JP5692712B2 - 光学表示デバイスの生産システム - Google Patents

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Description

本発明は、液晶ディスプレイ等の光学表示デバイスの生産システムに関する。
本願は、2012年2月29日に出願された日本国特願2012−044478号および2012年4月3日に出願された日本国特願2012−084831号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、液晶ディスプレイ等の光学表示デバイスの生産システムにおいて、液晶パネル(光学表示部品)に貼合する偏光板等の光学部材は、長尺フィルムから液晶パネルの表示領域に合わせたサイズのシート片に切り出され、梱包されて別ラインに搬送された後、液晶パネルに貼合されることがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−255132号公報
しかし、上記従来の構成では、液晶パネル及びシート片の各寸法バラツキ、並びに液晶パネルに対するシート片の貼合バラツキ(位置ズレ)を考慮して、表示領域よりも若干大きめのシート片を切り出している。そのため、表示領域の周辺部に余分な領域(額縁部)が形成され、機器の小型化が阻害されるという問題がある。
本発明に係る態様は、上記事情に鑑みてなされたもので、表示領域周辺の額縁部を縮小して表示エリアの拡大及び機器の小型化を図ることができる光学表示デバイスの生産システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決して係る目的を達成するために、以下の態様を採用した。
(1)本発明に係る一態様は、光学表示部品に光学部材を貼合する光学表示デバイスの生産システムであって、帯状の光学部材シートを原反ロールから巻き出しつつ、前記光学部材シートをカットして前記光学部材とした後、前記光学部材を前記光学表示部品に貼り合わせる貼合装置と;前記光学表示部品の外形寸法を測定する測定装置と;前記外形寸法の測定結果に基づいて、前記貼合装置における前記光学部材シートのカット位置を決定する制御装置と;を備えている。
(2)上記(1)の態様において、前記貼合装置は、前記光学部材シートを前記原反ロールからセパレータシートと共に巻き出す巻き出し部と;前記光学部材シートを前記セパレータシートを残してカットして前記光学部材とするカット部と;前記光学部材を前記セパレータシートから剥離させる剥離部と;前記光学部材を保持面に貼り付けて保持すると共に、前記保持面に保持した前記光学部材を前記光学表示部品に貼合する貼合ヘッドと;を有してもよい。
(3)上記(1)または(2)の態様において、前記貼合装置として、前記光学表示部品の表裏一方の面側の貼合を行う第一貼合装置と、前記光学表示部品の表裏他方の面側の貼合を行う第二貼合装置と、を有し、前記第一貼合装置における前記光学部材シートの前記カット部と、前記第二貼合装置における前記光学部材シートの前記カット部は、いずれもレーザーカッターであり、前記第一貼合装置の前記カット部と前記第二貼合装置の前記カット部は、同一のレーザー出力装置に接続されており、前記レーザー出力装置から出力されたレーザーが前記第一貼合装置の前記カット部および前記第二貼合装置の前記カット部に分岐されて供給されてもよい。
本発明に係る上記態様によれば、表示領域周辺の額縁部を縮小して表示エリアの拡大及び機器の小型化を図ることができる。
本発明に係る第一実施形態におけるフィルム貼合システムの概略を示す側面図である。 本実施形態の液晶パネルの平面図である。 図2のA−A断面図である。 本実施形態の光学部材シートの断面図である。 上記フィルム貼合システムの平面図である。 上記フィルム貼合システムの貼合装置の概略を示す側面図である。 本発明に係る第二実施形態におけるフィルム貼合システムの平面図である。 本発明に係る第三実施形態におけるフィルム貼合システムの平面図である。 本発明に係る第四実施形態のフィルム貼合システムの概略を示す側面図である。 フィルム貼合システムの貼合装置の概略を示す側面図である。 液晶パネルの外形寸法の測定工程を示す平面図である。 本発明に係る第五実施形態のフィルム貼合システムに適用される貼合装置の模式図である。 本発明に係る第五実施形態のフィルム貼合システムに適用される貼合装置の模式図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、光学表示デバイスの生産システムとして、その一部を構成するフィルム貼合システムについて説明する。
図1は、本実施形態のフィルム貼合システム1の概略構成図である。フィルム貼合システム1は、例えば液晶パネルや有機ELパネルといったパネル状の光学表示部品に、偏光フィルムや位相差フィルム、輝度上昇フィルムといったフィルム状の光学部材を貼合するものである。フィルム貼合システム1は、前記光学表示部品及び光学部材を含んだ光学表示デバイスを生産する生産システムの一部として構成される。フィルム貼合システム1では、前記光学表示部品として液晶パネルPを用いている。図1では図示都合上、フィルム貼合システム1を上下二段に分けて記載している。
図2は、液晶パネルPをその液晶層P3の厚さ方向から見た平面図である。液晶パネルPは、平面視で長方形状をなす第一基板P1と、第一基板P1に対向して配置される比較的小形の長方形状をなす第二基板P2と、第一基板P1と第二基板P2との間に封入された液晶層P3とを備える。液晶パネルPは、平面視で第一基板P1の外形状に沿う長方形状をなし、平面視で液晶層P3の外周の内側に収まる領域を表示領域P4とする。
図3は、図2のA−A断面図である。液晶パネルPの表裏面には、長尺帯状の第一、第二及び第三光学部材シートF1,F2,F3(図1参照、以下、光学部材シートFXと総称することがある。)から切り出した第一、第二及び第三光学部材F11,F12,F13(以下、光学部材F1Xと総称することがある。)が適宜貼合される。本実施形態では、液晶パネルPのバックライト側及び表示面側の両面には、偏光フィルムとしての第一光学部材F11及び第三光学部材F13がそれぞれ貼合される。また、液晶パネルPのバックライト側の面には、第一光学部材F11に重ねて輝度向上フィルムとしての第二光学部材F12がさらに貼合される。
図4は、液晶パネルPに貼合する光学部材シートFXの部分断面図である。光学部材シートFXは、フィルム状の光学部材本体F1aと、光学部材本体F1aの一方の面(図4では上面)に設けられた粘着層F2aと、粘着層F2aを介して光学部材本体F1aの一方の面に分離可能に積層されたセパレータシートF3aと、光学部材本体F1aの他方の面(図4では下面)に積層された表面保護フィルムF4aとを有する。光学部材本体F1aは偏光板として機能し、液晶パネルPの表示領域P4の全域とその周辺領域とにわたって貼合される。なお、図示都合上、図4の各層のハッチングは略す。
光学部材本体F1aは、その一方の面に粘着層F2aを残しつつセパレータシートF3aを分離させした状態で、液晶パネルPに粘着層F2aを介して貼合される。以下、光学部材シートFXからセパレータシートF3aを除いた部分を貼合シートF5という。
セパレータシートF3aは、粘着層F2aから分離されるまでの間に粘着層F2a及び光学部材本体F1aを保護する。
表面保護フィルムF4aは、光学部材本体F1aと共に液晶パネルPに貼合される。表面保護フィルムF4aは、光学部材本体F1aに対して液晶パネルPと反対側に配置されて光学部材本体F1aを保護する。表面保護フィルムF4aは、所定のタイミングで光学部材本体F1aから分離される。
