JP5788180B2 - チャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰電力の再分配 - Google Patents

チャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰電力の再分配 Download PDF

Info

Publication number
JP5788180B2
JP5788180B2 JP2011002259A JP2011002259A JP5788180B2 JP 5788180 B2 JP5788180 B2 JP 5788180B2 JP 2011002259 A JP2011002259 A JP 2011002259A JP 2011002259 A JP2011002259 A JP 2011002259A JP 5788180 B2 JP5788180 B2 JP 5788180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
power
transmit power
transmission channels
spectral efficiency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011002259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011125040A (ja
JP2011125040A5 (ja
Inventor
イリナ・メドベデブ
ジェイ・ロッド・ワルトン
ジョン・ダブリュ・ケッチャム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qualcomm Inc
Original Assignee
Qualcomm Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qualcomm Inc filed Critical Qualcomm Inc
Publication of JP2011125040A publication Critical patent/JP2011125040A/ja
Publication of JP2011125040A5 publication Critical patent/JP2011125040A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5788180B2 publication Critical patent/JP5788180B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/30TPC using constraints in the total amount of available transmission power
    • H04W52/34TPC management, i.e. sharing limited amount of power among users or channels or data types, e.g. cell loading
    • H04W52/346TPC management, i.e. sharing limited amount of power among users or channels or data types, e.g. cell loading distributing total power among users or channels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0413MIMO systems
    • H04B7/0426Power distribution
    • H04B7/0434Power distribution using multiple eigenmodes
    • H04B7/0443Power distribution using multiple eigenmodes utilizing "waterfilling" technique
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/24TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters
    • H04W52/241TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters taking into account channel quality metrics, e.g. SIR, SNR, CIR, Eb/lo
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/26TPC being performed according to specific parameters using transmission rate or quality of service QoS [Quality of Service]
    • H04W52/267TPC being performed according to specific parameters using transmission rate or quality of service QoS [Quality of Service] taking into account the information rate
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/38TPC being performed in particular situations
    • H04W52/50TPC being performed in particular situations at the moment of starting communication in a multiple access environment

Description

本発明は、一般に、データ通信に関し、より具体的には、マルチチャネル通信システム(例えば、多入力、多出力(multiple−input,multiple−output;MIMO)通信システム)における余剰電力を再分配する技術に関する。
無線通信システムにおいて、送信機からのRF変調信号は、多数の伝搬路を介して受信機に到達する。該伝搬路の特性は、フェージングやマルチパス等の多くの要因により、一般的に、時間の経過と共に変化する。有害なパスの影響に対してダイバーシティを実現するためには、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを使用してもよい。該送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路が一次独立である場合(すなわち、一方のパス上の送信が、他方のパス上の送信の一次結合として形成されている)、これは、一般的に、少なくともある程度事実であるが、アンテナの数が増えると、データ送信を正しく受信する可能性が増す。一般に、送信アンテナおよび受信アンテナの数が増えると、ダイバーシティが強まり、性能が向上する。
多入力、多出力(MIMO)通信システムは、データ送信のために多数(N)の送信アンテナおよび多数(N)の受信アンテナを用いる。Nの送信アンテナおよびNの受信アンテナによって形成されたMIMOチャネルは、N≦min{N,N}の場合、Nの独立したチャネルに分解することができる。Nの独立したチャネルの各々は、MIMOチャネルの空間サブチャネル(spatial subchannels)と呼ばれ、次元に相当する。上記MIMOシステムは、上記多数の送信アンテナおよび受信アンテナによって形成された追加的な次元を用いた場合、向上した性能(例えば、増加した送信容量)を実現することができる。例えば、独立したデータストリームは、Nの空間サブチャネルの各々で送信してシステムスループットを向上させることができる。
広帯域MIMOシステムの空間サブチャネルは、異なるチャネル状態(例えば、異なるフェージングやマルチパスの影響)を経験する可能性があり、また、所定量の送信電力に対して異なるSN比を実現する可能性がある。従って、上記空間サブチャネルによってサポートすることができるデータレートは、サブチャネル毎に異なっていてもよい。また、上記チャネル状態は、一般に、時間と共に変化する。その結果、空間サブチャネルによってサポートされるデータレートも、時間と共に変化する。
符号化通信システムにおける主要な課題は、適切なデータレート、符号化および変調スキーム、およびチャネル状態に基づいた使用可能な送信チャネル上でのデータ送信に使用すべき送信電力の選択である。この選択プロセスの目的は、スペクトル効率を最大化すると共に、特定の目標フレームエラーレート(frame error rate;FER)および/または他の判断基準によって定量化することができる目標品質を実現することである。
一般的な通信システムにおいては、所定のデータストリームに対して用いることができるデータレートに対して上限がある。例えば、不連続なデータレートのセットは、上記システムによってサポートすることができ、またそれらのデータレートの中の最大のデータレートは、所定のデータストリームに対する飽和スペクトル効率、ρsatとして考えることができる。このようなシステムにおいて、各データストリームが、それぞれの空間サブチャネル上に送信されると、上記最大のデータレートで目標FERを実現するのに必要な送信電力よりも多い送信電力を分配することは、追加的な送信電力の無駄な使用につながる。この余剰な送信電力は低いFERをもたらすが、このFERの改善は、目標FERがすでに実現されているため、本質的であるとは考えられない。該余剰な送信電力は、他の空間サブチャネルに対するスペクトル効率を増加させるためにより有効に用いることができる。
従って、当技術分野において、少なくとも1つのサブチャネルによって、飽和スペクトル効率に達している場合に、MIMOシステムにおける空間サブチャネルの中に送信電力を分配/再分配する方法に対する要求がある。
本発明の態様は、より高いシステム全体のスループットおよび/または他の恩恵を実現できるように、総送信電力を、マルチチャネル通信システムにおける送信チャネルに分配する技術を提供する。該送信チャネルは、MIMOシステムの空間サブチャネル、OFDMシステムの周波数サブチャネル、またはMIMO−OFDMシステムにおける周波数サブチャネルの空間サブチャネルに相当してもよい。
上記総送信電力は、最初は、特定の電力分配スキーム(例えば、注水スキーム)に基づいて、該送信チャネルに分配することができる。この最初の分配は、必要とするSN比(例えば、最大許容データレートを実現するのに必要なSN比)を実現するのに要する電力よりも多い電力をいくつかの送信チャネルに対して分配することにつながる可能性があり、このことは、それらの送信チャネルを飽和領域で作動させることにつながる。このような状況において、本願明細書に記載した技術は、該飽和領域で作動する送信チャネルの余剰な送信電力を、該飽和領域以下で作動する他の送信チャネルに有利に再分配する。このようにして、「より良好な」送信チャネルの性能を犠牲にすることなく、より高いスペクトル効率を、「より貧弱な」送信チャネルに対して実現することができる。
特定の実施形態においては、マルチチャネル通信システムにおける多数の送信チャネルに送信電力を分配する方法が提供される。最初に、送信電力を分配すべき1つまたは複数の送信チャネルのセットが定義される。該セットの送信チャネルに分配するのに利用できる総送信電力が決定されて、特定の分配スキーム(例えば、注水スキーム)に基づいて、それらの送信チャネルに分配される。そして、この分配された送信電力の結果として上記飽和領域で作動する送信チャネルが識別される。このような送信チャネルの各々には、修正された量(例えば、必要とするSN比を実現するのに必要な最大量)の送信電力が分配される。そして、修正された送信電力が再分配された全ての送信チャネルの余剰な送信電力の合計が決定される。
上記の工程は、1度にまたはそれ以上実行することができる。第1の繰り返しに対する送信チャネルのセットは、送信電力を分配すべき全ての送信チャネルを含み、また各後続の繰り返しに対しては、上記飽和領域ではない送信チャネルのみを含む。また、各後続の繰り返しに利用できる上記総送信電力は、現在の繰り返しで決定された余剰な送信電力の合計を含む。
本発明の種々の態様および実施形態を、以下にさらに詳細に記載する。また、本発明は、以下に詳細に説明するように、本発明の様々な態様、実施形態および特徴を実施する方法、プロセッサ、送信機ユニット、受信機ユニット、基地局、端末、システム、およびその他の装置および構成要素を提供する。
本発明の特徴、本質および効果は、同様の参照符号が、全体を通して相応じて示す図面と共に解釈すれば、以下に記載した詳細な説明からより明白になるであろう。
電力再分配を用いたMIMOシステムにおける固有モードで総送信電力を分配するプロセスの実施形態のフロー図である。 電力再分配を用いたマルチチャネル通信システムにおける送信チャネルで総送信電力を分配するプロセスの実施形態のフロー図である。 不連続なデータレートのセットをサポートするMIMOシステムにおける固有モードで総送信電力を分配するプロセスの実施形態のフロー図である。 スペクトル効率対有効なSN比の2つのグラフを示す。 不連続なデータレートのセットをサポートする通信システムの場合のスペクトル効率対有効なSN比のグラフを示す。 不連続なデータレートのセットをサポートする通信システムの場合のスペクトル効率対有効なSN比のグラフを示す。 総使用可能送信電力を、注水スキームに基づいて、固有モードのセットに分配するプロセスの実施形態のフロー図である。 注水スキームに基づく、総送信電力の固有モードへの分配を示すグラフである。 注水スキームに基づく、総送信電力の固有モードへの分配を示すグラフである。 送信システムおよび受信システムの実施形態のブロック図である。
500…プロセス、710…送信機システム、712…データソース、714…送信データプロセッサ、720…MIMOプロセッサ、722…送信機、受信機、724…アンテナ、730…コントローラ、732…メモリ、740…復調器、742…受信データプロセッサ、750…受信機システム、752…アンテナ、754…送信機、受信機、760…MIMOプロセッサ、762…受信データプロセッサ、770…コントローラ、778…送信データプロセッサ、780…変調器
本願明細書に記載した、送信電力を送信チャネルに分配/再分配する技術は、様々なマルチチャネル通信システムに用いることができる。このようなマルチチャネル通信システムは、多入力・多出力(multiple−input,multiple−output;MIMO)通信システム、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing;OFDM)通信システム、OFDMを用いるMIMOシステム(すなわち、MIMO−OFDMシステム)等を含む。該マルチチャネル通信システムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続、あるいは、他の多元接続技術を実施してもよい。多元接続通信システムは、多数の端末(すなわち、ユーザ)との同時通信をサポートすることができる。明確にするために、特に、マルチアンテナ無線通信システムのようなMIMOシステムに対して、本発明のいくつかの態様および実施形態を説明する。
MIMOシステムは、データ送信のために多数(N)の送信アンテナおよび多数(N)の受信アンテナを用いる。Nの送信アンテナおよびNの受信アンテナによって形成されたMIMOチャネルは、N≦min{N,N}の場合、Nの独立したチャネルに分解することができる。Nの独立したチャネルの各々は、MIMOチャネルの空間サブチャネル(または、送信チャネル)とも呼ばれる。空間サブチャネルの数は、Nの送信アンテナとNの受信アンテナとの間の応答を示すチャネル応答行列Hに従属する、MIMOチャネルのための固有モードの数によって決まる。
チャネル応答行列Hの要素は、以下のように、独立したガウスランダム変数で構成される。
Figure 0005788180
ただし、hi,jは、j番目の送信アンテナとi番目の受信アンテナとの間の結合(すなわち、複素ゲイン)である。MIMOシステムのためのモデルは、次のように表わすことができる。
Figure 0005788180
ただし、
yは、受信ベクトルであり、つまり、y=[y…yNR、ただし{y}は、i番目の受信アンテナで受信されたエントリであり、i∈{1,…,N}であり、 xは、受信ベクトルであり、つまり、x=[x…xNT、ただし{x}は、j番目の受信アンテナで受信されたエントリであり、j∈{1,…,N}であり、 Hは、MIMOチャネルのためのチャネル応答行列であり、
nは、平均ベクトルが0で、共分散行列Λ=σIである加法的白色ガウス雑音(additive white Gaussian noise;AWGN)であり、ただし、0は、ゼロベクトルであり、Iは、対角要素が1で、他の要素が0である単位行列であり、σは、雑音の平方偏差であり、
[.]は、[.]の転置行列である。
簡単にするために、上記MIMOチャネルは、フラットフェージング・ナローバンド・チャネルであると仮定する。この場合、チャネル応答行列Hの要素はスカラーであり、かつ、各送信・受信アンテナの対の間の結合hi,jは、単一のスカラー値で表わすことができる。しかし、本願明細書に記載した電力分配/再分配技術は、異なる周波数において異なるチャネルゲインを有する周波数選択性チャネルに適用することもできる。このような周波数選択性チャネルにおいて、動作帯域幅は、各帯域をフラットフェージングチャネルとして考えてもよいような、多数の(等しいまたは等しくない)周波数帯域に分割することができる。その不連続な帯域の応答は、総送信電力の分配/再分配において考慮することができる。
伝搬環境における散乱により、Nの送信アンテナから送信されたNのデータストリームは、上記受信機において互いに干渉する。この干渉をなくすまたは低減する1つの方法は、それらのデータストリームが、直交空間サブチャネルで有効に送信されるように、MIMOチャネルを「対角化する」ことである。該MIMOチャネルを対角化する1つの方法は、チャネル応答行列Hに対して特異値分解を行うことであり、これは次のように表わすことができる。
Figure 0005788180
ただし、Uは、N×Nのユニタリ行列であり(すなわち、UU=I)、
Dは、N×Nの行列であり、
Vは、N×Nのユニタリ行列であり、
“H”は、複素転置行列を示す。
行列Dの対角エントリは、λおよびi∈{1,…,N}で表わされる、G=HHの固有値の平方根であり、ただし、N≦min{N,N}は、分解可能なデータストリームの数である。Dの全ての非対角エントリは、0である。
すなわち、対角行列Dは、対角線上に負でない実数と、それ以外のところに0を含み、ただし、該負でない実数値は、d=√λである。dは、チャネル応答行列Hの特異値と呼ばれる。特異値分解は、公知の行列演算であり、様々な参照文献に記載されている。そのような参照文献の1つは、「線形代数およびその応用(Linear Algebra and Its Applications)」(第2版、アカデミック・プレス(Academic Press)、1980年)と題されたGilbert Strangによる著書であり、これは参照によりここに組み込まれる。
特異値分解は、チャネル応答行列Hを、2つのユニタリ行列UおよびVと対角行列Dとに分解する。行列Dは、MIMOチャネルの固有モードを説明したものであり、これは空間サブチャネルに相当する。ユニタリ行列UおよびVは、それぞれ、上記受信機および送信機のための「ステアリング」ベクトルを含み、これは、MIMOチャネルを対角化するのに用いることができる。具体的には、MIMOチャネルを対角化するには、信号ベクトルsに行列Vを左から掛け、その結果生じるベクトルx=Vsが、MIMOチャネルで送信される。上記受信機においては、受信されたベクトルy=Hx+nに、行列Uが掛けられて、次のように、復元ベクトルrを得る。
Figure 0005788180
ただし、
Figure 0005788180
は、単にnの回転であり、同じ平均ベクトルおよび共分散行列をnとして有する加法的白色ガウス雑音を結果として生じる。
式(4)に示すように、信号ベクトルsに行列Vを左から掛けること、および受信ベクトルyに行列Uを左から掛けることは、有効な対角チャネルDをもたらし、これは、信号ベクトルsと復元ベクトルrとの間の伝達関数である。その結果として、MIMOチャネルは、Nの独立した、非干渉性の、対角で平行なチャネルに分解される。これらの独立したチャネルも、MIMOチャネルの空間サブチャネルと呼ばれる。空間サブチャネルiまたは固有モードiは、固有値λに等しいゲインを有し、ただし、i∈Iで、セットIは、I={1,…,N}として定義される。Nの対角空間サブチャネルを得るためのMIMOチャネルの対角化は、上記送信機が、チャネル応答行列Hの推定値を備えている場合に実現できる。
典型的なMIMOシステムにおいては、ピーク送信電力Pmaxを、Nの送信アンテナの各々に課してもよい。この場合、該送信機において、全Nの送信アンテナに対して使用可能な総送信電力Ptotは、次のように表わすことができる。
Figure 0005788180
総送信電力Ptotは、様々なスキームに基づいて、Nの非ゼロの固有モード(すなわち、空間サブチャネル)に分配してもよい。容量(すなわち、空間効率)を最大化することが目的の場合には、総送信電力Ptotは、「注水」スキームによって空間サブチャネルに分配してもよい。
該注水スキームは、凸凹の底部を有する容器に所定量の水を注ぐことに似ており、この場合、各固有モードは該容器の底部上のポイントに相当し、また、所定のポイントにおける該底部の隆起は、該固有モードに関連するSN比の逆数に相当する。すなわち、低い隆起は、高いSN比に相当し、逆に、高い隆起は、低いSN比に相当する。そして、総送信電力Ptotは、該容器内の低位のポイント(すなわち、より高いSN比)がまず充填されて、高位のポイント(すなわち、より低いSN比)が、その後に充填されるように、該容器内に「注がれる」。この電力分配は、総送信電力Ptotおよび該底部の表面を越える該容器の深さに依存する。全ての総送信電力が注がれた後の該容器に対する水面は、該容器内の全てのポイントに関して一定である。該水面上の、隆起を有するポイントは充填されていない特定のしきい値以下のSN比を有する固有モードは使用されない)。この注水分配は、Robert G.Gallagerにより、「情報理論および信頼性のある通信(Information Theory and Reliable Communication)」(John Wiley and Sons,1968)において記載されており、これは参照によりここに組み込まれる。
容量は、情報をエラーの任意に低い確率で通信することができるもっとも高いスペクトル効率として定義され、一般に、ビット/秒/ヘルツ(bps/Hz)の単位で表わされる。γのSN比を有する1つのガウスチャネルの容量は次のように表わすことができる。
Figure 0005788180
totの限定された総送信電力を有するMIMOの場合、注水スキームは、容量が実現されるように、該総送信電力を、Nの空間サブチャネルに最適に分配することができる。注水スキームは、最低のノイズ変動(すなわち、最高のSN比)を伴う固有モードが、該総電力の最高の部分を受けるように、該固有モードに対して総送信電力Ptotを分配する。注水の結果として固有モードiに分配された電力量は、i∈Iの場合、Pで表わされ、ただし、
Figure 0005788180
である。
i∈Iの固有モードの場合の分配された送信電力Pに基づいて、固有モードiの場合の有効SN比γは、
Figure 0005788180
で表わすことができ、ただし、λは、固有モードiに対する固有値であり、σは、MIMOチャネルの場合のノイズ平方偏差である。その結果、Nの空間サブチャネルに対する容量は、
Figure 0005788180
で表わすことができる。
各固有モードのスペクトル効率は、SN比の特定の単調に増加する関数に基づいて決定してもよい。スペクトル効率に対して用いることができる1つの関数は、式(6)で示す容量関数である。この場合、固有モードiに対するスペクトル効率ρは、
Figure 0005788180
で表わすことができる。
図4は、スペクトル効率対SN比の2つのグラフを示す。グラフ412は、式(10)に基づいて計算されたSN比を伴って対数的に増加するスペクトル効率を示す。式(10)は、SN比の増加が、だんだん高くなるスペクトル効率をもたらすと仮定している。しかし、実際の通信システムにおいては、例えば、所定のデータストリームに対して該システムによってサポートされる最大データレートによって規定することができる、スペクトル効率の上限がある。グラフ414は、より低いSN比において対数的に増加し、かつスペクトル効率の上限であるρsatで飽和するスペクトル効率を示す。飽和は、SN比の増加が、もはやスペクトル効率の増加をもたらさない場合に生じる。スペクトル効率が飽和するSN比は、γsat(すなわち、γsat←→ρsat)として表わされる。
総送信電力Ptot、固有値λ、およびノイズ平方偏差σにより、注水スキームによる総送信電力の分配は、飽和領域(すなわち、γ>γsat)で作動するいくつかの固有モードと、この領域以下(すなわち、γ≦γsat)で作動する残りの固有モードとを生じる。固有モードは、目的が、最大可能スペクトル効率ρsatを実現することである場合にγsatである、要求されたSN比を実現するのに必要な電力よりも多い送信電力が分配された場合に、該飽和領域で作動すると考えられる。余剰な送信電力は、該固有モードに対する有効SN比を増加させ、これは、フレームエラーレート(frame error rate;FER)を低下させる可能性があるが、この種の性能の改良は、上記システムが既に、目標FERで、または非常に低いFERで作動することができるため、一般に本質的ではない。この場合、要求されるSN比を越える有効SN比をもたらす余剰な送信電力は、有効に用いられない。改良されたシステム性能は、余剰な送信電力を利用して該システム全体のスペクトル効率を増加させることによって実現することができる。
同様に、電力制御されたMIMOシステムにおいては、各固有モードに対して上記受信機において許容されるSN比に対する上限(すなわち、上述した有効SN比)があり、これは、γsatとして表わすことができる。この場合、所定の固有モードに分配された送信電力が、γsatよりも大きな有効SN比をもたらす場合には、γsatを越えるSN比を増加させる余剰な送信電力は、SN比に対して課された上限のため、該固有モードに対して用いることができない。この余剰な送信電力は、γsat以下で作動する他の固有モードにより有益に分配することができる。
本発明の態様は、より高いシステム全体のスペクトル効率および/または他の恩恵を実現できるように、総送信電力を固有モードに分配/再分配する技術を提供する。該総送信電力は、最初は、特定の電力分配スキームに基づいて該固有モードに分配してもよい。この最初の分配は、飽和領域で作動する固有モードをもたらすであろう、要求されるSN比(例えば、飽和スペクトル効率ρsatをサポートするのに必要なγsat)を実現するのに必要な電力よりも多いいくつかの固有モードに分配される電力をもたらす。このような状況において、本願明細書に記載した技術は、該飽和領域で作動する固有モードの余剰な送信電力を、該飽和領域以下で作動する他の固有モードに有利に分配する。このようにして、「より良好な」固有モードのパフォーマンスを犠牲にすることなく、「より貧弱な」固有モードに対して、より高いスペクトル効率を実現することができる。
図1は、総送信電力を、MIMOシステムにおける固有モードに分配するプロセス100の実施形態のフロー図である。このプロセスは、最初は、特定の電力分配スキーム(例えば、注水スキーム)に基づいて、総送信電力PtotをNの固有モードに分配する。固有モードのうちのいずれかに、(すなわち、飽和領域で作動する)要求されるSN比を実現するのに必要な送信電力よりも多い送信電力が分配された場合には、これらの固有モードに対する余剰な総送信電力が決定されて、他の固有モードに再分配される。余剰な総送信電力の再分配は、飽和領域で作動する他のいくつかの固有モードを結果として生じる可能性があるので、上記プロセスは、(1)再分配に利用できる余剰な送信電力がなくなるか、あるいは、(2)全ての固有モードが、飽和領域にあるかのいずれかになるまで、1度またはそれ以上の回数実行(または繰り替え)される。
まず、ステップ112において、繰り返し数を示すのに用いられる変数nが、最初の繰り返しのために1(すなわち、n=1)に初期化される。次に、ステップ114において、この繰り返しに対して送信電力を分配すべき全ての固有モードのセットI(n)が定義される。最初の繰り返しの場合、全Nの固有モードは、総送信電力の分配、およびI(n)={1,…,N}において考慮される。また、それぞれの後続の繰り返しに対しては、飽和領域以下で作動する固有モードのみが、残りの総送信電力の分配において考慮され、かつセットI(n)は、N以下の固有モードを含み、あるいは、空のセットになる可能性がある。
ステップ116で決定されるように、より多くの送信電力を分配することができる、飽和領域以下で作動する固有モードがないことを示す、セットI(n)が空の場合には、上記プロセスは終了する。そうではなく、セットI(n)が空でない場合には、ステップ118において、この繰り返しに対して分配に利用できる総送信電力Ptot(n)が決定される。最初の繰り返しの場合、全Nの送信アンテナのために利用できる総送信電力Ptot(n)は、式(5)に示すように決定してもよい。このことは、各送信アンテナが、ピーク送信電力Pmaxで作動することを仮定する。また、各後の繰り返しの場合、その繰り返しに利用できる総送信電力Ptot(n)は、以下に説明するように決定することができる。
次いで、ステップ120において、総利用可能送信電力Ptot(n)は、選択された電力分配スキームに基づいて、セットI(n)内の固有モードに分配される。電力分配に対しては、例えば、注水スキーム、全ての固有モードに同量の送信電力を分配する均等分配スキーム、および可能な他のスキーム等の様々なスキームを用いることができる。また、送信電力は、例えば、公平、1つまたは複数のシステムおよび/またはターミナルメトリクス等の他の要因を考慮するスキームに基づいて分配してもよい。
一実施形態において、注水スキームは、利用可能な総送信電力Ptot(n)をセットI(n)内の固有モードに分配するために用いられる。注水処理の結果は、i∈I(n)の場合、セットI(n)内の各固有モードに分配された特定の送信電力P(n)である。この電力分配は、利用可能な総送信電力Ptot(n)、およびセットI(n)内の固有モードに対する固有値λに依存する。そして、セットI(n)内の各固有モードの有効なSN比は、
Figure 0005788180
として決定することができる。
次に、ステップ122において、セットI(n)内の固有モードのいずれかが、分配された送信電力に与えられた飽和領域内で作動しているか否かの判断が行われる。このことは、各固有モードに対して決定された有効SN比γ(n)を飽和SN比γsatと比較することによって実施することができる。γsatよりも大きなγ(n)を有するI(n)内の各固有モードは、飽和領域内で作動し、かつj∈Jの場合、γ(n)>γsatとなるように、仮のセットJ内に位置すると考えられる。空のセットJによって示される、セットI(n)内のいずれの固有モードも、飽和領域内にない場合には、再分配する余剰の送信電力はなく、上記プロセスは終了する。そうではなく、セットJが、少なくとも1つの固有モードを含む場合には、セットJ内の全ての固有モードに対する余剰な送信電力が決定されて、必要に応じて、飽和領域内にない他の固有モードに再分配される。
余剰な送信電力を再分配する次の繰り返しは、ステップ124において、変数nを1つインクリメントする(すなわち、n=n+1)ことにより始まる。次いで、ステップ126において、セットJに含まれる、飽和領域内の各固有モードに、要求されるSN比(例えば、γsat)を実現するのに必要な最少量の送信電力が分配される。この送信電力は、
Figure 0005788180
のように決定することができる。
次に、ステップ128において、その要求されるSN比を実現するための最小電力を、セットJ内の各固有モードに分配することによって減ぜられる送信電力が決定される。その結果、余剰な総送信電力は、
Figure 0005788180
で決定することができる。ここで、この余剰な総送信電力ΔP(n)は、該飽和領域以下でなお作動している固有モードに再分配することができる。そして、上記プロセスはステップ114に戻る。 第2の繰り返しの場合、この繰り返しにおいて送信電力が分配される固有モードのセットI(n)がステップ114において定義される。セットI(n)は、セットJ内の固有モード(すなわち、飽和領域内にあった固有モード)を、直前の繰り返しに対して定義されたセットI(n−1)から除去することによって定義することができる。従って、現在の繰り返しに対するセットI(n)は、現在飽和状態にない固有モードを含むのみである。ステップ116で決定したように、新たなセットI(n)が空の場合、全ての固有モードは飽和領域で作動し、また送信電力の更なる再分配は必要なく、上記プロセスは終了する。そうではなく、新たなセットI(n)が空ではない場合、現在の繰り返しに利用できる総送信電力Ptot(n)は、
Figure 0005788180
のように決定することができる。
次に、ステップ120において、選択された電力分配スキームに基づいて、現在の繰り返しに利用できる総送信電力Ptot(n)が、新たなセットI(n)内の固有モードに分配される。
図1に示すプロセスは、(1)(ステップ122で決定されたように、これは、低いSN比での動作環境に対して生じる可能性がある)全ての余剰な送信電力が、飽和領域内にない固有モードに再分配されているか、または、(2)(ステップ116で決定したように、高いSN比での動作環境に対して生じる可能性がある)全ての固有モードが、飽和領域内にあるようになるまで続けられる。
上記の説明においては、式(10)で示すように、スペクトル効率が、有効なSN比の厳密に増加する関数であると仮定されている。本願明細書に記載した送信電力分配/再分配技術は、スペクトル効率が、有効SN比の非線形関数である場合にも用いることができる。このような場合、非線形性は、利用可能な送信電力を固有モードに分配/再分配する際に考慮することができる。
上述したように、本願明細書に記載した送信電力分配/再分配技術は、無線通信システムにおける電力制御に用いることもできる。各固有モードは、所望のパフォーマンスを実現するのに必要な目標SN比である特定の設定値と関連付けてもよい。同じまたは異なる設定値を、Nの固有モードに対して用いてもよい。そして、総送信電力は、それらの固有モードに対して設定値が実現されるように、該固有モードに分配してもよい。図1に示すプロセスは、要求されるSN比が、γsatの代わりに設定値である場合に、送信電力を固有モードに再分配するのに用いることができる。従って、特定の固有モードが、飽和領域で作動しているか否かの判断は、(γsat等の共通のSN比の代わりに)その固有モードと関連付けられた特定の設定値に依存してもよい。
本願明細書に記載した送信電力分配/再分配技術は、OFDMシステム、MIMO−OFDMシステム等の他のマルチチャネル通信システムに対して用いることもできる。
OFDMシステムは、該システムの帯域幅を多数(N)の周波数サブチャネルに有効に分割し、これは一般に、周波数ビンまたはサブバンドとも呼ばれる。各周波数サブチャネルは、データをそれに対して変調することができる各サブ搬送波と関連付けられる。周波数サブチャネルの帯域幅に依存してもよい特定の時間間隔である各タイムスロットにおいて、変調シンボルは、Nの周波数サブチャネルの各々で送信することができる。OFDMシステムの場合、各周波数サブチャネルは、送信チャネルと呼んでもよく、該OFDMシステムに対してN=Nの送信チャネルがある。
該OFDMシステムの周波数サブチャネルは、周波数選択性フェージング(すなわち、異なる周波数サブチャネルに対して異なる量の減衰)にあう可能性がある。該周波数サブチャネルに対する特定の応答は、上記送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路の特性(例えば、フェージングおよびマルチパス効果)に依存する。従って、異なる有効SN比は、所定量の送信電力のための異なる周波数サブチャネルに対して実現することができる。この場合、総送信電力は、上記固有モードに対して説明したのと同じような方法で、Nの周波数サブチャネルに分配してもよい。
MIMO−OFDMシステムは、Nの固有モードの各々に対してNの周波数サブチャネルを含む。各固有モードの各周波数サブチャネルは、送信チャネルと呼んでもよく、該OFDMシステムに対してN=N・Nの送信チャネルがある。該MIMO−OFDMシステムにおける各固有モードの周波数サブチャネルは、同様に、異なるチャネル状態にあう可能性があり、また、所定量の送信電力に対して異なるSN比を実現する可能性がある。この場合、総送信電力は、上記固有モードに対して説明したのと同様に、Nの送信チャネルに分配してもよい。
図2は、総送信電力を、マルチチャネル通信システムにおけるNの送信チャネルに分配するプロセス200の実施形態のフロー図である。プロセス200は、MIMOシステム、OFDMシステム、MIMO−OFDMシステム等を含むマルチチャネル通信システムに対して用いることができる。プロセス200は、最初は、特定の電力分配スキーム(例えば、注水スキーム)に基づいて、総送信電力PtotをNの送信チャネルに分配する。該送信チャネルのうちのいずれかに、要求されるSN比を実現するのに必要な送信電力よりも多い送信電力(すなわち、飽和領域で作動している)が分配されている場合、それらの送信チャネルに対する余剰な総送信電力が決定されて、他の送信チャネルに再分配される。ここで、この送信電力分配は、(1)再分配に利用できる余剰な送信電力がなくなるか、あるいは、(2)全ての送信チャネルが飽和領域にあるかになるまで、1度またはそれ以上実行する(または繰り返す)ことができる。
最初に、ステップ212において、繰り返し数を示すのに用いられる変数nが、最初の繰り返しに対して1(すなわち、n=1)に初期化される。次に、ステップ214において、この繰り返しに対して送信電力が分配されるべき全ての送信チャネルのセットI(n)が定義される。最初の繰り返しの場合、全Nの送信チャネルは、送信電力の分配、およびI(n)={1,…,N}において考慮され、ただし、MIMOシステムの場合、N=N、OFDMシステムの場合、N=N、およびMIMO−OFDMシステムの場合、N=N・Nである。また、それぞれの後の繰り返しに対しては、飽和領域以下で作動する送信チャネルのみが、残りの総送信電力の分配において考慮される。そして、セットI(n)は、N以下の送信チャネルを含み、あるいは、空のセットになる可能性もある。
ステップ216で決定されるように、より多くの送信電力を分配することができる、飽和領域以下で作動する送信チャネルがないことを示す、セットI(n)が空の場合には、上記プロセスは終了する。そうでない場合には、ステップ218において、この繰り返しに対する分配に利用できる総送信電力Ptot(n)が決定される。次いで、ステップ220において、選択された電力分配スキームに基づいて、利用可能な総送信電力Ptot(n)が、セットI(n)内の送信チャネルに分配される。
次に、ステップ222において、セットI(n)内の送信チャネルのいずれかが、分配された送信電力に与えられた飽和領域内で作動しているか否かの判断が行われる。このことは、セットI(n)内の各送信チャネルに対して決定された有効SN比γ(n)を、該送信チャネルに対して適用可能な設定値と比較することによって実施することができる。該システムの設計により、1つの設定値を、(1)全ての送信チャネル、(2)各送信アンテナまたは各周波数サブチャネル、(3)各送信チャネル、あるいは、(4)送信チャネルの各群に対して用いることができる。上記適用可能な設定値よりも大きな有効SN比を有する各送信チャネルは、飽和領域で作動し、かつセットJ内にあると考えられる。空のセットJで示すように、該飽和領域内に送信チャネルがない場合には、再分配する余剰な送信電力はなく、上記プロセスは終了する。そうではなく、セットJが少なくとも1つの送信チャネルを含む場合には、セットJ内の全ての送信チャネルの余剰な送信電力が決定されて、必要に応じて、現在、飽和領域内で作動していない他の送信チャネルに再分配される。
余剰な送信電力を再分配する次の繰り返しは、ステップ224において、変数nを1つインクリメントする(すなわち、n=n+1)ことにより始まる。次いで、ステップ226において、飽和領域内の各送信チャネルに、上記適用可能な設定値を実現するのに必要な最少量の送信電力が分配される。次に、ステップ228において、その設定値を実現するための最小電力を、セットJ内の各送信チャネルに分配することによって減ぜられる送信電力が決定される。ここで、余剰な総送信電力を、今でも飽和領域以下で作動している送信チャネルに再分配することができる。そして、上記プロセスはステップ214に戻る。
第2の繰り返しの場合、ステップ214において、この繰り返しにおいて送信電力が分配される送信チャネルのセットI(n)が、現在飽和状態にない送信チャネルのみを含むように定義される。ステップ216で決定したように、新たなセットI(n)が空の場合、全ての送信チャネルは飽和領域で作動し、また送信電力の更なる再分配は必要なく、上記プロセスは終了する。そうではなく、新たなセットI(n)が空ではない場合には、ステップ218において、現在の繰り返しに利用できる総送信電力Ptot(n)が決定された後、ステップ220において、選択された電力分配スキームに基づいて、新たなセットI(n)内の送信チャネルに分配される。
図2に示すプロセスは、(1)(ステップ222で決定されたように)全ての余剰な送信電力が、飽和領域内にない送信チャネルに再分配されているか、または、(2)(ステップ216で決定したように)全ての送信チャネルが、飽和領域内にあることになるまで続けられる。
MIMO−OFDMシステムの場合、(すなわち、空間および周波数の両次元に対して)全ての送信チャネルは、各繰り返しにおける電力分配に対して考慮することができる。別法として、該電力分配は、一次元のみに対する送信チャネルを、いつでも考慮することができるように実行することができる。例えば、電力分配は、送信アンテナごとに実行してもよく、それにより、各送信アンテナに対する総送信電力Pmaxは、該送信アンテナの周波数サブチャネルに分配される。
本願明細書に記載した技術は、送信チャネルからなる群に送信電力を分配/再分配するのに用いることもできる。各群は、どのような数の送信チャネルを含んでもよく、また、それぞれの設定値と関連付けてもよい。各群は、例えば、特定のデータレートや特定の符号化および変調スキームと関連付けてもよい独立したデータストリームに対して用いられる送信チャネルを含んでもよい。マルチアクセス通信システムの場合、各群は、異なる受信機に割り当てられる送信チャネルに関連付けてもよい。
