JP5737931B2 - 抽出装置および使用済核燃料の再処理施設 - Google Patents

抽出装置および使用済核燃料の再処理施設 Download PDF

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Description

本発明は、原子炉内で使用された使用済核燃料から、ウランおよびプルトニウムを抽出可能な抽出装置および使用済核燃料の再処理施設に関するものである。
従来、使用済核燃料を再処理する方法として、コプロセッシング法と呼ばれる再処理方法がある。コプロセッシング法は、核拡散を抑止すべく、使用済核燃料からプルトニウムが単離しないように再処理する方法である。ここで、コプロセッシング法を用いて、軽水炉(LWR:Light Water Reactor)で使用された使用済核燃料(以下、LWR使用済核燃料という)を再処理する場合は、LWR用の再処理施設で行われる。一方で、コプロセッシング法を用いて、高速増殖炉(FBR:Fast Breeder Reactor)で使用された使用済核燃料(以下、FBR使用済核燃料という)を再処理する場合は、FBR用の再処理施設で行われる。
このような再処理施設を用いた再処理方法として、FBR使用済核燃料を再処理するFBR用の再処理施設と、FBR用の再処理施設で排出される回収残液とLWR使用済核燃料とを再処理するLWR用の再処理施設とを用いた方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この再処理方法では、FBR用の再処理施設で排出される回収残液を、LWR用の再処理施設で再処理できる分、FBR用の再処理施設を経済的に負荷の小さいものとすることができる。
ここで、コプロセッシング法を用いた、LWR用の再処理施設では、LWR使用済核燃料を溶解した燃料溶解液を、抽出溶媒を用いて共除去することにより、ウラン(U)およびプルトニウム(Pu)を含有する抽出溶媒であるウラン/プルトニウム装荷溶媒(以下、U/Pu装荷溶媒という)が得られる。そして、得られたU/Pu装荷溶媒は、LWR用の再処理施設に設けられた多段抽出装置へ流入する。このとき、LWR使用済核燃料は、FBR使用済核燃料に比してプルトニウム富化度(以下、Pu富化度という)が低い。このため、多段抽出装置には、Pu富化度を向上させるべく、U/Pu装荷溶媒と共に抽出溶媒が供給される。この場合、一般的に、U/Pu装荷溶媒は、多段抽出装置の第2段目以降に供給され、また、抽出溶媒は、多段抽出装置の1段目に供給される。つまり、多段抽出装置は、第2段目以降にU/Pu装荷溶媒を供給可能な構成となっており、第1段目に抽出溶媒を供給可能な構成となっている。これにより、LWR用の再処理施設では、プルトニウムを単離させることなく、LWR使用済核燃料を再処理することが可能となっている。
一方で、コプロセッシング法を用いた、FBR用の再処理施設では、FBR使用済核燃料を溶解した燃料溶解液を、抽出溶媒を用いて共除去することにより、U/Pu装荷溶媒が得られる。そして、得られたU/Pu装荷溶媒は、FBR用の再処理施設に設けられた多段抽出装置へ流入する。このとき、FBR使用済核燃料は、LWR使用済核燃料に比してPu富化度が高い。このため、多段抽出装置には、U/Pu装荷溶媒のみが供給される。この場合、一般的に、U/Pu装荷溶媒は、多段抽出装置の第1段目に供給される一方で、抽出溶媒は、供給されない。つまり、多段抽出装置は、抽出溶媒を供給可能な構成とはなっていない。これにより、FBR用の再処理施設においても、プルトニウムを単離させることなく、FBR使用済核燃料を再処理することが可能となっている。
ここで、使用済核燃料の再処理施設の用地取得や建設費用の観点から、LWR使用済核燃料およびFBR使用済核燃料を単一の再処理施設で再処理することが望まれている。複数種の異なる使用済核燃料を単一の再処理施設で再処理する場合、多段抽出装置には、LWR使用済核燃料から得られるU/Pu装荷溶媒、およびFBR使用済核燃料から得られるU/Pu装荷溶媒が流入することとなる。
LWR使用済核燃料およびFBR使用済核燃料を再処理する単一の再処理施設として、特許文献2に示す再処理施設が知られている。この再処理施設では、LWR使用済核燃料またはFBR使用済核燃料を溶解して燃料溶解液としており、燃料溶解液から抽出されるウランおよびプルトニウムを含有する混合溶液のPu富化度を調整している。
特開平11−287890号公報 特開2005−249692号公報
上記したように、LWR使用済核燃料およびFBR使用済核燃料を単一の再処理施設で再処理する場合においても、核拡散を抑止すべく、使用済核燃料からプルトニウムが単離しないように再処理する必要がある。しかしながら、特許文献2では、LWR使用済核燃料およびFBR使用済核燃料を単一の再処理施設で再処理する場合において、プルトニウムが単離される可能性を排除しきれていない。
具体的に説明すると、再処理施設に設けられる多段抽出装置は、LWR使用済核燃料およびFBR使用済核燃料を再処理すべく、第1段目以降にU/Pu装荷溶媒を供給可能な構成とし、第1段目に抽出溶媒を供給可能な構成とすることが考えられる。この構成とすることで、上記したように、LWR使用済核燃料を再処理する場合、U/Pu装荷溶媒を第2段目以降に供給し、第1段目に抽出溶媒を供給することができる。また、FBR使用済核燃料を再処理する場合、第1段目に抽出溶媒を供給せずに、U/Pu装荷溶媒を第1段目に供給することができる。
一方で、LWR使用済核燃料を再処理すべく、U/Pu装荷溶媒を第2段目以降に供給し、第1段目に抽出溶媒を供給する場合に、過失または故意により、FBR使用済核燃料が供給されることが想定される。この場合、FBR使用済核燃料はPu富化度が高く、また、プルトニウム富化度を向上させるために抽出溶媒が供給されることから、プルトニウムが単離する虞がある。
そこで、本発明は、複数種の異なる使用済核燃料を、単一の再処理施設で再処理するにあたり、プルトニウムを単離させずにウランおよびプルトニウムを抽出することで、核拡散を抑止することができる抽出装置および使用済核燃料の再処理施設を提供することを課題とする。
