JP5755290B2 - 眼科撮像装置及び眼科撮像装置の制御方法 - Google Patents
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被検眼を照明する照明手段と、
前記照明手段により照明された前記被検眼からの戻り光を撮像手段に合焦するための合焦手段と、
前記合焦手段を光路に沿って移動する移動手段と、
前記被検眼の撮影と同期して、観察用の光で照明された前記被検眼からの第1の戻り光の波長と撮影用の光で照明された前記被検眼からの第2の戻り光の波長との波長差によって生じる光路長差に対応する移動量であって、前記被検眼の自発蛍光撮影を行う場合と前記被検眼の前記自発蛍光撮影以外の撮影を行う場合とで異なる前記移動量、前記合焦手段を光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御する制御手段と、を有する。
被検眼を照明する照明手段と、前記照明手段により照明された前記被検眼からの戻り光を撮像手段に合焦するための合焦手段と、前記合焦手段を光路に沿って移動する移動手段と、を有する眼科撮像装置の制御方法であって、
前記被検眼の撮影と同期して、観察用の光で照明された前記被検眼からの第1の戻り光の波長と撮影用の光で照明された前記被検眼からの第2の戻り光の波長との波長差によって生じる光路長差に対応する移動量であって、前記被検眼の自発蛍光撮影を行う場合と前記被検眼の前記自発蛍光撮影以外の撮影を行う場合とで異なる前記移動量、前記合焦手段を光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御する工程を有する。
て詳細に説明する。
図1(a)は、本実施形態に係る眼科撮像装置の一例である無散瞳眼底カメラの構成図である。ハロゲンランプから成る観察用光源1から、被検眼に対向する対物レンズ2に至る照明光学系には、観察用光源1、可視カットフィルタ3、拡散板4、キセノン管から成る撮影用光源5、レンズ6、絞り7、水晶体絞り8、ミラー9が配列されている。また、ミラー9の反射方向には、リレーレンズ10、11、角膜絞り12、孔あきミラー13が順次に配列されている。また、観察用光源1の後方には反射鏡14が設けられている。
動画観察時においては、照明光(観察用の光とも呼ぶ。)は観察用光源1からの光束が可視カットフィルタ3を経て近赤外波長として使用される。照明光により被検眼の眼底が照明され、眼底像は観察撮影光学系により撮像手段19の撮像面に結像する。その際に、近赤カットフィルタ18は駆動手段34により光路上から退避している。検者は撮像手段19から出力される動画像をモニタ32で観察しながら、眼底が所望の位置になるようにアライメントする。更に、制御手段31により駆動手段33を介して眼底と撮像手段19とが略共役な位置の駆動状態においてフォーカスレンズ16による合焦を行う。
撮影時においては、照明光(撮影用の光とも呼ぶ。)は撮影用光源5による可視光が使用される。撮影スイッチ35が押下されると、制御手段31は駆動手段33を介してフォーカスレンズ16の位置の駆動状態において合焦を行う。同時に、撮影用光源5が発光し、制御手段31は駆動手段34を介して近赤カットフィルタ18を観察撮影光学系上に挿入し、撮像手段19により静止画撮影を行い、撮影された眼底像はモニタ32上に表示される。制御手段31は図2(b)に示す特定の略780〜1000nmの波長域の近赤外波長域a内の任意の波長と特定の略400〜700nmの波長域の可視波長域b内の任意の波長の差によって生ずる光路長差に対応したフォーカスレンズ16の移動量を記憶している。撮影時に、駆動手段33を介してフォーカスレンズ16を観察時の合焦位置からこの記憶した移動量だけ更に移動する。なお、本実施形態において、任意の波長の差とは、撮像手段19に結像する光の波長差のことである。具体的には、観察用の光で照明された被検眼からの第1の戻り光の波長と撮影用の光で照明された被検眼からの第2の戻り光の波長との波長差のことである。
図1(b)は、本実施形態に係る眼科撮像装置の一例である自発蛍光撮影が可能な眼底カメラの構成図であり、上述の説明で用いられた図面の符号と同じ符号は同じ部材を示している。リレーレンズ10、11の間には、挿脱自在な自発蛍光用励起部材の一例である自発蛍光用励起フィルタ41と光路長補正ガラス42が切換え可能に配置されている。また、結像レンズ17と撮像手段19の間には、自発蛍光用濾過部材の一例である自発蛍光用濾過フィルタ43と光路長補正ガラス44が切換え可能に配置されている。制御手段31の出力は、駆動手段45を介して自発蛍光用励起フィルタ41と光路長補正ガラス42に接続され、駆動手段46を介して自発蛍光用濾過フィルタ43と光路長補正ガラス44に接続されている。
動画観察時においては照明光(観察用の光とも呼ぶ。)は、上記実施形態と同様に近赤外光が使用され、制御手段31は照明光学系においては駆動手段45を介して光路長補正ガラス42を光路内に挿入する。観察撮影光学系においては、駆動手段46を介して光路長補正ガラス44を光路内に挿入する制御を行う。
静止画撮影時においては照明光(撮影用の光とも呼ぶ。)として撮影用光源5による可視光が使用される。撮影スイッチ35が押下されると、撮影と同期して制御手段31は、照明光学系においては駆動手段46を介して光路長補正ガラス42を自発蛍光用励起フィルタ41に切換える。観察撮影光学系においては駆動手段46を介して光路長補正ガラス44を自発蛍光用濾過フィルタ43に切換える。更に、撮影と同期して制御手段31は、フォーカスレンズ16の合焦制御を行う。同時に、撮影用光源5が発光し静止画撮影を行い、眼底から発生した自発蛍光像として撮影された画像はモニタ32上に表示される。
本実施形態に係る眼科撮像装置の一例である眼底カメラは、図1(b)から観察用光源1の前方の可視カットフィルタ3を除去した構成となっている。これにより、観察用光源1からの照明光は選択的に可視光を含む照明光とされている。
動画観察時においては照明光(観察用の光とも呼ぶ。)は可視光が使用される。制御手段31は照明光学系においては駆動手段45を介して光路長補正ガラス42を光路内に挿入し、観察撮影光学系においては駆動手段46を介して光路長補正ガラス44を光路内に挿入する制御を行う。
静止画撮影時においては照明光(撮影用の光とも呼ぶ。)は可視光が使用される。撮影スイッチ35が押下されると、制御手段31は照明光学系においては駆動手段45を介して光路長補正ガラス42を自発蛍光用励起フィルタ41に切換える。観察撮影光学系においては駆動手段46を介して光路長補正ガラス44を自発蛍光用濾過フィルタ43に切換える。更に、撮影と同期して制御手段31は、フォーカスレンズ16が移動するよう制御する。同時に、撮影用光源5が発光し静止画撮影を行う。撮影された画像はモニタ32上に表示される。
本実施形態に係る眼科撮像装置の一例である眼底カメラは、図1(b)の自発蛍光用励起フィルタ41と自発蛍光用濾過フィルタ43とをそれぞれ、赤外蛍光(ICG)用励起フィルタ51と赤外蛍光(ICG)濾過フィルタ53とに変更された構成となっている。
動画観察時においては照明光(観察用の光とも呼ぶ。)には近赤外波長が使用される。制御手段31は照明光学系においては駆動手段46を介して光路長補正ガラス42を光路内に挿入し、観察撮影光学系においては駆動手段45を介して光路長補正ガラス54を光路内に挿入する。
静止画撮影時においては照明光(撮影用の光とも呼ぶ。)は可視波長が使用される。撮影スイッチ35が押下されると制御手段31は照明光学系においては駆動手段46を介して光路長補正ガラス42を赤外蛍光用励起フィルタ51に切換える。また、観察撮影光学系においては駆動手段46を介して光路長補正ガラス54を赤外蛍光用濾過フィルタ53に切換える。更に、撮影と同期して制御手段31は、フォーカスレンズ16による合焦制御を行う。同時に、撮影用光源5を発光し静止画撮影を行う。撮影された画像はモニタ32上に表示される。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
3 可視カットフィルタ
5 撮影用光源
18 近赤カットフィルタ
19 撮像手段
31 制御手段
35 撮影スイッチ
41 自発蛍光用励起フィルタ
42、44 光路長補正ガラス
43 自発蛍光用濾過フィルタ
51 赤外蛍光用励起フィルタ
53 赤外蛍光用濾過フィルタ
Claims (19)
- 被検眼を照明する照明手段と、
前記照明手段により照明された前記被検眼からの戻り光を撮像手段に合焦するための合焦手段と、
前記合焦手段を光路に沿って移動する移動手段と、
前記被検眼の撮影と同期して、観察用の光で照明された前記被検眼からの第1の戻り光の波長と撮影用の光で照明された前記被検眼からの第2の戻り光の波長との波長差によって生じる光路長差に対応する移動量であって、前記被検眼の自発蛍光撮影を行う場合と前記被検眼の前記自発蛍光撮影以外の撮影を行う場合とで異なる前記移動量、前記合焦手段を光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする眼科撮像装置。 - 前記制御手段が、前記第1の戻り光が前記撮像手段に合焦された後に、前記被検眼の撮影と同期して、前記移動量、前記合焦手段を前記光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の眼科撮像装置。
- 前記被検眼を撮影する撮影信号を入力する撮影信号入力手段を更に有し、
前記制御手段が、前記第1の戻り光が前記撮像手段に合焦された後に、前記撮影信号の入力に応じて、前記移動量、前記合焦手段を前記光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の眼科撮像装置。 - 前記第1の戻り光を用いて前記撮像手段により前記被検眼の動画像を取得し、前記合焦手段が前記光路に沿って移動された後に、前記第2の戻り光を用いて前記撮像手段により前記被検眼の静止画を取得する取得手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。
- 前記動画像を表示手段に表示させ、前記静止画が取得された後に前記静止画を前記表示手段に表示させる表示制御手段を更に有することを特徴とする請求項4に記載の眼科撮像装置。
- 前記合焦手段が、前記光路に沿って移動可能なフォーカスレンズを含み、
前記合焦手段が前記光路に沿って移動されることにより、前記被検眼と前記撮像手段とを略共役にすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。 - 前記観察用の光を発生させる観察用光源と、
前記撮影用の光を発生させる撮影用光源と、を更に有し、
前記観察用の光の波長は、赤外領域であり、
前記撮影用の光の波長は、可視領域であり、
前記撮像手段は、少なくとも赤外領域と可視領域とに感度を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。 - 前記照明手段の光路に対して挿脱可能な自発蛍光用励起部材と、
前記撮像手段の光路に対して挿脱可能な自発蛍光用濾過部材と、を更に有し、
前記制御手段が、前記第1の戻り光を前記撮像手段に合焦した後に且つ前記第2の戻り光を用いて前記被検眼を自発蛍光撮影する場合に、前記自発蛍光用励起部材及び前記自発蛍光用濾過部材を光路に挿入することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。 - 前記撮像手段に合焦する光の波長を選択する波長選択手段と、を更に有し、
前記制御手段が、前記波長選択手段を制御して光路に対して挿脱することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。 - 前記制御手段が、前記被検眼の撮影が終了すると、前記移動量、前記合焦手段を前記光路に沿って戻すように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。
- 被検眼を照明する照明手段と、
前記照明手段により照明された前記被検眼からの戻り光を撮像手段に合焦するための合焦手段と、
前記合焦手段を光路に沿って移動する移動手段と、
前記被検眼の撮影が終了すると、観察用の光で照明された前記被検眼からの第1の戻り光の波長と撮影用の光で照明された前記被検眼からの第2の戻り光の波長との波長差によって生じる光路長差に対応する移動量であって、前記被検眼の自発蛍光撮影を行う場合と前記被検眼の前記自発蛍光撮影以外の撮影を行う場合とで異なる前記移動量、前記合焦手段を光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする眼科撮像装置。 - 被検眼を照明する照明手段と、前記照明手段により照明された前記被検眼からの戻り光を撮像手段に合焦するための合焦手段と、前記合焦手段を光路に沿って移動する移動手段と、を有する眼科撮像装置の制御方法であって、
前記被検眼の撮影と同期して、観察用の光で照明された前記被検眼からの第1の戻り光の波長と撮影用の光で照明された前記被検眼からの第2の戻り光の波長との波長差によって生じる光路長差に対応する移動量であって、前記被検眼の自発蛍光撮影を行う場合と前記被検眼の前記自発蛍光撮影以外の撮影を行う場合とで異なる前記移動量、前記合焦手段を光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御する工程を有することを特徴とする眼科撮像装置の制御方法。 - 前記制御する工程において、前記第1の戻り光が前記撮像手段に合焦された後に、前記被検眼の撮影と同期して、前記移動量、前記合焦手段を前記光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項12に記載の眼科撮像装置の制御方法。
- 前記被検眼を撮影する撮影信号を入力する工程を更に有し、
前記制御する工程において、前記第1の戻り光が前記撮像手段に合焦された後に、前記撮影信号の入力に応じて、前記移動量、前記合焦手段を前記光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項12または13に記載の眼科撮像装置の制御方法。 - 前記観察用の光の波長は、赤外領域であり、
前記撮影用の光の波長は、可視領域であり、
前記撮像手段は、少なくとも赤外領域と可視領域とに感度を有することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の眼科撮像装置の制御方法。 - 前記合焦手段により前記第1の戻り光を前記撮像手段に合焦した後に且つ前記第2の戻り光を用いて前記被検眼を自発蛍光撮影する場合に、前記撮影用の光を照明する光路に対して挿脱可能な自発蛍光用励起部材と前記第2の戻り光の光路に対して挿脱可能な自発蛍光用濾過部材とを光路に挿入する工程を更に有することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の眼科撮像装置の制御方法。
- 前記被検眼の撮影が終了すると、前記移動量、前記合焦手段を前記光路に沿って戻すように、前記移動手段を制御する工程を更に有することを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の眼科撮像装置の制御方法。
- 被検眼を照明する照明手段と、前記照明手段により照明された前記被検眼からの戻り光を撮像手段に合焦するための合焦手段と、前記合焦手段を光路に沿って移動する移動手段と、を有する眼科撮像装置の制御方法であって、
前記被検眼の撮影が終了すると、観察用の光で照明された前記被検眼からの第1の戻り光の波長と撮影用の光で照明された前記被検眼からの第2の戻り光の波長との波長差によって生じる光路長差に対応する移動量であって、前記被検眼の自発蛍光撮影を行う場合と前記被検眼の前記自発蛍光撮影以外の撮影を行う場合とで異なる前記移動量、前記合焦手段を光路に沿って移動するように、前記移動手段を制御する工程を有することを特徴とする眼科撮像装置の制御方法。 - 請求項12乃至18のいずれか1項に記載の眼科撮像装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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