JP5644372B2 - 信号処理装置および方法、並びに、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、信号処理装置および方法、並びに、プログラムに関し、特に、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができるようにした信号処理装置および方法、並びに、プログラムに関する。
従来、地上デジタル放送の変調方式として、多数の直交搬送波を用いる直交周波数分割多重(OFDM(Orthoonal Frequency Division Multiplexing))方式とひとつの搬送波を用いるシングルキャリア方式とが存在する。
このOFDM方式を採用した地上デジタル放送としては、例えば、DVB-T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)やISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)といった規格が存在する。
また、シングルキャリア方式を採用した放送としては、例えば、ATSC(Advanced Television Systems Committee)、DTMB(Digital Terrestrial Multimedia Broadcast)、DVB-C(Digital Video Broadcasting-Cable)といった規格がある.
例えばこのような地上デジタル放送等において、受信装置は、受信した放送波(受信信号)がスペクトル反転されている場合、正しく復号処理を行うために、スペクトル反転を行う必要がある。
一般的に、送信装置は、周波数スペクトルの上側周波数帯若しくは下側周波数帯の一方をスペクトル反転して送信し、他方をスペクトル反転せずに送信する。スペクトル反転された信号がスペクトル反転されていない信号と完全対称でない限り、スペクトル反転された信号は、正しく復号するために、受信側においてスペクトル反転する必要がある。
ところが、送信側においてスペクトル反転を行うか否かが定められていない場合がある。このように、例えば、どちらの帯域を送信する場合にスペクトル反転するか否かが送信装置によって異なるような場合、受信装置は、受信信号がスペクトル反転されたものであるか否かを検出する必要がある。つまり、受信装置は、受信信号がスペクトル反転されたものである場合、その受信信号に対してスペクトル反転を行うようにし、受信信号がスペクトル反転されたものでない場合、受信信号に対してスペクトル反転を行わないようにする。
しかしながら、シングルキャリアの場合、受信装置の復調部においてこのようなスペクトル反転の有無を検出することは困難である恐れがあった。その場合、送信信号(I,Q)に対して、スペクトル反転がある場合、受信側の復調出力としては、(I,-Q)や(Q,I)が出力され、誤り訂正部に渡されることになり、正しく復号処理が行われなくなる恐れがあった。
そこで、スペクトル反転の有無の検出およびその補正の方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の方法の場合、誤り訂正符号として畳み込み符号が用いられる。
特開2009−182552号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、例えば誤り訂正符号としてLDPC符号が採用されているDTMBの場合には、適用できない恐れがあった。誤り訂正方式は複数存在するので、より多様な誤り訂正符号方式に適用可能な(より汎用な)、スペクトル反転の検出およびその補正方法が求められていた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができるようにすることを目的とする。
本発明の一側面は、シングルキャリア方式に基づいて生成された信号の誤り訂正に失敗した数と前記誤り訂正に成功した数とに基づく状態遷移の結果に基づいて、前記信号のスペクトル反転の有無を検出する検出手段と、前記誤り訂正を行う信号として、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出された場合、前記信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記信号を選択する選択手段とを備える信号処理装置である。
前記信号に対してスペクトル反転を行うスペクトル反転手段をさらに備え、前記選択手段は、前記検出手段による前記スペクトル反転の検出結果に従って、前記信号、若しくは、前記スペクトル反転手段によりスペクトル反転された前記信号のいずれか一方を、前記誤り訂正を行う信号として選択することができる。
前記選択手段により前記誤り訂正を行う信号として選択された信号に対して等化処理を行う等化手段とをさらに備えることができる。
前記信号に対して等化処理を行う等化手段をさらに備え、前記選択手段は、前記誤り訂正を行う信号として、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出された場合、前記等化手段により前記等化処理された信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記等化手段により前記等化処理された信号を選択することができる。
前記等化手段により前記等化処理された信号に時間デインターリーブを行う時間デインターリーブ手段をさらに備え、前記選択手段は、前記誤り訂正を行う信号として、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出された場合、前記時間デインターリーブ手段により前記時間デインターリーブされた信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記時間デインターリーブ手段により前記時間デインターリーブされた信号を選択することができる。
前記等化手段により前記等化処理された信号にデマップ処理を行うデマップ手段と、前記デマップ手段により前記デマップ処理された信号にNR復号を行うNR復号手段とをさらに備え、前記デインターリーブ手段は、前記NR復号手段によりNR復号された信号に前記時間デインターリーブを行うことができる。
本発明の一側面は、また、信号処理装置の検出手段が、シングルキャリア方式に基づいて生成された信号の誤り訂正に失敗した数と前記誤り訂正に成功した数とに基づく状態遷移の結果に基づいて、前記信号のスペクトル反転の有無を検出し、前記信号処理装置の選択手段が、前記誤り訂正を行う信号として、前記スペクトル反転が検出された場合、前記信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記信号を選択する信号処理方法である。
本発明の一側面は、さらに、コンピュータを、シングルキャリア方式に基づいて生成された信号の誤り訂正に失敗した数と前記誤り訂正に成功した数とに基づく状態遷移の結果に基づいて、前記信号のスペクトル反転の有無を検出する検出手段、前記誤り訂正を行う信号として、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出された場合、前記信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記信号を選択する選択手段として機能させるためのプログラムである。
本発明の一側面においては、シングルキャリア方式に基づいて生成された信号の誤り訂正に失敗した数と誤り訂正に成功した数とに基づく状態遷移の結果に基づいて、信号のスペクトル反転の有無が検出され、誤り訂正を行う信号として、スペクトル反転が検出された場合、信号にスペクトル反転を行った信号が選択され、スペクトル反転が検出されなかった場合、スペクトル反転を行っていない信号が選択される。
本発明によれば、信号を処理することができる。特に、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を実現することができる。
受信装置の主な構成例を示すブロック図である。 受信処理の流れの例を説明するフローチャートである。 復調処理の流れの例を説明するフローチャートである。 本発明を適用した受信装置の主な構成例を示すブロック図である。 スペクトル反転検出部の主な構成例を示すブロック図である。 復調処理の流れの他の例を説明するフローチャートである。 復号結果評価処理の流れの例を説明するフローチャートである。 スペクトル反転検出部の他の構成例を示すブロック図である。 スペクトル反転フラグ生成部の主な構成例を示すブロック図である。 状態遷移の様子の例を説明する図である。 復号結果評価処理の流れの他の例を説明するフローチャートである。 選択設定処理の流れの例を説明するフローチャートである。 本発明を適用した受信装置の他の構成例を示すブロック図である。 復調処理の流れの、さらに他の例を説明するフローチャートである。 本発明を適用した受信装置の、さらに他の構成例を示すブロック図である。 誤り訂正部の主な構成例を示すブロック図である。 復調処理の流れの、さらに他の例を説明するフローチャートである。 誤り訂正部の他の構成例を示すブロック図である。 スペクトル反転部の主な構成例を示すブロック図である。 復調処理の流れの、さらに他の例を説明するフローチャートである。 スペクトル反転処理の流れの例を説明するフローチャートである。 本発明を適用した受信装置の、さらに他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したパーソナルコンピュータの主な構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(受信装置)
2.第2の実施の形態(受信装置)
3.第3の実施の形態(スペクトル反転検出部)
4.第4の実施の形態(受信装置)
5.第5の実施の形態(受信装置)
6.第6の実施の形態(誤り訂正部)
7.第7の実施の形態(受信装置)
8.第8の実施の形態(パーソナルコンピュータ)
<1.第1の実施の形態>
[受信装置]
図1は、受信装置の主な構成例を示すブロック図である。図1に示される受信装置100は、図示せぬ送信装置から送信される送信信号を受信する装置である。例えば、受信装置100は、放送局から送信される地上波デジタル放送の放送波を受信するテレビジョン受像機である。
図1に示されるように、受信装置100は、アンテナ101、周波数変換部102、局部発振部103、A/D変換部104、復調部105、および入力部106を有する。
受信装置100は、所定の送信装置から送信された所定の送信信号(例えば、地上波デジタル放送の放送波)であるRF信号を、アンテナ101を介して受信する。アンテナ101を介して受信されたRF信号は、周波数変換部102に供給される。周波数変換部102は、そのRF信号に、局部発振部103で発生させた発振周波数fc+fIFの搬送波を乗算することにより、そのRF信号を中心周波数fIFのIF信号に周波数変換する。
周波数変換部102は、そのIF信号をA/D変換部104に供給する。
A/D変換部104は、周波数変換部102から供給されたIF信号をA/D変換し、デジタル化する。A/D変換部104は、デジタル化したIF信号を、復調部105に供給する。
復調部105は、そのIF信号を復調する。
図1に示されるように、復調部105は、直交復調部111、局部発振部112、スペクトル反転部113、選択部114、等化部115、および誤り訂正部116を有する。
直交復調部111は、A/D変換部104から供給されたデジタル化したIF信号を、局部発振部112で発生させた発振周波数fIFを用いて、直交復調する。直交復調部111は、直交復調して得られたI信号およびQ信号をスペクトル反転部113と選択部114に供給する。
スペクトル反転部113は、スペクトル反転処理を行う。例えば、スペクトル反転の方法は、任意であるが、例えば、I信号とQ信号を入れ替える方法や、Q信号に−1を乗算する方法などが知られている。スペクトル反転部113は、スペクトル反転した信号を選択部114に供給する。
入力部106は、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネル、若しくは外部入力端子等、任意の入力デバイスよりなり、ユーザや他の装置等、受信装置100の外部からの、スペクトル反転した信号、若しくは、スペクトル反転していない信号のいずれか一方を選択する指示を受け付け、その選択指示に基づく選択信号を復調部105の選択部114に供給する。
選択部114は、入力部106より供給された選択信号、すなわち、受信装置100の外部からの指示に従って、直交復調部111から供給されるスペクトル反転されていない信号、若しくは、スペクトル反転部113から供給されるスペクトル反転された信号のいずれか一方を選択し、選択した信号を等化部115に供給する。
等化部115は、選択部114から供給された信号に対して等化処理を行い、その結果を誤り訂正部116に供給する。誤り訂正部116は、等化部115から供給される等化処理された信号に対して誤り訂正を行う。なお、例えば送信装置において、マップ処理が行われた場合、誤り訂正部116は、等化部115から供給される等化処理された信号に対してデマップ処理も行う。
復調部105が受信信号を正しく復調するためには、選択部114は、受信信号がスペクトル反転されたものでない場合、直交復調部111から供給される、スペクトル反転されていない信号を選択すべきであり、受信信号がスペクトル反転されたものである場合、スペクトル反転部113から供給される、スペクトル反転された信号を選択すべきである。
つまり、このような構成の場合、選択信号の選択が、受信信号がスペクトル反転されたものであるか否かに対応していなければならない。すなわち、ユーザや他の装置が、送信装置(図示せず)においてスペクトル反転を行ったか否かを正しく把握する必要がある。
仮に、送信装置が送信信号に対してスペクトル反転を行わなかったのに、選択部114がスペクトル反転部113の出力を選択するとすると、送信信号(I,Q)に対して、(I,-Q)や(Q,I)が出力され、誤り訂正部116に渡されることになり、正しく誤り訂正が行われない恐れがある。
ユーザや他の装置が、送信装置(図示せず)においてスペクトル反転が行われたか否かを正しく把握し、その情報に従って選択指示を行うことにより、選択部114は、受信信号におけるスペクトル反転の有無に正しく対応して信号選択を行うことができ、誤り訂正部116は、正しく誤り訂正を行うことができる。
[受信処理の流れ]
次に、図1の受信装置100により実行される各種処理の流れの例を説明する。最初に、受信装置100により実行される受信処理の流れの例を図2のフローチャートを参照して説明する。
受信処理が開始されると、受信装置100の周波数変換部102は、ステップS101において、アンテナ101を介してRF信号を受信し、ステップS102において、そのRF信号を、局部発振部103で発生させた発振周波数fc+fIFの搬送波を乗算することにより、中心周波数fIFのIF信号に周波数変換する。
ステップS103において、A/D変換部104は、ステップS102において周波数変換されたIF信号をA/D変換し、デジタル化する。ステップS104において、復調部105は、ステップS103においてデジタル化されたIF信号を復調する。復調処理が終了すると、受信装置100は、受信処理を終了する。
なお、この受信処理は、所定のデータ単位毎に繰り返し行なわれる。
[復調処理の流れ]
次に、図2のステップS104において実行される復調処理の詳細な流れの例について、図3のフローチャートを参照して説明する。
復調処理が開始されると、ステップS121において、入力部106は、ユーザや他の装置等からの指示に従って、受信信号に対してスペクトル反転を行うか否かを設定する。
ステップS122において、直交復調部111は、デジタル化したIF信号を、局部発振部112で発生させた発振周波数fIFを用いて、直交復調する。ステップS123において、スペクトル反転部113は、直交復調されて得られたI信号およびQ信号に対してスペクトル反転を行う。
ステップS124において、選択部114は、ステップS121において行われた設定に従って、ステップS123においてスペクトル反転された信号、若しくは、ステップS123においてスペクトル反転する前の信号のいずれか一方を選択する。
ステップS125において、等化部115は、ステップS124において選択された信号に対して等化処理を行う。ステップS126において、誤り訂正部116は、ステップS125において等化処理が行われた信号に対して誤り訂正復号処理を行う。
ステップS126の処理を終了すると、復調部105は、処理を図2のステップS104に戻し、受信処理を終了させる。
以上のように各種処理を行うことにより、受信装置100は、入力部106を介して入力される選択指示が正しければ、誤り訂正の方式によらず、スペクトル反転の検出とその補正を正しく行うことができる。すなわち、受信装置100は、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができる。
<2.第2の実施の形態>
[受信装置]
図4は、受信装置の主な構成例を示すブロック図である。図4に示される受信装置200は、図示せぬ送信装置から送信される送信信号を受信する装置である。例えば、受信装置200は、放送局から送信される地上波デジタル放送の放送波を受信するテレビジョン受像機である。
この受信装置200は、図1に示される受信装置100と基本的に同様の装置であり、基本的に同様の構成を有し、同様の処理を行う。ただし、受信装置100の復調部105および入力部106の代わりに、受信装置200は、復調部205および入力部206を有する。そして、受信装置100が外部からの選択指示に従ってスペクトル反転の補正を行っていたのに対し、受信装置200は、復調部205を用いて受信信号からスペクトル反転の有無を検出し、適宜その補正を行う。
復調部205は、基本的に復調部105と同様の構成を有し、同様の処理を行う。ただし、復調部205は、復調部105の構成に加え、さらにスペクトル反転検出部211を有する。
入力部206は、基本的に入力部106と同様の構成を有し、同様の処理を行う。ただし、入力部206は、ユーザや他の装置等から入力される、スペクトル反転検出部211の各種設定を受け付け、その設定指示をスペクトル反転検出部211に供給する。設定の内容については後述する。
スペクトル反転検出部211は、誤り訂正部116から誤り訂正結果に関する情報を取得し、その取得した情報と、入力部206から供給される設定に従って、受信信号のスペクトル反転の有無を検出し、その検出結果を選択部114に供給する。
選択部114は、スペクトル反転検出部211から供給される、受信信号のスペクトル反転の有無の検出結果に従って、直交復調部111から供給されるスペクトル反転されていない信号、若しくは、スペクトル反転部113から供給されるスペクトル反転された信号のいずれか一方を選択し、選択した信号を等化部115に供給する。
[スペクトル反転検出部]
図5は、図4のスペクトル反転検出部211の主な構成例を示すブロック図である。
図5に示されるように、スペクトル反転検出部211は、復号失敗カウンタ221、符号語カウンタ222、比較部223、比較部224、およびスペクトル反転フラグ生成部225を有する。
復号失敗カウンタ221は、誤り訂正部116から、符号語の始まりを表す符号語イネーブルと、復号結果(復号成功か失敗かを示すフラグ)を取得する。復号失敗カウンタ221は、それらを用いて、復号を失敗している符号語の数をカウントする。つまり、復号失敗カウンタ221は、符号語イネーブルが示す符号語毎に復号結果を確認し、復号失敗の場合、その数をカウントする。復号失敗カウンタ221は、そのカウント結果を保持するとともに比較部223に通知する。
