JP5612913B2 - 組み合わせ靴下 - Google Patents

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Description

本発明は、足に履く組み合わせ靴下に関するものである。
従来から使用者が心地よく過ごせるような工夫が靴下において提案されている。例えば、小児用靴下等では、その履き口、足先部及び踵の部分を柔らかくすると共に、これらの部分の保温性を他の部分より大にする等の工夫が行われている(例えば、特許文献1)。
一方、足先の冷えが気になって入眠に時間がかかる場合は、その冷え感を補うために靴下を履いた状態で、そのまま就床することがある。
足先の冷えが気になる場合は、厚手の靴下を履いたり、通常の靴下を重ねて履いたりして、足先の冷え感を補うようにしている。
実公昭41−20978号公報
しかし、厚手の靴下を履いたり、通常の靴下を重ねて履いたりして、就床すると、最初は足先の冷え感を補うことができ好ましいが、このような靴下は、使用者の足部への圧迫が強いため、布団等内で足部からの放熱を妨げたり、血行を阻害したりして、使用者に不快感を与え、かえって入眠困難状態を招来するという問題があった。
また、就床後、夜中等に尿意をもよおして覚醒し、離床することがあるが、その離床の際、足が床に接触するため、足が急激な温度変化を感じるという問題もあった。
そこで、本発明は、就床前から就床時の足の冷え感を緩和すると共に、就床後も心地よい睡眠感を得ることができると共に、離床後も急激な温度変化を感ぜず、心地よい組み合わせ靴下を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、使用者の足先側を覆う足先部と、使用者の踵側を覆う踵部と、これら足先部と踵部を結ぶ部分である中間部と、前記踵部に連接して配置され、使用者の足首を覆う足首部と、を有する基本靴下と、この基本靴下を覆うように履く靴下である被覆用靴下と、を有する組み合わせ靴下であって、前記基本靴下の前記足先部は、使用者の足指の間である足指間部及び足指の根元部を覆う構成となっていると共に、少なくとも、前記足先部及び前記足首部は、前記中間部より保温効果が高い保温部を含んでおり、さらに、少なくとも、前記足先部は、吸水性が良く、速乾性のある吸水速乾部を含んでおり、前記被覆用靴下は、前記基本靴下の前記足先部を覆う被覆用足先部と、前記基本靴下の前記踵部を覆う被覆用踵部と、これら被覆用足先部と被覆用踵部を結ぶ部分である被覆用中間部と、を有し、前記基本靴下の前記中間部と前記足先部及び前記踵部との間には、前記中間部より前記足先部及び前記踵部が突出している第1の段差部があり、前記被覆用靴下の前記被覆用中間部と前記被覆用足先部及び前記被覆用踵部との間には、前記被覆用中間部が前記被覆用足先部及び前記被覆用踵部より突出している第2の段差部があり、これら第1の段差部と第2の段差部のそれぞれの突出程度が同等となっていることを特徴とする組み合わせ靴下により解決される。
前記構成によれば、使用者が、冷えを感じやすい部位である足先と足首にそれぞれ対応する足先部と足首部は、保温部を含んでいるので、就床時に使用者が足先や足首に冷えを感じることがなく、心地よい睡眠感を得ることができる。
また、就床中に足指間部に発汗が生じ、これにより使用者が不快を感じ、睡眠を妨げることもあるため、前記構成では、この足指間部を覆う足先部に吸水速乾部を含ませ、発汗された汗の水分を、迅速に吸収、乾燥させ、心地よい睡眠感を得ることができる構成となっている。
また、使用者が就床中も不快感を感じ難いため、就床中に脱ぐことなく継続して靴下を履き続けることができる。このため、就床後、夜中等に尿意をもよおして覚醒し、離床した際、足が床に接触しても、急激な温度変化を感ぜず、心地よい靴下とすることができる。
また、例えば、基本靴下の足先部と踵部を保温性や衝撃吸収性を考慮して肉厚に形成する一方、中間部を極めて薄い素材に形成した場合、これらの間に第1の段差部が生じる。
この状態で使用者が歩行等を行うと、この第1の段差部が、使用者に不快感を与えるこことになる。
一方、前記構成の組み合わせ靴下では、使用者が基本靴下を履いて、さらに履く被覆用靴下を有している。この被覆用靴下は、基本靴下の第1の段差部と逆の第2の段差部、すなわち、被覆用中間部が被覆用足先部及び被覆用踵部より突出した第2の段差部を有している。
