JP5711608B2 - リチウム二次電池及びその正極活物質粒子 - Google Patents
リチウム二次電池及びその正極活物質粒子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5711608B2 JP5711608B2 JP2011107041A JP2011107041A JP5711608B2 JP 5711608 B2 JP5711608 B2 JP 5711608B2 JP 2011107041 A JP2011107041 A JP 2011107041A JP 2011107041 A JP2011107041 A JP 2011107041A JP 5711608 B2 JP5711608 B2 JP 5711608B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- positive electrode
- lithium
- active material
- electrode active
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Description
図1は、本発明の一実施形態が適用されたリチウム二次電池1の概略構成を模式的に示す断面図である。図1を参照すると、本実施形態のリチウム二次電池1は、電池ケース2と、セパレータ3と、電解質4と、負極5と、正極6と、を備えている。
図2は、図1に示されている正極6の拡大断面図である。図2を参照すると、正極6は、正極集電体7と、正極活物質層8と、を備えている。正極活物質層8は、正極集電体7と接合されている。この正極活物質層8は、カーボン等の導電助剤を含有する結着材81と、この結着材81内に分散された正極活物質粒子82と、から構成されている。
LipMO2
(上記一般式中、Mは、Mn、Ti、Zr、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Al、Mg、Zr、B、及びMoからなる群から選択された少なくとも一種以上の金属であり、0.9≦p≦1.3)
一般式:xLi2MO3−(1−x)LipMeO2
(上記一般式中、0<x<1、0.9≦p≦1.3であって,M及びMeはそれぞれ独立的に、Mn、Ti、Zr、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Al、Mg、Zr、B、及びMoからなる群から選択された少なくとも一つ以上の金属)
で示される材料系においても、同様にナノサイズの粒子が分散されることで、上述と同様の効果が得られる。
図4は、従来の正極活物質粒子82’の拡大図である。図3と同様に、図4における(i)は、従来の正極活物質粒子82’を拡大した平面図であり、(ii)は、図4における(i)に示されている従来の単結晶一次粒子821’の断面図である。以下、図3に示されている本実施形態の正極活物質粒子82によって奏される作用・効果について、図4に示されている従来の正極活物質粒子82’の構成と対比しつつ説明する。
以下、図3に示されている正極活物質粒子82の製造方法の概要について説明する。
以下、上述の製造方法の具体例、及びかかる具体例によって製造された粒子の評価結果について、詳細に説明する。
(i)スラリー調製工程
混合物の組成比がLi1.1(Ni0.75Co0.2Al0.05)O2の組成比となるように、Ni(OH)2粉末(株式会社高純度化学研究所製)、Co(OH)2粉末(株式会社高純度化学研究所製)、Al2O3・H2O(SASOL社製)、及びLiOH・H2O粉末(和光純薬工業株式会社製)、並びに表1に記載された添加剤(微粒子821cを構成する化合物)を秤量し、かかる秤量物をボールミルにより16時間粉砕・混合することで、原料粉末を調製した。
上述のようにして調製されたスラリーを、ドクターブレード法によって、PETフィルムの上に、送り速度1m/sで、乾燥後の厚さが25μmとなるように、シート状に成形した。PETフィルムから剥がしたシート状の成形体を厚さ2mmとなるまで多数積層し、かかる積層体を20kg/cm2、80℃にて圧着することで、焼成前成形体を得た。
このようにして得られた焼成前成形体を、ホットプレスを用いて、酸素雰囲気下において500℃で2時間保持した後に、20MPaで加圧しながら775℃で24時間焼成した。その後、ホットプレスの圧力を維持しながら500℃まで10℃/hで降温し、500℃以下となったところで圧力を開放して焼成体を放冷した。
得られた焼成体を、アルミナ製の乳鉢にて解砕し、解砕後の粉末を開口径50μmのメッシュを通すことで、求める粒径の正極活物質(Li(Ni0.75Co0.2Al0.05)O2)粒子粉末を得た。
(1)単結晶一次粒子の粒径
電界放射型走査型子顕微鏡(FE−SEM:日本電子株式会社製 製品名「JSM−7000F」)を用いて、単結晶一次粒子が視野内に10個以上入る倍率を選択して、正極活物質のSEM画像を撮影した。このSEM画像において、それぞれの一次粒子内に内接円を描いたときの直径を求め、これらの平均値を一次粒子径とした。
得られた正極活物質粒子粉末をエポキシ系合成樹脂に埋めて硬化させた後、集束イオンビーム(FIB:Focused Ion Beam)加工を用いて、炭素材料を構成する粒子の断面を切り出して、厚みが100nm〜200nm程度の範囲で均一な厚みの薄片試料を得た。走査透過型電子顕微鏡(STEM)を用いてこの薄片試料を観察することで、単結晶一次粒子内に分散した粒子の粒径を10個測定し、その平均値を微粒子の粒径とした。
単結晶一次粒子が占有する面積(B)、及び微粒子が占有する面積(b)を、画像処理ソフトウェア(Adobe社製 商品名「photoshop(登録商標)」)を使用して測定し、(b/B)×100の値を算出した。5個の単結晶一次粒子についての算出値の平均値を、微粒子の含有割合とした。
ガラス基板上に、正極活物質粒子を、互いにできるだけ重ならないように配置した。次に、ガラス基板上に配置した粒子を粘着テープに写し取り、これを合成樹脂に埋め、正極活物質粒子の板面あるいは断面が観察できるように研磨することで、配向率測定用観察試料を作製した。
正極活物質粉末試料、導電剤としてのアセチレンブラック、及び結着材としてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)を75:20:5の重量比で混合したもの0.02gを、300kg/cm2の圧力で直径20mmの円板状にプレス成形することで、正極活物質層を作製した。このようにして作製した正極活物質層と、リチウム金属板からなる負極活物質層と、ステンレス集電板と、セパレータとを、集電板−正極活物質層−セパレータ−負極活物質層−集電板の順に配置し、この集積体を電解液で満たすことでコインセルを作製した。電解液は、エチレンカーボネート(EC)及びジエチルカーボネート(DEC)を等体積比で混合した有機溶媒に、LiPF6を1mol/Lの濃度となるように溶解することで調製した。
なお、上述の実施形態や具体例は、上述した通り、出願人が取り敢えず本願の出願時点において最良であると考えた本発明の具現化の一例を単に示したものにすぎないのであって、本発明はもとより上述の実施形態や具体例によって何ら限定されるべきものではない。よって、上述の実施形態や具体例に対して、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、種々の変形が施され得ることは、当然である。
混合物の組成比がLi1.1(Ni0.75Co0.2Al0.05)O2の組成比となるように、Ni(OH)2粉末(株式会社高純度化学研究所製)、Co(OH)2粉末(株式会社高純度化学研究所製)、Al2O3・H2O(SASOL社製)、及びLiOH・H2O粉末(和光純薬工業株式会社製)、並びに表4に記載された添加剤(微粒子821cを構成する化合物)を秤量し、この秤量物100部と、分散媒としての有機溶媒(トルエン及びイソプロピルアルコールを等量混合した混合液)100部とを、合成樹脂製の円筒型広口瓶に入れ、合成樹脂製の円筒型広口瓶に投入して、ボールミル(直径5mmのジルコニアボール)で20時間、湿式混合及び粉砕を行うことで、混合粉末を得た。
この混合粉末を用いて2t/cm2の圧力で圧粉成形することで、直径20mm×厚さ2mmの大きさの多数の圧粉成形体を得た。
ホットプレスを用いて、圧粉成形体を、酸素雰囲気下において500℃で2時間保持した後に、10MPaで加圧しながら750℃で12時間焼成した。その後、ホットプレスの圧力を維持しながら500℃まで10℃/hで降温し、500℃以下となったところで圧力を開放して焼成体を放冷した。
得られた焼成体を、アルミナ製の乳鉢にて解砕し、解砕後の粉末を開口径50μmのメッシュを通すことで、求める粒径の正極活物質粒子粉末を得た。得られた正極活物質粒子粉末の評価結果を表5に示す。
2…電池ケース 3…セパレータ 4…電解質
5…負極 6…正極 7…正極集電体
8…正極活物質層 81…結着材 82…正極活物質粒子
821…単結晶一次粒子 821a…金属層 821b…リチウムイオン
821c…微粒子
MP…(003)面 TP…板面
Claims (6)
- 層状岩塩構造を有するリチウム複合酸化物の単結晶一次粒子が複数集合してなる二次粒子であって、
前記単結晶一次粒子内に微粒子が分散されていて、
前記二次粒子中に含まれる複数の前記単結晶一次粒子の全数に対して、(003)面の配向性を有する前記単結晶一次粒子の割合が、93%以上であり、
前記単結晶一次粒子において(003)面が面内配向している、
ことを特徴とする、リチウム二次電池の正極活物質粒子。 - 請求項1に記載の、リチウム二次電池の正極活物質粒子であって、
前記微粒子が、アルミナ、ジルコニア、SiC及びSiO 2 のうちの少なくとも一つであることを特徴とする、リチウム二次電池の正極活物質粒子。 - 請求項1又は請求項2に記載の、リチウム二次電池の正極活物質粒子であって、
前記単結晶一次粒子は、リチウム以外の遷移金属の層である金属層と、リチウムイオンの層であるリチウム層とが交互に配列された構造を有し、
前記微粒子は、複数の前記金属層に跨るように分散されていることを特徴とする、リチウム二次電池の正極活物質粒子。 - 多数の正極活物質粒子を含む、正極と、
負極活物質を含む、負極と、
を備えた、リチウム二次電池であって、
前記正極活物質粒子は、
層状岩塩構造を有するリチウム複合酸化物の単結晶一次粒子が複数集合してなる二次粒子であって、
前記単結晶一次粒子内に微粒子が分散されていて、
前記二次粒子中に含まれる複数の前記単結晶一次粒子の全数に対して、(003)面の配向性を有する前記単結晶一次粒子の割合が、93%以上であり、
前記単結晶一次粒子において(003)面が面内配向している、
ことを特徴とする、リチウム二次電池。 - 請求項4に記載の、リチウム二次電池であって、
前記微粒子が、アルミナ、ジルコニア、SiC及びSiO 2 のうちの少なくとも一つであることを特徴とする、リチウム二次電池。 - 請求項4又は請求項5に記載の、リチウム二次電池であって、
前記単結晶一次粒子は、リチウム以外の遷移金属の層である金属層と、リチウムイオンの層であるリチウム層とが交互に配列された構造を有し、
前記微粒子は、複数の前記金属層に跨るように分散されていることを特徴とする、リチウム二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011107041A JP5711608B2 (ja) | 2011-05-12 | 2011-05-12 | リチウム二次電池及びその正極活物質粒子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011107041A JP5711608B2 (ja) | 2011-05-12 | 2011-05-12 | リチウム二次電池及びその正極活物質粒子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012238495A JP2012238495A (ja) | 2012-12-06 |
JP5711608B2 true JP5711608B2 (ja) | 2015-05-07 |
Family
ID=47461228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011107041A Active JP5711608B2 (ja) | 2011-05-12 | 2011-05-12 | リチウム二次電池及びその正極活物質粒子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5711608B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5647066B2 (ja) * | 2011-05-12 | 2014-12-24 | 日本碍子株式会社 | リチウム二次電池及びその正極活物質粒子 |
KR102458150B1 (ko) * | 2014-05-09 | 2022-10-25 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 리튬 이온 이차 전지 및 전자 장치 |
JP6781893B2 (ja) * | 2016-03-15 | 2020-11-11 | 住友金属鉱山株式会社 | 結晶方位の解析方法 |
US20180145317A1 (en) * | 2016-11-18 | 2018-05-24 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Positive electrode active material, method for manufacturing positive electrode active material, and secondary battery |
CN110148714B (zh) * | 2018-02-13 | 2021-09-17 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 一种二次电池 |
JP2021536662A (ja) | 2018-09-12 | 2021-12-27 | ポスコPosco | 正極活物質、その製造方法、およびこれを含むリチウム二次電池 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007184145A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | リチウム二次電池 |
JP5195049B2 (ja) * | 2008-06-06 | 2013-05-08 | トヨタ自動車株式会社 | リチウムイオン二次電池およびその製造方法 |
-
2011
- 2011-05-12 JP JP2011107041A patent/JP5711608B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012238495A (ja) | 2012-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5701378B2 (ja) | リチウム二次電池及びその正極活物質 | |
JP5564649B2 (ja) | リチウム二次電池の正極及びリチウム二次電池 | |
JP5587052B2 (ja) | リチウム二次電池の正極及びリチウム二次電池 | |
WO2012137533A1 (ja) | 正極活物質前駆体粒子及びその製造方法、並びにリチウム二次電池の正極活物質粒子の製造方法 | |
WO2012137535A1 (ja) | 正極活物質前駆体粒子、リチウム二次電池の正極活物質粒子、及びリチウム二次電池 | |
JP4745464B2 (ja) | リチウム二次電池の正極活物質用の板状粒子、及び同物質膜、並びにリチウム二次電池 | |
JP2014067546A (ja) | リチウム二次電池の正極活物質及びリチウム二次電池 | |
US20140087265A1 (en) | Cathode active material for a lithium ion secondary battery and a lithium ion secondary battery | |
JP6129853B2 (ja) | リチウム二次電池用正極活物質 | |
JP6088923B2 (ja) | リチウム二次電池用正極活物質又はその前駆体の製造方法 | |
JP5711608B2 (ja) | リチウム二次電池及びその正極活物質粒子 | |
US20220352500A1 (en) | Electrode Mixture and Electrode Layer and Solid-State Battery Employing Same | |
JP5631993B2 (ja) | リチウム二次電池の正極活物質用の板状粒子、リチウム二次電池の正極、及びリチウム二次電池 | |
JP2012003879A (ja) | リチウム二次電池の正極活物質用の板状粒子、及び同物質膜、並びにリチウム二次電池 | |
JP5752303B2 (ja) | リチウム複合酸化物焼結体板 | |
JP2014049407A (ja) | リチウム二次電池用正極活物質の製造方法 | |
JP5703409B2 (ja) | リチウム二次電池用のリチウム複合酸化物焼結体板 | |
US20110311436A1 (en) | Method for producing spinel-type lithium manganate | |
JP5647066B2 (ja) | リチウム二次電池及びその正極活物質粒子 | |
JP5631992B2 (ja) | リチウム二次電池の正極活物質用の板状粒子、リチウム二次電池の正極、及びリチウム二次電池 | |
WO2011162195A1 (ja) | スピネル型マンガン酸リチウムの製造方法 | |
WO2012029803A1 (ja) | リチウム二次電池の正極活物質 | |
JP2012003880A (ja) | リチウム二次電池の正極活物質用の板状粒子、及び同物質膜、並びにリチウム二次電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140730 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140805 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141003 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150303 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150306 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5711608 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |