JP5786490B2 - 試験測定装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、試験測定装置及び方法に関し、特に、入力信号の時間領域データの所望部分のみから周波数スペクトラム表示を生成する試験測定装置及び方法に関する。
米国オレゴン州ビーバートンのテクトロニクス社によるRSA6100やRSA3400ファミリーのようなリアル・タイム・スペクトラム・アナライザは、RF信号にトリガをかけて、リアルタイムでRF信号を捕捉(キャプチャ)し、分析する。これら試験測定装置は、つなぎ目なく(シームレスに)RF信号を捕捉するので、従来の掃引型スペクトラム・アナライザやベクトル・シグナル・アナライザと異なり、リアルタイム(実時間)帯域幅などと呼ばれる特定帯域幅内であればデータの欠落がない。
米国テクトロニクス社のリアルタイム・スペクトラム・アナライザは、「デジタル・フォスファ(Digital Phosphor:デジタル的に蛍光(フォスファ)管のような発光表示を実現する技術)」又は「DPX(登録商標)」と呼ばれる技術を用いて、「DPXスペクトラム」と呼ばれる表示を生成する。DPXスペクトラムは、入力信号をデジタル化してデジタル・データの連続的なストリームを生成し、そのデジタル・データをリアルタイムで周波数スペクトラムの連続するデータに変換し、そしてデータ・ベースに周波数スペクトラムを累積(accumulate:蓄積)することによって形成される。データ・ベースは、測定期間中において、入力信号が振幅中又は電力対周波数空間中の特定位置を占めた時間のパーセントの正確な測定値も提供する。これは、「DPX Density(密度)」とも呼んでいる。DPXによるアクイジション(信号取込み)及び表示技術は、従来のスペクトラム・アナライザやベクトル・シグナル・アナライザでは完全に取り逃がしてしまう短い期間の事象や希な事象のような信号の細部を明らかにする。DPXのもっと詳細な情報については、「http://www.tek.com/」から入手可能なテクトロニクス文書番号37W-19638「DPX Acquisition Technology for Spectrum Analyzers Fundamentals(対応日本語版:文書番号37Z-19638「リアルタイム・スペクトラム・アナライザにおけるDPX技術の基礎」)」を参照されたい。
テクトロニクス文書番号37W-19638「DPX Acquisition Technology for Spectrum Analyzers Fundamentals」、http://www.tek.com/(対応日本語版:文書番号37Z-19638「リアルタイム・スペクトラム・アナライザにおけるDPX技術の基礎」http://www.tek.com/ja/)
場合によっては、ユーザはパルスRF信号のDPXスペクトラムを観測したいかもしれない。悪いことに、DPXスペクトラムは図1に示すように現れることも多い。このとき、パルスRF信号105は、疑似(phantom)トレース110及びノイズ・フロア・トレース115で覆われて見えにくくなっている。複数のノイズ・フロア・トレース115は、RFパルスが存在しなかった期間に対応している。複数の疑似トレース110は、RFパスルがDPX処理と同期していないという事実の結果であり、周波数スペクトラムがRFパルスの立ち上がり又は立ち下がりエッジを表すデジタル・データの部分に基づいて時々生成されているということである。こうした非連続の時間領域波形が周波数領域に変換されると、近隣の周波数ビンに入力信号がエネルギーを保有しているかのように現れる。この効果は、「スペクトラム拡散(spectral spreading)」又は「スペクトラム漏れ(spectral leakage)」と呼ばれる。リアルタイム・スペクトラム・アナライザは、スペクトラム拡散を軽減するために時間的なウィンドウ関数処理を行うが、時間ウィンドウ関数処理でも全ての場合にスペクトラム拡散を防ぐことはできない。
本発明の発明者は、RFパルスにおいてスペクトラム拡散を防ぐのであれば、例えば、RFパルスが完全にオンのときだけ、リアルタイム・スペクトラム・アナライザが周波数スペクトラムをデータ・ベースに蓄積できるようにする必要があると考えた。そこで、本発明の実施形態では、ゲート信号に応じて、入力信号を表すデジタル・データを周波数スペクトラムの連続データに変換し、周波数スペクトラムをビットマップ・データベースに蓄積する試験測定装置を提供する。実施形態によっては、ゲート信号は、入力信号の瞬間的な電力(瞬時電力)が電力閾値を破った時に生成される。
本発明は、その第1の観点によれば、入力信号をデジタル・データの連続するストリームに変換するアナログ・デジタル変換回路と、ゲート信号に応じて、上記デジタル・データを周波数スペクトラムのシリーズに変換し、上記周波数スペクトラムをデータベースに蓄積させることによって上記デジタル・データをリアルタイムで処理するプロセッサとを具える試験測定装置である。
本発明の第2の観点は、第1観点の試験測定装置において、上記ゲート信号がアサートされているときに、上記プロセッサが上記周波数スペクトラムを上記データベースに蓄積させることを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1観点の試験測定装置において、上記ゲート信号がアサートされていないときに、上記プロセッサが上記周波数スペクトラムを上記データベースに蓄積させることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第1観点の試験測定装置において、上記ゲート信号が外部で生成されて、試験測定装置に入力されることを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第1観点の試験測定装置において、上記ゲート信号が試験測定装置の内部で生成されることを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第5観点の試験測定装置において、上記入力信号の瞬時電力が電力閾値を破ったときに、上記プロセッサが上記ゲート信号を生成することを特徴とする。このとき、入力信号の瞬時電力は、デジタル・データ(時間領域データ)から計算される。
本発明の第7の観点は、第6観点の試験測定装置において、任意の周波数帯域内の上記入力信号の瞬時電力が電力閾値を破ったときに、上記プロセッサが上記ゲート信号を生成することを特徴とする。このとき、入力信号の瞬時電力は、デジタル・データ(時間領域データ)から計算される。
本発明の第8の観点は、第6観点の試験測定装置において、上記デジタル・データに基いて上記プロセッサが上記電力閾値を自動的に決定することを特徴とする
本発明の第9の観点は、第4観点の試験測定装置において、ゲート信号のタイミングを調整可能なことを特徴とする。
本発明の第10の観点は、第5観点の試験測定装置において、ゲート信号のタイミングを調整可能なことを特徴とする。
本発明の第11の観点は、試験測定方法であって、入力信号をデジタル・データの連続するストリームに変換するステップと、ゲート信号に応じて、上記デジタル・データを周波数スペクトラムのシリーズに変換し、上記周波数スペクトラムをデータベースに蓄積することによって上記デジタル・データをリアルタイムで処理するステップとを具えている。
本発明の第12の観点は、第11観点の試験測定方法において、上記ゲート信号がアサートされているときに、上記周波数スペクトラムを上記データベースに蓄積することを特徴とする。
本発明の第13の観点は、第11観点の試験測定方法において、上記ゲート信号がアサートされていないときに、上記周波数スペクトラムを上記データベースに蓄積することを特徴とする。
本発明の第14の観点は、第11観点の試験測定方法において、上記入力信号の瞬時電力が電力閾値を破ったときに、上記ゲート信号が生成されることを特徴とする。このとき、入力信号の瞬時電力は、デジタル・データ(時間領域データ)から計算される。
本発明の第15の観点は、第14観点の試験測定方法において、任意の周波数帯域内の上記入力信号の瞬時電力が電力閾値を破ったときに、上記ゲート信号が生成されることを特徴とする。このとき、入力信号の瞬時電力は、デジタル・データ(時間領域データ)から計算される。
本発明の第16の観点は、第14観点の試験測定方法において、上記デジタル・データに基いて上記電力閾値が自動的に決定されることを特徴とする。
本発明の第17の観点は、第14観点の試験測定方法において、ゲート信号のタイミングを調整可能なことを特徴とする。
本発明の目的、効果及び他の新規な点は、以下の詳細な説明を添付の特許請求の範囲及び図面とともに読むことによって明らかとなろう。
図1は、従来のDPXスペクトラムによる表示を示す図である。 図2は、従来のリアルタイム・スペクトラム・アナライザのハイレベル・ブロック図である。 図3は、従来のビットマップ・データベースを生成するのに、デジタル・データがどのように処理されるかを示す図である。 図4は、周波数スペクトラムがビットマップ・データベース中にどのように蓄積されるかを示す図である。 図5は、本発明の第1実施形態に従ってビットマップ・データベースを生成するのに、デジタル・データがどのように処理されるかを示す図である。 図6は、本発明の第2実施形態に従ってビットマップ・データベースを生成するのに、デジタル・データがどのように処理されるかを示す図である。 図7は、本発明に従って生成されるDPXスペクトラムの表示を示した図である。 図8は、入力信号が異なるパルス幅の連続するRFパルスから構成されるとき、図6に示す実施形態が、どのようにして正しくゲート信号を生成するかを示す図である。 図9は、本発明の第3実施形態に従ってビットマップ・データベースを生成するのに、デジタル・データがどのように処理されるかを示す図である。 図10は、本発明の第4実施形態に従ってビットマップ・データベースを生成するのに、デジタル・データがどのように処理されるかを示す図である。
図2を参照すると、リアルタイム・スペクトラム・アナライザ200は、無線周波数(RF)入力信号を受けて、オプションで、ミキサ205、局部発信器(LO)210及びフィルタ215を用いて入力信号をダウン・コンバートして中間周波数(IF)信号を生成する。アナログ・デジタル変換回路(ADC)220は、IF信号をデジタル化してIF信号を表すデジタル・データ(時間領域データ)の連続ストリームを生成する。デジタル・データは、2つのパスで処理される。第1パスでは、デジタル・データはプロセッサ225に入力され、これはデジタル・データをリアルタイムで分析する。第2パスでは、デジタル・データはメモリ235(これは、実施形態によっては、循環バッファを有していても良い)に入力され、また、トリガ検出回路240にも入力されて、これはデジタル・データをリアルタイムで処理し、処理データをユーザが特定したトリガ基準に対して比較する。処理されたデジタル・データがトリガ基準を満たすと、トリガ検出回路240はトリガ信号を生成し、これによってメモリ235はデジタル・データを1つのブロックとして蓄積する。蓄積したデジタル・データについて、プロセッサ225は、後から各種の分析を行うことができ、デジタル・データを蓄積した後なので、第2パスにおけるこの分析処理はリアルタイムである必要はない。プロセッサ225で処理された後、デジタル・データは、表示デバイス230上に表示されるか、記録デバイス(図示せず)に蓄積されるようにしても良い。
図3を参照すると、プロセッサ225は、DPX処理を提供するため、デジタル・データの連続するストリームをリアルタイムで処理する。この処理では、ウィンドウ関数(窓関数)処理305を用いてデジタル・データの時間セグメントに、時間に関してウィンドウ関数処理(windowing:窓をかける)をすることによって時間ウィンドウ関数処理された時間セグメントのデータ・シリーズを生成し、これら時間ウィンドウ関数処理された時間セグメントのデータ・シリーズを高速フーリエ変換(FFT)、チャープZ変換などのような周波数変換310を用いて周波数スペクトラム(周波数領域データ)のデータ・シリーズに変換し、そして、アキュムレータ315を用いてビットマップ・データベースと呼ばれるデータ構造に周波数スペクトラムを蓄積(accumulate:累積、積算)する。アキュムレータ315は、周波数スペクトラムを種々の方法で蓄積する。図4に示す1実施形態では、各周波数スペクトラム405は、ラスタライズされて、「ラスタライズ・スペクトラム」410が生成される。1つのラスタライズ・スペクトラムは、複数の行(横列)と列(縦列)に並べたセルの配列から構成され、各行は特定の振幅値又は電力値を表し、各列は特定の周波数値を表す。各セルの値は、「1」又は「0」であり、1は「ヒット(hit)」とも呼ばれ、測定期間中に周波数対振幅(又は電力)空間における特定位置に入力信号が存在したことを示す一方、0(黒のセルとして描かれる)は入力信号が存在しなかったことを示す。ラスタライズ・スペクトラムのセルに対応する値は、一緒に合算されてビットマップ・データベース415を形成し、続いて、ビットマップ・データベース415の各セルの値は、ラスタライズ・スペクトラム410の総数で割り算されるので、これは、ラスタライズ・スペクトラム410の総数で割り算された測定期間中の総ヒット数を示す。これは、つまり、等価的に、ある測定期間中に周波数対振幅(又は電力)空間における特定位置を入力信号が占めた時間のパーセントを示すもので、これを「DPX Density」又は単に「密度(density)」と呼ぶ。ラスタライズ・スペクトラム410及びビットマップ・データベース415は、簡単のため、10個の行と11個の列を有するものとして描いているが、実際の実施形態では、ラスタライズ・スペクトラム410及びビットマップ・データベース415が数百の行及び列を有していてもよいことが理解されよう。ビットマップ・データベース415は、本質的に3次元ヒストグラムであり、x軸が周波数、y軸が振幅又は電力、そしてz軸が密度である。ビットマップ・データベース415を、各セルの密度(信号密度)に応じて色分けした画素を用いて表示デバイス230上に表示しても良い。これに代えて、ビットマップ・データベース415を記録デバイス(図示せず)に蓄積するようにしても良い。
本発明の実施形態によっては、アキュムレータは、ゲート信号がアサートされた(アクティブ状態になった)ときだけ、つまり、ゲート信号が論理1を示したときだけ、周波数スペクトラムをビットマップ・データベースに蓄積(累積)する。この機能は、種々のやり方で実現しても良い。例えば、図5に示すように、ゲート信号は、ウィンドウ関数処理ブロック505のイネーブル入力端子に加えられ、これによってウィンドウ関数処理ブロック505は、時間的に限定された(ゲートされた)時間セグメントだけを周波数変換処理ブロック510に通し、そのため、周波数変換処理ブロック510は、ゲート信号がアサートされたときだけ、周波数スペクトラムをアキュムレータ515に通す。ゲート信号がアサートされていないとき(つまり、ゲート信号が論理0を示しているとき)、ウィンドウ関数処理ブロック505は、時間的に限定された(ゲートされた)時間セグメントを周波数変換処理ブロック510に通さないので、周波数変換処理ブロック510も周波数スペクトラムをアキュムレータ515に通すことがない。上述に代えて、ゲート信号を周波数変換処理ブロック510又はアキュムレータ515のイネーブル入力端子に加えて、等価な結果を得るようにしても良い。
実施形態によっては、ゲート信号を外部で生成し、リアルタイム・スペクトラム・アナライザ200に入力するようにしても良い。例えば、ゲート信号を、別の試験測定装置で生成しても良い。別の実施形態としては、ゲート信号をリアルタイム・スペクトラム・アナライザ200内部で生成しても良い。
実施形態によっては、プロセッサ225は、被試験信号の瞬間的な電力(瞬時電力)がユーザ指定の電力閾値を破ったときに、ゲート信号を生成する。この機能は、種々のやり方で実現されても良い。1つの例が図6に示され、これは電力計算処理ブロック620が、デジタル・データの瞬時電力を計算し、比較処理ブロック625が、ユーザ指定電力閾値に対して瞬時電力を比較し、計算した瞬時電力がユーザ指定電力閾値を破ったらゲート信号を生成する。ここで閾値を「破る」とは、ユーザ指定した選択に応じて、閾値を「超える」又は「下回る」ということを意味する。図6に示す実施形態は、RFパルスを測定するのに特に効果的である。例えば、もしユーザが電力閾値をRFパルスのピーク値のわずかに下に設定し、「破る」が「超える」ことを意味するとして、その場合にのみゲート信号が生成されるとすると、アキュムレータ615は、RFパルスの瞬時電力が閾値を超えるときだけ、つまり、RFパルスが完全にオンであるときだけ、周波数スペクトラムを蓄積する。言い換えると、アキュムレータ615は、RFパルスが、オンに切り換わる期間、オフに切り換わる期間、又は、存在していない期間においては周波数スペクトラムを全く蓄積せず、そのため、得られるDPXスペクトラムは、図7に示すようにスペクトラム拡散による悪影響を受けることがない。スペクトラム拡散がないことによって、ユーザは、RFパルス705が存在しているときの間欠的な異常やその他の異常な振る舞いをより簡単に識別できるようになる。
重要なことは、図6に示す実施形態は、異なる幅の連続するRFパルスから構成される入力信号にでさえ、ゲート信号を正しく生成することである。例えば、図8に示す場合(時間領域で入力信号を示している)を考えると、入力信号は複数のRFパルス805、810及び815から構成され、各RFパルスのパルス幅が異なっている。もし電力閾値820が、これらRFパルスのピーク値のわずかに下に設定され、ゲート信号が生成されると、アキュムレータ615は、RFパルス805、810及び815が完全にオンである期間に対応する期間1、期間2及び期間3の間に周波数スペクトラムを蓄積する。即ち、入力信号の時間領域データの特定部分(ここではゲート信号を用いて特定された部分)のみから生成された周波数スペクトラムを蓄積する。従来のスペクトラム・アナライザでは、こうしたデータのアクイジョンができないことが理解されよう。
別の実施形態では、ゲート信号がアサートされていないときにだけ、アキュムレータが周波数スペクトラムをビットマップ・データベースに蓄積する。この実施形態もRFパルスを測定するのに特に効果的である。例えば、もしユーザが電力閾値をRFパルスの電力がオフの位置よりわずかに上に設定し、「破る」が「超える」を意味するとすると、アキュムレータは、入力信号の瞬時電力が閾値レベルより下のときだけ、つまり、RFパルスが完全にオフのときだけ、周波数スペクトラムを蓄積する。このように、ユーザが、RFパルスが存在しないときだけ入力信号を観測するようにしても良い。
さて、図9を参照すると、実施形態によっては、電力計算処理ブロック920に入力されるデジタル・データは、最初にユーザ指定の特性を有するフィルタ処理ブロック930でフィルタされる。このようなやり方により、ゲート信号は、ユーザ指定周波数帯域内の入力信号の瞬時電力がユーザ指定電力閾値を破った時に生成される。このフィルタ処理ブロックは、ローパス・フィルタ、ハイパス・フィルタ、バンドパス・フィルタ、帯域阻止フィルタなどを含むどのような種類のフィルタもあり得る。フィルタ処理ブロック930は、種々のやり方で実現されても良い。実施形態によっては、フィルタ処理ブロック930は、有限インパルス応答(FIR)フィルタのような離散時間フィルタとして実現されても良い。別の実施形態では、フィルタ930は、デジタル・データを周波数スペクトラムに変換し、周波数スペクトラムにフィルタ関数をかけ算し、これを時間領域に戻して、得られた波形をフィルタされたデジタル・データとして通過させることによって、デジタル・データをフィルタする。その他の実施形態では、フィルタ処理ブロック930は、デジタル・データを周波数スペクトラムに変換し、その周波数スペクトラムをフィルタされたデジタル・データとして通過させる。この場合、電力計算処理ブロック920は、周波数スペクトラムの各周波数ビンの周波数領域電力を計算し、比較処理ブロック925は、1つ以上の周波数ビンの周波数領域電力がユーザ指定の電力閾値を破っているときに、ゲート信号を生成する。本発明の要旨と範囲から離れることなく、実質的に同様の機能を実現する多数の他の方法があることが理解されよう。
実施形態によっては、ゲート信号のタイミングをユーザが調整するようにしても良い。この機能は、種々のやり方で実現されて良い。図10は一例を示し、これは比較処理ブロック1025の出力信号が、アキュムレータ1015に入力される前に、パルス発生ロジック1030に入力される。比較処理ブロック1025は1つのエッジを生成し、パルス発生ロジック1030は1つのパルスを生成し、これによって、アキュムレータ1015は、パルスがアサートであるときに周波数スペクトラムを蓄積する。実施形態によっては、パルス幅をユーザが指定しても良い。別の実施形態では、パルス発生ロジック1030が、ユーザ指定の遅延の後、パルスを生成する。また、ある実施形態では、パルス発生ロジック1030は、比較処理ブロック1025の出力信号の立ち上がりエッジに応答してパルスを生成する。別の実施形態では、パルス発生ロジック1030は、比較処理ブロック1025の出力信号の立ち下がりエッジに応答してパルスを生成する。これら種々のユーザ指定パラメータを用いて、ユーザはパルスRF信号の種々の側面を観測できる。例えば、ユーザは、RFパルスの実際の幅に関係なく、各RFパルスの立ち上がりエッジの後の10マイクロ秒の長さの時間的な区間(time window)を観測してもよい。他の例としては、各RFパルスの立ち下がりエッジの後の5マイクロ秒から始まる100マイクロ秒の長さの時間的な区間を観測してもよい。パルス発生ロジックは、ゲート信号が外部で生成されて、リアルタイム・スペクトラム・アナライザ200に入力される場合においても利用できることが理解されよう。
実施形態によっては、プロセッサ225が入力信号中のRFパルスのピーク電力を自動的に決定し、その値に基いて電力閾値を設定する。プロセッサ225は、計算された瞬時電力の最大値を検出することによって、RFパルスのピーク電力を決定できる。
種々の実施形態を説明してきたが、本発明の要旨と範囲から離れることなく、異なる成果が得られるように、上述した実施形態に種々の変更を行ってもよいことが理解されよう。例えば、ある実施形態では、ゲート信号の状態に関係なく、デジタル・データの連続するストリームをN個(Nは整数)の連続するデジタル・データ値毎に異なる時間セグメントにグループ化することによって、複数の時間セグメントの連続するシリーズに変換しても良い。例えば、ゲート信号の状態に関係なく、デジタル・データの連続するストリームを、1024個の連続するデジタル・データ値毎に異なる時間セグメントにグループ化することで、複数の時間セグメントの連続するシリーズに変換しても良い。別の実施形態では、ゲート信号がアサートされる度に時間セグメントの新しいシリーズを開始し、これによって、時間セグメントを入力信号に同期させる。例えば、ゲート信号がアサートされた後、最初の1024個のデジタル・データ値が最初の時間セグメントを構成し、2番目の1024個のデジタル・データ値が第2の時間セグメントを構成する、などである。ある実施形態では、アキュムレータは、対応する時間セグメントが開始するときにゲート信号がアサートされていて、対応する時間セグメントが終了するときにもゲート信号が引き続きアサートされているときにだけ、周波数スペクトラムを蓄積する。他の実施形態では、アキュムレータは、ゲート信号がアサートされていれば、時間セグメントがある間はいつでも周波数スペクトラムを蓄積する。ある実施形態では、ウィンドウ関数処理ブロックに入力されたデジタル・データを遅延要素(図示せず)で遅延することで、フィルタ処理ブロック、電力計算処理ブロック、比較処理ブロックなどの他の処理ブロックを通すことで生じる遅延を補償する(タイミイングを合わせる)ようにしても良い。
種々の実施形態としては、プロセッサ225は、ハードウェア、ソフトウェア、又は、これらの組合せで実現されても良く、これには汎用のマイクロプロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などを含んでも良い。即ち、各処理ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又は、これらの組合せで実現されても良い。
種々のパラメータは、ユーザが指定すると説明してきた。しかし、種々の実施形態としては、これらパラメータを、プロセッサ225が自動で定めても良いし、規格に従って定義するようにしても良い。
上述から理解されるように、本発明は試験測定装置の分野において、大きな進歩を提供する。例えば、RFパルスが完全にオンのときの時間領域データだけから周波数スペクトラムを生成すれば、スペクトラム拡散やノイズ・フロアを低減した周波数スペクトラム表示を生成できる。説明の都合上、具体的な実施形態を図示及び説明してきたが、本発明の要旨と範囲から離れることなく、種々の変更が可能なことが理解されるであろう。
500 プロセッサによるDPX(デジタル・フォスファ)処理
505 ウィンドウ関数処理ブロック
510 FFT処理ブロック
515 アキュムレータ処理ブロック
600 プロセッサによるDPX処理
605 ウィンドウ関数処理ブロック
610 FFT処理ブロック
615 アキュムレータ処理ブロック
620 電力計算処理ブロック
625 比較処理ブロック
900 プロセッサによるDPX処理
905 ウィンドウ関数処理ブロック
910 FFT処理ブロック
915 アキュムレータ処理ブロック
920 電力計算処理ブロック
925 比較処理ブロック
930 フィルタ処理ブロック
1000 プロセッサによるDPX処理
1005 ウィンドウ関数処理ブロック
1010 FFT処理ブロック
1015 アキュムレータ処理ブロック
1020 電力計算処理ブロック
1025 比較処理ブロック
1030 パルス発生ロジック処理ブロック

Claims (3)

  1. 入力信号をデジタル・データの連続するストリームに変換するアナログ・デジタル変換回路と、
    上記デジタル・データの複数の時間セグメントに対してウィンドウ関数処理して時間ウィンドウ関数処理済み時間セグメントのシリーズを生成し、
    周波数変換を用いて上記時間ウィンドウ関数処理済み時間セグメントの上記シリーズを周波数スペクトラムのシリーズに変換し、
    上記入力信号が任意に制御可能な電力閾値を破ったことを示すゲート信号に応じて、上記周波数スペクトラムをデータベースに蓄積させることによって、上記デジタル・データをリアルタイムで処理するプロセッサと
    を具える試験測定装置。
  2. 上記入力信号の瞬時電力が上記電力閾値を破ったときに、上記プロセッサが上記ゲート信号を生成することを特徴とする請求項1記載の試験測定装置。
  3. 入力信号をデジタル・データの連続するストリームに変換するステップと、
    上記デジタル・データの複数の時間セグメントに対してウィンドウ関数処理して、時間ウィンドウ関数処理済み時間セグメントのシリーズを生成し、
    周波数変換を用いて上記時間ウィンドウ関数処理済み時間セグメントの上記シリーズを周波数スペクトラムのシリーズに変換し、
    上記入力信号が任意に制御可能な電力閾値を破ったことを示すゲート信号に応じて、上記周波数スペクトラムをデータベースに蓄積させることによって、上記デジタル・データをリアルタイムで処理するステップと
    を具える試験測定方法。
JP2011142533A 2010-06-29 2011-06-28 試験測定装置及び方法 Active JP5786490B2 (ja)

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