JP5742106B2 - 熱電発電ユニットおよびそれを用いた熱電発電方法 - Google Patents
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Description
近年、製鉄工場等の製造設備では、例えば、上記のような熱電発電素子を用いた発電により、これまで排熱として棄ててきたエネルギーを利用する、更なる省エネルギーへの取組み等が推進されている。
特許文献2には、熱電発電モジュールの製作誤差や熱変形などの不均一の影響を受けることなくモジュールを良好に設置する方法が記載されている。
特許文献3には、製鉄所などで発生するスラグ顕熱回収方法が記載されている。
特許文献4には、溶融スラグをスラグ冷却水槽内に投入して冷却する際に、高温となった冷却水の熱エネルギーを、スラグ冷却水槽内に配置した熱電素子を組み込んだ熱交換装置により、直接、電力に置換して回収する方法が記載されている。
特許文献5には、スラグ冷却水の熱により熱電素子エレメントを加熱して熱電発電を行うスラグ冷却コンベアに関する技術が記載されている。
さらに、特許文献4および5に記載の技術においては、通常、スラグ冷却水の温度は50〜80℃であり、例え、高温側温度の冷却水が最大加熱されたとしても高々100℃であるため、熱電変換モジュールの電極間の温度差を大きくとることが出来ない。その結果、熱電変換モジュールの変換効率を上げられないという問題があった。
また、接触熱抵抗を低減するため、モジュールに圧力を付与することも検討されているが、単純にモジュールに圧力を付与すると、熱電発電モジュールが破損してしまうという問題があった。
1.熱エネルギーの電気エネルギーへの変換を司る熱電発電モジュールと、該熱電発電モジュールの高温面および低温面にそれぞれ設置した絶縁基板と、該熱電発電モジュールの低温面側および/または高温面側に配置され、該熱電発電モジュールの高温面に対する押圧力を0.3〜2MPaに制御し、絶縁基板に該押圧力を付与する圧力調整手段とをそなえることを特徴とする熱電発電ユニット。
また、本発明に従う熱電発電方法によれば、高い作業性の下で、熱電発電モジュールの破損のおそれなしに、効果的にスラグ排さい場下等の熱を電気エネルギーに変換することができる。
図中、1は熱電素子、2は電極であり、これらで熱電発電モジュール3を構成する。4は絶縁基板、5は圧力調整手段である。また、6は熱伝導シート、7は保護板、そして、8で熱電発電ユニットを示す。
本発明の熱電発電ユニット8の基本構成は、図1に示したとおり、両側に電極2を備えたP型およびN型の熱電素子1と、その両側に配置したセラミックス製の絶縁基板4と、低温側の絶縁基板に設けられた圧力調整手段5とからなる。なお、圧力調整手段5は高温側に設けても、また低温側と高温側の両方に設けても良い。
図1に示したように、圧力調整手段5を作動させることにより、熱電発電モジュールの高温面側に適切な押圧力を付与することができる。
すなわち、この圧力調整手段5により、熱電発電ユニット8の絶縁基板4の変形を抑え、熱源との所望の接触面積を確保し、接触熱抵抗を低下させて、所期した発電量を得るのである。
また、本発明では、熱電発電モジュールのヒートシンクとして、一般的なフィンを有するもの(図示省略)も用いることができる。
なお、上記熱伝導シートは絶縁基板4と圧力調整手段5の間に設けても良い。
かかる冷却手段としては、特段の制限はないが、フィンを具備した冷却デバイスや、接触熱伝達を活用した水冷デバイス、沸騰熱伝達を活用したヒートシンク等が例示される。
この熱電発電ユニットの大きさは、1m2以下とすることが好ましい。ユニットを上述とすることで熱電発電モジュールの相互間や、熱電発電ユニット自体の変形を抑制することができるからである。より好ましくは、2.5×10-1m2以下である。
その際、熱電発電ユニット中のモジュールの高温面に対する押圧力を、2MPa以下に制御することが肝要である。2MPaを超えると上記したモジュールが破損するおそれが出てくるからである。好ましくは、0.5〜2MPaである。スラグを大量に排滓した際も押圧力により熱電発電モジュールおよび熱電発電ユニットが破壊されない深さに設置してもよい。
また、個々のモジュールは、図2に示した熱電発電ユニット8とし、主な仕様は、以下のようにした。すなわち、熱電発電ユニットAは一辺11個の熱電発電モジュールA(性能3.3kW/m2、大きさ4×10-3m2(5mm×63mm×63mm))を格子状に合計121個並べ、ユニットとしてのスラグ排さいとの接触面積は1m2とした。そして、熱電発電ユニットBは一辺7個の熱電発電モジュールB(性能10kW/m2、大きさ2.5×10-3m2(4mm×50mm×50mm))を格子状に合計49個並べ、ユニットとしてのスラグ排さいとの接触面積は0.25m2とした。なお、両ユニットとも、グラファイトシートの熱伝導シート付きとした。
発明例a:熱電発電ユニットAを用い、押圧力:0.3MPa
発明例b:熱電発電ユニットAを用い、押圧力:2MPa
発明例c:熱電発電ユニットBを用い、押圧力:0.3MPa
発明例d:熱電発電ユニットBを用い、押圧力:2MPa
発明例a〜dはいずれも、比較例と比べ、設置時間が1/5以下の時間で済み、作業性が大幅に向上した。また、個々のユニットの設置コストもそれぞれ1/2となった。
また、発明例aでは0.7MWの発電を、発明例bでは1MWの発電を、発明例cでは2.1MWの発電を、発明例dでは3MWの発電を確認した。さらに、1ヶ月後も同様の発電量を確認した。
一方、比較例は、試験開始当初の発電量は1MWであったが、1ヶ月後は0.6MWの発電量となった。
なお、試験終了後、比較例のユニットの取付け状態を確認すると、熱電発電モジュールの一部が変形しているのが確認された。
2 電極
3 熱電発電モジュール
4 絶縁基板
5 圧力調整装置
6 伝熱シート
7 保護板
8 熱電発電ユニット
Claims (8)
- 熱エネルギーの電気エネルギーへの変換を司る熱電発電モジュールと、該熱電発電モジュールの高温面および低温面にそれぞれ設置した絶縁基板と、該熱電発電モジュールの低温面側および/または高温面側に配置され、該熱電発電モジュールの高温面に対する押圧力を0.3〜2MPaに制御し、絶縁基板に該押圧力を付与する圧力調整手段とをそなえることを特徴とする熱電発電ユニット。
- 前記熱電発電モジュールの高温面側および/または低温面側にそれぞれ、保護板を設けたことを特徴とする請求項1記載の熱電発電ユニット。
- 前記熱電発電モジュールの高温面側および低温面側の絶縁基板と、前記保護板との間に熱伝導シートを挿入したことを特徴とする請求項1または2記載の熱電発電ユニット。
- 前記熱電発電モジュールの低温面側に、該低温面を冷却するための冷却手段を設置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱電発電ユニット。
- 前記熱電発電モジュールの大きさを、1×10-2m2以下としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱電発電ユニット。
- 前記熱電発電モジュールを複数個具備した熱電発電ユニットの大きさを、1m2以下としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱電発電ユニット。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の熱電発電ユニットを、熱電発電モジュールの高温面側に押圧力が付加される環境下に設置して、熱電発電を行うに際し、該熱電発電モジュールの高温面に対する押圧力を0.3〜2MPaに制御することを特徴とする熱電発電方法。
- 請求項7において、モジュールに対する押圧力を0.5〜2MPaとしたことを特徴とする熱電発電方法。
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