以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
以下、本発明に係る遊技機の好適な第1の実施形態をスロットマシンを例に図面を参照して説明する。なお、図1はスロットマシン1の外観構造を表した斜視図である。図2は外装用前扉3を開放した状態におけるスロットマシン1の内部構造を表した図である。図3はスロットマシン1の制御システムを表したブロック図である。
図1において、スロットマシン1は、前方に開口を有する略矩形状の箱体である本体筐体2と、当該本体筐体2に対して蝶番機構により回動可能に取付けられることで前記開口を開閉可能な状態で閉塞させる外装用前扉3とを備えている。
外装用前扉3の前面側は、上部パネル部4と下部パネル部5に略区分けされ、これらは視覚効果を高めてデザインされたいわゆる装飾用パネル部材として、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。更に、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダル(遊技媒体)を貯留するメダル受皿62が一体的に形成されたメダル受皿部6が設けられている。
また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技者側に突出し、ゲーム操作を行うためのスイッチ類が配置されている操作部7が一体的に形成されている。なお、上部パネル部4、操作部7、下部パネル部5、及びメダル受皿部6は、遊技者側に面し、これらによって「前面パネル部」が構成される。
上部パネル部4の中央には、硬質プラスチック板等で形成されたパネル面41が設けられている。パネル面41のほぼ中央には略長方形の透明な表示窓42が形成されている。スロットマシン1は、このような表示窓42を通して本体筐体2内に設けられているリールユニット100の3個のリール101a、101b、101cが目視されるようになっている。
ここで、本体筐体2内に設置されているリールユニット100は、円筒形状のリール101a、101b、101cがそれぞれ回転軸方向に並べられ、各リール101a、101b、101cの外周面にはその周方向に沿って複数種類の図柄が描かれている。遊技者は、表示窓42を通して3列のリールに描かれたそれぞれ上下方向3個の図柄を目視できる。
また、パネル面41には、スロットマシン1にクレジット(貯留)されているメダル数を数値表示する数値情報表示部151と、入賞によって獲得したメダル数及び入賞役の抽選確率の設定を切換選択して数値表示する数値情報表示部152とが、それぞれ表示窓42の下方に設けられている。数値情報表示部151、152は、どちらも二桁の7セグの発光ダイオードで構成されており、二桁の数字を表示する。
パネル面41の左右両脇には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する左右の演出用照明部43a、43bが設けられている。
上部パネル部4の上部には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する演出用照明部43cと、ゲームに係る効果音を発生させるスピーカを内蔵する演出用放音部44a、44bが配置されている。
スロットマシン1は、ゲームの進行に応じて上述した演出用照明部43a、43b、43c等が点灯又は点滅することで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるように形成されている。
また、演出用放音部44a、44bの間には、透明な硬質プラスチック板等が嵌め込まれて形成された表示窓45に面して遊技機の演出装置として液晶表示装置46が配置されている。なお、液晶表示装置46は、ゲームの演出に係る映像やゲーム(遊技)に関する情報を主に表示する。
操作部7の上面右側にはメダル投入ガイド71が設けられている。メダル投入ガイド71はメダルを投入するためのメダル投入口72を有する。また、当該上面の左側には、押しボタンスイッチである2個のベットボタン73、74が設けられている。
ベットボタン73、74はスロットマシン1の1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。本スロットマシン1においては、ゲームを開始する際に、ベットボタン73が押圧操作されることで、貯留されているメダルから1枚のメダルがゲームに対して賭けられる。同様に、ベットボタン74が押圧操作されることで3枚の当該ゲームにメダルが賭けられる。なお、ベットボタン74は、最大枚数のメダルを賭けることから、特に「マックスベットボタン」と呼ばれている。
操作部7の前面左側には、リール101a、101b、101cの回転開始を指示するためのスタートレバー75が設けられている。スタートレバー75は、先端に球形の操作ノブを有する揺動可能な操作桿を備え、操作桿が傾倒操作されるとオン、操作桿から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ状態となるスイッチユニットで形成されている。
また、操作部7の中央には、本実施形態の要部となるストップボタンユニット200が設けられている。ストップボタンユニット200には、各リール101a、101b、101cの回転停止をそれぞれ指示するためのストップボタン押圧部材76a、76b、76cが各リールの配列に対応して並設されている。
さらに、操作部7の前面の左隅には、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルして払い出させることを指示するとともに、後述するメダルクレジット手段126(図3参照)が内部貯留したメダルを精算して払い出させることを指示するための精算ボタン77が設けられている。
操作部7の前面右側には、前扉用シリンダ錠78が設けられている。前扉用シリンダ錠78には、外装用前扉3を開錠するための鍵が挿入される鍵穴79が設けられている。スロットマシン1の管理者等が鍵穴79に所定の扉キーを挿入して開錠操作すると、蝶番機構によって本体筐体2に取付けられている外装用前扉3を前方へ開くことができ、また外装用前扉3を本体筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示する表示パネル51が設けられている。
下部パネル部5の下側に配置されたメダル受皿部6には、入賞時にメダルを排出するメダル払出口61と、払い出されたメダルを貯留するメダル受皿62と、演出効果音を発生させるスピーカを内蔵する左右の演出用放音部63a、63bとが配置されている。
次に、図2を参照して、本体筐体2の内部構造と外装用前扉3の裏面構造とを説明する。
図2において、本体筐体2の前方には開口8を有している。この開口8内の上部には、左右のブラケット部材81、82を介して硬質プラスチックの基板ケース80に収納された主制御基板20が取付けられている。主制御基板20は、スロットマシン1の全体動作を集中制御するCPU(マイコン)を備えている。
本体筐体2内の中央には、リール101a、101b、101cを備えるリールユニット100が設けられている。リールユニット100は、外装用前扉3が本体筐体2側に閉じられると外装用前扉3の表示窓42にリール101a、101b、101cが対向するように、所定フレームに位置決めされて取付けられている。なお、各リール101a、101b、101cは、それぞれに内蔵されたステッピングモータによって回転駆動される。
また、リールユニット100の上部には、各リールを回転駆動する上記ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する回胴装置基板が取付けられており、主制御基板20が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールの回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニット100の下方には、ホッパ装置21と、ホッパ装置21から溢れたメダルを収容するための補助貯留部23と、電源ユニット24が設けられている。電源ユニット24の内部の右側には、いわゆる配電盤に相当する電源基板25が設けられている。
電源ユニット24は、ハーネスを介してホッパ装置21及び主制御基板20等の電気部品と電気的に接続する。前記本体筐体2の壁面に形成された貫通孔9に挿通された電源コード10を介して本体筐体2の外部から電力が供給され、供給された電力から所定の電圧値の電力を生成してホッパ装置21及び主制御基板20等の電気部品に供給する。ホッパ装置21の前面には、メダルを排出するメダル排出口22が設けられている。
更に、本体筐体2の上部右側の内壁に、遊技場に設置されている「ホールコンピュータ」と呼ばれる管理用コンピュータと接続可能な外部集中端子基板26が取付けられている。
一方、外装用前扉3の裏面側の左辺近傍及び右辺近傍上部には、発光駆動部30a、30bが配置されている。発光駆動部30a、30bは、外装用前扉3の裏面側上部には、発光駆動部30cが配置されている。発光駆動部30a、30b、30cは、上述の演出用照明部43a、43b、43c(図1参照)の光源である高輝度の発光ダイオードが複数配列され、この発光ダイオードを発光駆動する駆動回路が実装されている。
また、外装用前扉3の裏面側上部には、上述の演出用放音部44a、44bに対向してスピーカ32a、32bが取付けられている。また、スピーカ32a、32bの間には、液晶表示装置46が取付けられている。更に、液晶表示装置46の裏面側には、電気回路基板で形成され硬質プラスチックの基板ケース90に収納されたサブ制御基板40が取付けられている。
主制御基板20及びサブ制御基板40は、スロットマシン1の作動を制御する制御基板である。
サブ制御基板40の下方には、リール101a、101b、101cを目視させるための透明な表示窓42が形成されたパネル板47が配置され、表示窓42の下方には、前面側のスタートレバー75(図1参照)及びストップボタンユニット200(図1参照)等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板20へ転送する中継基板として機能する中央表示基板33が設けられている。
中央表示基板33の下方には、メダル選別装置34が取付けられている。メダル選別装置34は、メダル投入ガイド71に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置34はメダルセンサを内蔵しており、ゲームの待機状態等において正規のメダルが投入され、メダルセンサがこのメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示す信号を主制御基板20へ送出する。
メダル選別装置34の装置本体の下方には、メダル選別装置34によって振り分けられた正規のメダルを本体筐体2内に設けられているホッパ装置21へ案内するガイド部材35と、メダル選別装置34により排除されたメダル(又は異物)をメダル払出口61へ案内するガイド部材36が設けられている。また、外装用前扉3の裏面側下部には、ホッパ装置21のメダル排出口22から排出されたメダルをメダル払出口61へ案内するガイド部材37が設けられている。更に、メダル払出口61に隣接して、上述した演出用放音部63a、63bに対向するスピーカ38a、38bが取付けられている。
なお、スロットマシン1全体の動作は、本体筐体2側に設けられている主制御基板20によって統括制御されており、サブ制御基板40は、液晶表示装置46による演出映像の表示制御、及び演出用放音部44a、44b、63a、63bのスピーカ32a、32b、38a、38bを使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行っている。
次に、図3のブロック図を参照して、スロットマシン1に設けられている制御システムについて説明する。
図3において、主制御基板20は、CPU120と、記憶部121とを備えている。
記憶部121は、ROM、RAM等の半導体メモリによって構成され、主要構成としてプログラムROM122と制御RAM123を有している。記憶部121のプログラムROM122には、スロットマシンゲーム用のシステムプログラム124が予め記憶されている。主制御基板20は、記憶部121のプログラムROM122に記憶されたシステムプログラム124に従ってCPU120が演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を統括制御している。
また、記憶部121の制御RAM123にはメダルクレジット手段126が設けられている。メダルクレジット手段126はスロットマシン1が内部貯留するメダルの数であるクレジットをメモリに記憶する。
また、主制御基板20には、ベットボタン73、74、スタートレバー75、ストップボタンユニット200のフォトセンサ301a、301b、301c、精算ボタン77等の操作スイッチ類、メダル選別装置34のメダルセンサ131、サブ制御基板40、数値情報表示部151、152を駆動する表示部駆動回路153、ストップボタンユニット200の発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cを駆動する発光駆動回路302等がハーネスや中継基板を介して接続されている。また、主制御基板20には、電源基板25を介して、メダル払出装置であるホッパ装置21等が電気的に接続されている。
主制御基板20は、前記操作スイッチ類やメダル選別装置34のメダルセンサ131からの出力信号によりゲームに係る操作を検出する。
また、主制御基板20は、遊技待機状態となっている場合において、メダルセンサ131がメダルを検出した場合、検出したメダルをゲームの賭数に加算するとともに、サブ制御基板40にメダル受付けデータを送信する。
同様に、主制御基板20は、ベットボタン73、74の何れかが押された場合には、サブ制御基板40にベットボタン押圧操作データを送信する。
また、主制御基板20は、遊技待機状態となっている場合において、メダルセンサ131がメダルを検出した場合、検出したメダルをメダルクレジット手段126のクレジットに加算する。
また、主制御基板20は、メダルがベットされ、スタートレバー75の操作を検出した場合、リール回転制御状態となり、各リール101a、101b、101cに設けられる基準位置センサ103a、103b、103cの検出信号を入力し、各リールの基準となる回転位置を把握しながら、回胴装置基板110に所定の回胴駆動パルスデータを送出する。回胴装置基板110は、主制御基板20からの回胴駆動パルスデータに従って各ステッピングモータ102a、102b、102cを回転駆動することで、各リール101a、101b、101cの回転及び停止の動作制御を行っている。
また、主制御基板20は、後述の乱数発生装置129から取得した乱数値により次回のゲームにおいてストップボタンユニット200を用いた後述の内部抽選結果の表示を行うか否かの判別を行い、この判別結果が次回のゲームにおいて内部抽選結果の表示を行うことになった場合、内部抽選結果の表示を行うことを示すフラグを立て、前記判別結果が次回のゲームにおいて内部抽選結果の表示を行わないことになった場合、内部抽選結果の表示を行うことを示すフラグを倒した状態とし、次回のゲームにおいてこのフラグが立っていた場合、次回のゲームにおける内部抽選結果に対応して前記発光ダイオード243a、243b、243c、発光ダイオード244a、244b、244cの発光色を選択し、この先端結果に対応するコマンドを発光駆動回路302に送信することで前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光制御を行う。また、主制御基板20は、内部抽選結果の表示を行うことを示すフラグが立っていなかった場合、ストップボタンユニット200の操作が受付可の状態で発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cを白色で発光させ、トップボタンユニット200の操作が受付付加の状態で発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cを消灯させる。
また、主制御基板20は、入賞が確定した場合等において、電源基板25を介してホッパ装置21を制御することで、所定数のメダルをメダル受皿62に払い出す。
さらに、主制御基板20は、精算ボタン77が操作された場合、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルしてホッパ装置21に払い出させるとともに、メダルクレジット手段126(図3参照)が内部貯留したメダルを精算してホッパ装置21に精算前のクレジット数のメダルを払い出させる。
サブ制御基板40は、主制御基板20からの制御信号に基づいて液晶表示装置46(図1参照)、演出用照明部43a、43b、43c(図1参照)、演出用放音部44a、44b、63a、63b(図1参照)のスピーカ32a、32b、38a、38b等の演出装置50を制御駆動することで、遊技者の視覚や聴覚に訴える演出をゲームの進行に応じて行っている。
一方、主制御基板20の記憶部121のプログラムROM122には、入賞抽選テーブル125が記憶されている。また、記憶部121の制御RAM123には、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行うことを示すフラグを記憶するとともに、内部当選した入賞役に対応するフラグを記憶する内部抽選フラグ記憶領域127が設定されている。さらに、記憶部121の制御RAM123、前記入賞役の抽選確率の設定を記憶する設定記憶領域128が設定されている。
主制御基板20には、乱数値のデータを発生する乱数発生装置129がCPU120に接続した状態で設けられている。例えばCPU120は、スタートレバー75の操作を検出した時点で乱数発生装置129から乱数値を取得し、設定記憶領域128に記憶された設定に対応する入賞抽選テーブル125を参照することで、得られた乱数値に基づいて抽選により入賞役またはハズレを選択する。入賞役には遊技者に有利な遊技状態であるビックボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)、小役、再遊技等の役がある。この抽選の直後、CPU120は、抽選結果に基づいて、コマンドデータをサブ制御基板40に送信する。そして、CPU120は、当該ゲームの抽選結果に基づいて、記憶部121の内部抽選フラグ記憶領域127における当選した入賞役のフラグをオンにする。ここでは、かかる入賞役の抽選方法を「内部抽選」と呼んでいる。なお、上述のメダル受付けデータ、ベットボタン押圧操作データ及び抽選結果等のコマンドデータは、各種操作手段の操作、又はCPU120の制御処理に応じてサブ制御基板40に送信してもよい。
次に、スロットマシン1におけるゲーム動作の概要を説明する。
スロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの配当が完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると遊技待機状態となる。この遊技待機状態においては、当該状態を遊技者に示唆するとともにゲーム操作を促したり、前回のゲーム時に行われた演出、デモ画面の表示等の待機演出が液晶表示装置46等によって行われる。次に、遊技者がメダル投入ガイド71にメダルを投入し、もしくは、何れかのベットボタン73、74を押圧操作することで、スロットマシン1は、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームに所定枚数のメダルが賭けられゲームを準備する。
ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始めるとともに、上述した内部抽選を実行する。内部抽選の結果は、内部抽選フラグ記憶領域127に記憶される。
次に、遊技者により何れかのストップボタン押圧部材76a、76b、76cが押圧操作されることで、リール101a、101b、101cが停止し、主制御基板20は、停止した各リールが表示する図柄と上述の内部抽選フラグ記憶領域127に記憶された内部抽選の入賞役に係る図柄の組合せとが一致しているかどうか判定する。
これら図柄の組合せが一致し役への入賞が確定すると、スロットマシン1は、主制御基板20によりメダルクレジット手段126の制御を行い、内部貯留しているメダルのクレジット数が所定の数になるまで、当該役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルをクレジット数に加算する。さらに、スロットマシン1は、前記配当数と前記クレジット数の加算結果が前記所定の数を超過すると、この超過した数のメダルをメダル受皿62へ払い出す。
