JP5723992B2 - Acインレットの接地方法及びacインレットの接地構造 - Google Patents

Acインレットの接地方法及びacインレットの接地構造 Download PDF

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Description

本発明はACインレットの接地方法及びACインレットの接地構造に関する。
画像表示装置やパーソナルコンピュータ等の電子機器はもとより、電子レンジや給湯器等の電化製品などの電気・電子機器類には、一般に、AC−DC電源回路が内蔵されている。これら電気・電子機器類には三極のACインレットが配設されており、このACインレットに三端子プラグ付きACコードを差し込んで、交流電源からの電力を直流変換して得られた直流電源によって各種電子回路や電気回路が動作する構成となっている。本明細書では、これら電気・電子機器類を、単に電子機器と表記する。
図37は、電子機器におけるACインレットの従来の接地構造を例示する斜視図である。ACインレット200は、本体部201と、本体部201に嵌合固定された3つの端子202,203,204から構成される。一般的なACインレット200では、接地端子203は、AC電源端子202,204の間の位置に配されている(図37を参照)。ここで、ACインレット200は、IEC規格などの各種安全規格に適合するように設計されている。
前記安全規格としては、例えば、IEC規格、UL規格、EN規格、CCC規格、PSE規格、KOSHA規格等がある。IEC規格は、国際標準化機関の国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)による電気・電子機器に関する国際標準規格である。UL(Underwriters Laboratories Inc.)は、北米の電気・電子機器に関する安全規格である。EN(European Standard)は、欧州の電気・電子機器に関する安全規格である。CCC(China Compulsory Certification)は、中国の電気・電子機器に関する安全規格である。PSE(Product Safety Electrical appliance & materials)は、日本の電気用品安全法を満たしていることを示している。KOSHA(Korea Occupational Safety and Health Agency)は、韓国産業保健法を満たしていることを示している。
これら電子機器は、その筐体の一部となるシャーシ100にACインレット200が取付けられて、接地端子203とシャーシ100とが所定のアース用リード線300によってアース接続される(図37)。アース接続するためにシャーシ100は導電性を有している。シャーシ100としては、導電性金属からなるアース板金や、アース板金や樹脂等に金属めっきを施したものがある。これら導電性を有するシャーシ100を単にシャーシ100と表記する場合もある。前記シャーシ100の背面側(又は正面側)には、例えば、ACインレット200を取付けるための略四角形状の取付け穴101が形成されており、シャーシ100の側面側にはM4ねじ用の雌ねじ孔102が形成されており、シャーシ100の下側には所定の電源回路を構成する回路基板91が配されている(図37)。前記ACインレット200は、本体左右の係止部211,211を閉じた状態で本体201をシャーシ取付け穴101から挿入し、本体左右の係止部211,211を開いてシャーシ100に嵌合固定される。ACインレット200は、AC電源端子202,204がそれぞれ回路基板91の取付け孔に取付けられ嵌合固定され半田付けされて所定の電源回路と接続される(図37を参照)。
前記アース接続は、人がシャーシ100に触ったときに感電することがないようにアース電位とするものである。また、電子機器は、電磁波や静電気などが外部から侵入すると誤動作を起こすことがあるため、前記アース接続によって、電子機器をシールド(遮蔽)している。
前記アース接続を安全規格上の安全アースとみなされる接続とするために、図37に示す構成例では、ACインレット200の接地端子203は、所定のアース用リード線300によってシャーシ100とアース接続されており、より具体的には次のように接続されている。
図39は、シャーシ100とアース用リード線300との接続構造を示す図である。シャーシ100の側面側には、例えば、M4ねじ用の雌ねじ孔102が形成されており(図38)、アース用リード線300は、UL−AWM1015−#18被覆電線301を用いて、被覆電線301の一端側の撚り線313をメガネ端子302とカシメ固定し、メガネ端子302とシャーシ100とをM4ねじ500で結合している(図39)。M4ねじ500はスプリングワッシャ付きのねじを使用する。この構成は、前記アース接続が外れる虞がないように、スプリングワッシャ付きのM4ねじ500によってシャーシ100とメガネ端子302とが緩まないように締結している。よって、安全アースの接続といえる。
安全アースの接続とするためには、ACインレット200の接地端子203とアース用リード線300との接続についても、アース用リード線300が外れる虞がないように、複数種類の接続方法によって「二重の接続」を行うことが必須である。特に、図40に示すように、前記接地端子203は、その構造上、端子サイズを大きくすることが難しく、接続抵抗値を小さくするためには、半田付けすることとなるが、半田付けのみでは機械的強度の確保が出来ない。そこで、半田付けに加えて別の固定手段を設ける必要がある。
図40に示すように、市販のACインレット200の接地端子203は、いわゆるラグ板形状で、本体201から突き出ており、その中央に楕円形状の長孔213が開いている。前記接地端子203のサイズは、幅3.5mmで長さ7mm程度となっており、長孔213のサイズは、幅2mmで長さ4mm程度となっている。
図41と図42は、ACインレット200の接地端子203とアース用リード線300との従来の接続構造を例示する図である。この構成は、例えば、前記アース用リード線300の被覆電線301の他端側の撚り線313を、曲げて接地端子の長孔213に2回通すことで1.5回転以上巻き付けて固定し(図41)、その後、導通抵抗を小さくするために、撚り線313と接地端子203とを半田付けする(図42)。この方法は、アース用リード線300が外れる虞がないようにするためのものであるが、半田付けする際に、加熱によって撚り線313がほつれることがあり、撚り線313がほつれてヒゲ状となっていないかの確認が必要である。また、機器内の配置構成や使用条件等によっては、その後、熱や振動等によって、撚り線313がほつれて、AC電源端子202,204との安全距離が不足することがないように、熱収縮チューブ(図示せず)にて、半田付け部303と接地端子203及びアース用リード線300の境界部分を覆うことが行われる。
図41と図42に示すように、従来の構造は、アース用リード線300の撚り線313をACインレット200の接地端子203に巻き付ける作業が煩雑で習熟が必要であり、作業ばらつきによる品質の不安定化という問題がある。また、サイズの大きなアース用リード線300を取付けることでACインレット200周辺のスペースを占有することとなる。
図43は、ACインレット200の接地端子203とアース用リード線300との従来の接続構造の他の例を示す図である。この構成は、例えば、前記接地端子203は、ファストン端子#250 MALEとなっている。図43の符号323は、ファストン端子#250FEMALEである。前記アース用リード線300は、その被覆電線301の他端側の撚り線313とファストン端子323とがカシメによって締結されているものを用いており、接地端子203をファストン端子323に挿入し締結する。また、機器内の配置構成や使用条件等によっては、その後、振動等によって、AC電源端子202,204との安全距離が不足することがないように、絶縁チューブ(図示せず)にて、ファストン端子#250 FEMALEを覆うことが行われる。
