JP5687217B2 - 帯域割当方法及び端局装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の加入者線終端装置に帯域を割り当てる帯域割当方法及び端局装置において、上り通信の遅延時間を短縮する技術に関する。
受動光通信網では、複数の加入者線終端装置が1台の端局装置に接続されている。各加入者線終端装置から端局装置への上り通信は、相互に衝突しないように時分割多重化されている。複数の加入者線終端装置及び1台の端局装置はP2MP接続されており、複数の加入者線終端装置は相互に直接に通信することができないため、端局装置は各加入者線終端装置に送信許可量及び送信開始時間を通知する動的帯域割り当てを行なう。
動的帯域割り当ての処理の流れを説明する。各加入者線終端装置は、下位装置から上りデータを受信し、バッファに上りデータを蓄積し、上りデータの蓄積量を算出し、端局装置に送信要求量を通知する。端局装置は、各加入者線終端装置の送信許可量及び送信開始時間を、各加入者線終端装置の送信要求量に基づいて算出し、各加入者線終端装置に通知する。各加入者線終端装置は、端局装置から通知された送信許可量及び送信開始時間に基づいて、バッファに蓄積した上りデータを端局装置に送信する。
端局装置は各加入者線終端装置に、上りデータの送信許可量及び送信開始時間を通知するとともに、送信要求信号の送信許可量及び送信開始時間を通知する。特許文献1では、端局装置は各加入者線終端装置に、上りデータ及び送信要求信号の送信許可量及び送信開始時間をまとめて通知する。そのため、上りデータ送信のオーバーヘッドを減少し、上りデータ送信の遅延時間を短縮し、上りデータ送信の帯域利用効率を向上することができる。このように、上りデータ送信の遅延時間及び上りデータ送信の帯域利用効率は、特許文献1のような動的帯域割り当て方法に大きく依存している。
特開2009−49883号公報
各加入者線終端装置は、下位装置から上りデータを受信し、バッファに上りデータを蓄積し、上りデータの蓄積量を算出し、端局装置に送信要求量を通知する。よって、送信要求信号が送信される前に受信された上りデータは、今回の送信要求信号に対応する送信許可が通知された後に送信可能である。しかし、送信要求信号が送信された後に受信された上りデータは、次回の送信要求信号に対応する送信許可が通知されるまで送信不能である。つまり、送信許可待ちの分だけ遅延時間が発生する。
各加入者線終端装置から端局装置への上り通信量が少ないときには、全加入者線終端装置の送信許可量の合計は割り当て周期1回に割り当て可能な送信許可量より少ないにも関わらず、上述のように送信許可待ちの分だけ遅延時間が発生する。そこで、割り当て周期を短縮することにより、送信許可待ちの分の遅延時間を短縮することが考えられる。しかし、各加入者線終端装置の上りデータ及び送信要求信号の送信許可量及び送信開始時間を算出する時間を短縮するには限界があり、割り当て周期を短縮するには限界がある。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、各加入者線終端装置から端局装置への上り通信量が少ないときでも、上り通信の遅延時間を短縮することを目的とする。
端局装置は各加入者線終端装置に、各加入者線終端装置の下位装置から各加入者線終端装置への上り通信での実際の通信速度より速い各加入者線終端装置の下位装置から各加入者線終端装置への上り通信での最大の通信速度に基づいて、帯域を割り当てることとした。そして、各加入者線終端装置は端局装置に、送信要求信号が送信される前に受信された上りデータを、今回の送信要求信号に対応する送信許可が通知された後に送信するのみならず、送信要求信号が送信された後に受信された上りデータを、今回の送信要求信号に対応する送信許可が通知された後に送信することとした。
具体的には、本発明は、一の端局装置に複数の加入者線終端装置が接続される受動光通信網における端局装置が行なう帯域割当方法であって、前記複数の加入者線終端装置に含まれる各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報を取得するとともに前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報を取得する最大通信速度取得ステップと、
前記各加入者線終端装置の前記最大通信速度についての情報及び前記送信要求量についての情報に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出する送信許可量算出ステップと、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を前記各加入者線終端装置に通知する送信許可量通知ステップと、を順に備えることと特徴とする帯域割当方法である。
また、本発明は、一の端局装置に複数の加入者線終端装置が接続される受動光通信網における端局装置であって、前記複数の加入者線終端装置に含まれる各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報を取得する最大通信速度取得部と、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報を取得する送信要求量取得部と、前記各加入者線終端装置の前記最大通信速度についての情報及び前記送信要求量についての情報に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出する送信許可量算出部と、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を前記各加入者線終端装置に通知する送信許可量通知部と、を備えることを特徴とする端局装置である。
この構成によれば、各加入者線終端装置から端局装置への上り通信量が少ないときでも、上り通信の遅延時間を短縮することができる。
また、本発明は、前記最大通信速度取得ステップは、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信でのリンク状態及び許容通信速度についての情報を取得し、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信がリンクアップ状態であるときに、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度を最大通信速度として設定することを特徴とする帯域割当方法である。
また、本発明は、前記最大通信速度取得部は、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信でのリンク状態及び許容通信速度についての情報を取得し、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信がリンクアップ状態であるときに、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度を最大通信速度として設定することを特徴とする端局装置である。
この構成によれば、各加入者線終端装置の下位装置から各加入者線終端装置への上り通信での現在のリンク状態に基づいて、各加入者線終端装置の下位装置から各加入者線終端装置への上り通信での現在の最大通信速度を取得することができる。
また、本発明は、前記送信許可量算出ステップは、前記各加入者線終端装置の前記送信要求量についての情報に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出し、当該算出によって得られた前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量の合計が前記複数の加入者線終端装置に割り当て可能な送信許可量以下であるときに、前記複数の加入者線終端装置のうちの少なくとも1つの加入者線終端装置の下位装置から当該加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づいて、当該加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする帯域割当方法である。
また、本発明は、前記送信許可量算出部は、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出し、当該算出によって得られた前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量の合計が前記複数の加入者線終端装置に割り当て可能な送信許可量以下であるときに、前記複数の加入者線終端装置のうちの少なくとも1つの加入者線終端装置の下位装置から当該加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づいて、当該加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする端局装置である。
この構成によれば、割り当て可能な送信許可量の範囲内で、全加入者線終端装置のうち一又は複数の加入者線終端装置に対しては、一又は複数の加入者線終端装置の下位装置から一又は複数の加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度に基づいて、より多くの送信許可量を割り当てることができる。
また、本発明は、前記送信許可量算出ステップは、前記各加入者線終端装置の前記最大通信速度についての情報に基づいて、前記加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出し、当該算出によって得られた前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量の合計が前記複数の加入者線終端装置に割り当て可能な送信許可量以下であるときに、前記複数の加入者線終端装置のうちの少なくとも1つの加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づいて、当該加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする帯域割当方法である。
また、本発明は、前記送信許可量算出部は、前記加入者線終端装置の下位装置から前記加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づいて、前記加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出し、当該算出によって得られた前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量の合計が前記複数の加入者線終端装置に割り当て可能な送信許可量以下であるときに、前記複数の加入者線終端装置のうちの少なくとも1つの加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づいて、当該加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする端局装置である。
この構成によれば、全加入者線終端装置のうち予め指定された一又は複数の加入者線終端装置に対しては、一又は複数の加入者線終端装置の下位装置から一又は複数の加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度に基づいて、より多くの送信許可量を割り当てることができる。
また、本発明は、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度は、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信において、一定時間に間断なく上りデータが入力されるときの通信ポートの通信速度、又は設定により制限される通信ポートの通信速度であることを特徴とする帯域割当方法である。
この構成によれば、各加入者線終端装置の下位装置から各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度を設定することができる。
また、本発明は、前記最大通信速度取得ステップは、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度についての情報を、前記各加入者線終端装置から取得することを特徴とする帯域割当方法である。
この構成によれば、各加入者線終端装置の下位装置から各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度を取得することができる。
また、本発明は、前記最大通信速度取得ステップは、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度についての情報を、前記端局装置において記憶していることを特徴とする帯域割当方法である。
この構成によれば、各加入者線終端装置の下位装置から各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度を取得することができる。
また、本発明は、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づく送信許可量は、前記各加入者線終端装置の最大通信速度が適用される場合に上りデータの送信に必要な送信許可量及び余剰ビットの送信に必要な送信許可量の和であり、