なお、主制御基板20は上述の内部抽選の結果、当選した入賞役の図柄が当該ゲームで入賞しなかった場合、当選した入賞役の種類(たとえば、上述のBBやRB)に応じて、次ゲーム以降も当選した入賞役の入賞が確定するまで当選の権利を持ち越すようにしてもよい。
以下、図4乃至図16を参照してストップボタンユニット200を詳細に説明する。
図4は、ストップボタンユニット200及びその周辺部の正面寄りから見た分解斜視図である。図5は、ストップボタンユニット200及びその周辺部の背面寄りから見た分解斜視図である。図6は、ストップボタンユニット200の正面寄りから見た斜視図である。図7は、ストップボタンユニット200の背面寄りから見た斜視図である。図8は、ストップボタンユニット200及びその周辺部の正面寄りから見た斜視図である。図9は、ストップボタンユニット200及びその周辺部の背面寄りから見た斜視図である。
尚、図4乃至図9を用いた説明において、各部材の左側及び右側はそれぞれスロットマシン1の正面面側から見た場合の左側及び右側を示しており、背面側から見た図5、図7、図9では、図面に向かって左側が各部材の右側になっている。
図4及び図5において、ストップボタンユニット200は、ストップボタンに対応した遊技機用スイッチユニットであり、透光性を有する素材で形成され押圧操作を行うことが可能なストップボタン押圧部材76a、76b、76cと、装飾用パネル部材201と、本体ケース202と、コイルバネ203a、203b、203cと、電子回路基板204と、背面カバー205と、ネジ291、291、292、292とから構成されている。
装飾用パネル部材201は、合成樹脂によって横長の板状に一体的に形成されたものであり、横長の板状部210を基本構造とし、正面(表面)から背面(裏面)に貫通する開口部211a、211b、211cを横一列で有している。
図5において、板状部210の背面の外周には、枠部212が突出して形成されている。左の開口部211aの左脇には、リブ213が形成されている。一方、右の開口部211cの右脇には、リブ214が形成されている。リブ213、214と上下の枠部212により囲まれる領域は、後述の本体ケース202の前面の板状部220が挿入して取付けられる取付部215になっている。
また、板状部210の背面における中央の開口部211bの左右両脇には、左右のネジ止用突起部216L、216Rがそれぞれ形成されている。左右のネジ止用突起部216L、216Rには、ネジ291、291のネジ部が螺入されるネジ孔が形成されている。
板状部210の背面における左右の枠部212の近傍には、左右のネジ止用突起部217L、217Rがそれぞれ形成されている。左右のネジ止用突起部217L、217Rには、ネジ293、293のネジ部が螺入されるネジ孔が形成されている。
図4及び図5において、ストップボタン押圧部材76aは、透光性を有する合成樹脂を金型により一体形成したものであり、円筒形状の円筒部161の前側をドーム形状の操作面を有する操作部162で閉塞した構造になっている。操作部162の裏面は、複数のマイクロレンズを並べて形成した光拡散面になっている。
円筒部161の外周であって操作部162の近傍には、若干の厚みを有する環状のフランジ部163が一体的に形成されている。フランジ部163は、円筒部161に取付けられたコイルバネ203aの前側を係止する。
尚、ストップボタン押圧部材76b、76cにいても、ストップボタン押圧部材76aと同様の構造になっている。
本体ケース202は、前面の板状部220、上下の板状部221、222及びシリンダ部223a、223b、223cを硬質の合成樹脂で一体に形成したものである。
板状部220は、取付部215の形状に合わせて横長に形成され、前記開口部211a、211b、211cと中心軸を一致させて図4に示す開口部224a、224b、224cが形成されている。
図5において板状部220の外周には、枠部225が突出して形成されている。
板状部220の背面には、板状部220の長手方向に沿ってシリンダ部223a、223b、223cが並べて設けられている。シリンダ部223a、223b、223cの貫通孔226a、226b、226cの前側は、図4に示す開口部224a、224b、224cと連続している。
図5において、左側のシリンダ部223aにおける貫通孔226aの後方部分の内壁には、中心に向けて突出する縦板状のフック部227a、228a、229aが設けられている。フック部227a、228a、229aは、ストップボタン押圧部材76aの押し込み位置で当該ストップボタン押圧部材76aの後端を係止するためのものである。フック部227a、228a、229aは、それぞれ貫通孔226aの左側、右斜め上、右斜め下に設けられている。シリンダ部223aの壁面におけるフック部228a、229aの間には、フォトセンサ301a(図4参照)が挿入する切り欠き部230aが形成されている。
中央のシリンダ部223bにおける貫通孔226bの後方部分の内壁には、中心に向けて突出する縦板状のフック部227b、228b、229bが設けられている。フック部227b、228b、229bは、ストップボタン押圧部材76bの押し込み位置で当該ストップボタン押圧部材76bの後端を係止するためのものである。フック部227b、228b、229bは、それぞれ貫通孔226bの左側、右斜め上、右斜め下に設けられている。シリンダ部223bの壁面におけるフック部228b、229bの間には、フォトセンサ301b(図4参照)が挿入する切り欠き部230b(図4参照)が形成されている。
右側のシリンダ部223cにおける貫通孔226cの後方部分の内壁には、中心に向けて突出する縦板状のフック部227c、228c、229cが設けられている。フック部227c、228c、229cは、ストップボタン押圧部材76cの押し込み位置で当該ストップボタン押圧部材76cの後端を係止するためのものである。フック部227c、228c、229cは、それぞれ貫通孔226cの右側、左斜め上、左斜め下に設けられている。シリンダ部223cの壁面におけるフック部228c、229cの間には、フォトセンサ301c(図4参照)が挿入する切り欠き部230cが形成されている。
シリンダ部223a、223b、223cの内壁の切り欠き部230cより前側には、それぞれ逆フランジ部231a、231b、231cが形成されている。逆フランジ部231a、231b、231cは、それぞれコイルバネ203a、203b、203cの後端側を係止する。
図4において、板状部220の背面における開口部211bの左右両脇には、左右の突起状段部232L、232Rが板面を後方に膨出させて形成されている。左右の突起状段部232L、232Rの前面側にはネジ止用突起部216L、216Rがそれぞれ挿入される空間が形成される。突起状段部232L、232Rの先端面には、ネジ291、291のネジ部が挿入されるネジ挿通孔が形成されている。
収納部板状部210の背面における左の突起状段部232Lの左脇には、左のネジ止用突起部233L(図5参照)が形成されている。収納部板状部210の背面における右の突起状段部232Rの右脇には、右のネジ止用突起部233R(図5参照)が形成されている。図5において、左右のネジ止用突起部233L、233Rには、ネジ292、292のネジ部が螺入されるネジ孔が形成されている。
また、上下の板状部221、222及びシリンダ部223a、223cにより形成される外周の後端側には、段部234が形成されている。
電子回路基板204は、前面が図4に示す部品実装面241となり、背面が図5に示す配線面242となっている。
図4に示す部品実装面241において、シリンダ部223a、223b、223cの貫通孔226a、226b、226cの中心軸に対応する位置には、それぞれ発光ダイオード243a、243b、243cが実装されている。部品実装面241の発光ダイオード243a、243b、243cの上方には、それぞれ発光ダイオード244a、244b、244cが実装されている。
発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cは、公知のフルカラー発光ダイオードであり、光の三原色である赤色・緑色・青色の発光ダイオードのチップを用いて一つの発光源を構成している。
部品実装面241の発光ダイオード243a、243bの右斜め上方には、それぞれフォトセンサ301a、301bが実装されている。
部品実装面241の発光ダイオード243cの左斜め上方には、フォトセンサ301cが実装されている。
図5において、配線面242の右側上部には、主制御基板20及び発光駆動回路302に電気的に接続したハーネスのコネクタと接続する基板側コネクタ245が設けられている。基板側コネクタ245は、配線面242に形成された配線パターン246を介して、フォトセンサ301a、301b、301c(図4参照)及び発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244c(図4参照)の端子247、247…と電気的に接続している。
図4において、フォトセンサ301a、301b、301cは、コ字状に形成され、円筒部161が挿入される隙間311を有している。フォトセンサ301a、301b、301cは、隙間311の一方の側と他方の側に受光素子と受光素子を有しており、隙間311にストップボタン押圧部材76a、76b、76cの円筒部161が挿入されたか否かを検出できるようになっている。
また、電子回路基板204は、図5に示す左右のネジ止用突起部233L、233Rに対応する位置にネジ挿通孔248L、248Rが形成されている。ネジ挿通孔248L、248Rには、ネジ292、292のネジ部が挿通される。
図4及び図5において、背面カバー205は、横長形状の板状部251の外周に前方に向けて傾く傾斜部252を介して前方に延出する枠状部253を形成したものである。板状部251の右側上部から傾斜部252の右側上部には、基板側コネクタ245を外部に露出させるための貫通部254が形成されている。
また板状部251は、電子回路基板204のネジ挿通孔248L、248Rに対応する位置に左右の突起状段部255L、255Rが板面を前方に膨出させて形成されている。左右の突起状段部255L、255Rの後面側にはネジ292、292のネジ頭を収納する空間が形成される。左右の突起状段部255L、255Rの先端面には、ネジ292、292のネジ部が挿通されるネジ挿通孔が形成されている。
一方、操作部7の正面中央部170には、ストップボタンユニット200の枠部225より後部が挿入される横長形状の貫通部171が形成されている。正面中央部170における貫通部171の左右両脇の位置には、左右の突起状段部172L、172Rが板面を後方に膨出させて形成されている。突起状段部172L、172Rの前面側に図5に示すネジ止用突起部216L、216Rを収納する収納する空間が形成されている。
左右の突起状段部172L、172Rの先端面には、ネジ293、293のネジ部が挿通されるネジ挿通孔が形成されている。
以下、ストップボタンユニット200の組み立て方法について説明する。
ストップボタンユニット200を組み立てる場合、まず、作業者は、図4及び図5に示すストップボタン押圧部材76a、76b、76cの円筒部161の後方をコイルバネ203a、203b、203cのコイルの内側にそれぞれ通入し、フランジ部163にコイルバネ203a、203b、203cの前側を係止することでストップボタン押圧部材76a、76b、76cにコイルバネ203a、203b、203cを取付ける。
次に作業者は、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cのコイルバネ203a、203b、203cが取付けられた円筒部161の後方を、図4に示す本体ケース202の板状部220の開口部224a、224b、224cを介してシリンダ部223a、223b、223cの貫通孔226a、226b、226cに挿入し、コイルバネ203a、203b、203cの後方を図5に示す逆フランジ部231a、231b、231cに係止させた状態で逆フランジ部231a、231b、231cの内側にストップボタン押圧部材76a、76b、76cの円筒部161を挿入する。この後、作業者は、図5に示すストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162を装飾用パネル部材201の裏面側から開口部211a、211b、211cに挿入し、装飾用パネル部材201の裏面側のネジ止用突起部216L、216Rを図4に示す本体ケース202の左右の突起状段部232L、232Rの前面側に形成される空間に挿入する。この状態で作業者は、図4に示す左右の突起状段部232L、232Rのネジ挿通孔にそれぞれネジ291、291のネジ部を挿入し、図5に示すネジ止用突起部216L、216Rのネジ孔にそれぞれネジ291、291のネジ部を螺入してネジ291、291を締付けることで装飾用パネル部材201に本体ケース202をネジ止め固定する。これにより、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cと、装飾用パネル部材201と、本体ケース202と、コイルバネ203a、203b、203cとが一体化する。
次に、作業者は、図4に示す背面カバー205の前方から枠状部253の内側に電子回路基板204を挿入し、図5に示す電子回路基板204の基板側コネクタ245を背面カバー205の貫通部254に挿入する。次に、作業者は、本体ケース202の後ろ側の段部234に背面カバー205の枠状部253を被せる。この状態で作業者は、左右の突起状段部255L、255Rの後面側からネジ292、292のネジ部を左右の突起状段部255L、255Rのネジ挿通孔に挿入し、さらにネジ292、292のネジ部を電子回路基板204のネジ挿通孔248L、248Rにそれぞれ挿入し、本体ケース202のネジ止用突起部233L、233Rのネジ孔にそれぞれネジ292、292のネジ部を螺入してネジ292、292を締付けることで本体ケース202の後ろ側に背面カバー205及び電子回路基板204を取付け固定する。これにより、図6及び図7に示すようにストップボタンユニット200が完成した状態になる。
この後、作業者は、図4に示す操作部7の正面中央部170の裏側からストップボタンユニット200の背面カバー205を含む枠部225より後部を正面中央部170の貫通部171に挿入し、図5に示す突起状段部172L、172Rの前面側の空間にストップボタンユニット200のネジ止用突起部217L、217Rを挿入し、操作部7の正面中央部170の裏側からネジ293、293のネジ部を突起状段部172L、172Rのネジ挿通孔に挿入し、ネジ止用突起部217L、217Rのネジ孔にそれぞれネジ293、293のネジ部を螺入してネジ293、293を締付けることで図8及び図9に示すように操作部7の正面中央部170にストップボタンユニット200を取付け固定する。
この後、背面カバー205の貫通部254から露出する電子回路基板204の基板側コネクタ245にハーネスのコネクタを接続することでストップボタンユニット200の操作入力信号が主制御基板に供給可能な状態になる。
ストップボタンユニット200を組み立てた状態では、図4及び図5に示してコイルバネ203a、203b、203cは、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cのフランジ部163と本体ケース202の逆フランジ部231a、231b、231cの間に介挿してストップボタン押圧部材76a、76b、76cを前方に付勢する。ストップボタン押圧部材76a、76b、76cのフランジ部163は、押圧待機位置で開口部211a、211b、211cの背面側の縁に係止する。
ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの円筒部161の後端は、前記押し込み位置で対応するフック部227a、228a、229a、227b、228b、229b、227c、228c、229cに係止される。
ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの円筒部161の後端側は、押圧待機位置でストップボタンユニット200のフォトセンサ301a、301b、301cの外側に位置する。
次に、ストップボタン押圧部材76aによるスイッチ動作を説明する。ストップボタン押圧部材76aは、本体ケース202のシリンダ部223aに摺接移動可能に収容され、且つ逆フランジ部231aに据え付けられたコイルバネ203aによって前方向へ常時付勢されている。そして、押圧操作されていない状態では、ストップボタン押圧部材76aのフランジ部163の前壁面が装飾用パネル部材201の開口部211aの周縁内側面に当接し保持されている。この状態ではストップボタン押圧部材76aは押圧待機位置にある。このとき、ストップボタン押圧部材76aの後端がフォトセンサ301aから退避しているため、フォトセンサ301aは、その発光素子からの光が受光素子で検出され、当該ストップボタン押圧部材76aの非操作状態を示す低電圧レベルのオフ信号を送信する。
また、ストップボタン押圧部材76aが遊技者等によって押圧操作されると、ストップボタン押圧部材76aはシリンダ部223a内で所定のストローク分後方に移動する。この場合、ストップボタン押圧部材76aの後端がシリンダ部223aの内周に形成されたフック部227a、228a、229a(図5参照)と当接することで、その押し込み量が制限されている。この押圧操作された状態では、ストップボタン押圧部材76aは押し込み位置にあり、ストップボタン押圧部材76aの後部が電子回路基板204の裏面に実装されるフォトセンサ301aのセンシング領域(発光素子と受光素子が対向する領域)である隙間311に挿入することで、フォトセンサ301aの発光素子と受光素子の間を遮光させる。すなわち、ストップボタン押圧部材76aが押圧操作された状態においては、フォトセンサ301aは、発光素子からの光がストップボタン押圧部材76aで遮られて受光素子で検出されず、ストップボタン押圧部材76aの操作状態を示す信号として高電圧レベルのオン信号を送信してスイッチ動作する。
このような動作により、フォトセンサ301aは、ストップボタン押圧部材76aが指により押圧される場合の動作を検出する。
尚、ストップボタン押圧部材76b、76c、フォトセンサ301b、301cについてもストップボタン押圧部材76a、フォトセンサ301aと同様の動作を行うようになっており、フォトセンサ301b、301cは、それぞれストップボタン押圧部材76b、76cが遊技者の指により押圧される場合の動作を検出する。
発光ダイオード243a、244aは、発光駆動回路302から電力が供給されることで発光し、発光した光をストップボタン押圧部材76aの操作部162の操作面に向けて照射する。発光ダイオード243b、244bは、発光した光をストップボタン押圧部材76bの操作部162の操作面に向けて照射する。発光ダイオード243c、244cは、発光した光をストップボタン押圧部材76cの操作部162の操作面に向けて照射する。ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作面の裏側は、光を拡散する拡散面になっているで、発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cが発光した場合、発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの光は、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162で拡散して出射し、遊技者にはストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162が発光しているように見える。以下の説明では、発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光色により遊技者に見えるストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162の色をストップボタン押圧部材76a、76b、76cの表示色として説明する。
以下、図10乃至図15を参照してストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンについて説明する。
