JP5681386B2 - 病理・生物試料用ユニットシステムカセット - Google Patents

病理・生物試料用ユニットシステムカセット Download PDF

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Description

本発明は、患者や生物試料の病理・組織学的検査における確実なデータ伝達と包埋ブロックカセット試料の作製に関するものである。
従来の病理・生物試料用カセットは図33Aに示す様に上側に開口部を形成しその下側に多孔通液性の底部U3と或いは小型試料収納用仕切小部屋(図BのU6)とその外側壁にデータ記録部U1を成形した枠状基体Uと、その包埋枠状基体の上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔V3を有する蓋体Vから成る2個のパーツから成り立っていて、該多孔性底部である外側壁にデータ記録部U1を成形した枠状基体と該包埋枠状基体の上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔V3を有する蓋体Vとで構築された病理・生物試料の試料収納籠の役目と試料包埋ブロック作製時の台木の役目と該病理・生物試料の手書き又はプラスチック用印字機による試料データ番号や試料名の伝達の役目の三つの機能担当を担い実用に供されている。
実用の前記従来の病理・生物試料用カセットは、前記多孔性底部U3である成形した枠状基体Uと該包埋枠状基体の上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔V3を有する蓋体Vとで構築された病理・生物試料の試料収納籠が病理・生物試料の試料データの記録部U1を有し、該多孔性底部である成形した枠状基体Uが試料包埋ブロック作製時の台木の役目を担う試料データが該病理・生物試料の試料収納籠の試料データをそのまま引き継いで、また該包埋枠状基体の上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔(図33のBのV3)を有する蓋体(図33のBのV)を透明の合成樹脂製で成形すると該病理・生物試料の試料収納籠内に収納されている病理・生物試料が蓋を開けることなく内部の病理・生物試料の確認が出来るのみで、従来はその実用性は見込まれていた。
しかし、臨床側での患者試料や研究所での生物試料の採取時から病理・生物試料の前記試料収納籠内に移し換える標本作製時の該病理・生物試料の試料データの転記ミスや試料の入れ間違い・混入・紛失に対しては一切の機能や対策を持っていないという欠点があった。
更に、最近従来のカセットのデータ記録部に病理・生物試料の試料データをバーコードや二次元データコードを直接印字する印字機が開発されて、カセットデータ記録部に直接印字された従来の病理・生物試料用カセットが使用されてきている。
その実用性は確かにあるが、合成樹脂製カセットのデータ記録部には一般的に、試料データ番号や試料名の手書き用の為に、シュボが形成されていて印字機の印字角度或いはインク噴射角度に因って印字結果に擦れや印字不備が生じている。また、印字が目視的には正常でもバーコードや二次元データコードの読み取り機の読み取り認識結果は、該合成樹脂製カセットのデータ記録部のシュボ大きさや深さや角度とカセット着色の微妙な色調の差によって認識しないし、その認識データ容量も多くを期待することが出来ない状態である。
この改善策として、本発明者は既に特許文献1と特許文献4とで病理・生物試料用カセットに於いて、上側に開口部を形成しその下側に多孔通液性の底部とその外側壁にデータ記録部を成形した枠状基体と、その包埋枠状基体の上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔を有するデータ記録部の保護板付き蓋体を発明して、例えば印字ラベルを保護する提案をしているが、保護板付き蓋を試料包埋ブロック作製時の外してしまうので、該試料包埋ブロックのデータ記録部上に貼り付けたバーコードや二次元データコード印字ラベルは数年後には剥げ落ちる可能性が高い欠点を有していた。
更にまた、従来の病理・生物試料用カセットの脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔を有する蓋体には多孔性蓋の機能のみの役割しかなく、リサイクル蓋はステンレス製蓋にのみ期待されていて、多くの合成樹脂製蓋体は試料包埋ブロック作製時以後に医療廃棄物として廃棄されて環境破壊の原因にも成っている。
これは、従来の病理・生物試料用カセットの試料包埋ブロックの台木強度と確実な試料データの連結・伝達と包埋ブロックカセット試料の確実な保存管理の面からも大きな損失である。
また更に、従来の病理・生物試料用カセットではICチップ(RFID)を取り付けたカセットは本願発明者が発明した特許文献3と特許文献4にも提案されているが、本格的な実施は成されていない。それは、一つはICチップ(RFID)がまだ高価であること。二つめは多くの有機溶媒に耐薬品性のコーティング形成されたICチップ(RFID)が特に高価で少ないこと。三つ目はICチップ(RFID)には目視データが必要であるが、その目視データ記録容量が貧弱であること等々が考えられる。
また更に、従来の病理・生物試料用カセットでは、本願発明者が発明した特許文献1と特許文献2のバリ無し包埋皿と包埋方法と特願文献4のバリ除去装置のバリ無し包埋法と特許文献5のバリ(図43の12a・12b)の発生が少ない包埋皿(図43)C・D・E・Fが考案されているが、まだその水密枠の水密性と包埋作業の作業性と包埋皿の積み重ね収納性等々に問題があり、バリの除去作業の更なる省力と包埋作業と薄切作業の自動化と臨床・試料採取側から標本作製側への試料データの確実な連結・伝達の為には、試料包埋ブロック作製時の包埋剤のバリ発生を更に無くす工夫が必要である。
特許第4013192号特許公報 特許第4058709号特許公報 特開2008−26097公開特許公報 特開2009−168737公開特許公報 特開2001−116669公開特許公報
解決しようとする問題点は、患者試料や生物試料の採取時の試料や臨床データを含む試料・検体データの病理・標本作製側への確実な伝達と病理・標本作製側データとの確かな連結を確保して、検体(試料と試料データ)の照合を保証して、検体の取り間違いや紛失・混入を最大限に防止することである。
解決しようとする問題点は、前記患者試料や生物試料の採取時の試料や臨床データを含む試料・検体データと病理・標本作製側データとの連結データ(例えば、検体スペック番号やカルテ番号や患者・試料名等)の試料ブロックの台木である包埋枠状基体のデータ記録部・記憶部への安全必要量のデータ自動書込と読み取りを保証することである。
更に解決しようとする問題点は、前記試料ブロックの台木である包埋枠状基体の試料データ記録部・記憶部を保護して試料ブロックカセット作製時以後も試料ブロックの台木である包埋枠状基体のデータ記録部・記録部が汚染したり脱落したりすることを防止することである。
更にまた解決しようとする問題点は、患者試料や生物試料を固定移送する際、固定移送容器内に直接に該試料のみを浸漬したり、該生検試料を収納した従来の病理・生物試料用カセットを固定液に直接に浸漬したりせずに、該生検試料の固定移送とデータの確実な伝達(メッセンジャー)と連結(リンク)が可能な臨床データを含む該試料データと該試料とを一体的に固定移送ことである。
更にまた解決しようとする問題点は、従来病理・生物試料用カセットの様に蓋を医療廃棄物にしないで、前記試料ブロックカセットの台木である包埋枠状基体と一体として利用することである。
また更に解決しようとする問題点は、包埋作業に於いて作業性は同じで、従来の包埋法(図43)より更にバリ(図43の12a・12b)の発生少ない完全なバリ無し包埋が出来るカセットシステムのユニットとしての包埋皿と包埋方法を確立して、試料包埋ブロックカセット周囲のバリ取り作業を無くしその作業時に生じる試料ブロックの台木である包埋枠状基体のデータ記録部・記録部の破損や傷が付くこと防止して作業性を高めすることである。
更にまた解決しようとする問題点は、もしトラブルが生じたら後日検証可能にすることである。
また更に解決しようとする問題点は、従来の病理・生物試料用カセットには無い、ユビキタスとユニットのシステムの合体を可能にしたユビキタス・ユニットカセットシステムを構築することである。
更にまた解決しようとする問題点は、上記の従来の病理・生物試料用カセットにはない多種の便利性や機能性を保持しながら、その使用工程は殆ど増えないことである。
本発明は、互いに分離独立する、ユニット1である底部と、ユニット2である蓋体と、ユニット3である包埋枠状基体と、を組み合わせてユニット構成体を形成する病理・生物試料用ユニットシステムセットに於いて;前記底部は、上側に開口部を形成し、該開口部の外周を囲む水平方向に鍔状平面を突設し、その下側に少なくとも底部に多孔通液性底面を形成した試料収納部からなる生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部であり、前記蓋体は、多孔通液孔面を備えており、前記包埋枠状基体は、上側開口部と下側開口部とに連通する貫通孔部を備えており、前記底部の前記開口部に前記蓋体が独自に互いに脱着自在に嵌合・連結してユニット構成体1を構築し、該ユニット構成体1は、試料の固定移送と薬液処理と試料データの伝達連結をする独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠であり、前記ユニット構成体1は、前記包埋枠状基体と脱着自在に嵌合・連結してユニット構成体3を構築し、このユニット構成体3は、試料データの確定とバリ無し包埋ブロックの台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台を構築することを特徴とする
本発明は、互いに分離独立する、ユニット1である底部と、ユニット2である蓋体と、ユニット3である包埋枠状基体と、を組み合わせてユニット構成体を形成する病理・生物試料用ユニットシステムカセットに於いて;前記底部は、上側に開口部を形成し、該開口部の外周を囲む水平方向に鍔状平面を突設し、その下側に少なくとも底部に多孔通液性底面を形成した試料収納部からなる生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部であり、前記蓋体は、多孔通液孔面を備えており、前記包埋枠状基体は、上側に開口部が形成されるとともに、下側に前記生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部とは異なる多孔通液性底部が形成されており、前記底部の前記開口部に前記蓋体が独自に互いに脱着自在に嵌合・連結してユニット構成体1を構築し、該ユニット構成体1は、試料の固定移送と薬液処理と試料データの伝達連結をする独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠であり、該包埋枠状基体の前記開口部に前記蓋体が独自に互いに脱着自在に嵌合・連結してユニット構成体3を構築し、このユニット構成体3は、試料データの確定とバリ無し包埋ブロックの台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台を構築することを特徴とする
本発明は、包埋枠状基体には、長方形状の上側開口部の周囲を囲む外壁上部上端面或いは該開口部に連なる内壁に内側に向けて突設された凸状平面が形成され、該外壁上部上端面の長辺側の端面上には、外側長辺側壁を立設延長形成されており、前記外側長辺側壁の上端面は、ユニット1の鍔状平面の厚さと、該ユニット1の開口部に脱着自在に嵌合・連結する蓋体の多孔通液面の外周を囲む開閉誘導リブの外周平面の厚さを重ねた厚さ分だけ、前記包埋枠状基体の前記外壁上部上端面と該開口部の前記凸状平面より高い位置に成形され、ユニット構成体1を構築するユニット1とユニット2には、前記底部のの鍔状平面の長側辺と蓋体の前記開閉誘導リブの外周平面の長側辺とを前記包埋枠状基体の両側の前記外側長辺側壁が挟持嵌合できる形状に切り欠け部が形成されており、ユニット1の鍔状平面とユニット2の開閉誘導リブの外周平面の厚さは、前記ユニット3の外側長辺側壁内に全て収容される厚さに形成されていることを特徴とする
本発明の包埋枠状基体には、長方形状の上側開口部の周囲を囲む外壁上部上端面或いは該開口部に連なる内壁に内側に向けて突設された凸状平面が形成され、該外壁上部上端面の長辺側の端面上には、外側長辺側壁を立設延長形成されており、前記外側長辺側壁の上端面は、ユニット1の開口部に脱着自在に嵌合・連結する蓋体の多孔通液面の外周を囲む開閉誘導リブの外周平面の厚さ分だけ、前記包埋枠状基体の前記外壁上部上端面と該開口部の前記凸状平面より高い位置に成形され、ユニット2の蓋体には、前記開閉誘導リブの外周平面の長側辺を前記包埋枠状基体の両側の前記外側長辺側壁が挟持嵌合できる形状に切り欠け部が形成されており、前記蓋体は、ユニット構成体1及びユニット構成体3のユニット2として共有活用されることを特徴とする
本発明の生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部の鍔状平面の少なくても1辺を、包埋枠状基体の外側面のデータ記録部の傾斜面に沿って延長成形して、前記データ記録部を抑え覆う保護板兼データ記録部を一体的に成形したことを特徴とする
本発明のユニット2は、蓋体の多孔通液面の外周を囲む開閉誘導リブの外周平面の少なくとも1辺に、ユニット1の保護板兼データ記録部を保護するための保護板を一体的に設けていることを特徴とする。
本発明のユニット1の底部の保護板兼データ記録部は、ユニット3の包埋枠状基体の外周側面に傾斜設置されたデータ記録部と同じ傾斜角度で成形し、ユニット2の蓋体の保護板は、前記ユニット1の保護板兼データ記録部と同様に形成されるとともに、前記ユニット1の前記保護板兼データ記録部を保護し押え覆う形状に成形され、ユニット構成体1の蓋体は、ユニット構成体3の蓋体として共有活用できることを特徴とする
本発明のユニット3の包埋枠状基体は、外側壁の両前部外側面に上端面から下端面に通じる凹部を形成して、該凹部の上部にユニット1と脱着自在に嵌合・連結する前記蓋体の前部両側凸状垂設係止部の掛け止め部を形成し、後部外壁にも前記蓋体の後部係止部の掛け止め部を成形し、ユニット1の生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部の鍔状平面の前部には、前記蓋体の前部両側凸状垂設係止部の掛け止め部があり、該掛け止め部は前記包埋枠状基体の前記凹部に一致する切り欠け部であり、該底部の後部にも前記蓋体の後部係止部の掛け止め部を形成し、ユニット2の蓋体は、前部に前部両側凸状垂設係止部を形成し、後部に前記底部と前記包埋枠状基体とも共用する後部係止部を形成していることを特徴とする
本発明は、ユニット1の底部にユニット3の包埋枠状基体が嵌合連結されて、ユニット構成体2が構築され、該ユニット構成体2は、ユニット1の試料収納部と鍔状平面を、ユニット3の上端面上に或いは凸状平面上に掛け止め嵌合設置して、ユニット1がユニット3の下側開口部側に脱落しない防止機能を持ち、ユニット2の蓋体は、前部に前部両側凸状垂設係止部を形成し、後部に後部係止部を形成しており、前記後部係止部は、ユニット1の底部の前部の掛け止め部とユニット3の包埋枠状基体の前部の掛け止め部で成す二角の重なりで構築される掛け止め部に掛け止めできるものであり、前記蓋体の前部両側凸状垂設係止部と後部係止部の、ユニット1の生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部とユニット3の包埋枠状基体の前部と後部の掛け止めに於いて、該蓋体の前部両側凸状垂設係止部と後部係止部の、該底部の前部及び後部の掛け止め部と該包埋枠状基体の前部及び後部の掛け止め部は、それぞれ該底部と該包埋枠状基体の掛け止め部が成す二角の重なりで構築され、前記底部と前記包埋枠状基体の掛け止め部の嵌合・係止支点は、各々共通共用していることを特徴とする
従来の病理・生物試料用カセットの機能は(1)試料の薬液処理籠の機能と(2)患者・生物組織試料のデータ記載機能と(3)試料包埋ブロックの台木機能と(4)透明な多孔通液性を有する蓋を用いるとカセット内部の試料が確認できるのみであったが、
本発明の3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体である病理・生物試料用ユニットシステムカセットは患者・生物採取試料の独立した機能を担うデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1))(X and Y)の機能が加わった事により、その他に、例えば臨床側(図44A)からの病理診断依頼時の検体[患者・生検採取試料や切り出しトリミング試料の臨床側患者データ(病理診断依頼書)]の固定移送時に、該多孔容器籠(ユニット構成体1))(X and Y)の構成ユニットであるデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部Xのデータ記録部X1に、臨床側(図44A)で患者名・試料名3を鉛筆等で記載して(図2・図9・図44c)透明な保護板付き多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yを閉じて専用の固定移送容器(図44のBの6)内に収納して、病理検査依頼書と一緒に病理検査・標本作製側に移送できる。この時、包埋枠状基体Zは固定液(図44のBの15)に浸漬せずに患者・生検試料5の固定移送・薬液処理が出来る独立した機能を担うデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)に患者・生検試料5を収納して固定液15に浸漬して検査・標本作製現場側に移送することが出来るので、包埋枠状基体ZはRFID(ICチップ)2を収納して該包埋枠状基体Zを容器の外側に嵌合連結できる専用の固定移送容器(図44のBの6)と一緒に臨床側に送っておけば該RFID(ICチップ)2内に患者属性や臨床試料データがデジタルデータとして送れて依頼書のペーパレスが可能になる。勿論、該包埋枠状基体Zを検査側に置いておくことも出来る。
更に、臨床側(図44A)から移送されてきた患者試料検体(患者試料5と病理検査依頼書等該患者試料データ)を病理検査・標本作製現場側で、該患者の病理検査依頼書と固定移送容器6に貼られた患者属性記載ラベル6cを確認・照合の上受付・受領後、該患者検体の切り出し(図18A)時に作業者が前期固定移送容器6から患者試料5が収納されている独立した機能を担うデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を取り出して該底部Xのデータ記録部X1の患者名・試料名(図2・図9・図44cの3)を確認後、該患者試料5の病理検査依頼書と固定移送容器6とも照合して、該患者試料5を確認・観察・トリミングの上、該底部Xのデータ記録部X1の患者名・試料名(図2・図9・図44cの3)の上から検体試料番号1aとバーコード又は二次元データコード1b等が印字されたデータ記録ラベル(図18B・図44Dの1)を貼り付ける。この時図18B又は図44Dに記載のラベル自動貼り印字機を使用するとより便利である。該底部Xのデータ記録部X1にデータ記録ラベル1を貼り付けた後に再度透明な保護板付き多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yを閉じて患者試料(5又は5a)が収納固定されている該多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を該多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)ごと図19A・B・C・Dと図20のA・Bと図44Fに説明しているように自動固定包埋装置の処理籠9に収納して試料5の固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透作業工程を進める事が出来る。即ち、本発明の3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体である病理・生物試料用ユニットシステムカセットの構成ユニットであるデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xのデータ記録部X1上の臨床側(図44A)で記載された患者名・試料名3は臨床側での患者試料(図44A・B・C)5採取(図44A)時から患者試料検体(患者試料5と病理検査依頼書等該患者試料データ)の固定移送(図44B)と病理検査・標本作製現場での検体の受付・受領(図44B)・確認・照合・切り出し(図18A・B、図19A・B・C・D、図20A・B、図44B・C・D)と包埋作業(図21A・B、図22A・B、図23A・B、図24A・B、図25A・B、図26A・B、図30A・B・C、図31A・B、図32A・B・C、図44E・G)と試料包埋ブロックの薄切作業(図32D・E、図44H)と薄切作業完了後の包埋ブロック試料の保管管理までの全ての工程に確実に患者試料と一緒に付いて回り、更に病理検査・標本作製側での患者試料検体の受付・受領(図44B)・確認・照合・切り出し(図18A・B、図19A・B・C・D、図20A・B、図44B・C・D)段階で該患者名・試料名3の上に該患者試料の検体試料番号1aが確実に貼られて一体となるので患者の臨床・試料データとその属性・既往歴を含む病理・標本作製側データとの直接で確実な伝達(メッセンジャー)と連結(リンク)が完成する。この時本発明者が同時出願しているスポンジゲル製マット(図44Bの10)を併用すると患者試料の挫滅・変形・移動・混入・紛失が無い確実な臨床側と病理検査側との患者試料データの伝達と連結が完成し最良な標本作製と病理診断が出来ることになる。
更に、従来の病理・生物試料用カセットには無い固定薬液処理籠(ユニット構成体1)と包埋枠状基体(ユニット3)の脱着自在な機能合体と、更なる合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tと熱伝導率の良い金属製包埋底部(ユニット4)Sとの2ユニットシステム複合構成体で構築される合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)のユニットシステムの合体包埋によって完全なバリ無し包埋ができる。
更に、多孔通液孔を有する蓋体(ユニット2)を包埋枠状基体の厚さであるカセット試料包埋ブロックの薄切時のアダプター固定爪位置内に納め一体化した包埋試料ブロックを作製ことにより、従来の病理・生物試料用カセットのような蓋体の医療廃棄物が出ない。
更に、試料包埋ブロックの強度が、蓋がブロック台木の中に収まった分頑丈になった。
更にまた、バーコードや二次元データコードをデータ記録ラベルに印字し透明な保護板で挟持保護してデータ記録伝達を基本にしているので、従来の合成樹脂上に直接印字するより試料データの記録部のデータ量が大きくでき、且つ印字機が安価になった。
更にまた独立した機能を担うデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)と包埋枠状基体(ユニット3)の独立と脱着自在の嵌合・連結のユニット構成によってRFID(ICチップ)2の耐薬品性を気にしなくても使用可能になり、RFID(ICチップ)2の使用範囲が広がり、耐薬品性の弱い安価なRFID(ICチップ)2の使用も可能になった。
更にまた、発明者が同時発明出願したスポンジゲル製マットを使用すると試料の挫滅・変形・移動・混入・紛失を防ぎ、病理・生物試料用ユニットシステムカセットの製造コストと在庫管理コストを下げることができた。
更にまた、患者試料の挫滅・変形・移動・混入・紛失を防止したシステムであるが、万が一トラブルが生じたらその原因と責任を後日に検証できる。
更にまた、以上の13機能を持っているがその標本作製現場での使用方法は従来と殆ど変わらない。
図1は本発明の3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体で構築された病理・生物試料用ユニットシステムカセットの実施形態を示す説明図である。図1Aはユニット構成体1とユニット3の嵌合・連結を示した平面図で、図1Bは病理・生物試料用ユニットシステムカセットの平面図で、図1Cは図1Bの側面図で、図1Dは図1Cの一部の拡大図であり、図1Eは図1Bの両矢印直線部の縦断面図である。透明部分はドット模様で表現している。 図2は図1の一部を分解した説明図である。図2Aは平面図で、図2Bは側面図で、図2Cは縦断面図である。 図3は図2のユニットである部分毎の嵌合・連結を示す説明図である。図3Aは平面図で、図3Bは側面図とその一部の拡大図で、図3Cは図3Aの両矢印直線部の縦断面図である。透明部分はドット模様で表現している。 図4は図1の全てのユニット毎の説明図である。図4Aは側面図で、図4Bは縦断面図である。 図5は図4のユニット毎の裏面説明図である。 図6は図5のユニット部分を使用した実施態様を示す裏面説明図である。図6Aは分解図で、図6Bは嵌合・連結した裏面図である。 図7は図5の一部分であるユニット3の説明図である。図7Aは後面図で、図7Bは平面図である。 図8は図7の他の実施例を示す説明図である。図8Aは平面図であり、図8Dは後面図であり、図8Bと図8Cと図8Eは実施態様を示す断面図である。 図9は図1の実施態様を示す正面図である。透明部分はドット模様で表現している。 図10は図3の実施態様を示す説明図である。図10Aは後面図であり、図10Bは縦断面図で、図10Cは図10Bの後部の一部拡大図である。 図11Aは図1の実施態様を示す後面図で図11Bは対応する縦断面図と後部拡大図である。透明部分はドット模様で表現している。 図12は図3の他の実施例を示す説明図である。図12Aは平面図で、図12Bは側面図で、図12Cは縦断面図である。 図13は図12の実施態様を示す説明図である。 図14は図13の実施形態の平面図側からの説明図である。 図15は図14の実施形態の裏面図側からの説明図である。 図16は図1Bの各部縦断面の説明図である。図16Aはデータラベルは貼られていないが図1Bと同じ平面図で、図16B、図16C、図16Dはその各々対応する両矢印直線部の縦断面図である。 図17は図7のユニット3の各対応する両矢印直線部の縦断面図である。 図18は図1の病理・生物試料用ユニットシステムカセットを用いての使用例の説明図である。 図19は図18の使用例の説明図の続きである。 図20は図19の使用例の説明図の続きである。 図21は図20の使用例の説明図の続きである。 図22は図21の使用例の説明図の続きである。 図23は図22の使用例の説明図の続きとそこで使用される一部分であるユニット構成体4の縦断面図である。 図24は図23の使用例の説明図の続きとそこで使用される一部分であるユニット構成体4の縦断面図である。 図25は図24の使用例の説明図の続きとそこで使用される一部分であるユニット構成体4の側面図である。 図26は図25の使用例の説明図の続きである。 図27は図23から図25の実施例で示したユニット構成体4の構成体の展開図である。 図28は図27で示したユニット構成体4の各ユニット縦断面と横断面である。図28Aはこのユニット構成体4に対応する図1Cであり、図28Bは図9Eであり、図28Iは図28C・E・Gからなるユニット構成体4の縦断面図であり、図28Jは図28D・F・Hからなるユニット構成体4の横断面図である。 図29A或いはBは図27とは異なる実施例の各ユニットの分解・展開図である。 図30は図26の他の実施例での使用説明例の続きでさる。 図31は図23、図24とは異なる使用方法の説明図である。 図32は図31の使用例の説明の続きでさる。 図33は従来の病理・生物試料用カセット例の説明図である。 図34は図33の従来の病理・生物試料用カセットと本発明の図1の病理・生物試料用ユニットシステムカセットの違いの一部を示す説明図である。 図35は図1の3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体で構築された病理・生物試料用ユニットシステムカセットの3ユニットの関連説明図である。 図36は図16の他の実施例の説明図である。図36Aは平面図、図36B、は各々対応する両矢印直線部C、D、Eの縦断面図で、図36Fは一部分であるユニット3の縦断面、図36Gは平面図、図36Hは裏面図である。 図37は図36の一部分であるユニット3の説明図である。図37Aは平面図、図37Bは各々対応する両矢印直線部C、D、Eの縦断面図で、図37Fは側面図で、図37Gは両矢印直線部 Iの矢印側から見た横断面図、図37Hは両矢印直線部Jの各々矢印側から見た横断面図である。 図38は図1の他の実施例の説明図である。 図39は図1の他の実施例の説明図である。 図40は図1の他の実施例の説明図である。 図41は図4の実施例の使用説明図の続きである。 図42は図27、図28、図29の使用例の説明図の続きである。 図43は従来の包埋皿例の説明図である。 図44は本発明のユニットシステム構成体の使用工程の流れ説明図である。
この発明の実施例を添付図面の図1乃至図11と図16・図17によって説明すると、先ず図1に示すように、上側に開口部を形成しその下側に多孔通液性の底部を形成した包埋枠状基体と、その包埋枠状基体の上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面を有する蓋体から成る病理・生物試料用カセットを、底部を構成する独立分離した生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xと、多孔容器状底部(ユニット1)X或いは試料包埋ブロック薄切時のアダプター固定爪位置Z14である包埋枠状基体(ユニット3)Zの上側開口部Z6に脱着自在に嵌合・連結する蓋体(ユニット2)Y、と該包埋枠状基体(ユニット3)Zの機能形態を各々分離独立した3種類の構成体ユニットとして成形した。
本発明の3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体である病理・生物試料用ユニットシステムカセットのユニット1である独立分離した生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部Xの基本的形態は図1乃至図11に示すように、患者試料5の固定移送乃至該試料の固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透作業工程に於いて、患者試料5を収納して独立した機能を担うことが出来るデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)の多孔容器状底部Xであり上側に開口部X9を形成し該上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11を形成し、その下側に少なくとも底部に多孔通液性底面X10と該底部を囲む側壁X8を形成した試料収納部X6からなる生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xである。
該多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側の開口部X9に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yとで独立した機能を担うことが出来るデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を構築するので、該多孔容器状底部(ユニット1)Xの基本的構造は該上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11の少なくても1辺を前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの外側面データ記録部Z1の傾斜面に沿って延長成形して、該包埋枠状基体(ユニット3)Zの外周側面に傾斜形成設置されたデータ記録部Z1を抑え覆う保護板兼データ記録部X1を一体的に成形し、更に該保護板兼データ記録部X1が一体的に形成されている側の両側に前記多孔通液面Y3を有する蓋体Yの前部両側凸状垂設係止部Y2の掛け止め部である切り欠け部X2aの端部X2が成形され、該掛け止め部X2は前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの外側壁の前部両外側凹部に外側面の上側一部を凹部側に掛け止め部Z9として凸設状に残し形成した凹部Z8に一致する切り欠け部X2aであり該上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11の後部には前記多孔通液孔を有する蓋体Yの後部係止部Y4の掛け止め部X5が成形されている。更に、生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xには上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11の延長傾斜成形されたデータ記録部兼保護板X1の境目に中央部泡抜き孔X3と両サイド泡抜き孔X4が成形され、該中央部泡抜き孔X3は図12乃至図15の他の実施例の蓋体Yaの前部舌状係止部Ya1の挿入係止部Z4を兼ねているが該前部舌状係止部Ya1成形の蓋体使用せずに保護板付き蓋体Yのみ使用する3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体である病理・生物試料用ユニットシステムカセットを成形する場合には該中央部泡抜き孔X3の大きさを両サイドの泡抜き孔X4の形状に合わせても良い。該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xのデータ記録部兼保護板X1の下面X7で、前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの外周側面に傾斜形成設置されたデータ記録部Z1を覆い保護している。更に該多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11の長辺側に両サイド切り欠け部X11aが成形されている。また、該多孔容器状底部(ユニット1)Xの延長傾斜成形されたデータ記録部兼保護板X1の表面の面積を少しでも広く取る為の傾斜データ記録部兼保護板端部垂設成形X12が成形されている。図2のX4は生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)XのX3の両側の泡抜き孔であり、X7は図1、図4、図5、図6、図7、図8、図10からも理解されるように前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの外周側面に形成設置されたデータ記録部Z1の傾斜面に沿って成形された生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xのデータ記録・記憶部X1の裏面であり、該包埋枠状基体(ユニット3)Zの外周側面に形成設置されたデータ記録部Z1の傾斜面に均一に接触していることが望ましい。
図1と図7、図8のZ2はICチップ(RFID)挿入嵌合設置部である。図1と裏面説明図である図5、図6のX12は生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xのデータ記録・記憶部X1の面積をより拡大するための垂設成形部である。該垂設成形部X12の成形によって生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xのデータ記録・記憶部X1である傾斜面積は広く保たれて、情報量が多くなる。
また、本発明の3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体である病理・生物試料用ユニットシステムカセットのユニット2である独立分離した患者試料5の固定移送乃至該試料の固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透作業工程に於いて、患者試料5を収納して独立した機能を担うことが出来るデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)の多孔容器状底部Xの上側開口部X9に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yの基本的形態は図1乃至図11と図16・図17に示すように、前部両側に凸状垂設係止部Y2を形成し、後部にも前記底部(ユニット1)Xと前記包埋枠状基体(ユニット3)Zとも共用する係止部Y4を形成している。該蓋体(ユニット2)Yは2ユニットシステム複合構成体で構築される生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)と3ユニットシステム複合構成体で構築される固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)との共通の構成ユニットである。
該多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yは多孔通液面Y3の外周を囲む開閉誘導リブY8の外周平面Y10の少なくても1辺にも同様に一体的保護板Y1を成形して、該保護板Y1の下面Y9で該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの保護板兼データ記録部X1上の汚れや該データ記録部に印字貼られたデータラベルの剥離や汚れを防止する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yと保護板兼データ記録部X1付き底部(ユニット1)Xとの2ユニットシステム複合構成体で構築される独立した機能を担う試料データ記録部付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)の2重のデータ記録部兼保護板(X1 and Y1)が前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの外側面のデータ記録部Z1を挟持保護して多孔通液面Y3を有する蓋体Yを廃棄しないで活用できる3ユニットシステム複合構成体で構築される試料データの確定とバリ無し包埋ブロックの台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)で構成される病理・生物試料用ユニットシステムカセットの構成体ユニットである保護板付き多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yである。故に前記独立分離した生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部Xの上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11の長辺側の両サイド切り欠け部X11aと同様に該多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yの多孔通液面Y3の外周を囲む開閉誘導リブY8の外周平面Y10にも両サイド切り欠け部X11aと一致する切り欠け部Y10aが成形されている。更に該多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yには、多孔通液面Y3の外周を囲む開閉誘導リブY8の外周平面Y10の後部係止部Y4の後ろに該蓋体(ユニット2)Yの脱着開閉時の爪掛け部Y5があり、該外周面Y10を延長して傾斜成形した保護板Y1の傾斜部分の境目には前記多孔容器状底部Xの三つの泡抜き孔(X3とX4)とに対応する三つの泡抜き孔Y6が成形されている。更に、前記多孔容器状底部Xの中央部泡抜き孔X3は図12乃至図15に示す他の実施例の蓋体Yaの前部舌状係止部Ya1の挿入係止部Z4を兼ねているが、該前部舌状係止部Ya1成形の蓋体を使用せずに保護板付き蓋体Yのみ使用する3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体である病理・生物試料用ユニットシステムカセットを成形する場合には、前記多孔容器状底部(ユニット1)Xの該中央部泡抜き孔X3の大きさを両サイドの泡抜き孔X4の形状に合わせても良いしこの時は中央部泡抜き孔X3からの小型生検試料の抜け落ち防止閉鎖壁Y7の成形の必要はない。
以上の様に、患者・生物の採取試料の固定移送から該試料の標本作製工程での固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理と情報伝達・連結を担う独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)は生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xと多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yで構築される2ユニットシステム複合構成体である。
該2ユニットシステム複合構成体の1ユニットである多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yの構造は、保護板Y1と前部凸状垂設係止部Y2と多孔通液孔Y3と後部係止部Y4と該蓋体(ユニット2)Yの脱着開閉時の爪掛け部Y5と通液孔Y6と生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの試料の脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透等の薬液処理時の泡抜き孔兼前部舌状係止蓋用の係止部X3の閉鎖壁Y7(Y7は前部舌状係止蓋を使用しない形状にする場合には無くても良い。)と蓋部(ユニット2)の開閉誘導リブY8と蓋体(ユニット2)Yの保護板Y1の裏面Y9と前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの両側長辺側壁Z18の間に挟持嵌合する形状の切り欠け部Y10aを形成した蓋部(ユニット2)の開閉誘導リブY8の外周平面Y10で、前部凸状垂設係止部Y2は切り欠け部Y10から水平方向に凸状且つ垂設した係止部Y2である。
更にまた、本発明の3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体である病理・生物試料用ユニットシステムカセットのユニット3である患者試料5の固定移送乃至該試料の固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透作業工程に於いて、患者試料5を収納して独立した機能を担うことが出来るデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)が脱着自在に嵌合・連結する包埋枠状基体(ユニット3)Zの基本的形態は図1乃至図11と図16・図17に示すように、前記包埋枠状基体(ユニット3)Zは、上側と下側とに開口部(Z18、Z16)を有し、該上側から下側への開口部(Z18、Z16)に連結した貫通孔部Z17を形成し、上側Z18から下側開口部Z16に連結した前記貫通孔部Z17の該上側開口部Z18の周囲を囲む外壁上部上端面Z6或いは該上側開口部Z18に連なる貫通孔部内壁に内側に向けて突設された凸状平面Z6を形成し、該包埋枠状基体(ユニット3)Zの外側壁の両前部外側面Z15に上端面Z6から下端面Z14に通じる凹部Z8を形成して該凹部Z8の上部に前記底部(ユニット1)Xとも脱着自在に嵌合・連結する前記蓋体(ユニット2)Yの前部凸状垂設係止部Y2の掛け止め部Z9を該包埋枠状基体(ユニット3)Zの両前部外側凹部Z8に外側面の上側一部を凹部側に掛け止め部Z9として凸設状に残し形成し、後部外壁にも前記蓋体(ユニット2)Yの後部の係止部Y4を掛け止める掛け止め部Z12を成形した包埋枠状基体(ユニット3)Zである。更に、該上側開口部Z18周囲を囲む外壁上部の両長辺上端面Z6の端面上に外側長辺側壁Z15を立設延長形成した包埋枠状基体(ユニット3)Zであり、該包埋枠状基体(ユニット3)Zの両外側長辺側壁上端面Z5は、前記生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11の厚さと該底部(ユニット1)Xの開口部X9に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yの多孔通液面Y3の外周を囲む開閉誘導リブY8の外周平面Y10の厚さを重ねた厚さ分だけ、前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの開口部Z18周囲を囲む外壁上部上端面Z6と該開口部Z18に連なる内壁に内側に向けて突設された凸状平面Z6より高い位置に成形されているのが基本的形態である。
その他の該包埋枠状基体(ユニット3)Zの構造としては、外壁を斜面成形したデータ記録部Z1と該データ記録部Z1に成形されたICチップ(RFID)Z2と該包埋枠状基体(ユニット3)Zの上側開口部Z18の周囲を囲む外壁上部上端面Z6と斜面該データ記録部Z1の境目に成形した両サイド泡抜き孔Z3と中央部泡抜き孔Z4と該上側開口部Z18周囲を囲む外壁上部の両長辺上端面Z6の端面上に外側長辺側壁Z15を立設延長形成した両外側長辺側壁上端面Z5と該包埋枠状基体(ユニット3)Zの前記蓋体(ユニット2)Yの脱着開閉用爪掛け部Y5の成形空間Z7と前部凸状垂設係止部Y2の掛け止め部Z9および該掛け止め部Z9の掛け止め傾斜面Z10と該カセットブロック薄切時のアダプター固定爪位置である下端面Z14の底面より狭い面積で突設成形した袴状の突設側壁Z11と該包埋枠状基体(ユニット3)Z後部掛け止め部Z12が成形される後壁(図11のZ13)とがある。図7と図8から解るように該後壁(図11のZ13)の該包埋枠状基体(ユニット3)Zの前記蓋体(ユニット2)Yの脱着開閉用爪掛け部Y5の成形空間Z7の幅は成形都合によって変化させても良い。
これら生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xと該多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側の開口部X9に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yとから構築される、患者試料5を収納して独立した機能を担うことが出来るデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)が包埋枠状基体(ユニット3)Zに脱着自在に嵌合・連結して固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)が構築される。該3ユニットの組み合わせで構成されるユニットシステム包埋枠状基体構成体である、従来の病理・生物試料用カセットの(1)試料の薬液処理籠の機能と(2)患者・生物組織試料のデータ記載機能と(3)試料包埋ブロックの台木機能と(4)透明な多孔通液性を有する蓋を用いるとカセット内部の試料が確認できるのみ機能以外に、9つの機能を発揮する病理・生物試料用ユニットシステムカセットである
また、本発明の前記3ユニットの組み合わせで構成されるユニットシステム包埋枠状基体構成体である病理・生物試料用ユニットシステムカセット底部に完全確実に嵌合・連結する該病理・生物試料用ユニットシステムカセットである固定用支持基台(ユニット構成体3)のデータ記録部等外周部に付着して病理・生物試料包埋ブロックの薄切時に邪魔をして、その除去時にデータ記録部を損傷させる包埋剤の余分なバリを除去又はバリを発生させない包埋底部(ユニット4)Sと上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの2ユニットシステム複合構成体で構築される合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の基本形態については図27乃至図29で説明する。
該バリなし合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)は金属製の包埋底部(ユニット4)Sと該包埋底部(ユニット4)Sの上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3に嵌合・連結する、上側と下側とに開口部(T6、T11、T13、T19) を有し該上側から下側への開口部に連結した貫通孔部(T12、T14)を形成する合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの機能形態を各々分離独立した2種類の素材構成体ユニットである2ユニットの組み合わせで構成される2ユニットシステム複合構成体である。該2ユニットシステム複合構成体で構築される合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)は前記病理・生物試料用カセットの包埋枠状基体底部に完全確実に嵌合・連結する合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tを形成した包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)であり、該包埋皿の包埋底部(ユニット4)Sは熱伝導率の良い金属製板のプレス加工で成形し該包埋底部Sは上側開口部S4の下側には包埋時に包埋試料5aが載せられる収納部S5の収納底部S1があり該上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3を形成している金属製構成体ユニットである。
前記上部水密包埋枠部Tは図27と図28に示すように、上側T13と下側T19とに開口部を有し、該上側から下側への開口部(T13、T19)に連結した貫通孔部T14を形成し上側から下側開口部(T13、T19)に連結した前記貫通孔部T14の該上側開口部T13の周囲を囲む外壁上部上端面T4或いは該上側開口部T13に連なる貫通孔部T14内壁に内側に向けて突設された凸状平面T4を形成して、該上側開口部T13の周囲を囲む外壁上部上端面T4或いは該上側開口部T13に連なる貫通孔部T14内壁に内側に向けて突設された凸状平面T4上に前記包埋底部(ユニット4)Sの収納底部S1の上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3の四方全周を掛け止め設置できる前記包埋底部(ユニット4)Sの下部嵌合連結包埋底部支持体Taと、該下部嵌合連結包埋底部支持体Taの上側に嵌合連結して上側T6と下側T11とに開口部を有し、前記上側から下側への開口部(T6、T11)に連結した貫通孔部T12を形成し上側から下側開口部(T6、T11)に連結した前記貫通孔部T12の該上側開口部T6の周囲を囲む外壁上部上端面T2と該上側開口部T6に連なる貫通孔部T12内壁に内側に向けて突設された凸状平面T3を形成した包埋皿上部水密2角面形成枠体Tとから構成される上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの嵌合連結構築体である。
該包埋皿は、包埋底部(ユニット4)Sは上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3を形成し、その下側に包埋作業時の試料包埋底部S1面を形成した金属製包埋底部(ユニット4)Sであり、該包埋底部(ユニット4)Sの上部開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3を掛け止め部に水密に嵌合する合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tとの2種類の素材構成体ユニットで構築して、熱伝導率の良い金属製の該包埋底部(ユニット4)Sと同じ収縮率で精密嵌合成形が可能な該合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの機能形態を合体した2ユニットシステム複合構成体である包埋皿である。
該包埋底部(ユニット4)Sは熱伝導率の良い金属製板のプレス加工で成形し、該包埋底部(ユニット4)Sの開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3を前記合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの掛け止め部T4に水密に確実に嵌め込み、前記病理・生物試料用カセットの包埋枠状基体底部Z14と該包埋枠状基体(ユニット3)の多孔通液性底部の成形位置をカセットブロック薄切時のアダプター固定爪位置の底面より狭い面積で突設形成した突設側壁Z11とが成す凹凸二角面と該合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの上端面T2と水密包埋枠内壁T3とが形成する接触水密面の凹凸二角接触面で水密に嵌合連結させて、
従来の金属製包埋皿の水密枠成形では困難であった前記病理・生物試料用カセットの包埋枠状基体Zの底面と水密2角面形成枠体Tである水密枠との水密嵌合性を高めて、包埋皿内の包埋剤12の滲み溢れと試料15aの固定包埋薬液処理時に包埋剤12に浸漬された前記病理・生物包埋ブロックカセットの包埋枠状基体の周囲からの包埋剤の垂れ溜まりである包埋剤の余分なバリ12bを完全防止する前記合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tと熱伝導率の良い金属製包埋底部(ユニット4)Sとの2ユニットシステム複合構成体で構築されることを特徴とする病理・生物試料用カセットの包埋枠状基体底部の合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)である。
以上の様に該合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の基本的形態は包埋底部(ユニット4)Sと上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの2ユニットシステム複合構成体で構築されているが、該上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの形状は図29Aに示した様に下部嵌合連結包埋底部支持体Taと包埋皿上部水密2角面形成枠体Tの嵌合連結構築体である形状形態にしても良いし、また図29Bに示す様に嵌合連結構築体ではなく一体型で包埋底部(ユニット4)Sの上部開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3の掛け止め部を図示はしていないが千鳥掛けに成形しても可能である。
その他の合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の構造としては、該合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の包埋作業時の作業取っ手T1と下部嵌合連結包埋底部支持体Taと包埋皿上部水密2角面形成枠体Tの係止部T10と掛け止め部構造(T7・T15・T16・T18)と合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の安定設置用脚部T5と該合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)を重ね置き収納時の脚部接触回避部T8・T9が重要である。
次に、本発明の前記3ユニットの組み合わせで構成されるユニットシステム包埋枠状基体構成体である病理・生物試料用ユニットシステムカセットと該カセットの包埋枠状基体の連結嵌合構成体であるバリ無し包埋皿を用いての患者試料5検体の固定移送から受付・受領と切り出し作業、固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理工程とバリなし包埋作業、包埋ブロックの薄切、包埋ブロック試料の保管管理までの使用例の一部を図18乃至図26と図30乃至図32及び図44の説明図で説明する。
2ユニットシステム複合構成体で構築される病理・生物試料用カセットの機能形態であるユニットシステム包埋枠状基体多孔通液性容器底部(ユニット構成体2)の構成ユニットである(ユニット構成体1)(X and Y)は底部Xの鉛筆等で記載可能なシュボ加工が成形されているデータ記録部X1に臨床データ(患者属性やカルテ番号等)や試料名を鉛筆等で記載して(図2・図9・図44c)透明な保護板付き多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yを閉じて専用の固定移送容器(図44のBの6)内に収納して、臨床側から病理検査依頼書と一緒に病理検査・標本作製側に移送する事ができる。この時、包埋枠状基体Zは固定液(図44のBの15)に浸漬せずに患者・生検試料5の固定移送・薬液処理が出来る独立した機能を担うデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)に患者・生検試料5を収納して固定液15に浸漬して検査・標本作製現場側に移送することが出来るので、包埋枠状基体ZはRFID(ICチップ)2を収納して該包埋枠状基体Zを容器の外側に嵌合連結できる専用の固定移送容器(図44のBの6)と一緒に臨床側に送っておけば該RFID(ICチップ)2内に患者属性や臨床試料データがデジタルデータとして送れて依頼書のペーパレスが可能になる。勿論、該包埋枠状基体Zを検査側に置いておくことも出来る。
更に、臨床側(図44A)から移送されてきた患者検体(患者試料5と病理検査依頼書等該患者試料データ)を病理検査・標本作製現場側で、該患者の病理検査依頼書と固定移送容器6に貼られた患者属性記載ラベル6cを確認・照合の上受付・受領後、該患者検体の切り出し(図18A)時に作業者が前期固定移送容器6から患者試料5が収納されている独立した機能を担うデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を取り出して該底部Xのデータ記録部X1の患者名・試料名(図2・図9・図44cの3)を確認後、該患者試料5の病理検査依頼書と固定移送容器6とも照合して、該患者試料5を確認・観察・トリミングの上、該底部Xのデータ記録部X1の患者名・試料名(図2・図9・図44cの3)の上から検体試料番号1aとバーコード又は二次元データコード1b等が印字されたデータ記録ラベル(図18B・図44Dの1)を貼り付ける。この時図18B又は図44Dに記載のラベル自動貼り印字機を使用するとより便利である。
該底部Xのデータ記録部X1にデータ記録ラベル1を貼り付けた後に再度透明な保護板付き多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Y(図19A・B・C・D)を閉じて患者試料(5又は5a)が収納固定されている該多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を薬液処理籠(図20A・Bと図44F)に収納して図示してはいないが試料の固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理工程を処理する自動固定包埋装置にセットする。この時点で該多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)の構成ユニットであるデータ記録部兼保護板付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xのデータ記録部上の臨床側患者臨床・生物試料データとその属性・既往歴を含む病理・標本作製側データとの直接で確実な伝達(メッセンジャー)と連結(リンク)が完成する。何故ならば生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)の中の採取試料5aは臨床・生物試料採取側の責任で収納しており、病理・標本作製側では試料の切り出し時に該生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)内の採取試料5aを移動することを絶対にしないで、単に該生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)の多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yを開けて、該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)X内部の採取試料5aを確認の上、該底部(ユニット1)Xのデータ記録・記憶部X1上の固定液を拭き取り、その上から前記印字記録したラベル紙1を貼付、再度前記底部(ユニット1)X上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yを閉じると、該底部(ユニット1)Xのデータ記録・記憶部X1と上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yの保護板Y1の間には、臨床・生物試料採取側の責任で事前に記載された臨床データ(患者属性やカルテ番号等)や試料名等の情報とその上に病理・標本作製側で貼り付けた印字記録したラベル紙1等の情報との二重の情報が保護され固定移送された採取試料5aが収納された生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)が出来上がるからである。
この時、ラベルの印字機(図18Bと図44D)は自動ラベル貼付印字機であり、該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yは有機溶媒に耐薬品性である透明な合成樹脂(例えばポリエチレンナフタレート等)で成形することが望ましく、該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xは有機溶媒に耐薬品性であるポリアセタール樹脂の不透明で生物試料の色調とは異なる色素を用いて成形ことが望ましい。
更に、臨床・生物試料採取側の責任で事前に記載された臨床データ(患者属性やカルテ番号等)や試料名等の情報とその上に病理・標本作製側で貼り付けた印字記録したラベル紙1等の情報との二重の情報が保護・保持されている生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)(図19A・B・C・D)内に収納され、前記自動固定包埋装置で固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理工程(図20A・Bと図44F)が完了した包埋剤が浸透している患者試料(5又は5a)を包埋する。
この包埋作業工程は図21A・B乃至図26A・Bと図30A・B・C乃至図32A・B・Cと図44E・Gで説明している。図21A・Bでは患者試料(5又は5a)を生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)が前記包埋枠状基体Zに嵌合・連結した前記固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)の多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yを開けてピンセット8で取り出しているところの平面図Aと縦断面図Bである。また図21乃至図23でも患者試料(5又は5a)を収納した生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を包埋枠状基体Zに嵌合・連結した固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)を前記自動固定包埋装置で固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理工程を実施した場合の図を記載しているが、図20A・Bと図44Fに示す様に該患者試料(5又は5a)を収納した該生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)のみで固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理工程を実施することも出来る。その場合の包埋作業は図31A・Bと図44Eに示す様に前記包埋枠状基体Zは包埋剤に一切浸漬されていないので該包埋枠状基体Zの外周にも包埋剤の付着がなく溶融包埋剤に濡れていないので、本発明の合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)内の包埋剤の滲み溢れと試料の固定包埋薬液処理時に包埋剤に浸漬された前記固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)である病理・生物包埋ブロックカセットの包埋枠状基体の周囲からの包埋剤の垂れ溜まりが無いので、病理・生物包埋ブロックカセットの台木である固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)には完全にバリが発生しない。即ち、100%完全なバリ無し包埋法が完成する。
また例え図21A・Bと図22A・Bに示すように従来の病理・生物試料用カセットと同様に該生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を該包埋枠状基体Zと嵌合・連結させた該固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)であるユニットシステム包埋枠状基体構成体からなる患者試料(5又は5a)を収納した病理・生物試料用ユニットシステムカセットを直接に使用して固定・脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理工程に使用した場合でも図23A・Bと図24A・Bと図32A・B・Cに示す様に、前記合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の熱伝導率の良い金属製板のプレス加工成形の包埋底部(ユニット4)Sの上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3に嵌合・連結する上側と下側とに開口部(T6、T11、T13、T19) を有し該上側から下側への開口部に連結した貫通孔部(T12、T14)を形成する合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの上端面T2と水密包埋枠内壁T3とが形成する接触水密面の凹凸二角接触面と前記病理・生物試料用ユニットシステムカセットの包埋枠状基体底部Z14と該包埋枠状基体(ユニット3)の多孔通液性底部の成形位置をカセットブロック薄切時のアダプター固定爪位置の底面より狭い面積で突設形成した突設側壁Z11とが成す凹凸二角面とが形成する接触水密面の凹凸二角接触面で水密に嵌合連結させているので、従来の金属製包埋皿の水密枠成形では困難であった前記病理・生物試料用カセットの包埋枠状基体Zの底面と水密2角面形成枠体Tである水密枠との水密嵌合性を高めて、合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)内の包埋剤12の滲み溢れと試料15aの固定包埋薬液処理時に包埋剤12に浸漬された前記病理・生物包埋ブロックカセットの包埋枠状基体Zの周囲からの包埋剤12の垂れ溜まりである包埋剤の余分なバリ12bは図32A・B・Cに示す様に該病理・生物包埋ブロックカセットの包埋枠状基体Zの底部周囲には垂れ溜まらず該合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの側壁に多くは流れ落ちて、該包埋枠状基体Z外側壁の包埋剤12のバリ(12a・12b)の発生を防止する。この時合成樹脂製の上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの合成樹脂は病理・生物試料用ユニットシステムカセットの包埋枠状基体Zと同じ収縮率や性状である材質が望ましく、例えばポリアセタール樹脂等が良い。この時包埋皿の大きさによって合計樹脂の着色を変化させる便利である。
該合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の基本構造は、図27A2縦断面図・B1正面図・B2平面図・B3横断面図・C2裏面図・D2側面図と図28A 該合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)に嵌合・連結してバリ無し包埋できる病理・生物試料用ユニットシステムカセット・B 該病理・生物試料用ユニットシステムカセットの正面図・C 包埋皿上部水密2角面形成枠体Tの縦断面図・D 該上部水密包埋枠部Tの横断面図・E 包埋底部(ユニット4)Sの縦断面図・F 該包埋底部(ユニット4)Sの横断面図・G 包埋皿下部嵌合連結包埋底部支持体Taの縦断面図・H 該下部嵌合連結包埋底部支持体Taの横断面図・I 2種類の素材構成体ユニットからなる合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の縦断面図・J 該合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の横断面図で説明しているが、包埋底部(ユニット4)Sと包埋底部(ユニット4)Sの上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3に嵌合・連結する、上側と下側とに開口部(T6、T11、T13、T19) を有し該上側から下側への開口部に連結した貫通孔部(T12、T14)を形成する上部水密包埋枠部(ユニット5)Tの機能形態を各々分離独立した2種類の素材構成体ユニットとして成形していて
該包埋底部(ユニット4)Sは熱伝導率の良い金属製板のプレス加工で成形し、該包埋底部Sは上側開口部S4の下側には包埋時に包埋試料が載せられる収納底部S1があり該上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3を形成している金属製構成体ユニットであり、
前記上部水密包埋枠部Tは上側T13と下側T19とに開口部を有し、該上側から下側への開口部(T13、T19)に連結した貫通孔部T14を形成し、上側から下側開口部(T13、T19)に連結した前記貫通孔部T14の該上側開口部T13の周囲を囲む外壁上部上端面T4或いは該上側開口部T13に連なる貫通孔部T14内壁に内側に向けて突設された凸状平面T4を形成して、該上側開口部T13の周囲を囲む外壁上部上端面T4或いは該上側開口部T13に連なる貫通孔部T14内壁に内側に向けて突設された凸状平面T4上に前記包埋底部(ユニット4)Sの収納底部S1の上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3の四方全周を掛け止め設置できる前記包埋底部(ユニット4)Sの下部嵌合連結包埋底部支持体Taと該下部嵌合連結包埋底部支持体Taの上側に嵌合連結して上側T6と下側T11とに開口部を有し、前記上側から下側への開口部(T6、T11)に連結した貫通孔部T12を形成し、上側から下側開口部(T6、T11)に連結した前記貫通孔部T12の該上側開口部T6の周囲を囲む外壁上部上端面T2或いは該上側開口部T6に連なる貫通孔部T12内壁に内側に向けて突設された凸状平面T3を形成した包埋皿上部水密2角面形成枠体Tとから構成される上部水密包埋枠部(ユニット5)Tである。
該包埋皿は包埋皿上部水密2角面形成枠体Tの上側T6と下側T11とに開口部を有し、前記上側から下側への開口部(T6、T11)に連結した貫通孔部T12を形成し、上側から下側開口部(T6、T11)に連結した前記貫通孔部T12の該上側開口部T6の周囲を囲む外壁上部上端面T2或いは該上側開口部T6に連なる貫通孔部T12内壁に内側に向けて突設された凸状平面T3とを形成した凸状平面T3の下面T4と下部嵌合連結包埋底部支持体Taの上側から下側開口部(T13、T19)に連結した前記貫通孔部T14の該上側開口部T13の周囲を囲む外壁上部上端面T4或いは該上側開口部T13に連なる貫通孔部T14内壁に内側に向けて突設された凸状平面T4との間で熱伝導率の良い金属製板のプレス加工成形の前記包埋底部Sの上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3を挟持して嵌合・連結する構造からなる2種類の素材構成体ユニットからなる合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)である。故に図29Aに示すように包埋皿上部水密2角面形成枠体Tと下部嵌合連結包埋底部支持体Taの形状は色々と考えられ、また図29Bの様に包埋底部(ユニット4)Sの合成樹脂製上部水密包埋枠部Tを包埋皿上部水密2角面形成枠体Tと下部嵌合連結包埋底部支持体Taに分離独立させないで包埋底部Sの上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3を挟持して嵌合・連結する構造を千鳥格子状に成形しても構築できるが、私は上下の構造体で該包埋底部Sの上側開口部S4の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面S3全周囲を挟持して嵌合・連結する構造を推奨する。この場合の重要な前記した構造以外の構造体は包埋皿上部水密2角面形成枠体Tの下部嵌合連結包埋底部支持体Taのと連結・嵌合係止部T10とその下部嵌合連結包埋底部支持体Taの掛け止め受け部T15・T16と該2種類の素材構成体ユニットからなる合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の設置時の安定設置用脚部T5と該合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の重ね収納時の脚部T5の脚部接触回避部T8・T9である。この脚部接触回避部T8・T9の必要性は図42A・Bと図43Dとを比較すれば一目瞭然である。
次に、図25の説明図に示す様に、従来の包埋皿による包埋方法では包埋皿から包埋ブロックを取り出すときには、包埋剤の冷却による収縮を利用しても該包埋ブロックが包埋皿から外れにくいことがしばしばあったが、本発明の合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の場合には該合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)の取っ手T1部と包埋ブロックの台木部分である包埋枠状基体Z部分を各々持って反対側に引っ張れば直ぐにバリの無い包埋ブロック試料(図26A・B)が出来上がる。
更に、該包埋ブロック試料は(図30)に示す様に、図24に示す大型の合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)ではなく、前記保護板兼データ記録部X1が成形されている生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの大きさである中型の合成樹脂製水密枠付き包埋皿(ユニット構成体4)(S and T)(図30A・B)を用いれば図30Cの様に包埋ブロック試料を保護板兼データ記録部X1が成形されている生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの包埋ブロック試料と包埋枠状基体Zとが分離して包埋ブロック試料の保管管理は保護板兼データ記録部X1が成形されている生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの包埋ブロック試料として保管管理して、包埋枠状基体Zは薄切持に再利用することもできる。勿論、図44Iに示す様に包埋ブロック試料の保管管理持にICチップ(RFID)管理やその他の目的で該包埋ブロック試料に包埋枠状基体Zを嵌合・連結したまま保管管理することも出来る。