MIMOシステムに対する上記の説明においては、MIMOチャネルを対角化する特異値分解が用いられる。他の実施形態においては、上記受信機は、データ送信のために用いることができる、各送信チャネルの品質の表示度数を備えてもよい。該受信機によって報知された情報は、推定されるSN比、サポートされるデータレートなどの形態であってもよい。そして、上記送信機は、利用可能な送信電力のより良い利用を実現する報知された情報に基づいて、送信電力を送信チャネルに分配することができる。例えば、所定の送信チャネルに対する推定SN比が、表示されたデータレートを実現するのに必要なSN比よりも高い場合、または、所定の送信チャネルによってサポートされるように報知されたデータレートが、システムの最大データレートよりも大きい場合には、該送信チャネルに対して、より少ない送信電力を分配してもよい。分配すべき特定量の送信電力は、報知された情報(例えば、推定されたSN比またはサポートされるデータレート)に基づいて決定することができる。
総送信電力を固有モードに分配/再分配する技術を説明するために、特定数の実施例を以下に説明する。この実施例の場合、各送信アンテナに対するピーク送信電力は、Pmax=1となるように正規化され、ノイズの平方偏差は、各受信機におけるSN比が、他のチャネル劣化がないと仮定した場合、γrx=15dBとなるように設定される。そして、このことは、σ=10−15/10=0.0316のノイズ平方偏差を生じる。次のパラメータを以下のように仮定する。
=N=N=4、
λ=2.4、λ=1.0、λ=0.4、λ=0.2、および
γsatdB=15dB → γsat=31.62
初期化において(すなわち、図1におけるn=1)、送信電力を分配すべき固有モードのセットは、I(1)={1,2,3,4}(ステップ114)および総送信電力が、Ptot(n)=4・1=4(ステップ118)となるように定義される。最初の繰り返しの場合、注水電力分配(ステップ120)は、セットI(1)の固有モードに割り当てられる次の電力をもたらす。すなわち、
(1)=1.06、P(1)=1.04、P(1)=0.99、およびP(1)=0.91
式(11)を用いて計算された、セットI(1)内の固有モードに対する有効SN比は、
γ(1)=80.25、γ(1)=32.85、γ(1)=12.54、およびγ(1)=5.77
となるように決定される。
γsat=31.62であるため、固有モード1および2が飽和領域で作動することを観察することができる。従って、該飽和領域における固有モードのセットは、J={1,2}のように定義される。
セットJは空でないため(ステップ122)、送信電力再分配が実行される。このことは、最初にインデックスnをn=2にインクリメントする(ステップ124)ことにより実現される。そして、飽和領域内の固有モードには、λsatを実現するための最少量の送信電力が分配される。セットJ内の固有モード1および2に対する新たな電力分配は、式(12)(ステップ126)を用いて次のように決定することができる。
(2)=(31.62×0.0316)/2.4=0.42、および
(2)=(31.62×0.0316)/1.0=1.00
そして、固有モード1および2に対する余剰な総送信電力は、式(13)(ステップ128)を用いて次のように決定することができる。
ΔP=(1.06−0.42)+(1.04−1.00)=0.68
第2の繰り返し(n=2)の場合、送信電力を分配すべき固有モードI(2)のセットは、I(2)={3,4}である、現在飽和領域にないモードのみを含むように再定義される(ステップ114)。この繰り返しに対して利用可能な総送信電力は、式(14)(ステップ118)を用いて次のように決定することができる。
tot(2)=0.99+0.91+0.68=2.58
そして、利用可能な総送信電力Ptot(2)は、セットI(2)内の固有モードに分配される。第2の繰り返しの場合、注水電力分配(ステップ120)は、セットI(2)の固有モードに割り当てられる次の電力をもたらす。すなわち、
(2)=1.33、およびP(2)=1.25
そして、固有モード3および4に対する有効SN比は、
γ(2)=16.84、およびγ(2)=7.92
となるように決定される。
λsat=31.62であるため、飽和領域で作動する固有モードはなく、上記送信電力分配プロセスが終了することを認識できる。固有モード1〜4に対する最終的な送信電力分配は、次のようになり、すなわち、
=0.42、P=1.00、P=1.33、およびP=1.25
であり、また有効SN比は、
γ=31.62、γ=31.62、γ=16.84、およびγ=7.92 である。
総送信電力が上記固有モードに分配された後、セットI(1)={1,2,3,4}内の各固有モードに対するスペクトル効率を、式(10)を用いて決定することができる。そして、総スペクトル効率ρtotは、上記固有モードの各々によって実現されたスペクトル効率を合計することによって得ることができる。
飽和領域にある固有モードの余剰な送信電力を、飽和領域内にない他の固有モードに再分配することにより、2〜5dBのゲインを、中間のSN比で実現することができる。低SN比において、固有モードは飽和領域に入らず、再分配する送信電力は、ほとんどなく、または全くない。高SN比において、ほとんどの固有モードまたは全ての固有モードは、飽和領域で作動することができ、また送信電力再分配は、干渉の量を低減するのに利用することができ、これは、隣接するセルの性能を向上させる可能性がある。
(不連続なデータレートに対する電力分配/再分配)
上述の説明においては、式(10)に示すように、スペクトル効率ρは、有効SN比γの連続関数であることが仮定されている。さらに、上述したシステムは、スペクトル効率を、飽和点ρsatを越えない実数にできるようにする。しかし、一般的な通信システムは、各空間サブチャネルに対する不連続なデータレートからなるセットをサポートするのみであり、該データレートのセットは、該サブチャネルに対して同じでもよく、あるいは同じでなくてもよい。
図5は、各固有モードに対する不連続なデータレートからなるセットをサポートする通信システムにおけるある固有モードの場合の、スペクトル効率対有効SN比のグラフを示す。データレートの各セットは、不連続なスペクトル効率からなるセットに変換してもよく、またさらに、空間サブチャネル上でのデータ伝送のための目標フレームエラーレート(FER)を実現するのに必要な不連続な有効SN比からなるセットと関連付けられる。
図5において、不連続なスペクトル効率には、垂直軸上でρ(d)の符号が付けられ、対応するSN比γ(d)において生じ、i(i∈I)は固有モードiを指し、d(1≦d≦D)は、固有モードiと関連付けられたDの不連続なデータレートを数えるのに使用される。固有モードiに対する最高のスペクトル効率は、d=Dにおいて生じ、飽和SN比γsat(i)=γ(D)において生じる飽和スペクトル効率に相当する。このシステムの場合のスペクトル効率関数を、グラフ422(太い実線)で示す。一定のスペクトル効率を実現するのに必要な最少SN比に相当する((γ(d),ρ(d))における不連続な動作点を、黒い丸印424で示す。図5のスペクトル効率関数から分かるように、SN比の増加は、スペクトル効率の向上をもたらさない可能性がある。そのため、動作スペクトル効率において目標FERを実現するのに必要な送信電力よりも多い送信電力を分配すると、追加的な送信電力の無駄な使用につながる可能性がある。
上述した余剰な電力の分配/再分配技術は、不連続なデータレートおよび設定値を有するシステムに対して用いてもよい。
図3は、不連続なデータレートからなるセットをサポートするMIMOシステムにおける固有モードに総送信電力を分配するプロセス300の実施形態のフロー図である。まず、ステップ312において、総送信電力Ptotが、特定の電力分配スキーム(例えば、注水スキーム)に基づいて、Nの固有モードに分配される。最初の送信電力分配の終了時において、各固有モードには、i∈Iの場合、送信電力Pが分配され、この場合、所定の固有モードに分配された電力は、ゼロになる可能性がある。固有モードの有効SN比が、不連続な動作点のうちの1つにプロットされない場合、この固有モードに分配された送信電力は無駄に使われて、電力制御を用いることができる。
ステップ314において、有効SN比が、不連続な動作点からなるセット上にプロットされない固有モードは、セットK内にある。セットKが空の場合、ステップ316で決定されるように、上記プロセスは終了する。そうではない場合、ステップ318において、セットK内の各固有モードに、該固有モードの現在のスペクトル効率の寄与を満たすのに必要な最少量の送信電力が分配される。このことは、該固有モードが、不連続な動作点で動作するように、K内の各固有モードに分配された送信電力を落とす(または低減する)ことによって実現される。
また、図5は、実施例のシステムを示し、点線426a〜426cで示す3つの固有モードの最初の動作点は、上記不連続な動作点上にない。それらの固有モードの各々に対する送信電力は、k∈Kの場合、落とされた量BOだけ低減され、その結果、該固有モードは、スペクトル効率の損失を被ることなく、より低い送信電力で作動する。固有モードkに対して、不連続な動作点dで動作するのに必要な送信電力
Figure 0005788180
は、
Figure 0005788180
のように表わすことができ、ただし、k∈K⊂Iの場合、変数kは、セットK内の各固有モードを表わし、γ(d)は、固有モードkに関する現在のスペクトル効率ρ(d)に対応する不連続な動作点である。
次に、ステップ320において、セットK内の固有モードに分配された送信電力を減少させることによって得られた余剰な送信電力が、
Figure 0005788180
のように決定され、ただし、Pは、ステップ312において固有モードkに分配された最初の送信電力を指す。余剰な電力は、それぞれの飽和領域以下で動作する固有モードに再分配することができるため、その新たな(または変化しない)有効SN比が、ステップ322において、それらの飽和点γsat(i)以下である、固有モードの完全なセットからの固有モードIは、インデックスjで示され、セットJ内に配置される。セットJが空の場合、ステップ324で決定されるように、上記プロセスは終了する。すなわち、セットJは、新たな電力がセットK内の固有モードに適用できるようになると、それぞれの飽和(動作しない)点以下で動作する、セットI内の全ての固有モードを含む。
そうでない場合、ステップ326において、ステップ320で決定された余剰な送信電力
Figure 0005788180
は、様々な異なる組合せで(例えば、可能な全ての組合せで)セットJ内の固有モードに再分配される。このことは、(例えば、図5にグラフ422で示すように)各固有モードに対する有効SN比の関数としてのスペクトル効率の認識に基づいて実行することができる。ステップ326での評価を容易にするために、インクリメンタルSN比Δγ(d)のテーブル、およびスペクトル効率における対応するゲインΔρ(d)は、セットJ内の各固有モードの各動作点dに対して決定してもよい。
インクリメンタルSN比Δγ(d)は、
Δγ(d)=γ(d+1)−γ(d) 式(17)
のように定義され、固有モードjを、現在の動作点dにおけるスペクトル効率から、次のより高いスペクトル効率d+1の動作点まで移動させるのに必要な最少量のSN比である。スペクトル効率における対応するゲインΔρ(d)は、
Δρ(d)=ρ(d+1)−ρ(d) 式(18)
で示され、該SN比をγ(d)からγ(d+1)まで増加させることによって得られる。
図5は、所定のスペクトル効率関数に対するインクリメンタルSN比およびスペクトル効率における結果として得られるゲインを示す。インクリメンタルSN比Δγ(d)は、
ΔP(d)=(Δγ(d)・σ)/λ 式(19)
のように、インクリメンタル送信電力ΔP(d)に変換することができる。ΔP(d)は、現在の動作点dから固有モードjに関する次のより高いスペクトル効率を実現するのに必要なインクリメンタル電力である。
余剰な送信電力の再分配は、スペクトル効率において可能な最高のゲインが実現されるように実行することができる。このことは、ステップ328において、式(19)および(18)から得られるインクリメンタル送信電力およびスペクトル効率における対応するゲインを用いて、セットJ内の全ての固有モードに対して、余剰な送信電力
Figure 0005788180
の可能な全ての再分配の徹底的なサーチ(または評価)を実行することによって実現することができる。最終的に、余剰な送信電力は、ステップ330において、スペクトル効率における最高のゲインをもたらす再分配に従って分配される。そして、上記プロセスは終了する。
様々な他のスキームを、余剰な送信電力をセットJ内の固有モードに再分配するのに用いることもできる。1つのスキームにおいては、余剰な送信電力は、最良の固有モードで始まる時刻に、1つの固有モードに再分配される。例えば、ある余剰な送信電力は、セットJ内の最高の固有モード(例えば、この固有モードを、次のより高いスペクトル効率レベルに移すのに十分な電力)に再分配してもよい。そして、残りの余剰な送信電力は、セットJ内の次の最高の固有モードに再分配することができ、上記プロセスは、全ての余剰な送信電力が再分配されるまで、このようにして続けることができる。別のスキームにおいては、セットJ内の各固有モードに対して次のより高いスペクトル効率へのジャンプを実現する全ての電力再分配が最初に決定されて、最高のスペクトル効率ゲインを実現する(あるいは、スペクトル効率におけるゲインが、全ての固有モードに関して同じ場合に、最少量のインクリメンタル送信電力を用いる)再分配が選択される。その他のスキームも用いることができ、また本発明の範囲内にある。
不連続なデータレートからなるセットをサポートするシステムのための固有モードに総送信電力を分配/再分配する技術を説明するために、以下に特定数の実施例を記載する。この実施例の場合、各送信アンテナのためのピーク送信電力は、Pmax=1になるように正規化され、ノイズの平方偏差は、各受信機におけるSN比が他のチャネルの劣化がないと仮定して、γrx=10dBとなるように設定される。そして、このことは、σ=10−10/10=0.10の平方偏差をもたらす。また、次のパラメータも想定されている。
=N=N=3、および
λ=1.7、λ=0.9、およびλ=0.4
図6は、上記の実施例のシステムの場合のスペクトル効率対有効SN比を示す。全ての固有モードに適用するために、不連続なデータレートからなる同じセットが想定され、グラフ432で示すスペクトル効率関数と関連付けられている。そして、各固有モードに対する飽和SN比は、γsat(i)|dB=12dB,∀i∈Iである。
上記送信機において利用可能な総送信電力は、Ptot=3・1=3である。注水電力分配(ステップ312)は、次のような3つの固有モードに割り当てられる電力を生じる。
(1)=1.08、P(1)=1.03、およびP(1)=0.89
式(11)を用いて計算された固有モードに対する有効SN比は、
γ(1)=18.38、γ(1)=9.26、およびγ(1)=3.56
となるように決定される。
スペクトル効率関数上の3つの固有モードの有効SN比の配置を、図6に菱形438a〜438cで示す。3つ全ての固有モードが、黒丸434で示す不連続な動作点上にないことが見て分かる。従って、セットKは、K={1,2,3}となるように決定される(ステップ314)。セットKは空であるため、固有モードの現在のスペクトル有効値を今でも生じる各固有モードに対する最少送信電力が決定される(ステップ318)。この実施例の場合、該固有モードの送信電力は、有効SN比が、第1の、第2のおよび第3の固有モードに対して、それぞれ12dB、9dBおよび3dBになるように落とされる。
式(15)を用いて、上記3つの固有モードに対する新たな送信電力が
Figure 0005788180
となるように決定される。
この新たな送信電力分配は、上記3つの固有モードの動作点を、上記不連続な動作点へ動かす。次に、余剰な送信電力が、式(16)によって、
Figure 0005788180
となるように決定される。
上記第1の固有モードはすでにその飽和点にあるので、この固有モードには、送信電力は再分配されない。該余剰な送信電力は、固有モード2および3に再分配することができ、セットJはJ={2,3}に等しい。
表1は、各動作点に対するインクリメンタルSN比Δγ(d)、およびj∈Jの場合の各固有モードを表にしたものである。この実施例においては、不連続なデータレートは、全ての固有モードに対して同じであるため、下付き文字jは落とされ、インクリメンタルSN比は、Δγ(d)として表わされる。固有モードjに関するインクリメンタル送信電力ΔP(d)は、固有モードj,λjに関する固有値の関数である。ΔP(d)は、j∈Jの場合、各固有ノードに対して示され、各動作点dに対して、式(19)を用いて計算される。そして、最後の列は、図6に示すように、全ての動作点に対して、0.5bps/Hzにおいて一定のままである、スペクトル効率におけるインクリメンタルゲインΔρ(d)を表にしたものである。
Figure 0005788180
そして、次のステップは、余剰な送信電力
Figure 0005788180
の全ての可能な再分配を決めることである。上記第2および第3の固有モードは、それぞれ、d=5およびd=2で動作しているため、ΔP(d)=0.22の送信電力をさらに該第2の固有モードに再分配し、ΔP(d)=0.40の送信電力をさらに該第3の固有モードに再分配することである、ただ1つの余剰な電力の有効な分配がある。この電力再分配は、スペクトル効率における1bps/Hzの増加をもたらし、未使用の送信電力量は、
Figure 0005788180
である。
上述したように、本願明細書に記載した、送信電力を送信チャネルに分配/再分配する技術は、MIMOシステム、OFDMシステム、MIMO−OFDMシステム等を含む様々なマルチチャネル通信システムに用いることができる。これらの技術は、(図4に示すように)飽和スペクトル効率ρsatを有するシステムに、および(図5に示すように)該送信チャネルのための不連続なデータレートからなる1つまたは複数のセットをサポートするシステムに有利に用いることができる。図3に示すプロセスは、送信電力を(固有モードの代わりに)送信チャネルに分配/再分配するように変更してもよい。
(特定のスペクトル効率に対する電力分配/再分配)
上述した技術は、総送信電力を分配/再分配して、スペクトル効率を最大化するため(例えば、可能な最高の全体のスループットを実現するため、あるいは、該送信チャネルのためのデータレートを統合するため)に用いることができる。いくつかの通信システムの場合、該統合データレートは、限定または特定してもよい。これらのシステムの場合、上述した技術は、変更してもよく、また、特定の統合データレートを実現する最少量の送信電力を分配するのに用いることができる。
特定のスペクトル効率を実現する最少量の送信電力の分配は、種々の方法で実行することができ、それは通信システムの設計および容量に依存する。いくつかの可能なスキームを以下に示す。
不連続なデータレートからなるセットをサポートするシステムの場合、特定のスペクトル効率に対する最少送信電力分配は、次のように実現することができる。
1.例えば、注水スキームに基づいて、総送信電力を送信チャネルに分配する。
2.その動作点が、同じスペクトル効率を実現する不連続な動作点上にくるように、上述した技術を用いて、各送信チャネルに対する新たな送信電力を決定する。
3.新たな送信電力分配によって実現された統合スペクトル効率を決定する。このスペクトル効率が特定のスペクトル効率よりも高い場合、ステップ4に進む。そうでない場合には、送信電力分配は終了する。
4.「過剰な」スペクトル効率を、(新たな送信電力分配を有する)実現可能なスペクトル効率と、特定のスペクトル効率との差として決定する。そして、該システムのスペクトル効率は、この決定された差によって低下される。
5.各送信チャネルに対するインクリメンタル送信電力/インクリメンタルスペクトル効率の表を形成し、この実施例は表1である。
6.ステップ4で決定された過剰なスペクトル効率以下のスペクトル効率低減を実現する、送信電力の種々の可能な低減を捜す。
7.ステップ6から、節約する送信電力量を最大化する送信電力低減を選択する。
連続的に変化するデータレート(例えば、より細かいインクリメントの不連続なデータレート)をサポートするシステムの場合、繰り返しサーチを実行して、特定のスペクトル効率に対する最少送信電力分配を決定することができる。特に、(例えば、注水スキームに基づいて)総送信電力が、最初に分配された後、上記過剰なスペクトル効率は、上述したように決定することができる。該過剰なスペクトル効率が、特定のしきい値(例えば、特定のスペクトル効率に関する特定の割合)を越えた場合、該過剰なスペクトル効率を低減する新たな送信電力分配を決定してもよい。このことは、(例えば、過剰なスペクトル効率の割合に基づいて概算することができるある割合によって)総送信電力を落として、(例えば、再び注水スキームに基づいて)該落とした送信電力を送信チャネルに分配することによって実現することができる。この落とした送信電力によって実現されたスペクトル効率が特定のスペクトル効率よりも小さい場合、その落とす量を低減することができ、そして新たな落とされた送信電力が、再び該送信チャネルに分配される。このプロセスは、特定の落とされた送信電力によって実現されるスペクトル効率が、許容可能なしきい値内にあるまで必要なだけ繰り返すことができる。
特定のスペクトル効率に対する最少送信電力分配を決定する他のスキームも実施することができ、これは、本発明の範囲内にある。
(注水電力分配)
送信機において、CSIが使用可能な場合には、上述したように、特異値分解を用いて、上記MIMOチャネルを、Nの直交チャネルに対角化することができる。この技術は、固有モードiに関する電力を、i∈I={1,2,…,N}の場合の該固有モードλと関連付けられた固有値と等しくした状態で、固有モードと呼ばれるNの非干渉空間サブチャネルを生じる。各空間サブチャネルに関するパフォーマンスは、平方偏差σの加法的白色ガウス雑音(AWGN)によって限定される。
図7は、使用可能な総送信電力を、固有モードからなるセットに分配するプロセス500の実施形態のフロー図である。プロセス500は、注水スキームの1つの特定の実施であり、図1、2および3のステップ120、220および312に対してそれぞれ用いることができる。該注水スキームは、上記送信機において使用可能な総送信電力をPtot、固有値をλ、およびノイズ平方偏差をσとした場合、i∈Iに対してセットI内の固有モードに分配されるべき送信電力Pを決定する。
最初に、ステップ512において、繰り返し数を示すのに用いられる変数nが1(すなわち、n=1)に設定される。最初の繰り返しの場合、ステップ514において、セットI(n)は、全ての固有モード(すなわち、1≦i≦N)を含むように定義される。次に、ステップ516において、現在の繰り返しに対して、セットI(n)の濃度(または長さ)L(n)=|I(n)|が決定され、これは、最初の繰り返しの場合、L(n)=Nである。
次に、ステップ518において、セットI(n)内の固有モードの全てに分配される総「有効」電力PTOTALが決定される。この総有効電力は、
Figure 0005788180
のように、上記送信機において使用可能な総送信電力Ptotに、各固有モードに関する逆SN比の合計を加えたものになるように定義される。
図8は、3つの固有モードを有する実施例のシステムの場合の総有効電力のグラフを示す。各固有モードは、i={1,2,3}に対して(正規化した送信電力を1.0と仮定した場合)σ/λに等しい逆SN比を有する。上記送信機において使用可能な送信電力の総量は、Ptot=P+P+Pであり、図8の濃淡を付けた領域で表わされる。総有効電力は、図8の濃淡を付けた領域および濃淡が付いていない領域によって表わされる。
次いで、該総送信電力は、セットI(n)内の固有モードに分配される。ステップ520において、固有モードに対して用いられるインデックスiは、1(すなわち、i=1)に初期化される。そして、ステップ520において、固有モードiに分配されるべき送信電力の量が、
Figure 0005788180
に基づいて決定される。
注水の場合、水位の底部は、不規則な面を有するが、上面における水位は、容器全体にわたって一定である。同様に、また図8に示すように、総送信電力Ptotが固有モードに対して分配された後、最終的な電力レベルは、全ての固有モードにわたって一定である。この最終的な電力レベルは、PTOTALをセットI(n)内の固有モードの数L(n)で割ることによって決定される。そして、固有モードiに分配される電力量は、式(21)によって与えられるように、および図8に示すように、該固有モードの逆SN比σ/λを、最終的な電力レベルPTOTAL/L(n)から減ずることによって決定される。セットI(n)内の各固有モードには、ステップ522により、送信電力Pが分配される。ステップ524および526は、送信電力をセットI(n)内の各固有モードに分配するループの一部である。
図9は、注水スキームによる電力分配が、(PTOTAL/L(n))<(σ/λ)であるケースである、負の電力を受ける固有モードを生じる状態を示す。ステップ528で決定されたように、該電力分配の終了時において、負の電力を受けた固有モードがある場合、上記プロセスは、ステップ530において、負の電力(すなわち、P<0)を有する全ての固有モードを、セットI(n)から取り除き、ステップ532において、nを1つインクリメントする(すなわち、n=n+1)ことによって続けられる。そのため、後の各繰り返しにおいて、総送信電力は、セットI(n)内の残りの固有モードに分けられる。該手順は、ステップ528で決定されるように、セットI(n)内の全ての固有モードに正の電力が分配されるまで続けられる。セットI(n)内にない固有モードには、ゼロの電力が分配される。
明確にするために、注水スキームは、特に固有モードに対して説明している。一般に注水スキームは、どのような種類の送信チャネル(例えば、実施されているシステムにより、空間サブチャネル、周波数サブチャネル、または空間サブチャネルの周波数サブチャネル)に対しても実行することができる。従って、図7に示すプロセスは、送信電力を(固有モードの代わりに)送信チャネルに分配するように変更することができる。
MIMO−OFDMシステムに対して基本的な注水プロセスを実行する特定のアルゴリズムは、2001年10月15日に出願され、本出願の譲受人に譲渡された、「MIMO通信システムにおいて電力分配を決定する方法および装置(Method and Apparatus for Determining Power Allocation in a MIMO Communication System)」というタイトルの米国特許出願第09/978,337号明細書に記載されており、これは参照してここに組み込まれる。
(システム)
図10は、本発明の様々な態様および実施形態を実施可能な、送信機システム710および受信機システム750の実施形態のブロック図である。
送信機システム710において、トラヒックデータは、データソース712から送信(TX)データプロセッサ714へ供給され、該プロセッサは、符号化したデータを生成するための1つまたは複数の符号化スキームに基づいて、該トラヒックデータをフォーマット化し、符号化し、インタリーブする。そして、符号化されたトラヒックデータは、データ送信のために使用される送信チャネルの全てまたはサブセットにおいて、例えば、時分割多重化(TDM)または符号分割多重化(CDM)を用いて、パイロットデータで多重化することができる。パイロットデータは、通常、公知の方法で処理された既知のデータパターンである。そして、多重化されたパイロットトラヒックデータおよび符号化されたトラヒックデータは、変調シンボルを生成するための1つまたは複数の変調スキーム(例えば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調される(すなわち、シンボルマップされる)。各送信チャネルまたは送信チャネルの各群に対するデータレート、符号化、インタリービング、および変調は、コントローラ730によって実現される種々の制御によって決定することができる。
次に、変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ720へ供給されて、さらに処理される。特定の実施形態においては、TX MIMOプロセッサ720による処理は、(1)チャネル応答行列Hの推定値を分解して単位行列V、および対角行列Dを得ること、(2)単位行列Vを、変調シンボル(すなわち、信号ベクトルs)に左から掛けること、および(3)予め調節されたシンボル(すなわち、送信ベクトルx)を逆多重化してNのシンボルストリームにすることを含む。他の実施形態においては、TX MIMOプロセッサ720による処理は、変調シンボルを逆多重化してNのシンボルストリームにすることを単に含む(すなわち、行列Vを有するシンボルの前処理はない)。TX MIMOプロセッサ720はさらに、該シンボルに対して使用される送信チャネルに分配された送信電力量に基づいて決定された適切な重みにより、各シンボルをスケールしてもよい。そして、Nの(重み付けされた)シンボルストリームは、送信機(TMTR)722a〜722tに供給される。
各送信機722は、それぞれのシンボルストリームを受けて処理する。OFDMシステムの場合、各送信機は、(例えば、IFFTを用いて)該シンボルを変換してOFDMシンボルを形成し、また、各OFDMシンボルに巡回プレフィックス(cyclic prefix)をさらに付加して対応する送信シンボルを形成してもよい。また、各送信機も、該シンボルストリームを1つまたは複数のアナログ信号に変換し、またさらに、該アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、および直交変調)して、MIMOチャネルでの送信に適した変調信号を生成する。そして、送信機722a〜722tからのNの変調信号は、Nのアンテナ724a〜724tからそれぞれ送信される。
受信機システム750においては、送信された変調信号が、Nのアンテナ752a〜752rによって受信され、各アンテナ752からの受信された信号は、各受信機(RCVR)754に供給される。各受信機754は、受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、該調節した信号をディジタル化してサンプルの各ストリームを生成する。各サンプルストリームはさらに、受信したシンボル(yとして示す)の対応するストリームを得るために処理(例えば、復元されたパイロットを用いて復調)してもよい。そして、RX MIMOプロセッサ760は、Nの受信したシンボルストリームを受けて処理し、Nの復元したシンボルストリームを生成する。特定の実施形態においては、RX MIMOプロセッサ760による処理は、(1)推定されたチャネル応答行列を分解して単位行列Uを得ること、(2)単位行列UHを受信したシンボル(すなわち、ベクトルy)の左から掛けて復元したシンボル(すなわち、ベクトルr)を生成すること、および(3)該復元したシンボルを等化して等化されたシンボルを得ることを含む。
次に、受信(RX)データプロセッサ762が、該等化したシンボルを復調し、デインタリーブし、復号して、送信されたトラヒックデータを復元する。RX MIMOプロセッサ760およびRXデータプロセッサ762による処理は、それぞれ、送信機システム710におけるTX MIMOプロセッサ720およびTXデータプロセッサ714によって実行される処理と相補的である。
RX MIMOプロセッサ760は、さらに、MIMOチャネル、送信チャネルのSN比等に対するチャネル応答行列Hの推定値を導いて、それらの量をコントローラ770に供給してもよい。また、RXデータプロセッサ762は、各受信したフレームまたはパケットのステータス、復号結果を示す1つまたは複数の他の性能尺度、および可能なその他の情報を生成してもよい。コントローラ770は、通信路状態情報(channel state information;CSI)を集め、該CSIは、RX MIMOプロセッサ760およびRXデータプロセッサ762から受信した情報の全てまたはいくつかを含んでもよい。そして、CSIは、TXデータプロセッサ778によって処理され、変調器780によって変調され、送信機754a〜754rによって調節されて、送信機システム710へ送信される。
送信機システム710において、受信機システム750からの変調信号は、アンテナ724で受信され、受信機722により調節され、復調器740により復調されて、上記受信機システムにより報知されたCSIを復元するRXデータプロセッサ742によって処理される。そして、該CSIは、コントローラ730に供給されて、TXデータプロセッサ714およびTX MIMOプロセッサ720に対する様々な制御を生成するのに使用される。
コントローラ730および770は、それぞれ、上記送信機および受信機システムにおける動作を指示する。メモリ732および772は、それぞれ、コントローラ730および770によって使用されるプログラムコードおよびデータのための格納を可能にする。
上述した送信電力の分配/再分配技術を実施するために、コントローラ730は、受信機システム750からのCSIを受取り、該CSIは、チャネル応答行列またはMIMOチャネルの特性を説明するその他の情報を含んでもよい。そして、コントローラ730は、上述したように、飽和領域で作動する送信チャネルの余剰な送信電力が、飽和領域にない他の送信チャネルに再分配されるように、総送信電力を送信チャネルに分配する。各送信チャネルに分配された送信電力Pは、該送信チャネルに対して用いるデータレートおよび符号化および変調スキームを決定してもよい。
上記送信機システムおよび受信機システムのための様々なMIMOおよびOFDM処理技術が、以下の特許出願に詳細に記載されているが、それらは全て本出願の譲受人に譲渡され、参照によりここに組み込まれる。
・2001年11月6日に出願された「多元接続多入力多出力(MIMO)通信システム(Multiple-Access Multiple-Input Multiple-Output (MIMO) Communication System)」というタイトルの米国特許出願第09/993,087号明細書、
・2001年5月11日に出願された「通信路状態情報を用いて多入力多出力(MIMO)通信システムにおけるデータを処理する方法および装置(Method and Apparatus for Processing Data in a Multiple-Input Multiple-Output (MIMO) Communication System Utilizing Channel State Information)」というタイトルの米国特許出願第09/854,235号明細書)、
・それぞれ2001年3月23日および2001年9月18日に出願された、共に「無線通信システムにおいて通信路状態情報を用いる方法および装置(Method and Apparatus for Utilizing Channel State Information in a Wireless Communication System)」というタイトルの米国特許出願第09/826,481号明細書および同第09/956,449号明細書、
・2001年12月7日に出願された「MIMOシステムのためのチャネル固有モード分解を用いた時間域送信および受信処理(Time-Domain Transmit and Receive Processing with Channel Eigenmode Decomposition for MIMO Systems)」というタイトルの米国特許出願第10/017,308号明細書。
本願明細書に記載した送信電力の分配/再分配技術は、様々な手段で実施することができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはそれらの組合せで実施することができる。ハードウェアによる実施の場合、送信電力を送信チャネルに分配/再分配するのに使用する構成要素は、1つまたは複数の特定用途向けIC(ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ディジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、書き替え可能ゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本願明細書に記載した機能を実行するように設計された電子装置、またはそれらを組み合わせたもので実施することができる。
ソフトウェアによる実施の場合、上記送信電力の分配/再分配は、本願明細書に記載した機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能等)によって実施することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニット(例えば、図10におけるメモリ732)に蓄積することができ、プロセッサ(例えば、コントローラ730)によって実行することができる。該メモリユニットは、該プロセッサ内あるいは、該プロセッサの外部に実装してもよく、この場合、該メモリユニットは、公知の様々な手段を介して該プロセッサと通信可能に結合することができる。
小見出しは、参照のために本願明細書に含まれ、またある章を配置する際に補助するために含まれる。それらの小見出しは、本願明細書に記載された概念の範囲を限定しようとするものではなく、またそれらの小見出しは、明細書全体にわたって他の章に適用性を有してもよい。
開示した実施形態の上記の説明は、当業者が、本発明を実行または用いることができるように記載されている。それらの実施形態に対する様々な変更例は、当業者には容易に明白であり、また、本願明細書で定義した包括的な原理は、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用することができる。すなわち、本発明は、本願明細書中に示した実施形態を限定しようとするものではなく、本願明細書に開示した原理および新規な特徴と矛盾しない最も広い範囲を認容すべきである。

Claims (32)

  1. 無線通信システムにおいて、送信電力を分配する方法であって、
    総送信電力を、特定の電力分配スキームに基づいて、複数の固有モードに分配することと、
    前記複数の固有モードのうちの各固有モードに、該固有モードの現在のスペクトル効率の寄与を満たすのに必要な最少量の送信電力を分配することと、
    前記各固有モードに分配された送信電力を減少させることによって得られる余剰な送信電力を決定することと、
    前記複数の固有モードのうち、それぞれの飽和点以下で動作しているすべての固有モードからなるセットを決定することと、
    前記セット内の各固有モードに対して、スペクトル効率におけるゲインを実現するのに必要なインクリメンタルSN比およびインクリメンタル送信電力を決定することと、
    前記セット内の固有モードにすべてにわたる、余分な送信電力のさまざまな再配分を決定し、かつ各再配分に関連付けられたスペクトル効率を決定することと、
    前記決定されたスペクトル効率における最高のゲインをもたらす再配分にしたがって、前記セット内の固有モードに対して、前記決定された余分な送信電力を配分することと、
    を備える方法。
  2. 前記複数の固有モードのうちの各固有モードに、該固有モードの現在のスペクトル効率の寄与を満たすのに必要な最少量の送信電力を分配することは、
    落とした送信電力を決定することと、
    前記落とした送信電力を、前記セット内の送信チャネルに分配することと、
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  3. 該固有モードが、不連続な動作点で動作するように、前記落とした送信電力を決定することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
  4. 総送信電力を、特定の電力分配スキームに基づいて、複数の固有モードに分配する手段と、
    前記複数の固有モードのうちの各固有モードに、該固有モードの現在のスペクトル効率の寄与を満たすのに必要な最少量の送信電力を分配する手段と、
    前記各固有モードに分配された送信電力を減少させることによって得られる余剰な送信電力を決定する手段と、
    前記複数の固有モードのうち、それぞれの飽和点以下で動作しているすべての固有モードからなるセットを決定する手段と、
    前記セット内の各固有モードに対して、スペクトル効率におけるゲインを実現するのに必要なインクリメンタルSN比およびインクリメンタル送信電力を決定する手段と、
    前記セット内の固有モードにすべてにわたる、余分な送信電力のさまざまな再配分を決定し、かつ各再配分に関連付けられたスペクトル効率を決定する手段と、
    前記決定されたスペクトル効率における最高のゲインをもたらす再配分にしたがって、前記セット内の固有モードに対して、前記決定された余分な送信電力を配分する手段と、
    を備える無線通信システムにおけるコントローラ。
  5. 1つまたは複数の符号化および変調スキームに基づいて、複数の送信チャネルのためのデータを符号化して、複数のシンボルストリームを生成するように動作する送信データプロセッサと、
    前記複数のシンボルストリームを処理して、通信チャネル上での送信に適した複数の変調信号を生成するように動作する複数の送信機と、
    送信電力を分配すべき1つまたは複数の送信チャネルからなるセットを定義し、
    前記セット内の送信チャネルに分配するのに利用できる総送信電力を決定し、
    特定の分配スキームに基づいて、前記総送信電力を、前記セット内の送信チャネルに分配し、
    前記分配された送信電力によって生じる、飽和スペクトル効率領域内の送信チャネルを識別し、
    前記飽和スペクトル効率領域内の各送信チャネルに、前記飽和スペクトル効率領域内の固有値を実現するための最少量の送信電力を再分配し、
    前記最少量の送信電力が再分配された全ての送信チャネルについて、余剰な送信電力の総量を決定し、
    前記定義することと、前記決定することと、前記分配することと、前記識別することと、前記再分配することとを1度またはそれ以上繰り返し実行し、ここで、最初の繰り返しに対する送信チャネルのセットが、複数の送信チャネルを含み、各後の繰り返しに対する送信チャネルのセットが、前記飽和スペクトル効率領域内にない送信チャネルを含み、各後の繰り返しに対して使用可能な総送信電力が、現在の繰り返しにおいて決定された余剰な送信電力の総量を含む、
    ことにより、前記複数の送信チャネルに送信電力を分配するように動作するコントローラと、
    前記複数のシンボルストリームを前処理して、MIMOチャネルを対角化するように動作する多入力多出力(MIMO)プロセッサと、
    を備える無線通信システムにおける送信機ユニット。
  6. 前記送信データプロセッサは、さらに、変調シンボルに使用する送信チャネルに分配された送信電力に基づいて決定した特定の重みで各変調シンボルをスケールするように動作する、請求項5に記載の送信機ユニット。
  7. 請求項5の送信機ユニットを備える基地局。
  8. 無線通信システムにおいて、送信電力を、複数の送信チャネルに分配する方法であって、
    送信電力を分配すべき1つまたは複数の送信チャネルからなるセットを定義することと、
    前記セット内の送信チャネルに分配するのに利用できる総送信電力を決定することと、
    特定の分配スキームに基づいて、前記総送信電力を、前記セット内の送信チャネルに分配することと、
    分配された送信電力によって生じる、飽和スペクトル効率領域内の送信チャネルを識別することと、
    前記飽和スペクトル効率領域内の各送信チャネルに、前記飽和スペクトル効率領域内の固有値を実現するための最少量の送信電力を再分配することと、
    前記最少量の送信電力が再分配された全ての送信チャネルについて、余剰な送信電力の総量を決定することと、
    前記定義することと、前記決定することと、前記分配することと、前記識別することと、前記再分配することとを1度またはそれ以上繰り返し実行することと、ここで、最初の繰り返しに対する送信チャネルのセットが、複数の送信チャネルを含み、各後の繰り返しに対する送信チャネルのセットが、前記飽和スペクトル効率領域内にない送信チャネルを含み、各後の繰り返しに対して使用可能な総送信電力が、現在の繰り返しにおいて決定された余剰な送信電力の総量を含む、
    複数のシンボルストリームを前処理して、MIMOチャネルを対角化することと、
    を備える方法。
  9. 各繰り返しに対して使用可能な総送信電力は、注水分配スキームに基づいて、前記セット内の送信チャネルに分配される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記送信チャネルは、特定の最大データレートを実現するのに必要な送信電力よりも多い送信電力が分配された場合に、前記飽和スペクトル効率領域内にあると考えられる、請求項8に記載の方法。
  11. 前記再分配された最少量の送信電力は、前記最大データレートを実現するのに必要な最少量である、請求項10に記載の方法。
  12. 送信チャネルは、特定のSN比を実現するのに必要な送信電力よりも多い送信電力が分配された場合に、前記飽和スペクトル効率領域内にあると考えられる、請求項8に記載の方法。
  13. 前記セット内の全ての送信チャネルに対して、単一のSN比が用いられる、請求項12に記載の方法。
  14. 各送信チャネルは、それぞれのしきい値SN比と対応している、請求項12に記載の方法。
  15. 前記識別することは、
    前記送信チャネルに分配された送信電力に一部基づいて、前記セット内の各送信チャネルに対して、有効SN比を決定することと、
    前記セット内の各送信チャネルに対する有効SN比を、該送信チャネルに適用可能なしきい値SN比と比較することと、
    その有効SN比が、前記適用可能なしきい値SN比よりも大きい場合に、送信チャネルが前記飽和スペクトル効率領域内にあると宣言することと、
    を含む、請求項8に記載の方法。
  16. 前記しきい値SN比は、特定の最大データレートを実現するのに必要なSN比に対応する、請求項15に記載の方法。
  17. 前記無線通信システムは、多入力多出力(MIMO)通信システムである、請求項8に記載の方法。
  18. 前記複数の送信チャネルは、前記多入力多出力(MIMO)通信システムの多入力多出力(MIMO)チャネルのための複数の固有モードに対応する、請求項17に記載の方法。
  19. 前記無線通信システムは、直交周波数分割多重化(OFDM)を用いる多入力多出力(MIMO)通信システムである、請求項8に記載の方法。
  20. 多入力多出力(MIMO)通信システムにおいて、送信電力を、複数の空間サブチャネルに分配する方法であって、
    送信電力を分配すべき1つまたは複数の空間サブチャネルからなるセットを定義することと、
    前記セット内の空間サブチャネルに分配するのに利用できる総送信電力を決定することと、
    特定の分配スキームに基づいて、前記総送信電力を前記セット内の空間サブチャネルに分配することと、
    分配された送信電力によって生じる、飽和スペクトル効率領域内の空間サブチャネルを識別することと、
    前記飽和スペクトル効率領域内の各空間サブチャネルに、前記飽和スペクトル効率領域内の固有値を実現するための最少量の送信電力を再分配することと、
    前記最少量の送信電力が再分配された全ての空間サブチャネルに対して、余剰な送信電力の総量を決定することと、
    前記定義することと、前記決定することと、前記分配することと、前記識別することと、前記再分配することとを1度またはそれ以上繰り返し実行することと、ここで、最初の繰り返しに対する空間サブチャネルのセットが、複数の空間サブチャネルを含み、各後の繰り返しに対する空間サブチャネルのセットが、前記飽和スペクトル効率領域内にない空間サブチャネルを含み、各後の繰り返しに対して使用可能な総送信電力が、現在の繰り返しにおいて決定された余剰な送信電力の総量を含む、
    複数のシンボルストリームを前処理して、MIMOチャネルを対角化することと、
    を備える方法。
  21. 各繰り返しに対して使用可能な総送信電力は、注水分配スキームに基づいて、前記セット内の空間サブチャネルに分配される、請求項20に記載の方法。
  22. 無線通信システムにおいて、送信電力を複数の送信チャネルに分配する方法であって、
    送信電力を分配すべき送信チャネルからなる最初のセットを識別することと、
    前記最初のセット内の送信チャネルに分配するのに使用可能な総送信電力を決定することと、
    特定の分配スキームに基づいて、前記総送信電力を、前記最初のセット内の送信チャネルに分配することと、
    好適な動作点のために余剰な送信電力が分配された1つまたは複数の送信チャネルからなる第2のセットを識別することと、
    前記第2のセット内の各送信チャネルに、前記好適な動作点上に来るようにするための最少量の送信電力を分配することと、
    前記第2のセット内の全ての送信チャネルに対して余剰な電力の総量を決定することと、
    よりスペクトル効率の高い好適な動作点をサポートすることができる送信電力が分配されている1つまたは複数の送信チャネルからなる第3のセットを識別することと、
    さらにスペクトル効率の高い好適な動作点上に来るようにするために、前記余剰な電力の総量を、最高のゲインをもたらすように、前記第3のセット内の1つまたは複数の送信チャネルに再分配することと、
    前記余剰な電力の総量の、最高のゲインをもたらすような、前記第3のセット内の1つまたは複数の送信チャネルへの複数の可能な再分配を評価することと、
    複数のシンボルストリームを前処理して、MIMOチャネルを対角化することと
    を備え
    前記好適な動作点は、特定の不連続なデータレートをサポートするのに必要なSN比と関連付けられている動作点である、方法。
  23. 前記余剰な電力の総量は、1度に1つのチャネルに再分配され、前記第3のセット内の1つまたは複数の送信チャネルに再分配される、請求項22に記載の方法。
  24. 前記送信チャネルには、前記さらにスペクトル効率の高い好適な動作点上に来るようにするのに十分な送信電力が再分配される、請求項22に記載の方法。
  25. 前記再分配することは、
    前記さらにスペクトル効率の高い好適な動作点上に来るようにするために、前記第3のセット内の各送信チャネルに必要な送信電力の量を決定することと、
    余剰な電力の総量を、スループットにおける最高のゲインに対応した送信チャネルに再分配することと
    を含む、請求項22に記載の方法。
  26. 前記総送信電力は、注水スキームに基づいて、前記最初のセット内の送信チャネルに分配される、請求項22に記載の方法。
  27. 前記複数の送信チャネルは、多入力多出力(MIMO)システムにおける空間サブチャネルに対応している、請求項22に記載の方法。
  28. 前記複数の送信チャネルは、多入力多出力直交周波数分割多重化(MIMO−OFDM)システムにおける空間サブチャネルの周波数サブチャネルに対応している、請求項22に記載の方法。
  29. 送信電力を分配すべき送信チャネルからなる第1のセットを識別する手段と、
    前記第1のセット内の送信チャネルに分配するのに使用可能な総送信電力を決定する手段と、
    特定の分配スキームに基づいて、前記総送信電力を、前記第1のセット内の送信チャネルに分配する手段と、
    好適な動作点のために余剰な送信電力が分配された1つまたは複数の送信チャネルからなる第2のセットを識別する手段と、
    前記第2のセット内の各送信チャネルに、好適な動作点上に来るようにするための最少量の送信電力を分配する手段と、
    前記第2のセット内の全ての送信チャネルに対して余剰な電力の総量を決定する手段と、
    よりスペクトル効率の高い好適な動作点をサポートすることができる送信電力が分配されている1つまたは複数の送信チャネルからなる第3のセットを識別する手段と、
    前記余剰な電力の総量を、最高のゲインをもたらすように、前記第3のセット内の1つまたは複数の送信チャネルに再分配する手段と、
    前記余剰な電力の総量の、最高のゲインをもたらすような、前記第3のセット内の1つまたは複数の送信チャネルへの複数の可能な再分配を評価する手段と、
    複数のシンボルストリームを前処理して、MIMOチャネルを対角化する手段とを備え
    前記好適な動作点は、特定の不連続なデータレートをサポートするのに必要なSN比と関連付けられている動作点である、無線通信システムにおけるコントローラ。
  30. 1つまたは複数の符号化および変調スキームに基づいて、複数の送信チャネルのためのデータを符号化して、複数のシンボルストリームを生成するように動作する送信データプロセッサと、
    前記複数のシンボルストリームを処理して、通信チャネル上での送信に適した複数の変調信号を生成するように動作する複数の送信機と、
    送信電力を分配すべき1つまたは複数の送信チャネルからなるセットを定義し、
    前記セット内の送信チャネルに分配するのに利用できる総送信電力を決定し、
    特定の分配スキームに基づいて、前記総送信電力を、前記セット内の送信チャネルに分配し、
    前記分配された送信電力によって生じる、飽和スペクトル効率領域内の送信チャネルを識別し、
    前記飽和スペクトル効率領域内の各送信チャネルに、前記飽和スペクトル効率領域内の固有値を実現するための最少量の送信電力を再分配し、
    前記最少量の送信電力が再分配された全ての送信チャネルに対して、余剰な送信電力の総量を決定し、
    前記定義することと、決定することと、分配することと、識別することと、再分配することとを1度またはそれ以上繰り返し実行し、ここで、最初の繰り返しに対する送信チャネルのセットが、複数の送信チャネルを含み、各後の繰り返しに対する送信チャネルのセットが、前記飽和スペクトル効率領域内にない送信チャネルを含み、各後の繰り返しに対して使用可能な総送信電力が、現在の繰り返しにおいて決定された余剰な送信電力の総量を含む、
    ことにより、前記複数の送信チャネルに送信電力を分配するように動作するコントローラと、
    前記複数のシンボルストリームを前処理して、MIMOチャネルを対角化するように動作する多入力多出力(MIMO)プロセッサと、
    を備える無線通信システムにおける送信機ユニット。
  31. 前記送信データプロセッサは、さらに、変調シンボルに使用する送信チャネルに分配された送信電力に基づいて決定した特定の重みで各変調シンボルをスケールするように動作する、請求項30に記載の送信機ユニット。
  32. 請求項30の送信機ユニットを備える基地局。
JP2011002259A 2002-01-23 2011-01-07 チャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰電力の再分配 Expired - Fee Related JP5788180B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/056,275 US7020482B2 (en) 2002-01-23 2002-01-23 Reallocation of excess power for full channel-state information (CSI) multiple-input, multiple-output (MIMO) systems
US10/056,275 2002-01-23