図10は主制御基板20においてストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行うことを示すフラグが立っていなかった場合、即ち、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行わない場合のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンを説明する説明図である。
図10の前のゲームが終了し通常時に戻った状態では、3個のリール101a、101b、101cは回転が停止した状態にあり、主制御基板20と発光駆動回路302が発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cを消灯させる。これにより、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、図10(a)に示すように、消灯状態になっている。ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、上述した内部抽選を実行するとともに、ウエイト時間が経過してから、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始める。且つリール101a、101b、101cの回転速度が所定に速度に到達すると、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cが白色で発光する。これにより、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、図10(b)に示すように、表示色が白になる。
ストップボタン押圧部材76a、76b、76cが操作され、リール101a、101b、101cの回転が停止すると、主制御基板20と発光駆動回路302が発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cを消灯させる。これにより、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、図10(c)に示すように、消灯状態に切り換わる。また前記発光駆動回路の制御はサブ制御基板40で行っても良い。以下の実施例においても同様である。この場合サブ制御基板40は主制御基板20より発信された前記コマンドデータを元に前記発光駆動回路の制御を行う。
図11は、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行うことを示すフラグが立った場合において内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役の発生を許可しなかった場合、即ち、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において内部抽選結果がハズレの場合のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンを説明する説明図である。
前のゲームが終了し通常時に戻った状態では、主制御基板20と発光駆動回路302による発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの制御により、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、図11(a)に示すように、表示色が全て赤になっている。ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、上述した内部抽選を実行するとともに、ウエイト時間が経過してから、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始める。且つリール101a、101b、101cの回転速度が所定に速度に到達すると、図11(b)に示すように、主制御基板20と発光駆動回路302による発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの制御により、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、表示色が全て青に切り換わる。
ストップボタン押圧部材76a、76b、76cが操作され、リール101a、101b、101cの回転が停止すると、主制御基板20と発光駆動回路302による発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの制御により、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、図11(c)に示すように、表示色が全て赤に切り換わる。
ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役としてボーナスの発生を許可した場合、即ち内部抽選結果が入賞役の当選を示した場合、主制御基板20は、内部抽選の際、取得した乱数の例えば下二桁から図12乃至図15に示す第1乃至第6の発光パターンのいずれかを選択して発光駆動回路302の制御を行う。尚、主制御基板20の処理において、ボーナスに対応する乱数は多数存在しており、取得したボーナスに対応する乱数の例えば下二桁を用いることで、図12乃至図15に示す発光パターンの抽選選択が可能になっている。
図12は、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、内部抽選手段における内部抽選結果がボーナスの発生を許可した場合、即ち内部抽選結果がボーナスに内部当選の場合のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの第1の発光パターンを説明する説明図である。
第1の発光パターンにおいて、前のゲームが終了し通常時に戻った状態では、3個のリール101a、101b、101cは回転が停止した状態にあり、図12(a)に示すように、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、表示色が全て赤になっている。
ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始めるとともに、上述した内部抽選を実行する。内部抽選でボーナスに内部当選した直後、図12(b)に示すように、主制御基板20と発光駆動回路302による発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの制御により、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、表示色が全て緑に切り換わる。この場合の緑の表示色は、ハズレの場合の表示色の青と異なり、スタートレバー75の傾倒操作直後にボーナスの内部当選を遊技者に告知することができる。
このような動作において、主制御基板20は、前記内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役の発生を許可したことを契機に、この入賞役に対応して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光色を選択して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光制御を行うようになっている。
図13(a)は、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、内部抽選結果がボーナスに内部当選の場合のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの第2の発光パターンを説明する説明図である。
第2の発光パターンにおいて、ゲームが終了し通常時に戻った状態では、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、表示色が全て赤になっている。ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始めるとともに、上述した内部抽選を実行する。内部抽選でボーナスに内部当選した後、遊技者がストップボタン押圧部材76aを操作すると、左のリール101aが停止し、主制御基板20と発光駆動回路302による発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの制御により、図13(a)に示すように、ストップボタン押圧部材76aの操作部162は、表示色が緑に切り換わる。この緑の表示色により遊技者はボーナスに内部当選したことを確認する。ストップボタン押圧部材76b、76cの操作部162は、遊技者により操作されるまで、表示色が青の状態を維持する。
このような動作において、主制御基板20は、前記内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役の発生を許可し、停止操作手段のストップボタン押圧部材76aの操作を検出したことを契機に、当該入賞役に対応して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光色を選択して当該前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光制御を行う。
図13(b)は、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、内部抽選結果がボーナスに内部当選の場合のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの第3の発光パターンを説明する説明図である。
第3の発光パターンでは、内部抽選でボーナスに内部当選した後、遊技者がストップボタン押圧部材76aを操作すると、左のリール101aが停止し、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、図13(b)に示すように、ストップボタン押圧部材76aの操作部162は、表示色が青から赤に切り換わる。次に、遊技者がストップボタン押圧部材76bを操作すると、中のリール101bが停止し、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、ストップボタン押圧部材76bの操作部162は、表示色が青から緑に切り換わる。この緑の表示色により遊技者はボーナスに内部当選したことを確認する。ストップボタン押圧部材76cの操作部162は、操作が行われるまで表示色が青の状態を維持する。
このような動作において、主制御基板20は、前記内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役の発生を許可し、停止操作手段のストップボタン押圧部材76aが連続して操作されたことを検出したことを契機に、当該入賞役に対応して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光色を選択して当該前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光制御を行う。
図13(c)は、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、内部抽選結果がボーナスに内部当選の場合のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの第4の発光パターンを説明する説明図である。
第4の発光パターンでは、内部抽選でボーナスに内部当選した後、まず、遊技者がストップボタン押圧部材76aを操作すると、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、図13(c)に示すように、ストップボタン押圧部材76aの操作部162は、表示色が青から赤に切り換わる。次に、遊技者がストップボタン押圧部材76bを操作すると、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、ストップボタン押圧部材76bの操作部162は、表示色が青から赤に切り換わる。次に、ストップボタン押圧部材76cを操作すると、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、ストップボタン押圧部材76cの操作部162は、表示色が青から緑に切り換わる。この緑の表示色により遊技者はボーナスに内部当選したことを確認する。
図14は、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、内部抽選結果がボーナスに内部当選の場合のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンの第5の例を説明する説明図である。
前のゲームが終了し通常時に戻った状態では、図14(a)に示すように、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、表示色が全て赤になっている。ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始めるとともに、上述した内部抽選を実行してボーナスに内部当選する。この後、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、表示色が青に切り換わる。この後、遊技者によりストップボタン押圧部材76a、76b、76cの全てが操作されると、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、図14(a)に示すように、表示色が全て緑に切り換わる。この場合の緑の表示色により、全リール停止直後にボーナスの内部当選を遊技者に告知することができる。
図15は、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、内部抽選結果がボーナスに内部当選の場合のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンの第6の例を説明する説明図である。
前のゲームが終了し通常時に戻った状態では、図15(a)に示すように、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、表示色が全て赤になっている。ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始めるとともに、上述した内部抽選を実行する。内部抽選でボーナスに内部当選した直後、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162は、図15(b)に示すように、全て消灯状態になる。このような消灯により、全リール停止直後にボーナスの内部当選を遊技者に告知することができる。
このような動作において、主制御基板20は、前記内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役の発生を許可したことを契機に、当該入賞役に対応して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの消灯を選択して当該前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光制御を行う。
このような構成及び動作を纏めて説明すると、スロットマシン1は、周面に複数種類の図柄が描かれた複数のリール101a、101b、101cと、前記複数のリール101a、101b、101cの回転開始操作を行うためのスタートレバー75と、前記各リール101a、101b、101cの回転をそれぞれ停止させる操作を行うための停止操作手段としてのストップボタンユニット200と、前記複数のリール101a、101b、101cの図柄が予め定めた入賞役となる組合せで有効ライン上に停止することを許可するか否かを内部抽選する内部抽選手段と、遊技に関係する制御を行う制御手段としての主制御基板20とを備えている。
前記内部抽選手段は、主制御基板20の入賞抽選テーブル125、内部抽選フラグ記憶領域127、設定記憶領域128及び乱数発生装置129により構成されている。
スロットマシン1は、前記内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役の発生を許可したことを前提条件として、前記有効ライン上における前記複数のリール101a、101b、101cの停止図柄の組合せが入賞役を構成した場合に、遊技者に遊技媒体のメダルを払い出す。
ストップボタン押圧部材76a、76b、76cは、押圧操作を行うことが可能な操作面を操作部162に有する。
装飾用パネル部材201、本体ケース202及びネジ291、291は、前記ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの前記操作面を外側に露出させる開口部211a、211b、211cを表面側に有し、当該ストップボタン押圧部材76a、76b、76cを押圧待機位置で係止するとともに、当該ストップボタン押圧部材76a、76b、76cを前記押圧待機位置から裏面側に所定のストロークで往復移動自在、且つ当該往復移動方向を軸として回転可能な状態で保持するボタン保持部材になっている。
ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの前記往復移動方向は、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの前記押圧操作方向となっている。
コイルバネ203a、203b、203cは、前記ストップボタン押圧部材76a、76b、76cと前記ボタン保持部材の間に介挿され、前記ストップボタン押圧部材76a、76b、76cを前記ボタン保持部材の前記開口部から突出する方向に付勢する付勢手段になっている。
フォトセンサ301a、301b、301cは、前記ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの往復移動を検出する往復移動検出手段になっている。
ストップボタンユニット200の発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cは、前記ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162の操作面の内側に設けられ、少なくとも三色以上で発光可能であり、発光した光をストップボタン押圧部材の操作面に向けて照射する発光手段になっている。
主制御基板20は、前記内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役の発生を許可した場合、この入賞役に対応して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光色を選択して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光制御を行う。
以上説明したように本発明に係る第1の実施形態のスロットマシン1によれば、主制御基板20は、前記内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役の発生を許可した場合、この入賞役に対応してストップボタンユニット200の発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光色を選択して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光制御を行うので、内部抽選結果の入賞役に対応した色でストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部402を光ったように見せることができ、遊技媒体の払い出しに関わる多彩な告知を行うことができる。
図16は第1の実施形態の第1の変形例を示すストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンを説明する説明図である。
第1の実施形態の第1の変形例では、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、ボーナスに内部当選した場合、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンとして高い確率で図16に示すウエーブ点灯を選択し、ボーナスに内部当選しなかった場合、発光パターンとして低い確率で図16に示すウエーブ点灯を選択する。
このようなウエーブ点灯では、主制御基板20は、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作部162を、右から左、左かに右やランダムに表示色の色変化や点灯を行わせるたりする。遊技者は、このようなウエーブ点灯によりボーナス当選への期待感を高める。
このような動作において、主制御基板20は、前記内部抽選手段における内部抽選結果が入賞役の発生を許可した場合、この入賞役に対応して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光色の連続的な切り替え内容を選択して当該発光手段の発光制御を行う。
このような第1の実施形態の第1の変形例によれば、遊技媒体の払い出しに関わる多彩な告知を行うことができる。
図17は第1の実施形態の第2の変形例を示すストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンを説明する説明図である。
図17において、第1の実施形態の第2の変形例では、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、ボーナスに内部当選した場合、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンとして高い確率で図17に示す点滅を選択し、ボーナスに内部当選しなかった場合、発光パターンとして低い確率で図16に示す点滅を選択する。点滅の周波数は、ボーナスに内部当選した場合に高い周波数が選択される確率が高く、ボーナスに内部当選しなかった場合に低いい周波数が選択される確率が高い。遊技者は、このような点滅及び点滅の周波数によりボーナス当選への期待感を高める。
このような第1の実施形態の第2の変形例によれば、遊技媒体の払い出しに関わる多彩な告知を行うことができる。
図18は第1の実施形態の第3の変形例を示すストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンを説明する説明図である。
図18(a)において、第1の実施形態の第3の変形例では、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、スタートレバー75の傾倒操作によりベルに内部当選した場合、内部当選の直後にストップボタン押圧部材76a、76b、76cを黄色で発光させる。
図18(b)において、第1の実施形態の第3の変形例では、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、スタートレバー75の傾倒操作によりスイカに内部当選した場合、内部当選の直後にストップボタン押圧部材76a、76b、76cを緑で発光させる。
図18(c)において、第1の実施形態の第3の変形例では、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、スタートレバー75の傾倒操作によりレギュラーボーナスまたはビッグボーナスに内部当選した場合、内部当選の直後に所定の確率でストップボタン押圧部材76a、76b、76cを白で発光させる。
図18(d)において、第1の実施形態の第3の変形例では、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、スタートレバー75が傾倒操作によりビッグボーナスに内部当選した場合、内部当選の直後に所定の確率でストップボタン押圧部材76a、76b、76cをレインボーで発光させる。レインボー発光とは、連続的に表示色を変化させることで実現している。
尚、通常時のストップボタン押圧部材の表示色を赤以外の色、例えば紫を用いることで、チェリーに内部当選した場合、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cを赤で発光させることで内部当選の告知が可能になる。
また、ハズレ時のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作受付が可能になった状態におけるストップボタン押圧部材の表示色を青以外の色、例えば黄緑を用いることで、リプレイに内部当選した場合、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cを青で発光させることで内部当選の告知が可能になる。
このような動作において、主制御基板20は、前記内部抽選手段における内部抽選結果の入賞役の発生を許可した場合、この入賞役の種類を示す前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光色を選択して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光制御を行う。
このような第1の実施形態の第3の変形例によれば、遊技媒体の払い出しに関わる多彩な告知を行うことができる。
図19は第1の実施形態の第4の変形例を示すストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光パターンを説明する説明図である。
図19において、第1の実施形態の第4の変形例では、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、スタートレバー75の傾倒操作により中→右→左の六択ベルに内部当選した場合、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、図19(a)に示すように、一回目の押し順ナビが行われ、ストップボタン押圧部材76bの操作部162は、表示色がピンクに切り換わる。遊技者がストップボタン押圧部材76bを操作すると、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、二回目の押し順ナビが行われ、図19(b)に示すように、ストップボタン押圧部材76bの操作部162は、表示色が赤に切り換わる。ストップボタン押圧部材76cの操作部162は、表示色がピンクに切り換わる。遊技者がストップボタン押圧部材76cを操作すると、主制御基板20と発光駆動回路302の制御により、三回目の押し順ナビが行われ、図19(c)に示すように、ストップボタン押圧部材76cの操作部162は、表示色が赤に切り換わる。ストップボタン押圧部材76aの操作部162は、表示色がピンクに切り換わる。この後、遊技者がストップボタン押圧部材76aを操作すると、ストップボタン押圧部材76の操作部162は、表示色が赤に切り換わる。この後、図11に示した発光パターンと同様になる。このような操作によりベルが揃い当選が確定し、メダルの払い出しが行われる。
このような動作において、主制御基板20は、前記内部抽選手段における内部抽選結果が最適なリール停止順序により操作が行われることで入賞が可能な入賞役の発生を許可した場合、この入賞役のリール停止順序に対応して前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光色を選択して当該前記発光ダイオード243a、243b、243c、244a、244b、244cの発光制御を行う。
また、液晶表示装置46にもこれと同様の押し順ナビを行う。
このような第1の実施形態の第4の変形例によれば、液晶表示装置46と連動した解りやすい押し順ナビを実現できる。
図20は本発明に係る第2の実施形態を示すストップボタン押圧部材76a、76b、76c及びその周辺部を説明する説明図である。尚、図20に図示しない第2の実施形態の構成要素は図1及び図3を代用して説明する。
図20において、操作部7の上面中央には遊技機の情報を表示する色報知手段として色ボタン401を配置している。色ボタン401は、内部に設けたカラー発光ダイオードにより押圧部材402の発光が可能であるとともに、押圧部材402の押圧操作により入力操作が可能になっている。
このような構造により、色ボタン401は、少なくとも三色以上で発光可能であるとともに外部操作可能な外部操作手段になっている。本発明に係る第2の実施形態の主制御基板20(図3参照)は、色ボタン401が操作され、且つ前記内部抽選手段における内部抽選結果の入賞役の発生を許可した場合に、この入賞役に対応して前記色ボタン401の表示色を選択して前記色ボタン401の発光制御を行うとともに、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの表示色を制御する。
より詳しく説明すると、第2の実施形態では、ストップボタンユニット200を用いた内部抽選結果の表示を行う場合において、図20(a)に示すように、リール回転後、一定時間以上、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作が有効になる直前のタイミングなど、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cやスタートレバー95(図1参照)の入力操作が継続してあった状態で、且つ目押しを行わない際の図柄引き込み確率PBがPB=1の条件を満たす小役に内部当選をしたことを条件に色ボタン401が操作された際に、図20(b)に示すように、内部当選した小役{図20(b)の場合共通ベル}に対応した発光色{図20(b)の場合黄色}を選択して、この発光色で発光するように前記色ボタン401及びストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光制御を行う。
図21は、第2の実施形態の色ボタン401に関わる動作を示すフローチャートである。
図21において、まず、主制御基板20は、ステップS1において、3個のリール101a、101b、101cの全てが回転を開始したか否かの判別を行っている。3個のリール101a、101b、101cの全てが回転を開始するまでは、ステップS1の処理を繰り返し、3個のリール101a、101b、101cの全てが回転を開始した場合にステップS2の処理に移行する。
ステップS2において、主制御基板20は、スタートレバー75の傾倒操作により得られた乱数値に基づいて入賞役またはハズレを選択することで入賞役の内部抽選を行いステップS3の処理に移行する。
ステップS3において、主制御基板20は、内部抽選の結果がPB=1の条件を満たす小役(例えば共通ベル、リプレイ)に当選したか否かの判別を行う。ステップS3において、主制御基板20は、内部抽選の結果がPB=1の条件を満たす小役に当選した場合、判別結果がYesとなってステップS4の処理に移行し、内部抽選の結果がPB=1の条件を満たす小役に当選を示さなかった場合(例えばスイカまたはチェリーに当選やハズレの場合)、判別結果がNoとなって処理を終了する。
尚、PBとは、特定の入賞役(例えばスイカ)に内部当選した場合に、目押しを行わない状態でストップボタンを操作してリールを止めた場合に前記特定の入賞役に対応する図柄を引き込む確率のことであり、内部当選した場合にストップボタンの押すタイミングにかかわらず確実に前記入賞役に対応する図柄がそろう場合はPB=1(100%)となる。通常当選率の高い小役はPB=1に設定されており当選率の低い小役はPB<1に設定されている。また近年のスロットマシンにおいては大当たり(たとえばビックボーナス)と小役との重複当選が採用されており、特にPB<1の小役は前記重複当選の可能性が高くなるよう設計され、遊技者にとってPB=1の小役に対する興味度とPB<1の小役に対する興味度は従来に較べ異なる物となっている。
ステップS4において、主制御基板20は、スタートレバー75の傾倒操作により得られた乱数値に基づいて色ボタン401及びストップボタン押圧部材76a、76b、76cを用いた事前演出を許可するか否かの判別を行う。ステップS4において、主制御基板20は、得られた乱数値が事前演出の許可を示す場合、判別結果がYesとなってステップS5の処理に移行し、得られた乱数値が事前演出の許可を示さなかった場合、判別結果がNoとなって処理を終了する。
ステップS5において、主制御基板20は、色ボタン401が所定時間以上(例えば2秒以上)オン操作されたか否かの判別を行う。ステップS5において、主制御基板20は、色ボタン401が所定時間以上オン操作された場合、判別結果がYesとなってステップS6の処理に移行し、色ボタン401が所定時間以上オン操作されなかった場合、判別結果がNoとなってステップS7の処理に移行する。
ステップS6において、主制御基板20は、ステップS2において内部当選した小役に対応した発光色を選択して、この発光色で発光するように前記色ボタン401及びストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光制御を行うことで、内部当選した小役に対応した色を前記色ボタン401及びストップボタン押圧部材76a、76b、76cに表示して、ステップS8の処理に移行する。
ステップS7において、主制御基板20は、発光色として白色で発光するように前記色ボタン401及びストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光制御を行うことで、前記色ボタン401及びストップボタン押圧部材76a、76b、76cに白色を表示して、ステップS8の処理に移行する。
ステップS8において、主制御基板20は、未停止のリールに対応したストップボタン押圧部材の停止操作入力装置(フォトセンサ301a、301b、301c)がオンされたか否かを判別している。ステップS8において、主制御基板20は、未停止のリールに対応した入力装置がオンされた場合、ステップS9の処理に移行し、未停止のリールに対応した入力装置がオンされなかった場合、ステップS5の処理に戻る。
ステップS9において、オンされたストップボタン押圧部材の入力装置(フォトセンサ301a、301b、301c)に対応したリールを停止し、ステップS10の処理に移行する。
ステップS10において、主制御基板20は、全てのリールが停止したか否か否かを判別する。ステップS8において、主制御基板20は、全てのリールが停止している場合処理を終了し、全てのリールが停止してなかった場合ステップS5の処理に戻る。
このような第2の実施形態によれば、遊技媒体の払い出しに関わる多彩な告知を行うことができるとともに、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作が有効になる直前のタイミングなど、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cやスタートレバー95(図1参照)の入力操作が継続してあった状態で、色ボタン401がオン操作されることで目押しや押し順ナビの不要な小役に内部当選したこと遊技者に告知することができ、ゲームを早く消化したい遊技者の便宜を図ることができる。
図22は、本発明に係る第3の実施形態の主制御基板による各種入力装置の制御を示すフローチャートである。尚、第3の実施形態で図1乃至図15に示した第1の実施形態と異なるのは、主制御基板20のプログラムROM122及びこれに関わる動作のみである。第3の実施形態の構成要素及び一部の動作は、図1、図3及び図10を代用して説明する。
ここで、第3の実施形態のスロットマシン1(図1参照)は、遊技者が遊技中に操作可能な入力装置として、ベットボタン73、74(図1参照)、スタートレバー75(図1参照)、精算ボタン77(図1参照)及びストップボタンユニット200(図1参照)を備えている。
図22において、まず、主制御基板20は、ステップS11からステップS14まで、図21に示したステップS1からステップS4までの処理を同じ処理を行う。主制御基板20は、ステップS11からステップS14までの処理を行っている最中に、図10(a)に示すようにストップボタン押圧部材76a、76b、76cを消灯状態で維持する。
ステップS14の判別結果がYesになると、主制御基板20は、ステップS15の処理に移行する。
ステップS15において、主制御基板20は、所定のウエイト時間が経過し、且つリール101a、101b、101cの回転速度が所定に速度に到達してストップボタンユニット200のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作が有効になったか否かを判別している。主制御基板20は、ステップS15においてストップボタンユニット200のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作が有効になるまでは、判別結果がNoとなってステップS15の処理を繰り返す。そして主制御基板20は、ステップS15においてストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作が有効になった場合に、ステップS16の処理に移行する。
ステップS16において、主制御基板20は、ストップボタンユニット200以外の遊技者が遊技中に操作可能な入力装置であるベットボタン73、74、スタートレバー75及び精算ボタン77の少なくとも一つがオン操作されたか否かの判別を行う。主制御基板20は、ステップS16において、ベットボタン73、74、スタートレバー75及び精算ボタン77の少なくとも一つがオン操作されていた場合、判別結果がYesとなってステップS17の処理に移行し、ベットボタン73、74、スタートレバー75及び精算ボタン77の少なくとも一つが操作されていなかった場合、判別結果がNoとなってステップS18の処理に移行する。
ステップS17において、主制御基板20は、ステップS12において内部当選した小役(この場合、ステップS13の処理により、ステップS17の処理ではPB=1の条件を満たす小役のみとなる)に対応した発光色を選択して、この発光色で発光するように前記ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光制御を行うことで、内部当選した小役に対応した色を前記ストップボタン押圧部材76a、76b、76cに表示して、ステップS16の処理に戻る。
ステップS18において、主制御基板20は、発光色として白色で発光するように前記ストップボタン押圧部材76a、76b、76cの発光制御を行うことで、前記ストップボタン押圧部材76a、76b、76cに白色を表示して、ステップS19の処理に移行する。
ステップS19において、主制御基板20は、図21に示したステップS8と判別処理を同じ処理を行う。主制御基板20は、ステップS19において、未停止のリールに対応した入力装置がオンされた場合、判別結果がYesとなってステップS20の処理に移行し、未停止のリールに対応した入力装置がオンされなかった場合、判別結果がNoとなってステップS16の処理に戻る。
ステップS20において、オンされたストップボタン押圧部材の入力装置(フォトセンサ301a、301b、301c)に対応したリールを停止し、ステップS21の処理に移行する。
ステップS21において、主制御基板20は、全てのリールが停止したか否か否かを判別する。ステップS19において、主制御基板20は、全てのリールが停止している場合、判別結果がYesとなって処理を終了し、全てのリールが停止してなかった場合、判別結果がNoとなってステップS16の処理に戻る。
ここで、スロットマシン1は、何らかの小役に内部当選した場合、高確率(例えは95%)で液晶表示装置46による演出映像に通常時と異なる変化(例えは歩いていたキャラクタが立ち止まる等)を持たせたり、演出用放音部44a、44b、63a、63bを使った演出効果音に通常時と異なる変化(例えはBGMの変化)を持たせたりすることで、遊技者に小役の当選の期待感を持たせている。この場合のスロットマシン1の小役には、入賞を100%確定させるために目押しの必要がないPB=1の条件を満たす小役(例えばリプレイやベル)と、入賞を100%確定させるために目押しの必要があるPB<1の条件を満たす小役(例えばチェリーやスイカ)とがある。ゲームを早く消化したい遊技者は、目押しの必要がない小役が当選した遊技について、スタートレバー75による内部抽選の終了後、なるべく早く消化すること望んでいる。そこで第3の実施形態では、ストップボタンユニット200のストップボタン押圧部材76a、76b、76cの操作が有効になった状態で、ベットボタン73、74、スタートレバー75及び精算ボタン77の少なくとも一つを遊技者が操作することで、ストップボタン押圧部材76a、76b、76cに内部当選したPB=1の条件を満たす小役を遊技者に早く告知している。これにより、ゲームを早く消化したい遊技者に対し、目押しの必要がない入賞遊技において早いタイミングで遊技結果を理解させることができ、さらに液晶演出装置において小役当選を示唆する演出が行われた際に一連の操作を行ってもストップボタンによる小役の告知を行わない場合はハイチャンスかハズレの場合である。このような場合はハイチャンスである場合が多く(入賞ハズレの場合は通常液晶演出装置による演出を行わない)液晶演出装置の演出と異なる新たな期待感演出も提供でき遊技者に様々な好印象を与えることができる。