JP5588820B2 - データ伝送方法および制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、産業用プラントの監視制御などに用いられる制御システムにおける制御装置間でのデータ伝送の技術に関する。
発電プラントなどの大規模な産業用プラントでは、制御対象となる多数の機器をいくつかのグループに分割し、グループ単位に制御装置を設けて制御を行う形態の制御システムが用いられ、各制御装置を連携して動作させるために、制御装置間でのデータ伝送が必要となる。そのため、従来は、例えば各制御装置の制御動作が記述された制御ブロック図などから制御装置間での伝送が必要なすべてのデータを抽出し、それぞれの制御装置間で授受される伝送データの形式をすべて決定したのちに、各制御装置毎に制御用の実行プログラムを生成していた。以下、このように伝送データの形式を決定して実行プログラムを生成する処理のことを「伝送コンパイル」と呼ぶこととする。
伝送コンパイルに関する従来技術として、特許文献1には、各制御装置の制御ブロック図に記載されている送信素子から抽出した送信データを、所定の規則にしたがって自動的に配列することによって送信フレームのデータ形式を決定し、決定したデータ形式に基づいて各制御装置の制御ブロック図に記載されている受信素子に受信データを取り込む伝送コンパイルの方法が開示されている。
特開平11−65612号公報
しかしながら、従来の伝送コンパイルの方法では、すべての送信データが規定されて送信フレームのデータ形式が決定されなければ伝送コンパイルを実行できず、また、伝送コンパイルを実行したのちに送信フレームのデータ形式が変更されると、関連するすべての制御装置について伝送コンパイルを再実行しなければならないという問題点があった。
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、具体的な伝送データの形式が決定されていなくても各制御装置の単位で独立して伝送コンパイルを実行できるとともに、伝送データの形式が変更されても伝送コンパイルの再実行が不要であり、以って制御プログラムの開発期間を短縮することができるデータ伝送方法および制御システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明のデータ伝送方法は、制御システムを構成する複数の制御装置が他の制御装置との間でデータ伝送を行うためのデータ伝送方法であって、前記制御装置間で伝送される各データと、当該データを一意に特定する識別キーとを対応付けるステップと、前記制御装置のそれぞれについて、当該制御装置が送信する前記各データに対応付けられた前記識別キーを所定の規則にしたがって配列することによって、前記識別キーの配列順序を決定するステップと、前記制御装置のそれぞれが、自身の記憶部に記憶した自身が送信する前記各データに係る前記配列順序にしたがって、自身の送信フレーム領域内に自身が送信する前記各データを格納するステップと、前記制御装置のそれぞれが、自身の記憶部に記憶した自身が受信する前記各データの送信元となる各制御装置が送信する前記各データに係る前記配列順序に基づいて、前記送信元となる各制御装置の前記送信フレーム領域内における自身が受信する前記各データの格納位置を特定して、当該格納位置から自身が受信する前記各データを読み込むステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明の制御システムは、複数の制御装置を備え、それらの制御装置が前記のデータ伝送方法を用いて他の制御装置との間のデータ伝送を行うことを特徴とする。
本発明によれば、具体的な伝送データの形式が決定されていなくても各制御装置の単位で独立して伝送コンパイルを実行できるとともに、伝送データの形式が変更されても伝送コンパイルの再実行が不要であり、以って制御プログラムの開発期間を短縮することができるデータ伝送方法および制御システムを提供することができる。
本発明の実施対象となるプラント監視制御システムの構成例を示すブロック図である。 本発明を実施するときのプラント監視制御システムの機能構成および動作についての説明図である。 送信素子抽出処理についての説明図である。 受信素子抽出処理についての説明図である。 共有メモリの領域構成についての説明図である。 共有メモリに送信データを格納する動作についての説明図である。 共有メモリから受信データを読み込む動作についての説明図である。 送信元別受信管理テーブルの構成およびデータ例である。 プラント監視制御システムの全体的な動作を示したフローチャートである。 送信素子抽出処理のフローチャートである。 受信素子抽出処理のフローチャートである。 データ送信処理のフローチャートである。 データ受信処理のフローチャートである。 送信配列リスト送信処理のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態につき図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施対象となるプラント監視制御システムの構成例を示すブロック図である。図1に例示するように、プラント監視制御システム1は、制御対象機器群9を制御する複数の制御装置2と、保守員が制御装置2の各種設定や制御プログラムの保守などを行うための保守端末3とが、ネットワーク4を介して相互に通信可能に接続されて構成される。
それぞれの制御装置2は、制御演算部21とプロセス入出力部22とを備える。制御演算部21は、所定の周期で(例えば、1ミリ秒毎に)プロセス入出力部22からセンサなどの入力信号を入力し、制御ブロック図などによって規定される所定の制御演算を実行することによって出力信号の値を決定し、決定した出力信号をプロセス入出力部22を介してバルブなどの制御対象機器に出力する。
このとき、それぞれの制御装置2は、他の制御装置2との連携動作が必要な場合には、共有メモリ5を介して前記所定の周期でデータの送受信を行う。本構成例では、制御装置2間のデータ送受信は共有メモリ5を介して行うこととしているが、共有メモリ5を備えずネットワーク4を用いて所定の周期で同報送信を行うような構成であってもよい。
パソコンなどのコンピュータによって構成される保守端末3には、それぞれの制御装置2の制御動作を規定する制御ブロック図を作成し、それを実行可能な制御プログラム(以下、「実行プログラム」ともいう。)に変換(コンパイル)して各制御装置2にダウンロードして実行させたり、各制御装置2の各種設定や動作監視などを行ったりするためのソフトウェアである保守ツール31が実装される。
制御装置2は、不図示のCPU(Central Processing Unit)を備え、不図示の記憶装置から所定のプログラムを主メモリにロードして実行することによって、保守端末3から実行可能な制御プログラムをダウンロードしたのち、その制御プログラムを実行することによって、前記の制御演算部21とプロセス入出力部22との機能を具現化する。
図2は、本発明を実施するときのプラント監視制御システムの機能構成および動作についての説明図である。なお、図2において、制御装置2a(CPU#:a)についてはデータの送信元としての機能構成を、制御装置2b(CPU#:b)についてはデータの受信先としての機能構成を示しているが、プラント監視制御システム1Aは、制御装置2aと制御装置2bとの両方の機能構成を有する他の複数の制御装置2(不図示)を含んで構成される。
それぞれの制御装置2が実行する制御動作は、図2に示すように、保守ツール31を用いて記述される制御ブロック図6によって規定される。保守ツール31が備える不図示のコンパイラは、これらの制御ブロック図6をコンパイルすることによって、それぞれの制御装置2が制御動作を実行するための実行プログラム71と、それらの実行プログラム71がデータの送受信を行うときに参照する送信配列テーブル42や受信配列テーブル43のもととなる伝送素子テーブル群72〜75(詳細は図3、図4を用いて後記する。)とを生成し、実行モジュール記憶部7に登録する。
実行モジュール記憶部7に登録された実行プログラム71(71a,71bなど)は、保守ツール31からネットワーク4を介してそれぞれの制御装置2(2a,2bなど)にダウンロードされ、それぞれの記憶部40内に実行プログラム41a,41bなどとして登録される。
これと並行して、保守ツール31は、伝送素子テーブル群72〜75から、データ送信元の制御装置2aとしての実行プログラム41aが参照する送信配列テーブル42(詳細は図6を用いて後記する。)と、データ受信先の制御装置2bとしての実行プログラム41bが参照する受信配列テーブル43(詳細は図7を用いて後記する。)とを生成するためのデータを抽出して、制御装置2a,2bにダウンロードする。これにより、制御装置2a,2bの記憶部40内に、それぞれ送信配列テーブル42と受信配列テーブル43とが生成されて登録される。送信元別送信配列リスト44、選択受信テーブル45、送信元別受信管理テーブル46については後記にて説明する。
これらのダウンロードおよび登録処理が完了したのち、保守ツール31からの指示にしたがって、制御部20a,20bなどによる実行プログラム41a,41bの実行が開始され、それにより制御ブロック図6a,6bなどに記述された制御動作が、制御装置2a,2bなどによって実行される。
図9は、プラント監視制御システム1Aの全体的な動作を示したフローチャートである。以下、図9のフローチャートに沿って、プラント監視制御システム1Aの動作の概略を説明する。
まず始めに、保守ツール31を使ってプラント監視制御システム1Aを構成するそれぞれの制御装置2の制御動作を規定する制御ブロック図6を作成し(ステップS1)、作成した制御ブロック図6のコンパイルを実行して実行プログラム71および伝送素子テーブル群72〜75を生成する(ステップS2)。次に、コンパイルの実行結果を実行プログラム41a,41bや送信配列テーブル42、受信配列テーブル43として各制御装置2の記憶部40に登録するダウンロードを実行し(ステップS3)、保守ツール31から各制御装置2に制御開始を指示する(ステップS4)。これにより、各制御装置2の制御動作(ステップS5〜ステップS9)が開始される。
制御動作が開始されると、各制御装置2の制御演算部21は、互いに同期して制御動作を実行するために所定の同期制御信号を受信するのを待ったのち(ステップS5)、プロセス入出力部22からの信号入力と他の制御装置2からのデータ受信を行い(ステップS6)、所定の制御演算を実行して出力する信号と送信するデータとを算出して(ステップS7)、プロセス入出力部22への信号出力と他の制御装置2へのデータ送信を行う(ステップS8)。各制御装置2は、保守ツール31から停止指示を受信するまで前記の動作を繰り返し(ステップS9で「No」)、停止指示を受信したら(ステップS9で「Yes」)制御動作を停止する(ステップS10)。
以上説明したように、それぞれの制御装置2が他の制御装置2との間で行うデータ送受信のタイミングは、同期制御信号によって制御され、すべての制御装置2が所定の周期で並列にデータの送受信を行う。
それぞれの制御装置2が他の制御装置2との間で送受信するデータは、図2に例示するように、データの送信元となる制御装置2aの制御ブロック図6aに記載される送信素子61と、当該データの受信先となる制御装置2bの制御ブロック図6bに記載される受信素子62との対によって表される。送信素子61には、それが記載されている同一シート内での送信素子61の一連番号である送信素子#(送信素子61を表す「□」記号のなかの数字。本例では「1」)と、当該データの受信先となる受信素子62が記載されているシートを示す受信先シート#64(本例では「b−003」)とが付与される。他方、受信素子62には、それと対となる送信素子61の送信素子#と同じ値の受信素子#(受信素子62を表す「□」記号のなかの数字。本例では「1」)と、その送信素子61が記載されているシートを示す送信元シート#65(本例では「a−001」)とが付与される。
続いて、保守ツール31が制御ブロック図6のコンパイル時に実行する送信素子抽出処理の動作について図3を用いて説明する。ここでは、制御装置2aの制御動作を規定する制御ブロック図6a(図2)は複数のシートに記述されており、そのうちの1枚目のシート6a1には、図3に例示した制御ブロック図が記述されているものとする。
なお、説明を簡略化するために、以降の制御ブロック図においては、伝送データは温度や圧力などの数値を表す32ビットのアナログデータと、1ビットでON/OFFなどの2状態のいずれかを表すデジタルデータとの2種類から構成されるものとし、アナログデータの送信素子61Aおよび受信素子62A(図4)を「□」記号で、デジタルデータの送信素子61Dおよび受信素子62D(図4)を「△」記号で表すことにする。また、各記号のなかに記した数字は、それぞれ送信素子#または受信素子#を表すものとする。
図3に例示したシート6a1の制御ブロック図には、制御対象機器群9aから「α」と「β」との2つのアナログデータを入力し、「5.0×α+関数A(β)」なる計算式で求められる「○○温度」の値を、送信素子#が「1」である送信素子61Aから、受信先シート#64の値(「b−003」)で示されるシートの受信素子に出力することが規定されている。同様に、制御対象機器群9aからデジタルデータ「γ」を入力し、「NOT(γ)」で求められる「△△状態」の値を、送信素子#が「2」である送信素子61Dから、受信先シート#64の値(「b−001」)で示されるシートの受信素子に出力することが規定されている。
保守ツール31が実行する送信素子抽出処理では、それぞれの制御装置2の単位で、その制御動作を規定する一連の制御ブロック図6のなかから、すべての送信素子61A,61Dを抽出し、所定の規則にしたがって送信素子テーブル72および送信素子抽出結果テーブル73を生成する。
送信素子テーブル72には、抽出したそれぞれの送信素子に対応するレコードが登録される。これら各レコードは、送信元CPU#、送信元シート#、送信素子#、受信先シート#、データ種別、データ名、ローカル変数名、および識別キーを属性にもつ。
送信元CPU#とは、当該送信素子に該当するデータの送信元となる制御装置2の識別名(以下、「CPU#」という。)(例えば、制御装置2aであれば「a」)である。送信元シート#とは、当該送信素子が記載されていたシートのシート#63(シート6a1の例であれば「a−001」)である。送信素子#とは、当該送信素子を表す記号のなかに記した数字であり、各シートの単位でそれぞれの送信素子を特定するために自動または手動で付与される一連番号(シート6a1の例であれば「1」または「2」)である。
受信先シート#とは、当該送信素子に付与されている受信先シート#64(シート6a1の例であれば「b−003」または「b−001」)である。データ種別とは、当該送信素子に該当するデータがアナログデータかデジタルデータかの区別を表すものである。データ名とは、当該送信素子に該当するデータに付されたデータ名66である。
ローカル変数名とは、データ送信元の制御装置2(例えば、制御装置2a)の記憶部40内での当該送信素子に該当するデータの格納位置を特定するために、コンパイラによって自動で付与される識別名である。ここでは、便宜的に、このローカル変数名を、アナログデータ(Analog)かデジタルデータ(Digital)かを示す文字である「A」または「D」と、変数(Variable)を意味する「V」と、データ送信元の制御装置2のCPU#を表す「a」や「b」などと、変数の一連番号を表す数字とを連結して、例えば、「AVa1」のように表記する。なお、このようなローカル変数名を用いる代わりに、記憶部40内での当該データの格納位置を直接指定するようにしてもよい。
また、識別キーとは、保守ツール31によって当該送信素子に該当するデータを特定するために一意に割り当てられる識別情報である。ここでは、前記の送信元シート#と送信素子#とデータ種別を表す1文字(A:アナログデータ、D:デジタルデータ)とを連結することにより、「a−001−1A」、「a−001−2D」のような値が生成されて割り当てられるものとするが、他の割り当て方法であってもよい。
送信素子抽出結果テーブル73には、プラント監視制御システム1Aを構成する各制御装置2に対応するレコードが登録される。これら各レコードは、送信元CPU#、送信素子抽出時刻、アナログデータ数、デジタルデータ数を属性にもつ。
送信元CPU#とは、送信素子を抽出した制御装置2のCPU#(例えば、制御装置2aであれば「a」)である。送信素子抽出時刻とは、送信素子抽出処理によって当該制御装置2の制御ブロック図6から最後に送信素子を抽出した時刻である。当該制御装置2の制御ブロック図6が新規に作成された場合や制御ブロック図6の更新が行われた場合に送信素子抽出処理が実行され、その処理終了時刻が送信素子抽出時刻として格納される。また、アナログデータ数およびデジタルデータ数とは、当該制御装置2の制御ブロック図6から抽出されたアナログデータの送信素子の数およびデジタルデータの送信素子の数である。
図10は、送信素子抽出処理のフローチャートである。以下、図3を参照しつつ図10のフローチャートに沿って、保守ツール31が制御ブロック図6をコンパイルするときに実行する送信素子抽出処理の詳細を説明する。
ある制御装置2の動作を規定する一連の制御ブロック図6の新規作成または更新が終了したのち、保守ツール31は、まずステップS21にて、それらの制御ブロック図6からシート#順、送信素子#順に送信素子61Aまたは送信素子61Dを抽出する。次に、ステップS22では、すべての送信素子の抽出が終了したか否かを判定し、まだ抽出が終了していない場合はステップS23(ステップS22の「No」側)に処理を進め、抽出が終了した場合はステップS25(ステップS22の「Yes」側)に処理を進める。
