JP5609545B2 - シート体加工装置およびシート体加工方法 - Google Patents

シート体加工装置およびシート体加工方法 Download PDF

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本発明は、粘着シートおよび剥離シートを備えたシート体に対して切り込み部および打ち抜き部を形成するカット加工を行うシート体加工装置およびシート体加工方法に関するものである。
この種の加工装置として、特開2009−119687号公報に開示されたラベル形成装置に搭載されているダイカット装置が知られている。このダイカット装置は、表面基材、接着剤層および剥離シートをこの順に積層した長尺の接着シートに対してダイカット(打ち抜き)を行うことで、表面基材および接着剤層にダイカット溝を形成する。この場合、ダイカット溝が形成されることにより、表面基材および接着剤層が、ラベル部と連続状カス部とに分離分離可能な状態に加工される。
特開2009−119687号公報(第2,5頁、第1,4図)
ところが、上記したダイカット装置を含む従来の加工装置には、解決すべき以下の課題がある。すなわち、従来のこの種の加工装置では、例えば、剥離シートはカットせずに表面基材および接着剤層のみをカットした「切り込み(上記の先行技術文献におけるダイカット溝)」と、表面基材、接着剤層および剥離シートをすべてカットした「打ち抜き部(打ち抜き孔)」とを形成するときには、切り込みと打ち抜き部とを1回の打ち抜き加工で形成している。ここで、発明者は、従来のこの種の加工装置を用いて、表面基材にハードコート層が形成された接着シートに対して切り込みと打ち抜き部とを1回の打ち抜き加工で形成したときに、表面基材における打ち抜き部の周囲にクラックが発生することを発見した。このようなクラックの発生は、外観上好ましくなく、製品の商品的価値を低下させることとなる。このため、このようなクラックの発生を防止し得る加工装置および加工方法の開発が望まれている。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、ハードコート層が形成された粘着シートを有するシート体に対してカット加工を行う際のクラックの発生を防止し得るシート体加工装置およびシート体加工方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るシート体加工装置は、ハードコート層が表面に形成されると共に粘着層が裏面に形成された粘着シートと当該粘着層を介して当該粘着シートに剥離可能に積層された剥離シートとを有するシート体に対して、切り込み部および打ち抜き部を形成するカット加工を行うカット装置を備え、前記カット装置は、前記粘着シートの表面側から裏面側に向けて第1刃部を押し込んで前記粘着層に達する前記切り込み部を形成すると共に前記打ち抜き部の形成箇所に切れ目を形成する第1加工と、当該第1加工によって形成した前記切れ目に前記第1刃部とは別体の第2刃部を押し込んで前記剥離シートを打ち抜いて前記打ち抜き部を形成する第2加工とを前記カット加工として行う。
また、本発明に係るシート体加工装置は、前記シート体に付されたマークを検出する検出装置と、前記第1加工が行われる第1位置および前記第2加工が行われる第2位置に前記検出装置による検出結果に基づいて前記シート体を移動させる移動装置とを備えている。
また、本発明に係るシート体加工装置は、前記移動装置は、長尺の帯状に形成された前記シート体を前記第1位置および前記第2位置に移動させると共に、当該移動に伴って前記シート体に加わる衝撃を緩和する緩衝機構を備えている。
また、本発明に係るシート体加工装置は、前記カット装置は、前記粘着シートにおけるハードコート層の表面に粘着層を介して当該ハードコート層に剥離可能に積層された保護フィルムを有する前記シート体に対して前記カット加工を行う。
また、本発明に係るシート体加工方法は、ハードコート層が表面に形成されると共に粘着層が裏面に形成された粘着シートと当該粘着層を介して当該粘着シートに剥離可能に積層された剥離シートとを有するシート体に対して、切り込み部および打ち抜き部を形成するカット加工を行う際に、前記粘着シートの表面側から裏面側に向けて第1刃部を押し込んで前記粘着層に達する前記切り込み部を形成すると共に前記打ち抜き部の形成箇所に切れ目を形成する第1加工と、当該第1加工によって形成した前記切れ目に前記第1刃部とは別体の第2刃部を押し込んで前記剥離シートを打ち抜いて前記打ち抜き部を形成する第2加工とを前記カット加工として行う。
また、本発明に係るシート体加工方法は、前記シート体に付されたマークを検出し、前記第1加工が行われる第1位置および前記第2加工が行われる第2位置に前記検出の結果に基づいて前記シート体を移動させる。
また、本発明に係るシート体加工方法は、長尺の帯状に形成された前記シート体を前記第1位置および前記第2位置に移動させると共に、当該移動に伴って当該シート体に加わる衝撃を緩衝機構によって緩和する。