前記余剰ビットの送信に必要な送信許可量は、誤り訂正を行なった際に付与するパリティ長、暗号化を行なった際に付与する追加ビット長、前記各加入者線終端装置での送信時に光送信器の安定な発光及び消光に要する時間に相当する冗長ビット長、並びに前記端局装置での受信時に光受信器クロック並びに上りデータ信号の同期に要する同期ビット長の少なくともいずれかを含むことを特徴とする帯域割当方法である。
この構成によれば、各加入者線終端装置の下位装置から各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づく送信許可量を算出することができる。
また、本発明は、前記送信許可量算出ステップは、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報、及び前記各加入者線終端装置に対して割り当てることが許容された最大の送信許可量に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする帯域割当方法である。
この構成によれば、各加入者線終端装置の下位装置から各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づく送信許可量を算出することができる。
本発明は、各加入者線終端装置から端局装置への上り通信量が少ないときでも、上り通信の遅延時間を短縮することができる。
実施形態1−3の受動光通信網の構成を示す図である。 実施形態1−3の端局装置の構成を示す図である。 実施形態1−3の最大通信速度取得処理を示すフローチャートである。 実施形態1の動的帯域割り当て処理を示すフローチャートである。 実施形態1−3のリンク状態取得工程を示すフローチャートである。 実施形態1−3の最大通信速度算出工程を示すフローチャートである。 実施形態1の送信許可量算出工程を示すフローチャートである。 実施形態2の動的帯域割り当て処理を示すフローチャートである。 実施形態2、3の送信要求量取得工程を示すフローチャートである。 実施形態2の送信許可量算出工程を示すフローチャートである。 実施形態2の送信許可量算出工程を示すフローチャートである。 実施形態3の動的帯域割り当て処理を示すフローチャートである。 実施形態3の送信許可量算出工程を示すフローチャートである。 実施形態3の送信許可量算出工程を示すフローチャートである。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
受動光通信網の構成を図1に示す。受動光通信網は、複数の加入者線終端装置1−1、1−2、・・・、1−N及び1台の端局装置2を備える。加入者線終端装置1−1、1−2、・・・、1−Nは、それぞれ光スプリッタに接続され、端局装置2も、光スプリッタに接続される。加入者線終端装置1−1、1−2、・・・、1−Nは、それぞれ一又は複数の通信ポート3−1、3−2、・・・、3−Nを備える。通信ポート3−1、3−2、・・・、3−Nは、それぞれ加入者線終端装置1−1、1−2、・・・、1−Nの下位装置に接続される通信ポートであり、物理ポート又はリンクアグリゲーションにより構成された論理ポートである。上り方向とは、加入者線終端装置1から端局装置2へと向かう方向であり、下り方向とは、端局装置2から加入者線終端装置1へと向かう方向である。
端局装置の構成を図2に示す。端局装置2は、最大通信速度取得部21、送信要求量取得部22、送信許可量算出部23及び送信許可量通知部24を備える。
最大通信速度取得部21は、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での最大通信速度についての情報を取得する。具体的には、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信でのリンク状態及び許容通信速度についての情報を取得する。そして、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信がリンクアップ状態であるときに、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信において許容通信速度を最大通信速度として設定する。
送信要求量取得部22は、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信要求量についての情報を各加入者線終端装置1から取得する。
送信許可量算出部23は、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での最大通信速度についての情報に基づいて、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信許可量を算出する。
送信許可量通知部24は、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信許可量を各加入者線終端装置1に通知する。
以下に、処理の詳細を説明する。最大通信速度取得処理を示すフローチャートを図3に示す。動的帯域割り当て処理を示すフローチャートを図4に示す。最大通信速度取得処理は、最大通信速度取得部21により行なわれ、リンク状態取得工程S1及び最大通信速度算出工程S2を備える。動的帯域割り当て処理は、送信許可量算出部23により行なわれ、送信許可量算出工程S3を備える。最大通信速度取得処理及び動的帯域割り当て処理は、それぞれ独立した割り当て周期において行なわれる。
リンク状態取得工程を示すフローチャートを図5に示す。最大通信速度取得部21は、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信でのリンク状態及び許容通信速度の取得を要求するリンク状態取得要求フレームを生成し(ステップS11)、リンク状態取得要求フレームを各加入者線終端装置1に送信する。
リンク状態とは、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信において、通信可能であるリンクアップ状態、又は通信不能であるリンクダウン状態を指す。許容通信速度とは、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信において、一定時間に間断なく上りデータが入力されるときの通信ポート3の通信速度、又はポリサやシェーパの設定により制限される通信ポート3の通信速度を指す。
各加入者線終端装置1は、自己の下位装置から自己への上り通信でのリンク状態及び許容通信速度を取得し(ステップS12)、自己の下位装置から自己への上り通信でのリンク状態及び許容通信速度を包含するリンク状態応答フレームを生成し(ステップS13)、リンク状態応答フレームを端局装置2に送信する。最大通信速度取得部21は、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信でのリンク状態及び許容通信速度を保存する(ステップS14)。
図5の説明では、最大通信速度取得部21は、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での許容通信速度を、各加入者線終端装置1から取得している。変形例として、最大通信速度取得部21は、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での許容通信速度を、毎回各加入者線終端装置1から取得せず予め記憶していてもよい。
最大通信速度算出工程を示すフローチャートを図6に示す。最大通信速度算出工程は、各加入者線終端装置1に対して行なわれる。最初に、最大通信速度取得部21は、最大通信速度を0に初期化して記憶する(ステップS21)。
最大通信速度取得部21は、各加入者線終端装置1の1個の通信ポート3のリンク状態を参照する(ステップS22)。当該通信ポート3のリンク状態がリンクアップ状態であるときに(ステップS23においてYES)、最大通信速度取得部21は、当該通信ポート3の許容通信速度を考慮する必要があり、現時点で記憶している最大通信速度に当該通信ポート3の許容通信速度を加算する(ステップS24)。当該通信ポート3のリンク状態がリンクダウン状態であるときに(ステップS23においてNO)、当該通信ポート3の許容通信速度を考慮する必要がなく、ステップS24を行なわない。
最大通信速度取得部21は、各加入者線終端装置1の全ての通信ポート3のリンク状態を参照していないときに(ステップS25においてNO)、各加入者線終端装置1の次の通信ポート3のリンク状態を参照し(ステップS26)、ステップS23、S24を繰り返す。最大通信速度取得部21は、各加入者線終端装置1の全ての通信ポート3のリンク状態を参照しているときに(ステップS25においてYES)、現時点で記憶している最大通信速度を確定した最大通信速度として記憶する(ステップS27)。
送信許可量算出工程を示すフローチャートを図7に示す。今周期で割り当て可能な送信許可量は、各加入者線終端装置1に分配され、全加入者線終端装置1に対する送信許可量以下である。最初に、送信許可量算出部23は、割り当て可能な送信許可量AGを、今周期で割り当て可能な送信許可量に初期化して記憶する(ステップS31)。
送信許可量算出部23は、1個の加入者線終端装置1の最大通信速度MRを参照し(ステップS32)、当該加入者線終端装置1の最大通信速度MRに基づいて、当該加入者線終端装置1の送信許可量GPを、GP=max(MR×C+OH,Gmax)のように試算する(ステップS33)。maxは、かっこ内のいずれかの最大値を採用する。
MR×Cは、当該加入者線終端装置1の最大通信速度MR及び割り当て周期1回の時間Cの積であり、当該加入者線終端装置1の最大通信速度MRが適用される場合に上りデータの送信に必要な送信許可量である。OHは、余剰ビットの送信に必要な送信許可量であり、誤り訂正を行なった際に付与するパリティ長、暗号化を行なった際に付与する追加ビット長、各加入者線終端装置1での送信時に光送信器の安定な発光・消光に要する時間に相当する冗長ビット長、並びに端局装置2での受信時に光受信器クロック及び上りデータ信号の同期に要する同期ビット長の少なくともいずれかを包含する。Gmaxは、各加入者線終端装置1に対して割り当てることが許容された最大の送信許可量である。
ステップS33で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GPが、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AG以下であるときに(ステップS34においてYES)、送信許可量算出部23は、ステップS33で試算した送信許可量GPを当該加入者線終端装置1に割り当てることができる(ステップS35)。そして、送信許可量算出部23は、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGから、ステップS33で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GPを減算し、当該減算値を新たな割り当て可能な送信許可量AGとして記憶する(ステップS36)。
ステップS33で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GPが、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGより大きいときに(ステップS34においてNO)、送信許可量算出部23は、ステップS33で試算した送信許可量GPを当該加入者線終端装置1に割り当てることができない。そして、送信許可量算出部23は、ステップS35、S36を行なわない。
送信許可量算出部23は、全ての加入者線終端装置1に対してステップS33〜S36を行なっていないときに(ステップS37においてNO)、次の加入者線終端装置1の最大通信速度MRを参照し(ステップS38)、ステップS33〜S36を繰り返す。送信許可量算出部23は、全ての加入者線終端装置1に対してステップS33〜S36を行なっているときに(ステップS37においてYES)、送信許可量算出工程を終了する。
以上のように、端局装置2は各加入者線終端装置1に、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での実際の通信速度より速い各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での最大の通信速度に基づいて、帯域を割り当てる。そして、各加入者線終端装置1は端局装置2に、送信要求信号が送信される前に受信された上りデータを、今回の送信要求信号に対応する送信許可が通知された後に送信するのみならず、送信要求信号が送信された後に受信された上りデータを、今回の送信要求信号に対応する送信許可が通知された後に送信する。
したがって、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信量が少ないときでも、上り通信の遅延時間を短縮することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。受動光通信網の構成、端局装置2の構成及び最大通信速度取得処理については、実施形態2は実施形態1と同様である。
送信許可量算出部23は、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づいて、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信許可量を算出する。そして、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信許可量の合計が、割り当て可能な送信許可量より小さいときに、割り当て可能な送信許可量の範囲内で、一又は複数の加入者線終端装置1の下位装置から一又は複数の加入者線終端装置1への上り通信での最大通信速度についての情報に基づいて、一又は複数の加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信許可量を算出する。
送信許可量通知部24は、一又は複数の加入者線終端装置1の下位装置から一又は複数の加入者線終端装置1への上り通信での最大通信速度についての情報に基づく送信許可量を、一又は複数の加入者線終端装置1に通知する。そして、他の加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づく送信許可量を、他の加入者線終端装置1に通知する。
以下に、処理の詳細を説明する。動的帯域割り当て処理を示すフローチャートを図8に示す。動的帯域割り当て処理は、送信要求量取得部22及び送信許可量算出部23により行なわれ、送信要求量取得工程S4及び送信許可量算出工程S5を備える。
送信要求量取得工程を示すフローチャートを図9に示す。各加入者線終端装置1は、自己の下位装置から自己への上り通信でのバッファ量を取得し(ステップS41)、自己から端局装置2への上り通信に対する送信要求量を包含する送信要求量通知フレームを生成し(ステップS42)、送信要求量通知フレームを端局装置2に送信する。送信要求量取得部22は、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信要求量を保存する(ステップS43)。
送信許可量算出工程を示すフローチャートを図10及び図11に示す。今周期で割り当て可能な送信許可量は、各加入者線終端装置1に分配され、全加入者線終端装置1に対する送信許可量以下である。最初に、送信許可量算出部23は、割り当て可能な送信許可量AGを、今周期で割り当て可能な送信許可量に初期化して記憶する(ステップS51)。
送信許可量算出部23は、1個の加入者線終端装置1の送信要求量RLを参照し(ステップS52)、当該加入者線終端装置1の送信要求量RLに基づいて、当該加入者線終端装置1の送信許可量GRを、GR=max(RL+OH,Gmax)のように試算する(ステップS53)。maxは、かっこ内のいずれかの最大値を採用する。OH及びGmaxは、実施形態1及び実施形態2で同様である。
ステップS53で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GRが、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AG以下であるときに(ステップS54においてYES)、送信許可量算出部23は、ステップS53で試算した送信許可量GRを当該加入者線終端装置1に割り当てることができる(ステップS55)。そして、送信許可量算出部23は、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGから、ステップS53で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GRを減算し、当該減算値を新たな割り当て可能な送信許可量AGとして記憶する(ステップS56)。
ステップS53で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GRが、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGより大きいときに(ステップS54においてNO)、送信許可量算出部23は、ステップS53で試算した送信許可量GRを当該加入者線終端装置1に割り当てることができない。そして、送信許可量算出部23は、ステップS55、S56を行なわない。
送信許可量算出部23は、全ての加入者線終端装置1に対してステップS53〜S56を行なっていないときに(ステップS57においてNO)、次の加入者線終端装置1の送信要求量RLを参照し(ステップS58)、ステップS53〜S56を繰り返す。送信許可量算出部23は、全ての加入者線終端装置1に対してステップS53〜S56を行なっているときに(ステップS57においてYES)、ステップS61に進む。
送信許可量算出部23は、1個の加入者線終端装置1の最大通信速度MRを参照し(ステップS61)、当該加入者線終端装置1の最大通信速度MRに基づいて、当該加入者線終端装置1の送信許可量GPを、GP=max(MR×C+OH,Gmax)のように試算する(ステップS62)。maxは、かっこ内のいずれかの最大値を採用する。C、OH及びGmaxは、実施形態1及び実施形態2で同様である。
送信許可量算出部23は、当該加入者線終端装置1の最大通信速度MRに基づく送信許可量GPから、当該加入者線終端装置1の送信要求量RLに基づく送信許可量GRを減算して、差分の送信許可量GP’を算出する(ステップS63)。差分の送信許可量GP’は、当該加入者線終端装置1の送信要求量RLに基づく送信許可量GRから、当該加入者線終端装置1の最大通信速度MRに基づく送信許可量GPへと、当該加入者線終端装置1の送信許可量を変更するにあたり、追加されるべき送信許可量である。
ステップS63で試算した当該加入者線終端装置1の追加の送信許可量GP’が、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AG以下であるときに(ステップS64においてYES)、送信許可量算出部23は、ステップS62で試算した送信許可量GPを当該加入者線終端装置1に割り当てることができる(ステップS65)。そして、送信許可量算出部23は、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGから、ステップS63で試算した当該加入者線終端装置1の追加の送信許可量GP’を減算し、当該減算値を新たな割り当て可能な送信許可量AGとして記憶する(ステップS66)。
ステップS63で試算した当該加入者線終端装置1の追加の送信許可量GP’が、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGより大きいときに(ステップS64においてNO)、送信許可量算出部23は、ステップS62で試算した送信許可量GPを当該加入者線終端装置1に割り当てることができない。そして、送信許可量算出部23は、ステップS65、S66を行なわない。
送信許可量算出部23は、全ての加入者線終端装置1に対してステップS62〜S66を行なっていないときに(ステップS67においてNO)、次の加入者線終端装置1の最大通信速度MRを参照し(ステップS68)、ステップS62〜S66を繰り返す。送信許可量算出部23は、全ての加入者線終端装置1に対してステップS62〜S66を行なっているときに(ステップS67においてYES)、送信許可量算出工程を終了する。
以上のように、割り当て可能な送信許可量の範囲内で、端局装置2は全加入者線終端装置1のうちの一又は複数の各加入者線終端装置1に、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での実際の通信速度より速い各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での最大の通信速度に基づいて、帯域を割り当てる。そして、割り当て可能な送信許可量の範囲内で、全加入者線終端装置1のうちの一又は複数の各加入者線終端装置1は端局装置2に、送信要求信号が送信される前に受信された上りデータを、今回の送信要求信号に対応する送信許可が通知された後に送信するのみならず、送信要求信号が送信された後に受信された上りデータを、今回の送信要求信号に対応する送信許可が通知された後に送信する。
したがって、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信量が少ないときでも、全加入者線終端装置1のうちの一又は複数の各加入者線終端装置1に関しては、上り通信の遅延時間を短縮することができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3について説明する。受動光通信網の構成、端局装置2の構成及び最大通信速度取得処理については、実施形態3は実施形態1と同様である。送信要求量取得工程については、実施形態3は実施形態2と同様である。
送信許可量算出部23は、一又は複数の加入者線終端装置1の下位装置から一又は複数の加入者線終端装置1への上り通信での最大通信速度についての情報に基づいて、一又は複数の加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信許可量を算出する。そして、他の加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づいて、他の加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信許可量を算出する。
送信許可量通知部24は、一又は複数の加入者線終端装置1の下位装置から一又は複数の加入者線終端装置1への上り通信での最大通信速度についての情報に基づく送信許可量を、一又は複数の加入者線終端装置1に通知する。そして、他の加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づく送信許可量を、他の加入者線終端装置1に通知する。
以下に、処理の詳細を説明する。動的帯域割り当て処理を示すフローチャートを図12に示す。動的帯域割り当て処理は、送信要求量取得部22及び送信許可量算出部23により行なわれ、送信要求量取得工程S7及び送信許可量算出工程S8を備える。
送信許可量算出工程を示すフローチャートを図13及び図14に示す。今周期で割り当て可能な送信許可量は、各加入者線終端装置1に分配され、全加入者線終端装置1に対する送信許可量以下である。最初に、送信許可量算出部23は、割り当て可能な送信許可量AGを、今周期で割り当て可能な送信許可量に初期化して記憶する(ステップS81)。
送信許可量算出部23は、最大通信速度に基づいて送信許可量の割り当てを行なうと予め定められた1個の加入者線終端装置1の最大通信速度MRを参照し(ステップS82)、当該加入者線終端装置1の最大通信速度MRに基づいて、当該加入者線終端装置1の送信許可量GPを、GP=max(MR×C+OH,Gmax)のように試算する(ステップS83)。maxは、かっこ内のいずれかの最大値を採用する。C、OH及びGmaxは、実施形態1及び実施形態3で同様である。
ステップS83で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GPが、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AG以下であるときに(ステップS84においてYES)、送信許可量算出部23は、ステップS83で試算した送信許可量GPを当該加入者線終端装置1に割り当てることができる(ステップS85)。そして、送信許可量算出部23は、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGから、ステップS83で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GPを減算し、当該減算値を新たな割り当て可能な送信許可量AGとして記憶する(ステップS86)。
ステップS83で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GPが、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGより大きいときに(ステップS84においてNO)、送信許可量算出部23は、ステップS83で試算した送信許可量GPを当該加入者線終端装置1に割り当てることができない。そして、送信許可量算出部23は、ステップS85、S86を行なわない。
送信許可量算出部23は、最大通信速度に基づいて送信許可量の割り当てを行なうと予め定められた全ての加入者線終端装置1に対してステップS83〜S86を行なっていないときに(ステップS87においてNO)、次の加入者線終端装置1の最大通信速度MRを参照し(ステップS88)、ステップS83〜S86を繰り返す。送信許可量算出部23は、最大通信速度に基づいて送信許可量の割り当てを行なうと予め定められた全ての加入者線終端装置1に対してステップS83〜S86を行なっているときに(ステップS87においてYES)、ステップS91に進む。
送信許可量算出部23は、送信要求量に基づいて送信許可量の割り当てを行なうと予め定められた1個の加入者線終端装置1の送信要求量RLを参照し(ステップS91)、当該加入者線終端装置1の送信要求量RLに基づいて、当該加入者線終端装置1の送信許可量GRを、GR=max(RL+OH,Gmax)のように試算する(ステップS92)。maxは、かっこ内のいずれかの最大値を採用する。OH及びGmaxは、実施形態1及び実施形態3で同様である。
ステップS92で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GRが、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AG以下であるときに(ステップS93においてYES)、送信許可量算出部23は、ステップS92で試算した送信許可量GRを当該加入者線終端装置1に割り当てることができる(ステップS94)。そして、送信許可量算出部23は、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGから、ステップS92で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GRを減算し、当該減算値を新たな割り当て可能な送信許可量AGとして記憶する(ステップS95)。
ステップS92で試算した当該加入者線終端装置1の送信許可量GRが、現時点で記憶している割り当て可能な送信許可量AGより大きいときに(ステップS93においてNO)、送信許可量算出部23は、ステップS92で試算した送信許可量GRを当該加入者線終端装置1に割り当てることができない。そして、送信許可量算出部23は、ステップS94、S95を行なわない。
送信許可量算出部23は、送信要求量に基づいて送信許可量の割り当てを行なうと予め定められた全ての加入者線終端装置1に対してステップS92〜S95を行なっていないときに(ステップS96においてNO)、次の加入者線終端装置1の送信要求量RLを参照し(ステップS97)、ステップS92〜S95を繰り返す。送信許可量算出部23は、送信要求量に基づいて送信許可量の割り当てを行なうと予め定められた全ての加入者線終端装置1に対してステップS92〜S95を行なっているときに(ステップS96においてYES)、送信許可量算出工程を終了する。
図13及び図14の説明では、送信許可量算出部23は、まず一又は複数の加入者線終端装置1の最大通信速度MRに基づいて、一又は複数の加入者線終端装置1の送信許可量GPを算出し、次に他の加入者線終端装置1の送信要求量RLに基づいて、他の加入者線終端装置1の送信許可量GRを算出する。変形例として、送信許可量算出部23は、まず一又は複数の加入者線終端装置1の送信要求量RLに基づいて、一又は複数の加入者線終端装置1の送信許可量GRを算出し、次に他の加入者線終端装置1の最大通信速度MRに基づいて、他の加入者線終端装置1の送信許可量GPを算出してもよい。
以上のように、端局装置2は全加入者線終端装置1のうちの予め指定された一又は複数の各加入者線終端装置1に、各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での実際の通信速度より速い各加入者線終端装置1の下位装置から各加入者線終端装置1への上り通信での最大の通信速度に基づいて、帯域を割り当てる。そして、全加入者線終端装置1のうちの予め指定された一又は複数の各加入者線終端装置1は端局装置2に、送信要求信号が送信される前に受信された上りデータを、今回の送信要求信号に対応する送信許可が通知された後に送信するのみならず、送信要求信号が送信された後に受信された上りデータを、今回の送信要求信号に対応する送信許可が通知された後に送信する。
したがって、各加入者線終端装置1から端局装置2への上り通信量が少ないときでも、全加入者線終端装置1のうちの一又は複数の各加入者線終端装置1に関しては、上り通信の遅延時間を短縮することができる。
本発明に係る端局装置及び帯域割当方法は、受動光通信網において、各加入者線終端装置から端局装置への上り通信量が少ないときでも、上り通信の遅延時間を短縮するために利用することができる。
1:加入者線終端装置
2:端局装置
3:通信ポート
21:最大通信速度取得部
22:送信要求量取得部
23:送信許可量算出部
24:送信許可量通知部

Claims (13)

  1. 一の端局装置に複数の加入者線終端装置が接続される受動光通信網における端局装置が行なう帯域割当方法であって、
    前記複数の加入者線終端装置に含まれる各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報を取得するとともに前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報を取得する最大通信速度取得ステップと、
    前記各加入者線終端装置の前記最大通信速度についての情報及び前記送信要求量についての情報に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出する送信許可量算出ステップと、
    前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を前記各加入者線終端装置に通知する送信許可量通知ステップと、
    を順に備えることと特徴とする帯域割当方法。
  2. 前記最大通信速度取得ステップは、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信でのリンク状態及び許容通信速度についての情報を取得し、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信がリンクアップ状態であるときに、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度を最大通信速度として設定することを特徴とする請求項1に記載の帯域割当方法。
  3. 前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度は、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信において、一定時間に間断なく上りデータが入力されるときの通信ポートの通信速度、又は設定により制限される通信ポートの通信速度であることを特徴とする請求項2に記載の帯域割当方法。
  4. 前記最大通信速度取得ステップは、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度についての情報を、前記各加入者線終端装置から取得することを特徴とする請求項2又は3に記載の帯域割当方法。
  5. 前記最大通信速度取得ステップは、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度についての情報を、前記端局装置において記憶していることを特徴とする請求項2又は3に記載の帯域割当方法。
  6. 前記送信許可量算出ステップは、前記各加入者線終端装置の前記送信要求量についての情報に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出し、当該算出によって得られた前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量の合計が前記複数の加入者線終端装置に割り当て可能な送信許可量以下であるときに、前記複数の加入者線終端装置のうちの少なくとも1つの加入者線終端装置の下位装置から当該加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づいて、当該加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の帯域割当方法。
  7. 前記送信許可量算出ステップは、前記各加入者線終端装置の前記最大通信速度についての情報に基づいて、前記加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出し、当該算出によって得られた前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量の合計が前記複数の加入者線終端装置に割り当て可能な送信許可量以下であるときに、前記複数の加入者線終端装置のうちの少なくとも1つの加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づいて、当該加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の帯域割当方法。
  8. 前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づく送信許可量は、前記各加入者線終端装置の最大通信速度が適用される場合に上りデータの送信に必要な送信許可量及び余剰ビットの送信に必要な送信許可量の和であり、
    前記余剰ビットの送信に必要な送信許可量は、誤り訂正を行なった際に付与するパリティ長、暗号化を行なった際に付与する追加ビット長、前記各加入者線終端装置での送信時に光送信器の安定な発光及び消光に要する時間に相当する冗長ビット長、並びに前記端局装置での受信時に光受信器クロック並びに上りデータ信号の同期に要する同期ビット長の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の帯域割当方法。
  9. 前記送信許可量算出ステップは、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報、及び前記各加入者線終端装置に対して割り当てることが許容された最大の送信許可量に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の帯域割当方法。
  10. 一の端局装置に複数の加入者線終端装置が接続される受動光通信網における端局装置であって、
    前記複数の加入者線終端装置に含まれる各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報を取得する最大通信速度取得部と、
    前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報を取得する送信要求量取得部と、
    前記各加入者線終端装置の前記最大通信速度についての情報及び前記送信要求量についての情報に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出する送信許可量算出部と、
    前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を前記各加入者線終端装置に通知する送信許可量通知部と、
    を備えることを特徴とする端局装置。
  11. 前記最大通信速度取得部は、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信でのリンク状態及び許容通信速度についての情報を取得し、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信がリンクアップ状態であるときに、前記各加入者線終端装置の下位装置から前記各加入者線終端装置への上り通信での許容通信速度を最大通信速度として設定することを特徴とする請求項10に記載の端局装置。
  12. 前記送信許可量算出部は、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づいて、前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出し、当該算出によって得られた前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量の合計が前記複数の加入者線終端装置に割り当て可能な送信許可量以下であるときに、前記複数の加入者線終端装置のうちの少なくとも1つの加入者線終端装置の下位装置から当該加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づいて、当該加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする請求項10又は11に記載の端局装置。
  13. 前記送信許可量算出部は、前記加入者線終端装置の下位装置から前記加入者線終端装置への上り通信での最大通信速度についての情報に基づいて、前記加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出し、当該算出によって得られた前記各加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量の合計が前記複数の加入者線終端装置に割り当て可能な送信許可量以下であるときに、前記複数の加入者線終端装置のうちの少なくとも1つの加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信要求量についての情報に基づいて、当該加入者線終端装置から前記端局装置への上り通信に対する送信許可量を算出することを特徴とする請求項10又は11に記載の端局装置。
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