ステップS23では、抽出した送信素子に一意の識別キーを付与し、次のステップS24にて、送信素子テーブル72に当該送信素子のレコードを追加登録したのち、ステップS21に処理を戻して、すべての送信素子の抽出が終了するまで前記の処理を繰り返す。
また、ステップS25では、抽出が終了したすべての送信素子に対応するレコードを、送信元CPU#単位でデータ種別毎に分類して並べ替える。これにより、送信元CPU#単位に、アナログデータとデジタルデータとの送信素子に対応するレコードがそれぞれ連続して並ぶことになる。続いて、ステップS26にて、それぞれのレコード数をカウントしてアナログデータ数とデジタルデータ数とを求め、送信素子抽出結果テーブル73の送信素子抽出時刻に現在時刻を格納するとともに、求めたアナログデータ数とデジタルデータ数とを送信素子抽出結果テーブル73に格納して処理を終了する。
図3に示した送信素子テーブル72のデータ例は、以上のような送信素子抽出処理によって、シート6a1に記述された制御ブロック図から抽出された2つの送信素子61A,61Dに該当する2つのレコードが登録された様子を示している。また、送信素子抽出結果テーブル73のデータ例は、制御装置2aと制御装置2bとについて異なる時刻に実行された送信素子抽出処理によって該当する2つのレコードが登録された様子を示している。
続いて、保守ツール31が制御ブロック図6のコンパイル時に実行する受信素子抽出処理の動作について図4を用いて説明する。ここでは、制御装置2bの制御動作を規定する制御ブロック図6b(図2)は複数のシートに記述されており、そのうちの3枚目のシート6b3には、図4に例示した制御ブロック図が記述されているものとする。
図4に例示したシート6b3の制御ブロック図には、受信素子#が「1」である受信素子62Aから、「○○温度」のアナログデータを受信し、その値を積分した結果を制御対象機器群9bに出力すること、および、受信素子#が「3」である受信素子62Dから、「××接点」のデジタルデータを受信し、その値を一定時間だけ遅延させた結果を制御対象機器群9bに出力することが規定されている。
保守ツール31が実行する受信素子抽出処理では、それぞれの制御装置2の単位で、その制御動作を規定する一連の制御ブロック図6のなかから、すべての受信素子62A,62Dを抽出し、所定の規則にしたがって受信素子テーブル74および受信素子抽出結果テーブル75を生成する。
受信素子テーブル74には、抽出したそれぞれの受信素子に対応するレコードが登録される。これら各レコードは、受信先CPU#、受信先シート#、受信素子#、送信元シート#、データ種別、データ名、ローカル変数名、および識別キーを属性にもつ。
受信先CPU#とは、当該受信素子に該当するデータの受信先となる制御装置2のCPU#(例えば、制御装置2bであれば「b」)である。受信先シート#とは、当該受信素子が記載されていたシートのシート#63(シート6b3の例であれば「b−003」)である。受信素子#とは、当該受信素子を表す記号のなかに記した数字であり、この受信素子#にはそれと対となっている送信素子の送信素子#(図3参照)と同じ値が格納される。
送信元シート#とは、当該受信素子に付与されている送信元シート#65(シート6b3の例であれば「a−001」または「a−002」)である。データ種別とは、当該受信素子に該当するデータがアナログデータかデジタルデータかの区別を表すものである。データ名とは、当該受信素子に該当するデータに付されたデータ名66である。
ローカル変数名とは、データ受信先の制御装置2(例えば、制御装置2b)の記憶部40内での当該受信素子に該当するデータの格納位置を特定するために、コンパイラによって自動で付与される識別名であり、前記したものと同様な便宜的な表記を行っている。なお、このようなローカル変数名を用いる代わりに、記憶部40内での当該データの格納位置を直接指定するようにしてもよい。
また、識別キーとは、当該受信素子に該当するデータを特定するための識別情報であり、この識別キーには、保守ツール31によって当該受信素子と対となっている送信素子に割り当てられた識別キーと同じ値が格納される。例えば、シート6b3内の受信素子62Aに対応する1行目のレコードの識別キーには、それと対となっている図3のシート6a1内の送信素子61Aの識別キーと同じく「a−001−1A」が格納される(送信素子テーブル72の1行目のレコードを参照)。
受信素子抽出結果テーブル75には、プラント監視制御システム1Aを構成する各制御装置2に対応するレコードが登録される。これら各レコードは、受信先CPU#、受信素子抽出時刻、アナログデータ数、デジタルデータ数を属性にもつ。
受信先CPU#とは、受信素子を抽出した制御装置2のCPU#(例えば、制御装置2bであれば「b」)である。受信素子抽出時刻とは、受信素子抽出処理によって当該制御装置2の制御ブロック図6から最後に受信素子を抽出した時刻である。当該制御装置2の制御ブロック図6が新規に作成された場合や制御ブロック図6の更新が行われた場合に受信素子抽出処理が実行され、その処理終了時刻が受信素子抽出時刻として格納される。また、アナログデータ数およびデジタルデータ数とは、当該制御装置2の制御ブロック図6から抽出されたアナログデータの受信素子の数およびデジタルデータの受信素子の数である。
図11は、受信素子抽出処理のフローチャートである。以下、図4を参照しつつ図11のフローチャートに沿って、保守ツール31が制御ブロック図6をコンパイルするときに実行する受信素子抽出処理の詳細を説明する。
ある制御装置2の動作を規定する一連の制御ブロック図6の新規作成または更新が終了したのち、保守ツール31は、まずステップS31にて、それらの制御ブロック図6からシート#順、受信素子#順に受信素子62Aまたは受信素子62Dを抽出する。次に、ステップS32では、すべての受信素子の抽出が終了したか否かを判定し、まだ抽出が終了していない場合はステップS33(ステップS32の「No」側)に処理を進め、抽出が終了した場合はステップS35(ステップS32の「Yes」側)に処理を進める。
