JP5665186B2 - 銅−亜鉛合金板条 - Google Patents

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Description

本件発明は、銅−亜鉛合金板条に関する。特に、ここで言う銅−亜鉛合金板条は、丹銅組成の銅−亜鉛合金を用いたものである。
従来から、導電率が27%IACS近辺にあるJIS C2600、C2680、C2720に規定されている黄銅材は、機械的強度が高く、安価であるため、端子、コネクターなどの通電部材に多く使用されてきた。ところが、近年は、部品の小型化が要求されるため、これらの黄銅材を導電材に用いると、通電時の発熱が問題となる場合が生じている。そのため、大電流を流す場合は別として、小電流〜中電流を流す通電部材には、非特許文献1に記載されているような35%IACS〜60%IACSの導電率を持つ多数の銅合金が使用されているのが実状である。即ち、小電流〜中電流を流す通電部材には、35%IACS以上の導電率を備える素材を用いればよいと言える。
確かに、単に、導電率のみを考えれば、出来る限り純銅組成に近づけた素材を用いることで問題の解決が可能となる。ところが、通電部材には、その用途に応じて、一定の強度が要求されることとなり、その要求強度を満たす必要があり、純銅に近似の組成では、この強度要求を満足させることが困難である。小電流〜中電流を流す通電部材には、非特許文献1に記載されているような500N/mmを上廻る多数の合金が使用されている。ところが、これらの合金は、製造コストも高いという問題があった。
単に、強度を優先的に考えると、例えば、黄銅C2600のH材のように、引張強さが520N/mm程度のものに代表されるように、引張強さが500N/mmを上廻る黄銅組成の銅−亜鉛合金が使用されている。例えば、特許文献1及び特許文献2に開示の黄銅組成の合金の場合には、合金元素量が増加することで導電率が低下し、加えて結晶粒の微細化を行えば、更に導電率を下げる要因となり、小電流〜中電流を流す通電部材に用いると発熱が問題となる可能性が高くなる。
銅−亜鉛合金の導電率は、主に亜鉛含有量によって左右される。黄銅組成の場合、亜鉛含有量が高いため、上述の35%IACS以上の導電率を確保することが困難である。35%IACS以上の導電率を安定的に確保するためには、銅−亜鉛合金の亜鉛含有量を15質量%以下とする必要があり、黄銅組成の維持が困難となる。この組成領域は、「丹銅」として知られる。
ところが、丹銅は、非特許文献1からも理解できるように、黄銅よりも優れた導電率を備える銅−亜鉛合金として知られているが、例えば、JIS H3100、C2200Rにおいては、引張強さが335N/mm以上と表示されるH材までの強度を備えるに止まり、高強度が要求される用途には適用されない材料として分別されている。即ち、丹銅の場合、引張強さ500N/mm以上と言う高強度の製品の製造は困難であり、引張強さ500N/mm以上の高強度丹銅を製造するためには、丹銅組成のC2200合金の場合では、加工率を約70%付近まで上昇させる必要がある。その結果、引張強さ500N/mm以上を達成することは出来るが、圧延方向に平行に曲げ軸を取った(Bad Way)曲げ性の低下が著しく、高強度材料として実用化できるものでは無く、曲げ性を確保することが困難という問題があった。
特開2004−292875号公報 特開2006−241584号公報
伸銅品データブック(平成9年初版)、日本伸銅協会、180−182
しかしながら、近年の車載用通電部材、電気製品等は、国際的に見て厳しい価格競争に晒されており、低価格で高品質の導電素材の開発が要求されている。そこで、本件発明者等は、これらの状況を鑑みて、特殊銅合金に比べて、低価格を実現できる可能性のある丹銅組成の中で、導電性能と強度とのトータルバランスに優れた製品の提供を目的として研究を行った。
その結果、以下に述べるような技術的概念を採用することで、上述の課題を達成するに至った。なお、丹銅に関しては、歴史的に見て、装飾用製品に用いられるのが主であり、長きに亘って、導電材、構造材として使用することが諦められてきた。以下、本件発明の概要に関して述べる。
