JP5705398B2 - 車両用ホイールおよびホイールキャップ - Google Patents

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本発明は車両用ホイールキャップに関する
従来から、自動車用に用いられるディスクブレーキはブレーキディスクをブレーキパッドで挟み、摩擦熱を発生させて制動力とする構造上、摩耗したブレーキパッドやブレーキディスクの粉末であるブレーキダストの発生が不可避であった。
走行中の車体を制動する際にはブレーキパッドがディスクロータに車体幅方向両側から押し付けられ、両者の間に摩擦熱を発生することで車体の運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、熱として大気中に放出することによって車体を制動する。この際、車体を制動する度にディスクロータとブレーキパッドとは摩擦により摩耗するが、この摩耗で発生した塵埃がブレーキダストである。
通常は鉄で作られるディスクロータと、銅、スズなどの柔らかい金属粉、カーボン繊維、合成樹脂などを焼結して作られたブレーキパッドとが摩耗して生じたブレーキダストは、制動の際に発生した熱により高温となり、アルミ製ホイールなどの表層には容易に食い込むため除去が困難となる。
また、通常はブレーキの冷却のため、ハブ側からホイール外側へと風が流れる構造とされているため、ブレーキダストが風に乗ってホイール表面に付着しやすい問題がある。
このブレーキダストのアルミホイールなどの表面への付着を、ホイールあるいはホイールキャップ部分に取り付けられたフィンによって発生した風で吹き飛ばし、ホイール表面を清浄に保つ発明が提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特開平11−336802号公報 特開平09−39502号公報 特開2006−160162号公報
しかし、ブレーキダストはホイール表面に付着しやすく、また制動の際に発生した熱により高温であるため容易に酸化してホイール表面に固着する。このため前述の特許文献1、2、3に開示されているようにフィンで発生した風圧で吹き飛ばす方法ではホイール表面のブレーキダストが落ちにくいという問題がある。
本発明は上記事実を考慮し、光触媒加工により効率よく表面汚れを落とすことができる車両用ホイールキャップを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明における車両用ホイールキャップは、ホイールの車幅方向外側の表面に被覆される車両用ホイールキャップであって、少なくとも車幅方向外側の表面に設けられた光触媒コート層と、走行中に車輪の回転によって車幅方向外側より車幅方向内側へ向かいホイールキャップの外側表面に当たりかつ外側表面に沿って流れる風を発生させる送風手段と、を備え、前記送風手段は、ホイールキャップとホイールとの間に設けられて前記ホイールへ前記ホイールキャップと共締めされると共に、前記ホイールキャップの周方向で羽根が複数配列されかつ前記羽根同士の間に車両幅方向で連通した空間が設けられることでホイールキャップの軸方向へ風を引き込みかつホイールキャップとは別体で構成されたファンであることを特徴とする。
上記構成によれば、ホイールキャップの車幅方向内側に設けられたファンで発生した風が、光触媒コート層に外部の空気及び雨水を当てることで、ホイール表面の汚れが分解され、表面汚れを落とすことができる。
また、ホイールキャップの裏側に設けられたファンで風を起こすことで、組み合わせて使用するホイールキャップのデザインに制約が少なく、デザイン自由度の高いホイールとすることができる。またホイールキャップ自体を左右専用設計とする必要がなくなり、コストダウンが可能となる。
本発明に係る車両用ホイールキャップは上記構成としたので、光触媒加工により効率よく表面汚れを落とすことができるという優れた効果が得られる。
<構造の概要>
本発明の参考例に係る車両用ホイールの形態を図1〜図3に従って説明する。
なお、各図において、図中矢印FRは車体前部方向を、矢印REは車体後方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢印INは内側を、矢印OUTは外側を示す。
図1には、本発明の参考例に係るホイール12を備えた車両が示されている。車両用ホイールとしてのホイール12にはタイヤ9が装着され、車体10の四輪すべてに車輪として設けられている。
ホイール12は通常の自動車用ホイールと同様、車体幅方向両端に備えられており、これによりホイール12は水2を含んだ風4あるいは雨水としてホイール12に付着した水2に向けた風4に晒される箇所に位置する。
図2、図3には図1に示されるホイール12の詳細構造が示されている。図2は従来より存在する、ホイール自体をファンとした構成であり、図3は別体式のファンを備えた構成である。
図2(A)(B)に示すように、ホイール12はタイヤ9が装着されるリム44と、アクスルに取り付けられるディスク42とによって構成されている。ディスク42の周縁部にはスリット40が周方向に形成されており、隣り合うスリット40の間の部分がスポーク18とされている。ディスク42の車体幅方向内側にはディスク42と共に回転するファン14が設けられている。
図2(C)に断面図で示すように、ホイール12の表面はアルミなどのホイール表面12Aの上に素地保護用の無機コート層12Bが形成され、さらに無機コート層12Bの上に光触媒コート層12Cが設けられている。
光触媒とは水の存在下で主に紫外線を含む太陽光や蛍光灯などの光が当たることにより、表面で強力な酸化力を生じ、接触する有機化合物等を分解する触媒を指す。本実施形態においては二酸化チタン(TiO)が用いられる。
図3(A)(B)には本発明の参考例に係るホイール12の構造が示されている。図3(A)(B)に示すように、車体10にサスペンションの一部として設けられたアクスル50に、回転可能にディスクロータ52が軸支されている。本実施形態に係るホイール12はディスクロータ52と一体的に設けられたハブ54に固定され、ディスクロータ52と共に回転する。
ディスク42の車体幅方向内側には図3(C)に示すような別体式のファン14がハブ54との間に設けられ、これも車体10の走行に伴いディスクロータ52およびハブ54と共に回転する。ファン14は、車体10が走行する際には図3(D)に示すようにディスク42の車体幅方向外側からディスクロータ52の設けられた内側へ風4を導入する。
図3(E)に示すようにディスクロータ52を跨ぐ形で設けられたキャリパ58は、ディスクロータ52との間にブレーキパッド56を備え、キャリパ58に設けられた図示しないシリンダがブレーキパッド56をディスクロータ52の車体幅方向両側から押し付ける構成とされている。
<作用効果>
次に本実施形態の作用および効果について説明する。
図2(C)に示すように、本実施形態に係るホイール12の表面には光触媒コート層12Cが設けられており、本実施形態においては前述のように二酸化チタンが用いられる。この光触媒コート層12Cの上にファン14で発生した風4が強制的に吹き付けられ、特に雨水などの水2を含んだ風4が光触媒コート層12Cの上に吹き付けられることによって、光触媒のもつ親水作用および酸化作用でホイール12の表面に付着した上記のブレーキダストを表面から浮き上がらせ、さらに分解して除去する。
二酸化チタンは半導体であり、紫外線などの波長の短い光によって励起状態となり、光の波長が十分に短ければ価電子帯にある電子は電導帯へと移行する。二酸化チタンの場合、価電子帯と電導帯とのギャップは3.2eVなので、E:エネルギー、h:プランク定数、ν:振動数、c:光速度とすれば、
E=hν、ν=c/λ であり、プランク定数と光速度は既知であるため、
E=hc/λ に既知の数値を代入すると波長λは約380nmとなり、二酸化チタンの触媒作用に必要な光は近紫外線であることがわかる。
水の存在下で二酸化チタン等の光触媒に紫外線が当たると、表面から負の電荷を帯びた電子が飛び出す。電子が抜け出た穴は正孔(ホール)と呼ばれ、正の電荷を帯びる。正孔は強い酸化力をもち、水中にあるOH−(水酸化物イオン)等から電子を奪う(酸化する)。このとき、電子を奪われた(酸化された)OH−は電子軌道に一個しか電子が存在しない非常に不安定な状態のOHラジカル(ヒドロキシラジカル)となる。
発生したOHラジカルは強力な酸化力を持つため、近傍の有機物等から電子を奪い(酸化し)、自分自身が還元されることで安定になる。この反応で電子を奪われた有機物は結合を切断され、最終的には二酸化炭素や水となり大気中に発散する。
これにより、光触媒コート層12Cの上に付着したブレーキダスト等の汚れは水と紫外線によって二酸化炭素や水に分解されるので、ホイール12は自ずと表面汚れを落とすセルフクリーニング効果を持つ。
また、二酸化チタンは超親水作用をもち、光触媒コート層12Cとブレーキダストとの間に容易に水が入り込むため、ブレーキダスト等の汚れが浮き上がり、雨水や洗車時の水で簡単に洗い落とすことができる。