本発明の抽出装置は、複数種の異なる使用済核燃料を再処理する単一の再処理施設に設けられ、使用済核燃料からウランおよびプルトニウムを抽出可能な抽出装置であって、有機相と水相とに分離可能な複数の抽出器と、ウランおよびプルトニウムを抽出可能な有機相となる抽出溶媒を流入させるための抽出溶媒投入口と、使用済核燃料から得られるウランおよびプルトニウムを含有する抽出溶媒であるウラン/プルトニウム装荷溶媒を流入させるための装荷溶媒流入口と、ウラン/プルトニウム装荷溶媒からプルトニウムを逆抽出可能な水相となる逆抽出液を流入させるための逆抽出液流入口と、を備え、複数の抽出器は、水相側から有機相側に亘って並べた多段の構成となっており、装荷溶媒流入口および抽出溶媒投入口は、最も水相側となる第1段目の抽出器にのみ設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1段目の抽出器にのみ、装荷溶媒流入口と抽出溶媒投入口とが設けられるため、ウラン/プルトニウム装荷溶媒は、第2段目以降の抽出器に流入することがない。このため、使用済核燃料として、FBR使用済核燃料が再処理される場合、FBR使用済核燃料から得られるウラン/プルトニウム装荷溶媒が、第1段目の抽出器に流入し、かつ抽出溶媒が、第1段目の抽出器に流入したとしても、水相側から逆抽出される溶液には、プルトニウムだけでなく、ウランが必ず含まれることとなり、プルトニウムの単離が発生することはない。当然に、第1段目の抽出器に、FBR使用済核燃料から得られるウラン/プルトニウム装荷溶媒のみが流入しても、従来のFBR用の再処理施設と同様の構成となるため、プルトニウムの単離は発生しない。また、使用済核燃料として、LWR使用済核燃料が再処理される場合、LWR使用済核燃料から得られるウラン/プルトニウム装荷溶媒が、第1段目の抽出器に流入し、かつ抽出溶媒が、第1段目の抽出器に流入したとしても、水相側から逆抽出される溶液には、ウランが必ず含まれることとなり、プルトニウムの単離が発生することはない。また、第1段目の抽出器に、軽水炉使用済核燃料から得られるウラン/プルトニウム装荷溶媒のみが流入しても、水相側から逆抽出される溶液には、プルトニウム富化度が減少するものの、ウランが必ず含まれることとなり、プルトニウムの単離が発生することはない。以上から、複数種の異なる使用済核燃料を、単一の再処理施設で再処理するにあたり、プルトニウムを単離させずにウランおよびプルトニウムを抽出することで、核拡散を抑止することができる。
この場合、第1段目の抽出器に流入するウラン/プルトニウム装荷溶媒の流量に応じて、第1段目の抽出器に流入する抽出溶媒の流量を調整可能な抽出溶媒流量調整手段をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、ウラン/プルトニウム装荷溶媒の流量に応じて、抽出溶媒の流量を調整することができるため、水相側から逆抽出される溶液内のプルトニウム富化度を、プルトニウムの単離が不能な富化度とすることができ、また、製品に使用可能な富化度とすることができる。なお、プルトニウムが単離されていないとする富化度の目安は、90%以下であり、製品に使用可能な富化度としては、20%以上である。
この場合、抽出溶媒流量調整手段は、使用済核燃料として、高速炉で使用された高速炉使用済核燃料またはMOX使用済核燃料が再処理される場合、第1段目の抽出器に流入する抽出溶媒の流量をゼロとする一方で、使用済核燃料として、軽水炉で使用された軽水炉使用済核燃料が再処理される場合、抽出溶媒を流量調整しながら、第1段目の抽出器に流入させることが好ましい。
この構成によれば、軽水炉使用済核燃料(LWR使用済核燃料)に比して、プルトニウム富化度の高い高速炉使用済核燃料(FBR使用済核燃料)またはMOX使用済核燃料から得られるウラン/プルトニウム装荷溶媒が、第1段目の抽出器に流入するため、抽出溶媒の流入の有無に関係なく、水相側から逆抽出される溶液内のプルトニウム富化度を、プルトニウムの単離が不能な富化度とすることができる。一方で、FBR使用済核燃料またはMOX使用済核燃料に比して、プルトニウム富化度の低いLWR使用済核燃料から得られるウラン/プルトニウム装荷溶媒が、第1段目の抽出器に流入するため、抽出溶媒を流入させることで、水相側から逆抽出される溶液内のプルトニウム富化度を、製品に使用可能な富化度とすることができる。
この場合、抽出溶媒流量調整手段は、使用済核燃料として、軽水炉で使用された軽水炉使用済核燃料が再処理される場合、ウラン/プルトニウム装荷溶媒の流量に対する抽出溶媒の流量の割合Xが、「(6/35)≦X≦(35/35)」の範囲となるように、抽出溶媒の流量を調整することが好ましい。
この構成によれば、軽水炉使用済核燃料(LWR使用済核燃料)から得られるウラン/プルトニウム装荷溶媒の容積に対する抽出溶媒の流量の割合Xを、「(6/35)≦X≦(35/35)」の範囲とすることで、水相側から逆抽出される溶液内のプルトニウム富化度を、製品に使用可能な富化度とすることができる。
この場合、抽出溶媒流量調整手段は、ウラン/プルトニウム装荷溶媒のプルトニウム富化度に応じて、抽出溶媒の流量を調整することが好ましい。
この構成によれば、ウラン/プルトニウム装荷溶媒のプルトニウム富化度に応じて、抽出溶媒の流量を調整することができるため、ウラン/プルトニウム装荷溶媒のプルトニウム富化度が変化しても、水相側から逆抽出される溶液内のプルトニウム富化度を、プルトニウムの単離が不能な富化度で、製品として使用可能な富化度とすることができる。
この場合、抽出溶媒流量調整手段は、使用済核燃料として、異なる種類の使用済核燃料を混合して再処理する場合、混合した使用済核燃料から得られるウラン/プルトニウム装荷溶媒のプルトニウム富化度に応じて、抽出溶媒の流量を調整することが好ましい。
この構成によれば、異なる種類を混合した使用済核燃料から得られるウラン/プルトニウム装荷溶媒のプルトニウム富化度に応じて、抽出溶媒の流量を調整することができるため、水相側から逆抽出される溶液内のプルトニウム富化度を、プルトニウムの単離が不能な富化度で、製品として使用可能な富化度とすることができる。