なお、光学部材シートFXが表面保護フィルムF4aを含まない構成であったり、表面保護フィルムF4aが光学部材本体F1aから分離されない構成であったりしてもよい。
光学部材本体F1aは、シート状の偏光子F6と、偏光子F6の一方の面に接着剤等で接合される第一フィルムF7と、偏光子F6の他方の面に接着剤等で接合される第二フィルムF8とを有する。第一フィルムF7及び第二フィルムF8は、例えば偏光子F6を保護する保護フィルムである。
なお、光学部材本体F1aは、一層の光学層からなる単層構造でもよく、複数の光学層が互いに積層された積層構造でもよい。前記光学層は、偏光子F6の他に、位相差フィルムや輝度向上フィルム等でもよい。第一フィルムF7と第二フィルムF8の少なくとも一方は、液晶表示素子の最外面を保護するハードコート処理やアンチグレア処理を含む防眩などの効果が得られる表面処理が施されてもよい。光学部材本体F1aは、第一フィルムF7と第二フィルムF8の少なくとも一方を含まなくてもよい。例えば第一フィルムF7を省略した場合、セパレータシートF3aを光学部材本体F1aの一方の面に粘着層F2aを介して貼り合わせてもよい。
図5は、フィルム貼合システム1の平面図(上面図)でありる。以下、図1,図5を参照してフィルム貼合システム1について説明する。なお、図中矢印Fは液晶パネルPの搬送方向を示す。以下の説明では、液晶パネルPの搬送方向上流側をパネル搬送上流側、液晶パネルPの搬送方向下流側をパネル搬送下流側という。
フィルム貼合システム1は、メインコンベヤ5の所定位置を貼合工程の始点5a及び終点5bとする。フィルム貼合システム1は、始点5aよりメインコンベヤ5から直角方向に延びる第一及び第二サブコンベヤ6,7と、始点5aから第一サブコンベヤ6の第一始発位置6aへ液晶パネルPを搬送する第一搬送装置8と、第一サブコンベヤ6上に設けられる洗浄装置9と、第一サブコンベヤ6のパネル搬送下流側に設けられる第一ロータリインデックス11と、第一サブコンベヤ6の第一終着位置6bから第一ロータリインデックス11の第一ロータリ始発位置11aへ液晶パネルPを搬送する第二搬送装置12と、第一ロータリインデックス11の周囲に設けられる第一及び第二貼合装置13,15並びにフィルム剥離装置14とを備える。
また、フィルム貼合システム1は、第一ロータリインデックス11のパネル搬送下流側に設けられる第二ロータリインデックス16と、第一ロータリインデックス11の第一ロータリ終着位置11bから第二ロータリインデックス16の第二ロータリ始発位置16aへ液晶パネルPを搬送する第三搬送装置17と、第二ロータリインデックス16の周囲に設けられる第三貼合装置18及び検査装置19と、第二ロータリインデックス16のパネル搬送下流側に設けられる第二サブコンベヤ7と、第二ロータリインデックス16の第二ロータリ終着位置16bから第二サブコンベヤ7の第二始発位置7aへ液晶パネルPを搬送する第四搬送装置21と、第二サブコンベヤ7の第二終着位置7bからメインコンベヤ5の終点5bへ液晶パネルPを搬送する第五搬送装置22とを備える。
フィルム貼合システム1は、駆動式のメインコンベヤ5、各サブコンベヤ6,7及び各ロータリインデックス11,16が形成するラインを用いて液晶パネルPを搬送しつつ、液晶パネルPに順次所定の処理を施す。液晶パネルPは、その表裏面を水平にした状態でライン上を搬送される。
液晶パネルPは、例えばメインコンベヤ5では表示領域P4の短辺を搬送方向に沿わせた向きで搬送され、メインコンベヤ5と直交する各サブコンベヤ6,7では表示領域P4の長辺を搬送方向に沿わせた向きで搬送され、各ロータリインデックス11,16では表示領域P4の長辺を各ロータリインデックス11,16の径方向に沿わせた向きで搬送される。図中符号5cは液晶パネルPに対応してメインコンベヤ5上を流れるラックを示す。
この液晶パネルPの表裏面に対して、帯状の光学部材シートFXから所定長さに切り出した貼合シートF5のシート片(光学部材F1Xに相当)が貼合される。フィルム貼合システム1の各部は、電子制御装置としての制御装置25により統括制御される。
第一搬送装置8は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。
第一搬送装置8は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第一サブコンベヤ6の第一始発位置6a(図5の左端部)へ水平状態のまま搬送し、当該位置で前記吸着を解除して液晶パネルPを第一サブコンベヤ6に受け渡す。
洗浄装置9は、例えば液晶パネルPの表裏面のブラシ掛け及び水洗を行い、その後に液晶パネルPの表裏面の液切りを行う水洗式とされる。なお、洗浄装置9が液晶パネルPの表裏面の静電気除去及び集塵を行う乾式であってもよい。
第二搬送装置12は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。第二搬送装置12は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第一ロータリインデックス11の第一ロータリ始発位置11aへ水平状態のまま搬送し、当該位置で前記吸着を解除して液晶パネルPを第一ロータリインデックス11に受け渡す。
第一ロータリインデックス11は、鉛直方向に沿う回転軸を有する円盤状の回転テーブルであり、図5の平面視の左端部を第一ロータリ始発位置11aとして右回りに回転駆動する。第一ロータリインデックス11は、第一ロータリ始発位置11aから右回りに90°回転した位置(図5の上端部)を第一貼合位置11cとする。この第一貼合位置11cにて、第一貼合装置13によるバックライト側の第一光学部材F11の貼合がなされる。
第一ロータリインデックス11は、第一貼合位置11cから右回りに45°回転した位置(図5の右上端部)をフィルム剥離位置11eとする。このフィルム剥離位置11eにて、フィルム剥離装置14による第一光学部材F11の表面保護フィルムF4aの剥離がなされる。
第一ロータリインデックス11は、フィルム剥離位置11eから右回りに45°回転した位置(図5の右端位置)を第二貼合位置11dとする。この第二貼合位置11dにて、第二貼合装置15によるバックライト側の第二光学部材F12の貼合がなされる。
第一ロータリインデックス11は、第二貼合位置11dから右回りに90°回転した位置(図5の下端部)を第一ロータリ終着位置11bとする。この第一ロータリ終着位置11bにて、第三搬送装置17による搬出がなされる。
第三搬送装置17は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。第三搬送装置17は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第二ロータリインデックス16の第二ロータリ始発位置16aへ搬送すると共に、この搬送時に液晶パネルPの表裏を反転し、第二ロータリ始発位置16aで前記吸着を解除して液晶パネルPを第二ロータリインデックス16に受け渡す。
第二ロータリインデックス16は、鉛直方向に沿う回転軸を有する円盤状の回転テーブルであり、図5の平面視の上端部を第二ロータリ始発位置16aとして右回りに回転駆動する。第二ロータリインデックス16は、第二ロータリ始発位置16aから右回りに90°回転した位置(図5の右端部)を第三貼合位置16cとする。この第三貼合位置16cにて、第三貼合装置18により表示面側の第三光学部材F13が貼合される。