図43に示すように、従来の構造は、ファストン端子323が必要であるから、専用工具が必要となり作業工程も多くなる。また、サイズの大きなファストン端子#250とアース用リード線300を取付けることでACインレット200周辺のスペースを占有することとなる。
ACインレットの接地構造としては、特許文献1−4が出願公開されている。
特許文献1には、フレームの舌部に形成された所定形状の穴に、ACインレット接地端子を挿入し、その先端部分を専用工具で捻って固定する構造が記載されている。特許文献1記載の構造は、ACインレット接地端子が穴が形成されていない板状のカスタム仕様となり、また、捻って固定するための専用工具が必要となる。
特許文献2−3には、取付金具とACインレット接地端子とが半田付けによって接続された構造が記載されている。特許文献2−3記載の構造は、半田付けによって接続固定しようとするものであるが、半田付けのみでは機械的強度の確保が出来ず、安全アースの接続ではない。
特許文献4には、取付金具とACインレット接地端子とがねじ固定によって接続された構造が記載されている。特許文献4記載の構造にて安全アースの接続とするためには、スプリングワッシャ付きのM4ねじによって締結させる必要があるから、ACインレット接地端子がM4ねじが入る大きな穴が形成された板状のカスタム仕様となり、また、接地端子側でのネジ止めは作業スペースがないから作業性も悪い。
特開2001−332318号公報 実開平06−013081号公報 実開平01−158678号公報 特開平06−243932号公報
上述のように、安全アースの接続とするためには、ACインレット接地端子とアース接続部材(アース板金又はリード線)との接続は、前記アース接続部材が緩んで外れることがないように、「二重の接続」としなければならない。そして、習熟した作業者でなくとも、二重の接続作業が安定して比較的容易に出来る構造が求められている。また、ACインレット接地端子としては、いわゆるラグ板形状で、楕円形状の長丸穴が設けられた接地端子を用いることで、汎用性が高くなり、好ましい。そして、特殊な工具を使用しなくても二重の接続が出来る構造が好ましい。
しかしながら、特許文献1−4では、ACインレット接地端子がカスタム仕様となっており、また、工具が必要となる。特許文献2−3では、半田付けによって接続固定しようとするものであるが、半田付けのみでは機械的強度の確保が出来ず、安全アースの接続ではない。そして、かなり以前から行われているアース用リード線の撚り線をACインレット接地端子に巻き付ける構造は、作業が煩雑で習熟が必要であり、作業ばらつきによる品質の不安定化という問題がある。また、アース用リード線のファストン端子をACインレット接地端子に取付ける構造は、専用工具が必要となり作業工数も増えるという問題がある。
そこで、上述した問題点に鑑みて、本発明の目的は、電子機器において、安全アースを少なくとも二重の接続としつつ、作業習熟を要せずに、アース接続作業が安定して出来る構造であり、市販のACインレットにも適用できACインレットの接地方法並びにACインレットの接地構造提供することにある。
本発明のACインレット用のアース板金は、ACインレットの接地端子とシャーシとをアース接続するためのACインレット用のアース板金であって、当該アース板金の一端側には前記接地端子の孔に挿入させる接合片が形成されているとともに、前記接合片には前記接地端子と嵌合させるための段差又は括れが形成されており、前記接合片を前記接地端子の孔に挿入し嵌合させて接合させることを特徴とする。
本発明によれば、前記接合片を前記接地端子の孔に挿入し嵌合させて接合させることで、安全アースが嵌合及び接合の二重の接続となる。また、前記アース板金の一端側には前記接地端子の孔に挿入させる接合片が形成され、前記接合片には、前記接地端子と嵌合させるための段差又は括れが形成されている構成によって、作業習熟を要せずに、工具を用いることなく、二重の接続作業が安定して出来る。つまり、本発明のアース板金は、アース用リード線やファストン端子のいずれとも異なる新規な構造であり、本発明のアース板金の接合片を前記接地端子の孔に挿入し嵌合して接合するだけの簡単な作業で、安全アースが嵌合及び接合の二重の接続となり、作業品質も安定する。
前記アース板金は、金属材料からなる。例えば、鉄、ステンレス、アルミ、真鍮、銅等の導電性金属の板材にプレス加工や板金加工などを施して前記アース板金とする。導電性及び半田付け性を向上させるためには、前記アース板金に、めっき、蒸着、スパッタリング、表面改質処理等、既知の表面処理を施すことが好ましい。前記アース板金をL字形状に折り曲げ加工することで、形状安定性が向上し、板ばねとしても機能する。つまり、前記アース板金の板ばねとしての復元力を利用して前記接地端子との嵌合力を高めることができる。また、前記アース板金は、その金属材料が持つ、外来ノイズ(電気的ノイズ)を抑制するシールド効果を利用して前記電子機器の基板上に実装された電子部品を静電気から保護する機能も併せ持つ。
前記接合としては、ロウ接、熱圧着、導電接着剤による接着等が挙げられる。前記接合によって、前記アース板金の接合片と前記ACインレットの接地端子とが、電気的に接続されるとともに、機械的に結合される。
前記段差が前記接合片に形成されている場合には、前記段差位置となる細幅部で嵌合される構成と、前記段差位置を越えた幅広部で嵌合される構成がある。前記括れが前記接合片に形成されている場合には、前記括れ位置にて嵌合される構成となる。前記括れは、例えば前記接合片の両側に切り欠きを形成することで前記括れが形成される。また、例えば前記接合片の両側に段差を形成することで前記括れが形成される。
本発明は、前記接合片には前記接地端子と嵌合させるための括れが形成されているとともに、前記接合片の先端側には頭部が形成されており、この頭部の幅寸法が、前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法よりも大きく、かつ、前記接地端子の長孔の長手方向の幅寸法よりも小さいことを特徴とする。
前記接地端子の孔が長孔となっていることで、ACインレットをカスタム仕様としなくて済み、市販のACインレットが適用できる。本発明によれば、前記接地端子の長孔の短手方向にて前記接合を嵌合させるとともに、前記接合片の頭部を抜け止めとすることができ、そのうえで、接合させる構成となる。よって、安全アースを嵌合と抜け止めと接合の三重の接続とすることができる。
本発明は、前記接合片が形成されている一端側が、前記シャーシ側から延設されたときに前記接地端子と交差する方向でL字形状に折り曲げ加工されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記接地端子から電子機器側へのアースの引き回しが、コンパクトで無駄がない引き回しとなる。
本発明は、前記接合片が形成されている一端側が前記シャーシ側から延設されたときに前記アース板金の他端側が前記シャーシと重なる方向でL字形状に折り曲げ加工されており、かつ、前記アース板金の他端側には前記シャーシとネジ止めするための貫通穴が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、既存の電子機器の安全アースを二重の接続とすることや三重の接続とすることが容易に出来る。
本発明のACインレットの接地構造は、所定形状のアース板金を介してACインレットの接地端子とシャーシとが安全アース接続となっているACインレットの接地構造であって、前記アース板金の一端側に接合片が形成され、前記接合片には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法と同じかそれより僅かに大きい幅寸法の嵌合部が形成されており、前記接合片が前記嵌合部の位置まで前記接地端子の孔に挿入されて回動されたことで前記長孔の短手方向で前記嵌合部が前記長孔と嵌合して第1のアース接続が行われ、かつ、前記嵌合部が前記接地端子と半田付けされて第2のアース接続が行われていることを特徴とする。
本発明のACインレットの接地構造は、前記接合片の先端側には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より大きくて前記接地端子の長孔の長手方向の幅寸法よりも小さい幅寸法の頭部が形成されており、前記第1のアース接続及び前記第2のアース接続が行われている前記頭部が前記長孔に対する抜け止めとなっていることを特徴とする。
本発明のACインレットの接地構造は、所定形状のアース板金を介してACインレットの接地端子とシャーシとが安全アースの接続となっているACインレットの接地構造であって、前記アース板金の一端側には接合片が形成され、前記接合片には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より小さい幅寸法の段差が形成され当該段差を越えた位置に前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法と同じかそれより僅かに大きい幅寸法の嵌合部が形成されており、前記長孔の短手方向で前記接合片が前記接地端子の長孔に挿入されて前記段差を越えたことで前記長孔の短手方向で前記嵌合部が前記長孔と嵌合して第1のアース接続が行われ、かつ、前記嵌合部が前記接地端子と半田付けされて第2のアース接続が行われていることを特徴とする。
本発明のACインレットの接地構造は、前記接合片の先端側には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法よりも小さい幅寸法の頭部が形成されており、前記頭部は前記段差の反対側が鉤爪形状となっており、前記第1のアース接続及び前記第2のアース接続が行われているとともに前記頭部の鉤爪形状が前記長孔に対する抜け止めとなっていることを特徴とする。
本発明のACインレットの接地構造は、前記アース板金の一端側は前記接地端子と交差する方向でL字形状に折り曲げ加工されており、前記アース板金の他端側は前記シャーシと重なる方向でL字形状に折り曲げ加工されおり、前記アース板金の他端側には前記シャーシとネジ止めするための貫通穴が形成されており、尚且つ、前記アース板金の他端側と前記シャーシとがネジ止めされていることを特徴とする。
本発明によれば安全アースは、嵌合による第1のアース接続と、半田付けによる第2のアース接続の二重の接続となる。また作業習熟を要せずに、工具を用いることなく、前記二重の接続作業が安定して出来る構造となる。つまり、本発明によれば簡単な作業で済み、作業品質も安定する。
本発明によれば前記接合片が前記接地端子の孔に固定された箇所に溶融合金が行き渡り、半田付けされて強固な結合となる。前記半田付けでは、前記アース板金及び前記接地端子の融点よりも低い融点を有する合金を溶かして接合する。
前記接地端子の孔形状は、丸形状、長丸形状、楕円形状、三角形状、四角形状、角丸四角形状、台形状、五角形状、六角形状、八角形状、スリット形状、その他任意の形状とすることが可能である。例えば、前記接地端子の孔が丸孔の場合は、前記接合片の先端側に形成されている頭部の幅寸法を、前記接合片の括れ部の幅寸法よりも大きく、かつ、前記接地端子の丸孔の内径寸法よりも小さくする。そして、前記接合片の根元部の幅寸法を前記接地端子の丸孔の内径寸法と同じか若干大きくして、前記接合片の根元部と前記接地端子の丸孔とを嵌合する。
本発明は、前記接地端子の孔が長孔となっているとともに、前記接合片が前記アース板金の一端側の幅方向に突出形成されており、前記接合片が前記接地端子の長孔の短手方向にて嵌合されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記接地端子の孔が長孔となっていることで、ACインレットをカスタム仕様としなくて済み、市販のACインレットが適用できる。また、前記接合片が前記アース板金の一端側の幅方向に突出形成され、前記接地端子の長孔の短手方向にて、前記接合片の括れ部が嵌合されていることで、前記接合片の根元部を前記接地端子の長孔の長手方向の幅寸法よりも大きく設定するなど、より安定な嵌合状態とすることが容易となる。例えば、前記接合片の根元部と頭部とで前記接地端子を挟み込んで固定することが可能となる。ここで、前記長孔としては、長丸形状、楕円形状、角丸四角形状、台形状、スリット形状が挙げられる。
本発明によれば安全アースは、嵌合による第1のアース接続と、半田付けによる第2のアース接続の二重の接続となり、さらに、抜け止めによって三重の接続となる。
本発明によれば、前記シャーシ側から延設された前記アース板金の一端側が前記接地端子と交差するようにL字形状に折り曲げ加工されていることで、前記接地端子から電子機器側へのアースの引き回しが、コンパクトで無駄のない構造となる。また、前記接合が半田付けであることで、作業容易となる。
本発明では、前記アース板金と前記シャーシとを一体加工することが可能である。前記アース板金を前記シャーシと一体加工することで、部品点数が削減でき、さらに省スペースとなる。
本発明では、前記アース板金と前記シャーシとを別々の構成部材として、組み合わせて連結固定する構成とすることができる。本発明によれば、既存のシャーシをそのまま適用することができ、汎用性が高くなる。前記アース板金と前記シャーシとは、ネジ止め、溶接、嵌合及びロウ接、その他既知の連結固定方法によって、電気的に接続されるとともに、機械的に結合される。
本発明によれば、アース用リード線やファストン端子を使用せずに、前記アース板金を用いる構成によって、既存の電子機器の安全アースを二重の接続とすることや三重の接続とすることが容易に出来る。
本発明のACインレットの接地方法は、所定形状のアース板金を用いてACインレットの接地端子とシャーシとを安全アース接続するACインレットの接地方法であって、前記アース板金の一端側に接合片が形成され、前記接合片には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法と同じかそれより僅かに大きい幅寸法の嵌合部が形成されており、前記接合片を前記嵌合部の位置まで前記接地端子の孔に挿入して回動することで前記長孔の短手方向で前記嵌合部を前記長孔と嵌合して第1のアース接続を行い、その後、前記嵌合部を前記接地端子と半田付けして第2のアース接続を行うことを特徴とする。
本発明のACインレットの接地方法は、前記接合片の先端側には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より大きくて前記接地端子の長孔の長手方向の幅寸法よりも小さい幅寸法の頭部が形成されており、前記第1のアース接続及び前記第2のアース接続を行うとともに前記頭部を前記長孔に対する抜け止めとすることを特徴とする。
本発明のACインレットの接地方法は、所定形状のアース板金を用いてACインレットの接地端子とシャーシとを安全アースの接続とするACインレットの接地方法であって、前記アース板金の一端側には接合片が形成され、前記接合片には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より小さい幅寸法の段差が形成され当該段差を越えた位置に前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法と同じかそれより僅かに大きい幅寸法の嵌合部が形成されており、前記長孔の短手方向で前記接合片を前記接地端子の長孔に挿入して前記段差を越えることで前記長孔の短手方向で前記嵌合部を前記長孔と嵌合して第1のアース接続を行い、その後、前記嵌合部を前記接地端子と半田付けして第2のアース接続を行うことを特徴とする。
本発明のACインレットの接地方法は、前記接合片の先端側には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法よりも小さい幅寸法の頭部が形成されており、前記頭部は前記段差の反対側が鉤爪形状となっており、前記第1のアース接続及び前記第2のアース接続を行うとともに前記頭部の鉤爪形状を前記長孔に対する抜け止めとすることを特徴とする。
本発明のACインレットの接地方法は、前記アース板金の一端側は前記接地端子と交差する方向でL字形状に折り曲げ加工されており、前記アース板金の他端側は前記シャーシと重なる方向でL字形状に折り曲げ加工されており、前記アース板金の他端側には前記シャーシとネジ止めするための貫通穴が形成されており、前記第1のアース接続を行ってから、前記アース板金の他端側と前記シャーシとをネジ止めし、その後、前記第2のアース接続を行うことを特徴とする。
本発明によれば安全アースは、嵌合による第1のアース接続と、半田付けによる第2のアース接続の二重の接続となる。また作業習熟を要せずに、工具を用いることなく、前記二重の接続作業が安定して出来る構造となる。つまり、本発明によれば簡単な作業で済み、作業品質も安定する。
本発明によれば前記接合片が前記接地端子の孔に固定された箇所に溶融合金を流し込み易くし、半田付けすることで強固な結合とする。
本発明は、前記接地端子の孔が長孔となっており、前記アース板金の一端側の幅方向に突出形成された前記接合片を前記接地端子の長孔に挿入し、前記接合片を回動して、前記長孔の短手方向にて前記接合片の括れ位置にて嵌合することを特徴とする。
本発明によれば、前記アース板金の一端側の幅方向に突出形成された前記接合片を前記接地端子の長孔に挿入し、前記接合片を回動させるだけの単純な動作で、前記接地端子の長孔の短手方向にて前記接合片の括れ位置で嵌合することができる。
本発明によれば、前記接合片の頭部と嵌合部とで前記接地端子を挟み込むようにして固定するので、前記接合片の頭部が抜け止めとなる。よって本発明によれば、安全アースは、嵌合による第1のアース接続と、半田付けによる第2のアース接続の二重の接続となり、さらに、抜け止めによって三重の接続となる。
本発明は、前記アース板金の一端側がL字形状に折り曲げ加工されており、前記接合片を前記接地端子の長孔に挿入し、前記接合片と前記接地端子とが交差するように、前記接合片の括れ位置にて嵌合するまで回動することを特徴とする。
本発明によれば、前記接合片を前記接地端子の長孔に挿入し、前記接合片と前記接地端子とが交差するように、前記接合片の括れ位置にて嵌合するまで回動することで、両者の嵌合力を十分なものとすることが容易である。そして、前記接地端子から電子機器側へのアースの引き回しが、コンパクトで無駄のないアース配線形態となる。
前記接地端子の長孔の短手方向にて前記接合片の括れ部を嵌合するために前記接合片を回動させる回動角度としては、45度以上135度以下が好ましい。前記回動角度が45度未満の場合や135度を超える場合には、嵌合力が弱くなってしまう。前記接合片と前記接地端子との交差角度としては、70度以上110度以内が好ましく、80度以上100度以内がより好ましい。前記交差角度を略90度とすれば、嵌合力が最大となり、特に好ましい。
本発明は、前記アース板金の他端側がL字形状に折り曲げ加工されているとともに前記シャーシとネジ止めするための貫通穴が形成されており、前記接合片を括れ位置にて嵌合してから、前記アース板金の他端側と前記シャーシとを重ねてネジ止めすることを特徴とする。
本発明によれば、アース用リード線やファストン端子を使用せずに、前記アース板金を用いることによって、既存の電子機器の安全アースを二重の接続とすることや三重の接続とすることが容易に出来る。
本発明によれば、半田付けであるから接合作業が比較的容易となり、前記ネジ止め後半田付けするから半田付けの際に外力が加わる虞がなく、安定して高い品質の接合となる。
本発明のACインレットの接地方法とACインレットの接地構造によれば安全アースは、嵌合による第1のアース接続と、半田付けによる第2のアース接続の二重の接続となる。また作業習熟を要せずに、工具を用いることなく、前記二重の接続作業が安定して出来る構造となる。つまり、本発明によれば簡単な作業で済み、作業品質も安定する。本発明によれば前記接合片が前記接地端子の孔に固定された箇所に溶融合金が行き渡り、半田付けされて強固な結合となる。本発明によれば、市販のACインレットが適用できる。
本発明のACインレットの接地方法とACインレットの接地構造によれば、前記接合片と前記接地端子との嵌合力を十分なものとすることが容易である。そして、前記接地端子から電子機器側へのアースの引き回しが、コンパクトで無駄のないアース配線形態となり、前記アース板金の他端側と前記シャーシとをネジ止めしてか半田付けすることで、半田付けの際に外力が加わる虞がなく、安定して高い品質の半田付けとなる。
本発明の第1の実施形態のACインレットの接地構造を示す斜視図である。 上記第1の実施形態に係るACインレット用のアース板金を示す正面図である。 上記第1の実施形態に係るACインレット用のアース板金を示す背面図である。 上記第1の実施形態に係るACインレット用のアース板金を示す側面図である。 上記第1の実施形態に係るACインレット用のアース板金を示す平面図である。 上記第1の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。 上記第1の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。 上記第1の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。 上記第1の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す側面図である。 上記第1の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す側面図である。 上記第1の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を模式的に示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 上記第1の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を模式的に示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 上記第1の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を模式的に示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 上記第1の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を模式的に示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 本発明の第2の実施形態のACインレットの接地構造を示す斜視図である。 上記第2の実施形態に係るアース板金を示す正面図である。 上記第2の実施形態に係るアース板金を示す背面図である。 上記第2の実施形態に係るアース板金を示す側面図である。 上記第2の実施形態に係るアース板金を示す平面図である。 上記第2の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。 上記第2の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。 上記第2の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態のACインレットの接地構造を示す斜視図である。 上記第3の実施形態に係るアース板金を示す正面図である。 上記第3の実施形態に係るアース板金を示す背面図である。 上記第3の実施形態に係るアース板金を示す側面図である。 上記第3の実施形態に係るアース板金を示す平面図である。 上記第3の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。 上記第3の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。 上記第3の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。 上記第3の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す背面図である。 上記第3の実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す背面図である。 本発明の第4の実施形態のACインレットの接地構造を示す斜視図である。 上記第4の実施形態のACインレットの接地構造を示す平面図である。 上記第3の実施形態に係るアース板金の他の例を示す正面図である。 上記第3の実施形態に係るアース板金の他の例を示す背面図である。 従来のACインレットの接地構造を示す斜視図である。 既知のシャーシの側面側を模式的に示す図である。 シャーシとアース用リード線との従来の接続構造を示す図である。 ACインレットの接地端子を示す斜視図である。 ACインレットの接地端子とアース用リード線との従来の接続構造を示す図である。 ACインレットの接地端子とアース用リード線との従来の接続構造を示す図である。 ACインレットの接地端子とアース用リード線との従来の接続構造の他の例を示す図である。 上記第1の実施形態に係るアース板金の他の例を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための具体的な形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用した第1の実施形態のACインレットの接地構造を示す斜視図である。
本実施形態のACインレットの接地構造1は、電子機器に適用される。電子機器は、その筐体の一部となるシャーシ100にACインレット200が取付けられて、接地端子203とシャーシ100とが所定のアース板金10Aによってアース接続されている(図1)。アース接続するためにアース板金10A及びシャーシ100はそれぞれ導電性を有している。
前記アース板金10Aは、既知の金属材料からなる。例えば、鉄、ステンレス、アルミ、真鍮、銅等の導電性金属の板材にプレス加工やアース板金加工などを施してアース板金10Aとする。導電性及び半田付け性を向上させるために、アース板金10Aには、めっき、蒸着、スパッタリング、表面改質処理等、既知の表面処理が施されているが、半田付け性のよい金属材料であれば前記表面処理がなくても支障ない。前記アース板金10Aは、L字形状に折り曲げ加工されており(図1等)、これによって、形状安定性が向上し、板ばねとしても機能する。前記アース板金10Aは、その金属材料が持つ、外来ノイズ(電気的ノイズ)を抑制するシールド効果を利用して前記電子機器の基板91上に実装された電子部品を静電気から保護する機能も併せ持つ。同様にシャーシ100は、既知の金属材料からなる。例えば、鉄、ステンレス、アルミ、真鍮、銅等の導電性金属の板材にプレス加工やアース板金加工などを施してシャーシ100とする。導電性等を向上させるために、シャーシ100には、めっきや表面改質処理等、既知の表面処理が施されているが、前記表面処理がなくても特には支障ない。
前記シャーシ100の背面側(又は正面側)には、ACインレット200を取付けるための略四角形状の取付け穴101が形成されており、シャーシ100の側面側にはM4ねじ用の雌ねじ孔102が形成されており(図9)、シャーシ100の下側には所定の電源回路を構成する回路基板91が配されている(図1)。ACインレット200は、市販品であり、本体左右の係止部211,211を閉じた状態で本体201をシャーシ取付け穴101から挿入し、本体左右の係止部211,211を開いてシャーシ100に嵌合固定される。ACインレット200は、AC電源端子202,204がそれぞれ回路基板91の取付け孔に取付けられ嵌合固定され半田付けされて所定の電源回路と接続される(図1)。
図40に示すように、市販のACインレット200の接地端子203は、いわゆるラグ板形状で、本体201から突き出ており、その中央に楕円形状の長孔213が開いている。市販の接地端子203のサイズは、幅3.5mmで長さ7mm程度となっており、長孔213のサイズは、幅2mmで長さ4mm程度となっている。
前記アース接続を安全アースの接続とするために、図1に示す構成例では、ACインレット200の接地端子203は、所定形状のアース板金10Aによってシャーシ100とアース接続されている。図2−5は、本実施形態のアース板金10Aを示す図である。図2はアース板金10Aを示す正面図であり、図3はその背面図であり、図4はその側面図であり、図5はその平面図である。
本実施形態のアース板金10Aは、その板厚が0.2mm〜2.0mm程度の板材を打ち抜いてL字形状に折り曲げ加工したものである(図2−5)。アース板金10Aは、本体11が一端側で約90度の角度で折り曲げられて一端部13となり、本体11が他端側で上記と同じ向きに約90度の角度で折り曲げられて他端部12となっている(図2−5)。アース板金10Aの一端部13の先端付近にはその幅方向に接合片16が突出形成されている(図2−3)。接合片16は、接地端子203の長孔213に挿入させるために形成されており、ここでは、アース板金10Aの他端部12から離れる方向に形成されている。接合片16は腕形状を呈しており、腕形状の接合片16の中ほど位置の両側には切り欠き15がそれぞれ形成され、括れ15,15となっている(図2−3)。図2,3に示す括れ部15は、凹んだ箇所の形状が台形状となっている。括れ部15の凹んだ箇所の形状としては、台形状の他に、半円形状、三角形状、四角形状、五角形状等が挙げられる。括れ部15は、接合片16を接地端子203の長孔213の短手方向にて嵌合させるために形成されている。接合片16の先端側には頭部14が形成されており、上記嵌合後に接合片16が接地端子203から抜けないようにするために形成されている。
本実施形態では、既存のシャーシ100を用いており、図38に示すように、シャーシ100の側面側には、M4ねじ用の雌ねじ孔102が形成されている。前記アース板金10Aの他端部12の中央付近には、M4ねじ用の貫通穴19が形成されている(図4)。図5に示すように、アース板金10Aの本体11は、平面視で一端側が手前側となってL字形状に折り曲げられて一端部13となり、平面視で他端側が向う側となってL字形状に折り曲げられて他端部12となっている。アース板金10Aが上記のL字形状となっている理由は、シャーシ100側から延設されたアース板金10Aの一端側が接地端子203と交差するようにするとともに、アース板金10Aの他端側がシャーシ100と重なり合うようにするためである。
本実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を、より具体的に、以下に説明する。図6−8は、本実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。図9−10は、本実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す側面図である。また、図11−14は、本実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を模式的に示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
図6に示すように、アース板金10Aを反転させて、シャーシ100を上から見たときに、アース板金10Aの背面側が上向きとなるようにして、アース板金10Aの接合片16を、符号A1の挿入方向で移動させて、接地端子203の長孔213に挿入する(図7、図9)。ここで、接合片16は、その頭部14の幅寸法W1が、その括れ部15,15の幅寸法W2よりも大きく(W1>W2)、かつ、接地端子203の長孔213の長手方向の幅寸法L1よりも小さく設定される(W1<L1)(図6、図9、図11(a))。
前記接合片16を接地端子203の長孔213に挿入した後、接合片16の括れ部15が長孔213に架かるようにして、シャーシ100を上から見たときに、アース板金10Aの他端部12が手前側となるように、アース板金10Aを、符号C1の回動方向で回動させる(図7、図9、図12(a))。そして、アース板金10Aを、符号C1の回動方向で約90度回動させて、前記長孔213の短手方向にて接合片16の括れ部15,15と接地端子203の長孔213とを嵌合させ(図8、図13(a)(b))、それとともに、アース板金10Aの他端部12とシャーシ100の側面側とを重ね合わせる(図8、図10)。ここで、接合片16は、その括れ部15,15の幅寸法W2が、接地端子203の長孔213の短手方向の幅寸法L2と同じか僅かに大きく設定される(W2≧L2)(図11(a)、図13(a))。ここで、括れ部15,15の幅寸法W2とは、括れ部15と15との最小間隔である。前記接合片16の括れ部15,15と接地端子203の長孔213とを嵌合させると、嵌合の際、両者のサイズによっては、括れ部15,15や長孔213が僅かに変形することがあるが、その変形の仕方によっても嵌合力の向上が期待できる。この嵌合により直接電気的接続が得られことから、低抵抗での接続が可能となり、安全アースの必須条件となる低抵抗試験を満足することができる。
前記接合片16の括れ15,15と接地端子203の長孔213とを嵌合させ、その後、スプリングワッシャ付きのM4ねじ500を使用して、シャーシ100とアース板金10Aとが緩まないように締結する(図8、図10)。スプリングワッシャ付きのM4ねじ500で締結する構成は、安全アースの接続といえる。上記構成では、シャーシ100に形成された雌ねじ孔102とアース板金10Aに形成された貫通穴19とに、M4ねじ500を入れてネジ止めする例で説明したが、この構成に限定されるものではなく、雌ねじ孔102を貫通穴として、貫通穴19を雌ねじ孔として両者をネジ止めする構成とすることや、ボルトとナットを用いてシャーシ100とアース板金10Aを締結することが可能である。上記以外にも、シャーシ100とアース板金10Aとが、緩まないように連結固定され電気接続されていればよい。また、所定の安全規格を満たす締結構成となっていればよいことから、M4ねじに限定されるものではない。
そして、前記接合片16の括れ部15,15と接地端子203の長孔213とを嵌合させた後、溶融した半田33を上記嵌合箇所に流し込んで、接合片16と接地端子203とを半田付けする(図14(a)(b))。本実施形態では、接合片16と接地端子203との半田付けは、前記ネジ止め後に行うが、半田付けの際に外力が加わる虞がなければ、前記ネジ止め前に接合片16と接地端子203との半田付けを行う場合もある。
本実施形態によれば、アース板金10Aの接合片16を接地端子203の長孔213に挿入し、接合片16を回動させるだけの単純な動作で、接地端子203の長孔213の短手方向にて接合片16の括れ部15,15を嵌合することとなる。そして、接合片16の頭部14が抜け止めとなり、半田付けすることで、安全アースが嵌合と抜け止めと半田付けの三重の接続となる。本実施形態によれば、接地端子203から電子機器側へのアース配線が、コンパクトで無駄のない構造となる。
また、本実施形態によれば、ACインレット200に電源コードのプラグを抜き差しする際に、アース板金10Aが板ばねとして機能することで、アース端子203とアース板金10Aとの接合部分に加わる応力を逃がすことが可能となる。
また、上記アース板金10A以外の形状としては、図44に示すように、本体11の中央部から垂直に延びた係止部11Aと、本体11の一端部13から垂直に延びた係止部11Bを設けた形状のアース板金10Fにしてもよい。
このような形状を採ることにより、組み込みの際、ACインレット200の背面201Aがアース板金10Fの係止部11A、11Bに当接し、ACインレット200の接地端子203とアース板金10Fの頭部14との位置関係が規制される。これにより、アース板金10FとACインレット200の端子202の安全規格上の縁面距離が確保できる。なお、アース板金10Fの係止部11A、11Bは2箇所設けたが、どちらか1箇所だけでもよい。
(第2の実施形態)
図15は、本発明を適用した第2の実施形態のACインレットの接地構造を示す斜視図である。ここで、同一の符号は同じ機能を表しており、その説明を適宜省略する。第2の実施形態では、第1の実施形態におけるアース板金10Aの腕形状の接合片16の向きが正面側から見て左右反対向きとなっている(図2、図16)。第2の実施形態では、上述のアース接続を安全アースの接続とするために、図15に示す構成例では、ACインレット200の接地端子203は、所定形状のアース板金10B(アース板金10)によってシャーシ100とアース接続されている。図16−19は、本実施形態のアース板金10Bを示す図である。図16はアース板金10Bを示す正面図であり、図17はその背面図であり、図18はその側面図であり、図19はその平面図である。
本実施形態のアース板金10Bは、本体11が一端側で約90度の角度で折り曲げられて一端部13となり、本体11が他端側で上記と同じ向きに約90度の角度で折り曲げられて他端部12となっている(図16−19)。前記アース板金10Bの一端部13の先端付近にはその幅方向に接合片16が突出形成されており、ここでは、アース板金10Bの他端部12に近づく方向に形成されている。接合片16は腕形状を呈しており、腕形状の接合片16の中ほどの両側には括れ15,15が形成されている(図16−19)。そして、腕形状の接合片16と向き合うようにしてアース板金10Bの一端部13が延設されて細幅部132となり、接合片16と細幅部132とでスリットが形成されている(図16−17)。接合片16と細幅部132とからなるスリット形状は、接合片16が接地端子203の長孔213に一旦挿入されると、そこから外れ難くするためであり、作業中に誤ってアース板金10Bが落下しないように工夫されている。また、半田付けする際に、接合片16のみならず、細幅部132とも半田付けすることで半田付け強度をさらに高める狙いもある。
本実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順は、上述した第1の実施形態の組み付け手順と同様である。図20−22は、本実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。
図20から図21に示すように、アース板金10Bを反転させて、シャーシ100を上から見たときに、アース板金10Bの背面側が上向きとなるようにして、アース板金10Bの接合片16を符号B1の挿入方向で移動させて、接合片16と細幅部132とからなるスリットに接地端子203の長孔213を通し、次に、符号A2の挿入方向で移動させて、接合片16を接地端子203の長孔213に挿入する(図20、図21)。
前記接合片16を接地端子203の長孔213に挿入した後、接合片16の括れ部15が長孔213に係るようにして、シャーシ100を上から見たときに、アース板金10Bの他端部12が手前側となるように、アース板金10Bを、符号C1の回動方向で約90度回動させて、前記長孔213の短手方向にて接合片16の括れ部15,15と長孔213とを嵌合させ(図21、図22)、それとともに、アース板金10Bの他端部12とシャーシ100の側面側とを重ね合わせて、スプリングワッシャ付きのM4ねじ500を使用して、シャーシ100とアース板金10Bとが緩まないように締結する(図22)。
そして、前記接合片16の括れ部15,15と接地端子203の長孔213とを嵌合させた後、溶融した半田33を上記嵌合箇所を含んだ箇所に流し込んで、接合片16と接地端子203とを半田付けする(図15)。
本実施形態によれば、アース板金10Bの接合片16を接地端子203の長孔213に挿入し、接合片16を回動させるだけの単純な動作で、接地端子203の長孔213の短手方向にて接合片16の括れ部15、15を嵌合することとなる。そして、接合片16の頭部14が抜け止めとなり、半田付けすることで、安全アースが嵌合と抜け止めと半田付けの三重の接続となる。そして、接合片16と細幅部132とからなるスリット形状は、接合片16が接地端子203の長孔213に一旦挿入されると、そこから外れ難くなり、また、半田付けする際に、接合片16のみならず、細幅部132とも半田付けすることとなるから、半田付け強度をさらに高めることができ、高品質の半田付け作業が安定して容易にできることとなる。
(第3の実施形態)
図23は、本発明を適用した第3の実施形態のACインレットの接地構造を示す斜視図である。ここで、同一の符号は同じ機能を表しており、その説明を適宜省略する。第3の実施形態では、上述のアース接続を安全アースの接続とするために、図23に示す構成例では、ACインレット200の接地端子203は、所定形状のアース板金10Cによってシャーシ100とアース接続されている。図24−27は、本実施形態のアース板金10Cを示す図である。図24はアース板金10Cを示す正面図であり、図25はその背面図であり、図26はその側面図であり、図27はその平面図である。
本実施形態のアース板金10Cは、本体11が一端側で約90度の角度で折り曲げられて一端部13となり、本体11が他端側で上記と同じ向きに約90度の角度で折り曲げられて他端部12となっている(図24−27)。前記アース板金10Cの一端部13の先端付近にはその幅方向に接合片16が突出形成されており、ここでは、アース板金10Cの他端部12から離れる方向に形成されている。接合片16は、アース板金10Cの一端部13で囲まれている。これによって、接合片16を保護しつつ、アース板金10Cの耐電流値を高めている。また、接合片16がアース板金10Cの一端部13で囲まれていることによって、ACインレット200の接地端子203が上記囲まれている範囲から外に位置ずれしない効果もある。接合片16は腕形状を呈しており、腕形状の接合片16の中ほどの両側には細幅部17,17(細幅部171,172)が形成されている(図24−27)。接合片16の先端側には頭部141が形成されている。本実施形態では、図24の正面図と図25の背面図とで、頭部141及び細幅部細幅部171,172は上側にずれて形成されている。そして、符号171の個所では括れておらずストレートに根元(符号18)まで繋がっており、符号172の個所では括れが大きくなり、根元(符号18)へと続く段差173となっている(図24−25)。そして、符号171の個所から頭部141へと続く立ち上がりは急峻になっており、符号142の角部は尖って引っ掛かり易い形状となっている。接合片16は、頭部141の角部142付近が鉤爪形状となっており、この鉤爪形状によって、接合片16を接地端子203の長孔213に挿入した後、外れ難くしている。
図27に示すように、アース板金10Cの本体11は、平面視で一端側が手前側となってL字形状に折り曲げられて一端部13となり、平面視で他端側が向う側となってL字形状に折り曲げられて他端部12となっている。アース板金10Cが上記のL字形状となっている理由は、シャーシ100側から延設されたアース板金10Cの一端側が接地端子203と交差するようにするとともに、アース板金10Cの他端側がシャーシ100と重なり合うようにするためである。
上記アース板金10C以外の形状としては、例えば、耐電流値やその他必要な品質規格を満たせば、図35−36に示すように、接合片16が、アース板金10Eの一端部13で囲まずに、細幅としたアース板金10Eとしてもよい。
本実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を、より具体的に、以下に説明する。図28−30は、本実施形態のACインレットの接地構造の組み付け手順を示す平面図である。図31−32は、本実施形態のACインレットの接地構造を拡大しその組み付け手順を示す背面図である。
図28に示すように、ACインレット201をシャーシ100に、途中まで組み込んだ状態とし、図31に示すように、アース板金10Cの接合片16の頭部141を接地端子203の長孔213に挿入する。そして、スプリングワッシャ付きのM4ねじ500を使用して、シャーシ100とアース板金10Cとを緩まないように締結する。シャーシ100を上から見たときに、ACインレット200の本体201が、本体左右の係止部211,211のうち、アース板金10Cに近い側がシャーシ100に組み込まれて嵌合されているが、アース板金10Cから離れている側がシャーシ100に組み込まれていない状態となっている(図1及び図28を参照)。上記以外にも、例えば、ACインレット201をシャーシ100に組み込む前段階で、シャーシ100とアース板金10Cとを締結しておいて、ACインレット201をシャーシ100に、途中まで組み込んだ状態とし、図31に示すように、アース板金10Cの接合片16の頭部141を接地端子203の長孔213に挿入するようにしてもよい。ここで、スプリングワッシャ付きのM4ねじ500で締結する構成は、安全アースの接続といえる。なお、M4ねじに限定されるものではない。
接合片16の頭部141を接地端子203の長孔213に挿入した状態とし、次に、ACインレット200の本体201において、本体左右の係止部211,211のうち、アース板金10Cから離れている側をシャーシ100に組み込んで嵌合させると、本体201が符号D1の方向に移動しつつ、接地端子203が符号D1の方向に移動する(図29)。平面視では、符号D1は時計回りに回動しており、これは、図28に示すようにACインレット200の本体201が傾いた状態が、図29に示すようにACインレット200の本体201がシャーシ100に組み込まれるまでの移動量に相当し、少しの移動量(回動量)である。
接地端子203が図29に示す符号D1の方向に移動(回動)する動作を詳しく説明すると、図31に示すように、接地端子203が符号A3の方向に移動し、アース板金10Cの接合片16の段差173を越えて、さらに、接地端子203が符号A3の方向に移動しつつ、符号B2の方向に移動して(図32)、接合片16の根元部18,18と接地端子203の長孔213とが嵌合される(図30、図32)。接合片16は、その根元部18,18の幅寸法W5が、接地端子203の長孔213の短手方向の幅寸法L2と同じか僅かに大きく設定される(W5≧L2)(図31、図32)。ここで、根元部18,18とは、段差の上側171,172のラインを超えて幅広となっている位置の間隔である。前記接合片16の根元部18,18と接地端子203の長孔213とを嵌合させると、嵌合の際、両者のサイズによっては、根元部18,18や長孔213が僅かに変形することがあるが、その変形の仕方によっても嵌合力の向上が期待できる。ここでは、接合片16は、その頭部14の幅寸法W4が、その根元部18,18の幅寸法W5よりも小さく(W4<W5)、かつ、接地端子203の長孔213の短手方向の幅寸法L2よりも小さく設定される(W4<L2)(図31、図32、図25)。そして、接合片16の頭部14の幅寸法W4は、接合片16の細幅部17,17の幅寸法W3よりも大きく設定される(W4>W3)(図31、図32、図25)。
前記接合片16は、頭部141の角部142付近が鉤爪形状となっており、この鉤爪形状によって、接合片16が接地端子203の長孔213に挿入されると、引っ掛かって外れ難くなる(図32)。
そして、前記接合片16の根元部18,18と接地端子203の長孔213とを嵌合させた後、溶融した半田33を上記嵌合箇所に流し込んで、接合片16と接地端子203とを半田付けする(図23)。
本実施形態によれば、ACインレット200をシャーシ100に、途中まで組み込んだ状態としてアース板金10C(又はアース板金10E)の接合片16を接地端子203の孔213に挿入し、ACインレット200をシャーシ100に組み込むだけの単純な動作で、接地端子203の長孔213の短手方向にて接合片16の根元部18,18を嵌合することとなる。そして、接合片16の頭部141がその鉤爪形状の角部142付近で引っ掛かって抜け止めとなり、半田付けすることで、安全アースが嵌合と抜け止めと半田付けの三重の接続となる。本実施形態によれば、接地端子203から電子機器側へのアース配線が、コンパクトで無駄のない構造となる。
(第4の実施形態)
図33は、本発明を適用した第4の実施形態のACインレットの接地構造を示す斜視図である。ここで、同一の符号は同じ機能を表しており、その説明を適宜省略する。第4の実施形態では、第3の実施形態におけるアース板金10C(又はアース板金10E)とシャーシ100とが一体加工されることで、ねじ500によるネジ止めをなくした構造となっている。第4の実施形態では、図33と図34に示す構成例では、ACインレット200の接地端子203は、所定形状のアース板金10Dを備えたシャーシ110とアース接続されている。前記アース板金10Dを備えたシャーシ110とすることで、ねじ500が不要となることから部品点数が削減でき、さらに省スペースとなる。
上述した第1の実施形態と第2の実施形態において、ACインレット200の接地端子203の孔形状は、図11−13等に示すように、幅寸法L1が幅寸法L2よりも大きく設定されていれば、長孔213に限定されず、接合片16の形状寸法設定により、適宜対応させることが可能である。また、上述した第3の実施形態と第4の実施形態において、ACインレット200の接地端子203の孔形状は、長孔213に限定されず、丸孔、三角孔、四角孔、五角孔、六角孔、その他任意の形状とすることが可能である。
以上、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した第1の実施形態から第4の実施形態においては、前記接合を半田付け33であるとして説明したが、前記接合としては、半田付けに限定されず、ロウ付け、熱圧着、導電接着剤による接着とすることが可能である。前記接合によって、前記アース板金10A、10B、10C、10D又は10Eの接合片16と、前記ACインレット200の接地端子203とが、電気的に接続されるとともに、機械的に結合される。また例えば、上述した第1の実施形態から第3の実施形態において、アース板金10A、10B、10C又は10Eの形状が、2箇所のL状折り曲げを有するものとして説明したが、これら前記アース板金の折り曲げについては、2箇所のL状折り曲げに限定されるものではなく、1箇所のL状折り曲げでも、複数箇所の折り曲げを有するものであってもよい。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
また、アース板金10Fの係止部11A、11Bについては、第2ないし第4の実施形態においても適用可能であることは言うまでもない。
1 本発明のACインレットの接地構造、
10A、10B,10C、10D、10E 本発明に係るアース板金、
11 アース板金本体、
14、141 接合片の頭部、
15 括れ部(嵌合部)
16 接合片
18 根元部(嵌合部)
173 段差、
33 半田、
100 シャーシ、
200 ACインレット

Claims (10)

  1. 所定形状のアース板金を用いてACインレットの接地端子とシャーシとを安全アース接続するACインレットの接地方法であって、前記アース板金の一端側に接合片が形成され、前記接合片には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法と同じかそれより僅かに大きい幅寸法の嵌合部が形成されており、前記接合片を前記嵌合部の位置まで前記接地端子の孔に挿入して回動することで前記長孔の短手方向で前記嵌合部を前記長孔と嵌合して第1のアース接続を行い、その後、前記嵌合部を前記接地端子と半田付けして第2のアース接続を行うことを特徴とするACインレットの接地方法。
  2. 所定形状のアース板金を用いてACインレットの接地端子とシャーシとを安全アース接続するACインレットの接地方法であって、前記アース板金の一端側に接合片が形成され、前記接合片には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より小さい幅寸法の段差が形成され当該段差を越えた位置に前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法と同じかそれより僅かに大きい幅寸法の嵌合部が形成されており、前記長孔の短手方向で前記接合片を前記接地端子の孔に挿入して前記段差を越えることで前記長孔の短手方向で前記嵌合部を前記長孔と嵌合して第1のアース接続を行い、その後、前記嵌合部を前記接地端子と半田付けして第2のアース接続を行うことを特徴とするACインレットの接地方法。
  3. 前記アース板金の一端側は前記接地端子と交差する方向でL字形状に折り曲げ加工されており、前記アース板金の他端側は前記シャーシと重なる方向でL字形状に折り曲げ加工されており、前記アース板金の他端側には前記シャーシとネジ止めするための貫通穴が形成されており、前記第1のアース接続を行ってから、前記アース板金の他端側と前記シャーシとネジ止めし、その後、前記第2のアース接続を行うことを特徴とする請求項1または2記載のACインレットの接地方法。
  4. 前記接合片の先端側には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より大きくて前記接地端子の長孔の長手方向の幅寸法よりも小さい幅寸法の頭部が形成されており、前記第1のアース接続及び前記第2のアース接続を行うとともに前記頭部を前記長孔に対する抜け止めとすることを特徴とする請求項記載のACインレットの接地方法。
  5. 前記接合片の先端側には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より小さい幅寸法の頭部が形成されており、前記頭部は前記段差の反対側が鉤爪形状となっており、前記第1のアース接続及び前記第2のアース接続を行うとともに前記頭部の鉤爪形状を前記長孔に対する抜け止めとすることを特徴とする請求項記載のACインレットの接地方法。
  6. 所定形状のアース板金を介してACインレットの接地端子とシャーシとが安全アース接続となっているACインレットの接地構造であって、前記アース板金の一端側に接合片が形成され、前記接合片には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法と同じかそれより僅かに大きい幅寸法の嵌合部が形成されており、前記接合片が前記嵌合部の位置まで前記接地端子の孔に挿入されて回動されたことで前記長孔の短手方向で前記嵌合部が前記長孔と嵌合して第1のアース接続が行われ、かつ、前記嵌合部が前記接地端子と半田付けされて第2のアース接続が行われていることを特徴とするACインレットの接地構造。
  7. 所定形状のアース板金を介してACインレットの接地端子とシャーシとが安全アース接続となっているACインレットの接地構造であって、前記アース板金の一端側に接合片が形成され、前記接合片には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より小さい幅寸法の段差が形成され当該段差を越えた位置に前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法と同じかそれより僅かに大きい幅寸法の嵌合部が形成されており、前記長孔の短手方向で前記接合片が前記接地端子の孔に挿入されて前記段差を越えたことで前記長孔の短手方向で前記嵌合部が前記長孔と嵌合して第1のアース接続が行われ、かつ、前記嵌合部が前記接地端子と半田付けされて第2のアース接続が行われていることを特徴とするACインレットの接地構造。
  8. 前記アース板金の一端側は前記接地端子と交差する方向でL字形状に折り曲げ加工されており、前記アース板金の他端側は前記シャーシと重なる方向でL字形状に折り曲げ加工されおり、前記アース板金の他端側には前記シャーシとネジ止めするための貫通穴が形成されており、尚且つ、前記アース板金の他端側と前記シャーシとがネジ止めされていることを特徴とする請求項6または7記載のACインレットの接地構造。
  9. 前記接合片の先端側には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より大きくて前記接地端子の長孔の長手方向の幅寸法よりも小さい幅寸法の頭部が形成されており、前記第1のアース接続及び前記第2のアース接続が行われている前記頭部が前記長孔に対する抜け止めとなっていることを特徴とする請求項記載のACインレットの接地構造。
  10. 前記接合片の先端側には前記接地端子の長孔の短手方向の幅寸法より小さい幅寸法の頭部が形成されており、前記頭部は前記段差の反対側が鉤爪形状となっており、前記第1のアース接続及び前記第2のアース接続が行われているとともに前記頭部の鉤爪形状が前記長孔に対する抜け止めとなっていることを特徴とする請求項記載のACインレットの接地構造。
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