JP5590290B2 - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、
シートバックのリクライニング装置をロックするロック位置と前記ロック位置の上方のロック解除位置とに位置変更自在な操作レバーがドアトリムに車幅方向内側から対向している車両用ドア構造に関する。
上記の車両用ドア構造を備えた車両において、図9に示すように、ドアトリム10の端末及びクリップステイ51がドアインナパネル11と連結して接している車両では、車室内側への車体の変形・進入(矢印a方向への変形・進入)による入力がドアインナパネル11からドアトリム10に伝わる。
そして、クリップステイ51とドアトリム10の端末が突っ張ることで、操作レバー20の下側(操作レバー20の操作面20Mを通る水平線Zよりも下側(矢印b方向))にドアトリム10が入り込み、操作レバー20を押し上げる力(矢印c方向の力)が働く。その結果、操作レバー20がロック解除位置側に上昇し、リクライニング装置がロック解除されて、乗員の上体をシートバックに安定保持させることが困難になる。
このような問題は、ドアトリムの内部に側面衝突時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材を備えた車両(特許文献1参照)においても同様に生じる。つまり、衝撃吸収部材の配置によっては側面衝突時にドアトリムが操作レバーを解除する方向(前記ロック解除位置側)に変形する虞れがある。
従って、上記の車両では、側面衝突時に操作レバー20が意に反して押し上げられるのを防止する手段を設けて乗員の上体をシートバックに確実に保持させるようにしなければならない。
そこで、従来、側面衝突時にドアトリム10が操作レバー20の下側に入り込まないように、クリップステイ51を廃止する第1の手段や、ドアトリム10の端末をドアインナパネル11から逃がす第2の手段や、操作レバー20の取り付け位置を変更(操作レバー20を前後、上下等にずらす)し、操作レバー20を押し上げる力の作用点をずらすことで、操作レバー20の押し上げを防止する第3の手段などが採用されていた。
特開2009−12560号公報
しかしながら、クリップステイを廃止したりドアトリムの端末をドアインナパネルから逃がしたりする第1の手段や第2の手段では、ドアトリム全体の取り付け力の低下や走行振動による室内静粛性の低下、異音の発生などを招いていた。また、操作レバーの取り付け位置を変更する第3の手段では、乗員に対する操作レバーの位置が大きく変更されて操作レバーの操作性が低下していた。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、ドアトリム全体の取り付け力の低下や走行振動による室内静粛性の低下、異音の発生、レバーの操作性の低下を招くことなく、側面衝突時のリクライニング装置のロック解除を回避することができて、乗員の上体をシートバックに確実に保持させておくことができる車両用ドア構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
シートバックのリクライニング装置をロックするロック位置と前記ロック位置の上方のロック解除位置とに揺動回転自在な操作レバーがドアトリムに車幅方向内側から対向し、 前記操作レバーは前記ロック位置から上昇揺動させられて前記ロック解除位置に位置する車両用ドア構造であって、
前記操作レバーの操作面を通る水平線よりも上側のドアトリム本体部分に、前記ロック位置の操作レバーよりも上側のドアトリム部分の剛性を下側のドアトリム部分の剛性よりも上げる補強部が設けられ、
前記ドアトリムに車幅方向外側から荷重が加わった場合に、前記上側のドアトリム部分が前記荷重で前記操作レバーの上側に変位して前記操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇を抑制する点にある。(請求項1)
この構成によれば、前記ロック位置の操作レバーよりも上側のドアトリム部分の剛性を下側のドアトリム部分の剛性よりも上げる補強部が設けられ、ドアトリムに車幅方向外側から荷重が加わった場合に、上側のドアトリム部分が前記荷重で操作レバーの上側に変位して操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇を抑制するから、側面衝突時に上側のドアトリム部分で操作レバーを上側から押さえ込んで、操作レバーの下側のドアトリム部分を撓ませやすくすることができ、前記下側のドアトリム部分が操作レバーの下方に入り込むのを防止することができる。
その結果、ドアトリムをドアインナパネルに固定するためのクリップステイを廃止する手段や、ドアトリムの端末をドアインナパネルから逃がす手段や、操作レバーの取り付け位置を変更する手段を採用しなくても、側面衝突時に操作レバーが意に反して押し上げられるのを防止することができ、リクライニング装置がロック解除されることを防止することができる。
従って、上記の各手段の採用に起因するドアトリム全体の取り付け力の低下や走行振動による室内静粛性の低下、異音の発生、レバーの操作性の低下を招くことなく、側面衝突時のリクライニング装置のロック解除を回避することができて、乗員の上体をシートバックに確実に保持させておくことができる。
本発明において、
前記補強部の車幅方向外側にドアビームが位置し、
前記ドアビームと補強部の間にドアインナパネルが位置していると、次の作用を奏することができる。
車両変形時の入力がドアビームからドアインナパネルを介して補強部に伝わる。そして、補強部が車室内側に押し出され、前記上側のドアトリム部分の操作レバーの上方側への変形・進入がより増大する。
これにより、上側のドアトリム部分で操作レバーを上側から押さえ込んで操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇をより確実に抑えることができる。そして、ドアビームと補強部との間にドアインナパネルが介在していることで、ドアビームが補強部の下端から外れて操作レバーの下側に入り込むのを防ぐことができる。
本発明において、
前記補強部の上側のドアトリム部分に衝撃吸収パッドが車幅方向外側から取り付けられて、前記衝撃吸収パッドの下端部が前記補強部の上端部に車幅方向外側から重なっていると、
側面衝突時に衝撃吸収パッドに伝わる車両変形入力が衝撃吸収パッドの下端部から補強部の上端部に伝わる。従って、衝撃吸収パッドに伝わる車両変形入力で補強部を車室内側に押し出すことができ、前記上側のドアトリム部分の操作レバーの上方側への変形・進入をより増大させることができる。これにより、上側のドアトリム部分で操作レバーを上側から押さえ込んで操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇を確実に抑えることができる。(請求項
本発明において、
前記衝撃吸収パッドの下端部に取り付け台座が設けられ、
前記取り付け台座が前記補強部の上端部に車幅方向外側から重なり、
前記補強部の上端部側から車幅方向外側に突出する取り付けボスが、前記取り付け台座に形成された取り付けボス挿通孔に挿通し、
前記取り付けボス挿通孔から突出した前記取り付けボスの先端部が、熱かしめにより前記取り付けボス挿通孔よりも大径に変形して、前記取り付け台座が前記補強部の上端部に固定されていると、次の作用を奏することができる。(請求項
前記取り付けボス挿通孔から突出した前記取り付けボスの先端部が、熱かしめにより前記取り付けボス挿通孔よりも大径に変形して、前記取り付け台座が前記補強部の上端部に固定されているから、取り付け台座を補強部の上端部に強く固定することができ、側面衝突時に取り付け台座が補強部の上端部から位置ずれすることを防止することができて、側面衝突時に衝撃吸収パッドに伝わる車両変形入力を衝撃吸収パッドの下端部から補強部の上端部に確実に伝えることができる。
従って、前記衝撃吸収パッドに伝わる車両変形入力で補強部を車室内側に押し出すことができ、前記上側のドアトリム部分の操作レバーの上方側への変形・進入をより増大させることができる。これにより、上側のドアトリム部分で操作レバーを上側から押さえ込んで操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇をより確実に抑えることができる。(請求項
本発明おいて、
前記補強部は、前記ドアトリムをドアインナパネルに固定するためのクリップの取り付け部に構成されていると、ドアインナパネルの変位・入力が直接ドアトリムに伝わるので、操作レバーを上側から押さえ込む上側のドアトリム部分の力を増大させることができ、操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇を確実に抑えることができる。(請求項4)
本第2の発明の特徴は、
シートバックのリクライニング装置をロックするロック位置と前記ロック位置の上方のロック解除位置とに揺動回転自在な操作レバーがドアトリムに車幅方向内側から対向し、
前記操作レバーは前記ロック位置から上昇揺動させられて前記ロック解除位置に位置する車両用ドア構造であって、
前記ロック位置の操作レバーよりも上側のドアトリム部分の剛性を下側のドアトリム部分の剛性よりも上げる補強部が設けられ、
前記ドアトリムに車幅方向外側から荷重が加わった場合に、前記上側のドアトリム部分が前記荷重で前記操作レバーの上側に変位して前記操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇を抑制し、
前記補強部の上側のドアトリム部分に衝撃吸収パッドが車幅方向外側から取り付けられて、前記衝撃吸収パッドの下端部が前記補強部の上端部に車幅方向外側から重なっている点にある。(請求項5)
この構成によれば、前記ロック位置の操作レバーよりも上側のドアトリム部分の剛性を下側のドアトリム部分の剛性よりも上げる補強部が設けられ、ドアトリムに車幅方向外側から荷重が加わった場合に、上側のドアトリム部分が前記荷重で操作レバーの上側に変位して操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇を抑制するから、側面衝突時に上側のドアトリム部分で操作レバーを上側から押さえ込んで、操作レバーの下側のドアトリム部分を撓ませやすくすることができ、前記下側のドアトリム部分が操作レバーの下方に入り込むのを防止することができる。
その結果、ドアトリムをドアインナパネルに固定するためのクリップステイを廃止する手段や、ドアトリムの端末をドアインナパネルから逃がす手段や、操作レバーの取り付け位置を変更する手段を採用しなくても、側面衝突時に操作レバーが意に反して押し上げられるのを防止することができ、リクライニング装置がロック解除されることを防止することができる。
従って、上記の各手段の採用に起因するドアトリム全体の取り付け力の低下や走行振動による室内静粛性の低下、異音の発生、レバーの操作性の低下を招くことなく、側面衝突時のリクライニング装置のロック解除を回避することができて、乗員の上体をシートバックに確実に保持させておくことができる。
また、前記補強部の上側のドアトリム部分に衝撃吸収パッドが車幅方向外側から取り付けられて、前記衝撃吸収パッドの下端部が前記補強部の上端部に車幅方向外側から重なっているから、側面衝突時に衝撃吸収パッドに伝わる車両変形入力が衝撃吸収パッドの下端部から補強部の上端部に伝わる。従って、衝撃吸収パッドに伝わる車両変形入力で補強部を車室内側に押し出すことができ、前記上側のドアトリム部分の操作レバーの上方側への変形・進入をより増大させることができる。これにより、上側のドアトリム部分で操作レバーを上側から押さえ込んで操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇を確実に抑えることができる。(請求項5)
本発明によれば、
ドアトリム全体の取り付け力の低下や走行振動による室内静粛性の低下、異音の発生、レバーの操作性の低下を招くことなく、側面衝突時のリクライニング装置のロック解除を回避することができて、乗員の上体をシートバックに確実に保持させておくことができる車両用ドア構造を提供することができた。
自動車の全体側面図 ドアトリムの斜視図 車両用ドア構造の縦断正面図 衝撃吸収パッドと衝撃吸収パッド用の取り付け部とを示す分解斜視図 (a)は図5(b)の断面図、(b)は衝撃吸収パッドを取り付け部に取り付けた取り付け状態を示す斜視図 補強部を示す車両用ドア構造の拡大図 第1別実施形態の車両用ドア構造の縦断正面図 第2別実施形態の車両用ドア構造の縦断正面図 従来の車両用ドア構造の縦断正面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、車両側面にフロントドア7とリアドア8が配置され、フロントドア7の車室内側に前席乗員用のシート1が近接して配置され、リアドア8の車室内側に後席乗員用のシート2が近接して配置されている。
図2,図3にも示すように、フロントドア7の下部の車室内側には内装材としての樹脂製のドアトリム10が設けられている。ドアトリム10は、ドアトリム本体31と、ドアトリム本体31に対して車室内側に膨出した中央側のアームレスト32とから成り、意匠面の裏側に取付けられた複数のクリップによってフロントドア7のインナパネル11に固定されている。
アームレスト32は、ドアトリム本体31に一体成形されたアームレスト本体33と、アームレスト本体33の上面を形成するアームレストアッパー34とから成る。アームレストアッパー34の中央には、フロントドア7を開閉する際に乗員が把持するためのプルハンドル35が凹設され、プルハンドル35の前方側に、ドアロックや電動開閉式ウインドウを操作するためのスイッチアセンブリ36が組み付けられている。
図1に示すように、前席乗員用のシート1は、シートクッション3と、下側の第1横軸芯O1周りに揺動回転自在なシートバック4とを備えている。さらに、シートバック4の傾斜角を変更調節するリクライニング装置5がシートクッション3の後端部とシートバック4の下端部の間に設けられ、第2横軸芯O2周りに揺動回転自在な操作レバー20がリクライニング装置5に設けられている。操作レバー20はシートバック4のリクライニング装置5をロックするロック位置(図1参照)と前記ロック位置の上方のロック解除位置とに位置変更自在に構成されている。
また、操作レバー20はシートクッション3の後端部の車幅方向外側W2の側面に配置されて、ドアトリム10の下端部に車幅方向内側W1から対向している。つまり、操作レバー20はシートクッション3の後端部の側面とフロントドア7の下端部との間の狭い空間に配置されている。そして、前側に倒伏した前記ロック位置の操作レバー20の操作部(揺動端部)を乗員が掴んで上昇揺動させることにより、リクライニング装置5(より詳しくはリクライニング装置5のロック機構)がロック解除されて、シートバック4が第1横軸芯O1周りに揺動回転できるようになる。
この構造において、側面衝突などの荷重によりドアトリム10のドアトリム本体31が車幅方向内側W1に変形しながらシート1に当接して操作レバー20が前記ロック解除位置側に押し上げられると、シートバック4が前記第1横軸芯O1周りに揺動回転できるようになって、乗員の上体をシートバック4に安定保持しにくくなる。そこで、前記荷重によりドアトリム本体31が変形しながらシート1に当接しても、操作レバー20が前記ロック解除位置側に押し上げられるのを抑制可能な車両用ドア構造に構成されている。
前記車両用ドア構造について説明すると、図3〜図6に示すように、前記ロック位置の操作レバー20よりも上側のドアトリム本体部分31A(上側のドアトリム部分に相当)の剛性を下側のドアトリム本体部分31B(下側のドアトリム部分に相当)の剛性よりも上げる補強部80が上側のドアトリム本体部分31Aに設けられている。補強部80は、車両後方側Rrが開放したコの字状の第1リブ81と、第1リブ81の上下一対の横リブ部分81A,81B間に架設された第2リブ82とから成る。符号20Mは操作レバー20の操作面である。
そして、ドアトリム10に車幅方向外側W2から荷重が加わった場合に、上側のドアトリム本体部分31Aが前記荷重で操作レバー20の上側に変位し、操作レバー20を上側から押さえ込んで操作レバー20のロック解除位置側への上昇を抑制するよう構成されている。
これにより、側面衝突などの荷重でドアトリム10のドアトリム本体31が操作レバー20に当接しても上側のドアトリム本体部分31Aで操作レバー20を上側から押さえ込んで、操作レバー20の下側のドアトリム本体部分31Bを撓ませやすくすることができ、下側のドアトリム本体部分31Bが操作レバー20の下方に入り込むのを防止することができる。
その結果、側面衝突時に操作レバー20が意に反して押し上げられるのを防止することができ、リクライニング装置5がロック解除されることを防止することができて、乗員の上体をシートバック4に確実に保持させておくことができる。
図3に示すように、補強部80の下端部80Kの車幅方向外側W2に、円筒状のドアビーム12が車両前後方向に沿う状態に位置し、ドアビーム12と補強部80の下端部80Kとの間にドアインナパネル11が位置している。ドアビーム12は側面衝突時におけるフロントドア7の剛性を確保するために設けられている。下側のドアトリム本体部分31Bの下端部31B1は車幅方向外側W2に折曲してドアインナパネル11に車幅方向内側W1から重なっている。
図4に示すように、側突パッド49(衝撃吸収パッドに相当)用の取り付け部70が補強部80の上側のドアトリム本体部分31Aに設けられている。側突パッド49は側面衝突時の乗員の腰部への衝撃を吸収する部品であり、この側突パッド49が車幅方向外側W2から取り付け部70に取り付けられている。
また、側突パッド49の下端部50(詳しくはこの下端部50に設けられた後述の下側の取り付け台座30K)を車幅方向内側W1から受け止め支持する支持部60が補強部80の上端部80Jに設けられ、側突パッド49の下端部50が支持部60に車幅方向外側W2から重なっている。
前記側突パッド49は車幅方向から見て台形の角形ブロック状に形成され、側突パッド49の上面49Jと車両前方側Frの側面49Sと下面49Kに、各面49J,49S,49Kの外方側に張り出す取り付け台座30J,30S,30Kを備えている。すなわち、側突パッド49の下端部50には下方に張り出す取り付け台座30Kが設けられている。そして、各取り付け台座30J,30S,30Kに車幅方向に貫通する取り付けボス挿通孔hがそれぞれ形成されている。側突パッド49の材質は硬質ウレタンフォームである。
前記支持部60は、前記第1リブ81の縦リブ部分81Cの上端部と第2リブ82の上端部とに、側突パッド49の下側の取り付け台座30Kを受け入れる切欠き部Kを形成して構成されている。第1リブ81の上側の横リブ部分81Aと、前記第1リブ81の縦リブ部分81Cの上端と、第2リブ82の上端との高さ寸法(上側のドアトリム本体部分31Aの裏面からの突出高さ)は同一に設定されている。
前記取り付け部70は、補強部80の上側のドアトリム本体部分31Aの裏面(車幅方向外側W2を向く面)に、この裏面から車幅方向外側W2に突出する複数の円筒状の取り付けボス71を分散配設して構成されている。複数の取り付けボス71のうち下側の1個の取り付けボス71の外周面は、前記第1リブ81の上側の横リブ部分81Aと第2リブ82との接続部に連なっている。つまり、前記下側の1個の取り付けボス71は補強部80の上端部80J側から車幅方向外側W2に突出している。
そして、図5(a),図5(b)に示すように、側突パッド49の下端部50側の取り付け台座30Kが前記支持部60に車幅方向外側W2から重なり、複数の取付けボス71が複数の取り付けボス挿通孔hに各別に挿通されている。さらに、取り付けボス挿通孔hから突出した取り付けボス71の先端部71Tが、熱かしめにより取り付けボス挿通孔hよりも大径の頭部(取り付けボスの頭部)に変形して、各取り付け台座30J,30Sが補強部80の上側のドアトリム本体部分31Aに固定され、前記側突パッド49の下端部50側の取り付け台座30Kが補強部80の上端部80Jの支持部60に固定されている。
上記の構成により、図3に示すように、側面衝突による車両変形時の入力がドアビーム12からドアインナパネル11を介して補強部80に伝わる。矢印a1は車両変形/進入方向、矢印dはドアビーム12、ドアインナパネル11の変形/進入方向である。そして、補強部80が車室内側(車幅方向内側W1)に押し出され、上側のドアトリム本体部分31Aが操作レバー20の上方側に変形・進入する。矢印fはドアトリム本体部分31Aの変形/進入方向である。
また、側面衝突時に側突パッド49に伝わる車両変形入力が側突パッド49の下端部50(側突パッド49の下側の取り付け台座30K)から補強部80の上端部80Jの支持部60に伝わる。従って、側突パッド49に伝わる車両変形入力で補強部80を車室内側に押し出すことができ、上側のドアトリム本体部分31Aの操作レバー20の上方側への変形・進入をより増大させることができる。矢印a2は車両変形/進入方向、矢印eは側突パッド49の変形/進入方向である。
その結果、上側のドアトリム本体部分31Aで操作レバー20を上側から押さえ込んで、操作レバー20に下向きの力g(操作レバー20を下方に押さえる力)を加えることができ、操作レバー20のロック解除位置側への上昇をより確実に抑制することができる。
そして、ドアビーム12と補強部80との間にドアインナパネル11が介在していることで、ドアビーム12が補強部80の下端から外れて操作レバー20の下側に入り込むのを防ぐことができる。
[第1別実施形態]
図7に示すように、前記補強部は、ドアトリム10をドアインナパネル11に固定するためのクリップステイ48(クリップの台座となり、クリップの取り付け部に相当)に構成されている。
クリップステイ48は、ドアトリム10の裏面から立ち上がる複数の板状の脚部48Aと、脚部48Aの車幅方向外側W2の端部同士を連結する取り付け座部48Bとから成り、取り付け座部48Bが車幅方向内側W1からドアインナパネル11に近接して対向している。複数の脚部48Aは上下方向に間隔を空けて並んでいる。クリップは取り付け座部48Bとドアインナパネル11を連結する。
この構成によれば、ドアインナパネル11の変位・入力が直接ドアトリム10に伝わるので、操作レバー20を上側から押さえ込むドアトリム本体部分31Aの力を増大させることができる。
この場合、クリップステイ48の下端面を操作レバー20の中心(前側に倒伏したロック位置の操作レバー20(図1参照)の長手方向の中心)よりも上方に配置することにより、クリップステイ48を設けた個所の上側のドアトリム本体部分31Aが操作レバー20の上方に進入しやすくなって、操作レバー20を上側から押さえ込みやすくすることができる。
図7において、矢印dはドアビーム12、ドアインナパネル11の変形/進入方向、矢印fはドアトリム本体部分31Aの変形/進入方向である。
[第2別実施形態]
図8に示すように、前記側突パッド49を拡大或いは別部品としてドアトリム本体部分31Aの裏側に配置して前記補強部を構成してあってもよい。この側突パッド49を用いることで上側のドアトリム本体部分31Aのより広範囲の面を押すことができ、ドアトリム本体部分31Aで確実に操作レバー20を上側から押さえ込むことができる。
この場合も、前記側突パッド49の下端面が、操作レバー20の中心(前側に倒伏したロック位置の操作レバー20(図1参照)の長手方向の中心)よりも上方に位置するように構成することにより、側突パッド49を設けた個所の上側のドアトリム本体部分31Aが操作レバー20の上方に進入しやすくなって、操作レバー20を上側から押さえ込みやすくすることができる。
図8において、矢印dはドアビーム12、ドアインナパネル11の変形/進入方向、矢印fはドアトリム本体部分31Aの変形/進入方向である。
4 シートバック
5 リクライニング装置
10 ドアトリム
11 ドアインナパネル
12 ドアビーム
20 操作レバー
30K 取り付け台座
31A 操作レバーよりも上側のドアトリム部分(ドアトリム本体部分)
31B 下側のドアトリム部分(ドアトリム本体部分)
48 クリップの取り付け部(クリップステイ、補強部)
49 衝撃吸収パッド(側突パッド、補強部)
50 衝撃吸収パッドの下端部
71 取り付けボス
71T 取り付けボスの先端部
80 補強部
80J 補強部の上端部
h 取り付けボス挿通孔
W1 車幅方向内側
W2 車幅方向外側

Claims (5)

  1. シートバックのリクライニング装置をロックするロック位置と前記ロック位置の上方のロック解除位置とに揺動回転自在な操作レバーがドアトリムに車幅方向内側から対向し、
    前記操作レバーは前記ロック位置から上昇揺動させられて前記ロック解除位置に位置する車両用ドア構造であって、
    前記操作レバーの操作面を通る水平線よりも上側のドアトリム本体部分に、前記ロック位置の操作レバーよりも上側のドアトリム部分の剛性を下側のドアトリム部分の剛性よりも上げる補強部が設けられ、
    前記ドアトリムに車幅方向外側から荷重が加わった場合に、前記上側のドアトリム部分が前記荷重で前記操作レバーの上側に変位して前記操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇を抑制する車両用ドア構造。
  2. 前記補強部の上側のドアトリム部分に衝撃吸収パッドが車幅方向外側から取り付けられて、前記衝撃吸収パッドの下端部が前記補強部の上端部に車幅方向外側から重なっている請求項1記載の車両用ドア構造。
  3. 前記衝撃吸収パッドの下端部に取り付け台座が設けられ、
    前記取り付け台座が前記補強部の上端部に車幅方向外側から重なり、
    前記補強部の上端部側から車幅方向外側に突出する取り付けボスが、前記取り付け台座に形成された取り付けボス挿通孔に挿通し、
    前記取り付けボス挿通孔から突出した前記取り付けボスの先端部が、熱かしめにより前記取り付けボス挿通孔よりも大径に変形して、前記取り付け台座が前記補強部の上端部に固定されている請求項2記載の車両用ドア構造。
  4. 前記補強部は、前記ドアトリムをドアインナパネルに固定するためのクリップの取り付け部に構成されている請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両用ドア構造。
  5. シートバックのリクライニング装置をロックするロック位置と前記ロック位置の上方のロック解除位置とに揺動回転自在な操作レバーがドアトリムに車幅方向内側から対向し、
    前記操作レバーは前記ロック位置から上昇揺動させられて前記ロック解除位置に位置する車両用ドア構造であって、
    前記ロック位置の操作レバーよりも上側のドアトリム部分の剛性を下側のドアトリム部分の剛性よりも上げる補強部が設けられ、
    前記ドアトリムに車幅方向外側から荷重が加わった場合に、前記上側のドアトリム部分が前記荷重で前記操作レバーの上側に変位して前記操作レバーの前記ロック解除位置側への上昇を抑制し、
    前記補強部の上側のドアトリム部分に衝撃吸収パッドが車幅方向外側から取り付けられて、前記衝撃吸収パッドの下端部が前記補強部の上端部に車幅方向外側から重なっている車両用ドア構造。
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