第二ロータリインデックス16は、第三貼合位置16cから右回りに90°回転した位置(図5の下端部)を貼合検査位置16dとする。この貼合検査位置16dにて、フィルム貼合がなされたワーク(液晶パネルP)の検査装置19による検査(光学部材F1Xの位置が適正か否か(位置ズレが公差範囲内にあるか否か)等の検査)がなされる。液晶パネルPに対する光学部材F1Xの位置が適正ではないと判定されたワークは、不図示の払い出し部によりシステム外に排出される。
第二ロータリインデックス16は、貼合検査位置16dから右回りに90°回転した位置(図5の左端部)を第二ロータリ終着位置16bとする。この第二ロータリ終着位置16bにて、第四搬送装置21による搬出がなされる。
第四搬送装置21は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。第四搬送装置21は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第二サブコンベヤ7の第二始発位置7aへ搬送し、第二始発位置7aで前記吸着を解除して液晶パネルPを第二サブコンベヤ7に受け渡す。
第五搬送装置22は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。第五搬送装置22は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPをメインコンベヤ5の終点5bへ搬送し、終点5bで前記吸着を解除して液晶パネルPをメインコンベヤ5に受け渡す。以上をもってフィルム貼合システム1による貼合工程が完了する。
以下、図6を参照して第一貼合装置13の詳細について説明する。なお、第二及び第三貼合装置15,18も同様の構成を有するものとしてその詳細説明は省略する。
第一貼合装置13は、第一貼合位置11cに搬送された液晶パネルPの上面に対して、第一光学部材シートF1における所定サイズにカットした貼合シートF5のシート片(第一光学部材F11)の貼合を行う。
第一貼合装置13は、第一光学部材シートF1が巻回された原反ロールR1から第一光学部材シートF1を巻き出しつつ第一光学部材シートF1をその長手方向に沿って搬送するシート搬送装置31と、シート搬送装置31が第一光学部材シートF1から切り出された貼合シートF5のシート片(第一光学部材F11)を保持すると共にこのシート片を第一貼合位置11cに搬送された液晶パネルPの上面に貼合する貼合ヘッド32とを備える。
シート搬送装置31は、セパレータシートF3aをキャリアとして貼合シートF5を搬送する。シート搬送装置31は、帯状の第一光学部材シートF1を巻回した原反ロールR1を保持すると共に第一光学部材シートF1をその長手方向に沿って繰り出す巻き出し部31aと、原反ロールR1から巻き出された第一光学部材シートF1にハーフカットを施す切断装置31bと、ハーフカットを施した第一光学部材シートF1を鋭角に巻きかけてセパレータシートF3aから貼合シートF5を分離させるナイフエッジ31cと、ナイフエッジ31cを経て単独となったセパレータシートF3aを巻き取るセパレータロールR2を保持する巻き取り部31dとを有する。
なお、図示は略すが、シート搬送装置31は第一光学部材シートF1を所定の搬送経路に沿うように巻きかける複数のガイドローラを有する。第一光学部材シートF1は、その搬送方向と直交する水平方向(シート幅方向)で、液晶パネルPの表示領域P4の幅(本実施形態では表示領域P4の短辺長さに相当)と同等の幅を有している。
シート搬送装置31の始点に位置する巻き出し部31aとシート搬送装置31の終点に位置する巻き取り部31dとは、例えば互いに同期して駆動する。これにより、巻き出し部31aが第一光学部材シートF1をその搬送方向へ繰り出しつつ、巻き取り部31dがナイフエッジ31cを経たセパレータシートF3aを巻き取る。以下、シート搬送装置31における第一光学部材シートF1(セパレータシートF3a)の搬送方向上流側をシート搬送上流側、搬送方向下流側をシート搬送下流側という。
切断装置31bは、第一光学部材シートF1が前記シート幅方向と直交する長さ方向で表示領域P4の長さ(本実施形態では表示領域P4の長辺長さに相当)と同等の長さだけ繰り出される毎に、前記シート幅方向に沿って全幅にわたって第一光学部材シートF1の厚さ方向の一部を切断する(ハーフカットを施す)。
切断装置31bは、第一光学部材シートF1の搬送中に働くテンションによって第一光学部材シートF1(セパレータシートF3a)が破断しないように(所定の厚さがセパレータシートF3aに残るように)、切断刃の進退位置を調整し、粘着層F2aとセパレータシートF3aとの界面の近傍まで前記ハーフカットを施す。なお、切断刃に代わるレーザー装置を用いてもよい。
ハーフカット後の第一光学部材シートF1には、その厚さ方向で光学部材本体F1a及び表面保護フィルムF4aが切断されることにより、第一光学部材シートF1のシート幅方向の全幅にわたる切込線が形成される。第一光学部材シートF1は、前記切込線によって長手方向で表示領域P4の長辺長さ相当の長さを有する区画に分けられる。この区画が、それぞれ貼合シートF5における一つのシート片(第一光学部材F11)となる。
ナイフエッジ31cは、図6の左側から右側へ略水平に搬送される第一光学部材シートF1の下方に位置し、第一光学部材シートF1のシート幅方向で少なくともその全幅にわたって延在する。ナイフエッジ31cは、ハーフカット後の第一光学部材シートF1のセパレータシートF3a側に摺接するようにこれを巻きかける。
ナイフエッジ31cは、その鋭角状の先端部に第一光学部材シートF1を鋭角に巻きかける。第一光学部材シートF1がナイフエッジ31cの先端部で鋭角に折り返す際、貼合シートF5からセパレータシートF3aが剥離される。このとき、貼合シートF5の粘着層F2a(液晶パネルPとの貼合面)は下向きとなる。ナイフエッジ31cの先端部の直上はセパレータ剥離位置31eとなり、このナイフエッジ31cの先端部に貼合ヘッド32の円弧状の保持面32aが上方から接することで、貼合シートF5のシート片の表面保護フィルムF4a(貼合面と反対側の面)が貼合ヘッド32の保持面32aに貼着される。
貼合ヘッド32は、前記シート幅方向と平行かつ下方に凸の円弧状の保持面32aを有する。保持面32aは、例えば貼合シートF5の貼合面(粘着層F2a)よりも弱い貼着力を有し、貼合シートF5の表面保護フィルムF4aを繰り返し貼着、剥離可能とされる。
貼合ヘッド32は、ナイフエッジ31cの上方で前記シート幅方向に沿う軸を中心とするように、前記長さ方向と平行かつ保持面32aの湾曲に沿うように傾動する。貼合ヘッド32の傾動は、貼合シートF5を貼着保持する際、及び貼着保持した貼合シートF5を液晶パネルPに貼合する際に適宜なされる。
貼合ヘッド32は、保持面32aを下向きとし、かつ保持面32aの湾曲一端側(図6の右側)が下側となるように傾斜した状態で、保持面32aの湾曲一端側をナイフエッジ31cの先端部に上方から押し付け、セパレータ剥離位置31eにある貼合シートF5の先端部を保持面32aに貼着させる。その後、貼合シートF5を繰り出しつつ貼合ヘッド32を傾動させることで、保持面32aに貼合シートF5のシート片の全体が貼着される。
貼合ヘッド32は、セパレータ剥離位置31e及び第一貼合位置11cの上方で所定量昇降可能であり、かつセパレータ剥離位置31eと第一貼合位置11cとの間で適宜移動可能である。貼合ヘッド32は、前記昇降時及び移動時並びに前記傾動時の駆動を可能とする駆動装置33に連結される。
貼合ヘッド32は、保持面32aに貼合シートF5を貼着させる際には、例えば保持面32aに貼合シートF5の先端部を貼着させた後に駆動装置33との係合をカットして傾動自在となり、この状態から貼合シートF5の繰り出しに伴い受動的に傾動する。貼合ヘッド32は、貼合シートF5全体を保持面32aに貼着させるまで傾動すると、この傾斜姿勢で例えば駆動装置33と係合する等により前記傾動をロックし、この状態で第一貼合位置11cの上方へ移動する。
貼合ヘッド32は、貼着保持した貼合シートF5を液晶パネルPに貼合する際には、例えば駆動装置33の作動により能動的に傾動し、保持面32aの湾曲に沿って液晶パネルPの上面に貼合シートF5を押し付けて確実に貼合する。
ナイフエッジ31cの先端部の下方には、当該部位における貼合シートF5のシート片のシート搬送下流側の先端を検出する第一検出カメラ34が設けられる。第一検出カメラ34の検出情報は制御装置25に送られる。制御装置25は、例えば第一検出カメラ34が貼合シートF5の下流側端を検出した時点で、シート搬送装置31を一旦停止させ、その後に貼合ヘッド32を下降させてその保持面32aに貼合シートF5の先端部を貼着させる。
制御装置25は、第一検出カメラ34が貼合シートF5の下流側端を検出してシート搬送装置31を一旦停止させたとき、切断装置31bによる貼合シートF5のカットを実施する。すなわち、第一検出カメラ34による検出位置(第一検出カメラ34の光軸延長位置)と切断装置31bによるカット位置(切断装置31bの切断刃進退位置)との間のシート搬送経路に沿う距離が、貼合シートF5のシート片の長さに相当する。
切断装置31bはシート搬送経路に沿って移動可能とされ、この移動により第一検出カメラ34による検出位置と切断装置31bによるカット位置との間のシート搬送経路に沿う距離が変化する。切断装置31bの移動は制御装置25により制御され、例えば切断装置31bによる貼合シートF5の切断後にこれを貼合シートF5のシート片一つ分だけ巻き出した際、その切断端が所定の基準位置からずれる場合には、このずれを切断装置31bの移動により補正する。なお、切断装置31bの移動により長さの異なる貼合シートF5のカットに対応してもよい。
第一検出カメラ(検出部)34は、貼合シートF5に印された欠点マークをも検出する。前記欠点マークは、原反ロールR1製造時に第一光学部材シートF1に発見された欠点箇所に、その表面保護フィルムF4a側からインクジェット等によりマーキングされる。この欠点マークが検出された貼合シートF5は、貼合ヘッド32に貼着した後、液晶パネルPに貼合せず、第一貼合位置11cを避けた捨貼位置(廃棄位置、破棄位置)に移動して廃材シート等に重ね貼りする。なお、欠点マークを検出した際に貼合シートF5の欠点を含む部分を最小幅でカットし捨貼する工程も有り得る。
貼合シートF5がセパレータ剥離位置31eから第一貼合位置11cへ移動する際、保持面32aに貼着保持された貼合シートF5の例えば前記先端部に対する基端部の両角部は、一対の第二検出カメラ35にそれぞれ撮像される。各第二検出カメラ35の検出情報は制御装置25に送られる。制御装置25は、例えば各第二検出カメラ35の撮像データに基づき、貼合ヘッド32に対する貼合シートF5の水平方向(貼合ヘッド32の移動方向及びその直交方向並びに垂直軸中心の回転方向)の位置を確認する。貼合ヘッド32及び貼合シートF5の相対位置にズレがある場合、貼合ヘッド32は貼合シートF5の位置を所定の基準位置とするようにアライメントを行う。
第一ロータリインデックス11の第一貼合位置11cには、第一貼合位置11c上の液晶パネルPの水平方向のアライメントを行うための一対の第三検出カメラ36が設けられる。第二ロータリインデックス16の第二貼合位置11dには、同じく液晶パネルPの第二貼合位置11d上の水平方向のアライメントを行うための一対の第四検出カメラ37が設けられる。各第三検出カメラ36は、例えば液晶パネルPのガラス基板(第一基板P1)における図5中左側の両角部をそれぞれ撮像し、各第四検出カメラ37は、例えば液晶パネルPのガラス基板における図5中左側の両角部をそれぞれ撮像する。
第二ロータリインデックス16の第三貼合位置16cには、液晶パネルPの第三貼合位置16c上の水平方向のアライメントを行うための一対の第五検出カメラ38が設けられる。各第五検出カメラ38は、例えば液晶パネルPのガラス基板における図5中左側の両角部をそれぞれ撮像する。各検出カメラ34〜38の検出情報は制御装置25に送られる。なお、各検出カメラ34〜38に代わるセンサを用いることも可能である。
各ロータリインデックス11,16上には、液晶パネルPを載置すると共にその水平方向のアライメントを可能とするアライメントテーブル39が設けられる。アライメントテーブル39は、各検出カメラ34〜38の検出情報に基づき制御装置25によって駆動制御される。これにより、各ロータリインデックス11,16(各貼合位置11c,11d,16c)に対する液晶パネルPのアライメントがなされる。
この液晶パネルPに対し、貼合ヘッド32によるアライメントがなされた貼合シートF5を貼合することで、光学部材F1Xの貼合バラツキが抑えられ、液晶パネルPに対する光学部材F1Xの光学軸方向の精度が向上し、光学表示デバイスの精彩及びコントラストが高まる。また、光学部材F1Xを表示領域P4の際まで精度よく設けることが可能となり、表示領域P4外側の額縁部G(図3参照)を狭めて表示エリアの拡大及び機器の小型化が図られる。
以上説明したように、上記実施形態におけるフィルム貼合システム1は、液晶パネルPに光学部材F1Xを貼合するものであって、ライン上を搬送される複数の前記液晶パネルPに対し、前記液晶パネルPの表示領域P4に対応する幅の帯状の光学部材シートFXを原反ロールR1から巻き出しつつ、前記光学部材シートFXを前記表示領域P4に対応する長さでカットして前記光学部材F1Xとした後、前記光学部材F1Xを前記液晶パネルPに貼り合わせる貼合装置13,15,18を備え、前記貼合装置13,15,18が、前記光学部材シートFXを前記原反ロールR1からセパレータシートF3aと共に巻き出す巻き出し部31aと、前記光学部材シートFXを前記セパレータシートF3aを残してカットして前記光学部材F1Xとする切断装置31bと、前記光学部材F1Xを前記セパレータシートF3aから剥離させるナイフエッジ31cと、前記光学部材F1Xを円弧状の保持面32aに貼り付けて保持すると共に、前記保持面32aに保持した前記光学部材F1Xを前記液晶パネルPに貼合するように、前記保持面32aの湾曲に沿うように傾動する貼合ヘッド32と、前記貼合ヘッド32を、前記光学部材F1Xの前記セパレータシートF3aからの剥離位置(セパレータ剥離位置31e)と前記光学部材F1Xの前記液晶パネルPへの貼合位置11c,11d,16cとの間で移動させると共に、前記傾動による前記光学部材F1Xの保持及び貼合を実施するように前記貼合ヘッド32を駆動させる駆動装置33とを有するものである。
この構成によれば、表示領域P4に対応する幅の帯状の光学部材シートFXを所定長さにカットして光学部材F1Xとし、この光学部材F1Xを貼合ヘッド32の傾動により円弧状の保持面32aに保持すると共に、同じく貼合ヘッド32の傾動により光学部材F1Xを液晶パネルPに貼合することで、光学部材F1Xの寸法バラツキや貼合バラツキを抑え、表示領域P4周辺の額縁部Gを縮小して表示エリアの拡大及び機器の小型化を図ることができる。