さらに、光触媒はその酸化力を以てホイール表面12Aに形成されたトップクリアコート(ウレタン塗料)をも酸化・分解してしまうため、ホイール表面12Aの上に素地保護用の無機コート層12Bを形成する。この上に光触媒コート層12Cを形成することで、ホイール12の表面を保護しながら同時にホイール12の表面に付着した汚れを落とすことができる。
前述のように光触媒によるセルフクリーニング効果は水の存在下で生じるため、本実施形態のファン14の回転によってホイール12の表面に水2を含む風4を当てることで、特に雨天走行時には効果的に表面汚れを落とすことができる。あるいは洗車時に吹き付けた水が残っていれば、洗車終了後の走行時に風4をホイール12の表面に当てることで同様に表面汚れを落とすことができる。
第2参考例
次に、図4を用いて、本発明の第2参考例について説明する。なお、前述した参考例と同一構成部分については同一番号を付して、その説明を省略する。
図4に示すように本参考例に係るホイール22ではフィン24とスポーク18を含むディスク42がリム44を支持する構造とされている点に特徴がある。すなわち、ディスク42の回転中心から放射状に延設された複数のスポーク18によりリム44を支持する構造であって、スポーク18の一部または全部をフィン24と置き換えることによって、スポーク18とフィン24とでリム44を支持するディスク42が形成されている。ディスク42の車体幅方向内側は通常のホイールと同様、ハブ54に結合される。またホイール22の表面には第1参考例と同様、光触媒コート層が設けられている。
<作用効果>
上記構成においても前述した第1実施形態と同様、走行中にホイール22の回転でフィン24が風を発生し、ホイール22の表面に風を当てる。本実施形態においては、第1実施形態が備えるファン14を設ける代わりに、前述のようにスポーク18の一部もしくは全部をフィン24としたことで、走行中は図4(B)に示すように車体幅方向外側から内側へ風を導入することができる。
ホイール22の表面にも第1実施形態と同様、光触媒コート層が設けられ、水と紫外線の存在下では、付着したブレーキダスト等の汚れは水と紫外線によって二酸化炭素や水に分解されるので、ホイール22は自ずと表面汚れを落とすセルフクリーニング効果を持つ。
前述のように光触媒によるセルフクリーニング効果は水の存在下で生じるため、第1実施形態と同様、本実施形態においてもフィン24の回転によってホイール22の表面に水を含む風4を当てることで、特に雨天走行時には効果的に表面の汚れを落とすことができる。
また、本参考例に係るホイール22の場合は、スポーク18の一部または全部をフィン24とすることで、別にファン14を設ける必要がなく、より少ない部品点数で第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第3参考例
次に、図5を用いて、本発明の実施形態の第3参考例について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように本発明の実施形態の第3参考例に係るホイールキャップ32はスポーク部33とフィン34を含む形状となっている。すなわち、ホイールキャップ32の回転中心から放射状に延設された複数のスポーク部33によりリング部35を支持する構造であって、スポーク部33の一部または全部をフィン34と置き換えることによって、スポーク部33とフィン34とでリング部35を支持するディスク形状のホイールキャップ32が形成されている。
ホイールキャップ32は通常のホイール30の車体幅方向外側に固定される。ホイールキャップ32とホイール30は同意匠であってもよい。またホイールキャップ32の表面には第1参考例と同様、光触媒コート層が設けられている。
<作用効果>
上記構成においても前述した第1参考例と同様、走行中にホイールキャップ32の回転でフィン34が風を発生し、ホイールキャップ32の表面に風を当てる。本実施形態においては、第1実施形態が備えるファン14および第2実施形態が備えるフィン24をホイール自体に設ける代わりに、ホイールキャップ32にフィン34を設け、走行中は車体幅方向外側から内側へ風を導入することができる。
ホイールキャップ32の表面にも第1参考例と同様、光触媒コート層が設けられ、水と紫外線の存在下では、付着したブレーキダスト等の汚れは水と紫外線によって二酸化炭素や水に分解されるので、ホイールキャップ32は自ずと表面汚れを落とすセルフクリーニング効果を持つ。
前述のように光触媒によるセルフクリーニング効果は水の存在下で生じるため、第1参考例と同様、本実施形態においてもフィン34の回転によってホイールキャップ32の表面に水を含む風を当てることで、特に雨天走行時には効果的に表面汚れを落とすことができる。
