JP5708222B2 - 力学量センサー - Google Patents
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Description
図3は、本発明の実施形態1に係る力学量センサーの上面図である。図3には、力学量センサーのアンカー301、可動電極302、アンカー301と可動電極302とを接続する4本のビーム、および固定電極341−348が示されている。図4は、図3のII−II断面線における断面図である。図4には、基板131、アンカー301、固定電極341、344、直線ビーム(符号304、306、308、310、312、314で示されるものを含む)、および可動電極302が示されている。
本実施形態に係る力学量センサーについて、アンカー301および可動電極302の形状および大きさを一定とし、長直線ビーム間の距離、直線ビームの厚さ、直線ビームの幅、シリコンの膜の上面の結晶面方位、ビームの本数、直線ビームが、結晶面方位が(100)であるシリコンウェーハの劈開面(110)となす角のそれぞれを変化させた場合について、水平方向に1Gの加速度を加えたときにおける可動電極の水平方向の変位量と上下方向に1Gの加速度を加えたときにおける可動電極の上下方向の変位量とを、有限要素法によるシミュレーションによって求めた。水平方向とは、図3の紙面に対して水平な方向であり、図4の紙面に対して左右の方向であり、上下方向とは、図3の紙面に対して垂直な方向であり、図4の紙面に対して上下の方向である。
直線ビームの厚さを50μm、直線ビームの幅を5μm、シリコンの膜の上面の結晶面方位を(100)面、ビーム本数を4、直線ビームが結晶面となす角を45度と固定し、長直線ビーム間の距離を50μm、100μm、または150μmと変化させた場合の可動電極の変位量は表1の通りとなった。
長直線ビーム間の距離を100μm、シリコンの膜の上面の結晶面方位を(100)メイン、ビーム本数を4、直線ビームが劈開面となす角を45度と固定し、直線ビームの厚さを50μm、100μm、または150μmと変化させた場合の可動電極の変位量は表2の通りとなった。
長直線ビーム間距離を100μm、直線ビームの厚さを50μm、シリコンの膜の上面の結晶面方位を(100)面、ビーム本数を4、直線ビームが劈開面となす角を45度と固定し、直線ビームの幅を5μm、10μm、または15μmと変化させた場合の可動電極の変位量は表3の通りとなった。
長直線ビーム間距離を100μm、直線ビームの厚さを50μm、直線ビームの幅を5μm、ビーム本数を4、直線ビームが劈開面となす角を45度と固定し、シリコンの膜の上面の結晶の面方位を(100)面、(110)面、または(111)面と変化させた場合の可動電極の変位量は表4の通りとなった。
長直線ビーム間距離を100μm、直線ビームの厚さを50μm、直線ビームの幅を5μm、シリコンの膜の上面の結晶の面方位を(100)面、直線ビームが劈開面となす角を45度と固定し、ビーム本数を2または4と変化させた場合の可動電極の変位量は表5の通りとなった。ビーム本数が2本の場合には、2本のビームは略180°の角をなすようにした。
長直線ビーム間距離を100μm、直線ビームの厚さを50μm、直線ビームの幅を5μm、シリコンの膜の上面の結晶面方位を(100)面、ビーム本数を4、直線ビームが劈開面となす角を0度、15度、30度、45度と変化させた場合の可動電極の変位量は表6の通りとなった。
以上のシミュレーションの結果をまとめると、長直線ビーム間距離は小さいのが好ましく(例えば50μm以上150μm以下)、直線ビームの厚さは大きいのが好ましく(例えば100μm以上150μm以下)、直線ビームの幅は小さいのが好ましく(例えば5μm以上10μm以下)、シリコンの膜の上面の結晶方位は(100)面が好ましく、ビーム本数は3または4が好ましく、直線ビームが劈開面となす角は45度であることが好ましい。
図9は、本発明の実施形態2に係る力学量センサーの上面図である。本実施形態に係る力学量センサーのアンカー901、可動電極902、アンカー901と可動電極902とを接続するビーム、および固定電極921−928を有する。アンカー901と可動電極902との間に、直線ビームとビーム接続部とにより構成されるビームが4本形成されている。4本のビームそれぞれは、同じ向きに巻いている渦巻き形状に形成されている。それぞれのビームの一端はアンカー901に接続され、他端は可動電極902に接続されている。アンカー901は略正方形であり、可動電極902は環状の形状となっている。固定電極921−928は、可動電極902を取り囲んで配置されている。本実施形態と、実施形態1との違いは、本実施形態においては、ビームの形状が渦巻き形状となっている点である。アンカー901および固定電極921−928が基板に固定され、ビームおよび可動電極902が基板から離れている点、可動電極902が固定電極921−928と向き合い、対向している点は実施形態1と同じである。そこで、実施形態1と同じ点についての説明は以下、省略する。
本実施形態に係る力学量センサーについて、アンカー901および可動電極902の形状および大きさを一定とし、平行に隣接する直線ビーム間の距離、直線ビームの厚さ、直線ビームの幅、シリコンの膜の上面の結晶面方位、ビームの本数、直線ビームが劈開面となす角のそれぞれを変化させた場合について、水平方向に1Gの加速度を加えたときにおける可動電極の水平方向の変位量と上下方向に1Gの加速度を加えたときにおける可動電極の上下方向の変位量とを、実施形態1と同様の有限要素法によるシミュレーションによって求めた。
直線ビームの厚さを50μm、直線ビームの幅を5μm、シリコンの膜の上面の結晶面方位を(100)面、ビーム本数を4、直線ビームが劈開面となす角を45度と固定し、隣接する平行な直線ビーム間の距離を100μm、200μmまたは300μmと変化させた場合の可動電極の変位量は表7の通りとなった。
直線ビーム間距離を200μm、シリコンの膜の上面の結晶面方位を(100)面、ビーム本数を4、直線ビームが劈開面となす角を45度と固定し、直線ビームの厚さを50μm、100μm、または150μmと変化させた場合の可動電極の変位量は表8の通りとなった。
隣接する平行な直線ビーム間距離を200μm、直線ビームの厚さを50μm、シリコンの膜の上面の結晶の面方位を(100)面、ビーム本数を4、直線ビームが劈開面となす角を45度と固定し、直線ビーム間の幅を5μm、10μm、または15μmと変化させた場合の可動電極の変位量は表9の通りとなった。
隣接する平行な直線ビーム間距離を200μm、直線ビームの厚さを50μm、直線ビーム間の幅を5μm、ビーム本数を4、直線ビームが劈開面となす角を45度と固定し、シリコンの膜の上面の結晶面方位を(100)面、(110)面、または(111)面と変化させた場合の可動電極の変位量は表10の通りとなった。
隣接する平行な直線ビーム間距離を200μm、直線ビームの厚さを50μm、直線ビーム間の幅を5μm、シリコンの膜の上面の結晶面方位を(100)面、直線ビームが劈開面となす角を45度と固定し、ビーム本数を2または4と変化させた場合の可動電極の変位量は表11の通りとなった。
隣接する平行な直線ビーム間距離を200μm、直線ビームの厚さを50μm、直線ビーム間の幅を5μm、シリコンの膜の上面の結晶面方位を(100)面、ビーム本数を4、直線ビームが劈開面となす角を0度、15度、30度または45度と変化させた場合の可動電極の変位量は表12の通りとなった。
以上のシミュレーションの結果をまとめると、ビーム間距離は大きいのが好ましく(例えば100μm以上200μm以下)、直線ビームの厚さは大きいのが好ましく(例えば100μm以上150μm以下)、直線ビームの幅は小さいのが好ましく(例えば5μm以上10μm以下)、シリコンの膜の上面の結晶の面方位は(100)面が好ましく、ビーム本数は4以上が好ましく、直線ビームが劈開面となす角は45度であることが好ましい。
以下、上述した本発明の実施形態に係る力学量センサーの変形例を説明する。
本発明の一実施形態においては、直線ビームを用いている。直線ビームを用いることにより、ヤング率、せん断弾性係数が大きくなる方向に直線ビームを配置することができる。一方、図1に示す従来技術に係る加速度センサーでは曲線のビームが用いられるので、ヤング率、せん断弾性係数の異方性を利用することができない。以下では、直線ビームを用いる場合と曲線のビームを用いる場合との比較をするために、シミュレーションを行なった結果について説明する。
341−348 固定電極
302 可動電極
305−316 直線ビーム
323−333 ビーム接続部
Claims (7)
- 基板に固定されたアンカーおよび固定電極と、
前記アンカーと前記固定電極との間において、前記基板から離れて形成され、前記固定電極と接触すると前記固定電極と導通する可動電極と、
前記アンカーに一端が接続され、前記可動電極に他端が接続され、かつ前記基板から離れて形成され、複数の直線ビームを含むビームとを有し、
前記アンカーと前記固定電極と前記可動電極と前記ビームとは、せん断弾性率が異方性を有する結晶面方位を主面とするシリコン単結晶により構成され、前記複数の直線ビームの長手方向は、せん断弾性率が最小値となる方向と異なっていることを特徴とする力学量センサー。 - 前記主面の結晶面方位は、(100)面または(110)面であることを特徴とする請求項1に記載の力学量センサー。
- 前記複数の直線ビームの長手方向は、前記シリコン単結晶の劈開面に対して3度以上87度以下の角度を成すことを特徴とする請求項1または2に記載の力学量センサー。
- 前記シリコン単結晶は、前記主面と平行な方向においてヤング率が異方性を有し、
前記複数の直線ビームの長手方向は、ヤング率が最小値となり、かつ前記主面と垂直な方向においてせん断弾性率が最大値となる方向に一致することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の力学量センサー。 - 前記複数の直線ビームは、前記アンカーを中心とする複数の同心円を仮定したときに、該同心円に接するように配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の力学量センサー。
- 前記ビームは、九十九折形状であることを特徴とする請求項5に記載の力学量センサー。
- 前記ビームは、直線により構成された渦巻き形状であることを特徴とする請求項5記載の力学量センサー。
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