また、光学部材F1Xの連続的な貼合が容易になり、光学表示デバイスの生産効率を高めることができる。
また、円弧状の保持面32aの傾動により光学部材F1Xをスムーズに保持できると共に、同じく円弧状の保持面32aの傾動により光学部材F1Xを液晶パネルPに確実に貼合できる。
また、上記フィルム貼合システム1は、前記ナイフエッジ31cが、前記光学部材F1Xを前記液晶パネルPとの貼合面を下向きにして前記セパレータシートF3aから剥離させ、前記貼合ヘッド32が、前記貼合面と反対側の上面を前記保持面32aに貼り付けて保持し、前記貼合面を下向きにした状態で、前記剥離位置と前記貼合位置との間を移動することで、光学部材シートFXが粘着層F2a側の貼合面を下方に向けて搬送されることとなり、光学部材シートFXの貼合面の傷付きや異物の付着等を抑えて貼合不良の発生を抑制できる。
また、上記フィルム貼合システム1は、前記液晶パネルPを搬入位置(各ロータリ始発位置11a,16a)、前記貼合位置(各貼合位置11c,11d,16c)及び搬出位置(各ロータリ終着位置11b,16b)に移動させるロータリインデックス11,16を備えことで、液晶パネルPの搬送方向を効率よく切り替えると共にロータリインデックス11,16もラインの一部としてライン長さを抑えることができ、システムの設置自由度を高めることができる。
<第二実施形態>
次に、本発明に係る第二実施形態について図7を参照して説明する。
この実施形態のフィルム貼合システム101は、第一実施形態に対して、大型のロータリインデックス111上に液晶パネルPを二つずつ搬送し、これら二つの液晶パネルPに同時に貼合工程を施す点で特に異なる。その他の、第一実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
フィルム貼合システム101において、第一サブコンベヤ6は一対の第一終着位置6b,6b’を並列に有し、第二サブコンベヤ7は一対の第二始発位置7a,7a’を並列に有する。フィルム貼合システム101は、前記各ロータリインデックス11,16に代わる比較的大型のロータリインデックス111を備えると共に、それぞれ一対の各貼合装置13,15,18及びフィルム剥離装置14を備える。単一のロータリインデックス111とすることで、前記各ロータリインデックス11,16間の前記第三搬送装置17は配置されない。検査装置19は第二サブライン7上に移設される。
ロータリインデックス111は、第一サブコンベヤ6の各第一終着位置6b,6b’の延長方向にある一対のロータリ始発位置111aを有すると共に、各ロータリ始発位置111aから右回りに、一対の第一貼合位置111c、一対のフィルム剥離位置111f、一対の第二貼合位置111d、一対の第三貼合位置111e、及び第二サブコンベヤ7の各第二始発位置7a,7a’の延長方向にある一対のロータリ終着位置111bの順にこれらを有する。第二貼合位置111dと第三貼合位置111eとの間には、液晶パネルPを表裏反転する不図示の反転装置が設けられる。
第二実施形態におけるフィルム貼合システム101においても、第一実施形態と同様、光学部材F1Xの寸法バラツキや貼合バラツキを抑え、表示領域P4周辺の額縁部Gを縮小して表示エリアの拡大及び機器の小型化を図ることができる。一対の液晶パネルPに同時に貼合工程を施すことで、液晶パネルP一枚当たりのタクトを短縮できる。ロータリインデックス111を単一にすることで、その駆動装置も単一にして設備を簡素化できる。
<第三実施形態>
次に、本発明に係る第三実施形態について図8を参照して説明する。
この実施形態のフィルム貼合システム201は、第一実施形態に対して、各貼合装置13,15,18及びフィルム剥離装置14毎にロータリインデックス211〜214を備え、各ロータリインデックス211〜214上に液晶パネルPを二つずつ搬送し、これら二つの液晶パネルPに同時に貼合工程を施す点で特に異なる。その他の、第一実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
フィルム貼合システム201において、第一サブコンベヤ6は一対の第一終着位置6b,6b’を並列に有し、第二サブコンベヤ7は一対の第二始発位置7a,7a’を並列に有する。フィルム貼合システム201は、前記各ロータリインデックス11,16に代わる第一、第二、第三及び第四ロータリインデックス211,212,213,214を備えると共に、第一ロータリインデックス211の周囲に一対の第一貼合装置13を、第二ロータリインデックス212の周囲に一対のフィルム剥離装置14を、第三ロータリインデックス213の周囲に一対の第二貼合装置15を、第四ロータリインデックス214の周囲に一対の第三貼合装置18をそれぞれ備える。各ロータリインデックス211〜214間には、それぞれ不図示の搬送装置が設けられる。検査装置19は第二サブライン7上に移設される。
第一ロータリインデックス211は、第一サブコンベヤ6の各第一終着位置6b,6b’の延長方向にある一対の第一ロータリ始発位置211aを有すると共に、各第一ロータリ始発位置211aから右回りに、一対の第一貼合位置211c、及び第二ロータリインデックス211との隣接位置にある一対の第一ロータリ終着位置211bの順にこれらを有する。
第二ロータリインデックス212は、第一ロータリインデックスとの隣接位置にある一対の第二ロータリ始発位置212aを有すると共に、各第二ロータリ始発位置212aから右回りに、一対のフィルム剥離位置212c、及び第三ロータリインデックスとの隣接位置にある一対の第二ロータリ終着位置212bの順にこれらを有する。
第三ロータリインデックス213は、第二ロータリインデックス212との隣接位置にある一対の第三ロータリ始発位置213aを有すると共に、各第三ロータリ始発位置213aから右回りに、一対の第二貼合位置213c、及び第四ロータリインデックスとの隣接位置にある一対の第三ロータリ終着位置213bの順にこれらを有する。
第四ロータリインデックス214は、第三ロータリインデックス213との隣接位置にある一対の第四ロータリ始発位置214aを有すると共に、各第四ロータリ始発位置214aから右回りに、一対の第三貼合位置214c、及び第二サブコンベヤ7の各第二始発位置7a,7a’の延長方向にある一対の第四ロータリ終着位置214bの順にこれらを有する。第三及び第四ロータリインデックス213,214間の搬送装置は、液晶パネルPを表裏反転する機能を有する。
第三実施形態におけるフィルム貼合システム201においても、第一実施形態と同様、光学部材F1Xの寸法バラツキや貼合バラツキを抑え、表示領域P4周辺の額縁部Gを縮小して表示エリアの拡大及び機器の小型化を図ることができる。一対の液晶パネルPに同時に貼合工程を施すことで、液晶パネルP一枚当たりのタクトを短縮できる。液晶パネルPへの処理毎に複数のロータリインデックス211〜214を設定することで、設備の配置自由度を向上できる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、液晶パネルPと貼合シートF5との相対的なアライメントを貼合ヘッド32又はアライメントテーブル39の一方により行うようにしてもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、はもちろん、部品構成や構造、形状、大きさ、数及び配置等を含め、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
[第四実施形態]
図9は第四実施形態のフィルム貼合システム1Aの概略構成図である。
以下、図9を参照してフィルム貼合システム1Aについて説明する。なお、上記実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略することがある。図中矢印Fは液晶パネルPの搬送方向を示す。以下の説明では、液晶パネルPの搬送方向上流側をパネル搬送上流側、液晶パネルPの搬送方向下流側をパネル搬送下流側という。
フィルム貼合システム1Aは、コンベア10の周囲に設けられる第一検査装置(測定装置)40と、コンベヤ10のパネル搬送下流側に設けられる第一ロータリインデックス11と、コンベヤ10の終着位置10bから第一ロータリインデックス11の第一ロータリ始発位置11aへ液晶パネルPを搬送する搬送装置112と、第一ロータリインデックス11の周囲に設けられる第一貼合装置13とを備える。
また、フィルム貼合システム1Aは、第一ロータリインデックス11のパネル搬送下流側に設けられるコンベア27と、第一ロータリインデックス11の第一ロータリ終着位置11bからコンベア27の始発位置27aへ液晶パネルPを表裏を反転させつつ搬送する搬送装置26と、コンベア27の周囲に設けられる第二貼合装置15と、コンベア27のパネル搬送下流側に設けられる第二ロータリインデックス16と、コンベア27の終着位置27bから第二ロータリインデックス16の第二ロータリ始発位置16aへ液晶パネルPを搬送する搬送装置28と、第二ロータリインデックス16の周囲に設けられるフィルム剥離装置14、第三貼合装置18および第二検査装置19と、第二ロータリインデックス16の第二ロータリ終着位置16bから第二ロータリインデックス16のパネル搬送下流側に設けられる図示略のコンベアに液晶パネルPを搬送する搬送装置29とを備える。
フィルム貼合システム1Aは、ロータリインデックス11,16およびコンベア10,27が形成するラインを用いて液晶パネルPを搬送しつつ、液晶パネルPに順次所定の処理を施す。液晶パネルPは、その表裏面を水平にした状態でライン上を搬送され、その表裏面に対して、後述する第一検査装置40によって測定された液晶パネルPの外形寸法に適合するように帯状の光学部材シートFXから切り出した貼合シートF5のシート片(光学部材F1Xに相当)が貼合される。フィルム貼合システム1Aの各部は、電子制御装置としての制御装置25により統括制御される。
第一検査装置40は、液晶パネルPの外形寸法を測定する。液晶パネルPの外形寸法は、例えば液晶パネルPの第一基板P1および第二基板P2の外形寸法として規定される。
第一基板P1および第二基板P2は液晶パネルPの表示領域P4の外形寸法に合わせて切り出されるが、第一基板P1および第二基板P2を切り出す際に若干の寸法誤差を生じる。そのため、本実施形態では、液晶パネルPの外形寸法を予め測定し、その測定結果に基づいて、光学部材シートFXから切り出される光学部材F1Xの大きさを調整する。
第一検査装置40は、例えば図11に示すように、コンベア10の搬送経路上(第一検査位置10a)に設置された四台のカメラ40aで第一基板P1および第二基板P2の四隅の位置を検出する。そして、第一基板P1および第二基板P2の四隅の位置から第一基板P1および第二基板P2の外形寸法(長辺および短辺の長さ)をそれぞれ検出する。液晶パネルPの外形寸法は、ライン上を搬送される液晶パネルPごとに検出される。第一検査装置40によって測定された液晶パネルPの外形寸法のデータは、図9に示した記憶装置24に記憶される。
搬送装置112は、液晶パネルPを保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。搬送装置112は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第一ロータリインデックス11の第一ロータリ始発位置11aへ水平状態のまま搬送し、当該位置で前記吸着を解除して液晶パネルPを第一ロータリインデックス11に受け渡す。
第一ロータリインデックス11は、鉛直方向に沿う回転軸を有する円盤状の回転テーブルであり、搬送装置112からの搬入位置を第一ロータリ始発位置11aとして例えば右回りに回転駆動する。第一ロータリインデックス11は、第一ロータリ始発位置11aから例えば右回りに所定角度だけ回転した位置を第一貼合位置11cとする。この第一貼合位置11cにて、第一貼合装置13による表示面側の第三光学部材F13の貼合がなされる。第一貼合装置13により液晶パネルPの表裏一方の面に第三光学部材F13が貼合されることにより、第一光学部材貼合体PA1が形成される。
第一ロータリインデックス11は、第一貼合位置11cから例えば右回りに所定角度だけ回転した位置を第一ロータリ終着位置11bとする。この第一ロータリ終着位置11bにて、搬送装置26による第一光学部材貼合体PA1の搬出がなされる。
搬送装置26は、液晶パネルP(第一光学部材貼合体PA1)を保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。搬送装置26は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPをコンベア27の始発位置27aへ搬送すると共に、この搬送時に液晶パネルPの表裏を反転し、始発位置27aで前記吸着を解除して液晶パネルPをコンベア27に受け渡す。
コンベア27の搬送経路上には第二貼合位置27cが設定されており、この第二貼合位置27cにて、第二貼合装置15によるバックライト側の第一光学部材F11の貼合がなされる。第二貼合装置15により液晶パネルPの表裏他方の面(第一光学部材貼合体PA1の第三光学部材F13が貼合された面とは反対側の面)に第一光学部材F11が貼合されることにより、第二光学部材貼合体PA2が形成される。
搬送装置28は、液晶パネルP(第二光学部材貼合体PA2)を保持して垂直方向及び水平方向で自在に搬送する。搬送装置28は、例えば吸着によって保持した液晶パネルPを第二ロータリインデックス16の第二ロータリ始発位置16aへ水平状態のまま搬送し、当該位置で前記吸着を解除して液晶パネルPを第二ロータリインデックス16に受け渡す。
第二ロータリインデックス16は、鉛直方向に沿う回転軸を有する円盤状の回転テーブルであり、搬送装置28からの搬入位置を第二ロータリ始発位置16aとして例えば右回りに回転駆動する。第二ロータリインデックス16は、第二ロータリ始発位置16aから例えば右回りに所定角度だけ回転した位置をフィルム剥離位置116cとする。このフィルム剥離位置116cにて、フィルム剥離装置14による第一光学部材F11の表面保護フィルムF4aの剥離がなされる。
第二ロータリインデックス16は、フィルム剥離位置116cから例えば右回りに所定角度だけ回転した位置を第三貼合位置116dとする。この第三貼合位置116dにて、第三貼合装置18によるバックライト側の第二光学部材F12の貼合がなされる。第三貼合装置18により第二光学部材貼合体PA2の第一光学部材F11側の面に第二光学部材F12が貼合されることにより、第三光学部材貼合体PA3が形成される。
第二ロータリインデックス16は、第三貼合位置116dから例えば右回りに所定角度だけ回転した位置を貼合検査位置116eとする。この貼合検査位置116eにて、フィルム貼合がなされたワーク(液晶パネルP)の検査装置19による検査(光学部材F1Xの位置が適正か否か(位置ズレが公差範囲内にあるか否か)等の検査)がなされる。液晶パネルPに対する光学部材F1Xの位置が適正ではないと判定されたワークは、不図示の払い出し部によりシステム外に排出される。
第二ロータリインデックス16は、貼合検査位置116eから例えば右回りに所定角度だけ回転した位置を第二ロータリ終着位置16bとする。この第二ロータリ終着位置16bにて、搬送装置29による第三光学部材貼合体PA3の搬出がなされる。
以上をもってフィルム貼合システム1Aによる貼合工程が完了する。
以下、図10を参照して第一貼合装置13の詳細について説明する。なお、第二及び第三貼合装置15,18も同様の構成を有するものとしてその詳細説明は省略する。
第一貼合装置13は、第一貼合位置11cに搬送された液晶パネルPの上面に対して、第三光学部材シートF3における所定サイズにカットした貼合シートF5のシート片(第三光学部材F13)の貼合を行う。
第一貼合装置13は、第三光学部材シートF3が巻回された原反ロールR1から第三光学部材シートF3を巻き出しつつ第三光学部材シートF3をその長手方向に沿って搬送するシート搬送装置31と、シート搬送装置31が第三光学部材シートF3から切り出された貼合シートF5のシート片(第三光学部材F13)を保持すると共にこのシート片を第一貼合位置11cに搬送された液晶パネルPの上面に貼合する貼合ヘッド32とを備える。
シート搬送装置31は、セパレータシートF3aをキャリアとして貼合シートF5を搬送する。シート搬送装置31は、帯状の第三光学部材シートF3を巻回した原反ロールR1を保持すると共に第三光学部材シートF3をその長手方向に沿って繰り出す巻き出し部31aと、原反ロールR1から巻き出された第三光学部材シートF3にハーフカットを施す切断装置(カット部)31bと、ハーフカットを施した第三光学部材シートF3を鋭角に巻きかけてセパレータシートF3aから貼合シートF5を分離させるナイフエッジ31cと、ナイフエッジ31cを経て単独となったセパレータシートF3aを巻き取るセパレータロールR2を保持する巻き取り部31dとを有する。
なお、図示は略すが、シート搬送装置31は第三光学部材シートF3を所定の搬送経路に沿うように巻きかける複数のガイドローラを有する。第三光学部材シートF3は、その搬送方向と直交する水平方向(シート幅方向)で、液晶パネルPの表示領域P4の幅(表示領域P4の長辺と短辺のうちいずれか一方の辺の長さ。本実施形態では表示領域P4の短辺長さに相当)と同等の幅を有している。
シート搬送装置31の始点に位置する巻き出し部31aとシート搬送装置31の終点に位置する巻き取り部31dとは、例えば互いに同期して駆動する。これにより、巻き出し部31aが第三光学部材シートF3をその搬送方向へ繰り出しつつ、巻き取り部31dがナイフエッジ31cを経たセパレータシートF3aを巻き取る。以下、シート搬送装置31における第三光学部材シートF3(セパレータシートF3a)の搬送方向上流側をシート搬送上流側、搬送方向下流側をシート搬送下流側という。
切断装置31bは、第三光学部材シートF3が前記シート幅方向と直交する長さ方向で表示領域P4の長さ(表示領域P4の長辺と短辺のうちいずれか他方の辺の長さ。本実施形態では表示領域P4の長辺長さに相当)と同等の長さだけ繰り出される毎に、前記シート幅方向に沿って全幅にわたって第三光学部材シートF3の厚さ方向の一部を切断する(ハーフカットを施す)。
第三光学部材シートF3のカット位置は、液晶パネルPの外形寸法の測定結果に基づいて調整される。制御装置25(図9参照)は、記憶装置24(図9参照)に記憶された液晶パネルPの外形寸法のデータを取得し、第三光学部材F13が液晶パネルPの外側(第三光学部材F13が貼合される基板の外側)にはみ出さない大きさとなるように第三光学部材シートF3のカット位置を決定する。切断装置31bは、制御装置25によって決定されたカット位置において第三光学部材シートF3にハーフカットを施す。
切断装置31bは、第三光学部材シートF3の搬送中に働くテンションによって第三光学部材シートF3(セパレータシートF3a)が破断しないように(所定の厚さがセパレータシートF3aに残るように)、切断刃の進退位置を調整し、粘着層F2aとセパレータシートF3aとの界面の近傍まで前記ハーフカットを施す。
切断装置31bとしては、切断刃に代わるレーザー装置を用いてもよい。例えば、切断装置31bとしてCO2レーザーカッターを用いることもできる。この場合、光学部材シートFXの切断に必要なレーザー出力はそれほど大きくないので、第一、第二および第三貼合装置13,15,18に備えられるレーザーカッター(切断装置31b)を同一のレーザー出力装置に接続し、レーザー出力装置から出力される高出力のレーザー光を三つに分岐して各レーザーカッターに供給することが好ましい。これにより、三つのレーザーカッターのそれぞれに別々のレーザー出力装置を接続する場合に比べて、光学表示デバイスの生産システムの小型化を図ることができる。
ハーフカット後の第三光学部材シートF3には、その厚さ方向で光学部材本体F1a及び表面保護フィルムF4aが切断されることにより、第三光学部材シートF3のシート幅方向の全幅にわたる切込線が形成される。第三光学部材シートF3は、前記切込線によって長手方向で表示領域P4の長辺長さ相当の長さを有する区画に分けられる。この区画が、それぞれ貼合シートF5における一つのシート片(第三光学部材F13)となる。
ナイフエッジ31cは、図10の左側から右側へ略水平に搬送される第三光学部材シートF3の下方に位置し、第三光学部材シートF3のシート幅方向で少なくともその全幅にわたって延在する。ナイフエッジ31cは、ハーフカット後の第三光学部材シートF3のセパレータシートF3a側に摺接するようにこれを巻きかける。
ナイフエッジ31cは、その鋭角状の先端部に第三光学部材シートF3を鋭角に巻きかける。第三光学部材シートF3がナイフエッジ31cの先端部で鋭角に折り返す際、貼合シートF5からセパレータシートF3aが剥離される。このとき、貼合シートF5の粘着層F2a(液晶パネルPとの貼合面)は下向きとなる。ナイフエッジ31cの先端部の直上はセパレータ剥離位置31eとなり、このナイフエッジ31cの先端部に貼合ヘッド32の円弧状の保持面32aが上方から接することで、貼合シートF5のシート片の表面保護フィルムF4a(貼合面と反対側の面)が貼合ヘッド32の保持面32aに貼着される。
第一ロータリインデックス11の第一貼合位置11cには、第一貼合位置11c上の液晶パネルPの水平方向のアライメントを行うための一対の第三検出カメラ36が設けられる。コンベア27の第二貼合位置27cには、同じく液晶パネルPの第二貼合位置27c上の水平方向のアライメントを行うための一対の第四検出カメラ(図示略)が設けられ、第二ロータリインデックス16の第三貼合位置116dには、同じく液晶パネルPの第三貼合位置116d上の水平方向のアライメントを行うための一対の第四検出カメラ(図示略)が設けられる。各検出カメラの検出情報は制御装置25に送られる。なお、各検出カメラに代わるセンサを用いることも可能である。
ロータリインデックス11,16上およびコンベア27上には、液晶パネルPを載置すると共にその水平方向のアライメントを可能とするアライメントテーブル39が設けられる。アライメントテーブル39は、各検出カメラの検出情報に基づき制御装置25によって駆動制御される。これにより、各貼合位置11c,27c,116dに対する液晶パネルPのアライメントがなされる。