さらに、本実施形態に係るホイールキャップ32の場合は、組み合わされるホイール30自体は従来の構造をした通常のホイールでよく、既にアルミホイールなどを装着した車両にホイールキャップ32を追加装備することで前述のセルフクリーニング効果を得ることができる。すなわち従来のホイールと組み合わせて使用できるのでホイールを専用品に交換する必要がなく、組み合わせるホイール自体を左右専用設計とする必要もなくなり、コストダウンが可能となる。
また、ホイールキャップ32自体が損傷しても交換が容易であるためサービス性に優れている。ユーザー自身による交換も可能であり、またホイール自体に比較すればホイールキャップ32の部品コストは低いので更なるコストダウンが可能となる。
第4参考例
次に、図6〜8を用いて、本発明の実施形態の第4参考例について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付して、その説明を省略する。
図6(A)に示すように本発明の実施形態の第4参考例に係るホイール60はスポーク17またはスポーク19を含むディスク42がリム44を支持する構造となっており、ディスク42の車体幅方向内側は従来のホイールと同様、ハブ54に結合される。
ここで、スポーク17およびスポーク19は本参考例においてA−A断面が図7、図8に示すような翼形状の断面をもつ構造とされている。すなわち、スポーク17は図7に示すように車体幅方向内側には別途設けられた翼形状部品17Bが固定され、翼形状部品17Bの車体幅方向内側は翼形状の面17Aとされている。
またスポーク19は図8に示すように車体幅方向内側の面19Aが翼形状とされるように形成されている。あるいは、スポーク19の車体幅方向内側が樹脂等で整形され、翼形状の面19Aとされている。またホイール60の表面には第1参考例と同様、光触媒コート層が設けられている。
<作用効果>
従来のホイールにおいてスポーク18は図6(B)に示すような断面をしているが、本参考例においてスポーク17およびスポーク19は図7、図8に示すように車体幅方向内側の面17Aおよび面19Aを翼状の形状とすることで、走行時にスポーク17またはスポーク19の回転により図6(A)に示すように風4を車体幅方向外側から内側に導入する。
これにより、上記構成においても前述した第1参考例と同様、走行中にホイール60の回転でスポーク17またはスポーク19にて発生した風がホイール60の表面に吹き付けられる。本参考例においては、第1参考例が備えるファン14を設ける代わりに、スポーク17または19の車体幅方向内側面を翼形状とすることで、走行中は車体幅方向外側から内側へ風を導入することができる。
ホイール60の表面にも第1参考例と同様、光触媒コート層が設けられ、水と紫外線の存在下では、付着したブレーキダスト等の汚れは水と紫外線によって二酸化炭素や水に分解されるので、ホイール60は自ずと表面汚れを落とすセルフクリーニング効果を持つ。
前述のように光触媒によるセルフクリーニング効果は水の存在下で生じるため、第1実施形態と同様、本実施形態においてもスポーク17または19の回転によってホイール60の表面に水を含む風を当てることで、特に雨天走行時には効果的に表面の汚れを落とすことができる。
さらに、本参考例に係るホイール60の場合は、スポーク17または19の車幅方向内側を翼形状の面17A、19Aとすることで、別にファン14を設ける必要がなく、少ない部品点数で第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて翼形状の面17A、19Aは外側から見えないため、スポーク17または19の車幅方向外側は意匠の制約が少なく、デザイン上の自由度の高いホイールとすることができる。
あるいは、スポーク17または19の車幅方向内側を翼形状の面とする代わりに、ディスク42自体を所謂ディッシュタイプの形状とし、車幅方向内側の一箇所または複数箇所を翼形状とすることで走行時に風を発生させる構造としてもよい。このときディスク42には翼形状箇所の近傍にスリット40を備えていれば、スムーズに風を導入することができる。
第1実施形態
次に、図9を用いて、本発明に係る車両用ホイールキャップの第1実施形態について説明する。なお、前述した参考例と同一構成部分については同一番号を付して、その説明を省略する。
