JP5686299B2 - Alcパネルの製造方法 - Google Patents

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本発明は、建築物の鉄骨躯体に取付けられて壁、屋根、天井等を構成する軽量ALCパネル(気泡コンクリートパネル)の製造方法に係り、特に半硬化体をピアノ線で切断する際に発生する表面の線状の傷による不具合を防止するパネル製造技術に関する。
ALCパネルは、珪酸質原料としての珪石と、石灰質原料としてのセメントや生石灰を主原料とし、更に石膏や不要となったALCパネルを粉砕処理した繰返し原料を副原料とし、これらに水と、発泡剤であるアルミニウム粉末を加えて混合し、40〜50℃の温度に調整した原料スラリーを、予め補強用鉄筋が配置された型枠に注入し、アルミニウム粉末と水の反応により生成するガスの作用で発泡し、セメントの水和反応によって形成された半硬化体(半可塑体)を型枠から取出した後、ピアノ線を用いて所望の厚さに切断し、その切断された半硬化体をオートクレーブ養生して製造される。
このようにして製造されたALCパネル製品は耐火性、断熱性等に優れているので、主として建築物の外壁、床屋根等の建材として数多く使用されているが、このような建材としての用途のために比重、強度、吸水率、外形寸法等の基本性能のほかに、表面の平滑度や微小な傷の有無等の外観上の特性も重要な商品価値の基準となっている。近年は特に、外観に関する要求品質が高まり、表面に現れる欠陥が問題視されるようになってきた。とりわけ、ピアノ線による切断時に発生する線状の傷は、補修が難しく、塗装後にも残る等、建築物の外観を著しく損ねるため、その対策が望まれてきた。
ピアノ線による切断時に発生する線状の傷は、ALC原料の内、珪石の粗粒分、ALCパネル製品を粉砕した繰返し原料中の粗粒分の他、各配管やミキサー等に付着した固形物等の異物がALC原料に混入し、ピアノ線による切断の際にその原料スラリー中の異物がピアノ線に引っ掛かったり付着することが主原因と考えられている。
かかる対策として、従来種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1には、線状の傷の発生原因となる小塊や種々の異物の種類は特定されていないが、原料スラリーを型枠内へ注入する際に、原料スラリーに混入した異物を篩により除去する方法が記載されている。具体的には、スラリータンクから注入管の間に振動篩を介在させて、ALCスラリー中の大きな剥落粒子等を除去し、又、型枠の側壁に沿ったスラリー注入部付近に異物除去用の金網籠を設けておき、この中に注入管を差し込んで金網籠を振動させながらスラリーを型枠内に注入する方法が記載されている。
特開平11−245215号公報
しかしながら、前記した従来の篩分けによる方法は、原料スラリーから1.0mm以上の粗大な異物を除去することができるが、パネル表面に発生する線状の傷の太さや深さがそれより小さい0.2〜1.0mmであるため、十分な解決策となりえていないこと、又、大きさが0.2〜1.0mm程度の異物を除去するために、例えば目開き0.2mmの篩を用いると、篩残分が大量に発生し、不必要に原料を損失してしまうこと、さらに篩に振動を与えた場合、原料スラリー中のアルミニウム粉末が反応を始めるまでに型枠内への注入を完了とする時間的な制約を受けること、といった問題点を生じる。
本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、原料スラリーに混入した異物を除去する篩の目開きを特定の範囲とすることによって、半硬化体(半可塑体)をピアノ線で切断する際に発生する表面の線状の傷を効果的に防止し得るALCパネルの製造方法を提案しようとするものである。
本発明者は、半硬化体(半可塑体)をピアノ線で切断する際に発生する表面の線状の傷を可及的に減少させる方法について種々検討した結果、ALC原料スラリーを型枠に注入する際に、ピアノ線の線径よりも小さい網目径を有する篩により原料スラリー中の異物を除去することにより、ALCパネル表面に発生する傷を著しく減少できることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明に係るALCパネルの製造方法は、珪石、生石灰、セメント等を主成分とするALCスラリーを篩を通過させて型枠に注入して発泡・硬化させた後に、該半硬化体をピアノ線で所望の大きさに切断するALCパネルの製造方法において、前記篩として網目径dがピアノ線の線径より小さくかつ0.7〜0.9mmの網目を有するものを用いることを特徴とするものである。