ステップS33では、抽出した受信素子の送信元シート#65と受信素子#とから、その受信素子に対応する送信素子を特定し、その送信素子に割り当てられた識別キーを送信素子テーブル72(図3)から取得して、それと同じ値をその受信素子に付与する。次に、ステップS34にて、受信素子テーブル74に当該受信素子のレコードを追加登録したのち、ステップS31に処理を戻して、すべての受信素子の抽出が終了するまで前記の処理を繰り返す。
また、ステップS35では、抽出が終了したすべての受信素子に対応するレコードを、受信先CPU#単位でデータ種別毎に分類して並べ替える。これにより、受信先CPU#単位に、アナログデータとデジタルデータとの受信素子に対応するレコードがそれぞれ連続して並ぶことになる。続いて、ステップS36にて、それぞれのレコード数をカウントしてアナログデータ数とデジタルデータ数とを求め、受信素子抽出結果テーブル75の受信素子抽出時刻に現在時刻を格納するとともに、求めたアナログデータ数とデジタルデータ数とを受信素子抽出結果テーブル75に格納して処理を終了する。
図4に示した受信素子テーブル74のデータ例は、以上のような受信素子抽出処理によって、シート6b3に記述された制御ブロック図から抽出された2つの受信素子62A,62Dに該当する2つのレコードが登録された様子を示している。また、受信素子抽出結果テーブル75のデータ例は、制御装置2aと制御装置2bとについて異なる時刻に実行された受信素子抽出処理によって該当する2つのレコードが登録された様子を示している。
続いて、以上のようにして抽出された各送信素子および受信素子に対応するデータを共有メモリ5を用いて制御装置2間で送受信する方法を説明する。
図5は、制御装置2間でのデータ送受信に利用する共有メモリ5の領域構成についての説明図である。図5に示すように、共有メモリ5の記憶領域は、管理情報を記憶する管理情報領域51と、それぞれの制御装置2からのデータ送信用に順番に割り当てられる複数の送信データ領域52(CPU#a用、CPU#b用、・・・)とを備えて構成される。
管理情報領域51には、それぞれの送信データ領域52の開始位置を示すポインタ値(「addr1」、「addr2」など)が格納され、各制御装置2は、これらのポインタ値を参照することによって、他の制御装置2から送信される送信フレームの先頭位置を取得する。
それぞれの送信データ領域52のサイズは、すべてが同一であっても各々異なるサイズであってもよいが、すべて同一サイズとする場合には、図5に例示するように、それぞれの送信データ領域52を、送信フレーム領域521と予備領域522とに分割しておき、ある制御装置2が送信するデータの追加などによって送信フレームのサイズが大きくなった場合には、予備領域522から送信フレーム領域521に領域を割り当てるようにすることにより、他の制御装置2の送信データ領域52の開始位置が変わらないようにすることが好ましい。
図5に示すように、例えば、送信フレーム領域521に格納される送信フレームは、配列更新時刻、アナログデータ数、デジタルデータ数、SUM、およびカウンタから成るヘッダ情報と、それぞれの制御装置2から送信されるアナログデータ群(アナログデータ1〜アナログデータm)とデジタルデータ列群(デジタルデータ列1〜デジタルデータ列k)とから構成される。なお、デジタルデータ列とは、例えば、それぞれが1ビットで表される32個のデジタルデータをビット結合して1つの32ビットデータに変換したものである。
この配列更新時刻、アナログデータ数、およびデジタルデータ数には、データ送信元の制御装置2(例えば、制御装置2a)がこの送信フレーム領域521にデータを配列するために参照した送信管理テーブル421(詳細は図6を用いて後記する。)に格納されている配列更新時刻、アナログデータ数、およびデジタルデータ数が転記されて格納される。
SUMには、アナログデータ数とデジタルデータ数とを足した値、つまり送信データの総数が格納される。このSUMは、データ受信先の制御装置2(例えば、制御装置2b)がデータ受信時にこれら3つの値の整合性をチェックすることで、送信フレーム領域521のデータが誤って上書きされてしまうエラーを検出するために用いられる。ここでは、アナログデータとデジタルデータとの2種類のデータが送信されるものとしたが、送信するデータの種類はもっと多くてもよく、その場合はそれぞれの種類の送信データ数と、それらを総和した数であるSUMとをデータ送信元の制御装置2が格納し、データ受信先の制御装置2がそれらの値の整合性をチェックするようにすればよい。
また、カウンタには、データ送信元の制御装置2(例えば、制御装置2a)がこの送信フレーム領域521に一連のデータを格納する毎に値が1ずつ増える送信カウンタ値が格納される。データ受信先の制御装置2(例えば、制御装置2b)は、この送信カウンタ値が更新されないことでデータ送信元の制御装置2の異常を検知することができ、また、この送信カウンタ値が不連続に増えた場合は送信データの受信漏れが発生したものと判断することができる。
この送信フレーム領域521へのそれぞれのアナログデータおよびデジタルデータの格納順序は、保守ツール31からダウンロードされるデータに基づいて、それぞれの制御装置2の記憶部40に生成される送信配列テーブル42によって規定される(図2参照)。
図6に示すように、送信配列テーブル42は、送信管理テーブル421と送信インデックステーブル422とから構成される。送信管理テーブル421には、送信フレーム領域521に格納するヘッダ情報のもととなる配列更新時刻、アナログデータ数、デジタルデータ数と、当該制御装置2に割り当てられた送信フレーム領域521の先頭アドレス(図5参照)とが格納される。
この配列更新時刻には、最新の送信素子抽出処理によって送信素子抽出結果テーブル73(図3)に格納された当該制御装置2のレコードの送信素子抽出時刻(例えば、送信元CPU#が「a」である制御装置2aであれば「20XX.XX.XX 15:01.23」(ただし、図6では「t1」と表記))が格納される。また、アナログデータ数およびデジタルデータ数には、送信素子抽出結果テーブル73の前記レコードに格納されたアナログデータ数(例えば、「4」)およびデジタルデータ数(例えば、「3」)が格納される。
送信インデックステーブル422には、送信素子テーブル72(図3)に登録された当該制御装置2の各送信素子のレコードから識別キーとローカル変数名との2つを抽出したレコードが、送信素子テーブル72と同じ順番で登録される。データ送信元の制御装置2(例えば、制御装置2a)は、送信インデックステーブル422へのレコードの登録順序にしたがって当該ローカル変数名から送信データを読み込み、それを自身の送信フレーム領域521に順次格納していく。
図12は、データ送信処理のフローチャートである。以下、図6を参照しつつ図12のフローチャートに沿って、制御装置2が実行するデータ送信処理の詳細を説明する。
まず始めに、制御装置2(例えば、制御装置2a)は、ステップS41にて、送信管理テーブル421から配列更新時刻(例えば「t1」)、アナログデータ数(例えば「4」)、デジタルデータ数(例えば「3」)を読み込み、ステップS42にて、これらを自身の送信フレーム領域521内のヘッダ情報に格納する。次に、ステップS43にて、記憶部40に記憶している不図示の送信カウンタ値を1だけ増やす更新を行い、ステップS44にて、アナログデータ数とデジタルデータ数とを足したSUM値(例えば「7」)と、更新した送信カウンタ値(例えば「C1」)とを、それぞれヘッダ情報のSUMとカウンタとに格納する。
次に、ステップS45にて、送信インデックステーブル422から識別キーとローカル変数名との組から成る各レコードを読み込み、ステップS46〜ステップS49にて、各レコードに該当する送信データを自身の送信フレーム領域521に順次格納する。
ステップS46では、データ未送信の変数があるか否かを判定し、データ未送信の変数があればステップS47(ステップS46の「Yes」側)に処理を進め、データ未送信の変数がなければ処理を終了する(ステップS46の「No」側)。
ステップS47では、データ未送信の変数を示す先頭のレコードを選択して、そのローカル変数名から送信データを読み込む。次に、ステップS48にて、送信インデックステーブル422を参照して、当該レコードの配列位置に対応する送信フレーム領域521内での格納位置を算出し、ステップS49にて、算出した格納位置に当該送信データを格納する。なお、図6に示すように、デジタルデータについては、例えば、32個単位で送信データを読み込み、それらをビット結合した結果を1つのデジタルデータ列として送信フレーム領域521に格納する。送信するデジタルデータの数が32に満たない場合は、例えば、デジタルデータ列の上位ビットに送信データを前詰めして配置する。
図6に示したデータ例は、制御装置2a(CPU#:a)について時刻「t1」に実行された送信素子抽出処理によって抽出された4個のアナログデータと3個のデジタルデータとの送信素子に対応する送信配列テーブル42が生成され、前記のデータ送信処理によって当該制御装置2aの送信フレーム領域521にデータが格納されていく様子を示したものである。
このように、データ送信元の制御装置2(例えば、制御装置2a)は、送信インデックステーブル422によって規定される識別キーの配列順序にしたがって自身の送信フレーム領域521にデータを順次格納していく。したがって、この識別キーの配列順序を送信配列リスト8(図2参照)としてデータ受信先となるそれぞれの制御装置2(例えば、制御装置2b)に通知することによって、各データ受信先の制御装置2は当該送信フレーム領域521から正しくデータを受信することが可能となる。
図7は、制御装置2(例えば、制御装置2b)が、制御装置2a(CPU#:a)から通知される送信配列リスト8を用いて、制御装置2aの送信フレーム領域521から受信データを読み込む動作についての説明図である。
制御装置2(例えば、制御装置2b)が受信するデータは、保守ツール31からダウンロードされるデータに基づいて、それぞれの制御装置2の記憶部40に生成される受信配列テーブル43によって規定される。
図7に示すように、受信配列テーブル43は、受信管理テーブル431と受信インデックステーブル432とから構成される。受信管理テーブル431には、受信素子抽出結果テーブル75(図4)に格納された当該制御装置2のレコードのアナログデータ数およびデジタルデータ数と同じ値(例えば、受信先CPU#が「b」である制御装置2bであれば「2」および「3」)がそれぞれ格納される。
受信インデックステーブル432には、受信素子テーブル74(図4)に登録された当該制御装置2の各受信素子のレコードから識別キーとローカル変数名との2つを抽出したレコードが、受信素子テーブル74と同じ順番で登録される。
データ送信元の制御装置2(例えば、制御装置2a)から通知される送信配列リスト8には、当該制御装置2の送信管理テーブル421(図6)に格納されている配列更新時刻(例えば「t1」)、アナログデータ数(例えば「4」)、デジタルデータ数(例えば「3」)に続いて、送信インデックステーブル422(図6)から抽出された識別キーのリストが格納され、データ受信先の制御装置2(例えば、制御装置2b)は、その内容を送信元別送信配列リスト44(図2)に登録して記憶部40に保存する。
さらに、データ受信先の制御装置2(例えば、制御装置2b)は、送信配列リスト8に含まれるそれぞれの識別キーと受信インデックステーブル432に格納されている識別キーとを照合することによって各送信データを受信するか否かを判定し、選択受信テーブル45を生成する。この選択受信テーブル45には、送信配列リスト8によって規定される送信データの配列順序に対応して、それぞれのデータを受信する場合には受信先のローカル変数名が格納される。以後、データ受信先の制御装置2(例えば、制御装置2b)は、この選択受信テーブル45を参照することによって各データの送信元となる制御装置2(例えば、制御装置2a)の送信フレーム領域521から必要なデータを読み込んで自身のローカル変数に格納する。
図7に示したデータ例は、制御装置2a(CPU#:a)について時刻「t1」に実行された送信素子抽出処理によって抽出された4個のアナログデータと3個のデジタルデータとの送信素子に対応する送信データが制御装置2aの送信フレーム領域521に格納され、それらのデータの一部を受信する制御装置2bのローカル変数に受信データが格納されていく様子を示したものである。
図8は、制御装置2の記憶部40内に備えられる送信元別受信管理テーブル46(図2)の構成およびデータ例である。図8には制御装置2b(CPU#:b)についてのデータ例を示しており、送信元別受信管理テーブル46には、他の制御装置2に対応するレコードが登録される。これら各レコードは、送信元CPU#、最終受信カウンタ値、最終受信時刻を属性にもつ。
送信元CPU#とは、データの送信元となる他の制御装置2のCPU#である。最終受信カウンタ値とは、当該制御装置2から最後に受信を完了した送信フレームのカウンタ(図5参照)に格納されていた送信カウンタ値であり、送信データの受信漏れの検出などに用いられる。また、最終受信時刻とは、その送信フレームを受信した時刻である。
図13は、データ受信処理のフローチャートである。以下、図7および図8を参照しつつ図13のフローチャートに沿って、制御装置2が、データの送信元となるそれぞれの制御装置2の送信フレーム領域521からデータを受信するために実行するデータ受信処理の詳細を説明する。
制御装置2(例えば、制御装置2b)は、まずステップS51にて、データ受信の対象とする制御装置2(例えば、制御装置2a)の送信フレーム領域521に該当する選択受信テーブル45(図7)を読み込む。次に、ステップS52にて、読み込んだ選択受信テーブル45に変数名が格納されているか否かを判定し、変数名が格納されている場合はステップS53(ステップS52の「Yes」側)に処理を進め、変数名が格納されていなければ処理を終了する(ステップS52の「No」側)。
ステップS53では、送信元別送信配列リスト44に保持している当該データ送信元の制御装置2の送信配列リスト8が最新か否かを判定し、当該リストが最新である場合はステップS57(ステップS53の「Yes」側)に処理を進め、そうでなければステップS54(ステップS53の「No」側)に処理を進める。このとき、当該リストが最新であるか否かは、当該送信フレーム領域521のヘッダ情報から読み込んだ配列更新時刻と、自身が保持している送信配列リスト8内の配列更新時刻とが一致しているか否かによって判定する。
両者の時刻が不一致であった場合、ステップS54にて、ネットワーク4を介して当該データ送信元の制御装置2に送信配列リスト8を送信するよう要求し、次のステップS55にて、当該データ送信元の制御装置2からネットワーク4を介して送信される最新の送信配列リスト8を受信して、その内容を送信元別送信配列リスト44に登録して保存する。
さらに、次のステップS56にて、受信した最新の送信配列リスト8に基づいて選択受信テーブル45の登録内容を更新する。これによって、最新の送信配列リスト8に基づいたデータの受信が可能となる。
ステップS57では、データの受信に先立って、送信フレーム領域521に格納されているヘッダ情報を読み込み、SUM値と送信カウンタ値とをチェックすることで、送信データの異常の有無を判定する。ここでは、送信データには異常がなかったものとして説明を続ける。
次に、ステップS58にて、選択受信テーブル45を参照することによって、そこに格納されている変数名の配列位置から、送信フレーム領域521内での受信データの格納位置を特定し、特定した当該格納位置から受信データを読み込み、読み込んだ受信データを当該変数名によって示されるローカル変数に格納して処理を終了する。
図14は、送信配列リスト8を送信するよう要求された制御装置2が実行する送信配列リスト送信処理についてのフローチャートである。
当該制御装置2(例えば、制御装置2a)は、まずステップS61にて、自身の送信管理テーブル421(図6)から配列更新時刻(例えば「t1」)とアナログデータ数(例えば「4」)とデジタルデータ数(例えば「3」)とを読み込む。次に、ステップS62にて、読み込んだそれらの値と送信インデックステーブル422から抽出した識別キーのリストとから送信配列リスト8を生成する。最後に、ステップS63にて、生成した送信配列リスト8を要求元の制御装置2に送信して処理を終了する。
なお、以上説明したデータ受信処理においては、受信元の制御装置2がデータを受信するときに、自身が保持している送信配列リスト8が最新であるか否かを判定して、データ送信元の制御装置2に最新のリストを要求するものとしたが、例えば、保守ツール31にて制御ブロック図6をコンパイルしたときにそれぞれの制御装置2の送信配列リスト8を更新して、それをデータ受信先となる各制御装置2に配信するようにしてもよい。また、配列更新時刻の代わりに、保守ツール31が備えるコンパイラが所定の規則によって付与する送信配列リスト8のバージョン情報を用いるものとしてもよいし、送信配列リスト8のもととなる送信インデックステーブル422を更新したそれぞれの制御装置2が、配列更新時刻に代わって当該リストが更新されたことを通知するフラグデータを前記のヘッダ情報に格納するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、プラント監視制御システム1を構成する複数の制御装置2間の具体的な伝送データの形式が決定されていなくても、それぞれの制御装置2の制御動作を実行する制御プログラムを独立して作成することができる。また、一部の制御装置2から送信される伝送データの形式が変更された場合であっても、データの配列順序の変更だけであれば受信側のプログラムを再コンパイルする必要がない。
以上にて本発明を実施する形態の説明を終えるが、本発明の実施の態様はこれに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
1,1A プラント監視制御システム(制御システム)
2,2a,2b 制御装置
20a,20b 制御部
21 制御演算部
22 プロセス入出力部
3 保守端末
31 保守ツール(コンパイラ)
4 ネットワーク
40 記憶部
41a,41b 実行プログラム
42 送信配列テーブル
421 送信管理テーブル
422 送信インデックステーブル(識別キーの配列順序)
43 受信配列テーブル
431 受信管理テーブル
432 受信インデックステーブル
44 送信元別送信配列リスト(識別キーの配列順序)
45 選択受信テーブル(識別キーの配列順序)
46 送信元別受信管理テーブル
5 共有メモリ
51 管理情報領域
52 送信データ領域
521 送信フレーム領域
522 予備領域
6,6a,6b 制御ブロック図
6a1,6b3 シート
61,61A,61D 送信素子
62,62A,62D 受信素子
63 シート#
64 受信先シート#
65 送信元シート#
66 データ名
7 実行モジュール記憶部
71,71a,71b 実行プログラム
72 送信素子テーブル(識別キーの配列順序)
73 送信素子抽出結果テーブル
74 受信素子テーブル
75 受信素子抽出結果テーブル
8 送信配列リスト(更新後の識別キーの配列順序)
9,9a,9b 制御対象機器群

Claims (7)

  1. 制御システムを構成する複数の制御装置のデータ伝送方法であって、
    前記制御装置間で伝送される各データと、当該データを一意に特定する識別キーとを対応付けるステップと、
    前記制御装置のそれぞれについて、当該制御装置間で伝送される前記各データに対応付けられた前記識別キーを所定の規則にしたがって配列することによって、前記識別キーの送信配列順序及び受信配列順序を決定するステップと、
    データ送信時において、前記複数の制御装置の1つが、前記送信配列順序にしたがって、送信フレーム領域内に送信データを格納するステップと、
    データ受信時において、前記複数の制御装置の他の1つが、送信元となる前記複数の制御装置の1つがもつ前記送信配列順序と受信先となる前記複数の制御装置の他の1つがもつ前記受信配列順序とを前記識別キーに基づいて照合することにより前記送信フレーム領域内の受信データの格納位置を特定し、当該受信データを読み込むステップと
    を含むことを特徴とするデータ伝送方法。
  2. 請求項1に記載のデータ伝送方法において、
    前記複数の制御装置の1つが、前記送信フレーム領域内に前記送信データを格納するときに、前記送信配列順序に係る更新情報を当該送信フレーム領域内に格納するステップと、
    前記複数の制御装置の他の1つが、前記受信データを読み込むのに先立って前記送信フレーム領域から前記更新情報を読み込み、前記送信配列順序が更新されている場合は、当該送信フレーム領域に対応する前記送信元の制御装置から更新後の前記送信配列順序を取得するステップと
    をさらに含むことを特徴とするデータ伝送方法。
  3. 請求項2に記載のデータ伝送方法において、
    前記制御装置のそれぞれが行う制御動作は、前記送信データを表す送信素子と前記受信データを表す受信素子とが対応付けられた制御ブロック図によって記述されており、
    前記制御ブロック図から前記各制御装置の実行プログラムを生成するコンパイラが、前記制御ブロック図から前記送信素子を抽出して、当該送信素子に該当するデータに前記識別キーを割り当てるとともに、所定の規則によって前記識別キーの送信配列順序を決定する送信素子抽出処理を実行し、
    前記コンパイラが前記送信素子抽出処理を実行した時刻である配列更新時刻、または、前記コンパイラが所定の規則によって付与する配列順序のバージョン情報、または、配列順序の更新の有無を表すフラグデータを、前記送信配列順序に係る更新情報として用いる
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデータ伝送方法において、
    前記送信フレーム領域は、前記制御装置のそれぞれからアクセス可能な共有メモリ上に配置される
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデータ伝送方法において、
    前記送信フレーム領域に格納される前記送信データは、ネットワークを介して前記送信元となる各制御装置から他の制御装置に同報送信される
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  6. 請求項1に記載のデータ伝送方法において、
    前記複数の制御装置間で伝送されるデータは、数値データであるアナログデータと、2値データであるデジタルデータとを含む2種類以上のデータであり、
    前記制御装置のそれぞれは
    前記送信フレーム領域内に送信する前記データを格納するときに、前記送信フレーム領域内の開始位置から始まるヘッダ情報内の所定の位置に、送信する前記データの種類毎のデータ数とそれらの総和のデータ数とを格納し、
    記送信フレーム領域内から前記データを受信するときに、前記データの種類毎のデータ数とそれらの総和のデータ数との整合性をチェックすることによって、前記送信フレーム領域内に格納された前記データの異常の有無を判定する
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  7. 複数の制御装置を備え、
    前記複数の制御装置の1つは、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を用いて前記複数の制御装置の他の1つとの間のデータ伝送を行う
    ことを特徴とする制御システム。
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