JP5715395B2 - ナノ繊維製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ナノ繊維製造装置に関する。
従来、長尺シートが搬送されていく所定の搬送方向に沿って複数の電界紡糸装置が配置されたナノ繊維製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図9は、特許文献1に記載されたナノ繊維製造装置900を説明するために示す図である。特許文献1に記載されたナノ繊維製造装置900は、図9に示すように、長尺シートWを所定の搬送速度で搬送する搬送装置910と、搬送装置910により長尺シートWが搬送されていく所定の搬送方向Aに沿って直列に配置された複数の電界紡糸装置930とを備える。そして、複数の電界紡糸装置930のそれぞれは、長尺シートWにおける一方の面側に位置するコレクター950(図示せず)と、長尺シートWにおける他方の面側におけるコレクター950に対向する位置に位置し、ポリマー溶液を長尺シートWに向けて吐出する複数のノズル922を有するノズルブロック920と、コレクター950と複数のノズルとの間に高電圧を印加する電源装置960(図示せず)とを有する。
特許文献1に記載されたナノ繊維製造装置900によれば、複数の電界紡糸装置920を用いてナノ繊維を製造することが可能となるため、高い生産性でナノ繊維を大量生産することが可能となる。
特開2010−31426号公報
ところで、ナノ繊維を大量生産するためには、長時間(例えば24時間以上)にわたって複数の電界紡糸装置を連続して運転する必要がある。しかしながら、特許文献1に記載されたナノ繊維製造装置900においては、長時間にわたって複数の電界紡糸装置を連続して運転するうちに、複数の電界紡糸装置のうち1つの電界紡糸装置についてだけ異常が発生したような場合であっても、すべての電界紡糸装置の運転を停止してナノ繊維の製造自体を停止せざるを得なくなるため、現実には、高い生産性でナノ繊維を大量生産することが困難であるという問題がある。そうかといって、生産性を優先して「電界紡糸装置が異常である」と判定する際の基準を甘く設定したのでは、安全上問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、安全性を犠牲にすることなく高い生産性でナノ繊維を大量生産することが可能なナノ繊維製造装置を提供することを目的とする。
[1]本発明のナノ繊維製造装置は、長尺シートを所定の搬送速度で搬送する搬送装置と、前記長尺シートにおける一方の面側に位置するコレクターと、前記長尺シートにおける他方の面側における前記コレクターに対向する位置に位置し、ポリマー溶液を前記長尺シートに向けて吐出する複数のノズルを有するノズルブロックと、前記コレクターと前記複数のノズルとの間に高電圧を印加する電源装置とを有し、前記搬送装置により前記長尺シートが搬送されていく所定の搬送方向に沿って直列に配置された複数の電界紡糸装置と、前記搬送装置及び前記複数の電界紡糸装置の動作を制御する主制御装置とを備えるナノ繊維製造装置であって、前記主制御装置は、各電源装置から供給される電流量を各電界紡糸装置毎に監視するとともに、所定の第1設定電流量よりも大きい電流が前記複数の電源装置のうち1又は複数の電源装置から供給されていることを検知したときには、当該1又は複数の電源装置に対して電流供給を停止させる信号(以下、電流供給停止信号という。)を送信するとともに、前記長尺シートに堆積する単位面積当たりのナノ繊維の累積堆積量を所定の範囲内に収めるために前記搬送装置に対して前記搬送速度を減速させる信号(以下、搬送速度減速信号という。)を送信することを特徴とする。
本発明のナノ繊維製造装置によれば、複数の電界紡糸装置を備えるため、当該複数の電界紡糸装置を用いてナノ繊維を製造することが可能となり、高い生産性でナノ繊維を大量生産することが可能となる。
また、本発明のナノ繊維製造装置によれば、上記した構成の主制御装置を備えるため、たとえ長時間にわたって複数の電界紡糸装置を連続して運転するうちに、複数の電界紡糸装置のうち1つの電界紡糸装置についてだけ異常が発生したような場合であっても、当該異常を即座に検出することが可能となり、安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
また、本発明のナノ繊維製造装置によれば、上記した構成の主制御装置を備えるため、たとえ長時間にわたって複数の電界紡糸装置を連続して運転するうちに、複数の電界紡糸装置のうち1つの電界紡糸装置についてだけ異常が発生したような場合であっても、異常が発生した電界紡糸装置の運転を停止させるだけで、残りの電界紡糸装置の運転は停止させないので、ナノ繊維の製造自体を停止しなくても済むようになる。
従って、本発明のナノ繊維製造装置によれば、「電界紡糸装置が異常である」と判定する際の基準を甘く設定する必要がなくなる。よって、安全性を犠牲にすることなく、高い生産性でナノ繊維を大量生産することが可能となる。
なお、本発明のナノ繊維製造装置によれば、上記した構成の主制御装置を備えるため、異常が発生した電界紡糸装置の運転を停止させたとしても、それに応じて搬送速度を減速させることにより、長尺シートに堆積する単位面積当たりのナノ繊維の累積堆積量を所定の範囲内に収めることが可能となる。その結果、均一な通気度や均一な厚さを有するナノ繊維不織布を大量生産することが可能となる。
本発明において、ナノ繊維不織布とは、ナノ繊維を堆積させた長尺シートのことをいう。ナノ繊維不織布は、これをこのまま製品としてもよいし、ナノ繊維不織布から長尺シートを除いて「ナノ繊維層のみからなる不織布」を製造し、これを製品としてもよい。また、「ナノ繊維」とは、ポリマーからなり、平均直径が数nm〜数千nmの繊維のことをいう。また、「ポリマー溶液」とは、ポリマーを溶媒に溶解させた溶液のことをいう。
[2]本発明のナノ繊維製造装置においては、前記主制御装置は、所定の第2設定電流量よりも小さい電流が前記複数の電源装置のうち1又は複数の電源装置から供給されていることを検知したときには、当該1又は複数の電源装置が属する電界紡糸装置が異常である旨の警告信号を出すことが好ましい。
このような構成とすることにより、異常が発生した電界紡糸装置の運転状況を確認したり、異常が発生した電界紡糸装置の運転を停止させたりすることが可能となるため、より一層安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
[3]本発明のナノ繊維製造装置においては、前記主制御装置は、前記搬送速度を減速させる前の第1期間に電流供給を行っていた前記電源装置の台数をn台とし、前記搬送速度を減速させた後の第2期間に電力供給を行なう前記電源装置の台数をm台としたとき、前記第2期間における前記搬送速度を前記第1期間における前記搬送速度の「m/n」倍に制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、長尺シートに堆積する単位面積当たりのナノ繊維の累積堆積量を所定の範囲内に収めることが可能となる。
[4]本発明のナノ繊維製造装置においては、前記複数の電界紡糸装置の搬送方向後段に配置され、前記電界紡糸装置により前記ナノ繊維を堆積させた前記長尺シートの通気度を計測する通気度計測装置をさらに備え、前記主制御装置は、前記通気度計測装置により計測された通気度に基づいて前記搬送速度を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、各電界紡糸装置における単位面積当たりの堆積量に若干のばらつきがあるような場合であっても、均一な通気度を有するナノ繊維不織布を大量生産することが可能となる。
[5]本発明のナノ繊維製造装置においては、前記複数の電界紡糸装置の搬送方向後段に配置され、前記電界紡糸装置により前記ナノ繊維を堆積させた前記長尺シートの厚さを計測する厚さ計測装置をさらに備え、前記主制御装置は、前記厚さ計測装置により計測された厚さに基づいて前記搬送速度を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、各電界紡糸装置における単位面積当たりの堆積量に若干のばらつきがあるような場合であっても、均一な厚さを有するナノ繊維不織布を大量生産することが可能となる。
このような構成とすることにより、より一層安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
[6]本発明のナノ繊維製造装置においては、前記複数の電界紡糸装置のそれぞれには温度センサーが設置されており、前記主制御装置は、各温度センサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、所定の設定温度よりも高い温度が前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において検出されたときには、すべての電源装置に対して前記電流供給停止信号を送信することが好ましい。
このような構成とすることにより、より一層安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
[7]本発明のナノ繊維製造装置においては、前記複数の電界紡糸装置のそれぞれには煙センサーが設置されており、前記主制御装置は、各煙センサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において煙が検知されたときには、すべての電源装置に対して前記電流供給停止信号を送信することが好ましい。
このような構成とすることによっても、より一層安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
[8]本発明のナノ繊維製造装置においては、前記複数の電界紡糸装置のそれぞれには火炎センサーが設置されており、前記主制御装置は、各火炎センサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において火炎が検知されたときには、すべての電源装置に対して前記電流供給停止信号を送信することが好ましい。
このような構成とすることによっても、より一層安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
[9]本発明のナノ繊維製造装置においては、前記複数の電界紡糸装置のそれぞれには火炎センサーが設置されており、前記主制御装置は、各ガスセンサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置においてガスが検知されたときには、警告信号を出すことが好ましい。
このような構成とすることによっても、より一層安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
[10]本発明に記載のナノ繊維製造装置においては、前記複数の電界紡糸装置のそれぞれは、少なくとも前記コレクターと前記ノズルブロックとを覆う所定の空間を画定する電界紡糸室をさらに有し、前記ナノ繊維製造装置は、各電界紡糸室に対して不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置をさらに備え、前記複数の電界紡糸装置のそれぞれには温度センサー、煙センサー及び火炎センサーが設置されており、前記主制御装置は、各温度センサー、各煙センサー及び各ガスセンサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において煙、火炎又はガスが検知されたときには、前記不活性ガス供給装置に対して前記少なくとも1つの電界紡糸装置における前記電界紡糸室に不活性ガスを供給させる信号を送信することが好ましい。
このような構成とすることにより、より一層安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
[11]本発明のナノ繊維製造装置においては、前記複数の電界紡糸装置のそれぞれにおいては、前記コレクターは、導電性を有する筐体に絶縁部材を介して取り付けられ、前記電源装置の正極は、前記コレクターに接続され、前記電源装置の負極は、前記筐体を介して前記ノズルブロックに接続され、前記ノズルブロック側から前記コレクターを見たとき、前記絶縁部材の外周は、前記コレクターの外周よりも外側に位置し、前記絶縁部材の厚さを「a」とし、前記絶縁部材の外周と前記コレクターの外周との距離を「b」としたとき、「a≧6mm」を満たし、かつ、「a+b≧50mm」を満たすことが好ましい。
このような構成とすることにより、後述する試験例1及び2からも分かるように、電界紡糸に寄与しないリーク電流を極めて低い値に抑制することが可能となるため、「異常と判断する上限の閾値電流量であるところの所定の第1設定電流量と、正常運転時の電流量との差」又は「異常と判断する下限の閾値電流量であるところの所定の第2設定電流量と、正常運転時の電流量との差」を極めて小さなものにすることが可能となる。その結果、異常の発見をより早期に行うことが可能となり、より一層安全性に優れたナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
本発明のナノ繊維製造装置によれば、高機能・高感性テキスタイルなどの衣料品、ヘルスケア、スキンケアなど美容関連用品、ワイピングクロス、フィルターなど産業資材、二次電池のセパレーター、コンデンサーのセパレーター、各種触媒の担体、各種センサー材料などの電子・機械材料、再生医療材料、バイオメディカル材料、医療用MEMS材料、バイオセンサー材料などの医療材料、その他の幅広い用途に使用可能なナノ繊維を製造することができる。
実施形態1に係るナノ繊維製造装置1を説明するために示す図である。 実施形態1における電界紡糸装置20の要部拡大図である。 実施形態1における主制御装置60の動作を説明するために示す図である。 実施形態1における主制御装置60の動作を説明するために示す図である。 試験例1における実験結果を示すグラフである。 試験例2における実験結果を示すグラフである。 実施形態2における主制御装置60の動作を説明するために示す図である。 電界紡糸装置20aの断面図である。 特許文献1に記載されたナノ繊維製造方法に用いるナノ繊維製造装置900を説明するために示す図である。
以下、本発明のナノ繊維製造装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
1.実施形態1に係るナノ繊維製造装置1の構成
図1は、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1を説明するために示す図である。図1(a)はナノ繊維製造装置1の正面図であり、図1(b)はナノ繊維製造装置1の平面図である。図2は、実施形態1における電界紡糸装置20の要部拡大図である。図2(a)は電界紡糸装置20の要部拡大正面図であり、図2(b)はコレクター150の取り付け部分を示す平面図である。図3は及び図4は、実施形態1における主制御装置60の動作を説明するために示す図である。なお、図1及び図2においては、ポリマー溶液供給部及びポリマー溶液回収部の図示を省略してある。また、図1(a)においては、一部の部材を断面図で示している。
実施形態1に係るナノ繊維製造装置1は、図1〜図3に示すように、長尺シートWを所定の搬送速度Vで搬送する搬送装置10と、搬送装置10により長尺シートWが搬送されていく所定の搬送方向に沿って直列に配置された複数の電界紡糸装置20と、通気度計測装置40と、「搬送装置10、電界紡糸装置20、後述する加熱装置30、通気度計測装置40、後述するVOC処理装置70、後述する不活性ガス供給装置190、ポリマー供給装置及びポリマー回収装置」を制御する主制御装置60とを備える。
実施形態1に係るナノ繊維製造装置1においては、電界紡糸装置として、長尺シートWが搬送されていく所定の搬送方向Aに沿って直列に配置された4台の電界紡糸装置20を備える。
実施形態1に係るナノ繊維製造装置1は、電界紡糸装置20と通気度計測装置40との間に配置され、ナノ繊維を堆積させた長尺シートWを加熱する加熱装置30と、長尺シートWにナノ繊維を堆積させる際に発生する揮発性成分を燃焼して除去するVOC処理装置70と、主制御装置60からの信号を受信し、異常が検出された電界紡糸装置20における電界紡糸室102に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置190(図3参照)とをさらに備える。
搬送装置10は、図1に示すように、長尺シートWを繰り出す繰り出しローラー11及び長尺シートWを巻き取る巻き取りローラー12並びに繰り出しローラー11と巻き取りローラー12との間に位置する補助ローラー13,18及び駆動ローラー14,15,16,17を備える。繰り出しローラー11、巻き取りローラー12及び駆動ローラー14,15,16,17は、図示しない駆動モーターにより回転駆動される構造となっている。
電界紡糸装置20は、図2に示すように、筐体100に絶縁部材152を介して取り付けられ、長尺シートWにおける一方の面側に位置するコレクター150と、長尺シートWにおける他方の面側におけるコレクター150に対向する位置に位置し、図示しないポリマー溶液供給部から供給されるポリマー溶液を長尺シートWに向けて吐出する複数のノズル112を有するノズルブロック110と、コレクター150とノズルブロック110との間に高電圧(例えば10kV〜80kV)を印加する電源装置160と、コレクター150とノズルブロック110とを覆う所定の空間を画定する電界紡糸室102と、長尺シートWが搬送されるのを補助する補助ベルト装置170とを備える。
ノズルブロック110は、図2に示すように、複数のノズル112として、ポリマー溶液を吐出口から上向きに吐出する複数の上向きノズル112を有する。そして、ナノ繊維製造装置1は、複数の上向きノズル112の吐出口からポリマー溶液をオーバーフローさせながら複数の上向きノズル112の吐出口からポリマー溶液を吐出してナノ繊維を電界紡糸するとともに、複数の上向きノズル112の吐出口からオーバーフローしたポリマー溶液を回収してナノ繊維の原料として再利用することが可能となるように構成されている。複数の上向きノズル112は、例えば、1.5cm〜6.0cmのピッチで配列されている。 複数の上向きノズル112の数は、例えば、36個(縦横同数に配列した場合、6個×6個)〜21904個(縦横同数に配列した場合、148個×148個)である。また、本発明のナノ繊維製造装置には様々な大きさ及び様々な形状を有するノズルブロックを用いることができるが、ノズルブロック110は、例えば、上面から見たときに一辺が0.5m〜3mの長方形(正方形を含む)に見える大きさ及び形状を有する。
コレクター150は、図2に示すように、導電性を有する筐体100に絶縁部材152を介して取り付けられている。電源装置160の正極は、コレクター150に接続され、電源装置160の負極は、筐体100を介してノズルブロック110に接続されている。そして、ノズルブロック110側からコレクター150を見たとき、絶縁部材152の外周はコレクター150の外周よりも外側に位置し、絶縁部材152の厚さを「a」とし、絶縁部材152の外周とコレクター150の外周との距離を「b」としたとき、「a≧6mm」を満たし、かつ、「a+b≧50mm」を満たす。
電源装置160は、図3及び図4に示すように、電流供給部164と、電流計測部166と、電流供給部164の動作を制御するとともに電流計測部166からの計測結果を処理する制御部162とを備える。そして、電源装置160は、コレクター150と複数のノズル112との間に高電圧を印加するとともに、電源装置160から供給される電流量を計測し、計測値を主制御装置60へ送信する。また、主制御装置60から電流供給停止信号を受信したときには電力供給を停止する。
補助ベルト装置170は、図2に示すように、長尺シートWの搬送速度に同期して回転する補助ベルト172と、補助ベルト172の回転を助ける5つの補助ベルト用ローラー174とを有する。5つの補助ベルト用ローラー174のうち1つ又は2つ以上の補助ベルト用ローラー174が駆動ローラーであり、残りの補助ベルト用ローラーが従動ローラーである。コレクター150と長尺シートWとの間に補助ベルト172が配設されているため、長尺シートWは、正の高電圧の印加されているコレクター150に引き寄せられることなくスムーズに搬送されるようになる。
加熱装置30は、電界紡糸装置20と通気度計測装置40との間に配置され、ナノ繊維を堆積させた長尺シートWを加熱する。加熱温度は、長尺シートWやナノ繊維の種類によって異なるが、例えば、長尺シートWを50℃〜300℃の温度に加熱することができる。
通気度計測装置40は、図4に示すように、ナノ繊維の堆積した長尺シートWの通気度Pを計測する通気度計測部42と、通気度計測部42を長尺シートWの幅方向に沿って所定の周期Tで往復移動させる駆動部43と、駆動部43及び通気度計測部42の動作を制御するとともに、通気度計測部42からの計測結果を受けて処理する制御部44を備える。駆動部43及び制御部44は、本体部41に配設されている。通気度計測装置40としては一般的な通気度計測装置を用いることができる。
不活性ガス供給装置190は、図3に示すように、不活性ガスを供給する不活性ガスボンベ192と、不活性ガスを各電界紡糸室102に供給する不活性ガス供給ライン194と、主制御装置60からの信号に応じて不活性ガスの供給制御を行う開閉バルブ196とを備える。
主制御装置60は、搬送装置10、電界紡糸装置20、加熱装置30、通気度計測装置40、VOC処理装置70、不活性ガス制御装置192、ポリマー供給装置及びポリマー回収装置を制御する。
VOC処理装置70は、長尺シートにナノ繊維を堆積させる際に発生する揮発性成分を燃焼して除去する。
2.実施形態1に係るナノ繊維製造装置1を用いたナノ繊維製造方法
以下、上記のように構成された実施形態1に係るナノ繊維製造装置1を用いてナノ繊維不織布を製造する方法について説明する。
まず、長尺シートWを搬送装置10にセットし、その後、長尺シートWを繰り出しローラー11から巻き取りローラー12に向けて所定の搬送速度Vで搬送させながら、各電界紡糸装置20において長尺シートWにナノ繊維を順次堆積させる。その後、加熱装置30により、ナノ繊維を堆積させた長尺シートWを加熱する。これにより、ナノ繊維が堆積した長尺シートからなるナノ繊維不織布が製造される。
このとき、主制御装置60は、例えば、コレクター150とノズルブロック110との間に35kVの電圧を印加した状態で電界紡糸を行っているとき、例えば0.24mAよりも大きい電流が複数の電源装置160のうち1又は複数の電源装置160から供給されていることを検知したときには、当該1又は複数の電源装置160に対して電流供給を停止させる電流供給停止信号を送信する。
また、主制御装置60は、例えば0.18mAよりも小さい電流が複数の電源装置160のうち1又は複数の電源装置160から供給されていることを検知したときには、当該1又は複数の電源装置が属する電界紡糸装置が異常である旨の警告信号(例えば、警告音を出させる信号又は警告表示を出させる信号)を出す。
また、主制御装置60は、当該1又は複数の電源装置160に対して電流供給を停止させる電流供給停止信号を送信するときには、長尺シートWに堆積する単位面積当たりのナノ繊維の累積堆積量を所定の範囲内に収めるために搬送装置10に対して搬送速度を減速させる搬送速度減速信号を送信する。
このとき、主制御装置60は、搬送速度を減速させる前の第1期間に電流供給を行っていた電源装置160の台数をn台とし、搬送速度を減速させた後の第2期間に電力供給を行なう電源装置160の台数をm台としたとき、第2期間における搬送速度を第1期間における搬送速度の「m/n」倍に制御する。その後、主制御装置60は、通気度計測装置40により計測された通気度に基づいて搬送速度をさらに細かく制御する。
なお、搬送速度Vの制御は、駆動ローラー14,15,16,17の回転速度を制御することにより行うことができる。
また、主制御装置60は、当該1又は複数の電源装置160に対して電流供給を停止させる電流供給停止信号を送信するときには、不活性ガス供給装置190に対して当該1又は複数の電源装置160が属する電界紡糸装置20における電界紡糸室102に不活性ガスを供給させる信号を送信する。
以下に、実施形態1に係るナノ繊維製造方法における紡糸条件を例示的に示す。
長尺シートとしては、各種材料からなる不織布、織物、編物などを用いることができる。長尺シートの厚さは、例えば5μm〜500μmのものを用いることができる。長尺シートの長さは、例えば10m〜10kmのものを用いることができる。
ナノ繊維の原料となるポリマーとしては、例えば、ポリ乳酸(PLA)、ポリプロピレン(PP)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアミド(PA)、ポリウレタン(PUR)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ乳酸グリコール酸(PLGA)、シルク、セルロース、キトサンなどを用いることができる。
ポリマー溶液に用いる溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルエチルケトン、クロロホルム、アセトン、水、蟻酸、酢酸、シクロヘキサン、THFなどを用いることができる。複数種類の溶媒を混合して用いてもよい。ポリマー溶液には、導電性向上剤などの添加剤を含有させてもよい。
製造するナノ繊維不織布の通気度Pは、例えば0.15cm/cm/s〜200cm/cm/sに設定することができる。搬送速度Vは、例えば0.2m/分〜100m/分に設定することができる。ノズルとコレクター150とノズルブロック110に印加する電圧は、10kV〜80kVに設定することができる。
紡糸区域の温度は、例えば25℃に設定することができる。紡糸区域の湿度は、例えば30%に設定することができる。
3.実施形態1に係るナノ繊維製造装置1の効果
実施形態1に係るナノ繊維製造装置1によれば、複数の電界紡糸装置20を備えるため、当該複数の電界紡糸装置20を用いてナノ繊維を製造することが可能となり、高い生産性でナノ繊維を大量生産することが可能となる。
また、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1によれば、上記した構成の主制御装置60を備えるため、たとえ長時間にわたって複数の電界紡糸装置20を連続して運転するうちに、複数の電界紡糸装置20のうち1つの電界紡糸装置20についてだけ異常が発生したような場合(所定の第1設定電流量よりも大きい電流が複数の電源装置のうち1又は複数の電源装置から供給されていること検知した場合)であっても、当該異常を即座に検出することが可能となり、安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
また、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1によれば、上記した構成の主制御装置60を備えるため、たとえ長時間にわたって複数の電界紡糸装置を連続して運転するうちに、複数の電界紡糸装置のうち1つの電界紡糸装置についてだけ異常が発生したような場合であっても、異常が発生した電界紡糸装置の運転を停止させるだけで、残りの電界紡糸装置の運転は停止させないので、ナノ繊維の製造自体を停止しなくても済むようになる。
従って、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1によれば、「電界紡糸装置が異常である」と判定する際の基準を甘く設定する必要がなくなる。よって、安全性を犠牲にすることなく、高い生産性でナノ繊維を大量生産することが可能となる。
また、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1によれば、上記した構成の主制御装置60を備えるため、異常が発生した電界紡糸装置の運転を停止させたとしても、それに応じて搬送速度を減速させることにより、長尺シートに堆積する単位面積当たりのナノ繊維の累積堆積量を所定の範囲内に収めることが可能となる。その結果、均一な通気度や均一な厚さを有するナノ繊維不織布を大量生産することが可能となる。
また、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1によれば、主制御装置60は、第2期間T2における搬送速度V2を第1期間T1における搬送速度V1の「m/n」倍に減速させるような制御を行うため、長尺シートに堆積する単位面積当たりのナノ繊維の累積堆積量を所定の範囲内に収めることが可能となる。
また、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1によれば、通気度計測装置40により計測された通気度に基づいて搬送速度を制御することが可能となるため、各電界紡糸装置における単位面積当たりの堆積量に若干のばらつきがあるような場合であっても、均一な通気度を有するナノ繊維不織布を大量生産することが可能となる。
また、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1によれば、主制御装置60が、所定の第1設定電流量よりも大きい電流が複数の電源装置160のうち1又は複数の電源装置160から供給されていることを検知したときには、不活性ガス供給装置190に対して当該1又は複数の電源装置160が属する電界紡糸装置20における電界紡糸室102に不活性ガスを供給させる信号を送信するため、火災などの事故を未然に防ぐことができ、より一層安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
また、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1によれば、複数の電界紡糸装置20のそれぞれにおいては、絶縁部材152の厚さを「a」とし、絶縁部材152の外周とコレクター150の外周との距離を「b」としたとき、「a≧6mm」を満たし、かつ、「a+b≧50mm」を満たすため、後述する試験例からも分かるように、電界紡糸に寄与しないリーク電流を極めて低い値に抑制することが可能となるため、「異常と判断する上限の閾値電流量であるところの所定の第1設定電流量と、正常運転時の電流量との差」又は「異常と判断する下限の閾値電流量であるところの所定の第2設定電流量と、正常運転時の電流量との差」を極めて小さなものにすることが可能となり、異常の発見をより早期に行うことが可能となり、より一層安全性に優れたナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
[試験例1]
試験例1は、リーク電流を抑えるためには絶縁部材152の厚さ「a」をどれくらいにすればよいかを明らかにするための試験例である。図5は、試験例1における実験結果を示すグラフである。
試験例1においては、実施形態1における電界紡糸装置20(但し、絶縁部材152の厚さ「a」は5mm、6mm、8mm、10mm又は12mmである。)を用いて、ノズルブロック110にポリマー溶液を供給しない状態で、電源装置160から供給される電流(この場合リーク電流)が所定の電流(例えば、0.01mA、0.02mA、0.03mA、0.04mA、0.05mA。)となるようにコレクター150と上向きノズル112との間に電圧を印加する。そして、そのときのリーク電流と印加電圧とをグラフにプロットした。
図5からも分かるように、絶縁部材152の厚さ「a」が6mm以上であれば、コレクター150とノズルブロック110との間に35kVの電圧を印加した場合であっても、リーク電流を0.01mA程度に抑えることが可能となる。また、絶縁部材152の厚さ「a」が8mm以上であれば、コレクター150と上向きノズル112との間に40kVの電圧を印加した場合であっても、リーク電流を0.01mA程度に抑えることが可能となる。また、絶縁部材152の厚さ「a」が12mm以上であれば、コレクター150と上向きノズル112との間に45kVの電圧を印加した場合であっても、リーク電流を0.01mA程度に抑えることが可能となる。
[試験例2]
試験例2は、リーク電流を抑えるためには「絶縁部材152の表面に沿った絶縁部材152とコレクター150との間隔(a+b)」をどれくらいにすればよいかを明らかにするための試験例である。図6は、試験例2における実験結果を示すグラフである。
試験例2においては、実施形態1における電界紡糸装置20(但し、「間隔(a+b)」は45mm、50mm、60mm、80mm、100mm、120mm、140mm又は160mmである。)を用いて、ノズルプレート110にポリマー溶液を供給しない状態で、電源装置160から供給される電流(この場合リーク電流)が一定電流(例えば、0.01mA、0.02mA、0.03mA、0.04mA、0.05mA。)となるようにコレクター150と上向きノズル112との間に電圧を印加する。そして、そのときのリーク電流と印加電圧とをグラフにプロットする。
図6からも分かるように、「間隔(a+b)」が50mm以上であれば、コレクター150と上向きノズル112との間に35kVの電圧を印加した場合であっても、リーク電流を0.01mA程度に抑えることが可能となる。また、「間隔(a+b)」が80mm以上であれば、コレクター150と上向きノズル112との間に40kVの電圧を印加した場合であっても、リーク電流を0.01mA程度に抑えることが可能となる。
試験例1及び試験例2からも分かるように、絶縁部材152の厚さを「a」とし、絶縁部材152の外周とコレクター150の外周との距離を「b」としたとき、「a≧6mm」を満たし、かつ、「a+b≧50mm」を満たす場合に、電界紡糸に寄与しないリーク電流を極めて低い値に抑制することが可能となる。このため、「異常と判断する上限の閾値電流量であるところの所定の第1設定電流量と、正常運転時の電流量との差」又は「異常と判断する下限の閾値電流量であるところの所定の第2設定電流量と、正常運転時の電流量との差」を極めて小さなものにすることが可能となる。その結果、異常の発見をより早期に行うことが可能となり、より一層安全性に優れたナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
[実施形態2]
図7は、実施形態2における主制御装置60の動作を説明するために示す図である。
実施形態2に係るナノ繊維製造装置2は、基本的には実施形態1に係るナノ繊維製造装置1と同様の構成を有するが、通気度計測装置40の代わりに厚さ計測装置40aを備える点が実施形態1に係るナノ繊維製造装置1の場合と異なる。
厚さ計測装置40aは、図7に示すように、3つの厚さ計測部42aと、当該3つの厚さ計測部42aの動作を制御するとともに、3つの厚さ計測部42aにより計測された距離に基づいてナノ繊維が堆積させた長尺シートWの厚さを算出する機能を有する本体部41aとを備える。厚さ計測装置40aは、厚さ計測部42aが計測した厚さに関する情報を主制御装置60に送信する。主制御装置60は、受信した当該厚さに関する情報に基づいて、搬送装置10が長尺シートWを搬送する際の長尺シートWの搬送速度Vを制御する。厚さ計測装置40aとしては、三角測距方式により長尺シートWまでの距離を計測する一対のレーザー測距装置を備える厚さ計測装置を用いることができる。
このように、実施形態2に係るナノ繊維製造装置2は、通気度計測装置40の代わりに厚さ計測装置40aを備える点が実施形態1に係るナノ繊維製造装置1の場合と異なるが、電界紡糸装置20によりナノ繊維を堆積させた長尺シートWの厚さdを計測する厚さ計測装置40aと、厚さ計測装置40aにより計測された厚さdに基づいて搬送速度Vを制御する主制御装置60とを備えるため、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1の場合と同様に、各電界紡糸装置における単位面積当たりの堆積量に若干のばらつきがあるような場合であっても、均一な厚さを有するナノ繊維不織布を大量生産することが可能となる。
なお、実施形態2に係るナノ繊維製造装置2は、通気度計測装置40の代わりに厚さ計測装置40aを備える点以外は実施形態1に係るナノ繊維製造装置1の場合と同様の構成を有するため、実施形態1に係るナノ繊維製造装置1が有する効果のうち該当する効果を有する。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態においては、電界紡糸装置として4台の電界紡糸装置を備えるナノ繊維製造装置を例にとって本発明のナノ繊維製造装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、2台若しくは3台又は5台以上の電界紡糸装置を備えるナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできる。
(2)上記各実施形態においては、電源装置を各電界紡糸装置毎に備えるナノ繊維製造装置を例にとって本発明のナノ繊維製造装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1台の電源装置から各電界紡糸装置に電力を供給するとともに、各電源装置から供給される電流量を計測し主制御装置に送信することが可能な電源装置を備えるナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできる。
(3)上記各実施形態においては、上向きノズルを有する上向き式電界紡糸装置を用いて本発明のナノ繊維製造装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、下向きノズルを有する下向き式電界紡糸装置や横向きノズルを有する横向き式電界紡糸装置を備えるナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできる。
(4)上記各実施形態においては、電源装置160の正極がコレクター150に接続され、電源装置160の負極がノズルブロック110に接続された電界紡糸装置を用いて本発明のナノ繊維製造装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電源装置の正極がノズルに接続され、電源装置の負極がコレクターに接続された電界紡糸装置を備えるナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできる。
(5)本発明は、複数の電界紡糸装置のそれぞれに温度センサーが設置されたナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできる。この場合、主制御装置は、各煙センサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、所定の設定温度よりも高い温度が前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において検出されたときには、不活性ガス供給装置に対して、当該少なくとも1つの電界紡糸装置における電界紡糸室に不活性ガスを供給させる信号を送信することが好ましい。
(6)本発明は、複数の電界紡糸装置のそれぞれに煙センサーが設置されたナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできる。この場合、主制御装置は、各煙センサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において煙が検知されたときには、不活性ガス供給装置に対して、当該少なくとも1つの電界紡糸装置における電界紡糸室に不活性ガスを供給させる信号を送信することが好ましい。煙センサーとしては公知の煙センサーを用いることができる。
(7)本発明は、複数の電界紡糸装置のそれぞれに火炎センサーが設置されたナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできる。この場合、主制御装置は、各火炎センサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において火炎が検知されたときには、不活性ガス供給装置に対して、当該少なくとも1つの電界紡糸装置における電界紡糸室に不活性ガスを供給させる信号を送信することが好ましい。火炎センサーとしては公知の火炎センサーを用いることができる。
(8)本発明は、複数の電界紡糸装置のそれぞれにガスセンサーが設置されたナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできる。この場合、主制御装置は、各ガスセンサーの出力を電界紡糸装置毎に監視するとともに、複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置においてガスが検知されたときには、当該少なくとも1つの電界紡糸装置が異常である旨の警告信号を出すように構成されていることが好ましい。
(9)上記(5)〜(8)においては、温度センサー、火炎センサー、煙センサー又はガスセンサーは、ナノ繊維製造装置が設置された部屋に設置されていてもよい。これにより、より一層安全性の高いナノ繊維製造装置を実現することが可能となる。
(10)上記実施形態においては、1つの電界紡糸装置に1つのノズルブロックが配設されたナノ繊維製造装置を用いて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図8は、電界紡糸装置20aの断面図である。例えば、図8に示すように、1つの電界紡糸装置20aに2つのノズルブロック110a1,110a2が配設されたナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできるし、2つ以上のノズルブロックが配設されたナノ繊維製造装置に本発明を適用することもできる。
この場合、すべてのノズルブロックでノズル配列ピッチを同一にすることもできるし、各ノズルブロックでノズル配列ピッチを異ならせることもできる。また、すべてのノズルブロックでノズルブロックの高さ位置を同一にすることもできるし、各ノズルブロックでノズルブロックの高さ位置を異ならせることもできる。
(11)本発明のナノ繊維製造装置においては、長尺シートの幅方向に沿ってノズルブロックを所定の往復運動周期で往復運動させる機構を備えていてもよい。当該機構を用いてノズルブロックを所定の往復運動周期で往復運動させながら電界紡糸を行うことにより、長尺シートの幅方向に沿ったポリマー繊維の堆積量を均一化することができる。この場合、ノズルブロックの往復運動周期や往復距離を、電界紡糸装置毎又はノズルブロック毎に独立して制御可能としてもよい。このような構成とすることにより、すべてのノズルブロックを同じ周期で往復運動させることもできるし、各ノズルブロックを異なる周期で往復運動させることもできる。また、すべてのノズルブロックで往復運動の往復距離を同一にすることもできるし、各ノズルブロックで往復運動の往復距離を異ならせることもできる。
1…ナノ繊維製造装置、10…搬送装置、11…繰り出しローラー、12…巻き取りローラー、13,18…補助ローラー、14,15,16,17…駆動ローラー、20,20a…電界紡糸装置、30…加熱装置、32…ヒーター、40…通気度計測装置、40a…厚さ計測装置、41…通気度計測装置本体部、41a…厚さ計測装置本体部、42…通気度計測部、42a・・・厚さ計測部、43…駆動部、44…制御部、60…主制御装置、70…VOC処理装置、100…筐体、102…電界紡糸室、110…ノズルブロック、150…コレクター、152…絶縁部材、160…電源装置、170…補助ベルト装置、172…補助ベルト、174…補助ベルト用ローラー、184…温度センサー、186…煙センサー、188…火炎センサー、190…不活性ガス供給装置、192…不活性ガスボンベ、194…不活性ガス供給ライン、196…開閉バルブ、A…搬送方向、a…絶縁部材の厚さ、b…絶縁部材の外周とコレクターの外周との距離、m…第1期間に電流供給を行っていた電源装置の台数、n…第2期間に電流供給を行う電源装置の台数、P,P1,P2…通気度、T…周期、T1…第1期間、T2…第2期間、V…搬送速度、V1…第1期間における搬送速度、V2…第2期間における搬送速度、W…長尺シート

Claims (11)

  1. 長尺シートを所定の搬送速度で搬送する搬送装置と、前記搬送装置により前記長尺シートが搬送されていく所定の搬送方向に沿って直列に配置された複数の電界紡糸装置と、前記搬送装置及び前記複数の電界紡糸装置の動作を制御する主制御装置とを備えるナノ繊維製造装置であって、
    前記複数の電界紡糸装置のうち各電界紡糸装置は、前記長尺シートにおける一方の面側に位置するコレクターと、前記長尺シートにおける他方の面側における前記コレクターに対向する位置に位置し、ポリマー溶液を前記長尺シートに向けて吐出する複数のノズルを有するノズルブロックと、前記コレクターと当該ノズルブロックを構成している前記複数のノズルとの間に高電圧を印加する電源装置とを有し、
    前記主制御装置は、各電源装置から供給される電流量を各電界紡糸装置毎に監視するとともに、所定の第1設定電流量よりも大きい電流が前記複数の電源装置のうち1又は複数の電源装置から供給されていることを検知したときには、当該1又は複数の電源装置に対して電流供給を停止させる信号(以下、電流供給停止信号という。)を送信するとともに、前記長尺シートに堆積する単位面積当たりのナノ繊維の累積堆積量を所定の範囲内に収めるために前記搬送装置に対して前記搬送速度を減速させる信号(以下、搬送速度減速信号という。)を送信することを特徴とするナノ繊維製造装置。
  2. 請求項1に記載のナノ繊維製造装置において、
    前記主制御装置は、所定の第2設定電流量よりも小さい電流が前記複数の電源装置のうち1又は複数の電源装置から供給されていることを検知したときには、当該1又は複数の電源装置が属する電界紡糸装置が異常である旨の警告信号を出すことを特徴とするナノ繊維製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載のナノ繊維製造装置において、
    前記主制御装置は、前記搬送速度を減速させる前の第1期間に電流供給を行っていた前記電源装置の台数をn台とし、前記搬送速度を減速させた後の第2期間に電力供給を行なう前記電源装置の台数をm台としたとき、前記第2期間における前記搬送速度を前記第1期間における前記搬送速度の「m/n」倍に制御することを特徴とするナノ繊維製造装置。
  4. 請求項1又は2に記載のナノ繊維製造装置において、
    前記複数の電界紡糸装置の搬送方向後段に配置され、前記電界紡糸装置により前記ナノ繊維を堆積させた前記長尺シートの通気度を計測する通気度計測装置をさらに備え、
    前記主制御装置は、前記通気度計測装置により計測された通気度に基づいて前記搬送速度を制御することを特徴とするナノ繊維製造装置。
  5. 請求項1又は2に記載のナノ繊維製造装置において、
    前記複数の電界紡糸装置の搬送方向後段に配置され、前記電界紡糸装置により前記ナノ繊維を堆積させた前記長尺シートの厚さを計測する厚さ計測装置をさらに備え、
    前記主制御装置は、前記厚さ計測装置により計測された厚さに基づいて前記搬送速度を制御することを特徴とするナノ繊維製造装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のナノ繊維製造装置において、
    前記複数の電界紡糸装置のそれぞれには温度センサーが設置されており、
    前記主制御装置は、各温度センサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、所定の設定温度よりも高い温度が前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において検出されたときには、すべての電源装置に対して前記電流供給停止信号を送信することを特徴とするナノ繊維製造装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のナノ繊維製造装置において、
    前記複数の電界紡糸装置のそれぞれには煙センサーが設置されており、
    前記主制御装置は、各煙センサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において煙が検知されたときには、すべての電源装置に対して前記電流供給停止信号を送信することを特徴とするナノ繊維製造装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のナノ繊維製造装置において、
    前記複数の電界紡糸装置のそれぞれには火炎センサーが設置されており、
    前記主制御装置は、各火炎センサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において火炎が検知されたときには、すべての電源装置に対して前記電流供給停止信号を送信することを特徴とするナノ繊維製造装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のナノ繊維製造装置において、
    前記複数の電界紡糸装置のそれぞれにはガスセンサーが設置されており、
    前記主制御装置は、各ガスセンサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置においてガスが検知されたときには、すべての電源装置に対して前記電流供給停止信号を送信することを特徴とするナノ繊維製造装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のナノ繊維製造装置において、
    前記複数の電界紡糸装置のそれぞれは、少なくとも前記コレクターと前記ノズルブロックとを覆う所定の空間を画定する電界紡糸室をさらに有し、
    前記ナノ繊維製造装置は、各電界紡糸室に対して不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置をさらに備え、
    前記複数の電界紡糸装置のそれぞれには温度センサー、煙センサー及び火炎センサーが設置されており、
    前記主制御装置は、各温度センサー、各煙センサー及び各ガスセンサーの出力を前記電界紡糸装置毎に監視するとともに、前記複数の電界紡糸装置のうち少なくとも1つの電界紡糸装置において煙、火炎又はガスが検知されたときには、前記不活性ガス供給装置に対して前記少なくとも1つの電界紡糸装置における前記電界紡糸室に不活性ガスを供給させる信号を送信することを特徴とするナノ繊維製造装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のナノ繊維製造装置において、
    前記複数の電界紡糸装置のそれぞれにおいては、
    前記コレクターは、導電性を有する筐体に絶縁部材を介して取り付けられ、
    前記電源装置の正極は、前記コレクターに接続され、
    前記電源装置の負極は、前記筐体を介して前記ノズルブロックに接続され、
    前記ノズルブロック側から前記コレクターを見たとき、前記絶縁部材の外周は、前記コレクターの外周よりも外側に位置し、
    前記絶縁部材の厚さを「a」とし、前記絶縁部材の外周と前記コレクターの外周との距離を「b」としたとき、「a≧6mm」を満たし、かつ、「a+b≧50mm」を満たすことを特徴とするナノ繊維製造装置。
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