JP5728951B2 - モータ - Google Patents

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本発明は、レゾルバを搭載したインナーロータ型モータに関する。
従来より、ロータの回転位置を検出するために、角度センサの一種であるレゾルバを搭載したインナーロータ型モータが知られている。通常、レゾルバには、レゾルバロータと、レゾルバロータの周囲に僅かな隙間を隔てて配置されるレゾルバステータとが備えられている。レゾルバロータは、シャフトやロータに中心を一致させた状態でシャフトに固定され、レゾルバステータは、ステータ等が収容されるモータのケースに組み付けられる。
レゾルバは、モータケースの内部に設けられているのが一般的である。例えば、特許文献1のブラシレスモータでは、有底円筒状のケースの内側にレゾルバが設けられている。具体的には、ケースの開口部には、アルミダイカスト製のブラケットが取り付けられている。そして、そのブラケットの内側にブラケットホルダユニットが組み付けられている。レゾルバステータは、レゾルバホルダに圧入された状態でこのブラケットホルダユニットに固定されている。そして、シャフトには、ロータにマグネットを保持するマグネットホルダが外挿されている。レゾルバロータは、そのマグネットホルダの端部に取り付けられている。
このブラシレスモータの場合、ロータやステータ等とともにレゾルバも組み付けられ、更にケースにブラケットが固定されて、モータが組み立てられた状態でレゾルバの原点調整が行われる。具体的には、ブラケットにレゾルバ調整用のレゾルバ調整孔が形成されている。このレゾルバ調整孔に所定の治具を挿入することにより、レゾルバホルダの位置が周方向に調整されている。
また、モータケースの外側にレゾルバを設けることも行われている(特許文献2)。特許文献2のブラシレスモータでは、絞り加工によって形成された略有底円筒状のモータケースと、モータケースの開口部を塞ぐ略板状のフランジとが備えられている。モータケースの底部の中央には貫通孔が形成されている。この貫通孔の周りの部分に、外側から内側に環状に凹んだ環状凹部が形成されている。そして、この環状凹部によってロータの回転軸を回転自在に支持するベアリングが保持されている。
貫通孔から回転軸がモータケースの外側に突出していて、その突出部分にレゾルバロータが固定されている。モータケースの底部の外側面には、締結により容器状のセンサハウジングが固定されている。レゾルバステータは、そのセンサハウジングに固定されている。
このブラシレスモータの場合、レゾルバの原点調整は、センサハウジングの締結を緩めて回動させることによって行われている。
特開2008−79470号公報 特開2009−177968号公報
レゾルバは、モータの誘起電圧と高精度に位相を同期させる必要があるため、その調整には時間と労力を要している。
まず、ロータに対し、レゾルバロータを所定位置に固定する必要がある。そのため、通常は、ロータが組み付けられたシャフト(シャフトアッシーともいう)にレゾルバロータを固定する際に、レゾルバロータとロータとの間で位置決めの調整が行われる。
例えば、専用の設備を用いて外部からシャフトアッシーに所定の磁界を加え、シャフトアッシーを位置決めする。そうして、位置決めされたシャフトアッシーに対し、想定される誘起電圧の波形に合わせてレゾルバロータを固定する。
更に、レゾルバステータも所定位置に固定する必要がある。レゾルバステータの調整は、組み付け時に誤差が生じるため、上述した特許文献1や2のブラシレスモータのように、モータの組み付け後に行われるのが一般的である。
例えば、組み付けたモータを実際に回転させ、その誘起電圧の波形を確認する。同時にレゾルバから発信される信号を検出し、誘起電圧の波形との位相のズレを確認する。そして、レゾルバステータを回動させながら、そのズレの無い同期位置を求め、その位置にレゾルバステータを固定する。
しかし、このような方法でレゾルバの調整を行っていると、精度を安定して確保するのが難しいし、生産性の向上も図れない。
例えば、上述したように、レゾルバロータを位置決めする際に実際のモータと異なる外部の磁界を用いた場合、磁界の相違から同期位置に誤差が生じるおそれがある。
また、レゾルバステータを、ブラケットホルダユニットやセンサハウジング等の別部品を介してモータケースに組み付けた場合、更に組み合わせ位置や同期位置に誤差が生じるおそれがある。そのため、モータの組み付け後に、モータを実際に回転させてレゾルバから検出される信号を確認しながらレゾルバステータを動かして慎重に調整する必要がある。
別部品を用いる分、材料コストや作業性等の面でも不利がある。また、レゾルバステータが経時的に位置ずれするおそれもあり、安定性の面でも難がある。
そこで、本発明の目的は、生産性等に優れ、高品質なモータを提供することにある。
本発明のモータは、回転自在なシャフトと、前記シャフトに固定されたロータと、前記ロータの周りに隙間を隔てて配置されたステータと、前記ロータの回転位置を検出するレゾルバと、前記シャフトを支持し、前記ロータ及びステータを収容するモータケースとを備える。
前記レゾルバは、前記シャフトの一端側に固定されるレゾルバロータと、前記レゾルバロータの周りに隙間を隔てて配置されるレゾルバステータと、前記レゾルバステータと一体に設けられているレゾルバインシュレータと、前記レゾルバインシュレータの軸方向側の片面を覆うレゾルバカバーと、を有している。また、前記レゾルバステータに引っ掛けることにより、前記レゾルバカバーが前記レゾルバインシュレータに装着されている。前記モータケースは、金属板から成形されたモータホルダを含む。前記モータホルダは、内側に前記ステータが固定される筒状の周壁部と、前記周壁部の一方の開口を塞ぐ底壁部とを有している。
前記底壁部は、軸受凹部と、レゾルバ凹部と軸孔とを有している。軸受凹部は、前記底壁部の内面に設けられ、前記シャフトの前記一端側をベアリングを介して支持する。レゾルバ凹部は、前記軸受凹部と逆向きに前記底壁部の外面に設けられ、前記レゾルバステータが固定される。軸孔は、前記軸受凹部と前記レゾルバ凹部とに開口する。前記シャフトの前記一端が軸孔を突き抜ける。そして、前記金属板の変形によって前記軸受凹部と前記レゾルバ凹部とが形成されている。
このモータでは、ロータ等を収容するモータケースに、プレス加工等によって金属板から成形されたモータホルダが含まれている。そして、金属板を変形することにより、そのモータホルダの底壁部の内面にはベアリングを介してシャフトを支持する軸受凹部が設けられ、そのモータホルダの底壁部の外面にはレゾルバステータが固定されるレゾルバ凹部が設けられている。更に、これら軸受凹部及びレゾルバ凹部とに開口する軸孔が設けられていて、この軸孔を突き抜けてモータケースの外側に突出するシャフトの一端にレゾルバロータが固定されている。
モータホルダは金属板から一体成形されているので、例えばダイカスト成形されたものと比べて材料コストが削減できる。軸受凹部やレゾルバ凹部が金属板を変形することによってモータホルダと一体に形成されているので、部品点数の削減ができる。
レゾルバロータやレゾルバステータを取り付ける部分がモータの外側に設けられているので、モータ本体の各部材の組み付けとは別にレゾルバを組み付けることができる。しかも、モータ本体を組み付けた後にレゾルバロータを組み付けることができるので、モータの実際の誘起電圧の波形を用いてレゾルバロータの位置決めができる。従って、レゾルバによる回転位置の検出精度を向上させることができる。
更に、ステータが固定されるモータホルダにレゾルバステータを直接固定することができるので、ステータとレゾルバステータのそれぞれをモータホルダに対して所定位置に位置決めして固定すれば、レゾルバステータの複雑な調整が不要になるし、レゾルバステータの位置精度を向上させることができる。モータホルダとレゾルバステータとの間に別部品が介在しないので、別部品の位置ずれによる経時的な誤差も発生せず、安定性も向上する。
例えば、前記レゾルバ凹部は、前記底壁部の外面が窪むことによって形成されている。前記レゾルバ凹部における底の部分に、内面側に隆起する隆起部が形成されている。そして、前記隆起部の中央部分が窪むことによって前記軸受凹部が形成されている。
このように、レゾルバステータを固定するレゾルバ凹部がモータホルダの外面を窪ませて形成されていると、レゾルバ凹部にレゾルバステータを嵌め込んでモータホルダからレゾルバステータが大きくはみ出ないようにできる。従って、モータの軸方向側の全長を小さくできるので、モータの小型化が図れる。
レゾルバ凹部における底の部分の内面側に隆起部が形成され、その中央部分を窪ませて軸受凹部が形成されていると、例えばプレス成形により、無理なく底壁部の内外に逆向きに軸受凹部とレゾルバ凹部とを形成することができるので、生産性に優れる。
また、前記軸受凹部の周囲の隔壁は、二重板状の断面構造を有するようにするのが好ましい。
そうすれば、隔壁にベアリングを圧入して保持する際に、より強固にベアリングを保持できる。
以上説明したように、本発明によれば、生産性に優れ、高品質なモータを提供することができる。
本実施形態のモータの概略を示す断面図である。 レゾルバの組み付けを表した概略斜視図である。 モータホルダを底面側から見た概略図である。 図3におけるX−X線での断面構造を内面側から見た概略斜視図である。 (a)〜(c)は、軸受凹部の変形例を表した概略断面図である。 変形例のモータの概略を示す断面図である。 レゾルバ凹部の変形例を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図1に、本発明を適用したモータ1を示す。このモータ1は、ブラシレスDCモータであり、モータケース2やシャフト4、ロータ5、ステータ6、バスバーユニット7、レゾルバ8などで構成されている。なお、同図の一点鎖線はモータの回転軸Aを示している。便宜上、この回転軸Aが延びる方向を軸方向、回転軸Aに直交する方向を径方向、回転軸Aの周りの方向を周方向と称して、適宜、各部材の説明を行うこととする。
モータケース2は、モータホルダ21と、ホルダカバー31とで構成されている。モータホルダ21は、プレス加工により金属板から一体に成形されている。ホルダカバー31は、ダイカスト加工によりアルミニウム等で一体に成形されている。
モータホルダ21は、カップ容器状に形成されていて、円筒状の周壁部21aと、周壁部21aの一方の開口を塞ぐ底壁部21bとを有している。底壁部21bの内面の中央部分には、第1ベアリング保持部22(軸受凹部)が設けられている。第1ベアリング保持部22には、第1ベアリング23(本実施形態ではボールベアリング)が嵌め込まれている。
図2にも示すように、底壁部21bの外面には、底壁部21bが外面側から内面側に窪むことにより、レゾルバ凹部24が形成されている。そして、底壁部21bの中央部分には第1軸孔25が開口している(モータホルダ21の細部については、更に別途後述する)。
ホルダカバー31は略円盤状の部材である。ホルダカバー31は、モータホルダ21の開口に嵌め込まれることにより、モータホルダ21を封止している。ホルダカバー31の中央部分には第2軸孔32が開口している。ホルダカバー31の内面側における第2軸孔32の周囲の部分に、円環状に突出する第2ベアリング保持部33が形成されている。そして、この第2ベアリング保持部33に第2ベアリング34(本実施形態ではボールベアリング)が嵌め込まれている。また、ホルダカバー31の周辺部分の2ヶ所には鍔部31aが張り出している(図2参照)。これら鍔部31aには、モータ1を被駆動部材に締結するのに用いられる締結孔35が形成されている。
シャフト4は、第1ベアリング23及び第2ベアリング34を介してモータケース2に支持され、回転軸Aを中心に回転自在となっている。シャフト4の先端部分には、その中間部分よりも直径の大きい大径部41が設けられている。また、シャフト4の基端部分には、その中間部分よりも直径の小さい小径部42が設けられている。そして、その小径部42が第1ベアリング23に挿入され、その大径部41が第2ベアリング34に挿入されている。
シャフト4の基端部分は、第1軸孔25を突き抜けてモータケース2の外側に突出している。一方、シャフト4の先端部分は、第2軸孔32を突き抜けてモータケース2の外側に突出している。
第2ベアリング34には、第1ベアリング23よりも大きなベアリングが用いられている。第2軸孔32から突出するシャフト4の先端部分には被駆動部材が連結される。そのため、シャフト4の先端側には基端側よりも強い外力が作用する。従って、シャフト4の先端側を支持する第2ベアリング34を大きくすることにより、シャフト4を安定して支持することができる。
シャフト4の中間部分にはロータ5が固定されている。ロータ5は、ロータコア51やマグネット52などで構成されている。ロータコア51は、金属板を積層して形成された円筒状の部材であり、シャフト4に圧入されている。マグネット52はロータコア51の外周面側に配置されている。マグネット52の磁極は複数のN極とS極とで構成されており、これらN極とS極が周方向に交互に配置されている。
ロータ5の周りに僅かな隙間を隔てて円筒形状のステータ6が配置されている。ステータ6は、モータホルダ21に圧入され、周壁部21aの内側に固定されている。ステータ6は、ステータコア61やインシュレータ62、コイル63などで構成されている。本実施形態のステータ6は、複数の分割ステータを連結することによって形成されている。
ステータコア61は金属板を積層して形成された部材である。ステータコア61は、円筒状のコアバック部61aと、コアバック部61aの内側から中心に向かって延び、放射状に配置された複数のティース部61bとを有している。なお、ステータコア61は複数の分割コアを連結することによって形成されている。
インシュレータ62は絶縁性の部材である。インシュレータ62は、ステータコア61に装着され、その表面を被覆している。コイル63は、インシュレータ62を介してティース部61bに導電線を巻き付けることにより、複数形成されている。本実施形態のステータ6は、モールド成形により、ステータコア61やインシュレータ62、コイル63がモールド樹脂64に埋設されている。そして、コイル63はティース部61bごとに形成されていて、コイル63ごとに2本の導電線の端部63aがモールド樹脂64からステータ6の一方の端部(出力側端部ともいう)に導出され、軸方向に延びている。
バスバーユニット7は、それぞれが略円環状の帯状導体からなる複数のバスバー71と、これらバスバー71を収容する略円環形状をした断面矩形のバスバーホルダ72とで構成されている。本実施形態のコイル63は、U相、V相、W相の各相のコイル群に分けられていて、Y結線されている。従って、バスバー71は、これらコイル群をそれぞれ接続するU相、V相、W相の各相用のバスバーと、中性点を接続するコモン用のバスバーとで構成されている。
バスバーホルダ72は絶縁性の部材である。このバスバーホルダ72により、各バスバー71が絶縁された状態で支持されている。各バスバー71は、複数ヶ所から径方向に張り出す端子部71aを有し、これら端子部71aがバスバーホルダ72の外周面から突出している。バスバーユニット7は、ステータ6の出力側端部に取り付けられている。そして、各端子部71aは、それぞれ所定の導電線の端部63aと溶接等により接続されている。
各バスバー71には、バスバーユニット7から突出する出力端子が設けられている(図示せず)。これら出力端子を介して各コイル群に外部から制御された電流が供給される。それにより、各コイル群が順次励磁され、ロータ5が回転する。
レゾルバ8は、ロータ5の回転位置を検出するセンサである。レゾルバ8が検出するロータ5の回転位置に基づいて各コイル群に電流を供給するタイミングが制御されている。レゾルバ8は、レゾルバロータ81やレゾルバステータ82、レゾルバインシュレータ83、レゾルバカバー84などで構成されている。
レゾルバロータ81は、リング状の小部材である。レゾルバロータ81は、図2に示したように、第1軸孔25から外方に突出したシャフト4の基端部分に圧入されている。レゾルバステータ82は、レゾルバロータ81の周りに僅かな隙間を隔てて配置される円筒状の部材である。レゾルバステータ82は、レゾルバインシュレータ83と一体に設けられている。レゾルバインシュレータ83は、樹脂製の部材であり、レゾルバステータ82を支持する円筒状のステータ支持部83aと、ステータ支持部83aの外周部分から径方向に延びる延出部83bとを有している。
レゾルバステータ82には複数の信号線85が接続されている。これら信号線85は延出部83bを通じてレゾルバインシュレータ83から導出されている。レゾルバステータ82は、レゾルバロータ81の回転に応じて電気信号を出力する。その電気信号が信号線85を通じて外部の装置に送られる。
レゾルバカバー84は、レゾルバインシュレータ83よりもひとまわり大きなカバー部材である。レゾルバインシュレータ83の軸方向側の片面がレゾルバカバー84によって覆われる。レゾルバカバー84には、一対のフック部84aが撓み変形可能に設けられている。これらフック部84aをレゾルバステータ82に引っ掛けることにより、レゾルバカバー84はレゾルバインシュレータ83に着脱可能に装着される。
図2に示したように、レゾルバ8は、レゾルバカバー84と共に、モータケース2の外側からレゾルバ凹部24に嵌め込まれ、モータケース2に固定されている。図3に示すように、レゾルバ凹部24は、レゾルバインシュレータ83の外法より僅かに大きな内法に形成されている。詳しくは、レゾルバ凹部24は、円形に窪むステータ凹部24aと、ステータ凹部24aに連続して径方向に帯状に窪む延出凹部24bとを有している。ステータ凹部24aにレゾルバステータ82及びステータ支持部83aが嵌め込まれ、延出凹部24bに延出部83bが嵌め込まれる。
ステータ凹部24aは、その中央部分に第1軸孔25が位置するように配置されている。ステータ凹部24aには、レゾルバステータ82の端部が圧入される圧入部24cが設けられている。従って、レゾルバステータ82は、モータケース2に強固に固定される。また、ステータ凹部24aには、レゾルバカバー84のフック部84aとの干渉を避ける逃げ凹部24dも設けられている。逃げ凹部24dはフック部84aに対向して径方向に窪んでいる。
図4に示すように、ステータ凹部24aの底の部分の内面側は、外面が円形に窪むことにより相対的に円形の台状に膨出している(膨出部26)。その膨出部26の上底部分に隆起部27が形成されている(膨出部26と隆起部27とは段状になっている)。そして、その隆起部27の中央部分が内面側から外面側に円環状に窪むことにより、上述した第1ベアリング保持部22が形成されている。
本実施形態の隆起部27は、金属板を折り返し変形することによって形成されており、金属板が折り返されて互いに密着あるいは近接した二重板状の断面構造になっている。本実施形態では、このような構造の隆起部27によって第1ベアリング保持部22の周囲の隔壁が構成されている(単に隔壁27ともいう)。
これら第1ベアリング保持部22やレゾルバ凹部24は、モータホルダ21を形成する時にまとめて形成されている。すなわち、モータホルダ21をプレス加工する一連の工程に、金属板を変形させてレゾルバ凹部24や第1ベアリング保持部22を形成する処理が追加されている。
このように、プレス加工によってレゾルバ凹部24や第1ベアリング保持部22をモータホルダ21と一体に形成することにより、材料コストや部材点数が削減できる。従って、生産性の向上が図れる。
第1ベアリング保持部22の外径、つまり隆起部27の外径は、膨出部26の外径よりも小さく形成されている(結果的に、第1ベアリング保持部22の内径はステータ凹部24aの内径よりも小さくなる)。そうすることで、プレス加工が容易になり、高精度なモータホルダ21を安定して量産することができる。また、隔壁27を二重板状に形成することで、第1ベアリング保持部22の強度を向上できる。その結果、第1ベアリング23を圧入して固定する際に、より強固に固定することができる。
特に、ステータ6が固定されるモータホルダ21にレゾルバステータ82も同軸上に固定されるため、レゾルバステータ82の位置精度が向上する。よって、レゾルバ8の複雑な調整が不要になり、レゾルバ8の位置精度を向上させることができる。
例えば、レゾルバ8は、モータケース2の外部に取り付けられるので、ステータ6やロータ5、バスバーユニット7、シャフト4等をモータケース2内に組み込んで先にモータ1の本体部分を組み立てることができる。従って、モータ1の本体部分の組み立てとレゾルバ8の取り付け及び調整とを分けて行うことができ、生産性が向上する。
しかも、レゾルバロータ81とロータ5との間の位置決めを高い精度で実現できる。すなわち、組み立てたモータ1で実際に発生する磁界を用いてシャフト4を位置決めできる。そして、モータ1で実際に発生する磁界を用い、想定される誘起電圧の波形に合わせてレゾルバロータ81を固定することができる。従って、ロータを固定する専用の設備とステータとの磁界の相違による同期位置の誤差が生じないため、レゾルバ8の位置精度が向上する。
更に、レゾルバステータ82とステータ6とは、モータホルダ21を介して一体に固定することができる。従って、それぞれモータホルダ21に対して所定位置に位置決めして固定すれば、構造的な位置ずれに基づく同期位置の誤差を解消することができ、従来行われているようなレゾルバ8の原点調整を無くすことも可能になる。
レゾルバステータ82は、モータホルダ21に圧入されているので、位置ずれし難くなり、安定性が向上する。また、径方向に延びる延出部83bが径方向に帯状に窪む延出凹部24bに嵌め込まれるので、レゾルバインシュレータ83自体が周方向に位置ずれし難くなり、更に安定性が向上する。
なお、本発明にかかるモータは、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、第1ベアリング保持部22(軸受凹部)は様々な形状に形成することができる。図5に、第1ベアリング保持部22の変形例を示す。同図(a)に示すように、隔壁27を構成している折り返された2つの金属板の間には空間があってもよい。例えば、隔壁27は断面逆U状に形成されていてもよい。
また、同図の(b)に示すように、第1ベアリング保持部22の外径は、膨出部26の外径と略同一であってもよい。そうすれば、プレス加工が容易にできるうえに、第1ベアリング保持部22の内径も更に大きくできるので、第1ベアリング23により大きなベアリングを用いることができ、シャフト4をよりいっそう安定して支持することができる。
また、同図の(c)に示すように、隔壁27が、径方向外側から突端側に向かって窄まる傾斜面27aを有し、略三角形状断面であってもよい。そうすれば、プレス加工が更に容易になる。
レゾルバ8がモータホルダ21に設けられているため、ホルダカバー31の構造はより簡素にできる。例えば、図6に示すように、ホルダカバー31をプレス加工品に代替できる。すなわち、本変形例のモータ1Aのホルダカバー31Aは、金属板から一体に形成されており、金属板を折り返し変形することにより、第2ベアリング保持部33が形成されている。
具体的には、ホルダカバー31Aの第2軸孔32が開口している中央部分の金属板が内面側に円筒状に変形されて中央凹部91が形成されている。中央凹部91の突端側の金属板が更に径方向内側に折り返されて二重板状の断面構造に形成され、第2ベアリング保持部33の周囲の隔壁部分92が形成されている。更にその金属板の先端側の部分が径方向内側に張り出すことにより、第2ベアリング保持部33の底壁部分93が形成されている。なお、先の実施形態と同じ機能の構成には同じ符号を用い、その説明は省略する。
このようなプレス加工品のホルダカバー31Aを用いたモータ1Aであれば、更に材料コストが削減できる。
図7に示すように、レゾルバ凹部24に関しても、二重板状の隔壁を設けて第1ベアリング保持部22と同様の構造にすることができる。具体的には、第1ベアリング保持部22と同様に、底壁部21bには、底壁部21bの外面側に隆起する外側隆起部27aが形成されている。外側隆起部27aの中央部分は窪んでいる。このような構造の外側隆起部27aによってレゾルバ凹部24の周囲を区画する隔壁を構成し、レゾルバ凹部24を形成することができる。
例えば、電動パワーステアリング等の車載モータに利用できる。
1 モータ
2 モータケース
4 シャフト
5 ロータ
6 ステータ
7 バスバーユニット
8 レゾルバ
21 モータホルダ
21a 周壁部
21b 底壁部
22 第1ベアリング保持部(軸受凹部)
23 第1ベアリング
24 レゾルバ凹部
25 第1軸孔
27 隆起部(隔壁)
81 レゾルバロータ
82 レゾルバステータ

Claims (7)

  1. 回転自在なシャフトと、 前記シャフトに固定されたロータと、 前記ロータの周りに隙間を隔てて配置されたステータと、 前記ロータの回転位置を検出するレゾルバと、 前記シャフトを支持し、前記ロータ及びステータを収容するモータケースと、を備え、 前記レゾルバは、 前記シャフトの一端側に固定されるレゾルバロータと、 前記レゾルバロータの周りに隙間を隔てて配置されるレゾルバステータと、前記レゾルバステータと一体に設けられているレゾルバインシュレータと、前記レゾルバインシュレータの軸方向側の片面を覆うレゾルバカバーと、を有し、前記レゾルバステータに引っ掛けることにより、前記レゾルバカバーが前記レゾルバインシュレータに装着され、 前記モータケースは、金属板から成形されたモータホルダを含み、 前記モータホルダは、 内側に前記ステータが固定される筒状の周壁部と、 前記周壁部の一方の開口を塞ぐ底壁部と、を有し、 前記底壁部は、 前記底壁部の内面に設けられ、前記シャフトの前記一端側をベアリングを介して支持する軸受凹部と、 前記軸受凹部と逆向きに前記底壁部の外面に設けられ、前記レゾルバステータが固定されるレゾルバ凹部と、 前記軸受凹部と前記レゾルバ凹部とに開口し、前記シャフトの前記一端が突き抜ける軸孔と、を有し、 前記金属板の変形によって前記軸受凹部と前記レゾルバ凹部とが形成されているモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、 前記底壁部の外面が窪むことによって前記レゾルバ凹部が形成され、 前記レゾルバ凹部における底の部分に、内面側に隆起する隆起部が形成され、 前記隆起部の中央部分が窪むことによって前記軸受凹部が形成されているモータ。
  3. 請求項2に記載のモータにおいて、 前記軸受凹部の周囲の隔壁が二重板状の断面構造を有しているモータ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のモータにおいて、 前記レゾルバインシュレータは、 前記レゾルバステータを支持するステータ支持部と、 前記ステータ支持部から径方向に延びる延出部と、を有し、 前記レゾルバ凹部の内法は、前記レゾルバインシュレータの外法より大きいモータ。
  5. 請求項4に記載のモータにおいて、 前記レゾルバ凹部は、 前記ステータ支持部及び前記レゾルバステータが嵌め込まれるステータ凹部と、 前記延出部が嵌め込まれる延出凹部と、 前記レゾルバステータの端部が圧入される圧入部と、を有しているモータ。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のモータにおいて、 前記レゾルバカバーは、前記レゾルバステータに引っ掛けられるフック部を少なくとも一つ有し、 前記ステータ凹部には、前記フック部に対向して径方向に窪む逃げ凹部が設けられているモータ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のモータにおいて、 前記底壁部に、外面側に隆起する外側隆起部が形成され、 前記外側隆起部の中央部分が窪むことによって前記レゾルバ凹部が形成されているモータ。
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