本発明の第1実施形態に係るホイールキャップ70では、ホイールキャップ70とホイール30との間に別体式のファン72が設けられ、ホイール30の回転によって車幅方向外側よりホイールキャップ70の内側へ向けて風を発生させる構成とされている。ホイールキャップ70は別体式ファン72を挟んで通常のホイール30上に固定される。ホイールキャップ70とホイール72は同意匠であってもよい。またホイールキャップ70の表面には第3参考例と同様、光触媒コート層が設けられている。
<作用効果>
上記構成においても前述した第3参考例と同様、走行中にホイールキャップ70の車幅方向内側に設けられたファン72が風を発生し、ホイールキャップ70の表面に風を当てる。ホイールキャップ70の表面には第3実施形態と同様に光触媒コート層が設けられ、水と紫外線の存在下では、付着したブレーキダスト等の汚れは水と紫外線によって二酸化炭素や水に分解される。これによりホイールキャップ70は自ずと表面汚れを落とすセルフクリーニング効果を持つ。
また、第3参考例と同様、ホイール30を専用品に交換する必要がなく、組み合わせるホイール30を左右専用設計とする必要もなくなる点に加え、ホイールキャップ70自体もまた専用品に交換、あるいは左右専用設計とする必要もなくなるので、更なるコストダウンが可能となる。
さらに、ホイールキャップ70自体が損傷しても交換が容易であるためサービス性に優れ、ユーザー自身による交換も可能であり、また、ホイール30自体に比較すれば部品コストは低いので更なるコストダウンが可能となる。加えてホイールキャップ70自体にフィン形状の部分を設ける必要がないため、ホイールキャップ70のデザインに制約が少なく、デザイン自由度の高いホイールキャップ70とすることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
すなわち、上記実施形態ではアルミホイールおよびホイールキャップを例に挙げて説明したが、これ以外にも車体外部に設けられる部材であれば、本発明を適用することが可能である。例えば任意の車体外装部分に光触媒層を設け、走行風により水と光の存在下で自己クリーニング可能な構成としてもよい。
また、ホイールキャップと組み合わせるホイールはアルミホイールに限定せずスチールホイールでも、あるいはマグネシウムホイールでもよい。
さらに、本発明では制動装置としてディスクブレーキを例に挙げたが、ドラムブレーキを使用する構成であってもよいし、また四輪車以外にも二輪車や無限軌道を用いた車両のホイールに応用してもよい。
本発明の第1参考例に係る車両用ホイールを備える車体を示す斜視図である。 図1に示されるホイールを拡大して構造を示した断面図である。 図1に示されるホイールを拡大して作用効果を示した断面図、斜視図および側面図である。 本発明の第2参考例に係る車両用ホイールを示す側面図および断面図である。 本発明の第3参考例に係る車両用ホイールキャップを示す側面図である。 従来の車両用ホイールを示す側面図および断面図である。 本発明の第4参考例に係る車両用ホイールを示す側面図および断面図である。 本発明の第4参考例に係る車両用ホイールを示す側面図および断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ホイールを示す側面図および断面図である。
符号の説明
10 車体
12 ホイール
12A ホイール表面
12B 無機コート層
12C 光触媒コート層
14 ファン
17 スポーク
18 スポーク
19 スポーク
22 ホイール
24 フィン
30 ホイール
32 ホイールキャップ
33 スポーク部
34 フィン
35 リング部
40 スリット
42 ディスク
44 リム
50 アクスル
52 ディスクロータ
54 ハブ
56 ブレーキパッド
58 キャリパ
60 ホイール
70 ホイールキャップ
72 ファン

Claims (1)

  1. ホイールの車幅方向外側の表面に被覆される車両用ホイールキャップであって、少なくとも車幅方向外側の表面に設けられた光触媒コート層と、
    走行中に車輪の回転によって車幅方向外側より車幅方向内側へ向かいホイールキャップの外側表面に当たりかつ外側表面に沿って流れる風を発生させる送風手段と、を備え、
    前記送風手段は、ホイールキャップとホイールとの間に設けられて前記ホイールへ前記ホイールキャップと共締めされると共に、前記ホイールキャップの周方向で羽根が複数配列されかつ前記羽根同士の間に車両幅方向で連通した空間が設けられることでホイールキャップの軸方向へ風を引き込みかつホイールキャップとは別体で構成されたファンであることを特徴とする車両用ホイールキャップ。
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