JP5624701B2 - 間引きフィルタおよび間引きプログラム - Google Patents
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Description
また、間引きフィルタは、第2計数手段によって、第1計数手段で生成された計数値に基づき、隣接する2つの出力標本点を選択すると共に、選択した2つの出力標本点間を区分として、この区分内に存在する整数値を時間方向に正規化して正規化座標を生成する。
かかる構成によれば、間引きフィルタは、等間隔のサブサンプリングを行う場合、入力信号のナイキスト周波数を超える周波数成分の折り返しを抑制することができる。さらに、間引きフィルタは、不等間隔のサブサンプリングを行う場合、近似的な折り返しを抑制することができる。
かかる構成によれば、間引きフィルタは、等間隔のサブサンプリングを行う場合、入力信号のナイキスト周波数を超える周波数成分の折り返しを抑制することができる。さらに、間引きフィルタは、不等間隔のサブサンプリングを行う場合、近似的な折り返しを抑制することができる。
また、間引きプログラムは、第2計数手段によって、第1計数手段で生成された計数値に基づき、隣接する2つの出力標本点を選択すると共に、選択した2つの出力標本点間を区分として、この区分内に存在する整数値を時間方向に正規化して正規化座標を生成する。
そして、間引きプログラムは、区分タップ係数生成手段によって、区分に応じて関数値生成手段で生成された関数値に2つの出力標本点間の距離の逆数を乗算して区分ごとのタップ係数を生成する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
間引きフィルタは、例えば図5に示すサブサンプリング装置Sに適用され、すでに標本化された入力信号zに対し、さらに標本化(サブサンプリング)を施す際に、このサブサンプリング前に適用されるものである。なお、サブサンプリング装置Sについては後記する。
以下、入力信号の標本点を入力標本点と呼ぶ。また、入力標本点で標本化された入力信号のサブサンプリング用に予め定めた標本点位置群を「出力標本点リスト」と呼ぶ。
後記するサブサンプリング装置では、各標本点位置の標本値(各出力標本点の標本値)を出力信号値として求める。つまり、サブサンプリング用に予め定めた標本点位置(出力標本点)とは、後記するサブサンプリング装置において、標本化された入力信号をさらに標本化する位置を示すものである。
本実施形態における間引きフィルタ1は、後記するサブサンプリング装置において、各出力標本点の標本値を求めるために、各出力標本点用のタップ係数を求めるものである。
なお、出力標本点の間隔は、等間隔であってもよいし、不等間隔であってもよい。出力標本点間の最小間隔は、入力標本点(図示せず)の間隔よりも狭くないことが好ましい。
本実施形態に係る間引きフィルタ1は、出力標本点リスト(y i ) i=0,1,…,N−1 (Nは自然数)のうち、注目するn番目(nは0以上N−1以下の整数。)の出力標本点P 1 用のタップ係数を以下の手順で求める。
(1)n番目の出力標本点P 1 近傍の出力標本点を、後記するインデックスkに基づいて順次選択する。
(2)順次選択された出力標本点とその隣の出力標本点の間を区分として、その区分ごとにタップ係数を求める。
(3)区分ごとに求められたタップ係数を時系列にしたがって整列させたもの(以下、「タップ係数の接続」と呼ぶ)を間引きフィルタ1のタップ係数(出力標本点P 1 用のタップ係数)とする。
つまり、「出力標本点P 1 用のタップ係数」とは、後記するサブサンプリング装置2において、出力標本点P 1 における標本値を求めるために、サブサンプリング前に間引きフィルタ1で生成されるものである。
つまり、本実施形態に係る間引きフィルタ1は、隣接する出力標本点間を区分とし、この区分ごとにタップ係数を求めるようになっているので、出力標本点の間隔が均一な場合のみならず、不均一な場合も、それぞれの間隔に応じた適正なタップ係数を求めることができる。このように、本実施形態に係る間引きフィルタ1は、入力信号の性質に合わせて、適正なサブサンプリングを行うことを可能としている。なお、従来の間引きフィルタは、出力標本点の間隔が等間隔の場合(図1(a)に示す状態)しか、注目する出力標本点のタップ係数を生成することができなかった。
次に、本実施形態に係る間引きフィルタ1の構成について図2を参照して説明する。
間引きフィルタ1は、図2に示すように、第1計数手段10と、第2計数手段20と、関数値生成手段30と、区分タップ係数生成手段40と、タップ係数生成手段50と、を備えている。
出力標本点選択手段21は、選択した出力標本点yn+kおよびyn+k+1を整数値生成手段22に出力する。
すなわち、関数値生成手段30は、間引きフィルタ1のインパルス応答h(x)を次に示す(7)式により定義する。
区分タップ係数生成手段40は、次の(8)式に示すように、正規化係数計算手段24から入力された正規化係数aと、関数値生成手段30から入力されたインパルス応答波形(関数値)f(v)とを乗算して区分ごとのタップ係数h(x)を算出する。
タップ係数生成手段50によって生成されたタップ係数リスト([xj,hj])j=0,1,…,M−1は、外部に出力される。
次に、間引きフィルタ1の動作について図4及び適宜図1〜図3を参照して説明する。
間引きフィルタ1は、第1計数手段10によって、−W以上W−1以下の整数を順次昇順あるいは降順としたインデックスを生成する。間引きフィルタ1は、第1計数手段10によって、生成したインデックスkを、第2計数手段20に出力する(ステップS101)。
間引きフィルタ1によれば、入力信号を区分に分割し、区分ごとにタップ係数を生成し、区分ごとに生成したタップ係数を整列させることにより、等間隔のサブサンプリングの場合のみならず、不等間隔のサブサンプリングの場合にも適用可能とすることができる。
例えば、前記した実施形態では、基本関数の定義域をW=3と定めたが、これに限定されず、定義域を定めないこととしてもよい。
次に、前記した実施形態で説明した間引きフィルタ1を適用したサブサンプリング装置について図5を参照して説明する。
ここで、サブサンプリング装置Sは、標本化された入力信号をさらに標本化するものである。サブサンプリング装置Sにおける標本化の間隔は、等間隔であってもよいし、不等間隔であってもよい。サブサンプリング装置Sにおける標本化の最小間隔は、入力信号の標本化の間隔よりも狭くないことが好ましい。
サブサンプリング装置Sは、図5に示すように、間引きフィルタ1と、第3計数手段2と、入力バッファ3と、畳み込み手段4と、出力バッファ5と、を備えている。なお、間引きフィルタ1の構成は、前記した実施形態で説明したとおりであるので、ここでは適宜図1を参照し、詳しい説明を省略する。
入力バッファ3は、間引きフィルタ1から入力されたタップ係数リスト([xj,hj])j=0,1,…,M−1の座標成分(xj)j=0,1,…,M−1を参照し、各座標における入力信号値を畳み込み手段4に出力する。入力バッファ3から畳み込み手段4に出力される信号列は、(z(xj))j=0,1,…,M−1である。
畳み込み手段4による畳み込みの結果は、出力信号値s(n)として出力バッファ5に出力される。
次に、サブサンプリング装置Sの動作について図6を参照して説明する。
ステップS201において、サブサンプリング装置Sは、第3計数手段2によって、外部からの操作指令の入力を受け付けると、サブサンプリング数の出力信号の標本点を走査するためのインデックスnを生成する。そして、サブサンプリング装置Sは、第3計数手段2によって、生成したインデックスnを、間引きフィルタ1に出力する。なお、ステップS201において、サブサンプリング装置Sは、入力バッファ3によって入力信号zが入力されると、第3計数手段2によってインデックスnを生成するようにしてもよい。
以上説明したサブサンプリング装置Sによれば、任意の標本化間隔で入力信号のサブサンプリングを行うことができる。
10 第1計数手段(スケーリング手段)
20 第2計数手段(スケーリング手段)
30 関数値生成手段(スケーリング手段)
40 区分タップ係数生成手段(スケーリング手段)
50 タップ係数生成手段
S サブサンプリング装置
2 第3計数手段
3 入力バッファ
4 畳み込み手段
5 出力バッファ
Claims (5)
- 標本化された入力信号をさらにサブサンプリングした後の信号の標本点位置を示す入力信号上の位置を予め定めてリストにした出力標本点リストと、前記出力標本点リストに含まれる複数の出力標本点のうち、注目する出力標本点を識別する注目インデックスと、に基づいて、前記サブサンプリング時に前記入力信号に適用するタップ係数を生成する間引きフィルタであって、
前記注目する出力標本点近傍に存在する複数の前記出力標本点を順次選択するための計数値を生成する第1計数手段と、
前記第1計数手段で生成された前記計数値に基づき、隣接する2つの出力標本点を選択すると共に、選択した前記2つの出力標本点間を区分として、この区分内に存在する整数値を時間方向に正規化して正規化座標を生成する第2計数手段と、
前記第2計数手段で生成された前記正規化座標を、等間隔でのサブサンプリングに用いられるインパルス応答関数に代入し、その関数値を得る関数値生成手段と、
前記区分に応じて前記関数値生成手段で得られた前記関数値に前記2つの出力標本点間の距離の逆数を乗算して前記区分ごとのタップ係数を生成する区分タップ係数生成手段と、
前記整数値の時系列にしたがって、前記区分ごとのタップ係数を整列させたタップ係数リストを、前記サブサンプリング時に前記入力信号に適用するタップ係数として生成するタップ係数生成手段と、
を備えることを特徴とする間引きフィルタ。 - 標本化された入力信号をさらにサブサンプリングした後の信号の標本点位置を示す出力標本点とこれに隣接する出力標本点間を区分として、この区分ごとに、等間隔のサブサンプリングに用いられるインパルス応答関数を、前記隣接する出力標本点間の間隔に応じてスケーリングし、前記区分ごとに、当該スケーリングされたインパルス応答関数に対応したタップ係数を生成するスケーリング手段と、前記区分ごとのタップ係数を整列させることで、前記サブサンプリング時に前記入力信号に適用するタップ係数を生成するタップ係数生成手段と、を備えることを特徴とする間引きフィルタ。
- 前記インパルス応答関数として、sinc関数または定義域を限ったsinc関数を用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の間引きフィルタ。
- 前記インパルス応答関数として、2つのsinc関数の積または定義域を限った2つのsinc関数の積を用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の間引きフィルタ。
- 標本化された入力信号をさらにサブサンプリングした後の信号の標本点位置を示す入力信号上の位置を予め定めてリストにした出力標本点リストと、前記出力標本点リストに含まれる複数の出力標本点のうち、注目する出力標本点を識別する注目インデックスと、に基づいて、前記サブサンプリング時に前記入力信号に適用するタップ係数を生成するために、
コンピュータを、
前記注目する出力標本点近傍に存在する複数の前記出力標本点を順次選択するための計数値を生成する第1計数手段、
前記第1計数手段で生成された前記計数値に基づき、隣接する2つの出力標本点を選択すると共に、選択した前記2つの出力標本点間を区分として、この区分内に存在する整数値を時間方向に正規化して正規化座標を生成する第2計数手段、
前記第2計数手段で生成された前記正規化座標を、等間隔でのサブサンプリングに用いられるインパルス応答関数に代入し、その関数値を得る関数値生成手段、
前記区分に応じて前記関数値生成手段で得られた前記関数値に前記2つの出力標本点間の距離の逆数を乗算して前記区分ごとのタップ係数を生成する区分タップ係数生成手段と、
前記整数値の時系列にしたがって、前記区分ごとのタップ係数を整列させたタップ係数リストを、前記サブサンプリング時に前記入力信号に適用するタップ係数として生成するタップ係数生成手段、
として機能させるための間引きプログラム。
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