また、本発明に係るシート体加工方法は、前記粘着シートにおけるハードコート層の表面に粘着層を介して当該ハードコート層に剥離可能に積層された保護フィルムを有する前記シート体に対して前記カット加工を行う。
本発明に係るシート体加工装置およびシート体加工方法では、粘着シートに第1刃部を押し込んで粘着層に達する切り込み部を形成すると共に打ち抜き部の形成箇所に切れ目を形成する第1加工と、切れ目に第1刃部とは別体の第2刃部を押し込んで剥離シートを打ち抜いて打ち抜き部を形成する第2加工とをカット加工として行う。このため、このシート体加工装置およびシート体加工方法では、1回のカット加工(1回の刃の押し込み動作)で、粘着シートおよび剥離シートを一度にカットする従来の構成および方法と比較して、第1加工を行う際の粘着シートにおける切れ目の形成箇所(打ち抜き部の形成箇所)の弾性変形量を少なく抑えることができる。また、第2加工において、既に形成されている切れ目に第2刃部を押し込んで剥離シートをカットするため、第2加工を行う際の粘着シートにおける打ち抜き部の形成箇所の弾性変形量も少なく抑えることができる。したがって、このシート体加工装置およびシート体加工方法によれば、ハードコート層の打ち抜き部近傍部位におけるクラックの発生を確実に防止することができる。
また、本発明に係るシート体加工装置およびシート体加工方法によれば、シート体に付されたマークを検出し、第1加工が実行される第1位置および第2加工が実行される第2位置にその検出の結果に基づいてシート体を移動させることにより、シート体における切り込み部および打ち抜き部の各形成箇所と第1刃部の刃先とが対向するようにシート体を正確に位置合わせすることができると共に、第1加工によって形成された切れ目と第2刃部の刃先とが対向するようにシート体を正確に位置合わせすることができる。したがって、このシート体加工装置およびシート体加工方法によれば、第1加工によって形成した切れ目に第2刃部を正確に押し込むことができる結果、切れ目とは異なる位置に第2刃部が押し込まれることに起因して、粘着シートにクラックが生じたり、規定さたれ形状とは異なる形状に打ち抜き部が形成されたりする事態を確実に防止することができる。
また、本発明に係るシート体加工装置およびシート体加工方法によれば、長尺の帯状に形成されたシート体を第1位置および第2位置に移動させる際に、その移動に伴ってシート体に加わる衝撃を緩衝機構によって緩和することにより、衝撃による位置ずれを確実に防止することができるため、第1位置におけるシート体と第1刃部との位置合わせ、および第2位置におけるシート体と第2刃部との位置合わせを一層正確に行うことができる。
また、本発明に係るシート体加工装置およびシート体加工方法では、粘着シートにおけるハードコート層の表面に粘着層を介してハードコート層に剥離可能に積層された保護フィルムを有するシート体に対してカット加工を行う。このため、このシート体加工装置およびシート体加工方法では、保護フィルムを有している分だけ全体として厚みが厚いシート体に対してカット加工を行う際の弾性変形量を少なく抑える効果(弾性変形量の抑制効果)が、保護フィルムを有していないシート体に対してカット加工を行う際の弾性変形量の抑制効果よりも高められる結果、クラックの発生を確実に防止する効果をさらに高めることができる。
シート体加工装置1の構成を示す構成図である。 カット加工前のシート体100の構成を示す平面図である。 カット加工後のシート体100の構成を示す平面図である。 シート体100の構成を示す断面図である。 保護用シート300の使用方法を説明する説明図である。 第1刃部ユニット11を下側から見た平面図である。 図6におけるA−A線断面図である。 第2刃部ユニット12を下側から見た平面図である。 図8におけるB−B線断面図である。 カット装置2によって行われる第1加工を説明する説明図である。 第1加工後のシート体100の断面図である。 カット装置2によって行われる第2加工を説明する説明図である。 第2加工後のシート体100の断面図である。 巻き取り機構22の構成を示す斜視図である。
以下、シート体加工装置およびシート体加工方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、シート体加工装置1の構成について、図面を参照して説明する。図1に示すシート体加工装置1は、例えば、図2に示すように、長尺の帯状に形成されたシート体100に対して、図3,13に示すように、略矩形の切り込み部210、および楕円状の打ち抜き部220を形成するカット加工を実行可能に構成されている。
ここで、シート体100は、一例として、図4に示すように、保護フィルム110、粘着シート120および剥離シート130を備えて構成されている。保護フィルム110は、一例として、ポリエチレン等の樹脂で形成されている。また、保護フィルム110は、粘着力が弱い軽粘着層111(粘着層の一例)がその裏面(同図における下面)に形成され、この軽粘着層111を介して粘着シート120に剥離可能に積層されている。粘着シート120は、一例としてPET(Polyethylene terephthalate)等の樹脂で形成されている。また、粘着シート120は、アクリル樹脂を主成分とするハードコート層121がその表面120aに形成されると共に、粘着層122がその裏面120bに形成されている。剥離シート130は、一例としてPET等の樹脂で形成され、粘着シート120の粘着層122を介して粘着シート120に剥離可能に積層されている。なお、同図では、シート体100の構成の理解を容易とするため、シート体100を構成する各構成要素の厚みの比率を実際の比率とは異なる比率で図示している。
また、シート体100の縁部には、図2,3に示すように、位置検出用のマーク(レジマーク)240がシート体100の長手方向(移動方向)に沿って一定の間隔で付されている。この場合、隣接するマーク240間のピッチ(間隔)は、図3に示すように、シート体加工装置1によるカット加工で形成される切り込み部210間のピッチ(打ち抜き部220間のピッチでもある)と同じピッチに規定されている。
また、シート体加工装置1によって加工されたシート体100は、図3に破線で示すように、隣接する切り込み部210同士の間の余白部分で切断されると共に、縁部が切り取られることにより、製品としての保護用シート300となる。この場合、保護用シート300は、同図および図5に示すように、図4における保護フィルム110、粘着シート120および剥離シート130にそれぞれ相当する保護フィルム301、粘着シート302および剥離シート303で構成されている。また、図5に示すように、保護用シート300の粘着シート302は、例えば、携帯電話400の画面401に貼付されて、画面401を保護するために使用される。
一方、シート体加工装置1は、図1に示すように、カット装置2、検出装置3、移動装置4および制御装置5を備えて構成されている。カット装置2は、同図に示すように、第1刃部ユニット11、第2刃部ユニット12、第1プレス機構13a、第2プレス機構13b、支持台14およびプレス型(ダイ)15を備えて上記したカット加工を行う。
第1刃部ユニット11は、図6,7に示すように、基体部11aと、第1刃部にそれぞれ相当する矩形刃11bおよび楕円刃11cとを備えて構成されている。この場合、矩形刃11bは、平面視略矩形の切り込み部210(図3参照)を形成するための刃であって、図6に示すように、平面視形状が略矩形に形成されている。また、楕円刃11cは、平面視楕円状の打ち抜き部220(図3参照)の形成箇所に、切れ目230(図11参照)を形成するための刃であって、図6に示すように、平面視形状が楕円状に形成されている。また、図7に示すように、矩形刃11bおよび楕円刃11cは、基体部11aからの突出長(歯丈)が互いにほぼ同じ長さとなるように形成されている。
第2刃部ユニット12は、図8,9に示すように、基体部12aと、第1刃部(上記した矩形刃11bおよび楕円刃11c)とは別体の第2刃部に相当する楕円刃12bとを備えて構成されている。この場合、楕円刃12bは、第1刃部ユニット11によって形成された切れ目230(図12参照)に押し込まれることで打ち抜き部220(図3,11参照)を形成するための刃であって、図8に示すように平面視形状が楕円状に形成されている。また、楕円刃12bは、基体部12aからの突出長(歯丈)が第1刃部ユニット11における楕円刃11cの歯丈よりも長く(少なくとも剥離シート130の厚み分だけ長く)なるように形成されている。
第1プレス機構13aは、図1に示すように、支持台14の上方に配置されて、制御装置5の制御に従い、第1位置P1においてカット加工の一部としての第1加工を行う。具体的には、第1プレス機構13aは、この第1加工において、図10に示すように、第1刃部ユニット11を下方に向けて移動させることにより、支持台14に支持されているシート体100の表面側(同図における上面であって、粘着シート120の表面120a側)からシート体100の裏面側(同図における下面であって、粘着シート120の裏面120b側)に向けて第1刃部ユニット11を押し込む。これにより、図11に示すように、シート体100の表面(保護フィルム110の表面)から粘着シート120の裏面120b(粘着層122)に達する切り込み部210が形成されると共に、打ち抜き部220の形成箇所に切り込み部210とほぼ同じ深さの切れ目230が形成される。なお、図10,11および後述する図12,13は概念図であって、これらの各図では、発明の理解を容易とするため、シート体100を構成する各構成要素の厚みの比率を実際の比率とは異なる比率で図示し、シート体100の厚みと、矩形刃11b、楕円刃11cおよび楕円刃12bの幅や長さとの比率を実際の比率とは異なる比率で図示している。
第2プレス機構13bは、図1に示すように、プレス型15の上方に配置され、制御装置5の制御に従い、第2位置P2においてカット加工の一部としての第2加工を行う。具体的には、第2プレス機構13bは、この第2加工において、図12に示すように、第2刃部ユニット12を下方に向けて移動させることにより、プレス型15上に位置しているシート体100の切れ目230(第1加工で形成された切れ目230)に第2刃部ユニット12の楕円刃12bを押し込む。これにより、図13に示すように、シート体100の剥離シート130が打ち抜かれて打ち抜き部220が形成される。なお、第1位置P1と第2位置P2との間隔は、上記したシート体100に付されているマーク240のピッチと同じ間隔に規定されている。
支持台14は、図10に示すように、上面が平面的に形成されて、その上面でシート体100を支持する。プレス型15は、図12に示すように、上面でシート体100を支持する。また、同図に示すように、プレス型15の上面における第2刃部ユニット12の楕円刃12bに対向する部位には、凹部15aが形成されている。
検出装置3は、制御装置5の制御に従って作動し、シート体100に付されているマーク240を検出して検出信号を出力する。
移動装置4は、送り出し機構(アンワインダー)21、巻き取り機構(ワインダー)22、ピッチ送り機構23および緩衝機構24を備えて構成されている。送り出し機構21は、ロール状のシート体100を回転可能に支持し、ピッチ送り機構23の動作に連動してシート体100を送り出す。
巻き取り機構22は、図1に示すように、第1巻き取りローラ31、第2巻き取りローラ32およびガイドローラ33,33を備えて構成され、制御装置5の制御に従ってカット加工を終了したシート体100を巻き取る。この場合、図14に示すように、保護フィルム110および粘着シート120のうちの、切り込み部210によって分離されて保護用シート300として使用される製品部分140は、剥離シート130と共に第1巻き取りローラ31に巻き取られ、保護フィルム110および粘着シート120のうちの不要部分150は、第2巻き取りローラ32に巻き取られる。
ピッチ送り機構23は、図外のサーボモータによって回転させられるニップローラ41と、ニップローラ41と共にシート体100を挟み込むニップローラ42とを備えて構成され、制御装置5の制御に従ってニップローラ41を回転させることにより、シート体100を一定の長さずつピッチ送りさせる。
緩衝機構24は、図1に示すように、送り出し機構21とピッチ送り機構23との間に配設されて、送り出し機構21および巻き取り機構22によってシート体100が移動させられる際(特に、移動の開始時および停止時)にシート体100に加わる衝撃を緩和する。具体的には、緩衝機構24は、ガイドローラ51,51、および図外の錘によって下方向に荷重が加えられた状態で上下方向に移動可能なフローティングローラ52を備えて構成されている。この緩衝機構24では、シート体100がフローティングローラ52によってテンションを加えられた状態で支持されて、シート体100に衝撃が加わったときには、フローティングローラ52がそのテンションを維持した状態で上下動することで、その衝撃を緩和する。なお、第2プレス機構13bと巻き取り機構22との間に緩衝機構24を配設する構成を採用することもできる。
制御装置5は、検出装置3から出力される検出信号(検出装置3による検出結果)に基づいて移動装置4を制御することにより、カット装置2の第1プレス機構13aによって第1加工が行われる第1位置P1、およびカット装置2の第2プレス機構13bによって第2加工が行われる第2位置P2にシート体100を移動させる。また、制御装置5は、検出装置3から出力される検出信号に基づいてカット装置2を制御することにより、第1位置P1および第2位置P2に移動したシート体100に対してカット加工(第1加工および第2加工)を行わせる。
次に、シート体加工装置1を用いてシート体100に対してカット加工を行い、切り込み部210および打ち抜き部220を形成するシート体加工方法について、図面を参照して説明する。なお、加工対象のシート体100は、長尺の帯状に形成されると共に巻き取り軸に巻回されてロール状をなしているものとする。
まず、ロール状のシート体100を移動装置4の送り出し機構21にセットする。次いで、シート体100を引き出して、図1に示すように緩衝機構24およびピッチ送り機構23に係合させる。続いて、第1位置P1および第2位置P2を通したシート体100の保護フィルム110および粘着シート120の先端部を剥離シート130から剥離させて巻き取り機構22の第2巻き取りローラ32に巻き付けると共に、粘着シート120の先端部を巻き取り機構22の第1巻き取りローラ31に巻き付ける。
次いで、シート体加工装置1に対して加工開始の操作を行う。これに応じて、制御装置5が、カット装置2、検出装置3および移動装置4に対する制御を開始する。具体的には、制御装置5は、まず、移動装置4のピッチ送り機構23を制御してシート体100のピッチ送りを開始させる。また、制御装置5は、移動装置4の巻き取り機構22を制御して、シート体100の巻き取り(第1巻き取りローラ31による剥離シート130の巻き取り、並びに第2巻き取りローラ32による保護フィルム110および粘着シート120の巻き取り)を開始させる。これにより、シート体100が移動を開始する。また、シート体100の移動の開始時にシート体100に加わる衝撃が、移動装置4の緩衝機構24によって緩和される。
一方、検出装置3は、制御装置5の制御に従ってマーク240の検出処理を開始し、シート体100の移動によって検出装置3の配設位置の下にマーク240が位置したときに、そのマーク240を検出して検出信号を出力する。この際に、制御装置5は、その検出信号に基づき、ピッチ送り機構23によるピッチ送り、および巻き取り機構22による巻き取りを停止させる。また、シート体100の移動の停止時にシート体100に加わる衝撃が、移動装置4の緩衝機構24によって緩和される。
続いて、制御装置5は、カット装置2の第1プレス機構13aを制御して、第1加工を行わせる。この第1加工では、第1プレス機構13aは、図10に示すように、第1刃部ユニット11を下方に向けて移動させることにより、支持台14に支持されているシート体100の加工対象部位(シート体100における切り込み部210の形成箇所および打ち抜き部220の形成箇所)の表面から裏面に向けて(粘着シート120の表面120a側から裏面120b側に向けて)矩形刃11bおよび楕円刃11cを押し込む。次いで、第1プレス機構13aは、同図に示すように、第1刃部ユニット11の矩形刃11bの刃先および楕円刃11cの刃先が粘着シート120(粘着層122)を貫通して、剥離シート130の表面(同図における上面)に達するまで第1刃部ユニット11を押し込んで、第1刃部ユニット11の移動を停止させる。続いて、第1プレス機構13aは、第1刃部ユニット11を上方に向けて移動させてシート体100から矩形刃11bおよび楕円刃11cを引き抜く。これにより、図11に示すように、シート体100の表面(保護フィルム110の表面)から粘着シート120の裏面120bに達する切り込み部210が形成されると共に、打ち抜き部220の形成箇所に切り込み部210とほぼ同じ深さの切れ目230が形成される。
次いで、制御装置5は、移動装置4のピッチ送り機構23および巻き取り機構22を制御して、シート体100を移動させる。続いて、2つのマーク240の間隔に相当する長さ(1ピッチ分)だけシート体100が移動して次のマーク240が検出装置3の下に位置したとき、つまり、シート体100における切り込み部210の形成箇所および打ち抜き部220の形成箇所が第1位置P1から第2位置P2に移動したときには、検出装置3がそのマーク240を検出して検出信号を出力して、制御装置5が検出信号に基づいてピッチ送り機構23および巻き取り機構22を制御して、シート体100の移動を停止させる。この場合、シート体100の移動の開始時および移動の停止時にシート体100に加わる衝撃が、移動装置4の緩衝機構24によって緩和される。
次いで、制御装置5は、カット装置2の第2プレス機構13bを制御して、第2加工を行わせる。この第2加工では、第2プレス機構13bは、図12に示すように、第2刃部ユニット12を下方に向けて移動させることにより、プレス型15上に位置しているシート体100の切れ目230に第2刃部ユニット12の楕円刃12bを押し込む。続いて、第2プレス機構13bは、同図に示すように、第2刃部ユニット12の楕円刃12bの刃先が剥離シート130を貫通してプレス型15の凹部15aに達するまで第2刃部ユニット12を押し込んで、第2刃部ユニット12の移動を停止させる。次いで、第2プレス機構13bは、第2刃部ユニット12を上方に向けて移動させてシート体100から楕円刃12bを引き抜く。これにより、図13に示すように、シート体100の剥離シート130が打ち抜かれて、打ち抜き部220が形成される。
また、制御装置5は、第2プレス機構13bに対する第2加工の実行の指示に連動して、第1プレス機構13aを制御して、移動によって第1位置P1に新たに位置したシート体100の加工対象部位に対して第1加工を実行させる。
このシート体加工装置1では、上記したように、シート体100に付されたマーク240を検出する検出装置3を備え、検出装置3によるマーク240の検出結果に基づく制御装置5の制御に従って移動装置4が第1位置P1および第2位置P2にシート体100を移動させる。このため、このシート体加工装置1では、シート体100における切り込み部210の形成箇所および打ち抜き部220の形成箇所と、第1刃部ユニット11における矩形刃11bおよび楕円刃11cの刃先とが対向するように、第1位置P1においてシート体100と第1刃部ユニット11(第1刃部)とを正確に位置合わせすることができる。また、第1位置P1において実行される第1加工によって形成された切れ目230と、第2刃部ユニット12における楕円刃12bの刃先とが対向するように、第2位置P2においてシート体100と第2刃部ユニット12(第2刃部)とを正確に位置合わせすることができる。したがって、第1加工によって形成した切れ目230に第2刃部ユニット12の楕円刃12bを正確に押し込むことができる結果、切れ目230とは異なる位置に楕円刃12bが押し込まれることに起因して、粘着シート120にクラックが生じたり、打ち抜き部220が規定さたれ形状とは異なる形状に形成されたりする事態が確実に防止される。また、このシート体加工装置1では、上記したように、シート体100の移動の開始時および停止時にシート体100に加わる衝撃が移動装置4の緩衝機構24によって緩和される。このため、このシート体加工装置1では、衝撃による位置ずれを確実に防止することができる結果、上記した第1位置P1におけるシート体100と第1刃部ユニット11(第1刃部)との位置合わせ、および上記した第2位置P2におけるシート体100と第2刃部ユニット12(第2刃部)との位置合わせを一層正確に行うことが可能となっている。
ここで、発明者は、切り込み部210および打ち抜き部220の双方を1回のカット加工で形成する従来の加工装置および加工方法では、粘着シート120のハードコート層121における打ち抜き部220の近傍の部位にクラックが発生することを発見している。この原因としては、次のようなことが考えられる。すなわち、1回のカット加工で打ち抜き部220を形成する際には、1回の押し込み動作で、シート体100の表面から裏面まで刃を押し込んで、保護フィルム110、粘着シート120および剥離シート130を一度にカットすることとなる。一方、シート体100を構成する各構成要素は、一般的に、樹脂等の弾性変形し易い(ヤング率が低い)材料によって形成されているため、刃が押し込まれる際に、刃の近傍(つまり、打ち抜き部220の近傍)が弾性変形する。また、この弾性変形は、刃が押し込まれる対象と刃との接触面積が大きいほど、つまり1回の押し込み動作でカットされる対象の厚みが厚い程大きいと考えられる。このため、1回の押し込み動作で、保護フィルム110、粘着シート120および剥離シート130を一度にカットする従来の加工装置および加工方法では、刃が押し込まれる際の粘着シート120における打ち抜き部220の近傍の弾性変形量が大きく、特に楕円状の打ち抜き部220における湾曲部分の近傍に応力が集中し、これに起因してハードコート層121におけるその部位にクラックが生じると考えられる。
これに対して、シート体加工装置1およびシート体加工方法では、第1加工において打ち抜き部220の形成箇所に切れ目230(一例として、切り込み部210とほぼ同じ深さの切れ目230)を形成する。このため、第1加工を行う際の粘着シート120における切れ目230の形成箇所(打ち抜き部220の形成箇所)の弾性変形量が少なく抑えられる。また、第2加工において、既に形成されている切れ目230に第2刃部ユニット12の楕円刃12bを押し込んで剥離シート130をカットするため、第2加工を行う際の粘着シート120における打ち抜き部220の形成箇所の弾性変形量も少なく抑えられる。したがって、このシート体加工装置1およびシート体加工方法では、ハードコート層121の打ち抜き部220近傍部位におけるクラックの発生が確実に防止される。
一方、制御装置5は、上記した各処理、すなわち、検出装置3から出力される検出信号に基づいて移動装置4を制御することによって第1位置P1および第2位置P2へのシート体100の移動および移動停止を実行させる処理、およびカット装置2を制御することによって第1加工および第2加工(カット加工)を実行させる処理を繰り返して行う。これにより、シート体100に一定の間隔で(上記した一定のピッチで)連続して、切り込み部210および打ち抜き部220が形成される。また、カット加工の終了したシート体100は、図14に示すように、製品部分140と不要部分150とに分離されつつ、移動装置4の巻き取り機構22における第1巻き取りローラ31および第2巻き取りローラ32に別々に巻き取られる。
なお、第1巻き取りローラ31に巻き取られたカット加工後のシート体100は、図3に示すように、隣接する切り込み部210同士の間の余白部分(同図に破線で示す位置)で切断されて、製品としての保護用シート300に加工される。
次に、保護用シート300の使用方法について説明する。図5に示すように、この保護用シート300の粘着シート302は、携帯電話400の画面401に貼付して、画面401を保護するのに使用される。この保護用シート300の粘着シート302を、携帯電話400の画面401に貼付する際には、まず、保護フィルム301および粘着シート302を剥離シート303から剥離させる。続いて、打ち抜き部220が携帯電話400のスピーカに対向するように位置合わせしつつ粘着シート302の裏面(粘着シート302の裏面に形成されている粘着層)を画面401に押し当てる。次いで、保護フィルム301の表面を指先で擦りつけて画面401と粘着シート302の裏面とを密着させる。続いて、粘着シート302から保護フィルム301を剥離させる。以上により、粘着シート302が画面401に貼付される。この結果、画面401は粘着シート302によって保護される。また、粘着シート302の表面にハードコート層(図4に示すハードコート層121)が形成されているため、粘着シート302の表面の傷付きが防止される。また、この保護用シート300は、上記のカット加工によって打ち抜き部220が形成されているため、打ち抜き部220の形成時(加工時)におけるクラックの発生が防止されている結果、外観上の不具合がなく、美観性に優れている。
このように、このシート体加工装置1およびシート体加工方法では、粘着シート120に第1刃部ユニット11を押し込んで粘着層122に達する切り込み部210を形成すると共に打ち抜き部220の形成箇所に切れ目230を形成する第1加工と、切れ目230に第1刃部ユニット11とは別体の第2刃部ユニット12を押し込んで剥離シート130を打ち抜いて打ち抜き部220を形成する第2加工とをカット加工として行う。このため、このシート体加工装置1およびシート体加工方法では、1回のカット加工(1回の刃の押し込み動作)で、保護フィルム110、粘着シート120および剥離シート130を一度にカットする従来の構成および方法と比較して、第1加工を行う際の粘着シート120における切れ目230の形成箇所(打ち抜き部220の形成箇所)の弾性変形量を少なく抑えることができる。また、第2加工において、既に形成されている切れ目230に第2刃部ユニット12を押し込んで剥離シート130をカットするため、第2加工を行う際の粘着シート120における打ち抜き部220の形成箇所の弾性変形量も少なく抑えることができる。したがって、このシート体加工装置1およびシート体加工方法によれば、ハードコート層121の打ち抜き部220近傍部位におけるクラックの発生を確実に防止することができる。
また、このシート体加工装置1およびシート体加工方法によれば、第1加工が実行される第1位置P1および第2加工が実行される第2位置P2にシート体100に付されたマーク240の検出結果に基づいてシート体100を移動させることにより、シート体100における切り込み部210および打ち抜き部220の各形成箇所と第1刃部ユニット11の刃先とが対向するようにシート体100を正確に位置合わせすることができると共に、第1加工によって形成された切れ目230と第2刃部ユニット12の刃先とが対向するようにシート体100を正確に位置合わせすることができる。したがって、このシート体加工装置1およびシート体加工方法によれば、第1加工によって形成した切れ目230に第2刃部ユニット12の楕円刃12bを正確に押し込むことができる結果、切れ目230とは異なる位置に楕円刃12bが押し込まれることに起因して、粘着シート120にクラックが生じたり、規定さたれ形状とは異なる形状に打ち抜き部220が形成されたりする事態を確実に防止することができる。
また、このシート体加工装置1およびシート体加工方法によれば、長尺の帯状に形成されたシート体100を第1位置P1および第2位置P2に移動させる際に、その移動に伴ってシート体100に加わる衝撃を緩衝機構24によって緩和することにより、衝撃による位置ずれを確実に防止することができるため、第1位置P1におけるシート体100と第1刃部ユニット11(第1刃部)との位置合わせ、および第2位置P2におけるシート体100と第2刃部ユニット12(第2刃部)との位置合わせを一層正確に行うことができる。
また、このシート体加工装置1およびシート体加工方法では、粘着シート120におけるハードコート層121の表面に軽粘着層111を介してハードコート層121に剥離可能に積層された保護フィルム110を有するシート体100に対してカット加工を行う。このため、このシート体加工装置1およびシート体加工方法では、保護フィルム110を有している分だけ全体として厚みが厚いシート体100に対してカット加工を行う際の弾性変形量を少なく抑える効果(弾性変形量の抑制効果)が、保護フィルム110を有していないシート体100に対してカット加工を行う際の弾性変形量の抑制効果よりも高められる結果、クラックの発生を確実に防止する効果をさらに高めることができる。
なお、上記したシート体加工装置1およびシート体加工方法は、一例であって、適宜変更することができる。例えば、保護フィルム110、粘着シート120および剥離シート130を備えたシート体100をカット加工の対象とする例について上記したが、カット加工の対象はこれに限定されない。例えば、保護フィルム110を備えていないシート体をカット加工の対象とすることもできる。また、各構成要素の材質が上記したシート体100を構成する各構成要素の材質とは異なるシート体をカット加工の対象とすることもできる。
また、シート体100に付されたマーク240の検出結果に基づいて第1位置P1および第2位置P2にシート体100を移動させる構成および方法について上記したが、マーク240が付されていない長尺で帯状のシート体に対してカット加工を行う際には、この構成および方法に代えて、ピッチ送り機構23がマーク240の検出結果を用いることなく、1回のピッチ送り動作において、切り込み部210間のピッチ(打ち抜き部220間のピッチ)に相当する長さだけシート体100を正確にピッチ送りする構成および方法を採用することもできる。
また、長尺で帯状のシート体100に対してカット加工を行う構成および方法について上記したが、シート体100とは異なる形態のシート体に対してカット加工を行う構成および方法を採用することもできる。具体的には、上記した製品としての保護用シート300のように、矩形に切断されたシート体に対してカット加工を実行して切り込み部210および打ち抜き部220を形成する構成および方法を採用することもできる。
また、第1プレス機構13aおよび第2プレス機構13bの2台のプレス機構で第1刃部ユニット11および第2刃部ユニット12を別々に移動させる構成および方法について上記したが、一台のプレス機構で第1刃部ユニット11および第2刃部ユニット12を移動させる、つまり一台のプレス機構で第1加工および第2加工を行う構成および方法を採用することもできる。この場合、第1刃部ユニット11および第2刃部ユニット12を1つの台座に取り付けることで、上記した構成および方法と同様にして、クラックの発生を確実に防止しつつ第1加工および第2加工を行うことができる。また、一台のプレス機構で第1加工および第2加工を行うこの構成および方法では、矩形刃11b、楕円刃11cおよび楕円刃12bのすべて(つまり、第1刃部および第2刃部のすべて)を1つの基体部に形成した刃部ユニットを、上記した第1刃部ユニット11および第2刃部ユニット12に代えて用いることができる。さらに、別体に形成した支持台14およびプレス型15を用いる構成および方法について上記したが、一体に形成した支持台およびプレス型を用いる構成および方法を採用することもできる。
また、平面視形状が略矩形の矩形刃11bを備えて、平面視略矩形の切り込み部210を形成すると共に、平面視形状が楕円状の楕円刃11cおよび楕円刃12bを備えて、平面視楕円状の打ち抜き部220を形成する構成および方法について上記したが、これらの各刃(第1刃部および第2刃部)の平面視形状は上記の例に限定されず、保護対象体(貼付対象体)の形状に応じて各種の形状を採用することができる。一例として、三角形や五角形以上の多角形、円形、ハート型、花型、星型、および動物をモチーフにした形状などの各種の平面視形状を採用することができる。
1 シート体加工装置
2 カット装置
3 検出装置
4 移動装置
11 第1刃部ユニット
11c 楕円刃
11b 矩形刃
12 第2刃部ユニット
12b 楕円刃
24 緩衝機構
100 シート体
110 保護フィルム
111 軽粘着層
120 粘着シート
120a 表面
120b 裏面
121 ハードコート層
122 粘着層
130 剥離シート
210 切り込み部
220 打ち抜き部
230 切れ目
240 マーク
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (8)

  1. ハードコート層が表面に形成されると共に粘着層が裏面に形成された粘着シートと当該粘着層を介して当該粘着シートに剥離可能に積層された剥離シートとを有するシート体に対して、切り込み部および打ち抜き部を形成するカット加工を行うカット装置を備え、
    前記カット装置は、前記粘着シートの表面側から裏面側に向けて第1刃部を押し込んで前記粘着層に達する前記切り込み部を形成すると共に前記打ち抜き部の形成箇所に切れ目を形成する第1加工と、当該第1加工によって形成した前記切れ目に前記第1刃部とは別体の第2刃部を押し込んで前記剥離シートを打ち抜いて前記打ち抜き部を形成する第2加工とを前記カット加工として行うシート体加工装置。
  2. 前記シート体に付されたマークを検出する検出装置と、前記第1加工が行われる第1位置および前記第2加工が行われる第2位置に前記検出装置による検出結果に基づいて前記シート体を移動させる移動装置とを備えている請求項1記載のシート体加工装置。
  3. 前記移動装置は、長尺の帯状に形成された前記シート体を前記第1位置および前記第2位置に移動させると共に、当該移動に伴って前記シート体に加わる衝撃を緩和する緩衝機構を備えている請求項2記載のシート体加工装置。
  4. 前記カット装置は、前記粘着シートにおけるハードコート層の表面に粘着層を介して当該ハードコート層に剥離可能に積層された保護フィルムを有する前記シート体に対して前記カット加工を行う請求項1から3のいずれかに記載のシート体加工装置。
  5. ハードコート層が表面に形成されると共に粘着層が裏面に形成された粘着シートと当該粘着層を介して当該粘着シートに剥離可能に積層された剥離シートとを有するシート体に対して、切り込み部および打ち抜き部を形成するカット加工を行う際に、
    前記粘着シートの表面側から裏面側に向けて第1刃部を押し込んで前記粘着層に達する前記切り込み部を形成すると共に前記打ち抜き部の形成箇所に切れ目を形成する第1加工と、当該第1加工によって形成した前記切れ目に前記第1刃部とは別体の第2刃部を押し込んで前記剥離シートを打ち抜いて前記打ち抜き部を形成する第2加工とを前記カット加工として行うシート体加工方法。
  6. 前記シート体に付されたマークを検出し、前記第1加工が行われる第1位置および前記第2加工が行われる第2位置に前記検出の結果に基づいて前記シート体を移動させる請求項4記載のシート体加工方法。
  7. 長尺の帯状に形成された前記シート体を前記第1位置および前記第2位置に移動させると共に、当該移動に伴って当該シート体に加わる衝撃を緩衝機構によって緩和する請求項5記載のシート体加工方法。
  8. 前記粘着シートにおけるハードコート層の表面に粘着層を介して当該ハードコート層に剥離可能に積層された保護フィルムを有する前記シート体に対して前記カット加工を行う請求項5から7のいずれかに記載のシート体加工方法。
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