/オフ状態に変化する断続的な駆動電流を出力する回路である。
図1〜図3に示すように、光源部20は、筐体11の平面11a上に螺子等で固定された放熱板(例えば、径L1の円板状をした金属製の台板)21と、この台板21上の円周に沿って多面体形状(例えば、6角形)となるように所定間隔(例えば、中心角60°間隔)に配設された複数(例えば、6個)の主光源部30(=30−1〜30−6)と、台板21上において各主光源部30間に配設された複数(例えば、6個)の補助光源部40(=40−1〜40−6)と、複数の主光源部30及び複数の補助光源部40の上部を覆う円板状の天板22と、を備えている。
複数の主光源部30は、基台部10から供給される駆動電流によりそれぞれ点滅して水平方向360度に赤色の光線を出射するものである。各主光源部30は、平面視において、例えば、横幅L2及び奥行きの長さL3の略方形をしている。更に、複数の補助光源部40は、基台部10から供給される駆動電流によりそれぞれ点滅し、水平面に対して所定の仰俯角方向に赤色の光線を出射するものである。各補助光源部40は、平面視において、例えば、横幅L4(≪L2)及び奥行きの長さL5(≪L3)の方形をしている。
カバー部50は、光源部20を封止するものであり、上端が閉塞され、下端が開口された透明の円筒部51と、その開口の外周に張り出した図示しないフランジと、により構成されている。カバー部50の円筒部51内には、光源部20が収容されている。更に、カバー部50のフランジは、環状の固定部材12上と環状の固定枠52下との間に挟装され、複数の螺子53により固定されている。
図4は図2中の主光源部30を示す斜視図、図5は図4の正面図、及び、図6は図4の中央縦断面図である。
各主光源部30は、台板21上に固定される金属製の第1の台座31と、この台座31上に固定された反射鏡ユニット32と、台座31上において反射鏡ユニット32内に配設された複数(例えば、6個)の第1の発光素子(例えば、LED)36(=36−1〜36−6)とにより構成されている。
台座31は、所定の横幅L2及び奥行きの長さL3を有する略方形の板状をなし、この板状の第1側面(例えば、左側面)に固定部31a、第2側面(例えば、右側面)に固定部31b、及び背面に固定部31cが、それぞれ突設されている。各固定部31a,31b,31dには、螺子孔が形成されている。台座31上の背面側には、左側面側から右側面側の方向へ延びる台状の金属製の第1の傾斜部31dが突設されている。傾斜部31dは、長手方向に対して直交する方向に切断した断面形状が、略直角三角形であり、この傾斜部31dの傾斜面が台座31の背面側方向に向いている。傾斜部31dは、台座31上に一体的に形成されるか、或いは、台座31とは別部品にて形成されている。
反射鏡ユニット32は、台板21に対して下向き(即ち、傘型)になるように台座31上に固定された放物面反射鏡32aと、この放物面反射鏡32aにおける横幅L2の両側面に平行に固定された第1側面反射鏡(例えば、左側面反射鏡)32b及び第2側面反射鏡(例えば、右側面反射鏡)32cと、を有している。左側面反射鏡32bの底部には、螺子孔が形成された固定部32dが外側に突設されると共に、右側面反射鏡32cの底部にも、螺子孔が形成された固定部32eが外側に突設されている。各固定部32d,32eは、螺子33によって台座31上に固定されている。
台座31上の傾斜部31dの傾斜面には、長方形のプリント基板34の長手方向が横幅L2方向に載置され、このプリント基板34が複数の螺子35によってその傾斜面に固定されている。プリント基板34上の正面側には、複数のLED36(=36−1〜36−6)が横幅L2方向に所定間隔で配設されている。プリント基板34上の背面側には、コネクタ37が取り付けられている。コネクタ37は、基台部10から供給される駆動電流を複数のLED36へ供給するものである。各LED36は、コネクタ37から供給される駆動電流により赤色に発光する素子であり、例えば、駆動電流を350mA以上流せる高輝度LED(CREE社製、型式:xpeRED−L1−0000−0401)により構成されている。高輝度LEDは、LED単体の輝度が大きいので、LEDの総数を減らすことができる。複数のLED36から放射された赤色の光線H1は、反射鏡ユニット32により反射されて、水平方向に出射されるようになっている。
このように構成される各主光源部30における台座31側の固定部31a,31b,31cは、複数の螺子38によって台板21上に固定されている。
図7(a)、(b)は、図3中の主光源部30の構成を説明するための模式的な平面図である。
図7(a)に示すように、横幅L2a及び奥行きの長さL3aの主光源部30aを例えば6個用いて水平方向360の配光特性を確保するためには、主光源部30a中の放物面反射鏡32aの横幅L2aを広くして、複数のLED36から放射される光線H1を幅広く拾って反射させる必要がある。しかし、放物面反射鏡32aの横幅L2aが広いと、その分だけ光源部20の径(≒台板21の径L1)は大きくなる。小型・軽量化を図るために、光源部20の径はできるだけ小さいことが望ましい。
そこで、図7(b)に示すように、主光源部30bを構成する反射鏡ユニット32を放物面反射鏡32a、左側面反射鏡32b、及び右側面反射鏡32cにより構成している。左側面反射鏡32b及び右側面反射鏡32cを設けると、水平方向の反射が生じるので、放物面反射鏡32aの横幅L2を狭くしつつ、水平方向の配光特性を満足させることができる。これにより、光源部20の径をかなり小さくすることができる。
図8(a)〜(c)は、図3〜図7中の反射鏡ユニット32における構成を説明するための模式図である。更に、図9(a)、(b)は、図3〜図7中の反射鏡ユニット32における構成を説明するための模式的な平面図である。
図8(a)に示すように、LED36の光線H1,H2には、放射角度θによって強さ(光度)の違いがある。例えば、LED36の中心から直進する光線H1の光度は大きく、その光線H1を基準にして放射角度θが大きくなる(即ち、広がる)ような光線H2ほど、光度が小さくなる。それ故、光源に使用するLED固有の特性によって、全光線H1,H2,・・・の内、利用できる光線H1,H2,・・・の範囲(即ち、放射角度)は限られてくるため、それを有効に利用できるような放物面反射鏡32aを設計する必要がある。
図8(b)及び図9(a)に示すように、例えば、LED36を水平な台座31上に載置して、放物面反射鏡32aの焦点に固定した場合、そのLED36の光度の大きい光線H1の範囲を有効に利用するためには、奥行きの長さL3aの大きな放物面反射鏡32aを使用しなければならないので、光源部20の径L1が大きくなる。
そこで、更なる小型・軽量化を図るために、図6及び図8(c)に示すように、台座31の傾斜部31dにLED36を取り付け、このLED36を放物面反射鏡32aの内側に傾斜させて配置し、放物面反射鏡32aに対するLED36の放射角度を調整している。これにより、図8(c)及び図9(b)に示すように、LED36の光度の大きい光線H1の範囲を有効に利用しながら(即ち、光線H1が高密度な範囲を有効的に活用しつつ)、放物面反射鏡32aの奥行きの長さL3を短くすることが可能になる。その結果、図9(b)に示すように、光源部20の径L1を更に小さくすることができる。
図10は、図2中の補助光源部40を示す斜視図である。
各補助光源部40(=40−1〜40−6)は、台板21上において各主光源部30(=30−1〜30−6)間に配設され、基台部10から供給される駆動電流によりそれぞれ点滅し、水平面に対して所定の仰俯角方向に赤色の光線を出射するものであり、金属製の第2の台座41、及び複数(例えば、2個)の第2の発光素子(例えば、LED)44(=44−1,44−2)等により構成されている。
台座41は、水平面に対して所定の仰角方向に傾斜する板状の第2の傾斜部41aを有している。傾斜部41aは、平面視において横幅L4及び奥行きの長さL5を有する略長方形をなし、この傾斜部41aの下端に、水平に折り曲げられた下端固定部41bが延設され、更に、その傾斜部41aの上端に、水平に折り曲げられた上端固定部41cが延設されている。下端固定部41b及び上端固定部41cには、螺子孔がそれぞれ形成されている。
傾斜部41a上には、略長方形のプリント基板42が螺子43により固定されている。プリント基板42上の下部には、複数のLED44(=44−1,44−2)が水平方向に配設され、更に、そのプリント基板42の上部に、コネクタ45が取り付けられている。コネクタ45は、基台部10から供給される駆動電流を複数のLED44へ供給するものである。各LED44は、コネクタ45から供給される駆動電流により赤色に発光する素子であり、例えば、LED36と同様の高輝度LEDにより構成されている。
このように構成される各補助光源部40における下端固定部41bは、螺子46によって台板21上に固定されている。各補助光源部40における上端固定部41c上には、天板22が螺子23により固定されている。天板22は、図1及び図2に示すように、平面視において、主光源部30の上部の全体と、補助光源部40の一部(即ち、複数のLED44を除いた上部)と、を覆っている。各補助光源部40の複数のLED44(=44−1,44−2)は、天板22によって覆われていないので、上方からの目視が可能な構成になっている。
図11(a)、(b)は、図3の光源部20の構成を説明するための模式的な平面図であり、同図(a)は図9(b)と同一の図であり、更に、同図(b)は図3と同一の図である。
中光度航空障害灯についての法規(航空法)によれば、水平方向で要求される光度は、鉛直方向で要求される光度よりも格段に大きい。水平方向が大きい光度で、且つ、鉛直方向が小さい光度の特性を併せ持つ光源部20を開発することは極めて困難であるため、図9(b)及び図11(a)に示すように、先ずは水平方向の配光特性を満足させることを優先に考えた。