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003563123A Division JP2006504287A (ja) 2002-01-23 2003-01-22 フルチャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰出力の再分配

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014011755A Division JP2014140168A (ja) 2002-01-23 2014-01-24 フルチャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰電力の再分配

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011125040A JP2011125040A (ja) 2011-06-23
JP2011125040A5 JP2011125040A5 (ja) 2015-04-02
JP5788180B2 true JP5788180B2 (ja) 2015-09-30

Family

ID=22003337

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003563123A Pending JP2006504287A (ja) 2002-01-23 2003-01-22 フルチャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰出力の再分配
JP2011002259A Expired - Fee Related JP5788180B2 (ja) 2002-01-23 2011-01-07 チャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰電力の再分配
JP2014011755A Pending JP2014140168A (ja) 2002-01-23 2014-01-24 フルチャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰電力の再分配

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003563123A Pending JP2006504287A (ja) 2002-01-23 2003-01-22 フルチャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰出力の再分配

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014011755A Pending JP2014140168A (ja) 2002-01-23 2014-01-24 フルチャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰電力の再分配

Country Status (14)

Country Link
US (2) US7020482B2 (ja)
EP (3) EP1468505B1 (ja)
JP (3) JP2006504287A (ja)
KR (2) KR101009303B1 (ja)
CN (1) CN100448176C (ja)
AT (2) ATE548877T1 (ja)
BR (1) BR0307054A (ja)
CA (1) CA2473917A1 (ja)
DE (1) DE60316663T2 (ja)
ES (1) ES2292940T3 (ja)
HK (1) HK1078187A1 (ja)
MX (1) MXPA04007174A (ja)
TW (2) TWI337471B (ja)
WO (1) WO2003063384A1 (ja)

Families Citing this family (136)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60037583T2 (de) * 2000-08-24 2009-01-08 Sony Deutschland Gmbh Kommunikationseinrichtung zum Senden und Empfangen von OFDM Signalen in einem Funkkommunikationssystem
CN1232063C (zh) * 2002-01-21 2005-12-14 三星电子株式会社 用于在hsdpa系统中分配功率的设备和方法
US7020482B2 (en) * 2002-01-23 2006-03-28 Qualcomm Incorporated Reallocation of excess power for full channel-state information (CSI) multiple-input, multiple-output (MIMO) systems
US6862271B2 (en) 2002-02-26 2005-03-01 Qualcomm Incorporated Multiple-input, multiple-output (MIMO) systems with multiple transmission modes
US7613248B2 (en) * 2002-06-24 2009-11-03 Qualcomm Incorporated Signal processing with channel eigenmode decomposition and channel inversion for MIMO systems
US7385915B2 (en) * 2002-07-31 2008-06-10 Nokia Corporation Apparatus, and associated method, for facilitating communication allocation in a radio communication system
US8194770B2 (en) * 2002-08-27 2012-06-05 Qualcomm Incorporated Coded MIMO systems with selective channel inversion applied per eigenmode
US6873606B2 (en) * 2002-10-16 2005-03-29 Qualcomm, Incorporated Rate adaptive transmission scheme for MIMO systems
US8320301B2 (en) * 2002-10-25 2012-11-27 Qualcomm Incorporated MIMO WLAN system
US7002900B2 (en) 2002-10-25 2006-02-21 Qualcomm Incorporated Transmit diversity processing for a multi-antenna communication system
US20040081131A1 (en) 2002-10-25 2004-04-29 Walton Jay Rod OFDM communication system with multiple OFDM symbol sizes
US8218609B2 (en) * 2002-10-25 2012-07-10 Qualcomm Incorporated Closed-loop rate control for a multi-channel communication system
US8169944B2 (en) * 2002-10-25 2012-05-01 Qualcomm Incorporated Random access for wireless multiple-access communication systems
US7986742B2 (en) * 2002-10-25 2011-07-26 Qualcomm Incorporated Pilots for MIMO communication system
US8170513B2 (en) 2002-10-25 2012-05-01 Qualcomm Incorporated Data detection and demodulation for wireless communication systems
US8134976B2 (en) * 2002-10-25 2012-03-13 Qualcomm Incorporated Channel calibration for a time division duplexed communication system
US8570988B2 (en) * 2002-10-25 2013-10-29 Qualcomm Incorporated Channel calibration for a time division duplexed communication system
US7324429B2 (en) 2002-10-25 2008-01-29 Qualcomm, Incorporated Multi-mode terminal in a wireless MIMO system
US8208364B2 (en) * 2002-10-25 2012-06-26 Qualcomm Incorporated MIMO system with multiple spatial multiplexing modes
US7242727B2 (en) * 2003-03-31 2007-07-10 Lucent Technologies Inc. Method of determining transmit power for transmit eigenbeams in a multiple-input multiple-output communications system
CA2513343C (en) * 2003-06-18 2010-09-14 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Wireless packet communication method and wireless packet communication apparatus
US7286609B2 (en) * 2003-08-08 2007-10-23 Intel Corporation Adaptive multicarrier wireless communication system, apparatus and associated methods
US7245879B2 (en) * 2003-08-08 2007-07-17 Intel Corporation Apparatus and associated methods to perform intelligent transmit power control with subcarrier puncturing
US7440510B2 (en) * 2003-09-15 2008-10-21 Intel Corporation Multicarrier transmitter, multicarrier receiver, and methods for communicating multiple spatial signal streams
US7379506B2 (en) * 2003-09-23 2008-05-27 Nokia Corporation Apparatus, and associated method, for assigning data to transmit antennas of a multiple transmit antenna transmitter
US7616698B2 (en) 2003-11-04 2009-11-10 Atheros Communications, Inc. Multiple-input multiple output system and method
US8705659B2 (en) * 2003-11-06 2014-04-22 Apple Inc. Communication channel optimization systems and methods in multi-user communication systems
US7298805B2 (en) * 2003-11-21 2007-11-20 Qualcomm Incorporated Multi-antenna transmission for spatial division multiple access
US9473269B2 (en) 2003-12-01 2016-10-18 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for providing an efficient control channel structure in a wireless communication system
US20050147022A1 (en) * 2003-12-22 2005-07-07 Texas Instruments Incorporated Preamble transmit power tailoring system, a method of tailoring preamble transmit power and an OFDM transmitter employing the same
US7649833B2 (en) * 2003-12-29 2010-01-19 Intel Corporation Multichannel orthogonal frequency division multiplexed receivers with antenna selection and maximum-ratio combining and associated methods
US7333556B2 (en) * 2004-01-12 2008-02-19 Intel Corporation System and method for selecting data rates to provide uniform bit loading of subcarriers of a multicarrier communication channel
US7570953B2 (en) * 2004-01-12 2009-08-04 Intel Corporation Multicarrier communication system and methods for link adaptation using uniform bit loading and subcarrier puncturing
GB2411550B (en) * 2004-02-27 2006-07-12 Toshiba Res Europ Ltd Communications system, method and device
US11394436B2 (en) 2004-04-02 2022-07-19 Rearden, Llc System and method for distributed antenna wireless communications
US10749582B2 (en) 2004-04-02 2020-08-18 Rearden, Llc Systems and methods to coordinate transmissions in distributed wireless systems via user clustering
US9819403B2 (en) 2004-04-02 2017-11-14 Rearden, Llc System and method for managing handoff of a client between different distributed-input-distributed-output (DIDO) networks based on detected velocity of the client
US10200094B2 (en) 2004-04-02 2019-02-05 Rearden, Llc Interference management, handoff, power control and link adaptation in distributed-input distributed-output (DIDO) communication systems
US10886979B2 (en) 2004-04-02 2021-01-05 Rearden, Llc System and method for link adaptation in DIDO multicarrier systems
US10985811B2 (en) 2004-04-02 2021-04-20 Rearden, Llc System and method for distributed antenna wireless communications
US8654815B1 (en) 2004-04-02 2014-02-18 Rearden, Llc System and method for distributed antenna wireless communications
US11309943B2 (en) 2004-04-02 2022-04-19 Rearden, Llc System and methods for planned evolution and obsolescence of multiuser spectrum
US8542763B2 (en) 2004-04-02 2013-09-24 Rearden, Llc Systems and methods to coordinate transmissions in distributed wireless systems via user clustering
US10277290B2 (en) 2004-04-02 2019-04-30 Rearden, Llc Systems and methods to exploit areas of coherence in wireless systems
US10425134B2 (en) 2004-04-02 2019-09-24 Rearden, Llc System and methods for planned evolution and obsolescence of multiuser spectrum
US11451275B2 (en) 2004-04-02 2022-09-20 Rearden, Llc System and method for distributed antenna wireless communications
US7885354B2 (en) * 2004-04-02 2011-02-08 Rearden, Llc System and method for enhancing near vertical incidence skywave (“NVIS”) communication using space-time coding
US9826537B2 (en) 2004-04-02 2017-11-21 Rearden, Llc System and method for managing inter-cluster handoff of clients which traverse multiple DIDO clusters
US10187133B2 (en) 2004-04-02 2019-01-22 Rearden, Llc System and method for power control and antenna grouping in a distributed-input-distributed-output (DIDO) network
US9312929B2 (en) 2004-04-02 2016-04-12 Rearden, Llc System and methods to compensate for Doppler effects in multi-user (MU) multiple antenna systems (MAS)
US20050245280A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-03 Ke Liu Apparatus, and associated method, for facilitating closed-loop power control in a communication system utilizing a multiple transmit antenna configuration
US8923785B2 (en) * 2004-05-07 2014-12-30 Qualcomm Incorporated Continuous beamforming for a MIMO-OFDM system
US9685997B2 (en) 2007-08-20 2017-06-20 Rearden, Llc Systems and methods to enhance spatial diversity in distributed-input distributed-output wireless systems
EP2334002A1 (en) * 2004-10-13 2011-06-15 McMASTER UNIVERSITY Operating environment analysis techniques for wireless communication systems
KR20060049146A (ko) * 2004-10-21 2006-05-18 삼성전자주식회사 다중입출력 통신 시스템의 빔 및 전력 할당 방법
JP4589711B2 (ja) 2004-12-14 2010-12-01 富士通株式会社 無線通信システム及び無線通信装置
US7623490B2 (en) * 2004-12-22 2009-11-24 Qualcomm Incorporated Systems and methods that utilize a capacity-based signal-to-noise ratio to predict and improve mobile communication
US7747271B2 (en) * 2005-03-02 2010-06-29 Qualcomm Incorporated Radiated power control for a multi-antenna transmission
WO2006093468A1 (en) * 2005-03-04 2006-09-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transmit power allocation in wireless communication system
US20060234751A1 (en) * 2005-04-19 2006-10-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Power loading method and apparatus for throughput enhancement in MIMO systems
US8416862B2 (en) * 2005-04-21 2013-04-09 Broadcom Corporation Efficient feedback of channel information in a closed loop beamforming wireless communication system
US7466749B2 (en) 2005-05-12 2008-12-16 Qualcomm Incorporated Rate selection with margin sharing
US8358714B2 (en) * 2005-06-16 2013-01-22 Qualcomm Incorporated Coding and modulation for multiple data streams in a communication system
ATE442727T1 (de) 2005-09-29 2009-09-15 Interdigital Tech Corp Einträger-frequenzmultiplex-zugangssystem auf mimo-strahlformungsbasis
US7852951B2 (en) * 2005-09-30 2010-12-14 Intel Corporation Multicarrier receiver for multiple-input multiple-output wireless communication systems and method
CN100349388C (zh) * 2005-10-20 2007-11-14 上海交通大学 多输入多输出系统的最小发射功率自适应调制方法
US7715803B2 (en) * 2005-12-20 2010-05-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods and apparatus for constant-power loading asymmetric antenna configuration
US7697621B2 (en) * 2005-12-22 2010-04-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and system for power loading implementation detection in beamforming systems
US7672400B2 (en) * 2005-12-29 2010-03-02 Celeno Communications (Israel) Ltd. Method of secure WLAN communication
US7751353B2 (en) 2005-12-29 2010-07-06 Celeno Communications (Israel) Ltd. Device, system and method of securing wireless communication
US9071435B2 (en) 2005-12-29 2015-06-30 Celeno Communications Ltd. System and method for tuning transmission parameters in multi-user multiple-input-multiple-output systems with aged and noisy channel estimation
US7656965B2 (en) * 2005-12-29 2010-02-02 Celeno Communications (Israel) Ltd. Method of secure WLAN communication
US20070153760A1 (en) * 2005-12-29 2007-07-05 Nir Shapira Method, apparatus and system of spatial division multiple access communication in a wireless local area network
US20070153934A1 (en) * 2005-12-29 2007-07-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Constant uneven power loading in beamforming systems for high throughput wireless communications
US7881265B2 (en) * 2006-03-15 2011-02-01 Interdigital Technology Corporation Power loading transmit beamforming in MIMO-OFDM wireless communication systems
US8126396B2 (en) * 2006-11-09 2012-02-28 Broadcom Corporation Wireless network that utilizes concurrent interfering transmission and MIMO techniques
CN101379789B (zh) * 2006-12-04 2013-05-29 美国日本电气实验室公司 用于具有受约束输入的上行链路多用户ofdm的方法
US8396502B2 (en) * 2007-07-23 2013-03-12 Alcatel Lucent Power controlling method and corresponding base station
KR101346042B1 (ko) * 2007-07-31 2013-12-31 재단법인서울대학교산학협력재단 다중 입/출력 통신 방법 및 이를 이용한 다중 입/출력 통신시스템
US20090128410A1 (en) * 2007-11-15 2009-05-21 Nokia Corporation Method, apparatus and computer readable medium providing power allocation for beamforming with minimum bler in an MIMO-OFDM system
EP2523362B1 (en) * 2007-12-20 2016-07-27 Sony Corporation Improved transmit power allocation for adaptive multi-carrier multiplexing MIMO systems
US8472967B2 (en) * 2008-02-01 2013-06-25 Qualcomm Incorporated Allocating transmit power among two or more carriers assigned to a wireless communication device
US8345803B2 (en) * 2008-10-02 2013-01-01 Qualcomm Incorporated Optimized finger assignment for improved multicarrier throughput
EP2297907B1 (en) * 2008-07-07 2014-04-09 Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation Parallel packet transmission
FR2935209B1 (fr) * 2008-08-17 2011-02-11 Univ Sud Toulon Var Procede et dispositif de transmission hertzienne simultanee d'un ensemble de messages a partir d'une pluralite d'emetteurs vers une pluralite de recepteurs
US8165076B2 (en) * 2008-09-10 2012-04-24 Industrial Technology Research Institute Resource allocation method for multi-users multiple input multiple output orthogonal frequency division multiplexing system and apparaus thereof
US8738063B1 (en) 2008-10-24 2014-05-27 Sprint Communications Company L.P. Power control based on multi-antenna mode distribution
US8219136B2 (en) * 2009-02-09 2012-07-10 Intel Corporation Techniques to determine transmitter power
KR101530201B1 (ko) 2009-03-03 2015-06-19 삼성전자주식회사 간섭 제어 방법 또는/및 전송 전력 제어 방법을 적용하여 신호를 전송하는 신호 전송 시스템 및 그 방법
US8364193B1 (en) * 2009-05-04 2013-01-29 Sprint Communications Company L.P. Forward link power control
US8094751B2 (en) * 2009-07-28 2012-01-10 Ehsan Nekoui System and method for encoding and decoding of space-time block codes in data communication
US9059749B2 (en) 2009-10-02 2015-06-16 Sharp Kabushiki Kaisha Antenna port mode and transmission mode transitions
US8768397B2 (en) 2009-10-02 2014-07-01 Sharp Kabushiki Kaisha Transmission power control on a wireless communication device for a plurality of regulated bands or component carriers
US8433359B2 (en) * 2009-12-03 2013-04-30 Intel Corporation Uplink power control scheme
US20110223958A1 (en) * 2010-03-10 2011-09-15 Fujitsu Limited System and Method for Implementing Power Distribution
US8934499B1 (en) 2011-02-25 2015-01-13 Sprint Communications Company L.P. Dynamically transferring between multiple-input and multiple-output (MIMO) transmit modes based on a usage level of a wireless access node
US8526380B1 (en) 2011-03-17 2013-09-03 Sprint Communications Company L.P. Dynamic transmission mode selection based on wireless communication device data rate capabilities
CN102740440B (zh) * 2011-04-02 2015-05-06 华为技术有限公司 控制发送功率的方法及设备
WO2012139251A1 (en) * 2011-04-13 2012-10-18 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Method and base station for power allocation in wireless system
US9780928B2 (en) 2011-10-17 2017-10-03 Golba Llc Method and system for providing diversity in a network that utilizes distributed transceivers and array processing
US9438400B2 (en) 2012-05-09 2016-09-06 Sun Patent Trust Transmission device, receiving device, transmission method, and receiving method
US9548805B2 (en) 2012-08-08 2017-01-17 Golba Llc Method and system for optimizing communication in leaky wave distributed transceiver environments
US8868124B2 (en) * 2012-08-30 2014-10-21 Mediatek Singapore Pte. Ltd. Frequency domain equalizer for a beamformed system
US11190947B2 (en) 2014-04-16 2021-11-30 Rearden, Llc Systems and methods for concurrent spectrum usage within actively used spectrum
US10194346B2 (en) 2012-11-26 2019-01-29 Rearden, Llc Systems and methods for exploiting inter-cell multiplexing gain in wireless cellular systems via distributed input distributed output technology
US11189917B2 (en) 2014-04-16 2021-11-30 Rearden, Llc Systems and methods for distributing radioheads
US11050468B2 (en) 2014-04-16 2021-06-29 Rearden, Llc Systems and methods for mitigating interference within actively used spectrum
CN103905162B (zh) * 2012-12-27 2017-06-16 华为技术有限公司 一种系统功率分配方法和设备
US10496775B2 (en) * 2013-01-31 2019-12-03 General Electric Company Method and system for use in dynamically configuring data acquisition systems
US10488535B2 (en) 2013-03-12 2019-11-26 Rearden, Llc Apparatus and method for capturing still images and video using diffraction coded imaging techniques
US10164698B2 (en) 2013-03-12 2018-12-25 Rearden, Llc Systems and methods for exploiting inter-cell multiplexing gain in wireless cellular systems via distributed input distributed output technology
US9923657B2 (en) 2013-03-12 2018-03-20 Rearden, Llc Systems and methods for exploiting inter-cell multiplexing gain in wireless cellular systems via distributed input distributed output technology
US9973246B2 (en) 2013-03-12 2018-05-15 Rearden, Llc Systems and methods for exploiting inter-cell multiplexing gain in wireless cellular systems via distributed input distributed output technology
WO2013185150A1 (en) 2013-03-14 2013-12-12 Massachusetts Institute Of Technology Method and apparatus for smart adaptive dynamic range multiuser detection radio receiver
US10547358B2 (en) 2013-03-15 2020-01-28 Rearden, Llc Systems and methods for radio frequency calibration exploiting channel reciprocity in distributed input distributed output wireless communications
CN104185265B (zh) * 2013-05-21 2018-03-20 电信科学技术研究院 一种功率分配方法及装置
US11290162B2 (en) 2014-04-16 2022-03-29 Rearden, Llc Systems and methods for mitigating interference within actively used spectrum
CN104065403B (zh) * 2014-05-30 2017-05-03 浙江大学 高能效大规模天线系统中下行链路关键参数的设计方法
US10299281B2 (en) * 2014-06-16 2019-05-21 Massachusetts Institute Of Technology Cognitive radio method and apparatus for achieving ad hoc interference multiple access wireless communication
EP2966475B1 (en) * 2014-07-09 2016-05-25 Softkinetic Sensors N.V. A method for binning time-of-flight data
WO2016114844A2 (en) * 2014-11-03 2016-07-21 Massachusetts Institute Of Technology Method and apparatus for message fractionation and physical layer channel assignment for multiuser detection-enabled wireless communication among adaptive interference
US10306487B1 (en) * 2016-06-23 2019-05-28 CSC Holdings, LLC Operational parameter allocation in a wireless access point
US10321332B2 (en) 2017-05-30 2019-06-11 Movandi Corporation Non-line-of-sight (NLOS) coverage for millimeter wave communication
CN110419171A (zh) * 2017-06-02 2019-11-05 华为技术有限公司 处理设备、发送设备及其方法
US10484078B2 (en) 2017-07-11 2019-11-19 Movandi Corporation Reconfigurable and modular active repeater device
US10348371B2 (en) 2017-12-07 2019-07-09 Movandi Corporation Optimized multi-beam antenna array network with an extended radio frequency range
US10090887B1 (en) 2017-12-08 2018-10-02 Movandi Corporation Controlled power transmission in radio frequency (RF) device network
US10862559B2 (en) 2017-12-08 2020-12-08 Movandi Corporation Signal cancellation in radio frequency (RF) device network
US11088457B2 (en) 2018-02-26 2021-08-10 Silicon Valley Bank Waveguide antenna element based beam forming phased array antenna system for millimeter wave communication
US10637159B2 (en) 2018-02-26 2020-04-28 Movandi Corporation Waveguide antenna element-based beam forming phased array antenna system for millimeter wave communication
GB2571769B (en) * 2018-03-08 2020-09-30 Tcl Communication Ltd Network control
US10727911B2 (en) * 2018-08-20 2020-07-28 Nokia Solutions And Networks Oy Beamforming in MIMO radio networks
US11101922B1 (en) * 2020-05-26 2021-08-24 Semiconductor Components Industries, Llc Stream-based power allocation in multi-stream transmissions
CN113709879B (zh) * 2021-08-23 2023-11-24 东南大学 一种基于高能效信息传输的二维资源分配方法
CN114209325B (zh) * 2021-12-23 2023-06-23 东风柳州汽车有限公司 驾驶员疲劳行为监控方法、装置、设备及存储介质
CN114745067B (zh) * 2022-04-06 2023-07-18 中国科学技术大学 一种快速的nc-ofdm通信资源分配方法

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1730801A (en) 1927-11-01 1929-10-08 Warren S D Co Method of treating molds
JP2550720B2 (ja) 1989-08-28 1996-11-06 松下電工株式会社 イオンビームアシスト蒸着方法
SG66285A1 (en) * 1993-04-29 1999-07-20 Ericsson Inc Use of diversity transmission to relax adjacent channel requirements in mobile telephone systems
US6101399A (en) * 1995-02-22 2000-08-08 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Jr. University Adaptive beam forming for transmitter operation in a wireless communication system
KR0155818B1 (ko) * 1995-04-29 1998-11-16 김광호 다중 반송파 전송시스템에서 적응형 전력 분배 방법 및 장치
US5842113A (en) * 1996-04-10 1998-11-24 Lucent Technologies Inc. Method and apparatus for controlling power in a forward link of a CDMA telecommunications system
US5924015A (en) 1996-04-30 1999-07-13 Trw Inc Power control method and apparatus for satellite based telecommunications system
CA2302289C (en) * 1996-08-29 2005-11-08 Gregory G. Raleigh Spatio-temporal processing for communication
AU4896697A (en) * 1996-10-18 1998-05-15 Watkins-Johnson Company Wireless communication network using time-varying vector channel equalization for adaptive spatial equalization
FR2761838B1 (fr) 1997-04-03 1999-04-30 Alsthom Cge Alcatel Procede de controle de la puissance d'emission de terminaux dans un reseau cellulaire de type cdma, station de base et controleur de stations de base mettant en oeuvre ce procede
SE521614C2 (sv) * 1997-08-28 2003-11-18 Ericsson Telefon Ab L M Metod och apparat för radioeffektallokering och fördelning
US6058105A (en) * 1997-09-26 2000-05-02 Lucent Technologies Inc. Multiple antenna communication system and method thereof
US6108323A (en) 1997-11-26 2000-08-22 Nokia Mobile Phones Limited Method and system for operating a CDMA cellular system having beamforming antennas
EP0930752A3 (en) * 1998-01-14 1999-10-20 Motorola, Inc. Method for allocating data and power in a discrete multitone communication system
JP3082756B2 (ja) * 1998-02-27 2000-08-28 日本電気株式会社 マルチキャリア伝送システム及びその方法
JP3319422B2 (ja) * 1998-05-08 2002-09-03 日本電気株式会社 マルチキャリア伝送システム、マルチキャリア伝送方法
JP3191802B2 (ja) * 1999-06-17 2001-07-23 三菱電機株式会社 通信装置および通信方法
US6888809B1 (en) * 2000-01-13 2005-05-03 Lucent Technologies Inc. Space-time processing for multiple-input, multiple-output, wireless systems
JP2001217774A (ja) * 2000-02-01 2001-08-10 Oki Electric Ind Co Ltd Cdma移動体通信システムにおける基地局の総送信電力制御方法および基地局装置
US20010031016A1 (en) 2000-03-14 2001-10-18 Ernest Seagraves Enhanced bitloading for multicarrier communication channel
US6473467B1 (en) * 2000-03-22 2002-10-29 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for measuring reporting channel state information in a high efficiency, high performance communications system
US6442214B1 (en) * 2000-05-19 2002-08-27 Iospan Wireless, Inc. Diversity transmitter based on linear transform processing of transmitted information
US7068628B2 (en) * 2000-05-22 2006-06-27 At&T Corp. MIMO OFDM system
US6718184B1 (en) * 2000-09-28 2004-04-06 Lucent Technologies Inc. Method and system for adaptive signal processing for an antenna array
US6771706B2 (en) * 2001-03-23 2004-08-03 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for utilizing channel state information in a wireless communication system
US6785341B2 (en) * 2001-05-11 2004-08-31 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for processing data in a multiple-input multiple-output (MIMO) communication system utilizing channel state information
US6956907B2 (en) * 2001-10-15 2005-10-18 Qualcomm, Incorporated Method and apparatus for determining power allocation in a MIMO communication system
US20030125040A1 (en) 2001-11-06 2003-07-03 Walton Jay R. Multiple-access multiple-input multiple-output (MIMO) communication system
US8018903B2 (en) * 2001-11-21 2011-09-13 Texas Instruments Incorporated Closed-loop transmit diversity scheme in frequency selective multipath channels
US6760388B2 (en) * 2001-12-07 2004-07-06 Qualcomm Incorporated Time-domain transmit and receive processing with channel eigen-mode decomposition for MIMO systems
US7020482B2 (en) * 2002-01-23 2006-03-28 Qualcomm Incorporated Reallocation of excess power for full channel-state information (CSI) multiple-input, multiple-output (MIMO) systems
JP5308083B2 (ja) 2008-02-29 2013-10-09 三菱重工業株式会社 排ガス処理触媒の再生方法及びこの方法を使用した排ガス処理触媒

Also Published As

Publication number Publication date
MXPA04007174A (es) 2004-10-29
CN100448176C (zh) 2008-12-31
TW200410514A (en) 2004-06-16
EP1871012B1 (en) 2012-03-07
EP2230869A3 (en) 2012-08-29
JP2011125040A (ja) 2011-06-23
US20030139196A1 (en) 2003-07-24
HK1078187A1 (en) 2006-03-03
CN1643808A (zh) 2005-07-20
ATE548877T1 (de) 2012-03-15
US20060116155A1 (en) 2006-06-01
US7020482B2 (en) 2006-03-28
KR101008861B1 (ko) 2011-01-19
DE60316663D1 (de) 2007-11-15
KR20040075367A (ko) 2004-08-27
TW200931845A (en) 2009-07-16
ES2292940T3 (es) 2008-03-16
KR101009303B1 (ko) 2011-01-18
DE60316663T2 (de) 2008-07-17
BR0307054A (pt) 2005-09-06
EP1871012A1 (en) 2007-12-26
WO2003063384A1 (en) 2003-07-31
EP1468505A1 (en) 2004-10-20
CA2473917A1 (en) 2003-07-31
JP2006504287A (ja) 2006-02-02
JP2014140168A (ja) 2014-07-31
US8078211B2 (en) 2011-12-13
EP2230869A2 (en) 2010-09-22
KR20100010517A (ko) 2010-02-01
EP1468505B1 (en) 2007-10-03
TWI337471B (en) 2011-02-11
ATE375034T1 (de) 2007-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5788180B2 (ja) チャネル状態情報(csi)多入力多出力(mimo)システムのための余剰電力の再分配
CN100438370C (zh) 多个传输模式的多输入、多输出(mimo)系统
US8194770B2 (en) Coded MIMO systems with selective channel inversion applied per eigenmode
US7889758B2 (en) Method for allocating subchannel in wireless network
JP2011024233A (ja) 広帯域mimo/misoシステムのためのビーム−ステアリング及びビーム−フォーミング
CN1805302A (zh) 发送功率、速率控制方法及实现所述方法的装置
AU2003209334A1 (en) Reallocation of excess power for full channel-state information (CSI) multiple-input, multiple-output (MIMO) systems

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140124

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140204

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20140320

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20150217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5788180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees