JP5677355B2 - フェルール、光ファイバ付きフェルール - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバの先端に取り付けられるプラスチック製板状の透明のフェルール本体に、その片面から突出する位置決めピンと、光路変更用凹所とが形成されたフェルール、光ファイバ付きフェルールに関する。
光ファイバの先端に取り付けられるフェルールとして、プラスチック製板状の透明のフェルール本体に、その片面から突出する一対の位置決めピンと、光路変更用凹所とが形成された構成のものがある(例えば特許文献1)。
このフェルールは、例えば回路基板に実装された受光素子あるいは発光素子である光素子に対して、回路基板に沿って延在配置された光ファイバを、回路基板に垂直の方向の光軸を以て光結合することに好適に用いられるものであり、近年、急速に普及しつつある。
このフェルールは、光素子が実装された受け部材(例えば上述の回路基板)の位置決めピン穴に位置決めピンを嵌合し、フェルール本体の位置決めピンが突出されている側の接合面を、受け部材のフェルール受け面に接合して、接合面を光素子に対面配置して受け部材に取り付けられる。光ファイバと光素子とを光結合する光路はフェルールのフェルール本体を通る。この光路は、光路変更用凹所によってフェルールのフェルール本体内にて屈曲して形成される。
特開2007−121973号公報
ところで、上述のフェルールは、位置決めピンが、フェルール本体の接合面に垂直の方向に対して傾斜して形成される傾向があった。位置決めピンの形成精度は、フェルールの光素子に対する位置決め精度に影響を与え、損失増大等の原因になる。
しかしながら、これまで、位置決めピンのフェルール本体接合面に垂直の方向に対する傾斜を改善する好適な技術が無いのが実情であった。
本発明は、前記課題に鑑みて、位置決めピンのフェルール本体接合面に垂直の方向に対する傾斜を低コストで改善でき、位置決めピンによる位置決め精度を向上できるフェルール、光ファイバ付きフェルールの提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、前端と後端とそれらの間に配置される中間部とを有するフェルール本体と、前記後端と前記中間部の間に延在する、光ファイバを挿入するファイバ挿入穴と、前記フェルール本体の上面に設けた凹所であって、前記ファイバ挿入穴に挿入された光ファイバ先端の光路を前記フェルール本体の下面側に設けた光入出端の光路に変換する反射面を有する凹所と、前記フェルール本体下面における前記光入出端の光路上に配置した光入出射部と、前記フェルール本体下面における前記光入出射部より前記前端側に設けた位置決めピンと、前記フェルール本体下面における前記位置決めピンと前記光入出射部の間に設けた凹部とを備えるフェルールを提供する。
第2の発明は、前記位置決めピンの軸線から前記前端までの距離Aと、前記位置決めピンの軸線から前記凹部までの距離Bとが、A/B=0.7〜1.3を満たし、かつ、前記フェルール本体の前記凹部付近でのフェルール高さTと、前記凹部の形成深さCとがC≧0.4×Tを満たす第1の発明のフェルールを提供する。
第3の発明は、前記フェルール本体下面の凹部は、その前側内面と、フェルール幅方向両側の内側面との間に、湾曲内面を有する第1又は2の発明のフェルールを提供する。
第4の発明は、前記フェルール本体下面の凹部は、前記フェルール本体下面に沿う底面を有する第1〜3のいずれか1つの発明のフェルールを提供する。
第5の発明は、前記フェルール本体下面の凹部は、その後端から前側に行くに従って接続面から離隔する後側傾斜内面を有し、前記フェルール本体上面の凹所は、その前端から後側に行くに従って接続面に接近する前側内面を有し、接続面側の凹所の後側傾斜内面は、接続面とは反対側の凹所の前側内面に概ね平行に形成されている第1〜4のいずれか1つの発明のフェルールを提供する。
第6の発明は、フェルールに光ファイバの先端部が内挿固定され、
前記フェルールは、前端と後端とそれらの間に配置される中間部とを有するフェルール本体と、前記後端と前記中間部の間に延在する、光ファイバを挿入するファイバ挿入穴と、前記フェルール本体の上面に設けた凹所であって、前記ファイバ挿入穴に挿入された光ファイバ先端の光路を前記フェルール本体の下面側に設けた光入出端の光路に変換する反射面を有する凹所と、前記フェルール本体下面における前記光入出端の光路上に配置した光入出射部と、前記フェルール本体下面における前記光入出射部より前記前端側に設けた位置決めピンと、前記フェルール本体下面における前記位置決めピンと前記光入出射部の間に設けた凹部とを備える光ファイバ付きフェルールを提供する。
本発明によれば、フェルール本体接合面に垂直の方向に対する位置決めピンの傾斜を低コストで改善でき、位置決めピンによる位置決め精度を向上できる。
本発明に係る1実施形態のフェルール及び光ファイバ付きフェルールの、フェルール後側から見た背面側外観構造を示す斜視図である。 図1のフェルール及び光ファイバ付きフェルールの、フェルール前側から見た接続面(接合面)側外観構造を示す斜視図である。 図1のフェルール及び光ファイバ付きフェルールの外観構造を示す図であり、(a)は背面側から見た外観構造を示す平面図、(b)は側面図、(c)は接続面(接合面)側から見た構造を示す下面図である。 図1のフェルール及び光ファイバ付きフェルールの内部構造を示す側断面図である。 図4のA−A線断面矢視図であり、図4のフェルールの成形調整凹所の構造を示す図である。 図1のフェルールの樹脂成形過程における成形樹脂の固化に伴う収縮中心の位置を略解的に示すモデル図である。 図1のフェルールから成形調整凹所を省略した調整凹所無しフェルール(対比例のフェルール)の樹脂成形過程における成形樹脂の固化に伴う収縮中心の位置を略解的に示すモデル図である。 (a)、(b)は、本発明に係る1実施形態のフェルールの樹脂成形過程に用いられる金型の、成形調整凹所の形成用の凹所形成用突部を例を示す図である。 本発明に係る1実施形態の別態様のフェルールを示す図であり、接続面(接合面)の前端部付近を示す下面図である。
以下、本発明を実施したフェルール、光ファイバ付きフェルールについて、図面を参照して説明する。
図1〜図4に示すように、フェルール10は、アクリル樹脂等の、屈折率が空気よりも大きい透明プラスチック製の一体成形品である。このフェルール10は、板状のフェルール本体11に、光ファイバ1先端部を内挿固定するためのファイバ挿入穴12と、光路変更用凹所13と、成形調整凹所16(樹脂収縮調整凹所)とを形成した概略構成となっている、
また、このフェルール10は、フェルール本体11の片面の接合面18から突出する一対の位置決めピン15a、15bを有する。
フェルール10は、例えば図4に示すように、受光素子あるいは発光素子である光素子31が設けられたフェルール受けユニット30のフェルール受け面33aに接合面18(接続面)を接合させて装着される。
図示例のフェルール10のフェルール本体11は長方形板状であり、前記接合面18はフェルール本体11長手方向に沿って延在する長方形状に形成されている。
また、このフェルール10は、接合面18の長手方向中央部に、該接合面18におけるその長手方向に垂直の方向である接合面幅方向(以下、フェルール本体幅方向とも言う)に延在形成された溝部14を有する。
フェルール10の一対の位置決めピン15a、15bは、接合面18長手方向(フェルール本体長手方向)において、溝部14を介して両側に設けられている。各位置決めピン15a、15bは、それぞれ、接合面18幅方向中央部に位置している。
各位置決めピン15a、15bはフェルール本体11に一体に形成されている。このフェルール10は、一対の位置決めピン15a、15bを含む全体がプラスチック製の一体成形品となっている。
図1〜図4に例示したフェルール10のフェルール本体11には、該フェルール本体11のファイバ挿入穴12に挿入された光ファイバ1の先端部が接合面18に沿う向きで内挿固定されている。
図示例の光ファイバ1は光ファイバテープ心線1Aである。この光ファイバテープ心線1Aの先端には裸光ファイバ1bが口出しされている。
図1〜図4は、フェルール10に光ファイバ1を内挿固定してなる光ファイバ付きフェルール10Aを示す。
図3(a)、図4、図6に示すように、ファイバ挿入穴12は、フェルール本体11の長手方向片側の端面(後端面11a)から該後端面11aとは反対の前端側に向かって穿設された被覆部収容孔部12aを有している。この被覆部収容孔部12aには、光ファイバテープ心線1Aの、複数本の裸光ファイバ1bが被覆材によって一括被覆されたテープ状の被覆部1aの先端部が内挿固定されている。
図1、図4、図6に示すように、被覆部収容孔部12aは、フェルール本体幅方向に沿って延在する細長の断面形状で、フェルール本体長手方向に沿って延在形成されている。
光ファイバテープ心線1Aの被覆部1aの先端部は、そのテープ幅方向を被覆部収容孔部12aの断面長手方向(すなわちフェルール本体幅方向)に一致させて被覆部収容孔部12aに挿入され、被覆部収容孔部12aに充填された接着剤によってフェルール本体11に接着固定されている。
図1、図3(a)、図6等に示すように、フェルール本体11の後端部には、接合面18とは反対の背面19(上面)から窪んで被覆部収容孔部12aに達する接着剤注入窓孔21が形成されている。被覆部収容孔部12aには、フェルール本体11外側から接着剤注入窓孔21を介して接着剤を注入、充填することができる。
図4,図6に示すように、ファイバ挿入穴12は、被覆部収容孔部12aの前端のフェルール本体幅方向複数箇所からフェルール本体前側(図4、図6左側)に向かって形成された先細りのテーパ孔部12bと、各テーパ孔部12bの前端からフェルール本体前側へ延在形成されたファイバ位置決め孔部12cとを含む。ファイバ位置決め孔部12cは、フェルール本体幅方向に複数横並びに配列させて形成されている。
各ファイバ位置決め孔部12cの前端は、接着剤注入窓孔21からフェルール本体前側にずれた位置にて、フェルール本体背面19から窪んで形成された凹溝22に達している。凹溝22は、フェルール本体幅方向に延在形成されている。
光ファイバテープ心線1A先端に口出しされている複数本の裸光ファイバ1bは、それぞれ、テーパ孔部12bとファイバ位置決め孔部12cとに通してファイバ位置決め孔部12c前端から凹溝22に突出されている。裸光ファイバ1bは複数のファイバ位置決め孔部12cに対して1本ずつ通される。各裸光ファイバ1bは、その先端が、凹溝22前側の内壁面であるファイバ対向面22aに当接されている。
なお、裸光ファイバ1bは、その先端をファイバ対向面22aに突き当てず、先端を、ファイバ対向面22aからフェルール本体11後側(図4、図6右側)に僅かに離隔させて配置しても良い。
光ファイバテープ心線1A先端部をフェルール10に内挿固定するには、フェルール10の空気以外に何も入っていない空のファイバ挿入穴12(図6参照)に、光ファイバテープ心線1Aを、その先端に口出ししておいた裸光ファイバ1bとともに挿入する。光ファイバテープ心線1Aは、フェルール本体後端面11aに開口するファイバ挿入穴12の後端開口部(被覆部収容孔部12aの後端開口部)からファイバ挿入穴12に挿入する。そして、光ファイバテープ心線1Aは、その先端の複数本の裸光ファイバ1bをそれぞれテーパ孔部12bを介してファイバ位置決め孔部12cに送り込み、裸光ファイバ1b先端をファイバ対向面22aに突き当て、この状態で、被覆部1aを被覆部収容孔部12a内に設けられた接着剤によってフェルール本体11に接着固定する。
光ファイバ1の裸光ファイバ1bは、ファイバ位置決め孔部12cによって、その先端の光軸が接合面18に概ね沿って延在するように位置決めされる。
ファイバ挿入穴12としては、例えば、裸光ファイバ1b先端の光軸が接合面18に平行となるように、光ファイバ1先端部を接合面18と平行の向きで内挿固定される構成としても良いが、これに限定されない。
ファイバ挿入穴12としては、例えば、フェルール本体11後側(図3(a)〜(c)、図4において右側)に行くにしたがって接合面18からの距離が増大するように接合面18に対して傾斜させて形成しても良い。このファイバ挿入穴12は、先端に口出しされた裸光ファイバ1bを含む光ファイバ1先端部が、フェルール本体後側に行くにしたがって接合面18からの距離が増大するように接合面18に対して傾斜して内挿固定されるものである。
凹溝22は、例えば、その内側に、シリコンオイル等の液状の屈折率充填剤を充填し、この屈折率整合剤によって、該凹溝22内に配置された裸光ファイバ1bを埋め込んでも良い。光ファイバ10は、凹溝22内側に屈折率整合剤を設けた場合、例えば、フェルール本体11に凹溝22を覆うカバーガラス等のカバー部材を取り付けて、フェルール本体背面19における凹溝22の開口部を封止する態様を採用できる。
また、フェルール10は、凹溝22に屈折率充填材を充填せず、凹溝22内側の空気中に裸光ファイバ1b先端を配置する態様も採用可能である。
図1〜図4に示すように、光路変更用凹所13は、フェルール本体11の長手方向中央部(中間部)に、フェルール本体背面19から窪んでフェルール本体幅方向に延在する溝状に形成されている。また、光路変更用凹所13は、フェルール本体長手方向(前後方向)において、互いに離隔した2箇所の位置決めピン15a、15b間に位置する。この光路変更用凹所13は、凹溝22よりもフェルール本体前側に位置する。凹溝22は、光路変更用凹所13と接着剤注入窓孔21との間に位置する。
図3(b)、図4に示すように、この光路変更用凹所13は、その内側の空気とフェルール本体11との屈折率差によって、光ファイバ1先端(裸光ファイバ1b先端)の入射光又は出射光を反射して、前記接合面18側の溝部14を通る屈曲した光路Hを形成する。この光路Hは、溝部14を通る部分が、接合面18に垂直の仮想垂直線に概ね沿う向きで延在するように形成される。
図3(a)、(b)、図4に示すように、光路変更用凹所13の凹溝22側には、フェルール本体後側に行くにしたがい接合面18からの距離が増大するように、前記接合面18に対して傾斜する内面13a(以下、後側傾斜内面とも言う)が形成されている。
ファイバ挿入穴12は、そのファイバ位置決め孔12cによって位置決めされた裸光ファイバ1b先端の光軸上に光路変更用凹所13の後側傾斜内面13aが位置するように、フェルール本体11に対する位置及び向きを設定して形成される。
図2、図4に示すように、光路変更用凹所13の後側傾斜内面13aの前側(フェルール本体前側)には、後側傾斜内面13a前端から接合面18に沿って延在する底面13d(溝底面)が形成されている。また、この底面13dの前側には、該底面13d前端からフェルール本体11前側に行くにしたがい接合面18からの距離が増大するように、前記接合面18に対して傾斜して形成された前側内面13eが形成されている。
但し、光路変更用凹所13としては図示例の構成に限定されない。
前側内面13eは、フェルール本体11前側に行くにしたがい接合面18からの距離が増大し、接合面18に対して傾斜する傾斜面(前側傾斜内面)に限定されず、接合面18長手方向と一致するフェルール本体前後方向に垂直の面(前側垂直内面)としても良い。
また、光路変更用凹所13としては、底面13dが存在せず、後側傾斜内面13a前端から前側傾斜内面又は前側垂直内面が延在する構成等も採用可能である。
図3(a)、図4に示すように、前記後側傾斜内面13aには、各裸光ファイバ1b先端の延長上に対応する位置に、光路変更用凹所13内側に向かって膨出し光ファイバ1側及び溝部14側から見て凹形の湾曲外面を有するレンズ部13bが形成されている。レンズ部13bは、複数本の裸光ファイバ1bに対応させて、後側傾斜内面13aのフェルール本体幅方向の複数箇所に配列形成されている。
このレンズ部13bはフェルール本体11に一体に形成されている。
フェルール10は、レンズ部13bの湾曲外面13cが、レンズ部13bと光路変更用凹所13内の空気との屈折率差によって、光ファイバ1先端の入射光又は出射光を反射して、屈曲した光路Hを形成する反射面(光軸変更反射面)として機能する。以下、レンズ部13bの湾曲外面13cを反射面、あるいはレンズ部反射面とも言う。
前記光ファイバ1先端(裸光ファイバ1b先端)から出射された出射光は、前記光路Hを以てフェルール10のフェルール本体11内を進行して、接合面18長手方向中央部の溝部14の溝底から出射される。フェルール10の接合面18側から前記光ファイバ1に入射される入射光は、前記光路Hを以てフェルール本体11内を進行して、光ファイバ1にその先端(裸光ファイバ1b先端)から入射する。
各レンズ部13bの反射面13cは、裸光ファイバ1b先端の光軸上に位置している。前記光路Hは、具体的には、光ファイバ1先端の入射光又は出射光をレンズ部反射面13cにて反射させることで、屈曲して形成される。レンズ部反射面13cは、裸光ファイバ1b先端からの出射光を溝部14に向かって反射し、溝部14側からフェルール本体11への入射光を裸光ファイバ1b先端に向かって反射する機能を果たす。
また、レンズ部反射面13cは、光ファイバ1先端(裸光ファイバ1b先端)からの出射光を、その光軸から末広がりに拡散する光をも含めて出来るだけ漏れなく溝部14に向かって平行光として反射し、溝部14側からフェルール本体11への入射光を裸光ファイバ1b先端に向かって反射し、裸光ファイバ1b先端に集光する機能を果たす。
前記光路Hは、複数本の裸光ファイバ1bのそれぞれについて、レンズ部反射面13cによって屈曲されて形成される。前記光路Hは、具体的には、前記裸光ファイバ1bについて、その先端面から入射又は出射する光(裸光ファイバ1bにその先端面から入射する入射光、又は裸光ファイバ1b先端面から出射する出射光)の光路である。
なお、本発明に係る実施形態のフェルールとしては、レンズ部13bの形成を省略して、平坦に形成された後側傾斜内面13a自体を、光ファイバ1先端の入射光又は出射光を反射して、屈曲した光路を形成する反射面として用いる構成も採用可能である。
フェルール10は、裸光ファイバ1b先端からレンズ部反射面13cまでの距離を、溝部14側からフェルール本体11に入射されてレンズ部反射面13cにて反射された光が裸光ファイバ1b先端面中央部に集光されるように設定した構成を好適に採用できる。
また、フェルール10は、裸光ファイバ1b先端から出射されてレンズ部反射面13cにて反射された光が集光されつつ溝部14に到達するように、レンズ部反射面13cから溝部14までの距離を設定した構成を好適に採用できる。
図4に示すように、フェルール10は、フェルール受けユニット30に装着することで、フェルール本体11に内挿固定されている光ファイバ1(具体的には裸光ファイバ1b)を、屈曲した光路Hを以てフェルール受けユニット30の光素子31に光結合させることができる。
図4に例示したフェルール受けユニット30は、回路基板35の片面側に実装された外観板状あるいはブロック状の光電変換モジュール32の天面32a(回路基板35とは反対側の面)に、透明なフェルール受け部材33を装着した構成となっている。
光電変換モジュール32は、外観板状あるいはブロック状のモジュールボディ32bと該モジュールボディ32bに実装された光素子31とを含む。光電変換モジュール32の天面32aは、モジュールボディ32bの回路基板35とは反対側に形成された面である。光素子31は、モジュールボディ32bの前記天面32aの中央部から窪む光素子収容凹所32c内に収容されている。
図示例の光素子収容凹所32cは、具体的には、モジュールボディ32bの前記天面32aに沿って延在する溝状に形成されている。光素子31は、溝状の光素子収容凹所32c(光素子収容凹溝)の長手方向(図4において紙面奥行き方向)の複数箇所に設けられている。
光素子31は、モジュールボディ32b内の電気回路を介して、回路基板35の回路配線と電気的に接続されている。
また、光素子31は、その受光面あるいは発光面を、モジュールボディ32bの上側(図4上側。光素子収容凹所32cの開口部側)に向けてモジュールボディ32bに取り付けられている。
光素子31は、光電変換モジュール32における光入出端として機能する。
フェルール受けユニット30のフェルール受け部材33は、光電変換モジュール32の天面32aに沿って延在する主板部33eを有し、この主板部33eの光電変換モジュール32とは反対側の面がフェルール受け面33aとされている。
フェルール受け部材33には、フェルール受け面33a中央部から窪むレンズ形成凹所33bが形成されている。また、フェルール受け部材33には、レンズ形成凹所33bの底面33cから半球状に膨出するレンズ部33c(以下、受けユニットレンズ部とも言う)が形成されている。
受けユニットレンズ部33cは、その全体が、フェルール受け部材33のレンズ形成凹所33b内に位置しており、フェルール受け面33a上に突出する部分が存在しない。
また、図示例のフェルール受け部材33のレンズ形成凹所33bは、具体的には、フェルール受け面33aに垂直の方向において、光電変換モジュール32のモジュールボディ32bの光素子収容凹溝32c全体と重なる溝状に形成されている。受けユニットレンズ部33cは、溝状のレンズ形成凹所33b(レンズ形成凹溝)の長手方向(図4において紙面奥行き方向)の複数箇所に設けられている。
図4に示すように、フェルール受けユニット30には、フェルール10の位置決めピン15a、15bを挿入、嵌合可能して、該フェルール受けユニット30に対してフェルール10を位置決めするためのピン嵌合穴34a、34bが形成されている。ピン嵌合穴34a、34bは、フェルール10の2本の位置決めピン15a、15bに対応して、フェルール受け部材33の主板部33eのフェルール受け面33aに沿う方向の互いに異なる2箇所に形成されている。フェルール受けユニット30の2箇所のピン嵌合穴34a、34bは、レンズ形成凹溝33bを介して両側のそれぞれに開口させて形成されている。
各ピン嵌合穴34a、34bは、フェルール10の位置決めピン15a、15bの、フェルール本体接合面18から突出した部分全体を収容可能に形成されている。
図4において、各ピン嵌合穴34a、34bは、フェルール受け部材33の主板部33eのみに形成されていて、光電変換モジュール32には形成されていない。
フェルール10は、フェルール受けユニット30の2箇所のピン嵌合穴34a、34bに位置決めピン15a、15bを挿入、嵌合し、フェルール受けユニット30のフェルール受け面33aに接合面18を接合させてフェルール受けユニット30に装着される。フェルール10は、フェルール受けユニット30のピン嵌合穴34a、34bに位置決めピン15a、15bを挿入、嵌合することで光電変換モジュール32の光素子31に対して高精度に位置決めされて、溝部14の溝底面14aが光素子31に対向配置される。
図4に例示したフェルール受けユニット30のフェルール受け部材33は、主板部33eのフェルール受け面33a上に突出するフェルール当接壁部33dを有している。このフェルール当接壁部33dは、フェルール10の板状のフェルール本体11の面方向外周の側面(図示例では、フェルール本体11の後端面11aとは反対の前端面11c)を当接させることで、フェルール10のフェルール本体11のフェルール受けユニット30に対するフェルール受け面33aに沿う方向の概略位置決めを実現するものである。このフェルール当接壁部33dは、フェルール10のフェルール本体11の面方向外周の側面を当接させ、フェルールフェルール本体11をフェルール受けユニット30に対して概略位置決めすることで、フェルール10の位置決めピン15a、15bを、フェルール受けユニット30のピン嵌合穴34a、34bに対して概略位置合わせできる。
図4に例示したフェルール受けユニット30のフェルール当接壁部33dには、フェルール受け面33aに垂直の縦面33fが形成されている。フェルール当接壁部33dの縦面33fは、フェルール当接壁部33dの、位置決めピン15a、15bをフェルール受けユニット30のピン嵌合穴34a、34bに嵌合させたフェルール10が配置されるフェルール受け面33a上の領域に臨んで形成されている。
フェルール10は、フェルール受けユニット30に装着するときに、そのフェルール本体11の面方向外周の側面をフェルール当接壁部33dの縦面33fに当接させることで、位置決めピン15a、15bをフェルール受けユニット30のピン嵌合穴34a、34bに対して概略位置決めでき、位置決めピン15a、15bのフェルール受けユニット30のピン嵌合穴34a、34bに対する挿入、嵌合を円滑に行える。フェルール10は、例えば、そのフェルール本体11の面方向外周の側面をフェルール当接壁部33dの縦面33fに当接させた状態で、前記縦面33fに沿ってフェルール受け面33aに向かって該フェルール受け面33aに垂直の方向にスライド移動させることで、位置決めピン15a、15bのフェルール受けユニット30のピン嵌合穴34a、34bに対する挿入、嵌合を円滑に行える。
図4に例示したフェルール受け部材33は、フェルール受け面33aを形成する平板状の主板部33eと、この主板部33e上に突出するフェルール当接壁部33dとを有する構成となっている。
また、図4に例示したフェルール受け部材33は、その全体が、例えば、アクリル等の透明のプラスチック、あるいはガラス等の透明部材によって形成されている。但し、フェルール受け部材33としては、少なくとも、レンズ部33c及び主板部33eのその厚み方向においてレンズ部33cと重なる部分が透明であれば良く、他の部分が不透明に形成された構成も採用可能である。
また、フェルール受け部材33のフェルール当接壁部33dは、フェルール本体11の前端面11cを当接させるものに限定されず、フェルール本体11の幅方向両側の側面(側壁面)の片方を当接させるものであっても良い。また、フェルール受け部材33としては、フェルール本体11の前端面11cを当接させるフェルール当接壁部と、フェルール本体11の幅方向片側の側壁面を当接させるフェルール当接壁部とを具備する構成も採用可能である。
フェルール受けユニット30の光素子31は、フェルール10をフェルール受けユニット30のピン嵌合穴34a、34bに位置決めピン15a、15bを挿入、嵌合してフェルール受けユニット30に装着したときに、フェルール10に内挿固定されている光ファイバ1の各裸光ファイバ1b先端と、各裸光ファイバ1b毎の光路Hを以て光結合可能なように、光電変換モジュール32に配列させて複数設置されている。複数の光素子31は、光電変換モジュール32の光素子収容凹溝32cの長手方向複数箇所に設置されている。
また、フェルール受けユニット30の受けユニットレンズ部33cは、裸光ファイバ1b毎の光路Hに介在するべく、光電変換モジュール32の複数の光素子31に対応させて、レンズ形成凹溝33bの長手方向の複数箇所に設置されている。
