(第1の実施形態)
図1は、ネットワーク10の構成を示すブロック図である。ネットワーク10は、情報処理装置100、インクジェットMFP200、スキャナ300、カラーレーザープリンタ400、アクセスポイント500を備える。情報処理装置100は、無線通信I/F105を介して、無線LAN方式の無線通信150によりアクセスポイント500と通信を行う。アクセスポイント500には、インクジェットMFP200、スキャナ300、カラーレーザープリンタ400が接続されている。ここで、MFPとは、印刷機能、スキャン機能、コピー機能を備える多機能周辺装置(Multifunction Peripheral)を示す。情報処理装置100は、プリント&スキャンアプリケーション121を実行し、アクセスポイント500を介して印刷要求をインクジェットMFP200やカラーレーザープリンタ400に送信したり、インクジェットMFP200やスキャナ300へスキャン要求を送信したりすることができる。すなわち、情報処理装置100は、アクセスポイント500を介してインクジェットMFP200、スキャナ300、カラーレーザープリンタ400を使用することができる。
情報処理装置100は、例えば携帯電話や携帯端末装置などの携帯型の装置である。情報処理装置100は、表示手段102、タッチパネル103、入力I/F104、無線通信I/F105、CPU106、RAM108、記憶部109などを備えており、これらは入出力ポート110を介して互いに接続されている。
表示手段102は、CPU106から出力される画信号を受信し、受信した画信号に基づく画像を表示する。表示手段102としては、例えばLCDや、有機ELパネルなどを用いることができる。タッチパネル103は透明な部材により形成され、表示手段102の表面を覆うようにして配設されている。タッチパネル103は、ユーザの指などによりタッチされた位置を検出し、検出した位置情報をCPU106へ出力する。以下、CPU106がタッチパネル103から出力される位置情報を受け取ることを、CPU106がタッチを受け付けた等と表現する。入力I/F104は、例えば操作ボタンである。入力I/F104が押下されると、情報処理装置100は起動する。
CPU106は、記憶部109に記憶されるプログラムを実行する。RAM108はCPU106の処理に必要な情報を一時的に記憶する。記憶部109は、フラッシュメモリ、HDD(ハードディスク)、CPU106が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。記憶部109には、画像データや、文書データなどが記憶可能である。また、詳細は後述するが、用途ごとのデフォルトデバイスの識別情報が記憶されている。記憶部12は、プログラム21を記憶する。プログラム21は、プリント&スキャンアプリケーション121、ブラウザアプリケーション122、写真ビューワーアプリケーション123、オペレーティングシステム124を含む。CPU106は、記憶部12内のプログラム21に従って処理を実行する。ここで以降、プリント&スキャンアプリケーション121やオペレーティングシステム124など、プログラムを実行するCPU106のことを、単にプログラム名でも記載することにする場合がある。例えば「プリント&スキャンアプリケーション121」という記載は、プリント&スキャンアプリケーション121を実行するCPU106が」を意味する場合がある。プリント&スキャンアプリケーション121は、情報処理装置100からインクジェットMFP200等への印刷処理などをCPU106に実行させるためのアプリケーションである。ブラウザアプリケーション122は、ウェブデータを表示手段102に表示させるためのアプリケーションである。写真ビューワーアプリケーション123は、画像ファイルを作成、編集、保存するための処理をCPU106に実行させるためのアプリケーションである。オペレーティングシステム124は、プリント&スキャンアプリケーション121等に共通して利用される基本的な機能を提供するプログラムである。オペレーティングシステム124は、無線通信I/F105に無線通信150を実行させるためのプログラム等を含む。
また記憶部109は、テーブルTB1を記憶する。図8に、テーブルTB1の一例を示す。テーブルTB1は、写真印刷611、ウェブ印刷612、スキャン613、の3種類の用途のそれぞれに対して、記憶領域を備える。写真印刷611の用途の記憶領域には、写真印刷に適したデバイスについての情報が記憶される。写真印刷では、情報処理装置100がJPEGやBitmap、GIFなどの画像データの印刷要求を、印刷機能を有するデバイスへ送信し、デバイスに印刷を実行させる処理(以下、写真印刷処理とする)が行われる。ウェブ印刷612の用途の記憶領域には、ウェブ印刷に適したデバイスについての情報が記憶される。ウェブ印刷では、情報処理装置100がウェブページの印刷要求を、印刷機能を有するデバイスへ送信し、デバイスに印刷を実行させる処理(以下、ウェブ印刷処理とする)が行われる。スキャン613の用途の記憶領域には、スキャンに適したデバイスについての情報が記憶される。スキャンでは、情報処理装置100が、スキャン機能を有するデバイスへスキャン要求を送信し、デバイスにスキャンを実行させる処理(以下、スキャン処理と称する)が行われる。
テーブルTB1では、デバイスに関する情報として、識別情報600、機能情報604、デフォルトデバイスフラグ608、使用フラグ609、コピーフラグ610が記憶されている。識別情報600は、デバイスを識別するための情報であり、型番601およびIPアドレス602を備える。型番601は、各デバイスの種類を識別するための情報である。第1の実施形態では、インクジェットMFP200のデバイスの型番601は、「Ink-MFP331」である。また、スキャナ300のデバイスの型番601は、「Scan432」である。また、カラーレーザープリンタ400のデバイスの型番601は、「Laser123」である。IPアドレス602は、各デバイスに割り当てられた、通信に用いられる識別番号である。機能情報604は、各デバイスの機能を示す情報である。機能情報604は、印刷機能情報605、スキャン機能情報606、コピー機能情報607を備える。印刷機能情報605は、どのような印刷機能を備えるかを示す情報である。スキャン機能情報606は、スキャン機能を有するか否かを示す情報である。コピー機能情報607は、コピー機能を有するか否かを示す情報である。
図8のテーブルTB1の例では、写真印刷611およびウェブ印刷612の用途には、型番601が「Ink-MFP331」のデバイス(インクジェットMFP200)、および型番601が「Laser123」のデバイス(カラーレーザープリンタ400)を使用することができることが分かる。また、スキャン613の用途には、型番601が「Ink-MFP331」のデバイス(インクジェットMFP200)、および型番601が「Scan432」のデバイス(スキャナ300)を使用することができることが分かる。
デフォルトデバイスフラグ608は、デフォルトデバイスを示す情報である。デフォルトデバイスは、用途ごとに設定される1のデバイスである。デフォルトデバイスは、ある用途に関する処理を実行可能なデバイスが、その用途に対して複数存在する場合に、当該複数のデバイスの中で優先的に使用されるデバイスである。第1実施形態の説明例では、最後に使用されたデバイスがデフォルトデバイスに設定される場合を説明する。
使用フラグ609は、テーブルTB1に記憶されているデバイスの各々について、使用有無を示す情報である。コピーフラグ610は、デバイスの各々について記憶されている識別情報600や機能情報604が、コピー元情報であるかコピー先情報であるかを識別するための情報である。コピー元情報とは、後述するS707aにおいて、指定用途の記憶領域に記憶される情報である。また、コピー先情報とは、後述するS711またはS712において、非指定用途の記憶領域に記憶される情報である。S711またはS712で記憶されるコピー先情報の内容は、S707aで記憶されるコピー元情報の内容と同一である。
以下、図2ないし図9を用いて、プリント&スキャンアプリケーション121に従いCPU106が各部を制御する処理について説明する。プリント&スキャンアプリケーション121が起動されると、図2のフローが開始する。S601においてCPU106は、「写真印刷」、「ウェブ印刷」、「スキャン」の3種類の用途のうち、何れの用途を指定する用途指定操作を受け付ける。例えば、CPU106は、表示手段102において、上記の3種類の用途の各々に対応するアイコンを表示手段102に表示させる。そして、アイコンが表示されている部位がタッチされたことを受け付けると、タッチされたアイコンが示す用途が指定されたと判断する。指定用途として「スキャン」が指定された場合はS703へ進む。一方、指定用途として「写真印刷」または「ウェブ印刷」が指定された場合は、S701へ進む。
S701において、指定用途が「写真印刷」の場合には、CPU106は、記憶部109に記憶されている画像データのサムネイルを表示手段102に一覧表示させる。このとき、すべてのサムネイルが表示手段102に表示しきれないときは、スクロールすることで全てのサムネイルが表示できるようにしてもよい。またS701において、指定用途が「ウェブ印刷」の場合には、CPU106は、ユーザから指示されたウェブページを表示手段102に表示させる。そして、表示させたウェブページを印刷対象とするよう指示するアイコンを、表示手段102へ表示させる。ウェブページ等の表示方法は、本発明の本質ではないのでここではその記載を省略する。
S702においてCPU106は、印刷対象の選択を受け付けたかを判断する。具体的には、CPU106は、表示手段102においてサムネイルまたはアイコンが表示されている部位が、ユーザによりタッチされた否かを判断する。タッチされた場合は、タッチされた部位に表示されていたサムネイルの画像データを印刷対象とする指示、または、表示しているウェブページを印刷対象とする指示を受け付けたと判断し(S702:YES)、S703に進む。一方、印刷対象の選択を受け付けていないと判断した場合は(S702:NO)、S702へもどり判断を繰り返す。
S703において、CPU106は、S601で指定された指定用途に対して、デフォルトデバイスが設定されているか否かを判断する(S703)。具体的には、CPU106は、テーブルTB1において、指定用途に対応する記憶領域を参照する。そして、デフォルトデバイスフラグ608が「オン」となっているデバイスが存在するか否かを判断する。デフォルトデバイスが設定されていないと判断した場合(S703:NO)にはS706へ進み、デフォルトデバイスが設定されていると判断した場合(S703:YES)にはS704へ進む。
S704において、CPU106は、デフォルトデバイスに設定されているデバイスを識別するための情報(型番601など)、デフォルトデバイスの再設定を要求するアイコン、指示用途の実行命令を受け付けるアイコン、を表示手段102に表示させる。なお、S704では、デフォルトデバイスに設定されているデバイスを識別するための情報以外は表示されない。すなわち、デフォルトデバイスに設定されているデバイスが、デフォルトデバイスに設定されていないデバイスに比して、優先的に表示手段102に表示される。
S705では、CPU106は、デフォルトデバイスの再設定の要求、またはデバイスの削除要求を受け付けたかを判断する。ここで、デフォルトデバイスの再設定とは、ある用途においてすでにデフォルトデバイスが設定されている場合に、他のデバイスをデフォルトデバイスとして選択しなおすことである。また、デバイスの削除とは、テーブルTB1に記憶されているデバイスの識別情報600や機能情報604などを削除することである。具体的には、CPU106は、再設定を要求するアイコンまたは削除を要求するアイコンが表示されている部位がユーザによりタッチされたかを判断する。デフォルトデバイスの再設定またはデバイスの削除の要求を受け付けていないと判断した場合(S705:NO)にはS709へ進み、これらの要求を受け付けたと判断する場合(S705:YES)にはS706へ進む。
S706においてCPU106は、指定用途に対応するデバイス一覧を表示手段102に表示させる。デバイス一覧の表示では、テーブルTB1において、指定用途と一致する用途の記憶領域に記憶されている型番601およびIPアドレス602が、表示手段102に表示される。またCPU106は、指定用途を実行させるための新たなデバイスのIPアドレスを入力するための入力欄を、表示手段102に表示させる。すなわち、S706では、デバイスの新規登録の受け付けも実行される。
図9に、例として「写真印刷」が指定用途として選択された場合における、表示手段102の表示例を示す。図9では、テーブルTB1(図8)の写真印刷611の記憶領域に記憶されている2台のデバイス(インクジェットMFP200、カラーレーザープリンタ400)についてのデバイス一覧が表示されている。具体的には、型番601(「Ink-MFP331」、「Laser123」)およびIPアドレス602(211.9.36.148、211.9.36.154)が、表示手段102の領域R1に表示される。また、新規登録デバイスのIPアドレスの入力受付のための入力欄710が、表示手段102に表示される。なお、「スキャナ」が指定用途として選択されている場合には、テーブルTB1(図8)のスキャン613の記憶領域に記憶されている2台のデバイス(インクジェットMFP200、スキャナ300)の型番601(「Ink-MFP331」、「Scan432」)およびIPアドレス602(211.9.36.148、211.9.36.132)と、IPアドレスの入力欄が、表示手段102に表示されることになる。
また、S706では、指定用途に応じた処理の実行に必要な機能を備えているデバイスの情報のみが、表示手段102に表示される。すなわち、指定用途を実行可能なデバイスが、指定用途を実行不可なデバイスに比して優先的に表示手段102に表示される。
S707(図3)に進むと、CPU106は、新規登録デバイスのIPアドレスを入力する操作(IPアドレス入力操作)、または使用するデバイスを選択する操作(使用デバイス指定操作)、または削除するデバイスを選択する操作(削除デバイス指定操作)を、タッチパネル103が受け付けたか否かを判断する。使用デバイス指定操作は、S705でデフォルトデバイスの再設定の要求を受け付けた場合に、S706で一覧表示されたデバイスの何れかを選択する操作である。また、削除デバイス指定操作は、S705でデバイスの削除要求を受け付けた場合に、S706で一覧表示されたデバイスの何れかを選択する操作である。デバイス指定操作が実行された場合(S707:使用デバイス指定)にはS708へ進み、IPアドレス入力操作が実行された場合(S707:IPアドレス入力)には、S707aへ進む。
S707aにおいてCPU106は、IPアドレス入力操作によって入力されたIPアドレスを、指定用途に対応付けてテーブルTB1に記憶させる。また、型番601や機能情報604を無線通信I/F105に受信させ、IPアドレスに対応付けてテーブルTB1に記憶させる。ここで、型番601や機能情報604を受信して記憶させる方法を説明する。CPU106は、無線通信I/F105を制御して、情報処理装置100が接続しているネットワーク10に、デバイスの型番601と機能情報604を返信するようデバイスに要求するパケットをブロードキャストさせる。すると、ネットワーク10に接続した各デバイスから返信がある。無線通信I/F105は、デバイスから返信される、デバイスの型番601と、機能情報604を含むパケットを受信する。無線通信I/Fが受信するパケットは、デバイスのIPアドレス602を送信元アドレスとして、情報処理装置100のIPアドレスを受信先アドレスとして含んでいる。そして、CPU106は無線通信I/F105に受信されたデバイスの型番601と、機能情報604と、デバイスのIPアドレス602とを対応付けて、テーブルTB1に記憶させる。
またCPU106は、S707aにおいて記憶した識別情報600や機能情報604が、指定用途に対応付けて記憶された情報(コピー元情報)であることを記憶する。具体的には、テーブルTB1において、今回記憶した識別情報600等についてのコピーフラグ610を、「コピー元」に設定する。
S708においてCPU106は、S707で入力されたIPアドレスに対応するデバイス(S707:IPアドレス入力)、または、ユーザに選択されたデバイス(S707:デバイス指定)を、デフォルトデバイスに設定する。具体的には、テーブルTB1において、これらのデバイスのデフォルトデバイスフラグ608のみを「オン」に設定し、他のデバイスのデフォルトデバイスフラグ608を「オフ」に設定する。そしてS708aへ進み、CPU106は、指定用途の実行指示画面を表示手段102に表示させる。
S709においてCPU106は、指定用途の実行指示を受け付けたか否かを判断する。具体的には、CPU106は、指定用途の実行指示を受け付けるアイコンが表示されている部位が、ユーザによりタッチされたか否かを判断する。実行指示が入力されていないと判断した場合(S709:NO)にはS705へ戻り、実行指示が入力されたと判断した場合(S709:YES)にはS710へ進む。
S710においてCPU106は、指定用途を実行する。例えば、指定用途が「写真印刷」の場合には、S702で選択を受け付けた画像データの印刷要求を、テーブルTB1から読み出したIPアドレス602を用いて、デフォルトデバイスへ送信する。また指定用途が「ウェブ印刷」の場合には、S702で印刷対象とする指示を受け付けたウェブページの印刷要求を、デフォルトデバイスへ送信する。また指定用途が「スキャン」の場合には、スキャン要求を、テーブルTB1から読み出したIPアドレス602を用いてデフォルトデバイスへ送信する。そして、デフォルトデバイスから返信されたスキャンデータを、無線通信I/F105に受信させる。
またCPU106は、S708でデフォルトデバイスに設定されたデバイスが、S710において指定用途に使用されたことを記憶する。具体的には、テーブルTB1において、指定用途の記憶領域に記憶されているデフォルトデバイスの使用フラグ609を、「あり」に設定する。
S710aにおいて、CPU106は、S707においてデバイスの新規登録が行われたか否かを判断する。具体的には、S707で行われた操作が、IPアドレス入力操作であったか否かを判断する。デバイスの新規登録が行われていない場合(S710a:NO)にはフローを終了し、デバイスの新規登録が行われた場合(S710a:YES)にはS711へ進む。
S711では、1つ目の非指定用途に対応付けて新規登録デバイスを記憶させる、第1の登録処理が行われる。また、S712では、2つ目の非指定用途に対応付けて新規登録デバイスを記憶させる、第2の登録処理が行われる。ここで、新規登録デバイスとは、S707において入力されたIPアドレスによって識別されるデバイスである。例えば、S601で選択された指定用途が「写真印刷」の場合には、第1の登録処理では「ウェブ印刷」(1つ目の非指定用途)に対応付けて新規登録デバイスが記憶され、第2の登録処理では「スキャン」(2つ目の非指定用途)に対応付けて新規登録デバイスが記憶される。また、S601で選択された指定用途が「ウェブ印刷」の場合には、第1の登録処理では「スキャン」(1つ目の非指定用途)に対応付けて新規登録デバイスが記憶され、第2の登録処理では「写真印刷」(2つ目の非指定用途)に対応付けて新規登録デバイスが記憶される。また、S601で選択された指定用途が「スキャン」の場合には、第1の登録処理では「写真印刷」(1つ目の非指定用途)に対応付けて新規登録デバイスが記憶され、第2の登録処理では「ウェブ印刷」(2つ目の非指定用途)に対応付けて新規登録デバイスが記憶される。
図5を用いて、「ウェブ印刷」の非指定用途に対応付けて新規登録デバイスを記憶するフローを説明する。図5のフローは、第1の登録処理(S711)または第2の登録処理(S712)で行われるフローである。S1001において、CPU106は、デバイスの新規登録時(S707)に入力されたIPアドレスが、テーブルTB1のウェブ印刷612の記憶領域に既に記憶されているか否かを判断する。既に記憶されている場合(S1001:YES)にはフローを終了し、まだ記憶されていない場合(S1001:NO)にはS1001aへ進む。
S1001aにおいてCPU106は、新規登録デバイスが印刷機能を備えるか否かを判断する。具体的には、S707aで取得した、新規登録デバイスの印刷機能情報605が、「インクジェットカラー」または「レーザーカラー」であるか否かを確認する。新規登録デバイスが印刷機能を備えない場合(S1001a:NO)にはフローを終了し、印刷機能を備える場合(S1001a:YES)にはS1002へ進む。S1002においてCPU106は、新規登録デバイスのIPアドレス、型番601および機能情報604を、テーブルTB1のウェブ印刷612の記憶領域にも記憶させる。
またCPU106は、S1002で記憶した識別情報等が、非指定用途(ウェブ印刷612)に対応付けて記憶された情報(コピー先情報)であることを記憶する。具体的には、テーブルTB1において、今回記憶した識別情報等についてのコピーフラグ610を、「コピー先」に設定する。またCPU106は、S1002で記憶した識別情報により識別されるデバイスが、まだユーザに使用されていないことを記憶する。具体的には、テーブルTB1において、今回記憶した識別情報等についての使用フラグ609を、「なし」に設定する。そしてフローを終了する。
図6を用いて、「スキャン」の非指定用途に対応付けて新規登録デバイスを記憶するフローを説明する。図6のフローは、第1の登録処理(S711)または第2の登録処理(S712)で行われるフローである。S1101において、CPU106は、デバイスの新規登録時(S707)に入力されたIPアドレスが、テーブルTB1のスキャン613の記憶領域に既に記憶されているか否かを判断する。既に記憶されている場合(S1101:YES)にはフローを終了し、まだ記憶されていない場合(S1101:NO)にはS1102へ進む。
S1102においてCPU106は、新規登録デバイスがスキャン機能を備えるか否かを判断する。具体的には、S707aで取得した、新規登録デバイスのスキャン機能情報606が、「あり」となっているか否かを確認する。新規登録デバイスがスキャン機能を備えない場合(S1102:NO)にはフローを終了し、スキャン機能を備える場合(S1102:YES)にはS1103へ進む。S1103において、CPU106は、新規登録デバイスのIPアドレス、型番601および機能情報604を、テーブルTB1のスキャン613の記憶領域にも記憶させる。
またCPU106は、テーブルTB1において、S1103で記憶した識別情報600等についてのコピーフラグ610を「コピー先」に設定するとともに、S1103で記憶した識別情報600等についての使用フラグ609を「なし」に設定する。そしてフローを終了する。
図7を用いて、「写真印刷」の非指定用途に対応付けて新規登録デバイスを記憶するフローを説明する。図7のフローは、第1の登録処理(S711)または第2の登録処理(S712)で行われるフローである。S1201において、CPU106は、デバイスの新規登録時(S707)に入力されたIPアドレスが、テーブルTB1の写真印刷611の記憶領域に既に記憶されているか否かを判断する。既に記憶されている場合(S1201:YES)にはフローを終了し、まだ記憶されていない場合(S1201:NO)にはS1201aへ進む。S1201aにおいてCPU106は、新規登録デバイスが印刷機能を備えるか否かを判断する。具体的な判断方法は、S1101aで説明した方法と同様である。新規登録デバイスが印刷機能を備えない場合(S1201a:NO)にはフローを終了し、印刷機能を備える場合(S1201a:YES)にはS1202へ進む。
S1202において、CPU106は、新規登録デバイスがインクジェットプリンタであるかを判断する。具体的には、S707aで取得した新規登録デバイスの印刷機能情報605が、「インクジェットカラー」であるか否かを確認する。新規登録デバイスがインクジェットプリンタである場合(S1202:YES)にはS1205へ進み、インクジェットプリンタでない場合(S1202:NO)にはS1203へ進む。
S1203においてCPU106は、新規登録デバイスがカラーレーザープリンタであるかを判断する。具体的には、S707aで取得した新規登録デバイスの印刷機能情報605が、「レーザーカラー」であるか否かを確認する。新規登録デバイスがカラーレーザープリンタでない場合(S1203:NO)にはフローを終了し、カラーレーザープリンタである場合(S1203:YES)にはS1204へ進む。
S1204においてCPU106は、カラーレーザープリンタの新規登録デバイスを、「写真印刷」の用途に対応付けて記憶させて良いか否かの表示を、表示手段102に表示させる。そしてユーザによる可否の入力を受け付ける。許可する旨が入力されなかった場合(S1204:NO)にはフローを終了し、許可する旨が入力された場合(S1204:YES)にはS1205へ進む。
S1205においてCPU106は、新規登録デバイスのIPアドレス、型番601および機能情報604を、テーブルTB1の写真印刷611の記憶領域にも記憶させる。またCPU106は、テーブルTB1において、S1205で記憶した識別情報600等についてのコピーフラグ610を「コピー先」に設定するとともに、S1205で記憶した識別情報600等についての使用フラグ609を「なし」に設定する。そしてフローが終了される。
また、S707(図3)において、削除デバイス指定操作を受け付けたとCPU106が判断する場合(S707:削除デバイス指定)には、S722(図4)へ進む。
S722において、CPU106は、S707で選択されたデバイスについての識別情報600および機能情報604であって、テーブルTB1の指定用途の記憶領域に記憶されている情報を削除する。
S724において、CPU106は、S707で選択されたデバイスについての識別情報600および機能情報604が、テーブルTB1の非指定用途の記憶領域に記憶されているか否かを判断する。記憶されていない場合(S724:NO)にはフローを終了し、記憶されている場合(S724:YES)にはS726へ進む。
S726において、CPU106は、S707で選択されたデバイスについての識別情報600および機能情報604であって、テーブルTB1の非指定用途の記憶領域に記憶されている情報は、コピー先情報(S711またはS712において記憶された情報)であるか否かを判断する。この判断は、コピーフラグ610を用いて行われる。これらの情報がコピー先情報ではない場合(S726:NO)にはフローを終了し、コピー先情報である場合(S726:YES)にはS728へ進む。
S728において、CPU106は、S707で選択されたデバイスは、非指定用途に使用されたことがあるか否かを判断する。この判断は、使用フラグ609を用いて行われる。S707で選択されたデバイスが非指定用途に使用されたことがある場合(S728:YES)にはフローを終了し、非指定用途に使用されたことがない場合(S728:NO)にはS730へ進む。
S730において、CPU106は、S707で選択されたデバイスについての識別情報600および機能情報604であって、テーブルTB1の非指定用途の記憶領域に記憶されている情報を、テーブルTB1から削除する。そしてフローを終了する。
図4のフローで行われる処理の一例を説明する。例として、S601(図2)において「写真印刷」が指定用途に指定され、S707(図3)においてインクジェットMFP200が削除デバイスに指定された場合を説明する。また、テーブルTB1が図8の状態である場合を説明する。S722において、CPU106は、指定用途(写真印刷611)の記憶領域から、インクジェットMFP200についての全ての情報(図8、領域R11)を削除する。S724において、CPU106は、非指定用途(ウェブ印刷612、スキャン613)の記憶領域に、S707で選択されたデバイス(インクジェットMFP200)についての識別情報600(型番601=Ink-MFP331、IPアドレス602=211.9.36.148)が記憶されていると判断する(S724:YES)。
S726において、CPU106は、S707で選択されたデバイス(インクジェットMFP200)についての識別情報600および機能情報604であって、非指定用途(ウェブ印刷612、スキャン613)の記憶領域に記憶されている情報は、コピー先情報であると判断する(S726:YES)。当該判断は、コピーフラグ610(領域R12)を参照して行われる。S728において、CPU106は、S707で選択されたデバイス(インクジェットMFP200)は、スキャン613の非指定用途に使用されたことがあるが、ウェブ印刷612の非指定用途には使用されたことがないと判断する。当該判断は、使用フラグ609(領域R13)を参照して行われる。S730において、CPU106は、S707で選択されたデバイス(インクジェットMFP200)についての、ウェブ印刷612の記憶領域に記憶されている全ての情報(領域R14)を削除する。そしてフローが終了する。
以上説明した、第1実施形態の説明例に係る情報処理装置100の効果を説明する。情報処理装置100では、指定用途に応じた処理を実行するために、デバイスのIPアドレスを新たに登録すると(S707a)、そのデバイスのIPアドレス等が、指定用途に対応付けてテーブルTB1に記憶されるのみならず、他の用途にも対応付けて自動的にテーブルTB1に記憶される(S711、S712)。また、ユーザに選択されたデバイスの識別情報600であって指定用途に対応付けられている情報を削除すると(S722)、ユーザに選択されたデバイスの識別情報600であって非指定用途に対応付けられている情報もテーブルTB1から削除される(S730)。これにより、ユーザに選択されたデバイスの識別情報600であって非指定用途に対応付けられている情報の各々に対して、ユーザが削除処理を繰り返し実行する必要性を無くすことができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
また情報処理装置100では、S707で選択されたデバイスについての識別情報等であって非指定用途に対応付けられている情報が、コピー先情報である場合(S726:YES)にのみ、これらの情報を削除することができる。これにより、ユーザがコピー元情報を削除した場合(S722)には、コピー元情報に対応するコピー先情報が自動で削除される(S730)。一方、ユーザがコピー先情報を削除した場合(S722)には、コピー先情報に対応するコピー元情報は自動で削除されない(S726:NO)。よって、コピー先情報を、選択的に自動で削除することが可能となる。
また情報処理装置100では、S707で選択されたデバイスについての識別情報であって、非指定用途の記憶領域に記憶されている識別情報によって識別されるデバイスが、使用されたことがある場合(S728:YES)にのみ、当該デバイスについての識別情報等を削除することができる。これにより、一度も使用されたことがないデバイスについての識別情報等を、選択的に削除することが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、扱うデータを指定された状態で、プリント&スキャンアプリケーション121を起動させることができる形態である。なお、ネットワーク10や情報処理装置100の構成は、第1の実施形態と同様である。
図10Aおよび図10Bのフローを用いて説明する。ブラウザアプリケーション122または写真ビューワーアプリケーション123が実行されると、図10Aのフローが開始される。ブラウザアプリケーション122の実行時には、CPU106は、表示手段102にユーザから指示されたウェブページを表示させる。また写真ビューワーアプリケーション123の実行時には、CPU106は、画像データを表示手段102に表示させる。そして、S1601においてCPU106は、プリント&スキャンアプリケーション121の起動指示を受け付けるための起動アイコンを、表示手段102に表示させる。
S1603において、CPU106は、プリント&スキャンアプリケーション121の起動指示が入力されたか否かを判断する。起動指示が入力されていない場合(S1603:N)には、S1603へ戻り判断を繰り返す。一方、起動指示が入力された場合(S1603:Y)にはS1605へ進み、CPU106は、プリント&スキャンアプリケーション121を起動する。
表示手段102にウェブページを表示している状態で起動指示を受け付けた場合には、S1605においてCPU106は、表示させていたウェブページのURLを、ブラウザアプリケーション122が使用するRAM108上のメモリ領域から読み出す。そして、読み出したURLを、プリント&スキャンアプリケーション121が使用するRAM108上のメモリ領域へコピーする。一方、表示手段102に画像データを表示させている状態で起動指示を受け付けた場合には、S1605においてCPU106は、表示させていた画像データの絶対パスを含む所在情報を、写真ビューワーアプリケーション123が使用するRAM108上のメモリ領域から読み出す。そして、読み出した画像データの所在情報を、プリント&スキャンアプリケーション121が使用するRAM108上のメモリ領域へコピーする。
S1605においてプリント&スキャンアプリケーション121が起動されると、図10Bのフローが開始される。S1607において、CPU106は、プリント&スキャンアプリケーション121が使用するメモリ領域にコピーされた情報が、画像データの所在情報とURLのどちらであるかを判断する。コピーされた情報がURLである場合(S1607:URL)には、S1609へ進み、URLに基づいてウェブデータを取得する。そして、取得したウェブページを表示手段102に表示させ、表示させたウェブページを印刷対象とするよう指示するアイコンを、表示手段102へ表示させる。一方、コピーされた情報が所在情報である場合(S1607:所在情報)には、S1611へ進み、画像データのサムネイルを表示手段102に一覧表示させる。
なお、その後の処理は、第1の実施形態で説明した、図2および図3のS702〜S712の処理と同様であるので、詳細な記載を省略する。
以上説明した、第2実施形態の説明例に係る情報処理装置100の効果を説明する。第2の実施形態では、情報処理装置100はプリント&スキャンアプリケーション121は、起動元のアプリケーション(ブラウザアプリケーション、写真ビューワーアプリケーション)によって、扱うデータを指定された状態で起動することができる。よって、プリント&スキャンアプリケーション121が起動してから用途を指定する操作(例えば、第1実施形態のS601)を不要とすることができるため、ユーザの利便性をさらに高めることができる。
(変形例)
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。以下に変形例を説明する。
図4のフローにおいて、S724、S726、S728のステップは必ずしも全て組み合わせて使用する必要はなく、何れか1つまたは2つを組み合わせて使用することも可能である。例えば、S724のみを使用する場合には、S707で選択されたデバイスについての識別情報600および機能情報604であって、テーブルTB1の非指定用途の記憶領域に記憶されている情報であれば、S730で削除されることになる。また、S724およびS726を用いる場合には、S707で選択されたデバイスについての識別情報600および機能情報604であって、テーブルTB1の非指定用途の記憶領域に記憶されている情報のうち、コピー先情報であるもののみがS730で削除されることになる。また、S724およびS728を用いる場合には、S707で選択されたデバイスについての識別情報600および機能情報604であって、テーブルTB1の非指定用途の記憶領域に記憶されている情報のうち、未使用のデバイスについての情報のみがS730で削除されることになる。
第1、第2の実施形態では、S722およびS730において、識別情報600等をテーブルTB1から削除する形態を説明したが、この形態に限られない。本願に係る情報処理装置100の特徴の一側面は、あるデバイスの識別情報であって指定用途に対応付けられている情報の選択を受け付けると、選択された識別情報と同一内容の情報であって非指定用途に対応付けられている情報を抽出する点にある。よって本願の技術の適用範囲は、抽出した情報に対して削除処理(S722、S730)を行う形態のみならず、抽出した情報に対して各種の処理(例:表示態様の変更)を行う形態も含む。例えば、「写真印刷」の指定用途に対応付けられているデバイスの識別情報600を表示手段102に非表示とすると、その識別情報600と同一内容の情報であって、他の用途(ウェブ印刷、スキャン)に対応付けられている情報も非表示とする形態であってもよい。
また、抽出した情報に対して行われる各種の処理は、デバイスの識別情報を無効化する処理であってもよい。また、無効化する処理は、識別情報等をテーブルTB1から削除する処理(S722、S730)に限られない。例えば、テーブルTB1に記憶されている識別情報等の各々について、無効フラグを記憶する形態であってもよい。無効フラグは、識別情報等が使用可能であるか否かを示す情報である。無効フラグを「オン」とすれば、無効フラグに対応付けられている識別情報等を使用することができなくなるため、これらの情報を削除した場合と同様の効果を得られる。また、無効フラグを「オン」から「オフ」に変更すれば、無効フラグに対応付けられている識別情報等を再度使用することが可能となる。具体例としては、無効フラグが「オン」にされている識別情報と同じ識別情報がS707で選択された場合には、S707aにおいて型番601や機能情報604を無線通信I/F105に受信させる処理の代わりに、当該識別情報の無効フラグを「オフ」に変更する処理を実行すればよい。これにより、識別情報等を再度使用することができるため、S707aの通信処理を削減することが可能となる。
また、識別情報等をテーブルTB1から削除する処理は、情報自体を削除する形態に限られない。例えば、テーブルTB1に記憶されている識別情報等の各々について、使用可能な情報を示す情報(ポインタ情報)を記憶する形態であってもよい。ポインタ情報を「オフ」とすれば識別情報等を削除した場合と同様の効果が得られ、ポインタ情報を「オフ」から「オン」に変更すれば識別情報等を再度記憶させた場合と同様の効果が得られる。
また、抽出した情報に対して行われる各種の処理は、デバイスの識別情報を表示手段102表示する処理であってもよい。例えば、「写真印刷」の指定用途に対応付けられているデバイスの識別情報600と、識別情報600が識別するデバイスの写真印刷にかかる性能(印刷解像度、色再現性能など)を表示手段102に表示させる場合において、識別情報600と同一内容の情報が、他の用途(ウェブ印刷、スキャン)に対応付けられている場合には、識別情報600が識別するデバイスのウェブ印刷にかかる情報(黒インク種類、フォント種類など)やスキャンにかかる情報(スキャン解像度など)も表示手段102に表示させる形態であってもよい。
図3のフローにおいて、使用フラグ609を「あり」に設定するタイミングは、S710に限られない。指定用途に使用するデバイスが決定(S707)されてから、指定用途の実行が完了する(S710)までの間であれば、何れのタイミングで使用フラグ609を「あり」に設定してもよい。
本実施形態では、S707で選択されたデバイスについての識別情報等をテーブルTB1から削除する形態を説明したが、この形態に限られない。テーブルTB1から、全てのデバイスについての識別情報等を削除する形態であってもよい。例えば、全デバイスの識別情報等を削除する命令を受け付けるアイコンを表示手段102に表示させておき、当該アイコンが表示されている部位がユーザによりタッチされた場合に、全デバイスの識別情報等を削除するとしてもよい。この場合は、図4のフローにおいて、CPU106がテーブルTB1内の識別情報等を順番に1つずつ選択し(S722)、S724〜S730の処理を実行するというループを繰り返せばよい。
図4のS722およびS730において、CPU106がテーブルTB1から識別情報600および機能情報604を削除する処理は、様々な態様であってよい。例えば、S707で選択されたデバイスがデフォルトデバイスである場合には、S722やS730において、削除処理を実行しない態様であってもよい。また、S707で選択されたデバイスがデフォルトデバイスである場合に、デフォルトデバイスについての情報の削除可否をユーザに問い合わせる画面を表示する態様であってもよい。そして、同意を示す旨の操作をタッチパネル103が受け付けた場合にのみ、S722やS730において、デフォルトデバイスについての情報をテーブルTB1から削除するとしてもよい。
テーブルTB1は、用途の種類ごとに記憶領域を備えるとしたが、この形態に限られない。例えば、データ種類(画像データ、URL、文書データ)ごとに記憶領域を備えてもよい。この場合、情報処理装置100は、データの種類を指定すると、指定されたデータ種類に対応するデバイス一覧を表示手段102に表示させることができる(S706)。これにより、指定したデータ種類に応じた処理を実行させるデバイスを選択する操作を、より簡素化することが可能となる。
テーブルTB1とは別に、デフォルトデバイステーブル(デフォルトデバイスに関する情報として、識別情報600、機能情報604を用途に対応付けたテーブル)を記憶部109記憶してもよい。この場合、図3のS708では、デフォルトデバイスに設定するデバイスの識別情報600、機能情報604を、指定用途に対応付けてデフォルトデバイステーブルに記憶させる。また、図2のS704では、指定用途に対応してデフォルトデバイステーブルが記憶している、デバイスを識別するための情報(型番601など)を、表示手段102に表示させる。また、図3のS708aでは、指定用途に対応してデフォルトデバイステーブルが記憶している、デバイスを識別するための情報を含む実行指示画面を、表示手段102に表示させる。また、S710での指定用途の実行では、デフォルトデバイステーブルから読み出したIPアドレス602を用いて、例えば印刷要求をデフォルトデバイスに送信する。このような態様をとることにより、図4のS722、S730において、テーブルTB1からデバイスに関する情報を削除した場合においても、デフォルトデバイスに関する情報をデフォルトデバイステーブルに残すことが可能となる。
また、用途の種類は、写真印刷、Web印刷、スキャン等に限られない。例えば、情報処理装置100が、文書データの印刷要求を印刷機能を有するデバイスへ送信し、デバイスに印刷を実行させる、「文書印刷」の用途なども存在する。
機能情報604は、デバイスが実行できる機能を直接的に示す情報(印刷機能情報605、スキャン機能情報606、コピー機能情報607など)に限られない。デバイスの名称や型番など、機能を間接的に示す情報でもよい。この場合、情報処理装置100は、名称や型番と機能との対応を記憶するテーブルを記憶部109に記憶していれば、デバイスが実行できる機能を名称や型番を用いて識別することができる。また、デバイスが実行できる機能を、無線通信150等を用いることなく識別することが可能となる。
S706における表示手段102の表示例(図9)において、「全デバイス削除」ボタンをさらに表示させておき、当該ボタンが表示されている部位のタッチを受け付けると、CPU106がテーブルTB1に記憶されている情報を全て削除するという形態であってもよい。また、「全デバイス削除」ボタンが表示されている部位のタッチを受け付けると、指定用途に対応してテーブルTB1に記憶されたデバイスの情報を削除するとともに、指定用途に対応してテーブルTB1に記憶されたデバイスについての、非指定用途に対応してテーブルTB1に記憶された情報を削除する形態であってもよい。具体的には、指定用途に対応してテーブルTB1に記憶されたデバイスの情報のうち一つを自動的に選択してS722〜S730を実行するという処理を、指定用途に対応してテーブルTB1に記憶されたデバイスの情報の全てがテーブルTB1から削除されるまで繰り返せばよい。また、さらなる工夫として、デフォルトデバイスと同じデバイスについては、S730を実行しないように構成してもよい。
第1、第2の実施形態では、情報処理装置100が、ネットワークに接続されたデバイスへ、デバイスの型番と機能情報を返信するよう要求し、その要求に応じてデバイスから返信される型番と、機能情報を受信する構成であった。しかし、情報処理装置100がプリント&スキャンアプリケーション121を実行することで使用することができるデバイスごとの型番と、機能情報が、予めプリント&スキャンアプリケーション121にプログラミングされている構成としてもよい。その場合、例えば図3のS707aでは、次のような構成になる。無線通信I/F105は、ネットワークに接続されたデバイスの型番を受信する。CPU106は、プリント&スキャンアプリケーション121にプログラミングされているデバイスの型番と、無線通信I/F105で受信されたネットワークに接続されたデバイスの型番とを比較し、一致したデバイスの型番を抽出する。そしてCPU106は、抽出した型番のデバイスの機能情報を、プリント&スキャンアプリケーション121から読み出す。そして、CPU106は、抽出した型番のデバイスの機能情報604と、ネットワークに接続されたデバイスの型番601と、ネットワークに接続されたデバイスのIPアドレス602とを対応付けて、テーブルTB1に記憶させる。これにより、第1の実施形態と同様の情報(図8)を、テーブルTB1に記憶させることができる。また、機能情報604等を取得する際に、デバイスとの通信を不要とすることができるため、処理時間の短縮化や、ネットワーク負担の軽減などを図ることが可能となる。
図2および図3において、指定用途に最も適したデバイスを、CPU106が自動で選択し、デフォルトデバイスとして記憶させる構成としてもよい。この場合、S706、S707およびS707aに代えて、次のような構成にすればよい。CPU106は、無線通信I/F105を制御して、情報処理装置100が接続しているネットワーク10に、デバイスの型番と機能情報を返信するようデバイスに要求するパケットをブロードキャストさせる。すると、ネットワーク10に接続されている各デバイスから返信がある。CPU106は、デバイスから返信されるデバイスの型番と機能情報を、無線通信I/F105に受信させる。そして、CPU106は、無線通信I/F105に受信させたデバイスの型番と機能情報に基づき、ネットワークを介して接続されているデバイスの中から、指定用途に最も適したデバイスを一台選択する。S708以降は、第1の実施例と同様の構成とすればよい。なお、指定用途が「写真印刷」である場合に、指定用途に最も適したデバイスの条件としては、カラーのインクジェット印刷機能を有するデバイスや、写真用の記録紙が使用できるデバイスなどが挙げられる。また指定用途が「スキャン」である場合に、指定用途に最も適したデバイスの条件としては、スキャン解像度が最も高いデバイスや、カラースキャンが使用できるデバイスなどが挙げられる。
また、ユーザが指定したデバイスを、デフォルトデバイスとして記憶させる構成としてもよい。この場合、図2および図3のフローおいて、デフォルトデバイスの設定のみが実行されてもよい。具体的には、S708においてデフォルトデバイスの設定が完了した次に、S710a以降のステップを実行すればよい。その後CPU106は、指定用途の実行指示を待ち受け(S709)、実行指示が入力されることに応じて、指定用途を実行してもよい(S710)。
非指定用途に対応付けて新規登録デバイスを記憶するか否かの判断は、S1001a、S1102、S1201aで説明したものに限らない。例えば、デバイスがカラー印刷を行うことができるときだけ登録処理を実行してもよい。また、デバイスのスキャン機能の解像度がしきい値以上のときだけ登録処理を実行してもよい。また、非指定用途に対応付けて新規登録デバイスを登録してよいか否かをユーザに問い合わせ、ユーザが許可したときのみ登録処理を実行する構成を加えてもよい。デバイスがカラー印刷を行うことができるときだけ、登録処理を実行させるようにするには、S1001aやS1201aにおいて、新規登録デバイスがカラーの印刷機能を備えるか否かを判断すればよい。スキャン機能の解像度がしきい値以上のときだけ、登録処理を実行させるには、図6のS1102とS1103の間に、スキャンの解像度が所定の値以上か否かをCPU106が判断する構成を加えればよい。そして、所定の値以上であるときはS1103へ進み、所定の値未満であるときは、図6のフローを終了すればよい。尚この場合、スキャン機能の解像度は、図3のS707aにおいて、スキャン機能情報606に関する情報として取得すればよい。
第1の実施形態において、図3のS707で新規登録されたデバイス以外のデバイスのIPアドレスが、S711およびS712において、非指定用途に対応付けて記憶されることはなかった。例えば図3のS707で、カラーレーザープリンタ400が選択された場合、S711またはS712において、スキャナ300のIPアドレスはテーブルTB1に記憶されなかった。しかし、S711およびS712において、S707で新規登録されデバイス以外のデバイスのIPアドレスも、テーブルTB1に記憶させることができる構成としてもよい。この場合、図6に代えて実行される処理を、図11を用いて説明する。
図11のS1101ないしS1103の動作は、図6のS1101ないしS1103の動作と同様である。S1102において、CPU106が、新規登録デバイスがスキャン機能を備えないと判断する場合(S1102:NO)には、S1706へ進む。
S1706においてCPU106は、無線通信I/F105を制御して、情報処理装置100が接続しているネットワーク10に、デバイスの型番601と機能情報604を返信するようデバイスに要求するパケットをブロードキャストさせる。そして、ネットワーク10を介して接続されているデバイスの中から、スキャン機能を有するものの型番を抽出する。そしてCPU106は、抽出したデバイスの型番の一覧表示を表示手段102に実行させる。次いで、S1707へ進む。S1707において、CPU106は、表示されている型番601等を選択する操作(デバイス指定操作)を、タッチパネル103が受け付けたか否かを判断する。CPU106が、選択を受け付けていないと判断した場合は(S1707:NO)S1707へ戻り判断を繰り返し、デバイスの選択を受け付けたと判断した場合は(S1707:YES)、S1708へ進む。S1708において、CPU106は、選択されたデバイスの識別情報および機能情報604を、テーブルTB1のスキャン613の記憶領域にも記憶させる。またS1708においてCPU106は、テーブルTB1において、S1708で記憶した識別情報600等についてのコピーフラグ610を「コピー先」に設定するとともに、S1708で記憶した識別情報600等についての使用フラグ609を「なし」に設定する。そしてフローを終了する。
さらに、図11のS1706〜S1708に代えて、ネットワークを介して接続されているデバイスの中から、スキャンに最も適したデバイスを一台選択する構成としてもよい。例えば、スキャン解像度が最も高いデバイスを自動的に選択するようにしてもよい。
図2のS701、S702の処理は、情報処理装置100に予めインストールされているオペレーティングシステム124または他のアプリケーションプログラムに従い、CPU106が実行する構成としてもよい。その場合S702において、CPU106は、オペレーティングシステム124または他のアプリケーションプログラムに従って処理を実行する際に参照しているRAM108のメモリ領域に記憶されている画像データの所在情報を、プリント&スキャンアプリケーション121を実行する際に使用するRAM108のメモリ領域にコピーする。S703以降は、CPU106は第1の実施形態と同様の処理を実行する。
S1001、S1101、S1201において、デバイスの新規登録時(S707)に入力されたIPアドレスが、テーブルTB1の指定用途の記憶領域に既に記憶されているか否かを判断する方法は、記憶されているIPアドレスを無効とする無効ビットが設定されているか否かによって判断する構成としてもよい。無効ビットは、記憶部109のIPアドレスを記憶させる領域の一部(先頭であることが多い)に記憶される。さらに、無効ビットの代わりに、識別情報を無効とさせる旨のフラグを、テーブルTB1のIPアドレス602を記憶させる領域とは別の領域に記憶させ、このフラグによって判断する構成としてもよい。
S1002、S1103、S1205において、CPU106が、新規登録デバイスのIPアドレス、型番601および機能情報604を、指定用途の記憶領域にもコピーするときは、データそのものを記憶させる形態に限られない。テーブルTB1において、コピー元のデータを参照する旨のポインタ情報を記憶させても良い。
図2のS703においてCPU106は、テーブルTB1において、指定用途に対応する記憶領域にデバイスに関する情報が記憶されているか否かを判断することによって、デフォルトデバイスが設定されているか否かを判断してもよい。
図3のS707において、新規登録デバイスのIPアドレスを複数入力する構成としてもよい。その場合、S707〜S709は次のようになる。S707において、CPU106がIPアドレスが複数入力されたと判断した場合は(S707:YES)、S707aへ進む。S707aにおいてCPU106は、S707で入力された複数のIPアドレスを、指定用途に対応付けてテーブルTB1に記憶させる。そして、CPU106はS708を実行しない。S708aにおいてCPU106は、S707で入力されたすべてのデバイスの型番を表示する。次いでS709へ進む。
S709で、CPU106は指定用途の実行指示を受け付けたか判断する。具体的には、CPU106は、デバイスの型番が表示されている部位がユーザによりタッチされたか否かを判断する。そして、型番が表示されている部位がタッチされると(S709:YES)、CPU106はタッチされた部位に表示されていた型番のデバイスが選択されたと判断する。そして、選択された型番のデバイスを、デフォルトデバイスに設定する。以降は、第1の実施例と同様である。
図3のS710において、無線通信I/F105が指定用途の実行要求の送信を失敗した場合は、次のようにしてもよい。無線通信I/Fが実行要求の送信に失敗したとCPU106が判断すると、CPU106は、エラー画面を表示手段102に表示させる。エラー画面には、OKアイコンが表示されている。CPU106は、表示手段102のOKアイコンが表示されている部位がタッチされたと判断すると、S704へ進む。このようにすれば、ユーザは、S705でデフォルトデバイスの再設定を要求することが可能となる。また、CPU106が、エラー画面のOKアイコンが表示されている部位がタッチされたと判断した後、実行要求の送信に失敗した対象のデバイスについて、デフォルトデバイスフラグ708を無効化してもよい。また、無効化に続けて、S706に進んでもよい。
図1に示した入力I/F104は一つであるが、複数設けてもよい。その場合、第1、第2の実施形態では、タッチパネル103からユーザによる入力を受け付けていたが、複数設けた入力I/F104から受け付ける構成としてもよい。さらに、タッチパネル103と、入力I/F104を、併用する構成としてもよい。
情報処理装置100と接続されるデバイスは、図1に示したインクジェットMFP200、スキャナ300、カラーレーザープリンタ400に限定されず、印刷機能、スキャナ機能の少なくともいずれかを備えていればよい。
アクセスポイント500とデバイスとの間の通信は、無線または有線のどちらで行ってもよい。また、情報処理装置100とデバイスは、アクセスポイント500を介さず直接通信を行ってもよい。その際、情報処理装置100とデバイスは、有線とまたは無線のどちらで通信を行ってもよい。
図3のS707aにおいて、情報処理装置100が受信するデバイスの型番601と機能情報604は、カラー印刷機能を有するデバイスからのもののみとする構成としてもよい。具体的にはCPU106は、無線通信I/F105を制御して、情報処理装置100が接続しているネットワークに、カラー印刷機能を有するデバイスの型番601と、機能情報604を返信するよう要求するパケットをブロードキャストさせる。すると、ネットワークに接続したデバイスのうち、カラー印刷機能を有するもののみから返信がある。無線通信I/F105は、デバイスから返信されるデバイスの型番601と、機能情報604を受信する。そして、CPU106は無線通信I/F105に受信されたデバイスの型番601と、機能情報604を、テーブルTB1に記憶させる。CPU106は、テーブルTB1に記憶させたすべてのデバイスの型番601の一覧表示を、表示手段102に表示させる。
図3のS707aにおいて、型番601や機能情報604を受信する方法は様々な態様であってよい。例えば、テーブルTB1に記憶させるIPアドレスをあて先にして、デバイスの型番601と機能情報604を返信するようデバイスに要求するパケットを送信する形態であってもよい。
図3のS710aの判断は、省略してもよい。この場合、S707で受け付けられた操作がデバイス指定操作である場合(S707:デバイス指定)においても、S710の後にS711を実行することになる。
プリント&スキャンアプリケーション121が備えるデバイスの型番と、ネットワークに接続されたデバイスの型番とは、必ずしも全てが一致する必要はなく、CPU106は部分一致した型番も抽出する構成としてもよい。例えば、プリント&スキャンアプリケーション121が備えるデバイスの型番が"Ink−MFP331"で、ネットワークに接続されたデバイスの型番が"Ink−MFP431"である場合などである。この2台は型番に、"Ink−MFP"を有するため、同じシリーズであることが分かる。そこで"Ink−MFP431"のデバイスも、インクジェットカラー印刷、スキャン機能、コピー機能を備えることが予想される。そのため"Ink−MFP431"のデバイスを、プリント&スキャンアプリケーション121が備える型番"Ink−MFP331"のデバイスと同等のデバイスとして抽出することができる。
型番は、デバイスを区別することができるものであれば、どのようなものでもよく、例えば、番号を含まないもの、記号だけで構成されるものでもよい。また、デバイス名などのデバイスを区別することができる名称を、型番の代わりに用いてもよい。
図2のS706において、第1の実施形態では、CPU106は、指定用途に応じた処理の実行に必要な機能を備えているデバイスの型番のみを表示手段102に表示させるとしたが、この形態に限られない。例えば、カラー印刷機能を備えるデバイスの型番のみを表示する形態や、カラーのインクジェット印刷機能を備えるデバイスの型番のみを表示する形態であってもよい。
図2のS706において、表示手段102に表示されるデバイスは、テーブルTB1において指定用途と一致する用途の記憶領域に記憶されているデバイスに限定されない。例えば、ネットワーク10上から検索されたデバイスが表示手段102に表示される態様であってもよい。この場合CPU106は、ネットワーク10に、デバイスの各種情報を返信するようデバイスに要求するパケットをブロードキャストすればよい。そして、CPU106は、返信された各種情報に基づいて、指定用途に対応したデバイスかどうか判別し、指定用途に対応したデバイスのみを表示してもよい。また、指定用途に対応したデバイスかどうか判別せず、各種情報を返信してきたデバイスの一覧を表示手段102に表示するとしてもよい。
図2のS706において、CPU106は、デフォルトデバイスの情報を表示手段102に表示させないとする形態であってもよい。これにより、デフォルトデバイスが削除されてしまう事態や、すでにデフォルトデバイスに設定されているデバイスを再度デフォルトデバイスとして選択してしまう事態などを防止することができる。
用途の種類は、第1、第2の実施形態よりも多くても少なくてもよい。プリント&スキャンアプリケーション121で実行可能な用途として、「写真印刷」、「ウェブ印刷」に加えて、「文書印刷」の用途を設けてもよい。「文書印刷」の用途では、PDFデータ、docデータなどの文書データが、デバイスで印刷される。
デバイスを識別する情報はIPアドレスに限られず、URLやMACアドレスを用いる構成としてもよい。MACアドレスを用いる構成の場合、情報処理装置100からデバイスへは、デバイスのMACアドレスが受信先アドレスとして、情報処理装置100のMACアドレスが送信元アドレスとして、含まれるMACフレームが、送信されることになる。また、URLを用いる構成の場合、CPU106は、対応するIPアドレスを取得して、取得したIPアドレスをデバイスとの通信に用いればよい。
情報処理装置は、SDカードなどの外部メモリを接続可能な構成としてもよい。そして、記憶部109に代えて、外部メモリへ各種データを記憶する構成としてもよい。
用途の種類またはデータ種類は属性の種類の一例である。型番およびIPアドレスは識別情報の一例である。プリント&スキャンアプリケーション121は情報処理プログラムの一例である。S601を実行するCPU106は属性指定操作の一例である。S707を実行するCPU106は識別情報特定操作の一例である。インクジェットMFP200、スキャナ300、カラーレーザープリンタ400はデバイスの一例である。S710に到る処理を実行するCPU106は第1通信制御手段、第1通信手段、第1通信制御ステップの一例である。S707aに到る処理を実行するCPU106は、第1記憶制御手段、第1記憶手段、第1記憶制御ステップの一例である。S711、S712に到る処理を実行するCPU106は第2記憶制御手段、第2記憶手段、第2記憶制御ステップの一例である。タッチパネル103は操作部の一例である。IPアドレス、型番は識別情報画像の一例である。S706に到る処理を実行するCPU106は表示制御手段、表示手段、表示制御ステップの一例である。S707を実行するCPU106は第1の画像指定操作および第2の画像指定操作の一例である。S710に到る処理を実行するCPU106は第2通信制御手段、第2通信手段、第2通信制御ステップの一例である。S722を実行するCPU106は、第1処理実行手段、第1処理実行ステップの一例である。 S730を実行するCPU106は、第2処理実行手段、第2処理実行ステップの一例である。