JP5664227B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
潜像を可視像化するための現像剤を担持する現像剤担持体が非磁性スリーブと当該スリーブ内に固定配置された磁石ローラとからなり、当該磁石ローラが現像剤汲み上げ磁極、現像剤搬送磁極、現像剤穂立ちのための主磁極を備える現像装置において、上記主磁極の法線方向磁束密度の減衰率を40%以上としたり、上記主磁極の半値幅を22°以下としたりすることで穂立ちを均一化する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、非磁性体のスリーブと当該スリーブ内に固定配置された複数の磁極を備えた磁石ローラとを備えて構成され、上記スリーブを回転させ、その外周面に磁性を有した現像剤を磁気吸着させて磁気ブラシを形成し、潜像担持体とスリーブとの間に電界を印加しながら対向する潜像担持体に当該磁気ブラシを摺擦させる現像装置において、上記潜像担持体を取り除いたときの潜像担持体に対向する部分におけるスリーブ上の磁気ブラシを形成する穂の単位面積あたりの本数を30本/mm以上としたり、上記磁気ブラシを形成するキャリアの、磁場1KOeにおける磁化の強さを60emu/g以下としたり、上記磁気ブラシを形成するキャリアの平均粒径を30μm以上100μm以下としたりすることで現像領域における磁気ブラシの密度を高くする技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−305360号公報 特開2002−91169号公報
本発明は、現像像が現像剤の穂立ちによって擦られて生じる摺擦跡が抑制された現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の現像装置は、
移動しながら静電潜像が表面に形成される像保持体に対面し、この像保持体と対面した対面位置での移動方向がこの像保持体とは反対方向となるように移動しながら、磁性粒子を含んだ現像剤を搬送してその静電潜像を現像する現像剤搬送体と、
上記対面位置よりも、上記現像剤搬送体の移動における上流側で、この現像剤搬送体の表面に対面し、この現像剤搬送体により搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
上記現像剤搬送体により搬送される現像剤を、磁力によって上記対面位置を含んだ領域で穂立たせる磁石と、
上記対面位置よりも上記現像剤搬送体の移動における上流側、かつ、上記層厚規制部材よりも現像剤搬送体の移動における下流側で、その現像剤搬送体の表面に対面し、上記現像剤の穂立ちの高さを規制する、絶縁体の穂立ち規制部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2の現像装置は、
上記穂立ち規制部材が、上記磁石による上記現像剤の穂立ちが始まる位置よりも上記現像剤搬送体の移動における下流側で、現像剤の穂立ちの高さを規制するものであることを特徴とする。
請求項3の画像形成装置は、
移動しながら表面に静電潜像の形成を受け、さらにその静電潜像の現像を受けて現像像を保持する像保持体と、
上記像保持体に形成された静電潜像を現像する現像器と、
上記像保持体上の現像像を記録媒体に転写する転写器と、
上記記録媒体に転写された現像像をこの記録媒体に定着する定着器とを有し、
上記現像器が、
上記像保持体に対面し、この像保持体と対面した対面位置での移動方向がこの像保持体とは反対方向となるように移動しながら、磁性粒子を含んだ現像剤を搬送して、その像保持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像剤搬送体と、
上記対面位置よりも、上記現像剤搬送体の移動における上流側で、この現像剤搬送体の表面に対面し、この現像剤搬送体により搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
上記現像剤搬送体により搬送される現像剤を、磁力によって上記対面位置を含んだ領域で穂立たせる磁石と、
上記対面位置よりも上記現像剤搬送体の移動における上流側、かつ、上記層厚規制部材よりも現像剤搬送体の移動における下流側で、その現像剤搬送体の表面に対面し、上記現像剤の穂立ちの高さを規制する、絶縁体の穂立ち規制部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1の現像装置および請求項3の画像形成装置によれば、穂立ち規制部材を備えていない場合と比較して、摺擦跡が抑制される。
請求項2の現像装置によれば、穂立ち規制部材の構成が本構成とは異なる場合と比較して、磁石による現像剤の穂立ちが、穂立ち規制部材への突入時までに確実に形成される。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。 現像器の端部を示す斜視図である。 現像器の端部を、図2の矢印X−X方向に見た断面図である。 図3に示す現像ロールにおける各磁極に対応した磁束密度を表す模式図である。 対面位置よりも感光体の移動における下流側で現像像が現像剤の穂立ちによって擦られる摺擦跡を示す模式図である。 対面位置よりも感光体の移動における下流側で現像像が現像剤の穂立ちによって擦られる摺擦跡を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、静電潜像を形成しトナーで現像してトナー像を形成し、そのトナー像を最終的に用紙上に転写および定着することによりその用紙上に定着トナー像からなる画像を形成する装置である。なお、この画像形成装置1は、用紙すなわち紙の記録媒体のみならず、OHPシートに代表される樹脂の記録媒体にも対応した装置であるが、以下の説明では、特に断らない限り、用紙で記録媒体を代表させて説明しているものとする。本実施形態の画像形成装置1は、互いに異なる色の画像形成を担う4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kが並列に配置されたタンデム型のカラープリンタであり、単色の画像をプリントする機能のほか、複数色のトナー像からなるカラーの画像をプリントする機能も有する。4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および、ブラック(K)の各色に対応する。
4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは同様の構成を有しているため、これらを代表してブラック(K)に対応する画像形成部10Kを取り上げて説明する。
図1に示すように、画像形成部10Kは、感光体11と、感光体11表面を帯電させる帯電器12と、外部から供給される画像信号に基づく露光光を感光体11に照射する露光器13と、感光体11表面をトナーで現像する現像器14と、トナー像を中間転写ベルト20上に転写する一次転写器15と、中間転写ベルト20上に一次転写器15で転写されずに感光体11上に残留する残留トナーをクリーニングするクリーニングブレード16とを備えている。感光体11は円筒状の表面を有しており、円筒の軸を中心に矢印A方向に回転する。この感光体11が、本発明にいう像保持体の一例に相当する。現像器14は、二成分現像方式を採用したものであり、磁性キャリアとトナーとからなる二成分現像剤が収容されている。また、現像器14には、円筒状の表面を有しており、感光体11と対面した対面位置Cでの移動方向がこの像保持体とは反対方向となるように、円筒の軸を中心に矢印B方向に回転する現像ロール142が配備されている。この現像器14が、本発明の現像装置の一実施形態に相当するとともに、本発明にいう現像器の一例に相当する。この現像器14の構造についての詳細な説明は後述する。
また、画像形成装置1は、図1に示すように、画像形成部10Y,10M,10C,10Kの感光体11からトナー像が転写される中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20からトナー像を用紙上に転写する二次転写器30と、未定着のトナー像を用紙上に定着する定着器40と、用紙を搬送経路R1に沿って搬送する用紙搬送部50と、用紙を収容する用紙収容器60と、画像形成装置1による画像の形成が終了した用紙を受ける排出用紙収容部70とを備えている。ここで、一次転写器15と中間転写ベルト20と二次転写器30との組み合わせが、本発明にいう転写器の一例に相当する。定着器40は、加熱機構411を有する定着ロール41、および定着ロール41に対向するように設けられた圧力ロール42を備えている。この定着器40が、本発明にいう定着器の一例に相当する。
中間転写ベルト20は、ベルト支持ロール21,22,23,24,25によって支持された無端の帯状部材であり、画像形成部10Y,10M,10C,10K、および二次転写器30をこの順に経由する矢印D方向に周回移動する。
用紙搬送部50は、用紙を搬送経路R1に沿って搬送する。より詳細には、用紙搬送部50は、用紙収容器60から用紙を取り出す取出ロール51と、搬送経路R1に沿って配置された、用紙を搬送する搬送ロール52と、二次転写器30がトナー像を転写するタイミングに合わせて二次転写器30に用紙を送り込むレジストレーションロール53と、用紙を画像形成装置1の外に排出する排出ロール54とを備えている。用紙搬送部50は、用紙を、用紙収容器60から二次転写器30および定着器40を順に経る搬送経路R1に沿って搬送する。
また、画像形成装置1は、図1に示すように、4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kにそれぞれ対応した色のトナーを収容する4つのトナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kを備えている。また、画像形成部10Y,10M,10C,10Kの現像器14とトナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kとは、トナーカートリッジ18Y,18M,18C,18K内のトナーを現像器14に補給する補給路181Y,181M,181C,181Kによって連結されている。
以下、図1に示す画像形成装置1の基本動作を説明する。代表としてブラック(K)に対応する画像形成部10Kについて説明すると、感光体11が矢印A方向に回転駆動され、感光体11の表面に帯電器12によって電荷が付与される。露光器13は、外部から供給される画像信号に基づく露光光を感光体11に照射することで静電潜像を形成する。より詳細には、露光器13は、画像信号中のブラック(K)に対応するデータに応じた露光光を照射することで、感光体11の表面に静電潜像を形成する。現像器14は、静電潜像をブラック(K)のトナーで現像することで、トナー像を形成する。より詳細には、現像器14内で攪拌することでトナーを帯電させ、帯電器12および露光器13によって形成された静電潜像上に現像ロール142を介してトナーを電気的に付着させることで、トナーによって描かれたトナー像を形成する。画像形成部10Kの現像器14には、現像器14に連結された補給路181Kを介して、トナーカートリッジ18Kからトナーが補給される。感光体11は、トナー像の形成を受けてこのトナー像を保持する。感光体11の表面に形成されたトナー像は、一次転写器15によって中間転写ベルト20に転写される。感光体11の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト20に転写された後に、感光体11上に残留する残留トナーは、クリーニングブレード16でクリーニングされる。
ブラック(K)以外の色に対応する3つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kも、ブラック(K)に対応する画像形成部10Kと同様にしてそれぞれの色に対応するトナー像を形成する。中間転写ベルト20は、支持ロール21〜25に支持され矢印D方向に周回移動しており、画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、中間転写ベルト20に、それぞれの色のトナー像を重畳して転写していく。中間転写ベルト20には、このようにして画像データに応じたトナー像が形成され、トナー像を保持して移動する。
一方、用紙収容器60内の用紙は、取出ロール51によって取り出され、搬送ロール52、およびレジストレーションロール53によって搬送経路R1に沿って二次転写器30に向かう方向に搬送される。二次転写器30は、中間転写ベルト20と用紙との間に転写用のバイアス電位を与えることによって、中間転写ベルト20のトナー像を用紙上に転写する。二次転写器30によって、トナー像は、最終的に用紙上に転写される。
用紙はさらに搬送経路R1に沿って定着器40に向かう方向に搬送され、定着器40の互いに対向する定着ロール41と圧力ロール42との間に、二次転写器30を通過した用紙が搬送されてくると、用紙上のトナー像を構成する未定着トナーは、定着ロール41の加熱機構411により溶融されて用紙上に定着される。このようにして、用紙上に定着トナー像からなる画像が形成される。
画像が形成された用紙はさらに搬送経路R1に沿って排出ロール54に向かう方向に搬送され、排出ロール54によって排出される。排出された用紙は、排出用紙収容部70に積載される。
次に、この図1に示す画像形成装置1に備えられた4台の現像器14について詳しく説明する。4台の現像器14は同様の構成を有しているため、これらを代表して、ブラック(K)に対応する現像器14を取り上げて説明する。
図2は、現像器の端部を示す斜視図である。また、図3は、現像器の端部を、図2の矢印X−X方向に見た断面図である。
この現像器14は、図2,図3に示すように、筐体141と、現像ロール142と、層厚規制ブレード143と、磁石ロール144(図3参照)と、穂立ち規制部材145とを有する。
図2の斜視図には、層厚規制ブレード143および穂立ち規制部材145を透かして見た状態で現像器14が示されている。
現像ロール142は、静電潜像が形成された感光体11(図1参照)に対面し、感光体11(図1参照)と対面した対面位置Cでの移動方向がこの感光体11とは反対方向となるように矢印B方向に回転しながら、磁性キャリアとトナーとからなる二成分現像剤を搬送して感光体11(図1参照)上の静電潜像を現像する円筒形状のロールである。この現像ロール142が、本発明にいう現像剤搬送体の一例に相当する。
また、筐体141は、現像ロール142の感光体11(図1参照)側に、外部に露出した露光部142aを形成して現像ロール142を保持している、樹脂により成型されたものである。またこの筐体141は、現像ロール142の、露出部142aを除く非露出部142b側に、現像ロール142に現像剤が接するように現像剤を収容した収容部141aを有する。この筐体141は、図3に破線で示した断面形状を有し、現像ロール142の回転軸方向に延びる壁141b(図3参照)を有する。収容部141aは、その壁141bで区画されており、収容部141aは、その壁141bと現像ロール142との間に形成されている。収容部141a内の現像剤は、3本のオーガ147a,147b,147c(図3参照)により、現像ロール142の回転軸方向に往復搬送されながら攪拌され、さらにこの搬送によって、回転軸方向における現像剤の量のばらつきが低減されている。さらにこの筐体141の、露出部142a側における現像ロール142の回転軸方向両端部は、両端部から回転軸方向中央側を向き、露出部142aの回転軸方向両端を区画する第3面141cを有する。
また、層厚規制ブレード143は、現像ロール142と感光体11(図1参照)とが対面した対面位置Cよりも、現像ロール142の移動における上流側で、この現像ロール142の表面に対面し、筐体141とともに収容部141aを区画し、現像ロール142の回転により露出部142aに搬出される現像剤の層厚を規制している金属製の部材である。この層厚規制ブレード143が、本発明にいう層厚規制部材の一例に相当する。この層厚規制ブレード143は、現像ロール142の表面が矢印B方向への回転に伴って非露出部142bから露出部142aに移行する境界において現像ロール142の表面に近接して現像ロール142の回転軸方向に延びた1辺143aを有し、現像ロール142と層厚規制ブレード143との間の隙間から露出部142aに向かって搬出される現像剤の層厚を規制している。この層厚規制ブレード143は、上述した1辺143aと現像ロール142の表面との間隔が0.5mm以上0.8mm以下の範囲内で、現像ロール142に所期の層厚の現像剤層が形成される間隔に設定される。
図3に示す、現像ロール142の内部の磁石ロール144は、いずれも回転軸方向に延びた磁極を有する磁石である。
図4は、図3に示す現像ロール142における各磁極に対応した磁束密度を表す模式図である。
第1磁極144aはN極であって、収容部141aを向いていて、第2磁極144bのS極と共に、その収容部141a内の現像剤を現像ロール142に引き寄せる役割りを担っている。この第1磁極144aによる磁束密度は約75mTである。また、この第2磁極144bによる磁束密度は約70mTである。
また、第3磁極144cはN極であって、現像ロールの回転方向について第2磁極144bよりも下流側、かつ露出部142aよりも上流側に配置されて、現像ロール142と層厚規制ブレード143との間の隙間を通過する現像剤を穂立たせることで、隙間の現像剤密度を安定化させる役割りを担っている。この第3磁極144cによる磁束密度は約90mTである。
また、第4磁極144dはS極であって、感光体11(図1参照)と対向し、図4に示すように現像ロール142により搬送される現像剤を磁力によって対面位置Cを含んだ領域で穂立たせるとともに、感光体11上の静電潜像を現像する現像剤中のキャリアを現像ロール142に引き寄せておく役割りを担っている。この第4磁極144dによる磁束密度は約160mTである。この磁石ロール144における第4磁極144dを発生させる磁石が、本発明にいう磁石の一例に相当する。
さらに、第5磁極144eは、第1磁極144aと同じN極であって、同極同士が反発し合うことで、現像剤を現像ロール142から剥離させる役割りを担っている。この第5磁極144eによる磁束密度は約90mTである。
図2,図3に戻って、現像器14の説明を続ける。
この現像器14は、現像ロール142の下方に、シールロール148(図3参照)と、そのシールロール148に接して広がる金属板149(図3参照)とを有する。これらシールロール148および金属板149は、現像ロール142の表面に保持されて露出部142aから非露出部142bへと運ばれる現像剤が零れ落ちるのを防止する役割りを担っている。
ここで、本実施形態の現像装置60は、現像ロール142と感光体11(図1参照)とが対面した対面位置Cでの現像ロール142の移動方向がこの感光体11とは反対方向となるように現像ロール142が矢印B方向に回転しながら現像剤を搬送して感光体11上の静電潜像を現像する、いわゆるアゲインスト現像方式である。このアゲインスト現像方式に対し、現像ロールと感光体とが対面した対面位置での現像ロールの移動方向がこの感光体と同方向となるように現像ロールが回転しながら現像剤を搬送して感光体上の静電潜像を現像する現像方式は、いわゆるウィズ現像方式と呼ばれている。
従来より、感光体側に強い電界がかかったときに、現像ロール上の現像剤に含まれるキャリアが感光体に移行して感光体の表面に形成された静電潜像を乱してしまうといった現象が発生することが知られている。ウィズ現像方式では、このような現象が顕著に発生することが知られている。一方、アゲインスト現像方式では、キャリアが一度感光体に移行したとしても、移行したキャリアは、現像剤により掻き取られて回収されるため、感光体の表面に形成された静電潜像が乱されることがない。
また、ウィズ現像方式では、一度感光体に現像したトナーが、対面位置Cにおける感光体11の移動方向下流側で、現像によりキャリア表面にカウンターチャージが形成された現像剤の穂立ちによって再回収されてしまい、現像像においてトナー濃度の低下した部分が白抜けとなるような画像欠陥が発生することが知られている。一方、アゲインスト現像方式では、感光体の表面に形成された現像像が、対面位置Cにおける移動方向下流側で、常にフレッシュな現像剤と対面するため、そのような白抜けが発生しにくく、ウィズ現像方式よりも現像性が高いことが知られている。
ところが、アゲインスト現像方式では、現像ロールと感光体とが対面した対面位置よりも現像ロールの移動における上流側における現像剤の穂立ちによる掻き取り効果によって、現像像が擦られる、いわゆる「ブラシマーク」と称される摺擦跡が生じることが知られており、アゲインスト現像方式において、この摺擦跡を抑制することが望まれる。
本実施形態では、図2〜図4に示すように、対面位置Cよりも感光体11(図1参照)の移動における下流側で現像像が現像剤の穂立ちによって擦られる摺擦跡を抑制するために、穂立ち規制部材145が備えられている。穂立ち規制部材145は、感光体11(図1参照)と対面した対面位置Cよりも現像ロール142の移動における上流側、かつ、層厚規制ブレード143よりも現像ロール142の移動における下流側で、現像ロール142の表面に対面し、現像剤の穂立ちの高さを規制する部材である。具体的には、穂立ち規制部材145は、筐体141の第3面141cに固定された板状の部材である。また、この穂立ち規制部材145は、感光体11(図1参照)と対面した対面位置Cよりも現像ロール142の移動における上流側、かつ、層厚規制ブレード143よりも現像ロール142の移動における下流側で現像ロール142の表面に近接して位置した、現像ロール142の回転軸方向に延びる1辺145aを有し、現像ロール142の移動における上流側ほど、現像ロール142の表面から離れた姿勢で広がっている部材である。そして、現像ロール142によって搬送されてきた現像剤が現像ロール142と穂立ち規制部材145との間の隙間をくぐり抜けるときに、余分な高さの穂立ちが穂立ち規制部材145に表面に当たることで現像剤の穂立ちの高さが規制される。この結果、適切な高さに揃った穂立ちが対面位置Cへと向かう。また、本実施形態では、穂立ち規制部材145は、磁石ロール144における第4磁極144dを発生させる磁石による現像剤の穂立ちが始まる位置よりも現像ロール142の移動における下流側に配備されている。これにより、磁石ロール144における第4磁極144dによる現像剤の穂立ちが、穂立ち規制部材145への突入時までに確実に形成される。また、この穂立ち規制部材145は、絶縁体の部材であって、現像器14内で攪拌することで帯電したトナーとは同極性の摩擦帯電系列を有する、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる部材である。これにより、穂立ち規制部材145が現像剤との摩擦を受けても、トナーが反発することとなり、穂立ち規制部材145にトナーが引き付けられることが防止される。また、この穂立ち規制部材145は、現像ロール142に所期の高さの現像剤の穂立ちが形成されるとともに、対面位置Cよりも感光体11(図1参照)の移動における下流側で現像像が現像剤の穂立ちによって擦られる摺擦跡が抑制されるように、上述した1辺145aと現像ロール142の表面との間隔が0.8mm以上0.9mm以下の範囲内で設定される。すなわち、この穂立ち規制部材145は、対面位置Cよりも感光体11(図1参照)の移動における下流側で現像像が現像剤の穂立ちによって擦られる摺擦跡を抑制する役割りを担っている。この穂立ち規制部材145が、本発明にいう穂立ち規制部材の一例に相当する。
次に、図5,図6を参照して、穂立ち規制部材145の有無による相違を説明する。
図5,図6は、対面位置Cよりも感光体11の移動における下流側で現像像が現像剤の穂立ちによって擦られる摺擦跡を示す模式図である。
尚、図5(a),図6(b)では、導電性を有する1mm厚の平面ガラス80を、感光体11に見立てている。
図5には、穂立ち規制部材145が備えられていない比較例が示されている。図5(a)には、感光体11に見立てた平面ガラス80を透かして見た状態で対面位置Cを含んだ領域における現像ロール142上の穂立ちが示されており、図5(b)には、その対面位置Cにおいて側面から見た感光体11および現像ロール142が示されている。
また、図6には、穂立ち規制部材145が備えられている実施例が示されている。図6(a)には、感光体11に見立てた平面ガラス80を透かして見た状態で対面位置Cを含んだ領域における現像ロール142上の穂立ちが示されており、図6(b)には、その対面位置Cにおいて側面から見た感光体11および現像ロール142が示されている。
図5(a),図6(a)に示す状態をより詳細に説明する。
まず、導電性を有する1mm厚の平面ガラス80に交流電界をかけてトナーで一様に現像する。次に、一様に現像された状態で交流電界を切り、対面位置Cで現像剤を穂立たせた現像ロール142を矢印B方向に回転させ、平面ガラス80上のトナーをその穂立ちで掃かせる。このようにして穂立ちで掃かせた状態のうちの、穂立ち規制部材145が備えられていない比較例の状態が図5(a)に示されており、穂立ち規制部材145が備えられている実施例の状態が図6(a)に示されている。
図5(b)に示すように、穂立ち規制部材145が備えられていない現像器では、図5(a)に示すように、対面位置Cよりも感光体11の移動における下流側で現像像が現像剤の穂立ちによって擦られる、いわゆる「ブラシマーク」と称される摺擦跡が観察される。
これに対して、図6(b)に示すように、穂立ち規制部材145が備えられていると、図6(a)に示すように、摺擦跡が抑制されることが観察される。
尚、上述した実施形態では、本発明にいう穂立ち規制部材が、対面位置よりも現像剤搬送体の移動における上流側、かつ、現像剤搬送体により搬送される現像剤を磁力によって対面位置を含んだ領域で穂立たせる磁石による現像剤の穂立ちが始まる位置よりも現像剤搬送体の移動における下流側に配備された例を挙げて説明したが、本発明にいう穂立ち規制部材は、これに限られるものではなく、対面位置よりも現像剤搬送体の移動における上流側、かつ、層厚規制部材よりも現像剤搬送体の移動における下流側であれば、いかなる位置に配備されていてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう転写器が、一次転写器と中間転写ベルトと二次転写器との組み合わせである例を挙げて説明したが、本発明にいう転写器は、これに限られるものではなく、例えば、像保持体上の現像像を記録媒体に直接転写する転写器であってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう定着器が、加熱機構を有する定着ロールと、定着ロールに対向するように設けられた圧力ロールとを備えた定着器である例を挙げて説明したが、本発明にいう定着器は、これに限られるものではなく、例えば、循環経路に沿って循環移動する帯状の定着ベルトと、定着ベルトの外周面に押圧されて配備された加圧ロールと、加圧ロールと対向するように、定着ベルトの内周面に接触して配備された、加熱機構を有する定着ロールとを備えた定着器であってもよい。
1 画像形成装置
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
11 感光体
12 帯電器
13 露光器
14 現像器
141 筐体
141a 収容部
141b 壁
141c 第3面
142 現像ロール
142a 露出部
142b 非露出部
143 層厚規制ブレード
143a 1辺
144 磁石ロール
144a〜144e 磁極
145 穂立ち規制部材
145a 1辺
147a,147b,147c オーガ
148 シールロール
149 金属板
15 一次転写器
16 クリーニングブレード
18Y,18M,18C,18K トナーカートリッジ
181Y,181M,181C,181K 補給路
20 中間転写ベルト
21,22,23,24,25 ベルト支持ロール
30 二次転写器
40 定着器
41 定着ロール
411 加熱機構
42 圧力ロール
50 用紙搬送部
51 取出ロール
52 搬送ロール
53 レジストレーションロール
54 排出ロール
60 用紙収容器
70 排出用紙収容部
80 平面ガラス

Claims (3)

  1. 移動しながら静電潜像が表面に形成される像保持体に対面し、該像保持体と対面した対面位置での移動方向が該像保持体とは反対方向となるように移動しながら、磁性粒子を含んだ現像剤を搬送して該静電潜像を現像する現像剤搬送体と、
    前記対面位置よりも、前記現像剤搬送体の移動における上流側で、該現像剤搬送体の表面に0.5mm以上0.8mm以下の間隔を空けて対面し、該現像剤搬送体により搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
    前記現像剤搬送体により搬送される現像剤を、磁力によって前記対面位置を含んだ領域で穂立たせる磁石と、
    前記対面位置よりも前記現像剤搬送体の移動における上流側、かつ、前記層厚規制部材よりも該現像剤搬送体の移動における下流側で、該現像剤搬送体の表面に0.8mm以上0.9mm以下の間隔を空けて対面し、前記現像剤の穂立ちの高さを規制する、絶縁体の穂立ち規制部材と、
    を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記穂立ち規制部材が、前記磁石による前記現像剤の穂立ちが始まる位置よりも前記現像剤搬送体の移動における下流側で、該現像剤の穂立ちの高さを規制するものであることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 移動しながら表面に静電潜像の形成を受け、さらに該静電潜像の現像を受けて現像像を保持する像保持体と、
    前記像保持体に形成された静電潜像を現像する現像器と、
    前記像保持体上の現像像を記録媒体に転写する転写器と、
    前記記録媒体に転写された現像像を該記録媒体に定着する定着器とを有し、
    前記現像器が、
    前記像保持体に対面し、該像保持体と対面した対面位置での移動方向が該像保持体とは反対方向となるように移動しながら、磁性粒子を含んだ現像剤を搬送して、該像保持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像剤搬送体と、
    前記対面位置よりも、前記現像剤搬送体の移動における上流側で、該現像剤搬送体の表面に0.5mm以上0.8mm以下の間隔を空けて対面し、該現像剤搬送体により搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
    前記現像剤搬送体により搬送される現像剤を、磁力によって前記対面位置を含んだ領域で穂立たせる磁石と、
    前記対面位置よりも前記現像剤搬送体の移動における上流側、かつ、前記層厚規制部材よりも該現像剤搬送体の移動における下流側で、該現像剤搬送体の表面に0.8mm以上0.9mm以下の間隔を空けて対面し、前記現像剤の穂立ちの高さを規制する、絶縁体の穂立ち規制部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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