なお、復号失敗カウンタ221は、比較部224の出力が”H”となった場合、すなわち、誤り訂正処理された符号語の数が外部から設定された計測符号語数閾値に達した場合、カウント値をリセットする。
符号語カウンタ222は、誤り訂正部116から、符号語の始まりを表す符号語イネーブルを取得し、その符号語イネーブルに基づいて符号語の数をカウントする。符号語カウンタ222は、そのカウント結果を保持するとともに比較部224に通知する。
なお、符号語カウンタ222は、比較部224の出力が”H”となった場合、すなわち、誤り訂正処理された符号語の数が外部から設定された計測符号語数閾値に達した場合、カウント値をリセットする。
比較部223は、入力部206を介して受け付けられた、ユーザや他の装置等の外部により設定された復号失敗数の閾値(復号失敗数閾値)を取得する。比較部223は、復号失敗カウンタ221から通知されるカウント値、すなわち、復号に失敗した符号語の数と、復号失敗数閾値とを比較する。比較部223は、復号に失敗した符号語の数が復号失敗数閾値(すなわち予め定められた所定の閾値)より小さい場合、値”L”のフラグを出力し、復号に失敗した符号語の数が復号失敗数閾値以上となった場合、値”H”のフラグを出力する。
比較部223より出力されたフラグは、スペクトル反転フラグ生成部225に供給される。
比較部224は、入力部206を介して受け付けられた、ユーザや他の装置等の外部により設定された、復号失敗数をカウントする単位とする符号語の数の閾値(計測符号語数閾値)を取得する。つまり、復号に失敗した符号語の数は、この計測符号語数毎にカウントされる(計測符号語数当たりの失敗数がカウントされる)。
比較部224は、符号語カウンタ222から通知されるカウント値、すなわち、誤り訂正処理された符号語の数と、計測符号語数閾値とを比較する。比較部224は、誤り訂正処理された符号語の数が計測符号語数閾値(すなわち予め定められた所定の閾値)より小さい場合、値”L”のフラグを出力し、誤り訂正処理された符号語の数が計測符号語数閾値以上となった場合、値”H”のフラグを出力する。
比較部224より出力されたフラグは、スペクトル反転フラグ生成部225に供給される。また、比較部224より出力されたフラグは、復号失敗カウンタ221と符号語カウンタ222にも供給され、それぞれのカウント値のリセットに利用される。
スペクトル反転フラグ生成部225は、比較部224から出力されたフラグの値が”H”になると、比較部223から出力されたフラグの値を確認する。スペクトル反転フラグ生成部225は、受信信号にスペクトル反転がないとされている(選択部114が直交復調部111の出力を選択している)状態において、比較部223から出力されたフラグの値が”H”の場合、スペクトル反転があると判定し、そのフラグの値が”L”の場合、スペクトル反転がないと判定する。
すなわち、スペクトル反転フラグ生成部225は、受信信号にスペクトル反転がないとされている状態において、計測符号語数閾値で与えられる符号語数のうち、復号失敗数閾値以上の符号語が復号に失敗していれば、スペクトル反転があると判定し、そうでなければスペクトル反転がないと判定する。
受信信号にスペクトル反転があるとされている(選択部114がスペクトル反転部113の出力を選択している)状態の場合、スペクトル反転フラグ生成部225は、比較部223から出力されたフラグの値が”H”のときスペクトル反転がないと判定し、そのフラグの値が”L”のときスペクトル反転があると判定する。
すなわち、スペクトル反転フラグ生成部225は、受信信号にスペクトル反転があるとされている状態において、計測符号語数閾値で与えられる符号語数のうち、復号失敗数閾値以上の符号語が復号に失敗していれば、スペクトル反転がないと判定し、そうでなければスペクトル反転があると判定する。
スペクトル反転フラグ生成部225は、スペクトル反転検出結果として、スペクトル反転の有無の判定結果を選択部114に供給する。選択部114は、スペクトル反転フラグ生成部225により、スペクトル反転がないと判定された場合、直交復調部111の出力を選択し、スペクトル反転があると判定された場合、スペクトル反転部113の出力を選択し、選択した方を等化部115に供給する。
このようにすることにより、スペクトル反転検出部211は、誤り訂正の方式によらず、その誤り訂正結果に従って、スペクトル反転の有無を正しく検出することができる。これにより、選択部114は、受信信号におけるスペクトル反転の有無に正しく対応して信号選択を行うことができ、誤り訂正部116は、正しく誤り訂正を行うことができる。
すなわち、受信装置200は、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができる。
[復調処理の流れ]
次に、この受信装置200により実行される各種処理の流れについて説明する。受信装置200により実行される受信処理の流れの例は、図2のフローチャートを参照して説明した受信装置100の場合の受信処理と同様であるのでその説明を省略する。
図6のフローチャートを参照して、受信装置200が行う受信処理のステップS104において実行される復調処理の流れの例を説明する。
復調処理が開始されると、ステップS221において、直交復調部111は、デジタル化したIF信号を、局部発振部112で発生させた発振周波数fIFを用いて、直交復調する。ステップS222において、スペクトル反転部113は、直交復調されて得られたI信号およびQ信号に対してスペクトル反転を行う。
ステップS223において、選択部114は、前回の復調処理においてステップS226の処理により行われた復号結果の評価に従って、ステップS123においてスペクトル反転された信号、若しくは、ステップS123においてスペクトル反転する前の信号のいずれか一方を選択する。
この復調処理は、受信装置200が信号を受信する間、所定のデータ単位毎に(例えば、計測符号語数閾値(すなわち、復号失敗数をカウントする単位とする符号語の数)より大きな単位毎に)繰り返し行なわれる。
ステップS224において、等化部115は、ステップS223において選択された信号に対して等化処理を行う。ステップS225において、誤り訂正部116は、ステップS224において等化処理が行われた信号に対して誤り訂正復号処理を行う。
ステップS226において、スペクトル反転検出部211は、ステップS225において行なわれた誤り訂正復号結果を評価し、受信信号のスペクトル反転の有無を検出する。
ステップS226の処理を終了すると、復調部105は、処理を図2のステップS104に戻し、受信処理を終了させる。
[復号結果評価処理]
次に、図7のフローチャートを参照して、図6のステップS226において実行される復号結果評価処理の流れの例を説明する。
復号結果評価処理が開始されると、スペクトル反転検出部211の復号失敗カウンタ221は、ステップS241において、復号結果の取得を開始する。ステップS242において、復号失敗カウンタ221および符号語カウンタ222は、符号語イネーブルを取得する。符号語イネーブルを取得すると、ステップS243において、符号語カウンタ222は、符号語をカウントする。
ステップS244において、符号語イネーブルを取得した復号失敗カウンタ221は、そのときに取得した復号結果の値に基づいて、誤り訂正部116が復号に失敗したか否かを判定する。
復号に失敗したと判定された場合、復号失敗カウンタ221は、ステップS245において、その復号失敗をカウントし、処理をステップS246に進める。また、ステップS244において、復号に失敗していないと判定された場合、復号失敗カウンタ221は、ステップS245の処理を省略し、ステップS246に処理を進める。
ステップS246において、比較部223は、ステップS245の処理により得られたカウント値である復号失敗数を、予め設定された復号失敗数閾値と比較する。ステップS247において、比較部224は、ステップS243の処理により得られたカウント値である処理済み符号語数を、予め設定された計測符号語数閾値と比較する。
ステップS248において、スペクトル反転フラグ生成部225は、ステップS247の比較結果に基づいて、処理済み符号語数が計測符号語数閾値以上であるか否かを判定し、計測符号語数閾値より小さいと判定された場合、処理をステップS242に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
ステップS248において、処理済み符号語数が計測符号語数閾値以上であると判定された場合、スペクトル反転フラグ生成部225は、処理をステップS249に進める。
ステップS249において、スペクトル反転フラグ生成部225は、ステップS246の比較結果に基づいて、復号失敗数が復号失敗数閾値以上であるか否かを判定する。
復号失敗数が復号失敗数閾値以上であると判定された場合、スペクトル反転フラグ生成部225は、処理をステップS250に進め、選択を切り換えるように選択部114を制御し、処理をステップS252に進める。また、ステップS249において、復号失敗数が復号失敗数閾値より小さいと判定された場合、スペクトル反転フラグ生成部225は、処理をステップS251に進め、選択を切り換えないように選択部114を制御し、処理をステップS252に進める。
ステップS252において、復号失敗カウンタ221および符号語カウンタ222は、それぞれのカウンタをリセットする。
ステップS253において、スペクトル反転検出部211は、復号結果評価処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定された場合、処理をステップS242に戻し、それ以降の処理を繰り返させる。
また、ステップS253において、終了すると判定された場合、スペクトル反転検出部211は、復号結果評価処理を終了し、処理を図6のステップS226に戻し、復調処理を終了させ、処理を図2のステップS104に戻させ、受信処理を終了させる。
以上のように各種処理を行うことにより、受信装置200は、誤り訂正の方式によらず、スペクトル反転の検出とその補正を正しく行うことができる。すなわち、受信装置200は、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができる。
<3.第3の実施の形態>
[スペクトル反転検出部]
第2の実施の形態において、スペクトル反転検出部211について説明したが、スペクトル反転検出の方法は、上述した以外であってもよい。
図8は、スペクトル反転検出部211の他の構成例を示すブロック図である。図8に示されるように、この場合、スペクトル反転検出部211は、復号失敗カウンタ251、復号成功カウンタ252、比較部253、比較部254、およびスペクトル反転フラグ生成部255を有する。
復号失敗カウンタ251は、復号失敗カウンタ221の場合と同様に、復号に失敗した符号語をカウントする。つまり、復号失敗カウンタ251は、復号失敗カウンタ221の場合と同様に、誤り訂正部116から、符号語の始まりを表す符号語イネーブルと、復号結果(復号成功か失敗かを示すフラグ)を取得し、それらを用いて、復号に失敗した符号語の数をカウントし、そのカウント結果を保持するとともに比較部253に通知する。
なお、復号失敗カウンタ251は、比較部253若しくは比較部254の出力が”H”となった場合、すなわち、誤り訂正復号に失敗した符号語の数が外部から設定された復号失敗数閾値に達した場合、若しくは、誤り訂正復号に成功した符号語の数が外部から設定された復号成功数閾値に達した場合、カウント値をリセットする。
復号成功カウンタ252は、復号失敗カウンタ251とは逆に、復号に成功した符号語をカウントする。復号成功カウンタ252は、復号失敗カウンタ251の場合と同様に、誤り訂正部116から、符号語の始まりを表す符号語イネーブルと、復号結果(復号成功か失敗かを示すフラグ)を取得する。復号成功カウンタ252は、それらを用いて、復号に成功した符号語の数をカウントする。復号成功カウンタ252は、そのカウント結果を保持するとともに比較部254に通知する。
なお、復号成功カウンタ252は、復号失敗カウンタ251と同様に、比較部253若しくは比較部254の出力が”H”となった場合、すなわち、誤り訂正復号に失敗した符号語の数が外部から設定された復号失敗数閾値に達した場合、若しくは、誤り訂正復号に成功した符号語の数が外部から設定された復号成功数閾値に達した場合、カウント値をリセットする。
比較部253は、比較部223の場合と同様に、誤り訂正復号に失敗した符号語の数と、外部から設定された復号失敗数閾値とを比較する。つまり、比較部253は、入力部206を介して受け付けられた、ユーザや他の装置等の外部により設定された復号失敗数閾値を取得し、復号失敗カウンタ251から通知されるカウント値、すなわち、復号に失敗した符号語の数と、復号失敗数閾値とを比較する。そして、比較部253は、復号に失敗した符号語の数が復号失敗数閾値(すなわち予め定められた所定の閾値)より小さい場合、値”L”のフラグを出力し、復号に失敗した符号語の数が復号失敗数閾値以上となった場合、値”H”のフラグを出力する。
比較部253より出力されたフラグは、スペクトル反転フラグ生成部255に供給される。また、比較部253より出力されたフラグは、復号失敗カウンタ251と復号成功カウンタ252にも供給され、それぞれのカウント値のリセットに利用される。
比較部254は、誤り訂正復号に成功した符号語の数と、外部から設定された復号成功数閾値とを比較する。まず、比較部254は、入力部206を介して受け付けられた、ユーザや他の装置等の外部により設定された、復号に成功した符号語の数の閾値(復号成功数閾値)を取得する。そして、比較部254は、復号成功カウンタ252から通知されるカウント値、すなわち、復号に成功した符号語の数と、復号成功数閾値とを比較する。そして、比較部254は、復号に成功した符号語の数が復号成功数閾値(すなわち予め定められた所定の閾値)より小さい場合、値”L”のフラグを出力し、復号に成功した符号語の数が復号成功数閾値以上となった場合、値”H”のフラグを出力する。
比較部254より出力されたフラグは、スペクトル反転フラグ生成部255に供給される。また、比較部254より出力されたフラグは、復号失敗カウンタ251と復号成功カウンタ252にも供給され、それぞれのカウント値のリセットに利用される。
スペクトル反転フラグ生成部255は、比較部253の出力、比較部254の出力、並びに、入力部206を介して受け付けられた、ユーザや他の装置等の外部により設定されたスペクトル確定フラグの値に従って、スペクトル反転の有無を検出し、その検出結果(スペクトル反転検出結果)を、スペクトル反転フラグとして選択部114に供給する。
スペクトル確定フラグは、スペクトル反転の有無の判定結果を確定するか否かを制御するフラグ情報である。例えば、スペクトル確定フラグの値が”H”の場合、スペクトル反転の有無の判定結果が確定され、比較部253の出力や比較部254の出力が変化しても、スペクトル反転フラグの値が変化しないようになる(固定される)。つまり、スペクトル反転フラグの値は、スペクトル確定フラグの値が”L”の場合のみ可変である。
選択部114は、そのスペクトル反転フラグの値に従って、直交復調部111の出力、若しくは、スペクトル反転部113の出力のいずれか一方を選択する。
例えば、スペクトル反転が検出される場合、スペクトル反転フラグ生成部255は、値”H”のスペクトル反転フラグを選択部114に供給する。選択部114は、その値に基づいて、スペクトル反転部113の出力を選択し、等化部115に供給する。
また、例えば、スペクトル反転が検出されない場合、スペクトル反転フラグ生成部255は、値”L”のスペクトル反転フラグを選択部114に供給する。選択部114は、その値に基づいて、直交復調部111の出力を選択し、等化部115に供給する。
[スペクトル反転フラグ生成部]
スペクトル反転フラグ生成部255は、比較部253の出力、比較部254の出力、スペクトル確定フラグの値、並びに、現在の状態によって、スペクトル反転フラグ生成部255自身の状態を3つの状態のいずれかに適宜遷移させ、各状態に応じて出力するスペクトル反転フラグの値を決定する。
図9は、スペクトル反転フラグ生成部255の主な構成例を示すブロック図である。図9に示されるように、スペクトル反転フラグ生成部255は、状態判定部261、状態保持部262、および選択決定部263を有する。
状態判定部261は、比較部253から復号失敗判定結果を取得する。状態判定部261は、比較部254から復号成功判定結果を取得する。また、状態判定部261は、入力部206を介して受け付けられたスペクトル確定フラグを取得する。さらに、状態判定部261は、状態保持部262に保持させているスペクトル反転フラグ生成部255の状態を取得する。
状態判定部261は、取得したそれらの値に基づいて、スペクトル反転フラグ生成部255の最新の状態を判定する。状態判定部261は、最新の状態を判定すると、その判定結果を状態保持部262に供給し、保持させる。選択決定部263は、状態保持部262に保持されているスペクトル反転フラグ生成部255の状態に基づいてスペクトル反転の有無を検出し、選択部114の選択を決定する。選択決定部263は、決定した選択を、制御情報(スペクトル反転フラグ)として選択部114に供給する。
[状態遷移]
次に、図9の状態判定部261による状態遷移について説明する。スペクトル反転フラグ生成部255の状態としては、S0、S1、およびS2の3つの状態が予め用意されている。
S0は、スペクトル反転が行われていない場合の制御を行う状態、すなわち、選択部114に直交復調部111の出力を選択させる(値が”L”のスペクトル反転フラグを出力する)状態である。
S1は、スペクトル反転が行われた場合の制御を行う状態、すなわち、選択部114にスペクトル反転部113の出力を選択させる(値が”H”のスペクトル反転フラグを出力する)状態である。
S2は、前回と同様の制御を行う状態である。
状態判定部261は、スペクトル反転フラグ生成部255の状態を、入力に応じて遷移させ、この3つの状態のいずれかに割り当てる。
図10は、スペクトル反転フラグ生成部255の状態遷移の様子の例を説明する図である。
スペクトル反転フラグ生成部255の状態は、状態判定部261等の制御によって、図10の矢印のように遷移する。
最初に、状態保持部262から取得した前回の状態が状態S0である場合について説明する。例えば、復号失敗判定結果、復号成功判定結果、およびスペクトル確定フラグの値が全て”L”であるとする。
この場合、スペクトル確定フラグの値が”L”であるので、スペクトル反転フラグの値は可変であるが、復号失敗判定結果と復号成功判定結果とがともに”L”であるので、失敗数も成功数も、どちらも閾値に達しておらず、どちらが多いのか(信号状態が良いのか悪いのか)はっきりしていない。
したがって、この場合、スペクトル反転フラグ生成部255の状態は矢印281のように遷移する。すなわち、状態S0のままとなる。
また、例えば、復号失敗判定結果が”H”であり、復号成功判定結果およびスペクトル確定フラグの値がともに”L”であるとする。
この場合、スペクトル確定フラグの値が”L”であるので、スペクトル反転フラグの値は可変であり、かつ、復号失敗判定結果が”H”であるので、信号状態が悪いと判定される。
したがって、この場合、スペクトル反転フラグ生成部255の状態は矢印282のように遷移する。すなわち、状態S0から状態S1に遷移する。
さらに、例えば、復号成功判定結果が”H”であり、復号失敗判定結果およびスペクトル確定フラグの値がともに”L”であるとする。