したがって、使用者が基本靴下を履いて歩行を行うときは、その上からさらに被覆用靴下を履くことで、基本靴下の第1の段差部は、被覆用靴下の第2の段差部によって吸収される。
このため、基本靴下を履いた使用者も、不快感なく歩行等を行うことができる。
好ましくは、前記基本靴下の前記中間部は、使用者が素足感覚を感じる程の極めて薄い部分から成っており、しめつけない構造となっていることを特徴とする組み合わせ靴下である。
前記構成によれば、使用者が冷え等を感じ難い部位である中間部は、使用者が素足感覚を感じる程の極めて薄い部分から成っており、しめつけない構造になっているので、この中間部が使用者の足を圧迫等することがない。
布団等内で使用者の足部からの放熱を妨げず、また血行を阻害しないため、使用者に不快感を与え難い構成となっているので、使用者が心地よい睡眠感を得ることができる。
好ましくは、前記基本靴下の前記足首部と連接して配置され、使用者のふくらはぎを覆う構成となっているふくらはぎ部を有し、このふくらはぎ部が、使用者が素足感覚を感じる程の極めて薄い部分から成っており、しめつけない構造になっていることを特徴とする組み合わせ靴下である。
前記構成によれば、使用者が冷え等を感じ難い部位であるふくらはぎ部が、使用者が素足感覚を感じる程の極めて薄い部分から成っており、しめつけない構造になっているので、このふくらはぎ部が使用者の足を圧迫等することがない。
したがって、布団等内で使用者の足部からの放熱を妨げず、また血行を阻害しないため、使用者に不快感を与え難い構成となっており、使用者が心地よい睡眠感を得ることができる構成となっている。
本発明は、就床前から就床時の足の冷え感を緩和すると共に、就床後も心地よい睡眠感を得ることができると共に、離床後も急激な温度変化を感ぜず、心地よい組み合わせ靴下を提供することができるという利点がある。
本発明の靴下(基本靴下)の実施の形態に係る就床用ソックスを示す概略図である。 使用者が図1の就床用ソックスを履いた状態を示す概略説明図である。 部屋用ソックスを示す概略斜視図である。 図3の部屋用ソックスの概略底面図である。 図3の部屋用ソックスの概略縦断面図である。 本実施の形態の就床用ソックスの第1の変形例の要部示す概略図である。 本実施の形態の就床用ソックスの第2の変形例の要部示す概略図である。 本実施の形態の就床用ソックスの第3の変形例の要部示す概略図である。 本実施の形態の就床用ソックスの第4の変形例の要部示す概略図である。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1及び図2に示す就床用ソックス1は、2個で1足であるが、いずれも同様の構成であるため、図1及び図2には、一方のみを示している。
ところで、近年、外国の論文(Macmilian Magazines Ltd.のNATURE(Vol.401)1999年9月2日号)で「DPG(distal−proximal skin―temperarure gradient)(足部(遠位部)と体幹部(近位部)の皮膚温の温度差)」に関する発表がなされた。
この論文によると、人は足部(遠位部)と体幹部(近位部)の皮膚温の温度差が小さい程、入眠しやすいとされている。したがって、足が冷えやすい人にとって、足の冷え感は入眠の妨げとなっていることが理論上、明らかとなった。
そこで、本願の発明者は、かかる理論に基づき、足部(遠位部)と体幹部(近位部)との温度差を小さくする靴下の開発に着手し、鋭意努力した結果、本発明に係る靴下及び組み合わせ靴下の発明をするに至った。
このような、上述のDPG理論に基づく靴下及び組み合わせ靴下の開発により、従来の靴下等では、体感できない心地よい入眠等が可能となった。
以下、本発明に係る就床用ソックス1等について、詳細に説明する。
図1及び図2に示す就床用ソックス1は、このような、足の冷え感等により入眠に時間がかかる人が、主に就床時に布団等をかけた状態で履くための靴下である。
本実施の形態の就床用ソックス1は、図1に示すように、使用者の足先側を覆う足先部10を有している。
この足先部10は、図2に示すように、使用者の足指(第1趾F1、第2趾F2、第3趾F3、第4趾F4、第5趾F5)を覆うように配置されている。具体的には、第1趾F1等の5本の足指の根元部分から、第1趾F1等の各足指の間である4つの足指間部B1,B2、B3及びB4、そして、足指の足先までを覆うように形成されている。
ここで足指間部B1は、第1趾F1と第2趾F2との間であり、足指間部B2は、第2趾F2と第3趾F3との間である。また、足指間部B3は、第3趾F3と第4趾F4との間であり、足指間部B4は、第4趾F4と第5趾F5との間である。
また、就床用ソックス1は、図1に示すように、使用者の踵側を覆う踵部20を有している。
そして、就床用ソックス1は、この踵部20に隣接して配置されると共に、使用者の足首を覆う構成となっている足首部30を有している。
さらに、就床用ソックス1は、これら踵部20と足首部30との間に、これらを結ぶよう配置される中間部40が形成されている。
この中間部40は、使用者の足の甲や足裏等を覆う構成となっている。
また、就床用ソックス1は、図1に示すように、足首部30に隣接して、使用者のふくらはぎを覆う構成となっているふくらはぎ部50も有している。
そして、図1に示すように、ふくらはぎ部50の上端側には、靴下のずり落ちを防止するずり落ち防止部50aが形成されている。このずり落ち防止部50aは、例えば、伸縮性のある編み方等で構成することで、靴下のふくらはぎからのずり落ちを防止している。
なお、このずり落ち防止部50a側には、使用者が足を挿入するための履き口部60が形成されている。
ところで、人は、足のうち、特に足先及び足首で冷えを感じやすい。
そして、人が睡眠状態に入るには、上述のように、足部(遠位部)と体幹部(近位部)の皮膚温の温度差を小さくすることが望ましい。このため、好ましい就床用ソックス1は、冷えやすい使用者の足先及び足首に相当する部分である「足先部10」及び「足首部30」には、冷やし難い、すなわち、保温性の高い保温部が備わっていることが求められる。
また、人は睡眠中に足指の間から発汗することがあるため、就床中、この発汗により足先側に不快感が生じ、睡眠を妨げることがある。このため、就床用ソックス1の足先部10には、汗の吸水性が良く、乾きが早い速乾性のある吸水速乾部が備わっていることが好ましい。
また、就床用ソックス1の踵部20は、使用者の歩行時に強い衝撃等が加わる部分であるため、衝撃吸収性のある衝撃吸収部を含んでいることが好ましい。
このように、就床用ソックス1の足先部10は、保温部及び吸水速乾部を含んでいることが好ましく、足首部30は、保温部を含んでいることが好ましい。そして、踵部20は、衝撃吸収部を含んでいることが望ましいということになる。
具体的には、以下のように構成することができる。
すなわち、保温部をウール、セラミック練りこみ繊維等の素材で形成することができる。また、これらの組み合わせによってできた繊維で形成することもできる。
この保温部は、これらの繊維素材を用いて、パイル編み等とする編み方を採用することで、保温性を持たせている構成とすることができ、具体的には、セラミック練りこみ繊維をベースにした素材をパイル編みすることで保温部を形成することができる。
また、吸水速乾部のうち、吸水性については、綿、麻、絹等の天然繊維、吸水性加工された繊維等の素材で構成でき、速乾性については、ポリエステル、レーヨン、中空糸・表面加工された糸等の素材で構成できる。このため、これら吸水性の素材と速乾性の素材を組み合わせることで吸水速乾部を構成することができる。
また、衝撃吸収部としては、PU(ポリウレタン)フォーム、EVA(Ethylene Vinylacetate Copolymer)フォームなどの素材を縫い付けるものでもよく、人工筋繊維を用いたり、パイル編み等の編み方と組み合わせても構わない。
なお、本実施の形態では、吸水速乾部である例えば、吸水速乾性素材等として、かかる構成の素材を用いたが、他に以下の構成の吸水速乾性素材を用いても構わない。
例えば、上述の天然繊維の代わりに、天然繊維と同様に親水基を化学的に付与した化学繊維を用いる構成や、天然繊維を用いずに化学繊維の断面形状を特殊形状とし、水を素早く吸水、拡散する構造とした構成がある。
一方、人の足の甲やふくらはぎ等は、冷えを感じ難い部分であるため、これらに相当する部分である「中間部40」や「ふくらはぎ部50」を保温性の高い素材等で構成すると、布団等に入ったときに足への圧迫感や、温度上昇等によって、不快感を招来し、睡眠を妨げるおそれがある。
このため、就床用ソックス1の「中間部40」や「ふくらはぎ部50」は、使用者が素足感覚を感じる程、極めて薄い部分からなっている。この部分については、例えば、糸等の素材の太さによって実現する例として、細番手の絹、細番手の綿、化繊などの細いもので作った織物や編み物、そして、これらの組み合わせが挙げられる。
また、細番手の糸を使って所謂、天竺編みやメリアス編み等の平編みとしたり、ゴム編みとしたりすることでも、使用者が素足感覚を感じる程、極めて薄い部分を形成することができる。
このように、使用者が素足感覚を感じる程の極めて薄い素材等で、かかる「中間部40」や「ふくらはぎ部50」を覆うことで、これらの部分を高温とすることがなく、また、就床時に布団等によって、足の温度を奪われることも効果的に防ぐことができる。
すなわち、人は、就床時に布団等から足の温度を奪われると、交感神経が優位に働き、睡眠を妨げることがあるので、この中間部40及びふくらはぎ部50によって、かかる状況の発生を未然に防ぐことができる。
以上のように、本実施の形態の就床用ソックス1によれば、睡眠を得る妨げとなる使用者の足先及び足首の冷えを防止することができる。
また、就床用ソックス1は、使用者の甲や足底、そしてふくらはぎの皮膚温を奪うことがないので、睡眠の妨げることがない。
また、これらの部分は、極めて薄い素材等からなっているので、足を過剰に圧迫することがなく、睡眠の妨げとならない。
そして、使用者の足指を覆う足先部10は、睡眠中の発汗を吸水し、速やかに乾くため、使用者が足先側に不快感を感じるのを未然に防ぐことができるので、睡眠を妨げることがない。
さらに、使用者が就床用ソックス1を履いて歩行する際における踵の衝撃は、就床用ソックス1の踵部20が吸収する構成となっているため、歩行し易い就床用ソックス1となっている。
ところで、上述のように、就床用ソックス1は、足先部10、踵部20及び足首部30と中間部40等を異なる素材等で構成するため、就床用ソックス1を履いた使用者が、覚醒時に布団等から出て、室内等を歩行する際、足先部等と中間部との素材等の相違から生じる感触の相違を感じるおそれがある。
このため、本実施の形態では、図3に示す被覆用靴下である例えば、部屋用ソックス100を用意し、かかる歩行等の際には、図1に示す就床用ソックス1の上から履く構成としている。
すなわち、本実施の形態では、就床用ソックス1及び部屋用ソックス100を組み合わせた組み合わせ靴下である例えば、組み合わせソックスとしている。
図3に示すように、部屋用ソックス100には、図1に示す就床用ソックス1を履いた使用者が、その足を挿入する部屋用ソックス履き口部160を有している。
また、使用者が部屋用ソックス100を履いた際に、就床用ソックス1の足先部10が配置される被覆用足先部である例えば、部屋用ソックス足先部110や、就床用ソックス1の中間部40が配置される被覆用中間部である例えば、部屋用ソックス中間部140を有している。また、部屋用ソックス100は、就床用ソックス1の踵部20が配置される被覆用踵部である例えば、部屋用ソックス踵部120を有している。
このように、本実施の形態では、使用者が、例えば、就床中に、覚醒して部屋の中を歩行等するときは、部屋を歩行する際に感触の相違を感じるおそれのある就床用ソックス1を脱ぐことなく、この就床用ソックス1の上から部屋用ソックス100を履くことで、感触の相違等を感じることなく、歩行ができることになる。
また、図3及び図4に示すように、部屋用ソックス100の底面側、すなわち、就床用ソックス1の使用者の足裏側を配置するための底部を覆う被覆用底部である例えば、部屋用ソックス底部170には、滑り止め部180が形成されている。
この滑り止め部180は、図4に示すように、部屋用ソックス底部170の表面にドット状に配置されたゴム製部材等で形成されている。
図4に示すように、部屋用ソックス底部170に滑り止め部180が形成されているので、使用者が歩行に際し、転倒等することを未然に防止することができる構成となっている。
また、図1に示すように、本実施の形態の就床用ソックス1は、足先部10及び踵部20等と中間部40とは、異なる素材等で形成されているため境界部には、矢印Dで示す第1の段差部Dが生じでしまう。
すなわち、足先部10及び踵部20側が中間部40より外方(底面側)に突出する段差が生じる。
この第1の段差部Dが存在すると、使用者が、就寝用ソックス1の上に部屋用ソックス100を履いて歩行等をする際、感触の相違等を感じるおそれがある。
そこで、かかる就床用ソックス1の第1の段差部Dの段差を部屋用ソックス100で吸収するため、部屋用ソックス100は、以下のような構成を有している。
図5に示すように、部屋用ソックス100の内部の部屋用ソックス足先部110及び部屋用ソックス踵部120と、部屋用ソックス中間部140との境界部には、図1の第1の段差部Dに対応する、すなわち、同様の高さの段差を有する第2の段差部Oが形成されている。
すなわち、部屋用ソックス中間部140が、部屋用ソックス足先部110及び部屋用ソックス踵部120側より内側に突出した段差が形成されている。
したがって、使用者が、就床用ソックス1の上から部屋用ソックス100を履いた場合は、図1に示す就床用ソックス1の第1の段差部Dが、図5に示す部屋用ソックス100の第2の段差部O内に収容されるため、使用者がかかる段差によって不快感を感じることを未然に防ぐ構成となっている。
また、図5に示すように、部屋用ソックス踵部120には、部屋用ソックス履き口部160の周縁近傍に、その内部に突出するように形成された突起部121が半円状(平面側から見て)に形成されている。この突起部121は、連続した半円状である必要はなく、複数の凸部形状の集合であってもよい。
したがって、この突起部121が、少なくとも、使用者の踵部側に配置されていれば、就床用ソックス1を履いた使用者が、部屋用ソックス100を履くとき、就床用ソックス1の踵部20が、この突起部121に当接するため、歩行に際し、部屋用ソックス100が脱げる等を効果的に防止することができる。
また、図3及び図5に示すように、部屋用ソックス100の部屋用ソックス履き口部160の踵側には、摘み片190が形成され、使用者が、この摘み片190を保持することで、部屋用ソックス100を履き易いように構成されている。
また、図5の部屋用ソックス100の部屋用ソックス中間部140には、上述の就床用ソックス1で使用された素材と同様の吸水速乾性素材等が含まれている。
一般に、精神性発汗は、人の足裏のエクリン腺から覚醒時に発汗される。これは、この発汗がストレスや緊張、不安といった精神的、心理的な問題が原因で、自律神経のうち交感神経が活発になることによって生じるためである。
したがって、足裏側の発汗は、睡眠中はあまり生じないが、覚醒して、部屋の中を歩行等するときは、発汗が促進される場合がある。
そこで、本実施の形態では、歩行時に履く部屋用ソックス100の使用者の足裏側(土踏まず側)に相当する部分を有する部屋用ソックス中間部110に吸水速乾性素材等を含めることで、かかる発汗を迅速に吸水乾燥させ、使用者に不快感を生じさせない構成となっている。
また、部屋用ソックス100は、少なくとも、その部屋用ソックス踵部120を含む部分を2重構造としている。このため、就床用ソックス1の踵部20の構成であるパイル編みと相俟って、さらに衝撃吸収性が向上する構成となっている。
また、部屋用ソックス100は、図5に示すように、就床用ソックス1と異なり、2重構造となっており、部屋用ソックス足先部110側と部屋用ソックス履き口部160側で縫い合わせている。このため、使用者が履いていない状態でも、部屋用ソックス底部170の外表面は平坦な構成となっている。すなわち、部屋用ソックス100は、使用者が履いていない状態では、部屋用ソックス履き口部160が大きく開口された状態にある。
したがって、使用者は、この部屋用ソックス100内に足を入れた場合、容易に足先等を挿入し履くことができる。
このため、使用者は、この部屋用ソックス100を、通常、部屋で使用する「スリッパ」の代わりに使用することができる。
この場合、部屋用ソックス100は、上述のように、構成されているので、使用者の足を適切に覆い、使用者にフィット感を与えることになる。したがって、従来、使用者の足のサイズに合っていない大きいサイズの「スリッパ」で、よく発生していた転倒等が起こり難く、歩行し易い構成となっている。
以下、本実施の形態に係る組み合わせソックスの使用例について具体的に説明する。すなわち、使用者が風呂等で足を温めた後、ベッド等で就床するまでを例に説明する。
先ず、風呂等で足を温めた使用者は、図1に示す就床用ソックス1を履くと共に、その上から部屋用ソックス100を履く。
これにより、使用者の足は、就床用ソックス1と部屋用ソックス100により確実に保温されることになる。また、上述のように、就床用ソックス1と部屋用ソックス100との組み合わせにより、歩行し易い構成ともなっている。
次いで、使用者がベッド等に入るとき,すなわち、就床するときは、部屋用ソックス100のみを脱ぎ、就床用ソックス1を履き続けることになる。
これにより、上述のように、使用者は心地よい睡眠感を得ることができる。また、ベッド等に入るとき、部屋用ソックス100を脱ぐので、歩行時の汚れ等をベッド内に持ち込むことを未然に防止することができる。
また、使用者は、ベッド内では、就床用ソックス1を履いているので、裸足状態よりも、足先の温かさを保つことができ、ベッド等の布団内も温かい状態にし易いことになる。
この点、従来のように、厚手靴下を履いた場合、足の熱が布団等に伝わり難く、布団内を迅速に温かい状態とすることができず、心地よい睡眠感を得にくいという問題があった。
しかし、本実施の形態では、迅速に布団内を温かい状態とすることができ、入眠しやすく心地よい睡眠感を得やすい構成となっている。
また、使用者は、ベッド等の中では、就床用ソックス1だけを履いているので、従来のような厚手の靴下を重ね履きした場合と異なり、足をしめつけられることがなく、心地よい睡眠感を得ることができる。
また、使用者は、就床用ソックス1を履いているので、睡眠中、体温調節や体圧分散等のために寝返りをうつ際、体温で温まった布団から冷たい布団部位に移っても、足先の温かさを保つことができる。
次いで、使用者が妊娠期である場合や高齢の場合は、夜間に尿意をもよおすことによる覚醒が増加する傾向にある。
この場合、使用者が、ベッド等から離れるとき、すなわち、離床時に使用者の足が床に触れたとき、足に急激な温度変化を招来するおそれがあるが、本実施の形態では、使用者は就床用ソックス1を履いているので、足のかかる急激な温度変化を未然に防ぐことができる。
また、使用者は離床時に部屋用ソックス100を迅速に履くことができ、この部屋用ソックス100の部屋用ソックス底部170には、図4に示すように、滑り止め部180が形成されているので、使用者が転倒等するのを未然に防ぐことができる。
また、使用者が再びベッド等に入り、就床する場合でも、就床用ソックス1を履いているので、裸足に比べ、足の温度変化が少なく、入眠し易い構成となっている。
図6に示す第1の変形例にかかる就床用ソックスの構成の多くは、上記実施の形態にかかる就床用ソックス1と同様であるため、以下、相違点を中心に説明する。
図6に示すように、第1の変形例にかかる就床用ソックスは、その足先部210に、使用者の足指(F1乃至F5)の間(4カ所)に、足先部210と同様の素材からなる足指間内配置部である例えば、区切り部211が形成されている。
この区切り部211には、足先部10に用いられる吸水速乾性素材等を含んでいるので、睡眠中の使用者の足指間の発汗をより迅速に吸水、乾燥させることができる。また、デザインが、スタイリッシュとなっている。
図7に示す第2の変形例にかかる就床用ソックスの構成の多くは、上記実施の形態にかかる就床用ソックス1と同様であるため、以下、相違点を中心に説明する。
図7に示すように、第2の変形例にかかる就床用ソックスは、その足先部310に,各指の形状に沿った足指間内配置部である例えば、足指形状区切り部311が、足先部310と同様の素材で形成されている。
この足指形状区切り部311には、足指の形状に沿った形状となり、足先部10に用いられる吸水速乾性素材等を含んでいるので、睡眠中の使用者の足指間の発汗をさらに、より迅速に吸水、乾燥させることができる。また、このように足指形状区切り部311を配置することで、使用者の転倒を防止することができる。また、指を広げることができるので、使用者に安定感を与えることができる。
図8に示す第3の変形例にかかる就床用ソックスの構成の多くは、上記実施の形態にかかる就床用ソックス1と同様であるため、以下、相違点を中心に説明する。
図8に示すように、第3の変形例にかかる就床用ソックスは、その足先部410に,使用者の親指(第1趾)と第2趾との間に足指間内配置部である例えば、第1及び第2趾間区切り部411が、足先部410と同様の素材で形成されている。
したがって、本変形例では、特に発汗する第1趾及び第2趾の間に、第1及び第2趾間区切り部411が形成され、この第1及び第2趾間区切り部411には、吸水速乾性素材等を含んでいるので、発汗を効率的に吸水、乾燥させることができる。また、本変形例では、汗の量が最も多い箇所で効率的に吸水、乾燥をさせることができる。
図9に示す第4の変形例にかかる就床用ソックスの構成の多くは、上記実施の形態にかかる就床用ソックス1と同様であるため、以下、相違点を中心に説明する。
図9に示すように、第4の変形例にかかる就床用ソックスは、その足先部510に、使用者の第1趾及び第2趾の間並びに第4趾及び第5趾の間に、足指間内配置部である例えば、変形区切り部511が、足指の形状に沿って形成されている。
本変形例では、第1趾及び第2趾の間並びに第4趾及び第5趾の間の2カ所に区切り部が形成されているので、2個で成る就床用ソックスの左右を、それぞれ右足用、左足用とすることなく、左右共用とすることができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。なお、本実施の形態と異なり、図1の就床用ソックス1の足裏側の底部の接地面側に、図4に示す部屋用ソックス100に用いられるような滑り止め部を形成しても構わない。
1・・・就床用ソックス、10、210、310、410、510・・・足先部、20・・・踵部、30・・・足首部、40・・・中間部、50・・・ふくらはぎ部、50a・・・ずり落ち防止部、60・・・履き口部、100・・・部屋用ソックス、110・・・部屋用ソックス足先部、120・・・部屋用ソックス踵部、121・・・突起部、140・・・部屋用ソックス中間部、160・・・部屋用ソックス履き口部、170・・・部屋用ソックス底部、180・・・滑り止め部、211・・・区切り部、311・・・足指形状区切り部、411・・・第1及び第2趾間区切り部、511・・・変形区切り部、B1,B2、B3、B4・・・足指間部、D・・・第1段差部、O・・・第2段差部、F1・・・第1趾、F2・・・第2趾、F3・・・第3趾、F4・・・第4趾、F5・・・第5趾

Claims (3)

  1. 使用者の足先側を覆う足先部と、
    使用者の踵側を覆う踵部と、
    これら足先部と踵部を結ぶ部分である中間部と、
    前記踵部に連接して配置され、使用者の足首を覆う足首部と、を有する基本靴下と、この基本靴下を覆うように履く靴下である被覆用靴下と、を有する組み合わせ靴下であって、
    前記基本靴下の前記足先部は、使用者の足指の間である足指間部及び足指の根元部を覆う構成となっていると共に、少なくとも、前記足先部及び前記足首部は、前記中間部より保温効果が高い保温部を含んでおり、
    さらに、少なくとも、前記足先部は、吸水性が良く、速乾性のある吸水速乾部を含んでおり、
    前記被覆用靴下は、前記基本靴下の前記足先部を覆う被覆用足先部と、
    前記基本靴下の前記踵部を覆う被覆用踵部と、
    これら被覆用足先部と被覆用踵部を結ぶ部分である被覆用中間部と、を有し、
    前記基本靴下の前記中間部と前記足先部及び前記踵部との間には、前記中間部より前記足先部及び前記踵部が突出している第1の段差部があり、
    前記被覆用靴下の前記被覆用中間部と前記被覆用足先部及び前記被覆用踵部との間には、前記被覆用中間部が前記被覆用足先部及び前記被覆用踵部より突出している第2の段差部があり、
    これら第1の段差部と第2の段差部のそれぞれの突出程度が同等となっていることを特徴とする組み合わせ靴下。
  2. 前記基本靴下の前記中間部は、使用者が素足感覚を感じる程の極めて薄い部分から成っており、しめつけない構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の組み合わせ靴下。
  3. 前記基本靴下の前記足首部と連接して配置され、使用者のふくらはぎを覆う構成となっているふくらはぎ部を有し、このふくらはぎ部が、使用者が素足感覚を感じる程の極めて薄い部分から成っており、しめつけない構造となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の組み合わせ靴下。
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