図4において、光素子31がフォトダイオード等の受光素子である場合、フェルール10は、光ファイバ1先端(裸光ファイバ1b先端)からの出射光を光路Hを以て受光素子に導く(光結合させる)ことができる。この場合、光ファイバ1先端から出射された出射光は、レンズ部反射面13cにて反射されて溝部14の溝底面14aを通り、溝底面14aから受光素子に向かって出射され、受光素子にて受光される。
図4に例示したフェルール受けユニット30のレンズ部33cは、光素子31の受光面あるいは発光面を覆う位置に配置されている。
図4において、フェルール10のレンズ部反射面13cにて反射されて溝部14の溝底面14aから受光素子に向かって出射された光は、受けユニットレンズ部33cを介して受光素子(光素子31)にて受光される。
フェルール10のレンズ部反射面13cは、光ファイバ1先端(裸光ファイバ1b先端)からの出射光を反射して、溝部14の溝底面14aに向かってフェルール本体11内を進行(伝搬)する平行光とする。光ファイバ1先端(裸光ファイバ1b先端)からの出射されてフェルール10のレンズ部反射面13cにて反射された光は、平行光の状態を保ったまま、溝部14の溝底面14aからフェルール受けユニット30の受光素子に向かって出射され、受けユニットレンズ部33cに入射する。フェルール10のレンズ部反射面13cは、光ファイバ1先端(裸光ファイバ1b先端)からの出射光を、その光軸から末広がりに拡散する光をも含めて出来るだけ漏れなく、フェルール受けユニット30の受光素子に向かって反射させる機能を果たす。
受けユニットレンズ部33cは、フェルール10のレンズ部反射面13cからの平行光を、受光素子(具体的にはその受光面)に集光して結合させる機能を果たす。
図4において、フェルール受けユニット30の光素子31がレーザダイオード等の発光素子である場合、フェルール10は、発光素子から出射された出射光を光路Hを以て、光ファイバ1にその先端(裸光ファイバ1b先端)から入射させることができる。フェルール受けユニット30の光素子31からの出射光は、フェルール10のフェルール本体11にその溝底面14aから入射してレンズ部反射面13cに至り、レンズ部反射面13cにて反射されて光ファイバ1(裸光ファイバ1b)にその先端から入射する。
フェルール受けユニット30のレンズ部33cは、発光素子からフェルール10の溝底面14aを介してレンズ部反射面13cに向かう出射光を平行光とする機能を果たす。
発光素子としては、例えば面発光形レーザダイオード(例えばいわゆるVCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting LASER)を好適に用いることができる。図4において、発光素子として面発光形レーザダイオードを用いた場合、この面発光形レーザダイオードからの出射光は、受けユニットレンズ部33cを通ってフェルール10のフェルール本体11にその溝底面14aから入射し、レンズ部反射面13cに至る。そして、面発光形レーザダイオードから出射されてレンズ部反射面13cに到達した光は、レンズ部反射面13cにて光ファイバ1(裸光ファイバ1b)の先端に向かって反射され、光ファイバ1(裸光ファイバ1b)にその先端から入射する。
レンズ部反射面13cは、溝底面14aからの入射光(ここでは面発光形レーザダイオードからの出射光)を、光ファイバ1(裸光ファイバ1b)の先端に向かって集光して、光ファイバ1(裸光ファイバ1b)にその先端から入射させる機能を果たす。
レンズ部反射面13cは、溝底面14aからレンズ部反射面13cに向かってフェルール本体11に入射した入射光を、その溝底面14aからレンズ部反射面13cに向かって光軸から離隔(拡散)していく光をも出来るだけ漏れなく反射して、光ファイバ1(裸光ファイバ1b)の先端に向かって集光して入射させる機能を果たす。
フェルール本体11の溝底面14aは、光ファイバ1(裸光ファイバ1b)先端から出射されてレンズ部反射面13cにて反射された光をフェルール本体11から出射する光出射部(光入出射部)として機能させることができる。
また、フェルール本体11の溝底面14aは、フェルール10を装着したフェルール受けユニット30の光入出端(例えば既述の発光素子)からの出射光をフェルール本体11に入射させる光入射部(光入出射部)として機能させることができる。
図3(b)、(c)、図4に示すように、成形調整凹所16は、接合面18前後方向の互いに離隔した2箇所の位置決めピン15a、15b間にて接合面18から窪んで形成されている。
図3(b)、(c)、図5に示すように、図示例のフェルール10において、成形調整凹所16は、具体的には、溝部14と該溝部14からフェルール本体前側に位置する位置決めピン15aとの間にて、接合面18から窪んでフェルール本体11幅方向に延在する溝状に形成されている。
図2、図3(c)、図4に示すように、図示例の成形調整凹所16は、フェルール本体背面12に沿って形成された凹所底面16aを有する。図3(b)、(c)、図5に示すように、この凹所底面16aは、溝状の成形調整凹所16の溝底面であり、フェルール本体11幅方向を長手方向として延在する細長の面である。
また、この成形調整凹所16は、凹所底面16a前端からフェルール本体前後方向に垂直に延在形成された凹所前側内面16b(所前側垂直内面。以下、凹所前側垂直内面とも言う)と、凹所底面16a後端からフェルール本体11後側に行くにしたがい接合面18に接近するように、前記接合面18に対して傾斜させて形成された凹所後側内面16c(凹所後側傾斜内面)とを有する。
図4等に示すように、成形調整凹所16の凹所後側内面16cは、光路変更用凹所13の前側内面13e(前側傾斜内面)から接合面18側にずれた位置にて、前側内面13eに沿って(図4等では、前側内面13eに平行)形成されている。成形調整凹所16の凹所底面16aは、光路変更用凹所13の底面13dよりもフェルール本体前側にずれた所に位置している。
図示例のフェルール10において、成形調整凹所16は、その凹所後側内面16cと光路変更用凹所13の前側内面13eとの間に確保された凹所間壁部11bを介して光路変更用凹所13から離隔させて形成されている。成形調整凹所16は、光路変更用凹所13に連通していない。
成形調整凹所16の凹所後側内面16c(凹所後側傾斜内面)と光路変更用凹所13の前側内面13e(前側傾斜内面)との間に凹所間壁部11bが確保された構成は、成形調整凹所16及び光路変更用凹所13を有するフェルール10の樹脂成形時に、金型内に確保した凹所間壁部11b形成用空間を、成形調整凹所16と光路変更用凹所13との間を成形樹脂の流路として機能させることができる。
成形調整凹所16及び光路変更用凹所13を有するフェルール10の樹脂成形は、成形調整凹所形成用突部、及び光路変更用凹所形成突部を内側に有する金型を用いる。成形調整凹所16の後側傾斜内面16c(以下、凹所後側傾斜内面とも言う)と光路変更用凹所13の前側傾斜内面13eとの間に凹所間壁部11bが確保されたフェルール10の樹脂成形では、金型内側の成形調整凹所形成用突部と光路変更用凹所形成突部との間に確保された凹所間壁部11b形成用空間を成形樹脂の流路として機能させることができる。
成形調整凹所16は、フェルール本体11のその前後方向における一対の位置決めピン15a、15bの間に位置する一部分、図示例では溝部14と前側の位置決めピン15a(以下、前ピンとも言う)との間の中央部から溝部14近くまでの部分、の肉厚を薄くするものである。
なお、図示例のフェルール10において、成形調整凹所16は、一箇所のみに形成されており、溝部14から後側には形成されていない。
一般に樹脂成形過程では、成形樹脂が固化に伴い収縮する。板状のフェルール(フェルール本体)の成形にあっては、厚肉の箇所の中央部を中心に成形樹脂の固化時の収縮が生じる傾向がある。
図7は、図6のフェルール10から成形調整凹所16を省略した構造のフェルール110(以下、調整凹所無しフェルールとも言う)を示す。このフェルール110のフェルール本体111は、成形調整凹所16を省略した点のみが、フェルール10のフェルール本体11と相違する。なお、図7において、フェルール10と同様の構成部分には同様の符号を付し、その説明を簡略化あるいは省略する。
この調整凹所無しフェルール110は、その前後方向(フェルール本体前後方向。図7左右方向)中央部の光路変更用凹所13形成部分が、光路変更用凹所13から前側の部分及び光路変更用凹所13から後側の部分に比べて薄肉になっている。換言すれば、調整凹所無しフェルール110のフェルール本体111における、光路変更用凹所13から前側の部分及び光路変更用凹所13から後側の部分は、フェルール本体111前後方向中央部の光路変更用凹所13形成部分に比べて厚肉になっている。
調整凹所無しフェルール110は、その樹脂成形過程において、フェルール本体111の光路変更用凹所13の底面13dから前側(図7左側)部分の中央部、及び光路変更用凹所13の底面13dから後側(図7右側)部分の中央部の2箇所を中心に、成形樹脂の固化に伴う収縮現象が生じる傾向がある。
図6、図7に示すフェルール10、110の前ピン15a、及び後側の位置決めピン15b(以下、後ピン15bとも言う)は、フェルール本体接合面18に垂直の中心軸線L1、L2を以てフェルール本体接合面18から突出形成されたピン状突部である。
前ピン15aの中心軸線L1は、フェルール本体11、111の光路変更用凹所13の底面13dから前側部分(以下、フェルール本体前側部分とも言う)の中央部よりもフェルール本体前側へずれた所に位置する。前ピン15aの中心軸線L1は、より具体的には、フェルール本体11、111前端から、光路変更用凹所底面13dとフェルール本体11、111前端との間の離隔距離の4分の1程度の距離だけ、フェルール本体後側へずれた所に位置する。
一方、後ピン15bの中心軸線L2は、フェルール本体接合面18に沿う方向の位置が、フェルール本体11、111の光路変更用凹所13の底面13dから後側部分(以下、フェルール本体後側部分とも言う)の中央部に一致している。
なお、フェルール本体前側部分の中央部は、フェルール本体前後方向における光路変更用凹所13の底面13dとフェルール本体11、111前端との間の中央、かつフェルール本体幅方向及びフェルール本体厚み方向(接合面18に垂直の方向)における中央の中央点付近(中央点及びその近傍)を指す。
フェルール本体後側部分の中央部は、フェルール本体前後方向における光路変更用凹所13の底面13dとフェルール本体11、111後端との間の中央、かつフェルール本体幅方向及びフェルール本体厚み方向(接合面18に垂直の方向)における中央の中央点付近(中央点及びその近傍)を指す。
本発明者は、調整凹所無しフェルール110の樹脂成形過程を検証した結果、フェルール本体前側部分の中央部を中心とする収縮現象が、前ピン15aの傾斜、すなわちフェルール本体111の接合面18中央部(但し溝部14を除く)に垂直の仮想垂直線(以下、基準垂直線とも言う)に対する前ピン15a中心軸線L1の傾斜の原因となることを突き止めた。
図7に示すように、調整凹所無しフェルール110は、その樹脂成形過程における成形樹脂の固化に伴い、フェルール本体前側部分の中央部(例えば図7に例示した収縮中心P11)を中心とする収縮現象が生じると、前ピン15aが傾くケースが生じる。
また、図示例の調整凹所無しフェルール110は、既述のように、後ピン15bの中心軸線L2のフェルール本体接合面18に沿う方向の位置がフェルール本体111の後側部分の中央部に一致している。このため、調整凹所無しフェルール110は、フェルール本体111後側部分の中央部を中心とする収縮現象(例えば図7の収縮中心P21を中心とする収縮現象)が生じても、これが、後ピン15b(具体的にはその中心軸線L2)の向きに与える影響は実質的に無視できる程度か、あるいは影響が全く無い。
なお、図7に示した収縮中心P11は、フェルール本体111前後方向において、光路変更用凹所13の底面13dとフェルール本体111前端との間の中央位置から僅かにフェルール本体111前端側に位置する。光路変更用凹所13の底面13dとフェルール本体111前端との間の中央位置から収縮中心P11までの距離は、前ピン15aの中心軸線L1から収縮中心P11までの距離に比べて格段に短い。
図6に示すように、本発明に係る実施形態のフェルール10は、フェルール本体11における溝部14と前ピン15aとの間の中央部から溝部14近くまでの部分の肉厚を、成形調整凹所16の形成によって薄くした構成になっている。このフェルール10は、樹脂成形過程における、路変更用凹所13の底面13dから前側のフェルール本体前側部分の成形樹脂の固化に伴う収縮中心(第1収縮中心P1)の位置を前ピン15aの中心軸線L1上とするべく、成形調整凹所16を有するフェルール本体11を採用したものである。
フェルール10はその樹脂成形過程における成形樹脂の固化に伴う収縮現象が、フェルール本体11における成形調整凹所16から前側の部分(以下、前側ボディ部10aとも言う)の中央部、及び成形調整凹所16から後側の後側部分10bの中央部の2箇所を中心に生じる傾向となる。
前側ボディ部10aの中央部は、フェルール本体11前後方向において、成形調整凹所16の前端(図示例では凹所前側垂直内面16b)とフェルール本体11前端との間の中央、かつフェルール本体幅方向及びフェルール本体厚み方向(接合面18に垂直の方向)における中央に位置する中央点付近(中央点及びその近傍)を指す。前側ボディ部10aの中央点は、前ピン15aの中心軸線L1上に位置する。
図6に示すように、成形調整凹所16は、前側ボディ部10a側の第1収縮中心P1を、前ピン15aの中心軸線L1上とするものである。
図6に例示した前側ボディ部10a側の収縮中心P1は、前側ボディ部10aの中央点に位置する。したがって、このフェルール10は、その樹脂成形過程における成形樹脂の固化に伴う収縮現象が生じても、前ピン15a(具体的にはその中心軸線L1)の向きに与える影響が実質的に無視できる程度か、あるいは影響を全く無くすことができる。
図6において、光路変更用凹所13及び成形調整凹所16から後側の収縮中心P2(以下、第2収縮中心とも言う)は、後ピン15bの中心軸線L2上に位置する。
フェルール本体11前後方向における成形調整凹所16から後ピン15bまでの距離は、成形調整凹所16から前ピン15aまでの距離に比べて格段に長い。このため、フェルール本体11における成形調整凹所16の形成は、フェルール10の後側部分10b側の収縮中心の位置に実質的に影響を与えない。その結果、フェルール10の後側部分10b側では、図7に示すフェルール110と同様に、成形樹脂の固化に伴う収縮現象が、後側部分10bの中央点付近を収縮中心として生じる傾向となる。
フェルール10の樹脂成形過程での成形樹脂の固化に伴う後側部分10b側での収縮現象は、例えば図6に示す収縮中心P2のように、図7に示す収縮中心P21と同じ位置、すなわち後ピン15bの中心軸線L2上に位置する第2収縮中心P2を中心に生じる。
本発明に係る実施形態のフェルール10は、樹脂成形過程における成形樹脂の固化に伴うフェルール本体11の前後両側の収縮中心P1、P2がいずれも位置決めピン15a、15bの中心軸線上に位置している。
したがって、フェルール10は、その樹脂成形によって、一対の位置決めピン15a、15bを、その中心軸線が互いに平行、かつそれぞれフェルール本体11に対して所定の向きで高精度に形成することができる。
本発明者は、鋭意検討の結果、フェルール10の成形調整凹所16について、図6に示すように、前ピン中心軸線L1からフェルール本体11前端までの距離Aと、前ピン中心軸線L1から成形調整凹所16までの距離Bとが、A/B=0.7〜1.3を満たし、かつ、前記フェルール本体11における成形調整凹所16形成箇所の厚みT(接合面18と背面19との間の距離。以下、フェルール高さとも言う)と、成形調整凹所16の接合面18からの形成深さCとがC≧0.4×Tを満たすことが、前側ボディ部10a側の収縮中心P1を前ピン15aの中心軸線L1上とすることに有効であることを見出した。
成形調整凹所16は図示例の構成に限定されない。
凹所前側内面16bとしては、図4等に例示した、フェルール本体前後方向に垂直の面(凹所前側垂直内面)に限定されず、フェルール本体11前側に行くにしたがって接合面18に接近する傾斜面(凹所前側傾斜内面)としても良い。
凹所後側内面16cとしては、フェルール本体11後側に行くにしたがい接合面18に接近し、接合面18に対して傾斜している面(凹所後側傾斜内面)に限定されず、フェルール本体前後方向に垂直の面(凹所後側垂直内面)としても良い。
また、成形調整凹所としては、凹所底面16aが存在せず、凹所前側傾斜内面の後端から凹所後側垂直内面又は凹所後側傾斜内面が延在形成された構成、あるいは凹所後側傾斜内面の前端から凹所前側垂直内面が延在形成された構成も採用可能である。
但し、成形調整凹所16としては、例えばフェルール10の成形時の樹脂の流れを円滑にする点で、凹所前側傾斜内面及び凹所後側傾斜内面のうち少なくとも一方を有する構成とすることが好適である。
また、フェルール10の成形時の樹脂の流れを円滑にする点では、凹所底面16aが存在しない構成に比べて、凹所底面16aを有する構成の方が有利である。
図8(a)は、フェルールの成形調整凹所付近の樹脂成形の一例を説明する図である。この図8(a)において、金型41の成形調整凹所の形成用の突部42(以下、凹所形成用突部)は、フェルールの接合面形成用の接合面成形面43(金型内面の一部)から突出している。凹所形成用突部42は、接合面成形面43に垂直の垂直面44と、この垂直面44に対して傾斜する傾斜面45とを有する断面直角三角形状に形成されている。この凹所形成用突部42は、図4に例示した成形調整凹所16から凹所底面16aを省略し、凹所前側傾斜内面の後端から凹所後側垂直内面が延在形成された構成の成形調整凹所を形成するものである。
図8(a)において、金型内における凹所形成用突部42後側(凹所形成用突部42から右側)から前側への成形樹脂の流れQは、凹所形成用突部42のテーパ状に尖った突端部46から流れ方向下流側で渦流を形成する傾向がある。
これに対して、図8(b)に示すように、図4に例示した成形調整凹所16を形成する金型突部である凹所形成用突部47は、金型の接合面成形面48(金型内面の一部)から突出している。この凹所形成用突部47は、成形調整凹所16の凹所前側垂直内面16bを形成する垂直面47aと、凹所底面16aを形成する突端面47bと、凹所後側傾斜内面16cを形成する傾斜面47cとを有している。金型内における凹所形成用突部47後側(凹所形成用突部47から右側)から前側への成形樹脂の流れQは、金型の接合面成形面48に沿う向き(図8(b)例では平行)で延在する突端面47bに沿って円滑に流れる層流となる。この構成は、凹所形成用突部47から前側の金型内側空間内全体に樹脂を行き渡らせることに有利である。
なお、凹所形成用突部(成形調整用凹所形成突部)としては、図示例の構成のものに限定されない。凹所形成用突部としては、例えば、図8(b)の凹所形成用突部47の突端面47bと傾斜面47cとの間に、傾斜面47cに比べて接合面成形面48に対する傾斜角度が緩やかな傾斜面(第2傾斜面)を有する構成のものも採用可能である。
図4を参照して説明したように、成形調整凹所16の凹所後側内面16c(凹所後側傾斜内面)が、光路変更用凹所13の前側内面13e(前側傾斜内面)から接合面18側にずれた位置にて、前側内面13eに沿って概ね平行(図4等では、前側内面13eに平行)に形成されている。この構成は、フェルール10の樹脂成形の際に、金型の成形調整凹所16形成用の凹所形成用突部と光路変更用凹所13形成用の金型突部との間に確保される隙間を、成形樹脂の流路として機能させることができる。
成形調整凹所16の凹所後側内面16cが光路変更用凹所13の前側内面13eに沿って概ね平行に形成されている構成は、金型の成形調整凹所16形成用の凹所形成用突部と光路変更用凹所13形成用の金型突部との間の隙間における成形樹脂の流れが円滑であり、隙間における成形樹脂の滞留が生じにくい。この構成は、金型内側全体への成形樹脂の円滑な充填にも有利である。
図3(c)に示すように、このフェルール10は、成形調整凹所16のフェルール本体幅方向両側に、すなわち溝状の成形調整凹所16(樹脂収縮調整溝)の延在方向両端に、フェルール本体幅方向に垂直に形成された内側面16dを有する。また、図示例の成形調整凹所16は、凹所前側内面16cと両側の内側面16dとの間に形成された湾曲内面16eを有している。図示例の成形調整凹所16は、凹所前側内面16cと両側の内側面16dとの間全体が湾曲内面16eとされている。湾曲内面16eはフェルール本体11における凹所前側内面16cと両側の内側面16dとの間の入り隅部に形成されている。この湾曲内面16eは、成形調整凹所16の両側の内側面16dの前端からフェルール本体11前側に行くにしたがってフェルール本体幅方向中央部(図示例では、溝状の成形調整凹所16におけるフェルール本体幅方向中央部)に接近するように形成されている。
成形調整凹所16の凹所前側内面16cと両側の内側面16dとの間が湾曲内面16eとされた構成は、フェルール10の樹脂成形過程において、成形調整凹所16後側から前側への成形樹脂の流れを円滑にする機能を果たす。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
本発明に係る実施形態のフェルールとしては、例えば、図9に示すように、接合面18の、フェルール本体11の側面(図示例では前端面11c)に沿う互いに離隔した2箇所に位置決めピン51、52が突設された構成も採用可能である。また、図9に例示したフェルールは、フェルール本体11の各位置決めピン51、52を介してフェルール本体11側面(前端面11c)とは反対の側に成形調整凹所61、62を形成した構成となっている。つまり、本発明に係る実施形態のフェルールとしては、図9に例示したフェルールのように、2箇所の位置決めピン51、52の個々に対応して、フェルール本体11に成形調整凹所61、62を複数形成した構成も採用可能である。
図9の成形調整凹所61、62についても、位置決めピン51、52の中心軸線L51、L52からフェルール本体11前端までの距離Aと、位置決めピン中心軸線L51、L52から成形調整凹所61、62までの距離Bとが、A/B=0.7〜1.3を満たし、かつ、前記フェルール本体11における成形調整凹所61、62形成箇所のフェルール高さTと、成形調整凹所61、62の接合面18からの形成深さCとがC≧0.4×Tを満たすことが、フェルールの樹脂成形過程における成形樹脂の固化に伴う収縮中心を位置決めピン中心軸線L51、L52上とする点で有効である。
フェルール受けユニットの光入出端としては、光素子に限定されない。
光入出端としては、例えば光ファイバを用いることも可能である。また、発光(光出力)のみを行なう光入出端としては、発光ダイオード、その他の光源を用いても良い。
1…光ファイバ、10…フェルール、10A…光ファイバ付きフェルール、10a…前側ボディ部、10b…後側部分、11…フェルール本体、12…ファイバ挿入穴、13…フェルール本体の上面に設けた凹所(光路変更用凹所)、14…溝部、14a…光入出射部(溝部の)溝底面)、15a、15b…位置決めピン、16…フェルール本体下面における前記位置決めピンと前記光入出射部の間に設けた凹部(成形調整凹所)、16a…底面(凹所底面)、16b…前側傾斜内面(凹所前側傾斜内面)、16c…後側傾斜内面(凹所後側傾斜内面)、16d…内側面、16e…湾曲内面、18…接続面(接合面)、19…上面(背面)、30…フェルール受けユニット、31…光入出端(光素子)、51、52…位置決めピン、61、62…フェルール本体下面における前記位置決めピンと前記光入出射部の間に設けた凹部(成形調整凹所)。

Claims (5)

  1. 前端と後端とそれらの間に配置される中間部とを有するフェルール本体と、
    前記後端と前記中間部の間に延在する、光ファイバを挿入するファイバ挿入穴と、
    前記フェルール本体の上面に設けた凹所であって、前記ファイバ挿入穴に挿入された光ファイバ先端の光路を前記フェルール本体の下面側に設けた光入出端の光路に変換する反射面を有する凹所と、
    前記フェルール本体下面における前記光入出端の光路上に配置した光入出射部と、
    前記フェルール本体下面における前記光入出射部より前記前端側に設けた位置決めピンと、
    前記フェルール本体下面における前記位置決めピンと前記光入出射部の間に設けた凹部とを備え
    前記位置決めピンの軸線から前記前端までの距離Aと、前記位置決めピンの軸線から前記凹部までの距離Bとが、A/B=0.7〜1.3を満たし、かつ、前記フェルール本体の前記凹部付近でのフェルール高さTと、前記凹部の形成深さCとがC≧0.4×Tを満たすフェルール。
  2. 前記フェルール本体下面の凹部は、その前側内面と、フェルール幅方向両側の内側面との間に、湾曲内面を有する請求項1に記載のフェルール。
  3. 前記フェルール本体下面の凹部は、前記フェルール本体下面に沿う底面を有する請求項1又は2に記載のフェルール。
  4. 前記フェルール本体下面には、フェルールをフェルール受けユニットに装着する際に前記フェルール受けユニットのフェルール受け面に接合する接続面が設けられており、
    前記フェルール本体下面の凹部は、その後端から前側に行くに従って前記接続面から離隔する後側傾斜内面を有し、前記フェルール本体上面の凹所は、その前端から後側に行くに従って前記接続面に接近する前側内面を有し、前記接続面側の凹所の後側傾斜内面は、前記接続面とは反対側の凹所の前側内面に概ね平行に形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載のフェルール。
  5. フェルールに光ファイバの先端部が内挿固定され、
    前記フェルールは、前端と後端とそれらの間に配置される中間部とを有するフェルール
    本体と、前記後端と前記中間部の間に延在する、光ファイバを挿入するファイバ挿入穴と、前記フェルール本体の上面に設けた凹所であって、前記ファイバ挿入穴に挿入された光ファイバ先端の光路を前記フェルール本体の下面側に設けた光入出端の光路に変換する反射面を有する凹所と、前記フェルール本体下面における前記光入出端の光路上に配置した光入出射部と、前記フェルール本体下面における前記光入出射部より前記前端側に設けた位置決めピンと、前記フェルール本体下面における前記位置決めピンと前記光入出射部の間に設けた凹部とを備え
    前記位置決めピンの軸線から前記前端までの距離Aと、前記位置決めピンの軸線から前記凹部までの距離Bとが、A/B=0.7〜1.3を満たし、かつ、前記フェルール本体の前記凹部付近でのフェルール高さTと、前記凹部の形成深さCとがC≧0.4×Tを満たす光ファイバ付きフェルール。
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