更にまた、該包埋ブロック試料は図32A・B・C に示す構造で包埋ブロックの台木部分の包埋枠状基体Zには多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yを一緒にして包埋して包埋ブロック試料を作製することが出来る。故に、図32D・Eに示す様に該包埋ブロックの台木部分の多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yを内部に収納した包埋枠状基体Zの厚さは従来の病理・生物試料用カセット底部の厚さh(図Eの21)であり、薄切用ミクロトームのアダプターのカセット係止爪係止嵌合位置(h)と一致する。即ち、本発明の該包埋ブロック試料の台木部分である包埋枠状基体Z内には多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yが嵌合・連結しており、図32Dに示す様に該包埋ブロック試料はそのまま薄切することが出来る多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yを内部に収納した包埋枠状基体から出来ている。故に該包埋枠状基体Zは従来の病理・生物試料用カセット底部より頑丈であるし、従来の病理・生物試料用カセット底部の様に蓋部分の医療廃棄物が出ない。
このことは従来型病理・生物試料用カセットと本発明の病理・生物試料用ユニットシステムカセットとの縦断面比較図である図34で説明している。図34AEとBHとCHは従来の病理・病理・生物試料用カセット底部Uと従来の多孔通液面を有する蓋体Vの嵌合・連結体であり、図34AFは該従来の多孔通液面を有する蓋体Vを外した病理・病理・生物試料用カセット底部Uである。図34のBEは本発明の基本形態の一つである生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xと該底部(ユニット1)Xの上側開口部X9に独自に互いに脱着自在に嵌合・連結する前記多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yとの2ユニットシステム複合構成体で構築される独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)の構成ユニットである該底部(ユニット1)Xの上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した該鍔状平面X11の少なくても1辺を前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの外側面のデータ記録部の傾斜面Z1に沿って延長成形して、該包埋枠状基体(ユニット3)Zの外周側面に傾斜形成設置されたデータ記録部Z11を保護し抑え覆う該底部(ユニット1)Xの保護板兼データ記録部X1を更に保護するために、前記多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yの多孔通液面Y3の外周を囲む開閉誘導リブY8の外周平面の少なくても1辺にも同様に一体的保護板Y1を成形して、該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの保護板兼データ記録部X1上の汚れや該データ記録部に印字貼られたデータラベルの剥離や汚れを防止する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yと保護板兼データ記録部X1付き底部(ユニット1)Xとの2ユニットシステム複合構成体で構築される独立した機能を担う試料データ記録部付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)の2重のデータ記録部兼保護板(X1 and Y1)が前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの外側面のデータ記録部Z1を挟持保護して多孔通液面Y3を有する蓋体Yを廃棄しないで活用できる3ユニットシステム複合構成体(X・Y・Z)で構築される試料データの確定とバリ無し包埋ブロックの台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)で構成されることを特徴とする病理・生物試料用ユニットシステムカセットである。
図34BFは該試料データ記録部付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を外した包埋枠状基体(ユニット3)Zである。該包埋枠状基体(ユニット3)Zの両外側長辺側壁上端面Z5は、前記生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11の厚さと該底部(ユニット1)Xの開口部X9に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yの多孔通液面Y3の外周を囲む開閉誘導リブY8の外周平面Y10の厚さを重ねた厚さ分だけ、前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの開口部Z18周囲を囲む外壁上部上端面Z6と該開口部Z18に連なる内壁に内側に向けて突設された凸状平面Z6より高い位置に成形されている
故に、図34のBEに示された固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)は蓋体Yを医療廃棄物とすることなく試料データ記録部の保護と固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)の形状強度保持の役割を担うパーツとして包埋ブロック試料内に一緒に埋め込まれるのである。
更にまた、図34CEもやはり本発明の試料データ記録部付きX1生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xと、該底部(ユニット1)Xと試料データ記録部付き包埋枠状基体(ユニット3)Wの上側開口部(X9 and W18)に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yと包埋枠状基体(ユニット3)Wの機能形態を各々分離独立した3種類の構成体ユニットとして成形して該底部Xは、該包埋枠状基体(ユニット3)Wとは分離独立した上側に開口部X9を形成し該上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11を形成し、その下側に少なくとも底部に多孔通液性底面X10を形成した試料収納部X6からなる生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xであり、前記包埋枠状基体(ユニット3)Wの介在がなくても該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9に前記多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yが独自に互いに脱着自在に嵌合・連結して試料の固定移送と薬液処理と試料データの伝達連結をする独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を構築することができ、前記包埋枠状基体(ユニット3)Wは、前記底部Xである生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xとは異なる多孔通液性底部W10を形成する包埋枠状基体(ユニット3)Wであり、該包埋枠状基体(ユニット3)Wの上側開口部W18に前記多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yが独自に互いに脱着自在に嵌合・連結して試料データの確定とバリ無し包埋ブロックの台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)を構築する。
該試料データ記録部(X1and Y1)付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)と該試料データ記録部付き固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)の構成ユニットである前記多孔通液孔Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yを共有活用できる3ユニットシステム複合構成体(X・Y・W)からなる独立した機能を担う試料データ記録部(X1and Y1)付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)と試料データ記録部付き固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)とで構成するユニットシステム包埋枠状基体構成体であることを特徴とする病理・生物試料用ユニットシステムカセットである。
図34CFは該試料データ記録部付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)を外した包埋枠状基体(ユニット3)Wである。該包埋枠状基体(ユニット3)Wは、前記上側開口部W18の周囲を囲む外壁上部上端面W6或いは該上側開口部W18に連なる収納内壁に内側に向けて突設された凸状平面W6が形成され、該上側開口部W18周囲を囲む外壁上部の両長辺上端面W5の端面上に外側長辺側壁W15を立設延長形成した包埋枠状基体(ユニット3)Wであり、該包埋枠状基体(ユニット3)Wの両側長辺側壁W15の上端面W15は、前記生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y9を有する蓋体(ユニット2)Yの多孔通液面Y9の外周を囲む開閉誘導リブY8の外周平面の厚さ分だけ前記包埋枠状基体(ユニット3)Wの開口部W18周囲を囲む外壁上部上端面W6と該開口部W18に連なる内壁に内側に向けて突設された凸状平面W6より高い位置に成形されている。
また、前記生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)の構成体ユニットである該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)の上側開口部に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液孔を有する蓋体(ユニット2)は、該蓋体(ユニット2)の多孔通液面の外周を囲む開閉誘導リブの外周平面の長側辺を前記包埋枠状基体(ユニット3)の両外側長辺側壁が挟持嵌合できる形状に切り欠け部を形成した蓋体であり、該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)の蓋体(ユニット2)は前記包埋枠状基体(ユニット3)の蓋体(ユニット2)としても共有活用されて、該蓋体(ユニット2)の多孔通液面の外周を囲む開閉誘導リブの外周平面の厚さは該包埋枠状基体(ユニット3)内に全て収納され側壁外側のデータ記録部の面積が広く保たれる。また、該多孔通液孔を有する蓋体(ユニット2)が該包埋枠状基体(ユニット3)の長辺側壁内に収まりカセット収納容積の減少を防ぐために、その厚さ分該包埋枠状基体(ユニット3)の多孔通液性底部の成形位置をカセットブロック薄切時のアダプター固定爪位置Z14の底面より狭い面積で突設成形した袴状の突設側壁Z11に成形する。
該包埋枠状基体(ユニット3)Wは前記生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)の構成ユニットである前記多孔通液面Y9を有する蓋体(ユニット2)Yを該包埋枠状基体(ユニット3)Wの上側開口部W18にも脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y9を有する蓋体として共有できて、該蓋体(ユニット2)Yを廃棄することなく、包埋ブロックの台木の一部として一体的に埋込活用して包埋ブロックを作製できるブロック試料の固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)を構築することができる。該生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)と該固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)の構成ユニットである前記多孔通液面Y9を有する蓋体(ユニット2)Yを共有活用できる3ユニットシステム複合構成体(X・Y・W)からなる独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)と独立した試料データの確定とバリ無し包埋ブロック試料の台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)とで構成することを特徴とする病理・生物試料用ユニットシステムカセットある。
故に、図34のCEに示された固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)は蓋体Yを医療廃棄物とすることなく試料データ記録部の保護と固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)の形状強度保持の役割を担うパーツとして包埋ブロック試料内に一緒に埋め込まれるのである。
更にまた、縦断面比較図35BGとCGは3ユニットシステム複合構成体(X・Y・Z)からなる図34BEに示された生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xと該底部(ユニット1)Xの上側開口部X9に独自に互いに脱着自在に嵌合・連結する前記多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yとの2ユニットシステム複合構成体で構築される独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGの構成ユニットである該底部(ユニット1)Xの上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した該鍔状平面X11の少なくても1辺を前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの外側面データ記録部の傾斜面Z1に沿って延長成形して、該包埋枠状基体(ユニット3)Zの外周側面に傾斜形成設置されたデータ記録部Z11を保護し抑え覆う該底部(ユニット1)Xの保護板兼データ記録部X1を更に保護するために、前記多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yの多孔通液面Y3の外周を囲む開閉誘導リブY8の外周平面の少なくても1辺にも同様に一体的保護板Y1を成形して、該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの保護板兼データ記録部X1上の汚れや該データ記録部に印字貼られたデータラベルの剥離や汚れを防止する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yと保護板兼データ記録部X1付き底部(ユニット1)Xとの2ユニットシステム複合構成体で構築される独立した機能を担う試料データ記録部付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGの2重のデータ記録部兼保護板(X1 and Y1)が前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの外側面のデータ記録部Z1を挟持保護して多孔通液面Y3を有する蓋体Yを廃棄しないで活用できる3ユニットシステム複合構成体(X・Y・Z)で構築される試料データの確定とバリ無し包埋ブロックの台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)図35CGで構成されることを特徴とする病理・生物試料用ユニットシステムカセットを示している。
該縦断面比較図35AFとBGは3ユニットシステム複合構成体(X・Y・W)からなる図34CEに示された保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xと、該底部(ユニット1)Xと試料データ記録部付き包埋枠状基体(ユニット3)Wの上側開口部(X9 and W18)に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yと包埋枠状基体(ユニット3)Wの機能形態を各々分離独立した3種類の構成体ユニットとして成形して、該底部Xは該包埋枠状基体(ユニット3)Wとは分離独立した上側に開口部X9を形成し該上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11を形成し、その下側に少なくとも底部に多孔通液性底面X10を形成した試料収納部X6からなる生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xであり、前記包埋枠状基体(ユニット3)Wの介在がなくても該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9に前記多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yが独自に互いに脱着自在に嵌合・連結して試料の固定移送と薬液処理と試料データの伝達連結をする独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGを構築することができる。前記包埋枠状基体(ユニット3)Wは、前記底部Xである生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xとは異なる多孔通液性底部W10を形成する包埋枠状基体(ユニット3)Wであり、該包埋枠状基体(ユニット3)Wの上側開口部W18に前記多孔通液孔Y3を有する蓋体(ユニット2)Yが独自に互いに脱着自在に嵌合・連結して試料データの確定とバリ無し包埋ブロックの台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)図35AFを構築する。該試料データ記録部(X1and Y1)付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGと該試料データ記録部付き固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)図35AFの構成ユニットである前記多孔通液孔Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yを共有活用できる3ユニットシステム複合構成体(X・Y・W)からなる独立した機能を担う試料データ記録部(X1and Y1)付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGと試料データ記録部付き固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)図35AFとで構成するユニットシステム包埋枠状基体構成体であることを特徴とする病理・生物試料用ユニットシステムカセットである。
該縦断面比較図35から解ることは、該3ユニットシステム複合構成体からなる固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)図35CGと固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)図35AFの外形の形状形態は同じであり、両者ともに多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yは共有活用できる。それは図35AFの多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yを外した図が図35ADであるが、該図35ADの包埋枠状基体(ユニット3)Wは、前記底部Xである生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xとは異なる多孔通液性底部W10を形成する包埋枠状基体(ユニット3)Wであり、該包埋枠状基体(ユニット3)Wの厚さ〔:外壁(図37のW15)の高さh(21)〕から生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した鍔状平面X11の厚さと該底部(ユニット1)Xの開口部X9に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y3を有する蓋体(ユニット2)Yの多孔通液面Y3の外周を囲む開閉誘導リブY8の外周平面Y10の厚さを重ねた厚さ分である仮想形状(Wp1)だけ切り取るとWp2が残る(図35BD)。該仮想形状(Wp1)を図35CDのユニットシステム包埋枠状基体多孔通液性容器底部(ユニット構成体2)(X and Z)の開口部に重ね合わせると生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)X 図35CEのデータ記録部の傾斜角度面に一致して、また包埋枠状基体W図35ADのデータ記録部の傾斜面と一致している。即ち図35ADとWp1とWp2の重なり(Wp1 and Wp2)図35BEは合同であり、図35CEの外形状とも一致する。故に前記多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yは図35ADと図35BEと図35CEは同じ外形形態であり両方に脱着自由に嵌合連結する(図35AF・図35BF)。即ち、多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yは生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9に脱着自在に嵌合連結して保護板兼データ記録部(X1and Y1)付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGを構築し、該試料データ記録部(X1and Y1)付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGは前記包埋枠状基体(ユニット3)Zの上側開口部Z18にも脱着自在に嵌合・連結して該包埋枠状基体(ユニット3)Zのデータ記録部Z1を保護板兼データ記録部(X1and Y1)付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGの保護板兼データ記録部(X1and Y1)の下面X7が覆い保護する。
即ち、本発明の保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xと多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yとデータ記録部Z1付き包埋枠状基体(ユニット3)Zと多孔通液性底部W10を形成するデータ記録部W1付き包埋枠状基体(ユニット3)Wとは、該保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yとで試料の固定移送と薬液処理と試料データの伝達連結をする独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGを構築して、該生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Y)図35BGは前記データ記録部Z1付き包埋枠状基体(ユニット3)Zと脱着自在に嵌合・連結して前記3ユニットシステム複合構成体からなる固定用支持基台(ユニット構成体3)(X and Y and Z)図35CGを構築する。更に該多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yは前記多孔通液性底部W10を形成するデータ記録部W1付き包埋枠状基体(ユニット3)Wの上側開口部W18に脱着自在に嵌合・連結して試料データ記録部付き固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)図35AFを構築する。
故に、ユニットシステム包埋枠状基体多孔通液性容器底部(ユニット構成体2)(X and Z)である図35CD・CEの試料収納部は保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの試料収納部X6であり、一方多孔通液性底部W10を形成するデータ記録部W1付き包埋枠状基体(ユニット3)Wの試料収納部W17は該包埋枠状基体(ユニット3)W自体内部に成形された試料収納部W17であるので前記生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの試料収納部X6の周囲を囲む側壁X8の成形の必要が無くその分試料収納部W17の底面積は広くとれる。その他は該多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yの保護板Y1の成形傾斜角度は保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xと包埋枠状基体(ユニット3)Zとの2ユニットシステム複合構成体で構築される病理組織試料用カセットの機能形態であるユニットシステム包埋枠状基体多孔通液性容器底部(ユニット構成体2)(X and Z)のデータ記録部X1の傾斜面に沿って成形されており、該データ記録部X1の傾斜面を該保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yの保護板Y1が押さえ覆うように保護している(図35BGと図35CG)。更に、前記多孔通液性底部W10を形成するデータ記録部W1付き包埋枠状基体(ユニット3)Wのデータ記録部W1面は該保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xのデータ記録部X1面と同じ傾斜面上存在している。
更にまた、図36は試料データ記録部付き固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)の説明図で図36Aは平面図であり、図36BCは図36Aの両矢印直線Cの縦断面図でありデータ記録部W1の下面にICチップ(RFID)2の挿入設置部が成形されていて、図36BDは図36Aの両矢印直線Dの縦断面図であり、図36BEは図36Aの両矢印直線Eの縦断面図であり、図36Fは該試料データ記録部付き固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)の1ユニットである包埋枠状基体Wの縦断面図であり、図36Gは該包埋枠状基体Wの平面図であり、図36Hは該包埋枠状基体Wの裏面図である。
更にまた、図37Aも前記試料データ記録部付き固定用支持基台(ユニット構成体3)(Y and W)の1ユニットである包埋枠状基体Wの平面図であり、図37BCは図37Aの両矢印直線Cの縦断面図でありデータ記録部W1の下面にICチップ(RFID)2の挿入設置部が成形されていて、図37BDは図37Aの両矢印直線Dの縦断面図であり、図37BEは図37Aの両矢印直線Eの縦断面図であり、この側のデータ記録部W1の下面にICチップ(RFID)2の挿入設置部が成形しても良い。図37Fは側面図であり、図37Gは図37の両矢印直線Iの左側横断面図22であり、図37Hは図37の両矢印直線Jの左側横断面図22と右側横断面図23である。W1はデータ記録部、W2はICチップ(RFID)挿入設置位置、W3は両サイド泡抜き孔、W4は中央部泡抜き兼舌状係止蓋掛け止め部、W5は両外側長辺側壁上端面、上側開口部W18の周囲を囲む外壁上部上端面W6或いは該上側開口部W18に連なる収納内壁に内側に向けて突設された凸状平面W6、蓋体(ユニット2)Yの脱着開閉用爪掛け部Y5の成形空間W7、外側壁W15の両前部外側面に上端面W6から下端面W14に通じる凹部W8、W9は保護板付き蓋体の前部両側に凸状垂設係止部Y2の掛け止め部、W10は多孔底部、W11は底面より狭い面積で突設成形した袴状の突設側壁、W12は蓋体の後部掛け止め部、W13は後壁、W17は試料収納部である。
図12、図13に示す様に、多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Y の保護板Y1を成形しない多孔通液面Y3を有する蓋体Yaを成形することも出来る。該蓋体Yaの係止部は前部に従来の蓋部と同じ舌状係止部Ya1、後部に後部係止部Y4を成形して、図12A・B・C と図13A・B・Cに示す様に前部舌状係止部Ya1を前記保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの中央部泡抜き兼舌状係止蓋掛け止め部X3に差し込み係止して、後部係止部Y4を該多孔容器状底部(ユニット1)Xの後部掛け止め部X5に掛け止めて蓋体にはデータ記録部の保護板は付いていないが、保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Ya)が構築される。更に縦断面図と側面図である図13D・E・F・G と平面図である図14A・Bと裏面図である図15A・Bに示すように該保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(X and Ya)はデータ記録部Z1付き包埋枠状基体(ユニット3)Zと嵌合・連結して3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体である別の形状形態の生物試料用ユニットシステムカセットの実施例を示している。
前部舌状係止部Ya1成形の多孔通液面Y3を有する蓋体Yaと前記保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの脱着自在な嵌合・連結は図12A・B・C に示す様に該蓋体Yaの前部舌状係止部Ya1は該保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの中央部泡抜き兼舌状係止蓋掛け止め部(図13A・CのX3)に差し込み係止して、後部係止部Y4は図12A・B・C と図13A・B・C・Dに示す様に該底部(ユニット1)Xの後部掛け止め部X5に掛け止め係止して嵌合している。更に図13D・E・F・G と平面図である図14A・Bと裏面図である図15A・Bに示す前部舌状係止部Ya1成形の多孔通液面Y3を有する蓋体Yaと前記保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xとデータ記録部Z1付き包埋枠状基体(ユニット3)Zとの3ユニットシステム複合構成体からなるユニットシステム包埋枠状基体構成体の係止部の嵌合・連結構造は後部係止関係を示す図13Fに記載してあるがその拡大図は図10C と図11F と同じであり、それぞれ該底部(ユニット1)Xと該包埋枠状基体(ユニット3)Zの掛け止め部が成す二角の重なりで構築される掛け止め部(X5 and Z12)で構成されるので該蓋体(ユニット2)Yaと、該底部(ユニット1)Xと該包埋枠状基体(ユニット3)Zの掛け止め部(X5 and Z12 and Y4)の嵌合・係止支点は各々共通共用している。
更に、該蓋体Yaの前部舌状係止部Ya1の保護板兼データ記録部X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xとデータ記録部Z1付き包埋枠状基体(ユニット3)Zとの前部係止関係は縦断面図である図14Fと裏面図である図15A・Bに明瞭に示してあるが、該多孔通液性底面X10を形成した試料収納部X6と上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した該鍔状平面X11とで構成される該生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの上側開口部X9の外周を囲む水平方向に突設した該鍔状平面X11の少なくても1辺を該包埋枠状基体(ユニット3)Zの外側面データ記録部の傾斜面Z1に沿って延長成形して、該包埋枠状基体(ユニット3)Zの外周側面に傾斜形成設置されたデータ記録部Z1を抑え覆う保護板兼データ記録部X1を一体的に成形した2ユニットシステム複合構成体で構築される病理・生物試料用カセットの機能形態であるユニットシステム包埋枠状基体多孔通液性容器底部(ユニット構成体2)(X and Z)の上側開口部X9に脱着自在に嵌合・連結する多孔通液面Y3を有する蓋体が多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yと保護板Y1を成形していない前部舌状係止部Ya1成形の多孔通液面Y3を有する蓋体Yaとを共通活用できて、該蓋体(Y or Ya)が従来の包埋ブロック薄切時の薄切用ミクロトームのアダプター固定爪位置Z14の台木の厚さh(図32・図34の21)である包埋ブロックの固定用支持基台(ユニット構成体3)内に納まる構造に成形するためには、図37の図37Aの両矢印直線Dの縦断面図(図37BD)と図37の両矢印直線Jの右側横断面図23の様に該包埋枠状基体Zにも前記生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xの中央部泡抜き兼舌状係止蓋掛け止め部X3同様に上からも横断面内側からも解放している中央部泡抜き兼舌状係止蓋掛け止め部W4を成形しなければならない。この時、多孔通液面Y3を有する保護板Y1付き蓋体(ユニット2)Yには小型生検試料の抜け落ち防止閉鎖壁Y7が必要になる。
更にまた、図38A・B に示す様に保護板Y1を成形していない前部舌状係止部Ya1成形の多孔通液面Y3を有する前記蓋体Yaを使用する場合には敢えて透明な合成樹脂製の蓋体Yaを成形する必要がないが、逆に透明な保護板X1付き生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)Xを成形すると便利である。この時該透明な合成樹脂で成形された該保護板Xa1付き多孔容器状底部(ユニット1)Xは前記包埋枠状基体Zaのデータ記録部Za1上の記載データやデータ記録ラベル1を透明な合成樹脂製保護板Xa1が保護する。
更にまた、図39A・B・Cに示す様に単純な箱型の生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(Xb and Yc)を成形して多孔蓋体Yc と多孔底部Xb の脱着自在の嵌合・連結は蓋部係止部Yc1とYc4で各々Xc3とXc5で掛け止める構造にして、該生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(Xb and Yc)の開閉は指掛け部Yc9の指掛け凹部と指掛け部Yc5で開閉し、図40A・B・Cに示す様に多孔蓋部Ycの係止部Yc1とYc4とが包埋枠状基体Zbの掛け止め部Zb4とZb12に掛け止める形状形態にすることも出来る。勿論患者名・試料名3のデータ記録部は成形できる。該生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(Xb and Yc)を多孔蓋体Yc と多孔底部Xbの境を図40に示す如くにヒンジ成形して一体に成形しても良い。また該生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠(ユニット構成体1)(Xb and Yc)が嵌合・連結する包埋枠状基体Waの底部を多孔通液面Wa10で成形しても良い。但し、この場合には包埋枠状基体のデータ記録部に対する保護板は無い。
X 生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部(ユニット1)
Y 多孔通液孔を有する蓋体(ユニット2)
Z 包埋枠状基体(ユニット3)
W 多孔通液性底部を形成する包埋枠状基体
U 従来型のカセット底部
V 従来型のカセットの多孔蓋
1 データ記録ラベル
2 ICチップ(RFID)
3 患者名・試料名
4 肛門側(AW)
5 患者試料
5a トリミング試料
6 固定移送容器
7 自動貼りラベルプリンター
8 ピンセット
9 薬液処理籠
10 スポンジゲル製マット
11 ホットプレート
12 包埋剤
12a 熔融包埋剤
15 固定液
S 包埋底部(ユニット4)
T 上部水密包埋枠部(ユニット5)
16 コールドプレート
21 アダプターのカセット係止爪係止嵌合位置(h)
22 左側断面図
23 右側断面図

Claims (9)

  1. 互いに分離独立する、ユニット1である底部と、ユニット2である蓋体と、ユニット3である包埋枠状基体と、を組み合わせてユニット構成体を形成する病理・生物試料用ユニットシステムセットに於いて;
    前記底部は、上側に開口部を形成し、該開口部の外周を囲む水平方向に鍔状平面を突設し、その下側に少なくとも底部に多孔通液性底面を形成した試料収納部からなる生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部であり、
    前記蓋体は、多孔通液孔面を備えており、
    前記包埋枠状基体は、上側開口部と下側開口部とに連通する貫通孔部を備えており、
    前記底部の前記開口部に前記蓋体が独自に互いに脱着自在に嵌合・連結してユニット構成体1を構築し、該ユニット構成体1は、試料の固定移送と薬液処理と試料データの伝達連結をする独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠であり、
    前記ユニット構成体1は、前記包埋枠状基体と脱着自在に嵌合・連結してユニット構成体3を構築し、このユニット構成体3は、試料データの確定とバリ無し包埋ブロックの台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台を構築することを特徴とする病理・生物試料用ユニットシステムカセット。
  2. 互いに分離独立する、ユニット1である底部と、ユニット2である蓋体と、ユニット3である包埋枠状基体と、を組み合わせてユニット構成体を形成する病理・生物試料用ユニットシステムカセットに於いて;
    前記底部は、上側に開口部を形成し、該開口部の外周を囲む水平方向に鍔状平面を突設し、その下側に少なくとも底部に多孔通液性底面を形成した試料収納部からなる生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部であり、
    前記蓋体は、多孔通液孔面を備えており、
    前記包埋枠状基体は、上側に開口部が形成されるとともに、下側に前記生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部とは異なる多孔通液性底部が形成されており
    前記底部の前記開口部に前記蓋体が独自に互いに脱着自在に嵌合・連結してユニット構成体1を構築し、該ユニット構成体1は、試料の固定移送と薬液処理と試料データの伝達連結をする独立した機能を担う生物試料収納固定移送処理用多孔容器籠であり、
    該包埋枠状基体の前記開口部に前記蓋体が独自に互いに脱着自在に嵌合・連結してユニット構成体3を構築し、このユニット構成体3は、試料データの確定とバリ無し包埋ブロックの台木の機能と従来の病理・生物試料用カセット機能を担える固定用支持基台を構築することを特徴とする病理・生物試料用ユニットシステムカセット。
  3. 包埋枠状基体は、長方形状の上側開口部の周囲を囲む外壁上部上端面或いは該開口部に連なる内壁に内側に向けて突設された凸状平面が形成され、該外壁上部上端面の長辺側の端面上は、外側長辺側壁を立設延長形成されており、
    前記外側長辺側壁の上端面は、ユニット1の鍔状平面の厚さと、該ユニット1の開口部に脱着自在に嵌合・連結する蓋体の多孔通液面の外周を囲む開閉誘導リブの外周平面の厚さを重ねた厚さ分だけ、前記包埋枠状基体の前記外壁上部上端面と該開口部の前記凸状平面より高い位置に成形され、
    ユニット構成体1を構築するユニット1とユニット2には、前記底部のの鍔状平面の長側辺と蓋体の前記開閉誘導リブの外周平面の長側辺とを前記包埋枠状基体の両側の前記外側長辺側壁が挟持嵌合できる形状に切り欠け部が形成されており
    ユニット1の鍔状平面とユニット2の開閉誘導リブの外周平面の厚さは、前記ユニット3の外側長辺側壁内に全て収容される厚さに形成されていることを特徴とする請求項1記載の病理・生物試料用ユニットシステムカセット。
  4. 包埋枠状基体には、長方形状の上側開口部の周囲を囲む外壁上部上端面或いは該開口部に連なる内壁に内側に向けて突設された凸状平面が形成され、該外壁上部上端面の長辺側の端面上には、外側長辺側壁を立設延長形成されており
    前記外側長辺側壁の上端面は、ユニット1の開口部に脱着自在に嵌合・連結する蓋体の多孔通液面の外周を囲む開閉誘導リブの外周平面の厚さ分だけ、前記包埋枠状基体の前記外壁上部上端面と該開口部の前記凸状平面より高い位置に成形され、
    ユニット2の蓋体には、前記開閉誘導リブの外周平面の長側辺を前記包埋枠状基体の両側の前記外側長辺側壁が挟持嵌合できる形状に切り欠け部が形成されており、
    前記蓋体は、ユニット構成体1及びユニット構成体3のユニット2として共有活用されることを特徴とする請求項2記載の病理・生物試料用ユニットシステムカセット。
  5. 生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部の鍔状平面の少なくても1辺を、包埋枠状基体の外側面のデータ記録部の傾斜面に沿って延長成形して、前記データ記録部を抑え覆う保護板兼データ記録部を一体的に成形したことを特徴とする請求項1、又は、3記載の病理・生物試料用ユニットシステムカセット。
  6. ユニット2は、蓋体の多孔通液面の外周を囲む開閉誘導リブの外周平面の少なくとも1辺に、ユニット1の保護板兼データ記録部を保護するための保護板を一体的に設けていることを特徴とする請求項1、3、又は、5記載の病理・生物試料用ユニットシステムカセット。
  7. ユニット1の底部の保護板兼データ記録部は、ユニット3の包埋枠状基体の外周側面に傾斜設置されたデータ記録部と同じ傾斜角度で成形し、
    ユニット2の蓋体の保護板は、前記ユニット1の保護板兼データ記録部と同様の傾斜角度形成されるとともに、前記ユニット1の前記保護板兼データ記録部を保護し押え覆う形状に成形され、
    ユニット構成体1の蓋体は、ユニット構成体3の蓋体として共有活用できることを特徴とする請求項5、又は、6記載の病理・生物試料用ユニットシステムカセット。
  8. ユニット3の包埋枠状基体は、外側壁の両前部外側面に上端面から下端面に通じる凹部を形成して、該凹部の上部にユニット1と脱着自在に嵌合・連結する前記蓋体の前部両側凸状垂設係止部の掛け止め部を形成し、後部外壁にも前記蓋体の後部係止部の掛け止め部を成形し、
    ユニット1の生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部の鍔状平面の前部には、前記蓋体の前部両側凸状垂設係止部の掛け止め部があり、該掛け止め部は前記包埋枠状基体の前記凹部に一致する切り欠け部であり、該底部の後部にも前記蓋体の後部係止部の掛け止め部を形成し、
    ユニット2の蓋体は、前部に前部両側凸状垂設係止部を形成し、後部に前記底部と前記包埋枠状基体とも共用する後部係止部を形成していることを特徴とする請求項1、3、5、又は、6記載の病理・生物試料用ユニットシステムカセット。
  9. ユニット1の底部にユニット3の包埋枠状基体が嵌合連結されて、ユニット構成体2が構築され、該ユニット構成体2は、ユニット1の試料収納部と鍔状平面を、ユニット3の上端面上に或いは凸状平面上に掛け止め嵌合設置して、ユニット1がユニット3の下側開口部側に脱落しない防止機能を持ち、
    ユニット2の蓋体は、前部前部両側凸状垂設係止部を形成し、後部に後部係止部を形成しており、前記後部係止部は、ユニット1の底部の前部の掛け止め部とユニット3の包埋枠状基体の前部の掛け止め部で成す二角の重なりで構築される掛け止め部に掛け止めできるものであり、
    前記蓋体の前部両側凸状垂設係止部と後部係止部のユニット1の生物試料収納固定移送処理用多孔容器状底部とユニット3の包埋枠状基体の前部と後部の掛け止めに於いて、該蓋体の前部両側凸状垂設係止部と後部係止部の該底部の前部及び後部の掛け止め部と該包埋枠状基体の前部及び後部の掛け止め部はそれぞれ該底部と該包埋枠状基体の掛け止め部が成す二角の重なりで構築され前記底部と前記包埋枠状基体の掛け止め部の嵌合・係止支点は、各々共通共用していることを特徴とする請求項3、5、6、又は、8記載の病理・生物試料用ユニットシステムカセット。
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