この場合、スペクトル確定フラグの値が”L”であるので、スペクトル反転フラグの値は可変であり、かつ、復号成功判定結果が”H”であるので、信号状態が良いと判定される。
したがって、この場合、スペクトル反転フラグ生成部255の状態は矢印283のように遷移する。すなわち、状態S0から状態S2に遷移する。
次に、状態保持部262から取得した前回の状態が状態S1である場合について説明する。例えば、復号失敗判定結果、復号成功判定結果、およびスペクトル確定フラグの値が全て”L”であるとする。
この場合、スペクトル確定フラグの値が”L”であるので、スペクトル反転フラグの値は可変であるが、復号失敗判定結果と復号成功判定結果とがともに”L”であるので、失敗数も成功数も、どちらも閾値に達しておらず、どちらが多いのか(信号状態が良いのか悪いのか)はっきりしていない。
したがって、この場合、スペクトル反転フラグ生成部255の状態は矢印284のように遷移する。すなわち、状態S1のままとなる。
また、例えば、復号失敗判定結果が”H”であり、復号成功判定結果およびスペクトル確定フラグの値がともに”L”であるとする。
この場合、スペクトル確定フラグの値が”L”であるので、スペクトル反転フラグの値は可変であり、かつ、復号失敗判定結果が”H”であるので、信号状態が悪いと判定される。
したがって、この場合、スペクトル反転フラグ生成部255の状態は矢印285のように遷移する。すなわち、状態S1から状態S0に遷移する。
さらに、例えば、復号成功判定結果が”H”であり、復号失敗判定結果およびスペクトル確定フラグの値がともに”L”であるとする。
この場合、スペクトル確定フラグの値が”L”であるので、スペクトル反転フラグの値は可変であり、かつ、復号成功判定結果が”H”であるので、信号状態が良いと判定される。
したがって、この場合、スペクトル反転フラグ生成部255の状態は矢印286のように遷移する。すなわち、状態S1から状態S2に遷移する。
次に、状態保持部262から取得した前回の状態が状態S2である場合について説明する。例えば、スペクトル確定フラグの値が”H”であるとする。この場合、スペクトル反転フラグの値が非可変である(固定される)ので、スペクトル反転フラグ生成部255の状態は矢印287のように遷移する。すなわち、状態S2のままとなる。
また、例えば、復号失敗判定結果およびスペクトル確定フラグの値がともに”L”であるとする。この場合、少なくとも信号状態は悪くなっていないと判定される。したがって、この場合、スペクトル反転フラグ生成部255の状態は矢印287のように遷移する。すなわち、状態S2のままとなる。
さらに、例えば、復号失敗判定結果が”H”であり、かつ、スペクトル確定フラグの値が”L”であるとする。この場合、信号状態は悪くなっているので、スペクトル反転フラグ生成部255の状態は矢印288若しくは矢印289のように遷移する。すなわち、状態S2からその1つ前の状態(すなわち遷移元(S0若しくはS1))に遷移する。例えば、状態S0から遷移して状態S2となっている場合、状態S0に遷移し、状態S1から遷移して状態S2となっている場合、状態S1に遷移する。
以上のように、状態判定部261は、スペクトル反転フラグ生成部255の状態を遷移させ、状態保持部262が保持する状態を更新する。選択決定部263は、その状態保持部262が保持する最新の状態から選択部114の選択を決定する。
つまり、スペクトル反転フラグ生成部255は、スペクトル反転の有無を検出し、選択部114を制御した後、1回以上、復号成功数閾値を超える程復号に成功した場合、少なくとも2回以上、復号失敗数閾値を超える程復号に失敗するまで、選択部114の選択を切り替えない。
一般的に、スペクトル反転の有無の検出が正しくない場合、誤り訂正復号の失敗数は、継続的に多くなる。ただし、誤り訂正の失敗は、スペクトル反転以外の理由で偶然、局部的に増加することも考えられる。上述したように、復号失敗数だけでなく復号成功数もカウントし、3つの状態を用いて制御することにより、このような局部的な誤り訂正の増加による、スペクトル反転の有無の誤判定を抑制することができる。
また、この場合も、スペクトル反転検出部211は、誤り訂正の方式によらず、その誤り訂正結果に従って、スペクトル反転の有無を正しく検出することができる。これにより、選択部114は、受信信号におけるスペクトル反転の有無に正しく対応して信号選択を行うことができ、誤り訂正部116は、正しく誤り訂正を行うことができる。
すなわち、この場合も、受信装置200は、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができる。
なお、復号失敗数若しくは復号成功数のいずれか一方のみがカウントされるようにしてももちろんよい。
[復号結果評価処理の流れ]
次に、図11のフローチャートを参照して、この場合の復号結果評価処理の流れの例を説明する。
復号結果評価処理が開始されると、図8のスペクトル反転フラグ生成部255は、ステップS271において、入力部206を介して外部よりスペクトル確定フラグを取得する。ステップS272において、復号失敗カウンタ251および復号成功カウンタ252は、誤り訂正部116から復号結果の取得を開始する。
ステップS273において、復号失敗カウンタ251および復号成功カウンタ252は、誤り訂正部116から符号語イネーブルを取得する。符号語イネーブルを取得すると、復号失敗カウンタ251および復号成功カウンタ252は、ステップS274において、復号に失敗したか否かを判定し、失敗したと判定された場合、処理をステップS275に進める。ステップS275において、復号失敗カウンタ251は、復号失敗をカウントし、処理をステップS277に進める。
また、ステップS274において、復号に成功したと判定された場合、復号成功カウンタ252は、処理をステップS276に進め、復号成功をカウントし、処理をステップS277に進める。
ステップS277において、比較部253は、復号失敗数を復号失敗数閾値と比較する。ステップS278において、比較部254は、復号成功数を復号成功数閾値と比較する。
ステップS279において、スペクトル反転フラグ生成部255は、ステップS271において取得したスペクトル確定フラグの値、ステップS277およびステップS278の比較結果、および現在の状態に基づいて、選択部114の選択を制御する選択設定処理を行う。
出力するスペクトル反転フラグの値を決定し、選択部114の選択設定が終了すると、スペクトル反転フラグ生成部255は、処理をステップS280に進める。
ステップS280において、復号失敗カウンタ251および復号成功カウンタ252は、復号失敗数若しくは復号成功数が、それぞれの閾値(復号失敗数閾値若しくは復号成功数閾値)に達したか否かを判定する。達したと判定された場合、復号失敗カウンタ251および復号成功カウンタ252は、処理をステップS281に進め、各自のカウンタをリセット(初期化)し、処理をステップS282に進める。また、復号失敗数若しくは復号成功数が、それぞれの閾値に達していないと判定された場合、復号失敗カウンタ251および復号成功カウンタ252は、ステップS281の処理を省略し、ステップS282に処理を進める。
ステップS282において、スペクトル反転検出部211は、復号結果評価処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定された場合、処理をステップS273に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
ステップS282において、復号結果評価処理を終了すると判定された場合、スペクトル反転検出部211は、復号結果評価処理を終了し、処理を図6のステップS226に戻し、復調処理を終了させる。
[選択設定処理の流れ]
次に、図12のフローチャートを参照して、図11のステップS279において実行される選択設定処理の流れの例を説明する。
選択設定処理が開始されると、スペクトル反転フラグ生成部255の状態判定部261は、ステップS291において、前回求められたスペクトル反転フラグ生成部255の現在の状態、復号失敗比較結果、復号成功比較結果、およびスペクトル確定フラグに基づいて、スペクトル反転フラグ生成部255の最新の状態を判定する。
ステップS292において、状態保持部262は、ステップS291において判定された判定結果を、現在の状態として保持する。
ステップS293において、選択決定部263は、ステップS291の状態判定により発生する状態変化に基づいて選択設定を行い、選択部114が選択する信号を決定する。
選択設定を行うと、スペクトル反転フラグ生成部255は、選択設定処理を終了し、処理を図11のステップS279に戻し、ステップS280以降の処理を実行させる。
以上のように各種処理を行うことにより、受信装置200は、誤り訂正の方式によらず、スペクトル反転の検出とその補正を正しく行うことができる。すなわち、受信装置200は、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができる。
<4.第4の実施の形態>
[受信装置]
スペクトル反転および信号の選択は、等化処理の後に行うようにしてもよい。図13は、本発明を適用した受信装置の、さらに他の構成例を示すブロック図である。
図13に示される受信装置300は、図4の受信装置200と基本的に同様の構成を有し、同様の処理を行う。ただし、受信装置300は、受信装置200の場合と異なり、スペクトル反転部113および選択部114が等化部115と誤り訂正部116との間に設けられている。
つまり、受信装置300の場合、等化部115は、直交復調部111より出力されるI信号およびQ信号に対して等化処理を行う。また、スペクトル反転部113は、等化後のI信号およびQ信号に対してスペクトル反転処理を行う。
さらに、選択部114は、等化部115から出力される等化後のI信号およびQ信号と、スペクトル反転部113の出力とのいずれか一方を選択し、選択した信号を誤り訂正部116に供給する。
図4の受信装置200の場合、選択部114において信号の選択が切り替えられたとき、新たに選択された側の信号は、等化部115により等化処理された後、誤り訂正部116に供給され、誤り訂正復号される。つまり、選択部114において信号選択の切り替えが行われたときに、等化部115の等化処理による遅延が生じる。
これに対して受信装置300の場合、等化処理は選択部114の前において行われるので、選択部114において信号選択の切り替えが行われたときに、その等化処理による遅延が生じないようにすることができる。
以上のように、受信装置300は、受信装置200の場合と同様に汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができるだけでなく、選択部114の信号選択の切り替え時に発生する遅延時間の増大を抑制することができる。
[復調処理の流れ]
この場合の、復調処理の流れの例を図14のフローチャートを参照して説明する。図14のフローチャートに示されるように、受信装置300による復調処理の各処理は、図6のフローチャートを参照して説明した、受信装置200による復調処理の各処理と、処理順が異なる以外、同様に行われる。
すなわち、図14において、ステップS321の処理は、図6のステップS221の処理と同様に行われる。また、図14のステップS322の処理は、図6のステップS224の処理と同様に行われる。さらに、図14のステップS323およびステップS324の各処理は、図6のステップS222およびステップS223の各処理と同様に行われる。また、図14のステップS325およびステップS326の各処理は、図6のステップS225およびステップS226の各処理と同様に行われる。
以上のように各種処理を行うことにより、受信装置300は、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができるとともに、選択部114の信号選択の切り替え時に発生する遅延時間の増大を抑制することができる。
<5.第5の実施の形態>
[受信装置]
スペクトル反転および信号の選択は、さらに後段において行うようにしてもよい。図15は、本発明を適用した受信装置の、さらに他の構成例を示すブロック図である。
図15に示される受信装置400は、図4の受信装置200と基本的に同様の構成を有し、同様の処理を行う。ただし、受信装置400は、受信装置200の場合と異なり、復調部205の代わりに復調部405を有する。復調部405は、復調部205と基本的に同様の構成を有し、同様の処理を行うが、誤り訂正部116の代わりに誤り訂正部416を有する。
誤り訂正部416は、誤り訂正部116と基本的に同様の構成を有し、同様所処理を行うが、内部に、スペクトル反転部113および選択部114を有する。
[誤り訂正部]
図16は、この場合の誤り訂正部の主な構成例を示すブロック図である。
図16に示されるように、誤り訂正部416は、時間デインターリーバ431、スペクトル反転部432、選択部433、誤り訂正復号部434、およびスペクトル反転検出部211を有する。
なお、本実施の形態においては、送信側で時間インターリーブ(畳み込みインターリーブ)された信号が送信された場合を想定している。
送信側で時間インターリーブされた場合、受信側では、時間デインターリーブを行なわなければならないが、時間デインターリーブによる遅延は大きい。例えば、DTMB方式では、時間デインターリーブによる遅延は最大で約318msである。時間デインターリーバ前にスペクトル反転処理がある場合、もしスペクトル反転検出器での検出の結果、スペクトルを反転させるときには、スペクトル反転後の信号が時間デインターリーブされて出てくるまでの時間を待たなければならず、その遅延は無視できない。
そこで、図16に示されるように、スペクトル反転および信号選択の前に、時間デインターリーブを行うようにする。
時間デインターリーバ431は、送信装置において行われた時間インターリーブに対応する時間デインターリーブを行う。スペクトル反転部432は、その時間デインターリーブされたI信号およびQ信号に対してスペクトル反転を行う。選択部433は、時間デインターリーバ431から出力される時間デインターリーブされたI信号およびQ信号、若しくは、スペクトル反転部432から出力されるスペクトル反転されたI信号およびQ信号のいずれか一方を、スペクトル反転検出部211によるスペクトル反転検出結果に従って選択し、選択した方を誤り訂正復号部434に供給する。
誤り訂正復号部434は、誤り訂正部116と同様に、誤り訂正を行い、訂正した信号を誤り訂正部416の外部に出力するとともに、誤り訂正に関する情報をスペクトル反転検出部211に供給する。
このように、時間デインターリーブを、選択部433の信号選択の前に行うことにより、受信装置400は、受信装置200の場合と同様に汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができるだけでなく、選択部433の信号選択の切り替え時に発生する遅延時間の増大を抑制することができる。
[復調処理の流れ]
図17のフローチャートを参照して、受信装置400の復調部405により実行される復調処理の流れの例を説明する。この場合の復調処理は、図14のフローチャートを参照して説明した、復調部305による復調処理の場合と基本的に同様に行われる。
ステップS421およびステップS422の各処理は、図14のステップS321およびステップS322の各処理と同様に行われる。ステップS423において、時間デインターリーバ431は、送信側と逆操作の畳みこみインターリーブを行う。
ステップS424乃至ステップS427の各処理は、図14のステップS323乃至ステップS326の各処理と同様に実行される。
このように復調処理を実行することにより、受信装置400は、受信装置200の場合と同様に汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができるだけでなく、選択部433の信号選択の切り替え時に発生する遅延時間の増大を抑制することができる。
<6.第6の実施の形態>
[誤り訂正部]
以上に説明した誤り訂正部416を、NR(Nordstrom Robinson)符号化された信号を受信する場合にも適用することができるようにしてもよい。
図18は、その場合の誤り訂正部416の主な構成例を示すブロック図である。図18に示される誤り訂正部416は、例えばDTMB方式の中でNR(Nordstrom Robinson)符号化された信号を受信したとしても、スペクトル反転の自動検出および時間デインターリーバによる遅延の増大を抑制することができる。
DTMB方式の中でNR符号化がない場合、誤り訂正符号化(BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号化およびLDPC(Low Density Parity Check)符号化)されたbit系列は、4QAM(Quadrature Amplitude Modulation),16QAM,32QAM、若しくは64QAMのいずれかの信号点にマッピングされた後に、信号点ごとに時間インターリーブされる。
また、NR符号化がある場合、誤り訂正符号化(BCH符号化およびLDPC符号化)されたbit系列は、各bitごとに時間インターリーブされる。時間インターリーブ後のbit系列に対して、8bitごとにNR符号化をされて16bitのNR符号語が生成される。そのNR符号語のbit系列に対して、4QAMの信号点にマッピングが行われる。
したがって、受信側では、NR符号化された信号を受信した場合、時間デインターリーバ前にデマップ処理およびNR符号の復号を行う必要がある。したがって、スペクトル反転処理を時間インターリーバの前で行なわなければならず、時間デインターリーバによる遅延をなくすことができない恐れがあった。
そこで誤り訂正部416を図18に示されるように構成する。図18に示されるように、この場合の誤り訂正部416は、スペクトル反転部432の代わりにスペクトル反転部504を有し、さらに、デマッパ501、NR復号部502、選択部503、デマッパ505、および選択部506を有する。
デマッパ501は、入力されたI信号およびQ信号を、4QAMマッピングされていることを想定して、4QAMの信号点に対応するbit系列の各bitの”0”らしさ(若しくは”1”らしさ)を示す尤度を計算する。デマッパ501は、1信号点(1つのI,Qの組)あたり2bit分の尤度を算出する。
NR復号部502は、デマッパ501から出力された尤度を取得するとそれを16個毎に分割し、NR復号を行う(16bitが1NR符号語に対応する)。NR復号部502は、スペクトル反転がないと想定してNR復号を行うとともに、スペクトル反転があると想定してNR復号を行い、スペクトル反転がある場合のNR復号結果とスペクトル反転がない場合のNR復号結果との両方を出力する。
スペクトル反転があると想定したときは、16bit毎の入力の尤度の順番を例えば、以下のように入れ替えればよい。
すなわち、NR復号部502は、まず、0番目と1番目とを入れ替え、次に、2番目と3番目とを入れ替え、次に、4番目と5番目とを入れ替え、次に、6番目と7番目とを入れ替え、次に8番目と9番目とを入れ替え、次に、10番目と11番目とを入れ替え、次に、12番目と13番目とを入れ替え、次に14番目と15番目とを入れ替える。
選択部503は、NR復号部502から出力されるNR符号化判定結果を見て、NR符号化されていれば、NR復号部502の出力を選択し、それを時間デインターリーバ431に供給し、NR符号化されていなければ、入力I信号およびQ信号を選択し、それを時間デインターリーバ431に供給する。
時間デインターリーバ431は、デインターリーブした信号をスペクトル反転部504に供給する。
スペクトル反転部504は、時間デインターリーバ431の出力と、NR符号化判定結果とを取得する。スペクトル反転部504は、NR符号化判定結果に基づいて、NR符号化されているか否かを判定する。
NR符号化されている場合、時間デインターリーバ431からはNR復号部502の出力である2つのNR復号結果(”スペクトル反転していないと想定したときのNR復号結果”と”スペクトル反転していると想定したときのNR復号結果)が出力されるので、スペクトル反転部504は、その2つを出力し、それぞれを選択部433に供給する。
NR符号化されていない場合、時間デインターリーバ431からはI,Qが出力されるので、スペクトル反転部504はI,QとQ,I(I信号とQ信号を入れ替えたもの)を出力し、それぞれを選択部433に供給する。
つまり、スペクトル反転部504は、NR符号化判定結果に基づいて、NR符号化されていると判定した場合、時間デインターリーバ431から供給される2つのNR復号結果を、互いに分離し、2系統として出力し、選択部433に供給する。
また、スペクトル反転部504は、NR符号化判定結果に基づいて、NR符号化されていないと判定した場合、時間デインターリーバ431から供給されるI,Qをスペクトル反転し、I,QとQ,Iを2系統として出力し、選択部433に供給する。
デマッパ505は、入力されたI信号およびQ信号をコンスタレーション情報(4QAM,16QAM,32QAM,64QAMのいずれか)にしたがって、QAMの信号点に対応するbit系列の各bitの”0”らしさ(あるいは”1”らしさ)を示す尤度を計算する。
1信号点(1つのI,Qの組)あたり、4QAMならば2bit分の尤度が計算され、16QAMならば4bit分の尤度が計算され、32QAMならば5bit分の尤度が計算され、64QAMならば6bit分の尤度が計算される。
選択部506は、NR符号化判定結果に基づいて、NR符号化されていれば、選択部433の出力を選択して誤り訂正復号部434に供給し、NR符号化されていなければ、デマッパ505の出力を選択して誤り訂正復号部434に供給する。
誤り訂正復号部434は、復号結果(硬判定結果)および復号失敗フラグを出力する。
[スペクトル反転部]
図19は、図18のスペクトル反転部504の主な構成例を示すブロック図である。図19に示されるように、スペクトル反転部504は、選択部521、分離部522、スペクトル反転部523、選択部524、および選択部525を有する。
NR符号化判定結果に基づいて、選択部521、選択部524、および選択部525は、時間デインターリーバ431から供給された信号がNR符号化されているか否かを判定する。
NR符号化されていると判定した場合、選択部521は、時間デインターリーバ431からの出力を分離部522に供給する。分離部522は、選択部521から供給される信号に含まれる2つのNR復号結果(”スペクトル反転していないと想定したときのNR復号結果”と”スペクトル反転していると想定したときのNR復号結果”)を互いに分離する。
分離部522は、分離した一方の”スペクトル反転していると想定したときのNR復号結果”を選択部524に供給し、他方の”スペクトル反転していないと想定したときのNR復号結果”を選択部525に供給する。
選択部524および選択部525は、NR符号化されていると判定した場合、その分離部522から供給される信号を選択し、それを選択部433に供給する。
また、NR符号化されていないと判定した場合、選択部521は、時間デインターリーバ431からの出力を選択部524およびスペクトル反転部523に供給する。スペクトル反転部523は、選択部521から供給される信号をスペクトル反転し、それを選択部525に供給する。
選択部524および選択部525は、NR符号化されていないと判定した場合、その選択部521若しくはスペクトル反転部523から供給される信号を選択し、それを選択部433に供給する。
以上のように構成することにより、誤り訂正部416は、DTMB方式で、NR符号化された信号を受信したときでもスペクトル反転を検出することができ、かつ、時間デインターリーバによる遅延を低減させることができる。
つまり、受信装置400は、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができるだけでなく、選択部433の信号選択の切り替え時に発生する遅延時間の増大を抑制することができる。
[復調処理の流れ]
図20のフローチャートを参照して、この場合の復調処理の流れの例を説明する。この場合の復調処理は、図17のフローチャートを参照して説明した復調処理の場合と基本的に同様に行われる。
ステップS521およびステップS522の各処理は、図17のステップS421およびステップS422の各処理と同様に行われる。
ステップS523において、デマッパ501は、尤度を算出する。ステップS524において、NR復号部502は、スペクトル反転の有無の両方の場合についてNR復号を行う。ステップS525において、選択部503は、NR符号化判定結果に基づいて、誤り訂正部416に入力されたI信号およびQ信号、または、NR復号部502の出力のいずれか一方を選択し、それを時間デインターリーバに供給する。
ステップS526の処理は、図17のステップS423と同様に行われる。
ステップS527において、スペクトル反転部504は、必要に応じて入力された信号にスペクトル反転を行う。ステップS528の処理は、図17のステップS425と同様に行われる。
ステップS529において、デマッパ505は、コンスタレーション情報に従って尤度を算出する。ステップS530において、選択部506は、NR符号化判定結果に基づいて、選択部433の出力、若しくは、デマッパ505の出力のいずれか一方を選択する。
ステップS531およびステップS532の各処理は、図17のステップS426およびステップS427の各処理と同様に実行される。
ステップS532の処理を終了すると、誤り訂正部416は、復調処理を終了する。
[スペクトル反転処理の流れ]
次に、図21のフローチャートを参照して、スペクトル反転部504によるスペクトル反転処理の流れの例を説明する。
スペクトル反転処理が開始されると、選択部521、選択部524、および選択部525は、ステップS551において、NR符号化判定結果に基づいて、NR符号化されているか否かを判定する。NR符号化されていると判定した場合、選択部521、選択部524、および選択部525は、処理をステップS552に進める。
ステップS552において、分離部522は、スペクトル反転していないNR復号結果と、スペクトル反転したNR復号結果とを分離する。ステップS552の処理を終了すると、スペクトル反転部504は、スペクトル反転処理を終了し、処理を図20のステップS527に戻し、ステップS528以降の処理を実行させる。
また、図21において、ステップS551において、NR符号化されていないと判定した場合、選択部521、選択部524、および選択部525は、処理をステップS553に進める。
ステップS553において、スペクトル反転部523は、選択部521を介して供給される時間デインターリーバ431の出力をスペクトル反転する。ステップS553の処理を終了すると、スペクトル反転部504は、スペクトル反転処理を終了し、処理を図20のステップS527に戻し、ステップS528以降の処理を実行させる。
このように各処理を実行することにより、受信装置400は、受信装置200の場合と同様に汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができるだけでなく、選択部433の信号選択の切り替え時に発生する遅延時間の増大を抑制することができる。
<7.第7の実施の形態>
[受信装置]
以上においては、シングルキャリア方式の信号を受信する受信装置について説明したが、本発明は、シングルキャリア方式だけでなくマルチキャリア方式の信号も受信可能な受信装置にも適用することができる。
図22は、本発明を適用した受信装置600の、さらに他の構成例を示すブロック図である。
図22に示されるように、この場合の受信装置600は、アンテナ601、チューナ602、A/D変換部603、切替部604、シングルキャリア復調部605、マルチキャリア復調部606、およびコントローラ607により構成される。受信装置600は、例えば、地上デジタル放送の規格であるDTMB(Digital Terrestrial Multimedia Broadcast)規格に対応した受信装置である。
DTMB規格では、データの変調方式として、シングルキャリアを使った変調方式とマルチキャリアを使った変調方式のうちのいずれかを選択することができるようになされている。DTMB規格に対応した受信装置には、シングルキャリアを使った変調方式で伝送されてきたデータを復調するための機能と、マルチキャリアを使った変調方式で伝送されてきたデータを復調するための機能が用意される。
以下、適宜、シングルキャリアを使った変調方式でデータを伝送することをシングルキャリア伝送といい、マルチキャリアを使った変調方式でデータを伝送することをマルチキャリア伝送という。
チューナ602は、RF信号を受信し、周波数変換を行って得られたIF信号をA/D変換部603に出力する。
A/D変換部603は、チューナ602から供給された信号に対してA/D変換を施し、得られたデータを出力する。
切替部604は、A/D変換部603から供給されたデータの出力先をコントローラ607による制御に従って切り替える。切替部604は、シングルキャリア伝送によって伝送されてきたデータの復調を行う場合、スイッチ604Aを端子604Bに接続し、A/D変換部603から供給されたデータをシングルキャリア復調部605に出力する。また、切替部604は、マルチキャリア伝送によって伝送されてきたデータの復調を行う場合、スイッチ604Aを端子604Cに接続し、A/D変換部603から供給されたデータをマルチキャリア復調部606に出力する。
シングルキャリア復調部605は、切替部604から供給されたデータをコントローラ607による制御に従って復調し、得られたデータを出力する。
マルチキャリア復調部606は、切替部604から供給されたデータをコントローラ607による制御に従って復調し、得られたデータを出力する。マルチキャリア伝送にOFDM方式が用いられている場合、マルチキャリア復調部606に対しては、A/D変換部603の出力を対象として図示せぬ処理部において行われた直交復調によって得られたベースバンドのOFDM信号が入力される。
シングルキャリア復調部605、またはマルチキャリア復調部606により復調されたデータは、例えば後段の処理部に供給され、所定の処理が施される。
コントローラ607は、所定のプログラムを実行し、受信装置600の全体の動作を制御する。例えば、コントローラ607は、受信中のチャネルで用いられている変調方式がシングルキャリア伝送であるのかマルチキャリア伝送であるのかに応じて切替部604を制御し、データの出力先を切り替える。
以上のシングルキャリア復調部605として、第1の実施の形態乃至第6の実施の形態において説明したシングルキャリア方式の信号を受信する受信装置を適用することができる。
したがって、受信装置600も、上述した他の受信装置の場合と同様に、より汎用なスペクトル反転の検出およびその補正を行うことができる。
<8.第8の実施の形態>
[パーソナルコンピュータ]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図23に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
図23において、パーソナルコンピュータ700のCPU(Central Processing Unit)701は、ROM(Read Only Memory)702に記憶されているプログラム、または記憶部713からRAM(Random Access Memory)703にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM703にはまた、CPU701が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU701、ROM702、およびRAM703は、バス704を介して相互に接続されている。このバス704にはまた、入出力インタフェース710も接続されている。
入出力インタフェース710には、キーボード、マウスなどよりなる入力部711、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部712、ハードディスクなどより構成される記憶部713、モデムなどより構成される通信部714が接続されている。通信部714は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース710にはまた、必要に応じてドライブ715が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア721が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部713にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図23に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、若しくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア721により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM702や、記憶部713に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表すものである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
100 受信装置, 105 復調部, 106 入力部, 111 直交復調部, 113 スペクトル反転部, 114 選択部, 115 等化部, 116 誤り訂正部, 200 受信装置, 205 復調部, 211 スペクトル反転検出部, 221 復号失敗カウンタ, 222 符号語カウンタ, 223 比較部, 224 比較部, 225 スペクトル反転フラグ生成部, 251 復号失敗カウンタ, 252 復号成功カウンタ, 253 比較部, 254 比較部, 255 スペクトル反転フラグ生成部, 261 状態判定部, 262 状態保持部, 263 選択決定部, 300 受信装置, 305 復調部, 400 受信装置, 416 誤り訂正部, 431 時間デインターリーバ, 432 スペクトル反転部, 433 選択部, 434 誤り訂正復号部, 501 デマッパ, 502 NR復号部, 503 選択部, 504 スペクトル反転部, 505 デマッパ, 506 選択部, 521 選択部, 522 分離部, 523 スペクトル反転部, 524 選択部, 525 選択部, 600 受信装置, 605 シングルキャリア復調部

Claims (8)

  1. シングルキャリア方式に基づいて生成された信号の誤り訂正に失敗した数と前記誤り訂正に成功した数とに基づく状態遷移の結果に基づいて、前記信号のスペクトル反転の有無を検出する検出手段と、
    前記誤り訂正を行う信号として、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出された場合、前記信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記信号を選択する選択手段と
    を備える信号処理装置。
  2. 前記信号に対してスペクトル反転を行うスペクトル反転手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記検出手段による前記スペクトル反転の検出結果に従って、前記信号、若しくは、前記スペクトル反転手段によりスペクトル反転された前記信号のいずれか一方を、前記誤り訂正を行う信号として選択する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記選択手段により前記誤り訂正を行う信号として選択された信号に対して等化処理を行う等化手段と
    をさらに備える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記信号に対して等化処理を行う等化手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記誤り訂正を行う信号として、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出された場合、前記等化手段により前記等化処理された信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記等化手段により前記等化処理された信号を選択する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記等化手段により前記等化処理された信号に時間デインターリーブを行う時間デインターリーブ手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記誤り訂正を行う信号として、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出された場合、前記時間デインターリーブ手段により前記時間デインターリーブされた信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記時間デインターリーブ手段により前記時間デインターリーブされた信号を選択する
    請求項4に記載の信号処理装置。
  6. 前記等化手段により前記等化処理された信号にデマップ処理を行うデマップ手段と、
    前記デマップ手段により前記デマップ処理された信号にNR復号を行うNR復号手段と
    をさらに備え、
    前記デインターリーブ手段は、前記NR復号手段によりNR復号された信号に前記時間デインターリーブを行う
    請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 信号処理装置の検出手段が、シングルキャリア方式に基づいて生成された信号の誤り訂正に失敗した数と前記誤り訂正に成功した数とに基づく状態遷移の結果に基づいて、前記信号のスペクトル反転の有無を検出し、
    前記信号処理装置の選択手段が、前記誤り訂正を行う信号として、前記スペクトル反転が検出された場合、前記信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記信号を選択する
    信号処理方法。
  8. コンピュータを、
    シングルキャリア方式に基づいて生成された信号の誤り訂正に失敗した数と前記誤り訂正に成功した数とに基づく状態遷移の結果に基づいて、前記信号のスペクトル反転の有無を検出する検出手段、
    前記誤り訂正を行う信号として、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出された場合、前記信号に前記スペクトル反転を行った信号を選択し、前記検出手段により前記スペクトル反転が検出されなかった場合、前記スペクトル反転を行っていない前記信号を選択する選択手段
    として機能させるためのプログラム。
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