JP5591567B2 - インクセット、及びこれを用いた画像形成方法 - Google Patents
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Description
1.少なくとも着色剤、水および重合性化合物を含むインク組成物と、下記一般式(I−1)、(II)、(III)、又は(IV)で表される構造単位を含むカチオン性ポリマーを含む処理液と、を含むインクセット。
9.前記記録媒体が塗工紙であることを特徴とする上記7または8に記載の画像形成方法。
以下、本発明のインクセット及びこれを用いた画像形成方法について詳細に説明する。本発明のインクセットは、インク組成物と、前記インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含む処理液とを含む。
処理液は、既述のインク組成物中の成分を凝集させる凝集剤として、前記(I)〜(V)で表される構造単位を含む少なくとも1種のカチオン性ポリマー(以下「特定のカチオン性ポリマー」ともいう)を含む。また必要に応じて、さらに他の成分を用いて構成することができる。インク組成物と共に処理液を用いることで、インクジェット記録を高速化でき、高速記録しても濃度、解像度の高い描画性(例えば細線や微細部分の再現性)に優れた画像が得られる。なお、本発明においては、上記「特定のカチオン性ポリマー」として、前記一般式(I−1)、(II)、(III)、又は(IV)で表される構造単位を含むものを適用する。
処理液中に凝集剤として用いるカチオン性ポリマーは、下記一般式(I)〜(V)で表される構造単位を含む少なくとも1種のカチオン性ポリマーである。これらのカチオン性ポリマーを用いることで、光沢、記録媒体への密着性を同時に向上させることができる。
一般式(I)のカチオン性ポリマーの、R1〜R3は夫々独立に、水素原子若しくは炭素数1〜10の飽和アルキル基である。好ましい基は、水素原子若しくは炭素数1〜8の飽和アルキル基であり、最も好ましい基は水素原子である。これらの基は直鎖状であっても、分岐していてもよい。
一般式(II)中のR4〜R7は、それぞれ独立に水素もしくは炭素数10以下の飽和もしくは不飽和アルキル基である。これらの基は直鎖状であっても、分岐していてもよい。具体的には、一般式(II)中の、R4〜R7は、炭素数5以下の飽和もしくは不飽和アルキル基、または水素であることが好ましい。前記R4〜R7はビニル基であることがもっとも好ましい。前記一般式(II)で表されるカチオン性ポリマーの中でも、ポリ(ビニルピリジン)が特に好ましい。
一般式(III)のカチオン性ポリマーの、R8、R9はそれぞれ独立に、炭素数10以下の飽和もしくは不飽和アルキル基である。これらの基は直鎖状であっても、分岐していてもよい。
一般式(III)中のR8、R9は、炭素数5以下の飽和もしくは不飽和アルキル基、または水素であることが好ましい。最も好ましくはビニル基である。前記一般式(III)で表されるカチオン性ポリマーの中でも、ポリ(ビニルイミダゾール)が特に好ましい。
前記一般式(IV)で表されるカチオン性ポリマーの、R10、R12、R13はそれぞれ独立に、水素もしくは炭素数1〜10の飽和アルキル基であり、R11は炭素数1〜10の炭化水素基である。これらの基は直鎖状であっても、分岐していてもよい。前記一般式(IV)中のR10、R12、R13は、炭素数1〜5の飽和アルキル基もしくは水素が好ましく、更に好ましくは炭素数1〜3の飽和アルキル基、水素であり、最も好ましくは水素である。R11は、炭素数1〜5の飽和アルキレン基が好ましく、さらに好ましくは炭素数1〜3の飽和アルキレン基である。前記一般式(IV)で表されるカチオン性ポリマーの中でも、2-(ジメチルアミノ)エチルアクリレート、2-(ジメチルアミノ)エチルメタクリレートが特に好ましい。
一般式(V)のカチオン性ポリマーの、R15はそれぞれ独立に水素または炭素数1〜10の飽和アルキル基であり、R14、R16、R17は炭素数1〜10の2価の飽和アルキレン基である。これらの基は直鎖状であっても、分岐していてもよい。前記一般式(V)中のR15は、炭素数1〜5の飽和アルキル基、水素が好ましく、更に好ましくは炭素数1〜3の飽和アルキル基、水素であり、最も好ましくは水素である。R14、R16、R17は、炭素数1〜5の飽和アルキレン基が好ましく、更に好ましくは炭素数1〜3の飽和アルキレン基である。前記一般式(V)で表されるカチオン性ポリマーの中でも、ポリエチレンイミンが特に好ましい。
酸性物質としては、例えば、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、ポリアクリル酸、酢酸、グリコール酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、スルホン酸、オルトリン酸、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ピリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、若しくはこれらの化合物の誘導体、又はこれらの塩等が好適に挙げられる。酸性物質は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
中でも、グリセリン、ジエチレングリコール等の多価アルコールが好ましい。また、これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
なお、親水性有機溶媒は、1種単独で又は2種以上を混合して用いてもよい。
本発明におけるインク組成物は、着色剤、水、及び重合性化合物を含んでなり、必要に応じて、更に分散剤や界面活性剤、その他の成分を用いて構成することができる。
本発明におけるインク組成物は、着色剤として顔料の少なくとも一種を含有する。顔料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、有機顔料、無機顔料のいずれであってもよい。顔料は、水に殆ど不溶であるか又は難溶である顔料であることが、インク着色性の点で好ましい。
顔料は、水や有機溶媒等に分子分散状態で溶解させて使用する染料とは異なり、溶媒中に分子集合体等の固体粒子として微細に分散させて用いられる。
Zが6員含窒素ヘテロ環の場合、色素分子の分子内、分子間作用が、水素結合性、分子の平面性の点からもより向上しやすい点で好ましい。
尚、Zで表される5〜8員の含窒素ヘテロ環に由来する2価の基は、さらに縮環していてもよい。
Y1及びY2として特に好ましくは、水素原子、アルキル基(例えば、メチル基)、アリール基(例えば、フェニル基)、ヘテロ環基(例えば2−ピリジル基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基)であり、更に好ましくは水素原子、メチル基、フェニル基、メチルチオ基であり、その中でも水素原子が最も好ましい。尚、Y1及びY2は同一であっても異なっていてもよい。
R11及びR12を総炭素数の少ない(例えば、炭素数1〜4)直鎖アルキル基又は分岐アルキル基にすることで、よりすぐれた色相、着色力、画像堅牢性を達成できる。
尚、R11及びR12は同一であっても異なっていてもよい。
またG1及びG2がアルキル基を表す場合、総炭素数5以下のアルキル基であることが好ましく、総炭素数3以下のアルキル基であることがより好ましく、メチル基が最も好ましい。尚、G1及びG2は同一であっても異なっていてもよい。
W1及びW2で表されるアルコキシ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルコキシ基が好ましく、特に炭素数1から5の置換もしくは無置換のアルコキシ基が好ましい。例えば、メトキシ基、エトキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、n−オクチルオキシ基、2−メトキシエトキシ基等が挙げられる。
具体的には、アルキル基としては、好ましくは、炭素数1から30のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、エイコシル基、2−クロロエチル基、2−シアノエチル基、2―エチルヘキシル基等が挙げられる。シクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数3から30の置換又は無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基等が挙げられる。ビシクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、ビシクロ[1.2.2]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−イル基等が挙げられる。
より好ましくは、総炭素数5以下のアルコキシ基、アミノ基(−NH2基)、総炭素数5以下のアルキルアミノ基であり、W1及びW2が総炭素数5以下のアルコキシ基、アミノ基、総炭素数5以下のアルキルアミノ基の場合、色素分子が分子内及び分子間の少なくとも一方で水素結合を強固に形成しやすくなり、良好な色相、高い堅牢性(例えば、耐光、耐ガス、耐熱、耐水、耐薬品等)の点で好ましい。
色相、光堅牢性、耐溶剤性の点から特に好ましくは、総炭素数3以下のアルコキシ基、アミノ基(−NH2基)、総炭素数3以下のアルキルアミノ基であり、その中でも特にメトキシ基(−OCH3基)又はエトキシ基(−OC2H5基)が好ましく、良好な色相と光堅牢性向上の点からメトキシ基が特に好ましい。
尚、W1及びW2は同一であっても異なっていてもよい。
例えば、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール又はヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基が例として挙げられる。
例えば、一般式(1)で表されるアゾ顔料には、下記一般式(1’)で表されるアゾ−ヒドラゾンの互変異性体が考えられる。
本発明は、一般式(1)で表されるアゾ顔料の互変異性体である以下の一般式(1’)で表される化合物もその範囲に含むものである。
またG1及びG2で表されるアルキル基としては、総炭素数5以下のアルキル基がより好ましく、総炭素数3以下のアルキル基がより好ましく、メチル基が最も好ましい。
X11、X12は、それぞれ独立に上記一般式(1)中のZで表される含窒素ヘテロ環化合物に由来する2価の基(Het.)中のヘテロ原子を表す。
また、本発明において、一般式(1)で表されるアゾ顔料は、分子内水素結合又は分子内交叉水素結合を形成する置換基を有することが好ましい。本発明における一般式(1)で表されるアゾ顔料は、少なくとも1個以上の分子内交叉水素結合を形成する置換基を有することが好ましく、少なくとも3個以上の分子内水素結合を形成する置換基を有することがより好ましく、少なくとも3個以上の分子内水素結合を形成する置換基を有し、且つ、それらの水素結合の少なくとも2個が分子内交叉水素結合を形成する置換基を有する場合が特に好ましい。
この構造が好ましい要因としては、一般式(2)で示すようにアゾ顔料構造に含有するヘテロ環を構成する窒素原子、水素原子及びヘテロ原子(アゾ基又はその互変異性体であるヒドラゾン基の窒素原子とカルボニル基の酸素原子又はアミノ基の窒素原子)が少なくとも1個以上の分子内の交叉水素結合(分子内水素結合)を容易に形成し易いことが挙げられる。
これらの構造が好ましい要因としては、上記一般式(2)で示すように、アゾ顔料が含有するヘテロ環基を構成する窒素原子、アミノ基の水素原子及びヘテロ原子(例えば、アゾ基又はその互変異性体であるヒドラゾン基の窒素原子、カルボニル基の酸素原子又はアミノ基の窒素原子)が少なくとも4個以上の分子内水素結合を容易に形成し易く、且つ、少なくとも2個以上の分子内の交叉水素結合を容易に形成し易いことが挙げられる。
その結果、分子の平面性が上がり、更に分子内・分子間相互作用が向上し、例えば一般式(2)で表されるアゾ顔料の結晶性が高くなり(高次構造を形成し易くなり)、顔料としての要求性能である、光堅牢性、熱安定性、湿熱安定性、耐水性、耐ガス性及び又は耐溶剤性が大幅に向上するため、最も好ましい例となる。
(粉末X線回折測定結果)やX-Ray Analysis(X線結晶構造解析結果)によって確認することもできる。
アゾ顔料における結晶多形の混合比は、単結晶X線結晶構造解析、粉末X線回折(XRD)、結晶の顕微鏡写真(TEM)、IR(KBr法)等の固体の物理化学的測定値から確認できる。
また、上記一般式(B)で表される化合物は、国際公開第06/082669号や特開2006−57076号公報に記載の方法、及び、それに準じた方法で製造することができる。
カップリング反応は、上述の方法で得られたジアゾニウム塩と上記一般式(B)で表される化合物とを40℃以下、好ましくは、25℃以下で10分〜12時間程度反応させることで行うことができる。
溶媒加熱処理に使用される溶媒としては、例えば、水、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、イソプロパノール、イソブタノール等のアルコール系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等の極性非プロトン性有機溶媒、氷酢酸、ピリジン、又はこれらの混合物等が挙げられる。上記で挙げた溶媒に、さらに無機又は有機の酸又は塩基を加えてもよい。溶媒加熱処理の温度は所望する顔料の一次粒子径の大きさによって異なるが、40〜150℃が好ましく、60〜100℃がさらに好ましい。また、処理時間は、30分〜24時間が好ましい。
前記有機顔料の体積平均粒子径および粒径分布は、ナノトラック粒度分布測定装置UPA−EX150(日機装(株)製)を用いて、動的光散乱法により体積平均粒子径を測定することにより求められるものである。
本発明におけるインク組成物は、重合性基を有する水溶性の重合性化合物の少なくとも一種を含有し、活性エネルギー線が照射されることにより重合する。この重合性化合物は、前記顔料及びポリマー粒子と共に併用し、処理液と接触して凝集するときには粒子間に取り込まれて、その後の重合硬化により画像を強化する。
前記多価アルコールは、エチレンオキシドの付加により内部にエチレンオキシド鎖で鎖延長されたものでもよい。
前記カチオン性の重合性化合物としては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジメチルアミノアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノメタアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド、及びこれらの4級化化合物などが挙げられる。
エポキシモノマー類としては、例えば、多価アルコールのグリシジルエーテル、グリシジルエステル、脂肪族環状のエポキシドなどが挙げられる。
さらに、カチオン性の重合性化合物の例として、下記構造を有するものを挙げることができる。
本発明のインク組成物は、分散剤の少なくとも1種を含有することができる。前記顔料の分散剤としては、ポリマー分散剤、又は低分子の界面活性剤型分散剤のいずれでもよい。また、ポリマー分散剤は、水溶性の分散剤、又は非水溶性の分散剤のいずれでもよい。
また、疎水性基は、炭素数2〜24の炭化水素基が好ましく、炭素数4〜24の炭化水素基がより好ましく、炭素数6〜20の炭化水素基がさらに好ましい。
囲が好ましく、1:0.125〜1:2の範囲がより好ましい。
ここで、分散状態での顔料の平均粒子径は、インク化した状態での平均粒子径を示すが、インク化する前段階のいわゆる濃縮インク分散物についても同様である。
本発明におけるインク組成物は、ポリマー粒子を含有することができる。ポリマー粒子としては、自己分散ポリマー粒子が好ましい。以下では、好ましいポリマー粒子として、自己分散性ポリマーを一例に挙げて詳述する。
本発明におけるインク組成物は、ポリマー粒子として、自己分散性ポリマー粒子の少なくとも一種を含有することが好ましい。この自己分散性ポリマーは、後述の処理液又はこれを乾燥させた領域と接触した際に分散不安定化して凝集しインクを増粘させることによりインク組成物を固定化する機能を有し、インク組成物の記録媒体への定着性及び画像の耐擦過性をより向上させることができる。また、自己分散性ポリマー粒子は、吐出安定性及び前記顔料を含む系の液安定性(特に分散安定性)の観点からも好ましい樹脂粒子である。
本発明における水不溶性ポリマーにおいては、液体組成物としたときの凝集速度と定着性の観点から、水不溶性ポリマーが固体状態で分散された分散状態となりうる水不溶性ポリマーであることが好ましい。
また、「脂環式(メタ)アクリレート」とは、脂環式炭化水素基を有するメタクリレート又はアクリレートを意味する。
本発明において前記親水性基は、自己分散促進の観点、形成された乳化又は分散状態の安定性の観点から、解離性基であることが好ましく、アニオン性の解離基であることがより好ましい。前記解離性基としては、カルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基などが挙げられ、中でも、インク組成物を構成した場合の定着性の観点から、カルボキシル基が好ましい。
また、前記重合性基は、縮重合性の重合性基であっても、付加重合性の重合性基であってもよい。本発明においては水性媒体中での粒子形状安定性の観点から、付加重合性の重合性基であることが好ましく、エチレン性不飽和結合を含む基であることがより好ましい。
前記芳香族基含有モノマーとしては、例えば、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、スチレン系モノマー等が挙げられる。中でも、ポリマー鎖の親水性と疎水性のバランスとインク定着性の観点から、芳香族基含有(メタ)アクリレートモノマーが好ましく、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、及びフェニル(メタ)アクリレートから選ばれる少なくとも1種がより好ましく、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートが更に好ましい。
なお、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
ニル基、及びビシクロ[4.3.0]ノナン等を挙げることができる。
単環式(メタ)アクリレートとしては、シクロプロピル(メタ)アクリレート、シクロブチル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘプチル(メタ)アクリレート、シクロオクチル(メタ)アクリレート、シクロノニル(メタ)アクリレート、シクロデシル(メタ)アクリレート等のシクロアルキル基の炭素数が3〜10のシクロアルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
2環式(メタ)アクリレートとしては、イソボルニル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
3環式(メタ)アクリレートとしては、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらは、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
前記アルキル基含有モノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、並びにヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等の水酸基を有するエチレン性不飽和モノマー、並びにジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、等の(メタ)アクリルエステル系モノマー;N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、Nーヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド等のN−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド、並びにN−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−(n−,イソ)ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−(n−,イソ)ブトキシエチル(メタ)アクリルアミド等のN−アルコキシアルキル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド系モノマーが挙げられる。
また、水不溶性ポリマーは、ポリマーの親疎水性制御の観点から、芳香族基含有(メタ)アクリレート又は脂環式(メタ)アクリレートに由来する構成単位を共重合比率として15〜80質量%と、カルボキシル基含有モノマーに由来する構成単位と、アルキル基含有モノマーに由来する構成単位(好ましくは、(メタ)アクリル酸のアルキルエステルに由来する構造単位)とを含むことが好ましい。更には、フェノキシエチル(メタ)アクリレートに由来する構造単位及び/又はベンジル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、あるいはイソボルニル(メタ)アクリレート及び/又はアダマンチル(メタ)アクリレート及び/又はジシクロペンタニル(メタ)アクリレートに由来する構造単位を共重合比率として15〜80質量%と、カルボキシル基含有モノマーに由来する構成単位と、アルキル基含有モノマーに由来する構成単位(好ましくは、(メタ)アクリル酸の炭素数1〜4のアルキルエステルに由来する構造単位)とを含むことがより好ましく、更には加えて、酸価が25〜100であって重量平均分子量が3000〜20万であることが好ましく、酸価が25〜95であって重量平均分子量が5000〜15万であることがより好ましい。
B−02:フェノキシエチルアクリレート/ベンジルメタクリレート/イソブチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(30/35/29/6)
B−03:フェノキシエチルメタクリレート/イソブチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(50/44/6)
B−04:フェノキシエチルアクリレート/メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリル酸共重合体(30/55/10/5)
B−05:ベンジルメタクリレート/イソブチルメタクリレート/メタクリル酸 共重合体(35/59/6)
B−06:スチレン/フェノキシエチルアクリレート/メチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(10/50/35/5)
B−07:ベンジルアクリレート/メチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(55/40/5)
B−08:フェノキシエチルメタクリレート/ベンジルアクリレート/メタクリル酸共重合体(45/47/8)
B−09:スチレン/フェノキシエチルアクリレート/ブチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(5/48/40/7)
B−10:ベンジルメタクリレート/イソブチルメタクリレート/シクロヘキシルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(35/30/30/5)
B−11:フェノキシエチルアクリレート/メチルメタクリレート/ブチルアクリレート/メタクリル酸共重合体(12/50/30/8)
B−12:ベンジルアクリレート/イソブチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(93/2/5)
B−13:スチレン/フェノキシエチルメタクリレート/ブチルアクリレート/アクリル酸 共重合体(50/5/20/25)
B−14:スチレン/ブチルアクリレート/アクリル酸 共重合体(62/35/3)
B−15:メチルメタクリレート/フェノキシエチルアクリレート/アクリル酸共重合体(45/51/4)
B−16:メチルメタクリレート/フェノキシエチルアクリレート/アクリル酸共重合体(45/49/6)
B−17:メチルメタクリレート/フェノキシエチルアクリレート/アクリル酸共重合体(45/48/7)
B−18:メチルメタクリレート/フェノキシエチルアクリレート/アクリル酸共重合体(45/47/8)
B−19:メチルメタクリレート/フェノキシエチルアクリレート/アクリル酸共重合体(45/45/10)
C−1:メチルメタクリレート/イソボルニルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(20/72/8、ガラス転移温度:180℃)
C−2:メチルメタクリレート/イソボルニルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(40/52/8、ガラス転移温度:160℃)
C−3:メチルメタクリレート/イソボルニルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(10/13/2、ガラス転移温度:158℃)
C−4:メチルメタクリレート/イソボルニルメタクリレート/ジシクロペンタニルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(20/62/10/8、ガラス転移温度:170℃)
C−5:メチルメタクリレート/ジシクロペンタニルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(20/72/8、ガラス転移温度:160℃)
本発明におけるインク組成物は、重合開始剤を少なくとも1種含有していてもよい。インク組成物に重合開始剤を含有しない場合には、処理液に重合開始剤を含有することが好ましい。光重合開始剤は、1種単独で又は2種以上を混合して、あるいは増感剤と併用して使用することができる。
増感剤は、本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。
本発明におけるインク組成物は、水溶性有機溶媒の少なくとも1種を含有することができる。水溶性有機溶媒は、乾燥防止、湿潤あるいは浸透促進の効果を得ることができる。乾燥防止には、噴射ノズルのインク吐出口においてインクが付着乾燥して凝集体ができ、目詰まりするのを防止する乾燥防止剤として用いられ、乾燥防止や湿潤には、水より蒸気圧の低い水溶性有機溶媒が好ましい。また、浸透促進には、紙へのインク浸透性を高める浸透促進剤として用いることができる。
このうち、乾燥防止剤としては、グリセリン、ジエチレングリコール等の多価アルコールが好ましい。
乾燥防止剤は、1種単独で用いても2種以上併用してもよい。乾燥防止剤の含有量は、インク組成物中に10〜50質量%の範囲とするのが好ましい。
浸透促進剤は、1種単独で用いても2種以上併用してもよい。浸透促進剤の含有量は、インク組成物中に5〜30質量%の範囲であるのが好ましい。また、浸透促進剤は、画像の滲み、紙抜け(プリントスルー)を起こさない量の範囲内で使用することが好ましい。
インク組成物は、水を含有するものであるが、水の量には特に制限はない。中でも、水の好ましい含有量は、10〜99質量%であり、より好ましくは30〜90質量%であり、更に好ましくは50〜85質量%である。
親水性有機溶媒は、前記処理液に記載の親水性有機溶媒を具体的に挙げることができる。
本発明におけるインク組成物は、上記成分以外にその他の添加剤を用いて構成することができる。その他の添加剤としては、例えば、重合禁止剤、乾燥防止剤(湿潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これらの各種添加剤は、インク組成物の場合はインクに直接添加し、また、油性染料を分散物として用いる場合は染料分散物の調製後に分散物に添加するのが一般的であるが、調製時に油相又は水相に添加してもよい。
更に、特開昭59−157636号の第(37)〜(38)頁、リサーチディスクロージャーNo.308119(1989年)に界面活性剤として挙げられたものも用いることができる。
また、特開2003−322926号、特開2004−325707号、特開2004−309806号の各公報に記載のフッ素(フッ化アルキル系)系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等を用いることにより、耐擦性を良化することもできる。
本発明の画像形成方法は、既述の本発明のインクセットを用いたものであり、着色剤、水および重合性化合物とを含むインク組成物を記録媒体にインクジェット法で付与するインク付与工程と、インク組成物中の成分を凝集させる特定のカチオン性ポリマーを含む処理液を記録媒体に付与する処理液付与工程とを設けて構成されたものである。本発明の画像形成方法は、必要に応じて、更に他の工程を設けて構成することができる。
インク付与工程は、着色剤、水、および重合性化合物とを含むインク組成物を記録媒体にインクジェット法で付与する。本工程では、記録媒体上に選択的にインク組成物を付与でき、所望の可視画像を形成できる。各成分の詳細及び好ましい態様などインク組成物の詳細については、既述した通りである。
尚、前記インクジェット法には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
尚、前記インクジェット法により記録を行う際に使用するインクノズル等については特に制限はなく、目的に応じて、適宜選択することができる。
処理液付与工程は、インク組成物中の成分を凝集させる特定のカチオン性ポリマーを含む凝集剤を含む処理液を記録媒体に付与し、処理液をインク組成物と接触させて画像化する。この場合、インク組成物中の顔料及びポリマー粒子をはじめとする分散粒子が凝集し、記録媒体上に画像が固定化される。なお、処理液は凝集剤を少なくとも含有してなり、各成分の詳細及び好ましい態様については、既述した通りである。
本発明の画像形成方法は、記録媒体に上に画像を記録するものである。
記録媒体には、特に制限はないが、一般のオフセット印刷などに用いられる、いわゆる上質紙、コート紙、アート紙などのセルロースを主体とする一般印刷用紙を用いることができる。セルロースを主体とする一般印刷用紙は、水性インクを用いた一般のインクジェット法による画像記録においては比較的インクの吸収、乾燥が遅く、打滴後に色材移動が起こりやすく、画像品質が低下しやすいが、本発明の画像形成方法によると、色材移動を抑制して色濃度、色相に優れた高品位の画像の記録が可能である。
次に、本発明の画像形成方法を実施するのに好適なインクジェット記録装置の一例を図1を参照して具体的に説明する。図1は、インクジェット記録装置全体の構成例を示す概略構成図である。
また、溶媒除去ローラー等を用いて溶媒除去を行なってもよい。他の態様として、エアナイフで余剰な溶媒を記録媒体から取り除く方式も用いられる。
紫外線照射部16は、インク乾燥ゾーン15の前後のいずれに設置されていてもよく、インク乾燥ゾーン15の前後両方に設置してもよい。
なお、以下において実施例31〜36は参考例である。
攪拌機、冷却管を備えた1000mlの三口フラスコにメチルエチルケトン88gを加えて窒素雰囲気下で72℃に加熱し、ここにメチルエチルケトン50gにジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート0.85g、ベンジルメタクリレート60g、メタクリル酸10g、及びメチルメタクリレート30gを溶解した溶液を3時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに1時間反応した後、メチルエチルケトン2gにジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート0.42gを溶解した溶液を加え、78℃に昇温して4時間加熱した。得られた反応溶液は大過剰量のヘキサンに2回再沈殿し、析出した樹脂を乾燥し、ポリマー分散剤P−1を96g得た。
−樹脂被覆シアン顔料分散物−
ピグメント・ブルー15:3(フタロシアニンブルーA220、大日精化(株)製)10部と、上記ポリマー分散剤P−1を5部と、メチルエチルケトン42部と、1mol/L NaOH水溶液5.5部と、イオン交換水87.2部とを混合し、ビーズミルにより0.1mmφジルコニアビーズを用いて2〜6時間分散した。
得られた分散物を減圧下、55℃でメチルエチルケトンを除去し、更に一部の水を除去することにより、顔料濃度が15質量%の樹脂被覆シアン顔料の分散物(着色粒子)を得た。
上記樹脂被覆シアン顔料分散物の調製において、顔料として用いたフタロシアニンブルーA220の代わりに、Chromophthal Jet Magenta DMQ(ピグメント・レッド122、チバ・ジャパン社製)を用いた以外は上記と同様にして樹脂被覆マゼンタ顔料の分散物(着色粒子)を得た。
上記樹脂被覆シアン顔料分散物の調製において、顔料として用いたフタロシアニンブルーA220の代わりに、Irgalite Yellow GS(ピグメント・イエロー74、チバ・ジャパン社製)を用いた以外は上記と同様にして樹脂被覆イエロー顔料の分散物(着色粒子)を得た。
上記樹脂被覆シアン顔料分散物の調製において、顔料として用いたフタロシアニンブルーA220の代わりに、顔料分散体CAB−O−JETTM 200(カーボンブラック、CABOT社製)を用いた以外は上記と同様にして樹脂被覆ブラック顔料の分散物(着色粒子)を得た。
以下のようにして、シアンインク(C−1)、マゼンタインク(M−1)、イエローインク(Y−1)、およびブラックインク(K−1)をそれぞれ調整し、これらのインクからなるインク組成物1を調製した。
−シアンインクC−1の調製−
上記の樹脂被覆シアン顔料の分散物を用い、下記組成となるように、樹脂被覆シアン顔料分散物、水溶性有機溶剤、イオン交換水、開始剤、重合性化合物、及び界面活性剤を混合し、その後、5μmメンブランフィルタでろ過してシアンインクC−1を調製した。
・樹脂被覆シアン顔料分散物(顔料濃度:15%で計算) ・・・ 26.7質量%
・イルガキュア2959(チバ・ジャパン製;開始剤) ・・・ 3質量%
・NKエステルA−400(新中村化学社製;重合性化合物) ・・・ 20質量%
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル ・・・ 8質量%
(有機溶剤)
・オルフィンE1010 ・・・ 1質量%
(日信化学(株)製;界面活性剤)
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
樹脂被覆シアン顔料の分散物の代わりに、樹脂被覆マゼンタ顔料の分散物を用いた以外は上記と同様にして、マゼンタインク(M−1)を調製した。pH値は8.5であった。
・樹脂被覆マゼンタ顔料分散物(顔料濃度:15%で計算) ・・・ 26.7質量%
・イルガキュア2959(チバ・ジャパン社製;開始剤) ・・・ 3質量%
・NKエステルA−400(新中村化学社製;重合性化合物) ・・・ 20質量%
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル ・・・ 8質量%
(有機溶剤)
・オルフィンE1010 ・・・ 1質量%
(日信化学(株)製;界面活性剤)
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
上記シアンインク(C−1)の調製において、樹脂被覆シアン顔料の分散物の代わりに、樹脂被覆イエロー顔料の分散物を用いた以外は上記と同様にして、イエローインク(Y−1)を調製した。pH値は8.5であった。
・樹脂被覆イエロー顔料分散物(顔料濃度:15%で計算) ・・・ 26.7質量%
・イルガキュア2959(チバ・ジャパン社製;開始剤) ・・・ 3質量%
・NKエステルA−400(新中村化学社製;重合性化合物) ・・・ 20質量%
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル ・・・ 8質量%
(有機溶剤)
・オルフィンE1010 ・・・ 1質量%
(日信化学(株)製;界面活性剤)
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
上記シアンインク(C−1)の調製において、樹脂被覆シアン顔料の分散物の代わりに、顔料分散物CAB−O−JETTM200(カーボンブラック分散物、CABOT社製)を用いた以外は上記と同様にして、ブラックインク(K−1)を調製した。pH値は8.5であった。
(ブラックインクK−1の組成)
・樹脂被覆ブラック顔料分散物(顔料濃度:15%で計算) ・・・ 26.7質量%
・イルガキュア2959(チバ・ジャパン社製;開始剤) ・・・ 3質量%
・NKエステルA−400(新中村化学社製;重合性化合物) ・・・ 20質量%
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル ・・・ 8質量%
(有機溶剤)
・オルフィンE1010 ・・・ 1質量%
(日信化学(株)製;界面活性剤)
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
インク組成物1の処方に準じて、下記表に示したインク組成物2〜6(単位は質量%)を調製した。
下記に記載の材料を混合して、処理液1を作製した。pHは、東亜DKK(株)製のpHメーターWM−50EGにて、pH調整後の処理液1のpH(25℃)を測定したところ、4.0であった。
・ポリ(ヘキサメチレングアニジン)アセテート(カチオン性ポリマー) ・・・13.0%
・GP−250(POP(3)グリセリルエーテル、商品名:ニューポールGP−250、三洋化成工業(株)製、水溶性有機溶媒) ・・・10%
・界面活性剤A(構造:C7H15−CH=CH−C7H14−C(=O)−N(CH3)−CH2CH2−SO3Na、10%水溶液) ・・・0.2%
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
処理液に用いるポリ(ヘキサメチレングアニジン)アセテートは公知の方法により、合成して用いた。
以下の材料を混合して、処理液2を作製した。東亜DKK(株)製のpHメーターWM−50EGにて、pH調整後の処理液2のpH(25℃)を測定したところ、4.0であった。
・ポリ(ヘキサメチレンビグアニジン)アセテート(カチオン性ポリマー、重量平均分子量Mw=1200) ・・・13.0%
・GP−250(POP(3)グリセリルエーテル、商品名:ニューポールGP−250、三洋化成工業(株)製、水溶性有機溶媒) ・・・10%
・界面活性剤A(構造:C7H15−CH=CH−C7H14−C(=O)−N(CH3)−CH2CH2−SO3Na、10%水溶液) ・・・0.2%
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
以下の材料を混合して、処理液3を作製した。東亜DKK(株)製のpHメーターWM−50EGにて、pH調整後の処理液3のpH(25℃)を測定したところ、5.0であった。
・ポリビニルピリジン(カチオン性ポリマー) ・・・13.0%
・GP−250(POP(3)グリセリルエーテル、商品名:ニューポールGP−250、三洋化成工業(株)製、水溶性有機溶媒) ・・・10%
・界面活性剤A(構造:C7H15−CH=CH−C7H14−C(=O)−N(CH3)−CH2CH2−SO3Na、10%水溶液) ・・・0.2%
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
以下の材料を混合して、処理液4を作製した。東亜DKK(株)製のpHメーターWM−50EGにて、pH調整後の処理液4のpH(25℃)を測定したところ、5.0であった。
・ポリ(N,N’−ジエチルアミノエチルアクリレート)(カチオン性ポリマー) ・・・13.0%
・GP−250(POP(3)グリセリルエーテル、商品名:ニューポールGP−250、三洋化成工業(株)製、水溶性有機溶媒) ・・・10%
・界面活性剤A(構造:C7H15−CH=CH−C7H14−C(=O)−N(CH3)−CH2CH2−SO3Na、10%水溶液) ・・・0.2%
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
以下の材料を混合して、処理液5を作製した。東亜DKK(株)製のpHメーターWM−50EGにて、pH調整後の処理液5のpH(25℃)を測定したところ、5.0であった。
・ポリ(ビニルイミダゾール)(カチオン性ポリマー) ・・・13.0%
・GP−250(POP(3)グリセリルエーテル、商品名:ニューポールGP−250、三洋化成工業(株)製、水溶性有機溶媒) ・・・10%
・界面活性剤A(構造:C7H15−CH=CH−C7H14−C(=O)−N(CH3)−CH2CH2−SO3Na、10%水溶液) ・・・0.2%
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
以下の材料を混合して、処理液6を作製した。東亜DKK(株)製のpHメーターWM−50EGにて、pH調整後の処理液6のpH(25℃)を測定したところ、5.0であった。
・ポリエチレンイミン(製品名エポミン(日本触媒社製)、カチオン性ポリマー、重量平均分子量Mw=1200) ・・・13.0%
・GP−250(POP(3)グリセリルエーテル、商品名:ニューポールGP−250、三洋化成工業(株)製、水溶性有機溶媒) ・・・10%
・界面活性剤A(構造:C7H15−CH=CH−C7H14−C(=O)−N(CH3)−CH2CH2−SO3Na、10%水溶液) ・・・0.2%
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
以下の材料を混合して、処理液7を作製した。東亜DKK(株)製のpHメーターWM−50EGにて、pH調整後の処理液7のpH(25℃)を測定したところ、5.0であった。
・ポリアリルアミン(カチオン性ポリマー) ・・・13.0%
・GP−250(POP(3)グリセリルエーテル、商品名:ニューポールGP−250、三洋化成工業(株)製、水溶性有機溶媒) ・・・10%
・界面活性剤A(構造:C7H15−CH=CH−C7H14−C(=O)−N(CH3)−CH2CH2−SO3Na、10%水溶液) ・・・0.2%
・イオン交換水 ・・・ 全体で100質量%となるように添加。
[インクジェット記録]
記録媒体(塗工紙)として、OKトップコート+(坪量104.7g/m2)を用意して、以下に示すようにして画像を形成し、形成された画像について以下の評価を行った。記録媒体には、全てOKトップコート+を用いた。
処理液乾燥ゾーン13は、図示しないが、記録媒体の記録面側には乾燥風を送って乾燥を行なう送風器を備え、記録媒体の非記録面側には赤外線ヒータを備えており、処理液付与部で処理液の付与を開始した後900msecが経過するまでに、温度・風量を調節して水性処理液中の水の70質量%以上を蒸発(乾燥)できるように構成されている。また、インク吐出部14は、搬送方向(矢印方向)にブラックインク吐出用ヘッド30K、シアンインク吐出用ヘッド30C、マゼンタインク吐出用ヘッド30M、及びイエローインク吐出用ヘッド30Yが順次配置されており、各ヘッドは1200dpi/20inch幅フルラインヘッドであり、各色をシングルパスで主走査方向に吐出して記録できるようになっている。
ライン画像は、1200dpiの幅1ドットのライン、幅2ドットのライン、幅4ドットのラインをシングルパスで主走査方向に吐出して記録し、ベタ画像は、記録媒体をA5サイズにカットしたサンプルの全面にインクを吐出してベタ画像とした。
なお、記録する際の諸条件は下記の通りである。
記録媒体上に処理液吐出用ヘッド12Sから処理液をシングルパスで吐出した。付与量が、1.4g/m2となるように処理液を吐出した。
処理液の乾燥は処理液乾燥ゾーン13で行ない、処理液乾燥ゾーンを水性処理液の吐出開始から900msec迄に通過するようにした。下記条件にて処理液が吐出された記録媒体について乾燥処理及び浸透処理を施した。
・風速:10m/s
・温度:記録媒体の記録面側の表面温度が60℃となるように、記録媒体の記録面の反対側(背面側)から接触型平面ヒーターで加熱した。
その後、インク吐出用ヘッドにより、シアンインクをシングルパスで吐出して画像を記録した。処理液が吐出された記録媒体の吐出面に、下記条件にてインク組成物をインクジェット方式で吐出し、ライン画像、ベタ画像をそれぞれ形成した。
・ヘッド:1,200dpi/20inch幅のピエゾフルラインヘッドを4色分配置
・吐出液滴量:2.0pL
・駆動周波数:30kHz
インク乾燥ゾーン15で、インク組成物が付与された記録媒体を下記条件で乾燥した。
・乾燥方法:送風乾燥
・風速:15m/s
・温度:記録媒体の記録面側の表面温度が60℃となるように、記録媒体の記録面の反対側(背面側)から接触型平面ヒーターで加熱した。
画像乾燥後、UV照射部16において、UV光(アイグラフィックス(株)製 メタルハライドランプ 最大照射波長 365nm)を積算照射量3J/cm2になるように照射して画像を硬化した。
次に、下記条件でローラ対を通過させることにより加熱定着処理を実施した。
・シリコンゴムローラ(硬度50°、ニップ幅5mm)
・ローラ温度:70℃
・ 圧力:0.2MPa
ベタ画像が記録されたA5サイズの記録媒体のうち、2cm四方のベタ部を印字直後、記録していない記録媒体(記録に用いたものと同じ記録媒体(以下、本評価において未使用サンプルという。)を重ねて荷重150kg/m2をかけて10往復擦り、未使用サンプルの白地部分へのインクの転写度合いを目視で観察し、下記の評価基準にしたがって評価した。
(評価基準)
−光沢−
A:光沢ある印字画像が得られた
B:画像に不透明な箇所が1〜3箇所認められた
C:画像に不透明な箇所が4箇所以上認められた
A,Bに記載の効果である場合、要求品位を満たしているが、Cに記載の効果である場合は要求品位を満たしているとはいえない。
打滴され、硬化した画像形成面にセロハンテープを貼り、セロハンテープをはがした。このとき、セロハンテープ上に硬化したインクが残っているかどうかを判断した。
(評価基準)
A:全てのインクが画像形成面に残っており、テープには付着していない。
B:切れ込み部分周辺のインクがテープに残っている。
C:テープと密着したインクがほとんどテープ側に残っている。
A,Bに記載の効果である場合、要求品位を満たしているが、Cに記載の効果である場合は要求品位を満たしているとはいえない。
表2に示す組み合わせで、インク組成物1〜6と、処理液1〜6を組み合わせてインクセットを構成し、実施例1と同様の方法で実施例2〜36を実施した。
(比較例1〜6)
表2に示す組み合わせで、インク組成物1〜6と、処理液7を組み合わせてインクセットを構成し、実施例1のインクジェット記録法と同様の方法で比較例1〜6を実施した。
12S・・・処理液吐出用ヘッド
13・・・処理液乾燥ゾーン
14・・・インク吐出部
15・・・インク乾燥ゾーン
16・・・紫外線照射部
16S・・・紫外線照射ランプ
30K,30C,30M,30Y・・・インク吐出用ヘッド
Claims (10)
- 少なくとも着色剤、水および重合性化合物を含むインク組成物と、下記一般式(I−1)、(II)、(III)、又は(IV)で表される構造単位を含むカチオン性ポリマーを含む処理液と、を含むインクセット。
ここで、R 1 〜R 3 、R 10 、R 12 、及びR 13 はそれぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜10の飽和アルキル基であり、R4〜R9はそれぞれ独立に水素原子もしくは炭素数10以下の飽和もしくは不飽和アルキル基であり、R 11 は炭素数1〜10の2価の飽和アルキレン基である。nは1〜10000の整数を表し、pは1又は2を表す。 - 重合開始剤を少なくともインク組成物および処理液の一方に含む請求項1に記載のインクセット。
- 前記カチオン性ポリマーが、前記一般式(I−1)で表される構造単位を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクセット。
- 前記カチオン性ポリマーが、ポリビグアニド又はポリグアニドであることを特徴とする請求項3に記載のインクセット。
- 前記カチオン性ポリマーの添加量が、処理液全質量に対して5質量%〜16質量%であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のインクセット。
- 前記カチオン性ポリマーがポリ(ビニルピリジン)塩、ポリアルキルアミノエチルアクリレート、ポリアルキルアミノエチルメタクリレート、ポリ(ビニルイミダゾール)、ポリビグアニド、及びポリグアニドから選ばれる少なくとも1種のカチオン性ポリマーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクセット。
- 下記一般式(I−1)、(II)、(III)、又は(IV)で表される構造単位を含むカチオン性ポリマーを含む処理液を記録媒体上に付与する処理液付与工程と、着色剤、水、及び重合性化合物を含むインク組成物を、記録媒体上に付与して画像を形成するインク付与工程と、を含む画像形成方法。
ここで、R 1 〜R 3 、R 10 、R 12 、及びR 13 はそれぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜10の飽和アルキル基であり、R4〜R9はそれぞれ独立に水素原子もしくは炭素数10以下の飽和もしくは不飽和アルキル基であり、R 11 は炭素数1〜10の2価の飽和アルキレン基である。nは1〜10000の整数を表し、pは1又は2を表す。 - 前記カチオン性ポリマーの添加量は、前記処理液全質量に対して5質量%〜16質量%であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
- 前記記録媒体が塗工紙であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の画像形成方法。
- 処理液付与工程の後にインク付与工程を有することを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載の画像形成方法。
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