本発明において、ALC原料スラリーを型枠に注入する際に用いる篩として、網目径dがピアノ線の線径より小さくかつ0.7〜0.9mmの網目を有する篩を用いることとしたのは、以下に示す理由による。
即ち、網目径dをピアノ線の線径より小さくすることにより、ピアノ線の線径よりも小さい網目でALC原料スラリー中の粗粒分が除去され、ALC原料スラリー中には実質的にピアノ線の線径よりも小径の異物のみが存在することとなり、ピアノ線に小塊等の粗粒分が引っ掛かったり付着することがほとんど無くなることにより、ALC表面に発生する線状の傷を大幅に減少させることができるという効果が得られること、又、網目径dが0.7mm未満では、ALC原料スラリーの通過が困難となり、他方、0.9mmを超えると、ALC原料スラリー中の異物がピアノ線の線径よりも小さくても、半硬化体(半可塑体)をピアノ線で切断する際にその異物がピアノ線に引っ掛かったり付着する可能性があり、ALC表面に線状の傷を発生させる原因となるためである。
本発明のALCパネルの製造方法によれば、ALC原料スラリーを型枠に注入する際に用いる篩の網目径dを特定の範囲とすることにより、ALC原料スラリー中の粗粒分を効果的に除去することができるので、ピアノ線に小塊等の粗粒分が引っ掛かったり付着することがほとんど無くなり、ALC表面に発生する線状の傷を大幅に減少させることができ、外観品質に優れたALCパネルを提供することができる。
表面が平滑なALCパネルにおいて問題となる線状の傷は、前記したように型枠にALC原料スラリーを注入する際に原料中に混入した小塊や種々の異物、又はスラリーの搬送途中で発生するスケールや、各配管やミキサー等に付着した固形物等の異物がスラリーに混入し、ピアノ線による切断の際にその原料スラリー中の異物がピアノ線に引っ掛かったり付着することが主原因と考えられている。即ち、線状の傷はピアノ線がALCの半硬化体(半可塑体)を切断する際に、ピアノ線に異物を引っ掛けた状態あるいは異物が付着した状態で半硬化体を摺接移動(走行)するために発生する。そこで、本発明者は、ピアノ線による半硬化体(半可塑体)の切断の際に、原料スラリー中の異物がピアノ線に引っ掛かったり付着するのを可及的に防止するために鋭意検討した結果、異物の大きさがピアノ線の線径よりも小さい場合には、ピアノ線から外れ、線状の傷を発生させないことを見出した。即ち、本発明は前記効果を最大限に発揮させるための条件として、ALC原料スラリーを型枠に注入する際に用いる篩の網目径dをピアノ線の線径より小さくかつ0.7〜0.9mmの網目とすることが有効であることが分った。このように篩の網目径dを特定の範囲とすることによって、目視による線状の傷はほとんど確認されないことが判明した。
なお、ALC半硬化体(半可塑体)の切断に使用するピアノ線としては、切断時の破断やパネル表面粗さを考慮して、一般的に線径φ0.6mm〜φ2.0mmのものが使用されている。
ALCパネルを粉砕処理した繰返し原料30重量%、副原料としての二水石膏5重量%、珪酸質原料としての珪石35重量%、石灰質原料としてのセメント25重量%及び生石灰5重量%を混合し、これらの固体原料合計100重量%に対し、水73重量%と少量のアルミニウム粉末及び界面活性剤を加えて、混練して原料スラリーを作製し、この原料スラリーを本発明の篩を通過させて、予め補強用鉄筋が配置された型枠に注入し、セメントの水和反応によって形成された半硬化体(半可塑体)を型枠から取出した後、ピアノ線を用いて所望の厚さに切断し、その切断された半硬化体をオートクレーブ養生して製造した。得られた試料の各ALCパネルについて、表面に線状の傷が存在するパネル枚数と傷発生率を調査して、下記表1に示す。表1には、比較のため、網目径dが本発明の範囲を外れた篩を使用した場合の結果を比較例として併せて示す。なお、線状の傷は、ALCパネル表面を目視観察して計測した。
表1の結果より、比較例の試料No.4〜6に比べて、本発明例の試料No.1〜3は、線状の傷の発生率が大きく低下していることがわかる。
Figure 0005686299

Claims (1)

  1. 珪石、生石灰、セメント等を主成分とするALCスラリーを篩を通過させて型枠に注入して発泡・硬化させた後に、該半硬化体をピアノ線で所望の大きさに切断するALCパネルの製造方法において、前記篩として網目径dがピアノ線の線径より小さくかつ0.7〜0.9mmの網目を有するものを用いることを特徴とするALCパネルの製造方法。
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