このような図9(b)及び図11(a)の光源部20を検証したところ、水平方向360度の配光特性は満足していたが、鉛直方向の配光特性までは満足せず、その鉛直方向の光度は規定以下の光度であった。そこで、鉛直方向の光度も満足させるため、図11(b)に示すように、補助光源部40を並設した。
図12は、図1の航空障害灯における概略の回路図である。
基台部10側の電源線挿入口14に挿入された電源線16の端末部は、基台部10内に収容された端子盤17に接続されている。端子盤17は、電源線16から入力されるAC電力(例えば、AC100V又はAC200V)を、基台部10内に収容された電源部(例えば、定電流電源部)18へ供給するものである。定電流電源部18は、例えば、端子盤17側から侵入する雷電流から内部機器を保護する保安器と、この保安器のAC出力電力を直流(以下「DC」という。)電力に変換するAC/DC変換器と、このAC/DC変換器のDC出力電力から一定電流を生成して、一定時間間隔でオン/オフ状態に変化する断続的な駆動電流を出力する定電流回路等と、により構成されている。
光源部20において、主光源部30−1、補助光源部40−1、主光源部30−2、補助光源部40−2、主光源部30−3、及び補助光源部40−3は、直列に接続され、定電流電源部18から供給される断続的な駆動電流により、内部の複数のLED36,44が点滅して赤色の光線を出射する構成になっている。同様に、主光源部30−4、補助光源部40−4、主光源部30−5、補助光源部40−5、主光源部30−6、及び補助光源部40−6も、直列に接続され、定電流電源部18から供給される断続的な駆動電流により、内部の複数のLED36,44が点滅して赤色の光線を出射する構成になっている。
(実施例1の動作)
図13は、図1中の光源部20における水平方向の配光特性を示す模式的な平面図である。更に、図14は、図1中の光源部20における鉛直方向の配光特性を示す模式図である。
基台部10内の定電流電源部18をオン状態にすると、外部から電源線16及び端子盤17を介して供給されるAC電力が、その定電流電源部18により、断続的な駆動電流に変換されて光源部20へ供給される。すると、光源部20における複数の主光源部30(=30−1〜30−6)内の複数のLED36(=36−1〜36−6)が点滅すると共に、複数の補助光源部40(=40−1〜40−6)内の複数のLED44(=44−1,44−2)が点滅する。各主光源部30において、複数のLED36から放射された光線H1は、反射ユニット32内の放物面反射鏡32a、左側面反射鏡32b、及び右側面反射鏡32cにより反射され、この反射された光線H11が、図13及び図14に示すように、水平方向において所定の放射角度で出射される。これにより、複数の主光源部30から、点滅する赤色の光線H11が、水平方向360度へ出射される。更に、各補助光源部40において、複数のLED44から放射された光線H21は、図13及び図14に示すように、水平面に対して所定の仰俯角方向へ出射される。これにより、複数の補助光源部40から、点滅する赤色の光線H21が、水平面に対して所定の仰俯角方向へ出射される。
このような動作時において、複数の主光源部30内のLED36及び複数の補助光源部40内のLED44が発熱する。各主光源部30内の複数のLED36が発熱すると、この熱が、金属製の傾斜部31d及び台座31を経由して金属製の台板21へ伝搬され、この台板21にて放熱される。更に、各補助光源部40内の複数のLED44が発熱すると、この熱が、金属製の台座41を経由して金属製の台板21へ伝搬され、この台板21にて放熱される。
(実施例1の効果)
本実施例1の航空障害灯によれば、次の(1)〜(7)のような効果がある。
(1) 配光特性
光源がLED36,44であり、その配置数も少ない構造でありながら、赤色点滅タイプの中光度航空障害灯の光度特性及び配光特性を満足することができる。
(2) 放熱性
発熱するLED36,44の放熱性に優れるので、航空障害灯の寿命が長くなると共に、故障発生率を減少できる。これにより、航空障害灯の信頼性が向上する。
(3) 低消費電力
特許文献4に記載された従来タイプ(LED+反射用レンズ)に比べ、LED数が格段に少ないので、消費電力を減少できる。
(4) 大きさ
部品点数が少ないので、従来タイプ(電球タイプや特許文献4のLED+反射用レンズ)に比べ、格段の小型化(例えば、幅W;320mm、奥行きD;320mm、高さH;270mm)を達成できる。
(5) 重量
従来タイプ(電球タイプや特許文献4のLED+反射用レンズ)の重量(例えば、40kg)に比べ、約1/4と格段に軽量化(例えば、10kg)できる。
(6) コスト
低消費電力タイプであるため、運用コストを低くできる。更に、小型であるため、部材コスト及び製造コストも低くできる。
(7) 取り付け・メンテナンス作業の向上
軽量であるため、鉄塔等の高所へ設置する際の運搬性が格段に向上する。
(変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