本発明の使用済核燃料の再処理施設は、使用済核燃料を溶解して燃料溶解液を生成する溶解装置と、燃料溶解液からウランおよびプルトニウムを分離可能な分離装置と、を備え、分離装置は、抽出溶媒を用いて、燃料溶解液を、ウラン/プルトニウム装荷溶媒と、不純物とに分離可能な共除染装置と、逆抽出液を用いて、ウラン/プルトニウム装荷溶媒を、ウラン/プルトニウム溶液と、ウラン装荷溶媒とに分離可能な上記の抽出装置と、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、複数種の異なる使用済核燃料を再処理するにあたり、プルトニウムを単離させることなく、ウランおよびプルトニウムを抽出することができるため、核拡散を抑止することができる。
本発明の抽出装置および使用済核燃料の再処理施設によれば、第1段目の抽出器のみに、装荷溶媒流入口および抽出溶媒投入口を設けたため、プルトニウムを単離させることなく、複数種の異なる使用済核燃料を再処理することができ、核拡散を抑止することができる。
図1は、本実施例の第2多段抽出装置を適用した使用済核燃料の再処理施設の概略構成図である。 図2は、本実施例の第2多段抽出装置を表した概略構成図である。 図3は、抽出器の外観斜視図である。 図4は、使用済核燃料のPu富化度に応じて変化する抽出溶媒の流入量の関係を表したグラフである。
以下、添付した図面を参照して、本発明の抽出装置および使用済核燃料の再処理施設について説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施例に係る抽出装置は、使用済核燃料に含まれるウラン(U)およびプルトニウム(Pu)を抽出するものであり、第2多段抽出装置として、使用済核燃料の再処理施設に設けられている。以下、図1を参照して、再処理施設について説明する。
図1は、本実施例の第2多段抽出装置を適用した使用済核燃料の再処理施設の概略構成図である。再処理施設1は、複数種の異なる使用済核燃料を再処理可能な単一の施設となっている。複数種の異なる使用済核燃料としては、軽水炉において使用された核燃料であるLWR使用済核燃料(軽水炉使用済核燃料)、高速炉において使用された核燃料であるFBR使用済核燃料(高速炉使用済核燃料)、軽水炉または高速炉において使用されたプルトニウムを含む核燃料であるMOX使用済核燃料がある。複数種の使用済核燃料は、核燃料中のプルトニウム富化度(以下、Pu富化度という)が異なっている。Pu富化度とは、ウランおよびプルトニウムの全量に対するプルトニウムの含有量の割合を表す指標である。ここで、複数種の使用済核燃料は、Pu富化度の低い方から順に、LWR使用済核燃料、MOX使用済核燃料、FBR使用済核燃料となっている。そして、この再処理施設1は、LWR使用済核燃料、MOX使用済核燃料およびFBR使用済核燃料の再処理時において、プルトニウムを単離不能な構成となっている。
再処理施設1は、使用済核燃料Fを受け入れて貯蔵する貯蔵装置5と、使用済核燃料Fをせん断加工する機械加工装置6と、せん断後の使用済核燃料Fを溶解する溶解装置7と、溶解した使用済核燃料Fからウランおよびプルトニウムを分離する分離装置8と、分離装置8から抽出されたウランおよびプルトニウムを精製する精製装置9と、精製後のウランおよびプルトニウムを濃縮して脱硝する脱硝装置10とを備えている。そして、再処理施設1は、各装置5,6,7,8,9,10が、制御装置12によって制御されている。
貯蔵装置5は、使用済核燃料Fが装荷されたキャスク15を貯蔵タンク16内に水没させることで、使用済核燃料Fを受け入れている。また、貯蔵装置5は、使用済核燃料Fを再処理する場合、貯蔵タンク16内に水没させたキャスク15から使用済核燃料Fを取り出し、取り出した使用済核燃料Fを機械加工装置6へ向けて搬送する。
機械加工装置6は、貯蔵装置5から搬送された使用済核燃料Fを細かくせん断する。機械加工装置6により使用済核燃料Fをせん断すると、廃ガスが発生する。このため、機械加工装置6は、発生した廃ガスを廃ガス処理系20へ向けて送り出している。そして、機械加工装置6は、せん断後の使用済核燃料Fを溶解装置7へ向けて搬送する。
溶解装置7は、硝酸を貯留した溶解槽17に、せん断後の使用済核燃料Fを投入することで、使用済核燃料Fが溶解した燃料溶解液Bを生成する。溶解装置7により使用済核燃料Fを溶解すると、廃ガスが発生する。このため、溶解装置7は、発生した廃ガスを廃ガス処理系20へ向けて送り出している。なお、溶解装置7において硝酸に溶解しない不溶残渣Dは、図示しない廃棄物貯蔵庫へ貯蔵される。硝酸に溶解した使用済核燃料Fは、燃料溶解液Bとなって分離装置8へ供給される。
分離装置8は、詳細は後述するが、コプロセッシング法を用いた構成となっており、プルトニウムを単離させることなく、燃料溶解液Bからウランおよびプルトニウムを抽出している。この分離装置8には、燃料溶解液Bからウランおよびプルトニウムを抽出するために用いられる抽出溶媒Tが、抽出溶媒供給装置30から供給されている。そして、分離装置8は、抽出溶媒Tにより、燃料溶解液Bからウランおよびプルトニウムを抽出することで、ウランおよびプルトニウムを含む抽出溶媒Tであるウラン/プルトニウム装荷溶媒T1(以下、U/Pu装荷溶媒T1という)が生成される。分離装置8は、生成されたU/Pu装荷溶媒T1に、プルトニウムを逆抽出するためのPu逆抽出液G1を供給することにより、U/Pu装荷溶媒T1から、ウランおよびプルトニウムを含む溶液であるウラン/プルトニウム溶液Y1(以下、U/Pu溶液という)を抽出する。ウラン抽出後のU/Pu装荷溶媒T1は、ウランを含む抽出溶媒Tであるウラン装荷溶媒T2(以下、U装荷溶媒T2という)となる。分離装置8は、U装荷溶媒T2に、ウランを逆抽出するためのU逆抽出液G2を供給することにより、U装荷溶媒T2から、ウランを含む溶液であるウラン溶液Y2(以下、U溶液という)を抽出する。
精製装置9は、U溶液Y2が流入するウラン精製装置9aと、U/Pu溶液Y1が流入するウラン/プルトニウム精製装置9bとを備えている。ウラン精製装置9aは、抽出したU溶液Y2を硝酸ウラン溶液に精製し、ウラン/プルトニウム精製装置9bは、抽出したU/Pu溶液Y1を硝酸ウラン/プルトニウム溶液に精製する。そして、精製装置9は、精製した硝酸ウラン溶液および硝酸ウラン/プルトニウム溶液を、脱硝装置10へ向けて供給している。なお、精製後の硝酸ウラン溶液は、その一部が、硝酸ウラン/プルトニウム溶液に流入することで、硝酸ウラン/プルトニウム溶液は、そのPu富化度が調整される。
脱硝装置10は、硝酸ウラン溶液が流入するウラン脱硝装置10aと、硝酸ウラン/プルトニウム溶液が流入するウラン/プルトニウム脱硝装置10bとを備えている。ウラン脱硝装置10aは、精製した硝酸ウラン溶液を濃縮して脱硝することにより、ウラン酸化物とする。ウラン/プルトニウム脱硝装置10bは、精製した硝酸ウラン/プルトニウム溶液を濃縮して脱硝することにより、ウラン/プルトニウム酸化物とする。そして、得られたウラン酸化物は、製品としてウラン貯蔵庫37に貯蔵され、同様に、得られたウラン/プルトニウム酸化物は、製品としてウラン/プルトニウム貯蔵庫38に貯蔵される。
制御装置12は、各装置5,6,7,8,9,10を制御可能となっており、また、廃ガス処理系20、抽出溶媒供給装置30等も制御可能となっている。また、この制御装置12には、各種計測器が接続されており、具体的に、後述する装荷溶媒流量計55、抽出溶媒流量計56やPu富化度計測器60等が接続されている(図2参照)。これにより、制御装置12は、各種計測器の計測結果に基づいて、各装置5,6,7,8,9,10を制御することで、使用済核燃料Fの再処理を制御している。
次に、図1ないし図3を参照し、分離装置8について具体的に説明する。図2は、本実施例の第2多段抽出装置を表した概略構成図であり、図3は、抽出器の外観斜視図である。上記の分離装置8は、燃料溶解液Bが流入する第1多段抽出装置(共除去装置)25と、第1多段抽出装置25に接続された第2多段抽出装置(抽出装置)26と、第2多段抽出装置26に接続された第3多段抽出装置27とを備えている。
第1多段抽出装置25は、複数の抽出器40を水相側から有機相側に亘って並べた多段の構成となっている。この抽出器40は、ミキサセトラ、パルスカラムや遠心式抽出器等の抽出器であり、水相と有機相とに分離可能な構成となっている。本実施例では、ミキサセトラを適用した場合について説明するが、この構成に限るものではない。
図3に示すように、抽出器40は、混合室43aおよび分離室43bが形成された容器43と、混合室43a内に設けられたミキサ44とを備えている。容器43の混合室43aには、鉛直方向の上部に有機相側となる軽液が流入する軽液流入口46が形成され、鉛直方向の下部に水相側となる重液が流入する重液流入口47が形成されている。容器43の分離室43bには、鉛直方向の上部に軽液が流出する軽液流出口48が形成され、鉛直方向の下部に重液が流出する重液流出口49が形成されている。ミキサ44は、混合室43aに流入する重液および軽液を混合させている。
そして、第1多段抽出装置25において、上記のように構成された抽出器40を多段の構成とする場合、抽出器40は、その軽液流入口46を、水相側に隣接する抽出器40の軽液流出口48に接続する一方で、その重液流入口47を、有機相側に隣接する抽出器40の重液流出口49に接続する。また、抽出器40は、その軽液流出口48を、有機相側に隣接する抽出器40の軽液流入口46に接続する一方で、その重液流出口49を、水相側に隣接する抽出器40の重液流入口47に接続する。
このように構成された第1多段抽出装置25において、多段に並んだ抽出器40のうち、水相側にある第1段目の抽出器40には、抽出溶媒供給装置30から抽出溶媒Tが投入される。一方で、第1多段抽出装置25において、多段に並んだ抽出器40のうち、有機相側にある最終段目の抽出器40には、不純物を分離するための洗浄液Wが投入される。また、第1多段抽出装置25には、溶解装置7において生成された燃料溶解液Bが、いずれかの抽出器40に流入する。このとき、抽出溶媒Tが有機相となり、燃料溶解液Bおよび洗浄液Wが水相となることから、抽出溶媒Tが軽液となり、燃料溶解液Bおよび洗浄液Wが重液となる。
従って、燃料溶解液B、抽出溶媒Tおよび洗浄液Wが第1多段抽出装置25に流入すると、各抽出器40の混合室43aには、燃料溶解液B、抽出溶媒Tおよび洗浄液Wが流入することとなる。各抽出器40の混合室43a内において、ミキサ44が、燃料溶解液B、抽出溶媒Tおよび洗浄液Wを混合させると、燃料溶解液B中に含まれるウランおよびプルトニウムの一部が抽出溶媒Tに移る。
この後、混合された燃料溶解液B、抽出溶媒Tおよび洗浄液Wは分離室43bに流入し、分離室43bにおいて、燃料溶解液Bは、U/Pu装荷溶媒T1と、ウランおよびプルトニウム以外の不純物Vを含む洗浄液Wとに分離する。つまり、U/Pu装荷溶媒T1は、第1多段抽出装置25における最も有機相側の抽出器40(最終段目の抽出器)の軽液流出口48から流出する。一方で、洗浄液Wに含まれる不純物Vは、第1多段抽出装置25における最も水相側の抽出器40(第1段目の抽出器)の重液流出口49から流出する。
図2に示すように、第2多段抽出装置26は、第1多段抽出装置25と同様に、複数の抽出器40を水相側から有機相側に亘って並べた多段の構成となっている。なお、多段に並んだ複数の抽出器40の構成については、第1多段抽出装置25と同様であるため、説明を省略すると共に、抽出器40を同じ符号とする。
この第2多段抽出装置26は、複数の抽出器40と、第1多段抽出装置25から流出するU/Pu装荷溶媒T1が流入する装荷溶媒流入口51と、上記の抽出溶媒Tが流入する抽出溶媒投入口52と、プルトニウムを逆抽出するためのPu逆抽出液G1が流入する逆抽出液流入口53とを備えている。
装荷溶媒流入口51は、多段に並んだ抽出器40のうち、水相側にある第1段目の抽出器40に形成されている。このため、第1多段抽出装置25から流出したU/Pu装荷溶媒T1は、第1段目の抽出器40に流入する。また、第2多段抽出装置26には、装荷溶媒流入口51を介して、第1段目の抽出器40に流入するU/Pu装荷溶媒T1の流量を計測する装荷溶媒流量計55が設けられている。装荷溶媒流量計55は、制御装置12に接続されており、装荷溶媒流量計55の計測結果が、制御装置12に出力される。