この液晶パネルPに対し、貼合ヘッド32によるアライメントがなされた貼合シートF5を貼合することで、光学部材F1Xの貼合バラツキが抑えられ、液晶パネルPに対する光学部材F1Xの光学軸方向の精度が向上し、光学表示デバイスの精彩及びコントラストが高まる。また、光学部材F1Xを表示領域P4の際まで精度よく設けることが可能となり、表示領域P4外側の額縁部G(図3参照)を狭めて表示エリアの拡大及び機器の小型化が図られる。
以上説明したように、上記実施形態におけるフィルム貼合システム1Aは、帯状の光学部材シートFXを原反ロールR1から巻き出しつつ、光学部材シートFXを所定の長さでカットして光学部材F1Xとした後、光学部材F1Xを液晶パネルPに貼り合わせる貼合装置13,15,18と、液晶パネルPの外形寸法の測定結果に基づいて、貼合装置13,15,18における光学部材シートFXのカット位置を決定する制御装置25と、を備えている。そのため、液晶パネルPの外形寸法にあった光学部材F1Xを切り出すことが可能となり、表示領域P4外側の額縁部G(図3参照)を狭めて表示エリアの拡大及び機器の小型化が図られる。
また、上記フィルム貼合システム1Aにおいては、貼合装置13,15,18は、光学部材シートFXを原反ロールR1からセパレータシートF3aと共に巻き出す巻き出し部31aと、光学部材シートFXをセパレータシートF3aを残してカットして光学部材F1Xとする切断装置31bと、光学部材F1XをセパレータシートF3aから剥離させるナイフエッジ31cと、光学部材F1Xを保持面32aに貼り付けて保持すると共に、保持面32aに保持した光学部材F1Xを液晶パネルPに貼合する貼合ヘッド32と、を有する。そのため、光学部材F1Xの連続的な貼合が容易になり、光学表示デバイスの生産効率を高めることができる。また、貼合ヘッド32として円弧状の保持面32aを有するものを用いているため、円弧状の保持面32aの傾動により光学部材F1Xをスムーズに保持できると共に、同じく円弧状の保持面32aの傾動により光学部材F1Xを液晶パネルPに確実に貼合することができる。
[第五実施形態]
図12Aおよび12Bは、第五実施形態のフィルム貼合システムに適用される貼合装置の模式図である。
図12Aは、光学部材F1Xを貼合ヘッド60に保持した状態を示す図であり、図12Bは、光学部材F1Xを液晶パネルPに貼合した状態を示す図である。
本実施形態において第四実施形態と異なる点は、第四実施形態の貼合装置が円弧状の保持面32aを有する貼合ヘッド32を用いたのに対し、本実施形態の貼合装置が平面状の保持面60aを有する貼合ヘッド60を用いている点である。よって、ここでは、貼合ヘッド60の構成を中心に説明し、第四実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の貼合装置は、貼合ヘッド60と、貼合ローラ62と、貼合ヘッド60および貼合ローラ62を支持するガイドバー61と、ガイドバー61を液晶パネルPに対して傾動させた状態で水平移動させる駆動装置63と、を有する。図示はしないが、本実施形態の貼合装置には、図10に示したものと同様の巻き出し部、カット部およびナイフエッジ(剥離部)が設けられている。
貼合ヘッド60は、セパレータシートから剥離された光学部材F1Xを保持する平面状の保持面60aを有する。保持面60aは、ガイドバー61が傾動することにより、液晶パネルPに対して傾斜する。光学部材F1Xは、その一端部が保持面60aの外側にはみ出すように位置決めされ、保持面60aに吸着される。光学部材F1Xの吸着力は弱く、光学部材F1Xは保持面60aに保持された状態で、保持面60a上を滑るようにして水平方向に移動することができる。
貼合ローラ62は、貼合ヘッド60の側方に配置され、貼合ヘッド60の保持面60aからはみ出した光学部材F1Xを液晶パネルPに押し付けて貼着する。この状態で駆動装置63によりガイドバー61を水平方向に移動させると、光学部材F1Xの前記一端部が液晶パネルPに貼着された状態で貼合ヘッド60および貼合ローラ62が光学部材F1Xの前記一端部側から他端部側に向けて水平移動する。これにより、光学部材F1Xが貼合ローラ62によって一端部側から徐々に液晶パネルPに貼合される。
貼合ヘッド60は、保持面60aに保持した光学部材F1Xを、水平方向でヘッド移動方向及びその直交方向並びに回転方向でアライメントする。貼合ヘッド60は、制御装置25が決定した相対貼合位置に基づき、保持面60aに保持した光学部材F1Xを液晶パネルPに貼合する。
よって、本実施形態においても、表示領域周辺の額縁部を縮小して表示エリアの拡大及び機器の小型化を図ることができる光学表示デバイスの生産システムが提供できる。
[その他形態]
上記実施形態では、液晶パネルPに光学部材F1Xを貼合する方法として貼合ヘッド32,60を用いる方法を説明したが、本発明はこれに限定されない。貼合ヘッド32,60を介さずに、ナイフエッジ31cでセパレータシートF3aから剥離された光学部材F1Xを貼合ロールなどで直接液晶パネルPに貼合する方法を用いてもよい。
1A フィルム貼合システム(光学表示デバイスの生産システム)
13 第一貼合装置(貼合装置)
15 第二貼合装置(貼合装置)
18 第三貼合装置(貼合装置)
25 制御装置
31a 巻き出し部
31b 切断装置(カット部)
31c ナイフエッジ(剥離部)
32 貼合ヘッド
32a 保持面
40 第一検査装置(測定装置)
60 貼合ヘッド
60a 保持面
P 液晶パネル(光学表示部品)
F1 第一光学部材シート(光学部材シート)
F2 第二光学部材シート(光学部材シート)
F3 第三光学部材シート(光学部材シート)
F3a セパレータシート
F13 第三光学部材(光学部材)
F1X 光学部材
R1 原反ロール

Claims (3)

  1. 光学表示部品に光学部材を貼合する光学表示デバイスの生産システムであって、
    帯状の光学部材シートを原反ロールから巻き出しつつ、前記光学部材シートをカットして前記光学部材とした後、前記光学部材を前記光学表示部品に貼り合わせる貼合装置と;
    前記光学表示部品の外形寸法を測定する測定装置と;
    前記外形寸法の測定結果に基づいて、前記貼合装置における前記光学部材シートのカット位置を決定する制御装置と;
    を備えている光学表示デバイスの生産システム。
  2. 前記貼合装置は、
    前記光学部材シートを前記原反ロールからセパレータシートと共に巻き出す巻き出し部と;
    前記光学部材シートを前記セパレータシートを残してカットして前記光学部材とするカット部と;
    前記光学部材を前記セパレータシートから剥離させる剥離部と;
    前記光学部材を保持面に貼り付けて保持すると共に、前記保持面に保持した前記光学部材を前記光学表示部品に貼合する貼合ヘッドと;
    を有する請求項1に記載の光学表示デバイスの生産システム。
  3. 前記貼合装置として、前記光学表示部品の表裏一方の面側の貼合を行う第一貼合装置と、前記光学表示部品の表裏他方の面側の貼合を行う第二貼合装置と、を有し、
    前記第一貼合装置における前記光学部材シートの前記カット部と、前記第二貼合装置における前記光学部材シートの前記カット部は、いずれもレーザーカッターであり、
    前記第一貼合装置の前記カット部と前記第二貼合装置の前記カット部は、同一のレーザー出力装置に接続されており、
    前記レーザー出力装置から出力されたレーザーが前記第一貼合装置の前記カット部および前記第二貼合装置の前記カット部に分岐されて供給される
    請求項1に記載の光学表示デバイスの生産システム。
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