(a) 光源部20を構成する主光源部30及び補助光源部40の個数は、図示以外の個数に変更しても良い。例えば、台板21の円周上に多面体形状となるように配置する主光源部30及び補助光源部40を8個等に増やせば、水平配光特性及び鉛直配光特性をより均一化できる。
(b) 金属製の台板21を放熱板として使用しているが、その台板21を省略して、基台部10を構成している筐体11の天板を金属製にして、その天板を放熱板として使用しても良い。
(c) 主光源部30の台座31、反射鏡ユニット32、補助光源部40の台座41、及び天板22をそれぞれ金属製の部材により形成し、その反射鏡ユニット32及び台座41の上部を天板22に接着させる構成に変更すれば、主光源部30内のLED36及び補助光源部40内のLED44で発生した熱を、台板21側及び天板22側において放熱することができるので、放熱性がより向上する。
(d) 各主光源部30においてプリント基板34上に配設されるLED36は、所望の精度の高輝度が得られれば1個でも良い。同様に、各補助光源部40においてプリント基板42上に配設されるLED44は、所望の精度の高輝度が得られれば1個でも良い。又、各補助光源部40は、所定の仰俯角方向に光線を出射する構造になっているが、規格変更等に伴い、所定の仰角方向だけに出射する構造に変更しても良い。
(e) LED36,44を高輝度白色タイプに代え、更に、定電流電源部18からDC駆動電流をそのLED36,44へ供給する構成等に変更すれば、閃光タイプの中光度航空障害灯にも適用が可能である。
10 基台部
18 定電流電源部
20 光源部
21 台板
30,30−1〜30−6 主光源部
31,41 台座
31d,41a 傾斜部
32 反射鏡ユニット
32a 放物面反射鏡
32b 左側面反射鏡
32c 右側面反射鏡
36,36−1〜36−6,44,44−1,44−2 LED
40,40−1〜40−6 補助光源部
50 カバー部

Claims (6)

  1. 所定の駆動電流を出力する電源部が収容された基台部と、
    前記基台部上に設けられた放熱板と、前記放熱板上の円周に沿って所定間隔に配設され、前記駆動電流によりそれぞれ発光して水平方向360度に光を出射する複数の主光源部と、前記放熱板上において前記各主光源部間に配設され、前記駆動電流によりそれぞれ発光し、水平面に対して所定の仰俯角方向又は仰角方向に光を出射する複数の補助光源部と、を有する光源部と、
    前記光源部を覆い、前記光源部から出射された前記光を透過させるカバー部と、
    を備えた航空障害灯であって、
    前記各主光源部は、
    前記放熱板に対して下向きに固定された放物面反射鏡と、前記放物面反射鏡の両側面に平行に固定された第1側面反射鏡及び第2側面反射鏡と、を有する反射鏡ユニットと、
    前記第1側面反射鏡及び前記第2側面反射鏡間における前記放物面反射鏡の内側に傾斜する第1の傾斜部上に配設され、前記駆動電流によりそれぞれ発光する単数又は複数の第1の発光素子と、を備え、
    前記各補助光源部は、
    前記仰角方向に傾斜する第2の傾斜部上に配設され、前記駆動電流によりそれぞれ発光する単数又は複数の第2の発光素子、を備えたことを特徴とする航空障害灯。
  2. 前記基台部は、筐体と、前記筐体内に収容され、外部から供給される交流電力を直流電力に変換して前記駆動電流を出力する電源部と、を有し、
    前記筐体上に、前記放熱板が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の航空障害灯。
  3. 前記放熱板は、金属製の台板であることを特徴とする請求項1又は2記載の航空障害灯。
  4. 前記第1の傾斜部は、前記放熱板上に固定された金属製の第1の台座に設けられ、
    前記第2の傾斜部は、前記放熱板上に固定された金属製の第2の台座に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の航空障害灯。
  5. 前記第1の傾斜部は、前記第1の台座に一体的に形成されていることを特徴とする請求項4記載の航空障害灯。
  6. 前記駆動電流は、一定時間間隔でオン/オフ状態に変化する断続的な駆動電流であり、
    前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子は、前記断続的な駆動電流により点滅して赤色光を出射する請求項1〜5のいずれか1項に記載の航空障害灯。
JP2012065219A 2012-03-22 2012-03-22 航空障害灯 Active JP5798070B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065219A JP5798070B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 航空障害灯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065219A JP5798070B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 航空障害灯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013197018A JP2013197018A (ja) 2013-09-30
JP5798070B2 true JP5798070B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=49395704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012065219A Active JP5798070B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 航空障害灯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5798070B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015054979A1 (zh) * 2013-10-17 2015-04-23 宁波市鄞州赛艾富光电科技有限公司 警示灯灯组及包含该灯组的灯塔
CN103615689B (zh) * 2013-10-17 2017-05-03 宁波市鄞州赛艾富光电科技有限公司 警示灯灯组及包含该灯组的灯塔
JP6245935B2 (ja) * 2013-10-21 2017-12-13 コイト電工株式会社 航空障害灯
JP6635850B2 (ja) * 2016-03-31 2020-01-29 本田技研工業株式会社 芝刈機用の標識装置
KR101948986B1 (ko) * 2016-11-24 2019-02-15 부경대학교 산학협력단 엘이디광원을 이용한 포물선 반사형 등대용 등명기
KR102042916B1 (ko) * 2018-02-21 2019-11-08 부경대학교 산학협력단 등명기용 조명장치
KR102119800B1 (ko) * 2018-11-07 2020-06-05 주식회사 팰리스코 냉각효율이 향상된 항공장애등

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2930496B1 (fr) * 2008-04-28 2010-04-30 Mercura Feu d'avertissement et de signalisation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013197018A (ja) 2013-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7988321B2 (en) LED lamp
JP5798070B2 (ja) 航空障害灯
US8919996B2 (en) LED lighting module and lighting lamp using same
US7758211B2 (en) LED lamp
US8770798B2 (en) Luminaire
KR101195745B1 (ko) 엘이디 램프
JP2009129809A (ja) 照明装置
KR20130096229A (ko) 절단된 반사기 컵을 갖는 램프
US20130250543A1 (en) Lighting device
JP6179760B2 (ja) 照明器具
JP6202363B2 (ja) 照明装置
JP6094618B2 (ja) ランプ
US9423099B2 (en) LED lamp having reflector with high heat dissipation rate
KR101209245B1 (ko) 엘이디 조명장치
KR101091577B1 (ko) 조사범위 및 방열 성능을 개선한 엘이디 등기구
KR101652783B1 (ko) 조명 장치
KR101047441B1 (ko) 조명 장치
KR101848801B1 (ko) 조명 장치
JP5636790B2 (ja) 照明装置
KR101054839B1 (ko) 조명 장치
KR101652816B1 (ko) 조명 장치
JP6366017B2 (ja) 照明器具
KR101652807B1 (ko) 조명 장치
JP5673705B2 (ja) 照明装置
US9068732B2 (en) Air-cooled LED lamp bulb

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150728

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5798070

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250