抽出溶媒投入口52は、多段に並んだ抽出器40のうち、水相側にある第1段目の抽出器40に形成されている。このため、第1段目の抽出器40には、U/Pu装荷溶媒T1と共に、抽出溶媒Tが流入可能となっている。また、第2多段抽出装置26には、抽出溶媒投入口52を介して、第1段目の抽出器40に流入する抽出溶媒Tの流量を計測する抽出溶媒流量計56が設けられている。抽出溶媒流量計56は、制御装置12に接続されており、抽出溶媒流量計56の計測結果が、制御装置12に出力される。さらに、第2多段抽出装置26には、抽出溶媒投入口52を介して、第1段目の抽出器40に流入する抽出溶媒Tの流量を調整する流量調整機構(抽出溶媒流量調整手段)57が設けられている。流量調整機構57は、制御装置12に接続されており、制御装置12は、装荷溶媒流量計55および抽出溶媒流量計56の計測結果に基づいて、流量調整機構57を制御することにより、抽出溶媒Tの流量を調整している。なお、詳細は後述するが、抽出溶媒投入口52を介して第1段目の抽出器40に流入する抽出溶媒Tは、再処理する使用済核燃料Fの種類に応じて流入量が異なっている。
逆抽出液流入口53は、多段に並んだ抽出器40のうち、有機相側にある最終段目の抽出器40に形成されている。このため、最終段目の抽出器40には、Pu逆抽出液G1が流入する。このとき、U/Pu装荷溶媒T1および抽出溶媒Tが有機相となり、Pu逆抽出液G1が水相となることから、U/Pu装荷溶媒T1および抽出溶媒Tが軽液となり、Pu逆抽出液G1が重液となる。
従って、抽出溶媒Tが流入しない場合、第2多段抽出装置26に、U/Pu装荷溶媒T1およびPu逆抽出液G1が流入すると、各抽出器40の混合室43aには、U/Pu装荷溶媒T1およびPu逆抽出液G1が流入する。各抽出器40の混合室43a内において、ミキサ44が、U/Pu装荷溶媒T1およびPu逆抽出液G1を混合させると、U/Pu装荷溶媒T1中に含まれるプルトニウムの一部がPu逆抽出液G1に移る。このとき、Pu逆抽出液G1には、U/Pu装荷溶媒T1中に含まれるウランも一部移ることとなる。この後、混合されたU/Pu装荷溶媒T1およびPu逆抽出液G1が分離室43bに流入すると、分離室43bでは、ウランおよびプルトニウムを逆抽出したPu逆抽出液G1であるU/Pu溶液Y1と、ウランを含む抽出溶媒TであるU装荷溶媒T2とに分離する。
一方で、抽出溶媒Tが流入する場合、第2多段抽出装置26に、U/Pu装荷溶媒T1、抽出溶媒TおよびPu逆抽出液G1が流入すると、各抽出器40の混合室43aには、U/Pu装荷溶媒T1、抽出溶媒TおよびPu逆抽出液G1が流入する。各抽出器40の混合室43a内において、ミキサ44が、U/Pu装荷溶媒T1、抽出溶媒TおよびPu逆抽出液G1を混合させると、U/Pu装荷溶媒T1中に含まれるプルトニウムの一部がPu逆抽出液G1に移る。このとき、Pu逆抽出液G1には、U/Pu装荷溶媒T1中に含まれるウランも一部移ることとなる。この後、混合されたU/Pu装荷溶媒T1、抽出溶媒TおよびPu逆抽出液G1が分離室43bに流入すると、分離室43bでは、ウランおよびプルトニウムを逆抽出したPu逆抽出液G1であるU/Pu溶液Y1と、ウランを含む抽出溶媒TであるU装荷溶媒T2とに分離する。なお、抽出されたU/Pu溶液Y1は、抽出溶媒Tを流入する分、プルトニウムの回収率が向上するため、Pu富化度が向上する。
よって、U装荷溶媒T2は、第2多段抽出装置26における最も有機相側の抽出器40(最終段目の抽出器)の軽液流出口48から流出する。一方で、U/Pu溶液Y1は、第2多段抽出装置26における最も水相側の抽出器40(第1段目の抽出器)の重液流出口49から流出する。
図1に示すように、第3多段抽出装置27は、第1多段抽出装置25と同様に、複数の抽出器40を水相側から有機相側に亘って並べた多段の構成となっている。なお、多段に並んだ複数の抽出器40の構成については、第1多段抽出装置25と同様であるため、説明を省略すると共に、抽出器40を同じ符号とする。
この第3多段抽出装置27において、多段に並んだ抽出器40のうち、水相側にある第1段目の抽出器40には、第2多段抽出装置26からU装荷溶媒T2が流入する。一方で、第3多段抽出装置27において、多段に並んだ抽出器40のうち、有機相側にある最終段目の抽出器40には、U逆抽出液G2が流入する。このとき、U装荷溶媒T2が有機相となり、U逆抽出液G2が水相となることから、U装荷溶媒T2が軽液となり、U逆抽出液G2が重液となる。
従って、U装荷溶媒T2およびU逆抽出液G2が第3多段抽出装置27に流入すると、各抽出器40の混合室43aには、U装荷溶媒T2およびU逆抽出液G2が流入することとなる。各抽出器40の混合室43a内において、ミキサ44が、U装荷溶媒T2およびU逆抽出液G2を混合させると、U装荷溶媒T2中に含まれるウランがU逆抽出液G2に移る。
この後、混合されたU装荷溶媒T2およびU逆抽出液G2が分離室43bに流入すると、分離室43bでは、ウランを逆抽出したU逆抽出液G2であるU溶液Y2と、使用済みの抽出溶媒Tである使用済溶媒T3とに分離する。つまり、使用済溶媒T3は、第3多段抽出装置27における最も有機相側の抽出器40(最終段目の抽出器)の軽液流出口48から流出する。一方で、U溶液Y2は、第3多段抽出装置27における最も水相側の抽出器40(第1段目の抽出器)の重液流出口48から流出する。
次に、第2多段抽出装置26に流入する抽出溶媒Tの流入量を調整する制御装置12の制御動作について説明する。上記したように、第2多段抽出装置26に流入する抽出溶媒Tは、再処理する使用済核燃料Fの種類に応じて流入量が異なる。つまり、制御装置12は、再処理する使用済核燃料Fの種類に応じて流量調整機構57を制御することにより、抽出溶媒Tの流入量を制御している。なお、流量調整機構57は、例えば、流量調整弁で構成されている。
制御装置12は、使用済核燃料FがLWR使用済核燃料である場合、抽出溶媒Tの流量を調整しながら流入させる。一方で、制御装置12は、使用済核燃料FがFBR使用済核燃料およびMOX使用済核燃料である場合、抽出溶媒Tを流入させない。具体的に、制御装置12は、使用済核燃料FがLWR使用済核燃料である場合、装荷溶媒流量計55および抽出溶媒流量計56の検出結果から、図4に示すグラフに基づいて、流量調整機構57を制御することにより、抽出溶媒Tの流量を調整している。
図4は、使用済核燃料のPu富化度に応じて変化する抽出溶媒の流入量の関係を表したグラフである。図4において、横軸は、使用済核燃料FのPu富化度であり、縦軸は、U/Pu装荷溶媒T1の流量に対する抽出溶媒Tの流量の割合である。このとき、縦軸において、U/Pu装荷溶媒T1の流量を350L/hとしており、縦軸は、350L/hとなるU/Pu装荷溶媒T1の流量に対する抽出溶媒Tの流量を表している。このグラフでは、LWR使用済核燃料の目安となるPu富化度が1%程度となっており、MOX使用済核燃料の目安となるPu富化度が10%程度となっており、FBR使用済核燃料の目安となるPu富化度が20%程度となっている。なお、Pu富化度は、この数値に限定されるものではない。具体的に、使用済核燃料F中のPu富化度は、図1および図2に示すように、溶解装置7から分離装置8へ流入する燃料溶解液BのPu富化度を計測するPu富化度計測器60により計測している。
図4に示すグラフにおいて、領域E1は、分離装置8が運転可能な領域となっている。運転可能な領域とは、抽出されるU/Pu溶液Y1が製品として使用可能なPu富化度となる領域であり、かつ、プルトニウムが単離不能なPu富化度となる領域である。具体的に、製品として使用可能なPu富化度は20%以上であり、プルトニウムが単離されていないとするPu富化度の目安は90%以下である。よって、制御装置12は、領域E1内となるように、抽出溶媒Tの流量を制御することで、LWR使用済核燃料の再処理時において、抽出されるU/Pu溶液Y1のPu富化度を、20%以上90%以下とすることが可能となる。
領域E2は、分離装置8が最適に運転可能な領域となっている。最適に運転可能な領域とは、抽出されるU/Pu溶液のPu富化度を向上させることが可能な領域である。よって、制御装置12は、領域E2内となるように、抽出溶媒Tの流量を制御することで、LWR使用済核燃料の再処理時において、抽出されるU/Pu溶液Y1のPu富化度を、向上させることが可能となる。
以上から、使用済核燃料Fとして、LWR使用済核燃料が用いられる場合、制御装置12は、第2多段抽出装置26に流入するU/Pu装荷溶媒T1の流量に対する抽出溶媒Tの流量の割合Xが、「(60/350)≦X≦(350/350)」の範囲となるように流量を制御することで、分離装置8は、領域E1内における運転を行うことができる。また、制御装置12は、第2多段抽出装置26に流入するU/Pu装荷溶媒T1の流量に対する抽出溶媒Tの流量の割合Xが、「(104/350)≦X≦(230/350)」の範囲となるように流量を制御することで、分離装置8は、領域E2内における運転を行うことができる。さらに、制御装置12は、Pu富化度計測器60により計測した燃料溶解液B中のPu富化度に基づいて、分離装置8が領域E1内および領域E2内における運転を行うように、図4に示すグラフに基づいて、流量調整機構57を制御している。
次に、本実施例の分離装置8における第2多段抽出装置26を所定の条件で運転したときに得られるU/Pu溶液のPu富化度と、従来の構成で運転したときに得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度とについて比較する。先ず、表1を参照し、LWR使用済核燃料を再処理する場合の第2多段抽出装置26の運転条件について説明する。
Figure 0005737931
表1に示すように、本実施例の第2多段抽出装置26は、12台の抽出器40を水相側から有機相側に亘って並べた、分配段数が12段となる構成となっている。第2多段抽出装置26は、U/Pu装荷溶媒T1を第1段目の抽出器40に流入させ、その流量を350L/hとしている。また、第2多段抽出装置26は、抽出溶媒Tを第1段目の抽出器40に流入させ、その流量を180L/hとしている。さらに、第2多段抽出装置26は、酸濃度13mol/Lとなる調整用の硝酸(調整酸)を、第2段目の抽出器40に流入させ、その流量を50L/hとしている。また、第2多段抽出装置26は、Pu逆抽出液G1を最終段となる第12段目の抽出器40に流入させ、その流量を150L/hとしている。なお、Pu逆抽出液は、硝酸水溶液であり、その酸濃度が0.2mol/Lとなっており、ヒドロキシルアミン濃度(HAN濃度)が12mol/molとなっており、ヒドラジン濃度(HYD)が1mol/molとなっている。
一方で、従来の構成は、FBR用の再処理施設で、LWR使用済核燃料を再処理する構成となっている。つまり、従来の構成は、12台の抽出器40を水相側から有機相側に亘って並べた、分配段数が12段の構成となる多段抽出装置となっている。また、従来の多段抽出装置は、U/Pu装荷溶媒T1を第1段目の抽出器に流入させ、その流量を350L/hとしている。一方で、従来の多段抽出装置は、抽出溶媒Tを流入させておらず、調整用の硝酸も流入させていない。さらに、従来の多段抽出装置は、Pu逆抽出液G1を最終段となる第12段目の抽出器40に流入させ、その流量を70L/hとしている。なお、Pu逆抽出液G1は、その酸濃度が0.2mol/Lとなっており、ヒドロキシルアミン濃度(HAN濃度)が11mol/molとなっており、ヒドラジン濃度(HYD)が5mol/molとなっている。
この結果、本実施例の第2多段抽出装置26によって抽出されたU/Pu溶液Y1のPu富化度は、30%となり、従来の多段抽出装置によって抽出されたU/Pu溶液Y1のPu富化度は、21%となることが確認された。よって、本実施例の第2多段抽出装置26によってLWR使用済核燃料を再処理する場合、プルトニウムを単離させないことはもちろんのこと、従来の多段抽出装置よりも、U/Pu溶液Y1のPu富化度を向上させることができ、製品として使用可能なPu富化度である20%以上に精製できることが確認された。
次に、表2を参照し、FBR使用済核燃料が用いられる場合の第2多段抽出装置26の運転条件について説明する。
Figure 0005737931
本実施例の第2多段抽出装置26は、表1に示す本実施例の構成と同様である。ここで、制御装置12は、FBR使用済核燃料が用いられる場合、抽出溶媒Tを第2多段抽出器26に流入させないように制御するが、一方で、誤操作によって、抽出溶媒Tを第2多段抽出器26に流入することが想定される。誤操作によって、抽出溶媒Tが第2多段抽出器26に流入する場合、U/Pu装荷溶媒T1および抽出溶媒Tは、第2多段抽出装置26の第1段目の抽出器40にのみ流入する。この場合、表2に示すように、第1段目の抽出器40にU/Pu装荷溶媒T1が流入することによって抽出されたU/Pu溶液Y1のPu富化度は、84%となる。
一方で、従来の構成は、LWR用の再処理施設で、FBR使用済核燃料を再処理する構成となっている。つまり、従来の多段抽出装置は、U/Pu装荷溶媒T1を第1段目以降の抽出器40に流入可能となっており、抽出溶媒Tを第1段目の抽出器40に流入させている。ここで、U/Pu装荷溶媒T1が多段抽出装置の第1段目の抽出器40に流入する場合、表2に示すように、抽出されたU/Pu溶液Y1のPu富化度は、70%となる。U/Pu装荷溶媒T1が多段抽出装置の第2段目の抽出器40に流入する場合、表2に示すように、抽出されたU/Pu溶液Y1のPu富化度は、98%となる。U/Pu装荷溶媒T1が多段抽出装置の第3段目の抽出器40に流入する場合、表2に示すように、抽出されたU/Pu溶液Y1のPu富化度は、100%となる。U/Pu装荷溶媒T1が多段抽出装置の第4段目の抽出器40に流入する場合、表2に示すように、抽出されたU/Pu溶液Y1のPu富化度は、100%となる。
以上から、従来の構成では、FBR使用済核燃料を再処理するにあたり、誤操作により、抽出溶媒Tが多段抽出装置に流入し、U/Pu装荷溶媒T1が第2段目以降の抽出器40に流入する場合、プルトニウムを単離することが可能であることが確認された。一方で、本実施例の第2多段抽出装置26は、U/Pu装荷溶媒T1が第1段目の抽出器40にのみ流入することから、他の段の抽出器40にU/Pu装荷溶媒T1が流入することがないため、プルトニウムの単離が起こらないことが確認された。
続いて、表3を参照して、本実施例の第2多段抽出装置26の分配段数を、12段、16段および20段とした場合において、LWR使用済核燃料の再処理によって得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の変化について説明する。このとき、制御装置12は、第2多段抽出装置26において抽出されるU/Pu溶液Y1が、表3に示す標準値のPu富化度となるように、分離装置8の運転条件を設定している。そして、表3では、標準値に対して、変動要因を考慮したときのPu富化度の最大値および最小値を測定した。
Figure 0005737931
表3に示すように、分配段数が12段の場合、U/Pu溶液Y1のPu富化度は、その標準値が、20.1%となり、その最大値が、24.9%となり、その最小値が、14.8%となる。分配段数が16段の場合、U/Pu溶液Y1のPu富化度は、その標準値が、27.7%となり、その最大値が、32.6%となり、その最小値が、22.7%となる。分配段数が20段の場合、U/Pu溶液Y1のPu富化度は、その標準値が、31.5%となり、その最大値が、36.5%となり、その最小値が、26.3%となる。以上から、標準値に対する最小値および最大値の変動幅は、分配段数が増加するにつれて安定することが確認できた。
次に、表4を参照して、本実施例の第2多段抽出器26の分配段数を、12段、16段および20段とした場合において、異なる種類の使用済核燃料を再処理したことによって得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値について説明する。
Figure 0005737931
表4に示すように、分配段数が12段の場合、LWR使用済核燃料から得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値は、30%となっており、MOX使用済核燃料から得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値は、78%となっており、FBR使用済核燃料から得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値は、84%となっている。分配段数が16段の場合、LWR使用済核燃料から得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値は、35%となっており、MOX使用済核燃料から得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値は、82%となっており、FBR使用済核燃料から得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値は、87%となっている。分配段数が20段の場合、LWR使用済核燃料から得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値は、35%となっており、MOX使用済核燃料から得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値は、84%となっており、FBR使用済核燃料から得られるU/Pu溶液Y1のPu富化度の最大値は、88%となっている。以上から、分配段数が20段までは、Pu富化度を90%以下に精製できることが確認できた。
以上の構成によれば、第2多段抽出装置26は、第1段目の抽出器40にのみ、装荷溶媒流入口51と抽出溶媒投入口52とが設けられるため、U/Pu装荷溶媒T1は、第2段目以降の抽出器40に流入することがない。このため、FBR使用済核燃料やMOX使用済核燃料から得られるPu富化度の高いU/Pu装荷溶媒T1が、第1段目の抽出器40に流入する一方で、誤操作により、抽出溶媒Tが第1段目の抽出器40に流入したとしても、表2および表4に示すように、第2多段抽出装置は、U/Pu溶液Y1のPu富化度を90%以下とすることができるため、プルトニウムの単離が発生することはない。
また、LWR使用済核燃料を再処理する場合、制御装置12は、U/Pu装荷溶媒T1の流量に応じて、抽出溶媒Tの流入量を流量調整機構57によって調整しながら流入させることができる。このため、第2多段抽出装置26は、LWR使用済核燃料から得られるPu富化度の低いU/Pu装荷溶媒T1から、製品として使用可能なPu富化度が20%以上のU/Pu溶液Y1を抽出することができる。
このとき、制御装置12は、U/Pu装荷溶媒T1の流量に対する抽出溶媒Tの流量の割合Xを、「(6/35)≦X≦(35/35)」の範囲となるように、流量調整機構57によって調整することで、抽出されるU/Pu溶液Y1を、製品として使用可能なPu富化度とすることができる。
また、制御装置12は、U/Pu装荷溶媒T1のPu富化度に応じて、図4に示すグラフから、抽出溶媒Tの流量を調整することができる。このため、第2多段抽出装置26は、LWR使用済核燃料から得られるPu富化度が変化しても、図4に示すグラフに基づいて、抽出溶媒Tの流量を調整することで、表1に示すようなPu富化度の高いU/Pu溶液Y1を好適に抽出することができる。よって、第2多段抽出装置26は、プルトニウムの回収効率を向上させることができる。
また、MOX使用済核燃料またはFBR使用済核燃料を再処理する場合、制御装置12は、流量調整機構57により抽出溶媒Tの流入量をゼロとすることができる。このため、第2多段抽出装置26は、MOX使用済核燃料またはFBR使用済核燃料から得られるPu富化度の高いU/Pu装荷溶媒T1から、U/Pu溶液Y1を好適に抽出することができる。
また、本実施例の再処理施設1は、第2多段抽出装置26を有することで、複数種の異なる使用済核燃料を、プルトニウムを単離させることなく再処理することが可能となる。これにより、異なる核燃料専用の再処理施設をそれぞれ建設する必要がないため、再処理施設1の建設費用を抑制することができる。
なお、本実施例では、制御装置12は、LWR使用済核燃料を再処理する場合、抽出溶媒Tを流量調整しながら第2多段抽出装置26に流入させる一方で、MOX使用済核燃料またはFBR使用済核燃料を再処理する場合、抽出溶媒Tを第2多段抽出装置26に流入させなかった。しかしながら、上記の構成に限らず、制御装置12は、LWR使用済核燃料、MOX使用済核燃料またはFBR使用済核燃料を再処理する場合、図4に示すグラフに基づいて、抽出溶媒Tを流量調整しながら第2多段抽出装置26に流入させてもよい。
また、再処理施設1は、LWR使用済核燃料、MOX使用済核燃料またはFBR使用済核燃料をそれぞれ個別に再処理したが、これに限らず、異なる種類の使用済核燃料Fを混合して再処理してもよい。この場合、制御装置12は、Pu富化度計測器60により計測した燃料溶解液B中のPu富化度から、図4に示すグラフに基づいて、抽出溶媒Tを流量調整しながら第2多段抽出装置26に流入させることが好ましい。これにより、第2多段抽出装置26は、異なる種類の使用済核燃料Fを混合した場合であっても、プルトニウムを単離させることなく、U/Pu溶液Y1を好適に抽出することができる。
1 再処理施設
5 貯蔵装置
6 機械加工装置
7 溶解装置
8 分離装置
9 精製装置
10 脱硝装置
12 制御装置
20 廃ガス処理系
25 第1多段抽出装置
26 第2多段抽出装置
27 第3多段抽出装置
30 抽出溶媒供給装置
40 抽出器
51 装荷溶媒流入口
52 抽出溶媒投入口
53 逆抽出液流入口
55 装荷溶媒流量計
56 抽出溶媒流量計
57 流量調整機構
60 Pu富化度計測器
F 使用済核燃料
B 燃料溶解液
W 洗浄液
V 不純物
T 抽出溶媒
T1 ウラン/プルトニウム装荷溶媒
T2 ウラン装荷溶媒
T3 使用済溶媒
G1 Pu逆抽出液
G2 U逆抽出液
Y1 ウラン/プルトニウム溶液
Y2 ウラン溶液

Claims (5)

  1. プルトニウムの含有量の割合が異なる複数種の使用済核燃料を再処理する単一の再処理施設に設けられ、前記使用済核燃料からウランおよびプルトニウムを抽出可能な抽出装置であって、
    有機相と水相とに分離可能な複数の抽出器と、
    ウランおよびプルトニウムを抽出可能な有機相となる抽出溶媒を流入させるための抽出溶媒投入口と、
    前記使用済核燃料から得られるウランおよびプルトニウムを含有する抽出溶媒であるウラン/プルトニウム装荷溶媒を流入させるための装荷溶媒流入口と、
    前記ウラン/プルトニウム装荷溶媒からプルトニウムを逆抽出可能な水相となる逆抽出液を流入させるための逆抽出液流入口と、を備え、
    前記複数の抽出器は、水相側から有機相側に亘って並べた多段の構成となっており、
    前記装荷溶媒流入口および前記抽出溶媒投入口は、最も水相側となる第1段目の前記抽出器にのみ設けられ
    前記第1段目の抽出器に流入する前記ウラン/プルトニウム装荷溶媒の流量に応じて、前記第1段目の抽出器に流入する前記抽出溶媒の流量を調整可能な抽出溶媒流量調整手段を、さらに備え、
    前記抽出溶媒流量調整手段は、
    前記使用済核燃料として、高速炉で使用された高速炉使用済核燃料またはMOX使用済核燃料が再処理される場合、前記第1段目の抽出器に流入する前記抽出溶媒の流量をゼロとする一方で、
    前記使用済核燃料として、軽水炉で使用された軽水炉使用済核燃料が再処理される場合、前記抽出溶媒を流量調整しながら、前記第1段目の抽出器に流入させることを特徴とする抽出装置。
  2. 前記抽出溶媒流量調整手段は、
    前記使用済核燃料として、軽水炉で使用された軽水炉使用済核燃料が再処理される場合、前記ウラン/プルトニウム装荷溶媒の流量に対する前記抽出溶媒の流量の割合Xが、「(6/35)≦X≦(35/35)」の範囲となるように、抽出溶媒の流量を調整することを特徴とする請求項に記載の抽出装置。
  3. 前記抽出溶媒流量調整手段は、
    前記ウラン/プルトニウム装荷溶媒のプルトニウム富化度に応じて、前記抽出溶媒の流量を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の抽出装置。
  4. 前記抽出溶媒流量調整手段は、
    前記使用済核燃料として、プルトニウムの含有量の割合が異なる複数種の使用済核燃料を混合して再処理する場合、混合した前記使用済核燃料から得られる前記ウラン/プルトニウム装荷溶媒のプルトニウム富化度に応じて、前記抽出溶媒の流量を調整することを特徴とする請求項に記載の抽出装置。
  5. 使用済核燃料を溶解して燃料溶解液を生成する溶解装置と、
    前記燃料溶解液からウランおよびプルトニウムを分離可能な分離装置と、を備え、
    前記分離装置は、
    前記抽出溶媒を用いて、前記燃料溶解液を、前記ウラン/プルトニウム装荷溶媒と、不純物とに分離可能な共除染装置と、
    前記逆抽出液を用いて、前記ウラン/プルトニウム装荷溶媒を、前記ウラン/プルトニウム溶液と、前記ウラン装荷溶媒とに分離可能な請求項1ないしのいずれか1項に記載の抽出装置と、を有していることを特徴とする使用済核燃料の再処理施設。
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