銅−亜鉛合金板条: 本件出願に係る銅−亜鉛合金板条は、銅と不可避不純物を除き残部が亜鉛である銅−亜鉛合金からなる銅−亜鉛合金板条において、当該銅−亜鉛合金は、亜鉛含有量が6質量%〜15質量%の丹銅組成を備え、その結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下であり、引張強さが500N/mm 以上、導電率が35%IACS以上であり、Bad WayでのW曲げ(R=0)試験においてワレが発生しないレベルの曲げ加工性能を備えることを特徴とする。
銅−亜鉛合金板条を用いた製品: 上述の銅−亜鉛合金板条は、その良好な導電性能と機械的強度の高さ故に、通電部材の製造に好適である。
本件発明により、安価な丹銅組成の銅−亜鉛合金で、引張強さ500N/mm以上、導電率35%IACS以上を持ち、優れた曲げ性を兼ね備えた銅−亜鉛合金板条の提供が可能となる。従って、特殊な組成の合金を用いなくとも、安価な丹銅組成の銅−亜鉛合金を用いて、小電流〜中電流を流す通電部材を提供し、且つ、良好な導電性を発揮しているため通電部材の小型化も可能となる。
銅−亜鉛合金の亜鉛含有量と引張強さとの関係を示すグラフである。 銅−亜鉛合金の亜鉛含有量と導電率との関係を示すグラフである。
銅−亜鉛合金板条の形態: 本件出願に係る銅−亜鉛合金板条は、銅と不可避不純物を除き残部が亜鉛である銅−亜鉛合金からなる銅−亜鉛合金板条である。そして、当該銅−亜鉛合金は、亜鉛含有量が6質量%〜15質量%の丹銅組成を備え、JIS C2200R合金の組成を中心とする。この亜鉛含有量が6質量%未満になると、導電率が60%IACSを超える良導体となるが、以下の述べる製造方法を採用しても十分な強度が得られず、導電率と強度とのバランスに欠けるため好ましくない。一方、亜鉛含有量が15質量%を超えると、強度は黄銅に近づき、高強度化が達成できるが、導電率が35%IACS未満となり通電部材用の素材として不適となるため好ましくない。
また、本件出願に係る銅−亜鉛合金板条は、その結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下である必要がある。この平均結晶粒径が4μmを超えると、曲げ性と強度とのトータルバランスが損なわれ、丹銅組成の通電部材としては不適当なものになるため好ましくない。ここで、平均結晶粒径に関しての下限に関して述べておく。金属の結晶組織の下限を設定することは、分析機器等の観察限界に左右される場合が多いからである。敢えて、下限値を定めるとすれば、平均結晶粒径が1μm未満のものを、工業的に製造することが困難と考え、平均結晶粒径1μmである。
なお、本件出願における結晶粒径の測定は、金属顕微鏡を用いた比較法又は切断法のいずれかを選択的に採用している。比較法の場合、通常の金属顕微鏡の倍率は75倍を採用するが、本件出願の場合には800倍の倍率で観察し、倍率を考慮して結晶粒径を算出する。ところが、再結晶後の加工率が高くなると、比較法の採用が困難となる。そこで、係る場合には、切断法を採用する。金属顕微鏡の倍率800倍を採用し、この視野において、圧延方向と平行の長さ50μmの線分、圧延方向と垂直の長さ50μmの線分を引き、それぞれの2線分の交わる結晶数を測定し、[結晶粒径(μm)]=50μm/[結晶数]の式で、それぞれ求めた結晶粒径の平均をとり、平均結晶粒径を算出する。今回の本件発明における、平均結晶粒径は、後者の切断法を用いて得られた平均結晶粒径を採用している。
以上に述べてきた本件出願に係る銅−亜鉛合金板条は、引張強さが500N/mm以上という黄銅又は種々の実用合金レベルの機械的強度を備えることが出来る。再結晶焼鈍上がりの結晶粒微細化丹銅を試作し、加工を加えた場合の強度の向上について研究した。その結果、加工率の上昇に比例して、引張強さも向上する。即ち、結晶粒径が5μm〜25μmの一般的な丹銅の再結晶材と殆ど変わらない挙動を示す。ところが、本件出願に係る銅−亜鉛合金板条のように、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下とすることにより、結晶粒微細化による高強度化効果が発現し、黄銅レベルの引張強さが500N/mm以上という強度が、後述する良好な曲げ性を兼ね備えて、達成出来るようになる。
一般的に、結晶粒径が微細化すると、その微細化レベルに応じて、電気的抵抗は増加し、導電性能が、導電率で2%IACS〜3%IACS程度低下するのが通常である。ところが、本件発明で言う銅−亜鉛合金板条を構成する銅−亜鉛合金は、丹銅組成であり、合金成分としての亜鉛含有量が、黄銅組成に比べて低い。その結果、上述のような結晶粒微細化を行っても、黄銅に比べて、高い導電特性を得ることが出来る。本件出願に係る銅−亜鉛合金板条は、合金成分としての亜鉛含有量が最大の15質量%であっても、導電率が35%IACS以上であり、大電流の通電が可能な純銅には及ばないものの、小電流〜中電流を流す通電部材の製造に好適な素材と言える。なお、本件発明における導電率は、日本ホッキング社製のデジタル導電率計(オートシグマ3000)で測定した値である。
また、本件出願に係る銅−亜鉛合金板条は、Bad WayでのW曲げ(R=0)試験においてワレが発生しないレベルの曲げ加工性能を備える。再結晶焼鈍上がりの結晶粒微細化丹銅を試作し、加工を加えた場合の曲げ性の変化について研究した。一般的に、銅合金の場合には、曲げ軸を圧延方向に垂直に取った場合(Good Way)に比べ、曲げ軸を圧延方向に平行に取った場合(Bad Way)の方が、曲げ性が悪くなる。結晶粒径が5μm〜25μmの通常の丹銅条の場合にも、この傾向があり、加工率を上げるにしたがって、ワレが生じやすくなる。これに対し、本件出願に係る銅−亜鉛合金板条の曲げ加工性は、加工率が30%程度までは、曲げ軸を圧延方向に平行に取った場合(Bad Way)が、曲げ軸を圧延方向に垂直に取った場合(Good Way)より、僅かに優れているという結果が得られた。この曲げ加工性という観点から見ると、本件出願に係る銅−亜鉛合金板条の結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下となった結晶粒微細化丹銅は、従来から知られてきた丹銅とは全く異なる性質を備えていると言える。
本件出願において、曲げ性が優れているか否かの判断に関しては、以下のように判断するものと定義する。曲げ試験における「シワ」や「ワレ」の判定は、75倍以上の拡大が可能な実体顕微鏡で行う。このとき、板厚が厚いほど、曲げ性の評価は悪い結果となるのが通常である。本件出願に係る銅−亜鉛合金板条としては、特段の厚さの限定は無いが、曲げ性を評価する場合には、厚さ0.64mm以下(主に0.30mm以下)の板厚の試料を使用して行う。そして、Good Way、Bad Wayの両方向において、W曲げ(R=0)でもワレを生ぜず、180度密着曲げを行ってもワレを生じない場合に、「曲げ性に優れる」と称することとする。
銅−亜鉛合金板条の製造方法の形態: 本件出願に係る銅−亜鉛合金板条の製造方法は、上述の銅−亜鉛合金板条の製造方法であって、以下に示す工程1〜工程4を含むことを特徴としている。以下、工程毎に説明する。
工程1: この工程では、亜鉛含有量が6質量%〜15質量%の丹銅組成の銅−亜鉛合金インゴットを用意する。丹銅組成の銅−亜鉛合金インゴットの製造に関しては、特段の限定は無く、公知の全ての製造方法の使用が可能である。
工程2: この工程では、当該銅−亜鉛合金インゴットを、所望の圧延手段で圧延加工して、任意の目的厚さにまで、中間圧延を行う。この工程における加工履歴に特段の限定は無いが、この工程における最終圧延を圧延率65%以上の強加工で行って、第1中間圧延条を得ることが必要である。ここで言う「強加工」とは、圧延率で65%〜98%を言う。加工率が65%未満では、結晶粒微細化が困難になり好ましくない。一方、加工率が98%を超えると、加工時にエッジワレを生じる可能性が高くなるため好ましくない。
工程3: この工程では、工程2で得られた第1中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下となるように再結晶焼鈍を施し、第2中間圧延条とする。工程2で強加工を受けた後の第1中間圧延条は、結晶組織内に強加工による転位を高密度に内蔵しているため、電気抵抗の高い結晶組織となっている。そこで、この工程では、再結晶焼鈍を用いて、結晶組織内の転位の再編成を起こさせ転位密度を減少させ、更なる結晶粒の微細化を行う。そして、ここで得られた平均結晶粒径が4μm以下の結晶組織は、後述する工程4の冷間圧延加工を受けても、そのままの結晶粒径で維持される。
このときの微細粒を得る再結晶焼鈍の焼鈍条件は、焼鈍時間、加熱方式によって異なるが、加熱温度としては600℃以下とする比較的低温の焼鈍条件を採用する事が好ましい。再結晶粒の予期せぬ粗大化を防止するためである。この段階における再結晶焼鈍が施された結晶粒微細化丹銅からなる第2中間圧延条の引張強さは、黄銅を用いた場合と比べ、未だ遙かに低いものである。
なお、ここでは、焼鈍の下限温度を記載していない。圧延という塑性加工を施された金属製品の再結晶開始温度は、圧延率等の加工率の影響を受け、焼鈍前の加工率が高いほど、再結晶開始温度が低温化する傾向にあるが、限定が困難だからである。しかし、工業的生産性を考慮すると、200℃未満の温度では、再結晶化に長時間を要するため採用が困難となる。よって、この加熱温度の一応の下限値は、200℃と考えることが好ましい。
工程4: この工程では、工程3で得られた第2中間圧延条に対して、圧延率が25%〜64%となる冷間圧延を施すことで平均結晶粒径が4μm以下の銅−亜鉛合金板条を得る。ここで、冷間圧延の圧延率が25%未満では、引張強さが500N/mm以上という黄銅レベルの機械的強度を得ることが出来ないため好ましくない。一方、冷間圧延の圧延率が64%を超えると、良好な曲げ性能が得られなくなるため好ましくない。これに関し、より詳細に述べると、当該冷間圧延の圧延率が30%を超え60%に近づくに従い、Bad WayのW曲げ(R=0)を実施すると、曲げ部に入るシワが、次第に深いシワになる傾向があり、当該圧延率が64%を超えると顕著に深いシワが形成されるようになる。よって、冷間圧延の圧延率は、64%以下とすることが好ましい。なお、念のために記載しておくが、当該冷間圧延の圧延率が64%であっても、Good WayのW曲げ(R=0)では、曲げ部に入るシワが、Bad Wayに比べて浅く、180度密着曲げも可能である。
本件出願に係る銅−亜鉛合金板条の製造方法において、当該工程2及び工程3を複数回繰り返すことも好ましい。当該工程2及び工程3を複数回繰り返して行うことで、丹銅組織の、より安定した結晶粒の微細化が可能になるからである。
銅−亜鉛合金板条を用いた製品の形態: 上述の銅−亜鉛合金板条は、その良好な導電性能と、良好な機械的強度のトータルバランスに優れたものであり、従来の丹銅が使用できなかった通電部材に好適である。例えば、車載用通電部材及び電気製品の端子コネクター、バスバー、リードフレーム等に好適である。
この実施例1では、以下のようにして、丹銅組成の銅−亜鉛合金板条を得た。なお、この実施例では、上述の工程2及び工程3を繰り返し行う方法を採用している。以下、フローでは、繰り返し行った「工程2」及び「工程3」は、「工程2’」及び「工程3’」として、分別して示している。以下、工程毎に述べる。
<銅−亜鉛合金板条の製造>
工程1: この工程では、Cu87質量%、亜鉛13質量%その他微量不純物の組成を持つ銅亜鉛合金5kgを金型に鋳込み、亜鉛含有量が13質量%の丹銅組成の銅−亜鉛合金インゴットを用意した。
工程2: 当該銅−亜鉛合金インゴットを、熱間圧延した後、この工程における最終圧延として、圧延率85%の冷間圧延を行って、第1中間圧延条を得た。
工程3: この第1中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下となるように460℃の温度で再結晶焼鈍を施し、第2中間圧延条とした。
工程2’: 工程3で得られた第2中間圧延条に対し、圧延率81%の冷間圧延を行って、第3中間圧延条を得た。
工程3’: この第3中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下となるように450℃の温度で再結晶焼鈍を施し、平均結晶粒径2μm、引張強さ360N/mmの微細結晶組織を備える第4中間圧延条とした。
工程4: 第4中間圧延条に対して、圧延率が28%の冷間圧延を施すことで平均結晶粒径が4μm以下の厚さ0.25mmの銅−亜鉛合金板条を得た。
<銅−亜鉛合金板条の品質評価>
工程4で得られた銅−亜鉛合金板条の性能評価を行った。その結果、引張強さは522N/mm、耐力が499N/mm、伸び率が6%、ビッカース硬度が160Hv、導電率が38%IACSであった。また、結晶組織の平均結晶粒径は2μmであり、工程3’で得られた第4中間圧延条と同じ結晶粒径が維持されていた。
次に、曲げ性の評価結果に関して述べる。W曲げ(R=0)は、Bad Wayでも、極微細なシワの発生のみであった。更に、180度密着曲げでは、Good Wayでの曲げで軽いシワが発生し、Bad Wayでの曲げでも微細なシワが発生したが、総じて曲げ性は優れていると判断できた。
この実施例2では、実施例1の工程2’、工程3’、工程4の条件等が異なるのみで、その他の工程は、同じである。よって、重複した記載を避けるため、異なる工程のみ詳細に述べることとする。
<銅−亜鉛合金板条の製造>
工程1、工程2、工程3: これらの工程に関しては、実施例1と同じである。
工程2’: 工程3で得られた第2中間圧延条に対し、圧延率64%の冷間圧延を行って、第3中間圧延条を得た。
工程3’: この第3中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下となるように450℃の温度で再結晶焼鈍を施し、平均結晶粒径3μm、引張強さ356N/mmの微細結晶組織を備える第4中間圧延条とした。
工程4: 第4中間圧延条に対して、圧延率が61%の冷間圧延を施すことで平均結晶粒径が4μm以下の厚さ0.25mmの銅−亜鉛合金板条を得た。
<銅−亜鉛合金板条の品質評価>
工程4で得られた銅−亜鉛合金板条の性能評価を行った。その結果、引張強さは642N/mm、耐力が606N/mm、伸び率が2%、ビッカース硬度が185Hv、導電率が37%IACSであった。また、結晶組織の平均結晶粒径は3μmであり、工程3’で得られた第4中間圧延条と同じ結晶粒径が維持されていた。
次に、曲げ性の評価結果に関して述べる。W曲げ(R=0)は、Bad Wayで、深いシワが発生していた。更に、180度密着曲げでは、Good Wayでの曲げで軽いシワが発生し、Bad Wayでの曲げでは深いシワが発生したがワレには到らず、高強度であるにも拘わらす、総じて曲げ性は良好と判断できた。
この実施例3では、実施例2と工程1の条件が異なるが、他の工程は同じである。よって重複した記載を避けるため、出来るだけ異なる工程のみ詳細に述べることにする。
<銅−亜鉛合金板条の製造>
工程1: この工程では、Cu93質量%、亜鉛7質量%その他微量不純物の組成を持つ銅−亜鉛合金5kgを金型に鋳込み、亜鉛含有量が7質量%の丹銅組成の銅−亜鉛合金インゴットを用意した。
工程2、工程3、工程2’、工程3: これらの工程に関しては、実施例2と同じであり、これらの工程を経て、第3中間圧延条を得た。
工程3’: この第3中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下となるように450℃の温度で再結晶焼鈍を施し、平均結晶粒径4μm、引張強さ307N/mmの微細結晶組織を備える第4中間圧延条とした。
工程4: 実施例2と同じであり、第4中間圧延条に対して、圧延率が61%の冷間圧延を施すことで平均結晶粒径が4μm以下の厚さ0.25mmの銅−亜鉛合金板条を得た
<銅−亜鉛合金板条の品質評価>
工程4で得られた銅−亜鉛合金板条の性能評価を行った。その結果、引張強さは528N/mm、耐力が515N/mm、伸び率が2%、ビッカース硬度が156Hv、導電率が50%IACSであった。また、結晶組織の平均結晶粒径は4μmであり、工程3’で得られた第4中間圧延条と同じ結晶粒径が維持されていた。
次に、曲げ性の評価結果に関して述べる。W曲げ(R=0)は、Bad Wayで、深いシワが発生していた。更に、180度密着曲げでは、Good Wayでの曲げでシワが発生し、Bad Wayでの曲げでは深いシワが発生したがワレには到らず、高強度であるにも拘わらす、総じて曲げ性は良好と判断できた。
この実施例4では、以下のようにして、丹銅組成の銅−亜鉛合金板条を得た。以下、工程毎に述べる。
<銅−亜鉛合金板条の製造>
工程1: この工程では、Cu90質量%、亜鉛10質量%その他微量不純物の組成を持つ銅亜鉛合金5kgを金型に鋳込み、亜鉛含有量が10質量%の丹銅組成の銅−亜鉛合金インゴットを用意した。
工程2: 当該銅−亜鉛合金インゴットを、熱間圧延した後、この工程における最終圧延として、圧延率85%の冷間圧延を行って、第1中間圧延条を得た。
工程3: この第1中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下となるように460℃の温度で再結晶焼鈍を施し、第2中間圧延条とした。
工程2’: 工程3で得られた第2中間圧延条に対し、圧延率79%の冷間圧延を行って、第3中間圧延条を得た。
工程3’: この第3中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下となるように450℃の温度で再結晶焼鈍を施し、平均結晶粒径2μm、引張強さ336N/mmの微細結晶組織を備える第4中間圧延条とした。
工程4: 第4中間圧延条に対して、圧延率が34%の冷間圧延を施すことで平均結晶粒径が4μm以下の厚さ0.25mmの銅−亜鉛合金板条を得た。
<銅−亜鉛合金板条の品質評価>
工程4で得られた銅−亜鉛合金板条の性能評価を行った。その結果、引張強さは518N/mm、耐力が508N/mm、伸び率が3%、ビッカース硬度が158Hv、導電率が43%IACSであった。また、結晶組織の平均結晶粒径は2μmであり、工程3’で得られた第4中間圧延条と同じ結晶粒径が維持されていた。
次に、曲げ性の評価結果に関して述べる。W曲げ(R=0)は、Good Way、Bad Way共に、微細なシワの発生のみであった。更に、180度密着曲げでも、Good Way、Bad Way共に、軽度のシワが発生したが、総じて曲げ性は優れていると判断できた。
比較例
[比較例1]
この比較例1では、実施例4と同じ丹銅組成の銅−亜鉛合金を採用しているが、本件発明とは、圧延率、焼鈍温度が異なる。
<銅−亜鉛合金板条の製造>
工程1: この工程では、Cu90質量%、亜鉛10質量%その他微量不純物の組成を持つ銅亜鉛合金5kgを金型に鋳込み、亜鉛含有量が10質量%の丹銅組成の銅−亜鉛合金インゴットを用意した。
工程2: 当該銅−亜鉛合金インゴットを、熱間圧延した後、この工程における最終圧延として、圧延率82%の冷間圧延を行って、第1中間圧延条を得た。
工程3: この第1中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μmを超えるように650℃の高い温度で再結晶焼鈍を施し、第2中間圧延条とした。
工程2’: 工程3で得られた第2中間圧延条に対し、圧延率58%の冷間圧延を行って、第3中間圧延条を得た。
工程3’: この第3中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μmを超えるように650℃の温度で再結晶焼鈍を施し、平均結晶粒径25μm、引張強さ275N/mmの微細結晶組織を備える第4中間圧延条とした。
工程4: 第4中間圧延条に対して、圧延率が70%の冷間圧延を施すことで、厚さ0.25mmの銅−亜鉛合金板条を得た。
<銅−亜鉛合金板条の品質評価>
工程4で得られた銅−亜鉛合金板条の性能評価を行った。その結果、引張強さは500N/mm、耐力が485N/mm、伸び率が3%、ビッカース硬度が128Hv、導電率が42%IACSであった。また、結晶組織の平均結晶粒径は25μmであり、工程3’で得られた第4中間圧延条と同じ結晶粒径が維持されていた。
次に、曲げ性の評価結果に関して述べる。W曲げ(R=0)は、Good Wayではシワが入り、Bad Wayではワレが発生した。更に、180度密着曲げでは、Good Wayで深いシワが発生し、Bad Wayではワレが発生した。従って、比較例1の銅−亜鉛合金板条は、丹銅組成であっても、良好な曲げ性を備えていないと判断できた。
[比較例2]
この比較例2では、黄銅組成の銅−亜鉛合金を採用している。そして、黄銅組成の銅−亜鉛合金板条を製造する工程には、本件出願の丹銅組成で採用した工程と同じ条件を、そのまま使用している。
<銅−亜鉛合金板条の製造>
工程1: この工程では、Cu65質量%、亜鉛35質量%、その他微量不純物の組成を持つ銅−亜鉛合金5kgを金型に鋳込み、亜鉛含有量が35質量%の黄銅組成の銅−亜鉛合金インゴットを用意した。
工程2: 当該銅−亜鉛合金インゴットを、熱間圧延した後、この工程における最終圧延として、圧延率85%の冷間圧延を行って、第1中間圧延条を得た。
工程3: この第1中間圧延条に対して、460℃の温度で再結晶焼鈍を施し、第2中間圧延条とした。
工程2’: 工程3で得られた第2中間圧延条に対し、圧延率81%の冷間圧延を行って、第3中間圧延条を得た。
工程3’: この第3中間圧延条に対して、結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下となるように415℃の温度で再結晶焼鈍を施し、平均結晶粒径2μm、ビッカース硬度が153Hv、引張強さ482N/mmの微細結晶組織を備える第4中間圧延条とした。
工程4: 第4中間圧延条に対して、圧延率が28%の冷間圧延を施すことで平均結晶粒径が3μm以下の厚さ0.25mmの銅−亜鉛合金板条を得た。
<銅−亜鉛合金板条の品質評価>
工程4で得られた黄銅組成の銅−亜鉛合金板条の性能評価を行った。その結果、引張強さは691N/mm、耐力が632N/mm、伸び率が7%、ビッカース硬度が196Hv、導電率が23%IACSであった。また、結晶組織の平均結晶粒径は2μmであり、工程3’で得られた第4中間圧延条と同じ結晶粒径が維持されていた。
次に、曲げ性の評価結果に関して述べる。W曲げ(R=0)は、Good Wayではシワが入り、Bad Wayではワレが発生した。更に、180度密着曲げでは、Good Wayで深いシワが発生し、Bad Wayではワレが発生した。従って、黄銅組成の銅−亜鉛合金板条の製造に、本件出願に係る丹銅組成の銅−亜鉛合金板条の製造方法を適用しても、良好な曲げ性を備えることが出来ないと判断できる。
[比較例3]
この比較例3では、実施例3と同じ製造方法を採用しているが、丹銅組成の内、亜鉛含有量が6質量%未満の純銅に近い銅−亜鉛合金を採用している。よって重複した記載を避けるため、出来るだけ異なる工程のみ詳細に述べることにする。
<銅−亜鉛合金板条の製造>
工程1: この工程では、Cu96質量%、亜鉛4質量%その他微量不純物の組成を持つ銅−亜鉛合金5kgを金型に鋳込み、亜鉛含有量が4質量%の銅−亜鉛合金インゴットを用意した。
工程2、工程3、工程2’: これらの工程に関しては、実施例2と同じであり、これらの工程を経て、第3中間圧延条を得た。
工程3’: この第3中間圧延条に対して、実施例2と同じ450℃の温度で再結晶焼鈍を施し、平均結晶粒径5μm、引張強さ271N/mmの微細結晶組織を備える第4中間圧延条とした。
工程4: 実施例2と同じであり、第4中間圧延条に対して、圧延率が61%の冷間圧延を施すことで平均結晶粒径が5μmの厚さ0.25mmの銅−亜鉛合金板条を得た
<銅−亜鉛合金板条の品質評価>
工程4で得られた銅−亜鉛合金板条の性能評価を行った。その結果、引張強さは463N/mm、耐力が453N/mm、伸び率が2%、ビッカース硬度が139Hv、導電率が63%IACSであった。また、結晶組織の平均結晶粒径は5μmであり、工程3’で得られた第4中間圧延条と同じ結晶粒径が維持されていた。
次に、曲げ性の評価結果に関して述べる。W曲げ(R=0)は、Bad Wayで、シワが発生していた。更に、180度密着曲げでは、Good Wayでの曲げでシワが発生し、Bad Wayでの曲げでは深いシワが発生したがワレには到らず、総じて曲げ性は良好と判断できた。
[実施例と比較例との対比]
最初に、実施例1〜実施例4を見ると、全ての丹銅組成を用いた実施例において、「結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下」、「引張強さが500N/mm以上」、「導電率が35%IACS以上」、「Bad WayでのW曲げ(R=0)試験においてワレが発生しないレベルの曲げ加工性能」の全ての4条件を満足している。
これに対し、比較例1では、丹銅組成を採用し、且つ、本件出願が採用する製造条件から外れる製造条件(圧延率、焼鈍温度が異なる)を採用しているが、「結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下」、「Bad WayでのW曲げ(R=0)試験においてワレが発生しないレベルの曲げ加工性能」の2条件を満たすことができなかった。即ち、単に、丹銅組成を採用しても、上述の4条件の内、2条件を満足することが出来ないことが理解できる。
次に、比較例2では、黄銅組成を採用し、且つ、本件出願が採用する製造条件を適用しているが、「導電率が35%IACS以上」、「Bad WayでのW曲げ(R=0)試験においてワレが発生しないレベルの曲げ加工性能」の2条件を満たすことができなかった。即ち、黄銅組成を採用して、且つ、本件出願が採用する製造条件を採用しても、上述の4条件の内、2条件を満足することが出来ないことが理解できる。
更に、比較例3では、丹銅の中でも純銅に近い組成を採用し、且つ、本件出願が採用する製造条件を適用している。純銅に近い組成を備えているため、銅−亜鉛合金としては柔らかく、合金成分量が低いため、「導電率が35%IACS以上」、「Bad WayでのW曲げ(R=0)試験においてワレが発生しないレベルの曲げ加工性能」の2条件はクリアするが、「結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下」、「引張強さが500N/mm以上」の2条件を満足しない。即ち、純銅に近い組成を採用して、本件出願に係る製造方法を採用しても、上述の4条件の全てを同時に満たせないことが明らかである。
更に、実施例2、実施例3及び比較例3は、合金組成のみが異なり、その後の加工工程は同じである。このことから、以下のような考察が可能である。実施例2、実施例3及び比較例3の製造工程は、いずれも最終工程で上限近くの加工率で圧延している。そのため、それぞれで得られた銅−亜鉛合金板条を試料の180度密着曲げ(Bad Way曲げ)では、深いシワの発生を見ている。そこで、これらの亜鉛含有量(質量%)と、引張強さ及び導電率との関係を考えてみる。これらの3つの試料の、亜鉛含有量、引張強さ、導電率を表1に纏めて示す。
Figure 0005665186
図1に示す銅−亜鉛合金の亜鉛含有量と引張強さとの関係から、亜鉛含有量が6質量%未満では、最終冷間圧延の加工率を、更に上げなければ、引張強さ500N/mm以上とでき無いであろうことが理解できる。しかし、比較例3の純銅に近い組成でも、加工率を上げると、著しい加工硬化を起こして脆化するため、180度密着曲げでは、ワレを生じる傾向が高くなる。また、この図1から、亜鉛含有量が6質量%以上でなければ、引張強さ500N/mm以上を確保することが困難と理解できる。
図2に示す銅−亜鉛合金の亜鉛含有量と導電率との関係から、導電率を35%IACS以上とするためには、銅−亜鉛合金の亜鉛含有量が15質量%以下である必要があることが容易に理解できる。
本件発明に係る銅−亜鉛合金板条は、安価な丹銅組成でありながら、引張強さ500N/mm以上、導電率35%IACS以上、優れた曲げ性を兼ね備えたトータルバランスに優れたものである。従って、従来の丹銅合金が使用できなかった、良好な強度を備える小電流〜中電流を流す通電部材として使用可能で、且つ、当該通電部材の小型化も可能となる。具体的には、端子やコネクター等の通電部材に好適である。また、本件発明に係る銅−亜鉛合金板条の製造方法は、特別な製造装置を使用する必要が無く、既存設備の利用が可能であるため、新たな設備投資を必要としない。

Claims (2)

  1. 銅と不可避不純物を除き残部が亜鉛である銅−亜鉛合金からなる銅−亜鉛合金板条において、
    当該銅−亜鉛合金は、亜鉛含有量が6質量%〜15質量%の丹銅組成を備え、その結晶組織を構成する結晶粒の平均結晶粒径が4μm以下であり、引張強さが500N/mm 以上、導電率が35%IACS以上であり、Bad WayでのW曲げ(R=0)試験においてワレが発生しないレベルの曲げ加工性能を備えることを特徴とする銅−亜鉛合金板条。
  2. 請求項1に記載の銅−亜鉛合金板条を用いて得られる通電部材
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