JP5620527B2 - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5620527B2
JP5620527B2 JP2013020648A JP2013020648A JP5620527B2 JP 5620527 B2 JP5620527 B2 JP 5620527B2 JP 2013020648 A JP2013020648 A JP 2013020648A JP 2013020648 A JP2013020648 A JP 2013020648A JP 5620527 B2 JP5620527 B2 JP 5620527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
command
calculator
magnetic flux
current command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013020648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014155255A (ja
Inventor
井出 勇治
勇治 井出
悟史 山▲崎▼
悟史 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Denki Co Ltd
Priority to JP2013020648A priority Critical patent/JP5620527B2/ja
Priority to TW102146593A priority patent/TWI618344B/zh
Priority to KR1020140006832A priority patent/KR20140100410A/ko
Priority to CN201410026004.7A priority patent/CN103973186B/zh
Publication of JP2014155255A publication Critical patent/JP2014155255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5620527B2 publication Critical patent/JP5620527B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/06Rotor flux based control involving the use of rotor position or rotor speed sensors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/14Estimation or adaptation of machine parameters, e.g. flux, current or voltage
    • H02P21/20Estimation of torque
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/02Providing protection against overload without automatic interruption of supply
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P3/00Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters
    • H02P3/06Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters for stopping or slowing an individual dynamo-electric motor or dynamo-electric converter
    • H02P3/08Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters for stopping or slowing an individual dynamo-electric motor or dynamo-electric converter for stopping or slowing a dc motor
    • H02P3/14Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters for stopping or slowing an individual dynamo-electric motor or dynamo-electric converter for stopping or slowing a dc motor by regenerative braking
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
    • H02P27/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage

Description

本発明は、誘導機のベクトル制御における加減速特性を改善したモータ制御装置に関する。
工作機械の主軸には、低速重切削と高速切削との両立が求められる。このため、弱め界磁による定出力制御を用いて、低速回転時の高トルク化と高速回転化とを実現している。定出力制御を行うモータ制御装置としては次のような構成のものが例示できる。
図12は、従来のモータ制御装置のブロック図である。このモータ制御装置は次のように動作する。
まず、速度指令を速度演算器15からのモータ回転速度ωmと比較し、速度制御器20によってq軸電流指令IqCを求める。速度演算器15が出力するモータ回転速度ωmは、エンコーダ10が検出する位置フィードバックを用いて演算する。q軸電流指令IqCを座標変換器25からのq軸電流フィードバックIqFと比較し、q軸電流制御器30によってq軸電圧指令VqCを求める。
一方、モータ回転速度ωmを参照して、必要とする磁束を磁束指令φ2Cとして与え、磁束指令φ2Cを磁束演算器35が求めた磁束φ2と比較し、磁束制御器40によってd軸電流指令IdCを求める。磁束演算器35が出力する磁束φ2は、座標変換器25からのd軸電流フィードバックIdFを用いて演算する。d軸電流指令IdCを座標変換器25からのd軸電流フィードバックIdFと比較し、d軸電流制御器45によってd軸電圧指令VdCを求める。
q軸電流指令IqCと磁束φ2とからすべり周波数演算器50がすべり周波数指令ωsを算出する。すべり周波数指令ωsは速度演算器15が出力するモータ回転速度ωmと加算する。すべり周波数指令ωsとモータ回転速度ωmとで一次周波数指令ω1を求める。一次周波数指令ω1を積分器55で積分して固定子位置指令θmcを求める。
座標変換器60は固定子位置指令θmcを基にq軸電圧指令VqC、d軸電圧指令VdCを座標変換し、三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcを求める。三相電圧指令Vuc、Vvc、VwcはPWM制御器65、電力変換器70を介してモータ80に供給され、三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcに応じてモータ80が駆動される。
q軸電流フィードバックIqFとd軸電流フィードバックIdFは、固定子位置指令θmcを基に、座標変換器25がモータ電流Iu、Ivを座標変換することによって求める。
磁束指令φ2Cは、図12のグラフに示す通り、定トルク領域では一定にし、定出力領域では、モータ80の回転速度の上昇に反比例して減少させる。モータ80の回転速度の上昇に反比例して磁束指令φ2Cを低減させることによって、弱め界磁制御をする。
タッピング加工を行う工作機械の主軸には、加工時間を短縮化するために、小型で慣性が小さく、高速に回転できる主軸モータが求められる。モータの小型化や低慣性化を実現するため、モータの鉄心の磁束密度を高く設計すると、力行時の高速高負荷回転時に鉄心の飽和により十分な磁束を確立することができず、必要な大きさのトルクが出せないために加速時間が長くなるという問題がある。
これを改善するためには、高速回転時の磁束を増加させることが考えられる。この場合には、モータの減速時のトルクが加速時に比較して過大になりすぎるという問題がある。モータ減速時は、モータの回生電力により電力変換器の直流電圧が高くなるため、モータに加わる電圧が高くなり、鉄心の飽和が緩和されるため大きなトルクが出る。過大なトルクは機械系に悪影響を及ぼすために、仕様内に収めることが求められる。また、減速時のトルクが大きすぎると、回生電力が大きくなり、モータ制御装置の許容する回生電力を超えてしまうことがある。抵抗器で回生電力を消費させるモータ制御装置では、インバータの直流電圧が上昇して過電圧になってしまうという問題がある。また、電源に回生電力を返還させるモータ制御装置ではコンバータの電流が上昇して過電流になってしまうという問題があった。
これらの問題を改善するために、下記特許文献1に記載されている発明では、力行時と回生時とで磁束指令を変えている。
特許第4065903号明細書
しかし、上記の特許文献1に記載されている発明を採用した場合、力行時と回生時とで磁束指令を変えると、力行から回生に移行するときに磁束が急変してトルク定数が変わり、トルクを出力していた場合、モータの出力トルクが急変して機械系に衝撃を与えてしまうという問題がある。
本発明は、上記のような従来のモータ制御装置の問題を解消するために成されたものであり、磁気飽和のあるモータの力行時における高速負荷回転時のトルク低下を改善して加速時間を短縮し、同時に、モータ回生時の過大なトルクも抑制して、インバータの過電圧やコンバータの過電流を防止し、しかもトルク定数の急変がなく、良好な加速特性と安全な減速特性が両立できるモータ制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための、本発明にかかるモータ制御装置は、力行/回生判別器、リミッタ、励磁電流指令演算器、モータ駆動部及びq軸電流制限値算出器を有する。
力行/回生判別器は、トルク電流指令とモータ回転速度とを用いてモータの力行/回生状態を判別する。リミッタは、モータが力行状態であるときにはトルク電流指令を通過させ回生状態であるときにはトルク電流指令の大きさを制限して通過させる。励磁電流指令演算器は、モータ回転速度を用いてモータの回転状態を認識し当該回転状態に応じた励磁電流指令を演算する。モータ駆動部は、リミッタ通過後のトルク電流指令と演算した励磁電流指令とを用いてモータを駆動する。q軸電流制限値算出器は、モータの力行/回生状態とモータ回転速度とを用いて、モータが回生状態であるときのリミッタの制限値を算出する。リミッタは、q軸電流制限値算出器が算出する制限値を用いてトルク電流指令の大きさを制限する。
以上のように構成された本発明にかかるモータ制御装置によれば、磁気飽和のあるモータの力行時における高速負荷回転時のトルク低下を改善して加速時間を短縮し、同時に、モータ回生時の過大なトルクも抑制して、インバータの過電圧やコンバータの過電流を防止し、しかもトルク定数の急変がなく、良好な加速特性と安全な減速特性とを両立させることができる。
実施形態1に係るモータ制御装置のブロック図である。 図1の力行/回生判別器における力行及び回生の判別手法を示す図である。 図1のq軸電流制限値算出器におけるモータ回転速度ωmとq軸電流指令制限値IqLIMとの関係を示す図である。 図1の励磁電流指令演算器におけるモータ回転速度ωmと弱め界磁前の励磁電流指令IdCBとの関係を示す図である。 図1の励磁電流指令演算器におけるモータ回転速度ωmと励磁電流指令IdCとの関係を示す図である。 実施形態2に係るモータ制御装置のブロック図である。 図6のq軸電流制限値算出部におけるモータ回転速度ωmと弱め界磁前の磁束指令φ2CBとの関係を示す図である。 図6のq軸電流制限値算出部におけるモータ回転速度ωmと磁束指令φ2Cとの関係を示す図である。 実施形態3に係るモータ制御装置のブロック図である。 図9の力行/回生判別器における力行及び回生の判別手法を示す図である。 図9の最大一次電流指令演算器におけるモータ回転速度ωmと最大一次電流指令IPCとの関係を示す図である。 従来のモータ制御装置の一例を示すブロック図である。
本発明にかかるモータ制御装置は、磁気飽和のあるモータの力行時における高速負荷回転時のトルク低下を改善して加速時間を短縮し、同時に、モータの回生時における過大なトルクも抑制して、インバータの過電圧やコンバータの過電流を防止し、しかもトルク定数の急変がなく、良好な加速特性と安全な減速特性とを両立させる。すなわち、本発明にかかるモータ制御装置はモータの加減速特性を改善させる。
次に、図面を参照しながら、上記のような特性を発揮する、本発明に係るモータ制御装置の実施形態を、〔実施形態1〕から〔実施形態3〕に分けて説明する。
〔実施形態1〕
[モータ制御装置100の全体構成]
図1は、実施形態1に係るモータ制御装置100のブロック図である。
モータ制御装置100は、q軸電圧指令VqCを与える系として、q軸電流制御器130、力行/回生判別器175、q軸電流制限値算出器185及びリミッタ190を有する。
力行/回生判別器175は、トルク電流指令IqCBとモータ回転速度ωmとから、モータ180が力行状態にあるのか、回生状態にあるのかを判別する。モータ回転速度ωmは速度演算器115から出力される。速度演算器115は、モータ回転速度ωmを、エンコーダ110が検出する位置フィードバックを用いて演算する。なお、力行/回生判別器175の詳細な動作は後述する。
q軸電流制限値算出器185は、力行/回生判別器175による力行、回生判別結果とモータ回転速度ωmとから、q軸電流制限値IqLIMを算出する。なお、q軸電流制限値算出器185の詳細な動作は後述する。
リミッタ190は、q軸電流制限値算出器185が算出したq軸電流制限値IqLIMを入力し、トルク電流指令IqCBの値を制限する。なお、リミッタ190の詳細な動作は後述する。
q軸電流制限器130は、リミッタ190を介して入力したq軸電流指令IqCからq軸電流フィードバックIqFを減算して得られる電流偏差を入力し、q軸電圧指令VqCを算出する。q軸電流フィードバックIqFは座標変換器125から出力される。q軸電流フィードバックIqFは、後述する固定子位置指令θmcを基に、座標変換器125がモータ電流Iu、Ivを座標変換することによって求める。q軸電流制御器130は比例積分制御器で構成する。
また、モータ制御装置100は、d軸電圧指令VdCを与える系として、磁束電流指令演算器135、d軸電流制御器145を有する。
励磁電流指令演算器135は、モータ回転速度ωmを入力し、モータ180の加減速特性を改善するための最適なq軸電流指令IdCを演算する。なお、励磁電流指令演算器135の詳細な動作は後述する。
d軸電流制御器145は、励磁電流指令演算器135から出力されたq軸電流指令IdCからd軸電流フィードバックIdFを減算して得られる電流偏差を入力し、d軸電圧指令VdCを算出する。d軸電流フィードバックIdFは座標変換器125から出力される。d軸電流フィードバックIdFは、後述する固定子位置指令θmcを基に、座標変換器125がモータ電流Iu、Ivを座標変換することによって求める。d軸電流制御器145は、比例積分制御器で構成する。
さらに、モータ制御装置100は、座標変換を行わせるための系として、すべり周波数演算器150、積分器155、OSC157、座標変換器125、160を有する。
すべり周波数演算器150は、q軸電流指令IqCと励磁電流指令演算器135から出力されるd軸電流指令IdCを入力し、すべり周波数指令ωsを算出する。なお、すべり周波数演算器150の詳細な動作は後述する。
積分器155は、すべり周波数演算器150から出力されるすべり周波数指令ωsと速度演算器115から出力されるモータ回転速度ωmとを加算して得られる一次周波数指令ω1を入力し、一次周波数指令ω1を積分して固定子位置指令θmcを求める。固定子位置指令θmcはOSC157を介して座標変換器125、160に出力される。
座標変換器160は、入力した固定子位置指令θmcを基に、q軸電圧指令VqC、d軸電圧指令VdCを座標変換し、三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcを求める。
座標変換器125は、入力した固定子位置指令θmcを基に、モータ電流Iu、Ivを座標変換し、q軸電流フィードバックIqF、d軸電流フィードバックIdFを求める。
さらに、モータ制御装置100は、モータ180を駆動させるための系として、PWM制御器165、電力変換器170を有する。なお、PWM制御器165、電力変換器170、q軸電流制御器130、d軸電流制御器145、座標変換器160によってモータ駆動部を形成する。
PWM制御器165は、座標変換器160から出力される三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcを入力し、入力した三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcに基づいて、電力変換器170をスイッチングさせるためのPWM信号を出力する。
電力変換器170は、PWM制御器165から出力されるPWM信号を入力して内部に備えた半導体スイッチング素子をスイッチングし、モータ180を駆動する。
[力行/回生判別器175の動作]
前述のように、力行/回生判別器175は、トルク電流指令IqCBとモータ回転速度ωmとから、モータ180が力行状態にあるのか、回生状態にあるのかを判別する。
力行、回生判別は、モータ180の損失やエンコーダ110の量子化誤差に起因する速度リップルを考慮し、図2に示すように、モータ回転速度閾値ωA、トルク電流指令閾値IqAを用いて行う。モータ回転速度閾値ωAは、エンコーダ110の量子化誤差を考慮して決め、モータ180の無負荷運転時に、力行、回生判別結果がチャタリングしないようにしている。トルク電流指令閾値IqAは、モータ180の損失を考慮して決め、モータ180の回生電力−モータ損失=0となるときのトルク電流指令IqCBの値で設定する。
力行/回生判別器175は、図2に示すように、ωm≧ωAかつIqCB≦−IqA、または、ωm≦−ωAかつIqCB≧IqAの条件の場合には回生状態にあると判定し、これらの条件以外の条件の場合には、力行状態にあると判断する。
[q軸電流制限値算出器185の動作]
前述のように、q軸電流制限値算出器185は、力行/回生判別器175による力行、回生判別結果とモータ回転速度ωmとから、q軸電流制限値IqLIMを算出する。具体的には、q軸電流制限値算出器185は、力行状態の場合にはq軸電流IqCは制限せず、回生状態の場合には図3に示すようにq軸電流IqCを制限する。
q軸電流指令制限値IqLIM=Iqmax
(0≦|ωm|≦ωのとき)
q軸電流制限値IqLIM=Iqmax−KLIM・(|ωm|−ω)
(ω<|ωm|のとき)
ここで、ω:q軸電流の制限開始回転速度
ωは基底速度以上の値でモータ180減速時のトルク特性に基づき調整する。
KLIM:高速回転時のq軸電流指令制限値の低減量を決める係数
[リミッタ190の動作]
前述のように、リミッタ190は、q軸電流制限値算出器185が算出したq軸電流制限値IqLIMを入力し、トルク電流指令IqCBの値を制限する。リミッタ190は、トルク電流指令IqCBを通し、リミット後のq軸電流指令Iqcを求める。
[励磁電流指令演算器135の動作]
前述のように、励磁電流指令演算器135は、モータ180の加減速特性を改善するための最適な励磁電流指令IdCを演算する。
図4は、図1の励磁電流指令演算器135におけるモータ回転速度ωmと弱め界磁前の励磁電流指令IdCBとの関係を示す図である。励磁電流指令演算器135はモータ回転速度ωmに応じた弱め界磁前の励磁電流指令IdCBを演算する。また、図5は、図1の励磁電流指令演算器135におけるモータ回転速度ωmと励磁電流指令IdCとの関係を示す図である。励磁電流指令演算器135はモータ回転速度ωmに応じた励磁電流指令IdCを演算する。
図4及び図5は、モータ回転速度ωmに対する励磁電流指令特性を示している。図4は、弱め界磁前の励磁電流指令IdCBを示し、図5は、励磁電流指令IdCを示している。
図4に示すように、弱め界磁前の励磁電流指令IdCBは、モータ回転速度ωmが0からωまでは電流Iのままで変わらない。モータ回転速度がωを超えると、励磁電流指令IdCBは、モータ回転速度ωmの増加に応じて、電流Iから一定の傾きで上昇する。
また、図5に示すように、励磁電流指令IdCは、モータ回転速度ωmが0からωまでは電流Iのままで変わらない。モータ回転速度がωを超えると、モータ回転速度ωmの増加に反比例して下降する。
励磁電流指令演算器135は、弱め界磁前の励磁電流指令IdCBを次式によって求める。
IdCB=I
(0≦|ωm|≦ωのとき)
IdCB=φ+K・(|ωm|−ω)
(ω<|ωm|のとき) …(1)
ここで、ω:基底速度
:基底速度における励磁電流
φ:基底速度における磁束
:高速回転時の励磁電流指令を上昇させる係数
上記の式(1)にモータ回転速度ωmを代入して弱め界磁前の励磁電流指令IdCBを可視化すると図4のようなグラフとなる。
高速回転時の励磁電流指令を上昇させる係数Kによって、モータ180の高速回転時の励磁電流指令が大きくなり、磁気飽和があっても磁束が小さくならないようにでき、加減速特性が改善できる。Kの最適値をどの値にするかは、トライアンドエラーによる実験によって求めるか、シミュレーションによって求める。
励磁電流指令演算器135は、上記のようにして弱め界磁前の励磁電流指令IdCBを求めた後、励磁電流指令IdCを次式によって求める。
IdC=IdCB
(0≦|ωm|≦ωのとき)
IdC=IdCB・ω/|ωm|
(ω<|ωm|のとき) …(2)
上記の式(2)にモータ回転速度ωmを代入して励磁電流指令IdCを可視化すると図5のようなグラフとなる。
励磁電流指令演算器135は、モータ回転速度ωmに応じて、(1)式の演算を行って弱め界磁前の励磁電流指令IdCBを求めた後に、弱め界磁前の励磁電流指令IdCBに対して(2)式の演算を行い、励磁電流指令IdCをd軸電流制御器145に向けて出力する。
[すべり周波数演算器150の動作]
すべり周波数演算器150は、下記の式に示すように、リミッタ190通過後のq軸電流指令IqCとd軸電流指令IdCとからすべり周波数指令ωsを算出する。すべり周波数指令ωsは次式によって求める。
ωs=R2/L2・(IqC/IdC) …(3)
R2:二次抵抗
L2:二次インダクタンス
[モータ制御装置100の動作]
まず、入力したトルク電流指令IqCBをリミッタ190によって制限し、リミッタ190から出力されたq軸電流IqCを座標変換器125からのq軸電流フィードバックIqFと比較し、q軸電流制御器130によってq軸電圧指令VqCを求める。
一方、モータ回転速度ωmから、励磁電流指令演算器135が上記の(1)式及び(2)式を用いて求めたd軸電流指令IdCを、座標変換器125からのd軸電流フィードバックIdFと比較し、d軸電流制御器145によってd軸電圧指令VdCを求める。
q軸電流指令IqCと励磁電流指令IdCとから、すべり周波数演算器150が上記の(3)式を用いてすべり周波数指令ωsを算出する。すべり周波数指令ωsは速度演算器115が出力するモータ回転速度ωmと加算する。すべり周波数指令ωsとモータ回転速度ωmとで一次周波数指令ω1を求める。一次周波数指令ω1を積分器155で積分して固定子位置指令θmcを求める。
座標変換器160は固定子位置指令θmcを基にq軸電圧指令VqC、d軸電圧指令VdCを座標変換し、三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcを求める。三相電圧指令Vuc、Vvc、VwcはPWM制御器165、電力変換器170を介してモータ180に供給され、三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcに応じてモータ180が駆動される。
q軸電流フィードバックIqFとd軸電流フィードバックIdFは、固定子位置指令θmcを基に、座標変換器125がモータ電流Iu、Ivを座標変換することによって求める。
以上に説明したように、励磁電流指令演算器135は、モータ回転速度と基底速度との差に比例させて励磁電流を増加させた値を求め、その値を基に弱め界磁を実施するようにし、さらに、弱め界磁領域でq軸電流指令Iqcに比例させて磁束を低減する。つまり、励磁電流指令演算器135は、モータ180の加減速特性を改善するための最適な励磁電流指令IdCを出力する。
このため、実施形態1にかかるモータ制御装置100によれば、磁気飽和のあるモータの力行時における高速負荷回転時のトルク低下を改善して加速時間を短縮し、同時に、モータ回生時における過大なトルクも抑制して、インバータの過電圧やコンバータの過電流を防止し、しかもトルク定数の急変がなく、良好な加速特性と安全な減速特性とを両立させることができる。
なお、実施形態1に係るモータ制御装置100は、q軸電圧指令VqC、d軸電圧指令VdCを出力する系に非干渉制御器を設け、d軸及びq軸の干渉を制御するようにしても良い。また、d軸及びq軸の電流制御系の内部を三相電流制御系で構成しても良い。さらに、励磁電流指令を基底速度からではなく任意の回転速度から上昇させるようにしても良い。
〔実施形態2〕
[モータ制御装置200の全体構成]
図6は、実施形態2に係るモータ制御装置200のブロック図である。実施形態2に係るモータ制御装置200は、実施形態1に係るモータ制御装置100の構成に磁束制御器と磁束演算器を付加し、励磁電流指令演算器135に換えて磁束指令演算器を設けている。
モータ制御装置200は、q軸電圧指令VqCを与える系として、q軸電流制御器230、力行/回生判別器275、q軸電流制限値算出器285及びリミッタ290を有する。q軸電流制御器230、力行/回生判別器275、q軸電流制限値算出器285及びリミッタ290は、実施形態1のq軸電流制御器130、力行/回生判別器175、q軸電流制限値算出器185及びリミッタ190と同一である。
また、モータ制御装置200は、d軸電圧指令VdCを与える系として、磁束指令演算器220、磁束制御器240、d軸電流制御器245を有する。
磁束指令演算器220は、モータ回転速度ωmを入力し、モータ280の加減速特性を改善するための最適な磁束指令φ2Cを演算する。なお、磁束指令演算器220の詳細な動作は後述する。
磁束制御器240は、磁束指令演算器220から出力された磁束指令φ2Cから磁束φ2を減算して得られる磁束偏差を入力し、d軸電流指令IdCを算出する。磁束φ2は磁束演算器235から出力される。磁束制御器240は、比例積分制御器で構成する。
磁束演算器235は、磁束φ2を、座標変換器225が出力するd軸電流フィードバックIdFを用いて演算する。磁束演算器235の詳細な動作は後述する。
d軸電流制御器245は、磁束制御器240から出力されたd軸電流指令Idcからd軸電流フィードバックIdFを減算して得られる電流偏差を入力し、d軸電圧指令VdCを算出する。d軸電流フィードバックIdFは座標変換器225から出力される。d軸電流フィードバックIdFは、後述する固定子位置指令θmcを基に、座標変換器225がモータ電流Iu、Ivを座標変換することによって求める。d軸電流制御器245は、比例積分制御器で構成する。
さらに、モータ制御装置200は、座標変換を行わせるための系として、すべり周波数演算器250、積分器255、OSC257、座標変換器225、260を有する。
すべり周波数演算器250は、入力したq軸電流指令IqCと磁束演算器235から出力される磁束φ2を入力し、すべり周波数指令ωsを算出する。なお、すべり周波数演算器250の詳細な動作は後述する。
積分器255、OSC257、座標変換器225、260は、実施形態1の積分器155、OSC157、座標変換器125、160と同一である。
さらに、モータ制御装置200は、モータ280を駆動させるための系として、PWM制御器265、電力変換器270を有する。PWM制御器265、電力変換器270は、実施形態1のPWM制御器165、電力変換器170と同一である。なお、PWM制御器265、電力変換器270、q軸電流制御器230、d軸電流制御器245、座標変換器260によってモータ駆動部を形成する。
[磁束指令演算器220の動作]
前述のように、磁束指令演算器220は、モータ280の加減速特性を改善するための最適な磁束指令φ2Cを演算する。
図7は、図6の磁束指令演算器220におけるモータ回転速度ωmと弱め界磁前の磁束指令φ2CBとの関係を示す図である。磁束指令演算器220はモータ回転速度ωmに応じた弱め界磁前の磁束指令φ2CBを演算する。また、図8は、図6の磁束指令演算器220におけるモータ回転速度ωmと磁束指令φ2Cとの関係を示す図である。磁束指令演算器220はモータ回転速度ωmに応じた磁束指令φ2Cを演算する。
図7及び図8は、モータ回転速度ωmに対する磁束φの磁束指令特性を示している。図7は、弱め界磁前の磁束指令φ2CBを示し、図8は、磁束指令φ2Cを示している。
図7に示すように、弱め界磁前の磁束指令φ2CBは、モータ回転速度ωmが0からωまでは磁束φのままで変わらない。モータ回転速度がωを超えると、磁束指令φ2CBは磁束φから一定の傾きで上昇する。
また、図8に示すように、磁束指令φ2Cは、モータ回転速度ωmが0からωまでは磁束φのままで変わらない。モータ回転速度がωを超えると、磁束指令φ2Cは磁束φからモータ回転速度ωmの増加に反比例して下降する。
磁束指令演算器220は、弱め界磁前の磁束指令φ2CBを次式によって求める。
φ2CB=φ
(0≦|ωm|≦ωのとき)
φ2CB=φ+K・ (|ωm|−ω)
(ω<|ωm|のとき) …(4)
ここで、ω:基底速度
φ:基底速度における磁束
:高速回転時の磁束を上昇させる係数
上記の式(4)にモータ回転速度ωmを代入して磁束指令φ2CBを可視化すると図7のようなグラフとなる。
高速回転時の磁束を上昇させる係数Kによって高速回転軽負荷の磁束指令φ2CBの値を大きくすることができ、モータ180の高速回転時の励磁電流指令が大きくなり、磁気飽和があっても磁束が小さくならないようにでき、加減速特性が改善できる。Kの最適値をどの値にするかは、トライアンドエラーによる実験によって求めるか、シミュレーションによって求める。
磁束指令演算器220は、上記のようにして弱め界磁前の磁束指令を求めた後、磁束指令φ2Cを次式によって求める。
φ2C=φ2CB
(0≦|ωm|≦ωのとき)
φ2C=φ2CB・ω/|ωm|
(ω<|ωm|のとき) …(5)
上記の式(5)にモータ回転速度ωmを代入して磁束指令φ2Cを可視化すると図8のようなグラフとなる。
磁束指令演算器220は、モータ回転速度ωmに応じて、(4)式の演算を行って弱め界磁前の磁束指令φ2CBを求めた後に、磁束指令φ2CBに対して(5)式の演算を行い、磁束指令φ2Cを磁束制御器240に向けて出力する。
[すべり周波数演算器250の動作]
すべり周波数演算器250は、下記の式に示すように、q軸電流指令Iqcと磁束φ2とからすべり周波数指令ωsを算出する。すべり周波数指令ωsは次式によって求める。
ωs=M・R2/L2・(Iqc/φ2) …(6)
R2:二次抵抗
φ2:二次磁束
L2:二次インダクタンス
M:相互インダクタンス
[磁束演算器235の動作]
磁束演算器235は、下記の式に示すように、d軸電流フィードバックIdFから磁束φ2を求める。
φ2=1/(1+L2/R2・S)・M・IdF …(7)
S:すべり
IdF:q軸電流フィードバック
[モータ制御装置200の動作]
まず、入力したトルク電流指令IqCBをリミッタ290によって制限し、リミッタ290から出力されたq軸電流IqCを座標変換器225からのq軸電流フィードバックIqFと比較し、q軸電流制御器230によってq軸電圧指令VqCを求める。
一方、モータ回転速度ωmから、磁束指令演算器220が上記の(4)式及び(5)式を用いて算出した磁束を磁束指令φ2Cとして与え、磁束演算器235が上記の(7)式を用いて算出した磁束φ2と比較し、磁束制御器240によってd軸電流指令IdCを求める。d軸電流指令IdCを座標変換器225からのd軸電流フィードバックIdFと比較し、d軸電流制御器245によってd軸電圧指令VdCを求める。
q軸電流指令IqCと磁束φ2とからすべり周波数演算器250が上記の(6)式を用いてすべり周波数指令ωsを算出する。すべり周波数指令ωsは速度演算器215が出力するモータ回転速度ωmと加算する。すべり周波数指令ωsとモータ回転速度ωmとで一次周波数指令ω1を求める。一次周波数指令ω1を積分器255で積分して固定子位置指令θmcを求める。
座標変換器260は固定子位置指令θmcを基にq軸電圧指令VqC、d軸電圧指令VdCを座標変換し、三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcを求める。三相電圧指令Vuc、Vvc、VwcはPWM制御器265、電力変換器270を介してモータ280に供給され、三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcに応じてモータ280が駆動される。
q軸電流フィードバックIqFとd軸電流フィードバックIdFは、固定子位置指令θmcを基に、座標変換器225がモータ電流Iu、Ivを座標変換することによって求める。
以上に説明したように、磁束指令演算器220は、モータ回転速度と基底速度との差に比例させて磁束を増加させた値を求め、その値を基に弱め界磁を実施するようにし、さらに、弱め界磁領域でトルク電流指令Iqcに比例させて磁束を低減する。つまり、磁束制御器240は、モータ280の加減速特性を改善するための最適な励磁電流指令IdCを出力する。
このため、実施形態2にかかるモータ制御装置200によれば、磁気飽和のあるモータの力行時における高速負荷回転時のトルク低下を改善して加速時間を短縮し、同時に、モータ回生時における過大なトルクも抑制して、インバータの過電圧やコンバータの過電流を防止し、しかもトルク定数の急変がなく、良好な加速特性と安全な減速特性とを両立させることができる。
なお、実施形態2に係るモータ制御装置200は、q軸電圧指令VqC、d軸電圧指令VdCを出力する系に非干渉制御器を設け、d軸及びq軸の干渉を制御するようにしても良い。また、d軸及びq軸の電流制御系の内部を三相電流制御系で構成しても良い。さらに、励磁電流指令を基底速度からではなく任意の回転速度から上昇させるようにしても良い。
〔実施形態3〕
[モータ制御装置300の全体構成]
図9は、実施形態3に係るモータ制御装置300のブロック図である。実施形態3に係るモータ制御装置300は、実施形態2に係るモータ制御装置200の構成に最大一次電流指令算出器、トルク制限値演算器及びq軸電流演算器を付加している。
モータ制御装置300は、q軸電圧指令VqCを与える系として、q軸電流制御器330、力行/回生判別器375、最大一次電流指令算出器383、トルク制限値演算器385、リミッタ390及びq軸電流演算器395を有する。q軸電流制御器330及び力行/回生判別器375は、実施形態2のq軸電流制御器230及び力行/回生判別器275と同一である。
最大一次電流指令算出器383は、モータ380に供給する一次電流指令の最大値を算出し、最大一次電流指令IPCとしてトルク制限値演算器385に出力する。最大一次電流指令算出器383の詳細な動作は後述する。
トルク制限値演算器385は、磁束演算器335が出力する磁束φ2、磁束制御器340が出力するd軸電流指令IdC、最大一次電流指令IPCから、トルク制限値TLIMを演算する。トルク制限値演算器385の詳細の動作は後述する。
リミッタ390は、トルク制限値演算器385が出力するトルク制限値TLIMを入力して、トルク指令TCBの値を制限する。リミッタ390の詳細な動作は後述する。
q軸電流演算器395は、リミッタ390を介して入力されるトルク指令TCBを用いてq軸電流IqCを演算する。q軸電流演算器395の詳細な動作は後述する。
また、モータ制御装置300は、d軸電圧指令VdCを与える系として、磁束指令演算器320、磁束制御器340、d軸電流制御器345を有する。磁束指令演算器320、磁束制御器340、d軸電流制御器345は、実施形態2の磁束指令演算器220、磁束制御器240、d軸電流制御器245と同一である。
さらに、モータ制御装置300は、座標変換を行わせるための系として、すべり周波数演算器350、積分器355、OSC357、座標変換器325、360を有する。すべり周波数演算器350、積分器355、OSC357、座標変換器325、360は、実施形態2のすべり周波数演算器250、積分器255、OSC257、座標変換器225、260と同一である。
さらに、モータ制御装置300は、モータ380を駆動させるための系として、PWM制御器365、電力変換器370を有する。PWM制御器365、電力変換器370は、実施形態2のPWM制御器265、電力変換器270と同一である。なお、PWM制御器365、電力変換器370、q軸電流制御器330、d軸電流制御器345、座標変換器360によってモータ駆動部を形成する。
[力行/回生判別器375の動作]
前述のように、力行/回生判別器375は、トルク指令TCBとモータ回転速度ωmとから、モータ380が力行状態にあるのか、回生状態にあるのかを判別する。
力行、回生判別は、モータ380の損失やエンコーダ310の量子化誤差に起因する速度リップルを考慮し、図10に示すように、モータ回転速度閾値ωA、トルク指令閾値TCAを用いて行う。モータ回転速度閾値ωAは、エンコーダ310の量子化誤差を考慮して決め、モータ380の無負荷運転時に、力行、回生判別結果がチャタリングしないようにしている。トルク指令閾値TCAは、モータ380の損失を考慮して決め、モータ380の回生電力−モータ損失=0となるときのトルク電流指令TCBの値を設定する。
力行/回生判別器375は、図10に示すように、ωm≧ωAかつTCB≦−TCA、または、ωm≦−ωAかつTCB≧TCAの条件の場合には回生状態にあると判定し、これらの条件以外の条件の場合には、力行状態にあると判断する。
[最大一次電流指令算出器383の動作]
前述のように、最大一次電流指令算出器383は、力行/回生判別器375による力行、回生判別結果とモータ回転速度ωmとから、最大一次電流指令IPCを算出する。具体的には、最大一次電流指令算出器383は、力行状態の場合には最大一次電流指令IPCは制限せず、回生状態の場合には図11に示すように最大一次電流指令IPCを制限する。
最大一次電流指令IPC=IPCmax
(0≦|ωm|≦ω1のとき)
最大一次電流指令IPC=IPCmax−KLIM・(|ωm|−ω1)
(ω1<|ωm|のとき)
ここで、ω1:q軸電流の制限開始回転速度
ω1は基底速度以上の値でモータ180減速時のトルク特性に基づき調整する。
KLIM:高速回転時の最大一次電流指令値の低減量を決める係数
[リミッタ390の動作]
前述のように、リミッタ390は、トルク制限値演算器385が算出したトルク制限値TLIMを入力し、トルク指令TCBの値を制限する。
[磁束指令演算器320の動作]
前述のように、磁束指令演算器320は、モータ380の加減速特性を改善するための最適な磁束指令φ2Cを演算する。
磁束指令演算器320は、弱め界磁前の磁束指令φ2CBを次式によって求める。
φ2CB=φ
(0≦|ωm|≦ωのとき)
φ2CB=φ+K・(|ωm|−ω)
(ω<|ωm|のとき) …(9)
ここで、ω:基底速度
φ:基底速度における磁束
:高速回転時の磁束を上昇させる係数
上記の式(9)にモータ回転速度ωmを代入して磁束指令φ2CBを可視化すると実施形態2で示した図8のようなグラフとなる。
高速回転時の磁束を上昇させる係数K0によって高速回転軽負荷の磁束指令φ2CBの値を大きくすることができ、モータ380の高速回転時の励磁電流指令が大きくなり、磁気飽和があっても磁束が小さくならないようにでき、加減速特性が改善できる。K0の最適値をどの値にするかは、トライアンドエラーによる実験によって求めるか、シミュレーションによって求める。
磁束指令演算器320は、上記のようにして弱め界磁前の磁束指令を求めた後、磁束指令φ2Cを次式によって求める。
φ2C=φ2CB
(0≦|ωm|≦ωのとき)
φ2C=φ2CB・ω/|ωm|
(ω<|ωm|のとき) …(10)
上記の式(10)にモータ回転速度ωmを代入して磁束指令φ2Cを可視化すると実施形態2で示した図9のようなグラフとなる。
磁束指令演算器320は、モータ回転速度ωmに応じて、(9)式の演算を行って弱め界磁前の磁束指令φ2CBを求めた後に、磁束指令φ2CBに対して(10)式の演算を行い、磁束指令φ2Cを磁束制御器340に向けて出力する。
[すべり周波数演算器350の動作]
すべり周波数演算器350は、実施形態2のすべり周波数演算器250と同様に、上記の(6)式を用いて、トルク電流指令Iqcと磁束φ2Cとからすべり周波数指令ωsを算出する。
[磁束演算器335の動作]
磁束演算器335は、実施形態2の磁束演算器235と同様に、上記の(7)式を用いて、d軸電流フィードバックIdFから磁束φ2を求める。
[トルク制限値演算器385の動作]
トルク制限値演算器385は、d軸電流指令IdCと最大一次電流指令IPCとから次式を用いてトルク制限値TLIMを演算する。
TLIM=Pm・M/L2・φ2・(IPC−IdC1/2 …(11)
ここで、Pmはモータ380の極対数
[q軸電流演算器395の動作]
q軸電流演算器395は、リミッタ390を介してトルク制限された後のトルク指令からq軸電流指令IqCを、次式を用いて求める。
IqC=L2/(Pm・M・φ2)・(トルク制限された後のトルク指令)…(12)
[モータ制御装置300の動作]
入力したトルク指令TCBは、リミッタ390によってトルク制限値TLIM内に制限され、q軸電流演算器395に出力される。q軸電流演算器395は、トルク制限後のトルク指令TCBと磁束φ2に基づいてq軸電流指令IqCを求める。q軸電流指令IqCを座標変換器325からのq軸電流フィードバックIqFと比較し、q軸電流制御器330によってq軸電圧指令VqCを求める。なお、リミッタ390がトルク指令TCBの値を制限するためのトルク制限値TLIMは、トルク制限値演算器385が上記の(11)式を用いて算出する。
一方、磁束指令演算器320が上記の(9)式及び(10)式を用いて算出した磁束を磁束指令φ2Cとして与え、磁束演算器335が上記の(7)式を用いて算出した磁束φ2と比較し、磁束制御器340によってd軸電流指令IdCを求める。d軸電流指令IdCを座標変換器325からのd軸電流フィードバックIdFと比較し、d軸電流制御器345によってd軸電圧指令VdCを求める。
トルク電流指令IqCと磁束φ2とからすべり周波数演算器350が上記の(6)式を用いてすべり周波数指令ωsを算出する。すべり周波数指令ωsは速度演算器315が出力するモータ回転速度ωmと加算する。すべり周波数指令ωsとモータ回転速度ωmとで一次周波数指令ω1を求める。一次周波数指令ω1を積分器355で積分して固定子位置指令θmcを求める。
座標変換器360は固定子位置指令θmcを基にq軸電圧指令VqC、d軸電圧指令VdCを座標変換し、三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcを求める。三相電圧指令Vuc、Vvc、VwcはPWM制御器365、電力変換器370を介してモータ380に供給され、三相電圧指令Vuc、Vvc、Vwcに応じてモータ380が駆動される。
q軸電流フィードバックIqFとd軸電流フィードバックIdFは、固定子位置指令θmcを基に、座標変換器325がモータ電流Iu、Ivを座標変換することによって求める。
以上に説明したように、磁束指令演算器320は、モータ回転速度と基底速度との差に比例させて磁束を増加させた値を求め、その値を基に弱め界磁を実施するようにし、さらに、弱め界磁領域でトルク電流指令Iqcに比例させて磁束を低減する。つまり、磁束制御器340は、モータ380の加減速特性を改善するための最適な励磁電流指令IdCを出力する。
このため、実施形態3にかかるモータ制御装置300によれば、磁気飽和のあるモータの力行時における高速負荷回転時のトルク低下を改善して加速時間を短縮し、同時に、モータ回生時における過大なトルクも抑制して、インバータの過電圧やコンバータの過電流を防止し、しかもトルク定数の急変がなく、良好な加速特性と安全な減速特性とを両立させることができる。
なお、実施形態3に係るモータ制御装置300は、q軸電圧指令VqC、d軸電圧指令VdCを出力する系に非干渉制御器を設け、d軸及びq軸の干渉を制御するようにしても良い。また、d軸及びq軸の電流制御系の内部を三相電流制御系で構成しても良い。さらに、励磁電流指令を基底速度からではなく任意の回転速度から上昇させるようにしても良い。
本発明に係るモータ制御装置では、モータの基底回転速度以上の回転速度で、回転速度に比例させて磁束を増加し、力行/回生判別を設けて、回生時の最大一次電流を制限している。これにより、磁気飽和のあるモータの力行動作時における高速負荷時のトルク低下を改善して加速時間を早める。同時にモータ回生時の過大なトルクも抑制して、インバータの過電圧やコンバータの過電流を防止し、しかもトルク定数の急変がなく、早い加速特性と安全な減速特性を両立できるモータ制御装置を実現することができる。
100、200、300 モータ制御装置、
10、110、210、310 エンコーダ、
15、115、215、315 速度演算器、
20 速度制御器、
25、125、225、325 座標変換器、
135 励磁電流指令演算器、
30、130、230、330 q軸電流制御器、
235、335 磁束演算器、
240、340 磁束制御器、
45、145、245、345 d軸電流制御器、
50、150、250、350 すべり周波数演算器、
55、155、255、355 積分器、
60、160、260、360 座標変換器、
65、165、265、365 PWM制御器、
70、170、270、370 電力変換器、
80、180、280、380 モータ、
190、290、390 リミッタ、
157、257、357 OSC、
220、320 磁束指令演算器、
383 最大一次電流指令算出器、
385 トルク制限値演算器、
395 q軸電流演算器。

Claims (10)

  1. トルク電流指令とモータ回転速度とを用いてモータの力行/回生状態を判別する力行/回生判別器と、
    前記モータが力行状態であるときには前記トルク電流指令を通過させ回生状態であるときには前記トルク電流指令の大きさを制限して通過させるリミッタと、
    前記モータ回転速度を用いてモータの回転状態を認識し当該回転状態に応じた励磁電流指令を演算する励磁電流指令演算器と、
    前記リミッタ通過後のトルク電流指令と演算した励磁電流指令とを用いて前記モータを駆動するモータ駆動部と、を有し、
    前記モータの力行/回生状態と前記モータ回転速度とを用いて、前記モータが回生状態であるときの前記リミッタの制限値を算出するq軸電流制限値算出器をさらに有し、
    前記リミッタは、前記q軸電流制限値算出器が算出する制限値を用いて前記トルク電流指令の大きさを制限することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記励磁電流指令演算器は、
    前記モータ回転速度が基底速度よりも高速であるときには、前記基底速度との差の大きさに比例させた弱め界磁前の励磁電流指令を求め、さらに、求めた弱め界磁前の励磁電流指令から前記基底速度との差の大きさに反比例させた励磁電流指令を演算することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータに供給する電流を座標変換することによってq軸電流フィードバック及びd軸電流フィードバックを求める座標変換器をさらに有し、
    前記モータ駆動部は、前記トルク電流指令から前記q軸電流フィードバックを減算した値及び前記励磁電流指令から前記d軸電流フィードバックを減算した値を用いて前記モータを駆動する電圧指令を求めることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記リミッタ通過後のトルク電流指令と前記励磁電流指令演算器が演算した励磁電流指令とからすべり周波数指令を演算するすべり周波数演算器をさらに有し、
    前記座標変換器は、前記すべり周波数演算器が演算したすべり周波数指令を用いて前記モータに供給する電流を座標変換することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記力行/回生判別器は、
    前記モータ回転速度が設定したモータ回転速度閾値よりも大きく、かつ、トルク電流指令の大きさが設定したトルク電流閾値よりも小さい場合、または、前記モータ回転速度が設定したモータ回転速度閾値よりも小さく、かつ、トルク電流指令の大きさが設定したトルク電流閾値よりも大きい場合、には、モータが回生状態であると判別し、上記以外の場合には、モータが力行状態であると判別することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のモータ制御装置。
  6. 前記q軸電流制限値算出器は、
    前記モータが回生状態である時の制限値を下記の式によって算出することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
    制限値IqLIM=Iqmax
    (0≦|ωm|≦ω のとき)
    制限値IqLIM=Iqmax−KLIM・(|ωm|−ω )
    (ω <|ωm|のとき)
    ここで、ω :q軸電流の制限開始回転速度
    ω は基底速度以上の値で前記モータ減速時のトルク特性に基づき調整する。
    KLIM:高速回転時のq軸電流指令制限値の低減量を決める係数
  7. トルク電流指令とモータ回転速度とを用いてモータの力行/回生状態を判別する力行/回生判別器と、
    前記モータが力行状態であるときには前記トルク電流指令を通過させ回生状態であるときには前記トルク電流指令の大きさを制限して通過させるリミッタと、
    前記モータ回転速度を用いて前記モータの磁束指令を演算する磁束指令演算器と、
    前記モータに供給する電流から求めた磁束と前記磁束指令演算器が演算した磁束指令とから励磁電流指令を求める磁束制御器と、
    前記リミッタ通過後のトルク電流指令と求めた励磁電流指令とを用いて前記モータを駆動するモータ駆動部と、を有し、
    前記モータの力行/回生状態と前記モータ回転速度とを用いて、前記モータが回生状態であるときの前記リミッタの制限値を算出するq軸電流制限値算出器をさらに有し、
    前記リミッタは、前記q軸電流制限値算出器が算出する制限値を用いて前記トルク電流指令の大きさを制限することを特徴とするモータ制御装置。
  8. 前記磁束指令演算器は、
    前記モータ回転速度が基底速度よりも高速であるときには、前記基底速度との差の大きさに比例させた弱め界磁前の磁束指令を求め、さらに、求めた弱め界磁前の磁束指令から前記基底速度との差の大きさに反比例させた磁束指令を演算することを特徴とする請求項7に記載のモータ制御装置。
  9. 前記モータに供給する電流から求めた磁束は、前記モータに供給する電流を座標変換することによって求めたd軸電流フィードバックから磁束演算器が求めることを特徴とする請求項7または8に記載のモータ制御装置。
  10. トルク指令とモータ回転速度とを用いてモータの力行/回生状態を判別する力行/回生判別器と、
    前記モータが力行状態であるときには前記トルク指令を通過させ回生状態であるときには前記トルク指令の大きさを制限して通過させるリミッタと、
    前記リミッタを通過したトルク指令を用いてトルク電流指令を演算するq軸電流演算器と、
    前記モータ回転速度を用いて前記モータの磁束指令を演算する磁束指令演算器と、
    前記モータに供給する電流から求めた磁束と前記磁束指令演算器が演算した磁束指令とから励磁電流指令を求める磁束制御器と、
    演算したトルク電流指令と求めた励磁電流指令とを用いて前記モータを駆動するモータ駆動部と、を有し、
    前記モータの力行/回生状態と前記モータ回転速度とを用いて、前記モータが回生状態であるときの最大一次電流指令を算出する最大一次電流指令算出器と、
    前記最大一次電流指令算出器が算出する最大一次電流指令、前記磁束制御器が求める励磁電流指令及び前記磁束演算器が求める磁束を用いて、前記モータが回生状態であるときの前記リミッタの制限値を演算するトルク制限値演算器と、をさらに有し、
    前記リミッタは、前記トルク制限値演算器が演算する制限値を用いて前記トルク指令の大きさを制限することを特徴とするモータ制御装置。
JP2013020648A 2013-02-05 2013-02-05 モータ制御装置 Expired - Fee Related JP5620527B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013020648A JP5620527B2 (ja) 2013-02-05 2013-02-05 モータ制御装置
TW102146593A TWI618344B (zh) 2013-02-05 2013-12-17 馬達控制裝置
KR1020140006832A KR20140100410A (ko) 2013-02-05 2014-01-20 모터 제어장치
CN201410026004.7A CN103973186B (zh) 2013-02-05 2014-01-21 电机控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013020648A JP5620527B2 (ja) 2013-02-05 2013-02-05 モータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014155255A JP2014155255A (ja) 2014-08-25
JP5620527B2 true JP5620527B2 (ja) 2014-11-05

Family

ID=51242318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013020648A Expired - Fee Related JP5620527B2 (ja) 2013-02-05 2013-02-05 モータ制御装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5620527B2 (ja)
KR (1) KR20140100410A (ja)
CN (1) CN103973186B (ja)
TW (1) TWI618344B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3157162B1 (en) * 2015-01-28 2020-07-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Motor control device, and method for correcting torque constant in such motor control device
JP6431788B2 (ja) * 2015-03-05 2018-11-28 株式会社日立産機システム 電力変換装置およびその制御法
CN104901598B (zh) * 2015-06-24 2017-07-28 广东威灵电机制造有限公司 电机驱动装置、方法及电机
CN104901593B (zh) * 2015-06-24 2017-10-24 广东威灵电机制造有限公司 电机驱动装置、方法及电机
WO2017033320A1 (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 三菱電機株式会社 電源回生コンバータおよびモータ制御装置
CN105634368A (zh) * 2016-04-08 2016-06-01 中车株洲电力机车研究所有限公司 一种具有最大减速度的自适应调速方法及系统
CN106330036B (zh) * 2016-09-22 2018-12-11 四川长虹电器股份有限公司 电机转动惯量辨识控制方法
JP7026448B2 (ja) * 2017-04-17 2022-02-28 日本電産サンキョー株式会社 サーボモータの制御装置及び方法
CN113346819B (zh) * 2020-03-02 2022-06-10 广东威灵电机制造有限公司 电机控制方法、电机控制装置、电机系统和存储介质
CN113346820B (zh) * 2020-03-02 2022-05-17 广东威灵电机制造有限公司 电机控制方法、电机控制装置、电机系统和存储介质
CN113162516B (zh) * 2021-04-08 2022-09-20 佛山市威灵洗涤电机制造有限公司 电机控制方法和装置、电机、家用电器和可读存储介质

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07308100A (ja) * 1994-03-14 1995-11-21 Meidensha Corp 誘導電動機の制御装置
JP2004266887A (ja) * 2003-02-14 2004-09-24 Yaskawa Electric Corp 交流電動機の制御方法及び制御装置
WO2008004294A1 (fr) * 2006-07-06 2008-01-10 Mitsubishi Electric Corporation Dispositif de commande de vecteur de moteur à induction, procédé de commande de vecteur de moteur à induction, et dispositif de commande d'entraînement de moteur à induction
JP4770639B2 (ja) * 2006-08-17 2011-09-14 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電気モータ駆動制御方法および装置
EP2151918A1 (en) * 2008-08-07 2010-02-10 Bombardier Transportation GmbH Operating a synchronous motor having a permanent magnet rotor
JP5600989B2 (ja) * 2010-03-26 2014-10-08 サンケン電気株式会社 誘導電動機の制御装置及び制御方法
JP5732475B2 (ja) * 2010-12-22 2015-06-10 マイクロスペース株式会社 モータ駆動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
TW201436449A (zh) 2014-09-16
TWI618344B (zh) 2018-03-11
JP2014155255A (ja) 2014-08-25
CN103973186B (zh) 2018-02-16
KR20140100410A (ko) 2014-08-14
CN103973186A (zh) 2014-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5620527B2 (ja) モータ制御装置
JP4819970B2 (ja) 電動機駆動用電力変換装置
JP5120670B2 (ja) 電動機駆動装置の制御装置
JP5120669B2 (ja) 電動機駆動装置の制御装置
TWI581556B (zh) 馬達控制裝置
WO2010137416A1 (ja) 電動機駆動装置の制御装置
JP4931105B2 (ja) 電気自動車用電力変換装置
JP5025818B2 (ja) 電動機駆動用電力変換装置
TWI632767B (zh) 馬達控制裝置
JP5121200B2 (ja) 永久磁石電動機の制御装置
JP7181946B2 (ja) 回転電機の駆動装置および駆動方法
JP2014155393A (ja) 交流電機システム及びその制御方法
JP2005253264A (ja) 電気車制御装置
JP4144446B2 (ja) 電力変換装置
JP3463165B2 (ja) 多重電力変換装置
JP6296310B2 (ja) 交流電機システム及びその制御方法
Layek et al. A Tapped Winding Interior Permanent Magnet Synchronous Machine for Medium Duty Delivery Trucks
KR20210114185A (ko) 인버터 제어장치 및 그 방법
Olarescu et al. Optimum current reference generation algorithm for four quadrant operation of PMSMS drive system without regenerative unit
JPS62262679A (ja) 交流エレベ−タの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140902

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5620527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees